JP2011227607A - 硬貨収納繰出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】多量の硬貨を一括して受入収納可能としても、硬貨詰まりを防止することで硬貨の繰り出しを確実に行なう。
【解決手段】収納空間20の下部領域において、夫々の内側面35が収納空間20の収納側壁部の一部を構成するように対向配置されるとともに、収納庫本体12に回転自在に軸支される一対の円盤体25,26と、一対の円盤体25,26の下部外周面と当接し、収納空間20の収納底部51を構成するとともに、収納底部51から斜め上方位置に至る上昇傾斜部52を形成する無端状の搬送ベルト50と、搬送ベルト50を、硬貨の繰出方向および繰出逆方向に回転させる駆動手段とを備え、一対の円盤体25,26のうちの一方の円盤体25は、繰出逆方向に回転する搬送ベルト50に連れ回りするB方向の回転が規制されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、硬貨入出金機に設けられる硬貨収納繰出装置に関する。
多量の硬貨を一括して受入収納可能とするとともに、収納した硬貨の繰り出し時に硬貨詰まりを部分的に防止することで硬貨の繰り出しを円滑に行うことができ、しかも、コンパクト化を図ることができる硬貨収納繰出装置がある(例えば特許文献1参照)。
特公平7−97419号公報
上記の硬貨収納繰出装置は、上部の投入口から投入される硬貨を収納する収納空間を有し、この収納空間の両側に対向する立位壁が形成された本体と、この本体の収納空間の下部域において内側面を前記各立位壁側の収納壁部とするとともにその内側面が処理対象硬貨径よりも大きい間隔を存して対向されて回転自在に設けられ、収納空間の下部域の各立位壁側の収納壁部を回転可能な可動壁に構成する一対の円盤と、前記対向する立位壁間に沿って回動自在に張設され、前記一対の円盤間の内側面間隔よりも広い幅を有するとともに表面に硬貨係止用の突部が所定間隔ごとに設けられ、かつ、一対の円盤の下方外周位置と接触して一対の円盤間の下部に収納空間の底部となる底部形成用円弧部が形成されるとともにその底部形成用円弧部から斜め上方位置に至る上昇辺部が形成された無端状の繰出ベルトと、この繰出ベルトの底部形成用円弧部となるベルト部位が上昇辺部となるベルト部位に向かう繰出方向へ繰出ベルトを回動させるとともに、一対の円盤を繰出ベルトの底部形成用円弧部と同方向へ回転させる駆動機構とを具備したものである。
ここで、上記の硬貨収納繰出装置によれば、一対の円盤および繰出ベルトの駆動により、収納空間の下部域において可動壁とすべく一対の円盤で構成された収納壁部および繰出ベルトの底部形成用円弧部が回動して移動するので、収納空間の下部域の硬貨を掻き上げる負荷が少なく、したがって、収納空間の下部域の硬貨が回動されつつ撹拌され、繰出ベルトの突部に係止された硬貨が上昇辺部に掻き上げられて繰り出される。
しかしながら、上記の硬貨収納繰出装置では、収納空間の下部域の硬貨を繰出ベルトの駆動およびその駆動に連れて回動する一対の円盤によって撹拌することはできるが、一対の円盤間、言い換えれば対向する円盤間に挟まり詰まった硬貨を確実に崩し繰り出すことはできないという問題があった。
本発明は、上記問題に鑑みなされたもので、多量の硬貨を一括して受入収納可能としても、硬貨詰まりを防止することで硬貨の繰り出しを確実に行なうことができる硬貨収納繰出装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、硬貨を収納する収納空間を有する収納庫本体と、前記収納空間の下部領域において、夫々の内側面が前記収納空間の収納側壁部の一部を構成するように対向配置されるとともに、前記収納庫本体に回転自在に軸支される一対の円盤体と、該一対の円盤体の下部外周面と当接し、前記収納空間の収納底部を構成するとともに、該収納底部から斜め上方位置に至る上昇傾斜部を形成する無端状の搬送ベルトと、該搬送ベルトを、硬貨の繰出方向および繰出逆方向に回転させる駆動手段と、を備えた硬貨収納繰出装置であって、前記一対の円盤体のうちの一方の円盤体は、前記繰出逆方向に回転する前記搬送ベルトに連れ回りする方向の回転が規制されることを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において、前記収納庫本体は、前記一方の円盤体近傍に一端が固定される回転規制部を備え、前記一方の円盤体は、外側面に前記回転規制部の他端が当接する被回転規制部を備えることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項2に係る発明において、前記回転規制部は板バネからなり、前記被回転規制部は前記一方の円盤体の中心から径方向に沿って延在する少なくとも一つのリブからなることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項1に係る発明において、前記一方の円盤体は、ラチェット機構により軸支されることを特徴とする。
請求項5に係る発明は、請求項1ないし4のいずれか一項に係る発明において、前記収納庫本体は、前記一対の円盤体のうちの他方の円盤体近傍に一端が固定される振動付与部を備え、前記他方の円盤体は、外側面に前記振動付与部の他端が当接する被当接部を備えることを特徴とする。
請求項6に係る発明は、請求項5に係る発明において、前記振動付与部は板バネからなり、前記被当接部は前記他方の円盤体の中心から径方向に沿って延在する少なくとも一つのリブからなることを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、収納空間の収納底部を構成する無端状の搬送ベルトを、駆動手段によって、硬貨の繰出方向に回転させると、夫々の内側面が収納空間の収納側壁部の一部を構成するように対向配置される一対の円盤体が連れ回りして、搬送ベルトで収納底部が構成される収納空間の下部領域の硬貨を掻き上げ撹拌することになり、このように掻き上げ攪拌しつつ硬貨を搬送ベルトの収納底部および上昇傾斜部で斜め上方位置に搬送することになる。そして、搬送ベルトを、駆動手段によって、硬貨の繰出逆方向に回転させると、一対の円盤体のうちの一方の円盤体は、繰出逆方向に回転する搬送ベルトに連れ回りする方向の回転が規制されているため、他方の円盤体のみが回転することになり、一対の円盤体間に位相差が生じることになって、対向する一対の円盤体間に挟まり詰まった硬貨に捻り方向の力を作用させて硬貨詰まりを確実に崩すことができる。よって、多量の硬貨を一括して受入収納可能としても、硬貨詰まりを防止することで硬貨の繰り出しを確実に行なうことができる。しかも、一方の円盤体の繰出逆方向の連れ回りを規制すれば良いため、大型化することなく、コンパクトな構成で、対向する一対の円盤体間に挟まり詰まった硬貨を確実に崩すことができる。
請求項2に係る発明によれば、収納庫本体に一端が固定された回転規制部の他端を、一方の円盤体の外側面の被回転規制部に当接させることで、一方の円盤体の繰出逆方向の連れ回りの回転を規制するため、さらにコンパクトな構成で、対向する一対の円盤体間に挟まり詰まった硬貨を確実に崩すことができる。
請求項3に係る発明によれば、収納庫本体に一端が固定された板バネの他端を、一方の円盤体の外側面の径方向に沿うリブに当接させることで、一方の円盤体の繰出逆方向の連れ回りの回転を規制するため、簡素な構成で、対向する一対の円盤体間に挟まり詰まった硬貨を確実に崩すことができる。
請求項4に係る発明によれば、ラチェット機構により軸支することで、一方の円盤体の繰出逆方向の連れ回りを規制するため、さらにコンパクトな構成で、対向する一対の円盤体間に挟まり詰まった硬貨を確実に崩すことができる。
請求項5に係る発明によれば、収納庫本体に一端が固定された振動付与部の他端を、他方の円盤体の外側面の被当接部に当接させることで、他方の円盤体に振動を発生させるため、対向する一対の円盤体間に挟まり詰まった硬貨をさらに確実に崩すことができる。
請求項6に係る発明によれば、収納庫本体に一端が固定された板バネの他端を、他方の円盤体の外側面の径方向に沿うリブに当接させることで、他方の円盤体に振動を発生させるため、簡素な構成で、対向する一対の円盤体間に挟まり詰まった硬貨を確実に崩すことができる。
