JP2011223191A - 入力モジュール - Google Patents

入力モジュール Download PDF

Info

Publication number
JP2011223191A
JP2011223191A JP2010088581A JP2010088581A JP2011223191A JP 2011223191 A JP2011223191 A JP 2011223191A JP 2010088581 A JP2010088581 A JP 2010088581A JP 2010088581 A JP2010088581 A JP 2010088581A JP 2011223191 A JP2011223191 A JP 2011223191A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
noise
output
level
monitoring unit
input module
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2010088581A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiya Aso
由哉 麻生
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yokogawa Electric Corp
Original Assignee
Yokogawa Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yokogawa Electric Corp filed Critical Yokogawa Electric Corp
Priority to JP2010088581A priority Critical patent/JP2011223191A/ja
Publication of JP2011223191A publication Critical patent/JP2011223191A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Analogue/Digital Conversion (AREA)

Abstract

【課題】演算処理部の出力に異常レベルのノイズが重畳する状態において、その異常の要因がアナログ入力信号に重畳されたノイズによるものなのか、入力モジュールの故障によるものかを判定可能とした入力モジュールを実現する。
【解決手段】アナログ入力信号に重畳するノイズをローパスフィルタで軽減してADコンバータによりデジタル変換し、ファームウェアフィルタを備える演算処理部で処理して上位装置に出力する入力モジュールにおいて、
前記アナログ入力信号に重畳するノイズが設定された所定の閾値の範囲か否かを検出してこのノイズのレベル異常を判定する第1監視部を具備する入力ノイズ検出部と、
前記演算処理部の出力より前記アナログ信号のノイズレベルを推定演算し、これが前記所定の閾値の範囲か否かを検出してレベル異常を判定する第2監視部と、
前記第1監視部の判定出力と前記第2監視部の判定出力とを入力し、異常原因を特定して上記上位装置に出力する診断部と、
を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、アナログ入力信号に重畳するノイズをローパスフィルタで軽減してADコンバータによりデジタル変換し、ファームウェアフィルタを備える演算処理部で処理して上位装置に出力する入力モジュールに関するものである。
図8は、従来の入力モジュールの構成例を示す機能ブロック図である。フィールドのセンサ等の信号源10からのアナログ入力信号Vinが入力モジュール20に入力され、所定の信号処理が実行されて上位装置30に出力される。
入力モジュール20は、アナログ入力信号Vinに重畳するノイズを軽減させるローパスフィルタ21、ローパスフィルタの出力Vfをデジタル値に変換するADコンバータ22、ADコンバータのデジタル出力Vdを補正演算する演算処理部23よりなり、演算処理部23の出力Vcalが上位装置30に渡される。
フィールドから入力されるアナログ入力信号Vinには、フィールドのケーブル等にて商用電源やインバータの持つ周波数成分等の様々な交流成分のノイズが、本来扱うべき直流信号に重畳している。
ローパスフィルタ21は、これらノイズ中の主に商用周波数である50,60Hzを除去することを目的としている。アプリケーションにより必要な除去比を実現できるように回路及び定数が選定されている。
演算処理部23では、ローパスフィルタ21で除去しきれないノイズを、デジタル処理で減衰させるファームウェアフィルタ24を備えている。ローパスフィルタ21とファームウェアフィルタ24で実現される雑音除去比をNMRR(Normal Mode Rejection Ratio)と定義し、その仕様値を-60dbとする。
