JP2011223762A - 電力変換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】発電機の出力電流を計測する手段を備えることなく、発電機の出力電流を求めることのできる、電力変換装置を提供すること。
【解決手段】電力変換装置1は、回転数取得部121、電圧計測部122、記憶部123、および電流導出部124を備える。回転数取得部121は、発電機2の回転数を取得し、電圧計測部122は、発電機2の出力電圧を計測する。記憶部123は、発電機2の回転数と、発電機2の出力電圧と、発電機2の出力電流と、の関係に関する情報を記憶する。電流導出部124は、記憶部123に記憶された情報と、回転数取得部121により取得された発電機2の回転数と、電圧計測部122により計測された発電機2の出力電圧と、に基づいて、発電機2の出力電流を求める。
【選択図】図3

Description

本発明は、発電機の出力電流を求める電力変換装置に関する。
従来より、発電機の発電効率を向上させる手法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の手法では、発電機の出力電圧および出力電流を計測し、これらの計測結果から最大電力点を求め、求めた最大電力点に発電機の出力電力を追従させる。
特開2003−167603号公報
特許文献1に記載の手法では、発電機の周辺に、発電機の出力電圧を計測する手段と、発電機の出力電流を計測する手段と、を設ける必要がある。ここで、発電機の出力電流を計測する手段を用いることなく、発電機の出力電流を求めることができれば、発電機の周辺回路の構成を簡略化できる。
そこで、本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、発電機の出力電流を計測する手段を備えることなく、発電機の出力電流を求めることのできる、電力変換装置を提供することを目的とする。
本発明は、上述の課題を解決するために、以下の事項を提案している。
(1) 本発明は、発電機の出力電流を求める電力変換装置であって、前記発電機の回転数を取得する回転数取得手段と、前記発電機の出力電圧を計測する電圧計測手段と、前記発電機の回転数と、当該発電機の出力電圧と、当該発電機の出力電流と、の関係に関する情報を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された情報と、前記回転数取得手段により取得された前記発電機の回転数と、前記電圧計測手段により計測された当該発電機の出力電圧と、に基づいて、当該発電機の出力電流を求める電流導出手段と、を備えることを特徴とする電力変換装置を提案している。
ここで、発電機の回転数と、発電機の出力電圧と、発電機の出力電流と、の間には相関関係があり(例えば、後述の図4参照)、この相関関係を用いることで、発電機の回転数と、発電機の出力電圧と、から発電機の出力電流を一意に求めることができる。
そこで、この発明によれば、発電機の出力電流を求める電力変換装置に、回転数取得手段、電圧計測手段、記憶手段、および電流導出手段を設けた。そして、回転数取得手段により、発電機の回転数を取得し、電圧計測手段により、発電機の出力電圧を計測することとした。また、記憶手段により、発電機の回転数と、発電機の出力電圧と、発電機の出力電流と、の関係に関する情報を記憶することとした。さらに、電流導出手段により、記憶手段に記憶された情報と、回転数取得手段により取得された発電機の回転数と、電圧計測手段により計測された発電機の出力電圧と、に基づいて、発電機の出力電流を求めることとした。
このため、電流検出IC(Integrated Circuit)や電流検出回路といった、発電機の電流を計測する手段を備えることなく、発電機の出力電流を求めることができる。したがって、電力変換装置の小型化、軽量化、および低コスト化を実現できる。
(2) 本発明は、(1)の電力変換装置について、前記記憶手段に記憶された情報は、前記発電機の回転数と、当該発電機の出力電圧と、当該発電機の出力電流と、をマッピングしたデータであることを特徴とする電力変換装置を提案している。
この発明によれば、(1)の電力変換装置において、記憶手段に記憶された情報は、発電機の回転数と、発電機の出力電圧と、発電機の出力電流と、をマッピングしたデータであることとした。このため、上述のマッピングしたデータを参照することで、発電機の回転数と、発電機の出力電圧と、から発電機の出力電流を一意に求めることができる。
(3) 本発明は、(1)の電力変換装置について、前記記憶手段に記憶された情報は、前記発電機の回転数と、当該発電機の出力電圧と、当該発電機の出力電流と、の関係を示す関数であることを特徴とする電力変換装置を提案している。
