JP2011225031A - ステアリング装置の支持構造及びステアリング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両メンバによるラックハウジングの支持剛性を高めることができるステアリング装置の支持構造及びステアリング装置を提供する。
【解決手段】ラック軸3の軸線と略直交する方向に開口するラックハウジング2のボルト孔21と、該ボルト孔21に対応する車両メンバ25のボルト孔31にボルト23を挿通し、その先端にナット24を螺着することによりラックハウジング2を車両メンバ25に対して剛的に支持するようにした。そして、ボルト孔21が形成された固定部22の車両メンバ25に対向する座面28に、ラック軸直交方向に沿って該座面28におけるボルト孔21が開口した内径側よりも外径側が対向面33に向かって突出するような凹部41を形成し、座面28が受ける締結力が、該座面28の内径側よりも外径側の方で大きくなるようにした。
【選択図】図2

Description

本発明は、ステアリング装置の支持構造及びステアリング装置に関する。
従来、車両用のステアリング装置には、ステアリングホイールの操舵に伴うステアリングシャフトの回転を、ラックアンドピニオン機構によってラック軸の往復動に変換することにより、転舵輪の舵角を変更するようにしたものがある。この種のステアリング装置としては、ラック軸を往復動可能に支持するラックハウジングが、ボルト及びナットにより車両メンバに対して剛的に支持されることで、車両に組み付けられるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
こうしたステアリング装置の支持構造としては、例えば図12に示される構造がある。詳述すると、ラックハウジング91にはボルト孔92を有する固定部93が、その軸方向両端にそれぞれ設けられている(図12では1つのみ図示)。このボルト孔92は、ラック軸94の軸線L1と略直交する方向に開口している。また、固定部93は、ラックハウジング91に一体形成されるとともにボルト孔92が形成された本体95と、該本体95の車両メンバ96側に設けられる円筒状のスペーサ97とを備えている。このスペーサ97は、ボルト孔92に圧入される筒部98と、同筒部98の下端から径方向外側に延出されたフランジ部99とからなる。そして、スペーサ97の車両メンバ96と対向する座面101は、平坦な平面状に形成されている。
なお、ボルト102と、ボルト孔92との間には、組み付け性等の観点からクリアランス(隙間)が設けられているため、ラックハウジング91は、ラック軸94の往復動に伴ってその軸線方向に移動する虞がある。そこで、座面101に車両メンバ96との間の摩擦係数を高くするための皮膜(図示略)を形成することで、ラックハウジング91が車両メンバ96に対して相対移動することを防止している。
一方、車両メンバ96は、断面略四角枠状に形成されたメンバ本体96aと、同メンバ本体96aに固定されるとともにラックハウジング91のボルト孔92に対応するボルト孔103が形成された円環状のカラー96bとを備えてなる。このメンバ本体96aには、ボルト孔103の内径と同一の内径を有する挿通孔104が、同ボルト孔103と同軸上に形成されている。また、このカラー96bの上記座面101との対向面105は、平坦な平面状に形成されている。そして、ラックハウジング91は、各ボルト孔92,103及び挿通孔104にボルト102を挿通し、その先端にナット106を螺合することにより、車両メンバ96に対して剛的に支持されている。詳しくは、ボルト102にナット106を螺合することにより生じる同ボルト102の軸力によって、座面101と対向面105とに互いに近接する方向の締結力がそれぞれ作用することで、ラックハウジング91は車両メンバ96に対して剛的に支持されている。
特開2001−80528号公報
ところで、ボルト102の軸力は、その頭部102a及びナット106を介してラックハウジング91及び車両メンバ96に伝達されるため、締結力はボルト102の軸部102bに近い方が大きくなる。そのため、上記従来のように座面101及び対向面105が平坦な平面状に形成される構成では、図13に示すように、座面101に作用する締結力Fは、ボルト102の軸部102bに近いほど大きく、同軸部102bから遠くなるほど小さくなる。つまり、座面101の外径側と対向面105との間よりも、同座面101の内径側と対向面105との間の方が大きな締結力Fを受ける状態となる。
そして、このような状態では、締結力Fがボルト102に近い内径側に集中することで、ラックハウジング91は、車両メンバ96との接合部分を通りラック軸94と平行な軸線回りに揺動し易くなる、すなわち車両メンバ96によるラックハウジング91の支持剛性が低くなる。その結果、ラックハウジング91の揺動に伴って、ラック軸94に噛合するピニオンシャフト107の同ラック軸94に対する角度変化が大きくなり、操舵トルクの伝達効率が悪化することで、操舵フィーリングが低下する虞がある。
