JP2011223568A - 画像処理方法及び装置、並びに画像処理プログラム - Google Patents

画像処理方法及び装置、並びに画像処理プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2011223568A
JP2011223568A JP2011064977A JP2011064977A JP2011223568A JP 2011223568 A JP2011223568 A JP 2011223568A JP 2011064977 A JP2011064977 A JP 2011064977A JP 2011064977 A JP2011064977 A JP 2011064977A JP 2011223568 A JP2011223568 A JP 2011223568A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
gradation
conversion
image
color
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2011064977A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuharu Iwaki
康晴 岩城
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Corp
Original Assignee
Fujifilm Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujifilm Corp filed Critical Fujifilm Corp
Priority to JP2011064977A priority Critical patent/JP2011223568A/ja
Publication of JP2011223568A publication Critical patent/JP2011223568A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/40Picture signal circuits
    • H04N1/407Control or modification of tonal gradation or of extreme levels, e.g. background level
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/40Picture signal circuits
    • H04N1/40012Conversion of colour to monochrome
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/40Picture signal circuits
    • H04N1/407Control or modification of tonal gradation or of extreme levels, e.g. background level
    • H04N1/4072Control or modification of tonal gradation or of extreme levels, e.g. background level dependent on the contents of the original
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/46Colour picture communication systems
    • H04N1/56Processing of colour picture signals
    • H04N1/60Colour correction or control
    • H04N1/6027Correction or control of colour gradation or colour contrast
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N23/00Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
    • H04N23/80Camera processing pipelines; Components thereof
    • H04N23/84Camera processing pipelines; Components thereof for processing colour signals
    • H04N23/85Camera processing pipelines; Components thereof for processing colour signals for matrixing
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N23/00Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
    • H04N23/80Camera processing pipelines; Components thereof
    • H04N23/84Camera processing pipelines; Components thereof for processing colour signals
    • H04N23/86Camera processing pipelines; Components thereof for processing colour signals for controlling the colour saturation of colour signals, e.g. automatic chroma control circuits
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N9/00Details of colour television systems
    • H04N9/64Circuits for processing colour signals
    • H04N9/67Circuits for processing colour signals for matrixing
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N9/00Details of colour television systems
    • H04N9/64Circuits for processing colour signals
    • H04N9/68Circuits for processing colour signals for controlling the amplitude of colour signals, e.g. automatic chroma control circuits

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Color Image Communication Systems (AREA)
  • Image Processing (AREA)
  • Facsimile Image Signal Circuits (AREA)

Abstract

【課題】ダイナミックレンジの異なる色空間やデバイスの間で画像を交換し、再現する際に、好ましい彩度再現を実現する階調変換を行うことができる画像処理方法及び装置並びに画像処理プログラムを提供する。
【解決手段】画像の画像データの階調特性を変換する際に、画像のRGB画素データに対応する1次元の第1のルックアップテーブルを用いた第1の階調特性の変換を施す第1の階調変換と、画像のRGB画素データを、輝度データ又は明度データ、及び色味のデータに変換し、変換された輝度データ又は明度データに対し、輝度データ又は明度データに対応する1次元の第2のルックアップテーブルを用いた第2の階調特性の変換を施す第2の階調変換と、を有し、第1の階調変換と第2の階調変換との重み付けを行うことにより、上記課題を解決する。
【選択図】図2

