JP2011227348A - 投写型表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】コントラストの向上を良好に図ることができる投写型表示装置を提供する。
【解決手段】プロジェクタは、ランプ装置201と、ランプ装置201からの光を変調するメイン液晶パネル215、220、225と、ランプ装置201から出射された光を内部で繰り返し反射させることにより、光の強度を均一化するロッドインテグレータ205と、ロッドインテグレータ205から出射された光を、メイン液晶パネル215、220、225へ導くためのリレーレンズ群207とを備える。さらに、前記ロッドインテグレータ206とリレーレンズ群207との間には、ロッドインテグレータ206から出射された光を変調して、メイン液晶パネル215、220、225へ照射する光量を調節するサブ液晶パネル206が配置される。
【選択図】図2

Description

本発明は、光源からの光を変調して被投写面に投写する投写型表示装置に関する。
投写型表示装置(以下、「プロジェクタ」という)は、光源からの光を光変調素子で変調し、変調された光(以下、「映像光」という)を被投写面に投写する構成を有している。光源には、たとえば、ランプ光源が用いられ、光変調素子には、たとえば、液晶パネルが用いられる。いわゆる、3板式のプロジェクタでは、赤、緑および青の3つの色光が、それぞれ、対応する液晶パネルにより変調され、変調された各色光がダイクロイックプリズムにより合成されて、投写レンズにより投写される。
かかるプロジェクタにおいて、深みのある画質を実現するためには、高いコントラストが必要とされる。液晶パネルは、完全なオフ状態(黒表示)とされても、光の漏れが生じやすい。よって、光変調用の液晶パネルのみによって高いコントラストを実現することは難しい。
そこで、投写画像のコントラストを向上させるために、3板式のプロジェクタにおいて、ダイクロイックプリズムと投写レンズとの間に、従たる液晶パネル(液晶ライトバルブ)を配し、主たる液晶パネル(液晶ライトバルブ)で変調された赤、緑および青の3つの色光をダイクロイックプリズムで合成した後に、従たる液晶パネルでさらに変調するようにした構成が提案されている(特許文献1参照)。この構成では、主たる液晶パネルで生成された映像光の輝度が、従たる液晶パネルによって、さらに調節される。
特開2005−215475号公報
しかしながら、上記構成のように、ダイクロイックプリズムの後段に従たる液晶パネルが配される場合には、従たる液晶パネルの入射面が、像面である主たる液晶パネルの入射面から大きく離れることになる。このため、主たる液晶パネル上の所定の領域を透過した映像光は、従たる液晶パネル上の対応する領域に照射されず、このため、従たる液晶パネルによって、映像光の輝度を適正に調節できない惧れがある。こうなると、コントラストの向上を良好に図ることができなくなる。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、コントラストの向上を良好に図ることができる投写型表示装置を提供することを目的とする。
本発明の投写型表示装置は、光源と、前記光源からの光を変調する第1の光変調部と、前記光源から出射された光を内部で繰り返し反射させることにより、光の強度を均一化する光均一化部と、前記光均一化部から出射された光を、前記第1の光変調部へ導く導光光学部とを備える。さらに、前記光均一化部と前記導光光学部との間には、前記光均一化部から出射された光を変調して、前記第1の光変調部へ照射する光量を調節する第2の光変調部が配置される。
本発明の投写型表示装置によれば、光均一化部の出射面が物面となり、第1の光変調部の入射面が像面となる。光均一化部の出射面から出射された光の像は、第1の光変調部の入射面に結像される。第2の光変調部は、光均一化部と導光光学部の間、即ち、光均一化部の出射面の近傍に配置されているため、第2の光変調部の出射面もほぼ物面とみなすことができる。このため、第2の変調部で光量が調整された光は、第1の変調部の対応する領域に照射される。よって、第2の光変調部によって、第1の光変調部の対応する領域の光量を適正に調節することができ、コントラストの向上を良好に図ることができる。
なお、第2の光変調部は、第1の光変調部に照射される光量を調節する役割を担うものであるため、第2の光変調部の画素数は、あまり多くする必要がない。