図9は、図8に示した従来の入力モジュールの動作説明図である。以下に事象1〜事象3の動作波形例を説明する。
(1)事象1について:
この事象での波形は、入力モジュール20内の要素が正常に機能している際に、(A)で示すアナログ入力信号Vinに、NMRRの仕様値で除去可能な許容範囲内のノイズが印加された状態を示す。
ローパスフィルタ21は、商用周波数である50,60Hzおよび高周波ノイズ成分を所定レベルまで除去し、その出力Vfは、(B)で示すように、ノイズ振幅がローパスフィルタの効果分減少している。
演算処理部23では、ADコンバータ22でAD変換された信号Vdをファームウェアフィルタ24で処理し、その出力Vcalは、(C)で示すようにNMRRの仕様値通りにノイズが減衰したDC値を上位装置30に出力する。
(2)事象2について:
この事象での波形は、ローパスフィルタ21、演算処理部23が故障等により正常に機能していない時の状態を示す。尚、アナログ入力信号Vinの状態は、(A)に示すように事象1と同等とする。
ローパスフィルタ21はフィルタの効果がなく、その出力Vfは、(B)に示すようにアナログ入力信号Vin及びこれに重畳されているノイズ成分がそのまま通過して出力された波形を示す。
ADコンバータ22はVfを正しくデジタル変換してVdを出力するが、演算処理部23は、ファームウェアフィルタ24のフィルタ効果がなく、その出力Vcalは、(C)に示すようにADコンバータ22の出力Vdがそのまま上位装置30に出力される。
(3)事象3について:
この事象での波形は、事象1,2とは異なり、アナログ入力信号Vinに重畳されるノイズ成分が、(A)に示すようにNMRR仕様値では除去できない大きなレベルのノイズであるため、入力モジュール20内の要素は正常に機能しているにもかかわらず、重畳ノイズ成分を除去しきれていない状態を示す。
ローパスフィルタ21は、商用周波数である50,60Hzおよび高周波ノイズを所定レベルに減衰させ、(B)に示す出力VfをADコンバータ22に出力し、ADコンバータ22はこれをデジタル変換した出力Vdを演算処理部23に出力する。
演算処理部23のファームウェアフィルタ24は正常に機能しているが、重畳されるノイズ成分が、(A)に示すようにNMRR仕様値では除去できない大きなレベルのノイズであるために、(C)に示すようにノイズが完全に除去されない出力Vcalを上位装置30に出力している。
特開2005−020774号公報
従来装置では次のような問題がある。
(1)事象2及び事象3では、演算処理部23の出力Vcalに共にノイズが重畳する異常状態が発生する。事象2の異常は、入力モジュール内の要素の異常に起因するものであるが、事象3の異常は、入力モジュール内の要素の異常に起因するものではなく、アナログ入力信号Vinに重畳されるノイズ成分が、NMRR仕様値では除去できない大きなレベルのノイズであるためであり、異常の要因が全く異なる。
(2)従って、演算処理部23の出力Vcalのノイズ状態の監視では、その異常の要因がアナログ入力信号Vinに重畳されたノイズによるものなのか、入力モジュールの故障によるものかを識別して判定することできない。
本発明の目的は、演算処理部の出力に異常レベルのノイズが重畳する状態において、その異常の要因がアナログ入力信号に重畳されたノイズによるものなのか、入力モジュールの故障によるものかを判定可能とした入力モジュールを実現することにある。
このような課題を達成するために、本発明は次の通りの構成になっている。
(1)アナログ入力信号に重畳するノイズをローパスフィルタで軽減してADコンバータによりデジタル変換し、ファームウェアフィルタを備える演算処理部で処理して上位装置に出力する入力モジュールにおいて、
前記アナログ入力信号に重畳するノイズが設定された所定の閾値の範囲か否かを検出してこのノイズのレベル異常を判定する第1監視部を具備する入力ノイズ検出部と、
前記演算処理部の出力より前記アナログ信号のノイズレベルを推定演算し、これが前記所定の閾値の範囲か否かを検出してレベル異常を判定する第2監視部と、
前記第1監視部の判定出力と前記第2監視部の判定出力とを入力し、異常原因を特定して上記上位装置に出力する診断部と、
を備えることを特徴とする入力モジュール。
(2)前記入力ノイズ検出部は、前記入力信号に重畳する交流ノイズを抽出するハイパスフィルタと、抽出されたノイズが所定の閾値の範囲か否かを検出するウィンドウコンパレータを備えることを特徴とする(1)に記載の入力モジュール。
(3)前記第1監視部の出力に基づいて前記ウィンドウコンパレータに設定さる所定の閾値を変更操作する検出レベル操作手段を備えることを(2)に記載の入力モジュール。
(4)前記第2監視部は、
前記演算処理部の出力のノイズを、前記ローパスフィルタと前記ファームウェアフィルタで設計された雑音除去比の逆数倍で増幅するノイズ増幅器と、
このノイズ増幅器の出力が前記設定された所定の閾値の範囲か否かを検出するウィンドウコンパレータと、
