JP2011226565A - 車両制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電動オイルポンプの構成を変更することなく、車両の燃費向上を図ることができる車両制御装置としてのECUを提供する。
【解決手段】エンジン5と、エンジン5の動力が入力されるプライマリプーリ50と、エンジン5の動力を出力するセカンダリプーリ51と、プライマリプーリ50とセカンダリプーリ51との間に掛け渡されたベルト52とを有するベルト式無段変速機8と、エンジン5の動力により、ベルト式無段変速機8に潤滑油を供給可能な機械オイルポンプ70と、ベルト式無段変速機8に潤滑油を供給可能な電動オイルポンプ71と、を備えた車両1を制御可能なECU14であって、車両1の減速時において、エンジン5の駆動を停止させ、電動オイルポンプ71を作動させると共に、セカンダリプーリ51およびプライマリプーリ50とベルト52とがそれぞれ接触する被潤滑部へ潤滑油を供給させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両制御装置に関する。
従来、エンジンのアイドル停止に伴って停止するメインポンプ(機械オイルポンプ)に代わり、電動モータによりサブポンプ(電動オイルポンプ)を駆動させて、ベルト式無段変速機の油圧回路にオイルを供給する無段変速機の油圧制御装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この油圧制御装置が搭載された車両では、燃費を向上させるべく、車両が停止したときに、エンジンを停止させている。ここで、エンジンと無段変速機との間には前後進切換機構が設けられており、この前後進切換機構は、油圧によって制御されている。従って、車両が停止してエンジンが停止すると、機械オイルポンプは停止してしまうため、油圧制御装置は、電動オイルポンプを駆動させて、前後進切換機構の油圧を制御する。
特開2004−316832号公報
従来の車両では、車両を停止させた後、エンジンを停止させたが、車両の燃費をさらに向上させるべく、車両の減速中に、エンジンを停止させる場合がある。従来の車両では、車両の減速中にエンジンが駆動するため、油圧制御装置は、機械オイルポンプからオイルを供給する。一方、車両の減速中に、エンジンを停止させた場合、機械オイルポンプは停止するため、油圧制御装置は、電動オイルポンプを駆動させて、電動オイルポンプからオイルを供給することとなる。このとき、電動オイルポンプのオイルの吐出容量は、通常、機械オイルポンプのオイルの吐出容量に比べて小さい。このため、車両の減速中において、電動オイルポンプは、機械オイルポンプのオイルの吐出容量と、同量のオイルを供給することは困難である。この場合、電動オイルポンプのオイルの吐出容量を、機械オイルポンプのオイルの吐出容量と同量となるように、電動オイルポンプの構成を大きなものに変更することが考えられる。しかしながら、電動オイルポンプの構成を大きくすると、電動オイルポンプの車両への搭載性に影響が生じたり、車両の製造コストが増大したりする。また、電動オイルポンプを大きくする分、車両の重量が増大するため、車両の燃費向上を図る上で妨げとなる。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、電動オイルポンプの構成を変更することなく、車両の燃費向上を図ることができる車両制御装置を提供することを課題とする。
本発明の車両制御装置は、エンジンと、エンジンの動力が入力される第1プーリと、エンジンの動力を駆動輪へ向けて出力する第2プーリと、第1プーリと第2プーリとの間に掛け渡されたベルトとを有するベルト式無段変速機と、エンジンの動力により、ベルト式無段変速機に潤滑油を供給可能な機械オイルポンプと、ベルト式無段変速機に潤滑油を供給可能な電動オイルポンプと、を備えた車両を制御可能な車両制御装置であって、車両の減速中において、エンジンの駆動を停止させ、電動オイルポンプを作動させると共に、第1プーリおよび第2プーリとベルトとがそれぞれ接触する被潤滑部へ潤滑油を供給させることを特徴とする。
