JP2011232693A - 放射線画像撮影装置及び放射線画像撮影システム - Google Patents

放射線画像撮影装置及び放射線画像撮影システム Download PDF

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Abstract

【課題】パネル収容ユニットと突出部分とを分離させることなく、被写体と前記突出部分とが離れるようにすることで、撮影準備及び撮影の容易化と、装置の取り扱い性の向上とを共に実現する。
【解決手段】放射線画像撮影装置(20A)において、パネル収容ユニット(30)には、放射線が照射される撮影面と、前記撮影面上又は前記撮影面の外側に配置され、且つ、前記放射線から前記放射線画像への変換に寄与しない突出部分(32)とが設けられ、前記突出部分(32)の少なくとも一部分と前記パネル収容ユニット(30)とのうち、少なくとも一方は、前記突出部分(32)と前記パネル収容ユニット(30)とを分離させない状態で移動可能である。
【選択図】図7

Description

本発明は、放射線を放射線画像に変換する放射線変換パネルを収容したパネル収容ユニットを有する放射線画像撮影装置と、前記放射線画像撮影装置及び該放射線画像撮影装置を制御する制御装置を備える放射線画像撮影システムとに関する。
医療分野において、被写体に放射線を照射し、該被写体を透過した前記放射線を放射線変換パネルに導いて放射線画像を撮影する放射線画像撮影装置が広汎に使用されている。前記放射線変換パネルとしては、前記放射線画像が露光記録される従来からの放射線フイルムや、蛍光体に前記放射線画像としての放射線エネルギを蓄積し、励起光を照射することで前記放射線画像を輝尽発光光として取り出すことのできる蓄積性蛍光体パネルが知られている。これらの放射線変換パネルは、前記放射線画像が記録された放射線フイルムを現像装置に供給して現像処理を行い、あるいは、前記蓄積性蛍光体パネルを読取装置に供給して読取処理を行うことで、可視画像を得ることができる。
一方、手術室等においては、患者に対して迅速且つ的確な処置を施すため、撮影後の放射線変換パネルから直ちに放射線画像を読み出して表示できることが必要である。このような要求に対応可能な放射線変換パネルとして、放射線を電気信号に直接変換する固体検出素子を用いた直接変換型の放射線変換パネル、あるいは、放射線を可視光に一旦変換するシンチレータと、前記可視光を電気信号に変換する固体検出素子とを用いた間接変換型の放射線変換パネルが開発されている。
上述した直接変換型又は間接変換型の放射線変換パネルと、該放射線変換パネルを制御して前記放射線画像を電気信号として読み出す制御部と、外部との間で前記電気信号を含めた信号の送受信を行う通信部と、電源部とがパネル収容ユニットに収容されることにより、電子カセッテと呼称される放射線画像撮影装置が構成される。従って、前記電子カセッテは、蓄積性蛍光体パネルを用いた放射線画像撮影装置と比較して、厚みがあると共に重量が大きくなる。
そこで、蓄積性蛍光体パネルを用いた放射線画像撮影装置と同等程度の軽量化及び薄型化を図るためには、パネル収容ユニットの厚みをできる限り薄くすると共に、動作時に発熱する制御部、通信部及び電源部を前記パネル収容ユニット以外のユニット(制御ユニット)に収容することが望ましい。また、前記パネル収容ユニットにおける放射線の照射面(撮影面)に、前記パネル収容ユニットに対する突出部分として前記制御ユニットを配置した場合には、被写体と前記突出部分とができる限り離れていることが望ましい。しかしながら、前記突出部分を避けるように前記撮影面に対して撮影部位を位置決めすると、該撮影部位によっては前記被写体が不自然な姿勢となり、該被写体が違和感を感じるおそれがある。また、前記突出部分は、放射線から放射線画像への変換に寄与しない部分であるため、該突出部分の配置箇所によっては、撮影の邪魔になるおそれがある。
特許文献1には、制御ユニットをパネル収容ユニットから分離させた状態で、被写体に対する撮影を行うことが提案されている。
特開2009−80103号公報
しかしながら、制御ユニットとパネル収容ユニットとを分離させた場合に、医師又は放射線技師は、両手で放射線画像撮影装置を取り扱う必要があるので、撮影面に対する被写体の位置決め等の撮影準備が煩雑になる。また、前記制御ユニットには、重量の大きな制御部、通信部及び電源部が収容されているので、分離後の前記制御ユニットの取り扱いが容易ではない。
本発明は、上記の課題を解消するためになされたものであり、撮影時に、パネル収容ユニットと突出部分とを分離させることなく、被写体と前記突出部分とが離れるようにすることで、撮影準備及び撮影の容易化と、装置の取り扱い性の向上とを共に実現することができる放射線画像撮影装置及び放射線画像撮影システムを提供することを目的とする。
本発明に係る放射線画像撮影装置は、放射線を放射線画像に変換する放射線変換パネルを収容したパネル収容ユニットを有し、
前記パネル収容ユニットには、前記放射線が照射される撮影面と、前記撮影面上又は前記撮影面の外側に配置され、且つ、前記放射線から前記放射線画像への変換に寄与しない突出部分とが設けられ、
前記突出部分の少なくとも一部分と前記パネル収容ユニットとのうち、少なくとも一方は、前記突出部分と前記パネル収容ユニットとを分離させない状態で移動可能であることを特徴としている。
また、本発明に係る放射線画像撮影システムは、放射線を放射線画像に変換する放射線変換パネルを収容したパネル収容ユニットを有する放射線画像撮影装置と、前記放射線画像撮影装置を制御する制御装置とを備え、
前記パネル収容ユニットには、前記放射線が照射される撮影面と、前記撮影面上又は前記撮影面の外側に配置され、且つ、前記放射線から前記放射線画像への変換に寄与しない突出部分とが設けられ、
前記突出部分の少なくとも一部分と前記パネル収容ユニットとのうち、少なくとも一方は、前記突出部分と前記パネル収容ユニットとを分離させない状態で移動可能であることを特徴としている。
これらの発明によれば、突出部分の少なくとも一部分とパネル収容ユニットとのうち、少なくとも一方を、前記突出部分と前記パネル収容ユニットとを分離させない状態で移動させることにより、撮影面に位置決めされた被写体と前記突出部分とを容易に離間させることが可能となる。これにより、撮影時には、前記被写体の撮影部位に応じて前記撮影面に照射される放射線の照射面積(投影面積)を変化させることができるので、前記被写体に違和感を感じさせることなく、撮影を遂行することができると共に、前記突出部分が撮影の邪魔になることを回避できる。従って、本発明では、撮影準備及び撮影の容易化と、装置の取り扱い性の向上とを共に実現することができる。
なお、前記突出部分の少なくとも一部分とは、前記突出部分の一部であってもよいし、あるいは、前記突出部分の全体であってもよい。また、前記突出部分の少なくとも一部分と前記パネル収容ユニットとのうち、少なくとも一方が移動可能とは、前記突出部分の少なくとも一部分に対して前記パネル収容ユニットが移動可能であるか、前記パネル収容ユニットに対して前記突出部分の少なくとも一部分が移動可能であるか、あるいは、前記突出部分の少なくとも一部分及び前記パネル収容ユニットが共に移動可能であることをいう。例えば、前記パネル収容ユニットを基準としたときに、該パネル収容ユニットに対して前記突出部分の少なくとも一部分が相対的に移動可能な状態をいう。
ここで、前記突出部分の少なくとも一部分は、前記パネル収容ユニット又は前記突出部分の他の部分に接触した状態で移動可能であり、一方で、前記パネル収容ユニットは、前記突出部分に接触した状態で移動可能であればよい。これにより、撮影時には、前記被写体と前記突出部分の少なくとも一部分とを離間しつつ、前記投影面積を変更することができる。
この場合、前記突出部分が前記放射線変換パネルを制御する制御ユニットであり、前記制御ユニットの少なくとも一部分が前記撮影面に対して相対的に移動可能であれば、前記パネル収容ユニットと前記制御ユニットとを分離させることなく、前記投影面積を容易に変更することができる。
また、前記撮影面における前記放射線の照射領域は、前記放射線画像に変換可能な撮影領域であり、前記制御ユニットの少なくとも一部分は、前記撮影領域から離間する方向に移動可能であればよい。これにより、撮影時には、前記被写体から前記制御ユニットの少なくとも一部分を離しつつ、前記被写体の撮影部位に応じて前記投影面積を可変する(大きくする)ことができる。
また、前記制御ユニットの少なくとも一部分が、前記撮影面及び前記制御ユニットの他の部分の少なくともいずれか一方に接触した状態で、(1)前記撮影領域から離間する方向に摺動可能であるか、(2)前記撮影面に略直交する回転軸を中心として回動するか、あるいは、(3)前記撮影面に平行な方向に沿った回転軸を中心として回動すれば、前記撮影部位の大きさに応じて前記投影面積を変更することができる。
ここで、前記制御ユニットの少なくとも一部分は、該制御ユニットの動作時に発熱する箇所であり、前記制御ユニットは、該制御ユニットの少なくとも一部分の温度を検出する温度検出部と、前記温度検出部が検出した前記温度に関わる情報を報知する報知部とを有する。これにより、医師又は放射線技師は、前記報知部から報知された前記情報に従って、前記撮影面から離間させる方向に前記制御ユニットの少なくとも一部分を変位させることができる。この結果、撮影時における、前記被写体と、発熱体としての前記制御ユニットの少なくとも一部分との接触を確実に回避することができる。
従って、前記被写体が感じる違和感とは、前記突出部分(前記制御ユニット)の存在によって、撮影時における前記撮影面への前記被写体の位置決めの際に、前記被写体に対して負荷のかかる体勢(不自然な姿勢)を強いることによる前記被写体が感じる負担に加え、前記制御ユニットの動作時に発熱する箇所(前記制御ユニットの少なくとも一部分)に前記被写体が接触することで、熱さを感じることも含まれる。
また、前記報知部は、前記温度を表示する温度表示部であるか、あるいは、該温度表示部と、前記温度が所定温度に到達したときに音及び画面表示の少なくとも一方により外部に警告する警告部とであることが望ましい。これにより、医師又は放射線技師に対して前記温度に関わる各種情報を確実に報知することができるので、前記撮影面に対する前記制御ユニットの少なくとも一部分の変位を一層効率よく行うことが可能となる。
また、前記温度表示部は、前記温度を複数段階で表示するか、あるいは、前記温度をサーモラベルの形式で表示できればよい。これにより、医師又は放射線技師は、前記制御ユニットの少なくとも一部分の現在の温度や、温度変化の状況(温度上昇中であるか否か)を容易に把握することができる。
また、前記報知部は、前記温度に基づいて、前記制御ユニットの少なくとも一部分の移動の要否を報知できればよい。これにより、医師又は放射線技師は、自身が判断しなくても、前記報知部からの報知があったときに、前記制御ユニットの少なくとも一部分を移動させればよい。この結果、前記放射線画像撮影装置の使い勝手が一層向上する。
また、前記制御ユニットは、外部との信号の送受信が可能な通信部をさらに有し、前記通信部から、前記放射線画像撮影装置を制御する制御装置に対して前記情報を送信することにより、該制御装置を介して前記情報を報知させてもよい。この場合でも、医師又は放射線技師は、前記制御装置を介して報知された前記情報に従って、前記制御ユニットの少なくとも一部分を変位させることができるので、前記被写体と前記制御ユニットの少なくとも一部分との接触を回避することが可能である。
また、前記制御ユニットは、外部との信号の送受信が可能な通信部と、前記制御ユニット及び前記パネル収容ユニットを制御する制御部と、前記制御ユニット及び前記パネル収容ユニットの各部に電力を供給する電源部とをさらに有し、少なくとも前記電源部は、前記制御ユニットの少なくとも一部分に配置される。前記電源部は、前記制御ユニットを構成する各部品のうち、発熱量が比較的大きな部品であるため、該電源部を前記制御ユニットの少なくとも一部分に配置し、撮影時に、前記撮影面に対して離間する方向に前記制御ユニットの少なくとも一部分を移動させることで、前記被写体の違和感を一層低減することが可能となる。
