JP2011226898A - 微量物質検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 DNA等の微量物質を電流測定により検出する際の検出精度の向上を図ることができる微量物質検出装置を提供すること。
【解決手段】 イオン交換膜又はイオン透過膜を介して区画された一対の室を備え検体及びバッファ液を収容する測定チャンバと、上記測定チャンバの一対の室内に設置された一対の電極と、を具備してなる微量物質検出装置において、 上記一対の電極間に発生する電圧を「0」V又は略「0」Vに能動制御しながら発生する電流を計測し、基準反応波形を予め設定・記憶しておき、上記設定・記憶されている基準反応波形と電流の計測により得られた測定電流波形との相互相関を計算し、相関の強度と位置から検体中の被検出対象物質の有無と濃度を算出するようにしたもの。
【選択図】 図10

Description

本発明は、例えば、DNA(デオキシリボ核酸)等の微量物質を検出するための微量物質検出装置に係り、特に、微量物質の有無や量を電流測定することにより検出するように構成したものにおいて、電極の電位を「0」V、又は、略「0」Vとしながら、発生する電荷量を検出するように構成し、且つ、予め設定・記憶されている基準反応波形と電流測定により得られた測定電流波形との関係から、検体中の被検出対象物質の有無や濃度を検出するようにし、それによって、検出の精度を高めることができるように工夫したものに関する。
例えば、DNA等の微量物質を検出する場合には、電圧測定によって検出すものが一般的であった。
又、電圧測定ではなく電流測定によって検出するものとして、例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4、特許文献5、特許文献6等がある。
この種の電流測定の場合には、予め基準電流値を設定・記憶しておき、その基準電流値と電流の計測により得られた測定電流値とを対比して、閾値を超えたか否かによって、検体中の被検出対象物質の有無を判別し、又、測定電流値のピーク値によって、検体中の被検出対象物質のその濃度を算出するようにしている。
特開2008−233050号公報 特開2007−108160号公報 特開2006−3222号公報 特開2005−69836号公報 特開2008−134255号公報 特開2006−275788号公報
上記従来の構成によると次のような問題があった。通常、計測により得られる測定電流値にはノイズが含まれている。この種のノイズは測定チャンバ内に設置される電極の汚染、検体中に含まれる被検出対象物以外の夾雑物、バッファ液の二槽間の濃度の差等に起因して発生するものである。そして、このノイズは検出電流本体に重畳されることになるので、閾値を基準とした検体中の被検出対象物質の有無の判別やピーク値に基づいた検体中の被検出対象物質の濃度の計算に誤差が発生してしまうという問題があった。
特に、検出初期においては、上記したような理由により、略定常的な又はゆっくりと減衰するオフセットDC電流が測定されてしまうことがあるので、絶対的な「0」点位置の特定が不可能となり、その結果、精度の高い検出が損なわれてしまうという問題があった。
本発明はこのような点に基づいてなされたものでその目的とするところは、DNA等の微量物質を電流測定により検出する際の検出精度の向上を図ることができる微量物質検出装置を提供することにある。
上記目的を達成するべく本願発明による微量物質検出装置は、イオン交換膜又はイオン透過膜を介して区画された一対の室を備え検体及びバッファ液を収容する測定チャンバと、上記測定チャンバの一対の室内に設置された一対の電極と、を具備してなる微量物質検出装置において、上記一対の電極間に発生する電圧を「0」V又は略「0」Vに能動制御しながら発生する電流を計測し、 基準反応波形を予め設定・記憶しておき、上記設定・記憶されている基準反応波形と電流の計測により得られた測定電流波形との相互相関を計算し、相関の強度と位置から検体中の被検出対象物質の有無と濃度を算出するようにしたことを特徴とするものである。