このコンパレータの出力に基づいて前記ノイズ増幅器の出力ノイズのレベル異常を判定する判定手段と、
を備えることを特徴とする(1)乃至(3)のいずれかに記載の入力モジュール。
本発明によれば、次のような効果を期待することができる。
(1)演算処理部の出力が異常である場合に、その異常が入力信号に重畳したノイズによるものなのか、モジュールの故障によるものかを識別して判定することができる。
(2)演算処理部の出力が異常である場合で、かつ第1監視部によるノイズレベルの監視結果が異常である場合、入力信号に重畳しているノイズレベルが許容範囲を越えたことを検出し、上位装置に診断アラームをあげることができる。
(3)演算処理部の出力が異常である場合で、かつ第1監視部によるノイズレベル監視結果が正常である場合、回路の故障として上位装置に診断アラームをあげることができる。
本発明を適用した入力モジュールの一実施例を示す機能ブロック図である。 本発明を適用した入力モジュールの動作説明図である。 事象1〜事象4に対する診断部の判定結果を示す表である。 コンパレータの構成例を示す回路図である。 コンパレータの出力に基づく第1監視部の判定結果を示す表である。 第2監視部の構成例を示す機能ブロック図である。 本発明を適用した入力モジュールの他の一実施例を示す機能ブロック図である。 従来の入力モジュールの構成例を示す機能ブロック図である。 従来の入力モジュールの動作説明図である。
以下本発明を、図面を用いて詳細に説明する。図1は、適用した入力モジュールの一実施例を示す機能ブロック図である。図8で説明した従来構成と同一要素には同一符号を付して説明を省略する。
入力モジュール100において、ローパスフィルタ101、ADコンバータ102、演算処理部103、ファームウェアフィルタ104の機能は、図8で説明した従来構成のローパスフィルタ21、ADコンバータ22、演算処理部23、ファームウェアフィルタ24の機能と同一である。
本発明で追加された要素は、太線のブロックで示す入力ノイズ検出部105、第2監視部106、診断部107であり、この診断部107の診断情報DG1〜DG4が上位装置30に渡される。
入力ノイズ検出部105は、ハイパスフィルタ105A、ウィンドウコンパレータ105B、第1監視部105Cを備える。ハイパスフィルタ105Aは、入力されたアナログ入力信号VinのDC成分を除去して交流のノイズ信号Vnを抽出する。このノイズ信号Vnは、ウィンドウコンパレータ105Bに入力される。
ウィンドウコンパレータ105Bは、抽出されたノイズ信号Vnのレベルが、NMRR仕様値に基づくノイズレベルの許容範囲に設定された所定の閾値の範囲か否かを、電圧VcによりL/Hで2値出力する。具体的な回路構成例については、図4で説明する。
第1監視部105Cは、ウィンドウコンパレータ105BのL/H2値出力Vcに基づいて、ノイズ信号Vnのレベル異常と正常を0/1の2値で判定し、判定情報S1を診断部107に出力する。判定アルゴリズムについては、図5で説明する。
第2監視部106は、演算処理部104で出力されたVcalの値からフィールドでのノイズ量を逆算推定する演算を実施し、このノイズのレベルがNMRRの仕様値に基づくノイズレベルの許容範囲に設定された所定の閾値の範囲か否かを検出する。
その検出結果に基づいて許容範囲内のノイズか否かを判定しその結果を0/1の2値で判定し、判定情報S2を診断部107に出力する。第2監視部106の具体的な機能構成例については、図6で説明する。
診断部107は、第1監視部105Cの判定出力S1と第2監視部106の判定出力S2を比較し、判定のパターンに基づく異常要因の診断結果DG1〜DG4を、上位装置30に渡す。
図2は、本発明を適用した入力モジュールの動作説明図である。事象1乃至3は、図9で説明した事象と同一であるが、本発明では事象4が追加されている。この事象4は、本発明で追加されたウィンドウコンパレータ105Bの異常判定のためのものである。事象4では、事象1と同様に、アナログ入力信号Vinには、NMRRの仕様値通りで除去可能な許容範囲内のノイズが印加されているものとする。
図2(イ)は図1で説明した本発明入力モジュール100の機能処理の流れを示している。(ロ)は、事象1乃至事象3における従来構成と同一要素101、102、103の波形であり、(A)乃至(C)の波形は、図9で示した(A)乃至(C)の波形と同一である。(ハ)は、本発明により追加されたハイパスフィルタ105Aの出力Vnの波形を(D)に、ウィンドウコンパレータ105Bのレベル検出動作波形を(E)に示している。
以下、事象1乃至事象4の動作ついて説明する。
(1)事象1について:
この事象での波形は、入力モジュール100内の要素が正常に機能している際に、(A)で示すアナログ入力信号Vinに、NMRRの仕様値通りで除去可能な許容範囲内のノイズが印加された状態を示す。
図2(B)に示すローパスフィルタ101の出力Vfの波形及び(C)に示す演算処理部203の出力Vcalの波形は、図9で説明した従来構成の(B)及び(C)の波形と同一である。