なお、このような問題は、固定部93がスペーサ97を備える場合に限らず、本体95が車両メンバ96に対向する構成、すなわち本体95に座面が設けられる構成においても、同座面が平坦な平面状に形成された場合には、同様に生じ得る。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、車両メンバによるラックハウジングの支持剛性を高めることができるステアリング装置の支持構造及びステアリング装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、ラック軸を往復動可能に支持するとともにボルト孔を有する固定部が設けられたラックハウジングと、前記ラックハウジングのボルト孔に対応するボルト孔が形成された車両メンバとを備え、前記各ボルト孔は前記ラック軸の軸線と直交する方向に開口し、該各ボルト孔にボルトが挿通されることにより前記ラックハウジングが該車両メンバに対して剛的に支持されるステアリング装置の支持構造において、前記固定部の前記車両メンバに対向する座面、及び前記車両メンバの前記座面との対向面のいずれか一方には、前記ラック軸の軸線方向及び前記ボルトの軸線方向と直交する直交方向に沿って、前記ボルト孔が開口した内径側よりも外径側が前記座面及び前記対向面のいずれか他方に向かって突出するような凹部が形成され、前記座面が受ける前記ボルトの軸力に起因した締結力が、該座面の内径側よりも外径側の方で大きくなることを要旨とする。
上記構成によれば、座面及び対向面のいずれか一方には凹部が形成されることにより、ラック軸の軸線方向及びボルトの軸線方向と直交する直交方向に沿って、その内径側よりも外径側が座面及び対向面のいずれか他方に向かって突出される。従って、座面の外径側が対向面に対して強く接触するようになるため、直交方向において座面の内径側よりも外径側で受ける締結力が大きくなる。そして、このように締結力がボルトから離間した外径側に集中することで、ラックハウジングが車両メンバとの接合部分を通りラック軸と平行な軸線回りに揺動し難くなる、すなわち車両メンバによるラックハウジングの支持剛性を高くすることができる。その結果、ラックハウジングの揺動に伴って、ラック軸に噛合するピニオンシャフトの該ラック軸に対する角度変化が小さくなるため、操舵フィーリングの低下を抑制できる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のステアリング装置の支持構造において、前記固定部は、前記車両メンバとの間に介在されるスペーサを備え、前記スペーサに前記車両メンバに対向する前記座面が設けられたことを要旨とする。
上記構成によれば、座面がスペーサに設けられるため、該座面に摩擦係数を高くするための皮膜を形成する必要がある場合において、該皮膜を容易に形成することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のステアリング装置の支持構造において、前記凹部は、前記座面及び前記対向面のいずれか一方における内径側よりも外径側が、前記ラック軸の軸線方向に沿って、前記座面及び前記対向面のいずれか他方に向かって突出するように形成され、前記座面及び前記対向面のいずれか他方には、前記凹部に対応する凸部が形成されたことを要旨とする。
上記構成によれば、座面及び対向面のいずれか一方には、ラック軸の軸線方向に沿ってボルト孔が開口する内径側よりも外径側が座面及び対向面のいずれか他方に向かって突出するような凹部が形成されるとともに、他方には該凹部に対応する凸部が形成されている。そのため、これら凹部と凸部とが係合することで、ラックハウジングの車両メンバに対するラック軸の軸線方向に沿った相対移動を規制することができる。従って、座面に、車両メンバとの間の摩擦係数を高くするための皮膜を形成せずともよく、製造コストの低減を図ることができる。また、凹部と凸部とが係合することで、ラックハウジングの車両メンバに対するラック軸の軸線方向及び直交方向の位置合わせがされるため、ステアリング装置の組み付け性の向上を図ることができる。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のステアリング装置の支持構造において、前記凹部及び前記凸部は、互いに同軸上に設けられた円錘形状にそれぞれ形成されたことを要旨とする。
上記構成によれば、凹部及び凸部が円錘形状であるため、これら凹部及び凸部を容易に形成することができる。
請求項5に記載の発明は、請求項3に記載のステアリング装置の支持構造において、前記凹部及び前記凸部は、互いに同軸上に設けられた多角錘形状にそれぞれ形成されたことを要旨とする。