そこで、本発明の投写型表示装置において、前記第2の光変調部の画素数は、前記第1の光変調部の画素数よりも少なくされ得る。このようにすれば、第2の光変調部を安価なものとできるので、コストの上昇をより抑えることができる。また、第2の光変調部は、概して第1の光変調部より小さくできる。
本発明の投写型表示装置において、前記導光光学部は、光源からの光を、赤色波長帯の光、緑色波長帯の光および青色波長帯の光に分離する分離光学部を含むよう構成され得る。この場合、前記各波長帯の光を変調する3つの前記第1の光変調部が設けられ得る。
このような構成とすれば、第1の光変調部が3つの設けられても、第2の光変調部は1つ設けられればよいので、コストの上昇を抑えることができる。
本発明の投写型表示装置において、前記第1の光変調部は、液晶素子と、当該液晶素子の前後に配された入射側偏光板および出射側偏光板とを含むよう構成され得る。この場合、前記光源と前記第1の光変調部との間には、前記光源から光の偏光方向を、前記入射側偏光板を通過する方向に揃える偏光変換部が配置され得る。
このような構成とすれば、光源から出射される光の多くを液晶素子に照射することができ、投写画像の輝度を高めることができる。
本発明の投写型表示装置において、前記導光光学部は、前記赤色波長帯の光、前記緑色波長帯の光および前記青色波長帯の光のうち、各光に対応する前記第1の光変調素子までの光路長が他より長い光の光路長を補正するためのリレーレンズ部と、前記リレーレンズ部のレンズ作用によって反転する光の像を、さらに反転させて元の状態にする反転光学部とを含むよう構成され得る。
このような構成とすれば、リレーレンズ部で反転する光の像を反転光学部によって元の状態にすることができるので、第2の光変調部で変調された光を、対応する第1の光変調部に適正な状態で照射することができる。
本発明の投写型表示装置において、前記第1の光変調部は、DMD(デジタル・マイクロミラー・デバイス)を含むよう構成され得る。この場合、前記第2の光変調部は、高分子分散型液晶素子を含むよう構成され得る。
このような構成とすれば、光源からの光の偏光方向を揃えなくても、第1の光変調部および第2の光変調部で良好に変調することができるので、偏光方向を揃える手段を設ける必要がない。
以上のとおり、本発明によれば、コントラストの向上を良好に図ることができる投写型表示装置を提供することができる。
本発明の効果ないし意義は、以下に示す実施の形態の説明により更に明らかとなろう。ただし、以下の実施の形態は、あくまでも、本発明を実施化する際の一つの例示であって、本発明は、以下の実施の形態に記載されたものに何ら制限されるものではない。
実施の形態に係るプロジェクタの構成を示す外観斜視図である。 実施の形態に係る光学エンジンの構成を示す図である。 実施の形態に係る反転ミラーユニットの構成について説明するための図である。 実施の形態に係る制御回路部の構成を示すブロック図である。 実施の形態に係るサブ液晶パネルを駆動するために、映像信号処理回路で生成される駆動信号について説明するための図である。 変更例1に係る光学エンジンの構成を示す図である。 変更例2に係る光学エンジンの構成を示す図である。
以下、図面を参照して、実施の形態に係るプロジェクタについて説明する。
図1は、プロジェクタの構成を示す外観斜視図である。同図を参照して、プロジェクタは、横長の略直方体形状を有するキャビネット10を備えている。キャビネット10には、前面左側に投写窓101が形成されており、前面右側および右側面にキャビネット10内部から排気を行うための排気口102、103がそれぞれ形成されている。また、キャビネット10の上面には、メインスイッチ等、複数の操作ボタンが配された操作部104が設けられている。
キャビネット10の内部には、光学エンジン20および投写レンズ30が配されている。光学エンジン20は、ランプ装置からの光を映像信号に基づいて変調することにより映像光を生成する。光学エンジン20には、投写レンズ30が装着されており、投写レンズ30の前端部が、投写窓101から前方に露出している。投写レンズ30は、光学エンジン20で生成された映像光を、プロジェクタの前方に配されたスクリーンに拡大投写する。
図2は、光学エンジン20の構成を示す図である。
ランプ装置201は、白色の光を発する発光体と、発光体から発せられた光を反射するリフレクターとを備えている。発光体としては、たとえば、超高圧水銀ランプ、キセノンランプ等が用いられる。
