JP2011225294A - エレベーターの地震復旧診断運転装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】可変速で駆動されるエレベーターにあって、地震発生後の余震発生時における乗りかごの停止による衝撃を軽減させることができる。
【解決手段】制御盤5の制御回路7に設けた診断運転制御実行手段による地震復旧診断運転の終了後に、乗りかご1の走行速度を、平常時に確保し得る最高速度よりも遅い所定速度、例えば通常値(定格値)に制限する指令を出力する速度制限指令手段と、この速度制限指令手段から出力される指令に応じて、乗りかご1の走行速度を通常値に制限する制御を行う速度制限制御実行手段とを備えている。例えば、前述の速度制限指令手段は監視装置8の制御回路10に設けてあり、前述の速度制限制御実行手段は制御盤5の制御回路7に設けてある。
【選択図】図1
【解決手段】制御盤5の制御回路7に設けた診断運転制御実行手段による地震復旧診断運転の終了後に、乗りかご1の走行速度を、平常時に確保し得る最高速度よりも遅い所定速度、例えば通常値(定格値)に制限する指令を出力する速度制限指令手段と、この速度制限指令手段から出力される指令に応じて、乗りかご1の走行速度を通常値に制限する制御を行う速度制限制御実行手段とを備えている。例えば、前述の速度制限指令手段は監視装置8の制御回路10に設けてあり、前述の速度制限制御実行手段は制御盤5の制御回路7に設けてある。
【選択図】図1
Description
本発明は、エレベーターの地震復旧診断運転装置に係り、特に乗りかご内の負荷に応じて乗りかごの走行速度や加速度を変化させるエレベーターの地震復旧診断運転装置に関する。
従来、地震管制運転にて休止状態となったエレベーターを復旧させるには、作業者が該当するエレベーターに対して地震復旧診断運転を実施し、異常の有無を確認して復旧可否の判断を行っていた。しかし、復旧までの時間が掛かることから、通信回線を介して遠隔的に地震復旧診断運転を実施する技術やエレベーターの制御装置内にプログラムとして地震復旧診断運転を格納し、このプログラムを起動して地震復旧診断運転を実施する技術が知られている。
また、地震発生時の震度がある値以下であった場合、エレベーターの休止から一定時間の経過後に、エレベーターの乗りかごを低速で運転させることを可能にした技術も知られている(例えば、特許文献1参照)。
従来のエレベーターの地震復旧診断運転装置は、地震復旧診断運転において異常を検出しなかった場合にはエレベーターを通常運転状態に復旧している。そのため、地震発生後の乗りかごの走行中に余震が発生した場合、停止時の衝撃によって故障が発生する虞があった。特に、乗りかご内の負荷に応じて走行速度を変化させる制御回路を備えたエレベーター、すなわち可変速で駆動されるエレベーターは、モータの許容される駆動範囲にて最短時間で乗りかごを走行させるため、通常のエレベーターにおけるよりも走行速度が速くなる。これに伴って、乗りかごの停止時の衝撃が大きくなり、このような可変速で駆動されるエレベーターにあっては、前述した停止時の衝撃によって当該エレベーターに故障を発生する懸念がある。
本発明は、前述した問題点を考慮してなされたものであり、その目的は、可変速で駆動されるエレベーターにあって、地震発生後の余震発生時における乗りかごの停止による衝撃を軽減させることができるエレベーターの地震復旧診断運転装置を提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明は、乗りかご内の負荷に応じて、前記乗りかごの走行速度または加速度を変化させるように前記乗りかごの平常時の走行を制御する平常時走行制御手段と、地震発生時に前記乗りかごを最寄り階まで運転させて停止させる地震管制運転制御実行手段と、地震発生後に地震復旧診断運転を行う指令を出力する地震復旧診断運転開始指令手段と、この地震復旧診断運転開始指令手段から出力される指令に応じて、地震復旧診断運転を実行させる診断運転制御実行手段とを備えたエレベーターの地震復旧診断運転装置において、前記診断運転制御実行手段による地震復旧診断運転の終了後に、前記乗りかごの走行速度を、前記平常時に確保し得る最高速度よりも遅い所定速度に制限する指令を出力する速度制限指令手段と、前記速度制限指令手段から出力される指令に応じて、前記乗りかごの走行速度を前記所定速度に制限する制御を行う速度制限制御実行手段とを備えたことを特徴としている。
