JP2011222591A - 光電変換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】光電変換モジュール内部にバイパスダイオードを設けることで、外部にバイパスダイオードを配設する必要をなくす。
【解決手段】基板10と、基板10上に形成した透明電極層12と、p型層14a、i型層14b及びn型層14cを透明電極層12上に積層した光電変換層14と、光電変換層14上に形成した裏面電極層16とを備え、光電変換層14の側面、裏面電極16の側面及び裏面電極16の表面にp型のコンタクト層18が形成され、n型層14cとp型コンタクト層18とがpn接合を形成している光電変換装置100とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、光電変換装置に関する。
太陽光を利用した発電システムとして、アモルファスや微結晶等の半導体薄膜を積層した光電変換装置が用いられている。
光電変換装置では、複数の光電変換セルを直並列に接続して実用的な電気出力を取り出せる構成とされている。具体的には、複数の光電変換セルを接続して透光性基板とエチレンビニルアセテート共重合体(EVA)などを主成分とする充填材で封入して光電変換モジュールが形成されている。このような光電変換モジュールを屋外に設置した場合、光電変換モジュール内のある1つの光電変換セルが何かの影になったときなどで発電が不十分になった場合、その光電変換セルは抵抗となる。このとき、光電変換セルの両電極にはその抵抗値と流れる電流の積の電位差が発生する。すなわち、光電変換セルに逆方向のバイアス電圧が印加されることになり、このセルは発熱するようになる。このような状況をホットスポットと呼んでいる。このホットスポットの現象が発生し、光電変換セルの温度が上昇し続けると、最悪の場合、この光電変換セルは破壊して光電変換モジュールから所定の電気出力を取り出すことができなくなる。
そこで、ホットスポットによる光電変換モジュールの損傷を防ぐために、光電変換セルに正常時の出力に対して逆バイアスとなるようにバイパスダイオードを接続する方法が採用されている。バイパスダイオードを設けることによって、どこかの光電変換セルが陰になって発電量が落ちた場合であってもその部分を回避してバイパスダイオードを介して電流が流れるので、陰部分の影響が回路全体には及ぶことがなくなる。
ところで、上記従来の光電変換装置では、多数の光電変換セルが直並列に接続されており、光電変換セルに対してディスクリートにバイパスダイオードを配置し、電気的に接続する処理が必要とされる。
これより、光電変換装置の製造に掛る時間が増大し、製造コストを押し上げる原因となっている。また、個々のバイパスダイオードを正確に位置合わせして配置する必要があり、バイパスダイオードの位置がずれると光電変換装置の信頼性が低下するおそれがある。
本発明の1つの態様は、基板と、前記基板上に形成した透明電極層と、p型層、i型層及びn型層を前記透明電極層上に積層した光電変換層と、前記光電変換層上に形成した裏面電極層と、を備える光電変換装置であって、前記光電変換層の側面、前記裏面電極の側面、前記裏面電極の表面及び前記透明電極層上にp型コンタクト層が形成されている、光電変換装置である。
本発明の別の態様は、基板と、前記基板上に形成した透明電極層と、p型層、i型層及びn型層を前記透明電極層上に積層した光電変換層と、前記光電変換層上に形成した裏面電極層と、を備える光電変換装置であって、前記i型層を貫くように前記n型層から前記p型層まで伸びるn型コンタクト領域が形成されている、光電変換装置である。
本発明によれば、光電変換モジュール内部にバイパスダイオードを設けることで、外部にバイパスダイオードを配設する必要をなくすことができる。
第1の実施の形態における光電変換装置の構造を示す断面図である。 第1の実施の形態における光電変換装置の構造の別例を示す断面図である。 第2の実施の形態における光電変換装置の構造を示す断面図である。 第3の実施の形態における光電変換装置の構造を示す断面図である。 第3の実施の形態における光電変換装置の構造の別例を示す断面図である。
