JP2011230677A - 車両の電力供給制御装置 - Google Patents

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俊樹 榊原
Satoru Mizuno
覚 水野
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卓 佐藤
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Abstract

【課題】エンジン停止後に再始動条件が成立した場合にエンジンを再始動させるとともに、車両の走行可能状態において特定条件が成立したことを要件として特定制御を実行するものにおいて、エンジンの始動に起因して特定制御が不安定になることを抑制する。
【解決手段】車両10は、スタータ21と、エンジン20の運転中に停止条件が成立した場合にエンジン20を自動停止させるとともに、エンジン停止後に再始動条件が成立した場合にスタータ21によりエンジン20を再始動させるECU33と、車両10の走行状態において特定条件が成立したことを要件としてアンチスキッド制御を実行するABS36と、ナビゲーション装置37及びオーディオ装置38と、バッテリ31とを備える。ECU33は、車両10の走行状態において特定条件が成立しており、且つ所定の再始動条件が成立している場合に、バッテリ31から装置37,38へ供給される電力を遮断する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、エンジンの自動停止及び再始動を実行する車両に適用され、車両の電気負荷へ供給する電力を制御する電力供給制御装置に関する。
従来、エンジン停止条件の成立時にエンジンを停止し、エンジン始動条件の成立時にスタータを作動させてエンジンを始動するアイドルストップ車両がある(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1に記載のものでは、バッテリの消耗により、スタータ作動時にバッテリから供給される電圧が設定値を下回ったときには、車両の各種電気負荷に供給される電圧を電圧補償回路により上昇させている。その結果、バッテリが消耗した場合であっても、スタータ作動時にバッテリ電圧を補償して、各種電気負荷の正常な動作を継続することができる。
また、車両の停止中にエンジンの自動停止又は自動始動を行うとともに、いわゆるヒルホールド制御として、坂道での停車時にブレーキ液圧を保持して制動力を車輪に作用させるものがある(例えば、特許文献2参照)。この特許文献2に記載のものでは、エンジンが停止してクリープトルクが発生しない状態であっても、最大傾斜角で車両の停止状態を維持することのできるブレーキ液圧が確保できていれば、エンジンの自動停止を許可するようにしている。
特開2002−038984号公報 特開2006−131121号公報
ところで、上記特許文献2に記載のものでは、エンジン始動とヒルホールド制御とが同時に行われることが考えられる。この場合には、バッテリが消耗していないとしても、各種電気負荷の動作やヒルホールド制御が不安定となるおそれがある。
なお、ヒルホールド制御に限らず、エンジン再始動条件が成立した場合に車両が走行状態であってもエンジンを再始動させるものにおいてABS(Antilock Brake System)を作動させる場合等、車両の走行可能状態において特定条件が成立したことを要件として特定制御を実行するものにおいては、こうした実情は概ね共通したものとなる。
本発明は、エンジン停止後に再始動条件が成立した場合にエンジンを再始動させるとともに、車両の走行可能状態において特定条件が成立したことを要件として特定制御を実行するものにおいて、エンジンの始動に起因して特定制御が不安定になることを抑制することを主たる目的とするものである。
本発明は、上記課題を解決するために、以下の手段を採用した。
請求項1に記載の発明は、エンジンを始動させる始動手段と、前記エンジンの運転中に所定の停止条件が成立した場合に前記エンジンを自動停止させるとともに、そのエンジン停止後に所定の再始動条件が成立した場合に前記始動手段により前記エンジンを再始動させるエンジン自動停止再始動手段と、車両の走行可能状態において特定条件が成立したことを要件として特定制御を実行する特定制御実行手段と、前記始動手段及び前記特定制御実行手段とは異なる所定電気負荷と、前記車両の各電気負荷に電力を供給する電源と、を備える車両に適用され、前記車両の走行可能状態において前記特定条件が成立しており、且つ前記所定の再始動条件が成立している場合に、前記電源から前記所定電気負荷へ供給される電力を減少させる電力供給制御手段を備えることを特徴とする。
上記構成によれば、エンジンの運転中に所定の停止条件が成立した場合にエンジンが自動停止されるとともに、そのエンジン停止後に所定の再始動条件が成立した場合に始動手段によりエンジンが再始動される。また、車両の走行可能状態において特定条件が成立したことを要件として特定制御が実行される。なお、始動手段、特定制御実行手段、これらとは異なる所定電気負荷等、車両の各電気負荷には、電源から電力が供給される。
ここで、始動手段によるエンジンの再始動と、特定制御実行手段による特定制御とが同時に行われる場合には、電源から特定制御実行手段へ供給される電力が減少して、特定制御が不安定となるおそれがある。
この点、車両の走行可能状態において特定条件が成立しており、且つ所定の再始動条件が成立している場合には、電源から所定電気負荷へ供給される電力が減少される。このため、特定制御実行手段へ供給される電力を増加させることができ、エンジンの始動に起因して特定制御が不安定になることを抑制することができる。
また、請求項2に記載の発明では、特定制御が実行されており、且つ始動手段によりエンジンの始動が行われている場合に、電源から所定電気負荷へ供給される電力が減少される。こうした構成によっても、請求項1に記載の発明と同様にして、特定制御実行手段へ供給される電力を増加させることができ、エンジンの始動に起因して特定制御が不安定になることを抑制することができる。
請求項3に記載の発明では、請求項1又は2に記載の発明において、前記車両は、前記始動手段により前記エンジンが始動される際に、前記電源から前記特定制御実行手段及び前記所定電気負荷へ供給される電圧を上昇させる電圧上昇手段を備え、電力供給制御手段は、前記電源から前記所定電気負荷へ供給される電力を減少させる態様として、前記電圧上昇手段を介して前記所定電気負荷へ供給される電圧を遮断することを特徴とする。
エンジンの始動時に電源から始動手段へ比較的大きな電力が供給されるため、電源から特定制御実行手段及び所定電気負荷へ供給される電圧が低下するおそれがある。
この点、上記構成によれば、始動手段によりエンジンが始動される際に、電源から特定制御実行手段及び所定電気負荷へ供給される電圧が電圧上昇手段により上昇させられる。このため、エンジンの始動時に、車両の走行可能状態において上記特定条件が成立していない場合(上記特定制御が実行されていない場合)には、電圧上昇手段を介して上昇させられた電圧が所定電気負荷へ供給される。したがって、エンジンの始動時に、所定電気負荷の動作を安定させることができる。
一方、エンジンの始動時に、車両の走行可能状態において上記特定条件が成立している場合(上記特定制御が実行されている場合)には、電源から所定電気負荷へ供給される電力を減少させる態様として、電圧上昇手段を介して所定電気負荷へ供給される電圧が遮断される。このとき、電圧上昇手段を介して上昇させられた電圧が特定制御実行手段へ供給されるため、特定制御を安定させることができる。
さらに、上記の場合において、電圧上昇手段を介して所定電気負荷へ供給される電圧が遮断されるため、所定電気負荷へ供給される電圧と特定制御実行手段へ供給される電圧とを、電圧上昇手段により同時に上昇させる必要がない。このため、電圧上昇手段の容量を小さくすることができ、電圧上昇手段のコストを低減することができる。
請求項4に記載の発明では、請求項1〜3のいずれか1項に記載の発明において、前記エンジン自動停止再始動手段は、前記エンジンの運転中に所定の停止条件が成立した場合に前記車両が走行状態であっても前記エンジンを自動停止させるとともに、そのエンジン停止後に所定の再始動条件が成立した場合に前記車両が走行状態であっても前記始動手段により前記エンジンを再始動させるものであり、前記特定制御実行手段は、前記車両が走行状態である場合に第1特定条件が成立したことを要件として第1特定制御を実行することを特徴とする。
上記構成によれば、エンジン停止後に所定の再始動条件が成立した場合に、車両が走行状態であっても始動手段によりエンジンが再始動される。一方、車両が走行状態である場合に、第1特定条件が成立したことを要件として第1特定制御が実行される。
こうした構成においては、車両が走行状態である場合に、始動手段によるエンジンの再始動と第1特定制御とが同時に行われるおそれがある。この点、請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の発明を前提としているため、エンジンの始動に起因して第1特定制御が不安定になることを抑制することができる。
具体的には、請求項5に記載の発明のように、前記特定制御実行手段は、前記車両の車輪に制動力を作用させる制動手段を備え、前記第1特定制御は、前記制動手段により前記車輪に作用させられる制動力を調節する制御であるといった構成を採用することができる。このように車輪に作用させられる制動力を調節する制御では、必要とする電力が比較的大きくなる。このため、特定制御実行手段へ供給される電力を増加させることにより、その動作が不安定となることを効果的に抑制することができる。
請求項6に記載の発明では、請求項1〜5のいずれか1項に記載の発明において、前記車両は、アクセサリON状態及びイグニションON状態を含む複数の状態に切り替え可能なスイッチ手段を備え、前記所定電気負荷は、前記スイッチ手段がアクセサリON状態に切り替えられている場合に、前記電源から電力が供給されるものであることを特徴とする。
スイッチ手段がアクセサリON状態に切り替えられている場合に電力が供給される所定電気負荷は、車両の走行に直接関るものでないことが多い。一方、スイッチ手段がイグニションON状態に切り替えられている場合に電力が供給される電気負荷は、車両の走行に直接関るものであることが多い。
この点、上記構成によれば、エンジンの始動時に、車両の走行可能状態において上記特定条件が成立している場合(上記特定制御が実行されている場合)には、そのような所定電気負荷へ供給される電力が減少される。このため、車両の走行に直接関らない所定電気負荷へ供給される電力を減少させることにより、車両の走行に直接関る電気負荷へ優先的に電力を供給することができる。
具体的には、請求項7に記載の発明のように、請求項1〜6のいずれか1項に記載の発明において、前記所定電気負荷は、前記車両に搭載されたオーディオ装置又はナビゲーション装置であるといった構成を採用することができる。オーディオ装置やナビゲーション装置は、一時的に作動が停止したとしても、車両の走行に与える影響が比較的小さい。したがって、車両の走行に与える影響が比較的小さい装置へ供給される電力を減少させることにより、特定制御実行手段へ供給される電力を増加させることができる。
さらに、オーディオ装置やナビゲーション装置では、必要とする電力が比較的大きくなる。このため、これらの装置へ供給する電力を減少させることにより、特定制御実行手段へ供給される電力をより増加させることができる。特に、請求項3に記載の発明の構成を備える場合には、電圧上昇手段を介して上記装置へ供給される電圧が遮断される。このため、電圧上昇手段の容量をより小さくすることができ、電圧上昇手段のコストを更に低減することができる。
DC−DCコンバータ及びその周辺構成を示すブロック図。 各電気負荷の消費電力とDC−DCコンバータ容量との関係を示すグラフ。 電力供給制御の処理手順を示すフローチャート。 車両の状態と電力供給状態とを示すタイムチャート。 昇圧回路の変形例を示す電気回路図。
以下、一実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
本実施形態は、走行状態であってもエンジンの自動停止及び再始動を実行するとともに、特定条件が成立したことを要件としてABSを作動させる車両において、バッテリから供給される電圧を上昇させるDC−DCコンバータとして具体化している。
図1は、DC−DCコンバータ及びその周辺構成を示すブロック図である。
同図に示すように、車両10は、エンジン20を備えており、エンジン20の駆動力が変速機等を介して車輪12に伝達される。エンジン20は、例えば多気筒ガソリンエンジンであり、気筒ごとにインジェクタ及び点火プラグを備えている。また、エンジン20には、始動時においてエンジン20に初期回転(クランキング回転)を付与するスタータ21(始動手段)が設けられている。
車輪12には、油圧回路等により駆動され、各車輪12に対して制動力を作用させるブレーキアクチュエータ13(制動手段)が設けられている。車両10は、ABS36を備えており、上記油圧回路により印加される油圧は、ABS36を介してブレーキアクチュエータ13へ伝達される。ABS36は、ブレーキアクチュエータ13へ伝達される油圧を制御するソレノイドバルブを備えており、作動時にソレノイドバルブの駆動を通じて車輪12に作用させる制動力を調節する。このソレノイドバルブの駆動に必要な電力は、車両10の各種装置の作動に必要な電力の中でも比較的大きいものとなっている。なお、ABS36は、ブレーキアクチュエータ13へ伝達される油圧を更に上昇させるモータ(加圧手段)を備えている。このモータの駆動に基づいて、ブレーキアクチュエータ13が車輪12に作用させる制動力を増大させることができる。
車両10は、バッテリ31(電源)、イグニションスイッチ32(スイッチ手段)、及びDC−DCコンバータ40(電力供給制御装置)を備えている。バッテリ31から車両10の各電気負荷へ電力が供給されるとともに、その電力の一部は、コンバータ40を介して車両10の所定電気負荷、ABS36等へ供給される。
バッテリ31には、スタータ21及びコンバータ40が接続されている。バッテリ31は、スタータ21及びコンバータ40へ電力を供給するとともに、発電機から供給される電力により充電される。発電機は、エンジン20の駆動力により駆動され、エンジン20の運転時に各電気負荷へ電力を供給する。
イグニションスイッチ32は、OFF状態と、アクセサリON状態と、イグニションON状態と、始動状態とに、順次切り替え可能となっている。OFF状態は、常時電力を供給可能とする一部の電気負荷へのみ電力が供給される状態である。アクセサリON状態は、エンジン20の停止時であっても作動される一部の電気負荷へ電力が供給される状態である。イグニションON状態は、エンジン20が運転される状態であり、エンジン20の運転時に作動される電気負荷へ電力が供給される状態である。始動状態は、エンジン20の始動が行われる状態であり、スタータ21が駆動される。イグニションスイッチ32は、運転者により操作され、それぞれの状態に応じた信号をコンバータ40へ出力する。
車両10は、ECU(電子制御装置)33、メータ34、ナビゲーション装置37、及びオーディオ装置38等の各電機負荷を備えている。
ECU33(エンジン自動停止再始動手段)は、周知のマイクロコンピュータ等を備えてなる電子制御装置であり、各種センサの検出結果等に基づいて、インジェクタによる燃料噴射量制御、点火制御など各種エンジン制御や、スタータ21の駆動制御を実行する。センサ類について詳しくは、ECU33には、アクセルペダルの踏込み操作量を検出するアクセルセンサ51、ブレーキペダルの踏込み操作量を検出するブレーキセンサ52、変速機のシフト位置を検出するシフト位置センサ53、車速(詳しくは各車輪12の回転速度)を検出する車速センサ54、エンジン20の回転速度を検出するエンジン回転速度センサ55等が接続されており、これら各センサの検出信号がECU33に逐次入力される。また、ECU33は、各種センサの検出結果等に基づいて、上記ABS36の作動を制御し、その際にABS信号をコンバータ40の制御回路49へ送信する。なお、ECU33及びABS36によって、特定制御実行手段が構成される。
メータ34は、エンジン20の運転時において、車速やエンジン回転速度等を表示するものである。ナビゲーション装置37は、車両10の走行時において、車両10の現在位置や目的地への経路案内を行なうものである。オーディオ装置38は、周知の音響装置である。
ECU33、メータ34、ABS36、ナビゲーション装置37、及びオーディオ装置38には、バッテリ31から上記コンバータ40を介して電力が供給される。なお、ナビゲーション装置37、及びオーディオ装置38は、所定電気負荷に相当する。
コンバータ40は、電圧入力端子41、昇圧回路42(電圧上昇手段)、制御回路49(電力供給制御手段)、電圧の出力端子43,44,45、出力リレー46,47,48、及び各信号入力端子を備えている。
電圧入力端子41は、バッテリ31及び昇圧回路42に接続されており、バッテリ31から供給される電圧が昇圧回路42へ入力される。昇圧回路42は、入力される直流電圧を交流電圧に変換してトランスにより上昇させた後、交流電圧から直流電圧に変換して出力する周知の回路である。昇圧回路42は、入力される直流電圧を上昇させることなく、そのまま出力することもできる。
昇圧回路42の出力側には、出力リレー46,47,48(スイッチ)が並列に接続されている。これらの出力リレー46,47,48へは、昇圧回路42の出力側において分岐部43aから分岐している。BO出力リレー46はBO出力端子43に接続され、ACCO出力リレー47はACCO出力端子44に接続され、IGO出力リレー48はIGO出力端子45に接続されている。これらの出力リレー46,47,48によって、昇圧回路42と出力端子43,44,45とが、それぞれ接続状態又は遮断状態に切り替えられる。
BO出力端子43には、ナビゲーション装置37及びオーディオ装置38が接続されている。ACCO出力端子44には、ナビゲーション装置37及びオーディオ装置38が接続されている。すなわち、ナビゲーション装置37及びオーディオ装置38は共に、BO出力端子43及びACCO出力端子44の双方に接続されている。IGO出力端子45には、ECU33、メータ34、及ABS36がそれぞれ接続されている。
コンバータ40の信号入力端子には、イグニションスイッチ32からその各状態に応じた信号が入力され、ECU33から昇圧信号及びABS信号が入力される。これらの信号は、制御回路49へ入力される。制御回路49は、ECU33から入力される昇圧信号に基づいて、昇圧回路42の作動を制御する。すなわち、制御回路49は、昇圧信号が入力されていない場合には昇圧回路42により電圧を上昇させず、昇圧信号が入力されている場合には昇圧回路42により電圧を上昇させる。
制御回路49は、イグニションスイッチ32から入力される信号に基づいて、出力リレー46,47,48を、それぞれ接続状態と遮断状態とに切り替える。
具体的には、イグニションスイッチ32がOFF状態である場合には、イグニションスイッチ32から制御回路49へは信号が入力されない。この場合には、制御回路49は、BO出力リレー46を接続状態とし、ACCO出力リレー47及びIGO出力リレー48を遮断状態とする。このとき、BO出力端子43に接続されたナビゲーション装置37及びオーディオ装置38には、電圧が供給される。したがって、ナビゲーション装置37及びオーディオ装置38を運転者が操作することにより、これらの装置37,38を作動させることができる。
イグニションスイッチ32がアクセサリON状態である場合には、イグニションスイッチ32から制御回路49へACC信号が入力される。この場合には、制御回路49は、BO出力リレー46及びACCO出力リレー47を接続状態とし、IGO出力リレー48を遮断状態とする。このとき、ACCO出力端子44に接続されたナビゲーション装置37及びオーディオ装置38には、電圧が供給される。
イグニションスイッチ32がイグニションON状態である場合には、イグニションスイッチ32から制御回路49へACC信号及びIG信号が入力される。この場合には、制御回路49は、BO出力リレー46、ACCO出力リレー47、及びIGO出力リレー48を接続状態とする。このとき、IGO出力端子45に接続されたECU33、メータ34及びABS36には、電圧が供給される。
イグニションスイッチ32が始動状態である場合には、イグニションスイッチ32から制御回路49へACC信号及びIG信号が入力される。この場合には、制御回路49は、BO出力リレー46、ACCO出力リレー47、及びIGO出力リレー48を接続状態とする。さらに、ECU33から制御回路49へ昇圧信号が入力される。このため、制御回路49は、昇圧回路42により電圧を上昇させ、上昇させられた電圧が、ECU33、メータ34、ABS36、ナビゲーション装置37、及びオーディオ装置38へ供給される。
車両10において実行されるアイドルストップ制御について説明する。アイドルストップ制御は、概略として、エンジン20の運転中に所定の停止条件が成立するとエンジン20を自動停止させるとともに、その後、所定の再始動条件が成立するとエンジン20を再始動させるものである。エンジン停止条件としては、例えば、ブレーキペダルの踏込み操作が行われたこと、車速が所定のアイドル停止車速TS1以下まで低下したこと等の少なくともいずれかが含まれる。また、エンジン再始動条件としては、例えば、エンジン停止状態において、ブレーキペダルの踏込み操作が行われていないこと、アクセルペダルの踏込み操作が行われていること等の少なくともいずれかが含まれる。こうしたアイドルストップ制御は、車両10が走行状態(車速が0よりも高い状態)であっても行われる。
また、車両10では、ECU33によって、アンチスキッド制御(第1特定制御)が実行される。このアンチスキッド制御は、概略として、車両10の走行中に所定の実行条件が成立すると、車輪12に作用させる制動力を減少させて車輪12のスリップを抑制するものである。例えば、各車輪12に設けられた車速センサ54からの信号に基づいて、各車輪12のうち最大回転速度を求める。そして、この最大回転速度と各車輪12の回転速度とに基づいて各車輪12のスリップ率を算出し、このスリップ率が判定値よりも大きいことを、アンチスキッド制御の実行条件(第1特定条件)とする。そして、この実行条件が成立したことを要件としてアンチスキッド制御を実行することにより、ブレーキアクチュエータ13により車輪12に作用させる制動力を調節する。
ここで、スタータ21によるエンジン20の再始動と、ABS36によるアンチスキッド制御とが同時に行われる可能性がある。エンジン20の始動時には、バッテリ31からスタータ21へ比較的大きな電力が供給される。このため、バッテリ31からECU33やABS36へ供給される電力が減少して、アンチスキッド制御が不安定となるおそれがある。また、これらのECU33やABS36の他の各電機負荷へ供給される電力も減少するため、それらの各電気負荷の作動が不安定となるおそれがある。
この点、上述したように、スタータ21によりエンジン20が始動される際に、バッテリ31から、ECU33、ABS36、メータ34、及び上記所定電気負荷へ供給される電圧が、DC−DCコンバータ40により上昇させられる。すなわち、エンジン20の始動時に動作が不安定となることが望ましくない電気負荷については、供給される電圧がコンバータ40により上昇させられる。
ただし、これらの電気負荷の全てに対して、上昇させられた電圧を供給しようとすると、コンバータ40の容量を大きくする必要があり、そのコストが増加することとなる。このため、本実施形態では、これらの電気負荷の全てに供給される電圧を上昇させるために必要な容量、すなわちこれらの電気負荷の全ての消費電力の合計よりも、コンバータ40の容量を小さくしている。
図2は、各電気負荷の消費電力とDC−DCコンバータ40の容量との関係を示すグラフである。
同図(a)に示すように、ナビゲーション装置37、オーディオ装置38、ECU33、メータ34、ABS36の全てに供給される電圧を上昇させる場合には、コンバータ40の容量として、これらの全ての消費電力の合計である容量αが必要となる。
同図(b)に示すように、ABS36が作動していない場合には、コンバータ40の容量として、ナビゲーション装置37、オーディオ装置38、ECU33、メータ34の消費電力の合計である容量βを確保すればよい。すなわち、上記容量αからABS36の消費電力分を引いた容量βがあれば、電圧を上昇させることが可能となる。
ABS36は、上述した実行条件が成立したことを要件として作動され、この実行条件が成立していない場合には作動されない。したがって、エンジン20の始動とABS36の作動とが重なることは稀であり、そのためにコンバータ40の容量として上記容量αを確保することは、コストの上昇を招くこととなる。さらに、ABS36のソレノイドバルブの駆動に必要な電力は、車両10の各種装置の作動に必要な電力の中でも比較的大きなものとなっている。一方、エンジン20の始動とABS36の作動とが重なった場合には、ABS36の作動が不安定となることを抑制する必要がある。
そこで、本実施形態では、エンジン20の始動とABS36の作動とが重なった場合、すなわちエンジン20の再始動条件が成立しており、且つアンチスキッド制御の実行条件が成立している場合には、コンバータ40を介してナビゲーション装置37及びオーディオ装置38へ供給される電圧を遮断する。要するに、車両10の走行に直接関る電気負荷、すなわちコンバータ40のIGO出力端子45に接続された電機負荷へ電圧供給を行う一方、車両10の走行に直接関らない電気負荷、すなわちコンバータ40のBO出力端子43に接続された電機負荷、及びコンバータ40のACCO出力端子44に接続された電機負荷へ供給される電圧を遮断する。
このため、同図(c)に示すように、エンジン20の始動とABS36の作動とが重なった場合であっても、コンバータ40の容量として、ECU33、メータ34、及びABS36の消費電力の合計である容量γを確保すればよい。すなわち、上記容量αから、ナビゲーション装置37及びオーディオ装置38の消費電力分を引いた容量γがあれば、電圧を上昇させることが可能となる。オーディオ装置38やナビゲーション装置37では、必要とする電力がABS36に次いで比較的大きくなる。したがって、本実施形態では、コンバータ40の容量をこの容量γとしている。なお、コンバータ40の容量を、容量γよりも若干大きい容量としてもよい。
図3は、エンジン20の自動停止及び再始動に際して実行される電力供給制御について、その処理手順を示すフローチャートである。なお、本処理は、ECU33及びDC−DCコンバータ40によって実行される。
まず、ECU33は、エンジン20の停止条件が成立しているか否か判定する(S11)。具体的には、ブレーキセンサ52の検出信号に基づいてブレーキペダルの踏込み操作が行われているか否か判定し、車速センサ54により検出される車速が所定のアイドル停止車速TS1以下であるか否か判定する。そして、ブレーキペダルの踏込み操作が行われており、且つ車速が所定のアイドル停止車速TS1以下である場合に、エンジン20の停止条件が成立していると判定する。アイドル停止車速TS1は、例えば時速10〜20kmの範囲で設定される。
上記判定において、エンジン20の停止条件が成立していると判定された場合には(S11:YES)、ECU33は、エンジン20を停止させる処理を実行する(S12)。具体的には、インジェクタによる燃料噴射および点火プラグによる点火を停止する。一方、エンジン20の停止条件が成立していないと判定された場合には(S11:NO)、ECU33は、再度この条件が成立しているか否か判定する(S11)。
こうしてエンジン20を停止させる処理を実行した後(S12)、ECU33は、エンジン20の再始動条件が成立しているか否か判定する(S13)。具体的には、アクセルセンサ51の検出信号に基づいて、アクセルペダルの踏み込み操作が行われているか否か判定する。そして、アクセルペダルの踏み込み操作が行われている場合に、エンジン20の再始動条件が成立していると判定する。
エンジン20の再始動条件が成立している場合には(S13:YES)、ECU33及びコンバータ40は、コンバータ40の昇圧回路42を介して供給される電圧を上昇させる(S14)。具体的には、ECU33は、コンバータ40の制御回路49へ昇圧信号を送信する。そして、制御回路49は、この昇圧信号に基づいて、昇圧回路42により電圧を上昇させる。ここで、イグニションスイッチ32がイグニションON状態であるため、イグニションスイッチ32から制御回路49へACC信号及びIG信号が入力される。このため、制御回路49は、BO出力リレー46、ACCO出力リレー47、及びIGO出力リレー48を接続状態とする。一方、エンジン20の再始動条件が成立していないと判定された場合には(S13:NO)、ECU33は、再度この条件が成立しているか否か判定する(S13)。
こうしてコンバータ40の昇圧回路42を介して供給される電圧を上昇させた後(S14)、コンバータ40の制御回路49は、ABS36が作動中であるか否か判定する(S15)。具体的には、制御回路49は、ECU33からABS信号が入力されている場合にABS36が作動中であると判定し、ABS信号が入力されていない場合にABS36が作動中でないと判定する。なお、上記一連の処理は、実際には所定の周期をもって繰返し実行されており、これと並行して上述したアンチスキッド制御が実行されている。
上記判定において、ABS36が作動中でないと判定された場合には(S15:NO)、ECU33は、そのままエンジン20を再始動させる(S17)。すなわち、BO出力リレー46、ACCO出力リレー47、及びIGO出力リレー48が、制御回路49によりそれぞれ接続状態とされた状態において、ECU33はエンジン20を再始動させる。この場合には、制御回路49は、昇圧回路42に接続された全ての電気負荷へ電圧を供給させる。そして、ECU33は、スタータ21によりエンジン20にクランキング回転を付与し、インジェクタによる燃料噴射および点火プラグによる点火を実行する。
一方、上記判定において、ABS36が作動中であると判定された場合には(S15:YES)、制御回路49は、BO出力リレー46及びACCO出力リレー47を遮断状態とする(S16)。すなわち、制御回路49は、IGO出力リレー48のみを接続状態とする。
こうして、BO出力リレー46及びACCO出力リレー47が遮断状態とされた後(S16)、ECU33はエンジン20を再始動させる(S17)。すなわち、制御回路49によって、BO出力リレー46及びACCO出力リレー47が遮断状態とされ、IGO出力リレー48が接続状態とされた状態において、ECU33はエンジン20を再始動させる。
そして、エンジン20の再始動が行われた後(S17)、制御回路49は、BO出力リレー46及びACCO出力リレー47を接続状態とする(S18)。具体的には、制御回路49は、ECU33から昇圧信号が入力されなくなった場合に、BO出力リレー46及びACCO出力リレー47を接続状態とする。こうしてECU33及びコンバータ40は本処理を終了する。
上記エンジン自動停止始動に際しての電力供給制御による動作について、図4のタイムチャートを参照しつつ説明する。ここでは、滑り易い状態の路面を、車両10が走行しているものとする。なお、エンジン20の運転中であり、イグニションスイッチ32がIGON状態に切り替えられている。このため、BO出力リレー46、ACCO出力リレー47、及びIGO出力リレー48が接続状態(ON状態)とされている。
時刻t1で運転者のブレーキ操作が開始される。このとき、アンチスキッド制御の実行条件が成立し、同図(c)に示すようにABS36が作動される。
その後、同図(a)に示すように、車速の低下に伴って時刻t2でエンジン20の停止条件(検出車速≦アイドル停止車速TS1)が成立し、エンジン20を停止させる処理が実行される。このため、同図(b)に示すように、エンジン回転速度が低下して、エンジン20が停止する。
時刻t3で運転者のアクセル操作が開始され、エンジン20の再始動条件が成立する。このとき、アンチスキッド制御の実行条件が継続して成立しており、同図(c)に示すようにABS36が作動されている。このため、昇圧回路42により電圧が上昇させられるとともに、同図(e)に示すように、BO出力リレー46及びACCO出力リレー47が遮断状態に切り替えられる。スタータ21が駆動されることにより、同図(d)に示すように、バッテリ31から供給される電圧が低下するものの、ECU33及びABS36へは昇圧回路42により上昇させられた電圧が供給される。
時刻t4でエンジン20の再始動が完了し、BO出力リレー46、及びACCO出力リレー47が接続状態とされる。また、スタータ21の停止に伴って、バッテリ31から供給される電圧が上昇する。
以上詳述した本実施形態は以下の利点を有する。
・車両10の走行状態においてアンチスキッド制御の実行条件が成立しており、且つエンジン20の再始動条件が成立している場合には、バッテリ31から、ナビゲーション装置37及びオーディオ装置38へ供給される電力が遮断される。すなわち、アンチスキッド制御が実行されており、且つスタータ21によりエンジン20の始動が行われている場合に、バッテリ31からナビゲーション装置37及びオーディオ装置38へ供給される電力が遮断される。このため、ECU33及びABS36へ供給される電力を増加させることができ、エンジン20の始動に起因してアンチスキッド制御が不安定になることを抑制することができる。
・スタータ21によりエンジン20が始動される際に、バッテリ31から、ECU33、ABS36、メータ34、及び所定電気負荷(ナビゲーション装置37、及びオーディオ装置38)へ供給される電圧が、DC−DCコンバータ40の昇圧回路42により上昇させられる。このため、エンジン20の始動時に、アンチスキッド制御が実行されていない場合には、昇圧回路42を介して上昇させられた電圧が、メータ34及び所定電気負荷へ供給される。したがって、エンジン20の始動時に、メータ34及び所定電気負荷の動作を安定させることができる。
・エンジン20の始動時に、アンチスキッド制御が実行されている場合には、昇圧回路42を介して所定電気負荷へ供給される電圧が遮断される。このため、所定電気負荷へ供給される電圧と、ECU33及びABS36へ供給される電圧とを、昇圧回路42により同時に上昇させる必要がない。このため、昇圧回路42の容量を小さくすることができ、昇圧回路42のコストを低減することができる。
・車両10が走行状態である場合に、スタータ21によるエンジン20の再始動と第1アンチスキッド制御とが同時に行われる際に、ABS36のソレノイドバルブの駆動に必要な電力は、車両10の各種装置の作動に必要な電力の中でも比較的大きなものとなっている。このため、ECU33及びABS36へ供給される電力を増加させることにより、その動作が不安定となることを効果的に抑制することができる。
・イグニションスイッチ32がアクセサリON状態に切り替えられている場合に電力が供給される所定電気負荷は、車両10の走行に直接関るものではない。詳しくは、オーディオ装置38やナビゲーション装置37は、一時的に作動が停止したとしても、車両10の走行に与える影響が比較的小さい。一方、イグニションスイッチ32がイグニションON状態に切り替えられている場合に電力が供給される電気負荷(ECU33、ABS36、及びメータ34)は、車両10の走行に直接関るものである。
この点、エンジン20の始動時に、アンチスキッド制御が実行されている場合には、そのような所定電気負荷へ供給される電力が遮断される。このため、車両10の走行に直接関らない所定電気負荷へ供給される電力を遮断することにより、車両10の走行に直接関る電気負荷へ優先的に電力を供給することができる。
・オーディオ装置38やナビゲーション装置37では、必要とする電力がABS36に次いで比較的大きくなる。このため、これらの装置へ供給する電力を遮断することにより、ECU33及びABS36へ供給される電力をより増加させることができる。さらに、昇圧回路42を介して上記装置37,38へ供給される電圧が遮断される。このため、昇圧回路42の容量をより小さくすることができ、昇圧回路42のコストを更に低減することができる。
上記実施形態に限定されず、例えば次のように実施することもできる。
・上記実施形態では、エンジン20の始動とABS36の作動とが重なった場合に、コンバータ40のIGO出力端子45に接続された電機負荷へ電圧供給を行う一方、コンバータ40のBO出力端子43,ACCO出力端子44に接続された電機負荷へ供給される電圧を遮断するようにした。しかしながら、例えばACCO出力端子44に、ナビゲーション装置37及びオーディオ装置38以外に多くの電気負荷が接続されているような場合には、ACCO出力端子44に接続された電機負荷へ供給される電圧のみを遮断するようにしてもよい。
また、これらのBO出力端子43,ACCO出力端子44、及びIGO出力端子45にかかわらず、昇圧回路42に各電気負荷を個別に接続し、各電機負荷へ供給される電圧を個別に遮断するようにしてもよい。こうした構成によれば、エンジン20の始動とABS36の作動とが重なった場合に、電圧を供給する電気負荷と電圧の供給を遮断する電気負荷とを、きめ細かく切り替えることができる。なお、電気負荷へ供給する電圧(電力)を遮断する構成に代えて、電気負荷へ供給する電流(電力)を減少させる構成を採用することもできる。
・入力される直流電圧を交流電圧に変換してトランスにより上昇させた後、交流電圧から直流電圧に変換して出力する昇圧回路42に代えて、図5に示す昇圧回路142を採用することもできる。すなわち、電圧入力端子41はダイオード61を介して出力側の分岐部43aに接続され、ダイオード61及び分岐部43aの間は、放電用リレー62、ダイオード63、コンデンサ64を介して接地されている。ダイオード63及びコンデンサ64の間は、抵抗65、ダイオード66、充電用リレー67を介して電圧入力端子41及びダイオード61の間に接続され、これらの放電用リレー62及び充電用リレー67が、制御回路49により切り替えられるようになっている。
そして、任意のタイミングで、放電用リレー62を遮断状態にするとともに充電用リレー67を接続状態にすることにより、バッテリ31から供給される電力によってコンデンサ64を充電する。昇圧回路142により電圧を上昇させる場合には、放電用リレー62を接続状態にするとともに充電用リレー67を遮断状態にすることにより、コンデンサ64から放電を行う。こうした構成によっても、上記実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
・また、スタータ21によりエンジン20が始動される際に、バッテリ31から各電気負荷へ供給される電圧を上昇させる構成として、必要に応じて電力を供給する予備バッテリ等を採用することもできる。
・上記昇圧回路42,142を省略して、バッテリ31から供給される電力を、BO出力リレー46、ACCO出力リレー47、及びIGO出力リレー48により、供給状態と遮断状態とに切り替える構成を採用することもできる。こうした構成によっても、車両10の走行状態においてアンチスキッド制御の実行条件が成立しており、且つエンジン20の再始動条件が成立している場合に、ECU33及びABS36へ供給される電力を増加させることができ、エンジン20の始動に起因してアンチスキッド制御が不安定になることを抑制することができる。
・車両10の走行可能状態において特定条件が成立したことを要件として実行される特定制御として、車両10の停止状態を維持する停止維持制御(第2特定制御)を実行してもよい。この停止維持制御では、車速センサ54によって検出される車速が0である場合に、ブレーキアクチュエータ13により所定制動力を車輪12に作用させて車両を停止状態に維持する。この停止維持制御は、車両を登坂路において発進させる際に車両の後退を抑制するヒルホールド制御を含んでいる。
また、エンジン20の再始動時に検出車速が0である場合に、ブレーキアクチュエータ13により所定制動力を車輪12に作用させて車両10の発進を抑制する発進抑制制御(第3特定制御)を実行してもよい。
・スタータ21に代えて、回転機及び発電機の機能を有するモータジェネレータを設けてもよい。
・エンジン20は、ガソリンエンジンに限定されず、ディーゼルエンジンであってもよい。
10…車両、20…エンジン、21…スタータ(始動手段)、31…バッテリ(電源)、33…ECU(エンジン自動停止再始動手段)、36…ABS、37…ナビゲーション装置(所定電気負荷)、38…オーディオ装置(所定電気負荷)、40…DC−DCコンバータ(電力供給制御装置)、42…昇圧回路(電圧上昇手段)、49…制御回路(電力供給制御手段)。

Claims (7)

  1. エンジンを始動させる始動手段と、前記エンジンの運転中に所定の停止条件が成立した場合に前記エンジンを自動停止させるとともに、そのエンジン停止後に所定の再始動条件が成立した場合に前記始動手段により前記エンジンを再始動させるエンジン自動停止再始動手段と、車両の走行可能状態において特定条件が成立したことを要件として特定制御を実行する特定制御実行手段と、前記始動手段及び前記特定制御実行手段とは異なる所定電気負荷と、前記車両の各電気負荷に電力を供給する電源と、を備える車両に適用され、
    前記車両の走行可能状態において前記特定条件が成立しており、且つ前記所定の再始動条件が成立している場合に、前記電源から前記所定電気負荷へ供給される電力を減少させる電力供給制御手段を備えることを特徴とする車両の電力供給制御装置。
  2. エンジンを始動させる始動手段と、前記エンジンの運転中に所定の停止条件が成立した場合に前記エンジンを自動停止させるとともに、そのエンジン停止後に所定の再始動条件が成立した場合に前記始動手段により前記エンジンを再始動させるエンジン自動停止再始動手段と、車両の走行可能状態において特定条件が成立したことを要件として特定制御を実行する特定制御実行手段と、前記始動手段及び前記特定制御実行手段とは異なる所定電気負荷と、前記車両の各電気負荷に電力を供給する電源と、を備える車両に適用され、
    前記特定制御が実行されており、且つ前記始動手段により前記エンジンの始動が行われている場合に、前記電源から前記所定電気負荷へ供給される電力を減少させる電力供給制御手段を備えることを特徴とする車両の電力供給制御装置。
  3. 前記車両は、前記始動手段により前記エンジンが始動される際に、前記電源から前記特定制御実行手段及び前記所定電気負荷へ供給される電圧を上昇させる電圧上昇手段を備え、
    電力供給制御手段は、前記電源から前記所定電気負荷へ供給される電力を減少させる態様として、前記電圧上昇手段を介して前記所定電気負荷へ供給される電圧を遮断することを特徴とする請求項1又は2に記載の車両の電力供給制御装置。
  4. 前記エンジン自動停止再始動手段は、前記エンジンの運転中に所定の停止条件が成立した場合に前記車両が走行状態であっても前記エンジンを自動停止させるとともに、そのエンジン停止後に所定の再始動条件が成立した場合に前記車両が走行状態であっても前記始動手段により前記エンジンを再始動させるものであり、
    前記特定制御実行手段は、前記車両が走行状態である場合に第1特定条件が成立したことを要件として第1特定制御を実行することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両の電力供給制御装置。
  5. 前記特定制御実行手段は、前記車両の車輪に制動力を作用させる制動手段を備え、
    前記第1特定制御は、前記制動手段により前記車輪に作用させられる制動力を調節する制御であることを特徴とする請求項4に記載の車両の電力供給制御装置。
  6. 前記車両は、アクセサリON状態及びイグニションON状態を含む複数の状態に切り替え可能なスイッチ手段を備え、
    前記所定電気負荷は、前記スイッチ手段がアクセサリON状態に切り替えられている場合に、前記電源から電力が供給されるものであることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の車両の電力供給制御装置。
  7. 前記所定電気負荷は、前記車両に搭載されたオーディオ装置又はナビゲーション装置であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の車両の電力供給制御装置。
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