JP2011227198A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】使用するトナー濃度と印加電圧との選択の自由度を確保することができる画像形成装置を得る。
【解決手段】画像形成装置10は、感光体18と、現像器22と、現像器22に電圧を印加する電圧印加部27と、トナー濃度を検知するトナー濃度センサ29と、トナー濃度の増加に合わせて現像バイアス電圧の設定値の上限と下限の差が広がる設定とされ、該設定値において、トナー濃度センサ29で検知されたトナー濃度に合わせて現像バイアス電圧を設定する制御部100と、を有している。ここで、設定範囲(設定値)S1は、印加される現像バイアス電圧の設定値の上限及び下限が一定とされた構成に比べて広くなっているため、トナー濃度及び現像バイアス電圧の選択の自由度を確保することができる。
【選択図】図4

Description

本発明は、画像形成装置に関する。
特許文献1の画像形成装置は、現像手段内の現像剤の濃度と感光体の白地部のトナー付着とを検知してトナー補給量の上限値を測定し、これに応じて現像剤濃度制御手段の制御内容を変更している。
特許文献2の画像形成装置は、現像機内のトナー濃度を検出するセンサの出力に基づいてトナー補給手段の駆動を制御する制御部を備え、かぶりが生じないトナー濃度を実現するようにトナー濃度センサの出力を補正するとともに現像バイアスを補正している。
特開2007−086332号公報 特開2008−122537号公報
本発明は、トナー濃度及び印加電圧の設定において、電圧印加手段で印加される電圧の設定値の上限及び下限が一定の構成に比べて、使用するトナー濃度と印加電圧との選択の自由度を確保することができる画像形成装置を得ることを目的とする。
本発明の請求項1に係る画像形成装置は、潜像を保持する潜像保持体と、トナー粒子とキャリア粒子を含む現像剤を収容しトナー粒子で潜像を現像してトナー像を形成する現像器と、前記現像器に電圧を印加する電圧印加手段と、前記現像器に収容されている現像剤におけるトナー粒子の比率であるトナー濃度を検知するトナー濃度検知手段と、前記トナー濃度検知手段で検知されたトナー濃度に基づいて、前記電圧印加手段が印加する電圧の設定値を設定する設定手段とを備え、前記設定手段により設定される前記設定値の上限と下限との差は、トナー濃度の増加に合わせて広がる。
本発明の請求項2に係る画像形成装置は、前記設定手段は、トナー濃度の増加に合わせて前記設定値の上限が増加する設定とされている。
本発明の請求項3に係る画像形成装置は、温度及び湿度の少なくとも一方を測定する測定手段が設けられ、前記設定手段は、前記測定手段で測定された温度及び湿度の少なくとも一方に合わせて、前記設定値の上限と下限の差が広がる設定のまま、前記設定値を変更する。
本発明の請求項4に係る画像形成装置は、前記設定手段は、画像形成時間または画像形成枚数に基づいて、前記設定値の上限と下限の差が広がる設定のまま、前記設定値を変更する。
本発明の請求項5に係る画像形成装置は、トナー粒子の特性が異なる複数の前記現像器が設けられ、前記設定手段には、複数の前記現像器ごとに前記設定値が設定されている。
請求項1の発明は、トナー濃度及び印加電圧の設定において、電圧印加手段で印加される電圧の設定値の上限及び下限が一定の構成に比べて、使用するトナー濃度と印加電圧との選択の自由度を確保することができる。
請求項2の発明は、トナー濃度の増加に合わせて電圧印加手段で印加される電圧の設定値の上限が一定の構成に比べて、トナー濃度を増加させずに必要な画像濃度を得ることができる。
請求項3の発明は、温度及び湿度の少なくとも一方に合わせてトナー濃度及び印加電圧の設定値を変更した後も電圧印加手段で印加される電圧の設定値の上限及び下限が一定の構成に比べて、トナー濃度を増加させずに必要な画像濃度を得ることができる。
請求項4の発明は、画像形成時間または画像形成枚数に基づいてトナー濃度及び印加電圧の設定値を変更した後も電圧印加手段で印加される電圧の設定値の上限及び下限が一定の構成に比べて、トナー濃度を増加させずに必要な画像濃度を得ることができる。
請求項5の発明は、複数の現像器でトナー濃度及び印加電圧の設定値が同様に設定されている構成に比べて、トナー濃度を増加させずに必要な画像濃度を得ることができる。
本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の全体図である。 本発明の第1実施形態に係る画像形成ユニットの構成図である。 本発明の第1実施形態に係るトナー濃度及び現像バイアスの設定範囲を比較例とともに示したグラフである。 本発明の第1実施形態に係る設定範囲におけるトナー濃度及び現像バイアスの設定値と、比較例の設定範囲におけるトナー濃度及び現像バイアスの設定値とを示したグラフである。 本発明の第2実施形態に係るトナー濃度及び現像バイアスの設定範囲を示すグラフである。 本発明の第3実施形態に係るトナー濃度及び現像バイアスの設定範囲を示すグラフである。 本発明の第4実施形態に係るトナー濃度及び現像バイアスの設定範囲を示すグラフである。
本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の一例について説明する。
図1には、第1実施形態の画像形成装置10が示されている。画像形成装置10は、カラー画像または白黒画像を形成するものであり、正面視で左側に配置された第1処理部10Aと、第1処理部10Aと着脱可能とされ右側に配置された第2処理部10Bとを有している。第1処理部10A及び第2処理部10Bの筐体は、複数のフレーム材で構成されている。