ランプ装置201から出射された光は、ワイヤーグリッド偏光板202に入射される。ワイヤーグリッド偏光板202は、たとえば、入射面に対して手垂直方向に振動する偏光光(以下、「垂直振動光」という)を透過し、水平方向に振動する偏光光(以下、「水平振動光」という)を反射する。
ワイヤーグリッド偏光板202反射された水平振動光は、反射ミラー203により反射され、1/2波長板204を通過する。1/2波長板204は、水平振動光を垂直振動光に変換する。ワイヤーグリッド偏光板202を透過した垂直振動光(図2の実線矢印)および1/2波長板204により変換された垂直振動光(図2の破線矢印)は、ロッドイン
テグレータ205入射する。
このように、ランプ装置201からの光は、ワイヤーグリッド偏光板202、反射ミラー203および1/2波長板204によって、偏光方向が一方向(入射側偏光板216、221、226を通過する方向)に揃えられ、ロッドインテグレータ205に入射する。ワイヤーグリッド偏光板202、反射ミラー203および1/2波長板204は、本発明の偏光変換部を構成する。
ロッドインテグレータ205は、断面が方形状のロッドであり、ガラス材料でできている。ロッドインテグレータの205の出射面は、サブ液晶パネル206、および3つのメイン液晶パネル215、220、225のパネル有効面と相似形にされている。ロッドインテグレータ205に入射した光は、その内部で全反射を繰り返すことにより、強度分布が均一になる。こうして、ロッドインテグレータ205からは、サブ液晶パネル206およびメイン液晶パネル215、220、225のパネル有効面と相似形で、かつ強度分布が均一な光が出射される。
ロッドインテグレータ205から出射された光は、サブ液晶パネル206に入射する。サブ液晶パネル206には、たとえば、TN型液晶素子、VA型液晶素子、高分子分散型液晶素子が用いられる。TN型液晶素子、VA型液晶素子が用いられる場合には、さらに、サブ液晶パネル206の前後に入射側偏光板および出射側偏光板が配される。
サブ液晶パネル206の画素数は、メイン液晶パネル215、220、225の画素数に比べて少なくされており(たとえば、数十から数百分の1程度)、コントラスト比も、メイン液晶パネル215、220、225のコントラスト比に比べて小さくされている。
サブ液晶パネル206には、後述するように、メイン液晶パネル215、220、225に形成される画像の輝度に基づく駆動信号が入力される。サブ液晶パネル206は、入射した光を、入力された駆動信号に基づいて変調する。これにより、画素単位で光量が調節された光が、サブ液晶パネル206から出射される。
サブ液晶パネル206から出射された光は、複数のレンズからなるリレーレンズ群207を通過して、ダイクロイックミラー208に入射する。ダイクロイックミラー208は、入射した光のうち、赤色波長帯の光(以下、「R光」という)および緑色波長帯の光(以下、「G光」という)を反射し、青色波長帯の光(以下、「B光」という)を透過する。
ダイクロイックミラー208で反射したR光およびG光は、ダイクロイックミラー209に入射する。ダイクロイックミラー209は、G光を反射するとともにR光を透過する。
ダイクロイックミラー209を通過したR光は、リレーレンズ群207、2つのリレーレンズ210、211およびコンデンサレンズ212によるレンズ作用と、2つの反射ミラー213、214による反射によって、適正な照射状態にて赤色用のメイン液晶パネル215(以下、「赤色液晶パネル」という)に照射される。赤色液晶パネル215は、後述するR信号に応じて駆動され、その駆動状態に応じてR光を変調する。赤色液晶パネル215の入射側には1枚の入射側偏光板216が配されており、入射側偏光板216を介して赤色液晶パネル215にR光が照射される。また、液晶パネル215の出射側には2枚の出射側偏光板217が配されており、赤色液晶パネル215から出射されたR光が出射側偏光板217に入射する。
ダイクロイックミラー209により反射されたG光は、リレーレンズ群207およびコンデンサレンズ219によるレンズ作用によって、適正な照射状態にて緑色用の液晶パネル220(以下、「緑色液晶パネル」という)に照射される。緑色液晶パネル220は、後述するG信号に応じて駆動され、その駆動状態に応じてG光を変調する。緑色液晶パネル220の入射側には1枚の入射側偏光板221が配されており、入射側偏光板221を介して緑色液晶パネル220にG光が照射される。また、緑色液晶パネル220の出射側には2枚の出射側偏光板222が配されており、緑色液晶パネル220から出射されたG光が出射側偏光板222に入射する。
