JP2011232292A - 車外音検出装置 - Google Patents

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進也 川真田
Keiichi Yamada
啓一 山田
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秀樹 坂野
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健作 旭
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明 小川
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Abstract

【課題】 検出の対象となる検出対象音が複数の方向に個別に存在する場合でも、それらの複数の検出対象音を精度よく検出することができる車外音検出装置を提供する。
【解決手段】 音源方向検出ECU1は、右側マイクロホンアレー2Rで集音された車外の音声に関する集音信号に基づいて、接近車両を推定する右側判定処理を行う。また、左側マイクロホンアレー2Lで集音された車外の音声に関する集音信号に基づいて、接近車両を推定する左側判定処理を行う。この右側判定処理および左側判定処理を個別に独立して行うことにより、接近車両に関する推定を行う。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車両に設けられ、車両の外側の音である車外音を検出する車外音検出装置に関する。
車両の外側の音である車外音を検出する装置として、従来、複数のマイクロホンを備え、これらのマイクロホンによって集音される車外音に基づいて接近車両を検出する接近車両検出装置がある(たとえば、特許文献1参照)。この接近車両検出装置は、左右別々の集音装置を備えており、左右の集音装置で集音された車外音から、それぞれ独立の音圧レベルを検出する。この左右の音圧レベルを比較することにより、接近車両が存在する方向などを検出するようにしている。
特開2000−105274号公報
しかし、上記特許文献1に開示された接近車両検出装置においては、左右の音圧レベルを比較することで接近車両の方向を検出している。このため、異なる方向から発生される車外の音声の音圧レベルが異なる場合、音圧レベルの低い車外の音声を発生させる接近車両の検出がもれてしまい、誤検出が生じる可能性が高くなり、複数の検出対象音を精度よく検出することができないという問題があった。
また、音圧レベルが左右対称となってしまう場合などには、接近車両を誤検出してしまう可能性がある。たとえば、左右の両方から接近車両が1台ずつ近づいてくると、車両が正面から1台だけ近づいてくると誤検出してしまう可能性があった。したがって、複数の検出対象音を精度よく検出することができないという問題があった。
そこで、本発明の課題は、検出の対象となる検出対象音が複数の方向に個別に存在する場合でも、それらの複数の検出対象音を精度よく検出することができる車外音検出装置を提供することにある。
そこで、本発明の課題は、検出の対象となる検出対象音が複数の方向に個別に存在する場合でも、それらの複数の検出対象音を精度よく検出することができる車外音検出装置を提供することにある。
上記課題を解決した本発明に係る車外音検出装置は、車両に設けられ、所定の第1配置位置に配置され、第1配置位置に応じた第1方向における車外の音声を集音する第1集音手段と、車両に設けられ、第1配置位置と異なる第2配置位置に配置され、第2配置位置に応じた第2方向における車外の音声を集音する第2集音手段と、第1集音手段で集音した車外の音声から、第1方向側における検出対象音の音源方向を検出する第1対象音検出手段と、第2集音手段で集音した車外の音声から、第2方向側における検出対象音の音源方向を検出する第2対象音検出手段と、を備えることを特徴とする。
本発明に車外音検出装置においては、第1集音手段で集音した車外の音声から検出対象音を検出する第1対象音検出手段と、第2集音手段で集音した車外の音声から検出対象音を検出する第2対象音検出手段と、を備えている。ここで、このため、第1集音装置では第1方向からの車外の音声に基づいて検出対象音を検出し、第2集音装置では、第1方向と異なる第2方向からの車外の音声に基づいて検出対象音を検出することができる。したがって、検出対象音が複数の方向に個別に存在する場合でも、それらの複数の検出対象音を精度よく検出することができる。
ここで、検出対象音が、車両に接近する接近車両の走行音である態様とすることができる。