<第1の実施の形態>
本実施の形態における光電変換装置100は、図1に示すように、基板10を光入射側として、光入射側から、透明電極層12、光電変換層14、裏面電極層16及びコンタクト層18を含んで構成される。
基板10は、例えば、ガラス基板、プラスチック基板等の透光性を備えた材料で形成される。可視光線を光電変換に用いる場合、少なくとも可視光波長領域において透過性を有する材料を適用することができる。
基板10上に透明電極層12が形成される。透明電極層12は、酸化錫(SnO)、酸化亜鉛(ZnO)、インジウム錫酸化物(ITO)等に錫(Sn)、アンチモン(Sb)、フッ素(F)、アルミニウム(Al)等をドープした透明導電性酸化物(TCO)のうち少なくとも一種類又は複数種を組み合わせて用いることが好適である。特に、酸化亜鉛(ZnO)は、透光性が高く、抵抗率が低く、耐プラズマ特性にも優れているので好適である。透明電極層12は、スパッタリング法やCVD法等を用いて形成することができる。
光電変換装置100を複数の光電変換セルを直列に接続した構成とする場合、透明電極層12にスリットS1を形成して短冊状にパターニングする。例えば、波長1064nm、エネルギー密度13J/cm、パルス周波数3kHzのYAGレーザを用いて透明電極層12を短冊状にパターニングすることができる。
光電変換層14は、基板10及び透明電極層12を透過して入射される光を受けて、光エネルギーを電気エネルギーに変換する層である。本実施の形態では、光電変換層14は、アモルファスシリコン光電変換ユニット(a−Siユニット)を例に説明を行う。ただし、光電変換層14はこれに限定されるものではなく、微結晶シリコン光電変換ユニット(μc−Siユニット)、化合物半導体光電変換ユニット、有機光電変換ユニット等とすることができる。また、これらの光電変換ユニットを積層したタンデム型やトリプル型としてもよい。
透明電極層12上に、p型層14a、i型層14b、n型層14cのシリコン系薄膜を順に積層してa−Siユニットを形成する。a−Siユニットは、シラン(SiH)、ジシラン(Si)、ジクロルシラン(SiHCl)等のシリコン含有ガス、メタン(CH)等の炭素含有ガス、ジボラン(B)等のp型ドーパント含有ガス、フォスフィン(PH)等のn型ドーパント含有ガス及び水素(H)等の希釈ガスを混合した混合ガスをプラズマ化して成膜を行うプラズマ化学気相成長法(CVD法)により形成することができる。プラズマCVD法は、例えば、13.56MHzのRFプラズマCVD法を適用することが好適である。
なお、光電変換層14をa−Siユニットとμc−Siユニットのタンデム型とする場合には、a−Siユニット上に中間層を形成した上でμc−Siユニットを形成することが好適である。中間層は、酸化亜鉛(ZnO)、酸化シリコン(SiOx)等の透明導電性酸化物(TCO)を用いることが好適である。特に、マグネシウムMgがドープされた酸化亜鉛(ZnO)や酸化シリコン(SiOx)を用いることが好適である。中間層は、例えば、スパッタリング法やCVD法等により形成することができる。中間層の膜厚は10nm以上200nm以下の範囲とすることが好適である。なお、中間層は、設けなくてもよい。さらに、中間層上に、p型層、i型層、n型層を順に積層したμc−Siユニットを形成する。μc−Siユニットは、シラン(SiH)、ジシラン(Si)、ジクロルシラン(SiHCl)等のシリコン含有ガス、メタン(CH)等の炭素含有ガス、ジボラン(B)等のp型ドーパント含有ガス、フォスフィン(PH)等のn型ドーパント含有ガス及び水素(H)等の希釈ガスを混合した混合ガスをプラズマ化して成膜を行うプラズマCVD法により形成することができる。プラズマCVD法は、a−Siユニットと同様に、例えば、13.56MHzのRFプラズマCVD法を適用することが好適である。
複数のセルを直列接続する場合、光電変換層14にスリットS2を形成して短冊状にパターニングする。例えば、透明電極層12に形成したスリットS1の位置から50μm横の位置にYAGレーザを照射してスリットS2を形成し、光電変換層14を短冊状にパターニングする。YAGレーザは、例えば、エネルギー密度0.7J/cm、パルス周波数3kHzのものを用いることが好適である。なお、光電変換層14をa−Siユニットとμc−Siユニットのタンデム型とした場合には、a−Siユニット、中間層及びμc−Siに対してスリットS2を形成して短冊状にパターニングすればよい。