このように構成した本発明は、平常時走行制御手段によって平常時は乗りかごの負荷に応じて、乗りかごの走行速度または加速度を変化させるように、乗かごの平常時の走行が制御されるエレベーターにあって、地震発生後に地震復旧診断運転開始指令手段からの指令に応じて診断運転制御実行手段によって地震復旧診断運転が行われた後、速度制限制御実行手段は、速度制限指令手段の指令に応じて乗りかごの走行速度を平常時に確保し得る最高速度よりも遅い所定速度に制御する。すなわち、地震発生後に余震が発生した際に乗りかごは、乗りかご内の負荷の如何に拘わらず平常時の最高速度よりも遅い所定速度に制限されて運転される。したがって、可変速で駆動されるエレベーターにあって、地震発生後の余震発生時に平常時の最高速度よりも遅い速度からの乗りかごの停止を実現できる。これにより、乗りかごの停止による衝撃を軽減させることができる。
また、本発明は、前記発明において、前記平常時走行制御手段、前記地震管制運転制御実行手段、前記診断運転制御実行手段、及び前記速度制限制御実行手段を、前記エレベーターの制御盤に備えられる制御回路に設け、地震復旧診断運転開始指令手段、及び前記速度制限指令手段を、前記エレベーターを遠隔的に監視する監視装置に備えられる制御回路に設けるようにしてもよい。
また、本発明は、前記発明において、前記速度制限指令手段の指令による前記乗りかごの走行速度を前記所定速度に制限する制御を、解除する指令を出力する速度制限解除指令手段と、前記速度制限解除指令手段から出力される指令に応じて、前記乗りかごの走行速度を前記平常時の走行速度に復帰させる制御を行う速度復帰制御実行手段とを備えるようにしてもよい。
また、本発明は、前記発明において、前記平常時走行制御手段、前記地震管制運転制御実行手段、前記診断運転制御実行手段、前記速度制限制御実行手段、及び前記速度復帰制御実行手段を、前記エレベーターの制御盤に備えられる制御回路に設け、地震復旧診断運転開始指令手段、前記速度制限指令手段、及び前記速度制限制御解除指令手段を、前記エレベーターを遠隔的に監視する監視装置に備えられる制御回路に設けるようにしてもよい。
また、本発明は、前記発明において、前記所定速度を、前記乗りかご内の負荷が100%のときの走行速度に設定してもよい。
本発明は、地震発生後に余震が発生した際に乗りかごは、乗りかご内の負荷の如何に拘わらず平常時の最高速度よりも遅い所定速度に制限されて運転される。すなわち、可変速で駆動されるエレベーターにあって、地震発生後の余震発生時に平常時の最高速度よりも遅い速度からの乗りかごの停止を実現できる。これにより、乗りかごの停止による衝撃を従来よりも軽減させることができ、従来懸念されていた可変速で駆動されるエレベーターにおける余震発生時の当該エレベーターの故障を低減させることができる。
以下、本発明に係るエレベーターの地震復旧診断運転装置の実施の形態を図に基づいて説明する。
図1は、本発明に係るエレベーターの地震復旧診断運転装置の一実施形態を示すブロック図である。
本実施形態に係る地震復旧診断運転装置が備えられるエレベーターは、乗りかご1内の負荷に応じて、乗りかご1の走行速度または加速度を変化させるエレベーター、すなわち可変速で駆動されるエレベーターである。このエレベーターは、図1に示すように、前述の乗りかご1の他、この乗りかご1を吊り上げる主索2と、巻き掛けられた主索2を駆動して乗りかご1を昇降させる巻上げモータ3と、この巻上げモータ3の駆動力を軽減させる釣合いおもり4とを備えている。また、このエレベーターは、乗りかご1の積載重量、すなわち乗りかご1内の負荷を検出する荷重センサー20と、この荷重センサー20が出力する信号を伝送するテールコード30と、巻上げモータ3を駆動して乗りかご1の運転を制御する制御盤5とを備えている。制御盤5は、I/F回路6と制御回路7とを備えている。
また、図1に示すエレベーターは、機械室等に設置され、所定震度〔ガル(gal)値等〕以上の振動(揺れ)を感知した際に地震情報を出力する地震感知器11〔高ガル、低ガル、特低ガル、またはVセンサー(加速度センサー)を含む〕を備えている。この地震感知器11は、制御回路12とI/F回路13とを備えている。
前述した構成を備えたエレベーターから離れた場所には、図1に示すように、当該エレベーターを遠隔的に監視する監視装置8を備えている。この監視装置8も前述したエレベーターの制御盤5等と同様に、I/F回路9と制御回路10とを備えている。