このように、車両に接近する接近車両の走行音を検出することにより、接近車両の存在をドライバに認識させることができるので、接近車両の存在に応じた対応を予めドライバに対して準備させることができる。
また、第1配置位置が、車両の右側であり、第2配置位置が、車両の左側である態様とすることができる。
このように、第1配置位置が、車両の右側であり、第2配置位置が、車両の左側であることにより、車両の左右位置から接近してくる接近車両を好適に検出することができる。
本発明に係る車外音検出装置によれば、検出の対象となる検出対象音が複数の方向に個別に存在する場合でも、それらの複数の検出対象音を精度よく検出することができる。
本発明に係る車外音検出装置のブロック構成図である。 (a)〜(c)とも、車両におけるマイクロホンアレーの搭載例を示す斜視図である。 車外音検出装置における処理手順を示すフローチャートである。 右側判定処理の処理手順を示すフローチャートである。 自車両の接近車両との関係を平面視して示す図である。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、図示の便宜上、図面の寸法比率は説明のものと必ずしも一致しない。
図1は、本発明に係る車外音検出装置のブロック構成図である。図1に示すように、本実施形態に係る車外音検出装置Mは、音源方向検出ECU(Electronic Control Unit)1を備えている。音源方向検出ECU1は、CPU[Central ProcessingUnit]、ROM[Read Only Memory]、RAM[Random Access Memory](図示せず)などからなる電子制御ユニットである。音源方向検出ECU1には、マイクロホンアレー2および表示器3が接続されている。さらに、音源方向検出ECU1は、マルチチャンネルAD変換部11、マイクロホンアレー処理部12、車両方向推定部13、および車両検出部14を備えている。
マイクロホンアレー2は、複数、本実施形態では7個のマイクロホン2A〜2Gを備えている。マイクロホンアレー2におけるマイクロホン2A〜2Gは、車両の周囲における車外の音声を集音している。マイクロホン2A〜2Gは、集音した音声に関する集音信号を音源方向検出ECU1に送信している。
また、第1マイクロホン2A〜第3マイクロホン2Cは、本発明の第1配置位置となる車両の右側に配置されており、本発明の第1集音手段となる右側マイクロホンアレー2Rを構成している。また、第5マイクロホン2E〜第7マイクロホン2Gは、本発明の第2配置位置となる車両の左側に配置されており、本発明の第2集音手段となる左側マイクロホンアレー2Lを構成している。また、右方向が本発明の第1方向となり、左方向が本発明の第2方向となる。
マイクロホンアレー2は、図2に示すように、車両Pの幅方向に並ぶように配置されている。マイクロホンアレー2は、図2(a)に示すように、車両Pにおけるバンパ部Bに設置されていてもよいし、図2(b)に示すようにボンネットBN内部におけるウィンドシールドの近傍に設置されていてもよい。あるいは、図2(c)に示すように、車両Pの天井部に設けられたルーフキャリアR内に設置されていてもよい。さらには、右マイクロホンアレー2Rが車両の右側面に設置され、左マイクロホンアレー2Lが車両の左側面に配置されていてもよい。
マルチチャンネルAD変換部11には、マイクロホンアレー2におけるマイクロホン2A〜2Gがそれぞれ接続されている。マルチチャンネルAD変換部11は、マイクロホン2A〜2Gから送信される集音信号を各チャンネルのデジタル信号にAD変換する。マルチチャンネルAD変換部11は、AD変換した集音信号をマイクロホンアレー処理部12に出力する。
マイクロホンアレー処理部12は、マルチチャンネルAD変換部11から出力された各チャンネルのデジタル信号に基づいて、相互相関値を算出する。ここでは、走行音を発生させる接近車両の走行音やその他の音などが音源となっている。また、相互相関値としては、右マイクロホンアレー2Rに対応するデジタル信号に基づいて算出される右側相互相関値と、左マイクロホンアレー2Lに対応するデジタル信号に基づいて算出される左側相互相関値と、を算出する。
さらに、マイクロホンアレー処理部12では、右側マイクロホンアレー2Rによって集音された音声のデジタル信号に基づいて、一定時間をおいて取得されるフレームごとに右側相互相関値を算出する。このようにして、右側相互相関値は、複数フレーム分算出される。また、左側マイクロホンアレー2Lによって集音された音声のデジタル信号に基づいて、一定時間をおいて取得されるフレームごとに左側相互相関値を算出する。このようにして、左側相互相関値は、複数フレーム分算出される。マイクロホンアレー処理部12は、算出した複数フレーム分の右側相互相関値および左側相互相関値を車両方向推定部13に出力する。