ダイクロイックミラー208を透過したB光は、リレーレンズ群207およびコンデンサレンズ223によるレンズ作用と反射ミラー224による反射によって、適正な照射状態にて青色用の液晶パネル225(以下、「青色液晶パネル」という)に照射される。青色液晶パネル225は、後述するB信号に応じて駆動され、その駆動状態に応じてB光を変調する。青色液晶パネル225の入射側には1枚の入射側偏光板226が配されており、入射側偏光板226を介して青色液晶パネル225にB光が照射される。また、青色液晶パネル225の出射側には2枚の出射側偏光板227が配されており、青色液晶パネル225から出射されたB光が出射側偏光板227に入射する。
メイン液晶パネル215、220、225によって変調されたR光、G光、B光は、出射側偏光板217、222、227を通過してダイクロイックプリズム228に入射する。ダイクロイックプリズム228は、R光、G光およびB光のうち、R光とB光を反射するとともにG光を透過し、これにより、R光、G光およびB光を色合成する。こうして、色合成された映像光が、ダイクロイックプリズム228から投写レンズ30に向けて出射される。
さて、赤色液晶パネル215までのR光の光路長は、他の光の光路長より長くなっている。R光の光路には、光路長を補正するため、即ち、他の光より光路長が長くなっても、R光が適正な状態で赤色液晶パネル215に照射されるようするため、上記2つのリレーレンズ210、211が配されている。
サブ液晶パネル206での変調によって形成されたR光の像は、これらリレーレンズ210、211を通過する際、これらのレンズ作用によって、上下左右逆さまの状態に反転する。よって、この状態のままでは、R光の像が、赤色液晶パネル215に形成される画像に対応する適正な状態で赤色液晶パネル215に照射されない。
そこで、本実施の形態では、リレーレンズ211の周りに反転ミラーユニット218が配されている。
図3は、反転ミラーユニット218の構成について説明するための図である。図3(a)は、反転ミラーユニット218の構成を示す斜視図である。図3(b)は、反転ミラーユニット218が配された場合における、R光の像の赤色液晶パネル215への照射状態を示す図であり、図3(c)は、反転ミラーユニット218が配されていない場合における、R光の像の赤色液晶パネル215への照射状態を示す図である。
図3(a)に示すように、反転ミラーユニット218は、4つのミラー218a、218b、218c、218dで構成されている。各ミラー218a〜218dは、入射した光にポロプリズムと同様の反射作用が付与されるよう、それぞれ、決められたれた傾きをもって、リレーレンズ211の周りに配されている。
反転ミラーユニット218に入射したR光の像は、各ミラー218a〜218dを通過
することにより、上下左右逆さまに反転する。これにより、2つのリレーレンズ210、211のレンズ作用により上下左右逆さまとなる像が元の状態となる。したがって、図3(b)に示すように、R光の像が、赤色液晶パネル215に適正な状態で照射される。なお、反射ミラーユニット218がない場合には、図3(c)に示すように、R光の像が、上下左右逆さまの状態で赤色液晶パネル215に照射されてしまう。
図4は、制御回路部40の構成を示すブロック図である。
プロジェクタには、ランプ装置201や各メイン液晶パネル215、220、225、サブ液晶パネル206等を駆動制御するため、制御回路部40が配されている。制御回路部40は、CPU401と、メモリ402と、操作入力回路403と、映像信号入力部404と、映像信号処理回路405と、サブ液晶パネル駆動回路406と、赤色液晶パネル駆動回路407と、緑色液晶パネル駆動回路408と、青色液晶パネル駆動回路409と、ランプ駆動回路410とを備えている。
操作入力回路403は、操作部104のボタン操作に応じた入力信号をCPU401に出力する。
映像信号入力部404は、コンポジット信号、RGB信号などの各種映像信号に対応する各種入力端子を備え、外部から入力された映像信号を映像信号処理回路405へ出力する。
映像信号処理回路405は、RGB信号以外の映像信号をRGB信号に変換する処理や、ガンマ補正等の各種補正処理を行う。そして、処理後のR信号、G信号およびB信号を、それぞれ、赤色液晶パネル駆動回路407、緑色液晶パネル駆動回路408および青色液晶パネル駆動回路409へ出力する。