Description

本発明は、画像処理方法及び装置、並びに画像処理プログラム、及びその記録媒体に関し、詳しくはカラー画像の階調を変更する際に生じる彩度の変化による悪影響を抑制し、階調を変更しても、好ましい彩度再現になるようにコントロール可能な画像処理方法及び装置、並びにこのような画像処理方法をコンピュータに実施させる画像処理プログラム、及びこれを記載したコンピュータに読取可能な記録媒体に関するものである。
カメラで撮影された画像やパーソナルコンピュータ(パソコン)等で作成された画像等を、入力画像として、プリンタ等でハードコピー画像として出力したり、モニタ等にソフトコピー画像として表示する際には、入力画像の色空間(入力色空間)から、プリンタやモニタ等の出力デバイスの色空間(出力色空間)に変換することが行われている。
この際に、入力色空間と、出力色空間とのダイナミックレンジが異なる場合に、階調を圧縮、又は伸長して、出力デバイスのダイナミックレンジが有効に使われるように画像をマッピングすることが行われている。
入力色空間に比べて出力色空間が小さい場合、入力画像のシーン輝度情報を、出力デバイスの限られた輝度ダイナミックレンジに欠落することなく収めるためには、階調を圧縮する変換が必要となる。
このような階調の圧縮は、赤(R)、緑(G)及び青(B)の3チャンネルの入力画像信号をRGBの3チャンネルの出力画像信号に変換する1次元ルックアップテーブル(LUT)を用いて行われるのが一般的である。
このような階調の圧縮を行うためのLUTに用いられる階調曲線(カーブ)の1例を図11に示す。
同図に示す階調カーブは、ダイナミックレンジが5.3のRGBの入力画像信号をダイナミックレンジが3.3のRGBの出力画像信号に圧縮するためのもので、中間部分は、傾き45度の直線を成し、両側で傾き緩やかになる、いわゆるS字カーブを成す。
このS字階調カーブは、中間階調を維持し、低階調部分及び高階調部分ほど強く圧縮するものであり、入力画像の輝度情報を、クランプすることなく、出力画像の輝度ダイナミックレンジに収めることができる。
一方、この他の階調圧縮の方法として、RGB信号を輝度信号と色味信号(例えば、 Yxy、YCC 、L)に変換し、輝度信号Y又は明度信号Lのみを階調カーブ(LUT)で圧縮する方法もある。
さらに、その他の階調圧縮の方法が、特許文献1に提案されている。この特許文献1には、RGB入力信号から輝度信号を求めて、輝度信号を所望の階調特性にガンマ変換し、ガンマ変換前後の輝度信号の比を各RGB入力信号に乗じて第1の階調補正RGB信号を求め、ガンマ変換後の輝度信号にRGB入力信号とガンマ変換前の輝度信号との差を加えて第2の階調補正RGB信号を求め、ガンマ変換前の輝度信号の値に応じて、第1及び第2の階調補正RGB信号の両者の加算比率を制御して補間し、最終の階調補正RGB出力信号を得る階調補正方法が開示されている。
特許文献1では、CRTやプリンタのダイナミックレンジ内で、効果的な明るさ調整が行え、色相や彩度の変化がない階調調整方法であるとしている。
特許2699711号公報
しかしながら、上述のRGBの3チャンネルの画像信号のLUTで行う方法では、同時に彩度も変化してしまうという問題があり、図11に示すようなS字階調カーブを用いた圧縮では、明るい側、及び暗い側の色の彩度が低下して、好ましくないという問題があった。
すなわち、階調を圧縮、伸長する際に、グレーの階調の変化により明るさが変化するだけでなく、色の再現、すなわち、色相や彩度も変化してしまい、入力した画像データの色が、出力上で異なる印象になってしまう問題があった。
一方、RGB信号を輝度信号と色味信号に変換し、輝度信号Y又は明度信号Lのみを圧縮する方法では、彩度が完全に保存されるため、違和感のある色再現になってしまうという問題があった。
また、特許文献1に開示の階調補正方法は、輝度と線形関係にあるRGB値に対して、Yとの差分を維持する事で色相、彩度を維持する方法であるが、人間の色覚は必ずしも輝度に線形ではないため、RGB、Yの変化量が大きい場合や、RGB原色の色度点(X、Y、Zで規定される)の位置に依存して、色相、彩度は、変化してしまうという問題があった。
本発明の目的は、上記従来技術の問題点を解消し、ダイナミックレンジの異なる色空間やデバイスの間で画像を交換し、再現する際に、グレー階調を変化させても、色の彩度や色相を維持する、もしくは彩度を任意にコントロールすることができ、好ましい彩度再現を実現する階調変換を行うことができる画像処理方法及び装置、並びにこのような画像処理方法をコンピュータに実施させる画像処理プログラム及びこれを記載したコンピュータに読取可能な記録媒体を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、上記目的に加え、色相、彩度の調整度合いを適切にすることができる画像処理方法及び装置、並びに画像処理プログラム及びその記録媒体を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の第1の態様の画像処理方法は、画像の画像データの階調特性を変換する際に、前記画像のRGB画素データに対応する1次元の第1のルックアップテーブルを用いた第1の階調特性の変換を施す第1の階調変換と、前記画像のRGB画素データを、輝度データ又は明度データ、及び色味のデータに変換し、変換された前記輝度データ又は明度データのみに対し、前記輝度データ又は明度データに対応する1次元の第2のルックアップテーブルを用いた第2の階調特性の変換を施す第2の階調変換と、を有し、前記第1の階調特性の変換と前記第2の階調特性の変換との重み付けを行うことを特徴とする。
また、上記目的を達成するために、本発明の第2の態様の画像処理装置は、画像の画像データの階調特性を変換する画像処理装置であって、前記画像のRGB画素データに対応する1次元の第1のルックアップテーブルを用いた第1の階調特性の変換を施す第1の階調変換手段と、前記画像のRGB画素データを、輝度データ又は明度データ、及び色味のデータに変換し、変換された前記輝度データ又は明度データのみに対し、前記輝度データ又は明度データに対応する1次元の第2のルックアップテーブルを用いた第2の階調特性の変換を施す第2の階調変換手段と、を有し、前記第1の階調特性の変換と前記第2の階調特性の変換との重み付けを行うことを特徴とする。
また、本発明の第3の態様は、コンピュータに、上記第1の態様の画像処理方法の各ステップを実行させるための画像処理プログラムを提供するものである。
また、本発明の第4の態様は、コンピュータに、上記第1の態様の画像処理方法の各ステップを実行させるための画像処理プログラムを記載したコンピュータに読取可能な記録媒体を提供するものである。
上記各態様において、前記輝度データ又は明度データは、CIEのXYZ表色系のY、又はYから求められる値であるのが好ましい。
また、前記色味のデータは、YCC表色系のCr及びCb、又はXYZ表色系のX、Y及びZから求められる値であるのが好ましい。
また、前記第1の階調変換は、前記第2の階調変換に先立って行われ、入力画像の第1のRGB画素データに前記第1の階調特性の変換を施し、第2のRGB画素データを得るものであり、前記第2の階調変換は、得られた前記第2のRGB画素データを、第1の輝度データ又は明度データ、及び前記色味のデータに変換し、変換された前記第1の輝度データ又は明度データのみに前記第2の階調特性の変換を施し、第2の輝度データ又は明度データを得、得られた前記第2の輝度データ又は明度データ、及び前記色味のデータを出力画像の第3のRGB画素データに変換するものであるのが好ましい。
また、前記第2の階調変換は、さらに、前記第2の輝度データ又は明度データ、及び前記色味のデータを第4のRGB画素データに変換し、変換された前記第4のRGB画素データのバランス調整処理を行って、前記出力画像の前記第3のRGB画素データを得るのが好ましい。
また、前記第2の階調変換は、前記第1の階調変換に先立って行われ、入力画像の第1のRGB画素データを、第3の輝度データ又は明度データ、及び前記色味のデータに変換し、変換された前記第3の輝度データ又は明度データのみに前記第2の階調特性の変換を施し、第4の輝度データ又は明度データを得、得られた前記第4の輝度データ又は明度データ、及び前記色味のデータを第5のRGB画素データに変換するものであり、前記第1の階調変換は、得られた前記第5のRGB画素データに前記第1の階調特性の変換を施
し、出力画像の第3のRGB画素データを得るものであるのが好ましい。
また、前記第1の階調特性の変換(階調変換)と前記第2の階調変換との前記重み付けは、カラーチャートの明るさの異なる画像を用いて前記第1の階調特性の変換量と前記第2の階調特性の変換量との割合を決めることによって行うものであるのが好ましい。
また、前記第1の階調特性の変換量と前記第2の階調特性の変換量との割合を変えながら、前記明るさの異なる画像を処理し、CIEのL色空間のa色度を計算し、彩度を確認することにより、前記第1の階調特性の変換量と前記第2の階調特性の変換量との割合を決定するのが好ましい。
また、前記明るさの異なる画像は、カメラの露出を変えて、又は前記カラーチャートを照明する光の明るさを変えて、前記カラーチャートを撮影することにより、もしくは前記カラーチャートの画像から明るさを変えた場合の画像を計算して求めることにより、取得されるのが好ましい。
さらに、前記第1の階調変換と前記第2の階調変換との前記重み付けは、目標とする、もしくは所定の階調特性の変換と、目標とする、もしくは所定の彩度再現を得るために行うものであり、又は階調特性の変換及び/又は彩度再現の微調整のために行うものであるのが好ましい。
