JP2011229717A - 手乾燥装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】自動運転する手乾燥装置の待機電力の削減を図ることを目的とする。
【解決手段】本体1に手挿入部5と、手挿入部5に空気を送る送風装置と、前記送風装置から送る空気を調節する風質可変手段8と、手挿入部5に手の存在を検知する手検知手段9と、本体1とは別にトイレ内の水道の蛇口を中心とした所定の範囲2内に取り付けられた水道作動検知手段3からの信号の有無により、手検知手段9および風質可変手段8への給電を開始するかどうかを判断する制御部4とを備えたものである。
【選択図】図2
【解決手段】本体1に手挿入部5と、手挿入部5に空気を送る送風装置と、前記送風装置から送る空気を調節する風質可変手段8と、手挿入部5に手の存在を検知する手検知手段9と、本体1とは別にトイレ内の水道の蛇口を中心とした所定の範囲2内に取り付けられた水道作動検知手段3からの信号の有無により、手検知手段9および風質可変手段8への給電を開始するかどうかを判断する制御部4とを備えたものである。
【選択図】図2
Description
本発明は、待機電力の削減を図った手乾燥装置に関するものである。
従来、待機電力の削減を図った手乾燥装置は、人感センサーにより待機電力の削減を図る装置として、人感センサーの在人信号により自動運転態勢をとり、また、不在信号により待機態勢をとるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
以下、その手乾燥装置について図11を参照しながら説明する。
図11に示すように、この装置は、本体101に手を出し入れできる手挿入部102が設けられ、手挿入部102に高圧空気流発生装置103により発生させた高速空気流を噴出させて、手に付着した水分を高速空気流の運動エネルギーにより手挿入部102に吹き飛ばし手を乾燥させるにあたり、その手挿入部102への手の出し入れを手検知手段104により検知して自動運転するような構成となっていた。
さらに、その装置について、人感センサー105の在人信号により自動運転態勢をとり、不在信号により手検知手段104への給電を遮断して待機態勢をとるような構成となっていた。
このような従来の手乾燥装置では、人感センサーにより待機電力の削減を図ってきたが、通常、人感センサーを用いたものでは、手乾燥装置本体に取り付けられた人感センサーにより検知された人が手乾燥装置を使用する前か使用した後かということが分からず、手乾燥装置が使用されない場合においても、無駄な給電が行われていると考えられる。
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、水道の作動を検知し、運転させることにより、自動運転する手乾燥装置の待機電力の削減を図ることを目的としている。
そして、この目的を達成するために、本発明は、本体に手挿入部と、前記手挿入部に空気を送る送風装置と、前記送風装置から送る空気を調節する風質可変手段と、前記手挿入部に手の存在を検知する手検知手段と、本体とは別にトイレ内の水道の蛇口を中心とした所定の範囲内に取り付けられた水道作動検知手段からの信号の有無により、前記手検知手段および前記風質可変手段への給電を開始するかどうかを判断する制御部とを備えたものであり、これにより所期の目的を達成するものである。
本発明によれば、本体に手挿入部と、前記手挿入部に空気を送る送風装置と、前記送風装置から送る空気を調節する風質可変手段と、前記手挿入部に手の存在を検知する手検知手段と、本体とは別にトイレ内の水道の蛇口を中心とした所定の範囲内に取り付けられた水道作動検知手段からの信号により、前記手検知手段および前記風質可変手段を動作させる制御部を備えるという構成にし、前記制御部は、前記水道作動検知手段が作動したかどうか等の判断をし、前記手検知手段および前記風質可変手段を動作させるため、前記水道作動検知手段からの信号がない場合は前記手検知手段および前記風質可変手段への給電を遮断することにより、待機電力を削減することができるという効果が得られる。
本発明の請求項1記載の手乾燥装置は、本体に手挿入部と、手挿入部に空気を送る送風装置と、送風装置から送る空気を調節する風質可変手段と、手挿入部に手の存在を検知する手検知手段と、本体とは別にトイレ内の水道の蛇口を中心とした所定の範囲内に取り付けられた水道作動検知手段からの信号の有無により、手検知手段および風質可変手段への給電を開始するかどうかを判断する制御部とを備えたという構成を有する。これにより、制御部は、水道作動検知手段が作動したかどうか等の判断をし、手検知手段および風質可変手段を動作させるため、水道作動検知手段からの信号がない場合、手検知手段および風質可変手段への給電を遮断することにより、待機電力を削減することができる。
本発明の請求項2記載の手乾燥装置は、水道作動検知手段から本体へ出力される信号は、無線信号で制御部に送信されるものである。これにより、水道作動検知手段は、本体から電気的に切り離した構造となるので、水道の蛇口周辺など濡れた場所に取り付けられた場合、本体から漏電することがなく感電防止をすることができるという効果を奏する。
本発明の請求項3記載の手乾燥装置は、制御部は、水道作動検知手段において水道の作動を検知した場合、手検知手段および風質可変手段への給電を開始するという構成を有する。これにより、水道作動検知手段が水道の作動を検知した場合は、手検知手段および風質可変手段への給電を開始し、水道の作動を検知しない場合は手検知手段および風質可変手段への給電を遮断するため、待機電力を削減することができるという効果を奏する。
また本発明の請求項4記載の手乾燥装置は、制御部は、水道作動検知手段において水道の作動を検知してから手検知手段が手の存在を検知しない状態が所定の時間を越えた場合、手検知手段が手の存在を検知しない場合、手検知手段および風質可変手段への給電を遮断するという構成を有する。これにより、水道作動検知手段が水道の作動を検知してから所定の時間は手検知手段および風質可変手段へ給電し続けるが、所定の時間以上、手検知手段が手の存在を検知しない場合は、手検知手段および風質可変手段への給電を遮断するため、待機電力を削減することができるという効果を奏する。
また本発明の請求項5記載の手乾燥装置は、制御部は、水道作動検知手段において水道の作動を検知してから少なくとも所定の時間を測定する水タイマー手段を備えたという構成を有する。これにより、使用者がいない待機状態が続けば、水タイマー手段により所定の時間が経過したことを計測して、手検知手段および風質可変手段等への給電を遮断するなど、待機電力を削減する機能を実現することができるという効果を奏する。
また本発明の請求項6記載の手乾燥装置は、送風装置は羽根とこの羽根を回転させるモータとを備え、風質可変手段には、モータの回転数を2段階に変化させる風量可変手段を備え、制御部は、手検知手段が手の存在を検知しているときに、水道作動検知手段において水道の作動を検知した場合、風量可変手段によりモータの回転数を高くして、手挿入部へ送る空気の量を増加させるという構成を有する。これにより、風質可変手段は、手検知手段が手の存在を検知中に水道作動検知手段で水道の作動を検知した場合には、風量可変手段によりモータの回転数を高くして、手挿入部へ送る空気の量を増加させ、手検知手段が手の存在を検知中に水道作動検知手段が水道の作動を検知しない場合には、モータの回転数を低くして、手挿入部へ送る空気の量は増加させないことでトイレの状況に合わせた運転を実現することができるという効果を奏する。
また本発明の請求項7記載の手乾燥装置は、本体は送風装置によって送風した空気を加熱するヒーターを備え、風質可変手段には、前記ヒーターを動作させる風温可変手段を備え、制御部は、手検知手段が手の存在を検知しているときに、水道作動検知手段において水道の作動を検知した場合、風温可変手段によりヒーターを動作させ、手挿入部に送る空気を暖めるという構成を有する。これにより、風質可変手段は、手検知手段が手の存在を検知中に水道作動検知手段で水道の作動を検知した場合には、風温可変手段によりヒーターを動作させ、手挿入部に送る空気を暖め、手検知手段が手の存在を検知中に水道作動検知手段が水道の作動を検知しない場合、または、手検知手段が手の存在を検知しない場合には、風温可変手段への給電を遮断するため、待機電力を削減することができるという効果を奏する。
また本発明の請求項8記載の手乾燥装置は、制御部は、手検知手段が手の存在の検知を終えたときから所定の時間、手検知手段および風質可変手段への給電を継続する構成を有する。これにより、手乾燥後、使用者が手乾燥の効果を不十分であると感じ、手挿入部に手を再挿入した場合、または、手検知中に、手の挿入位置が悪く、手検知手段が手の存在の検知を中断した場合、手検知手段および風質可変手段への給電が遮断し、手検知手段が手の存在を検知しないという状況を防ぐことができるという効果を奏する。
また本発明の請求項9記載の手乾燥装置は、制御部は、手検知手段が手の存在の検知を終えたときから水道作動検知手段において水道の作動を検知しない状態が所定の時間を越えた場合、水道作動検知手段において水道の作動を検知しない場合、手検知手段および風質可変手段への給電を遮断するという構成を有する。これにより、使用者がいない待機状態が続けば、手検知手段および風質可変手段への給電を遮断するため、待機電力を削減することができるという効果を奏する。
また本発明の請求項10記載の手乾燥装置は、制御部は、手検知手段が手の存在の検知を終えたときから少なくとも所定の時間を測定する手タイマー手段を備えたという構成を有する。これにより、使用者がいない待機状態が続けば、手タイマー手段により所定の時間が経過したことを計測して、手検知手段および風質可変手段等への給電を遮断するなど、待機電力を削減する機能を実現することができるという効果を奏する。
また本発明の請求項11記載の手乾燥装置は、水道作動検知手段は、水道の蛇口を中心とした所定の範囲内に設置するという構成を有する。これにより、水道を利用した人がいる場合、水道の作動を検知し、本体は動作をするため、水道を利用しない人には反応しないことになり、誤動作を防止することができ、また、待機電力を削減することができるという効果を奏する。
また本発明の請求項12記載の手乾燥装置は、水道作動検知手段が水道の作動を検知し、手検知手段および風質可変手段への給電を開始した場合には、給電の開始を報知する給電報知手段を本体正面に備えていることを特徴とする。これにより、給電報知手段が給電の開始を報知することで、使用者は水道作動検知手段が水道の作動を検知し、手検知手段および風質可変手段への給電を開始したことを知ることができ、本体の運転状況を知ることができる。
また本発明の請求項13記載の手乾燥装置は、水道作動検知手段が水道の作動を検知した場合、手挿入部の位置を報知する手挿入部表示手段を手挿入部内に備えたという構成を有する。これにより、水道作動検知手段が水道の作動を検知した場合に手挿入部の位置を手挿入部表示手段が報知することで分かりやすくなるため、水道を利用した人が迷わず手乾燥装置および手挿入部の位置を確認することができ、また、手検知手段および風質可変手段への給電を開始した手乾燥装置が使用されないという可能性を低下させることができるという効果を奏する。
また本発明の請求項14記載の手乾燥装置は、水道作動検知手段が水道の作動を検知しない場合、給電報知手段および手挿入部表示手段への給電を遮断するという構成を有する。これにより、水道の作動を検知しない場合には、余分な電力を消費しないため、待機電力を削減することができるという効果を奏する。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1に示すように、本発明の手乾燥装置は、トイレの壁面に取り付けられている本体1と、前記本体1とは別に、水道の蛇口を中心とした所定の範囲2内に水道の作動を検知する水道作動検知手段3と、前記本体1に水道作動検知手段3からの信号を受信する制御部4を備える。
図1に示すように、本発明の手乾燥装置は、トイレの壁面に取り付けられている本体1と、前記本体1とは別に、水道の蛇口を中心とした所定の範囲2内に水道の作動を検知する水道作動検知手段3と、前記本体1に水道作動検知手段3からの信号を受信する制御部4を備える。
水道作動検知手段3は、本体1と切り離して設置されるため、本体1とは電気的に接続されておらず、水道作動検知手段3が水道の作動を検知した結果を、電波を用いた無線信号により制御部4に伝えるものである。
また、図2において、本体1は、外部に向かって開口した挿入口から手を抜き差しできる手挿入部5と、手挿入部5に空気を送る送風装置6と、送風装置6から送られた空気を手挿入部5に送出する吹き出し口7と、送風装置6から送られた空気を調節する風質可変手段8と、手挿入部5に手の存在を検知する手検知手段9と、水道作動検知手段3からの信号の有無により、風質可変手段8を動作させる制御部4と、水道作動検知手段3が検知した情報により、本体1の動作状況などを製品の正面に表示させる給電報知手段10と、手挿入部5内を照らし出す手挿入部表示手段11を備える。
また、図2における制御部4は、風質可変手段8と、手検知手段9と、給電報知手段10と、手挿入部表示手段11と電気的に接続されており、水道作動検知手段3が検知した情報と、その検知した情報と所定値とを比較した結果などを給電報知手段10へ伝える。
また、送風装置6は一例として、送風装置6内に設けたファンモータ12を用いて、ファンモータ12を回転させることにより、本体1下部にある吸い込み口13から空気を取り込み、吹き出し口7から空気を送り出すものである。
また、風質可変手段8の一例として、風質可変手段8内に設けたファンモータ12の回転数を低速および高速の2段階に変更可能な風量可変手段14を備え、手検知手段9が手の存在を検知中、水道作動検知手段3において水道の作動が検知されるかどうかにより、制御部4は、風量可変手段14を動作させ、送風装置6内に設けたファンモータ12の回転数を変更するかどうかを判断する。
また、制御部4は、水道作動検知手段3において水道の作動を検知してから少なくとも所定の時間を測定する水タイマー手段15を備え、また、水タイマー手段15のカウント値と比較して手検知手段9への給電を遮断させる第一の所定値を記憶しており、水タイマー手段15のカウント値と第一の所定値とを比較することにより、制御部4は手検知手段9への給電を遮断するかどうかを判断する。
また、制御部4は、手検知手段9が手の存在の検知を終えたときから少なくとも所定の時間を測定する手タイマー手段16を備え、また、手タイマー手段16のカウント値と比較して手検知手段9への給電を遮断させる第二の所定値を記憶しており、手タイマー手段16のカウント値と前記第二の所定値とを比較することにより、制御部4は手検知手段9への給電を遮断するかどうかを判断する。
また、図1における水道作動検知手段3は一例として、赤外線受発光素子や測距センサーなどを用いて、水道作動検知手段3が水道の作動を検知し、制御部4に電波を用いた無線信号で検知結果を伝えるものである。
また、図2における手検知手段9は一例として、赤外線受発光素子や測距センサーなどを用いて、手挿入部5内の手の抜き差しを検知するものである。
また、手検知手段9からの信号を検知した制御部4は、手検知手段9が手の存在を検知している間、送風装置6を動作し続け、検知を終えれば、送風装置6を停止させるものである。
また、給電報知手段10は一例として、LEDやLCDなどを用いて、制御部4からの信号を受け、本体1の正面の製品外郭に本体1の運転状態を表示させることにより、使用者に本体1の運転状態を伝えるものである。
また、図2において、手挿入部表示手段11は一例として、LEDなどを用いて水道作動検知手段3が検知された場合に手挿入部表示手段11を光らせ、手挿入部5内を照らし、手挿入部5の位置を報知するものである。
また、図2において、初めて使うトイレでは、トイレの間取りが分からず、手乾燥装置が設置されているのかどうか、また、手乾燥装置をあまり使用したことがない幼い子供や老人などは、どこに手を入れていいのか分からない場合があるため、本体1の位置を分かりやすくするために、制御部4は、水道作動検知手段3が水道の作動を検知した場合、手挿入部表示手段11を光らせることにより、水道を利用した人が迷わず手乾燥装置の本体1および手挿入部5の位置を確認することができ、また、手検知手段9への給電を開始した手乾燥装置が使用されないという可能性を低下させることができる。
上記構成をまとめると、制御部4は、手乾燥装置を動作させるアルゴリズムを有し、そのフローは図3のフローチャートのようになる。つまり、図3を簡略化した図4のフローチャートで示すように、基本的な手乾燥の動作をする手乾燥ルーチン15A、ファンモータ12の回転数を可変する速調可変ルーチン16A、水道作動が検知された後の給電を遮断するタイミングを判定する第一判定ルーチン17Aおよび手の再挿入時の給電遮断を防止する第二判定ルーチン18Aとから構成されている。
まず初めに、手乾燥ルーチン15Aについて基本的な動作を図5のフローチャートで説明する。手乾燥ルーチン15Aは、水道作動検知手段3の信号を受けて水道作動を検知する水道作動検知ステップ20と、風質可変手段8と手検知手段9と給電報知手段10と手挿入部表示手段11とファンモータ12と風量可変手段14への給電を開始する給電開始ステップ21と、給電報知手段10と手挿入部表示手段11へ情報の伝達を行う情報伝達ステップ22と、手検知手段9からの信号を受け手挿入部5に手が挿入されたときには、ファンモータ12を低速回転で動作させる手乾燥ステップ23と、手が挿入されたことが検知されないときには、風質可変手段8と手検知手段9と給電報知手段10と手挿入部表示手段11とファンモータ12と風量可変手段14への給電を遮断させる給電遮断ステップ24とから構成されている。
そして、制御部4は、水道作動検知ステップ20で水道作動検知手段3が水道の作動を検知すると、給電開始ステップ21で風質可変手段8と、手検知手段9と、給電報知手段10と、手挿入部表示手段11と、ファンモータ12と、風量可変手段14へ給電を開始する。つづいて制御部4は、情報伝達ステップ22で給電報知手段10と、手挿入部表示手段11に水道の作動が検知されたことを知らせる情報を伝達する。その後、制御部4は手乾燥ステップ23にて手検知手段9の信号から手挿入部5に手が挿入されたことを検知すると、手乾燥ステップ23でファンモータ12を低速の回転数で動作させる。また、手検知手段9が手挿入部5への手の存在を検知しなければ、給電遮断ステップ24で風質可変手段8と、手検知手段9と、給電報知手段10と、手挿入部表示手段11と、ファンモータ12と、風量可変手段14への給電を遮断し、待機電力を削減することができる。
以上のように、従来の人感センサーを用いて手乾燥装置の各手段への給電を制御するものでは、検知された人が手乾燥装置を使用する前か使用した後かということが解からず、無駄な給電が行われていたが、本実施の形態のように水道作動検知手段3を用いて手乾燥装置の各手段への給電を制御することで、水道を利用しない人には反応しないことになり、つまり、手乾燥装置の近くに来ただけで、手の乾燥をしない人には反応しないことになり、誤動作による無駄な給電を防止することができる。
このように、基本的な動作を説明したが、実際には、公衆トイレでは、複数の手洗い場に対して、一つの手乾燥装置が設けられている場合が多い。そのような場合では、手を乾燥させるために待たなければならないことがしばしばある。そこで、図6のような速調可変ルーチン16Aを手乾燥ルーチン15Aに接続して実行することが有益となる。以下、その構成と動作について説明する。速調可変ルーチン16Aは、水道作動検知ステップ20と、風質可変手段8を動作させてファンモータ12の回転速度を変更する風量可変ステップ25とから構成されている。
つまり、手乾燥ステップ23で手検知手段9が手の存在を検知してファンモータ12を低速回転で運転させている状態で、水道操作をした人があった場合に、水道作動検知手段3は再び水道作動検知ステップ20で水道の作動を検知することになる。つまり制御部4はつぎの手乾燥装置の使用者をいち早く検出することとなる。そこで風量可変ステップ25により風量可変手段14を動作させ、ファンモータ12の回転数を高速に変更することにより、吹き出し口7から送風される風量を多くすることとなる。本体1は、現在行っている手の乾燥をより早く済ませ、つぎの手乾燥者を待たせる時間を短縮することができる。なお、この速調可変ルーチン16Aで、水道作動検知手段3が水道の作動を検知しない場合には、ファンモータ12の回転数は変更せず低速回転を維持したまま手乾燥を行うこととなる。
上記のように速調可変ルーチン16Aを備えることで、現在行っている手の乾燥をより早く済ませ、つぎの手乾燥者を待たせる時間を短縮することができる。
さて、水道作動検知手段3によって、手乾燥装置の使用者をいち早く検出することができることを説明したが、水道作動検知手段3が水道の作動を検知しても使用者が手乾燥装置を使用しない場合もある。そこで、下記のように第一判定ルーチン17Aを備えることで、給電を遮断して必要以上の電力の消費を抑えることができる。つまり、図4に示すように手乾燥ルーチン15Aに第一判定ルーチン17Aを組み入れるものである。第一判定ルーチン17Aは、図7に示すように、水道作動検知ステップ20と水道作動検知後の経過時間を計測する水タイマー手段15を作動させる第一時間計測開始ステップ26と、手乾燥ステップ23と、前記水タイマー手段15の計測値が第一の所定値に達したか否かを判定する第一判定ステップ27と、前記水タイマー手段15の計測値が第一の所定値に達していた場合には、風質可変手段8と手検知手段9と給電報知手段10と手挿入部表示手段11とファンモータ12と風量可変手段14への給電を遮断させる給電遮断ステップ24とから構成されている。
水道作動検知手段3が水道の作動を検知すると、第一時間計測開始ステップ26により水タイマー手段15がセットされ、水タイマー手段15による時間計測を開始させる。つづいて手乾燥ステップ23で手検知手段9が手の存在を検知した場合、第一判定ステップ27で水タイマー手段15を停止させるリセットをし、手乾燥ステップ23でファンモータ12を低速の回転数で動作させる。また、手乾燥ステップ23で手検知手段9が手の存在を検知しなかった場合、第一判定ステップ27で水タイマー手段15の時間計測値が第一の所定値以上となれば、給電遮断ステップ24で風質可変手段8と、手検知手段9と、給電報知手段10と、手挿入部表示手段11と、ファンモータ12と、風量可変手段14への給電を遮断し、待機電力を削減することができる。なお、第一判定ステップ27で水タイマー手段15の時間計測値が第一の所定値以上となるまでは、手検知と時間計測を続けることとなる。
さて、図5のフローチャートでは、使用者が手挿入部5から手を抜いてしまうと、風質可変手段8と、手検知手段9と、給電報知手段10と、手挿入部表示手段11と、ファンモータ12と、風量可変手段14への給電を遮断することを説明したが、より使い勝手を良くするためには、給電の遮断を行うタイミングを判定することが重要である。つまり、使用者は、手乾燥を終了して一度手を抜いた後に、乾燥ムラなどにより手を再挿入することがある。このときの給電遮断による手乾燥不可能を防止することが使い勝手を向上させることになる。そこで、図8のフローチャートで手の再挿入時の給電遮断を防止する第二判定ルーチン18Aについて説明する。
第二判定ルーチン18Aは、手乾燥ルーチン15Aで手検知手段9により手が検知されたときに記憶するフラグセットステップ28と、手が検知されないときに手が検知されたときのフラグの有無を確認するフラグチェックステップ29と、前記フラグがあるときに次の水道作動検知までの時間を計測する手タイマー手段16の時間計測を開始させる手タイマー手段開始ステップ30と、この手タイマー手段開始ステップ30につづけて実行すする前記フラグをリセットするフラグリセットステップ31と、手タイマー手段16の時間計測値が第二の所定値に達したことを判定する第二判定ステップ32と、前記手タイマー手段16の計測値が第二の所定値に達していた場合には、風質可変手段8と手検知手段9と給電報知手段10と手挿入部表示手段11とファンモータ12と風量可変手段14への給電を遮断させる給電遮断ステップ24とから構成されている。
これにより、手乾燥ルーチン15Aで手検知手段9が手の存在を検知すると、次の第二判定ルーチン18Aでフラグがセットされ、制御部4は、再び手乾燥ルーチン15Aでファンモータ12を低速の回転数で動作させる。その後、そのフラグがセットされた状態で手挿入部5から手が抜かれ、手検知手段9が手の存在を検知し終わると、手タイマー手段開始ステップ30により手タイマー手段16の時間カウント動作を開始させるセットがされ、水道作動検知ステップ20により水道作動検知手段3が水道の作動を検知したことを確認すると、手乾燥ルーチン15Aで手タイマー手段16を停止させるリセットをする。また、水道作動検知手段3が水道の作動を検知しないことを確認すると、図8の第二判定ステップ32へ進み、手タイマー手段16の値が第二の所定値以上と判定された場合には、給電遮断ステップ24で風質可変手段8と、手検知手段9と、給電報知手段10と、手挿入部表示手段11と、ファンモータ12と、風量可変手段14への給電を遮断し、待機電力を削減することができる。つまり、手検知手段9が手の存在の検知を終えたときから第二の所定値である所定の時間内は手検知手段9および風量可変手段14への給電を継続し、所定の時間を越えた場合、給電を遮断し、待機電力を削減することができる。
以上のように、水道作動検知手段3が非検知の場合、制御部4は風質可変手段8と、手検知手段9と、給電報知手段10と、手挿入部表示手段11と、ファンモータ12と、風量可変手段14への給電を遮断することにより、手乾燥装置の動作時間の大半を占める待機時間で消費される電力を大幅に削減することができるため、待機電力を抑えた商品を提供することができる。