上記構成によれば、凹部及び凸部が多角錘形状であるため、凹部が凸部に係合することで、ラックハウジングの車両メンバに対するラック軸の軸線方向及び直交方向の位置合わせに加え、ボルトの周方向における位置合わせを行うことができるため、ステアリング装置の組み付け性の更なる向上を図ることができる。
請求項6に記載の発明は、請求項1又は2に記載のステアリング装置の支持構造において、前記凹部は、前記ラック軸の軸線方向と平行な軸線を有する三角柱状に形成されたことを要旨とする。
上記構成によれば、凹部がラック軸の軸線方向と平行な軸線を有する三角柱状に形成されるため、座面は、直交方向の両側に向かって対向面側に突出するように傾斜した2つの傾斜座面により構成される。そのため、例えば凹部を円錐形状とする場合に比べ、座面におけるボルトから直交方向に離間した部分の面積が多くなるため、車両メンバによるラックハウジングの支持剛性を効率的に高くすることができる。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載のステアリング装置の支持構造において、前記座面及び前記対向面のいずれか他方には、前記ラック軸の軸線方向と平行な軸線を有する三角柱状の凸部が形成されたことを要旨とする。
上記構成によれば、凹部と凸部とが係合することで、ラックハウジングの車両メンバに対する直交方向の位置合わせがされるため、ステアリング装置の組み付け性の向上を図ることができる。
請求項8に記載の発明は、ラック軸を往復動可能に支持するとともにボルト孔を有する固定部が設けられたラックハウジングを備え、前記ラックハウジングのボルト孔は前記ラック軸の軸線と直交する方向に開口し、該ラックハウジングのボルト孔及び車両メンバに形成されたボルト孔にボルトが挿通されることにより、前記ラックハウジングが該車両メンバに対して剛的に支持されるステアリング装置において、前記固定部の前記車両メンバに対向する座面には、前記ラック軸の軸線方向及び前記ボルトの軸線方向と直交する直交方向に沿って、前記ボルト孔が開口した内径側よりも外径側が前記車両メンバの前記座面との対向面に向かって突出するような凹部が形成され、前記座面が受ける前記ボルトの軸力に起因した締結力が、該座面の内径側よりも外径側の方で大きくなることを要旨とする。
上記構成によれば、座面には凹部が形成されることにより、ラック軸の軸線方向及びボルトの軸線方向と直交する直交方向に沿って、その内径側よりも外径側が対向面に向かって突出される。従って、座面の外径側が対向面に対して強く接触するようになるため、直交方向において座面の内径側よりも外径側で受ける締結力が大きくなる。そして、このように締結力がボルトから離間した外径側に集中することで、ラックハウジングが車両メンバとの接合部分を通るラック軸と平行な軸線回りに揺動し難くなる、すなわち車両メンバによるラックハウジングの支持剛性を高くすることができる。その結果、ラックハウジングの揺動に伴って、ラック軸に噛合するピニオンシャフトの該ラック軸に対する角度変化が小さくなるため、操舵フィーリングの低下を抑制できる。
本発明によれば、車両メンバによるラックハウジングの支持剛性を高めることが可能なステアリング装置の支持構造及びステアリング装置を提供することができる。
第1実施形態のステアリング装置の概略構成図。 第1実施形態の固定部を示すA−A断面図。 第1実施形態の座面の底面図。 第1実施形態の座面に作用する締結力を示す模式図。 第2実施形態の固定部を示す断面図。 スペーサの断面図。 第2実施形態の座面に作用する締結力を示す模式図。 別の固定部を示す拡大断面図。 別の固定部を示す拡大断面図。 (a)別の固定部を示す拡大断面図、(b)別の座面の底面図。 (a)別の固定部を示す拡大断面図、(b)別の座面の底面図。 従来の固定部を示す断面図。 従来の座面に作用する締結力を示す模式図。
(第1実施形態)
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1に示すように、ステアリング装置1において、略円筒状をなすラックハウジング2に挿通されたラック軸3は、ラックガイド4及び滑り軸受(図示略)に支承されることにより、その軸方向に沿って往復動可能に収容支持されている。
ラック軸3の両端には、その軸端部3aに設けられたラックエンド6を介してタイロッド7が回動自在に連結されている。なお、このラック軸3とタイロッド7との接続部は、蛇腹状に形成された樹脂製のブーツ8により包囲されている。そして、タイロッド7の先端は、転舵輪が組付けられたナックル(ともに図示略)に連結されている。
また、ラックハウジング2内には、ラック軸3と交差する状態で回転可能に支持されたピニオンシャフト9が収容されている。このピニオンシャフト9の一端には、ステアリングシャフト10が連結されるとともに、同ステアリングシャフト10の先端にはステアリングホイール11が固定されている。そして、ラック軸3は、ラックガイド4に押圧されることにより、このピニオンシャフト9に噛合されている。
