JP2011227969A - 半導体集積回路及び不良ビットセル検出方法 - Google Patents

半導体集積回路及び不良ビットセル検出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】簡易な動作によりテスト対象ビットセルの書き込み及び読み出しテストを実行するビットセルテスト回路及び不良ビットセル検出方法を提供すること
【解決手段】本発明にかかるビットセルテスト回路は、ビット線対と、ワード線と、前記ワード線を介して活性化され、前記ビット線対を介して書き込まれ又は読み出されるビットセルと、ビット線対を介し、データの書き込み又は読み出しを行うデータ入出力部40と、を有する半導体集積回路であって、ビットセルはテスト対象ビットセル30とテスト電位変動用ビットセル20とを有し、テスト電位変動用ビットセル20は、テスト時に、データ入出力部40により、テスト対象ビットセル30に対し、テスト対象データを書き込み又は読み出しを行うに際し、ビット線対の電位差を減少させるようにビット線対の電位を変動させる。
【選択図】図1

Description

本発明は半導体集積回路及び不良ビットセル検出方法に関し、特にビットセルに対する書き込み及び読み出しテストを行う半導体集積回路及び不良ビットセル検出方法に関する。
近年、データを記憶するためのメモリとしてSRAM(Static Random Access Memory)が用いられている。SRAMは、小さい消費電力でデータの記憶を可能とする揮発性メモリである。SRAMは、複数のワード線と複数のビット線とが格子状に配置され、ワード線とビット線との交差部にビットセルを構成している。SRAMは、ビットセルを多数有している。ここで、ビットセルへのデータ書き込み及びビットセルからのデータ読み出し動作について、図17を用いて説明する。
図17は、一般的に用いられるビットセルの構成を示している。ビットセルは、ワード線とビット線対との交差部に、トランジスタ501及び502と、インバータ503及び504とを備えている。トランジスタ501の一方の端子はビット線に接続されており、他方の端子は、インバータ503の入力端子とインバータ504の出力端子とに接続されている。トランジスタ502の一方の端子はビット線に接続されており、他方の端子はインバータ503の出力端子とインバータ504の入力端子とに接続されている。トランジスタ501と、インバータ503の入力端子と、インバータ504の出力端子との節点を、ノード505とする。同様に、トランジスタ502と、インバータ503の出力端子と、インバータ504の入力端子との節点をノード506とする。ワード線は、トランジスタ501及び502のゲートに接続されている。
ビットセルに対してデータ書き込みを行う場合、ビット線の一方にHレベル電位を設定し、もう一方にLレベル電位を設定する。さらに、ワード線にHレベル電位を設定することにより、ビット線とトランジスタ501及び502とを導通状態にし、ビット線に設定されたHレベル又はLレベル電位をノード505及び506に伝達する。ノード505及び506には、ビット線対の電位差に基づいて、Hレベル電位又はLレベル電位が設定される。
ビットセルからデータ読み出しを行う場合、はじめに、ビット線対に対して、Hレベル電位が事前に設定される。さらに、ワード線にHレベル電位を設定し、ビット線とトランジスタ501及び502とを導通状態にする。また、ノード505はHレベル電位が設定され、ノード506はLレベル電位があらかじめ設定されているとする。この場合、ビット線とトランジスタ501及び502とが導通状態とされていることにより、ノード506のLレベル電位がトランジスタ502を介してビット線に伝達される。そのため、ビット線の電位はLレベルまで減少する。この場合、ある程度の電位差が確保された時点で増幅回路(センスアンプ)も作動させることで、実使用に耐えられるスピードでLレベルまで減少させる。また、ノード505にはHレベル電位が設定されているため、トランジスタ501に接続されているビット線の電位はほぼHレベルに保たれる。このようにしてビット線対に電位差を生じさせることにより、ノード505及び506が保持するデータ値を読み出すことができる。
しかし、外部から与えられるじょう乱の影響、つまり、ビット線対に生じる電位差を増減するノイズの影響により、ビットセルに対するデータ書き込み又はビットセルからデータ読み出しを正常に行えない場合がある。そのため、ビットセルの正常性を確認する場合、通常状態、つまりじょう乱の影響が無い場合におけるデータ書き込み及びデータ読み出しが正常に行われるか否かのみではなく、じょう乱による影響を考慮した状況において、データ書き込み及びデータ読み出しが正常に行われるか否かについても確認する必要がある。じょう乱による影響を考慮した状況における正常性確認について、特許文献1に開示されているビットセルの構成を用いて説明する。
特許文献1には、図17で説明したビットセルを複数有するビットセルアレイを用いて、テスト対象ビットセルに対してデータ書き込みを実行するための構成が開示されている。特許文献1に開示されている構成を用いて、じょう乱による影響を考慮したデータ書き込みテストを実行する場合、次に説明する手順が必要となる。はじめに、テスト対象のビットセルにじょう乱による影響を与えるために、テスト対象ビットセル以外の各ビットセルが有するノードに対して、Hレベル電位もしくはLレベル電位の設定を行う。そのため、ビット線対にいずれかの電位を設定し、さらにワード線にHレベル電位を設定する。次に、ワード線にLレベルの電位を設定し、ビットセルが有するノードに、Hレベル電位もしくはLレベル電位が設定された状態を維持する。次に、ビット線対の電位差を増減させるために、ワード線にHレベルの電位を設定する。この時、ビット線対の電位差をどの程度変動させるかによって、Hレベルの電位を設定するワード線を選択する。これにより、ビットセルのノードが保持しているHレベルもしくはLレベルの電位は、トランジスタ501及び502を介して、ビット線対に伝達され、ビット線対の電位差が増減する。次に、ビット線対の電位が変動した状態で、ワード線の電位をLレベルに設定し、ビット線対の電位差を維持する。次に、データ書き込みを行うビットセルが有するワード線にHレベル電位を設定し、ビット線対の有する電位をトランジスタ501及び502を介してノード505及び506に伝達し、データの書き込みを行う。上記方法において、ビット線対に与えられた電位差の増減をじょう乱の影響とみなすことで、じょう乱の影響が与えられた環境下で、ビットセルに対するデータ書き込みの正常性確認を行う。
特表2006−520511号公報
しかし、特許文献1に開示された方法によりじょう乱を付加する場合、ワード線の動作が複雑になり、処理負荷が大きくなるという問題がある。ビット線対の電位差を増減させるために用いられるビットセルと、テスト対象となるビットセルとが共用して用いられることにより、テストを実行するための準備段階、つまりビット線対の電位差を増減させるために、ワード線の切り替えを複数回実行し、さらにテスト対象ビットセルに対してデータ書き込みを行う際にもワード線の電位の切り替えを実施する。そのため、ワード線の制御に伴う処理負荷が増大する。
本発明の第1の態様にかかる半導体集積回路は、ビット線対と、ワード線と、前記ワード線を介して活性化され、前記ビット線対を介して書き込まれ又は読み出されるビットセルと、前記ビット線対を介し、前記データの書き込み又は読み出しを行うデータ入出力部と、を有する半導体集積回路であって、前記ビットセルはテスト対象ビットセルとテスト電位変動用ビットセルとを有し、当該テスト電位変動用ビットセルは、テスト時に、前記データ入出力部により、前記テスト対象ビットセルに対し、テスト対象データを書き込み又は読み出しを行うに際し、前記ビット線対の電位差を減少させるように当該ビット線対の電位を変動させる半導体集積回路。を備えるものである。
このような半導体集積回路を用いることにより、ビットセルテスト回路のテスト実行時に、テスト電位変動部を用いることにより、容易にビット線対の電位差を減少させることができる。そのため、テスト結果に対する信頼性を向上させることができる。
本発明の第2の態様にかかる書き込み動作による不良ビットセル検出方法は、テスト対象ビットセルに対してデータ書き込み動作を実行する場合にビット線対に対して与えられる電位差を減少させるように当該ビット線対の電位を変動させ、前記ビット線対の電位を変動させた状態において前記テスト対象ビットセルに対するデータ書き込み動作を実行し、前記テスト対象ビットセルからデータ読み出し動作を実行し、その状態における前記ビット線対の電位差に基づいて当該テスト対象ビットセルが不良か否か判定するものである。
このような書き込み動作による不良ビットセル検出方法を用いることにより、ビット線対の電位差を減少させた状態において、データ書き込みテストを実行することができる。また、容易にビット線対の電位差を減少させた状態を生成することができる。そのため、テスト結果に対する信頼性を向上させることができる。
本発明の第3の態様にかかる読み出し動作による不良ビットセル検出方法は、テスト対象ビットセルが保持しているテスト対象データをビット線対に出力する場合に、当該ビット線対の電位差を減少させるように当該ビット線対の電位を変動させ、前記ビット線対の電位を変動させた状態における当該ビット線対の電位差を検出し、前記ビット線対の電位差を検出した結果に基づいて前記テスト対象ビットセルが不良か否か判定するものである。
このような読み出し動作による不良ビットセル検出方法を用いることにより、ビット線対の電位差を減少させた状態において、データ読み出しテストを実行することができる。また、容易にビット線対の電位差を減少させた状態を生成することができる。そのため、テスト結果に対する信頼性を向上させることができる。
本発明により、簡易な動作によりテスト対象ビットセルの書き込み及び読み出しテストを実行する半導体集積回路及び不良ビットセル検出方法を提供することができる。
実施の形態1にかかるビットセルテスト回路の構成図である。 実施の形態1にかかるビットセルの構成図である。 実施の形態1にかかるビットセルの構成図である。 実施の形態1にかかるビットセルの構成図である。 実施の形態1にかかるビットセルの構成図である。 実施の形態1にかかるビットセルテスト回路の詳細な構成図である。 実施の形態1にかかるビット線対の電位の変動を示す図である。 実施の形態1にかかるビットセルテスト回路の詳細な構成図である。 実施の形態1にかかるビット線対の電位の変動を示す図である。 実施の形態1にかかるデータ書き込みに関するフローチャートである。 実施の形態1にかかるデータ読み出しに関するフローチャートである。 実施の形態2にかかるビットセルテスト回路の詳細な構成図である。 実施の形態2にかかるビット線対の電位の変動を示す図である。 実施の形態3にかかるテスト電位変動部の構成図である。 実施の形態4にかかるワード線設定電位の制御回路の構成図である。 実施の形態5にかかるビットセルテスト回路の構成図である。 一般的に用いられるビットセルの構成図である。
(実施の形態1)
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1を用いて本発明の実施の形態1にかかるビットセルテスト回路について説明する。ビットセルテスト回路は、SRAMアレイ10と、データ入出力部40とを備えている。
SRAMアレイ10は、複数のワード線と複数のビット線とが格子状に配置され、ワード線とビット線との交差部にビットセルを構成している。ひとつのビットセルが有する2本のビット線をビット線対とする。
ビットセルは、テスト電位変動部20と、テスト対象ビットセル30とに分類される。テスト対象ビットセル30は、テスト対象ビットセル30を構成するトランジスタ等の動作に不具合があるか否かについて確認を行う対象となるビットセルである。テスト対象ビットセル30には、図17で説明したビットセルが用いられる。テスト電位変動部20は、テスト対象ビットセル30の動作確認を行う際に、ビット線対の電位差を増減するために用いられる。テスト電位変動部20は、テスト対象ビットセル30に対するテストを行うための専用ビットセルとして動作する。詳細な構成については後に詳述する。