又、請求項2による微量物質検出装置は、イオン交換膜又はイオン透過膜を介して区画された一対の室を備え検体及びバッファ液を収容する測定チャンバと、上記測定チャンバの一対の室内に設置された一対の電極と、を具備してなる微量物質検出装置において、上記一対の電極間に発生する電圧を「0」V又は略「0」Vに能動制御しながら発生する電流を計測し、基準反応波形を予め設定・記憶しておき、上記予め設定・記憶されている基準反応波形と電流の計測により得られた測定電流波形とのウェーブレットを計算し、その解析結果から検体中の被検出対象物質の有無と濃度を算出するようにしたことを特徴とするものである。
又、請求項3による微量物質検出装置は、請求項1又は請求項2記載の微量物質検出装置において、上記基準反応波形を上記測定チャンバの温度によって変更するようにしたことを特徴とするものである。
又、請求項4による微量物質検出装置は、請求項1〜請求項3の何れかに記載の微量物質検出装置において、予め複数の基準反応波形を備えていて、被検出対象物質の種類や想定される濃度によって最適な基準反応波形を選択するようにしたことを特徴とするものである。
又、請求項5による微量物質検出装置は、請求項1〜請求項3の何れかに記載の微量物質検出装置において、予め複数の基準反応波形を備えていて、それら全ての基準反応波形において電流の計測により得られた測定電流波形との相互相関を計算し、得られた複数の相関強度と位置とから検体中の被検出対象物質の有無や濃度を判定・算出するようにしたことを特徴とするものである。
又、請求項6による微量物質検出装置は、請求項1〜請求項3の何れかに記載の微量物質検出装置において、予め複数の基準反応波形を備えていて、それら全ての基準反応波形において電流の計測により得られた測定電流波形とのウェーブレット計算を行い、得られた複数の解析結果から検体中の被検出対象物質の有無や濃度を判定・算出するようにしたことを特徴とするものである。
以上述べたように本願発明の請求項1による微量物質検出装置は、イオン交換膜又はイオン透過膜を介して区画された一対の室を備え検体及びバッファ液を収容する測定チャンバと、上記測定チャンバの一対の室内に設置された一対の電極と、を具備してなる微量物質検出装置において、上記一対の電極間に発生する電圧を「0」V又は略「0」Vに能動制御しながら発生する電流を計測し、 基準反応波形を予め設定・記憶しておき、上記設定・記憶されている基準反応波形と電流の計測により得られた測定電流波形との相互相関を計算し、相関の強度と位置から検体中の被検出対象物質の有無と濃度を算出するように構成されているので、単に基準電流値と測定電流値とを対比する場合に比べて、判別や検出の精度を大幅に向上させることができる。
又、請求項2による微量物質検出装置は、イオン交換膜又はイオン透過膜を介して区画された一対の室を備え検体及びバッファ液を収容する測定チャンバと、上記測定チャンバの一対の室内に設置された一対の電極と、を具備してなる微量物質検出装置において、上記一対の電極間に発生する電圧を「0」V又は略「0」Vに能動制御しながら発生する電流を計測し、基準反応波形を予め設定・記憶しておき、上記予め設定・記憶されている基準反応波形と電流の計測により得られた測定電流波形とのウェーブレットを計算し、その解析結果から検体中の被検出対象物質の有無と濃度を算出するように構成されているので、単に基準電流値と測定電流値とを対比する場合に比べて、判別や検出の精度を大幅に向上させることができる。
又、請求項3による微量物質検出装置は、請求項1又は請求項2記載の微量物質検出装置において、上記基準反応波形を上記測定チャンバの温度によって変更するように構成されているので、測定チャンバ内の温度に影響されることなく精度の高い検出が可能になる。
又、請求項4による微量物質検出装置は、請求項1〜請求項3の何れかに記載の微量物質検出装置において、予め複数の基準反応波形を備えていて、被検出物の種類や想定される濃度によって最適な基準反応波形を選択するように構成されているので、それによって、被検出対象物質の種類に応じた精度の高い検出が可能になる。