すなわち、ラック軸3は、周知のラック&ピニオン機構を介してステアリングシャフト10と連結されており、ステアリング操作に伴うピニオンシャフト9の回転によって、その軸線方向に沿って往復動する。そして、この往復動が同ラック軸3の両端に連結されたタイロッド7を介してナックルに伝達されることにより、転舵輪(図示略)の舵角が変更されるようになっている。
なお、ステアリングシャフト10は、ピニオンシャフト9に連結されるインターミディエイトシャフト13及びステアリングホイール11が固定されるコラムシャフト14を連結してなる。そして、本実施形態のステアリング装置1は、モータ15を駆動源として、そのコラムシャフト14を回転駆動する所謂コラムアシスト型のEPSとして構成されている。具体的には、ステアリング装置1において、モータ15は、周知のウォーム&ホイールからなる減速機構16を介してコラムシャフト14と駆動連結されている。そして、この減速機構16により減速されたモータ15の回転をステアリングシャフト10に伝達することにより、そのモータトルクをアシスト力として操舵系に付与する構成となっている。
(ラックハウジングの支持構造)
ラックハウジング2の両端部には、ボルト孔21を有する固定部22がそれぞれ設けられている。本実施形態では、各固定部22は、ラックハウジング2に対して、ラック軸3の軸線方向と直交する方向の片側にのみ形成されている。そして、図2に示すように、ラックハウジングは、ボルト23及びナット24により、車両メンバ25に対して剛的に支持されている。従って、本実施形態では、ラックハウジング2は、その軸線方向両側の2点で支持される構成となっている。
詳述すると、本実施形態の固定部22は、ラックハウジング2に一体形成された略円柱状の本体27から構成されている。この本体27は、その軸線がラック軸3の軸線L1と略直交するようにして、ラックハウジング2に設けられており、ボルト孔21は、本体27の軸線方向両側に貫通して形成されている。すなわち、ボルト孔21は、ラック軸3の軸線とは略直交する方向に開口している。そして、本体27の車両メンバ25側に、該車両メンバ25と対向する座面28が設けられている。
一方、車両メンバ25には、ラックハウジング2の各ボルト孔21と対応する位置に、ボルト23が挿通されるボルト孔31がそれぞれ形成されている。本実施形態の車両メンバ25は、断面略四角枠状に形成されたメンバ本体25aと、同メンバ本体25aに固定されるとともにボルト孔31が形成された円環状のカラー25bとを備えてなる。そして、カラー25bの固定部22側に、座面28と対向する対向面33が設けられている。
具体的には、メンバ本体25aの上板部34には、カラー25bが嵌合される嵌合孔35が形成されている。そして、カラー25bは、同嵌合孔35に嵌合されるとともに、メンバ本体25aの下板部36上に載置された状態で、上板部34及び下板部36に対して溶接されることにより、メンバ本体25aに固定されている。なお、下板部36には、ボルト孔31の内径と同一の内径を有する挿通孔37が、同ボルト孔31と同軸上に形成されている。
そして、ラックハウジング2のボルト孔21が車両メンバ25のボルト孔31と同軸となるようにラックハウジング2を車両メンバ25に対して配置した状態で、各ボルト孔21,31及び挿通孔37にボルト23を挿通し、その先端にナット24を螺合することにより、ラックハウジング2が車両メンバ25に対して剛的に支持されている。詳しくは、ラックハウジング2は、ボルト23にナット24を螺合することにより生じる同ボルト23の軸力によって、座面28と対向面33とに互いに近接する方向の締結力がそれぞれ作用することで、ラックハウジング2は車両メンバ25に対して剛的に支持されている。ここで、軸力とは、ボルト23にナット24を螺合することにより僅かに伸びた該ボルト23の軸部23bが元に戻ろうとする力である。
なお、本実施形態では、ラックハウジング2の各固定部22に設けられたボルト孔21は、共に同一の断面円形状に形成されるとともに、その内径が車両メンバ25のボルト孔31の内径よりも大きく形成されている。このようにラックハウジング2のボルト孔21の内径を大きく形成することにより、各ボルト孔21を同一の断面形状としても、ラックハウジング2及び車両メンバ25の製造誤差を許容して、同ラックハウジング2が車両メンバ25に対して組み付け可能となっている。
ところで、上述のようにボルト23の軸力はその頭部23a及びナット24を介してラックハウジング2及び車両メンバ25に伝達されるため、締結力Fはボルト23の軸部23bに近い方が大きくなる。そのため、座面28及び対向面33を平坦な平面状に形成した場合には、同座面28におけるボルト孔21が形成された内径側の方が、その外径側よりも大きな締結力Fを受ける状態となる(図13参照)。そして、座面28における内径側に締結力Fが集中する結果、車両メンバ25によるラックハウジング2の支持剛性が低くなるという問題がある。
