JP2011231829A - 防振部材 - Google Patents
防振部材 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2011231829A JP2011231829A JP2010101354A JP2010101354A JP2011231829A JP 2011231829 A JP2011231829 A JP 2011231829A JP 2010101354 A JP2010101354 A JP 2010101354A JP 2010101354 A JP2010101354 A JP 2010101354A JP 2011231829 A JP2011231829 A JP 2011231829A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- vibration
- rigidity
- vibration isolation
- layer
- giant magnetostrictive
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Vibration Prevention Devices (AREA)
- Springs (AREA)
Abstract
【解決手段】磁性エラストマからなる剛性変化部2と、荷重を受けることにより磁界を形成すると共に防振対象物から受ける荷重の大きさの変化する方向と同じ方向に磁界の強さを変化させる超磁歪部3とを備える。
【選択図】図1
Description
このような防振装置では、防振対象物の振動をできるだけ早く減衰させることが求められる場合があり、このような場合には、特許文献1に示すような減衰力を調節可能な可変減衰装置を用いる。
このような複数の防振ゴムによる支持された防振対象物に対して、静的あるいは準静的に加速度が加わると、防振ゴムは、それぞれの取り付け位置の相違に起因して、圧縮方向や引張方向等の方向やその大きさが異なる荷重を受ける。
そして、防振ゴムの剛性は、防振ゴムが受けている荷重によって変化する荷重依存性を有する。このため、防振対象物に対して静的あるいは準静的に加速度が加わった場合には、防振対象物に固定された複数の防振ゴム間で剛性にばらつきが生じることとなる。よって、防振対象物に対して傾いた方向から加速度が加わり、引張荷重を受ける防振ゴムの剛性が大きく低下する等により防振ゴム間の剛性のばらつきが大きくなると、防振対象物に回転運動が生じることになる。
このように防振対象物に回転運動が生じると、防振対象物が固定面と干渉する虞があるため、当該干渉を防ぐために防振対象物の設置スペースを広く確保する等、設定スペースの面からのデメリットが生じる。
このため、2つの防振ゴムを一対とし、圧縮方向と引張方向とのいずれの方向に力が加わっても一対の防振ゴムにおいて剛性が一定となる方法も考えられるが、複雑な構成となることに加えてこの場合も設置スペースを広く確保する必要がある。
さらに、超磁歪部は、引張荷重と圧縮荷重とに関わらず磁界を発生する。このため、本発明の防振部材に荷重が作用した場合には、その方向に関わらず剛性変化部の剛性が高くなる。したがって、従来の防振ゴムのように引張荷重を受けることによる剛性の低下が生じず、複数の防振部材を防振対象物に固定した場合における防振部材間の剛性のばらつきが大きくなることを抑制することができ、これによって防振対象物が回転運動することを抑制することができる。
このように本発明によれば、防振対象物が運動した際には、その運動による防振対象物の変位を確実に抑制することができる。
したがって、本発明によれば、単純な配置構成であっても防振対象物の変位を抑制することができる。
図1は、本実施形態の防振部材1の概略構成を示す斜視図である。
この図に示すように、本実施形態の防振部材1は、磁性エラストマからなる剛性変化層2(剛性変化部)と、超磁歪素子からなる超磁歪層3(超磁歪部)とを備えている。
より詳細には、剛性変化層2は、晒される磁界の強さが強くなるほど剛性が高くなり、晒される磁界の強さが弱くなるほど剛性が低くなる。つまり、剛性変化層2は、晒される磁界の強さの変化方向と同じ方向に自らの剛性を変化させるものである。
つまり、本実施形態の防振部材1が防振対象物Aと固定部Wとの間に設置された場合には、剛性変化層2と超磁歪層3とは、防振対象物Aと固定部Wとの間に直列に配列される。さらに説明すると、本実施形態の防振部材1においては、剛性変化層2と超磁歪層3とが防振対象物Aから受ける荷重の作用方向に対して直列に配置されている。
より詳細には、超磁歪層3は、受ける荷重が大きくなって歪み量が大きくなるほど強い磁界を発生し、受ける荷重が小さくなって歪み量が小さくなるほど弱い磁界を発生する。
さらに、超磁歪層3は、引張荷重と圧縮荷重とに関わらず磁界を発生する。このため、本実施形態の防振部材1の防振部材に荷重が作用した場合には、その方向に関わらず剛性変化層2の剛性が高くなる。したがって、従来の防振ゴムのように引張荷重を受けることによる剛性の低下が生じず、複数の防振部材を防振対象物に固定した場合における防振部材間の剛性のばらつきが大きくなることを抑制することができ、防振対象物Aが回転運動することを抑制することができる。
このように本実施形態の防振部材1によれば、防振対象物Aが運動した際には、その運動による防振対象物Aの変位を確実に抑制することができる。
図3は、従来のように防振ゴム10(10a〜10d)を用いて防振対象物Aを支持し、斜め方向に力F(荷重)が防振対象物Aに作用した場合における防振対象物Aの移動を示した模式図である。また、図4は、本実施形態の防振部材1を用いて防振対象物Aを支持し、図3と同様の力F(荷重)が防振対象物Aに作用した場合における防振対象物Aの移動を示した模式図である。
したがって、本実施形態の防振部材1によれば、単純な配置構成であっても防振対象物Aの変位を抑制することができる。
