JP2011227300A - 投写型映像表示装置 - Google Patents

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庸介 田中
Katsuyuki Tomonaga
勝行 友永
Yasushi Obata
靖 小幡
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Abstract

【課題】
投写型映像表示装置の投写部を筺体の上方へ配した場合でも安定して設置することができる投写型映像表示装置を提供することを目的とする。
【解決手段】
本発明に係る投写型映像表示装置は、映像光を設置面へ投写させる超短焦点の投写型映像表示装置100を一例とする。投写型映像表示装置100は、一端側に投写窓202が設けられた筐体200と、筐体200の他端側で前記映像投写部が設けられた面に直交する回動軸Aを中心に回動自在に結合されたフレーム251とを備える。投写型映像表示装置100は、筺体200に対して略90°フレーム251を回動させた第1の状態と、筺体200とフレーム251を重ねた第2の状態とを有す。フレーム251は、第2の状態の際に少なくとも投写窓202を囲うことを要旨とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば机の天板上に置いて、机の天板面をスクリーンとして投写するようにした小型の投写型映像表示装置に関する。
従来、投写型映像表示装置では、机の上に設置し、壁面のスクリーンへ映像を投写させるタイプが一般的であった。この種の投写型映像表示装置では投写レンズより先に机の天板部分が存在し投写映像が机の天板で遮られると、壁面のスクリーンへ映像全体を投写させることができなかった。
この課題を鑑みて考えられた文献が特許文献1である。特許文献1では、投写型映像表示装置の筺体が縦長に形成され、映像を投写する投写レンズを筺体の上方に配している。このような構成にすることにより、投写レンズから投写された映像が投写レンズより先にある机の天板により遮られることがなく壁面のスクリーンへ映像を投写させることができる。
特開2006−208830号公報
しかしながら、縦長の筺体とすることにより投写型映像表示装置の重心が上方に位置することとなる。このような投写型映像表示装置は、筺体を縦長に形成することにより設置面の面積が狭くなるため、非常に不安定な設置状態となる。
また、机の上に設置し、机の天板面に映像を投写させるようにした投写型映像表示装置の場合も、投写映像範囲を広くするために、筺体の上方に映像を投写する映像投写部を配す必要があり、やはり投写型映像表示装置が縦長になり、同様の課題が招来する。
そこで本発明の投写型映像表示装置は、上記課題に鑑みなされたものであり、投写型映像表示装置の映像投写部を筺体の上方へ配した場合でも安定して設置することができる投写型映像表示装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するため、本発明は、次のような特徴を有している。まず、本発明の一の特徴は、投写型映像表示装置100において、一端側に映像投写部(例えば投写窓202)が設けられた筐体200と、前記筐体200の他端側で前記映像投写部(例えば投写窓202)が設けられた面に直交する回動軸Aを中心に回動自在に結合されたフレーム251とを備え、前記筺体200に対して前記フレーム251を略90°回動させた第1の状態(例えば図1の状態)と、前記筺体200と前記フレーム251を重ねた第2の状態(例えば図3の状態)とを有し、前記フレーム251は前記第2の状態の際に少なくとも前記映像投写部(例えば投写窓202)を囲うことを要旨とする。
上述した投写型映像表示装置100において、前記筺体200には操作用の操作ボタン(例えば電源ボタン205)をさらに備え、前記操作ボタン(例えば電源ボタン205)は前記第2の状態の際に前記フレーム251により囲われることを特徴とするとしてもよい。
本発明によれば、投写型映像表示装置の映像投写部を筺体の上方へ配した場合でも安定して設置することができる。
本実施形態に係る投写型映像表示装置の正面から見た外観斜視図である。 本実施形態に係る投写型映像表示装置の背面から見た外観斜視図である。 本実施形態に係る投写型映像表示装置の携帯時の外観斜視図である。 本実施形態に係る投写型映像表示装置の内部構成を正面から示した透視図である。 本実施形態に係る投写型映像表示装置の内部構成を側面から示した透視図である。 本実施形態に係るセンサの制御フローを示したフローチャートである。 本実施形態に係る投写型映像表示装置から投写される映像をセンサで撮像している状態を示す斜視図である。 本実施形態に係る投写型映像表示装置の他の使用方法を側面から示した側面図である。
以下において、本発明の実施形態に係る投写型映像表示装置について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。
ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なることに留意すべきである。従って、具体的な寸法などは以下の説明を参酌して判断すべきである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
[本実施形態]
(投写型映像表示装置の構成)
以下において、本実施形態に係る投写型映像表示装置100の構成について、図1乃至図3を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係る投写型映像表示装置の正面から見た外観斜視図である。図2は、本実施形態に係る投写型映像表示装置の背面から見た外観斜視図である。図3は、本実施形態に係る投写型映像表示装置の携帯時の外観斜視図である。
図1に示すように、投写型映像表示装置100は、筺体200とフレーム251から構成される。筺体200は略扁平直方体形状を成している。ここで図1に示しているように筺体200の設置面をX−Y平面として筺体200の設置面における短辺方向をX軸方向とし、筺体200の設置面における長辺方向をY軸方向と定義する。Z軸方向は、X−Y平面に直交する方向と定義する。尚、X軸、Y軸、Z軸の正方向は、各図面に記載したX軸、Y軸、Z軸の矢印方向とし、X軸、Y軸、Z軸の負方向は、各図面に記載したX軸、Y軸、Z軸の矢印と逆方向と定義する。
Y−Z平面に平行でX軸の負方向へ向いている面を一側面102、Y−Z平面に平行でX軸の正方向へ向いている面を他の側面103、X−Y平面に平行でZ軸の正方向へ向いている面を天面104、X−Y平面に平行でZ軸の負方向へ向いている面を底面105、X−Z平面に平行でY軸の正方向へ向いている面を正面106、X−Z平面に平行でZ軸の負方向へ向いている面を背面107と定義する。
フレーム251は、筺体200の外形よりも一回り大きな外形形状を有し、投写型映像表示装置100の強度を強めるため金属製の材質で形成される。フレーム251は、筺体200の正面106及び背面107の底面側に回動軸Aを中心として回動自在に取り付けられる。回動軸Aは、正面106及び背面107に直交し、底面105側の近傍に設けられる。フレーム251は、筺体200に対して360°回動させることができる。筺体200とフレーム251が重なった状態(図3参照)を0°としたとき、90°、180°、270°、360°の位置において図示しない例えばボールとばね等から形成される機構によりクリック感を伴いながら筺体200とフレーム251の関係を簡易的に固定させることができる。
筺体200は、投写窓202、センサ203、リモコン受光部204を正面に配し、電源ボタン205を天面に配し、USBケーブル206を背面に配し、内部にプロジェクタ部400(映像光生成部140、バッテリ151、回路基板(図4参照)等)を備える。筺体200の投写窓202、センサ203、リモコン受光部204、電源ボタン205、USBケーブル206(収納時)は、フレーム251が回動することを阻害しないように筺体200から突出する部分は存在しない。
また、筺体200は、略扁平直方体を有しているがそれに限定されるものではなく、筺体200の6面が曲面であってもよい。従って本発明の面は、平面及び曲面を含む概念であることに留意すべきである。
投写窓202は、筺体200の正面106において天面104に近い一端部側に配され、プロジェクタ部400で生成される映像光を遮らないように十分な透明領域の面積を有す。投写窓202は、正面106に対して特定の角度を設けて配される。具体的には、投写窓202は、プロジェクタ部からの投写映像の光軸に対して略直交するように配される(図5参照)。
センサ203は、投写窓202の近傍に配され、投写窓202よりも筺体の中央よりに配される。センサ203は、具体的にはCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサが使用される。センサ203は、投写窓202から投写面に投写される映像を撮像することができるように取り付けられる。
リモコン受光部204は、筺体200の正面106において底面105に近い一端部側に配され、図示しない付属のリモコンの操作ボタンを操作することにより生成される赤外線信号を受光する受光部である。
電源ボタン205は、筺体200の天面104において背面107に近い一端部側に配され、投写型映像表示装置100の電源をON/OFFさせるときに使用する。
図3を参照して、フレーム251のX軸方向の寸法は、筺体200のX軸方向の寸法と同一であり、フレーム251のZ軸方向の寸法は、筺体200のZ軸方向の寸法と比べると長い。従って筺体200とフレーム251を重ねた状態にすれば投写型映像表示装置100の外形寸法は、フレーム251の外形寸法と同一となる。