光電変換層14上に、裏面電極層16を形成する。裏面電極層16は、透明導電性酸化物(TCO)と反射性金属とを順に積層した構造とすることが好適である。透明導電性酸化物(TCO)としては、酸化錫(SnO)、酸化亜鉛(ZnO)、インジウム錫酸化物(ITO)等の透明導電性酸化物(TCO)、又は、これらの透明導電性酸化物(TCO)に不純物をドープしたものが用いられる。例えば、酸化亜鉛(ZnO)にアルミニウム(Al)を不純物としてドープしたものでもよい。また、反射性金属としては、銀(Ag)、アルミニウム(Al)等の金属が使用できる。透明導電性酸化物(TCO)は、例えば、スパッタリング法又はCVD法等により形成することができる。裏面電極層16は、合わせて1μm程度の膜厚とすることが好適である。裏面電極層16の少なくとも一方には、光閉じ込め効果を高めるための凹凸を設けることが好適である。
複数のセルを直列接続する場合、裏面電極層16及び光電変換層14にスリットS3を形成して短冊状にパターニングする。例えば、光電変換層14に形成したスリットS2の位置から50μm横の位置にYAGレーザを照射してスリットS3を形成し、裏面電極層16及び光電変換層14を短冊状にパターニングする。YAGレーザは、エネルギー密度0.7J/cm、パルス周波数4kHzのものを用いることが好適である。
これにより、スリットS2に埋め込まれた裏面電極層16を介して1つの光電変換セルの裏面電極層16が隣り合う光電変換セルの透明電極層12に電気的に接続され、隣り合う光電変換セル同士が直列に接続された構造となる。
本実施の形態における光電変換装置100では、さらにコンタクト層18を形成する。コンタクト層18は、p型ドーパントを含んだp型半導体層とする。コンタクト層18は、光電変換層14の側面、裏面電極層16の側面及び裏面電極層16の表面に形成される。
コンタクト層18は、例えば、シラン(SiH)、ジシラン(Si)、ジクロルシラン(SiHCl)等のシリコン含有ガス、メタン(CH)等の炭素含有ガス、ジボラン(B)等のp型ドーパント含有ガス及び水素(H)等の希釈ガスを混合した混合ガスをプラズマ化して成膜を行うプラズマ化学気相成長法(CVD法)により形成することができる。プラズマCVD法は、例えば、13.56MHzのRFプラズマCVD法を適用することが好適である。
これにより、コンタクト層18となるp型半導体により裏面電極層16の表面が覆われ、またp型半導体がスリットS3に埋め込み形成される。次に、スリットS3に埋め込まれたp型半導体にスリットS4を形成して短冊状にパターニングする。例えば、図1に示すように、スリットS3の中心付近にYAGレーザを照射してスリットS3よりも細いスリットS4を形成し、各光電変換セルの両側面にコンタクト層18が形成されるようにp型半導体層を短冊状にパターニングする。また、例えば、スリットS3のスリットS2側の光電変換セルの側面に位置を合わせてYAGレーザを照射して、図2に示すように、スリットS2側の光電変換セルの側面に形成されたp型半導体を除去してスリットS4を形成し、各光電変換セルのスリットS2側でない側面にコンタクト層18が形成されるようにp型半導体層を短冊状にパターニングしてもよい。YAGレーザは、エネルギー密度0.7J/cm、パルス周波数4kHzのものを用いることが好適である。
コンタクト層18の膜厚は、1μm以上10μm以下とすることが好適である。また、コンタクト層18は、光電変換セルが正常に動作している場合において、リーク電流値が光電変換セルの光電変換によって得られる電流値の1/100以下となるようにすることが好適である。例えば、コンタクト層18のドーピング濃度やスリットS4の幅,長さ又は数を調整することにより、コンタクト層18のリーク電流値を調整することができる。なお、コンタクト層18は、n型ドーパントを含んだn型半導体としてもよい。
コンタクト層18は、光電変換セルが正常に動作している状態において逆バイアスに電圧が印加されたバイパスとして機能する。したがって、何れかの光電変換セルが陰になって発電量が落ちた場合、その光電変換セルではコンタクト層18を介して電流が流れ、ホットスポットによる影響を回避することができる。これにより、光電変換装置100の損傷を防ぐことができ、外観不良や出力低下を低減することができる。
さらに、コンタクト層18によって裏面電極層16の表面及び光電変換層14と裏面電極16の側面が覆われるので裏面電極層16への外部からの水分の浸入を低減することができ、光電変換装置100の耐湿性を向上させることができる。
コンタクト層18の表面をバックシートで覆って充填材を用いて保護してもよい。充填材及びバックシートは、EVA、ポリイミド等の樹脂材料とすることができる。すなわち、充填材を塗布したコンタクト層18上をバックシートで覆い、150℃程度の温度に加熱しつつコンタクト層18へ向かってバックシートに圧力を加えることによって保護する。これによって、光電変換装置100の発電層への水分の侵入等をさらに防ぐことができる。
<第2の実施の形態>
本実施の形態における光電変換装置200は、図3に示すように、基板10を光入射側として、光入射側から、透明電極層12、光電変換層14、裏面電極層16及びコンタクト領域20を含んで構成される。本実施の形態において基板10及び透明電極層12の形成方法は第1の実施の形態と同様であるので説明を省略する。
透明電極層12上に、p型層14a、i型層14bのシリコン系薄膜を順に積層する。a−Siユニットは、シラン(SiH)、ジシラン(Si)、ジクロルシラン(SiHCl)等のシリコン含有ガス、メタン(CH)等の炭素含有ガス、ジボラン(B)等のp型ドーパント含有ガス及び水素(H)等の希釈ガスを混合した混合ガスをプラズマ化して成膜を行うプラズマ化学気相成長法(CVD法)により形成することができる。プラズマCVD法は、例えば、13.56MHzのRFプラズマCVD法を適用することが好適である。
本実施の形態では、p型層14a及びi型層14bにスリットS4を形成して短冊状にパターニングする。例えば、透明電極層12に形成したスリットS1に平行にYAGレーザを照射してスリットS4を形成し、p型層14a及びi型層14bを短冊状にパターニングする。YAGレーザは、例えば、エネルギー密度0.7J/cm、パルス周波数3kHzのものを用いることが好適である。
スリットS4を形成後、i型層14b上にn型層14cを積層する。シラン(SiH)、ジシラン(Si)、ジクロルシラン(SiHCl)等のシリコン含有ガス、メタン(CH)等の炭素含有ガス、フォスフィン(PH)等のn型ドーパント含有ガス及び水素(H)等の希釈ガスを混合した混合ガスをプラズマ化して成膜を行うプラズマ化学気相成長法(CVD法)により形成することができる。プラズマCVD法は、例えば、13.56MHzのRFプラズマCVD法を適用することが好適である。
これにより、p型層14a,i型層14b及びn型層14cが積層されたa−Siユニットが形成される。さらに、i型層14bを貫くようにスリットS4にn型層14cが埋め込まれたコンタクト領域20が形成される。コンタクト領域20は、光電変換セルが正常に動作している状態において逆バイアスに電圧が印加されたバイパスとして機能する。したがって、何れかの光電変換セルが陰になって発電量が落ちた場合、その光電変換セルではコンタクト領域20を介して電流が流れ、ホットスポットによる影響を回避することができる。これにより、光電変換装置100の損傷を防ぐことができ、外観不良や出力低下を低減することができる。
なお、コンタクト領域20は、光電変換セルが正常に動作している場合において、リーク電流値が光電変換セルの光電変換によって得られる電流値の1/100以下となるようにすることが好適である。例えば、コンタクト領域20のドーピング濃度やスリットS4の幅,長さ又は数を調整することにより、コンタクト領域20のリーク電流値を調整することができる。