このため、単一の超磁歪層3から発する磁界によって両側の剛性変化層2の剛性が同様に変化する。よって、防振部材1における剛性分布を均一化することが可能となる。
このため、剛性変化層2を介して防振対象物Aからの荷重を確実に超磁歪層3に作用させることができる。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。なお、本実施形態の説明において、上記第1実施形態と同様の部分については、その説明を省略あるいは簡略化する。
そして、超磁歪層3は、剛性変化層2よりも平面視において広く形成されており、防振対象物Aと固定部Wとに接続するためのフランジとして機能するように構成されている。
したがって、本実施形態の防振部材1Aによれば、確実に剛性変化層2の剛性を変化させることができる。
次に、本発明の第3実施形態について説明する。なお、本実施形態の説明においても、上記第1実施形態と同様の部分については、その説明を省略あるいは簡略化する。
つまり、本実施形態の防振部材1Bにおいては、超磁歪層3を剛性変化層2で挟み込む構成と、剛性変化層2と超磁歪層3で挟み込む構成とが合わせて用いられている。
そして、さらに複数の剛性変化層2、超磁歪層3を積層することによって、機能性を損なうことなく、防振部材1Bの厚みを容易に厚くすることが可能となる。
しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、超磁歪部及び剛性変化部の形状は、製造の容易性や配置の容易性を考慮して任意に設定することが可能である。
しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、剛性変化層と超磁歪層とが荷重の作用方向に対して並列して配置される構成を採用することも可能である。
Claims (4)
- 防振対象物に固定されると共に前記防振対象物の振動を抑制する防振部材であって、
磁性エラストマからなる剛性変化部と、
荷重を受けることにより磁界を形成すると共に前記防振対象物から受ける荷重の大きさの変化する方向と同じ方向に磁界の強さを変化させる超磁歪部と
を備えることを特徴とする防振部材。 - 前記超磁歪部を挟み込んで前記剛性変化部が配置されていることを特徴とする請求項1記載の防振部材。
- 前記剛性変化部を挟み込んで前記超磁歪部が配置されていることを特徴とする請求項1または2記載の防振部材。
- 前記剛性変化部と前記超磁歪部とが前記防振対象物から受ける荷重の作用方向に対して直列に配列されていることを特徴とする請求項1〜3いずれかに記載の防振部材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010101354A JP5418389B2 (ja) | 2010-04-26 | 2010-04-26 | 防振部材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010101354A JP5418389B2 (ja) | 2010-04-26 | 2010-04-26 | 防振部材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011231829A true JP2011231829A (ja) | 2011-11-17 |
JP5418389B2 JP5418389B2 (ja) | 2014-02-19 |
Family
ID=45321364
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010101354A Expired - Fee Related JP5418389B2 (ja) | 2010-04-26 | 2010-04-26 | 防振部材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5418389B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014168356A (ja) * | 2013-02-28 | 2014-09-11 | Toyota Motor Corp | ケース支持部材 |
Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH03194238A (ja) * | 1989-12-22 | 1991-08-23 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 磁性弾性体を用いた制振装置 |
JPH05231967A (ja) * | 1992-02-19 | 1993-09-07 | Yaskawa Electric Corp | 磁歪式トルクセンサ |
JPH05327058A (ja) * | 1992-05-19 | 1993-12-10 | Canon Inc | 磁束発生方法及び磁束発生素子 |
JPH07297462A (ja) * | 1994-04-20 | 1995-11-10 | Mitsubishi Materials Corp | 磁歪材料、これを用いた磁歪式トルクセンサ用磁歪検出体およびその製造方法 |
JPH11230256A (ja) * | 1998-02-20 | 1999-08-27 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 制振構造体 |
JPH11280841A (ja) * | 1998-03-27 | 1999-10-15 | Tokimec Inc | 制振アクチュエータ |
JP2004205007A (ja) * | 2002-12-26 | 2004-07-22 | Toyo Electric Mfg Co Ltd | アクティブダイナミックダンパ装置 |