この発明によれば、(1)の電力変換装置において、記憶手段に記憶された情報は、発電機の回転数と、発電機の出力電圧と、発電機の出力電流と、の関係を示す関数であることとした。このため、発電機の回転数と、発電機の出力電圧と、を上述の関数に代入することで、発電機の出力電流を一意に求めることができる。
(4) 本発明は、(1)〜(3)のいずれかの電力変換装置について、前記回転数取得手段は、前記発電機から出力される当該発電機の回転数に関する情報を受信し、当該受信した情報に基づいて、当該発電機の回転数を取得することを特徴とする電力変換装置を提案している。
この発明によれば、(1)〜(3)のいずれかの電力変換装置において、回転数取得手段は、発電機から出力される発電機の回転数に関する情報を受信し、受信した情報に基づいて、発電機の回転数を取得することとした。このため、発電機の回転数を取得して、発電機の出力電流を求めることができる。
(5) 本発明は、(1)〜(3)のいずれかの電力変換装置について、前記発電機は、交流電力を発電する交流発電機であり、前記回転数取得手段は、前記電圧計測手段により計測された出力電圧に基づいて、前記発電機の回転数を取得することを特徴とする電力変換装置を提案している。
この発明によれば、(1)〜(3)のいずれかの電力変換装置において、発電機は、交流電力を発電する交流発電機であって、回転数取得手段は、電圧計測手段により計測された出力電圧に基づいて、発電機の回転数を取得することとした。このため、発電機の回転数を取得して、発電機の出力電流を求めることができる。
(6) 本発明は、(1)〜(5)のいずれかの電力変換装置について、前記発電機と負荷とを断続するスイッチ素子と、前記発電機の最大電力点における電流と、前記電流導出手段により求められた当該発電機の出力電流と、に基づいて前記スイッチ素子を制御する制御手段と、を備えることを特徴とする電力変換装置を提案している。
この発明によれば、(1)〜(5)のいずれかの電力変換装置に、発電機と負荷とを断続するスイッチ素子と、制御手段と、を設けた。そして、制御手段により、発電機の最大電力点における電流である最大電力点電流と、電流導出手段により求められた発電機の出力電流と、に基づいて、スイッチ素子を制御することとした。
このため、発電機の出力電流が最大電力点電流より小さい場合には、スイッチ素子を制御して発電機の出力電流を増加させ、発電機の出力電流が最大電力点電流より大きい場合には、スイッチ素子を制御して発電機の出力電流を減少させる。これによれば、発電機の出力電流を最大電力点電流に近づけることができ、最大電力点に発電機の出力電力を追従させることができる。
本発明によれば、発電機の電流を計測する手段を備えることなく、発電機の出力電流を求めることができ、電力変換装置の小型化、軽量化、および低コスト化を実現できる。
本発明の一実施形態に係る電力変換装置を備える電力供給システムの回路図である。 前記電力変換装置の回路図である。 前記電力変換装置が備える制御部のブロック図である。 発電機の回転数、出力電圧、および出力電流の関係を示す図である。 前記発電機の回転数、出力電力、および出力電流の関係を示す図である。 前記発電機の回転数および最大電力点電流の関係を示す図である。 前記制御部によるデューティ比設定処理を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施形態における構成要素は適宜、既存の構成要素などとの置き換えが可能であり、また、他の既存の構成要素との組合せを含む様々なバリエーションが可能である。したがって、以下の実施形態の記載をもって、特許請求の範囲に記載された発明の内容を限定するものではない。
[電力供給システムAの構成]
図1は、本発明の一実施形態に係る電力変換装置1を備える電力供給システムAの回路図である。電力供給システムAは、電力変換装置1、発電機2、および負荷3を備える。
発電機2は、いわゆる三相交流発電機であり、回転数検出部21を備える。回転数検出部21は、発電機2の回転数を検出するものであり、例えばロータリーエンコーダを含んで構成される。
負荷3は、バッテリであり、供給される直流電力を蓄える。
電力変換装置1は、発電機2および負荷3に接続され、発電機2で発電された交流電力を直流電力に整流して、負荷3に供給する。ここで、便宜上、図1に示すように、電力変換装置1と発電機2との接点を接点M1、M2、M3、M4とし、電力変換装置1と負荷3との接点を接点N1、N2とする。また、発電機2で発電された交流電力は、接点M1〜M3を介して電力変換装置1に供給され、回転数検出部21で検出された発電機2の回転数は、接点M4を介して電力変換装置1に送信されるものとする。
[電力変換装置1の構成]
図2は、電力変換装置1の回路図である。電力変換装置1は、発電機2で発電された交流電力を直流電力に整流する整流部11と、整流部11を介して発電機2と負荷3とを断続するスイッチ素子Qと、スイッチ素子Qを制御する制御部12と、を備える。