第2処理部10Bの内部であって鉛直方向(矢印Z方向)上側には、コンピュータから送られてくる画像データに画像処理を施す画像信号処理部を含み、画像形成装置10の各部の駆動制御を行う設定手段の一例としての制御部100が設けられている。また、制御部100の下側には、電源ユニット230が設けられている。電源ユニット230は、外部から取り込んだ交流電流を直流電流に変えて、画像形成装置10の各部へ給電を行っている。
一方、第1処理部10Aの内部であって鉛直方向上側には、第1特別色(V)、第2特別色(W)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各トナー(現像剤)を収容するトナーカートリッジ14V、14W、14Y、14M、14C、14Kが水平方向に並んで交換可能に設けられている。ここで、本実施形態で用いている現像剤は、一例として、トナーとキャリアを含む2成分現像剤であり、各トナーは、粉砕型のトナーに比べて球状である重合トナーが用いられている。重合トナーは、特に、シート部材Pへの画像形成時の処理速度が速い高速機に用いた場合に、粉砕型のトナーに比べてクラウド状になりやすく(飛散しやすく)、また、凝集しやすいという特性があるので、トナー画像の濃度を上げたいときに単純にトナー濃度を増加させても、トナー飛散などによる画像への影響がでることになる。このため、特に、重合トナーを用いる場合は、トナー濃度の上限の管理が重要となる。
なお、第1特別色及び第2特別色は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック以外の特別色(透明を含む)から選択されるものであり、一例として、画像コーティング用のクリアトナーがある。また、以後の説明では、V、W、Y、M、C、Kを区別する場合は、数字の後にV、W、Y、M、C、Kのいずれかの英字を付して説明し、V、W、Y、M、C、Kを区別しない場合は、V、W、Y、M、C、Kを省略する。
トナーカートリッジ14の下側には、各色のトナーに対応する6つの画像形成ユニット16が、各トナーカートリッジ14と対応して水平方向に並んで設けられている。なお、画像形成ユニット16は、後述する中間転写ベルト34の移動方向(図示の反時計回り方向)下流側に向けて、16V、16W、16Y、16M、16C、16Kの順で並んでいる。また、各トナーカートリッジ14の下側には、画像形成ユニット16毎に露光ユニット40が設けられている。露光ユニット40は、前述した制御部100から画像処理を施された画像データを受け取り、半導体レーザ(図示省略)を色材階調データに応じて変調して、これらの半導体レーザから露光光Lを出射するように構成されている。詳細には、後述する感光体18(図2参照)の表面に各色に対応した露光光Lを照射して感光体18上に静電潜像を形成するようになっている。
図2に示すように、画像形成ユニット16は、矢印A(図2の時計回り)方向に回転駆動される潜像保持体の一例としての感光体18を備えている。そして、感光体18の周囲には、感光体18を帯電するコロナ放電方式(非接触帯電方式)の帯電器20と、露光ユニット40によって出射された露光光Lにより感光体18上に形成された静電潜像を各色の現像剤(トナー)で現像する現像器22と、転写後の感光体18の表面をクリーニングするクリーニングブレード24と、転写後の感光体18の表面に光を照射して除電を行うイレーズランプ26とが設けられている。そして、帯電器20、現像器22、クリーニングブレード24、イレーズランプ26は、感光体18の表面と対向して、感光体18の回転方向上流側から下流側へ向けてこの順番で配置されている。
現像器22は、画像形成ユニット16の側方(本実施形態では紙面右側)に配置され、トナーを含んだ現像剤Gが充填された現像剤収容部材22Aと、現像剤収容部材22Aに充填されたトナーを感光体18の表面に移動させる現像ロール22Bと、現像剤収容部材22A内で回転可能に2本設けられトナーを循環搬送するオーガ23とを含んで構成されている。現像ロール22B及びオーガ23は、モータ(図示省略)によって回転され、このモータが制御部100(図1参照)により駆動制御されることで回転するようになっている。なお、現像ロール22Bは、図示しない円筒状の現像スリーブ及び現像スリーブ内に設けられる磁性部材で構成されており、現像スリーブが回転する。
現像ロール22Bは、電圧印加手段の一例としての電圧印加部27に電気的に接続されている。電圧印加部27は、現像ロール22Bと感光体18に電気的に接続されており、現像ロール22Bに対して直流及び交流の電圧(以後、現像バイアス電圧と記載する)を印加するようになっている。ここで、感光体18は接地されている。電圧印加部27により現像バイアス電圧が印加された現像ロール22Bと感光体18表面に形成された潜像との間には電位差が生じ、この電位差により、トナーが現像ロール22Bの外周面から感光体18の外周面(表面)に移動して、現像が行われるようになっている。
また、現像剤収容部材22Aには、ディスペンサ(図示省略)の一端が接続されている。ディスペンサは、パイプ及びオーガ(図示省略)で構成されており、他端がトナーカートリッジ14(図1参照)に接続されている。ここで、ディスペンサは、制御部100(図1参照)によって図示しないモータが駆動されオーガが回転することにより、トナーカートリッジ14からディスペンサを経て現像剤収容部材22Aへトナーを供給するようになっている。