図2を参照して、USBケーブル206は、一端が筺体200に接続され、他端にUSB端子207が形成されている。USBケーブル206を使用しない際は、USBケーブルホルダ208に収められることになる。USB端子207の両側面には微小な突起(不図示)が形成されている。USBケーブル206をUSBケーブルホルダ208に収める場合には、この突起がUSBケーブルホルダ208の両側面に形成された溝(不図示)に嵌合され、簡易的にUSBケーブル206が保持される。投写型映像表示装置100が外部機器とUSB端子207を介して接続されると、外部機器から電力が給電されると共に投写窓202から投写される映像の入力映像信号も供給させる。また、USBケーブル206は、付属のコネクタを使用して商用電源と接続されてもよい。外部機器又は商用電源から給電された電力は、投写型映像表示装置100を駆動させる電力に使用されてもよく、バッテリ151に蓄電されてもよく、またその両方でもよい。
尚、本実施形態では、投写型映像表示装置100の電源をON/OFFさせるときに電源ボタン205を操作したがこれに限定されるものではなく、フレーム251の回動状態を検出できるセンサを設け、筺体200とフレーム251が重なった状態からフレーム251を回動させたときに投写型映像表示装置100の電源を自動にONさせてもよく、再び筺体200とフレーム251が重なった状態にさせたときに投写型映像表示装置100の電源を自動にOFFさせてもよい。
(作用及び効果)
以上のようにフレーム251を筺体200に対して90°回動させることにより、構成とすることにより、投写型映像表示装置100の投写窓202を筺体200の上方へ配した場合でも安定して設置することができる。
投写型映像表示装置100を持ち運ぶ際は、筺体200とフレーム251を重ねることにより電源ボタン205を隠すことができるため、ユーザが誤って電源ボタン205を押すという誤動作を防ぐことができる。また、投写型映像表示装置100を持ち運ぶ際は、筺体200とフレーム251を重ねることができるため、投写型映像表示装置100を使用しているとき(フレーム251が筺体200に対して90°回動しているとき)よりもコンパクトに持ち運ぶことができる。
投写型映像表示装置100を使用しないときは、フレーム251を筺体200に重ねることができるため、投写型映像表示装置100を小型化することができる。従って投写型映像表示装置100を保管する際に省スペースな空間で保管することができる。また、投写窓202、センサ203、リモコン受光部204、USBケーブル206の汚れや埃の堆積を防ぐことができる。
USBケーブル206は、投写窓202が配される正面106とは対向する背面107に配されているため、投写映像を投写している際でもUSBケーブルが投写映像を遮ることがない。
フレーム251は、筺体200とフレーム251が重なった状態(図3参照)を0°としたとき、90°、180°、270°、360°の位置においてクリック感を伴いながら筺体200とフレーム251の関係を簡易的に固定させることができる。従って、図1のような投写状態のフレーム251の位置や図3のような未使用状態のフレーム251の位置をクリック感によりユーザが容易に把握することができる。
(映像投写部の構成)
ここで筺体200のプロジェクタ部400に関して図4を用いて詳細に説明する。図4は、本実施形態に係る投写型映像表示装置の内部構成を正面から示した透視図である。
筺体200は、投写レンズ群111と非球面ミラー112とから構成される投写部110と、光変調素子としてのDMD(Digital Micromirror Device)120と、DMD120へ光を照射する照明部130と、DMD制御回路122と、LED制御回路139と、メイン制御回路160と、バッテリ部150を有す。
投写部110は、複数のレンズから構成される投写レンズ群111と凹面の非球面ミラーから構成される非球面ミラー112と映像光が出射する投写窓202とを有す。投写レンズ群111は、DMD120にて変調された映像光をZ軸方向へ出射する。非球面ミラー112は、投写レンズ群111の上方に設けられており、投写レンズ群111からの映像光を斜め下方に向けて反射し、投写窓202を通過させて投写面へ映像光を投写する。非球面ミラー112は凹面ミラーであるので、映像光は集光した後、拡大投写される(図5参照)。投写窓202は、映像光が集光する位置の近傍に設けられる。映像光は、投写レンズ群111と非球面ミラー112との間で結像し、投写型映像表示装置100の設置面(図中のXY平面)にて、再度、結像する。
DMD120は、照明部130から時分割で照射される青、緑、赤の照明光を、映像入力信号に応じて変調する。DMD120は、映像光を投写レンズ群111へ導くプリズムブロック121と一体的に設けられる。プリズムブロック121は、照明部130からの照明光を透過するとともに、DMD120にて変調した映像光を全反射して、投写レンズ群111へ導く面121aを有す。DMD120の近傍には、DMD120を制御するDMD制御回路122が配される。DMD制御回路122は、映像入力信号及びLED制御信号に応じてDMD120を制御する。
