JPWO2008090925A1 - コントロール液の判別方法および分析装置 - Google Patents

コントロール液の判別方法および分析装置 Download PDF

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Abstract

本発明は、作用極および対極を有する分析用具を用いて試料中の特定成分を分析するシステムにおいて、試料とコントロール液とを判別する方法に関する。この判別方法は、作用極と対極との間に電圧を印加する第1ステップと、作用極および対極によって応答電流を一定時間毎に測定する第2ステップと、応答電流のピーク値または最終値に対する相対値を演算する第3ステップと、相対値の変化率を演算する第4ステップと、変化率に基づいて、試料とコントロール液とを判別する第5ステップと、含んでいる。

Description

本発明は、試料中の特定成分を分析する分析システムにおいて、試料とコントロール液とを判別する方法に関する。
血液中におけるグルコース濃度など生体情報を知ることは、種々の疾患の発見・治療に重要である。血液中の生体情報を得る方法としては、バイオセンサなどの分析用具を用いる方法がある。この方法は、分析用具に設けられた反応試薬層に血液試料を供給して血液試料と試薬を反応させ、そのときの反応生成物に基づいて血液試料における特定成分の濃度に応じた情報を、電気化学的手法あるいは光学的手法を利用して濃度測定装置において検出するものである。
このような濃度測定装置においては、測定結果の信頼性を確保するために、装置を長期間使用しなかった場合、あるいは一定期間ごとに装置が正常に稼動するか否かを検査する必要がある。通常、濃度測定装置の検査は、ユーザが濃度測定装置を操作して手動でコントロール液測定モードを選択するとともに装置に分析用具を装着し、分析用具にコントロール液を供給することにより行なわれている。
このような方法では、ユーザとしては、装置の稼動検査を行なうための操作が必要となるばかりか、装置の検査の終了後においては、通常の測定モードに戻すための操作がさらに必要となり、負担が大きい。また、通常の測定モードからコントロール液測定モードへのモード変更を行なわずに装置の検査を行なってしまい、それとは逆に、コントロール測定モードから通常の測定モードへのモード変更を行なわずに試料の測定を行なってしまうといった事態も生じる。その結果、正確な検査結果あるいは測定結果を得られず、また再検査や再測定の必要が生じるなどの不具合が生じる。
このような不具合を解消するために、濃度測定装置において自動的にコントロール液を認識し、装置の検査を行なうことが提案されている(たとえば特許文献1−3参照)。
特許文献1に記載の方法は、全血とコントロール液との間での反応試薬層の溶解性の相違に着目したものであり、全血とコントロール液との間での測定電流値の相違に基づいて、全血とコントロール液とを区別するものである。
特許文献2には、特許文献1と同様に、電気化学的手法を利用した測定システムにおいて、測定電流値の相違に基づいて、全血とコントロール液とを判別する方法が開示されている。
特許文献3に記載の方法は、電気化学的手法を利用した測定システムにおいて、電極式のバイオセンサに対して、作用極および対極に加えて検知用電極を設ける一方で、検知用電極を利用して得られる酸化電流からコントロール液を自動的に判別するものである。先の文献の方法は、コントロール液がバイオセンサの試薬反応層と反応により得られる酸化電流の挙動と、試料と反応試薬層とが反応したときに得られる酸化電流の挙動が異なることに着目したものであり、特定時間経過時の酸化電流値あるいは酸化電流値の経時変化に基づいて、試料とコントロール液と自動的を区別するものである。
しかしながら、特許文献1ないし3の方法は、応答電流の経時変化からコントロール液と試料とを判別するものである。そのため、複数の濃度のコントロール液と、種々の濃度の試料とを区別するのは困難である。とくに、血液試料中のグルコースを測定する場合には、応答電流が血液中のヘマトクリット値の影響を受けるため、種々の濃度およびヘマトクリットの血液試料と、コントロール液とを区別するのは困難である。
特開2003−114214号公報 特開2005−531760号公報 特開2001−208718号公報
本発明は、コントロール液を自動的に判別できるようにして測定者の負担を軽減しつつ誤測定が生じることを抑制し、かつコントロール液を正確に判別できるようにすることを課題としている。
本発明の第1の側面では、作用極および対極を有する分析用具を用いて試料中の特定成分を分析するシステムにおいて、試料とコントロール液とを判別する方法であって、上記作用極と上記対極との間に電圧を印加する第1ステップと、上記作用極および上記対極を利用して応答電流を一定時間毎に測定する第2ステップと、上記応答電流のピーク値または最終値に対する相対値を演算する第3ステップと、上記相対値の変化率を演算する第4ステップと、上記変化率に基づいて、試料とコントロール液とを判別する第5ステップと、を含んでいる、コントロール液の判別方法が提供される。