車両方向推定部13は、右側候補選定部21および左側候補選定部22を備えている。右側候補選定部21は、マイクロホンアレー処理部12から出力された複数フレーム分の右側相互相関値に演算を施し、接近車両の到来方向における右側相互相関値を抽出する。ここでは、接近車両の到来方向として右側のみを設定しており、算出した右側相互相関値から右側半分のみを抽出する。右側候補選定部21は、抽出した接近車両の到来方向における右側相互相関値を、右側候補選定部21で選定した車両の接近方向の候補である右側候補として記憶しておく。こうして、右側候補選定部21では、右方向に対応する時間差に対する車両存在の候補を選定している。さらに、右側候補選定部21は、記憶している右側候補に基づく右側候補情報を車両検出部14に出力する。
また、左側候補選定部22は、マイクロホンアレー処理部12から出力された複数フレーム分の左側相互相関値に演算を施し、接近車両の到来方向における左側相互相関値を抽出する。ここでは、接近車両の到来方向として左側のみを設定しており、算出した左側相互相関値から左側半分のみを抽出する。左側候補選定部22は、抽出した接近車両の到来方向における左側相互相関値を、左側候補選定部22で選定した車両の接近方向の候補である左側候補として記憶しておく。こうして、左側候補選定部22では、左方向に対応する時間差に対する車両存在の候補を選定している。さらに、左側候補選定部22は、記憶している左側候補に基づく左側候補情報を車両検出部14に出力する。
車両検出部14は、右側判定部31、左側判定部32、および出力調停部33を備えている。右側判定部31は、車両方向推定部13における右側候補選定部21から出力される右側候補情報に基づいて車両の右側から接近する接近車両の走行音を検出し、車両の右側から接近する接近車両に関する推定を行う。右側判定部31は、車両の右側から接近する接近車両に関する推定結果に基づく右側判定結果情報を出力調停部33に出力する。右側判定部31は、本発明の第1対象音検出手段と。なる。また、接近車両の走行音が本発明の検出対象音となる。
また、左側判定部32は、車両方向推定部13における左側候補選定部22から出力される左側候補情報に基づいて車両の左側から接近する接近車両の走行音を検出し、車両の左側から接近する接近車両に関する推定を行う。左側判定部32は、車両の左側から接近する接近車両に関する推定結果に基づく左側判定結果情報を最終判定部33に出力する。左側判定部32は、本発明の第2対象音検出手段となる。
最終判定部33は、右側判定部31から出力される右側判定結果情報および左側判定部32から出力される左側判定結果情報に基づいて、表示器3から出力される出力内容の調停を行う。最終判定部33は、右側判定部31または左側判定部32から接近車両があるとの判定結果情報が出力された場合には、接近車両の到来方向を示す警報信号を表示器3に送信する。また、右側判定部31および左側判定部32の両方から接近車両があるとの判定結果情報が出力された場合には、警報の内容を調停して警報信号を表示器3に送信する。
表示器3は、音声を出力するスピーカや警報表示を行うモニタなどを備えている。表示器3は、車両検出部14における最終判定部33から送信される警報信号により、接近車両がある場合に、接近車両に関する情報を出力する。ここでは、たとえば接近車両の方向などをスピーカから出力したりモニタに表示したりする。
次に、本実施形態に係る車外音検出装置における処理手順について説明する。図3は、本実施形態に係る車外音検出装置における処理手順を示すフローチャートである。図3に示すように、本実施形態に係る車外音検出装置においては、まず、右側マイクロホンアレー2Rによって取得された車外の音声に対する判定処理である右側判定処理を行う(S1)。右側判定処理は、図4に示す手順に沿って行われる。図4は、右側判定処理の手順を示すフローチャートである。
図4に示すように、右側判定処理を行う際には、まず、マルチチャンネルAD変換部11において、右側マイクロホンアレー2Rによって集音された車外の音声の複数フレーム分の集音信号を取得する(S11)。マルチチャンネルAD変換部11は、集音信号を取得したら、集音信号をデジタル信号に変換してマイクロホンアレー処理部12に出力する。次に、マイクロホンアレー処理部12において、取得した複数フレーム分の集音信号に対応するデジタル信号に基づいて右側相互相関値を算出する(S12)。マイクロホンアレー処理部12は、算出した右側相互相関値を車両方向推定部13に出力する。