又、請求項5による微量物質検出装置は、請求項1〜請求項3の何れかに記載の微量物質検出装置において、予め複数の基準反応波形を備えていて、それら全ての基準反応波形において電流の計測により得られた測定電流波形との相互相関を計算し、得られた複数の相関強度と位置とから検体中の被検出対象物質の有無や濃度を判定・算出するように構成されているので、さらに検出精度の向上を図ることができる。
又、請求項6による微量物質検出装置は、請求項1〜請求項3の何れかに記載の微量物質検出装置において、予め複数の基準反応波形を備えていて、それら全ての基準反応波形において電流の計測により得られた測定電流波形とのウェーブレット計算を行い、得られた複数の解析結果から検体中の被検出対象物質の有無や濃度を判定・算出するように構成されているので、さらに検出精度の向上を図ることができる。
本発明の第1、第2の実施の形態を示す図で、微量物質検出装置の全体の構成を示す系統図である。 本発明の第1、第2の実施の形態を示す図で、微量物質検出装置の制御装置の中の測定回路の構成を示す回路図である。 本発明の第1、第2の実施の形態を示す図で、図2に示す測定回路の電流増幅部の構成を詳細に示す回路図である。 本発明の第1、第2の実施の形態を示す図で、一端に磁気ビーズが結合され他端に酸化還元酵素が結合された状態のDNAを模式的に示す図である。 本発明の第1、第2の実施の形態を示す図で、測定チャンバ内の反応の様子を示す模式図でてある。 本発明の第1の実施の形態を示す図で、25℃のときの基準反応波形を示す特性図である。 本発明の第1の実施の形態を示す図で、40℃のときの基準反応波形を示す特性図である。 本発明の第1の実施の形態を示す図で、相互相関を説明するための図であって、基準反応波形を示す図である。 本発明の第1の実施の形態を示す図で、相互相関を説明するための図であって、測定電流波形を示す図である。 本発明の第1の実施の形態を示す図で、相互相関を説明するための図であって、相互相関を示す図である。
以下、図1乃至図10を参照して本発明の第1の実施の形態を説明する。図1は本実施の形態による微量物質検出装置の構成を示す系統図であり、まず、チューブ1がある。このチューブ1の一端側(図1中左端)には検体注入部3が設けられていて、この検体注入部3には検体注入器5が設置されている。この検体注入器5によって検体6を注入するものである。この検体6中に被検出対象物質としてのDNAが含まれているものである。又、上記検体注入部3近傍の上記チューブ1には、バッファ液注入部7が設置されていて、このバッファ液注入部7内にはバッファ液9が充填されている。上記バッファ液注入部7は分岐チューブ11を介して上記チューブ1に接続されていて、この分岐チューブ11には第1押当バルブ13が取り付けられている。
上記バッファ液9であるが、例えば、リン酸二水素カリウムの水溶液とリン酸水素二カリウムの水溶液の混合物に、例えば、ジクロロインドフェノールという電子メディエータを添加した液体である。又、上記電子メディエータとは酸化還元酵素と電極との間の電子の移動を媒介するためのものである。
上記チューブ1には第1試薬注入部15、第2試薬注入部17が夫々分岐チューブ19、21を介して接続されている。上記第1試薬注入部15内には第1試薬23が充填されている。又、第2試薬注入部17内には第2試薬25が充填されている。上記第1試薬23であるが、検体6中の被検出対象物質としてのDNAに特異的に接合する部位を備えていて、且つ、磁性体の粒(磁性ビーズ)を有するものである。又、上記第2試薬25であるが、検体6中の被検出対象物質としてのDNAに特異的に接合する部位を備えていて、且つ、酸化若しくは還元酵素を有するものである。又、上記分岐チューブ19には第2押当バルブ27が取り付けられていると共に上記分岐チューブ21にも第3押当バルブ29が取り付けられている。