さらに、現像剤収容部材22Aの側面(上下のオーガ23の間で軸方向奥側の側面)には、収容されている現像剤Gに検知部位が接触するようにトナー濃度センサ29が設けられている。トナー濃度センサ29は、検知部位で検知された透磁率に基づいてトナー濃度を検知し、得られたトナー濃度の情報が制御部100(図1参照)に送られるようになっている。ここで、現像剤Gは、主に樹脂材料からなるトナー粒子と、主に磁性材料からなるキャリア粒子とを含んでいる。また、トナー濃度とは、現像剤収容部材22A内に収容されている現像剤Gの量に対するトナー粒子の量の比率(%)である。
図1に示すように、各画像形成ユニット16の下側には、転写装置30が設けられている。なお、転写装置30の詳細については後述する。一方、転写装置30の下方で第1処理部10Aの下側には、記録媒体の一例としてのシート部材Pが収納される大型の給紙カセット48が水平方向(矢印X方向)に並んで2個設けられており、シート部材Pが大量に収納可能とされている。なお、2個の給紙カセット48は、同様の構成とされているため、一方の給紙カセット48について説明し、他方の給紙カセット48については説明を省略する。
給紙カセット48は、第1処理部10Aから引き出し自在とされており、給紙カセット48を第1処理部10Aから引き出すと、給紙カセット48内に設けられシート部材Pが載せられるボトムプレート50が、図示せぬ制御手段の指示によって下降するようになっている。ボトムプレート50が下降することで、ユーザーがシート部材Pを補充可能となっている。また、給紙カセット48を第1処理部10Aに取り付けると、ボトムプレート50が制御部100の指示によって上昇するようになっている。
給紙カセット48の一端側の上方には、給紙カセット48からシート部材Pを搬送経路60へ送り出す送出ロール52が設けられており、上昇するボトムプレート50に載せられた最上位のシート部材Pと送出ロール52とが接触するようになっている。さらに、シート部材Pの搬送方向で送出ロール52よりも下流側(以下単に「下流側」という)には、シート部材Pの重送を防止する分離ロール56が設けられており、分離ロール56の下流側には、シート部材Pを下流側に搬送する複数個の搬送ロール54が設けられている。
給紙カセット48の上側に設けられた搬送経路60は、給紙カセット48から送出されたシート部材Pを第1折返部60Aで反対側(図示の左側)に折り返し、さらに、第2折返部60Bで反対側(図示の右側)に折り返して、後述する二次転写ロール62と支持ロール42とで挟まれた二次転写部T2に向けて延びるようになっている。
第2折返部60Bと二次転写部T2とで挟まれる部位には、搬送されるシート部材Pの傾き等を修正するアライナー(図示省略)が設けられており、このアライナーと二次転写部T2とで挟まれる部位には、中間転写ベルト34上のトナー画像(トナー像)の移動タイミングとシート部材Pの搬送タイミングとを合わせるための位置合せロール64が設けられている。
また、搬送経路60の第2折返部60Bへ合流するようにして、第1処理部10Aの側面から延びる予備経路66が設けられており、第1処理部10Aに隣接して配置された外付けの大容量集積部(図示省略)から送出されたシート部材Pが、予備経路66を通って搬送経路60に進入可能となっている。
ここで、第1処理部10Aの内部であって露光ユニット40Kに隣接する位置には、第1処理部10A内の温度及び湿度を検知(測定)する測定手段の一例としての温湿度センサ31が設けられている。温湿度センサ31で検知された温度及び湿度の情報は、制御部100に送られるようになっている。
一方、二次転写部T2の下流側には、トナー画像が転写されたシート部材Pを第2処理部10Bに向けて搬送する複数個の搬送部70が設けられている。搬送部70は、図示しない駆動ロール及び従動ロールに巻き掛けられた複数本のベルト部材を備えており、駆動ロールを回転駆動させてベルト部材を移動させることで、シート部材Pを下流側に向けて搬送するようになっている。
搬送部70の下流側は、第1処理部10Aから第2処理部10Bへ延びており、搬送部70によって送り出されたシート部材Pが、第2処理部10Bに設けられた搬送装置80によって受取られ、さらに下流側に搬送されるようになっている。また、搬送装置80の下流側には、シート部材Pの表面に転写されたトナー画像をシート部材Pに熱と圧力で定着させる定着ユニット82が設けられている。
定着ユニット82の下流側には、定着ユニット82から送出されたシート部材Pを下流側へ搬送する搬送部108が設けられており、搬送部108の下流側には、定着ユニット82によって加熱されたシート部材Pを冷却する冷却ユニット110が設けられている。冷却ユニット110は、シート部材Pの搬送経路60を挟んで上側に設けられた上側搬送ユニット112と、下側に設けられた下側搬送ユニット114と、搬送されるシート部材Pを冷却するヒートシンクからなる冷却部120とを有している。
上側搬送ユニット112は、シート部材Pの画像形成面と接触してシート部材Pの熱を吸収するとともにシート部材Pを搬送する無端状の受熱ベルト116と、受熱ベルト116の内周面に接触して受熱ベルト116を駆動または支持する複数本のロール部材118と、を含んで構成されている。ここで、受熱ベルト116は、図1の反時計回り方向に循環移動可能となっている。
下側搬送ユニット114は、外周面が受熱ベルト116と対向するように配置され、シート部材Pの下面と接触してシート部材Pを受熱ベルト116に押し付けるとともにシート部材Pを搬送する無端状の搬送ベルト130と、搬送ベルト130の内周面に接触して搬送ベルト130を駆動または支持する複数本のロール部材132と、を含んで構成されている。ここで、搬送ベルト130は、図1の時計回り方向に循環移動可能となっている。