また、前記重み付けは、前記画像の画像データの階調特性を変換するための変換特性カーブを合成するために行われ、前記画像の画像データは、合成された前記変換特性カーブを用いて変換されるのが好ましい。
また、前記重み付けは、前記画像の画像データの階調特性の所定範囲を変換するために使用する変換カーブを変えるために行われるのが好ましい。
本発明によれば、ダイナミックレンジの異なる色空間やデバイスの間で画像を交換、再現する際に、好ましい彩度再現を実現する階調変換を行うことができる。
また、本発明によれば、カラー画像の階調を変更する際に生じる彩度の変化による悪影響を抑制し、階調を変更しても、好ましい彩度再現になるようにコントロール可能とすることができ、したがって、グレー階調を変化させても、色の彩度や色相を維持する、もしくは彩度を任意にコントロール可能することができる。
さらに、本発明によれば、色相、彩度の維持を、輝度に非線形な、より人間の知覚にあった空間でも実現可能である。そのため、ダイナミックレンジが大きく異なる色空間間のダイナミックレンジ圧縮の際にも、色相、彩度を精度良く維持した階調特性を実現可能とすることができる。
また、本発明によれば、色相、彩度の調整度合いを適切に設計することができる。
本発明の画像処理装置の一実施形態の概略構成を示すブロック図である。 (A)及び(B)は、それぞれ本発明の画像処理方法の一実施形態のフローを示す説明図である。 本発明に用いられる階調変換カーブの一例を示すグラフである。 本発明の画像処理方法の第1の階調特性の変換の一例を説明するためのグラフである。 本発明の画像処理方法の第2の階調特性の変換の一例を説明するためのグラフである。 (A)、(B)及び(C)は、それぞれ本発明の画像処理方法のRGBバランス調整の一例を各色RGBについて説明するためのグラフである。 (A)、(B)及び(C)は、それぞれ本発明の画像処理方法の第1及び第2の階調特性の変換量の割合を決めるのに用いられるカラーチャート、明るさの異なるカラーチャート画像の色度のグラフ及び階調変換後のカラーチャート画像の色度のグラフである。 本発明の画像処理方法の他の実施形態のフローを示す説明図である。 本発明の画像処理方法の他の実施形態を実施する画像処理装置を示す説明図である。 図9に示す画像処理装置の各変換処理部による圧縮変換カーブの一例のグラフである。 階調変換カーブを示すグラフである。
以下に、添付の図面に示す好適実施形態に基づいて、本発明に係る画像処理方法及び装置、並びに画像処理プログラム、及びその記録媒体を詳細に説明する。
図1は、本発明の画像処理方法を実施する本発明の画像処理装置の一実施形態の概略構成を示す模式的ブロック図である。図2(A)及び(B)は、それぞれ図1に示す画像処理装置で実施される本発明の画像処理方法の一実施形態のフローを示すフローチャートである。
図1に示す本実施形態の画像処理装置10は、入力画像のRGB画像データを取得する入力画像データ取得部12と、RGB画像データに所定の階調変換量(圧縮伸張量)の第1の階調特性の変換処理を施して変換RGB画像データを得る第1階調変換部14と、RGB画像データを、輝度データ(Y)又は明度データ(L)と色味のデータ(xy、CC又はa)とに測色変換する測色変換部16、輝度データ又は明度データ(Y又はL)に所定の階調変換量(圧縮伸張量)の第2の階調特性の変換処理を施す輝度階調変換部18及び階調変換された輝度データ(Y又はL)及び変換されていない無変換色味データ(xy、CC又はa)を、RGB画像データに逆変換する逆変換部20を備える第2階調変換部22と、RGB画像データのRGBバランス調整を行って出力画像のRGB画像データを得るRGBバランス調整部24と、このRGB画像データを図示しない外部の画像出力装置に出力する出力画像データ出力部26と、第1階調変換部14及び第2階調変換部22の輝度階調変換部18の階調変換量の割合や、第1階調変換部14、輝度階調変換部18及びRGBバランス調整部24で使用するLUTを記憶しているメモリ28と、を有する。
本発明では、画像データ(RGB、XYZ、YCC、又はL)、輝度データ(Y)、明度データ(L)及び色味のデータ(xy、CC、又はa)は、それぞれ画像に関するデータである時には、当該画像の各画素毎のデータ、すなわち各画素毎の画像データ、輝度データ、明度データ及び色味のデータを表すものとする。
本実施形態の画像処理装置10においては、第1階調変換部14における第1の階調特性の変換処理(以下、階調変換処理という)を、図1に実線でかつ図2(A)に示すように、第2階調変換部22における第2の階調変換処理に先立って行っても良いし、逆に、図1に点線でかつ図2(B)に示すように、第2階調変換部22における第2の階調変換処理の後で行っても良い。
まず、図1及び図2(A)に示す、第1の階調変換処理を先に、第2の階調変換処理をその後に行う本発明の第1の実施形態の画像処理方法について説明する。
図示例の画像処理装置10によって実施される第1の実施形態の画像処理方法においては、図1及び図2(A)に示すように、予め、メモリ28内には、初期値又は設定値として、目標階調もしくは所定階調、又は、目標階調もしくは所定階調となる全体の階調変換量、第1の階調変換量(圧縮伸張量)と第2の階調変換量の割合、この割合に応じた第1の階調変換処理(RGB階調変換処理)で使用する第1のLUT(RGB−LUT)14a及び第2の階調変換処理(輝度階調変換処理)で使用する第2のLUT(輝度LUT)18a並びにRGBバランス調整処理で使用する第3のLUT(RGBバランス調整LUT)24a等が記憶されており、前処理として、第1、第2及び第3のLUT14a、18a及び24aが、それぞれ第1階調変換部14、輝度階調変換部18及びRGBバランス調整部24に設定されている(ステップS10)。
なお、第1及び第2のLUT14a及び18aは、最終的に目標とする、もしくは所定の階調変換量(階調圧縮伸張量)に対し、RGB階調変換及び輝度階調変換(Y又は L)のそれぞれの階調変換量をある割合で割り振ることによって得られたものである。なお、この階調変換量の割合は、可変とすることができる。この階調変換量を割り振る割合の決め方については、後述する。
以下では、メモリ28内に、初期値又は設定値として目標階調が設定されている場合を代表例として説明するが、本発明は特に目標階調に限定されず、設定されているのが、所定階調であっても、任意の階調であっても良い。また、本発明は、特に設定せずに微調整するような場合や、階調特性の変換及び/又は彩度再現の微調整のために行う場合にも適用可能なことは言うまでもない。
本発明の画像処理である階調変換が開始されると、まず、図2(A)のステップS12において、入力画像データ取得部12によって入力画像のRGB画素データであるRGB画像データ(以下、第1のRGB画像データという)が取得される。
次に、ステップS14において、第1階調変換部14によって、こうして取得された第1のRGB画像データに、RGB画素データに対応する1次元の第1のLUT(RGB−LUT)14aを用いた、予め設定された階調変換量の第1の階調変換処理が施され、RGB画素データで階調変換された第2のRGB画像データが生成される。すなわち、第1階調変換部14は、第1の階調変換処理としてRGB空間で階調変換を行うものである。
次に、ステップS16では、第2階調変換部22の測色変換部16によって、こうして生成された第2のRGB画像データが測色変換(輝度、色味変換)され、CIEのXYZ表色系やNSTC方式のYCC表色系等の輝度データ(Y)と色味のデータ(xy、CC(Cr、Cb))に、又はCIEのL表色系等の明度データ(L)と色味データ(a)が生成される。
次に、ステップS18では、第2階調変換部22の輝度階調変換部18によって、こうして変換された輝度データ又は明度データ(以下、輝度データで代表する)(Y又はL)に、1次元の第2のLUT(輝度LUT)18aを用いた、予め設定された階調変換量の第2の階調変換処理が施され、階調変換された第2の輝度データ(Y又はL)が生成される。すなわち、輝度階調変換部18は、第2の階調変換処理として、輝度−色差領域で階調変換を行うものである。
なお、ステップS20では、色味のデータ(xy、CC又はa)は、輝度階調変換部18によって変換されないので、変換されていない無変換色味データ(CC又はa)として輝度階調変換部18をスルーする。
次に、ステップS22では、第2階調変換部22の逆変換部20によって、こうして階調変換された第2の輝度データ(Y又はL)及び変換されていない無変換色味データ(CC又はa)が逆変換され、RGB画像データ(以下、第4のRGB画像データという)が生成される。
次に、ステップS24では、RGBバランス調整部24によって、こうして逆変換された第4のRGB画像データに、RGB画素データに対応する1次元の第3のLUT(RGBバランス調整LUT)24aを用いたRGBバランス調整が行われ、出力画像のRGB画像データ(以下、第3のRGB画像データという)が生成される。
最後に、ステップS26では、出力画像データ出力部26から、こうして生成された第3のRGB画像データが、図示しない外部のプリンタ等の印刷装置や、モニタやディスプレイ等の表示装置などの外部の画像出力装置に出力画像として出力される。
こうして得られた出力画像は、入力画像から、色相や彩度が好ましく維持されて、目標階調に階調変換(圧縮伸張)された好ましい色再現が実現された画像である。
なお、その他の実施形態として、図1及び図2(B)に示す、第2の階調変換処理を先に、第1の階調変換処理をその後に行う本発明の第2の実施形態の画像処理方法について説明する。
まず、図2(B)のステップS30において、図2(A)のステップS10と同様に、前処理として、第1、第2及び第3のLUT14a、18a及び24aが、それぞれ第1階調変換部14、輝度階調変換部18及びRGBバランス調整部24に設定されている。
本発明の画像処理である階調変換が開始されると、まず、図2(B)のステップS32において、図2(A)のステップS12と同様に、入力画像データ取得部12によって入力画像の第1のRGB画像データが取得される。
次に、ステップS34では、第2階調変換部22の測色変換部16によって、第1のRGB画像データが測色変換(輝度、色味変換)され、第3の輝度データ(Y又はL)と色味のデータ(xy、CC又はa)とが生成される。
次に、ステップS36では、第2階調変換部22の輝度階調変換部18によって、第3輝度データ(Y又はL)に、第2のLUT(輝度LUT)18aを用いた第2の階調変換処理が施され、階調変換された第4の輝度データ(Y又はL)が生成される。
なお、ステップS38では、色味のデータ(xy、CC又はa)は、変換されていない無変換色味データ(CC又はa)として輝度階調変換部18をスルーする。
次に、ステップS40では、第2階調変換部22の逆変換部20によって、第4の輝度データ(Y又はL)及び無変換色味データ(CC又はa)が逆変換され、RGB画像データ(以下、第5のRGB画像データという)が生成される。
次に、ステップS42では、第1階調変換部14によって、第5のRGB画像データに対し、RGB画素データに対応する1次元の第1のLUT(RGB−LUT)14aを用いた第1の階調変換処理が施され、RGB画素データで階調変換された出力画像の第3のRGB画像データが生成される。
最後に、ステップS44では、出力画像データ出力部26から、こうして生成された第3のRGB画像データが、図示しない外部の画像出力装置に出力画像として出力される。
こうして得られた出力画像は、第1実施形態と同様に、入力画像から、色相や彩度が好ましく維持されて、目標階調に階調変換(圧縮伸張)された好ましい色再現が実現された画像である。
上述した実施形態では、RGB画像データ(RGB画素データ)におけるRGBデータ値として、光のスペクトルを赤色、黄色、青色の3チャンネルに分解した量を用いているが、本発明はこれに限定されず、光のスペクトルを一次独立な3チャンネルに分解した量であれば如何なるものを用いても良いし、又はそれを階調変換した値(γ乗あるいは対数など)、例えば、CIEのXYZ表色系のXYZデータ値を用いても良い。すなわち、本発明では、RGB値は、光のスペクトルを一次独立な3チャンネルに分解した量、又はそれを階調変換した値として定義できる。
RGB画像データとしてXYZ画像データを用いる場合には、図2(A)に示す第1の実施形態のステップS16、及び図2(B)に示す第2の実施形態のステップS34の測色変換は、XYZ画像データから、輝度データとしてY、色味のデータとしてxyを算出する変換処理であり、図2(A)に示す第1の実施形態のステップS22、及び図2(B)に示す第2の実施形態のステップS40の逆変換は、輝度データY、色味のデータxyから、XYZ画像データを算出する変換処理である。
上述したように、第1階調変換部14は、第1の階調変換処理としてRGB空間で階調変換を行うものである。この第1階調変換は、上述したように、画素データを欠落させることなく、グレー階調を変化させることができる。しかし、この第1階調変換だけでは、色相や彩度も変化してしまい、例えば、階調を圧縮する場合に、明るい側及び暗い側の彩度の低下を招くものであり、入力画像の色が出力上で異なる印象になってしまうものである。
一方、輝度階調変換部18は、上述したように、第2の階調変換処理として、輝度−色差領域で階調変換を行うものである。この第2階調変換も、画素データを欠落させることなく、グレー階調を変化させることができる。しかし、この第2階調変換だけでは、彩度が完全に保存されるため、違和感のある色再現になってしまうものである。
このため、本発明では、目標とする階調変換量、例えば目標圧縮量を、色相や彩度が変化しないように維持し、特に、彩度が低下することがなく、違和感を招くことがないように、RGB空間で階調変換する第1階調変換量と、輝度−色差領域で階調変換する第2階調変換量とに割り振るのである。
すなわち、本発明の画像処理方法においては、上記の第1の実施形態でも、第2の実施形態でも、第1のLUT14aであるRGB−LUTによる第1の階調変換(RGB圧縮伸張)と、第2のLUT18aである輝度LUTによる第2の階調変換(輝度圧縮伸張)とを組み合わせて、その重みを付けることにより、目標とする階調への階調変換(圧縮伸張)と、好ましい彩度再現とを両立させて実現することができる。その結果、好ましい色再現を実現することができる。特に、第1及び第2の階調変換の重み付けを可変とすることにより、より好ましい色再現を実現することができる。
なお、第1及び第2の階調変換の組み合わせ、及びその重み付けは、RGB圧縮伸張と輝度圧縮伸張とを合成した時に、目標階調となるようにすればよい。本発明では、RGB−LUTと輝度LUTは、合成した時に目標階調となる条件下で、自由に設計可能である。
また、図2(A)及び(B)に示す第1及び第2の実施形態の画像処理方法の各フロー順は、それぞれ入力画像から出力画像を得るために予め設定されているのが良いが、本発明はこれに限定されず、第1及び第2の実施形態の2つの変換フロー順に適した状況を、自動判別して2つの変換フロー順を使い分けるようにしても良い。
また、第1及び第2の階調変換の組み合わせ、及びその重み付けは、写真や、印刷や、映画や、ディスプレイ等の特有の状況や目的に応じて行うのが好ましく、このような状況や目的に必要な組み合わせや重み付けであっても良い。
以下に、図2(A)に示す第1実施形態の画像処理方法を、入力画像(RGB画像データ)に対して階調を圧縮する場合について、実施例を挙げて具体的に説明する。
入力のダイナミックレンジ(D.R.)がLog10(輝度レンジ)=6、即ち100万:1の輝度比を持ち、出力のデバイスがLog10(輝度レンジ)=4、即ち1万:1の輝度比を持つとする。
最終的には、D.R.を6から4へ圧縮しなければならない。
画像データのRGB値は、輝度に対してγがかかった状態になっている場合が一般的であるが、その場合には、γを戻して輝度の領域のデータに変換することが好ましい。
r = R(1/γ)
g = G(1/γ)
b = B(1/γ)
図3は、入力から出力へ、ダイナミックレンジ圧縮をする際の、階調変換カーブを示している。階調変換の際には、中間の明るさの領域は傾きが1に近く、白及び黒に向かうにつれ傾きが減少する、いわゆるS字のカーブ特性を使用することが一般的である。この特性の特徴は、中間の明るさ領域の色再現が変化しないことである。
入力から出力への階調変換カーブは、グレー(R=G=B)の画像データを使って評価を行いながらチューニングしていくのが良い。
ここで、設計したカーブを、カーブAとする。
図3は、入力グレー(r=g=b)に対する出力グレーが、r=g=bとなり、3本のカーブは、全く同じ状態で示されているが、出力グレーは、r≠g≠bであっても良く、その場合は、RGBの色毎に3本の異なるカーブを作成すれば良い。
次に、上記で設計した階調圧縮の全圧縮量を、RGB空間で行う圧縮量と、輝度−色差領域(空間)で行う圧縮量とに割り振る。全圧縮量の割り振り方、及び階調カーブの形状は、両者の階調変換を合成した際に、上記で設計した階調カーブAとなるという範囲で、任意に設定可能である。しかしながら、単純な方法として、図4に示すように、圧縮無しの点線で示す45度の直線と、最終的に得たい圧縮階調カーブAとの間で線形に割合を変える方法を示す。図4内の細い実線は、全階調圧縮量の半分の階調圧縮量を設定した例である。
この半分に圧縮調整した階調カーブをカーブBと呼ぶ。図4に示すように、このカーブBの入力のダイナミックレンジ(DR)は、DR=6であり、出力のダイナミックレンジ(DR)は、DR=5となり、点線で示す45度の直線の出力のダイナミックレンジ(DR)の6と、カーブAの出力のダイナミックレンジ(DR)の4との中間となる。
カーブBの圧縮量を、RGB空間で行うか、輝度−色差空間で行うかは任意であるが、ここでは、RGB空間で行う方法を説明する。
図2(A)に示すステップS14において、図1に示す第1変換処理部14で、RGB空間(領域)で階調変換を行う場合には、カーブBの形状のLUT(ルックアップテーブル)を第1のLUT14aとして作成して、この第1のLUT14aを入力画像の画像データに施せば良い。
カーブBの第1のLUTは、RGBの色毎に作成し、色毎に処理するのが良い。
次に、残りの圧縮を輝度−色差空間で行うために、ステップS16において、第2変換処理部22の測色変換部16で、ステップS14で階調変換されたRGB信号(画像データ)を、輝度−色差空間へ変換する。
rgbの値は、既にγを戻して、輝度に比例した値になっているので、CIEの3刺激値XYZへマトリックス演算で変換できる。
例えば、RGB信号が、sRGB色空間の場合には、まず、RGB信号を下記式でsRGB信号に変換する。
こうして得られたsRGB信号から下記式を用いて、
r=RsRGB、 g=GsRGB、 b=BsRGB
として、XYZを計算することができる。