上記チューブ1には反応部31が設けられていて、この反応部31には温度制御用ヒータ33が設置されている。又、反応部31には超音波振動装置35が設置されている。上記温度制御ヒータ33によって反応に適した温度環境を実現するものである。又、上記超音波振動装置35によって攪拌効果を高めるようにしているものである。又、上記反応部31には第1磁力制御部37が設置されている。この第1磁力制御部37によって、磁気ビーズを付与された検体6内の被検出物質(DNA)を吸着・保持するようにしている。又、上記温度制御用ヒータ33の図1中左側のチューブ1には第4押当バルブ39が取り付けられている。
上記チューブ1の他端には測定チャンバ41が接続されている。この測定チャンバ41にはイオン交換膜43が設置されていて、このイオン交換膜43によって一対の室45、47が区画・形成されている。これら室45、47には電極51、53が夫々設置されている。又、測定チャンバ41は反応部31に設置された超音波振動装置35又はそれとは別に設けられた超音波振動装置により加振できる構成となっている。
尚、この実施の形態の場合にはイオン交換膜43を使用しているが、イオン透過膜を使用するようにしてもよい。
上記測定チャンバ41を挟むように分岐チューブ53、55が接続されていて、これら分岐チューブ53、55は集合されていて、そこにはポンプ57が接続されている。又、上記分岐チューブ53、チューブ1、分岐チューブ55には第5押当バルブ59、第6押当バルブ61、第7押当バルブ63が取り付けられている。又、上記測定チャンバ41には第2磁力制御部65が設置されている。
又、制御装置71が設置されていて、この制御装置71には測定回路73が設けられている。既に説明した各種機器、第1押当バルブ13、第2押当バルブ27、第3押当バルブ29、第4押当バルブ39、第5押当バルブ59、第6押当バルブ61、第7押当バルブ63、温度制御用ヒータ33、超音波振動装置35、第1磁力制御部37、ポンプ57、第2磁力制御部65は、全てこの制御装置71によって制御されるようになっている。又、電極51、53を介しての電流測定等は上記制御装置71の測定回路73によって制御されるように構成されている。
上記構成によると、まず、第1押当バルブ13、第4押当バルブ39、第5押当バルブ59を開放し、ポンプ57を駆動する。それによって、チューブ1内に負圧が発生し、バッファ液注入部7内のバッファ液9が吸引されてチューブ1内に充満されることになる。その状態で、検体注入部3を介して検体注入器5より検体6が注入される。
次に、第2押当バルブ27、第3押当バルブ29、第4押当バルブ39、第5押当バルブ59を開放して、ポンプ57による負圧によって、第1試薬注入部15、第2試薬注入部17より、第1試薬23と第2試薬25を若干量引き出す。それと同時に、第1押当バルブ13を開放してバッファ液注入部7よりバッファ液9を引き出す。これによって、反応部31に、検体6、バッファ液9、第1試薬15、第2試薬25を導いて混合させることになる。
次に、第4押当バルブ39、第5押当バルブ59を閉じて、検体6と第1試薬15、第2試薬25とを反応させる。その際、温度制御用ヒータ33によって温度調整を行うと共に、超音波振動装置35によって超音波振動を付与する。それによって、反応に適した温度環境が提供されると共に、攪拌・混合作用が働くことになる。上記検体6と第1試薬15、第2試薬25との反応により、検体6中の被検出対象物質としてのDNAの一端に磁気ビーズが結合されると共に他端に酸化還元酵素が結合されることになる。その様子を図4に示す。図4はDNA81の一端に磁気ビーズ83が結合されると共に他端に酸化還元酵素85が結合されている様子を示す図である。
次に、第1磁力制御部37を「オン」して、第1押当バルブ13、第4押当バルブ39、第5押当バルブ59を開放し、且つ、温度制御用ヒータ33によって温度調整を行うと共に、超音波振動装置35によって超音波振動を付与しながら、バッファ液9を流し続ける。それによって、検体6中の被検出対象物質は第1磁力制御部37によって吸着・保持され、その他のものは洗い流されることになる。