続いて、図2を用いて本発明の実施の形態1にかかるテスト電位変動部20の構成例について説明する。テスト電位変動部20は、TRUE側ビット線(以下、T側ビット線)と、BAR側ビット線(以下、B側ビット線)と、ワード線と、を備えている。ワード線は横方向に配置され、T側ビット線と、B側ビット線は縦方向に配置されている。T側ビット線、B側ビット線及びワード線の交差部に、NMOSトランジスタ201及び202と、インバータ203及び204とを備えている。
NMOSトランジスタ201の一方の端子は、T側ビット線に接続されている。NMOSトランジスタ201のもう一方の端子は、インバータ203の入力端子及びインバータ204の出力端子に接続されている。さらに、インバータ203の入力端子と、インバータ204の出力端子とが接続されている。NMOSトランジスタ201の一方の端子と、インバータ203の入力端子と、インバータ204の出力端子とが接続される点をノード205とする。
NMOSトランジスタ202の一方の端子は、B側ビット線に接続されている。NMOSトランジスタ202のもう一方の端子は、インバータ203の出力端子及びインバータ204の入力端子に接続されている。さらに、インバータ203の出力端子と、インバータ204の入力端子とが接続されている。NMOSトランジスタ202の一方の端子と、インバータ203の出力端子と、インバータ204の入力端子とが接続される点をノード206とする。
また、ノード206は、GND(グランド)電源に接続されている。GND電源がノード206に接続されていることより、ノード206は、Lレベル電位が設定され、ノード205はHレベル電位が設定される。ノード205及び206に設定される電位について、インバータ203及び204を用いてさらに説明する。インバータ203及び204は、VDD電源に接続されるPMOSトランジスタ及びGND電源に接続されるNMOSトランジスタから構成される。そのため、Lレベル電位を示す信号が入力されたインバータ204は、PMOSトランジスタに接続されるVDD電源により、ノード205に、Hレベル電位を設定する。さらに、Hレベルの電位を示す信号が入力されたインバータ203は、NMOSトランジスタに接続されるGND電源により、ノード206に、Lレベル電位を設定する。
NMOSトランジスタ201のゲートは、ワード線に接続されている。ワード線にHレベル電位を設定した場合、NMOSトランジスタ201がスイッチング動作によりスイッチON状態となり、ノード205と、T側ビット線とが導通状態となる。そのため、ノード205に設定されていた電位が、NMOSトランジスタ201を介してT側ビット線に伝達され、T側ビット線の有する電位を変動させる。NMOSトランジスタ202のゲートは、ワード線と接続されていない。そのため、ノード206と、B側ビット線とは、導通状態とならない。このようなビットセル構成を有するテスト電位変動部20を用いて、ワード線にHレベル電位を設定することにより、つまり、NMOSトランジスタ201をスイッチON状態とすることにより、T側ビット線にHレベル電位が伝達され、T側ビット線の電位を引き上げることが可能となる。
続いて、図3を用いて本発明の実施の形態1にかかるテスト電位変動部20について、図2と異なる構成例を説明する。図3に示されるテスト電位変動部20は、T側ビット線、B側ビット線及びワード線の交差部に、NMOSトランジスタ211及び212と、インバータ213及び214とを備えている。接続形態は、図2と同様であるため、説明を省略する。NMOSトランジスタ211のゲートには、ワード線が接続されている。以下に、図2に示されるビットセルとの接続構成の差異について説明する。
図3に示されるビットセルは、インバータ213の出力端子と、インバータ214の入力端子と、B側ビット線に接続されているNMOSトランジスタ212の一方の端子とが接続されているノード216に、VDD電源が接続されている。本構成により、ノード216には、Hレベル電位が設定される。また、インバータ213の入力端子と、インバータ214の出力端子と、T側ビット線に接続されるNMOSトランジスタ211の一方の端子とが接続されるノード215には、Lレベル電位が設定される。
ノード215にLレベル電位が設定され、ノード216にHレベル電位が設定されている状態において、ワード線にHレベル電位を設定した場合、NMOSトランジスタ211はスイッチON状態となる。これより、ノード215とT側ビット線は、導通状態となる。さらに、ノード215に設定されているLレベル電位が、NMOSトランジスタ211を介して、T側ビット線に伝達される。このようなビットセル構成を有するテスト電位変動部20を用いて、ワード線にHレベルの電位を設定することにより、つまり、NMOSトランジスタ211をスイッチON状態とすることにより、T側ビット線にLレベル電位が伝達され、T側ビット線の電位を引き下げることが可能となる。
続いて、図4を用いて本発明の実施の形態1にかかるテスト電位変動部20について図2及び図3と異なる構成例を説明する。図4にかかるテスト電位変動部20は、T側ビット線、B側ビット線及びワード線の交差部に、NMOSトランジスタ221及び222と、インバータ223及び224とを備えている。接続形態は、図2及び図3と同様であるため、説明を省略する。以下に、図2及び図3のビットセルとの接続構成の差異について、説明する。
図4に示されるビットセルは、B側ビット線と接続されているNMOSトランジスタ222のゲートにワード線が接続されている。さらに、インバータ223の入力端子と、インバータ224の出力端子と、T側ビット線に接続されているNMOSトランジスタ221の一方の端子とが接続されているノード225に、GND電源が接続されている。本構成により、ノード225には、Lレベル電位が設定される。また、インバータ223の出力端子と、インバータ224の入力端子と、B側ビット線に接続されるNMOSトランジスタ222の一方の端子とが接続されるノード226には、Hレベル電位が設定される。