図2(ハ)で(D)に示すハイパスフィルタ105Aの出力波形Vnは、入力されたアナログ入力信号VinのDC成分がフィルタ効果により除去され、ノイズ成分のみが出力されている波形を示す。
(E)は、ウィンドウコンパレータ105Bが、Vnのノイズレベルを特定するための検出回路により検出範囲内か否かを確認している波形を示す。事象1では、Vnは閾値である上限値及び下限値の範囲内であり、この状態ではウィンドウコンパレータ出力VcはH(正常)である。従って第1監視部105Cの判定は“1”(正常)である。
第2監視部106は、演算処理部103より演算出力されたVcalに基づいてフィールドでのノイズ量に逆算し、NMRR仕様値で除去可能なレベル内のノイズか否かを判定する。ここでは、レベル内であるので“1”(正常)を示す。
診断部107は、第1監視部105Cの判定出力S1と第2監視部107の判定出力S2を比較し共に“1”(正常)のパターンであるので、システムは正常(DG1)と判定する。
(2)事象2について:
この事象での波形は、ローパスフィルタ101、演算処理部103が故障等により正常に機能していない時の状態を示す。尚、アナログ入力信号Vinの状態は、(A)に示すように事象1と同等とする。
ローパスフィルタ101は、フィルタの効果がなくその出力Vfは、(B)に示すようにアナログ入力信号Vin及びこれに重畳されているノイズ成分がそのまま通過して出力された波形を示す。
ADコンバータ102はVfを正しくデジタル変換してVdを出力するが、演算処理部103は、ファームウェアフィルタ104のフィルタ効果がなく、その出力Vcalは、(C)に示すようにADコンバータ102の出力Vdがそのまま第2監視部108に出力される。
ハイパスフィルタ105の出力Vnは、(D)に示すように、入力されたアナログ入力信号VinのDC成分がフィルタ効果により除去され、交流のノイズ成分のみが出力されている。
(E)は、コンパレータ106が、Vnのノイズレベルを特定するための検出回路により検出範囲内か否かを確認している波形を示す。事象2では、Vnは閾値である上限値及び下限値の範囲内であり、この状態ではコンパレータ出力VcはH(正常)である。従って、第1監視部105Cの判定は“1”(正常)である。
第2監視部106は、演算処理部103より演算出力されたVcalに基づいてフィールドでのノイズ量に逆算し、NMRR仕様値で除去可能なレベル範囲のノイズか否かを判定し、ここでは仕様値外であるので“0” (異常)を示す。
診断部107は、第1監視部105Cの判定出力S1と第2監視部106の判定出力S2を比較し、“1” (正常)及び“0”(異常)のパターンであるので、システムはモジュール異常(DG2)と判定する。
(3)事象3について:
この事象での波形は、事象1、2とは異なり、アナログ入力信号Vinに重畳されるノイズ成分が、(A)に示すようにNMRR仕様値では除去可能なレベル範囲のノイズであるため、入力モジュール100内の要素は正常に機能しているにもかかわらず、重畳ノイズ成分を除去しきれていない状態を示す。
ローパスフィルタ101は、商用周波数である50,60Hzおよび高周波ノイズを所定レベルに軽減し、(B)に示す出力VfをADコンバータ102に出力し、ADコンバータ102はこれをデジタル変換した出力Vdを演算処理部103に出力する。
演算処理部103のファームウェアフィルタ104は正常に機能しているが、重畳されるノイズ成分が、(A)に示すようにNMRR仕様値で除去可能なレベル範囲のを越えるために、(C)に示すようにノイズが完全に除去されない出力Vcalを第2監視部106に出力している。
ハイパスフィルタ105Aの出力Vnは、(D)に示すように、入力されたアナログ入力信号VinのDC成分がフィルタ効果により除去され、交流のノイズ成分のみが出力されている。
(E)は、ウィンドウコンパレータ105Bが、Vnのノイズレベルを特定するための検出回路により検出範囲内か否かを確認している波形を示す。事象3では、Vnは閾値である上限値及び下限値の範囲外であり、この状態ではコンパレータ出力VcはL(異常)である。従って、第1監視部105Cの判定は“0”(異常)である。
第2監視部106は、演算処理部103より演算出力されたVcalに基づいてフィールドでのノイズ量に逆算し、NMRR仕様値で除去可能なレベル範囲のノイズか否かを判定し、ここでは範囲外であるので“0” (異常)を示す。
診断部107は、第1監視部105Cの判定出力S1と第2監視部106の判定出力S2を比較し、“0”(異常)及び“0”(異常)のパターンであるので、システムは入力信号ノイズ異常(DG3)と判定する。
(4)事象4について:
この事象では、事象1と同様に、(A)で示すアナログ入力信号Vinに、NMRRの仕様値通り除去可能な許容範囲内のノイズが印加された状態を示す。
ローパスフィルタ101は、商用周波数である50,60Hzおよび高周波ノイズ成分を所定レベルまで除去し、その出力Vfは、(B)で示すように、ノイズ振幅がローパスフィルタの効果分減衰している。