照明部130は、赤、緑、青の光を出射するLED131R、131G、131Bと、赤、緑、青の光を合成してDMD120へ照射する複数の光学部材を有す。本実施の形態では、赤、緑、青の光を合成する光学部材として、ダイクロイックプリズム132を用いる。ダイクロイックプリズム132にて合成された合成光は、テーパロッド133を用いて光量分布を均一化する。テーパロッド133後段のレンズ134、135、136には、テーパロッド133から出射した光を平行光化するとともにDMD120に結像させる作用を有す。ミラー137、138には、合成光の光路をスペースに合わせて折り曲げる作用を有す。
LED131近傍には、LED131を制御するLED制御回路139が配される。LED制御回路139は、映像入力信号に応じてLED131R、131G、131Bの発光量及び発光タイミングを制御する。また、LED制御回路139は、発光量及び発光タイミングに関するLED制御信号をDMD制御回路122へ送る。LED制御回路139は、配線を短くするため、LED131近傍に配することが望ましい。一方、電磁波の影響を考慮して、DMD制御回路122とは可及的に離して配置することも望まれる。
DMD120と照明部130とを併せて映像光生成部140と称する。
バッテリ部150は、ニッケル水素2次電池から構成されるバッテリ151と、バッテリ151の充放電を制御するバッテリ制御回路152とを有す。また、バッテリ151は、筺体200の最下層(底面105側)に設けられている。バッテリ制御回路152は、USBケーブル153を介してバッテリ151へ供給される電力を制御するとともに、バッテリ151から映像光生成部140(特に、LED131やDMD120)へ供給される電力を制御する。バッテリ151としては、ニッケル水素2次電池以外にも、リチウムイオン2次電池でもキャパシタでもよい。
メイン制御回路160は、DMD制御回路122、LED制御回路139及び投写型映像表示装置100全体を制御する。具体的には、投写部110(特に、投写レンズ群111)の一側面102側の領域に、メイン制御回路160が配されており、メイン制御回路160は、映像入力信号などに応じて、DMD制御回路122及びLED制御回路139へ制御信号を送る。
メイン制御回路160は、バッテリ部150と電気的に接続される。メイン制御回路160は、USBケーブル206又はバッテリ部150から給電される電力を受け、映像光生成部140(特に、LED131やDMD120)へ供給される電力を制御する。またメイン制御回路160は、USBケーブル153から入力される映像入力信号などに応じて、DMD制御回路122及びLED制御回路139へ制御信号を送る。
図4での記載は省略しているが図1に示すように正面106には、センサ203とリモコン受光部204が配される。メイン制御回路160は、センサ203からの投写映像内を撮像した撮像結果を取得して、その取得結果を画像解析することにより侵入物があるか否か判断する。メイン制御回路160は、リモコン受光部204からの赤外線信号を受信した受信結果を取得して投写型映像表示装置100の各種設定を調整したり、投写映像を制御したりする。
メイン制御回路160は、さらにデータを記憶できる不揮発性メモリ(不図示)を備える。不揮発性メモリは、USBケーブル206に接続された外部機器により入力されたデータを記憶し、投写型映像表示装置100単独で不揮発性メモリに記憶されたデータを映像として投写させることができる。
(作用及び効果)
メイン制御回路160は、データ記憶できる不揮発性メモリを備えるため、常に外部機器401と接続して映像を投写する必要がなく本発明の投写型映像表示装置100のみを使用して映像を投写させることができる。
投写窓202から投写させる映像光は、底面105が設置される面に投写されるため、投写型映像表示装置100を設置することにより投写窓202から投写面までの距離を常に一定に保つことができ、フォーカス調整を行う必要がない。
図4で示すように重量の大きいバッテリ151を筺体200の最下層に配置したため、筺体200が低重心化する。従って、映像を投写させる際に安定して投写型映像表示装置100を設置させることができる。
(センサによる制御フロー)
ここでセンサ203を用いた投写映像の制御方法に関して図6及び図7を用いて詳細に説明する。図6は、本実施形態に係るセンサの制御フローを示したフローチャートである。図7は、本実施形態に係る投写型映像表示装置から投写される映像を撮像素子で撮像している状態を示す斜視図である。
図7に示すように投写型映像表示装置100は、投写窓202から映像をその設置面T(机の上に投写型映像表示装置を設置する場合、机の天板が設置面となる)を投写面として投写しており、その映像範囲内をセンサ203により撮像する。