また、前記制御ユニットは、該制御ユニットの少なくとも一部分の移動に関わる情報を表示する移動情報表示部をさらに有し、前記通信部は、被写体に対する前記放射線の照射に関わるオーダ情報を外部から受信し、前記制御部は、前記オーダ情報に基づいて、前記制御ユニットの少なくとも一部分の移動の要否を前記移動情報表示部に表示させてもよい。前記オーダ情報には、前記被写体の撮影部位等の情報も含まれているので、該オーダ情報に基づき、前記制御ユニットの少なくとも一部分を移動させて、前記投影面積を変更することにより、前記放射線画像撮影装置の使い勝手を一層向上することができる。
本発明によれば、突出部分の少なくとも一部分とパネル収容ユニットとのうち、少なくとも一方を、前記突出部分と前記パネル収容ユニットとを分離させない状態で移動させることにより、撮影面に位置決めされた被写体と前記突出部分とを容易に離間させることが可能となる。これにより、撮影時には、前記被写体の撮影部位に応じて前記撮影面に照射される放射線の照射面積(投影面積)を変化させることができるので、前記被写体に違和感を感じさせることなく、撮影を遂行することができると共に、前記突出部分が撮影の邪魔になることを回避できる。従って、本発明では、撮影準備及び撮影の容易化と、装置の取り扱い性の向上とを共に実現することができる。
第1実施形態に係るカセッテが適用される放射線画像撮影システムの構成図である。 図1のカセッテの斜視図である。 図1のカセッテの斜視図である。 図2のIV−IV線に沿った撮影時のカセッテの断面図である。 図1のカセッテの一部を破断して図示した平面図である。 制御ユニットが移動したときのカセッテの平面図である。 図7Aは、移動前の制御ユニットの位置を示す側面図であり、図7Bは、移動後の制御ユニットの位置を示す側面図である。 図1のカセッテのブロック図である。 図1の放射線画像撮影システムによる被写体の撮影を説明するためのフローチャートである。 図10A〜図10Cは、制御ユニットの温度と、該制御ユニットの移動の要否又は完了の通知とを、前記制御ユニットの表示部に画面表示させた状態を示す説明図である。 図11A〜図11Cは、制御ユニットの温度と、該制御ユニットの移動の要否又は完了の通知とを、前記制御ユニットの表示部に画面表示させた状態を示す説明図である。 図12A〜図12Cは、オーダ情報と制御ユニットの移動の要否又は完了の通知とを、該制御ユニットの表示部に画面表示させた状態を示す説明図である。 図1のカセッテに対する充電処理の状態を示す斜視図である。 図14A及び図14Bは、第1変形例のカセッテの平面図及び側面図である。 図15A及び図15Bは、制御ユニットが撮影領域の端部に配置された状態を示す平面図及び側面図である。 図16A及び図16Bは、制御ユニットが撮影領域の中央部に配置された状態を示す平面図及び側面図である。 図17A及び図17Bは、撮影時の制御ユニットの位置を示す平面図及び側面図である。 図18A及び図18Bは、第2変形例のカセッテの側面図である。 第3変形例のカセッテの斜視図である。 図20Aは、移動前の制御ユニットの位置を示す側面図であり、図20Bは、移動後の制御ユニットの位置を示す側面図である。 図19〜図20Bのヒンジ部におけるフレキシブル基板の配置を示す要部斜視図である。 第4変形例のカセッテの斜視図である。 図23Aは、移動前の制御ユニットの位置を示す平面図であり、図23Bは、移動後の制御ユニットの位置を示す平面図である。 第2実施形態に係るカセッテが適用される放射線画像撮影システムの構成図である。 図24のカセッテの斜視図である。 図26Aは、移動前の制御ユニットの位置を示す側面図であり、図26Bは、移動後の制御ユニットの位置を示す側面図である。 第5変形例のカセッテの斜視図である。 図28Aは、移動前の制御ユニットの位置を示す側面図であり、図28Bは、移動後の制御ユニットの位置を示す側面図である。 第6変形例のカセッテの斜視図である。 図30Aは、移動前の制御ユニットの位置を示す平面図であり、図30Bは、移動後の制御ユニットの位置を示す平面図である。 第3実施形態に係るカセッテが適用される放射線画像撮影システムの構成図である。 図32Aは、移動前の制御ユニットの位置を示す側面図であり、図32Bは、移動後の制御ユニットの位置を示す側面図である。 図33Aは、第7変形例のカセッテにおける移動前の制御ユニットの位置を示す側面図であり、図33Bは、移動後の制御ユニットの位置を示す側面図である。 図34Aは、第8変形例のカセッテにおける移動前の制御ユニットの位置を示す平面図であり、図34Bは、移動後の制御ユニットの位置を示す平面図である。 第4実施形態に係るカセッテが適用される放射線画像撮影システムの構成図である。 図35のカセッテの斜視図である。 図37Aは、運搬時のカセッテの状態を示す斜視図であり、図37Bは、図37Aの状態からパネル収容ユニットを回動させた状態を示す側面図である。 図38Aは、図37Bの状態から制御ユニットの一部を回動させている状態を示す斜視図であり、図38Bは、図38Aの回動完了後のカセッテの状態を示す斜視図である。 図39Aは、図38Bの状態を示す側面図であり、図39Bは、制御ユニットの一部を移動させた後のカセッテの状態を示す側面図である。 図40Aは、第9変形例のカセッテにおける移動前の制御ユニットの位置を示す側面図であり、図40Bは、移動後の制御ユニットの位置を示す側面図である。 第5実施形態に係るカセッテが適用される放射線画像撮影システムの構成図である。 図41のカセッテの斜視図である。 図43Aは、運搬時のカセッテの状態を示す斜視図であり、図43Bは、図43Aの状態からパネル収容ユニットを回動させた状態を示す側面図である。 図44Aは、図43Bの状態からカセッテを上下反転させた状態を示す側面図であり、図44Bは、制御ユニットを移動させた後のカセッテの状態を示す側面図である。 図45Aは、第10変形例のカセッテにおける移動前の制御ユニットの位置を示す側面図であり、図45Bは、移動後の制御ユニットの位置を示す側面図である。 図46Aは、第11変形例のカセッテを示す平面図であり、図46Bは、該カセッテの側面図である。
本発明に係る放射線画像撮影装置及び放射線画像撮影システムの好適な実施形態について、図1〜図45Bを参照しながら以下詳細に説明する。
先ず、第1実施形態に係る放射線画像撮影システム10Aについて、図1〜図23Bを参照しながら説明する。
図1に示すように、放射線画像撮影システム10Aは、ベッド等の撮影台12に横臥した患者等の被写体14に対して、撮影条件に従った線量からなる放射線16を照射する放射線源18と、被写体14を透過した放射線16を検出して放射線画像に変換する電子カセッテ(放射線画像撮影装置)20Aと、放射線源18及び電子カセッテ20Aを制御するコンソール(制御装置)22と、放射線画像を表示する表示装置24とを備える。
コンソール22と、放射線源18、電子カセッテ20A及び表示装置24との間は、例えば、UWB(Ultra Wide Band)、IEEE802.11.a/g/n等の無線LAN(Local Area Network)又はミリ波等を用いた無線通信により信号の送受信が行われる。なお、ケーブルを用いた有線通信により信号の送受信を行ってもよいことは勿論である。
また、コンソール22には、病院内の放射線科において取り扱われる放射線画像やその他の情報を統括的に管理する放射線科情報システム(RIS)26が接続され、また、RIS26には、病院内の医事情報を統括的に管理する医事情報システム(HIS)28が接続される。
電子カセッテ20Aは、撮影台12と被写体14との間に配置されるパネル収容ユニット30と、該パネル収容ユニット30上に配置された制御ユニット(突出部分)32とを備える可搬型の電子カセッテである。なお、パネル収容ユニット30の厚みは、制御ユニット32の厚みよりも薄く設定されている。
図2〜図6に示すように、パネル収容ユニット30は、放射線16を透過可能な材料からなる略矩形状の筐体40を有し、被写体14が横臥する筐体40の上面は、放射線16が照射される撮影面(照射面)42とされている。該撮影面42の略中央部には、被写体14の撮影位置の指標となるガイド線44が形成されている。この場合、外枠を示すガイド線44が放射線16の照射可能領域を示す撮影領域46になる。また、ガイド線44の中心位置(十字状に交差する2本のガイド線44の交点)は、該撮影領域46の中心位置である。
なお、撮影面42における放射線16が照射される領域の面積を該放射線16の投影面積とした場合、撮影領域46の面積は、投影面積の最大値となる。すなわち、撮影領域46とは、放射線16を照射(投影)することが可能な最大の範囲であり、従って、被写体14の撮影部位に応じて、放射線16の照射範囲(投影面積)を撮影領域46に設定してもよいし、あるいは、撮影領域46よりも小さな該撮影領域46内の所定領域(例えば、撮影領域46内の矢印X1方向側)に設定してもよい。
制御ユニット32は、撮影面42上に配置され、且つ、放射線16に対して非透過性の材料からなる略矩形状の筐体48を有する。すなわち、筐体48は、パネル収容ユニット30に対する突出部分であって、且つ、放射線16から放射線画像への変換に寄与しない構成要素であり、撮影面42における撮影領域46以外の領域(矢印X2方向側の箇所)において、矢印Y方向に沿って延在している。
筐体48の内部には、カセッテ制御部50と、バッテリ等の電源部52と、コンソール22との間で無線による信号の送受信が可能な通信部54と、筐体48(における電源部52近傍)の温度を検出する温度センサ(温度検出部)56とが配置されている。また、筐体48の底面におけるカセッテ制御部50近傍には、矢印X方向に沿った孔58が形成され、一方で、パネル収容ユニット30の筐体40には、該孔58と対向するように孔60が形成され、これらの孔58、60を貫通するようにフレキシブル基板62が配置されている。従って、電源部52は、フレキシブル基板62を介してパネル収容ユニット30に電力供給を行う一方で、カセッテ制御部50及び通信部54等の制御ユニット32内の各部に対しても電力供給を行う。また、カセッテ制御部50は、フレキシブル基板62を介してパネル収容ユニット30との間で信号の送受信を行う。
ところで、筐体48に収容されたカセッテ制御部50、電源部52及び通信部54は、動作時(撮影時)には、熱を外部に放出する発熱体となり、前記熱は、筐体48を介して外部に放熱される。従って、撮影時には、前記熱による熱さを被写体14に感じさせないように、被写体14と筐体48とをできる限り離して、該被写体14と筐体48との接触を回避させることが望ましい。また、筐体48を避けるように撮影領域46に対して撮影部位を位置決めすると、該撮影部位の大きさ等によっては被写体14が不自然な姿勢となり、該被写体14が違和感を感じるおそれもあるので、撮影時には、被写体14と筐体48との接触を回避しつつ、被写体14がより自然な姿勢を保てるように、撮影領域46に対して撮影部位を位置決めできることが望ましい。
なお、被写体14が感じる違和感とは、制御ユニット32の存在によって、撮影時における撮影領域46への被写体14の位置決めの際に、被写体14に対して負荷のかかる体勢(不自然な姿勢)を強いることによる被写体14が感じる負担に加え、動作時に発熱する制御ユニット32に被写体14が接触することで、熱さを感じることも含まれる。
そこで、第1実施形態では、図5〜図7Bに示すように、撮影時に、パネル収容ユニット30(の筐体40)と制御ユニット32(の筐体48)とが分離しないよう、パネル収容ユニット30と制御ユニット32との一体化状態を維持しつつ、撮影領域46から離間する方向(矢印X2方向)に制御ユニット32を移動(摺動)可能とすることで、被写体14と筐体48とを確実に離間させるようにしている。
具体的に、筐体40の撮影面42には、制御ユニット32と対向するように溝状のガイド部64、66が矢印X方向に沿って形成され、該筐体48の底面には、ガイド部64、66に沿って案内される摺動部材68、70がそれぞれ設けられている。ガイド部64、66及び摺動部材68、70の案内作用下に、筐体48を矢印X方向に沿って摺動可能とすることで(図5〜図7B参照)、被写体14と筐体48との離間を確実に図るようにしている。