また、映像信号処理回路105は、入力された映像信号に基づいて、サブ液晶パネル206を駆動するための駆動信号を生成し、サブ液晶パネル駆動回路406へ出力する。
サブ液晶パネル駆動回路406は、映像信号処理回路405から入力された駆動信号に従って、サブ液晶パネル206を駆動する。
赤色液晶パネル駆動回路407、緑色液晶パネル駆動回路408および青色液晶パネル駆動回路409は、それぞれ、映像信号処理回路405から入力されたR信号、G信号およびB信号に従って、赤色液晶パネル215、緑色液晶パネル220および青色液晶パネル225を駆動する。
ランプ駆動回路410は、CPU401からの制御信号に応じた駆動電圧を出力して、ランプ装置201を駆動する。ランプ装置201は、駆動電圧に応じた輝度で点灯する。
メモリ402は、RAM、ROM等で構成されている。メモリ402には、CPU401に制御機能を付与するための制御プログラムが記憶されている。CPU401は、メモリ402に記憶された制御プログラムに従って各部を制御する。
次に、サブ液晶パネル206を駆動するために、映像信号処理回路405で生成される駆動信号について説明する。
本実施の形態では、ランプ装置201からの光を均一化するための光学素子として、ロッドインテグレータ205が用いられており、このロッドインテグレータ205の出射面
が物面となり、メイン液晶パネル215、220、225のパネル有効面(入射面)が像面となる。ロッドインテグレータ205の出射面から出射された光の像は、メイン液晶パネル215、220、225のパネル有効面に結像される。サブ液晶パネル206は、このロッドインテグレータ205とリレーレンズ群207との間、即ち、ロッドインテグレータ205の出射面の近傍に配されているため、サブ液晶パネル206の出射面もほぼ物面とみなすことができる。
このため、図5(a)に示すように、サブ液晶パネル206の各画素P1からの光は、それぞれ、メイン液晶パネル215、220、225の対応する領域Rに照射される。なお、メイン液晶パネル215、220、225の画素数は、サブ液晶パネル206の画素数よりも多いため、各照射領域Rには、メイン液晶パネル215、220、225の複数の画素P2が含まれる。
映像信号処理回路405は、入力された映像信号から輝度信号を抽出する。たとえば、映像信号がRGB信号の場合、所定の変換回路にてRGB信号を輝度信号に変換する。そして、1フレームの画像ごとに、各照射領域Rに含まれる画素P2に対応する輝度信号の平均値を求め、求めた平均値に基づいて各照射領域Rに対応するサブ液晶パネル206の各画素P1の透過率を決定する。
図5(b)に示すように、映像信号処理回路405には、照射領域Rの平均輝度に対するサブ液晶パネル206の各画素P1の透過率が設定されたテーブルが保持されている。各画素P1の透過率は、照射領域Rの平均輝度が高いほど高くされるように設定される。映像信号処理回路405は、求めた平均輝度から、図6のテーブルを用いて各画素P1の透過率を決定する。そして、各画素P1の透過率が、決定した透過率となるような駆動信号を生成して、サブ液晶パネル駆動回路406へ出力する。
こうして、照射領域Rに形成される画像が明るい画像であるときには、その照射領域Rに対応する画素P1の透過率が高くされ、照射領域Rに照射される光量が多くされる。一方、照射領域Rに形成される画像が暗い画像であるときには、その照射領域Rに対応する画素P1の透過率が低くされ、照射領域Rに照射される光量が少なくされる。即ち、本実施の形態では、ランプ装置201からの光が、サブ液晶パネル206によって変調されることにより、メイン液晶パネル215、220、225では、明るい画像が形成される部分には多くの光が照射され、暗い画像が形成される部分には、少ない光が照射されるよう、光量が調節される。そして、このように光量が調整された光が、さらにメイン液晶パネル215、220、225によって変調されて、映像光が生成される。
よって、本実施の形態では、投写画像の1画面内のコントラスト、即ち、ネイティブコントラストは、サブ液晶パネル206により得られるコントラストとメイン液晶パネル215、220、225により得られるコントラストとが積算されたものとなる。これにより、コントラストの向上を図ることができ、高画質な画像を得ることが可能となる。