本発明の一実施形態に係る硬貨収納繰出装置の外観を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る硬貨収納繰出装置の内部構成を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る硬貨収納繰出装置の要部を示す一部の側壁部を略した斜視図である。 本発明の一実施形態に係る硬貨収納繰出装置の要部を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る硬貨収納繰出装置の硬貨詰まりの状態を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る硬貨収納繰出装置の要部の変形例を示す断面図である。
本発明の一実施形態に係る硬貨収納繰出装置を図面を参照して以下に説明する。本実施形態の硬貨収納繰出装置は、投入された硬貨を識別しつつ計数して収納する入金処理と収納した硬貨を計数しつつ繰り出す出金処理とを行う硬貨入出金機に設けられるもので、入金処理にて硬貨を収納し、出金処理において硬貨を繰り出すものである。
図1に示すように、本実施形態に係る硬貨収納繰出装置11は、箱状の収納庫本体12を有しており、この収納庫本体12は、硬貨を受け入れる受入口13が上部に設けられている。この受入口13の上側には、入金処理にて入金された硬貨を返却可能に貯留する図示略の一時貯留部が配置されており、承認操作に伴ってこの一時貯留部から放出された硬貨が受入口13から収納庫本体12内に落下する。
収納庫本体12は、この受入口13を上端部に形成するように、鉛直に配置される側壁部15と、この側壁部15の一方の側縁部の位置に側壁部15と略垂直をなして配置される側壁部16と、側壁部15の他方の側縁部の位置に側壁部15と略垂直をなして配置される図2に示す側壁部17とを有している。収納庫本体12内には、受入口13から受け入れた硬貨を収納する収納空間20が形成されている。
収納庫本体12の下部には、図1に示す側壁部16に、これに略垂直をなして支持軸23が水平に設けられており、図2に示す側壁部17にも、これに略垂直をなして支持軸24が水平に設けられている。これら支持軸23,24は同軸上に配置されている。そして、支持軸23には、ベアリング23aを介して円盤体25が回転自在に軸支されており、支持軸24には、ベアリング24aを介して円盤体26が回転自在に軸支されている。
これら一対の円盤体25,26は、同形状をなしており、円板部30と、円板部30の外周縁部から軸方向一側に突出する外側円筒部31と、円板部30の中央部から外側円筒部31と同心状に軸方向一側に突出する内側円筒部32と、外側円筒部31と内側円筒部32とを径方向に沿って繋ぐ複数具体的には6本のリブ33とを有している。複数のリブ33は、円板部30の円周方向に等間隔に配置されている。また、外側円筒部31、内側円筒部32およびすべてのリブ33は、円板部30から軸方向に一定量突出している。内側円筒部32の内側にベアリング23a,24aのいずれか一方が嵌合されることになり、ベアリング23aに支持軸23が、ベアリング24aに支持軸24が嵌合されることになる。
上記した一対の支持軸23,24が同軸上に配置されている結果、一対の円盤体25,26も、同軸上に配置されている。一対の円盤体25,26は、円板部30における外側円筒部31、内側円筒部32およびリブ33とは反対側の面(内側面)35を、互いに平行に対向させており、これらの面35が、収納空間20の下部領域において収納空間20の収納側壁部の一部を構成している。一対の円盤体25,26のそれぞれの面35は、収納する硬貨の直径よりも大きい間隔を互いの間にあけている。
上記した一対の支持軸23,24の下側には、これら支持軸23,24と平行をなして支持軸37が側壁部17に支持されて設けられており、また、支持軸23,24の下側には、支持軸37と水平方向に離間して、駆動軸38が側壁部16,17に支持されて設けられている。また、一対の支持軸23,24の上側であって、駆動軸38の略鉛直上方位置には、支持軸23,24と平行をなして支持軸39が側壁部17に支持されて設けられている。支持軸37にはガイドローラ41が回転自在に設けられており、駆動軸38には駆動ローラ42が固定されている。また、支持軸39にはガイドローラ43が回転自在に設けられている。なお、下部のガイドローラ41と駆動ローラ42との間には、これらに平行に配置されるように支持軸45を介してガイドローラ46が配置されている。支持軸45は図1に示す側壁部16に支持されている。