この場合、ベルト式無段変速機は、機械オイルポンプにより供給される潤滑油の油圧によって変速制御され、車両の減速中において、ベルト式無段変速機の第1プーリへ入力されるイナーシャトルクが、予め設定されたしきい値以下となった場合、エンジンの駆動を停止させることが好ましい。
本発明にかかる車両制御装置は、エンジンの駆動が停止すると、電動オイルポンプが作動して、ベルト式無段変速機の被潤滑部へ潤滑油を供給することができる。このため、潤滑油の供給不足によって発生するベルトと各プーリとの凝着を抑制することができる。また、電動オイルポンプは、被潤滑部へ潤滑油を供給すればよいため、電動オイルポンプの構成を大きくする必要がなく、車両の減速中にエンジンを停止させることができるため、車両の燃費向上を図ることができるという効果を奏する。
図1は、本発明にかかる実施形態の車両制御装置を適用した車両を示す図である。 図2は、本発明にかかる実施形態の車両制御装置による制御動作の一例を表したフローチャートである。
以下に、本発明にかかる車両制御装置の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
〔実施形態〕
図1は、本発明にかかる実施形態の車両制御装置を適用した車両を示す図である。図1に示すように、車両1は、動力源となるエンジン5と、エンジン5に連結されたトルクコンバータ6と、トルクコンバータ6に連結された前後進切換機構(動力伝達機構)7と、前後進切換機構7に連結されたベルト式無段変速機8と、ベルト式無段変速機8に連結された減速装置9と、減速装置9に連結された差動装置10と、差動装置10に連結された駆動輪11とを備え、これらにより車両1の動力伝達経路が構成されている。そして、この車両1は、動力伝達経路に作動油を供給可能な油圧制御装置13を備え、車両を制御する車両制御装置として機能するECU14により、車両1の動力伝達経路と油圧制御装置13とを制御可能に構成されている。
エンジン5は、例えば、ガソリンエンジンやディーゼルエンジン等が用いられており、円筒形状に形成されるシリンダの中心軸方向にピストンが往復運動し、ピストンの往復運動を回転運動に変換するクランクシャフト15から動力を出力する。
トルクコンバータ6は、流体クラッチの一種であり、エンジン5から出力された動力を、作動油を介して前後進切換機構7に伝えるものである。また、トルクコンバータ6は、例えば、ロックアップ機構を有するものがあり、エンジン5からの出力トルクを増加させて、あるいはそのままの出力トルクで、前後進切換機構7に伝達する。
ベルト式無段変速機8は、入力軸となるプライマリシャフト55と、出力軸となるセカンダリシャフト60とを有している。ベルト式無段変速機8は、前後進切換機構7から入力される動力により回転するプライマリシャフト55の回転速度を、車両1の運転状態に応じて、所望のセカンダリシャフト60の回転速度に変更して出力する。なお、前後進切換機構7およびベルト式無段変速機8の詳細な説明は後述する。
減速装置9は、ベルト式無段変速機8から入力されたセカンダリシャフト60の回転速度を減速して差動装置10に伝達し、差動装置10は、車両1が旋回する際に生じる旋回の中心側、つまり内側の駆動輪11と、外側の駆動輪11との速度差を吸収する。
従って、車両1において、エンジン5が駆動すると、エンジン5から出力された動力は、クランクシャフト15を介してトルクコンバータ6に伝達される。そして、トルクコンバータ6によって出力トルクが増幅された動力、あるいは出力トルクがそのまま伝達された動力は、前後進切換機構7に伝達され、前後進切換機構7によって所望の回転方向に変更される。所望の回転方向となった動力は、ベルト式無段変速機8に入力され、入力された動力により回転するプライマリシャフト55は、ベルト式無段変速機8の所定の変速比に応じて、セカンダリシャフト60の回転速度が変更される。ベルト式無段変速機8によって、回転速度が変更されたセカンダリシャフト60からの動力は、減速装置9に入力され、入力された動力は、減速装置9によって減速された後、差動装置10に出力される。そして、差動装置10は、入力された動力を駆動輪11に伝達することにより、駆動輪11が回転し、これにより、車両1が走行する。
次に、前後進切換機構7について説明する。前後進切換機構7は、遊星歯車機構41と、フォワードクラッチ42と、リバースブレーキ43とを備えている。遊星歯車機構41は、サンギヤ44と、ピニオン45と、リングギヤ46とにより構成されている。
サンギヤ44は、トルクコンバータ6のインプットシャフト38に設けられており、ピニオン45は、サンギヤ44の周囲に複数個配置されている。各ピニオン45は、サンギヤ44の周囲で一体に公転可能に支持する切換用キャリヤ47に保持されている。この切換用キャリヤ47は、その外周端部においてフォワードクラッチ42を介して、インプットシャフト38に接続されている。リングギヤ46は、切換用キャリヤ47に保持された各ピニオン45と噛み合い、リバースブレーキ43に接続されている。
フォワードクラッチ42は、油圧制御装置13から供給される作動油により、係合制御されるものである。フォワードクラッチ42の係合解除時には、インプットシャフト38に伝達されたエンジン5からの動力がサンギヤ44に伝達される。一方、フォワードクラッチ42の係合時には、切換用キャリヤ47とサンギヤ44と各ピニオン45とが互いに相対回転することなく、インプットシャフト38に伝達されたエンジン5からの動力が直接切換用キャリヤ47に伝達される。
リバースブレーキ43は、油圧制御装置13から供給される作動油により、係合制御されるものである。リバースブレーキ43の係合時には、リングギヤ46が固定される。リバースブレーキ43の係合解除時には、リングギヤ46が解放される。
従って、前後進切換機構7は、エンジン5の動力を車両1が前進する回転方向とする場合、フォワードクラッチ42を係合すると共に、リバースブレーキ43を係合解除する。一方で、前後進切換機構7は、エンジン5の動力を車両1が後進する回転方向とする場合、フォワードクラッチ42を係合解除すると共に、リバースブレーキ43を係合する。
次に、ベルト式無段変速機8について説明する。ベルト式無段変速機8は、前後進切換機構7の出力軸に連結されたプライマリプーリ(第1のプーリ)50と、プライマリプーリ50に対向して設けられたセカンダリプーリ(第2のプーリ)51と、プライマリプーリ50とセカンダリプーリ51とに掛け渡されたベルト52とを備えている。
プライマリプーリ50は、前後進切換機構7の出力軸に連結されたプライマリシャフト55と、プライマリシャフト55に固定されたプライマリ固定シーブ56と、プライマリシャフト55に摺動自在に装着されたプライマリ可動シーブ57と、プライマリ固定シーブ56に対しプライマリ可動シーブ57を軸方向に移動させるためのプライマリ油圧室58とを有している。プライマリ固定シーブ56とプライマリ可動シーブ57とは互いに対向し合い、両者間には、略V字形状のプライマリ溝V1が形成される。
プライマリシャフト55は、その軸心に、第1作動油路55aと、第2作動油路55bとを有している。第1作動油路55aは、プライマリ油圧室58と油圧制御装置13とを接続している。第1作動油路55aには、油圧制御装置13からプライマリ油圧室58に供給される作動媒体として作動油が流入する。また、第2作動油路55bは、プライマリプーリ50を収容する空間と油圧制御装置13とを接続している。第2作動油路55bには、油圧制御装置13からプライマリプーリ50の被潤滑部に潤滑油として供給される作動油が流入する。
プライマリ可動シーブ57は、プライマリ固定シーブ56に対して、プライマリシャフト55の軸方向に移動可能に構成されている。そして、油圧制御装置13から第1作動油路55aを介して供給される作動油により、プライマリ油圧室58内の油圧が制御されることで、プライマリ可動シーブ57は、プライマリシャフト55の軸方向に移動、すなわちプライマリ固定シーブ56に対して接近したり離れたりすることが可能となっている。
同様に、セカンダリプーリ51も、プライマリシャフト55と平行に設けられたセカンダリシャフト60と、セカンダリシャフト60に固定されたセカンダリ固定シーブ61と、セカンダリシャフト60に摺動自在に装着されたセカンダリ可動シーブ62と、セカンダリ固定シーブ61に対しセカンダリ可動シーブ62を軸方向に移動させるセカンダリ油圧室63とを有している。セカンダリ固定シーブ61とセカンダリ可動シーブ62とは互いに対向し合い、両者間には、略V字形状のセカンダリ溝V2が形成される。
セカンダリシャフト60は、その軸心に、第3作動油路60aを有している。第3作動油路60aは、セカンダリ油圧室63と油圧制御装置13とを接続している。第3作動油路60aには、油圧制御装置13からセカンダリ油圧室63に供給される作動媒体として作動油が流入する。
セカンダリ可動シーブ62は、セカンダリ固定シーブ61に対して、セカンダリシャフト60の軸方向に移動可能に構成されている。そして、油圧制御装置13から第3作動油路60aを介して供給される作動油により、セカンダリ油圧室63内の油圧が制御されることで、セカンダリ可動シーブ62は、セカンダリシャフト60の軸方向に移動、すなわちセカンダリ固定シーブ61に対して接近したり離れたりすることが可能となっている。
ベルト52は、金属製の無端ベルトであり、上記のプライマリ溝V1およびセカンダリ溝V2に巻き掛けられている。そして、プライマリ油圧室58およびセカンダリ油圧室63の油圧を制御して、プライマリプーリ50およびセカンダリプーリ51の各溝V1,V2の幅を適宜変更することで、ベルト52の巻き掛け半径が変更され、この結果、ベルト式無段変速機8の変速比が所望の変速比に設定される。
次に、油圧制御装置13について説明する。油圧制御装置13は、主となる油圧源である機械オイルポンプ70と、補助となる油圧源である電動オイルポンプ71と、油圧源から作動油が供給される油圧制御回路72とを備えている。電動オイルポンプ71および油圧制御回路72には、ECU14が接続されており、ECU14は、電動オイルポンプ71の作動を制御すると共に、油圧制御回路72から供給される油圧を制御する。
機械オイルポンプ70は、図示しないオイルパンに貯留されている作動油を吸引、加圧し、吐出するものである。機械オイルポンプ70は、エンジン5の動力により作動可能となっている。このため、機械オイルポンプ70は、エンジン5の回転数の上昇に応じて、吐出される作動油の吐出量が増量し、これにより、機械オイルポンプ70からの吐出圧が上昇する。そして、機械オイルポンプ70は、油圧制御回路72へ向けて作動油を供給する。
電動オイルポンプ71は、図示しないオイルパンに貯留されている作動油を吸引、加圧し、吐出するものである。電動オイルポンプ71は、バッテリ(図示省略)から供給される電力により作動可能となっている。そして、電動オイルポンプ71は、油圧制御回路72へ向けて作動油を供給する。このとき、電動オイルポンプ71によるオイルの吐出容量は、機械オイルポンプ70によるオイルの吐出容量に比して小さくなっている。
油圧制御回路72は、スプール弁子や電磁ソレノイド等を含む図示しない油圧制御バルブと、油路L1〜L5と、を有している。そして、ECU14が油圧制御バルブを適宜制御することで、所定の油路L1〜L5内の油圧を制御可能となっている。具体的に油路としては、油圧制御回路72からフォワードクラッチ42へ至る第1油路L1と、油圧制御回路72からリバースブレーキ43へ至る第2油路L2と、油圧制御回路72から第1作動油路55aへ至る第3油路L3と、油圧制御回路72から第2作動油路55bへ至る第4油路L4と、油圧制御回路72から第3作動油路60aへ至る第5油路L5とがある。なお、図示は省略したが、上記の油路L1〜L5以外にも、油圧制御回路72からトルクコンバータ6へ至る油路がある。
従って、油圧制御装置13において、機械オイルポンプ70および電動オイルポンプ71の少なくともいずれか一方が作動することにより、油圧制御回路72へ作動油が供給されると、油圧制御回路72は、ECU14により制御されることで、所定の油路L1〜L5の油圧を制御する。これにより、油圧制御装置13は、プライマリ油圧室58およびセカンダリ油圧室63の油圧を制御して、ベルト式無段変速機8の変速比を所望の変速比に制御することができる。また、油圧制御装置13は、フォワードクラッチ42およびリバースブレーキ43へ供給される作動油の油圧を制御して、前後進切換機構7における前進または後進の切換を制御することができる。
ECU14は、車両1を制御しており、例えば、車両1の動力伝達経路の一部であるエンジン5やベルト式無段変速機8等を制御している。具体的に、ECU14は、車両1の各所に取り付けられたセンサから入力された各種入力信号や各種マップに基づいて、エンジン5の運転を制御している。例えば、エンジン5において、ECU14は、図示しない燃料噴射弁の噴射制御、エンジン5の吸入空気量を制御する図示しないスロットルバルブのスロットル開度制御、図示しない点火プラグの点火制御等を行っている。