また、本実施の形態では、ランプ装置201からの光を均一化するための光学素子として、ロッドインテグレータ205を用い、このロッドインテグレータ205とリレーレンズ群207との間に、サブ液晶パネル206を配する構成としたので、サブ液晶パネル206で光量が調整された光を、メイン液晶パネル215、220、225の対応する領域に照射することができる。これにより、サブ液晶パネル206によって、メイン液晶パネル215、220、225の対応する領域の光量を適正に調節することができ、コントラストの向上を良好に図ることができる。
さらに、本実施の形態では、メイン液晶パネル215、220、225の直前、即ち、
像面近傍にサブ液晶パネル206を配する構成としなくとも、サブ液晶パネル206で光量が調整された光を、メイン液晶パネル215、220、225の対応する領域に照射することができる。よって、サブ液晶パネル206を、メイン液晶パネル215、220、225と同じ個数だけ設ける必要がないので、コストの上昇を抑えつつ、コントラストの向上を図ることができる。
さらに、本実施の形態では、光路長を補正するために2つのリレーレンズ210、211が配されたR光の光路に、反転ミラーユニット218を配することにより、R光の像が上下左右逆さまに反転することなく赤色液晶パネル215に照射される。これにより、赤色液晶パネル215で形成される画像に対応するように調光されたR光を、適正な状態で赤色液晶パネル215に照射することができる。
さらに、本実施の形態では、ランプ装置201とロットインテグレータ205との間に、ワイヤーグリッド偏光板202、反射ミラー203および1/2波長板204が配されており、これらの光学素子によって、ランプ装置201からの光の偏光方向が、入射側偏光板216、221、226を通過する方向に揃えられる。よって、ランプ装置201からの光の多くをメイン液晶パネル215、220、225に照射することができ、投写画像の輝度を高めることができる。
<変更例1>
図6は、変更例1に係る光学エンジン25の構成を示す図である。
本変更例では、上記実施の形態の光学エンジン20に替えて、光学エンジン25がキャビネット10内に配される。光学エンジン25には、光変調素子として、3つのDMD(Digital Micro-mirror Device)256、257、258が用いられている。
図6を参照して、ランプ装置251から出射された白色光は、ロッドインテグレータに252に入射する。ロッドインテグレータ252は、断面が方形状のロッドであり、ガラス材料でできている。ロッドインテグレータ252の出射面は、サブ液晶パネル253、および3つのDMD256、257、258のパネル有効面と相似形にされている。ロッドインテグレータ252からは、サブ液晶パネル253およびDMD256、257、258のパネル有効面と相似形で、かつ強度分布が均一な光が出射される。
ロッドインテグレータ252から出射された光は、サブ液晶パネル253に入射する。サブ液晶パネル253には、高分子分散型液晶素子が用いられる。
サブ液晶パネル253の画素数は、DMD256、257、258の画素数に比べて少なくされており(たとえば、数十から数百分の1程度)、コントラスト比も、DMD256、257、258のコントラスト比に比べて小さくされている。
サブ液晶パネル253には、上記実施の形態と同様にして生成された、DMD256、257、258に形成される画像の輝度に基づく駆動信号が入力される。サブ液晶パネル253は、入射した光を、入力された駆動信号に基づいて変調する。これにより、画素単位で光量が調節された光が、サブ液晶パネル253から出射される。
サブ液晶パネル253から出射された光は、リレーレンズ群254を通過して、3DMD用色分離合成プリズム255のTIRプリズム255aに入射する。なお、3DMD用色分離合成プリズム255の構成の詳細は、たとえば、特開2006−79080号公報に記載されている。
3DMD用色分離合成プリズム255に入射した光は、3DMD用色分離合成プリズム255を構成するダイクロイック膜255b、255cよってR光、G光およびB光に分離され、R光はR光用のDMD256に、G光はG光用のDMD257に、B光はB光用のDMD258に、それぞれ照射される。R光用のDMD256は、入力されたR信号に基づいてR光を変調する。G光用のDMD257は、入力されたG信号に基づいてG光を変調する。B光用のDMD258は、入力されたB信号に基づいてB光を変調する。