なお、図7A及び図7Bの側面図では、説明の容易化のため、撮影面42における撮影領域46の範囲を便宜的に太線で図示している。また、摺動部材68、70をガイド部64、66中の所定位置にロックしたい場合には、例えば、該所定位置でのガイド部64、66の幅を他の箇所よりも狭く形成して、摺動部材68、70を前記所定位置で位置決め固定できるようにしておけばよい。
筐体48の矢印Y2方向の側面には、外部の電源から電源部52に対して充電を行なうためのACアダプタの入力端子72と、外部機器との間で情報の送受信が可能なインターフェース手段としてのUSB(Universal Serial Bus)端子74と、PCカード等のメモリカード76を装填するためのカードスロット78とが設けられている。
筐体48の矢印X2方向の側面には、医師又は放射線技師が把持するための取っ手80が設けられている。また、筐体48の上面には、各種の情報を表示するための表示部(報知部、温度表示部、警告部、移動情報表示部)82と、スピーカ(報知部、警告部)84と、電子カセッテ20Aの電源スイッチ86とが配置されている。
一方、パネル収容ユニット30(の筐体40)の内部には、図4、図5、図7A及び図7Bに示すように、放射線源18から被写体14に放射線16を照射した際に、被写体14による放射線16の散乱線を除去するグリッド90、被写体14を透過した放射線16を検出する放射線変換パネル92、及び、放射線16のバック散乱線を吸収する鉛板94が、被写体14側の撮影面42に対して順に配設される。この場合、グリッド90、放射線変換パネル92及び鉛板94は、平面視で、撮影領域46と略一致する(図5参照)。なお、撮影面42をグリッド90として構成してもよい。
放射線変換パネル92としては、例えば、被写体14を透過した放射線16をシンチレータにより可視光に一旦変換し、変換した前記可視光をアモルファスシリコン(a−Si)等の物質からなる固体検出素子(以下、画素ともいう。)により電気信号に変換する間接変換型の放射線変換パネルや、放射線16の線量をアモルファスセレン(a−Se)等の物質からなる固体検出素子により電気信号に直接変換する直接変換型の放射線変換パネルを採用することができる。
また、パネル収容ユニット30の内部では、放射線変換パネル92が駆動回路部96と電気的に接続され、該駆動回路部96は、フレキシブル基板62を介して制御ユニット32内のカセッテ制御部50等と電気的に接続されている。駆動回路部96は、カセッテ制御部50からの制御信号(アドレス信号)に従って放射線変換パネル92を駆動制御すると共に、放射線変換パネル92から放射線画像を読み出してカセッテ制御部50に出力する。また、電源部52は、フレキシブル基板62を介して駆動回路部96に電力供給を行うことにより、該駆動回路部96を介して放射線変換パネル92を駆動させる。
なお、図4では、パネル収容ユニット30の矢印X2方向側に駆動回路部96が配置されている場合を図示している。但し、パネル収容ユニット30内には、実際上、駆動回路部96以外にも矢印X方向に沿って他の駆動回路部も配置されるが、この明細書では、説明の容易化のため、該他の駆動回路部の図示を省略する。
パネル収容ユニット30内には、摺動部材68の位置を検出する近接センサ等の位置検出センサ98も配設されている(図5及び図6参照)。この場合、位置検出センサ98は、ガイド部64に沿うように、矢印X2方向の側面近傍に配設され、ガイド部64、66の案内作用下に、摺動部材68、70が図6及び図7Bに示す位置に到達したときに、摺動部材68が当該位置に到達したことを示す出力信号をフレキシブル基板62を介してカセッテ制御部50に出力する。
次に、一例として、間接変換型の放射線変換パネル92を採用した場合の電子カセッテ20Aの回路構成及びブロック図に関し、図8を参照しながら詳細に説明する。
図8で模式的に示すように、放射線変換パネル92では、多数の画素100が図示しない基板上に配列され、さらに、これらの画素100に対して駆動回路部96から制御信号を供給する多数のゲート線102と、多数の画素100から出力される電気信号を読み出して駆動回路部96に出力する多数の信号線104とが配列されている。
すなわち、放射線変換パネル92は、可視光を電気信号に変換するa−Si等の物質からなる各画素100が形成された光電変換層を、行列状のTFT106のアレイの上に配置した構造を有する。この場合、駆動回路部96を構成するバイアス回路108からバイアス電圧が供給される各画素100では、可視光を電気信号(アナログ信号)に変換することにより発生した電荷が蓄積され、各列毎にTFT106を順次オンにすることにより前記電荷を画像信号として読み出すことができる。
各画素100に接続されるTFT106には、列方向と平行に延びるゲート線102と、行方向と平行に延びる信号線104とが接続される。各ゲート線102は、ゲート駆動回路110に接続され、各信号線104は、マルチプレクサ112に接続される。ゲート線102には、列方向に配列されたTFT106をオンオフ制御する制御信号がゲート駆動回路110から供給される。この場合、ゲート駆動回路110には、カセッテ制御部50からフレキシブル基板62を介してアドレス信号が供給される。
また、信号線104には、行方向に配列されたTFT106を介して各画素100に保持されている電荷が流出する。この電荷は、増幅器114によって増幅される。増幅器114には、サンプルホールド回路116を介してマルチプレクサ112が接続される。マルチプレクサ112は、信号線104を切り替えるFET(電界効果トランジスタ)スイッチ118と、1つのFETスイッチ118をオンにする選択信号を出力するマルチプレクサ駆動回路120とを備える。マルチプレクサ駆動回路120には、カセッテ制御部50からアドレス信号が供給される。FETスイッチ118には、A/D変換器122が接続され、A/D変換器122によってデジタル信号に変換された放射線画像がフレキシブル基板62を介してカセッテ制御部50に供給される。
なお、スイッチング素子として機能するTFT106は、CMOS(Complementary Metal−Oxside Semiconductor)イメージセンサ等、他の撮像素子と組み合わせて実現してもよい。さらにまた、TFTで言うところのゲート信号に相当するシフトパルスにより電荷をシフトしながら転送するCCD(Charge−Coupled Device)イメージセンサに置き換えることも可能である。
カセッテ制御部50は、アドレス信号発生部130と、画像メモリ132と、カセッテIDメモリ134と、移動指示部136と、オーダ情報記憶部138とを備える。
アドレス信号発生部130は、ゲート駆動回路110及びマルチプレクサ駆動回路120に対してアドレス信号を供給する。画像メモリ132は、放射線変換パネル92によって検出された放射線画像を記憶する。カセッテIDメモリ134は、電子カセッテ20Aを特定するためのカセッテID情報を記憶する。
オーダ情報記憶部138は、コンソール22(図1参照)から通信部54を介して受信されたオーダ情報を記憶する。なお、オーダ情報は、RIS26を用いて医師により作成されるものであり、被写体14の氏名、年齢、性別等、被写体14を特定するための被写体情報に加えて、撮影に使用する撮影装置、撮影部位、撮影条件が含まれる。また、撮影条件とは、例えば、放射線源18の管電圧、管電流、放射線16の照射時間等、被写体14に照射される放射線量を決定するための条件である。
移動指示部136は、被写体14のオーダ情報、及び/又は、温度センサ56が検出した制御ユニット32の温度に基づいて、制御ユニット32の移動の要否を表示部82に表示させ、さらには、スピーカ84から音として出力させる。
具体的に、移動指示部136は、前記オーダ情報に含まれる被写体14の撮影部位と撮影領域46とを比較し、制御ユニット32を移動させなくても、被写体14と制御ユニット32との接触や、被写体14の不自然な姿勢(違和感を感じさせる姿勢)が惹起されず、しかも、該制御ユニット32が撮影の邪魔にもならないことが予想される場合には、制御ユニット32の移動が不要であることを示す情報を表示部82に表示させ、さらには、スピーカ84から音として出力させる。
また、移動指示部136は、温度センサ56が検出した温度について、制御ユニット32を移動させなくても、該制御ユニット32の温度が被写体14が熱いと感じない程度の温度であることが予想される場合には、制御ユニット32の移動が不要であることを示す情報を表示部82に表示させ、さらには、スピーカ84から音として出力させる。
従って、医師又は放射線技師は、上述した表示部82の表示内容を視認し、あるいは、スピーカ84からの音を聞くことにより、制御ユニット32の移動が不要であること(制御ユニット32を図5及び図7Aの位置に維持すること)を認識することができる。
一方、移動指示部136は、前記撮影部位と撮影領域46とを比較し、撮影時に、制御ユニット32を移動させなければ、被写体14と制御ユニット32とが接触したり、被写体14が不自然な姿勢となったり、あるいは、制御ユニット32が撮影の邪魔になってしまうことが予想される場合には、制御ユニット32の移動指示を示す情報を表示部82に警告表示させ、さらには、スピーカ84から警告音として出力させる。
また、移動指示部136は、温度センサ56が検出した温度について、制御ユニット32を移動させなければ、被写体14が熱いと感じてしまう程度の温度であることが予想される場合には、制御ユニット32の移動指示を示す情報を表示部82に警告表示させ、さらには、スピーカ84から警告音として出力させる。
従って、医師又は放射線技師は、表示部82の警告表示内容を視認し、あるいは、スピーカ84からの警告音を聞くことにより、制御ユニット32の移動が必要であること(制御ユニット32を図6及び図7Bの位置にすること)を認識し、その後、取っ手80を把持して矢印X2方向に引っ張ることにより、ガイド部64、66及び摺動部材68、70の案内作用下に、制御ユニット32を矢印X2方向に摺動させる。
さらに、移動指示部136は、位置検出センサ98から出力信号が入力された場合、制御ユニット32が図6及び図7Bの位置に到達して制御ユニット32の移動が完了したと判定し、制御ユニット32の移動完了を示す情報を表示部82に表示させ、さらには、スピーカ84から音として出力させる。従って、医師又は放射線技師は、表示部82の表示内容を視認し、あるいは、スピーカ84からの音を聞くことにより、制御ユニット32の移動が完了したこと(制御ユニット32が図6及び図7Bの位置に到達したこと)を認識することができる。
なお、移動指示部136は、制御ユニット32の移動指示を表示部82を介して警告表示させ、さらには、スピーカ84から警告音として出力した後に、所定時間経過しても、位置検出センサ98からの出力信号が入力されず、従って、図6及び図7Bの位置にまだ到達していないと判定したときには、制御ユニット32の移動を催促する警告情報を表示部82に表示させ、さらには、スピーカ84から警告音として出力させてもよい。
第1実施形態に係る電子カセッテ20Aを含む放射線画像撮影システム10Aは、基本的には以上のように構成されるものであり、次にその動作について、図9のフローチャートを参照しながら説明する。なお、図9の説明では、必要に応じて、図1〜図8も参照しながら説明する。
ステップS1において、医師又は放射線技師は、取っ手80を把持して電子カセッテ20Aを所定の保管場所から撮影台12にまで運搬した後に、該撮影台12上の所定位置に電子カセッテ20Aを配置して、電源スイッチ86を投入する。電源部52は、電源スイッチ86の投入に起因して、制御ユニット32内の各部に対する電力供給を開始すると共に、フレキシブル基板62を介してパネル収容ユニット30に対する電力供給を開始する。
これにより、制御ユニット32内において、通信部54は、コンソール22との間での無線による信号の送受信が可能な状態となる。また、温度センサ56は、制御ユニット32の温度の検出を開始する。さらに、表示部82は、各種の情報を表示可能な状態に至る。一方、パネル収容ユニット30において、駆動回路部96は、電源部52からの電力供給によって起動し、バイアス回路108は、バイアス電圧を各画素100に供給して、該各画素100を電荷蓄積が可能な状態に至らせる。このように、電子カセッテ20Aは、電源スイッチ86の投入に起因して、スリープ状態からアクティブ状態に移行する。