続いて、車両方向推定部13における右側候補選定部21において、マイクロホンアレー処理部12で算出した右側相互相関値の中から、接近車両の到来方向における右側相互相関値を抽出する(S13)。ここでは、接近車両の到来方向として右側のみを設定しており、算出した右側相互相関値から右側半分のみを抽出する。その後、右側候補選定部21において、抽出した右側相互相関値を、フレーム数Nに応じた右側相互相関値としてFIFOメモリに格納する。
接近車両の到来方向は、右側相互相関値が大きくなっている方向に対応する方向、ここでは右方向と考えられる。このため、ここでは、相互相関値が所定のしきい値を超える方向を接近車両の到来方向の候補とする。接近車両の到来方向を求める際には、周囲の雑音の影響をできるだけ小さくすることが重要となる。このため、接近車両の到来方向を求めるにあたって予測フィルタを用いることができる。あるいは、地図情報などにより接近車両が到来する可能性がある方向が予め推測できる場合には、接近車両が到来する可能性がある方向に対応する右側相互相関値のみを取り扱うこともできる。
それから、右側候補選定部21において、右側相互相関値を算出したフレーム数Nが予め設定された一定値を超えたか否かを判断する(S14)。その結果、右側相互相関値を算出したフレーム数Nが予め設定された一定値を超えていないと判断した場合には、ステップS11に戻って同様の処理を繰り返す。
一方、右側相互相関値を算出したフレーム数Nが予め設定された一定値を超えたと判断した場合には、FIFOメモリに格納された右側相互相関値を車両検出部14における右側判定部31に出力する。右側判定部31では、出力された右側相互相関値の時間増加分を算出(S15)、続いて、算出した相互相関値の時間増加分に積分を施して、積分値を算出する(S16)。
右側判定部31においては、車両が接近してくるか否かを推定するために、右側相互相関値の時間増加を検出することを基本としている。このため、右側相互相関値の時間的差分を取り、この時間的増加を積分することとしている。ここで算出された時間的増加分の積分値が正であれば、車両が接近してくる可能性がある。さらに、ここで算出された時間的増加分の積分値が予め設定された正のしきい値を超える場合には、車両が接近してくる可能性が高くなる。
したがって、右側判定部31では、時間的増加分の積分値が所定のしきい値を超えるか否かを判断する(S17)。その結果、時間的増加分の積分値が所定のしきい値を超えると判断した場合には、右方向に接近車両があると判断する(S18)。この場合、右方向に接近車両があるという右側判定結果情報を出力調停部33に出力して、右側判定処理を終了する。
一方、時間的増加分の積分値が所定のしきい値を超えないと判断した場合には、右方向に接近車両がないと判断する(S19)。この場合、右方向に接近車両がないという右側判定結果情報を出力調停部33に出力して、右側判定処理を終了する。なお、接近車両の有無を判断するにあたり、時間的増加分の積分値を用いる代わりに、右側相互相関値のスペクトルを求め、そのスペクトルの時間的変化に基づいて接近車両の有無を判断することもできる。
図3に示すフローに戻り、右側判定処理(S1)を行ったら、左側判定処理を行う(S2)。左側判定処理は、図4に示す右側判定処理と同様の手順によって、マイクロホンアレー処理部12、車両方向推定部13における左側候補選定部22、および車両検出部14における左側判定部32において行われる。その結果、車両検出部14においては、左側判定部32から出力調停部33に対して、左側判定処理による左方向における接近車両の有無に関する左側判定結果情報が出力される。
こうして、右側判定結果および左側判定結果が出力された出力調停部33においては、右側判定結果と左側判定結果に基づく出力調停を行う(S3)。出力調停では、表示器3に対する警報信号の内容を調停によって決定する。ここで、右側または左側のいずれかに接近車両があると判断できる場合には、接近車両の存在およびその存在方向に関する警報信号とする。
また、右側および左側のいずれにも接近車両が無いと判断した場合には、警報信号を送信しない。さらに、右側および左側の両方に接近車両がある場合には、右側および左側の両方に接近車両がある内容の警報信号とすることもできるし、自車両が走行する交差点に早く到達する接近車両の内容の警報信号とすることもできる。その後、決定した内容の警報信号を表示気に送信して(S4)、車外音検出装置における処理を終了する。