各DMD256、257、258によって変調されたR光、G光、B光は、3DMD用色分離合成プリズム255によって光路が統合され、各色光が色合成された映像光がTIRプリズム255aから投写レンズ30に入射する。
本変更例においても、ロッドインテグレータ252とリレーレンズ群254との間に、サブ液晶パネル253を配置することにより、上記実施の形態と同様、コントラストの向上を良好に図ることができ、また、サブ液晶パネル253の個数をDMD256、257、258の個数に合わせる必要がないので、コストアップを抑えることができる。
また、本変更例では、光変調素子として、DVD256、257、258を用いているため、ランプ装置201からの光の偏光方向を揃える必要がなく、上記実施の形態のように、ワイヤーグリッド偏光板、反射ミラーおよび1/2波長板を設ける必要がない。さらに、DVD256、257、258の使用に合わせて、サブ液晶パネル253には、入射側偏光板および出射側偏光が不要な高分子分散型液晶素子を用いるようにしている。よって、サブ液晶パネル253のためだけに、ワイヤーグリッド偏光板、反射ミラーおよび1/2波長板を設ける必要もない。
<変更例2>
図7は、変更例2に係る光学エンジン26の構成を示す図である。
本変更例では、上記実施の形態の光学エンジン20に替えて、光学エンジン26がキャビネット10内に配される。光学エンジン26には、光変調素子として、1つのDMD267が用いられている。さらに、DMD267に時分割でR光、G光およびB光を照射するため、カラーホイール262が設けられている。
図7を参照して、ランプ装置261から出射された白色光は、カラーホイール262に入射する。カラーホイール262は、赤、緑、青のフィルタを有し、図示しないモータによって駆動される。カラーホイール262が回転すると、3色のフィルタが短時間に順次切り替えられる。
カラーホイール262を時分割で透過したR光、G光およびB光は、ロッドインテグレータに263に入射する。ロッドインテグレータ263は、断面が方形状のロッドであり、ガラス材料でできている。ロッドインテグレータ263の出射面は、サブ液晶パネル264、およびDMD267のパネル有効面と相似形にされている。ロッドインテグレータ263からは、サブ液晶パネル264およびDMD267のパネル有効面と相似形で、かつ強度分布が均一な光が出射される。
ロッドインテグレータ263から出射された光は、サブ液晶パネル264に入射する。サブ液晶パネル264には、変更例1と同様、高分子分散型液晶素子が用いられる。
サブ液晶パネル264の画素数は、DMD267の画素数に比べて少なくされており(たとえば、数十から数百分の1程度)、コントラスト比も、DMD267のコントラスト比に比べて小さくされている。
サブ液晶パネル264には、上記実施の形態と同様にして生成された、DMD267に形成される画像の輝度に基づく駆動信号が入力される。サブ液晶パネル264は、入射した光を、入力された駆動信号に基づいて変調する。これにより、画素単位で光量が調節された光が、サブ液晶パネル264から出射される。
サブ液晶パネル264から出射されたR光、G光およびB光は、リレーレンズ群265を通過し、さらにTIRプリズム266で反射されてDMD267に照射される。DMD267には、R光、G光およびB光の照射タイミングに合わせて、それぞれR信号、G信号およびB信号が入力される。DMD267は、R信号、G信号およびB信号に基づいて、R光、G光およびB光を順次変調する。DMD267により変調されたR光、G光およびB光は、TIRプリズム266を透過し、投写レンズ30に入射する。
なお、カラーホイール262では各フィルタが高速で切り替えられるため、スクリーン上では、R光、G光およびB光による映像が合成されて一つの映像として映る。
本変更例においても、ロッドインテグレータ263とリレーレンズ群265との間に、サブ液晶パネル264を配置することにより、上記実施の形態と同様、コントラストの向上を良好に図ることができる。
<その他>
以上、本実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に何ら制限されるものではなく、また、本発明の実施形態も、上記実施の形態に以外に、種々の変更が可能である。
たとえば、上記実施の形態では、ランプ装置201から光の強度分布を均一化するために、ガラス材料からなる中実のロッドインテグレータ205が用いられているが、これに限らず、内面がミラーによって構成された、中空のロッドインテグレータ(ライトトンネル)が用いられても良い。
