JP2011225736A - ポリオレフィン微多孔膜、及びリチウムイオン二次電池 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】膜厚方向に連通孔を有し、膜厚21μm以上、気孔率42%以上のポリオレフィン微多孔膜であって、120℃での幅方向の熱収縮率が4%以下、ポリオレフィン全体に対するポリプロピレンの含有率が5〜20質量%であるポリオレフィン微多孔膜。
【選択図】なし
Description
ここで、セパレータには、蓄電デバイスの良好な安全性確保の観点から、一定以上の物理的強度を備えることが求められる。そして、このような事情のもと、特許文献1、2において、高密度ポリエチレンと高分子量ポリプロピレンの混合物からなる微多孔膜が提案されている。
本発明は、安全性(高温保存試験、及び釘刺し試験にて評価)と高出力特性(ハイレート特性で評価)とを両立したリチウムイオン二次電池を実現し得る、ポリオレフィン微多孔膜を提供することを目的とする。
[1]
膜厚方向に連通孔を有し、膜厚21μm以上、気孔率42%以上のポリオレフィン微多孔膜であって、120℃での幅方向の熱収縮率が4%以下、ポリオレフィン全体に対するポリプロピレンの含有率が5〜20質量%であるポリオレフィン微多孔膜。
[2]
透気度が12sec/100cc/μm以下である[1]に記載のポリオレフィン微多孔膜。
[3]
粘度平均分子量が35万以下である[1]又は[2]に記載のポリオレフィン微多孔膜。
[4]
105℃での幅方向の熱収縮率が0.5%以下である[1]〜[3]のいずれかに記載のポリオレフィン微多孔膜。
[5]
[1]〜[4]のいずれかに記載のポリオレフィン微多孔膜と、正極と、負極と、電解液とを用いて形成されたリチウムイオン二次電池。
なお、本実施の形態において、ポリオレフィン微多孔膜の長さ方向(製膜時の樹脂吐出方向)を以下、「MD」と略記することがある。また、MDと直交する方向を幅方向と呼び、以下、「TD」と略記することがある。
なお、出力密度は、SOC(State Of Charge)50%での電池電圧と放電電流との関係を示す線図において、電池の放電終止電圧(3.0V)と電流電圧特性の直線を放電終止電圧まで外挿したときの電流値(I)及び電池質量(Wt)より、次式によって求められる。
出力密度(P)=(V×I)/Wt
また、「高出力密度」とは、1000W/kg以上の出力密度であることを意味する。
また、前記微多孔膜の105℃でのTD熱収縮率は、1%以下が好ましく、さらには0.5%以下であることが好ましい。下限としては、好ましくは−0.5%以上であり、より好ましくは−0.1%以上である。
更に、MD熱収縮率は、電池作製時の巻き締りによるシワ発生防止の観点から、100℃で10%以下であることが望ましい。下限としては、好ましくは−0.5%以上であり、より好ましくは−0.1%以上である。
また、前記微多孔膜の透気度は、膜厚、気孔率とのバランスから0.1sec/100cc/μm以上が好ましく、1sec/100cc/μm以上がより好ましく、3sec/100cc/μm以上が更に好ましい。また、透過性の観点から20sec/100cc/μm以下が好ましく、12sec/100cc/μm以下がより好ましい。
また、前記微多孔膜の態様としては、単層体の態様であっても積層体の態様であっても構わない。
前記微多孔膜の製造方法としては、ポリマー材料と可塑剤、或いはポリマー材料と可塑剤と無機材とを溶融混練し押出す工程と、延伸工程と、可塑剤(及び必要に応じて無機材)抽出工程と、更には熱固定工程とを含むことが、透過性と熱収縮の物性バランスを適度にコントロールする観点から好ましい。
(1)ポリオレフィンと、可塑剤と、必要に応じて無機材とを含むポリオレフィン組成物を混練して、混練物を形成する混練工程。
(2)混練工程の後に混練物を押出し、シート状(単層、積層であることは問わない)に成型して冷却固化させるシート成形工程。
(3)シート成形工程の後、必要に応じて可塑剤や無機材を抽出し、更にシートを一軸以上の方向へ延伸する延伸工程。
(4)延伸工程の後、必要に応じて可塑剤や無機材を抽出し、更に熱処理を行う後加工工程。
このような高密度ポリエチレンが前記ポリオレフィン中に占める割合としては、好ましくは5質量%以上であり、より好ましくは10質量%以上であり、上限として好ましくは50質量%以下、より好ましくは40質量%以下である。
このような低分子量ポリエチレンが前記ポリオレフィン中に占める割合としては、好ましくは30質量%以上であり、より好ましくは50質量%以上であり、上限として好ましくは100質量%以下、より好ましくは95質量%以下である。
ポリプロピレンが前記ポリオレフィン中に占める割合としては、好ましくは5質量%以上であり、より好ましくは8質量%以上である。一方、上限として好ましくは20質量%以下であり、好ましくは18質量%以下である。
前記可塑剤としては、例えば、流動パラフィンやパラフィンワックス等の炭化水素類;フタル酸ジエチルヘキシルやフタル酸ジブチル等のエステル類;オレイルアルコールやステアリルアルコール等の高級アルコール類;等が挙げられる。
特にポリオレフィン樹脂としてポリエチレンが含まれる場合、可塑剤として流動パラフィンを用いることは、ポリオレフィン樹脂と可塑剤との界面剥離を抑制し、均一な延伸を実施する観点、又は高突刺強度を実現する観点から好ましい。また、フタル酸ジエチルヘキシルを用いることは、混練物を溶融押出しする際の負荷を上昇させ、後述する無機材の分散性を向上させる(品位の良い膜を実現する)観点から好ましい。
このような無機材としては、例えば、アルミナ、シリカ(珪素酸化物)、チタニア、ジルコニア、マグネシア、セリア、イットリア、酸化亜鉛、酸化鉄などの酸化物系セラミックス、窒化ケイ素、窒化チタン、窒化ホウ素等の窒化物系セラミックス、シリコンカーバイド、炭酸カルシウム、硫酸アルミニウム、水酸化アルミニウム、チタン酸カリウム、タルク、カオリンクレー、カオリナイト、ハロイサイト、パイロフィライト、モンモリロナイト、セリサイト、マイカ、アメサイト、ベントナイト、アスベスト、ゼオライト、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ藻土、ケイ砂等のセラミックス、ガラス繊維などが挙げられる。これらは1種を単独で、又は2種以上を併用することができる。中でも、電気化学的安定性の観点から、シリカ、アルミナ、チタニウムがより好ましく、シリカが特に好ましい。
(a)ポリオレフィンと無機材とを押出機、ニーダー等の樹脂混練装置に投入し、加熱溶融混練させながら更に可塑剤を導入し混練する方法。
(b)予めポリオレフィンと無機材と可塑剤とを、ヘンシェルミキサー等を用い所定の割合で事前混練する工程を経て、該混練物を押出機に投入し、加熱溶融させながら更に可塑剤を導入し混練する方法。
なお、無機材は全工程内のいずれかで全量あるいは一部を抽出してもよいし、製品中に残存させてもよい。また、抽出の順序、方法及び回数については特に制限はない。
また、上記熱固定後のマスターロールを所定の温度下で処理し(マスターロールのエージング操作)、その後マスターロールの巻き返し作業を行うこともできる。この工程により、マスターロール内のポリオレフィンの残存応力が開放される。マスターロールを熱処理する好ましい温度は35℃以上が好ましく、45℃以上が更に好ましく、60℃以上が特に好ましい。透過性保持の観点から120℃以下が好ましい。熱処理時間は限定されないが、24時間以上であると効果が発現しやすいため好ましい。
なお、ポリプロピレンがポリオレフィン中に占める割合については、原料中の割合と、得られる微多孔膜中の割合とで実質的に変わらない。
なお、上述したパラメータの各測定値については特に断りの無い限り、下記実施例における測定方法に準じて測定される。
デカヒドロナフタリンへ試料の劣化防止のため2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノールを0.1w%の濃度となるように溶解させ、これ(以下DHNと略す)を試料溶媒として用いる。試料をDHNへ0.1w%の濃度となるように150℃で溶解させる。作成した試料溶液を10ml採取し、キャノンフェンスケ粘度計(SO100)により135℃での標線間通過秒数(t)を計測する。また、DHNを150℃に加熱した後、10ml採取し、同様の方法により粘度計の標線間を通過する秒数(tB)を計測する。得られた通過秒数t、tBを用いて次の換算式により極限粘度[η]を算出した。
[η]=((1.651t/tB―0.651)0.5―1)/0.0834
求められた[η]より粘度平均分子量(Mv)を算出した。
原料のポリエチレン、原料のポリオレフィン混合物、微多孔膜のMvは次式により算出した。
[η]=6.77×10−4Mv0.67
原料のポリプロピレンについては、次式によりMvを算出した。
[η]=1.10×10−4Mv0.80
東洋精機製の微小測厚器、KBM(商標)用いて室温23±2℃で測定した。
10cm×10cm角の試料を微多孔膜から切り取り、その体積(cm3)と質量(g)を求め、それらと膜密度(g/cm3)より、次式を用いて計算した。