第5ステップにおいては、たとえば複数の特定時間における変化率の合計が一定値以上のときに試料であると判断され、上記合計が上記一定値よりも小さいときにコントロール液であると判断される。
第5ステップにおいてはまた、第1の特定時間における変化率と複数の第2の特定時間における変化率との差分の合計が一定値以上のときに試料であると判断され、上記差分が上記一定値よりも小さいときにコントロール液であると判断される。
第5ステップにおいてはまた、複数の特定時間の変化率の平均値が一定値以上のときにコントロール液であると判断され、上記平均値が一定値よりも小さいときに試料であると判断されるようにしてもよい。この場合、コントロール液として、マンノースを含むものを使用するのが好ましい。
第1ステップは、たとえば作用極と対極との間に一定の電圧を継続的に印加することにより行なわれる。この場合、第3ステップにおいては、たとえば第2ステップにおいて得られる応答電流の最大値をピーク値として演算が行なわれ、また第2ステップにおいて得られる応答電流の最終値を用いて演算が行なわれる。
第1ステップは、作用極と対極との間に一定の電圧を一定時間印加した後に電圧の印加を一定時間中止し、さらに作用極と対極との間に一定の電圧を印加することにより行なってもよい。この場合、第3ステップにおいては、たとえば第2ステップにおいて得られる応答電流の複数のピーク値から選択されるピーク値を用いて演算が行なわれ、また第2ステップにおいて得られる応答電流の最終値を用いて演算が行なわれる。
試料としては、たとえば全血が用いられ、特定成分はグルコースとされる。
本発明の第2の側面では、作用極および対極を有する分析用具を用いて試料中の特定成分を分析する分析装置であって、上記作用極と上記対極との間に電圧を印加するための電圧印加手段と、上記作用極と上記対極との間に電圧を印加したときの応答電流を一定時間毎に測定する電流測定手段と、上記応答電流のピーク値または最終値に対する相対値を演算するとともに上記相対値の変化率を演算する演算手段と、上記演算手段において演算された上記変化率に基づいて、試料とコントロール液とを判別する制御手段と、を備えている、分析装置が提供される。
上記制御手段は、たとえば複数の特定時間における変化率の合計が一定値以上のときに試料であると判断し、上記合計が上記一定値よりも小さいときにコントロール液であると判断するように構成される。
上記制御手段は、第1の特定時間における変化率と複数の第2の特定時間における変化率との差分の合計が一定値以上のときに試料であると判断し、上記差分が上記一定値よりも小さいときにコントロール液であると判断するように構成してもよい。
上記制御手段はまた、複数の特定時間の変化率の平均値が一定値以上のときにコントロール液であると判断し、上記平均値が上記一定値よりも小さいときに試料であると判断するように構成することもできる。
上記制御手段は、たとえば上記作用極と上記対極との間に一定の電圧を継続的に印加するために上記電圧印加手段を制御するように構成される。この場合の上記演算手段は、上記電流測定手段において測定される応答電流の最大値をピーク値として上記変化率を演算するように構成するのが好ましい。上記演算手段は、上記電流測定手段において測定される応答電流の最終値を用いて上記変化率を演算するように構成してもよい。
上記制御手段はまた、上記作用極と上記対極との間に一定の電圧を一定時間印加した後に電圧の印加を一定時間中止し、さらに上記作用極と上記対極との間に一定の電圧を印加するために上記電圧印加手段を制御するように構成してもよい。この場合の上記演算手段は、上記電流測定手段において測定される応答電流の複数のピーク値から選択されるピーク値を用いて上記変化率を演算するように構成するのが好ましい。上記演算手段はまた、上記電流測定手段において測定される応答電流の最終値を用いて上記変化率の演算を行うように構成してもよい。
本発明の分析装置は、たとえば上記試料としての全血中における上記特定成分としてのグルコースを分析するように構成される。
本発明では、分析用具を用いて試料の分析を行なう分析装置などの分析システムにおいて、全血などの試料とコントロール液とを自動的に判別することが可能となる。そのため、コントロール液を測定する際に、ユーザがコントロール液を測定するためのモード選択を行なう必要はなく、ユーザの負担が軽減される。また、コントロール液を自動で判別することができれば、通常の測定モードからコントロール液測定モードへのモード変更を行なわずに分析装置の検査を行なってしまい、それとは逆に、コントロール液測定モードから通常の測定モードへのモード変更を行なわずに試料の測定を行なってしまうといった事態も生じない。その結果、正確な検査結果あるいは測定結果を得られるようになり、再検査や再測定の必要が生じない。
また、本発明のコントロール液の判別方法では、試料とコントロール液との区別を、ピーク値または最終値との相対値の変化率に基づいて行なっている。ピーク値または最終値を基準として相対値を算出することにより、試料の応答電流とコントロール液の応答電流との差をより区別しやすいものとすることができるとともに、上記相対値の変化率を演算することにより試料の応答電流とコントロール液の応答電流とをより適切に区別することが可能となる。