そして、一対の円盤体25,26、駆動ローラ42、ガイドローラ41、ガイドローラ43およびガイドローラ46に、一対の円盤体25,26の下部外周面、ガイドローラ41の側部外周面、ガイドローラ43の上部外周面、駆動ローラ42の下部外周面およびガイドローラ46の上部外周面にそれぞれ当接するように、無端状の搬送ベルト50が掛けられている。
これにより、搬送ベルト50には、一対の円盤体25,26とガイドローラ41との間に、一対の円盤体25,26側がガイドローラ41側よりも高くなるように傾斜して収納空間20の収納底部を構成する底辺部51が形成されることになり、一対の円盤体25,26とガイドローラ43との間に、一対の円盤体25,26側よりもガイドローラ43側が高くなるように傾斜して底辺部51から斜め上方位置に至る上昇傾斜部52が、収納空間20の側壁部15とは反対側を形成するように側壁部15に対向して形成されることになる。なお、底辺部51よりも上昇傾斜部52の方が水平に対する傾斜が大きくなっている。また、上昇傾斜部52の裏側には上昇傾斜部52をガイドするガイド部材53が設けられている。また、搬送ベルト50には、幅方向に離間して対をなす突起部54が搬送ベルト50の延在方向に等間隔で搬送ベルト50の全周に形成されている。これらの突起部54は、一対の円盤体25,26の間となる位置に形成されている。
ここで、側壁部15には、一対の円盤体25,26の上部に向けて前下がりに延出するガイド板部55が形成されている。このガイド板部55は、収納庫本体12の上部の受入口13から落下する硬貨を一対の円盤体25,26側に案内する。また、側壁部15には、ガイド板部55の下方に搬送ベルト50の底辺部51の方向に延出する底板部56が形成されている。この底板部56は搬送ベルト50の底辺部51とともに収納空間20の収納底部を構成する。
そして、搬送ベルト50の上昇傾斜部52の上端位置には、硬貨収納繰出装置11から外部に硬貨を繰り出す繰出口58が形成されている。
上記した駆動軸38には、図1に示すようにその側壁部16の外側部分にプーリ61が固定されている。また、側壁部16の外側にはモータ(駆動手段)62が取り付けられており、このモータ62の回転軸63にもプーリ64が固定されている。そして、プーリ61とプーリ64とに駆動ベルト65が掛けられている。よって、モータ62の回転軸63
が正逆駆動されると、プーリ64、駆動ベルト65、プーリ61および駆動軸38を介して駆動ローラ42が回転し、搬送ベルト50が底辺部51および上昇傾斜部52を繰出口58の方向に移動させる繰出方向と、底辺部51および上昇傾斜部52を繰出口58とは反対方向に移動させる繰出逆方向に回転することになる。なお、搬送ベルト50が繰出方向に回転すると、これに下部外周面で接触する一対の円盤体25,26は、これと連れ回りする方向である繰出方向の駆動力を受けることになり、搬送ベルト50が繰出逆方向に回転すると、これに下部外周面で接触する一対の円盤体25,26は、これと連れ回りする方向である繰出逆方向の駆動力を受けることになる。
本実施形態においては、図1に示す側壁部16に、側壁部16側の一方の円盤体25と径方向に重なる位置に、開口部68が形成されており、側壁部16の外面には、この開口部68の位置に板バネ(回転規制部)69が取り付けられている。この板バネ69は、図3に示すように、その長さ方向の一側の端部に、他の平板状の主板部70に対して鈍角をなして傾斜するように板厚方向に折り曲げられた傾斜板部71が形成された「へ」の字状をなしており、傾斜板部71を開口部68から側壁部16内に突出させるようにして主板部70の傾斜板部71とは反対側の端部において側壁部16にネジ74で固定されている。言い換えれば、収納庫本体12は、一方の円盤体25の近傍に一端が固定される板バネ69を備えている。