気孔率=(体積−質量/膜密度)/体積×100
なお、膜密度はポリエチレン=0.95、ポリプロピレン=0.91として、組成の分率から計算した。なお、種々の膜密度は、JIS K−7112の密度勾配管法によって求めた密度を用いることができる。
JIS P−8117に準拠し、ガーレー式透気度計(東洋精器(株)製、G−B2(商標))により測定した。
カトーテック製、KES−G5(商標)ハンディー圧縮試験器を用いて、針先端の曲率半径0.5mm、突刺速度2mm/secで、23±2℃雰囲気下にて突刺試験を行うことにより、最大突刺荷重(N)を計測し、突刺強度とした。
ポリオレフィン微多孔膜をMDに100mm、TDに100mm切り取って得たサンプルを、所定の温度(100℃、120℃、又は105℃)のオーブン中に1時間静置した。このとき、温風が直接サンプルに当たらないよう、サンプルを2枚の紙に挟んだ。オーブンからサンプルを取り出し冷却した後、そのMDの長さ(mm)、又はTDの長さ(mm)を測定し、以下の式にて算出した熱収縮率を所定の温度における熱収縮率(100℃MD熱収縮率(%)、120℃TD熱収縮率(%)、又は105℃TD熱収縮率(%))とした。なお、サンプル長が確保できないものに関しては、100mm×100mmに入る範囲で、可能な限り長いサンプルを用いた。
MD熱収縮率(%)=(100−加熱後のMDの長さ(mm))/100×100
TD熱収縮率(%)=(100−加熱後のTDの長さ(mm))/100×100
直径3cmのアルミニウム製電極で微多孔膜を挟み15gの荷重をかけ、これを菊水電子工業製の耐電圧測定機(TOS9201)に繋いで測定を実施した。測定条件は、交流電圧(60Hz)を1.0kV/secの速度でかけていき、短絡した電圧値を微多孔膜の耐電圧測定値とする。
a.正極の作製
正極活物質としてリチウムコバルト複合酸化物LiCoO2を92.2質量%、導電材としてリン片状グラファイトとアセチレンブラックをそれぞれ2.3質量%、バインダーとしてポリフッ化ビニリデン(PVDF)3.2質量%をN-メチルピロリドン(NMP)中に分散させてスラリーを調製した。このスラリーを正極集電体となるアルミニウム箔にダイコーターで塗布し、乾燥し、ロールプレス機で圧縮成形して正極を作製した。
b.負極の作製
負極活物質として人造グラファイト96.9質量%、バインダーとしてカルボキシメチルセルロースのアンモニウム塩1.4質量%とスチレン-ブタジエン共重合体ラテックス1.7質量%を精製水中に分散させてスラリーを調製した。このスラリーを負極集電体となる銅箔にダイコーターで塗布し、乾燥し、ロールプレス機で圧縮成形して負極を作製した。
c.非水電解液の調製
エチレンカーボネート:エチルメチルカーボネート=1:2(体積比)の混合溶媒に、溶質としてLiPF6を濃度1.0mol/リットルとなるように溶解させて調製した。
d.ハイレート特性評価
ポリオレフィン微多孔膜を18mmφ,上記正極及び上記負極を16mmφの円形に切り出し、正極と負極の活物質面が対向するよう、正極、ポリオレフィン微多孔膜、負極の順に重ね、蓋付きステンレス金属製容器に収納した。容器と蓋とは絶縁されており、容器は負極の銅箔と、蓋は正極のアルミ箔と接していた。この容器内に上記非水電解液を注入して密閉した。室温にて1日放置した後、25℃雰囲気下、3mA(0.5C)の電流値で電池電圧4.2Vまで充電し、到達後4.2Vを保持するようにして電流値を3mAから絞り始めるという方法で、合計6時間電池作成後の最初の充電を行った。続いて3mA(0.5C)の電流値で電池電圧3.0Vまで放電した。
25℃雰囲気下、1.1A(1.0C)の電流値で電池電圧3.6Vまで充電し、さらに3.6Vを保持するようにして電流値を1.1Aから絞り始めるという方法で、合計3時間充電を行った。次に1.1A(1.0C)、又は5.5A(5C)の電流値で電池電圧2.0Vまで放電し、1C放電容量、又は5C放電容量を得た。
1C放電容量に対する5C放電容量の割合を容量維持率(%)と定義し、この時の維持率が85%以上の場合を◎、80%以上85%未満の場合を○、80%を下回る場合を×として、ハイレート特性の指標として用いた。
e.高温保存試験評価、釘刺し試験評価
上記負極、ポリオレフィン微多孔膜、上記正極、ポリオレフィン微多孔膜の順に重ねて渦巻状に複数回捲回することで電極板積層体を作製した。この電極板積層体を外径が18mmで高さが65mmのステンレス製容器に収納し、正極集電体から導出したアルミニウム製タブを容器蓋端子部に、負極集電体から導出したニッケル製タブを容器壁に溶接した。その後、真空乾燥を行い、アルゴンボックス内にて容器内に上記非水電解液を注入し、封口することにより電池を組み立てた。