JP2005127443A (ja) * | 2003-10-24 | 2005-05-19 | Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd | 可変減衰装置 |
-
2010
- 2010-04-26 JP JP2010101354A patent/JP5418389B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH03194238A (ja) * | 1989-12-22 | 1991-08-23 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 磁性弾性体を用いた制振装置 |
JPH05231967A (ja) * | 1992-02-19 | 1993-09-07 | Yaskawa Electric Corp | 磁歪式トルクセンサ |
JPH05327058A (ja) * | 1992-05-19 | 1993-12-10 | Canon Inc | 磁束発生方法及び磁束発生素子 |
JPH07297462A (ja) * | 1994-04-20 | 1995-11-10 | Mitsubishi Materials Corp | 磁歪材料、これを用いた磁歪式トルクセンサ用磁歪検出体およびその製造方法 |
JPH11230256A (ja) * | 1998-02-20 | 1999-08-27 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 制振構造体 |
JPH11280841A (ja) * | 1998-03-27 | 1999-10-15 | Tokimec Inc | 制振アクチュエータ |
JP2004205007A (ja) * | 2002-12-26 | 2004-07-22 | Toyo Electric Mfg Co Ltd | アクティブダイナミックダンパ装置 |
JP2005127443A (ja) * | 2003-10-24 | 2005-05-19 | Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd | 可変減衰装置 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014168356A (ja) * | 2013-02-28 | 2014-09-11 | Toyota Motor Corp | ケース支持部材 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5418389B2 (ja) | 2014-02-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US10443677B2 (en) | Base isolation unit and base isolation apparatus | |
WO2010041749A1 (ja) | 防振装置 | |
JP5587806B2 (ja) | バネ部材 | |
JP5275230B2 (ja) | ダンパ装置 | |
JP5538957B2 (ja) | 防振構造体 | |
KR101593576B1 (ko) | 압전 mr유체 면진받침 | |
US10830302B2 (en) | Continuous framework for shock, vibration and thermal isolation and motion accommodation | |
JP2005226745A (ja) | エンジンマウント | |
JP2020034126A (ja) | ストッパ及び防振ユニット | |
US8820492B1 (en) | Soft matrix magnetorheological mounts for shock and vibration isolation | |
JP5264400B2 (ja) | 防振装置 | |
WO2010137585A1 (ja) | 防振装置 | |
JP2015021546A (ja) | 防振構造体 | |
JP2009108912A (ja) | ダイナミックダンパ及びダイナミックダンパ構成部材の組合せ構造体 | |
JP5418389B2 (ja) | 防振部材 | |
JP2017053128A (ja) | 減衰装置の取付構造 | |
JP6423186B2 (ja) | 車両用防振装置 | |
JP5105875B2 (ja) | 振動のフィルタリングおよび減衰の方法ならびに装置 | |
JP2011209540A (ja) | 撮像装置 | |
JP6785497B2 (ja) | 防振装置 | |
JP6797341B2 (ja) | 免震ユニットおよび免震装置 | |
JP5095015B1 (ja) | 免震装置 | |
JP2000145889A (ja) | 搭載機器の締結構造 | |
JP2012237412A (ja) | 振動構造体 | |
JP5693386B2 (ja) | 防振装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20120117 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20130220 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20131016 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20131022 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20131104 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |