JP2011232678A - 撮像装置及びその露出制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】適正露出を維持しつつ、目標絞り値が大きいときでも連写速度が確保可能な撮像装置及びその露出制御方法を提供する。
【解決手段】結像光学系の開口量を調節する絞りを駆動する絞り駆動手段と、被写体の測光を行う測光手段と、測光手段の測光結果から適正な露出条件を算出する露出演算手段と、を有し、連続して撮影を行う連写モードが設定可能な撮像装置において、露出制御手段は絞り駆動制限時間を格納するメモリ領域を有しており、測光結果から得られた露出条件における目標絞り値までの絞り込み駆動が絞り駆動制限時間の間に完了しなかった場合に、露出制御手段は、絞り駆動制限時間の経過後、絞り制御手段の絞り込み駆動を途中停止させ、途中停止された絞り位置に対応した適正露出を新たに算出する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、被写体の連続撮影が可能な撮像装置に関し、より詳細には、絞り値が大きい場合にも連写速度を確保可能な撮像装置及びその露出制御方法に関する。
近年広く普及したデジタルカメラは、ますます多くの機能を備えるようになってきており、そのような機能の一つとして連写機能がある。
カメラが連続して撮影できる単位時間当たりの撮影枚数は連写速度と呼ばれる。この連写速度を決める主な要因としては、ミラーアップ時間、露光時間、ミラーダウン時間、画像処理時間がある。ミラーアップ時間及びミラーダウン時間はカメラボディの機械的な構造によって一様に決まるが、露光時間と画像処理時間は一様ではなく、撮影条件により変化する可能性がある。
例えば、記録画質を高画質に設定した場合には画像処理量が増えるために画像処理時間が長くなり、その結果、連写速度が低下する。このため、製品の取扱説明書等には、記録画質毎に連写速度が記載されている場合が一般的である。
一方、シャッタ速度を遅く設定して撮影を行うと、適正露出を得るために必要な露光時間は長くなるため、連写速度は低下することになる。しかし、このような連続撮影が利用される場面はスポーツやモータスポーツの撮影が多く、撮影は屋外で行われることが多い。そのため、光量不足によるシャッタ速度の低下が起こりにくく、また、連写速度が低下しても撮影者が体感できる程度の低下ではない場合が多い。
露出条件を決めるためのパラメータとしては絞りの大きさも存在する。絞りの駆動は一般的にミラーアップ駆動の開始と同時に行われるので、絞り込みに要する時間はミラーアップ時間に吸収されることになるが、絞りを大きく絞り込む設定を行った場合、絞り込み駆動がミラーアップ時間内に完了せず、その結果連写速度が低下することが想定される。特に、上述したような屋外撮影では適切な光量を得るために絞りを大きく絞り込んで撮影する場合が多く、連写速度の低下が顕著に現れるおそれがあった。
この問題を解決する考案としては、例えば特許文献1及び特許文献2がある。
特許文献1に開示の発明では、絞り装置と、シャッタ装置と、測光装置と、撮影モード選択操作手段と、測光装置による測光結果に応じて絞り値及びシャッタ動作秒時を決定する露光条件決定手段と、を有し、撮影光学系を介して被写界測光を行うように構成されているカメラにおいて、撮影前に絞り装置を開放状態から任意の絞り値まで絞り込み駆動するに要する絞り込み必要時間を予め記憶させてある記憶手段を有し、露光条件決定手段は、撮影モード選択操作手段により通常の一駒撮影とは異なった撮影モードが選択されたときには測光結果に応じて決定された絞り値までの絞り込み時間と記憶手段内の絞り込み必要時間とを比較することにより、測光結果に基づく絞り値及びシャッタ動作秒時を撮影モード選択操作手段で選択された撮影モードに適した絞り値及びシャッタ動作秒時に変更する機能を有した構成としている。