一方、冷却ユニット110の下流側には、シート部材Pの反りを矯正するデカール処理ユニット140が設けられている。そして、デカール処理ユニット140の下流には、片面に画像が形成されたシート部材Pを第2処理部10Bの側面に取り付けられた排出部196に排出する排出ロール198が設けられている。ここで、シート部材Pの両面に画像を形成させる場合は、デカール処理ユニット140の下流に設けられた反転ユニット200へシート部材Pが搬送される。
反転ユニット200には、反転経路202が設けられている。反転経路202には、搬送経路60から分岐する分岐パス202Aと、分岐パス202Aに沿って搬送されるシート部材Pを第1処理部10A側に向けて搬送する用紙搬送パス202Bと、用紙搬送パス202Bに沿って搬送されるシート部材Pを逆方向に向けて折返してスイッチバック搬送させ表裏を反転させる反転パス202Cとが設けられている。この構成により、反転パス202Cでスイッチバック搬送されたシート部材Pは、第1処理部10Aに向けて搬送され、さらに、給紙カセット48の上方に設けられた搬送経路60に入り込み、二次転写部T2へ再度送り込まれるようになっている。
次に、転写装置30について説明する。
図1に示すように、転写装置30は、各感光体18(図2参照)と接触する中間転写ベルト34と、中間転写ベルト34の内側に配置され各感光体18上に形成されたトナー画像を中間転写ベルト34に多重転写させる6つの一次転写ロール36と、図示しないモータで駆動される駆動ロール38と、中間転写ベルト34に張力を付与する張力付与ロール41と、中間転写ベルト34からシート部材Pへトナー画像を転写させる二次転写ロール62と、中間転写ベルト34を挟んで二次転写ロール62と対向配置された支持ロール42と、複数個の支持ロール44と、を含んで構成されている。
中間転写ベルト34は、無端状の部材であり、6つの一次転写ロール36、駆動ロール38、張力付与ロール41、支持ロール42、及び複数個の支持ロール44に巻き掛けられている。また、中間転写ベルト34は、各一次転写ロール36によって感光体18からトナー画像(トナー像)が転写される6つの一次転写部T1(一箇所のみ図示)と、一次転写されたトナー画像が二次転写ロール62によってシート部材Pへ転写される二次転写部T2とを有しており、外周面でトナー画像を保持すると共に、駆動ロール38により一次転写部T1から二次転写部T2へ向けて矢印B方向(図示の反時計回り方向)に循環移動するようになっている。
各一次転写ロール36は、中間転写ベルト34を挟んでそれぞれの各画像形成ユニット16の感光体18と対向配置されている。また、一次転写ロール36は、給電ユニット(図示省略)によって、トナー極性とは逆極性の一次転写バイアス電圧が印加されるようになっている。この構成により、感光体18上に形成されたトナー画像が中間転写ベルト34の一次転写部T1に一次転写されるようになっている。また、駆動ロール38と中間転写ベルト34を挟んで反対側には、先端部が中間転写ベルト34と接触するクリーニングブレード46が設けられおり、このクリーニングブレード46は、循環移動する中間転写ベルト34上の残留トナーや紙粉等を除去するようになっている。
二次転写ロール62は、給電ユニット(図示省略)によって、トナー極性とは逆極性の二次転写バイアス電圧が印加されるようになっており、二次転写部T2において中間転写ベルト34とでシート部材Pを挟むと共に、シート部材P材にトナー画像を転写する。この構成により、中間転写ベルト34上に多重転写された各色のトナー画像が、搬送経路60に沿って搬送されてきたシート部材Pに二次転写ロール62によって二次転写されるようになっている。
一方、中間転写ベルト34の外周面と対向する位置には、中間転写ベルト34に設けられた反射材からなるマーク部材を検知する位置検知ユニット(図示省略)が設けられている。位置検知ユニットは、中間転写ベルト34の表面に光を照射すると共に、マーク部材で反射された光を受光したか否かにより中間転写ベルトの基準位置の移動状態を検知して、この検知情報を制御部100へ送るようになっている。
次に、トナー濃度及び現像バイアス電圧の設定について説明する。
図3には、予め制御部100に設定されたトナー濃度TC(横軸)と現像バイアス電圧V(縦軸)のグラフにおける本実施形態の設定範囲(設定値)S1と比較例の設定範囲(設定値)S2とが示されている。本実施形態の設定範囲S1は台形ABCDとなっており、比較例の設定範囲S2は長方形EFGHとなっている。なお、比較例は、トナー濃度TCが変化しても現像バイアス電圧Vが一定の(変化しない)設定を表している。
図3のグラフにおいて、トナー濃度TCが一定とされた直線L1よりもトナー濃度TCが高い側の領域(A2とする)では、かぶりと呼ばれる不具合現象が生じ易い。かぶりとは、地汚れとも呼ばれ、シート部材P(図1参照)の白地であるべき領域にトナーが付着してしまう現象である。このため、直線L1は、使用可能なトナー濃度TCの上限を表している。
また、図3のグラフにおいて、トナー濃度TCが増加するにつれて現像バイアス電圧Vが減少する曲線L2よりも現像バイアス電圧Vが低い側の領域(A3とする)では、シート部材Pに転写した細線がかすれる、消えるといった細線の再現性が低下する不具合現象が生じ易い。このため、曲線L2は、使用可能な現像バイアス電圧Vの下限を表している。