本実施形態に係る地震復旧診断運転装置は、乗りかご1内の負荷に応じて、乗りかご1の走行速度または加速度を変化させるように乗りかご1の平常時の走行を制御する平常時走行制御手段と、地震発生時に乗りかご1を最寄り階まで運転させて停止させる地震管制運転制御実行手段と、地震発生後に地震復旧診断運転を行う指令を出力する地震復旧診断運転開始指令手段と、この地震復旧診断運転開始指令手段から出力される指令に応じて、地震復旧診断運転を実行させる診断運転制御実行手段とを備えるとともに、診断運転制御実行手段による地震復旧診断運転の終了後に、乗りかご1の走行速度を、平常時に確保し得る最高速度よりも遅い所定速度に制限する指令を出力する速度制限指令手段と、この速度制限指令手段から出力される指令に応じて、乗りかご1の走行速度を前述の所定速度に制限する制御を行う速度制限制御実行手段とを備えている。
さらに、本実施形態に係る地震復旧診断運転装置は、前述の速度制限指令手段の指令による乗りかご1の走行速度を所定速度に制限する制御を、解除する指令を出力する速度制限解除指令手段と、この速度制限解除指令手段から出力される指令に応じて、乗りかご1の走行速度を平常時の走行速度に復帰させる制御を行う速度復帰制御実行手段とを備えている。
例えば、前述の平常時走行制御手段、地震管制運転制御実行手段、診断運転制御実行手段、速度制限制御実行手段、及び速度復帰制御実行手段は、エレベーターの制御盤5に備えられる制御回路7に設けてあり、前述の地震復旧診断運転開始指令手段、速度制限指令手段、及び速度制限制御解除指令手段は、エレベーターを遠隔的に監視する監視装置8に備えられる制御回路10に設けてある。
前述したエレベーターの制御盤5に備えられる制御回路7に設けた平常時走行制御手段は、地震が発生していない平常時に、例えば算出された乗りかご1内の負荷、すなわち積載重量に基づいて判断される巻上げモータ3の余力の度合いに応じて、通常値(ここでは、乗りかご1内の負荷100%に対して設定される走行速度の定格値を「通常値」と記す)よりも大きな値、あるいは通常値に設定して、巻上げモータ3を駆動する制御を行う。例えば、9人乗り、走行速度の通常値60m/分のエレベーターの場合、乗車人数が3〜6人、8〜9人に対して、走行速度をそれぞれ、通常値より大きな90m/分、通常値60m/分に設定するようにしてある。なお、乗りかご1の走行速度を設定する場合、乗りかご1内の負荷、すなわち積載重量に基づくとともに、さらに乗りかご1の行先階までの走行距離にも基づいて、走行距離に対して出せる走行速度を設定してもよい。また、走行速度のみならず加速度を変化させてもよい。
前述した監視装置8の制御回路10に設けられる速度指令制限手段で指令される平常時に確保し得る最高速度よりも遅い所定速度は、例えば、前述の通常値、すなわち乗りかご1内の負荷が100%のときの走行速度に設定してある。このときには、制御盤5の制御回路7に設けられる速度制限制御実行手段によって、乗りかご1の走行速度は乗りかご1の積載重量に応じた走行速度の変化を生じさせることがなく、乗りかご1は通常値の走行速度で昇降路内を昇降するように制御される。なお、速度指令制限手段で指令される平常時に確保し得る最高速度よりも遅い所定速度は、前述の通常値のみに限られない。この所定速度は、平常時に設定され得る最高速度よりも小さな値であればよい。
図2は、本実施形態に係る地震復旧診断運転装置の動作を示すフローチャートである。
地震が発生していない平常時には、制御盤5の制御回路7に設けられた平常時走行制御手段によって乗りかご1は、前述したように乗りかご1内の負荷に応じた可変の走行速度で走行する。
このような状態にあって、ステップS100に示すように地震が発生し、この発生した地震を地震感知器11が検出すると、この地震感知器11の制御回路12は地震情報を作成し、この地震情報をI/F回路13から制御盤5に対して出力する。
ステップS101にて、制御盤5は、地震感知器11から出力された地震情報をI/F回路6を介して制御回路7に取り込む。制御回路7は、地震情報を取り込むと、地震管制運転制御実行手段によって地震管制運転を実行して、乗りかご1を最寄階まで運転させ停止させる。
ステップS102に示すように、乗りかご1を最寄階に停止させた状態で、制御盤5の制御回路7は当該エレベーターを休止状態にする処理を行う。
ステップS103にて、制御盤5の制御回路7は、エレベーターの休止状態の継続時間を計測し、所定時間が経過するまではエレベーターの休止状態を継続させる処理を行う。制御回路7は、所定時間が過ぎた場合、地震感知器11を復帰させ、エレベーターを走行可能な状態にする処理を行う。
ステップ104にて、監視装置8の制御回路10は、制御盤5の制御回路7から所定時間が経過したことを示す信号が出力され、この信号をI/F回路9を介して受け取ると、この制御回路10に設けた地震復旧診断運転開始指令手段から制御盤5の制御回路7に対して地震復旧診断運転開始指令を出力する処理がなされる。制御盤5の制御回路7に設けた診断運転制御実行手段によって地震復旧診断運転が行われる。なお、地震復旧診断運転においては、乗りかご1を無人、かつ低速で運転したときの巻上げモータ3のトルクの異常や、昇降路内の異常音などを計測することにより、塔内機器の故障や異常の検出が行われる。
ステップS105にて、地震復旧診断運転中に、主索2などの長尺物の引掛かり、塔内機器の破損のようなエレベーターを休止させることが必要な故障、すなわち異常が検出された場合、ステップS110に示すように、制御盤5の制御回路7は、乗りかご1を最寄階に停止させてエレベーターを休止状態とする処理を行う。ステップS105で、エレベーターを休止させることが必要な故障が検出されなかった場合には、ステップS106に進む。
ステップS106にて、監視装置8の制御回路10が、当該エレベーターの地震復旧診断運転が終了したことを検出すると、この制御回路10に設けた速度制限指令手段から速度制限指令が制御盤5の制御回路7に対して出力される。
ステップS107にて、速度制限指令を受信した制御盤5の制御回路7は、この制御回路7に設けた速度制限制御実行手段によって当該エレベーターの乗りかご1の走行速度を平常時の最高速度よりも遅い所定速度、すなわち前述した通常値とする制御を実行する。この通常値で乗りかご1が走行される間は、乗りかご1内の負荷、すなわち積載重量に応じた走行速度の制御は実行されない。このように走行速度を通常値に制限することで、乗りかご1内の負荷がいかなる値であっても、この乗りかご1の停止時に乗りかご1に加わる衝撃を軽減させることができる。また、ある程度の輸送量を確保することができる。
ステップS108にて、専門技術者が点検を実施すると、監視装置8の制御回路10は点検が実施されたことを検出する。この検出後、監視装置8の制御回路10に設けた速度制限解除指令手段は、制御盤5の制御回路7に対して速度制限解除指令を出力する。
ステップS109にて、速度制限解除指令を受信した制御盤5の制御回路7は、この制御回路7に設けた速度復帰制御実行手段によって、それまでの速度制限、すなわち乗りかご1の走行速度を通常値とする制限を解除し、この乗りかご1の走行速度を乗りかご1内の負荷に応じた平常時の走行速度に復帰させる処理を行う。
このように構成した本実施形態によれば、制御盤5の制御回路7に設けた平常時走行制御手段によって平常時は乗りかご1の負荷に応じて、乗かご1の走行速度または加速度を変化させるように、乗りかご1の平常時の走行が制御されるエレベーターにあって、地震発生後に監視装置8の制御回路10に設けた地震復旧診断運転開始指令手段からの指令に応じて、制御盤5の制御回路7に設けた診断運転制御実行手段によって地震復旧診断運転が行われた後、前述したように制御回路7に設けた速度制限制御実行手段は、制御回路10に設けた速度制限指令手段の指令に応じて、乗りかご1の走行速度を平常時に確保し得る最高速度よりも遅い所定速度である通常値に制御する。すなわち、地震発生後に余震が発生した際に乗りかご1は、乗りかご1内の負荷の如何に拘わらず平常時の最高速度よりも遅い所定速度に制限されて運転される。したがって、可変速で駆動されるエレベーターにあって、地震発生後の余震発生時に平常時の最高速度よりも遅い速度からの乗りかご1の停止を実現できる。これにより、乗りかご1の停止による衝撃を軽減させることができる。
なお、急停止時に乗りかご1に加わる衝撃力は、乗りかご1の運動エネルギーが大であるほど大きくなる。乗りかご1の運動エネルギーは、乗りかご1の速度Vの二乗に比例するので、平常時のように走行速度が定格値である通常値よりも大きな値で乗りかご1が運転されると、その衝撃力が大きくなる。従って、前述のように、地震発生後の走行速度を平常時の最高速度よりも遅くするように制限することにより、衝撃力を大幅に低減できる。
このように本実施形態は、可変速で駆動されるエレベーターにあって、地震発生後の余震発生時に平常時の最高速度よりも遅い速度からの乗りかごの停止を実現できる。これにより、乗りかご1の停止による衝撃を軽減させることができ、可変速で駆動されるエレベーターにおける余震発生時の当該エレベーターの故障を低減させることができる。
1 乗りかご
2 主索
3 巻上げモータ
4 釣合いおもり
5 制御盤
6 I/F回路
7 制御回路(平常時走行制御手段)(地震管制運転制御実行手段)(診断運転制御実
行手段)(速度制限制御実行手段)(速度復帰制御実行手段)
8 監視装置
9 I/F回路
10 制御回路(速度制限指令手段)(速度制限解除指令手段)
11 地震感知器
12 制御回路
13 I/F回路
20 荷重センサー
30 テールコード
2 主索
3 巻上げモータ
4 釣合いおもり
5 制御盤
6 I/F回路
7 制御回路(平常時走行制御手段)(地震管制運転制御実行手段)(診断運転制御実
行手段)(速度制限制御実行手段)(速度復帰制御実行手段)
8 監視装置
9 I/F回路
10 制御回路(速度制限指令手段)(速度制限解除指令手段)
11 地震感知器
12 制御回路
13 I/F回路
20 荷重センサー
30 テールコード
Claims (5)
- 乗りかご内の負荷に応じて、前記乗りかごの走行速度または加速度を変化させるように前記乗りかごの平常時の走行を制御する平常時走行制御手段と、地震発生時に前記乗りかごを最寄り階まで運転させて停止させる地震管制運転制御実行手段と、地震発生後に地震復旧診断運転を行う指令を出力する地震復旧診断運転開始指令手段と、この地震復旧診断運転開始指令手段から出力される指令に応じて、地震復旧診断運転を実行させる診断運転制御実行手段とを備えたエレベーターの地震復旧診断運転装置において、
前記診断運転制御実行手段による地震復旧診断運転の終了後に、前記乗りかごの走行速度を、前記平常時に確保し得る最高速度よりも遅い所定速度に制限する指令を出力する速度制限指令手段と、
前記速度制限指令手段から出力される指令に応じて、前記乗りかごの走行速度を前記所定速度に制限する制御を行う速度制限制御実行手段とを備えたことを特徴とするエレベーターの地震復旧診断運転装置。 - 請求項1に記載のエレベーターの地震復旧診断運転装置において、
前記平常時走行制御手段、前記地震管制運転制御実行手段、前記診断運転制御実行手段、及び前記速度制限制御実行手段を、前記エレベーターの制御盤に備えられる制御回路に設け、
前記地震復旧診断運転開始指令手段、及び前記速度制限指令手段を、前記エレベーターを遠隔的に監視する監視装置に備えられる制御回路に設けたことを特徴とするエレベーターの地震復旧診断運転装置。 - 請求項1に記載のエレベーターの地震復旧診断運転装置において、
前記速度制限指令手段の指令による前記乗りかごの走行速度を前記所定速度に制限する制御を、解除する指令を出力する速度制限解除指令手段と、
前記速度制限解除指令手段から出力される指令に応じて、前記乗りかごの走行速度を前記平常時の走行速度に復帰させる制御を行う速度復帰制御実行手段とを備えたことを特徴とするエレベーターの地震復旧診断運転装置。 - 請求項3に記載のエレベーターの地震復旧診断運転装置において、
前記平常時走行制御手段、前記地震管制運転制御実行手段、前記診断運転制御実行手段、前記速度制限制御実行手段、及び前記速度復帰制御実行手段を、前記エレベーターの制御盤に備えられる制御回路に設け、
前記地震復旧診断運転開始指令手段、前記速度制限指令手段、及び前記速度制限制御解除指令手段を、前記エレベーターを遠隔的に監視する監視装置に備えられる制御回路に設けたことを特徴とするエレベーターの地震復旧診断運転装置。 - 請求項1〜4のいずれか1項に記載のエレベーターの地震復旧診断運転装置において、
前記所定速度を、前記乗りかご内の負荷が100%のときの走行速度に設定したことを特徴とするエレベーターの地震復旧診断運転装置。
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JP2007145472A (ja) * | 2005-11-25 | 2007-06-14 | Hitachi Building Systems Co Ltd | 地震管制運転の復旧システム |
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2010
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