また、光電変換層14をa−Siユニットとμc−Siユニットのタンデム型とする場合には、a−Siユニット上に中間層を形成し、さらにμc−Siユニットのp型層及びi型層を形成した後にスリットS4を形成すればよい。すなわち、2つ以上の光電変換ユニットを積層した光電変換セルを形成する場合、積層される最上部の光電変換セルのn型層を成膜する前に透明電極層12に達するスリットS4を形成する。そして、スリットS4を形成後、最上部の光電変換セルを構成するn型層を形成すればよい。これにより、スリットS4に埋め込まれたn型層と最下部の光電変換セルのp型層とのpn接合を形成することができる。
複数のセルを直列接続する場合、さらに光電変換層14にスリットS2を形成して短冊状にパターニングする。スリットS2は、例えば、透明電極層12に形成したスリットS1の位置から50μm横の位置であって、スリットS1を挟んでスリットS4とは反対側の位置にYAGレーザを照射して形成する。YAGレーザの照射条件は、第1の実施の形態と同様とすればよい。また、光電変換層14上に、裏面電極層16を形成する。裏面電極層16は、第1の実施の形態と同様に形成することができる。複数のセルを直列接続する場合、さらに裏面電極層16及び光電変換層14にスリットS3を形成して短冊状にパターニングする。スリットS3は、第1の実施の形態と同様に形成することができる。
なお、本実施の形態の変形例として、スリットS4を形成してn型層14cを埋め込み形成する代りに、n型層14cを形成した後、イオン打ち込み法等を用いてスリットS4に対応する領域にn型ドーパントをi型層14bに添加することによって、i型層14bを貫くようにn型層14cからp型層14aまで伸びるコンタクト領域20を形成してもよい。
この場合も、コンタクト領域20は、光電変換セルが正常に動作している場合において、リーク電流値が光電変換セルの光電変換によって得られる電流値の1/100以下となるようにすることが好適である。例えば、イオン打ち込み法等によって形成するコンタクト領域20のドーピング濃度や幅,長さ又は数を調整することにより、コンタクト領域20のリーク電流値を調整することができる。
<第3の実施の形態>
本実施の形態における光電変換装置300は、図4に示すように、基板10を光入射側として、光入射側から、透明電極層12、光電変換層14、裏面電極層16及びコンタクト領域22を含んで構成される。本実施の形態において基板10及び透明電極層12の形成方法は第1の実施の形態と同様であるので説明を省略する。
透明電極層12上に、p型層14a、i型層14bのシリコン系薄膜を順に積層する。a−Siユニットは、シラン(SiH)、ジシラン(Si)、ジクロルシラン(SiHCl)等のシリコン含有ガス、メタン(CH)等の炭素含有ガス、ジボラン(B)等のp型ドーパント含有ガス及び水素(H)等の希釈ガスを混合した混合ガスをプラズマ化して成膜を行うプラズマ化学気相成長法(CVD法)により形成することができる。プラズマCVD法は、例えば、13.56MHzのRFプラズマCVD法を適用することが好適である。
本実施の形態では、p型層14a及びi型層14bを形成後、イオン打ち込み法等を用いてp型ドーパントをi型層14bに添加することによって、i型層14bを貫くようにコンタクト領域22を形成する。このとき、スリットS3に対して平行にコンタクト領域22が形成されるようにp型ドーパントを添加することが好適である。
コンタクト領域22を形成後、i型層14b上にn型層14cを積層する。シラン(SiH)、ジシラン(Si)、ジクロルシラン(SiHCl)等のシリコン含有ガス、メタン(CH)等の炭素含有ガス、フォスフィン(PH)等のn型ドーパント含有ガス及び水素(H)等の希釈ガスを混合した混合ガスをプラズマ化して成膜を行うプラズマ化学気相成長法(CVD法)により形成することができる。プラズマCVD法は、例えば、13.56MHzのRFプラズマCVD法を適用することが好適である。