さらに、図3のグラフにおいて、トナー濃度TCが増加するにつれて現像バイアス電圧Vが増加する曲線L3よりも現像バイアス電圧Vが高い側の領域(A4とする)では、白抜けと呼ばれる不具合現象が生じる。白抜けとは、本来トナーが付着して画像となるべき箇所にトナーが付着せず、例えば、トナー濃度TCが低い時にキャリア粒子に電荷が注入され、キャリア粒子が感光体18に現像されて画像が白く抜けた状態となる現象である。このため、曲線L3は、使用可能な現像バイアス電圧Vの上限を表している。
ここで、直線L1、曲線L2、及び曲線L3で囲まれた領域(A1とする)が、トナー濃度TCと現像バイアス電圧Vの設定領域となる。しかし、実使用上は、設定されるトナー濃度TC及び現像バイアス電圧Vがいずれも測定誤差を含んでいるため、設定範囲は直線L1、曲線L2、及び曲線L3から離して設定される。この領域A1内に、本実施形態の設定範囲S1と、比較例の設定範囲S2とが示されている。
例えば、トナー濃度TCをTC1<TC2<TC3<TC4、現像バイアスをV1<V2<V3<V4として、本実施形態の設定範囲S1(台形ABCD)の各点の座標が、A(TC1、V2)、B(TC3、V1)、C(TC3、V4)、D(TC1、V3)と設定されているものとする。また、比較例の設定範囲S2(長方形EFGH)の各点の座標が、E(TC2、V2)、F(TC4、V2)、G(TC4、V3)、H(TC2、V3)と設定されているものとする。このとき、比較例では、トナー濃度TC2における現像バイアス電圧Vの設定範囲を表す線分EHの長さと、トナー濃度TC4における現像バイアス電圧Vの設定範囲を表す線分FGの長さとが等しくなっており、且つ線分FGは直線L1に近い位置にある。なお、トナー濃度TC3は、高速機と重合トナーとの組合せでも前述のかぶりが発生しない設定値であり、トナー濃度TC4は、粉砕型のトナーではかぶりが発生しにくいものの、重合トナーではかぶりが発生する可能性のある設定値である。
一方、本実施形態の設定範囲S1では、トナー濃度TC1における現像バイアス電圧Vの設定範囲を表す線分ADの長さに対して、トナー濃度TC3における現像バイアス電圧Vの設定範囲を表す線分BCの長さが長くなっており、且つ線分BCは、比較例の線分FGに比べて直線L1から離れた位置にある。また、本実施形態の設定範囲S1では、現像バイアス電圧Vの上限値(線分DCに相当)がトナー濃度TCの増加に合わせて増加しており、さらに、現像バイアス電圧Vの下限値(線分ABに相当)がトナー濃度TCの増加に合わせて減少している。即ち、本実施形態では、トナー濃度TCの増加に合わせて現像バイアス電圧Vの上限値と下限値が傾いており、比較例のようにトナー濃度TCが増加しても現像バイアス電圧Vが一定のものとは異なっている。
図3のグラフには、本実施形態の設定範囲S1と比較例の設定範囲S2をそれぞれ通る曲線L4が示されている。曲線L4は、トナー濃度TCと現像バイアス電圧Vの積(TC×V)、即ち画像濃度が一定となっていることを表す曲線であり、制御部100によるトナー濃度TCと現像バイアス電圧Vの制御は、画像濃度を一定とした場合、一例として、設定範囲S1、S2の内側にあるこの曲線L4に沿って行われる。即ち、トナー濃度TCを増加させるときには現像バイアス電圧Vを減少させる制御となる。なお、図3では、使用するトナー濃度TCと現像バイアス電圧Vについて、表示を明確にするために曲線L4で表示したが、実際は曲線L4に対して測定誤差を含んだ帯状の範囲でトナー濃度TC及び現像バイアス電圧Vが決定されるようになっている。また、曲線L4は、画像濃度ごとに設定されるものであり、例えば、図4に示すように、曲線L4よりも上側に設定される曲線L5は、曲線L4よりも画像濃度が高くなる。
次に、第1実施形態の作用について説明する。
まず、画像形成装置10の画像形成工程について説明する。
図1に示すように、画像形成装置10の各ユニットが作動状態になると、制御部100で画像処理が施された画像データは、各色の色材階調データに変換され、露光ユニット40に順次出力される。各露光ユニット40では、各色の色材階調データに応じて各露光光Lを出射して、帯電器20(図2参照)によって帯電した各感光体18に走査露光を行い、静電潜像が形成される。そして、感光体18(図2参照)上に形成された静電潜像は、後述するトナー濃度TC及び現像バイアス電圧Vが設定された現像器22によって、それぞれ第1特別色(V)、第2特別色(W)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のトナー画像として顕在化され現像が行われる。
続いて、各画像形成ユニット16V、16W、16Y、16M、16C、16Kの感光体18上に形成された各色のトナー画像は、6つの一次転写ロール36V、36W、36Y、36M、36C、36Kによって中間転写ベルト34上に順次、多重転写される。そして、中間転写ベルト34上に多重転写された各色のトナー画像は、二次転写ロール62によって、給紙カセット48から搬送されてきたシート部材P上に二次転写される。トナー画像が転写されたシート部材Pは、搬送部70によって第2処理部10Bの内部に設けられた定着ユニット82に向けて搬送される。
続いて、シート部材P上の各色のトナー画像が定着ユニット82により加熱、加圧されることでシート部材Pに定着される。そして、トナー画像が定着されたシート部材Pは、冷却ユニット110を通過する。冷却ユニット110では、シート部材Pが、受熱ベルト116と搬送ベルト130とで挟まれながら搬送されており、冷却部120によってシート部材Pの冷却が行われる。冷却されたシート部材Pは、デカール処理ユニット140に送り込まれ、シート部材Pに生じた反りが矯正される。そして、反りが矯正されたシート部材Pは、排出ロール198によって排出部196に排出される。