また、トイレ等の水道の蛇口を中心とした所定の範囲2内に水道作動検知手段3を設置する場合、設置する壁面、または、床が濡れていることが多いため、本実施の形態のように、水道作動検知手段3を本体1と切り離して設置することにより、本体1とは電気的に接続されていないため、漏電および感電を防止ができるので安全性もあり、さらに、取り外しが簡単になるため、掃除などもしやすい商品を提供することができる。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2について図9を参照しながら説明する。実施の形態1と同一部分は同一番号を附し詳細な説明を簡略化する。
本発明の実施の形態2について図9を参照しながら説明する。実施の形態1と同一部分は同一番号を附し詳細な説明を簡略化する。
実施の形態2では、実施の形態1の風質可変手段8の別の実施の形態として、送風装置6にヒーター17を設け、風質可変手段8内に設けたヒーター17を動作可能な風温可変手段18を備え、手検知手段9が手の存在を検知中、水道作動検知手段3において水道の作動が検知されるかどうかにより、制御部4は、風温可変手段18を動作させ、ヒーター17をON/OFF制御し、送風装置6から送られてくる空気を温めるかどうかを判断する。つまり、実施の形態1では、速調可変ルーチン16Aにより、ファンモータ12の回転数を変更して風量を切り替えていたが、本実施の形態では、風温可変手段18と、これを動作させるスイッチ切り替えルーチン19を備えたところに特徴がある。
上記構成において、図10のフローチャートでヒーター17をON/OFF制御するスイッチ切り替えルーチン19のON時の動作について説明する。スイッチ切り替えルーチン19は、水道作動検知ステップ20と、風質可変手段8を動作させてヒーター17のスイッチをON/OFF制御する風温可変ステップ33とから構成されている。
つまり、手乾燥ステップ23で手検知手段9が手の存在を検知してヒーター17がOFFの状態で、水道を操作した人がいた場合に、水道作動検知手段3は再び水道作動検知ステップ20で水道の作動を検知することになる。つまり、制御部4はつぎの手乾燥装置の使用者をいち早く検出することとなる。そこで風温可変ステップ33により風温可変手段18を動作させ、ヒーター17をONに変更することにより、吹き出し口7から送風される風温を高くすることとなる。本体1は、現在行っている手の乾燥をより早く済ませ、つぎの手乾燥者を待たせる時間を短縮することができる。なお、このスイッチ切り替えルーチン19で、水道作動検知手段3が水道の作動を検知しない場合には、ヒーター17をOFFしたまま風温が低い状態で手乾燥を行うこととなる。
以上のように、手検知手段9が手の存在を検知している状態で、水道作動検知手段3が水道の作動を検知しても、吹き出し口7から送風される風温が低く、前の使用者の手乾燥に時間がかかり過ぎると、後ろの使用者が手乾燥装置を使用しない場合も想定できる。そこで、上記のようにスイッチ切り替えルーチン19を備えることで、現在行っている手の乾燥をより早く済ませ、つぎの手乾燥者を待たせる時間を短縮することができる。
本発明の手乾燥装置は、レストランやホテルなどの洗面所やトイレに設置され、また病院や手術室や調理場においても適用できる。
1 本体
2 蛇口を中心とした所定の範囲
3 水道作動検知手段
4 制御部
5 手挿入部
6 送風装置
7 吹き出し口
8 風質可変手段
9 手検知手段
10 給電報知手段
11 手挿入部表示手段
12 ファンモータ
13 吸い込み口
14 風量可変手段
15 水タイマー手段
16 手タイマー手段
17 ヒーター
18 風温可変手段
2 蛇口を中心とした所定の範囲
3 水道作動検知手段
4 制御部
5 手挿入部
6 送風装置
7 吹き出し口
8 風質可変手段
9 手検知手段
10 給電報知手段
11 手挿入部表示手段
12 ファンモータ
13 吸い込み口
14 風量可変手段
15 水タイマー手段
16 手タイマー手段
17 ヒーター
18 風温可変手段
Claims (14)
- 本体に手挿入部と、前記手挿入部に空気を送る送風装置と、前記送風装置から送る空気を調節する風質可変手段と、前記手挿入部に手の存在を検知する手検知手段と、本体とは別にトイレ内の水道の蛇口を中心とした所定の範囲内に取り付けられた水道作動検知手段からの信号の有無により、前記手検知手段および前記風質可変手段への給電を開始するかどうかを判断する制御部とを備えた手乾燥装置。
- 水道作動検知手段から本体へ出力される信号は、無線信号で制御部に送信される請求項1記載の手乾燥装置。