演算処理部103では、ADコンバータ102でAD変換された信号Vdをファームウェアフィルタ104で処理し、その出力Vcalは、(C)で示すようにNMRRの仕様値通りにノイズが減衰したデジタル値を第2監視部106に出力する。
ハイパスフィルタ105Aの出力Vnは、(D)に示すように、入力されたアナログ入力信号VinのDC成分がフィルタ効果により除去され、ノイズ成分のみが出力されている。
(E)は、ウィンドウコンパレータ105Bが、Vnのノイズレベルを特定するための検出回路により検出範囲内か否かを確認している波形を示す。事象4では、ウィンドウコンパレータ105Bの故障によりVnは閾値である上限値及び下限値の範囲外であり、この状態ではコンパレータ出力VcはL(異常)である。従って第1監視部105Cの判定は“0”(異常)である。
第2監視部106は、演算処理部103より演算出力されたVcalに基づいてフィールドでのノイズ量に逆算し、NMRR仕様値で除去可能なレベル範囲のノイズか否かを判定する。ここでは、範囲内であるので“1”(正常)を示す。
診断部107は、第1監視部105Cの判定出力S1と第2監視部106の判定出力S2を比較し、“0”(異常)及び“1”(正常)のパターンであるので、システムはウィンドウコンパレータ105Bの異常(DG4)と判定する。
図3は、以上説明した事象1乃至事象4に対する診断部109の判定結果を示す表である。この表で明らかなように、事象1乃至事象4における第1監視部105Cの判定S1のパターンと、第2監視部106の判定S2のパターンとの組み合わせにより、正常判定並びに異常の要因判定を識別した診断情報DG1〜DG4を上位装置30に渡すことが可能である。
図4は、ウィンドウコンパレータ105Bの構成例を示す回路図である。閾値の上限値Vref1及び下限値Vref2が設定され、ウィンドウコンパレータを形成する比較増幅器A1、A2は、オープンコレクタ出力となっている。閾値の上限値Vref1及び下限値Vref2は、DC入力信号を5Vとするとき、例えば±5mVに設定する。
入力Vnのレベルが閾値の上限値Vref1及び下限値Vref2の範囲内では、A1、A2の出力がオフとなり、コレクタが+V及び抵抗Rでプルアップされているので、Vc=Hレベル(+V)となる。入力Vnのレベルが閾値の上限値Vref1及び下限値Vref2の範囲外では、A又はA2の出力がオンとなり、Vc=Lレベル(グランドレベル)となる。
図5は、ウィンドウコンパレータ105Bの出力に基づく第1監視部105Cの判定結果を示す表である。第1監視部105Cは、ウィンドウコンパレータ出力VcのHレベルを“1”(正常)とし、Lレベルを“0”(異常)とする判定出力S1を診断部107に渡す。
図6は、第2監視部106の構成例を示す機能ブロック図である。第2監視部106は、演算処理部103より演算出力されたVcalに基づいてフィールドでのノイズ量に逆演算し、NMRR仕様値で除去可能なレベル範囲内のノイズか否かを判定する機能を備える。
演算処理部103より演算出力されたVcalは、演算処理部の出力のノイズをNMRR仕様値の減衰率(-60db)を逆数倍(+60db)するノイズ増幅器106Aと、このノイズ増幅器の出力が前記設定された所定の閾値である上限値Vref1及び下限値Vref2の範囲か否かを検出するウィンドウコンパレータ106Bと、このコンパレータの出力に基づいて前記ノイズ増幅器の出力のノイズのレベル異常を判定する判定手段106Cとで構成することができる。
図7は、本発明を適用した入力モジュールの他の一実施例を示す機能ブロック図である。この実施例の特徴は、図1の構成に追加して、第1監視部105Cの判定出力に基づいてウィンドウコンパレータ105Bの検出レベルを変更操作する(具体的には、上限値Vref1及び下限値Vref2の設定を変更操作する)ための検出レベル操作手段108を設けた構成にある。
図1の実施例では、入力ノイズ検出部105の構成を、ハイパスフィルタ105A、ウィンドウコンパレータ105B、ウィンドウコンパレータ105BのH/L電圧を入力する第1監視部105Cの電子回路によりで示したが、これら要素による処理内容は、ファームウェアによりデジタル処理で構成することができる。
図6の実施例では、第2監視部106の構成を、ノイズ増幅器106Aと、このノイズ増幅器の出力が前記設定された所定の閾値の範囲か否かを検出するウィンドウコンパレータ106Bと、このコンパレータの出力に基づいて前記ノイズ増幅器の出力のノイズのレベル異常を判定する判定手段106Cの電子回路によりで示したが、これら要素による処理内容は、ファームウェアによりデジタル処理で構成することができる。
10 信号源
30 上位装置
100 入力モジュール
101 ローパスフィルタ
102 ADコンバータ
103 演算処理部
104 ファームウェアフィルタ
105 入力ノイズ検出部
105A ハイパスフィルタ
105B ウィンドウコンパレータ
105C 第1監視部
106 第2監視部
107 診断部