すなわち、任意の絞り値まで絞り込む時間を予め記憶手段に記憶させておき、測光結果に基づいて決定された絞り値までに要した絞り込み時間と記憶手段内に記憶されている絞り込み時間とを比較し、連写モードのときには絞り込み時間がミラーアップ時間を越えないように絞り値を変更するとともにシャッタ動作秒時をも撮影モードに合わせて変更する構成としている。
また、特許文献2に開示の発明では、被写体光束をファインダー光学系に導く観察位置および撮像手段に導く撮影位置に移動するミラーを有するミラー装置と、撮影光学系の絞り装置を、観察時には開放状態に保持し、撮影時には設定絞り値まで絞り込む絞り込み動作をする絞り制御装置を備えた一眼レフカメラにおいて、レリーズ開始時には、ミラー装置にミラーを撮影位置に移動させるアップ動作を開始させるとともに絞り制御装置に絞り込み動作を開始させ、絞り込み動作およびアップ動作のいずれか遅い方が終了したときに、撮像手段に撮像動作を開始させる構成としている。
より実際的には、制御手段は、設定絞り値が開放のときはミラー装置のアップ動作が終了したときに撮像手段に撮像動作を開始させ、また、設定絞り値が開放では無い場合は、ミラー装置および絞り制御装置を作動させ、絞り込み動作およびアップ動作が終了したときに撮像手段に撮像動作を開始させる構成としている。
特開平08−082826号公報
特開2008−180968号公報
しかしながら、上記の従来技術では以下のような問題点があった。すなわち、特許文献1に開示の発明では、予め記憶された絞り込み時間は環境温度や電源電圧等によって変化するため、その都度適切な絞り込み時間に変更し直してカメラ本体に伝送する必要がある。例えば、低温時にはメカ的なトルクが増大するので、絞り込み時間を常温時の値よりも長く変更する必要があり、また、電源電圧が低下した場合は絞り込み駆動速度が遅くなるので、絞り込み時間を通常電圧時の値よりも長く変更する必要がある。さらに、この絞り込み時間は各絞り込みステップ数分が必要であるため、テーブル形式の大容量データとなり、カメラ本体への伝送に要する時間が長くなる。従って、大容量の絞り込み時間テーブルを撮影毎にカメラ本体に伝送する必要があるため、伝送時間により連写速度が低下するおそれがあった。
また、特許文献2に開示の発明は、撮影レンズの絞り込み動作とミラーの撮影位置へのアップ動作のいずれか遅い方が終了したときに撮像手段の撮像動作を開始するようにしたものであり、絞り装置の設定絞り値が大きい場合には絞り込み動作完了までに多くの時間を要するため、連続撮影時の連写速度が低下するおそれがあった。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、適正露出を維持しつつ、目標絞り値が大きいときでも連写速度が確保可能な撮像装置及びその露出制御方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明を実施の撮像装置は、結像光学系の開口量を調節する絞りを駆動する絞り駆動手段と、被写体の測光を行う測光手段と、前記測光手段の測光結果から適正な露出条件を算出する露出演算手段と、を有し、連続して撮影を行う連写モードが設定可能な撮像装置において、前記露出制御手段は絞り駆動制限時間を格納するメモリ領域を有しており、測光結果から得られた露出条件における目標絞り値までの絞り込み駆動が前記絞り駆動制限時間の間に完了しなかった場合に、前記露出制御手段は、前記絞り駆動制限時間の経過後、前記絞り制御手段の絞り込み駆動を途中停止させ、途中停止された絞り位置に対応した適正露出を新たに算出する構成としたものである。
さらに本発明を実施の撮像装置は、上記発明において、観察位置及び退避位置に移動可能なクイックリターンミラーと、任意のタイミングで時間経過を計時可能な計時手段と、をさらに有し、前記露出制御手段は前記クイックリターンミラーの前記観察位置から前記退避位置へのミラーアップ開始とともに絞り込み駆動を開始し、また、前記計時手段はミラーアップ開始からの経過時間の計時を開始する構成としたものである。
さらに本発明を実施の撮像装置は、上記発明において、前記絞り駆動制限時間とは、前記クイックリターンミラーのミラーアップ開始からミラーアップ完了までに要する時間よりも若干長い時間である構成としたものである。
さらに本発明を実施の撮像装置は、上記発明において、前記露出制御手段は、前記目標絞り値が開放絞りである場合には新たな適正露出の算出を行わない構成としたものである。
また、上記目的を達成するために、本発明を実施の撮像装置の露出制御方法は、光量を制限する絞りを駆動する絞り制御手段と、被写体の測光を行う測光手段と、前記測光手段の測光結果から適正な露出条件を算出する露出制御手段と、クイックリターンミラーの観察位置から退避位置へのミラーアップ動作に要する時間よりも若干長い絞り駆動制限時間を格納するメモリ領域と、任意のタイミングで時間経過を計時可能な計時手段と、を有し、連続して撮影を行う連写モードが設定可能な撮像装置の露出制御方法において、前記絞り制御手段に前記クイックリターンミラーのミラーアップ開始とともに前記絞り制御手段の絞り込み駆動を開始させる工程と、前記計時手段にミラーアップ開始からの経過時間を計時させる工程と、測光結果から得られた露出条件における目標絞り値までの絞り込み駆動が前記絞り駆動制限時間の間に完了しなかった場合に、前記絞り制御手段の絞り込み駆動を途中停止させる工程と、前記露出制御手段に途中停止された絞り位置に対応した適正露出を新たに算出させる工程と、を有する構成としたものである。
本発明を実施の撮像装置及びその露出制御方法によれば、適正露出を維持しつつ、目標絞り値が大きいときでも連写速度を確保することができる。
本発明の一実施形態であるレンズ交換式一眼レフカメラの外観を示したブロック図である。 図1に示したデジタル一眼レフカメラの撮影に関するフローチャートの一部である。 図1に示したデジタル一眼レフカメラの撮影に関するフローチャートの一部である。
以下、添付の図面に従って、本発明を実施するための最良の形態について説明する。なお、この実施の形態により本発明が限定されるものではない。
図1は、本発明に係る撮像装置が適用されたレンズ交換式のデジタル一眼レフカメラの主要な構成を示したブロック図である。
このデジタル一眼レフカメラは、図1に示すようにカメラ本体100及び交換レンズ200から構成されている。交換レンズ200は概ね円筒形状を有しており、内部に結像光学系201を備えている。交換レンズ200の後端部には不図示のレンズ側マウントが設けられている。また、カメラ本体100の前面には不図示のカメラ側マウントが設けられており、双方のマウントが結合することで交換レンズ200とカメラ本体100とが着脱可能に固定される。
交換レンズ200内には結像光学系201の他に、結像光学系201の開口量を調節するための絞り羽根を駆動制御する絞り駆動回路202と、レンズCPU203が設けられている。このレンズCPU203は、交換レンズ200に関するレンズデータを格納する不図示のメモリ領域を有している。格納されるレンズデータとしては、例えば、交換レンズ200の焦点距離や開放F値、ズーミング及びフォーカシングに関する光学データ等が格納されている。
レンズCPU203は必要に応じてこのメモリ領域にアクセスし、必要な情報の読み出し及び書き換えを行う。レンズCPU203はレンズ側マウント及びカメラ側マウントに設けられた電気接点部を介してカメラ本体100内のカメラCPU101と電気的に接続されており、上述したレンズデータをカメラ本体100に送信したり、カメラ本体100から送られる各種命令を受信し実行する。また、交換レンズ200は不図示のレンズ駆動機構を有しており、結像光学系201の一部を構成する不図示のフォーカシングレンズを光軸方向に移動させることで被写体に対する合焦動作を行う。
カメラ本体100内の光軸上にはクイックリターンミラー102が設けられており、その上方には被写体を確認するためのファインダ光学系が設けられている。ファインダ光学系は、クイックリターンミラー102側から、被写体光束の予定結像面に位置するピント板103、被写体像を倒立像から正立像へと変換するペンタプリズム104、撮影者がファインダ像を観察するための接眼レンズ105、の順番に配置されている。