また、上記実施の形態では、光源として、ランプ装置201が用いられているが、これに限らず、LED光源やレーザ光源が用いられても良い。
さらに、上記実施の形態のプロジェクタは、単灯式のプロジェクタであるが、多灯式のプロジェクタであってもよい。
この他、本発明の実施の形態は、特許請求の範囲に示された技術的思想の範囲内において、適宜、種々の変更が可能である。
201、251、261 ランプ装置(光源)
202 ワイヤーグリッド偏光板(偏光変換部)
203 反射ミラー(偏光変換部)
204 1/2波長板(偏光変換部)
205、252、263 ロッドインテグレータ(光均一化部)
206、253、264 サブ液晶パネル(第2の光変調部)
207、254、265 リレーレンズ群(導光光学部)
208、209 ダイクロイックミラー(導光光学部、分離光学部)
210、211 リレーレンズ(導光光学部、リレーレンズ部)
212、219、223 コンデンサレンズ(導光光学部)
213、214、224 反射ミラー(導光光学部)
218 反転ミラーユニット(導光光学部、反転光学部)
215、220、225 メイン液晶パネル(第1の光変調部、液晶素子)
216、221、226 入射側偏光板(第1の光変調部)
217、222、227 出射側偏光板(第1の光変調部)
255 3DMD用色分離合成プリズム(導光光学部、分離光学部)
256、257、258、267 DMD(第1の光変調部)
266 TIRプリズム(導光光学部)

Claims (6)

  1. 投写型表示装置において、
    光源と、
    前記光源からの光を変調する第1の光変調部と、
    前記光源から出射された光を内部で繰り返し反射させることにより、光の強度を均一化する光均一化部と、
    前記光均一化部から出射された光を、前記第1の光変調部へ導く導光光学部と、を備え、
    前記光均一化部と前記導光光学部との間に、前記光均一化部から出射された光を変調して、前記第1の光変調部へ照射する光量を調節する第2の光変調部を配置した、
    ことを特徴とする投写型表示装置。
  2. 請求項1に記載の投写型表示装置において、
    前記第2の光変調部の画素数を、前記第1の光変調部の画素数よりも少なくした、
    ことを特徴とする投写型表示装置。
  3. 請求項1または2に記載の投写型表示装置において、
    前記導光光学部は、光源からの光を、赤色波長帯の光、緑色波長帯の光および青色波長帯の光に分離する分離光学部を含み、
    前記各波長帯の光を変調する3つの前記第1の光変調部を備えた、
    ことを特徴とする投写型表示装置。
  4. 請求項3に記載の投写型表示装置において、
    前記第1の光変調部は、液晶素子と、当該液晶素子の前後に配された入射側偏光板および出射側偏光板とを含み、
    前記光源と前記第1の光変調部との間に、前記光源から光の偏光方向を、前記入射側偏光板を通過する方向に揃える偏光変換部を配置した、
    ことを特徴とする投写型表示装置。
  5. 請求項3または4に記載の投写型表示装置において、
    前記導光光学部は;
    前記赤色波長帯の光、前記緑色波長帯の光および前記青色波長帯の光のうち、各光に対応する前記第1の光変調素子までの光路長が他より長い光の光路長を補正するためのリレーレンズ部と、
    前記リレーレンズ部のレンズ作用によって反転する光の像を、さらに反転させて元の状態にする反転光学部と、を含む、
    ことを特徴とする投写型表示装置。
  6. 請求項3に記載の投写型表示装置において、
    前記第1の光変調部は、DMD(デジタル・マイクロミラー・デバイス)を含み、
    前記第2の光変調部は、高分子分散型液晶素子を含む、
    ことを特徴とする投写型表示装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013250552A (ja) * 2012-05-30 2013-12-12 Christie Digital Systems Usa Inc 高ダイナミックレンジプロジェクションのためのゾーン照光
JP2015102571A (ja) * 2013-11-21 2015-06-04 セイコーエプソン株式会社 投写装置

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