なお、ステップS1において、制御ユニット32は、図5及び図7Aに示す位置に配置されている。すなわち、制御ユニット32の位置を、図6及び図7Bに示す位置ではなく、図5及び図7Aに示す位置とした状態で電子カセッテ20Aを運搬することにより、該電子カセッテ20Aをコンパクトな状態で運搬することが可能となる。
ステップS2において、通信部54は、コンソール22(図1参照)に対してオーダ情報を送信を要求し、コンソール22は、この送信要求に応じて、通信部54にオーダ情報を送信する。通信部54が受信したオーダ情報は、カセッテ制御部50のオーダ情報記憶部138(図8参照)に記憶される。
なお、医師又は放射線技師は、コンソール22を操作することにより、撮影対象である被写体14の撮影条件を登録してもよい。また、コンソール22は、撮影条件の登録後に、該撮影条件を含むオーダ情報を前記送信要求に応じて通信部54に送信してもよい。
ステップS3において、カセッテ制御部50の移動指示部136は、オーダ情報記憶部138に記憶されたオーダ情報や、温度センサ56が検出した制御ユニット32の温度に基づいて、制御ユニット32を移動させるべきか否かを判定する。
具体的に、移動指示部136は、前記オーダ情報に含まれる被写体14の撮影部位と撮影領域46の大きさとを比較し、制御ユニット32を移動させなくても、被写体14と制御ユニット32とが接触するか、被写体14が不自然な姿勢(違和感を感じさせる姿勢)になるか、あるいは、制御ユニット32が撮影の邪魔になるかを判定し、そのような可能性があれば(ステップS3:YES)、制御ユニット32の移動指示を示す情報を表示部82に警告表示させ、さらには、スピーカ84から警告音として出力させる。
また、移動指示部136は、温度センサ56の検出した温度が、制御ユニット32を移動させなくても、被写体14が熱いと感じない程度の温度であるかを判定し、熱いと感じる可能性があれば(ステップS3:YES)、制御ユニット32の移動指示を示す情報を表示部82に警告表示させ、さらには、スピーカ84から警告音として出力させる。
従って、ステップS3において、移動指示部136は、オーダ情報を用いた判定処理と、制御ユニット32の温度を用いた判定処理とを実行することが可能である。
ステップS4において、医師又は放射線技師は、表示部82の警告表示内容を視認し、あるいは、スピーカ84からの警告音を聞くことにより、制御ユニット32の移動が必要であることを認識した後に、取っ手80を把持して制御ユニット32を矢印X2方向に引っ張る。これにより、制御ユニット32は、ガイド部64、66及び摺動部材68、70の案内作用下に、パネル収容ユニット30と分離しない一体化された状態を維持しつつ、矢印X2方向(撮影領域46から離間する方向)に摺動する。
そして、ステップS5において、ガイド部64、66の案内作用下に、摺動部材68、70が図6及び図7Bに示す位置に到達したとき、位置検出センサ98は、摺動部材68が当該位置に到達したことを示す出力信号をフレキシブル基板62を介してカセッテ制御部50に出力する。移動指示部136は、前記出力信号が入力されたときに、制御ユニット32が図6及び図7Bの位置に到達して該制御ユニット32の移動が完了したと判定し(ステップS5:YES)、上述した警告表示内容に代えて、移動完了を示す情報を表示部82に表示させ、さらには、スピーカ84から、前記警告音に代えて、前記移動完了を示す音を出力させる。従って、医師又は放射線技師は、表示部82の表示内容を視認し、あるいは、スピーカ84からの音を聞くことにより、制御ユニット32の移動完了を認識することができる。
なお、位置検出センサ98が出力信号を出力しない場合、移動指示部136は、制御ユニット32の移動が完了していないと判定し(ステップS5:NO)、表示部82及びスピーカ84による医師又は放射線技師に対する警告報知を維持させる。
また、移動指示部136は、制御ユニット32の移動指示を表示部82を介して警告表示させ、さらには、スピーカ84から警告音として出力させた後、所定時間経過しても、位置検出センサ98から出力信号が入力されない場合には、制御ユニット32の移動を催促するための警告を表示部82に表示させ、さらには、スピーカ84から警告音として出力させてもよい。
なお、上述のステップS3において、移動指示部136は、制御ユニット32の位置が図5及び図7Aであっても、被写体14と制御ユニット32とが接触するおそれがなく、被写体14がより自然な姿勢を保持し、且つ、制御ユニット32が撮影の邪魔にもならないと判定した場合や(ステップS3:NO)、制御ユニット32の温度が、被写体14が熱いと感じない程度の温度であると判定した場合(ステップS3:NO)には、ステップS4、S5の処理を行わせず、制御ユニット32の移動が不要であることを示す情報を表示部82に表示させ、さらには、スピーカ84から音として出力させる。
図10A〜図12Cは、ステップS3〜S5の処理において、表示部82に画面表示される内容を図示した説明図である。
図10A〜図10Cは、制御ユニット32の温度(TEMP)を階段表示(LOからHIまでの間の10段階)で画面表示させると共に、制御ユニット32の移動の要否又は移動完了を画面表示させた一例を図示したものである。
図10Aの場合、表示部82には、制御ユニット32の温度が10段階中、1段目の温度(低温)として画面表示されると共に、制御ユニット32の移動が不要であることを示す「移動は不要です」の文言が画面表示されている。これにより、医師又は放射線技師は、図10Aの画面表示を視認することにより、制御ユニット32が低温であるため、制御ユニット32を移動させる必要がないことを直ちに認識することができる。
図10Bの場合、表示部82には、制御ユニット32の温度が10段階中、5段目の温度として画面表示されると共に、制御ユニット32の移動が必要であることを示す「移動させて下さい」の文言(警告)が画面表示がされている。すなわち、図10Bは、例えば、制御ユニット32の温度が5段目の温度に到達した時点で、制御ユニット32の移動が必要と移動指示部136が判定した場合の画面表示を図示したものである。医師又は放射線技師は、図10Bの画面表示を視認することにより、制御ユニット32の温度が、被写体14が熱いと感じる程度の温度にまで上昇したので、制御ユニット32を移動させる必要があることを直ちに認識することができる。
図10Cの場合、表示部82には、制御ユニット32の温度が10段階中、5段目の温度として画面表示されると共に、制御ユニット32の移動が完了したことを示す「移動完了しました」の文言が画面表示されている。これにより、医師又は放射線技師は、図10Cの画面表示を視認することにより、制御ユニット32の移動が完了したので、撮影が可能な状態に至ったことを直ちに認識することができる。
図11A〜図11Cは、制御ユニット32の温度をサーモラベル(○○℃、□□℃、△△℃の3段階)で画面表示させると共に、制御ユニット32の移動の要否又は移動完了を画面表示させた一例を図示したものである。なお、図11A〜図11Cでは、○○℃<□□℃<△△℃であり、それぞれの表示温度の上側の○印が点灯(図11A〜図11Cでは斜線表示)することで、制御ユニット32の温度が当該表示温度に到達したことを図示している。
図11Aの場合、表示部82には、制御ユニット32の温度が○○℃に到達していることが画面表示されると共に、制御ユニット32の移動が不要であることを示す「移動は不要です」の文言が画面表示されている。これにより、医師又は放射線技師は、図11Aの画面表示を視認することにより、制御ユニット32が比較的低温の○○℃であるため、制御ユニット32を移動させる必要がないことを直ちに認識することができる。
図11Bの場合、表示部82には、制御ユニット32の温度が□□℃に到達していることが画面表示されると共に、制御ユニット32の移動が必要であることを示す「移動させて下さい」の文言(警告)が画面表示がされている。すなわち、図11Bは、例えば、制御ユニット32の温度が□□℃に到達した時点で、制御ユニット32の移動が必要と移動指示部136が判定した場合の画面表示を図示したものである。医師又は放射線技師は、図11Bの画面表示を視認することにより、制御ユニット32の温度が、被写体14が熱いと感じる程度の□□℃に到達したので、制御ユニット32を移動させる必要があることを直ちに認識することができる。
図11Cの場合、表示部82には、制御ユニット32の温度が□□℃に到達していることが画面表示されると共に、制御ユニット32の移動が完了したことを示す「移動完了しました」の文言が画面表示されている。これにより、医師又は放射線技師は、図11Cの画面表示を視認することにより、制御ユニット32の移動が完了したので、撮影が可能な状態に至ったことを直ちに認識することができる。
このように、図10A〜図11Cの場合、移動の要否の指示や移動完了の通知に加え、制御ユニット32の現在の温度や、温度変化(温度上昇)の状況も一括して画面表示されているので、医師又は放射線技師は、制御ユニット32の状況等を容易に把握することができる。
図12A〜図12Cは、オーダ情報に含まれる被写体14の撮影部位を画面表示させると共に、制御ユニット32の移動の要否又は移動完了を画面表示させた一例を図示したものである。
図12Aの場合、表示部82には、オーダ情報が被写体14の手の撮影であることを示す「オーダ情報 手の撮影」の文言が画面表示されると共に、制御ユニット32の移動が不要であることを示す「移動は不要です」の文言が画面表示されている。すなわち、手の面積と比較して撮影領域46の面積(投影面積)が広い場合、撮影時には、制御ユニット32を移動させなくても、前記手と制御ユニット32とが接触する可能性等が低い。これにより、医師又は放射線技師は、図12Aの画面表示を視認することにより、制御ユニット32を移動させる必要がないことを直ちに認識することができる。
図12Bの場合、表示部82には、オーダ情報が被写体14の胸部の撮影であることを示す「オーダ情報 胸部撮影」の文言が画面表示されると共に、制御ユニット32の移動が必要であることを示す「移動させて下さい」の文言が画面表示されている。すなわち、前記胸部の面積が、被写体14が制御ユニット32に接触するような大きさであれば、撮影時に被写体14が不自然な姿勢になって違和感を感じる可能性があり、制御ユニット32の移動を指示する画面表示が必要であるためである。従って、医師又は放射線技師は、図12Bの画面表示を視認することにより、制御ユニット32を移動させる必要があることを直ちに認識することができる。
図12Cの場合、表示部82には、オーダ情報が被写体14の胸部の撮影であることを示す「オーダ情報 胸部撮影」が画面表示されると共に、制御ユニット32の移動が完了したことを示す「移動完了しました」の文言が画面表示されている。これにより、医師又は放射線技師は、図12Cの画面表示を視認することにより、撮影が可能な状態に至ったことを直ちに認識することができる。
このように、図12A〜図12Cの場合、移動の要否の指示や移動完了の通知に加え、オーダ情報も一括して画面表示されているので、医師又は放射線技師は、被写体14の撮影部位や制御ユニット32の状況等を容易に把握することができる。
なお、ステップS3において、移動指示部136は、オーダ情報に関わる判定処理と、制御ユニット32の温度に関わる判定処理との双方の処理を行っているので、図10A〜図12Cの画面表示を組み合わせて、制御ユニット32の温度の画面表示(図10A〜図11C)と、移動に関わる画面表示(図10A〜図12C)と、オーダ情報の画面表示(図12A〜図12C)とを表示部82の画面上に一括表示させることも可能である。
勿論、移動指示部136は、オーダ情報に関わる判定処理と、制御ユニット32の温度に関わる判定処理とのうち、いずれか一方の判定処理のみ行い、図10A〜図10Cと、図11A〜図11Cと、図12A〜図12Cとのうち、いずれかの画面表示を表示部82に行わせてもよい。