スイッチ素子Qは、NチャネルMOSFETで構成され、ドレインには、整流部11を介して接点M1〜M3が接続され、ソースには、接点N1が接続され、ゲートには、制御部12が接続される。スイッチ素子Qがオン状態の場合には、発電機2で発電された交流電力が整流部11で直流電力に整流され、オン状態のスイッチ素子Qを介して負荷3に供給される。一方、スイッチ素子Qがオフ状態の場合には、負荷3への直流電力の供給が停止される。
制御部12は、スイッチ素子Qのゲートに加えて、スイッチ素子Qのドレインと、接点M4と、に接続される。ここで、整流部11から出力される直流電力、すなわち発電機2で発電された交流電力を整流部11により整流したものを、発電機2の出力電力と呼ぶこととする。すると、制御部12は、接点M4を介して回転数検出部21から送信される発電機2の回転数と、後述の電圧計測部122によりスイッチ素子Qのドレインにおいて計測される発電機2の出力電圧と、を用いて、スイッチ素子Qを制御する。
[制御部12の構成]
図3は、制御部12の構成を示すブロック図である。制御部12は、回転数取得手段としての回転数取得部121と、電圧計測手段としての電圧計測部122と、記憶手段としての記憶部123と、電流導出手段としての電流導出部124と、制御手段としてのデューティ比設定部125およびスイッチ素子制御部126と、を備える。
回転数取得部121は、回転数検出部21で検出された発電機2の回転数を、接点M4を介して取得する。電圧計測部122は、スイッチ素子Qのドレインの電圧を計測することで、整流部11から出力される直流電圧、すなわち発電機2の出力電圧を計測する。
ここで、図4に示すように、発電機2には、出力電流が増加するに従って出力電圧が低下するという電流電圧特性があり、この電流電圧特性は、発電機2の回転数に応じて変化する。すなわち、発電機2の回転数と、発電機2の出力電圧と、発電機2の出力電流と、の間には、相関関係がある。そして、発電機2の回転数と、発電機2の出力電圧と、発電機2の出力電流と、の3つのうち2つが分かれば、上述の相関関係を用いることで、残りの1つを一意に求めることができる。
そこで、記憶部123は、発電機2の回転数と、発電機2の出力電圧と、発電機2の出力電流と、の相間関係を示す第1の情報を記憶する。ここで、第1の情報とは、発電機2の回転数と、発電機2の出力電圧と、を変化させたときの発電機2の出力電流を予め計測し、マッピングしたデータのことである。
また、図5に示すように、発電機2には、出力電流が最大電力点電流より小さい場合には、出力電流が増加するに従って出力電力が増加し、出力電流が最大電力点電流より大きい場合には、出力電流が増加するに従って出力電力が減少するという電流電力特性がある。そして、この電流電力特性は、発電機2の回転数に応じて変化する。さらに、発電機2の回転数と、発電機2の最大電力点電流と、の間には、図6に示す関係がある。このため、発電機2の回転数と、発電機2の最大電力点電流と、のうちいずれか一方が分かれば、他方を一意に求めることができる。
そこで、記憶部123は、上述の第1の情報に加えて、発電機2の回転数と、発電機2の最大電力点電流と、の関係を示す第2の情報も記憶する。ここで、第2の情報とは、発電機2の回転数を変化させたときの発電機2の最大電力点電流を、予めマッピングしたデータのことである。
なお、図5、6において、Pa、Pb、Pcのそれぞれは、発電機2の回転数がRa、Rb、Rc(Ra<Rb<Rc)のそれぞれの場合における発電機2の最大電力点を示し、Ia、Ib、Icのそれぞれは、発電機2の最大電力点Pa、Pb、Pcのそれぞれにおける最大電力点電流を示す。
電流導出部124は、記憶部123に記憶された第1の情報を参照して、回転数取得部121により取得された発電機2の回転数と、電圧計測部122により計測された発電機2の出力電圧と、から発電機2の出力電流を一意に求める。ここで、例えば、回転数取得部121により取得された発電機2の回転数を第1回転数とし、電圧計測部122により計測された発電機2の出力電圧を第1出力電圧とする。すると、第1回転数で回転して第1出力電圧を出力している発電機2において、この発電機2から出力される電流が、電流導出部124により求められることとなる。
また、電流導出部124は、記憶部123に記憶された第2の情報を参照して、回転数取得部121により取得された発電機2の回転数から、発電機2の最大電力点電流を一意に求める。ここで、例えば、回転数取得部121により取得された発電機2の回転数を第2回転数とする。すると、第2回転数における発電機2の最大電力点での電流が、電流導出部124により求められることとなる。