- 制御部は、水道作動検知手段において水道の作動を検知した場合、手検知手段および風質可変手段への給電を開始する請求項1記載の手乾燥装置。
- 制御部は、水道作動検知手段において水道の作動を検知してから手検知手段が手の存在を検知しない状態が所定の時間を越えた場合、手検知手段が手の存在を検知しない場合、手検知手段および風質可変手段への給電を遮断する請求項1記載の手乾燥装置。
- 制御部は、水道作動検知手段において水道の作動を検知してから少なくとも所定の時間を測定する水タイマー手段を備えた請求項4記載の手乾燥装置。
- 送風装置は羽根とこの羽根を回転させるモータとを備え、風質可変手段には、前記モータの回転数を変化させる風量可変手段を備え、制御部は、手検知手段が手の存在を検知しているときに、水道作動検知手段において水道の作動を検知した場合、風量可変手段によりモータの回転数を高くして、手挿入部へ送る空気の量を増加させる請求項1記載の手乾燥装置。
- 本体は送風装置によって送風した空気を加熱するヒーターを備え、風質可変手段には、前記ヒーターを動作させる風温可変手段を備え、制御部は、手検知手段が手の存在を検知しているときに、水道作動検知手段において水道の作動を検知した場合、風温可変手段によりヒーターを動作させ、手挿入部に送る空気を暖める請求項1記載の手乾燥装置。
- 制御部は、手検知手段が手の存在の検知を終えたときから所定の時間、手検知手段および風質可変手段への給電を継続する請求項1、6、7のいずれか一つに記載の手乾燥装置。
- 制御部は、手検知手段が手の存在の検知を終えたときから水道作動検知手段において水道の作動を検知しない状態が所定の時間を越えた場合、水道作動検知手段において水道の作動を検知しない場合、手検知手段および風質可変手段への給電を遮断する請求項1または8記載の手乾燥装置。
- 制御部は、手検知手段が手の存在の検知を終えたときから少なくとも所定の時間を測定する手タイマー手段を備えた請求項9記載の手乾燥装置。
- 水道作動検知手段は、水道の蛇口を中心とした所定の範囲内に設置することを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか一つに記載の手乾燥装置。
- 水道作動検知手段が水道の作動を検知し、手検知手段および風質可変手段への給電を開始した場合には、給電の開始を報知する給電報知手段を本体正面に備えていることを特徴とする請求項1から11のいずれか一つに記載の手乾燥装置。
- 水道作動検知手段が水道の作動を検知した場合、手挿入部の位置を報知する手挿入部表示手段を手挿入部内に備えた請求項1から12のいずれか一つに記載の手乾燥装置。
- 水道作動検知手段が水道の作動を検知しない場合、給電報知手段および手挿入部表示手段への給電を遮断する請求項11または13に記載の手乾燥装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010103319A JP2011229717A (ja) | 2010-04-28 | 2010-04-28 | 手乾燥装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010103319A JP2011229717A (ja) | 2010-04-28 | 2010-04-28 | 手乾燥装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011229717A true JP2011229717A (ja) | 2011-11-17 |
Family
ID=45319687
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010103319A Pending JP2011229717A (ja) | 2010-04-28 | 2010-04-28 | 手乾燥装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2011229717A (ja) |
-
2010
- 2010-04-28 JP JP2010103319A patent/JP2011229717A/ja active Pending
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