ノード225にLレベル電位が設定され、ノード226にHレベル電位が設定されている状態において、ワード線にHレベル電位を設定した場合、NMOSトランジスタ222がスイッチON状態となる。これより、ノード226とB側ビット線とが導通状態となる。さらに、ノード226に設定されているHレベルの電位がNMOSトランジスタ222を介して、B側ビット線に伝達される。このようなビットセル構成を有するテスト電位変動部20を用いて、ワード線にHレベル電位を設定することにより、つまり、NMOSトランジスタ222をスイッチON状態とすることにより、B側ビット線にHレベル電位が伝達され、B側ビット線の電位を引き上げることが可能となる。
続いて、図5を用いて本発明の実施の形態1にかかるテスト電位変動部20について図4と異なる構成例を説明する。図5にかかるテスト電位変動部20は、T側ビット線、B側ビット線及びワード線の交差部に、NMOSトランジスタ231及び232と、インバータ233及び234とを備えている。接続形態は、図4と同様であるため、説明を省略する。NMOSトランジスタ232のゲートには、ワード線が接続されている。図4のビットセルとの接続構成の差異について、以下に説明する。
図5に示されるビットセルは、インバータ233の入力端子と、インバータ234の出力端子と、T側ビット線に接続されているNMOSトランジスタ231の一方の端子とが接続されているノード235に、VDD電源が接続されている。本構成により、ノード235には、Hレベル電位が設定される。また、インバータ233の出力端子と、インバータ234の入力端子と、B側ビット線に接続されるNMOSトランジスタ232の一方の端子とが接続されるノード236には、Lレベル電位が設定される。
ノード235及び236に電位が設定されている状態において、ワード線にHレベル電位を設定した場合、NMOSトランジスタ232がスイッチON状態となる。これより、ノード236とB側ビット線が導通状態となる。さらに、ノード236に設定されているLレベル電位がNMOSトランジスタ232を介して、B側ビット線に伝達される。このようなビットセル構成を有するテスト電位変動部20を用いて、ワード線にHレベル電位を設定することにより、つまり、NMOSトランジスタ222をスイッチON状態とすることにより、B側ビット線にLレベル電位が伝達され、B側ビット線の電位を引き下げることが可能となる。
続いて、図6を用いて本発明の実施の形態1にかかるビットセルテスト回路について、テスト対象ビットセル30へデータ書き込みを行う場合におけるビットセルテスト回路の構成例について説明する。テスト電位変動部20には、図4で説明したビットセルが用いられる。ビットセルテスト回路は、テスト電位変動部20と、テスト対象ビットセル30とが同一のビット線対(T側ビット線及びB側ビット線)を有するように配置されている。さらに、テスト電位変動部20及びテスト対象ビットセル30に共通に用いられているビット線対に、データ入出力部40が接続されている。データ入出力部40は、データ設定部42と、データ取得部43と、出力バッファ44及び46と、入力バッファ45及び47と、を有している。データ設定部42により設定された値(Hレベル又はLレベル電位)を、出力バッファ44及び46を用いてT側ビット線及びB側ビット線に出力する。データ設定部42により設定された値は、入力データ端子を用いてデータ設定部42へ入力された値であってもよい。ここで、図7(A)及び(B)を用いて、テスト対象ビットセル30へデータ書き込みを行う際の動作について説明する。
図7(A)は、テスト電位変動部20が存在しない場合の動作を示す図である。つまり、テスト対象ビットセル30のワード線のみをHレベル電位に設定した場合の動作を示す図である。時刻T1までは、データ入出力部40を用いて、T側ビット線及びB側ビット線にVDDレベルの電位をプリチャージしている状態を示している。そのため、T側ビット線及びB側ビット線ともにVDDレベルの電位を保っている。時刻T1以後においては、データ入出力部40は、B側ビット線をGNDレベルの電位に設定する。そのため、図7(A)は、B側ビット線の電位がVDDレベルからGNDレベルまで下がっていることを示している。また、T側ビット線の電位も、VDDレベル電位から少し下がっている。これはリーク電流等の影響により、VDDレベル電位を保つことができないために発生する現象である。ただし、実際には書き込み回路がT側ビット線をHレベルに固定しようとし、その駆動能力がリーク電流を十分補償することでHレベルを維持したままである場合が多い。いすれにしてもT側ビット線の電位が下がる電位幅は、B側ビット線において電位が下がる電位幅と比較して、十分に小さいものとして扱うことができる。ノード305及び306には、時刻T2における電位の状態に基づいて、Hレベル電位もしくはLレベル電位が設定される。本例においては、ノード305にHレベル電位が設定され、ノード306にLレベル電位が設定される。
図7(B)は、テスト電位変動部20を用いてビット線対の電位差を減少させた状態において、テスト対象ビットセル30に対してデータ書き込みを行う場合の動作を示す図である。つまり、テスト電位変動部20及びテスト対象ビットセル30のワード線をHレベルに設定した場合の動作を示す図である。時刻T1までは、図7(A)と同様に、T側ビット線及びB側ビット線にVDDレベルでの電位をプリチャージしている状態を示している。時刻T1以後においては、データ入出力部40は、B側ビット線をGNDレベルの電位に設定する。比較のため、図7(A)と同様の電位を有するB側ビット線の電位を点線で示す。時刻T1以後においては、さらに、NMOSトランジスタ222に接続されているワード線の電位をHレベルに設定することにより、ノード226に設定されているHレベル電位がNMOSトランジスタ222を介してB側ビット線に伝達される。