また、ECU14は、車両1の各所に取り付けられたセンサから入力された各種入力信号や各種マップに基づいて、ベルト式無段変速機8の駆動を制御、特に変速比を制御していると共に、前後進切換機構7の前後進の切換を制御している。つまり、上記したように、ECU14は、電動オイルポンプ71の作動制御、油圧制御回路72の油圧制御等を行うことにより、ベルト式無段変速8および前後進切換機構7を制御している。
すなわち、ECU14は、エンジン5の燃料噴射弁、スロットルバルブ、点火プラグに接続されると共に、電動オイルポンプ71および油圧制御回路72に接続されており、種々のセンサが検出するエンジン回転数、スロットル開度、アクセル開度などの運転状態などに基づいて、これらの駆動を制御している。
ここで、ECU14は、車両1の燃費向上を図るべく、車両1の減速中にエンジン5を停止させている。以下、図2を参照して、ECU14により、車両1の減速中にエンジン5を停止させる場合の制御について具体的に説明する。なお、この制御では、ECU14に接続された、車両1の速度を検出する車速センサ100と、ブレーキのON/OFFを検出するブレーキペダル検出センサ101とが使用される。
車両1の走行中において、アクセルペダルの操作が解除されたり、または、アクセルペダルの操作解除と共にブレーキペダルが操作されたりすると、車両1は減速する。ECU14は、車速センサ100により車両1が減速していることを検出する(ステップS1:Yes)と、車両1が所定の車速以下になったか否かを、車速センサ100の検出速度に基づいて判定する(ステップS2)。ここで、所定の車速とは、イナーシャトルクの大きさが、予め設定されたしきい値以下となるような車速であり、イナーシャトルクとは、エンジン5とベルト式無段変速機8との連結が解除されたときにおいて、ベルト式無段変速機8のプライマリプーリ50に働くトルクである。つまり、プライマリプーリ50に入力されるイナーシャトルクは、検出された車速に基づいて導出される。そして、このイナーシャトルクがしきい値以下である場合、ベルト式無段変速機8において、ベルト52と、プライマリプーリ50およびセカンダリプーリ51との間に生じるベルト滑りの発生を抑制することができる。なお、この所定の車速は、予め実験等によって得られる車速であり、車両1の種類に応じて異なる車速となっている。
なお、ステップS1において、車両1の減速を検出しなかった場合(No)、再度ステップS1に進み、また、ステップS2において、車両1が所定の車速以下とならなかった場合(No)、つまり、車両1が所定の車速よりも大きかった場合、再度ステップS1に進む。
そして、ECU14は、車両1の減速中において、所定の車速以下になったと判定する(Yes)と、エンジン5を停止させる(ステップS3)。なお、エンジン5の停止とは、エンジン5に設けられた燃料噴射弁からの燃料噴射を停止することである。このとき、エンジン5は、車両1の減速中に、その駆動を停止させることができるため、ECU14は、車両1の停止時におけるエンジンストップ、いわゆるエンストを考慮せずにエンジン5を停止させることができる。これにより、車両1の減速中にエンジン5を停止させることは、車両1が停止してからエンジン5を停止させる場合に比して、燃料の使用を低減することができるため、車両1の燃費向上を図ることができる。
燃料噴射の停止後、エンジン5の駆動が停止すると、機械オイルポンプ70の作動が停止してしまうため、ECU14は、エンジン5の停止と同時に、電動オイルポンプ71を作動させる(ステップS4)。また、ECU14は、電動オイルポンプ71の作動と同時に、油圧制御回路72を制御して、第4油路L4の油圧を上昇させる(ステップS5)。すると、第4油路L4を流れる作動油は、第2作動油路55bに流入すると共に、第2作動油路55bからプライマリプーリ50の被潤滑部に、つまり、プライマリプーリ50およびセカンダリプーリ51とベルト52との接触部分に、潤滑油としての作動油が供給される。このとき、油圧制御回路72は、第4油路L4のみの油圧を上昇させているため、電動オイルポンプ71の作動油の吐出容量で十分足りる。