図9に戻り、ステップS6において、医師又は放射線技師は、放射線源18と放射線変換パネル92との間の撮影間距離をSID(線源受像画間距離)に調整する一方で、撮影面42に被写体14を配置させて、被写体14の撮影部位が撮影領域46に入り、且つ、該撮影部位の中心位置が撮影領域46の中心位置と略一致するように、該被写体14の位置決め(ポジショニング)を行う。
なお、上述したポジショニングは、主として、撮影領域46全体を利用して撮影を行う場合、すなわち、放射線16の投影面積が撮影領域46の面積であるときのポジショニングであり、この場合には、被写体14(の撮影部位)と制御ユニット32との接触を回避するために、該制御ユニット32は、図6及び図7Bの位置に予め移動している。
これに対して、例えば、撮影領域46に対して面積の小さな撮影部位(被写体14の手)については、放射線16の投影面積を小さくして撮影を行ってもよいし、さらには、制御ユニット32の位置が図5及び図7Aの位置にあっても、被写体14と制御ユニット32とが接触する可能性は低い。このような場合には、制御ユニット32を移動させることなく、撮影領域46における矢印X1方向側の領域又はガイド線44の中心位置の領域に前記撮影部位を位置決めすればよい。
また、ステップS6のポジショニングは、ステップS1〜S5の段階で行うことも可能である。この場合、例えば、被写体14と撮影台12との間にパネル収容ユニット30を挿入してステップS6のポジショニングを実行した後に、ステップS1〜S5を実行すればよい。あるいは、被写体14と撮影台12との間にパネル収容ユニット30を挿入した後に、ステップS1〜S5を実行し、その後、ステップS6のポジショニングを実行してもよい。
このようにして、ステップS1〜S6の撮影準備が完了した後のステップS7において、カセッテ制御部50は、例えば、移動指示部136による移動完了の判定に基づいて、放射線16の照射(撮影)が可能になったことを示す撮影許可信号を通信部54を介してコンソール22に送信する。
ステップS8において、医師又は放射線技師がコンソール22又は放射線源18に備わる図示しない曝射スイッチを投入する。コンソール22に曝射スイッチが備わっている場合には、曝射スイッチの投入後、コンソール22は、前記撮影許可信号を既に受信したことを条件として、コンソール22から無線通信によって撮影条件を放射線源18に送信する。また、放射線源18に曝射スイッチが備わっている場合には、曝射スイッチの投入後、放射線源18から無線通信によりコンソール22に対して撮影条件の送信が要求され、該コンソール22は、前記撮影許可信号を既に受信したことを条件として、放射線源18からの送信要求に応じて、前記撮影条件を無線通信により放射線源18に送信する。
放射線源18は、撮影条件を受信すると、該撮影条件に従って、所定の線量からなる放射線16を所定の曝射時間だけ被写体14に照射する。放射線16は、被写体14を透過してパネル収容ユニット30内の放射線変換パネル92に至る。
ステップS9において、放射線変換パネル92が間接変換型の放射線変換パネルである場合に、該放射線変換パネル92を構成するシンチレータは、放射線16の強度に応じた強度の可視光を発光し、光電変換層を構成する各画素100は、可視光を電気信号に変換し、電荷として蓄積する。次いで、各画素100に保持された被写体14の放射線画像である電荷情報は、カセッテ制御部50を構成するアドレス信号発生部130からゲート駆動回路110及びマルチプレクサ駆動回路120に供給されるアドレス信号に従って読み出される。
すなわち、ゲート駆動回路110は、アドレス信号発生部130から供給されるアドレス信号に対応するゲート線102に接続されたTFT106のゲートに制御信号を供給する。一方、マルチプレクサ駆動回路120は、アドレス信号発生部130から供給されるアドレス信号に従って、選択信号を出力してFETスイッチ118を順次切り替え(順次オンオフして)、ゲート駆動回路110によって選択されたゲート線102に接続される各画素100に保持された電荷情報としての放射線画像を信号線104を介して順次読み出す。
選択されたゲート線102に接続された各画素100から読み出された放射線画像は、各増幅器114によって増幅された後、各サンプルホールド回路116によってサンプリングされ、FETスイッチ118を介してA/D変換器122に供給され、デジタル信号に変換される。デジタル信号に変換された放射線画像は、カセッテ制御部50の画像メモリ132に一旦記憶される(ステップS10)。
同様にして、ゲート駆動回路110は、アドレス信号発生部130から供給されるアドレス信号に従って、制御信号を出力するゲート線102を順次切り替え、各ゲート線102に接続されている各画素100に保持された電荷情報である放射線画像を信号線104を介して読み出し、FETスイッチ118及びA/D変換器122を介してカセッテ制御部50の画像メモリ132に記憶させる(ステップS10)。
画像メモリ132に記憶された放射線画像は、カセッテIDメモリ134に記憶されたカセッテID情報と共に、通信部54を介して無線通信によりコンソール22に送信される。コンソール22は、受信した放射線画像に対して所定の画像処理を行い、画像処理後の放射線画像を無線通信により表示装置24に送信する。表示装置24は、受信した放射線画像を表示する(ステップS11)。
なお、ステップS11において、電子カセッテ20Aには、表示部82が備わっているので、該表示部82に放射線画像(のローデータ又は間引きデータ)を表示させてもよい。
医師又は放射線技師が表示装置24又は表示部82に表示された放射線画像を視認して、適切な被写体14の放射線画像が得られたことを確認した後のステップS12において、医師又は放射線技師は、被写体14を解放して撮影を完了させ、次に、制御ユニット32が図6及び図7Bの位置に配置されている場合には、取っ手80を把持して該制御ユニット32を矢印X1方向に押す。これによりガイド部64、66及び摺動部材68、70の案内作用下に、制御ユニット32は、矢印X1方向に摺動し、図5及び図7Aに示す位置に戻り、電子カセッテ20Aは、運搬可能なコンパクトな状態となる。
なお、制御ユニット32を移動させずに被写体14の撮影が行われた場合には、医師又は放射線技師による制御ユニット32の移動は行われない。
次のステップS13において、医師又は放射線技師は、電源スイッチ86を押して、電子カセッテ20Aを停止させる。これにより、電源部52は、制御ユニット32の各部に対する電力供給を停止すると共に、フレキシブル基板62を介したパネル収容ユニット30に対する電力供給も停止する。この結果、電子カセッテ20Aは、アクティブ状態からスリープ状態に移行する。そして、医師又は放射線技師は、取っ手80を把持して、コンパクトな状態となった電子カセッテ20Aを所定の保管場所にまで運搬する。
以上説明したように、第1実施形態に係る電子カセッテ20A及び放射線画像撮影システム10Aによれば、制御ユニット32(突出部分の少なくとも一部分)とパネル収容ユニット30とを分離させない状態で、該制御ユニット32を移動可能としたことにより、撮影面42に位置決めされた被写体14と制御ユニット32とを容易に離間させることが可能となる。これにより、撮影時には、被写体14の撮影部位に応じて撮影面42に照射される放射線の照射面積(投影面積)を変化させることができるので、被写体14に違和感を感じさせることなく、撮影を遂行することができると共に、制御ユニット32が撮影の邪魔になることを回避できる。従って、第1実施形態では、撮影準備及び撮影の容易化と、装置の取り扱い性の向上とを共に実現することができる。
この場合、制御ユニット32は、パネル収容ユニット30に接触した状態で移動可能であるため、撮影時には、被写体14と制御ユニット32とを離間しつつ、放射線16の投影面積を変更することができる。
また、制御ユニット32は、撮影面42に接触した状態で、撮影領域46から離間する方向(矢印X2方向)に移動可能であるため、撮影時には、被写体14から制御ユニット32を離しつつ、被写体14の撮影部位に応じて放射線16の投影面積を効率よく可変する(大きくする)ことができる。
さらに、制御ユニット32に収容されているカセッテ制御部50、電源部52及び通信部54は、動作時には、外部に熱を放出する発熱体として機能する。特に、電源部52は、制御ユニット32を構成する各部品のうち、発熱量が比較的大きな部品である。そこで、第1実施形態では、制御ユニット32の温度を温度センサ56で検出し、検出した温度に関する情報を表示部82を介して画面表示すると共に、スピーカ84から音として出力することにより、医師又は放射線技師は、表示部82の画面表示内容や、スピーカ84からの音に従って、撮影面42から離間させる方向に制御ユニット32を変位させることが可能となる。この結果、撮影時における、被写体14と、発熱体としての制御ユニット32との接近を確実に回避して、被写体14の違和感を一層低減することが可能となる。
この場合、表示部82は、制御ユニット32の温度を表示し、さらには、該温度が所定温度(被写体14が熱いと感じる程度の制御ユニット32の温度)に到達したことも表示可能である。一方、スピーカ84は、制御ユニット32の温度が前記所定温度に到達したことを警告音として出力することも可能である。これにより、医師又は放射線技師に対して制御ユニット32の温度に関わる各種情報を確実に報知することができるので、撮影面42に対する制御ユニット32の変位を一層効率よく行うことが可能となる。
しかも、表示部82は、制御ユニット32の温度を複数段階で表示するか、あるいは、サーモラベルの形式で表示するので、医師又は放射線技師は、制御ユニット32の現在の温度や、温度変化の状況を容易に把握することができる。
さらに、表示部82は、制御ユニット32の温度に基づく、該制御ユニット32の移動の要否又は完了を画面表示し、一方で、スピーカ84は、制御ユニット32の温度に基づく、該制御ユニット32の移動の要否又は完了を音(警告音)として出力する。従って、医師又は放射線技師は、自身が判断しなくても、これらの報知(画面表示、音)があったときに、制御ユニット32を移動させ、あるいは、移動作業を停止させればよい。この結果、電子カセッテ20Aの使い勝手が一層向上する。
さらにまた、通信部54は、コンソール22からオーダ情報を受信し、表示部82は、オーダ情報に基づく、制御ユニット32の移動の要否を表示し、一方で、スピーカ84は、オーダ情報に基づく、制御ユニット32の移動の要否を音として出力する。オーダ情報には、被写体14の撮影部位等の情報も含まれているので、該オーダ情報に基づき制御ユニット32を移動させて、放射線16の投影面積を変更することにより、電子カセッテ20Aの使い勝手を一層向上することができる。
なお、上記の説明では、位置検出センサ98が摺動部材68の位置を検出し、検出結果を出力信号としてカセッテ制御部50に出力することに起因して、制御ユニット32の移動完了を移動指示部136で判定することについて説明した。第1実施形態では、位置検出センサ98に代えて、リニアエンコーダ等の移動量検出手段により摺動部材68、70の移動量を検出し、移動指示部136が前記移動量に基づいて制御ユニット32の移動完了を判定し、その判定結果に応じて、表示部82の表示内容を変更し、あるいは、スピーカ84から出力される音を変更してもよい。この場合、カセッテ制御部50は、制御ユニット32の移動完了に基づいて、撮影許可信号を生成することになる。
また、上記の説明では、オーダ情報に含まれる被写体14の撮影部位の大きさ等に基づいて、制御ユニット32の移動が必要か否かを移動指示部136で判定できるようにしている。このような判定に代えて、あるいは、この判定に加えて、移動指示部136は、例えば、動画撮影が含まれたオーダ情報であれば、制御ユニット32の移動が必要と判定することも可能である。
さらに、上記の説明では、制御ユニット32の表示部82又はスピーカ84により、温度センサ56が検出した温度に関わる情報を表示し、あるいは、音として外部に報知していたが、通信部54から無線通信により前記情報をコンソール22に送信し、コンソール22を介して前記情報を外部に報知してもよい。この場合、コンソール22は、例えば、表示装置24を介して前記情報を表示させてもよいし、図示しないスピーカにより音として外部に報知してもよい。この場合でも、前記情報を報知することによる各効果を容易に得ることができる。