Claims (4)

  1. アナログ入力信号に重畳するノイズをローパスフィルタで軽減してADコンバータによりデジタル変換し、ファームウェアフィルタを備える演算処理部で処理して上位装置に出力する入力モジュールにおいて、
    前記アナログ入力信号に重畳するノイズが設定された所定の閾値の範囲か否かを検出してこのノイズのレベル異常を判定する第1監視部を具備する入力ノイズ検出部と、
    前記演算処理部の出力より前記アナログ信号のノイズレベルを推定演算し、これが前記所定の閾値の範囲か否かを検出してレベル異常を判定する第2監視部と、
    前記第1監視部の判定出力と前記第2監視部の判定出力とを入力し、異常原因を特定して上記上位装置に出力する診断部と、
    を備えることを特徴とする入力モジュール。
  2. 前記入力ノイズ検出部は、前記入力信号に重畳する交流ノイズを抽出するハイパスフィルタと、抽出されたノイズが所定の閾値の範囲か否かを検出するウィンドウコンパレータを備えることを特徴とする請求項1に記載の入力モジュール。
  3. 前記第1監視部の出力に基づいて前記ウィンドウコンパレータに設定さる所定の閾値を変更操作する検出レベル操作手段を備えることを特徴とする請求項2に記載の入力モジュール。
  4. 前記第2監視部は、
    前記演算処理部の出力のノイズを、前記ローパスフィルタと前記ファームウェアフィルタで設計された雑音除去比の逆数倍で増幅するノイズ増幅器と、
    このノイズ増幅器の出力が前記設定された所定の閾値の範囲か否かを検出するウィンドウコンパレータと、
    このコンパレータの出力に基づいて前記ノイズ増幅器の出力ノイズのレベル異常を判定する判定手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の入力モジュール。
JP2010088581A 2010-04-07 2010-04-07 入力モジュール Pending JP2011223191A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010088581A JP2011223191A (ja) 2010-04-07 2010-04-07 入力モジュール