クイックリターンミラー102は、デジタル一眼レフカメラが非撮影時にあるときは図1に示すような観察位置に位置している。結像光学系201を透過してカメラ本体100内に入射した被写体光束は、観察位置にあるクイックリターンミラー102によって上方に反射され、ピント板103で一次結像する。ピント板103の被写体像はペンタプリズム104内で反射を繰り返し、倒立像から正立像に変換された後、ペンタプリズム104後方の射出面より射出される。
撮影者は、この射出面に対向するように配置された接眼レンズ105を介して被写体光束を観察することで、被写体の確認等を行うことができる。
不図示のレリーズボタンが半押し(1stレリーズON)されると、焦点調節及び露出調節が自動的に実行される。
自動焦点調節(AF)には、カメラ本体100内に設けられた焦点検出回路106が用いられる。上述したクイックリターンミラー102の中央部はハーフミラーで構成されており、ハーフミラー部に対応する光軸上にサブミラー107が設けられている。クイックリターンミラー102が観察位置にあるときは、被写体光束の一部はこのサブミラー107により下方に反射され、焦点検出回路106に導かれる。ここで、公知の位相差式焦点検出により合焦点の位置が検出され、それがカメラCPU101を介してレンズCPU203に送信される。レンズCPU203は受信した合焦点位置をもとに、不図示のレンズ駆動機構を介してフォーカスレンズを合焦位置に駆動させ、被写体へのAFが完了する。
また、自動露出調節(AE)には、カメラ本体100内に設けられた測光回路108が用いられる。測光回路108はペンタプリズム104の射出面近傍に設けられており、射出面から射出される被写体光束の一部を受光する。測光回路108は、受光した被写体光束から被写体の輝度分布を算出し、それをカメラCPU101に送信する。カメラCPU101は、取得した輝度分布からそのときの撮影に最適な露出を算出し、それによりシャッタスピード、絞り値、及びISO感度からなる露出条件の組み合わせを決定することでAEが完了する。
AF及びAEが完了することで撮影準備が整う。
クイックリターンミラー102後方の光軸上には、被写体光束を光電変換するCCD、CMOS等からなる撮像素子109が設けられており、さらに、撮像素子109の露光時間を調節するためのシャッタ羽根を駆動するシャッタ駆動回路110が設けられている。
撮影準備が整った段階で不図示のレリーズボタンが全押し(2ndレリーズON)されると、クイックリターンミラー102はミラー駆動回路111により観察位置からミラーアップされて退避位置に移動される。また、カメラCPU101はレンズCPU203を介して交換レンズ200内の絞り駆動回路202にAE処理により決定された目標絞り値までに必要な絞りステップ数を指示し、これを受けた絞り駆動回路202はクイックリターンミラー102のミラーアップ開始と同時に絞り羽根の絞り込み駆動を開始する。
クイックリターンミラー102のミラーアップ及び絞り羽根の絞り込みが完了すると、カメラCPU101はシャッタ駆動回路110を介してAEにより決定されたシャッタスピードだけ撮像素子109が露光するようにシャッタ羽根を駆動する。シャッタ羽根の走査により所定の時間だけ露光された撮像素子109は、被写体光束を電子データに変換し取得することで撮像処理が完了する。
撮像素子109で取得された被写体像は、不図示の信号処理回路において所定の画像処理及び記録フォーマットの変換処理等が施され、画像データとしてメモリーカード等の不図示の外部メモリ装置に記録される。また画像データは、カメラ本体100の背面に設けられたLCDや有機EL等からなる不図示の表示部に送られ、これにより撮影者は自分が撮影した画像を確認することができる。カメラ本体100が所謂ライブビュー対応のカメラであった場合には、この表示部に撮像素子109で得られた被写体のライブビュー画像を表示することも可能である。
本発明に係る撮像装置が適用されたデジタル一眼レフカメラは、ドライブモードの一つとして連写モードを備えており、モードの切り替えは不図示のドライブモード設定ボタンにより行うことが可能である。以降は、この連写モードにおける撮影について説明する。なお、AF及びAE等の撮影準備が完了するまでは単写モードでの撮影と同様であるため、説明は省略する。
連写モードに設定された状態でレリーズボタンが全押し(2ndレリーズON)されると、カメラCPU101はクイックリターンミラー102のミラーアップ開始を指示するとともに、レンズCPU203に絞り羽根の絞り込み開始及びミラーアップ開始からの経過時間の計時開始を指示する。また、カメラCPU101は内部のメモリ領域に格納されたカメラ本体100に固有の絞り駆動制限時間を読み出してレンズCPU203に送信し、レンズCPU203はこの絞り駆動制限時間とミラーアップ開始からの経過時間とを比較する。
絞り駆動制限時間とは、カメラ本体100に固有なミラーアップ開始からミラーアップ完了までに要する時間よりも若干長く設定されたものである。
絞り駆動制限時間内に目標絞り値までの絞り込みが完了した場合には、カメラCPU101はAE処理により決定された露出条件での撮影を行う。一方、絞り込みが完了しなかった場合には絞り羽根の絞り込みを途中停止する。
レンズCPU203は絞り駆動回路202が絞り込み駆動のために出力した駆動ステップパルス数をカウントしており、絞り込みが途中停止すると、停止時における絞り値をカメラCPU101に送信する。そして、カメラCPU101は途中停止された絞り値に対応するように適正な露出条件を新たに算出し、それに基づいて撮影を行う。これにより、適正露出を維持したままデジタル一眼レフカメラの連写速度を確保することが可能となる。
次に、上述したデジタル一眼レフカメラの撮影フローについて図2及び図3を用いて詳しく説明する。
本発明に係る撮像装置が適用されたレンズ交換式のデジタル一眼レフカメラに電源が投入されると、まずステップS101においてレリーズボタンが半押し(1stレリーズON)されたかどうかを監視する。ここで、レリーズボタンの半押しが確認されればステップS102に進み、半押しが確認されなければステップS101に戻りレリーズボタンの監視を続ける。
ステップS102では、レンズCPU203を介して絞りが開放状態にあるかどうかを、不図示の開放検知機構を用いて確認する。もし絞りが開放状態になければ、絞り駆動回路202に開放駆動を指示する。
次に、ステップS103では焦点検出回路106及び測光回路108を用いて上述したAF及びAEの処理を行う。これにより、被写体に対して合焦が完了し、また、被写体の適正な露出条件が算出される。
そしてステップS104において、カメラCPU101内部のメモリ領域に予め格納されている絞り駆動制限時間を読み出し、レンズCPU203に送信する。以上により撮影準備が整う。
撮影準備が整うと、次にステップS105においてレリーズボタンが全押し(2ndレリーズON)されたかどうかを監視する。ここで、レリーズボタンの全押しが確認されればステップS106に進み、全押しが確認されなければステップS101に戻り、レリーズボタン半押しの監視を再開する。レリーズボタンの全押しが確認されると、ステップS106でドライブモードの確認を行う。これは、撮影者の操作により不図示のドライブモード設定ボタンにおいて設定されるものである。
ドライブモードが連写モードであった場合には図3のステップS111に進み、連写モード以外のモードであった場合にはステップS107に進む。ここではまず、連写モード以外のモードであった場合を説明する。
ステップS107では、カメラCPU101はミラー駆動回路111を介してクイックリターンミラー102のミラーアップ駆動開始を指示するとともに、レンズCPU203を介して絞り駆動回路202にステップS103のAE処理により決定された目標絞り値までの絞り込み駆動開始を指示する。ミラーアップ及び絞り込みが完了すると、カメラCPU101はステップS103のAE処理により決定されたシャッタスピード及びISO感度により撮像処理を行う。
撮像処理が完了するとステップS109に進み、撮像処理のために絞り込んだ絞りを開放させるように絞り駆動回路202に指示を出す。さらにステップS110において、ステップS107でミラーアップしたクイックリターンミラー102を退避位置から観察位置にミラーダウンするようにミラー駆動回路111に指示を出す。
次に、ステップS106においてドライブモードが連写モードであった場合を考える。この場合は図3のステップS111に進み、そこでステップS103のAE処理により決定された露出条件における目標絞り値までの絞り込み量が1ステップ以上であるかどうかを確認する。ここで、絞り込み量が1ステップ未満であった場合、すなわち、絞り開放で撮影を行う場合は絞り込み駆動に要する時間が連写速度に影響することはないため、図2のステップS108に進み、ステップS103で決定されていた露出条件のもとで以降の撮影フローを実行する。
絞り込み量が1ステップ以上であった場合にはステップS112に進み、そこでステップS107と同様にミラーアップ駆動及び絞り込み駆動を開始し、さらにレンズCPU203にミラーアップ開始からの経過時間の計時開始を指示する。
続けて、ステップS113において絞り駆動回路202を介して、絞り羽根を1ステップだけ絞り込む1ステップ絞り駆動を行う。この1ステップ絞り駆動の結果、絞りが目標絞り値に到達したかどうかをステップS114で確認する。
目標絞り値に到達していた場合には経過時間の計時を終了し、図2のステップS108に進み、ステップS103で決定されていた露出条件のもとで以降の撮影フローを実行する。
目標絞り値に到達していない場合にはさらなる絞り込みを行うが、その前にレンズCPU203はステップS115において、1ステップ絞り駆動終了時点での時間経過とステップS104で受信した絞り駆動制限時間とを比較する。
ステップS115において絞り駆動制限時間が経過していなかった場合はステップS113に戻り、目標絞り値に到達するまで上述したステップS113からステップS115を繰り返す。
ステップS115において絞り駆動制限時間が経過していることが確認された場合には、レンズCPU203は経過時間の計時を終了してステップS116において絞り駆動回路202に絞り込み駆動の途中停止を指示し、次いで、途中停止するまでに行った1ステップ絞り駆動の回数、すなわち、停止した時点での絞り値をカメラCPU101に送信する。
続けてステップS117において、カメラCPU101は取得した現在の絞り値に対応するように適正な露出条件を再度算出し、新たなシャッタスピード及びISO感度を決定し、図2のステップS108に進む。ステップS108では、ステップS117において決定された新しい露出条件のもとで撮像処理を行い、以降のステップを実行し撮影フローが終了する。
本実施例では、絞り駆動回路202は特許請求の範囲に記載の絞り駆動手段に相当し、測光回路108は同じく測光手段に相当し、カメラCPU101は同じく露出演算手段及びメモリ領域に相当し、そして、レンズCPU203は同じく計時手段に相当している。
なお、上述した実施形態の一眼レフカメラでは、レンズCPU203がミラーアップ開始からの経過時間と絞り駆動制限時間とを比較し、制限時間内に絞り込みが完了しなかった場合に絞り羽根の絞り込みを途中停止する構成を開示したが、この制御をカメラCPU101で行う構成も可能である。この場合、カメラCPU101はメモリ領域に格納されている絞り駆動制限時間をレンズCPU203に送信する必要はなく、ミラーアップ開始とともに経過時間の計時を開始すればよい。そして、絞り駆動制限時間内に絞り込みが完了しなかった場合にはレンズCPU203に対して絞り駆動回路202の駆動停止を指示し、停止指示を受けたレンズCPU203は絞り込み停止時の絞り値をカメラCPU101に送信する。