この点、本実施形態では、座面28には、ラック軸3の軸線方向(図2における紙面直交方向)及びボルト23の軸線方向(図2における上下方向)と直交するラック軸直交方向(図2における左右方向)に沿って、該座面28の内径側よりも外径側が対向面33に向かって突出するような凹部41が形成されている。そして、座面28の受ける締結力が、ラック軸直交方向に沿って該座面28の内径側よりも外径側の方で大きくなるようになっている。また、本実施形態の凹部41は、ラック軸3の軸線方向に沿って、座面28における内径側よりも外径側が対向面33に向かって突出するように形成されるとともに、対向面33には凹部41に対応する凸部42が形成されている。
詳述すると、図2及び図3に示すように、凹部41は、ボルト孔21と同軸上に設けられた円錘形状に形成されている。具体的には、凹部41の底面の外径が固定部22の外径よりも大きく形成されている。つまり、座面28は、その全体がその内周端から外周端に向うにつれて、車両メンバ25側に突出するように傾斜して形成されている。
一方、凸部42は、ボルト孔31(凹部41)と同軸上に設けられた円錘形状に形成されている。つまり、対向面33は、図3に示される座面28と同様に、その外周端から内周端に向かって、ラックハウジング2側に突出するように傾斜して形成されている。なお、ボルト23の軸線L2と直交する平面に対する対向面33の傾斜角は、座面28の傾斜角よりも僅かに小さく形成されている。
従って、座面28の外径側が対向面33に対して強く接触するようになるため、図4に示すように、ボルト23の軸力に起因して座面28に作用する締結力Fは、ボルト23の軸部23bに近い部分ほど小さく、同軸部23bから遠くなるほど大きくなる。なお、図2及び図4においては、説明の便宜上、座面28と対向面33とを平行に記載している。
以上記述したように、本実施形態によれば、以下の作用効果を奏することができる。
(1)ラック軸3の軸線と略直交する方向に開口するラックハウジング2のボルト孔21と、該ボルト孔21に対応する車両メンバ25のボルト孔31にボルト23を挿通し、その先端にナット24を螺着することによりラックハウジング2を車両メンバ25に対して剛的に支持するようにした。そして、ボルト孔21が形成された固定部22の車両メンバ25に対向する座面28に、ラック軸直交方向に沿って該座面28におけるボルト孔21が開口した内径側よりも外径側が対向面33に向かって突出するような凹部41を形成し、座面28が受ける締結力Fが、該座面28の内径側よりも外径側の方で大きくなるようにした。
上記構成によれば、座面28に凹部41が形成されることにより、ラック軸直交方向に沿って、該座面28における内径側よりも外径側が対向面33に向かって突出されるようになり、座面28の外径側が対向面33に対して強く接触するようになるため、ラック軸直交方向に沿って座面28の内径側よりも外径側で受ける締結力Fが大きくなる。そして、このように締結力Fがボルト23から離間した外径側に集中することで、ラックハウジング2が車両メンバ25との接合部分を通りラック軸と平行な軸線回りに揺動し難くなる、すなわち車両メンバ25によるラックハウジング2の支持剛性を高くすることができる。その結果、ラックハウジング2の揺動に伴って、ピニオンシャフト9の該ラック軸3に対する角度変化が小さくなるため、操舵フィーリングの低下を抑制できる。
(2)凹部41を、ラック軸3の軸線方向に沿って、座面28における内径側よりも外径側が対向面33に向かって突出するように形成し、対向面33に、凹部41に対応する凸部42を形成した。上記構成によれば、これら凹部41と凸部42とが係合することで、ラックハウジング2の車両メンバ25に対するラック軸の軸線方向に沿った相対移動を規制することができる。従って、座面28に、車両メンバ25との間の摩擦係数を高くするための皮膜を形成せずともよく、製造コストの低減を図ることができる。また、凹部41と凸部42とが係合することで、ラックハウジング2の車両メンバ25に対するラック軸3の軸線方向及びラック軸直交方向の位置合わせがされるため、ステアリング装置1の組み付け性の向上を図ることができる。
(3)凹部41及び凸部42を、互いに同軸上に設けられた円錘形状にそれぞれ形成したため、これら凹41部及び凸部42を容易に形成することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明を具体化した第2実施形態を図面に従って説明する。なお、説明の便宜上、同一の構成については上記第1実施形態と同一の符号を付してその説明を省略する。