次に、第1押当バルブ13、第6押当バルブ61、第7押当バルブ63を開放し、ポンプ57の負圧によって吸引することにより、上記第1磁力制御部37によって吸着・保持されている反応後の検体6中の被検出対象物質を測定チャンバ41内に導く。そして、第6押当バルブ61、第7押当バルブ63を閉じて計測を行う。計測後は、第1押当バルブ13と第7押当バルブ63を開放して、ポンプ57による負圧によって計測後の検体6等を吸引して洗い流す。それによって、ポンプ57自身も洗浄されることになる。
次に、図2を参照して、制御装置71に設けられた測定回路73の構成について説明する。まず、電流増幅部91があり、この電流増幅部91にはA/D変換器93が接続されている。上記電流増幅器91により増幅された信号は上記A/D変換器93によってアナログ/デジタル変換され、マイクロコンピュータ95に入力される。又、上記マイクロコンピュータ95にはI/O97、メモリ99が接続されている。又、上記I/O97には入力手段101と投入センサ103が接続されている。
上記電流増幅部91の構成を、図3を参照して、さらに詳しく説明する。上記電流増幅器91は、演算増幅器105と抵抗107とから構成されている。上記抵抗107は、演算増幅器105と協働して発生電流を電圧に変換する機能を発揮する。又、+側端子Spは、測定チャンバ41内の一方の電極51側に接続されており、又、−側端子Snは、測定チャンバ41内の他方の電極53側に接続されている。又、+側端子Fpと−側端子Fnは、電流流し込み用の端子である。
尚、図中符号109は、図1に示す制御装置71に組み込まれた表示部であり、測定結果を表示するためのものである。
上記構成によると、測定チャンバ41において発生するノイズを含んだ電流成分に起因して、外部のインピーダンスが十分に高い場合、略10〜30mVの直流電圧が生ずる。本実施の形態の場合には、まず、この電圧を+側端子Sp及び−側端子Snを介して検出する。次に、この発生した電圧を相殺するように、演算増幅器105より抵抗107を介して+側端子Fpから−側端子Fnに向かう方向に電流を流す。これによって、上記発生した電圧を相殺して測定精度の低下を防止するようにしたものである。
因みに、+側端子Sp及び−側端子Sn間には微量(数ピコアンペア)の電流が流れるのみであり、よって、いわゆる「ドロップ電圧」が生じるようなこともない。
ここで、上記測定チャンバ41内における反応について、図5を参照して説明する。上記酸化還元酵素85として酸化酵素(例えば、グルコースオキシダーゼ)を用いた場合の、上記測定チャンバ41内での化学反応を具体的に説明する。上記測定チャンバ41の上側(図5中上方)の室45内には、上記DNA81に結合した酸化酵素96が存在している。また、上記測定チャンバ41内にはバッファ液に添加された被酸化物質98と電子メディエータ100も存在している。上記被酸化物質98は、上記酸化酵素96によって酸化され、電子102と陽イオン104を放出する。上記電子102は上記電子メディエータ100に捕らえられ、その結果、上記電子メディエータ100は「負」に荷電される。「負」に荷電された上記電子メディエータ100は、相対的に「正」電位となる上記電極51側に移動する。一方、上記陽イオン104は、イオン交換膜43を通過して、室47側に設置され、相対的に「負」電位となる上記電極53側に移動し、電子102を受け取る。その結果、上記室45と上記室47との間には上記イオン交換膜43を隔てて電位差が発生し、上記電極51と上記電極53の間に電流が流れる。この電流を測定することにより上記DNA81の検出・定量を行うものである。
又、上記した例に限らず、上記酸化還元酵素85として上記酸化酵素95の代わりに還元酵素を使用することも考えられる。この場合は、上記被酸化物質98の代わりに被還元物質が使用され、上記電極51から電子メディエータを介して電子が還元酵素へ移動して還元反応が起きる。このため電子を外部から受け取る上記電極51が「正」極、電子を外部に放出する電極53が「負」極となる。
尚、この被検出対象物質の測定は、上記電極51、53間の電圧を測定することでも行うことができる。