この板バネ69は、円盤体25のリブ(被回転規制部)33が、円盤体25における下部の底辺部51側に位置するときに、このリブ33に傾斜板部71にて当接可能となっている。板バネ69は、この接触位置からさらに底辺部51とは反対側の上方に延出してネジ74で側壁部16に固定されている。
よって、図3および図4に矢印Aで示す繰出方向に回転する円盤体25の、接触するリブ33の移動方向に沿って傾斜板部71が固定側の主板部70から延出することになり、図3および図4に矢印Bで示す繰出逆方向に回転しようとする円盤体25の、接触するリブ33の移動方向とは逆方向に傾斜板部71が固定側の主板部70から延出することになる。その結果、板バネ69は、円盤体25が、繰出方向に回転する搬送ベルト50と連れ回りしようとするときには、傾斜板部71が円盤体25のリブ33に対して乗り上げ可能な方向に傾斜することになって、リブ33の通過を許容して、円盤体25を矢印A方向に回転させる。逆に、円盤体25が繰出逆方向に回転する搬送ベルト50と連れ回りしようとするときには、傾斜板部71が円盤体25のリブ33に対して乗り上げ不可な方向に傾斜することになって、リブ33に当接してその通過を規制して、円盤体25の矢印B方向の回転を規制する。これにより、一方の円盤体25は、その他方の円盤体26とは反対側の外側面に、中心から径方向に沿って延在し、板バネ69の他端を当接させてその通過を当接方向により許容および規制するリブ33を有している。なお、このリブ33は円盤体25に対して1本のみ設けられていても良い。
以上により、板バネ69およびリブ33は、一対の円盤体25,26のうちの一方の円盤体25について、繰出方向のみ回転が可能なように繰出逆方向の回転を規制するラチェット機構77を構成している。なお、一対の円盤体25,26のうちの他方の円盤体26は、このような回転規制はなく、搬送ベルト50と連れ回りすることで、繰出方向および繰出逆方向の両方向に回転可能となっている。
この硬貨収納繰出装置11には、上部の受入口13から内部に硬貨が放出されることになるが、このように放出された硬貨は、収納空間20、つまり、底板部56を含む側壁部15と、搬送ベルト50の底辺部51および上昇傾斜部52と、一対の円盤体25,26と、側壁部16,17とで囲まれた空間に収納されることになる。
硬貨入出金機の図示略の制御部は、硬貨収納繰出装置11から、指定された枚数の硬貨を繰り出す出金処理を行う場合に、モータ62を正転駆動して搬送ベルト50を繰出方向に回転させることになり、これにより、収納空間20の搬送ベルト50により形成される底辺部51側に収納されている硬貨が搬送ベルト50の突起部54に係止されて、底辺部51から上昇傾斜部52を移動して繰出口58から繰り出される。その際に、夫々の面35が収納空間20の収納側壁部の一部を構成するように対向配置される一対の円盤体25,26が、繰出方向に回転する搬送ベルト50に接触することで繰出方向に連れ回りして、搬送ベルト50で底辺部51が構成される収納空間20の下部領域の硬貨を上昇傾斜部52側に掻き上げ撹拌することになり、この状態で搬送ベルト50の底辺部51および上昇傾斜部52が斜め上方位置に硬貨を搬送することになる。なお、このとき、円盤体25は、リブ33が板バネ69に接触するものの、板バネ69を弾性変形させながら通過することになり、搬送ベルト50に良好に連れ回りして繰出方向に円盤体26と同期回転することになる。ただし、板バネ69の押圧および押圧解除によって、板バネ69が円盤体25に対してこれを叩くように作用し、円盤体25を振動させることになる。
そして、制御部は、繰出口58に設けられた図示略のセンサにより、指定された枚数の硬貨を計数すると、モータ62を所定の一定時間逆転させて、搬送ベルト50を繰出逆方向に回転させることになる。すると、一対の円盤体25,26のうちの一方の円盤体25は、リブ33が板バネ69に当接して搬送ベルト50に連れ回りする繰出逆方向の回転が規制されて停止することになり、このような規制のない他方の円盤体26のみが繰出逆方向に回転することになる。よって、一対の円盤体25,26間に回転の位相差が生じることになる。その結果、硬貨径よりも広い間隔で一対の円盤体25,26を配置した場合でも、図5に示すように一対の円盤体25,26に複数枚の硬貨が挟まり詰まった状態となることがあるが、このような硬貨に捻り方向の力を作用させて、直接触れることなく硬貨詰まりを崩すことができる。