第1実施形態に係る電子カセッテ20Aは、上述した説明に限定されることはなく、図13〜図23Bに示す実施形態も実現可能である。
図13は、医療機関内の必要な箇所に配置されたクレードル140による電源部52(図2、図5、図6及び図8参照)の充電処理を示す斜視図である。
この場合、電子カセッテ20Aとクレードル140との間をコネクタ142、144を有するUSBケーブル146で電気的に接続する。
クレードル140は、電源部52の充電だけでなく、クレードル140の無線通信機能又は有線通信機能を用いて、医療機関内のコンソール22やRIS26との間で必要な情報の送受信を行うようにしてもよい。送受信する情報には、電子カセッテ20Aの画像メモリ132(図8参照)に記録された放射線画像を含めることができる。
また、クレードル140に表示部148を配設し、この表示部148に対して、電子カセッテ20Aの充電状態や、電子カセッテ20Aから取得した放射線画像を含む必要な情報を表示させるようにしてもよい。
さらに、複数のクレードル140をネットワークに接続し、各クレードル140に接続されている電子カセッテ20Aの充電状態をネットワークを介して収集し、使用可能な充電状態にある電子カセッテ20Aの所在を確認できるように構成することもできる。
次に、第1実施形態に係る電子カセッテ20Aの変形例(以下、第1〜第4変形例ともいう。)について、図14A〜図23Bを参照しながら説明する。
先ず、図14A〜図17Bに示す第1変形例の電子カセッテ20Aは、平面視で、撮影領域46を挟むように、2つの溝状のガイド部150、152が撮影面42にそれぞれ設けられると共に、筐体40の矢印X1方向の側面にも取っ手154が設けられている点で、図1〜図13の実施形態とは異なる。
この場合、ガイド部150、152は、ガイド部64、66を単純に矢印X1方向の側面近傍にまで延在させたものであり、従って、制御ユニット32は、ガイド部150、152及び摺動部材68、70の案内作用下に、矢印X方向に沿って、図14A及び図14Bに示す矢印X1方向側の位置と、図17A及び図17Bに示す制御ユニット32の一部分が平面視でパネル収容ユニット30からはみ出した位置との間を移動自在である。
そのため、この第1変形例では、パネル収容ユニット30に対して制御ユニット32を矢印X方向に沿った所望の位置に容易に配置することができる。また、撮影面42上を制御ユニット32が移動可能であるため、電子カセッテ20A全体をコンパクト化することができ、持ち運びも容易となる。特に、図16A及び図16Bに示すパネル収容ユニット30の中央部分に制御ユニット32を移動させた場合には、持ち運びの際の重量バランスが良好である。
このように、矢印X方向に沿ってガイド部150、152を設けることにより、撮影領域46における放射線16の投影面積を、オーダ情報に含まれる被写体14の撮影部位に応じて、及び/又は、制御ユニット32の温度に応じて、適宜変更することが可能となる。例えば、比較的大きな投影面積が要求される胸部撮影の場合には、制御ユニット32を図14A及び図14Bの位置、あるいは、図17A及び図17Bの位置に移動させればよい。また、比較的小さな投影面積である手又は膝の撮影の場合には、制御ユニット32を図15A及び図15Bの位置、あるいは、図16A及び図16Bの位置に移動させればよい。図15A及び図15Bの場合には、撮影領域46における矢印X2方向側の領域に放射線16を照射可能であり、図16A及び図16Bの場合には、撮影領域46における矢印X1方向側又は矢印X2方向側の領域に放射線16を照射可能である。
なお、医師又は放射線技師は、第1変形例の電子カセッテ20Aを運搬する場合には、図14A及び図14Bの状態で取っ手80又は取っ手154を把持して運搬するか、あるいは、図15A及び図15Bの状態で取っ手154を把持して運搬すればよい。
図18A及び図18Bに示す第2変形例の電子カセッテ20Aでは、制御ユニット32を構成する筐体48が、パネル収容ユニット30側のベース部48a(突出部分の他の部分)と、ベース部48aに対して移動可能な可動部48b(突出部分の少なくとも一部分)とで構成されている点で、図1〜図17Bの実施形態とは異なる。
この場合、ベース部48aは、パネル収容ユニット30に固着され、該ベース部48aの上面には、前述したガイド部64、66と同様の機能を有する溝状のガイド部160、162が設けられている。また、可動部48bのベース部48a側(底面側)には、摺動部材68、70と同様の機能を有する摺動部材164、166が設けられ、該可動部48b内には、発熱量の大きなカセッテ制御部50、電源部52及び通信部54が収容されている。なお、温度センサ56も可動部48bに配置されていることが望ましい。また、位置検出センサ98(図5、図6及び図8参照)は、前述のように、筐体40の矢印X2方向の側面側に配置してもよいし、あるいは、ベース部48aの矢印X2方向の側面側に配置してもよい。
そして、第2変形例では、図1〜図17Bの場合と同様に、オーダ情報に含まれる撮影部位に応じて、及び/又は、制御ユニット32を構成する可動部48bの温度に応じて、移動指示部136が表示部82及びスピーカ84を介して医師又は放射線技師に可動部48bの移動を指示したときに、医師又は放射線技師が取っ手80を把持して矢印X2方向に引っ張ると、該可動部48bは、ガイド部160、162及び摺動部材164、166の案内作用下に、図18Aに示す位置から図18Bに示す位置に摺動する。
このように、第2変形例においても、撮影部位や可動部48bの温度に応じて、パネル収容ユニット30(の撮影領域46)に対して制御ユニット32の一部である可動部48bを移動可能とすることで、放射線16の投影面積を容易に変更することが可能となるので、図1〜図17Bと同様の効果を得ることができる。
図19〜図21に示す第3変形例の電子カセッテ20Aでは、パネル収容ユニット30の筐体40と、制御ユニット32の筐体48とが、ヒンジ部(回転軸)170を介して連結されている点で、図1〜図18Bの実施形態とは異なる。
この場合、ヒンジ部170は、筐体40の矢印X2方向の側面において、矢印Y方向に沿って設けられ、取っ手80は、筐体48の上面に設けられている。
そして、第3変形例では、オーダ情報に含まれる撮影部位に応じて、及び/又は、制御ユニット32の温度に応じて、移動指示部136が表示部82及びスピーカ84を介して医師又は放射線技師に制御ユニット32の回動を指示したときに、医師又は放射線技師が取っ手80を把持し、ヒンジ部170を中心として筐体48を回動させると、該筐体48は、撮影領域46から離間する方向に回動する。
このように、第3変形例においても、撮影部位や筐体48の温度に応じて、パネル収容ユニット30(の撮影領域46)に対して筐体48を回動可能とすることで、放射線16の投影面積を容易に変更することが可能となるので、図1〜図18Bの効果と同様の効果を得ることができる。
なお、パネル収容ユニット30と制御ユニット32との間で信号の送受信や電力供給を行うフレキシブル基板62は、図21に示すように、ヒンジ部170内で一回転した状態で配置されている。そのため、上述のように、パネル収容ユニット30に対して制御ユニット32を回動させても、該回動に伴うテンションがフレキシブル基板62にかかることを効果的に抑制することができる。
図22〜図23Bに示す第4変形例の電子カセッテ20Aでは、パネル収容ユニット30の筐体40における制御ユニット32側の隅部に軸部(回転軸)172が立設し、この軸部172を介して、該筐体40と、制御ユニット32の筐体48とが連結されている点で、図1〜図21の実施形態とは異なる。
この場合、オーダ情報に含まれる撮影部位に応じて、及び/又は、制御ユニット32の温度に応じて、移動指示部136が表示部82及びスピーカ84を介して医師又は放射線技師に制御ユニット32の回動を指示したときに、医師又は放射線技師が取っ手80を把持し、軸部172を中心として筐体48を回動させると、該筐体48は、撮影領域46から離間する方向に回動する。
このように、第4変形例においても、第3変形例の場合と同様に、撮影部位や筐体48の温度に応じて、パネル収容ユニット30(の撮影領域46)に対して筐体48を回動可能とすることで、放射線16の投影面積を容易に変更することが可能となるので、図1〜図21と同様の効果を得ることができる。
また、パネル収容ユニット30と制御ユニット32との間で信号の送受信や電力供給を行うフレキシブル基板62についても、図21の場合と同様に、軸部172内で一回転した状態で配置すれば、パネル収容ユニット30に対して制御ユニット32を回動させても、該回動に伴うテンションがフレキシブル基板62にかかることを効果的に抑制することができる。
なお、第1実施形態は、光読出方式の放射線変換パネルを利用して放射線画像を取得する場合にも適用することが可能である。この光読出方式の放射線変換パネルでは、各固体検出素子に放射線が入射すると、その線量に応じた静電潜像が固体検出素子に蓄積記録される。静電潜像を読み取る際には、放射線変換パネルに読取光を照射し、発生した電流の値を放射線画像として取得する。なお、放射線変換パネルは、消去光を放射線変換パネルに照射することで、残存する静電潜像である放射線画像を消去して再使用することができる(特開2000−105297号公報参照)。
また、電子カセッテ20Aでは、血液やその他の雑菌が付着するおそれを防止するために、例えば、装置全体を防水性、密閉性を有する構造とし、必要に応じて殺菌洗浄することにより、1つの電子カセッテ20Aを繰り返し続けて使用することができる。
また、第1実施形態は、医療機関内での放射線画像の撮影に限らず、災害現場、在宅看護の現場、さらには、検診車に搭載して、健康診断における被写体の撮影にも適用することが可能である。さらに、第1実施形態は、このような医療関連の放射線画像の撮影に限定されるものではなく、例えば、各種の非破壊検査における放射線画像の撮影にも適用可能であることは勿論である。
次に、第2実施形態に係る電子カセッテ20B及び放射線画像撮影システム10Bについて、図24〜図30Bを参照しながら説明する。
なお、電子カセッテ20B及び放射線画像撮影システム10Bにおいて、第1実施形態に係る電子カセッテ20A及び放射線画像撮影システム10A(図1〜図23B参照)と同じ構成要素については、同じ参照符号を付けて、その詳細な説明を省略する。
第2実施形態に係る電子カセッテ20B及び放射線画像撮影システム10Bは、パネル収容ユニット30の矢印X2方向の側面(撮影面42の外側)に制御ユニット32が連結されている点で、第1実施形態に係る電子カセッテ20A及び放射線画像撮影システム10A(図1〜図23B参照)とは異なる。
すなわち、電子カセッテ20Bにおいて、パネル収容ユニット30の筐体40の矢印X2方向の側面に、制御ユニット32の筐体48を構成するベース部48aが固着され、このベース部48a上に可動部48bが矢印X方向に沿って摺動可能に配置されている(図26A及び図26B参照)。
従って、電子カセッテ20Bにおいても、第2変形例(図18A及び図18B参照)の場合と同様に、オーダ情報に含まれる撮影部位に応じて、及び/又は、制御ユニット32を構成する可動部48bの温度に応じて、移動指示部136(図8参照)が表示部82及びスピーカ84を介して医師又は放射線技師に可動部48bの移動を指示したときに、医師又は放射線技師が取っ手80を把持して矢印X2方向に引っ張ると、該可動部48bは、ガイド部160、162及び摺動部材164、166の案内作用下に、図26Aに示す位置から図26Bに示す位置に摺動する。
そのため、第2実施形態においても、撮影部位や可動部48bの温度に応じて、パネル収容ユニット30(の撮影領域46)に対して制御ユニット32の一部である可動部48bを移動可能とすることで、放射線16の投影面積を容易に変更することが可能となるので、第2変形例を含む第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
次に、第2実施形態に係る電子カセッテ20Bの変形例(以下、第5及び第6変形例ともいう。)について、図27〜図30Bを参照しながら説明する。