次に、本実施の形態における被検出対象物の有無の判別、濃度の検出について説明する。まず、既に説明したメモリ99には、予め、基準反応波形が設定・記憶されている。その基準反応波形の一例を、図6、図7に示す。図6は測定チャンバ41の温度が25℃のときの基準反応波形を示す図であり、横軸に時間を取り縦軸に電流値を取りその変化を示した図である。又、図7は測定チャンバ41の温度が40℃のときの基準反応波形を示す図であり、横軸に時間を取り縦軸に電流値を取りその変化を示した図である。
尚、図6、図7はあくまで一例であり、様々な測定チャンバ41の温度に対応するように、複数種類の基準反応波形が設定・記憶されているものである。
そして、本実施の形態の場合には、測定チャンバ41の温度によって最適な基準反応波形を選択し、その基準反応波形と電流計測により得られた実際の測定電流波形との「相互相関」を計算し、その相関の強度と位置から、検体6中における被検出対象物の有無を判別し、且つ、被検出対象物の濃度を算出するようにしたものである。
尚、ここでいう「相互相関」とは、二つの波形の類似性を判別するために使用するものであり、二つの波形の関数の配列が全て「1」であれば「相関あり」となり、全て「0」であれば「相関なし」ということになり、全て「−1」であれば「負の相関あり」ということになる。したがって、−1〜1の範囲で、相関強度が数値化されることになる。
上記相互相関に関してさらに詳しく説明する。
まず、計測された測定電流波形をディジタルデータに変換した波形をx(i)(i=0、1、2---)とし、基準反応波形をディジタルデータに変換した波形をy(i)(i=0、1、2---)とすると、両者の相互相関関数R(j)は次の式(I)に示すようなものである。
上記式(I)に基づいて相互相関を求めることにより二つの波形の類似性を判別するものである。例えば、図8に示すような基準反応波形を想定する。図8は横軸に時間をとの縦軸に電流値をとりその変化を示した図である。一方、実際の測定電流波形が図9に示すようなものであったとする。図9も横軸に時間をとの縦軸に電流値をとりその変化を示した図である。これら図8、図9に示す基準反応波形と測定電流波形をディジタルデータに変換して、波形x(i)(i=0、1、2---)と波形y(i)(i=0、1、2---)を求める。そして、それら両波形x(i)(i=0、1、2---)、y(i)(i=0、1、2---)に式(I)に示すような処理を施すことにより、図10に示すような相互相関の線図を得ることができる。図10は横軸に時間をとり縦軸に相互相関値をとりその変化を示した図である。
そして、図10に示す相互相関の線図をみると、実際の測定電流波形に大きなノイズが重畳されているにもかかわらず、相互相関の線図において、時刻20あたりで、最大の相関値0.75を示している。これは、基準反応波形に極めて近い波形が、測定電流波形の時刻20近辺から存在していることを意味しており、これによって、時刻20の位置に波形が存在していると自動的に判別されることになる。そして、相互相関の強度と位置とから被検出対象物質の有無と濃度を得るものである。
以上本実施の形態によると次のような効果を奏することができる。
まず、測定チャンバ41において発生した直流電圧を相殺するように能動制御しているので、電流を高い精度で検出することができ、微量物質の検出精度を高めることができる。
又、相対的にパワーが弱いケミカルノイズは上記能動制御により直ぐに減衰するが、検体6内に被検出対象物質が存在する場合には、明らかな電流ピークをみることができ、高い精度の検出が可能になる。
又、酸化還元反応が迅速に進行することになるので、検出に要する時間が短縮されることになる。
又、本実施の形態の場合には、電圧を能動的に計測して電流を計測するようにしているので、いわゆる「ドロップ電圧」が発生することはなく、より高い検出精度を実現することができる。
又、この実施の形態の場合には、従来のように、単に、基準電流値と測定電流とを対比することにより、検体6中における被検出対象物質の有無の判別、濃度の算出を行っているのではなく、予め、設定・記憶されている基準反応波形と測定電流波形との相互相関を計算して、その相関強度と位置とから検体6中における被検出対象物質の有無の判別、濃度の算出を行なうようにしているので、判別、検出の精度を高めることができる。