これより、B側ビット線の電位が引き上げられ、B側ビット線の電位がGND電位に下がる時間は、テスト電位変動部20がない場合と比較して長くなる。この時、ノード226からB側ビット線に対しては、NMOSトランジスタを介してHレベル電位が伝達されることから、B側ビット線の電位は、VDDレベル電位まで引き上げられることはない。そのため、時刻T2におけるT側ビット線とB側ビット線との電位差は、図7(A)の時刻T2における電位差と比較すると、小さくなる。これより、テスト電位変動部20を動作させた状態でテスト対象ビットセル30へデータ書き込みを行う場合、ビット線対に生じる電位差が小さくなるように制御された状態でデータ書き込みを行うため、通常であれば正常にテスト対象ビットセル30に対してデータの書き込みを行える場合においても、データ書き込みが行えない場合が生じる。これより、テスト対象ビットセル30の故障判定を精度よく実行することができる。
続いて、図8を用いて、本発明の実施の形態1にかかるビットセルテスト回路について、テスト対象ビットセル30からデータ読み出しを行う場合におけるビットセルテスト回路の構成例について説明する。図6におけるビットセルテスト回路とは、ノード305及び306にあらかじめHレベル電位及びLレベル電位が設定されている点が異なる。また、データ取得部43は、入力バッファ45及び47を介して、T側ビット線及びB側ビット線の電位差を取得する。データ取得部43は、出力データ端子を用いて取得したデータを外部装置へ出力してもよい。その他の構成は、図6と同様であるため、説明を省略する。
続いて、図9(A)、(B)を用いて本発明の実施の形態1にかかるテスト対象ビットセル30からデータ読み出しを行う場合におけるビットセルテスト回路の動作について説明する。図9(A)は、テスト電位変動部20が存在しない場合の動作を示す図である。つまり、テスト対象ビットセル30のワード線のみをHレベルに設定した場合の動作を示す図である。テスト対象ビットセル30は、あらかじめデータが書き込まれ状態、つまり、Hレベル電位又はLレベル電位が設定されている状態とする。本動作の説明においては、ノード305には、Hレベル電位が設定されており、ノード306には、Lレベル電位が設定されている。
時刻T3までは、データ入出力部40における出力バッファ44及び46を用いて、T側ビット線及びB側ビット線に対して、VDDレベルの電位をプリチャージしている状態を示している。時刻T3に、テスト対象ビットセル30のワード線をHレベル電位に設定し、NMOSトランジスタ301及びNMOSトランジスタ302をスイッチON状態とする。これより、ノード306に設定されているLレベル電位がNMOSトランジスタ302を介してB側ビット線に伝達される。そのため、時刻T3以後は、B側ビット線の電位がVDDレベルからGNDレベルまで下がっていることを示している。ここで、ノード306からB側ビット線までは、NMOSトランジスタを介してLレベル電位が伝達されるため、B側ビット線の電位をGNDレベルまで引き下げることが可能である。T側ビット線の電位が少し下がっている理由は、図7(A)において説明した理由と同様であり、説明を省略する。ただし、読み出しの場合は書き込み回路によるT側ビット線のHレベルの補償は存在しない。
図9(B)は、テスト電位変動部20を用いてビット線対の電位差を減少させた状態において、テスト対象ビットセル30からデータ読み出しを行う場合の動作を示す図である。つまり、テスト電位変動部20及びテスト対象ビットセル30のワード線をHレベルに設定した場合の動作を示す図である。時刻T3までは、図9(A)と同様に、T側ビット線及びB側ビット線にVDDレベルでの電位をプリチャージしている状態を示している。時刻T3において、テスト電位変動部20及びテスト対象ビットセル30のワード線をHレベル電位に設定する。これにより、NMOSトランジスタ222、301及び302がスイッチON状態となる。T側ビット線には、ノード305からHレベル電位が伝達されることから、図9(A)における、T側ビット線の電位と比較して変化は生じない。B側ビット線は、ノード306からLレベル電位がNMOSトランジスタ302を介してB側ビット線に伝達されるとともに、ノード226からHレベル電位が、NMOSトランジスタ222を介して、B側ビット線に伝達される。そのため、B側ビット線がGNDレベル電位まで下がる時間は、図9(A)におけるB側ビット線と比較して遅くなる。この場合、時刻T4における電位差に基づいて、読み出しデータの判定が実行される。時刻T4におけるT側ビット線とB側ビット線との電位差は、図9(A)の時刻T4における電位差と比較すると、小さくなる。これより、テスト電位変動部20を動作させた状態においてテスト対象ビットセル30からデータ読み出しを行う場合、ビット線対に生じる電位差が小さくなるように制御された状態においてデータ読み出しを行う。そのため、通常であれば正常にテスト対象ビットセル30が保持していたデータを読み出せる場合においても、データ読み出しを行えない場合が生じる。これより、テスト対象ビットセル30の故障判定を精度よく実行することができる。
続いて、図10を用いて、本発明の実施の形態1にかかる、図6の構成を用いた場合のデータ書き込み処理の流れについて説明する。
はじめに、データ入出力部40は、T側ビット線及びB側ビット線に対して、VDDレベルの電位を設定するよう、プリチャージを行う(S11)。次に、データ入出力部40は、T側ビット線又はB側ビット線の一方をGNDレベルに電位を引き下げる設定を行う(S12)。たとえば、テスト対象ビットセル30におけるノード305にHレベル電位を設定し、ノード306にLレベル電位を設定する場合、B側ビット線の電位をGNDレベルに引き下げる設定を行う。
次に、テスト対象ビットセル30及びテスト電位変動部20のワード線にHレベル電位を設定する(S13)。Hレベル電位は、NMOSトランジスタにおける閾値電圧よりも高い電圧である。これにより、テスト対象ビットセル30が有するノード305及び306に対して、T側ビット線及びB側ビット線に設定されている電位が、NMOSトランジスタ301及び302を介して伝達される(S14)。つまり、ノード305にはHレベル電位が設定され、ノード306にはLレベル電位が設定される。また、図10において説明する処理の流れにおいては、ステップS12の処理を実行後、ステップS13の処理を実行するよう説明しているが、ステップS12及びS13を同時に実行してもよい。