とくに、試料とコントロール液との変化率の差が比較的に大きな時間範囲に着目し、その時間範囲において、一定の演算を行ってその演算値を閾値と比較することにより、応答電流から試料とコントロール液とを適切に区別することが可能となる。
本発明に係る判別方法の適用対象となる分析システムの一例を示す全体斜視図である。 図1に示した分析システムで使用するバイオセンサの一例を示す斜視図である。 図2のIII−III線に沿う断面図である。 図2に示したバイオセンサの分解斜視図である。 図1のV−V線に沿う断面図である。 図1に示した分析システムのブロック図である。 本発明に係るコントロール液の判別方法を説明するためのフローチャートである。 図8A、図8Bおよび図8Cは電圧印加パターンの例を示すグラフである。 実施例1における電圧印加パターンを示すグラフである。 実施例1におけるコントロール液の応答電流の測定結果を示すグラフである。 図11A、図11Bおよび図11Cは実施例1における全血の応答電流の測定結果を示すグラフである。 図12Aは実施例1におけるピーク値を用いたコントロール液の変化率の演算結果を示すグラフであり、図12Bは実施例1におけるピーク値を用いた全血の変化率の演算結果を示すグラフである。 図13Aは実施例1における最終値を用いたコントロール液の変化率の演算結果を示すグラフであり、図13Bは実施例1における最終値を用いた全血の変化率の演算結果を示すグラフである。 実施例2における電圧印加パターンを示すグラフである。 実施例2におけるコントロール液の応答電流の測定結果を示すグラフである。 図16A、図16Bおよび図16Cは実施例2における全血の応答電流の測定結果を示すグラフである。 図17Aは実施例2におけるピーク値を用いたコントロール液の変化率の演算結果を示すグラフであり、図17Bは実施例2におけるピーク値を用いた全血の変化率の演算結果を示すグラフである。 図18Aは実施例2における最終値を用いたコントロール液の変化率の演算結果を示すグラフであり、図18Bは実施例2における最終値を用いた全血の変化率の演算結果を示すグラフである。 実施例3における電圧印加パターンを示すグラフである。 実施例3におけるコントロール液の応答電流の測定結果を示すグラフである。 図21A、図21Bおよび図21Cは実施例3における全血の応答電流の測定結果を示すグラフである。 図22Aは実施例3における最終値を用いたコントロール液の変化率の演算結果を示すグラフであり、図22Bは実施例2における最終値を用いた全血の変化率の演算結果を示すグラフである。 図23A、図23Bおよび図23Cは実施例4における変化率の演算結果を示すグラフである。
符号の説明
1 分析装置
11 電源(電圧印加手段)
12 電流測定部(電流測定手段)
13 演算部(演算手段)
14 制御部(制御手段)
2 バイオセンサ(分析用具)
24 作用極
25 対極
以下、本発明について、図面を参照して具体的に説明する。
図1に示した分析装置1は、バイオセンサ2を用いて、試料中の特定成分の濃度を測定するように構成されたものである。
バイオセンサ2は、使い捨てとして構成されており、全体として平板状の形態に形成されている。図2ないし図4に示したように、バイオセンサ2は、略長矩形状の基板20に対して、スペーサ21を介してカバー22を接合した構成を有している。バイオセンサ2では、各要素20〜22により基板20の長手方向に延びるキャピラリ23が規定されている。
スペーサ21は、基板20の上面20Aからカバー22の下面22Aまでの距離、すなわちキャピラリ23の高さ寸法を規定するためのものであり、たとえば両面テープにより構成されている。このスペーサ21には、キャピラリ23の幅寸法を規定するためスリット21Aが設けられている。
カバー22は、キャピラリ23の内部の気体を外部に排気するための排気口22Bを有している。このカバー22は、たとえばビニロンや高結晶化PVAなどの濡れ性が高い熱可塑性樹脂により形成されている。
基板20は、絶縁樹脂材料によりカバー22よりも大きな形状に形成されており、その上面20Aには、作用極24、対極25、および試薬層26が形成されている。
作用極24および対極25は、キャピラリ23に導入された血液に電圧を印加するためのものであり、端部24A,25Aが、カバー22に覆われずに露出している。これらの端部24A,25Aは、バイオセンサ2を分析装置1に装着したときに、コネクタ部3の端子31,32(図5参照)に接触させられる部分である。作用極24および対極25の端部24B,25Bは、基板20の短手方向に延びており、その一部がキャピラリ23の内部に位置している。試薬層26は、作用極24および対極25の端部24B,25Bを一連に覆うように設けられており、キャピラリ23の内部に配置されている。この試薬層26は、たとえば電子伝達物質([Ru(NH3)6]Cl3やK3[Fe(CN)6]などの錯体)および酸化還元酵素(グルコースオキシダーゼ(GOD)やグルコースデヒドロゲナーゼ(GDH))を含んでおり、血液に対して容易に溶解する固体状に形成されている。
キャピラリ23は、毛細管現象を利用して液体(試料あるいはコントロール液)を排気口22Bに向けて移動させるとともに、導入された液体を保持するためのものである。キャピラリ23の内部に液体を導入した場合には、試薬層26が溶解させられ、キャピラリ23の内部に電子伝達物質、酸化還元酵素および液体を含む液相反応系が構築される。
ここで、試料としては、血液、尿あるいは唾液などの生化学的試料が用いられ、試料における分析対象となる特定成分としては、グルコース、コレステロールあるいは乳酸を挙げることができる。
コントロール液としては、グルコースなどの特定成分および緩衝液を含み、かつ特定成分の濃度が既知のものが使用される。緩衝液は、目的とするpH範囲に緩衝能を有するものであればよく、たとえば安息香酸塩、トリス、あるいは2−モルホリノエタンスルホン酸(MES)を使用することができる。コントロール液としては、マンノースを添加したものを使用するのが好ましい。コントロール液におけるマンノースの濃度は、たとえば5M以下とされる。コントロール液にはさらに、増粘剤、防腐剤、あるいは色素などを添加してもよい。増粘剤としては、公知の種々のもの、たとえばポリビニルアルコール(PVA)あるいはエコーガム(キサンタンガム)などを使用することができる。防腐剤としては、公知の種々のもの、たとえばイソチアゾロンを使用することができる。色素としては、コントロール液を着色できるものであればよく、たとえば食用赤色40号、食用赤色106号、食用青色1号などの食用色素を使用することができる。
図5に示したように、分析装置1は、コネクタ部3および廃棄機構4を備えている。
コネクタ部3は、バイオセンサ2が装着される部分であり、端子台30に複数の端子31,32を固定した構成を有している。
複数の端子31,32は、コネクタ部3にバイオセンサ2を装着したときに、バイオセンサ2の作用極24および対極25(図2ないし図4参照)に接触し、これらの電極24,25に電圧を印加するとともに、そのときの電流値(抵抗値)を測定するためのものである。各端子31,32は、先端部が板バネとして構成されており、コネクタ部3にバイオセンサ2を装着したときに、コネクタ部3においてバイオセンサ2を適切に保持させる役割をも果している。
廃棄機構4は、使用済みのバイオセンサ2を分析装置1から廃棄するためのものである。この廃棄機構4は、コイルバネ40によって付勢された操作レバー41を有している。
操作レバー41は、バイオセンサ2を押し出す押圧体42を移動させるために操作される部分であり、その一部が筐体10から露出した状態において、筐体10に対してD1,D2方向に往復移動可能とされている。
図6に示したように、分析装置1はさらに、電源11、電流測定部12、演算部13、および制御部14をさらに備えている。
電源11は、バイオセンサ2の作用極24と対極25との間に電圧を印加するためのものであり、たとえば直流電源により構成されている。
電流測定部12は、作用極24と対極25との間に電圧を印加したときの作用極24と試料中の特定成分との間の電子授受量を測定するためのものである。
演算部13は、電流測定部12での測定結果に基づいて、試料中の特定成分の濃度を演算し、あるいはバイオセンサ2に点着された液体が試料であるかコントロール液であるかを判別するのに必要な演算を行うものである。
制御部14は、電源11のオンオフ制御、電流測定部12における測定タイミングの制御、および演算部13の動作を初めとする各種の動作を制御するものである。
次に、分析装置1の動作の一例について説明する。
図7にフローチャートで示したように、分析装置1では、バイオセンサ2が装着された場合に、まずバイオセンサ2のキャピラリ23に液体が供給されたか否かを判断する(S1)。この判断は、バイオセンサ2における作用極24と対極25との間が液絡したか否かを検出することにより行なわれる。すなわち、バイオセンサ2に液体が供給された場合には、バイオセンサ2のキャピラリ23において生じる毛細管力によってキャピラリ23が液体により満たされる。そのため、作用極24と対極25との間に電源11によって電圧を印加しておくことにより作用極24と対極25との間に電流が流れるため、作用極24と対極25との間が液絡したか否かを検出することができる。
制御部14は、バイオセンサ2に液体が供給された判断した場合には(S1:YES)、バイオセンサ2に供給された液体が試料およびコントロール液のいずれであるかを判別する(S2〜S6)。
まず、電源11によって作用極24と対極25と電圧を印加した状態において、電流測定部12によって作用極24および対極25によって応答電流を一定時間毎に測定する(S2)。応答電流を測定する時間間隔は、たとえば0.01秒〜1秒の範囲から選択される。
一方、作用極24と対極25と間への印加電圧は、たとえば0.1〜1.0Vとされる。作用極24と対極25と間へ電圧印加パターンは、作用極24と対極25との間の液絡が確認された時点を0秒として、たとえば図8Aないし図8Cに示したパターンから選択される。図8Aに示した電圧印加パターンは、液絡確認時点から一定電圧V1を一定時間T1だけ印加した後に、一定時間(T2−T1)の間電圧の印加を中止してから、最初よりも小さい一定電圧V2を印加するものである。図8Bに示した電圧印加パターンは、液絡確認時点から一定電圧Vを一定時間T1だけ印加した後に、一定時間(T2−T1)の間電圧の印加を中止してから、最初と同じ一定電圧Vを印加するものである。図8Cに示した電圧印加パターンは、液絡確認時点から一定電圧Vを継続的に印加するものである。
次いで、演算部13は、応答電流のピーク値または最終値を決定するとともに(S3)、ピーク値または最終値に対する相対値を演算する(S4)。ここで、図8Aおよび図8Bに示した電圧印加パターンでは、時間T1までと、時間T2以降のそれぞれにおいてピーク値が現れることとなるが、S3においては、試料とコントロール液とを区別できる限りにおいては、いずれのピーク値を採用してもよい。また、最終値とは、予め定められた応答電流測定時間における最終的な応答電流値をいう。
演算部13はさらに、先に演算した相対値の変化率を演算し(S5)、この変化率に基づいて、制御部14は試料とコントロール液とを判別する(S6)
制御部14は、たとえば複数の特定時間における変化率の合計が予め定めた閾値以上のときに、キャピラリ24に供給された液体が試料であると判断し、変化率が閾値よりも小さいときにコントロール液であると判断する。ここで、変化率の合計および閾値は、試料の種類、分析すべき特定成分の種類、コントロール液の組成、および電圧印加パターンなどにより決定すればよい。たとえば液絡時点から継続して一定電圧を印加して血液中のグルコースを分析する場合には、制御部14は、液絡時点から3.8秒後、4.0秒後、および4.2秒後における変化率の合計が「−3」以上のときに液体が試料であると判断し、変化率の合計が「−3」よりも小さいときに液体がコントロール液であると判断するように構成される。
制御部14はまた、第1の特定時間における変化率と複数の第2の特定時間における変化率との差分の合計が一定値以上のときに試料であると判断し、差分の合計が一定値よりも小さいときにコントロール液であると判断するように構成してもよい。たとえば液絡時点から継続して一定電圧を印加して血液中のグルコースを分析する場合には、制御部14は、液絡時点から3.0秒後と2.2秒後との差分、3.0秒後と2.4秒後との差分、3.0秒後と2.6秒後との差分、および3.0秒後と2.8秒後との差分の合計が「0.2」以上のときに液体が試料であると判断し、差分の合計が「0.2」よりも小さいときに液体がコントロール液であると判断するように構成してもよい。
制御部14はさらに、複数の特定時間の変化率の平均値が一定値以上のときにコントロール液とであると判断し、平均値が一定値よりも小さいときに試料であると判断するように構成してもよい。たとえば、液絡時点から継続して一定電圧を印加して血液中のグルコースを分析する一方でコントロール液としてマンノースを含むものを使用する場合には、制御部14は、液絡時点から1.0秒〜2.0秒の間の変化率の平均値が「−0.0175」以上のときに液体がコントロール液であると判断し、変化率が「−0.0175」よりも小さいときに液体が試料であると判断するように構成してもよい。
制御部14は、液体が試料であると判断した場合には(S6:YES)、試料中の特定成分の分析を行い(S7)、液体がコントロール液であると判断した場合には(S6:NO)、コントロール液を用いて分析装置1の状態を検査する(S8)。この検査は、通常の試料分析と同様に行なわれ、たとえばコントロール液を分析したときの特定成分が所定の範囲にあるときに分析装置1が正常に稼動していると判断する一方で、特定成分の濃度が所定の範囲にないときに分析装置1に異常があると判断する。
分析装置1では、全血などの試料とコントロール液とが自動的に判別される。そのため、コントロール液を測定する際に、ユーザがコントロール液を測定するためのモード選択を行なう必要はなく、ユーザの負担が軽減される。また、コントロール液を自動で判別するようにすれば、通常の測定モードからコントロール液測定モードへのモード変更を行なわずに分析装置1の検査を行なってしまい、それとは逆に、コントロール液測定モードから通常の測定モードへのモード変更を行なわずに試料の測定を行なってしまうといった事態も生じない。その結果、正確な検査結果あるいは測定結果を得られるようになり、再検査や再測定の必要が生じない。
本発明は、先に説明した実施の形態には限定されない。たとえば、分析装置1やバイオセンサ2の構成は図示したものには限定されない。
本実施例では、既存の血糖値測定装置とバイオセンサとを用いる血糖値測定システムにおいて、応答電流の変化率に基づいて血液試料とコントロール液とを判別することができるか否かを検討した。
血糖値測定装置としては「GT−1810」(アークレイ株式会社製)を用い、バイオセンサとしては「Gセンサー」(アークレイ株式会社製)を用いた。
血液試料としては、ヘマトクリット値(Hct)およびグルコース濃度の異なる9種類の全血を使用した。Hctは20%、42%および60%に設定し、グルコース濃度は60mg/dL、120mg/dLおよび320mg/dLに設定した。血液試料は、各種3サンプル、合計27サンプル使用した。コントロール液としてしては、下記表1の示した組成のものを使用した。
Figure 2008090925
応答電流は、バイオセンサの作用極と対極との間に、図9に示したパターンで電圧印加することにより測定した。応答電流の測定結果は、コントロール液については図10に、全血については図11Aないし図11Cにそれぞれ示した。
図10および図11Aないし図11Cを比較すれば分かるように、応答電流のみからでは、低濃度、中濃度および高濃度の全てのコントロール液を、様々なHctおよびグルコース濃度の全血と区別するのは困難であった。
次に、応答電流のピーク値に対する相対値を演算するとともに、相対値の変化率を演算した。変化率の演算結果については図12Aおよび図12Bに示した。
図12Aおよび図12Bを比較すれば分かるように、応答電流のピーク値に対する相対値の変化率は、コントロール液と全血とで異なったものとなっていた。とくに、応答時間が0.5秒から1.0秒の範囲では、コントロール液と全血との間における変化率の相違が大きかった。そこで、変化率の0.5秒値、0.6秒値、0.7秒値、0.8秒値0.9秒値および1.0秒値の合計値を演算し、その合計値についてコントロール液と全血とを比較したところ、閾値を「−0.1」に設定すれば、100%の確率でコントロール液と全血とを判別できた。
次に、応答電流の最終値(測定時間が15秒のときの応答電流値)に対する相対値を演算するとともに、相対値の変化率を演算した。変化率の演算結果については図13Aおよび図13Bに示した。
図13Aおよび図13Bを比較すれば分かるように、応答電流の最終値に対する相対値の変化率は、コントロール液と全血とで異なったものとなっていた。とくに、応答時間が0.5秒から1.0秒の範囲では、コントロール液と全血との間における変化率の相違が大きかった。そこで、変化率の0.5秒値、0.6秒値、0.7秒値、0.8秒値0.9秒値および1.0秒値の合計値を演算し、その合計値についてコントロール液と全血とを比較したところ、閾値を「−0.5」に設定すれば、100%の確率でコントロール液と全血とを判別できた。
本実施例では、実施例1と同様にして既存の血糖値測定装置とバイオセンサとを用いる血糖値測定システムにおいて、応答電流の変化率に基づいて血液試料とコントロール液とを判別することができるか否かを検討した。
血糖値測定装置としては「GT1641/61」(アークレイ株式会社製)を用い、バイオセンサとしては「ダイアセンサー」(アークレイ株式会社製)を用いた。
血液試料としては、実施例1と同様の全血試料(9種類、27サンプル)を用い、コントロール液としては下記表2に示した組成のものを用いた。
Figure 2008090925
応答電流は、バイオセンサの作用極と対極との間に、図14に示したパターンで電圧印加することにより測定した。応答電流の測定結果は、コントロール液については図15に、全血については図16Aないし図16Cにそれぞれ示した。
図15および図16Aないし図16Cを比較すれば分かるように、応答電流のみからでは、低濃度、中濃度および高濃度の全てのコントロール液を、様々なHctおよびグルコース濃度の全血と区別するのは困難であった。
次に、応答電流のピーク値に対する相対値を演算するとともに、相対値の変化率を演算した。ピーク値としては、電圧を再印加したときの応答電流のピーク値を採用した。変化率の演算結果については図17Aおよび図17Bに示した。
図17Aおよび図17Bを比較すれば分かるように、応答電流のピーク値に対する相対値の変化率は、コントロール液と全血とで異なったものとなっていた。とくに、応答時間が0.5秒から1.0秒の範囲では、コントロール液と全血との間における変化率の相違が大きかった。そこで、変化率の1秒値と0.5秒値との差分、1秒値と0.6秒値との差分、1秒値と0.7秒値との差分、1秒値と0.8秒値との差分、および1秒値と0.9秒値との差分の合計値を演算し、その合計値についてコントロール液と全血とを比較したところ、閾値を「−0.1」に設定すれば、100%の確率でコントロール液と全血とを判別できた。
次に、応答電流の最終値(測定時間が15秒のときの応答電流値)に対する相対値を演算するとともに、相対値の変化率を演算した。変化率の演算結果については図18Aおよび図18Bに示した。
図18Aおよび図18Bを比較すれば分かるように、応答電流の最終値に対する相対値の変化率は、コントロール液と全血とで異なったものとなっていた。とくに、応答時間が0.5秒から1.0秒の範囲では、コントロール液と全血との間における変化率の相違が大きかった。そこで、変化率の1秒値と0.5秒値との差分、1秒値と0.6秒値との差分、1秒値と0.7秒値との差分、1秒値と0.8秒値との差分、および1秒値と0.9秒値との差分の合計値を演算し、その合計値についてコントロール液と全血とを比較したところ、閾値を「−0.24」に設定すれば、100%の確率でコントロール液と全血とを判別できた。
本実施例では、実施例1と同様にして既存の血糖値測定装置とバイオセンサとを用いる血糖値測定システムにおいて、応答電流の変化率に基づいて血液試料とコントロール液とを判別することができるか否かを検討した。
血糖値測定装置としては「GT1910」(アークレイ株式会社製)を用い、バイオセンサとしては「Glucocard X−SENSOR」(アークレイ株式会社製)を用いた。
血液試料としては、実施例1と同様の全血試料(9種類、27サンプル)を用い、コントロール液としては下記表3に示した組成のものを用いた。
Figure 2008090925
応答電流は、バイオセンサの作用極と対極との間に、図19に示したパターンで電圧印加することにより測定した。応答電流の測定結果は、コントロール液については図20に、全血については図21Aないし図21Cにそれぞれ示した。
図20および図21を比較すれば分かるように、応答電流のみからでは、低濃度、中濃度および高濃度の全てのコントロール液を、様々なHctおよびグルコース濃度の全血と区別するのは困難であった。
次に、応答電流の最終値(測定時間が5秒のときの応答電流値)に対する相対値を演算するとともに、相対値の変化率を演算した。変化率の演算結果については図22Aおよび図22Bに示した。
図22Aおよび図22Bを比較すれば分かるように、応答電流の最終値に対する相対値の変化率は、コントロール液と全血とで異なったものとなっていた。とくに、応答時間が3.4秒から5.0秒の範囲では、コントロール液と全血との間における変化率の相違が大きかった。そこで、変化率の3.4秒値、3.6秒値、3.8秒値、4.0秒値、4.2秒値、4.4秒値、4.6秒値、4.8秒値、5.0秒値の合計値を演算し、その合計値についてコントロール液と全血とを比較したところ、閾値を「−0.18」に設定すれば、100%の確率でコントロール液と全血とを判別できた。
本実施例では、コントロール液への添加物の種類が、応答電流の変化率に基づくコントロール液と試料と判別に与える影響を検討した。
コントロール液としては、上記表3を基本組成(無添加)とし、この基本組成に添加物としてマンノース、キシロースまたはガラクトースを加えたものを使用した。添加物の添加量は、4.0Mとした。試料としては、実施例1と同様のもの(9種類、27サンプル)を使用した。
応答電流は、血糖値測定装置として「GT1910」(アークレイ株式会社製)を用い、バイオセンサとして「Glucocard X−SENSOR」(アークレイ株式会社製)を用いて測定した。バイオセンサの作用極と対極との間に対する電圧印加パターンは、図19に示した通りとした。
その一方で、測定された応答電流値に基づいて、応答電流のピーク値(最大値)に対する相対値の変化率を演算した。相対値の変化率については、図23Aに1.4秒から2.4秒までの平均値として、図23Bに1.0秒から2.0秒までの平均値として、図23Cに1.8秒から2.2秒までの平均値として示した。
図23Aないし図23Cから分かるように、一定の時間範囲における変化率の平均値においては、添加物としてマンノースを用いた場合に全血と差異が明らかなものとなった。したがって、コントロール液にマンノースなどの適宜のものを添加し、一定時間範囲における変化率の平均値を演算することによって、コントロール液と全血とを判別することが可能となる。
以上のことから分かるように、応答電流値のピーク値に対する相対値の変化率に基づけば、種々の血糖値測定装置とバイオセンサとの組み合わせにおいても、コントロール液と全血との間で変化率の差異を大きな部分を利用して演算式および閾値を適切に設定すれば、コントロール液と全血とを適切に判別することができる。また、コントロール液にマンノースのような添加物を添加することにより、コントロール液と全血とをより適切に判別することができることが伺える。

Claims (19)

  1. 作用極および対極を有する分析用具を用いて試料中の特定成分を分析するシステムにおいて、試料とコントロール液とを判別する方法であって、
    上記作用極と上記対極との間に電圧を印加する第1ステップと、
    上記作用極および上記対極を利用して応答電流を一定時間毎に測定する第2ステップと、
    上記応答電流のピーク値または最終値に対する相対値を演算する第3ステップと、
    上記相対値の変化率を演算する第4ステップと、
    上記変化率に基づいて、試料とコントロール液とを判別する第5ステップと、
    を含んでいる、コントロール液の判別方法。
  2. 上記第5ステップにおいては、複数の特定時間における変化率の合計が一定値以上のときに試料であると判断され、上記合計が上記一定値よりも小さいときにコントロール液であると判断される、請求項1に記載のコントロール液の判別方法。
  3. 上記第5ステップにおいては、第1の特定時間における変化率と複数の第2の特定時間における変化率との差分の合計が一定値以上のときに試料であると判断され、上記差分が上記一定値よりも小さいときにコントロール液であると判断される、請求項1に記載のコントロール液の判別方法。