図27〜図28Bに示す第5変形例の電子カセッテ20Bでは、筐体48のベース部48aと可動部48bとが、ヒンジ部(回転軸)170を介して連結されている点で、図24〜図26Bの実施形態とは異なる。
この場合、ヒンジ部170は、ベース部48aの矢印X2方向の側面において、矢印Y方向に沿って設けられ、取っ手80は、可動部48bの上面に設けられている。
そして、第5変形例では、第3変形例(図19〜図21参照)の場合と同様に、オーダ情報に含まれる撮影部位に応じて、及び/又は、可動部48bの温度に応じて、移動指示部136が表示部82及びスピーカ84を介して医師又は放射線技師に制御ユニット32(の可動部48b)の回動を指示したときに、医師又は放射線技師が取っ手80を把持し、ヒンジ部170を中心として可動部48bを回動させると、該可動部48bは、撮影領域46から離間する方向に回動する。
このように、第5変形例においても、撮影部位や可動部48bの温度に応じて、パネル収容ユニット30(の撮影領域46)に対して可動部48bを回動可能とすることで、放射線16の投影面積を容易に変更することが可能となるので、図24〜図26Bの効果や、第3変形例を含む第1実施形態と同様の効果を得ることができる。なお、フレキシブル基板62は、図21の場合と同様に、ヒンジ部170内で一回転した状態で配置すればよい。
図29〜図30Bに示す第6変形例の電子カセッテ20Bでは、筐体48のベース部48aと可動部48bとが、軸部172を介して連結されている点で、図24〜図28Bの実施形態とは異なる。この場合、軸部172は、ベース部48aの上面における矢印Y1方向側において立設して設けられている。
そして、第6変形例では、第4変形例(図22〜図23B参照)の場合と同様に、オーダ情報に含まれる撮影部位に応じて、及び/又は、可動部48bの温度に応じて、移動指示部136が表示部82及びスピーカ84を介して医師又は放射線技師に制御ユニット32(の可動部48b)の回動を指示したときに、医師又は放射線技師が取っ手80を把持し、軸部172を中心として可動部48bを回動させると、該可動部48bは、撮影領域46から離間する方向に回動する。
このように、第6変形例においても、撮影部位や可動部48bの温度に応じて、パネル収容ユニット30(の撮影領域46)に対して可動部48bを回動可能とすることで、放射線16の投影面積を容易に変更することが可能となるので、図24〜図28Bの効果や、第4変形例を含む第1実施形態と同様の効果を得ることができる。なお、フレキシブル基板62は、第4変形例の場合と同様に、軸部172内で一回転した状態で配置すればよい。
次に、第3実施形態に係る電子カセッテ20C及び放射線画像撮影システム10Cについて、図31〜図34Bを参照しながら説明する。
第3実施形態に係る電子カセッテ20C及び放射線画像撮影システム10Cは、パネル収容ユニット30の矢印X1方向の側面と矢印X2方向の側面との2つの側面(撮影面42の外側)に対して、制御ユニット32がそれぞれ連結され、2つの制御ユニット32の筐体48がベース部48aと可動部48bとからそれぞれ構成されている点で、第2実施形態に係る電子カセッテ20B及び放射線画像撮影システム10B(図24〜図30B参照)とは異なる。従って、図31〜図32Bに示すように、電子カセッテ20Cは、パネル収容ユニット30を中心とした左右対称の構造である。
なお、図32A及び図32Bに示すように、電子カセッテ20Cでは、該電子カセッテ20C全体の重量バランスを図り、且つ、制御ユニット32を2つ設けたことによる重量の増大をできる限り回避する目的で、矢印X1方向の制御ユニット32の可動部48bに電源部52を収容すると共に、矢印X2方向の制御ユニット32の可動部48bにカセッテ制御部50及び通信部54を収容している。但し、制御ユニット32を2つ設けても重量が著しく増大しないのであれば、各可動部48bにカセッテ制御部50、電源部52及び通信部54をそれぞれ収容させてもよい。
図31〜図32Bに示す電子カセッテ20Cでは、図24〜図26Bの場合と同様に、オーダ情報に含まれる撮影部位に応じて、及び/又は、各制御ユニット32を構成する可動部48bの温度に応じて、移動指示部136(図8参照)が表示部82及びスピーカ84を介して医師又は放射線技師に各可動部48bの移動を指示した際、医師又は放射線技師が矢印X1方向側の制御ユニット32の取っ手80を把持して、可動部48bを矢印X1方向に引っ張ると、該可動部48bは、ガイド部160、162及び摺動部材164、166の案内作用下に、図32Aに示す位置から図32Bに示す位置に摺動する。同様にして、医師又は放射線技師が矢印X2方向側の制御ユニット32の取っ手80を把持して、可動部48bを矢印X2方向に引っ張ると、該可動部48bは、ガイド部160、162及び摺動部材164、166の案内作用下に、図32Aに示す位置から図32Bに示す位置に摺動する。
そのため、第3実施形態においても、撮影部位や可動部48bの温度に応じて、パネル収容ユニット30(の撮影領域46)に対して可動部48bを摺動可能とすることで、放射線16の投影面積を容易に変更することが可能となるので、第1及び第2実施形態と同様の効果を得ることができる。
次に、第3実施形態に係る電子カセッテ20Cの変形例(以下、第7及び第8変形例ともいう。)について、図33A〜図34Bを参照しながら説明する。
図33A及び図33Bに示す第7変形例の電子カセッテ20Cでは、各筐体48のベース部48aと可動部48bとが、ヒンジ部170を介して連結されている点で、図31〜図32Bの実施形態とは異なる。なお、ヒンジ部170は、第5変形例(図27〜図28B)と同様に、ベース部48aの側面で矢印Y方向(図33A及び図33Bの紙面に垂直な方向)に沿って設けられ、取っ手80は、可動部48bの上面に設けられている。
そのため、第7変形例では、第5変形例と同様に、オーダ情報に含まれる撮影部位に応じて、及び/又は、可動部48bの温度に応じて、移動指示部136が表示部82及びスピーカ84を介して医師又は放射線技師に可動部48bの回動を指示したときに、医師又は放射線技師が取っ手80を把持し、ヒンジ部170を中心として可動部48bを回動させると、該可動部48bは、撮影領域46から離間する方向に回動する。
このように、第7変形例においても、撮影部位や可動部48bの温度に応じて、パネル収容ユニット30(の撮影領域46)に対して可動部48bを回動可能とすることで、放射線16の投影面積を容易に変更することが可能となるので、図31〜図32Bの効果や、第5変形例を含む第2実施形態と同様の効果を得ることができる。
図34A及び図34Bに示す第8変形例の電子カセッテ20Cでは、各筐体48のベース部48aと可動部48bとが、軸部172を介して連結されている点で、図31〜図33Bの実施形態とは異なる。なお、軸部172は、第6変形例(図29〜図30B)と同様に、ベース部48aの上面で立設して設けられている。
そして、第8変形例では、第6変形例と同様に、オーダ情報に含まれる撮影部位に応じて、及び/又は、可動部48bの温度に応じて、移動指示部136が表示部82及びスピーカ84を介して医師又は放射線技師に各可動部48bの回動を指示したときに、医師又は放射線技師が取っ手80を把持し、軸部172を中心として可動部48bを回動させると、該可動部48bは、撮影領域46から離間する方向に回動(移動)する。
このように、第8変形例においても、撮影部位や可動部48bの温度に応じて、パネル収容ユニット30(の撮影領域46)に対して可動部48bを回動可能とすることで、放射線16の投影面積を容易に変更することが可能となるので、図31〜図32Bの効果や、第6変形例を含む第2実施形態と同様の効果を得ることができる。
次に、第4実施形態に係る電子カセッテ20D及び放射線画像撮影システム10Dについて、図35〜図40Bを参照しながら説明する。
第4実施形態に係る電子カセッテ20D及び放射線画像撮影システム10Dは、図37Aのようにヒンジ部170を介してパネル収容ユニット30及び制御ユニット32をコンパクトに折り畳んだ状態から、図37B〜図39Bのように制御ユニット32及びパネル収容ユニット30を順次展開させていくことにより、電子カセッテ20Dの底面側を平坦にして撮影可能な状態にした点で、第1〜第3実施形態に係る電子カセッテ20A〜20C及び放射線画像撮影システム10A〜10C(図1〜図34B参照)とは異なる。なお、図37Aは、医師又は放射線技師が電子カセッテ20Dを運搬するときの該電子カセッテ20Dの状態を図示したものである。
制御ユニット32を構成する筐体48は、ヒンジ部170に連結された第1ベース部48cと、第1ベース部48cと軸部180を介して連結された第2ベース部48dと、溝状のガイド部160、162及び摺動部材164、166の案内作用下に第2ベース部48dに対して摺動可能な可動部48bとから構成される。なお、カセッテ制御部50、電源部52及び通信部54(図8参照)は、可動部48bに収容されている。
ここで、医師又は放射線技師が電子カセッテ20Dを図37Aに示すコンパクトな状態から図39Bに示す状態にまで展開させて、該電子カセッテ20Dを撮影可能状態(図35及び図36に示す状態)にまで至らせるための作業工程について説明する。
先ず、医師又は放射線技師は、図37Aに示すコンパクトな状態で電子カセッテ20Dを所定の場所(例えば、撮影台12)まで運搬した後、ヒンジ部170を中心軸として、パネル収容ユニット30の筐体40を図37Bの位置にまで回動させる。
次に、医師又は放射線技師は、軸部180を中心軸として、第2ベース部48d及び可動部48bを一体的に回動させる(図38A参照)。この場合、医師又は放射線技師は、可動部48bが上方となる位置にまで第2ベース部48d及び可動部48bを回動させる(図38B及び図39A参照)。
そして、第1〜第3実施形態の場合と同様に、オーダ情報に含まれる撮影部位に応じて、及び/又は、制御ユニット32を構成する可動部48bの温度に応じて、移動指示部136(図8参照)が表示部82及びスピーカ84を介して医師又は放射線技師に可動部48bの移動を指示したとき、医師又は放射線技師は、取っ手80を把持して、可動部48bを矢印X2方向に引っ張る。これにより、可動部48bは、ガイド部160、162及び摺動部材164、166の案内作用下に、図39Aに示す位置から図39Bに示す位置に摺動する。この結果、電子カセッテ20Dは、図35及び図36に示す撮影可能な状態に至る。
なお、撮影部位及び/又は可動部48bの温度によっては、可動部48bの移動が不要な場合もある。このような場合には、図38B及び図39Aに示す状態にて撮影を遂行してもよい。
また、第2ベース部48dの全長は、筐体40の全長よりも僅かに短い程度であり(図37A参照)、従って、ガイド部160、162の全長は、第2変形例(図18A及び図18B参照)の場合と比較して、長く設定されている。そのため、撮影領域46と可動部48bとの距離を容易に大きく取ることができる。
このように、第4実施形態においても、撮影部位や可動部48bの温度に応じて、パネル収容ユニット30(の撮影領域46)に対して可動部48bを摺動及び回動可能にすると共に、制御ユニット32に対してパネル収容ユニット30も回動可能であるため、放射線16の投影面積を容易に変更することが可能となるので、第1〜第3実施形態と同様の効果を得ることができる。
次に、第4実施形態に係る電子カセッテ20Dの変形例(以下、第9変形例ともいう。)について、図40A及び図40Bを参照しながら説明する。
図40A及び図40Bに示す第9変形例の電子カセッテ20Dでは、第2ベース部48dと可動部48bとが第3ベース部48eを介して連結され、制御ユニット32が全体的にテレスコピック構造とされている点で、図35〜図39Bの実施形態とは異なる。すなわち、筐体48では、側面視で、第1ベース部48c、第2ベース部48d、第3ベース部48e、可動部48bの順に連結されると共に、この順に各構成要素の形状が大きくなっており、従って、医師又は放射線技師は、図40Aに示す状態で取っ手80を矢印X2方向に引っ張ると、撮影領域46に対して可動部48bを容易に離間させることができる。
このように、第9変形例においても、撮影部位や可動部48bの温度に応じて、撮影領域46に対して可動部48bを移動可能であるため、放射線16の投影面積を容易に変更することが可能となり、図35〜図39Bと同様の効果を得ることができる。