次に、テスト対象ビットセル及びテスト電位変動部のワード線をLレベル電位に設定する(S15)。これは、T側ビット線及びB側ビット線からデータの書き込みが完了した後に行われる。Lレベル電位は、NMOSトランジスタにおける閾値電圧よりも低い電圧である。
続いて、図11を用いて本発明の実施の形態1にかかる、図8の構成を用いた場合のデータ読み出しの処理の流れについて説明する。
はじめに、テスト対象ビットセル30が有するノード305及び306に対して、あらかじめHレベル電位及びLレベル電位の設定を行う(S21)。次に、データ入出力部40は、T側ビット線及びB側ビット線に対して、VDDレベルの電位を設定するよう、プリチャージを行う(S22)。ステップS22は、図10におけるステップS11と同様の処理を実行する。次に、テスト電位変動部20及びテスト対象ビットセル30のワード線にHレベル電位を設定する(S23)。ステップS23は、図10におけるステップS13と同様の処理を実行する。これにより、ノード305及び306が有するHレベルもしくはLレベル電位が、NMOSトランジスタ301及び302を介して、T側ビット線及びB側ビット線に伝達される。
次に、データ入出力部40は、T側ビット線及びB側ビット線に生じた電位差を取得する(S24)。次に、データの読み出しが完了後、テスト対象ビットセル及びテスト電位変動部のワード線をLレベル電位に設定する(S25)。ステップS25は、図10におけるステップS15と同様の処理を実行する。次に、取得した電位差に基づいて、読み出しデータの判定を行う(S26)。読み出しデータの判定とは、T側ビット線及びB側ビット線に生じた電位差により、正常にHレベル電位及びLレベル電位を読み出すことができるか否かについて判定である。
以上説明したように、本発明の実施の形態1にかかるビットセルテスト回路を用いることにより、T側ビット線及びB側ビット線からなるビット線対の電位差を小さくするように制御することができる。そのため、ビット線対に十分な電位差を有する状態で行われる通常の試験では発見できないビットセル回路の故障を、発見できるようになり、ビットセルのテスト結果に対する信頼性を向上させることができる。また、ビットセル内のノードに、あらかじめHレベル電位もしくはLレベル電位を設定しておくことにより、ワード線の設定値を切り替える回数を減少させることができる。そのため、テスト実行時の制御を容易にすることができる。
また、本発明の実施の形態1にかかるビットセルテスト回路について、図6及び図8において、図4にて説明したビットセルをテスト電位変動部に用いて説明したが、図2、図3、図5にて説明した他のビットセルを用いてもよい。
また、テスト電位変動部20を配置する場所は、SRAMアレイ10に設けられるダミービットセルに配置されてもよい。ダミービットセルとは、SRAMアレイ10周辺の回路から受けるノイズ等の影響を緩衝するための緩衝領域として用いられるものである。ダミービットセルは、SRAMアレイ10内の他のビットセルと同様の構成を有する。そのため、ダミービットセルにテスト電位変動部20を配置することで、SRAMアレイ10内の領域を効率的に使用することができる。
(実施の形態2)
続いて、図12を用いて、本発明の実施の形態2にかかるビットセルテスト回路の構成例について説明する。ビットセルテスト回路は、テスト電位変動部20として、図5を用いて説明したビットセルを2つと、図3を用いて説明したビットセルと、図4を用いて説明したビットセルと、から構成されている。テスト電位変動部20におけるそれぞれのビットセルと、テスト対象ビットセル30とは、同一のビット線対を有している。本図におけるビットセルテスト回路を用いて、テスト対象ビットセル30に保持されているデータの読み出しを行う場合の動作について説明する。テスト対象ビットセル30におけるノード305は、Lレベル電位が設定され、ノード306は、Hレベル電位が事前に設定されている。この状態において、テスト電位変動部20のワード線及びテスト対象ビットセル30のワード線をHレベル電位に設定した場合、ノード215からT側ビット線に対して伝達されるLレベル電位と、ノード236からB側ビット線に対して伝達されるLレベル電位とは、同一の電位を有するため、B側ビット線とT側ビット線の電位差に与える影響は相殺される。そのため、ノード226からB側ビット線に伝達されるHレベル電位と、もう一つのノード236からB側ビット線に伝達されるLレベル電位とが、B側ビット線及びT側ビット線の電位差に影響を与える。データ読み出し時の具体的な動作について、図13を用いて説明する。
図13において、時刻T5までは、データ入出力部40にあるプリチャージ回路を用いて、T側ビット線及びB側ビット線に対して、VDDレベルの電位をプリチャージしている状態を示している。時刻T5に、テスト電位変動部20及びテスト対象ビットセル30のワード線をHレベル電位に設定し、NMOSトランジスタ232、211、222、301及び302をスイッチON状態とする。これより、B側ビット線において、ノード236からLレベル電位が伝達されることにより、電位が引き下げられ、さらにノード226及び306それぞれからHレベル電位が伝達されることにより、電位が引き上げられる。T側ビット線は、ノード305からLレベル電位が伝達されることにより、GNDレベルまで電位が引き下げられる。その後、時刻T6におけるB側ビット線及びT側ビット線の電位差に基づいて、読み出しデータの確認を行う。
ここで、B側ビット線及びT側ビット線の電位差に与える影響が相殺されるビットセルを用いる理由について説明する。ビットセルが有するノードからB側ビット線及びT側ビット線に対しては、NMOSトランジスタを介して電位が伝達される。NMOSトランジスタの性質上、Lレベル電位を伝達し、B側ビット線又はT側ビット線をGNDレベルまで電位を下げることは可能である。しかし、NMOSトランジスタの性質上、Hレベル電位を伝達することにより、B側ビット線又はT側ビット線をVDDレベル電位まで引き上げることはできない。そのため、B側ビット線及びT側ビット線にLレベル電位を伝達するビットセルを用いて、B側ビット線及びT側ビット線の電位を引き下げておくことにより、NMOSトランジスタが、Hレベル電位を伝達し、B側ビット線又はT側ビット線における電位の引き上げを容易にする。