XYZ色空間では、輝度はYとなり、色度は、x及びyは、
x = X/(X+Y+Z)
y = Y/(X+Y+Z)
で計算できる。
ステップS18において、輝度領域で階調変換を行う場合には、第2変換処理部22の輝度階調変換部18で、輝度Yに変換を施した上で、x、yが変化しないようにXとZを計算し直せばよい。
ステップS18において、色味の変化抑制の精度を上げるために、色空間としてより均等なLを使う例を示す。XYZ表色系からL表色系への変換は、以下の通りである。
ここで、Xn,Yn,Znは規格化の値であり、白色のXYZ値を使用する。
なお、L空間の場合には、Lを圧縮して、aを変化させないように制御をすればよい。即ち、LによってYの値が変化するので、aが変化しないよう、X及びZを計算しなおせば良いことになる。
なお、輝度による階調変換カーブは、次のようにして求めることができる。
階調カーブA及びBの出力RGBをL空間に変換する。
同士をグラフにしたものが図5である。
図5に示すように、両者の関係は1本のカーブとなり、このカーブが、Lを圧縮するためのLUTそのものとなる。これをカーブCと呼ぶ。
図5に示すように、このカーブCの入力(カーブBの出力L)のダイナミックレンジ(DR)は、カーブBの出力のダイナミックレンジ(DR)であるので、DR=5であり、出力のダイナミックレンジ(DR)は、カーブAの出力のダイナミックレンジ(DR)であるので、DR=4となる。
先の図4とこの図5とを合成することにより、入力のダイナミックレンジ(DR)が6であり、出力のダイナミックレンジ(DR)が4であるカーブAの入出力のダイナミックレンジ(DR)6及び4と一致する。
次に、ステップS22において、第2変換処理部22の逆変換部20で、ステップS18で階調変換された輝度信号(輝度データ)及び無変換色味信号を、RGB空間へ逆変換する。
最後に、ステップS24において、RGBバランス調整部24で、ステップS22で逆変換されたRGB信号(画像データ)を、RGBバランスを調整する。
入力グレーに対する出力のRGB値のバランスを微調して合わせる制御を行う。
すなわち、これまで作成したカーブBにr=g=bのグレーデータを入力し、その出力値をLに変換後、そのLをカーブCで処理する。処理後のLからYを求め、aが変化しないように、X及びZを求める。求められたXYZをRGBに変換する。
上記手順で求められたRGBを横軸に、カーブAにr=g=bのグレーを入力した際の出力RGBを縦軸にグラフにしたものが図6(A)、(B)及び(C)である。
図6(A)、(B)及び(C)は、RGBのそれぞれにおいて、カーブCの出力をカーブAの出力に変換する特性になっており、これがRGB値のバランスを微調して合わせるためのRGB各色のLUTとなる。
上記では、図2(A)に示す第1の実施形態のような、最初にRGB圧縮してから、輝度で圧縮する場合の処理の流れを説明したが、逆に、図2(B)に示す第2の実施形態のような、輝度で圧縮してからRGBで圧縮することも可能である。
その場合には、RGBバランス調整部24での最後のRGBバランス調整LUTが不要になる。
なお、測色変換部16におけるRGBから輝度及び色差への変換は、上述したY及びxyや、Lへの変換に限定されず、例えば、NTSC信号YCCを用いても良い。
ここで、YCCは、下記式から求めることができる。
輝度 Y=0.3R+0.59G+11B
色差1 Cr=R−Y
色差2 Cb=B−Y
上述したように、本発明では、目標とする階調変換量、例えば目標圧縮量を、色相や彩度が変化しないように維持し、特に、彩度が低下することがなく、違和感を招くことがないように、RGB空間で階調変換する第1階調変換量と、輝度−色差領域で階調変換する第2階調変換量とに割り振るのである。
全体の階調変換量を、第1階調変換量と第2階調変換量とに割り振る割合は、色相や彩度が変化しないように維持し、特に、彩度が低下することがなく、違和感を招くことがないように決めることができればどのように決めても良いが、例えば、一例として、以下のようにして決めることができる。
ここでは、例えば、図7(A)に示すような、RGBCMYの6色の矩形のカラーパッチを持つカラーチャート30を用い、その明るさを変えた画像を使用して、RGB空間での圧縮と輝度−色差空間での圧縮との割合を決めるものである。
ここで、明るさの異なるカラーチャート画像は、
1.カメラの露出を変えて、カラーチャート30を撮影することにより取得される。
2.カラーチャートを照射する光の明るさを変えて、カラーチャート30を撮影することにより取得される。
3.カラーチャート画像から、明るさを変えた場合の画像を計算により求めること等により取得される。
こうして得られたカラーチャート画像を、圧縮割合の初期値で処理し、L空間のa−b色度を計算し、彩度を確認する。これを繰り返して、RGBによる圧縮と輝度圧縮との割合を調整して、彩度が適当な値となるようにする。
例えば、カラーチャート30のRGBCMYの6色のカラーパッチを標準露出で撮影して、6種類のカラーパッチのノーマル撮影画像を取得し、図7(B)に示す色度座標(色度グラフ)上に黒丸でプロットする。一方、カラーチャート30のRGBCMYの6色のカラーパッチを標準露出の2段オーバーで撮影して、6種類のカラーパッチの2段オーバー撮影画像を取得し、図7(B)に示す色度座標上に白丸でプロットする。
図7(B)に示されるように、色度座標上において、カラーチャート30のRGBCMYの6色のカラーパッチの2段オーバー撮影画像は、全て、ノーマル撮影画像に比べて座標中心側に外れており、彩度が低下していることが分かる。
この露出2段オーバー撮影画像の明るさとノーマル撮影画像の明るさの差が、全階調変換量、例えば全階調圧縮量に相当するとき、RGBによる圧縮と輝度圧縮との割合を変えて、本発明の画像処理方法を行い、6色のカラーパッチの出力画像のRGB画像データを求め、図7(B)に示す色度座標上にプロットし、6色のカラーパッチのノーマル撮影画像のプロット点と、2段オーバー撮影画像のプロット点とがほぼ重なって、彩度が維持されるような割合を求める。
こうして、全階調圧縮量をRGBによる圧縮と輝度圧縮とに割り振る割合を、彩度を低下させることがないように決めることができる。
上述した例では、露出2段オーバー撮影とノーマル撮影の画像の明るさの差、すなわち彩度調整の初期状態を、全階調変換量としているが、本発明はこれに限定されず、彩度調整の初期状態は、全階調圧縮量でなくても良く、RGB階調変換(RGBによる圧縮)と輝度階調変換(輝度圧縮)との比率(割合)を任意の値で行って良いことはもちろんである。
また、図2(A)及び(B)に示す第1及び第2の実施形態の画像処理方法では、入力画像に第1の階調変換(RGB階調変換)と第2の階調変換(輝度階調変換)とのいずれか一方を先に、他方をその後に行っているが、本発明はこれに限定されず、両者を並列処理として並列して行い、その後に両変換値を重み付け加算しても良い。
図8に、このような、本発明の画像処理方法の第3の実施形態のフローを示す。
図8に示す本発明の第3の実施形態の画像処理方法について説明する。
なお、図8に示す第3の実施形態の画像処理方法は、図2(A)及び(B)に示す第1及び第2の実施形態の画像処理方法のステップS12〜S14、及びステップS32〜S40、44と同様のステップを用いるものであるので、同様のステップの同様の処理の説明は省略し、主として異なる点について説明する。本実施形態では、図1に示すRGBバランス調整部24は、重み付け加算部として機能する。
まず、図8のステップS50において、図2(A)のステップS10と同様に、前処理として、第1及び第2のLUT14a及び18aが、それぞれ第1階調変換部14及び輝度階調変換部18に設定されている。しかしながら、本実施形態では、メモリ28内に記憶されている第1及び第2のLUT14a及び18aは、図2(A)のステップS10と異なり、第1の階調変換量と第2の階調変換量の割合に依存するものではない。
また、本実施形態では、RGBバランス調整部24における重み付け加算に使用される重み付け係数がメモリ28内に記憶されており、前処理として、重み付け係数がメモリ28から読み出されて、RGBバランス調整部24に設定されている。
なお、重み付け係数は、第1の階調変換量と第2の階調変換量の割合に応じたものであり、第1の階調変換処理画像データと第2の階調変換処理画像データとの重み付け加算に使用されるものである。
本実施形態の画像処理である階調変換が開始されると、まず、図8に示すステップS52において、図2(A)のステップS12及び図2(B)のステップS32と同様に、入力画像データ取得部12によって入力画像の第1のRGB画像データが取得される。
次に、ステップS54において、図2(A)のステップS14と同様に、第1階調変換部14によって、第1のRGB画像データに、第1のLUT14aを用いた第1の階調変換処理が施され、第2のRGB画像データが生成される。こうして生成された第2のRGB画像データは、図1に2点鎖線で示すように、第1階調変換部14からRGBバランス調整部24に送られ、重み付け加算に供される。
一方、本実施形態では、ステップS56〜S62の第2の階調変換処理は、ステップS54の第1の階調変換処理と並列して行われる。
まず、ステップS56では、図2(B)のステップS34と同様に、第2階調変換部22の測色変換部16で、第1のRGB画像データから、第3の輝度データ(Y又はL)と色味のデータ(xy、CC又はa)とが生成される。