また、硬貨入出金機の図示略の制御部は、上記した出金処理中に、繰出口58に設けられた図示略のセンサにより、指定された枚数の硬貨を検出する前に、管理数値上あるいはセンサの検出によって、硬貨収納繰出装置11内に硬貨が残存している状態にあるにもかかわらず、繰出口58に設けられた図示略のセンサにより所定時間硬貨を検出しない状態が続くと、モータ62を所定の一定時間逆転させて、搬送ベルト50を繰出逆方向に回転させてから、モータ62を正転させることになる。つまり、上記のような硬貨詰まりの可能性があるため、硬貨詰まりを崩す動作を行わせる。
また、硬貨入出金機の図示略の制御部は、硬貨収納繰出装置11から、すべての硬貨を繰り出す回収処理を行う場合に、上記と同様にして、モータ62を駆動して搬送ベルト50を繰出方向に回転させることにより、収納空間2に収納されている硬貨を搬送ベルト50の底辺部51から上昇傾斜部52を介して繰出口58から繰り出すことになるが、その際に、繰出口58に設けられた図示略のセンサにより所定時間硬貨を検出しない状態が続くと、モータ62を所定の一定時間逆転させて、搬送ベルト50を繰出逆方向に回転させてから、モータ62を正転させることになる。つまり、上記のような硬貨詰まりの可能性があるため、硬貨詰まりを崩す動作を行わせる。そして、モータ62の正転後、繰出口58に設けられた図示略のセンサにより所定時間硬貨を検出しなければ、硬貨詰まりはなかったと判定して、モータ62を停止させる一方、繰出口58に設けられた図示略のセンサにより所定時間の間に硬貨を検出した場合、その後、繰出口58に設けられた図示略のセンサにより所定時間硬貨を検出しない状態が続くと、硬貨詰まりを崩してその硬貨を繰り出したと判定して、モータ62を停止させる。
以上に述べた本実施形態によれば、収納空間20の底辺部51を構成する無端状の搬送ベルト50をモータ62によって、硬貨の繰出方向に回転させると、夫々の面35が収納空間20の収納側壁部の一部を構成するように対向配置される一対の円盤体25,26が連れ回りして、搬送ベルト50で底辺部51が構成される収納空間20の下部領域の硬貨を掻き上げ撹拌することになり、このように掻き上げ攪拌しつつ硬貨を搬送ベルト50の底辺部51および上昇傾斜部52で斜め上方位置に搬送することになる。そして、搬送ベルト50を、モータ62によって、硬貨の繰出逆方向に回転させると、一対の円盤体25,26のうちの一方の円盤体25は、繰出逆方向に回転する搬送ベルト50に連れ回りする方向の回転が規制されているため、他方の円盤体26のみが回転することになり、一対の円盤体25,26間に位相差が生じることになって、対向する一対の円盤体25,26間に挟まり詰まった硬貨を確実に崩すことができる。よって、多量の硬貨を一括して受入収納可能としても、硬貨詰まりを防止することで硬貨の繰り出しを確実に行なうことができる。しかも、一方の円盤体25の繰出逆方向の連れ回りを規制すれば良いため、大型化することなく、コンパクトな構成で、対向する一対の円盤体25,26間に挟まり詰まった硬貨を確実に崩すことができる。
また、収納庫本体12に一端が固定された板バネ69の他端を、一方の円盤体25の外側面の径方向に沿うリブ33に当接させることで、一方の円盤体25の繰出逆方向の連れ回りの回転を規制するため、コンパクトかつ簡素な構成で、対向する一対の円盤体25,26間に挟まり詰まった硬貨を崩すことができる。
なお、以上の実施形態においては、板バネ69およびリブ33からなるラチェット機構77を用いて、一方の円盤体25の繰出逆方向の連れ回りの回転を規制するようにしたが、一方の円盤体25を自転車のフリーホイール等に使用されているラチェット機構で側壁部16に軸支して、一方の円盤体25の繰出逆方向の連れ回りの回転を規制し繰出方向の連れ回りの回転を許容するようにしても良い。すなわち、一方の円盤体25とこれを支持する支持軸23との間のベアリング23aに代えてワンウェイクラッチを設けることで、一方の円盤体25の繰出方向の連れ回りの回転を許容し、繰出逆方向の連れ回りの回転を規制するようにしても良い。このように構成すれば、さらにコンパクトな構成で、対向する一対の円盤体25,26間に挟まり詰まった硬貨を崩すことができる。