図5に示すように、本実施形態の固定部22は、本体27と、同本体27の車両メンバ25側に設けられるスペーサ51とから構成されている。図5及び図6に示すように、このスペーサ51は、ボルト孔21に圧入される筒部52と、同筒部52の下端から径方向外側に延出されたフランジ部53とからなり、本体27と車両メンバ25のカラー25bとの間に介在されるようになっている。つまり、本実施形態では、スペーサ51に車両メンバ25と対向する座面61が設けられている。また、座面61には、車両メンバ25との間の摩擦係数を高くするための図示しない皮膜(例えばリン酸亜鉛皮膜)が形成されている。
そして、座面61には、ラック軸直交方向に沿って、該座面61の内径側よりも外径側が対向面33側に突出するような凹部62が形成されており、座面61の受ける締結力Fが、該座面61の内径側よりも外径側の方で大きくなるようになっている。
詳述すると、凹部62は、スペーサ51の筒部52、すなわちボルト孔21と同軸上に設けられた円錘形状に形成されている。そして、本実施形態の凹部62は、その底面の外径が固定部22の外径よりも大きく形成されている。つまり、座面61は、その全体がその内周端から外周端に向うにつれて、車両メンバ25側に突出するように傾斜して形成されている。なお、本実施形態では、ボルト23の軸線L2と直交する平面に対する座面61の傾斜角は、例えば0.5°程度に形成されている。
一方、図5に示すように、本実施形態のカラー25bの対向面64は、ボルト23の軸線L2と直交する平坦な平面状に形成されている。
従って、座面61の外径側が対向面64に対して強く接触するようになるため、図7に示すように、ボルト23の軸力に起因して座面61に作用する締結力Fは、ボルト23の軸部23bに近い部分ほど小さく、同軸部23bから遠くなるほど大きくなる。なお、図5及び図7においては、説明の便宜上、座面61と対向面64とを平行に記載している。
以上記述したように、本実施形態によれば、上記第1実施形態の(1)の作用効果に加えて、以下の作用効果を奏することができる。
(4)固定部22は、車両メンバ25との間に介在されるフランジ部53が設けられた筒状のスペーサ51を備え、該スペーサ51に車両メンバ25に対向する座面61を設けたため、容易に摩擦係数を高くするための皮膜を座面61に施すことができる。
(5)凹部62を円錘形状に形成したため、該凹部62を容易に形成することができる。
なお、上記各実施形態は、これを適宜変更した以下の態様にて実施することもできる。
・上記第1実施形態では、凹部41を、凸部42と同軸上に設けられるとともにその底面の外径が固定部22の外径よりも大きな円錘形状に形成し、座面28の全面がその内周端から外周端に向うにつれて、車両メンバ25側に突出するように傾斜して形成した。しかし、これに限らず、例えば図8に示すように、凹部71の底面の外径を固定部22の外径よりも小さく形成し、座面28の外径側が平坦な形状になるようにしてもよい。なお、凸部72は、凹部71に対応した円錐形状とするとともに、ボルト23の軸線L2と直交する平面に対する対向面33の径方向内側部分の傾斜角が、座面28の径方向内側部分の傾斜角よりも僅かに小さくなるように形成する。
また、例えば図9に示すように、凹部73を、ボルト孔21と同軸上に設けられるとともにその外径が固定部22の外径よりも小さな円柱形状に形成してもよい。なお、凸部74は凹部73に対応した円柱形状とするとともに、凸部74の突出量(軸方向長さ)を凹部73の深さ(軸方向長さ)よりも僅かに小さくなるように形成する。
さらに、凹部の形状は、ラック軸直交方向に沿って該座面28の内径側よりも外径側が対向面33側突出するとともに、ラック軸3の軸線方向に沿って該座面28における内径側よりも外径側が対向面33側に突出するような形状であれば、どのような形状でもよい。このように構成しても、上記第1実施形態の(1),(2)に準じた作用効果を奏することができる。
・上記第1実施形態では、凹部41及び凸部42を、互いに同軸上に設けられた円錘形状にそれぞれ形成したが、これに限らず、凹部41及び凸部42を互いに同軸上に設けられた多角錐形状に形成してもよい。例えば、図10(a)に示すように、本体27を四角柱状に形成するとともに、凹部75及び凸部76を四角錐形状に形成してもよい。つまり、図10(b)に示すように、座面77は、該座面77のラック軸直交方向における中央から該ラック軸直交方向両側に向かって車両メンバ25側に突出するように傾斜した平面状の第1傾斜座面77a、及び座面77のラック軸3の軸線方向における中央から該軸線方向両側に向かって車両メンバ25側に突出するように傾斜した平面状の第2傾斜座面77bにより構成される。また、対向面78は、図10(b)に示される座面77と同様に、該対向面78のラック軸直交方向両側から該ラック軸直交方向両側の中心に向かって固定部22側に突出するように傾斜した平面状の第1傾斜対向面78a、及び対向面78のラック軸の軸線方向両側から該軸線方向の中央に向かって固定部22側に突出するように傾斜した平面状の第2傾斜対向面78bにより構成される。なお、ボルト23の軸線L2と直交する平面に対する対向面78の傾斜角が、座面77の傾斜角よりも僅かに小さくなるように形成する。このように構成することで、上記第1実施形態の(1),(2)に準じた作用効果に加え、凹部75及び凸部76が多角錘形状であるため、凹部75が凸部76に係合することで、ボルト23の周方向における位置合わせを行うことができ、ステアリング装置の組み付け性の更なる向上を図ることができる。