次に、ステップS58では、図2(B)のステップS36と同様に、第2階調変換部22の輝度階調変換部18で、第3輝度データ(Y又はL)に、第2の階調変換処理が施され、第4の輝度データ(Y又はL)が生成される。
なお、ステップS60では、図2(B)のステップS38と同様に、色味のデータ(xy、CC又はa)は、輝度階調変換部18をスルーする。
次に、ステップS62では、図2(B)のステップS40と同様に、第2階調変換部22の逆変換部20で、第4の輝度データ(Y又はL)及び無変換色味データ(CC又はa)から、第5のRGB画像データが生成される。こうして生成された第5のRGB画像データは、図1に示すように、第2階調変換部22からRGBバランス調整部24に送られ、重み付け加算に供される。
次に、ステップS64では、RGBバランス調整部24で、ステップS54(第1階調変換部14)から送られた第2のRGB画像データと、ステップS62(第2階調変換部22)から送られた第5のRGB画像データとが、RGBバランス調整部24に第1の階調変換量と第2の階調変換量の割合に応じて設定されていた重み付け係数を使用して重み付け加算され、出力画像の第3のRGB画像データが生成される。
最後に、ステップS66では、図2(A)のステップS26及び図2(B)のステップS44と同様に、出力画像データ出力部26から、こうして生成された第3のRGB画像データが、外部の画像出力装置に出力画像として出力される。
こうして得られた出力画像も、第1及び第2実施形態と同様に、入力画像から、色相や彩度が好ましく維持されて、目標階調に階調変換(圧縮伸張)された好ましい色再現が実現された画像である。
上述した第1〜第3の実施形態では、第1の階調(RGB階調)変換処理及び第2の階調(輝度階調)変換処理をそれぞれ1回使用するものであるが、本発明はこれに限定されず、第1及び第2の階調変換処理の少なくとも一方を2回以上行っても良いし、その順序もどのような順序で行っても良い。
図9に、このような、本発明の第4の実施形態の画像処理方法を実施する画像処理装置を示し、図10に、図9に示す画像処理装置の各変換処理部による圧縮変換カーブの一例のグラフを示す。
図9及び図10に示す本発明の第4の実施形態の画像処理装置の各変換処理について説明する。
図9に示す画像処理装置70は、入力画像(RGB画像データ)が取得される入力色空間ICSから、出力画像(RGB画像データ)を出力する出力色空間OCSへの色空間の変換に係るもので、入力色空間ICSから標準出力色空間SOCSに変換する標準出力色変換(RRT:reference rendering transform)部72と、標準出力色空間SOCSから出力色空間OCSに変換する出力デバイス色変換(ODT:output device transform)部74と、RRT部72及びODT部74の各圧縮部(80、82、84)における、全階調圧縮量に対する各圧縮量の割合を設定するための割合設定部76とを有する。
ここで、RRT部72は、入力色空間ICSに対して線型変換を行い、前段標準出力色空間POCSとする前処理変換部78と、前段標準出力色空間POCSに対してRGBによる圧縮を行う第1圧縮部80と、第1圧縮部80によって圧縮された色空間に対してYCCによる輝度圧縮を行い、標準出力色空間SOCSとする第2圧縮部82とを有する。
一方、ODT部74は、標準出力色空間SOCSに対して2段目のRGBによる圧縮を行い、デバイス依存の出力色空間OCSとする第3圧縮部84を有する。
ここで、前処理変換部78による変換は、図10に点線で示される直線である圧縮変換カーブaで表わされる線型変換である。
図示例の場合には、入力画像データが濃度が負となる極めて明るいものを含んでいる。この負の濃度領域は、出力デバイスでは再現できない濃度領域となるので、本実施形態の画像処理方法では、圧縮変換カーブ(直線)aの少なくとも負の濃度領域にある部分を、最終的に濃度0となるように滑らかにかつ適切な彩度となるように彩度をコントロールして圧縮する必要がある。
このため、本発明では、第1、第2、及び第3圧縮部による3段階圧縮を行っている。
まず、第1圧縮部80による1段目のRGBによる圧縮変換は、図10に点線で示される圧縮変換カーブ(直線)aから1点鎖線で示される圧縮変換カーブbに変換する処理であり、彩度を低下させながら、濃度(Log10Y)1の近傍から滑らかに圧縮変換カーブ(直線)aの負の濃度域を大きく持ち上げて濃度0に近づけている。
次に、第2圧縮部82によるYCCによる輝度圧縮変換は、図10に1点鎖線で示される圧縮変換カーブbから2点鎖線で示される圧縮変換カーブcに変換する処理であり、彩度を保存しながら圧縮変換カーブbの負の濃度域を少し持ち上げてさらに濃度0に近づけている。
これらの第1圧縮部80による1段目のRGBによる圧縮及び第2圧縮部82によるYCCによる輝度圧縮は、RRT部72によるRRT処理として行われる。
最後に、第3圧縮部84による2段目のRGBによる圧縮変換は、図10に2点鎖線で示される圧縮変換カーブcから実線で示される圧縮変換カーブdに変換する処理であり、適切な彩度となるように彩度をコントロールしながら圧縮変換カーブcの負の濃度域を濃度0以上に持ち上げ、最終的に的に0とする。
この第3圧縮部84による2段目のRGBによる圧縮は、ODT部74によるODT処理として行われる。
こうして得られた出力画像の圧縮変換カーブd(出力色空間)は、入力画像から、色相や彩度が好ましく維持されて、目標階調に階調変換(圧縮)された好ましい色再現が実現された画像である。
図示例においては、最初にYCCによる輝度圧縮を行うと、彩度の高い領域で彩度をコントロールする必要があり、コントロールが難しくなるので、1段目のRGBによる圧縮の後に、YCCによる輝度圧縮を行うのが好ましい。このように、図示例では、1段目及び2段目のRGBによる圧縮の間に、YCCによる輝度圧縮を行っているが、本発明はこれに限定されず、入力画像のシーンの色空間及び再現目標の色空間に応じて、RGBによる圧縮及びYCCによる輝度圧縮の回数、並びにそれらの順序を適宜決定すれば良い。
ここで、全階調圧縮量に対する、第1圧縮部80による1段目のRGBによる圧縮、第2圧縮部82によるYCCによる輝度圧縮、及び第3圧縮部84による2段目のRGBによる圧縮の各圧縮量の割合は、予め、割合設定部76によって、各圧縮部に設定されている。
図示例においては、1段目のRGBによる圧縮の圧縮量が最も大きく、次のYCCによる輝度圧縮の圧縮量が最も小さいことが好ましいが、本発明はこれに限定されず、各圧縮の圧縮量の割合は、入力画像のシーン及びこれに対する再現目標に応じて適宜決定すれば良い。
また、図1に示す実施形態の画像処理装置10、及び、図2(A)及び(B)に示す第1及び第2の実施形態の画像処理方法は、いずれも、入力画像に第1の階調変換(RGB階調変換)及び第2の階調変換(輝度階調変換)を重み付けして施して出力画像を得るためのものであるが、本発明はこれに限定されず、図示しないが、両者の重み付けを、画像の画像データを階調変換するための変換特性カーブを合成するために行い、入力画像を、合成された変換特性カーブを用いて、出力画像に変換しても良いし、画像の画像データの階調特性の所定範囲を変換するために使用する変換カーブを変えるために行っても良い。
また、上述の例では、第2の階調変換において、輝度データ又は明度データに対して、輝度階調変換を施し、色味のデータはスルーさせているが、本発明はこれに限定されず、色味のデータを変えても良い。
なお、色味を変える場合は、図2(B)に示すステップ38や、図8に示すステップS60において、CCまたはaを変更するようにしても良い。例えば、CC(Cr,Cb)について、Cr’=Cr*k1、Cb’=Cb*k2(k1,k2は定数パラメータ)や、a’=a+k3、b’=b*+k4(k3,k4は定数パラメータ)として変更することができる。
なお、Cr、Cb、a、bの変更の仕方は、上記に限定されず、他の演算式でも良いし、LUTを使用しても良い。
なお、上述の画像処理方法は、画像処理プログラムを実行することによってコンピュータ上で処理することができる。
例えば 本発明の画像処理プログラムは、上述した画像処理方法の各ステップをコンピュータ、具体的にはそのCPUに行わせる手順を有するものである。これらの手順からなるプログラムは、1つまたは複数のプログラムモジュールとして構成されていても良い。
これらのコンピュータが実行する手順からなる画像処理プログラムは、コンピュータまたはサーバのメモリ(記憶装置)内に記憶されるものであっても良いし、記録媒体に記憶されるものであっても良く、実行時に、当該コンピュータ(CPU)または他のコンピュータによって、メモリまたは記録媒体から読み出されて実行されるものである。したがって、本発明は、上記第1の態様の画像処理方法をコンピュータに実行させるための画像処理プログラムを記憶したコンピュータに読み取り可能なメモリもしくは記録媒体であっても良い。
本発明は、基本的に以上のようなものである。以上、本発明の画像処理方法及び装置、並びに画像処理プログラム及びその記録媒体について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されず、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良または変更をしてもよいのはもちろんである。
10 画像処理装置
12 入力画像データ取得部
14 第1階調変換部
16 測色変換部
18 輝度階調変換部
20 逆変換部
22 第2階調変換部
24 RGBバランス調整部
26 出力画像データ出力部
28 メモリ