図6に戻り、センサ203の制御フローを説明する。投写型映像表示装置100が映像をその設置面Tに投写している状態でセンサ203により投写映像を撮像していると(ステップ10)、センサ203により投写映像範囲内にユーザの手500(ユーザの手ではない他の物体でも可)が侵入したか否かを検出する(ステップ20)。ユーザの手500が侵入していない場合は(ステップ20のNO)、ユーザにより投写映像を制御する意思がないと判断し、投写映像内にアイコン510を重畳させず(ステップ21)ユーザの手500が侵入するまでセンサ203により撮像を継続する。
ユーザの手500が侵入した場合は(ステップ20のYES)、ユーザにより投写映像を制御する可能性があると判断し、投写映像内にアイコン510を重畳させて表示する(ステップ30)。
センサ203は、ユーザの手500が投写映像内に侵入した後も継続的に投写映像内を撮像しており、ユーザの手500がアイコン510のいずれかに重なっているか否かを検出する。ユーザの手500がアイコン510のいずれにも重なっていない場合には、ユーザにより投写映像を制御する意思がなく、投写映像を指図しながらプレゼン等を行っているものと判断して、アイコン510の重畳表示は維持したままステップ20へ戻る。
尚、投影面をカメラで撮影することにより侵入物体を検出する手法に関しては、例えば特開2006−345081の説明に譲るものとする。ユーザの手500がアイコン510のいずれかに重なっている場合には、特定時間(例えば1秒間)アイコン510にユーザの手500が重なり続けているか否かを検出する(ステップ50)。特定時間(例えば1秒間)アイコン510にユーザの手500が重なり続けていない場合には(ステップ50のNO)、一時的にユーザの手500がアイコンに重なっただけであると判断してステップ40へ戻る。
特定時間アイコン510にユーザの手500が重なり続けている場合には(ステップ50のYES)、重なっているアイコン510の種類に応じて投写型映像表示装置100の各種設定等の操作、映像のコマ送り/戻し、映像の早送り/巻き戻しや、投写型映像表示装置100の各種設定を行うことができる。
(作用及び効果)
このような構成とすることにより、投写型映像表示装置に直接触れて操作ボタンでの操作やリモコンでの操作を行う必要がなく、投写映像に直接触ることにより投写型映像表示装置の各種設定や投写映像の制御等を行うことができるため、ユーザは直感的に操作することができる。
[その他の実施形態]
本発明は上述した実施形態によって説明したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、この発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
具体的には、光源としてLEDを用いて説明したが、光源はLEDに限定されるものではなく、固体光源としてはレーザ光源、ランプ光源としては高圧水銀ランプやキセノンランプなども利用可能である。レーザ光源を垂直方向へ可動するミラーと水平方向へ可動するミラーで反射させることにより投写面上に映像を描画するいわゆるスキャンニング方式の光源も利用可能である。光変調素子としては、DMDを用いて説明したが、透過型、半透過型あるいは反射型の液晶パネルなども利用可能である。
また本実施形態では、投写型映像表示装置100の設置している面に映像を投写させたが映像を投写させる場所は、設置面に限定されるものではなく、例えば図8のように背面107を設置面にして、壁面600へ映像を投写させてもよい。この場合、設置面に投写するための十分な面積がない若しくは設置面が投写に適していない面(凹凸がある、単一色でない)である際に壁面600へ投写させることができるため、ユーザが投写型映像表示装置100を使用できる場所を広げることができる。
投写型映像表示装置・・・100、映像投写部(投写窓)・・・202、
筺体・・・200、回動軸・・・A、フレーム・・・251、
操作ボタン(電源ボタン)・・・205、

Claims (2)

  1. 投写型映像表示装置において、
    一端側に映像投写部が設けられた筐体と、前記筐体の他端側で前記映像投写部が設けられた面に直交する回動軸を中心に回動自在に結合されたフレームとを備え、
    前記筺体に対して前記フレームを略90°回動させた第1の状態と、
    前記筺体と前記フレームを重ねた第2の状態とを有し、
    前記フレームは前記第2の状態の際に少なくとも前記映像投写部を囲うことを特徴とする投写型映像表示装置。
  2. 請求項1に記載の投写型映像表示装置において、
    前記筺体には操作用の操作ボタンをさらに備え、前記操作ボタンは前記第2の状態の際に前記フレームにより囲われることを特徴とする投写型映像表示装置。

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