一方、画像が形成されていない非画像面に画像を形成させる場合(両面印刷の場合)は、切替部材(図示省略)によって、表面が画像形成された後のシート部材Pを反転ユニット200に送り出す。反転ユニット200へ送り出されたシート部材Pは、反転経路202を通過して反転され、給紙カセット48の上方に設けられた搬送経路60に送り込まれて、前述した手順で裏面にトナー画像が形成され、定着及び冷却後、排出部196に排出される。
次に、画像形成時のトナー濃度と現像バイアスの設定について説明する。
図4のグラフにおいて、画像形成装置10のトナー濃度TC及び現像バイアス電圧Vの設定値が、一例として位置P0(TC5、V5)であり、制御部100(図1参照)が、曲線L4に沿ってトナー濃度TCと現像バイアス電圧Vを変更するものとする。なお、V2<V5<V3であり、V5はV3に近い値であるものとする。
ここで、画像トナー濃度TC及び現像バイアス電圧Vの設定範囲として、比較例の設定範囲S2を設定していた場合、画像形成装置10の操作パネル(図示省略)から制御部100へトナー画像の濃度を増加させる指示があったとき、制御部100が曲線L4から曲線L5へ移行して現像バイアス電圧Vを高くしようとしても、上限値を超えてしまうことになる。このため、比較例では、トナー濃度TCを増加させなくてはならず、TC6>TC5、V5<V6として、設定値を曲線L4上の位置P0から曲線L5上の位置P1(TC6、V5)に変更する制御が行われることになる。
しかし、位置P1はトナー濃度TCの上限である直線L1に近いため、誤差分を考慮すると、かぶり現象が発生し易くなる。このように、比較例の設定範囲S2では上限が一定の長方形の設定範囲となっているため、曲線L4上で現像バイアス電圧Vを増加させることが困難であり、トナー濃度TCを増加させなくてはならず、結果としてかぶり現象を発生させることになる。
一方、トナー濃度TC及び現像バイアス電圧Vの設定範囲として、本実施形態の設定範囲S1を設定していた場合、画像形成装置10の操作パネル(図示省略)から制御部100へ画像濃度を増加させる指示があったとき、設定範囲S1は、比較例の設定範囲S2に比べて現像バイアス電圧Vの上限側の範囲が広がっているため、制御部100では、曲線L4から曲線L5へ移行して現像バイアス電圧Vを高く設定することが可能となる。例えば、V6>V5として、設定値を曲線L4上の位置P0から曲線L5上の位置P2(TC5、V6)に変更する制御が可能となり、トナー濃度TCをTC5からTC6へ増加させなくても、現像バイアス電圧VをV5からV6に上げることで画像濃度が確保される。
このように、本実施形態の設定範囲S1を設定していた場合は、トナー濃度TC及び現像バイアス電圧Vの選択の自由度(トナー濃度TCを増加させなくても現像バイアス電圧Vを設定変更可能となる範囲)が確保されており、トナー濃度TC及び現像バイアス電圧Vが自由に設定変更される。これにより、トナー画像の濃度を増加させるとき、トナー濃度TCを増加させなくてよいため、比較例に比べてかぶりの発生が抑制される。
また、本実施形態では、設定範囲S1において、トナー濃度TCの増加に合わせて現像バイアス電圧Vの下限が下がっている。逆に言うと、トナー濃度TCが減少するほど現像バイアス電圧Vの下限が上がっている。これにより、設定範囲S1における現像バイアス電圧Vの下限値が、細線の再現性の境界に相当する曲線L2から離れるので、細線の再現性が確保される。
なお、トナー濃度TC(%)とトナーの帯電量(μC/g)は相反する関係にあり、トナー濃度TCが減少すればトナーの帯電量が増加することになる。ここで、本実施形態では、トナー濃度TCの下限値(例えば点A)が比較例のトナー濃度TCの下限値(例えば点E)よりも低くなっているので、トナー濃度TCが低い側でトナー濃度TCを比較例よりも下げることが可能となっている。これにより、トナーの帯電量が不足することに起因する不具合(例えば、帯電量の低いトナーの飛散)が抑制される。
ここで、図1、2に示す画像形成装置10において、トナー濃度TCが新たに設定(例えば図4の曲線L5の設定)されると、トナー濃度TCを増加させる設定の場合は、制御部100がディスペンサからトナーを供給させてオーガ23を回転させ、目標のトナー濃度となるように動作させる。また、現像バイアス電圧Vが新たに設定されると、制御部100が電圧印加部27の出力設定を変更する。このようにして、現像器22におけるトナー濃度TC及び現像バイアス電圧Vが制御される。
次に、本発明の第2実施形態に係る画像形成装置の一例について説明する。
第2実施形態の画像形成装置は、前述した第1実施形態の画像形成装置10と機械的には同じ構成とされており、制御部100におけるトナー濃度TC及び現像バイアス電圧Vの設定範囲の設定が異なっている。このため、第2実施形態においても画像形成装置10として記載し、前述した第1実施形態の画像形成装置10と基本的に同一の部材には、前記第1実施形態と同一の符号を付与してその説明を省略する。
第2実施形態では、第1実施形態のトナー濃度TC及び現像バイアス電圧Vの設定範囲(設定値)S1を通常の温湿度(例えば、22℃、55%)での設定範囲としており、制御部100には、さらに、高温高湿状態における設定範囲S3と低温低湿状態における設定範囲S4が設定されている。一例として、高温高湿状態は28℃、85%、低温低湿状態は10℃、15%である。