Claims (14)

  1. 画像の画像データの階調特性を変換する際に、
    前記画像のRGB画素データに対応する1次元の第1のルックアップテーブルを用いた第1の階調特性の変換を施す第1の階調変換と、
    前記画像のRGB画素データを、輝度データ又は明度データ、及び色味のデータに変換し、変換された前記輝度データ又は明度データに対し、前記輝度データ又は明度データに対応する1次元の第2のルックアップテーブルを用いた第2の階調特性の変換を施す第2の階調変換と、を有し、
    前記第1の階調変換と前記第2の階調変換との重み付けを行うことを特徴とする画像処理方法。
  2. 前記輝度データ又は明度データは、CIEのXYZ表色系のY、又はYから求められる値である請求項1に記載の画像処理方法。
  3. 前記色味のデータは、YCC表色系のCr及びCb、又はXYZ表色系のX、Y及びZから求められる値である請求項1又は2に記載の画像処理方法。
  4. 前記第1の階調変換は、
    前記第2の階調変換に先立って行われ、
    入力画像の第1のRGB画素データに前記第1の階調特性の変換を施し、第2のRGB画素データを得るものであり、
    前記第2の階調変換は、
    得られた前記第2のRGB画素データを、第1の輝度データ又は明度データ、及び前記色味のデータに変換し、
    変換された前記第1の輝度データ又は明度データに前記第2の階調特性の変換を施し、第2の輝度データ又は明度データを得、
    得られた前記第2の輝度データ又は明度データ、及び前記色味のデータを出力画像の第3のRGB画素データに変換するものである請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像処理方法。
  5. 前記第2の階調変換は、
    さらに、前記第2の輝度データ又は明度データ、及び前記色味のデータを第4のRGB画素データに変換し、
    変換された前記第4のRGB画素データのバランス調整処理を行って、前記出力画像の前記第3のRGB画素データを得る請求項4に記載の画像処理方法。
  6. 前記第2の階調変換は、前記第1の階調変換に先立って行われ、
    入力画像の第1のRGB画素データを、第3の輝度データ又は明度データ、及び前記色味のデータに変換し、
    変換された前記第3の輝度データ又は明度データに前記第2の階調特性の変換を施し、第4の輝度データ又は明度データを得、
    得られた前記第4の輝度データ又は明度データ、及び前記色味のデータを第5のRGB画素データに変換するものであり、
    前記第1の階調変換は、得られた前記第5のRGB画素データに前記第1の階調特性の変換を施し、出力画像の第3のRGB画素データを得るものである請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像処理方法。
  7. 前記第1の階調変換と、
    前記第2の階調変換とは、並列して行われ、
    入力画像の第1のRGB画素データに前記第1の階調特性の変換を施し、第2のRGB画素データを得るものであり、
    前記第2の階調変換は、
    入力画像の第1のRGB画素データを、第3の輝度データ又は明度データ、及び前記色味のデータに変換し、
    変換された前記第3の輝度データ又は明度データに前記第2の階調特性の変換を施し、第4の輝度データ又は明度データを得、
    得られた前記第4の輝度データ又は明度データ、及び前記色味のデータを第5のRGB画素データに変換するものであり、
    前記第1の階調変換と前記第2の階調変換との重み付けは、
    前記第1の階調変換によって得られた第2のRGB画素データと、前記第1の階調変換によって得られた第5のRGB画素データとを重み付け加算を行って、出力画像の第3のRGB画素データを得るものである請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像処理方法。
  8. 前記第1の階調変換と前記第2の階調変換との前記重み付けは、カラーチャートの明るさの異なる画像を用いて前記第1の階調特性の変換量と前記第2の階調特性の変換量との割合を決めることによって行うものである請求項1〜7のいずれか1項に記載の画像処理方法。
  9. 前記第1の階調特性の変換量と前記第2の階調特性の変換量との割合を変えながら、前記明るさの異なる画像を処理し、色空間上の色度を計算し、彩度を確認することにより、前記第1の階調特性の変換量と前記第2の階調特性の変換量との割合を決定する請求項8に記載の画像処理方法。
  10. 前記色空間上の色度は、CIEのL色空間のa色度である請求項9に記載の画像処理方法。
  11. 前記明るさの異なる画像は、カメラの露出を変えて、又は前記カラーチャートを照明する光の明るさを変えて、前記カラーチャートを撮影することにより、もしくは前記カラーチャートの画像から明るさを変えた場合の画像を計算して求めることにより、取得される請求項8〜10のいずれか1項に記載の画像処理方法。
  12. 画像の画像データの階調特性を変換する画像処理装置であって、
    前記画像のRGB画素データに対応する1次元の第1のルックアップテーブルを用いた第1の階調特性の変換を施す第1の階調変換手段と、
    前記画像のRGB画素データを、輝度データ又は明度データ、及び色味のデータに変換し、変換された前記輝度データ又は明度データに対し、前記輝度データ又は明度データに対応する1次元の第2のルックアップテーブルを用いた第2の階調特性の変換を施す第2の階調変換手段と、を有し、
    前記第1の階調特性の変換と前記第2の階調特性の変換との重み付けを行うことを特徴とする画像処理装置。
  13. コンピュータに、請求項1〜11のいずれか1項に記載の画像処理方法の各手順を実行させるための画像処理プログラム。
  14. コンピュータに、請求項1〜11のいずれか1項に記載の画像処理方法の各手順を実行させるための画像処理プログラムを記載したコンピュータに読取可能な記録媒体。
JP2011064977A 2010-03-23 2011-03-23 画像処理方法及び装置、並びに画像処理プログラム Withdrawn JP2011223568A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011064977A JP2011223568A (ja) 2010-03-23 2011-03-23 画像処理方法及び装置、並びに画像処理プログラム