また、図6に示すように、上記した他方の円盤体26のリブ(被当接部)33に、平板状の主板部80に対して鈍角をなして傾斜するように板厚方向に折り曲げられた傾斜板部81が形成され、傾斜板部81の主板部80とは反対側に、板厚方向に折り戻された傾斜板部82が形成された先端V字状の板バネ(振動付与部)84を当接させても良い。この場合、板バネ84は、収納庫本体12の他方の円盤体26の近傍である側壁部17に主板部80の一端が固定され、他端の傾斜板部81および傾斜板部82においてリブ33に当接することになる。
そして、板バネ84は、他方の円盤体26が、繰出方向に回転する搬送ベルト50と連れ回りしようとして図6に示すA方向に回転するときには、傾斜板部81が円盤体26の外側面のリブ33に対して当接して乗り上げ可能な方向に傾斜することになって、リブ33の通過を許容しつつ、軸方向に押圧する。また、板バネ84は、円盤体26が、繰出逆方向に回転する搬送ベルト50と連れ回りしようとして図6に示すB方向に回転するときには、傾斜板部82が円盤体26の外側面のリブ33に対して当接して乗り上げ可能な方向に傾斜することになって、リブ33の通過を許容しつつ、軸方向に押圧する。この板バネ84の押圧および押圧解除により、板バネ84が他方の円盤体26を叩くように作用して他方の円盤体26を振動させることになる。
このように構成すれば、収納庫本体12に一端が固定された板バネ84の他端を、他方の円盤体26の外側面の径方向に沿うリブ33に当接させることで、他方の円盤体26に振動を発生させるため、簡素な構成で、硬貨の詰まりをさらに解消して、硬貨の繰り出しを確実に行なうことができる。
11 硬貨収納繰出装置
12 収納庫本体
20 収納空間
25 円盤体(一方の円盤体)
26 円盤体(他方の円盤体)
33 リブ(被回転規制部,被当接部)
35 面(内側面)
50 搬送ベルト
51 底辺部(収納底部)
52 上昇傾斜部
56 底板部(収納底部)
62 モータ(駆動手段)
69 板バネ(回転規制部)
84 板バネ(振動付与部)

Claims (6)

  1. 硬貨を収納する収納空間を有する収納庫本体と、
    前記収納空間の下部領域において、夫々の内側面が前記収納空間の収納側壁部の一部を構成するように対向配置されるとともに、前記収納庫本体に回転自在に軸支される一対の円盤体と、
    該一対の円盤体の下部外周面と当接し、前記収納空間の収納底部を構成するとともに、該収納底部から斜め上方位置に至る上昇傾斜部を形成する無端状の搬送ベルトと、
    該搬送ベルトを、硬貨の繰出方向および繰出逆方向に回転させる駆動手段と、
    を備えた硬貨収納繰出装置であって、
    前記一対の円盤体のうちの一方の円盤体は、前記繰出逆方向に回転する前記搬送ベルトに連れ回りする方向の回転が規制されることを特徴とする硬貨収納繰出装置。
  2. 前記収納庫本体は、前記一方の円盤体近傍に一端が固定される回転規制部を備え、
    前記一方の円盤体は、外側面に前記回転規制部の他端が当接する被回転規制部を備えることを特徴とする請求項1に記載の硬貨収納繰出装置。
  3. 前記回転規制部は板バネからなり、
    前記被回転規制部は前記一方の円盤体の中心から径方向に沿って延在する少なくとも一つのリブからなることを特徴とする請求項2記載の硬貨収納繰出装置。
  4. 前記一方の円盤体は、ラチェット機構により軸支されることを特徴とする請求項1記載の硬貨収納繰出装置。
  5. 前記収納庫本体は、前記一対の円盤体のうちの他方の円盤体近傍に一端が固定される振動付与部を備え、
    前記他方の円盤体は、外側面に前記振動付与部の他端が当接する被当接部を備えることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一項記載の硬貨収納繰出装置。
  6. 前記振動付与部は板バネからなり、
    前記被当接部は前記他方の円盤体の中心から径方向に沿って延在する少なくとも一つのリブからなることを特徴とする請求項5記載の硬貨収納繰出装置。
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