・上記第1実施形態では、凹部41及び凸部42を、各ボルト孔21,31と同軸上に設けられた円錘形状にそれぞれ形成したが、これに限らず、凹部41及び凸部42を各ボルト孔21,31の軸心から偏心した位置に設けられた円錐形状等にしてもよい。同様に、第2実施形態において、凹部62を、ボルト孔21の軸心から偏心した位置に設けられた円錘形状等にしてもよい。
・上記第1実施形態では、座面28に、ラック軸直交方向に沿ってその内径側よりも外径側が対向面33に向かって突出するとともに、ラック軸3の軸線方向に沿ってその内径側よりも外径側が対向面33に向かって突出するような凹部41を形成した。しかし、これに限らず、座面28がラック軸直交方向に沿ってその内径側よりも外径側が対向面33に向かって突出すれば、ラック軸3の軸線方向に沿って該座面28における内径側よりも外径側が突出せずともよい。例えば、図11(a)に示すように、本体27を四角柱状に形成するとともに、凹部81及び凸部82を、その軸線がラック軸3の軸線L1と略平行でボルト23の軸線L2と略直交する三角柱状に形成してもよい。つまり、図11(b)に示すように、座面83は、ラック軸直交方向中央からの該ラック軸直交方向両側に向かって車両メンバ25側に突出するように傾斜した平面状の傾斜座面83aにより構成される。また、対向面84は、図11(b)に示される座面83と同様に、該対向面84のラック軸直交方向両側からの該ラック軸直交方向の中央に向かって車両メンバ25側に突出するように傾斜した平面状の傾斜対向面84aにより構成される。なお、ボルト23の軸線L2と直交する平面に対する対向面84の傾斜角が、座面83の傾斜角よりも僅かに小さくなるように形成する。このように構成することで、上記第1実施形態の(1)に準じた作用効果に加え、例えば凹部を円錐形状とする場合に比べ、座面83におけるボルト23からラック軸直交方向に離間した部分の面積が多くなるため、車両メンバ25によるラックハウジングの支持剛性を効率的に高くすることができる。また、凹部81と凸部82とが係合することで、ラックハウジング2の車両メンバ25に対するラック軸直交方向の位置合わせがされるため、ステアリング装置の組み付け性の向上を図ることができる。
・上記第1実施形態では、カラー25bの対向面33に、凹部41に対応した凸部42を形成したが、これに限らず、カラー25bの対向面33に凸部を形成せず、ボルト23の軸線L2と直交する平坦な平面状に形成してもよい。
・上記第1実施形態では、座面28に凹部41を形成するとともに、対向面33に該凹部41に対応する凸部42を形成したが、これに限らず、対向面33に凹部を形成するとともに、座面28に該凹部に対応する凸部を形成するようにしてもよい。
・上記第2実施形態では、凹部62を、ボルト孔21と同軸上に設けられた円錘形状に形成した。しかし、これに限らず、座面61がラック軸直交方向に沿ってその内径側よりも外径側が対向面64に向かって突出するような凹部62の形状であれば、どのような形状でもよく、例えば図8〜図11に示すような形状にしてもよい。
・上記第2実施形態では、対向面64をボルト23の軸線L2と直交する平坦な平面状に形成したが、これに限らず、対向面64に凹部62に対応する凸部を形成してもよい。
・上記第2実施形態では、座面61に凹部62を形成するとともに、対向面64をボルト23の軸線L2と直交する平坦な平面状に形成したが、これに限らず、対向面64に凹部を形成するとともに、座面61をボルト23の軸線L2と直交する平坦な平面状に形成してもよい。
・上記各実施形態では、各固定部22のボルト孔21を共に同一の断面円形状に形成するとともに、その内径をボルト23の軸部23bの外径よりも大きく形成した。しかし、これに限らず、各固定部22のいずれか一方のボルト孔21を断面円形状に形成するとともにその内径を車両メンバ25のボルト孔31の内径と略等しく形成し、他方のボルト孔31をラック軸3の軸線方向に長い長孔としてもよい。
・上記各実施形態では、ボルト23の先端にナット24を螺合することにより、ラックハウジング2が車両メンバ25に対して支持されるようにしたが、これに限らず、例えば車両メンバ25のボルト孔31にボルト23に対応したねじ溝を形成し、ボルト23が該ボルト孔31に対して螺合するようにしてもよい。なお、この場合には、メンバ本体25aの下板部36に挿通孔37を形成しなくともよい。