図5に示すように、設定範囲S3は、台形ABC′D′で表わされており、設定範囲S4は、台形ABC″D″で表わされている。設定範囲S3、S4は、トナー濃度TCについては、上限値がTC3、下限値がTC1であり、設定範囲S1と同様となっている。また、現像バイアス電圧Vについては、下限値が設定範囲S1、S3、S4で同様となっており、上限値がS3、S1、S4の順番で大きくなっている。ここで、現像バイアス電圧V2<V7<V3<V4<V8として、各点の座標は、C′(TC3、V3)、C″(TC3、V8)、D′(TC1、V7)、D″(TC1、V4)となっている。なお、高温高湿状態の設定範囲S3が一番狭いのは、トナー粒子が吸湿して電荷が注入されやすくなるためである。
次に、第2実施形態の作用について説明する。
温湿度センサ31(図1参照)が検知した温度が温度28℃、湿度85%の少なくとも一方を検知した場合、制御部100では、トナー濃度TC及び現像バイアス電圧Vの設定範囲をS1からS3へ変更する。これにより、現像バイアス電圧Vの上限が下がり、現像ロール22Bに過剰な現像バイアスを付与することがなくなる。
一方、温湿度センサ31(図1参照)が検知した温度が温度10℃、湿度15%の少なくとも一方を検知した場合、制御部100では、トナー濃度TC及び現像バイアス電圧Vの設定範囲をS1からS4へ変更する。これにより、現像バイアス電圧Vの上限が上がり、現像ロール22Bに通常時よりも高い現像バイアス電圧Vを付与することが可能となる。このように、環境条件が変化しても、変化した環境に合わせてトナー濃度TC及び現像バイアス電圧Vが選択されるので、必要なトナー画像の濃度を得ることが可能となる。
なお、本実施形態の設定範囲S3、S4では、前述の比較例の設定範囲S2(図3参照)に比べて設定範囲が広いため、トナー濃度TC及び現像バイアス電圧Vの選択の自由度が確保されており、トナー濃度TC及び現像バイアス電圧Vが自由に設定変更される。また、本実施形態では、トナー画像の濃度を増加させるときにトナー濃度TCを増加させなくてよいため、比較例に比べてかぶりの発生が抑制される。さらに、本実施形態では、設定範囲S3、S4において、トナー濃度TCの増加に合わせて現像バイアス電圧Vの下限が下がっている。逆に言うと、トナー濃度TCが減少するほど現像バイアス電圧Vの下限が上がっている。これにより、設定範囲S3、S4における現像バイアス電圧Vの下限値が、細線の再現性の境界に相当する曲線L2(図3参照)から離れるので、細線の再現性が確保される。
次に、本発明の第3実施形態に係る画像形成装置の一例について説明する。
第3実施形態の画像形成装置は、前述した第1実施形態の画像形成装置10と機械的には同じ構成とされており、制御部100におけるトナー濃度TC及び現像バイアス電圧Vの設定範囲の設定が異なっている。このため、第3実施形態においても画像形成装置10として記載し、前述した第1実施形態の画像形成装置10と基本的に同一の部材には、前記第1実施形態と同一の符号を付与してその説明を省略する。
第3実施形態では、第1実施形態のトナー濃度TC及び現像バイアス電圧Vの設定範囲S1を画像形成枚数の少ない初期状態での設定範囲としており、制御部100には、さらに、画像形成時間または画像形成枚数が予め決められた値を超えた経時状態での設定範囲(設定値)S5が設定されている。
図6に示すように、設定範囲S5は、台形AaBaCaDaで表わされている。また、設定範囲S5は、トナー濃度TCについては、上限値がTC6(>TC3)、下限値がTC5(>TC1)となっている。また、現像バイアスについては、上限値、下限値ともに設定範囲S1よりも低くなっている。ここで、現像バイアス電圧V9<V10<V1<V2<V11<V3<V4として、設定範囲S5の各点の座標は、Aa(TC5、V10)、Ba(TC6、V9)、Ca(TC6、V3)、Da(TC5、V11)となっている。
次に、第3実施形態の作用について説明する。
制御部100において検知された画像形成時間または画像形成枚数が予め決められた値を超えた経時状態となったとき、制御部100では、トナー濃度TC及び現像バイアス電圧Vの設定範囲をS1からS5へ変更する。これにより、現像バイアス電圧Vの上限及び下限が下がり、現像ロール22Bに過剰な現像バイアス電圧Vを付与することがなくなる。このようにして、使用時期に合わせてトナー濃度TC及び現像バイアス電圧Vが選択されるので、必要なトナー画像の濃度を得ることが可能となる。
なお、本実施形態の設定範囲S5では、前述の比較例の設定範囲S2(図3参照)に比べて設定範囲が広いため、トナー濃度TC及び現像バイアス電圧Vの選択の自由度が確保されており、トナー濃度TC及び現像バイアス電圧Vが自由に設定変更される。また、本実施形態では、トナー画像の濃度を増加させるときにトナー濃度TCを増加させなくてよいため、比較例に比べてかぶりの発生が抑制される。さらに、本実施形態では、設定範囲S5において、トナー濃度TCの増加に合わせて現像バイアス電圧Vの下限が下がっている。逆に言うと、トナー濃度TCが減少するほど現像バイアス電圧Vの下限が上がっている。これにより、設定範囲S5における現像バイアス電圧Vの下限値が、細線の再現性の境界に相当する曲線L2(図3参照)から離れるので、細線の再現性が確保される。
次に、本発明の第4実施形態に係る画像形成装置の一例について説明する。
第4実施形態の画像形成装置は、前述した第1実施形態の画像形成装置10と機械的には同じ構成とされており、制御部100におけるトナー濃度TC及び現像バイアス電圧Vの設定範囲の設定が異なっている。このため、第4実施形態においても画像形成装置10として記載し、前述した第1実施形態の画像形成装置10と基本的に同一の部材には、前記第1実施形態と同一の符号を付与してその説明を省略する。
