JP2011230694A - 車両のセンターコンソールボックス周辺部構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】センターコンソールボックス10と、センターコンソールボックス10の左右一対の側壁の前端縁11Mとフロアトンネル40との間を塞ぐ左右一対のセンターコンソールサイドカバー30と、センターコンソールボックス10内に位置するシフトデバイスと、シフトデバイスから車両前方側Frに延びてギアチェンジ機構に連結するシフトケーブルとを備え、シフトケーブル挿通孔41Hがフロアトンネル40の上壁41に形成され、センターコンソールサイドカバー30は、シフトケーブル挿通孔41Hから左右一対のセンターコンソールサイドカバー30間に侵入する音を遮る防音カバー部35を備えている。
【選択図】図2
Description
インストルメントパネルの中央からフロアトンネルに沿って車両後方側に延びるセンターコンソールボックスと、
前記センターコンソールボックスの左右一対の側壁の前端縁と前記フロアトンネルとの間を各別に塞ぐ左右一対のセンターコンソールサイドカバーと、
前記センターコンソールボックス内に位置するシフトデバイスと、
前記シフトデバイスから車両前方側に延びてギアチェンジ機構に連結するシフトケーブルとを備えている車両のセンターコンソールボックス周辺部構造に関する。
上記の車両のセンターコンソールボックス周辺部構造において、前記ギアチェンジ機構はダッシュパネルの車両前方側に配置されていることから、従来、シフトデバイスから車両前方側に延びるシフトケーブルを挿通させるシフトケーブル挿通孔をダッシュパネルに形成してあった。
そして、エンジンルームの音がシフトケーブル挿通孔を通って車室内に侵入するのを防止するために、センターコンソールサイドカバーの前端部をダッシュパネルに突き当てて防音していた。その結果、上記従来の構造ではセンターコンソールサイドカバーが大型化し重量が増大していた。
例えば、特許文献1に開示されているような遮音ボックスをダッシュパネルに接合する防音手段も考えられるが、この防音手段でも重量が増大し組み付け工数が増大する。
インストルメントパネルの中央からフロアトンネルに沿って車両後方側に延びるセンターコンソールボックスと、
前記センターコンソールボックスの左右一対の側壁の前端縁と前記フロアトンネルとの間を各別に塞ぐ左右一対のセンターコンソールサイドカバーと、
前記センターコンソールボックス内に位置するシフトデバイスと、
前記シフトデバイスから車両前方側に延びてギアチェンジ機構に連結するシフトケーブルとを備えている車両のセンターコンソールボックス周辺部構造であって、
前記フロアトンネルの上壁にシフトケーブル挿通孔が形成され、
前記センターコンソールサイドカバーは、前記シフトケーブル挿通孔から前記左右一対のセンターコンソールサイドカバー間に侵入した音が、前記左右一対のセンターコンソールサイドカバーに沿って車室内側に向かうのを阻止する防音カバー部を備えている点にある。(請求項1)
その結果、センターコンソールサイドカバーの前端部をダッシュパネルに突き当てる防音手段を採用しなくても済み、この防音手段を採用した場合に比べてセンターコンソールサイドカバーを軽量化できるとともに組み付け工数を少なくすることができ、物流コストを削減でき、生産工場内でのスペース効率を向上させることができる。(請求項1)
前記防音カバー部は、前記センターコンソールサイドカバーのカバー本体部の上端部から前記シフトケーブル挿通孔の上方側に延びる上側防音カバー部と、前記カバー本体部のダッシュパネル側の端部から前記シフトケーブル挿通孔の前上方側に延びる前側防音カバー部との少なくとも一つで構成されていると、次の作用を奏することができる。(請求項2)
また、センターコンソールサイドカバーが上側防音カバー部と前側防音カバー部との少なくとも一つを備えていることで、センターコンソールサイドカバーの剛性を向上させることができ、乗員の足が当たってもセンターコンソールサイドカバーが変形しにくくすることができる。
そして、センターコンソールサイドカバーが上側防音カバー部と前側防音カバー部の両方を備えていると、上記のセンターコンソールサイドカバーの変形抑制効果をより確実に得ることができる。(請求項2)
前記左右一対のセンターコンソールサイドカバーは互いに別体に形成されて、左側のセンターコンソールサイドカバーの上側防音カバー部と右側のセンターコンソールサイドカバーの上側防音カバー部とが分離し、前記左側のセンターコンソールサイドカバーの前側防音カバー部と前記右側のセンターコンソールサイドカバーの前側防音カバー部とが分離していると、次の作用を奏することができる。(請求項3)
図1に車両室内の前方側に設けられたインストルメントパネル1を示してある。符号2はクラスタパネル、3はグローブボックス、4は操作パネル、5はエアコンからの空気を吹き出す空気吹き出し口、6は助手席用エアーバッグである。このインストルメントパネル1の中央下端からセンターコンソールボックス10が、車両前後方向に長いフロアトンネル40(図2参照)に沿って車両後方側Rrに延びている。
図2に示すように、センターコンソールボックス10と、
センターコンソールボックス10の側壁の車両前方側Frの前端縁(後述のコンソールボックスフロント11の側壁11Sの前端縁11M)とフロアトンネル40の上壁41の上部41Jとの間を塞ぐ左右一対のセンターコンソールサイドカバー30と、
フロアトンネル40の上壁41に載置されてセンターコンソールボックス10内に位置するシフトデバイス(図示せず)と、
シフトデバイスから車両前方側Frに延びて、ダッシュパネル60の車両前方側Frのギアチェンジ機構(図示せず)に連結するシフトケーブル(図示せず)とでセンターコンソールボックスの周辺部の構造が構成されている。
センターコンソールボックス10は車両前後方向に長く延びた部品であることから、製造、搬入などの便宜上、長手方向に複数に分割して形成したものを車体組付け時に組み合わせている。図1に示すように、本実施形態では、センターコンソールボックス10は車両前方側Frのコンソールボックスフロント11と車両後方側Rrのコンソールボックスリア12とに長手方向に2分割され、隣り合うコンソールボックスフロント11とコンソールボックスリア12の分割端部11B,12B同士が連結されている。
図1に示すように、コンソールボックスフロント11は、左右一対の側壁11Sと、左右一対の側壁11Sの後端部同士を連結する後壁11Kと、左右一対の側壁11Sの上端部と後壁11Kの上端部を覆うU字状の縁取り材16と、後壁11Kの下半部から車両後方側Rrに膨出し、下側開放の断面コの字状に形成された連結部17とを備えている。この連結部17の後端部がコンソールボックスフロント11の分割端部11Bに構成されている。
図1に示すように、コンソールボックスリア12は、側面視台形状の左右一対の側壁12Sと、左右一対の側壁12の前下がりに傾斜した前端部同士を連結する前壁12Mと、左右一対の側壁12Sの上端部同士を連結する上壁12Jと、左右一対の側壁12Sの後ろ下がりに傾斜した後端部同士を連結する後壁12Kと、前壁12Mの下半部から車両前方側Frに膨出し、下側開放の断面コの字状に形成された連結部18とを備えている。この連結部18の前端部がコンソールボックスリア12の分割端部12Bに構成されている。
前記連結体8はインストルメントパネル1の左右中央部から後ろ下方に延びる左右一対の側壁8Sを備え、左右一対の側壁8Sは、後ろ下方側ほど互いの間隔が狭くなるように傾斜するとともに、側壁8Sの高さ方向で頂部側ほど互いの間隔が狭くなるように傾斜している。また、左右一対の側壁8Sの頂部間であって、インストルメントパネル本体9側の左右一対の側壁8Sの頂部間に、エアコンの操作パネルとしてのヒーターコントロールパネル13が配置されている。左右一対の側壁8Sの下端縁は、前記センターコンソールサイドカバー30のカバー本体部31の後端縁31Kの上半部に連結している。
前記センターコンソールサイドカバー30は化粧パネルであり、フロアカーペット55(図4参照)と共に乗員の足元空間を囲んで車室内の高級感を高めている。センターコンソールサイドカバー30の内面(車幅方向内側W1の面)には格子状の補強リブL(図2参照)が形成されている。
このようにして、左右一対のセンターコンソールサイドカバー30がシフトケーブル挿通孔41Hを覆うドーム状に形成されている。
その結果、センターコンソールサイドカバー30の前端部をダッシュパネル60に突き当てる防音手段を採用しなくても済み、この防音手段を採用した場合に比べてセンターコンソールサイドカバー30を軽量化できるとともに組み付け工数を少なくすることができ、物流コストを削減でき、生産工場内でのスペース効率を向上させることができる。
前記防音カバー部35は、上側防音カバー部32と前側防音カバー部33との少なくとも一つで構成されていればよく、例えば、防音カバー部35が上側防音カバー部32だけ、あるいは前側防音カバー部33だけで構成されていてもよい。
10 センターコンソールボックス
11M センターコンソールボックスの側壁の車両前方側の端縁(コンソールボックスフロントの側壁の前端縁)
30 センターコンソールサイドカバー
31 カバー本体部
32 上側防音カバー部
33 前側防音カバー部
35 防音カバー部
40 フロアトンネル
41 上壁
41H シフトケーブル挿通孔
60 ダッシュパネル
Rr 車両後方側
Fr 車両前方側
Claims (3)
- インストルメントパネルの中央からフロアトンネルに沿って車両後方側に延びるセンターコンソールボックスと、
前記センターコンソールボックスの左右一対の側壁の前端縁と前記フロアトンネルとの間を各別に塞ぐ左右一対のセンターコンソールサイドカバーと、
前記センターコンソールボックス内に位置するシフトデバイスと、
前記シフトデバイスから車両前方側に延びてギアチェンジ機構に連結するシフトケーブルとを備えている車両のセンターコンソールボックス周辺部構造であって、
前記フロアトンネルの上壁にシフトケーブル挿通孔が形成され、
前記センターコンソールサイドカバーは、前記シフトケーブル挿通孔から前記左右一対のセンターコンソールサイドカバー間に侵入した音が、前記左右一対のセンターコンソールサイドカバーに沿って車室内側に向かうのを阻止する防音カバー部を備えている車両のセンターコンソールボックス周辺部構造。 - 前記防音カバー部は、前記センターコンソールサイドカバーのカバー本体部の上端部から前記シフトケーブル挿通孔の上方側に延びる上側防音カバー部と、前記カバー本体部のダッシュパネル側の端部から前記シフトケーブル挿通孔の前上方側に延びる前側防音カバー部との少なくとも一つで構成されている請求項1記載の車両のセンターコンソールボックス周辺部構造。
- 前記左右一対のセンターコンソールサイドカバーは互いに別体に形成されて、左側のセンターコンソールサイドカバーの上側防音カバー部と右側のセンターコンソールサイドカバーの上側防音カバー部とが分離し、前記左側のセンターコンソールサイドカバーの前側防音カバー部と前記右側のセンターコンソールサイドカバーの前側防音カバー部とが分離している請求項2記載の車両のセンターコンソールボックス周辺部構造。
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US11794658B2 (en) | 2020-03-16 | 2023-10-24 | Honda Motor Co., Ltd. | Vehicle storage structure |
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