・上記各実施形態では、本発明を、各固定部22がラックハウジング2に対してそのラック軸直交方向の片側にのみ形成されたステアリング装置に適用したが、これに限らず、ラックハウジング2に対してそのラック軸直交方向の両側にそれぞれ固定部22が形成されたステアリング装置に適用してもよい。
・上記各実施形態では、本発明をコラムアシスト型のEPSとして構成されたステアリング装置に具体化した。しかし、これに限らず、例えば所謂ラックアシスト型等、コラムアシスト以外のEPSや油圧式のパワーステアリング装置、或いはノンアシスト型のステアリング装置に適用してもよい。
1…ステアリング装置、2…ラックハウジング、3…ラック軸、21,31…ボルト孔、22…固定部、23…ボルト、24…ナット、25…車両メンバ、25a…メンバ本体、25b…カラー、27…本体、28,61,77,83…座面、33,64,78,84…対向面、41,62,71,73,75,81…凹部、42,72,74,76,82…凸部、51…スペーサ、53…フランジ部、F…締結力、L1,L2…軸線。

Claims (8)

  1. ラック軸を往復動可能に支持するとともにボルト孔を有する固定部が設けられたラックハウジングと、前記ラックハウジングのボルト孔に対応するボルト孔が形成された車両メンバとを備え、前記各ボルト孔は前記ラック軸の軸線と直交する方向に開口し、該各ボルト孔にボルトが挿通されることにより前記ラックハウジングが該車両メンバに対して剛的に支持されるステアリング装置の支持構造において、
    前記固定部の前記車両メンバに対向する座面、及び前記車両メンバの前記座面との対向面のいずれか一方には、前記ラック軸の軸線方向及び前記ボルトの軸線方向と直交する直交方向に沿って、前記ボルト孔が開口した内径側よりも外径側が前記座面及び前記対向面のいずれか他方に向かって突出するような凹部が形成され、
    前記座面が受ける前記ボルトの軸力に起因した締結力が、該座面の内径側よりも外径側の方で大きくなることを特徴とするステアリング装置の支持構造。
  2. 請求項1に記載のステアリング装置の支持構造において、
    前記固定部は、前記車両メンバとの間に介在されるスペーサを備え、
    前記スペーサに前記車両メンバに対向する前記座面が設けられたことを特徴とするステアリング装置の支持構造。
  3. 請求項1又は2に記載のステアリング装置の支持構造において、
    前記凹部は、前記座面及び前記対向面のいずれか一方における内径側よりも外径側が、前記ラック軸の軸線方向に沿って、前記座面及び前記対向面のいずれか他方に向かって突出するように形成され、
    前記座面及び前記対向面のいずれか他方には、前記凹部に対応する凸部が形成されたことを特徴とするステアリング装置の支持構造。
  4. 請求項3に記載のステアリング装置の支持構造において、
    前記凹部及び前記凸部は、互いに同軸上に設けられた円錘形状にそれぞれ形成されたことを特徴とするステアリング装置の支持構造。
  5. 請求項3に記載のステアリング装置の支持構造において、
    前記凹部及び前記凸部は、互いに同軸上に設けられた多角錘形状にそれぞれ形成されたことを特徴とするステアリング装置の支持構造。
  6. 請求項1又は2に記載のステアリング装置の支持構造において、
    前記凹部は、前記ラック軸の軸線と平行な軸線を有する三角柱状に形成されたことを特徴とするステアリング装置の支持構造。
  7. 請求項6に記載のステアリング装置の支持構造において、
    前記座面及び前記対向面のいずれか他方には、前記ラック軸の軸線と平行な軸線を有する三角柱状の凸部が形成されたことを特徴とするステアリング装置の支持構造。
  8. ラック軸を往復動可能に支持するとともにボルト孔を有する固定部が設けられたラックハウジングを備え、前記ラックハウジングのボルト孔は前記ラック軸の軸線と直交する方向に開口し、該ラックハウジングのボルト孔及び車両メンバに形成されたボルト孔にボルトが挿通されることにより、前記ラックハウジングが該車両メンバに対して剛的に支持されるステアリング装置において、
    前記固定部の前記車両メンバに対向する座面には、前記ラック軸の軸線方向及び前記ボルトの軸線方向と直交する直交方向に沿って、前記ボルト孔が開口した内径側よりも外径側が前記車両メンバの前記座面との対向面に向かって突出するような凹部が形成され、
    前記座面が受ける前記ボルトの軸力に起因した締結力が、該座面の内径側よりも外径側の方で大きくなることを特徴とするステアリング装置。
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