また、上述した実施形態の一眼レフカメラでは、絞りを駆動する絞り駆動回路202が交換レンズ200内に設けられた構成を開示したが、この絞り駆動回路202をカメラ本体100内に設ける構成も可能である。この場合、カメラ本体100内の絞り駆動回路202から、不図示のカメラ側及びレンズ側マウントを介して交換レンズ200内の絞り羽根を駆動するための動力を伝達すればよい。そして、この構成においてはカメラCPU101がミラーアップ開始からの経過時間を計時することが望ましい。
以上で説明したように、本発明に係る撮像装置及びその露出制御方法によれば、適正露出を維持しつつ、目標絞り値が大きいときでも連写速度を確保することが可能になる。
100 カメラ本体
101 カメラCPU
102 クイックリターンミラー
103 ピント板
104 ペンタプリズム
105 接眼レンズ
106 焦点検出回路
107 サブミラー
108 測光回路
109 撮像素子
110 シャッタ駆動回路
111 ミラー駆動回路
200 交換レンズ
201 結像光学系
202 絞り駆動回路
203 レンズCPU

Claims (5)

  1. 結像光学系の開口量を調節する絞りを駆動する絞り駆動手段と、
    被写体の測光を行う測光手段と、
    前記測光手段の測光結果から適正な露出条件を算出する露出演算手段と、
    を有し、
    連続して撮影を行う連写モードが設定可能な撮像装置において、
    前記露出制御手段は絞り駆動制限時間を格納するメモリ領域を有しており、測光結果から得られた露出条件における目標絞り値までの絞り込み駆動が前記絞り駆動制限時間の間に完了しなかった場合に、前記露出制御手段は、前記絞り駆動制限時間の経過後、前記絞り制御手段の絞り込み駆動を途中停止させ、途中停止された絞り位置に対応した適正露出を新たに算出することを特徴とする撮像装置。
  2. 前記撮像装置は、観察位置及び退避位置に移動可能なクイックリターンミラーと、任意のタイミングで時間経過を計時可能な計時手段と、をさらに有し、
    前記露出制御手段は前記クイックリターンミラーの前記観察位置から前記退避位置へのミラーアップ開始とともに絞り込み駆動を開始し、また、前記計時手段はミラーアップ開始からの経過時間の計時を開始することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記絞り駆動制限時間とは、前記クイックリターンミラーのミラーアップ開始からミラーアップ完了までに要する時間よりも若干長い時間であることを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像装置。
  4. 前記露出制御手段は、前記目標絞り値が開放絞りである場合には新たな適正露出の算出を行わないことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の撮像装置。
  5. 光量を制限する絞りを駆動する絞り制御手段と、
    被写体の測光を行う測光手段と、
    前記測光手段の測光結果から適正な露出条件を算出する露出制御手段と、
    クイックリターンミラーの観察位置から退避位置へのミラーアップ動作に要する時間よりも若干長い絞り駆動制限時間を格納するメモリ領域と、
    任意のタイミングで時間経過を計時可能な計時手段と、
    を有し、
    連続して撮影を行う連写モードが設定可能な撮像装置の露出制御方法において、
    前記絞り制御手段に前記クイックリターンミラーのミラーアップ開始とともに前記絞り制御手段の絞り込み駆動を開始させる工程と、
    前記計時手段にミラーアップ開始からの経過時間を計時させる工程と、
    測光結果から得られた露出条件における目標絞り値までの絞り込み駆動が前記絞り駆動制限時間の間に完了しなかった場合に、前記絞り制御手段の絞り込み駆動を途中停止させる工程と、
    前記露出制御手段に途中停止された絞り位置に対応した適正露出を新たに算出させる工程と、
    を有することを特徴とする撮像装置の露出制御方法。
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