第4実施形態では、第1実施形態のトナー濃度TC及び現像バイアス電圧Vの設定範囲S1をイエロー(Y)、マゼンタ(M)のトナーにおける設定範囲としており、制御部100には、さらに、ブラック(K)のトナーにおける設定範囲(設定値)S6と、シアン(C)のトナーにおける設定範囲(設定値)S7が設定されている。
図7に示すように、設定範囲S6は、台形ABCbDbで表わされており、設定範囲S7は、台形ABCcDcで表わされている。設定範囲S6、S7は、トナー濃度TCについては、上限値がTC3、下限値がTC1であり、設定範囲S1と同様となっている。また、現像バイアス電圧Vについては、下限値が設定範囲S1、S6、S7で同様となっており、上限値がS7、S1、S6の順番で大きくなっている。なお、設定範囲S1、S6、S7において、現像バイアス電圧Vの上限を表す線分DC、DbCb、DcCcの傾きをそれぞれα、β、γ(図示省略)とすると、本実施形態ではα<γ<βとなっている。ここで、一例として線分DCについて、点C(TC3、V4)、点D(TC1、V3)であるから、線分DCの式はトナー濃度TC、現像バイアス電圧V、傾きαとして、V=α×(TC−TC1)+V3となり、α=(V4−V3)/(TC3−TC1)となる。
次に、第4実施形態の作用について説明する。
画像形成装置10において、制御部100では、イエロー(Y)、マゼンタ(M)のトナーにおける設定範囲をS1、シアン(C)のトナーにおける設定範囲S7、ブラック(K)のトナーにおける設定範囲S6として、各現像器22におけるトナー濃度TC及び現像バイアス電圧Vを設定される。このように、特性の異なるトナーに合わせてトナー濃度TC及び現像バイアス電圧Vが選択設定されるので、必要なトナー画像の濃度を得ることが可能となる。
なお、本実施形態の設定範囲S6、S7では、前述の比較例の設定範囲S2(図3参照)に比べて設定範囲が広いため、トナー濃度TC及び現像バイアス電圧Vの選択の自由度が確保されており、トナー濃度TC及び現像バイアス電圧Vが自由に設定変更される。また、本実施形態では、トナー画像の濃度を増加させるときにトナー濃度TCを増加させなくてよいため、比較例に比べてかぶりの発生が抑制される。さらに、本実施形態では、設定範囲S6、S7において、トナー濃度TCの増加に合わせて現像バイアス電圧Vの下限が下がっている。逆に言うと、トナー濃度TCが減少するほど現像バイアス電圧Vの下限が上がっている。これにより、設定範囲S6、S7における現像バイアス電圧Vの下限値が、細線の再現性の境界に相当する曲線L2(図3参照)から離れるので、細線の再現性が確保される。
本発明は上記の実施形態に限定されない。
トナー濃度TC及び現像バイアス電圧Vの設定範囲の形状は、台形に限らず、例えば、上限または下限が曲線状に変化するものであってもよい。また、現像バイアス電圧Vの上限値、下限値のいずれか一方をトナー濃度TCの増加に合わせて変動させて、他方を変動させなくてもよい。
また、設定範囲S3、S4と設定範囲S5の両方を設定しておき、温度及び湿度が変化したときと経時の両方に対応させるようにしてもよい。さらに、トナー濃度TC及び現像バイアス電圧Vの設定範囲は、予め制御部100に設定しておくものに限らず、トナー濃度TC及び現像バイアス電圧Vを検知して得られたデータに基づいて現像バイアス電圧Vの上限値を予測し、次回以降の画像形成に用いるようにしてもよい。
10 画像形成装置
18 感光体(潜像保持体)
22 現像器
27 電圧印加部(電圧印加手段)
29 トナー濃度センサ(トナー濃度検知手段)
31 温湿度センサ(測定手段)
100 制御部(設定手段)

Claims (5)

  1. 潜像を保持する潜像保持体と、
    トナー粒子とキャリア粒子を含む現像剤を収容しトナー粒子で潜像を現像してトナー像を形成する現像器と、
    前記現像器に電圧を印加する電圧印加手段と、
    前記現像器に収容されている現像剤におけるトナー粒子の比率であるトナー濃度を検知するトナー濃度検知手段と、
    前記トナー濃度検知手段で検知されたトナー濃度に基づいて、前記電圧印加手段が印加する電圧の設定値を設定する設定手段とを備え、
    前記設定手段により設定される前記設定値の上限と下限との差は、トナー濃度の増加に合わせて広がる画像形成装置。
  2. 前記設定手段は、トナー濃度の増加に合わせて前記設定値の上限が増加する設定とされている請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 温度及び湿度の少なくとも一方を測定する測定手段が設けられ、
    前記設定手段は、前記測定手段で測定された温度及び湿度の少なくとも一方に合わせて、前記設定値の上限と下限の差が広がる設定のまま、前記設定値を変更する請求項1または請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記設定手段は、画像形成時間または画像形成枚数に基づいて、前記設定値の上限と下限の差が広がる設定のまま、前記設定値を変更する請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. トナー粒子の特性が異なる複数の前記現像器が設けられ、
    前記設定手段には、複数の前記現像器ごとに前記設定値が設定されている請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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