たとえば、図5に示すように、自車両P1の右側と左側とからそれぞれ右接近車両P2Rおよび左接近車両P2Lが接近する場合を想定する。この場合、右接近車両P2Rと左接近車両P2Lとが自車両P1に対してまったく同一の距離および速度で近づいてきた場合、図1に示すマイクロホン2A〜2Gによって取得された車外の音声のすべてによって接近車両の推定を行うと、正面から接近車両P2Cが接近してくると誤検出する可能性が高くなる。また、右側から接近する右側接近車両P2Rおよび左側から接近する左側接近車両P2Lの走行音に大小があったり、距離が相違したりすると、走行音が小さいまたは距離が遠い側の接近車両の検出がもれてしまう可能性がある。
この点、本実施形態に係る車外音検出装置では、車両の右側に配置された右側マイクロホンアレー2Rによって取得された車外の音声に基づく右側判定と、車両の左側に配置された左側マイクロホンアレー2Lによって取得された車外の音声に基づく左側判定とを個別に独立して行いながら接近車両を検出している。このため、右接近車両P2Rと左接近車両P2Lとが自車両P1に対してまったく同一の距離および速度で近づいてきた場合であっても、正面から接近車両P2Cが接近してきた場合とは異なる結果となる。したがって、左右の対称に位置する接近車両について、その中立位置である正面などから接近する接近車両と誤検出することを防止することができる。
特に、本実施形態に係る車外音検出装置では、自車両の右側から接近する接近車両および左側から接近する接近車両を精度よく検出することができる。このため、自車両の前方における交差点が三叉路である場合に、左右から接近する接近車両を精度よく検出することができる。また、走行音が小さい接近車両についても、その接近車両の存在を確実に検出することができる。よって、接近車両の走行音が複数の方向に個別に存在する場合でも、それらの複数の走行音を精度よく検出することができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。たとえば、上記実施形態では、7本のマイクロホン2A〜2Gを備えるマイクロホンアレー2としたが、他の数の複数のマイクロホンを備えるマイクロホンアレーとすることもできる。
また、上記実施形態では、検出対象音として車外の音声である接近車両の走行音を挙げているが、検出対象音を他の車外の音声とすることもできる。たとえば、移動体の発生音である緊急車両のサイレン音、歩行者が発生する歩行者発生音などとすることもできる。この場合、移動体の種類等によっては、音源方向検出ECU1を車両の外部に設置する態様とすることもできる。
さらに、上記実施形態では、第1集音手段である右側マイクロホンアレー2Rの配置位置となる第1配置位置が車両の右側であり、第2集音手段である左側マイクロホンアレー2Lの配置位置となる第2配置位置が車両の左側であるが、第1配置位置および第2配置位置はそれぞれ他の位置とすることもできる。
また、上記実施形態では、第1配置位置および第2配置位置を設定しているが、さらに配置位置を増やすこともできる。この場合、たとえば五差路などの交差する道路が多い交差点において、接近車両をさらに精度よく検出することができる。他方、たとえば、第1配置位置を車両の横方向中央、第2配置位置を車両の右側あるいは左側とすることもできる。さらには、第1配置位置と第2配置位置とで、マイクロホンの配置本数や集音特性を変更することもできる。
1…音源方向検出ECU、2…マイクロホンアレー、2A〜2G…マイクロホン、2L…左側マイクロホンアレー、2R…右側マイクロホンアレー、3…表示器、11…マルチチャンネルAD変換部、12…マイクロホンアレー処理部、13…車両方向推定部、14…車両検出部、21…右側候補選定部、22…左側候補選定部、31…右側判定部、32…左側判定部、33…出力調停部、P…車両。

Claims (3)

  1. 車両に設けられ、所定の第1配置位置に配置され、前記第1配置位置に応じた第1方向における車外の音声を集音する第1集音手段と、
    車両に設けられ、前記第1配置位置と異なる第2配置位置に配置され、前記第2配置位置に応じた第2方向における車外の音声を集音する第2集音手段と、
    前記第1集音手段で集音した車外の音声から、前記第1方向側における検出対象音の音源方向を検出する第1対象音検出手段と、
    前記第2集音手段で集音した車外の音声から、前記第2方向側における検出対象音の音源方向を検出する第2対象音検出手段と、
    を備えることを特徴とする車外音検出装置。
  2. 前記検出対象音が、前記車両に接近する接近車両の走行音である請求項1に記載の車外音検出装置。
  3. 前記第1配置位置が、前記車両の右側であり、
    前記第2配置位置が、前記車両の左側である請求項1または請求項2に記載の車外音検出装置。
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