次に、図1乃至図5を参照して本願発明の第2の実施の形態を説明する。又、前記第1の実施の形態の場合には、基準反応波形と測定電流波形との相互相関を計算するようにしたが、この第2の実施の形態の場合には、基準反応波形と測定電流波形の「ウェーブレット」を計算し、その解析の結果から、検体6中における被検出対象物質の有無の判別、濃度の算出を行なうようにしたものである。
尚、ここでいう「ウェーブレット」とは、公知の「ウェーブレット解析」を意味しているものである。以下、詳細に説明する。
まず、「ウェーブレット」とは、ある波形(本実施の形態の場合には測定電流波形)に、特定の波形(本実施の形態の場合には基準反応波形)がどのように混合しているのかを解析する数学的な手法である。まず、良い条件、ノイズなしのときの特定波形を基準反応波形としてメモリ99に記憶させておく。そして、ノイズ混じりの測定電流波形とこの基準反応波形とのウェーブレットを演算することにより、「基準反応波形が測定電流波形に埋まっている位置」、「ゲイン」、「基準反応波形の周波数」を得るものである。
上記「基準反応波形が測定電流波形に埋まっている位置」であるが、薬品(バッファ液9、第1試薬23、第2試薬25)を添加した時点(反応が開始するであろう位置)からある範囲内において基準反応波形の成分が検出されれば、この測定電流波形には基準反応波形を含んでいるものと判断する。又、「ゲイン」であるが、上記正当な位置に十分なゲインが認められれば「大きな反応」であり、ゲインが小さければ「小さな反応」があると判別される。それによって、被検出対象物質の量を計算するものである。さらに、「周波数」であるが、例えば、基準反応波形に対してある範囲内から外れた周波数に出力が認められれば、その出力波形は正当な反応によるものではなくノイズによるものであると判別される。
因みに、前記第1の実施の形態において説明した相互相関の場合には、基準反応波形と測定電流波形とから、測定電流波形に基準反応波形が存在している場所(時点)と、ゲインを得ることができるが、この第2の実施の形態のウェーブレット解析の場合には、さらに周波数の情報を得ることができるものである。
このように、ウェーブレット解析を使用するこの第2の実施の形態の場合であっても、前記第1の実施の形態の場合と同様の効果を奏することができると共に、「周波数」情報をも得ることができるので、さらに高い精度の検出が可能になる。
尚、本発明は前記一実施の形態に限定されるものではない。
例えば、前記一実施の形態の場合には、「0」Vになるような能動制御の理例を挙げて説明したが、それに限定されるものではなく、略「0」Vになるような制御、例えば、±1mV以内に収まるような制御も考えられる。
又、逆電位を加えるように構成することも考えられる。
又、回路の構成は図2、図3に示した構成のものに限定されることはなく、様々な例が考えられる。
又、前記一実施の形態の場合には、上記基準反応波形を上記測定チャンバの温度によって変更するように構成したが、その際、異なる温度の基準反応波形を何種類用意しておくかは任意である。
又、予め複数の基準反応波形を備えていて、被検出対象物質の種類や想定される濃度によって最適な基準反応波形を選択するように構成することも考えられる。
又、予め複数の基準反応波形を備えていて、それら全ての基準反応波形において電流の計測により得られた測定電流波形との相互相関を計算し、得られた複数の相関強度と位置とから検体中の被検出対象物質の有無や濃度を判定・算出するようにすることも考えられる。
さらに、予め複数の基準反応波形を備えていて、それら全ての基準反応波形において電流の計測により得られた測定電流波形とのウェーブレットを計算し、得られた複数の解析結果から検体中の被検出対象物質の有無や濃度を判定・算出するようにすることも考えられる。
又、前記一実施の形態の場合には、測定チャンバとして、反応が行われる室と反応が行われない室の両方を兼備したタイプのものを例に挙げて説明したが、それに限定されるものではない。例えば、反応が行われると共に電極を備えた室と、その室内にイオン交換膜又はイオン透過膜の特性を持ち樹脂や膜等によって直接又は間接に覆われていて、且つ、電極を備えたものを配置した構成の測定チャンバであってもよい。