以上説明したように、本発明の実施の形態2にかかるビットセルテスト回路を用いることにより、ビット線対に対して複数のビットセルからHレベル又はLレベル電位を伝達させることができる。これにより、ビット線対の電位差を高精度に調整することができる。さらに、T側ビット線及びB側ビット線の電位を同様に引き下げるビットセルを用いることにより、NMOSトランジスタを介してビット線対にHレベル電位の伝達を容易にすることができる。
(実施の形態3)
続いて、図14を用いて本発明の実施の形態3にかかるテスト電位変動部20に用いるビットセルの他の構造例を示す。テスト電位変動部20に用いられるビットセルは、ビット線対及びワード線の交差部に、NMOSトランジスタ241及び242と、インバータ243及び244とを備えている。NMOSトランジスタ241の一方は、T側ビット線に接続され、他方はインバータ244の出力側に接続されている。インバータ244の入力側は、GND電源に接続されている。NMOSトランジスタ242の一方は、B側ビット線に接続され、他方はインバータ243の出力側に接続されている。インバータ243の入力側は、VDD電源に接続されている。
このように構成することにより、NMOSトランジスタ241とインバータ244との間に設けられたノード245は、Lレベル電位を固定的に有し、NMOSトランジスタ242とインバータ243との間に設けられたノード246は、Hレベル電位を固定的に有する。
また、図14においては、NMOSトランジスタ241及び242のゲートは、同一のワード線に接続されているが、それぞれ異なるワード線に接続してもよい。さらに、図14においては、B側ビット線にHレベル電位を伝達し、T側ビット線にLレベル電位を伝達する構成としているが、インバータ244の入力側をVDD電源に接続し、T側ビット線にもHレベル電位を伝達する構成としてもよい。もしくは、インバータ243の入力側をGND電源に接続し、B側ビット線にもLレベル電位を伝達する構成としてもよい。
(実施の形態4)
続いて、図15を用いて、本発明の実施の形態4にかかる、ワード線に対する電圧調整回路の構成例について説明する。電圧調整回路は、NMOSトランジスタ251と、インバータ253とを備えている。NMOSトランジスタ251のゲートに加える電圧を変化させることにより、インバータ253から出力される電圧を変化させる。これにより、ワード線に設定される電圧をVDD電源よりも低くすることが可能となる。これより、T側ビット線又はB側ビット線に伝達するLレベル又はHレベル電位の値を調整することができる。
(実施の形態5)
続いて図16を用いて、本発明の実施の形態5にかかる、ビットセルテスト回路の構成例について説明する。ビットセルテスト回路は、テスト電位変動部21〜26と、テスト対象ビットセル30と、データ入出力部40と、ワードドライバ50と、制御部60と、判定部70とを備えている。テスト電位変動部21〜26は、図2〜5において説明したビットセルのいずれかの構成を有する。ワードドライバ50は、AND回路部52を介して、テスト電位変動部21〜26が有するワード線に、Lレベル又はHレベル電位を出力する。AND回路部52は、制御部60の各端子から入力される値に基づいて、テスト電位変動部21〜26が有するワード線に、Hレベル又はLレベル電位を出力する。
データ入出力部40は、入力データ端子48を介して、T側ビット線及びB側ビット線にHレベル電位又はLレベル電位を設定する。出力データ端子49は、テスト対象ビットセル30からデータから読み出したデータを、判定部70へ出力する。もしくは、出力データ端子49は、外部のテスタ等へ、テスト対象ビットセル30から読み出したデータを出力してもよい。また、テスト対象ビットセル30からデータを読み出す場合、入力データ端子48に入力されるデータは何ら意味を持たない。そこで、入力データ端子48を有効に活用するために、テスト対象ビットセル30からデータを読み出す場合、入力データ端子48には、Hレベルに設定するワード線を選択するための信号(以下、期待値信号)が入力される。
制御部60は、テストモード端子61と、クロック端子62と、ライトイネーブル端子63と、カラムアドレス端子64と、ローアドレス端子65と、アドレスデコーダ66と、AND回路67及び68とを備えている。クロック端子62は、パルス信号をAND回路部52が有するAND回路全てに出力する。また、ライトイネーブル端子63は、テスト電位変動部21〜26のワード線にHレベル電位を設定する場合に、Lレベル電位の信号が入力される。ライトイネーブル端子63に入力されたLレベル電位の信号は、Hレベル電位の信号に反転され、AND回路部52が有する全てのAND回路に出力される。テスト電位変動部21及び22は、ライトイネーブル端子63にLレベル信号が入力された場合、ワード線がHレベルに設定されることにより、T側ビット線又はB側ビット線に対して、ノードが保持する電位を伝達する。
テストモード端子61は、テストを実行する場合にHレベル電位をAND回路67及び68へ出力する。AND回路67及び68は、さらに、入力データ端子48から期待値信号が入力される。たとえば、期待値信号がLレベル電位である場合、AND回路68からHレベル電位が出力され、テスト電位変動部25及び26のワード線がHレベル電位に設定される。これにより、テスト電位変動部25及び26は、T側ビット線又はB側ビット線に対して、ノードが保持する電位を伝達する。また、期待値信号がHレベル電位である場合、AND回路67からHレベル電位が出力され、テスト電位変動部23及び24のワード線がHレベル電位に設定される。これにより、テスト電位変動部23及び24は、T側ビット線又はB側ビット線に対して、ノードが保持する電位を伝達する。