一方で、油圧制御回路72は、第1油路L1、第2油路L2、第3油路L3および第5油路L5への作動油の供給を行わないため、第1油路L1、第2油路L2、第3油路L3および第5油路L5内の油圧は、時間が経過するにつれて低下する。
第1油路L1および第2油路L2内の油圧が低下すると、前後進切換機構7では、フォワードクラッチ42およびリバースブレーキ43の係合が解除される。これにより、前後進切換機構7は、エンジン5からベルト式無段変速機8への動力伝達を遮断する。
第3油路L3および第5油路L5内の油圧が低下すると、ベルト式無段変速機8では、プライマリ油圧室58およびセカンダリ油圧室63内の油圧が低下する。プライマリ油圧室58の油圧が低下すると、プライマリ溝V1の幅は広がり易くなる。一方で、セカンダリ油圧室63内の油圧が低下すると、セカンダリ油圧室63内に設けられた図示しないリターンスプリングにより、セカンダリ可動シーブ62はベルト52側へ押圧されるため、セカンダリ溝V2の幅は広がりにくい。これにより、ベルト式無段変速機8は、その変速比が発進側(ロー側)へ変化し易くなる。
従って、ECU14は、車両1の減速中において、電動オイルポンプ71から供給される作動油を、ベルト式無段変速機8の被潤滑部にのみ供給する。換言すれば、ECU14は、車両1の減速中において、電動オイルポンプ71から供給される作動油を、前後進切換機構7のフォワードクラッチ42およびリバースブレーキ43へ供給せず、また、ベルト式無段変速機8のプライマリ油圧室58およびセカンダリ油圧室63へ供給しない。
この後、ECU14は、車速センサ100により車両1が完全に停止したことを検出する(ステップS6:Yes)と、油圧制御回路72を制御して、第1油路L1、第2油路L2、第3油路L3および第5油路L5の油圧を上昇させる(ステップS7)。これにより、ECU14は、前後進切換機構7のフォワードクラッチ42またはリバースブレーキ43の係合を制御可能なように、第1油路L1および第2油路L2の油圧を上昇させることができる。このため、ECU14は、車両1の発進後において、前後進切換機構7の係合制御を好適に実行することが可能となる。また、ECU14は、ベルト式無段変速機8のプライマリ油圧室58およびセカンダリ油圧室63における油圧を上昇させることができる。このため、ECU14は、車両1の発進後において、ベルト式無段変速機8の変速制御を好適に実行することが可能となる。なお、第1油路L1、第2油路L2、第3油路L3および第5油路L5の油圧の上昇は、電動オイルポンプ71の作動油の吐出容量で足りる構成となっている。なお、ステップS6では、車両1が完全に停止するまで、ステップS6の実行を繰り返す(ステップS6:No)。
従って、ECU14は、車両1の停止中において、電動オイルポンプ71から供給される作動油を、前後進切換機構7のフォワードクラッチ42およびリバースブレーキ43と、ベルト式無段変速機8のプライマリ油圧室58およびセカンダリ油圧室63とへ供給する。換言すれば、ECU14は、車両1の停止中において、電動オイルポンプ71から供給される作動油を、ベルト式無段変速機8の被潤滑部にのみ供給しない。
そして、ブレーキペダルの操作が解除されると、ECU14は、ブレーキペダル検出センサ101によりブレーキペダルの操作が解除されたことを検出し(ステップS8:Yes)、停止したエンジン5を再始動させる(ステップS9)。なお、ステップS8では、ブレーキペダルの操作が解除されるまで、ステップS8の実行を繰り返す(ステップS8:No)。
以上の構成によれば、ECU14は、車両1の減速時において、エンジン5の駆動を停止させると共に、電動オイルポンプ71を作動させて、ベルト式無段変速機8の被潤滑部へ向けて作動油を供給することができる。このため、ECU14は、プライマリプーリ50およびセカンダリプーリ51とベルト52との凝着を抑制することができる。このとき、電動オイルポンプ71は、第4油路L4の油圧を上昇させて、被潤滑部へ潤滑油を供給すればよいため、吐出容量を大きくする必要がなく、既設の電動オイルポンプ71の吐出容量で足りる構成となっている。これにより、ECU14は、電動オイルポンプ71の吐出容量を維持しつつ、車両1の減速中において、エンジン5を停止させることができるため、車両1の燃費向上を図ることができる。
また、ECU14は、イナーシャトルクの大きさが予め設定されたしきい値以下となったときに、エンジン5を停止させることができるため、車両1の減速中において発生するベルト式無段変速機8のベルト滑りを抑制することができる。つまり、エンジン5を停止させると、機械オイルポンプ70からの作動油の供給が減少していくため、プライマリ油圧室58およびセカンダリ油圧室63の油圧が低下し、これにより、プライマリプーリ50およびセカンダリプーリ51によるベルト52の挟持力が低減する。このとき、イナーシャトルクは、しきい値以下となっているため、ECU14がエンジン5を停止させることにより、ベルト52の挟持力が低減したとしても、ベルト滑りが発生し難い。なお、本実施形態では、イナーシャトルクは、検出した車速に基づいて導出したが、これに限らず、エンジン回転数、プライマリシャフト55の回転数やセカンダリシャフト60の回転数を所定の計算式に代入したり、所定のマップに照らし合わせたりすることで導出してもよい。
また、ECU14は、車両1の減速時において、車両1が所定の車速以下になったら、エンジン5を停止させ、第1油路L1および第2油路L2内の油圧が低下することで、エンジン5からベルト式無段変速機8への動力伝達を遮断した。この構成によれば、車両1の減速時において、車両1が所定の車速以下になる前に車両1を加速させた場合、エンジン5とベルト式無段変速機8とは連結しているため、ECU14は、エンジン5の動力をベルト式無段変速機8へ好適に伝達することができる。なお、この制御に限らず、ECU14は、車両1が所定の車速以下になる前に、フォワードクラッチ42およびリバースブレーキ43の係合を解除してもよい。つまり、ECU14は、車両1の減速時において、車両1が所定の車速以下になる前に、フォワードクラッチ42およびリバースブレーキ43の係合を解除して、エンジン5からベルト式無段変速機8への動力伝達を遮断する。この後、ECU14は、車両1が所定の車速以下になったら、エンジン5を停止するように制御してもよい。また、ECU14は、車両1が所定の車速以下になったら、エンジン5の停止と、フォワードクラッチ42およびリバースブレーキ43の係合解除とを同時に行ってもよい。
以上のように、本発明にかかる車両制御装置は、エンジンとベルト式無段変速機とを備えた車両に有用であり、特に、車両の燃費を向上させる場合に適している。
1 車両
5 エンジン
6 トルクコンバータ
7 前後進切換機構
8 ベルト式無段変速機
13 油圧制御装置
14 ECU
42 フォワードクラッチ
43 リバースブレーキ
50 プライマリプーリ
51 セカンダリプーリ
52 ベルト
58 プライマリ油圧室
63 セカンダリ油圧室
70 機械オイルポンプ
71 電動オイルポンプ
72 油圧制御回路

Claims (2)

  1. エンジンと、
    前記エンジンの動力が入力される第1プーリと、前記エンジンの動力を駆動輪へ向けて出力する第2プーリと、前記第1プーリと前記第2プーリとの間に掛け渡されたベルトとを有するベルト式無段変速機と、
    前記エンジンの動力により、前記ベルト式無段変速機に潤滑油を供給可能な機械オイルポンプと、
    前記ベルト式無段変速機に前記潤滑油を供給可能な電動オイルポンプと、を備えた車両を制御可能な車両制御装置であって、
    前記車両の減速中において、前記エンジンの駆動を停止させ、前記電動オイルポンプを作動させると共に、前記第1プーリおよび前記第2プーリと前記ベルトとがそれぞれ接触する被潤滑部へ前記潤滑油を供給させることを特徴とする車両制御装置。
  2. 前記ベルト式無段変速機は、前記機械オイルポンプにより供給される潤滑油の油圧によって変速制御され、
    前記車両の減速中において、前記ベルト式無段変速機の前記第1プーリへ入力されるイナーシャトルクが、予め設定されたしきい値以下となった場合、前記エンジンの駆動を停止させることを特徴とする請求項1に記載の車両制御装置。
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