尚、上記直接とは電極にイオン交換膜又はイオン透過膜の樹脂が直接塗布したようなものであり、間接とは上記電極とイオン交換膜又はイオン透過膜の樹脂との間に含水樹脂等が介在しているような構成を意味しているものである。
又、前記一実施の形態の場合には、バッファ液の中に電子メディエータを入れた場合を例に挙げて説明したが、例えば、第2試薬注入部の横に第3試薬注入部を設けそこに電子メディエータをいれておき、押当バルブを開放して注入するように構成してもよい。
本発明は、微量物質を検出するための微量物質検出装置に係り、特に、微量物質の有無や量を電流値を計測することにより検出するように構成したものにおいて、電極の電位を「0」V、又は、略「0」Vとしながら、発生する電荷量を検出するように構成し、且つ、予め設定・記憶されている基準反応波形と電流の計測により得られた測定電流波形との関係から、検体中の被検出対象物質の有無や濃度を検出するようにし、それによって、検出の精度を高めることができるように工夫したものに関し、例えば、DNA(デオキシリボ核酸)の検出に好適である。
5 検体
6 被検出対象物質
41 測定チャンバ
43 イオン交換膜
45 室
47 室
51 電極
53 電極
71 制御装置
73 制御回路
91 電流増幅部
105 演算増幅器
107 抵抗

Claims (6)

  1. イオン交換膜又はイオン透過膜を介して区画された一対の室を備え検体及びバッファ液を収容する測定チャンバと、上記測定チャンバの一対の室内に設置された一対の電極と、を具備してなる微量物質検出装置において、
    上記一対の電極間に発生する電圧を「0」V又は略「0」Vに能動制御しながら発生する電流を計測し、
    基準反応波形を予め設定・記憶しておき、
    上記設定・記憶されている基準反応波形と電流の計測により得られた測定電流波形との相互相関を計算し、相関の強度と位置から検体中の被検出対象物質の有無と濃度を算出するようにしたことを特徴とする微量物質検出装置。
  2. イオン交換膜又はイオン透過膜を介して区画された一対の室を備え検体及びバッファ液を収容する測定チャンバと、上記測定チャンバの一対の室内に設置された一対の電極と、を具備してなる微量物質検出装置において、
    上記一対の電極間に発生する電圧を「0」V又は略「0」Vに能動制御しながら発生する電流を計測し、
    基準反応波形を予め設定・記憶しておき、
    上記予め設定・記憶されている基準反応波形と電流の計測により得られた測定電流波形とのウェーブレットを計算し、その解析結果から検体中の被検出対象物質の有無と濃度を算出するようにしたことを特徴とする微量物質検出装置。
  3. 請求項1又は請求項2記載の微量物質検出装置において、
    上記基準反応波形を上記測定チャンバの温度によって変更するようにしたことを特徴とする微量物質検出装置。
  4. 請求項1〜請求項3の何れかに記載の微量検出装置において、
    予め複数の基準反応波形を備えていて、被検出対象物質の種類や想定される濃度によって最適な基準反応波形を選択するようにしたことを特徴とする微量物質検出装置。
  5. 請求項1〜請求項3の何れかに記載の微量物質検出装置において、
    予め複数の基準反応波形を備えていて、それら全ての基準反応波形において電流の計測により得られた測定電流波形との相互相関を計算し、得られた複数の相関強度と位置とから検体中の被検出対象物質の有無や濃度を判定・算出するようにしたことを特徴とする微量物質検出装置。
  6. 請求項1〜請求項3の何れかに記載の微量物質検出装置において、
    予め複数の基準反応波形を備えていて、それら全ての基準反応波形において電流の計測により得られた測定電流波形とのウェーブレットを計算し、得られた複数の解析結果から検体中の被検出対象物質の有無や濃度を判定・算出するようにしたことを特徴とする微量物質検出装置。
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