アドレスデコーダ66は、テスト対象ビットセル30を選択するために、カラムアドレス端子64からカラムアドレス情報を取得し、ローアドレス端子65からローアドレス情報を取得する。図16においては、テスト対象ビットセル30が選択されている状態を示している。
以上説明したように、本発明の実施の形態5にかかる回路を用いることにより、複数のテスト電位変動部の中から、テスト対象ビットセル30のデータ読み出し時に用いるテスト電位変動部を選択することが可能となる。これにより、ビット線対の電位差を制御することが可能であり、テスト条件を様々な状態に変更することができる。また、入力データ端子を用いて期待値信号を入力することにより、期待値信号を入力するピンを新たに設ける必要がなく、ピン数の大幅な増加を抑えることができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。例えば、本発明は、ビットセル内に、1対のビット線対を有するシングルポートセルについて説明したが、ビット線対を2対有する2ポートセル又はデュアルポートセル、その他、多ポートセルに対して適用してもよい。
10 SRAMアレイ
20 テスト電位変動部
30 テスト対象ビットセル
40 データ入出力部
42 データ設定部
43 データ取得部
44、46 出力バッファ
45、47 入力バッファ
48 入力データ端子
49 出力データ端子
50 ワードドライバ
52 AND回路部
60 制御部
61 テストモード端子
62 クロック端子
63 ライトイネーブル端子
64 カラムアドレス端子
65 ローアドレス端子
66 アドレスデコーダ
67、68 AND回路
201、202、211、212、221、222、231、232 NMOSトランジスタ
203、204、213、214、223、224、233、234 インバータ
205,206、215、216、225、226、235、236 ノード
241、242 NMOSトランジスタ
243、244 インバータ
245、246 ノード
251 NMOSトランジスタ
253 インバータ
301、302 NMOSトランジスタ
303、304 インバータ
305、306 ノード

Claims (9)

  1. ビット線対と、
    ワード線と、
    前記ワード線を介して活性化され、前記ビット線対を介して書き込まれ又は読み出されるビットセルと、
    前記ビット線対を介し、前記データの書き込み又は読み出しを行うデータ入出力部と、を有する半導体集積回路であって、
    前記ビットセルはテスト対象ビットセルとテスト電位変動用ビットセルとを有し、当該テスト電位変動用ビットセルは、テスト時に、前記データ入出力部により、前記テスト対象ビットセルに対し、テスト対象データを書き込み又は読み出しを行うに際し、前記ビット線対の電位差を減少させるように当該ビット線対の電位を変動させる半導体集積回路。
  2. 前記半導体集積回路は、
    テスト時に、前記テスト電位変動用ビットセルを活性化する第1のワード線と、前記テスト対象ビットセルを活性化する第2のワード線をそれぞれ制御するテスト制御回路を、さらに備える請求項1記載の半導体集積回路。
  3. 前記テスト電位変動用ビットセルは、
    ハイレベル電位もしくはロウレベル電位を保持する第1及び第2のノードと、
    当該第1のノードと前記ビット線対とを接続する第1のトランジスタと、当該第2のノードと前記ビット線対とを接続する第2のトランジスタと、
    当該第1又は第2のトランジスタへゲート電圧を出力するワード線と、を備える請求項2に記載の半導体集積回路。
  4. 前記第1のノード又は前記第2のノードを、ハイレベル電位もしくはロウレベル電位に固定する、請求項3記載の半導体集積回路。
  5. 前記テスト電位変動用ビットセルは、
    前記データ入出力部によって、前記テスト対象ビットセルに対して前記テスト対象データを書き込む又は読み出す場合、
    前記テスト対象データがハイレベルである時は、
    ロウレベル電位を保持する前記第1のノードもしくは前記第2のノードから前記第1のトランジスタもしくは前記第2のトランジスタを介してロウレベル電位を伝達する、又は、
    前記テスト対象データがロウレベルである時は、
    ハイレベル電位を保持する前記第1のノードもしくは前記第2のノードから前記第1のトランジスタもしくは前記第2のトランジスタを介してハイレベル電位を伝達することにより、前記ビット線対の電位差を減少させる請求項3又は4記載の半導体集積回路。
  6. 前記テスト電位変動用ビットセルが複数ある場合、前記テスト制御回路は、前記ビット線対における電位の変動幅に応じて、少なくとも1以上のテスト電位変動部を制御する請求項1〜5のいずれか1項に記載の半導体集積回路。
  7. 前記電位変動部によって変動した電位差に基づいてテスト対象ビットセルが不良であるか否かの判定を行う判定部をさらに備える請求項1〜6のいずれか1項に記載の半導体集積回路。
  8. テスト対象ビットセルに対してデータ書き込み動作を実行する場合にビット線対に対して与えられる電位差を減少させるように当該ビット線対の電位を変動させ、
    前記ビット線対の電位を変動させた状態において前記テスト対象ビットセルに対するデータ書き込み動作を実行し、
    前記テスト対象ビットセルからデータ読み出し動作を実行し、その状態における前記ビット線対の電位差に基づいて当該テスト対象ビットセルが不良か否か判定する、書き込み動作による不良ビットセル検出方法。
  9. テスト対象ビットセルが保持しているテスト対象データをビット線対に出力する場合に、当該ビット線対の電位差を減少させるように当該ビット線対の電位を変動させ、
    前記ビット線対の電位を変動させた状態における当該ビット線対の電位差を検出し、
    前記ビット線対の電位差を検出した結果に基づいて前記テスト対象ビットセルが不良か否か判定する、読み出し動作による不良ビットセル検出方法。
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