組立てた電池を1/3Cの電流値で電圧4.2Vまで定電流充電した後4.2Vの定電圧充電を5時間行い、その後1/3Cの電流で3.0Vの終止電圧まで放電を行った。次に、1Cの電流値で電圧4.2Vまで定電流充電した後4.2Vの定電圧充電を2時間行い、その後1Cの電流で3.0Vの終止電圧まで放電を行った。最後に1Cの電流値で4.2Vの定電圧充電をした後に4.2Vの定電圧充電を2時間行った。このようにして、前処理後の電池を得た。
前記前処理後の電池をオーブンに投入し、室温から5℃/minで昇温した後80℃で10日間放置した。その後、電池をオーブンから取り出し室温まで放冷してから1Cの電流で3.0Vまで放電を行い、オーブン投入前の充電量に対する容量維持率を算出した。この容量維持率が90%以上の場合を◎、85%以上90%未満の場合を○、85%未満の場合を×として、高温保存特性の指標として用いた。
また、前記前処理後の電池に対し、室温23±2℃環境にて、直径2.7mmの鉄釘をケースの外から、積層体の端部から3mmの所に、5mm/秒の速度で2mmの深さまで突き刺した。釘刺し位置から離れた電池の側面に付した熱電対で30秒後の到達温度を測定した。この時の温度が50℃以下の場合を◎、50℃を超え60℃以下の場合を○、60℃を超える場合を×として、耐釘刺し試験の特性の指標として用いた。
Mvが25万のホモポリマー(低分子量ポリエチレン)を95質量%と、Mv40万のポリプロピレンを5質量%とを、タンブラーブレンダーを用いてドライブレンドした。得られた純ポリマー混合物99質量%に酸化防止剤としてペンタエリスリチル−テトラキス−[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]を1質量%添加し、再度タンブラーブレンダーを用いてドライブレンドすることにより、ポリマー等混合物を得た。得られたポリマー等混合物は窒素で置換を行った後に、二軸押出機へ窒素雰囲気下でフィーダーにより供給した。また流動パラフィン(37.78℃における動粘度7.59×10−5m2/s)を押出機シリンダーにプランジャーポンプにより注入した。
溶融混練し、押し出される全混合物中に占める流動パラフィン量比が50質量%となるように(即ち、ポリマー濃度(「PC」と略記することがある)が50質量%となるように)、フィーダー及びポンプを調整した。溶融混練条件は、設定温度200℃であり、スクリュー回転数240rpm、吐出量12kg/hで行った。
続いて、溶融混練物を、T−ダイを経て表面温度25℃に制御された冷却ロール上に押出しキャストすることにより、原反膜厚1750μmのゲルシートを得た。
次に、同時二軸テンター延伸機に導き、二軸延伸を行った。設定延伸条件は、MD倍率7.0倍、TD倍率6.4倍(即ち、7×6.4倍)、二軸延伸温度124℃である。
次に、メチルエチルケトン槽に導き、メチルエチルケトン中に充分に浸漬して流動パラフィンを抽出除去し、その後メチルエチルケトンを乾燥除去した。
次に、熱固定(「HS」と略記することがある)を行なうべくTDテンターに導き、熱固定温度131℃、延伸倍率1.6倍でHSを行い、その後、0.85倍の緩和操作(即ち、HS緩和率が0.85倍)を行い、ポリオレフィン製微多孔膜を得た。得られた微多孔膜について、各種特性を評価した結果を下表1に示す。
下表1に示す条件以外は実施例1と同様にして微多孔膜を得た。なお、Mv70万のPEは高密度ポリエチレンである。
得られた微多孔膜について、各種特性を評価した。結果を下表1,2に示す。
Claims (5)
- 膜厚方向に連通孔を有し、膜厚21μm以上、気孔率42%以上のポリオレフィン微多孔膜であって、120℃での幅方向の熱収縮率が4%以下、ポリオレフィン全体に対するポリプロピレンの含有率が5〜20質量%であるポリオレフィン微多孔膜。
- 透気度が12sec/100cc/μm以下である請求項1に記載のポリオレフィン微多孔膜。
- 粘度平均分子量が35万以下である請求項1又は2に記載のポリオレフィン微多孔膜。
- 105℃での幅方向の熱収縮率が0.5%以下である請求項1〜3のいずれか1項に記載のポリオレフィン微多孔膜。
- 請求項1〜4のいずれかに記載のポリオレフィン微多孔膜と、正極と、負極と、電解液とを用いて形成されたリチウムイオン二次電池。
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