デューティ比設定部125は、スイッチ素子Qのデューティ比を設定する。スイッチ素子制御部126は、デューティ比設定部125により設定されたデューティ比に基づいてスイッチ素子Qを制御することで、発電機2の出力電力を最大電力点に追従させる。
[制御部12の動作]
図7は、制御部12により行われるデューティ比設定処理を示すフローチャートである。
ステップS1において、回転数取得部121により、発電機2の回転数を取得し、ステップS2に移る。
ステップS2において、電流導出部124により、発電機2の回転数から発電機2の最大電力点電流を求め、ステップS3に移る。具体的には、記憶部123に記憶された上述の第2の情報を参照し、ステップS1において取得した発電機2の回転数から、発電機2の最大電力点電流を求める。
ステップS3において、電圧計測部122により、発電機2の出力電圧を計測し、ステップS4に移る。
ステップS4において、電流導出部124により、発電機2の回転数と、発電機2の出力電圧と、から発電機2の出力電流を求め、ステップS5に移る。具体的には、記憶部123に記憶された上述の第1の情報を参照し、ステップS1において取得した回転数と、ステップS3において計測した出力電圧と、から発電機2の出力電流を求める。
例えば、ステップS1において取得した回転数がR1で、ステップS3において計測した出力電圧がV1である場合には、図4に示すように、発電機2の出力電流はI1であると求めることができる。また、ステップS1において取得した回転数がR3で、ステップS3において計測した出力電圧がV3である場合には、図4に示すように、発電機2の出力電流はI3であると求めることができる。
ステップS5において、デューティ比設定部125により、ステップS4において求めた発電機2の出力電流が、ステップS2において求めた発電機2の最大電力点電流より大きいか否かを判別する。そして、大きいと判別した場合にはステップS9に移り、大きくないと判別した場合にはステップS6に移る。
ここで、図5に示したように、発電機2の出力電流が最大電力点電流に等しい場合に、発電機2の出力電力が最大となる。一方、発電機2の出力電流が最大電力点電流より小さい場合には、発電機2の出力電流を増加させることで、発電機2の出力電流を最大電力点電流に近づけることができる。また、発電機2の出力電流が最大電力点電流より大きい場合には、発電機2の出力電流を減少させることで、発電機2の出力電流を最大電力点電流に近づけることができる。そして、発電機2の出力電流は、スイッチ素子Qのデューティ比が増加するに従って増加し、スイッチ素子Qのデューティ比が減少するに従って減少する。ここで、スイッチ素子Qのデューティ比とは、スイッチ素子Qがオン状態である期間をオン期間とすると、スイッチ素子Qのスイッチング周期に対するオン期間の比のことである。
そこで、制御部12は、発電機2の出力電流が最大電力点電流より大きい場合には、後述のステップS9〜S11によりスイッチ素子Qのデューティ比を減少させることで、発電機2の出力電流を減少させて、発電機2の出力電流を最大電力点電流に近づける。一方、発電機2の出力電流が最大電力点電流より小さい場合には、後述のステップS6〜S8によりスイッチ素子Qのデューティ比を増加させることで、発電機2の出力電流を増加させて、発電機2の出力電流を最大電力点電流に近づける。
ステップS6において、デューティ比設定部125により、目標電流から発電機2の出力電流を減算し、差分電流Idifとし、ステップS7に移る。具体的には、ステップS2において求めた最大電力点電流を目標電流とし、この目標電流から、ステップS4において求めた発電機2の出力電流を減算し、差分電流Idifとする。これによれば、発電機2の出力電流が最大電力点電流と比べてどれだけ小さいのかを、求めることができる。
ステップS7において、デューティ比設定部125により、ステップS6において求めた差分電流Idifを用いて、スイッチ素子Qのデューティ比の補正値ΔDを算出し、ステップS8に移る。具体的には、以下の式(1)に差分電流Idifを代入して、スイッチ素子Qのデューティ比の補正値ΔDを算出する。なお、式(1)において、K0およびK1のそれぞれは、予め定められた変数である。
Figure 2011223762
ステップS8において、デューティ比設定部125により、ステップS7において算出した補正値ΔDを、スイッチ素子Qのデューティ比に加算して、スイッチ素子Qのデューティ比として新たに設定し、デューティ比設定処理を終了する。これによれば、スイッチ素子Qのデューティ比が更新され、発電機2の出力電流が最大電力点電流よりどれだけ小さいかに応じて決定される補正値ΔDだけ、スイッチ素子Qのデューティ比が増加することとなる。
ステップS9において、デューティ比設定部125により、目標電流から発電機2の出力電流を減算し、差分電流Idifとし、ステップS10に移る。具体的には、ステップS2において求めた最大電力点電流を目標電流とし、この目標電流から、ステップS4において求めた発電機2の出力電流を減算し、差分電流Idifとする。これによれば、発電機2の出力電流が最大電力点電流と比べてどれだけ大きいのかを、求めることができる。
ステップS10において、デューティ比設定部125により、ステップS9において求めた差分電流Idifを用いて、スイッチ素子Qのデューティ比の補正値ΔDを算出し、ステップS11に移る。具体的には、上述のステップS7と同様に、上述の式(1)に差分電流Idifを代入して、スイッチ素子Qのデューティ比の補正値ΔDを算出する。
ステップS11において、デューティ比設定部125により、ステップS10において算出した補正値ΔDを、スイッチ素子Qのデューティ比から減算して、スイッチ素子Qのデューティ比として新たに設定し、デューティ比設定処理を終了する。これによれば、スイッチ素子Qのデューティ比が更新され、発電機2の出力電流が最大電力点電流よりどれだけ大きいかに応じて決定される補正値ΔDだけ、スイッチ素子Qのデューティ比が減少することとなる。
以上の電力変換装置1によれば、以下の効果を奏することができる。
電力変換装置1は、発電機2の回転数と、発電機2の出力電圧と、を変化させたときの発電機2の出力電流を予め計測してマッピングしたデータを、記憶部123で記憶する。そして、このデータを電流導出部124により参照し、回転数取得部121により取得した発電機2の回転数と、電圧計測部122により計測した発電機2の出力電圧と、から発電機2の出力電流を求める。このため、電流検出IC(Integrated Circuit)や電流検出回路といった、発電機2の電流を計測する手段を設けることなく、発電機2の出力電流を求めることができる。したがって、電力変換装置1の小型化、軽量化、および低コスト化を実現できる。
ここで、上述の特許文献1に示されているような従来の電力変換装置は、発電機の最大電力点電流を求める場合、発電機の出力電力を求める第1手順と、発電機の出力電流を所定値だけ増加させる第2手順と、を繰り返す。そして、前回求めた発電機の出力電力と比べて、今回求めた発電機の出力電力が小さくなると、上述の第1手順と第2手順との繰り返しを終了し、前回の発電機の出力電流を、最大電力点電流とする。このため、従来の電力変換装置では、上述のように第1手順と第2手順とを繰り返す時間が必要となり、最大電力点電流を求めるのに時間がかかっていた。
これに対して、電力変換装置1は、発電機2の回転数を変化させたときの発電機2の最大電力点電流を予めマッピングしたデータを、記憶部123で記憶する。そして、このデータを電流導出部124により参照し、回転数取得部121により取得した発電機2の回転数から、発電機2の最大電力点電流を求める。このため、上述の第1手順と第2手順とを繰り返す必要がないため、発電機2の最大電力点電流を迅速に求めることができる。
また、電力変換装置1は、発電機2の出力電流が最大電力点電流より小さい場合には、発電機2の出力電流を増加させることで、発電機2の出力電流を最大電力点電流に近づける。また、発電機2の出力電流が最大電力点電流より大きい場合には、発電機2の出力電流を減少させることで、発電機2の出力電流を最大電力点電流に近づける。以上によれば、発電機2の出力電流を最大電力点電流に近づけることができ、最大電力点に発電機2の出力電力を追従させて、発電機2の発電効率を向上できる。
また、電力変換装置1は、発電機2の出力電流が最大電力点電流と比べてどれだけ小さいまたは大きいかに応じて、すなわち発電機2の出力電流が最大電力点電流からどれだけ離れているかに応じて、スイッチ素子Qのデューティ比の補正値ΔDを算出する。このため、例えば、上述の式(1)の変数K0、K1を調整することで、発電機2の出力電流が最大電力点電流から離れるに従って補正値ΔDを大きくする。これによれば、発電機2の出力電流が最大電力点電流から大きく離れている場合には、補正値ΔDが大きくなり、発電機2の出力電流の変化が大きくなるので、発電機2の出力電流が最大電力点電流と等しくなるまでの時間を短縮できる。また、発電機2の出力電流が最大電力点電流からに近い場合には、補正値ΔDが小さくなり、発電機2の出力電流の変化が小さくなるので、発電機2の出力電流が最大電力点電流から大幅に乖離するのを防止できる。
本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内で様々な変形や応用が可能である。
例えば、上述の実施形態では、発電機2は、三相交流発電機としたが、これに限らず、発電する発電機であればよい。
また、上述の実施形態では、負荷3は、バッテリとしたが、これに限らず、電力変換装置1から供給される電力で駆動されるものであればよい。
また、上述の実施形態では、スイッチ素子Qは、NチャネルMOSFETで構成されるものとしたが、これに限らず、例えばIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)で構成されるものとしてもよい。
また、例えば、上述の実施形態では、スイッチ素子Qのデューティ比の補正値ΔDを、発電機2の出力電流が最大電力点電流からどれだけ離れているかに応じて算出することとしたが、これに限らない。例えば、スイッチ素子Qのデューティ比の補正値ΔDを、予め定められた固定値としてもよい。
また、上述の実施形態では、発電機2の出力電流が最大電力点電流より大きい場合と、大きくない場合と、の双方において、発電機2の出力電流と、発電機2の最大電力点電流と、を用いてスイッチ素子Qのデューティ比を更新したが、これに限らない。例えば、発電機2の出力電流が最大電力点電流より大きくない場合には、発電機2の出力電流と、発電機2の最大電力点電流と、のそれぞれの代わりに、電力変換装置1から負荷3に供給される負荷電圧と、発電機2の最大電力点電圧と、をそれぞれ用いて、スイッチ素子Qのデューティ比を更新してもよい。ここで、負荷電圧は、接点N1の電圧を計測することで求めることができる。一方、発電機2の最大電力点電圧は、記憶部123に記憶された上述の第1の情報を参照し、ステップS1において取得した回転数と、ステップS2において求めた最大電力点電流と、から求めることができる。
また、上述の実施形態では、発電機2の回転数を取得するために、回転数検出部21を発電機2に設けるとともに、回転数取得手段としての回転数取得部121を電力変換装置1に設けたが、これに限らない。例えば、回転数取得手段としての回転数導出部を電力変換装置1に設け、この回転数導出部により、発電機2から出力される3相の電圧の相間電圧を計測し、計測した相間電圧の周波数から発電機2の回転数を取得してもよい。
また、発電機2の回転数に応じて、目標電圧Vrefや、上述の式(1)の変数K0、K1を設定してもよい。これによれば、発電機2の回転数に応じて、スイッチ素子Qのデューティ比の増加値および減少値を設定できるので、発電機2の発電効率を向上できる。
1;電力変換装置
2;発電機
3;負荷
11;整流部
12;制御部
121;回転数取得部
122;電圧計測部
123;記憶部
124;電流導出部
125;デューティ比設定部
126;スイッチ素子制御部
A;電力供給システム
Q;スイッチ素子

Claims (6)

  1. 発電機の出力電流を求める電力変換装置であって、
    前記発電機の回転数を取得する回転数取得手段と、
    前記発電機の出力電圧を計測する電圧計測手段と、
    前記発電機の回転数と、当該発電機の出力電圧と、当該発電機の出力電流と、の関係に関する情報を記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された情報と、前記回転数取得手段により取得された前記発電機の回転数と、前記電圧計測手段により計測された当該発電機の出力電圧と、に基づいて、当該発電機の出力電流を求める電流導出手段と、を備えることを特徴とする電力変換装置。
  2. 前記記憶手段に記憶された情報は、前記発電機の回転数と、当該発電機の出力電圧と、当該発電機の出力電流と、をマッピングしたデータであることを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 前記記憶手段に記憶された情報は、前記発電機の回転数と、当該発電機の出力電圧と、当該発電機の出力電流と、の関係を示す関数であることを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。
  4. 前記回転数取得手段は、前記発電機から出力される当該発電機の回転数に関する情報を受信し、当該受信した情報に基づいて、当該発電機の回転数を取得することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の電力変換装置。
  5. 前記発電機は、交流電力を発電する交流発電機であり、
    前記回転数取得手段は、前記電圧計測手段により計測された出力電圧に基づいて、前記発電機の回転数を取得することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の電力変換装置。
  6. 前記発電機と負荷とを断続するスイッチ素子と、
    前記発電機の最大電力点における電流と、前記電流導出手段により求められた当該発電機の出力電流と、に基づいて前記スイッチ素子を制御する制御手段と、を備えることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の電力変換装置。
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