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010088581A JP2011223191A (ja) 2010-04-07 2010-04-07 入力モジュール

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2011223191A true JP2011223191A (ja) 2011-11-04

Family

ID=45039622

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010088581A Pending JP2011223191A (ja) 2010-04-07 2010-04-07 入力モジュール

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2011223191A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014085335A (ja) * 2012-10-18 2014-05-12 Boeing Co プラットフォーム健全性監視システム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014085335A (ja) * 2012-10-18 2014-05-12 Boeing Co プラットフォーム健全性監視システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10531211B2 (en) Circuit and method for detecting the load status of an audio amplifier
US10564207B2 (en) System and method for ground fault detection
US9360449B2 (en) Functional monitoring of an electrolytic gas sensor having three electrodes, and hazard alarm and gas measuring device
JP6444298B2 (ja) 音響トランスデューサを確認する方法及びシステム
JP6922708B2 (ja) 異常検出用コンピュータプログラム、異常検出装置及び異常検出方法
US20150241503A1 (en) Filter capacitor degradation identification using computed current
JP6062716B2 (ja) 異常検知装置
US20170131341A1 (en) System and method for ground fault detection
JP6257188B2 (ja) 測定装置
CN105078444B (zh) 一种噪声检测方法、装置及医疗检测设备
WO2016067576A1 (ja) 異常検出装置
JP2006194629A (ja) 異常診断装置
CN108169566A (zh) 在线式阻抗测试电路及方法
JP2011223191A (ja) 入力モジュール
KR20100130055A (ko) 차량밀도 검지방법
JP2015033180A (ja) 車両用制御装置及び車両用制御方法
JP2011229001A (ja) 受信装置
JP5382048B2 (ja) 差動信号故障検出装置及び差動信号故障検出方法
KR20050037714A (ko) 전력변환장치의 상태 감시 및 진단 방법 및 그 장치
JP2010014610A (ja) 電動機システムの絶縁劣化診断装置
JP6645776B2 (ja) 車両用制御装置及び車両用制御方法
KR102656903B1 (ko) Ac 및 dc 신호 정보를 이용한 아크 결함 감지 장치 및 이를 이용한 모니터링 방법
JP4684250B2 (ja) 波形信号解析装置
US20200173842A1 (en) Mobile vibration detecting device and detecting method thereof
KR101876358B1 (ko) 접지 임피던스 평가 시스템