次に、第5実施形態に係る電子カセッテ20E及び放射線画像撮影システム10Eについて、図41〜図45Bを参照しながら説明する。
第5実施形態に係る電子カセッテ20E及び放射線画像撮影システム10Eは、図43Aのようにヒンジ部170を介してパネル収容ユニット30及び制御ユニット32をコンパクトに折り畳んだ状態から、図43B〜図44Bのように制御ユニット32及びパネル収容ユニット30を順次展開させていくことにより、電子カセッテ20Eの底面側を平坦にして撮影可能な状態にした点で、第1〜第4実施形態に係る電子カセッテ20A〜20D及び放射線画像撮影システム10A〜10D(図1〜図40B参照)とは異なる。なお、図43Aは、医師又は放射線技師がコンパクトな状態の電子カセッテ20Eを運搬するときの該電子カセッテ20Eの状態を図示したものである。
制御ユニット32を構成する筐体48は、ヒンジ部170に連結されたベース部48aと、ベース部48aに設けられた溝状のガイド部160、162と摺動部材164、166との案内作用下に該ベース部48aに対して摺動可能な可動部48bとから構成される。なお、カセッテ制御部50、電源部52及び通信部54(図8参照)は、可動部48bに収容されている。
ここで、医師又は放射線技師が電子カセッテ20Eを図43Aに示すコンパクトな状態から図44Bに示す状態にまで展開させて、該電子カセッテ20Eを撮影可能状態(図41及び図42に示す状態)にまで至らせるための作業工程について説明する。
医師又は放射線技師は、図43Aの状態で電子カセッテ20Eを所定の場所(例えば、撮影台12)まで運搬した後、ヒンジ部170を中心軸として、パネル収容ユニット30の筐体40を図43Bの位置にまで回動させる。
この場合、撮影領域46が下方に向いた状態となるので、医師又は放射線技師は、電子カセッテ20Eを全体的に上下反転させる(図44A参照)。これにより、撮影領域46が上方を向いた状態になると共に、制御ユニット32においてもベース部48aが底面側に且つ可動部48bが上面側に位置することになる。
そして、第1〜第4実施形態の場合と同様に、オーダ情報に含まれる撮影部位に応じて、及び/又は、制御ユニット32を構成する可動部48bの温度に応じて、移動指示部136(図8参照)が表示部82及びスピーカ84を介して医師又は放射線技師に可動部48bの移動を指示したとき、医師又は放射線技師は、取っ手80を把持して、可動部48bを矢印X2方向に引っ張る。これにより、可動部48bは、ガイド部160、162及び摺動部材164、166の案内作用下に、図44Aに示す位置から図44Bに示す位置に摺動する。この結果、電子カセッテ20Eは、図41及び図42に示す撮影可能な状態に至る。
なお、撮影部位及び/又は可動部48bの温度によっては、可動部48bの移動が不要な場合もある。このような場合には、図44Aに示す状態にて撮影を遂行してもよい。
また、ベース部48aの全長は、パネル収容ユニット30の筐体40の全長と略同じ長さであるため(図43A参照)、ガイド部160、162の全長を長く設定することができ、従って、撮影領域46と可動部48bとの距離を容易に大きく取ることができる。
このように、第5実施形態においても、第4実施形態と同様の効果を得ることができる。
次に、第5実施形態に係る電子カセッテ20Eの変形例(以下、第10変形例ともいう。)について、図45A及び図45Bを参照しながら説明する。
図45A及び図45Bに示す第10変形例の電子カセッテ20Eでは、ヒンジ部170に対して第1ベース部48c、第2ベース部48d及び可動部48bの順に連結され、制御ユニット32が全体的にテレスコピック構造とされている点で、図41〜図44Bの実施形態とは異なる。すなわち、制御ユニット32では、側面視で、第1ベース部48c、第2ベース部48d、可動部48bの順に形状が大きくなっており、従って、医師又は放射線技師は、図45Aに示す状態で取っ手80を矢印X2方向に引っ張ると、撮影領域46に対して可動部48bを容易に離間させることができる。
このように、第10変形例においても、可動部48bが移動可能であるため、第9変形例(図40A及び図40B参照)と同様の効果を得ることができる。
上述した第1〜第5実施形態では、筐体40の上面である撮影面42にガイド部150、152が設けられるか(図14A〜図17B参照)、筐体48のベース部48aの上面にガイド部160、162が設けられるか(図18A、図18B、図26A、図26B、図32A、図32B、図42、図43B、図44A及び図44B参照)、あるいは、第2ベース部48dの上面にガイド部160、162が設けられていた(図36、図37B、図39A及び図39B)。
第1〜第5実施形態は、このような実施形態に限定されることはなく、筐体40の側面、ベース部48aの側面、あるいは、第2ベース部48dの側面にガイド部150、152、160、162をそれぞれ設けても、該ガイド部150、152、160、162を設けたことによる各効果を容易に得られることは勿論である。
ここで、一例として、第1変形例(図14A〜図17B参照)を一部改変して、ガイド部150、152を筐体40における矢印Y1方向の側面と矢印Y2方向の側面とにそれぞれ設けた場合(第11変形例)を図46A及び図46Bに示す。
第11変形例の電子カセッテ20Aにおいて、制御ユニット32の筐体48の両端部は、図46Aの平面視で、パネル収容ユニット30の筐体40よりも矢印Y1方向及び矢印Y2方向にそれぞれ突出すると共に、図46Bの側面視で、各突出部分がガイド部150、152にかかるように設けられている。従って、この第11変形例においても、第1変形例と同様の効果を容易に得ることができる。
なお、本発明は、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることは勿論である。
10A〜10E…放射線画像撮影システム
14…被写体
16…放射線
18…放射線源
20A〜20E…電子カセッテ
22…コンソール
30…パネル収容ユニット
32…制御ユニット
40、48…筐体
42…撮影面
46…撮影領域
48a…ベース部
48b…可動部
48c…第1ベース部
48d…第2ベース部
48e…第3ベース部
50…カセッテ制御部
52…電源部
54…通信部
56…温度センサ
64、66、150、152、160、162…ガイド部
68、70、164、166…摺動部材
82…表示部
84…スピーカ
92…放射線変換パネル
98…位置検出センサ
170…ヒンジ部
172、180…軸部

Claims (16)

  1. 放射線を放射線画像に変換する放射線変換パネルを収容したパネル収容ユニットを有し、
    前記パネル収容ユニットには、前記放射線が照射される撮影面と、前記撮影面上又は前記撮影面の外側に配置され、且つ、前記放射線から前記放射線画像への変換に寄与しない突出部分とが設けられ、
    前記突出部分の少なくとも一部分と前記パネル収容ユニットとのうち、少なくとも一方は、前記突出部分と前記パネル収容ユニットとを分離させない状態で移動可能であることを特徴とする放射線画像撮影装置。
  2. 請求項1記載の装置において、
    前記突出部分の少なくとも一部分は、前記パネル収容ユニット又は前記突出部分の他の部分に接触した状態で移動可能であり、
    前記パネル収容ユニットは、前記突出部分に接触した状態で移動可能であることを特徴とする放射線画像撮影装置。
  3. 請求項2記載の装置において、
    前記突出部分は、前記放射線変換パネルを制御する制御ユニットであり、
    前記制御ユニットの少なくとも一部分は、前記撮影面に対して相対的に移動可能であることを特徴とする放射線画像撮影装置。
  4. 請求項3記載の装置において、
    前記撮影面における前記放射線の照射領域は、前記放射線画像に変換可能な撮影領域であり、
    前記制御ユニットの少なくとも一部分は、前記撮影領域から離間する方向に移動可能であることを特徴とする放射線画像撮影装置。
  5. 請求項4記載の装置において、
    前記制御ユニットの少なくとも一部分は、前記撮影面及び前記制御ユニットの他の部分の少なくともいずれか一方に接触した状態で、前記撮影領域から離間する方向に摺動可能であることを特徴とする放射線画像撮影装置。
  6. 請求項4記載の装置において、
    前記制御ユニットの少なくとも一部分は、前記撮影面及び前記制御ユニットの他の部分の少なくともいずれか一方に接触した状態で、前記撮影面に略直交する回転軸を中心として回動することを特徴とする放射線画像撮影装置。
  7. 請求項4記載の装置において、
    前記制御ユニットの少なくとも一部分は、前記撮影面及び前記制御ユニットの他の部分の少なくともいずれか一方に接触した状態で、前記撮影面に平行な方向に沿った回転軸を中心として回動することを特徴とする放射線画像撮影装置。
  8. 請求項3〜7のいずれか1項に記載の装置において、
    前記制御ユニットの少なくとも一部分は、該制御ユニットの動作時に発熱する箇所であり、
    前記制御ユニットは、該制御ユニットの少なくとも一部分の温度を検出する温度検出部と、前記温度検出部が検出した前記温度に関わる情報を報知する報知部とを有する
    ことを特徴とする放射線画像撮影装置。
  9. 請求項8記載の装置において、
    前記報知部は、前記温度を表示する温度表示部であることを特徴とする放射線画像撮影装置。
  10. 請求項8記載の装置において、
    前記報知部は、前記温度を表示する温度表示部と、前記温度が所定温度に到達したときに音及び画面表示の少なくとも一方により外部に警告する警告部とであることを特徴とする放射線画像撮影装置。
  11. 請求項9又は10記載の装置において、
    前記温度表示部は、前記温度を複数段階で表示するか、あるいは、前記温度をサーモラベルの形式で表示することを特徴とする放射線画像撮影装置。
  12. 請求項8〜11のいずれか1項に記載の装置において、
    前記報知部は、前記温度に基づいて、前記制御ユニットの少なくとも一部分の移動の要否を報知することを特徴とする放射線画像撮影装置。
  13. 請求項8〜12のいずれか1項に記載の装置において、
    前記制御ユニットは、外部との信号の送受信が可能な通信部をさらに有し、前記通信部から、前記放射線画像撮影装置を制御する制御装置に対して前記情報を送信することにより、該制御装置を介して前記情報を報知させることを特徴とする放射線画像撮影装置。
  14. 請求項3〜13のいずれか1項に記載の装置において、
    前記制御ユニットは、外部との信号の送受信が可能な通信部と、前記制御ユニット及び前記パネル収容ユニットを制御する制御部と、前記制御ユニット及び前記パネル収容ユニットの各部に電力を供給する電源部とをさらに有し、
    少なくとも前記電源部は、前記制御ユニットの少なくとも一部分に配置されることを特徴とする放射線画像撮影装置。
  15. 請求項14記載の装置において、
    前記制御ユニットは、該制御ユニットの少なくとも一部分の移動に関わる情報を表示する移動情報表示部をさらに有し、
    前記通信部は、被写体に対する前記放射線の照射に関わるオーダ情報を外部から受信し、
    前記制御部は、前記オーダ情報に基づいて、前記制御ユニットの少なくとも一部分の移動の要否を前記移動情報表示部に表示させることを特徴とする放射線画像撮影装置。
  16. 放射線を放射線画像に変換する放射線変換パネルを収容したパネル収容ユニットを有する放射線画像撮影装置と、
    前記放射線画像撮影装置を制御する制御装置と、
    を備え、
    前記パネル収容ユニットには、前記放射線が照射される撮影面と、前記撮影面上又は前記撮影面の外側に配置され、且つ、前記放射線から前記放射線画像への変換に寄与しない突出部分とが設けられ、
    前記突出部分の少なくとも一部分と前記パネル収容ユニットとのうち、少なくとも一方は、前記突出部分と前記パネル収容ユニットとを分離させない状態で移動可能であることを特徴とする放射線画像撮影システム。
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