  4. 上記第5ステップにおいては、複数の特定時間の変化率の平均値が一定値以上のときにコントロール液であると判断され、上記平均値が上記一定値よりも小さいときに試料であると判断される、請求項1に記載のコントロール液の判別方法。
  5. 上記コントロール液として、マンノースを含むものを使用する、請求項4に記載のコントロール液の判別方法。
  6. 上記第1ステップは、上記作用極と上記対極との間に一定の電圧を継続的に印加することにより行なわれ、
    上記第3ステップにおいては、上記第2ステップにおいて得られる応答電流の最大値をピーク値として演算が行なわれる、請求項1に記載のコントロール液の判別方法。
  7. 上記第1ステップは、上記作用極と上記対極との間に一定の電圧を一定時間印加した後に電圧の印加を一定時間中止し、さらに上記作用極と上記対極との間に一定の電圧を印加することにより行なわれ、
    上記第3ステップにおいては、上記第2ステップにおいて得られる応答電流の複数のピーク値から選択されるピーク値を用いて演算が行なわれる、請求項1に記載のコントロール液の判別方法。
  8. 上記第1ステップは、上記作用極と上記対極との間に一定の電圧を継続的に印加することにより行なわれ、
    上記第3ステップにおいては、上記第2ステップにおいて得られる応答電流の最終値を用いて演算が行なわれる、請求項1に記載のコントロール液の判別方法。
  9. 上記第1ステップは、上記作用極と上記対極との間に一定の電圧を一定時間印加した後に電圧の印加を一定時間中止し、さらに上記作用極と上記対極との間に一定の電圧を印加することにより行なわれ、
    上記第3ステップにおいては、上記第2ステップにおいて得られる応答電流の最終値を用いて演算が行なわれる、請求項1に記載のコントロール液の判別方法。
  10. 上記試料は全血であり、上記特定成分はグルコースである、請求項1に記載のコントロール液の判別方法。
  11. 作用極および対極を有する分析用具を用いて試料中の特定成分を分析する分析装置であって、
    上記作用極と上記対極との間に電圧を印加するための電圧印加手段と、
    上記作用極と上記対極との間に電圧を印加したときの応答電流を一定時間毎に測定する電流測定手段と、
    上記応答電流のピーク値または最終値に対する相対値を演算するとともに上記相対値の変化率を演算する演算手段と、
    上記演算手段において演算された上記変化率に基づいて、試料とコントロール液とを判別する制御手段と、
    を備えている、分析装置。
  12. 上記制御手段は、複数の特定時間における変化率の合計が一定値以上のときに試料であると判断し、上記合計が上記一定値よりも小さいときにコントロール液であると判断するように構成されている、請求項11に記載の分析装置。
  13. 上記制御手段は、第1の特定時間における変化率と複数の第2の特定時間における変化率との差分の合計が一定値以上のときに試料であると判断し、上記差分が上記一定値よりも小さいときにコントロール液であると判断するように構成されている、請求項11に記載の分析装置。
  14. 上記制御手段は、複数の特定時間の変化率の平均値が一定値以上のときにコントロール液であると判断し、上記平均値が上記一定値よりも小さいときに試料であると判断するように構成されている、請求項11に記載の分析装置。
  15. 上記制御手段は、上記作用極と上記対極との間に一定の電圧を継続的に印加するために上記電圧印加手段を制御するように構成されており、
    上記演算手段は、上記電流測定手段において測定される応答電流の最大値をピーク値として上記変化率を演算するように構成されている、請求項11に記載の分析装置。
  16. 上記制御手段は、上記作用極と上記対極との間に一定の電圧を一定時間印加した後に電圧の印加を一定時間中止し、さらに上記作用極と上記対極との間に一定の電圧を印加するために上記電圧印加手段を制御するように構成されており、
    上記演算手段は、上記電流測定手段において測定される応答電流の複数のピーク値から選択されるピーク値を用いて上記変化率を演算するように構成されている、請求項11に記載の分析装置。
  17. 上記制御手段は、上記作用極と上記対極との間に一定の電圧を継続的に印加するために上記電圧印加手段を制御するように構成されており、
    上記演算手段は、上記電流測定手段において測定される応答電流の最終値を用いて上記変化率を演算するように構成されている、請求項11に記載の分析装置。
  18. 上記制御手段は、上記作用極と上記対極との間に一定の電圧を一定時間印加した後に電圧の印加を一定時間中止し、さらに上記作用極と上記対極との間に一定の電圧を印加するために上記電圧印加手段を制御するように構成されており、
    上記演算手段は、上記電流測定手段において測定される応答電流の最終値を用いて上記変化率の演算を行うように構成されている、請求項11に記載の分析装置。
  19. 上記試料としての全血中における上記特定成分としてのグルコースを分析するように構成されている、請求項11に記載の分析装置。
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