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010066965 2010-03-23
JP2010066965 2010-03-23
JP2011064977A JP2011223568A (ja) 2010-03-23 2011-03-23 画像処理方法及び装置、並びに画像処理プログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2011223568A true JP2011223568A (ja) 2011-11-04

Family

ID=44673211

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011064977A Withdrawn JP2011223568A (ja) 2010-03-23 2011-03-23 画像処理方法及び装置、並びに画像処理プログラム

Country Status (4)

Country Link
US (1) US8861878B2 (ja)
EP (1) EP2551818A4 (ja)
JP (1) JP2011223568A (ja)
WO (1) WO2011118662A1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013179937A1 (ja) * 2012-05-30 2013-12-05 富士フイルム株式会社 画像処理方法、画像処理装置および画像処理プログラム
JP2015154270A (ja) * 2014-02-14 2015-08-24 キヤノン株式会社 画像処理装置、データ作成装置、画像処理方法、及びデータ作成方法

Families Citing this family (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AU2010315598B2 (en) 2009-10-26 2014-06-12 Société des Produits Nestlé S.A. Stable thickener formulations
US8861878B2 (en) * 2010-03-23 2014-10-14 Fujifilm Corporation Image processing method and device for performing grayscale conversion, and image processing program
WO2013037684A1 (en) * 2011-09-12 2013-03-21 Oce-Technologies B.V. Method for converting a full colour image to a monochrome image
KR101594381B1 (ko) * 2011-12-29 2016-02-16 인텔 코포레이션 가중된 룩―업 테이블의 사용에 의한 로컬 콘트라스트 보상의 간소화
KR20140122605A (ko) * 2013-04-10 2014-10-20 삼성전자주식회사 입력 영상의 밝기 조절 장치 및 방법
KR101426242B1 (ko) * 2013-04-18 2014-08-05 삼성전자주식회사 컬러 영상의 그레이 계조를 변환하는 방법 및 그 장치
JP2014219724A (ja) * 2013-05-01 2014-11-20 キヤノン株式会社 画像処理装置、画像処理装置の制御方法、及び、プログラム
JP6146907B2 (ja) * 2013-09-30 2017-06-14 富士フイルム株式会社 画像処理装置および方法
US9706182B1 (en) * 2016-05-31 2017-07-11 Himax Display, Inc Projection apparatus and projection method for optimization of contrast and grayscale accuracy of projected image
CN106409219B (zh) * 2016-06-06 2019-07-02 深圳市华星光电技术有限公司 调整面板亮度和色度的预补偿方法及装置
CN107169937A (zh) * 2017-05-22 2017-09-15 京东方科技集团股份有限公司 一种应用在医疗影像设备中的图像处理方法和医疗影像设备
CN109256928B (zh) * 2017-07-14 2021-02-26 讯芯电子科技(中山)有限公司 线性振动器
CN109754382B (zh) * 2017-11-03 2023-11-21 锐准医光股份有限公司 类h&e影像的合成方法及采用该方法的光学系统
CN110276129B (zh) * 2019-06-21 2022-11-29 贵州大学 基于燃烧控制系统控制燃烧炉供给燃料当量比的方法、系统及装置
CN113920927B (zh) * 2021-10-25 2022-08-02 武汉华星光电半导体显示技术有限公司 显示方法及显示面板、电子设备
CN114120932B (zh) * 2021-11-30 2022-11-22 中航华东光电有限公司 一种结合图像饱和度调节的液晶显示器调光方法

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2699711B2 (ja) 1991-09-17 1998-01-19 松下電器産業株式会社 階調補正方法および装置
JP3400506B2 (ja) * 1993-03-12 2003-04-28 オリンパス光学工業株式会社 画像処理装置
US6356654B1 (en) * 1998-12-23 2002-03-12 Xerox Corporation Systems and methods for template matching of multicolored images
US6728398B1 (en) * 2000-05-18 2004-04-27 Adobe Systems Incorporated Color table inversion using associative data structures
JP4428998B2 (ja) * 2003-12-10 2010-03-10 キヤノン株式会社 画像処理装置および方法
US7706606B1 (en) * 2006-05-31 2010-04-27 Adobe Systems Incorporated Fast, adaptive color to grayscale conversion
JP5003196B2 (ja) * 2007-02-19 2012-08-15 ソニー株式会社 画像処理装置および方法、並びに、プログラム
US7714901B2 (en) * 2007-03-09 2010-05-11 Xerox Corporation Systems and methods for converting color image data to monochrome output
JP4830923B2 (ja) * 2007-03-13 2011-12-07 Nkワークス株式会社 画像処理装置及び画像処理方法
JP2008294969A (ja) * 2007-05-28 2008-12-04 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 映像変換装置、映像変換方法、映像変換プログラム
JP5127626B2 (ja) * 2008-07-31 2013-01-23 キヤノン株式会社 画像処理装置および画像処理方法
US8861878B2 (en) * 2010-03-23 2014-10-14 Fujifilm Corporation Image processing method and device for performing grayscale conversion, and image processing program

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013179937A1 (ja) * 2012-05-30 2013-12-05 富士フイルム株式会社 画像処理方法、画像処理装置および画像処理プログラム
JP2014007734A (ja) * 2012-05-30 2014-01-16 Fujifilm Corp 画像処理方法、画像処理装置および画像処理プログラム
US9367934B2 (en) 2012-05-30 2016-06-14 Fujifilm Corporation Image processing method, image processing apparatus, and image processing program
JP2015154270A (ja) * 2014-02-14 2015-08-24 キヤノン株式会社 画像処理装置、データ作成装置、画像処理方法、及びデータ作成方法
US10152945B2 (en) 2014-02-14 2018-12-11 Canon Kabushiki Kaisha Image processing apparatus capable of performing conversion on input image data for wide dynamic range

Also Published As

Publication number Publication date
US8861878B2 (en) 2014-10-14
EP2551818A1 (en) 2013-01-30
EP2551818A4 (en) 2013-08-21
US20130016901A1 (en) 2013-01-17
WO2011118662A1 (ja) 2011-09-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2011118662A1 (ja) 画像処理方法及び装置、並びに画像処理プログラム
KR100834762B1 (ko) 이 기종간 색역 사상 방법 및 장치
EP2023642B1 (en) Color image display device and color conversion device
US7599578B2 (en) Apparatus, program, and method for image tone transformation, and electronic camera
JP4973372B2 (ja) 画像処理装置、撮像装置および画像処理プログラム
EP0677972A2 (en) Method of and apparatus for color conversion
KR101348369B1 (ko) 디스플레이 장치의 색 변환 방법 및 장치
EP2426928A2 (en) Image processing apparatus, image processing method and program
JPS6367687A (ja) 電子的画像処理における画像彩度の調整方法
JPH11331596A (ja) 画像処理方法及び装置
KR20120091578A (ko) 영상의 밝기 변환 방법 및 장치
JP2004356930A (ja) 色彩調整装置及びその方法
US7613338B2 (en) Image processing method and apparatus, program, and storage medium
JP4687673B2 (ja) カラー画像のモノトーン化処理
JP2006229925A (ja) 動的画像彩度処理装置
US10764469B2 (en) Image processing apparatus, image processing method, and storage medium that convert an input luminance signal included in image data into an output signal for printing by using a conversion parameter
CN110691227A (zh) 一种视频信号处理方法及装置
KR20050098949A (ko) 화상 처리 장치 및 방법과 프로그램
JP4001079B2 (ja) カラー画像のモノトーン化処理
JP4161719B2 (ja) 画像処理装置および方法、記録媒体、並びにプログラム
WO2023241339A1 (zh) 色偏校正方法、装置、设备、存储介质及程序产品
JP5833049B2 (ja) 画像処理方法、画像処理装置および画像処理プログラム
JP4007964B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、及び画像処理プログラム
CN101304467A (zh) 颜色处理设备和方法
JP4608509B2 (ja) 合成ルックアップテーブル作成装置、合成ルックアップテーブル作成方法および印刷装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20140603