これにより、p型層14a,i型層14b及びn型層14cが積層されたa−Siユニットが形成される。さらに、i型層14bを貫くように形成されたコンタクト領域22とn型層14cとによりpn接合が形成される。このpn接合は、光電変換セルが正常に動作している状態において逆バイアスに電圧が印加されたバイパスダイオードとして機能する。したがって、何れかの光電変換セルが陰になって発電量が落ちた場合、その光電変換セルではコンタクト領域22と光電変換層14に含まれるn型層14cとのpn接合を介して電流が流れ、ホットスポットによる影響を回避することができる。これにより、光電変換装置300の損傷を防ぐことができ、外観不良や出力低下を低減することができる。
なお、コンタクト領域22は、光電変換セルが正常に動作している場合において、リーク電流値が光電変換セルの光電変換によって得られる電流値の1/100以下となるようにすることが好適である。例えば、イオン打ち込み法等によって形成するコンタクト領域22のドーピング濃度や幅,長さ又は数を調整することにより、コンタクト領域22のリーク電流値を調整することができる。
また、光電変換層14をa−Siユニットとμc−Siユニットのタンデム型とする場合には、a−Siユニット上に中間層を形成し、さらにμc−Siユニットのp型層及びi型層を形成した後に透明電極層12に達するコンタクト領域22を形成すればよい。すなわち、2つ以上の光電変換ユニットを積層した光電変換セルを形成する場合、積層される最上部の光電変換セルのn型層を成膜する前に、イオン打ち込み法等によって透明電極層12に達するようにp型ドーパントを添加してコンタクト領域22を形成する。そして、コンタクト領域22を形成後、最上部の光電変換セルを構成するn型層を形成すればよい。これにより、コンタクト領域22と最上部の光電変換セルのn型層とのpn接合を形成することができる。
複数のセルを直列接続する場合、さらに光電変換層14にスリットS2を形成して短冊状にパターニングする。スリットS2は、例えば、透明電極層12に形成したスリットS1の位置から50μm横の位置であって、スリットS1を挟んでコンタクト領域22とは反対側の位置にYAGレーザを照射して形成する。YAGレーザの照射条件は、第1の実施の形態と同様とすればよい。また、光電変換層14上に、裏面電極層16を形成する。裏面電極層16は、第1の実施の形態と同様に形成することができる。複数のセルを直列接続する場合、さらに裏面電極層16及び光電変換層14にスリットS3を形成して短冊状にパターニングする。スリットS3は、第1の実施の形態と同様に形成することができる。
なお、本実施の形態の変形例として、p型層14a,i型層14b及びn型層14cを形成した後、図5に示すように、イオン打ち込み法等を用いてi型層14b及びn型層14cにp型ドーパントを添加してコンタクト領域24を形成してもよい。
この場合も、コンタクト領域24は、光電変換セルが正常に動作している場合において、リーク電流値が光電変換セルの光電変換によって得られる電流値の1/100以下となるようにすることが好適である。例えば、イオン打ち込み法等によって形成するコンタクト領域24のドーピング濃度や幅,長さ又は数を調整することにより、コンタクト領域24のリーク電流値を調整することができる。
なお、上記第1〜第3の実施の形態においてp型層、i型層、n型層の積層順は逆にしてもよい。すなわち、基板10側から光を入射しない膜面入射型の光電変換装置においても、n型半導体領域及びp型半導体領域を入れ替えることによって上記第1〜第3の実施の形態の構成を適用することができる。
10 基板、12 透明電極層、14 光電変換層、14a p型層、14b i型層、14c n型層、16 裏面電極層、18 コンタクト層、20,22,24 コンタクト領域、100,102,200,300,302 光電変換装置。

Claims (4)

  1. 基板と、
    前記基板上に形成した透明電極層と、
    p型層、i型層及びn型層を前記透明電極層上に積層した光電変換層と、
    前記光電変換層上に形成した裏面電極層と、
    を備える光電変換装置であって、
    前記光電変換層の側面、前記裏面電極の側面、前記裏面電極の表面及び前記透明電極層上にp型コンタクト層が形成されていることを特徴とする光電変換装置。
  2. 基板と、
    前記基板上に形成した透明電極層と、
    p型層、i型層及びn型層を前記透明電極層上に積層した光電変換層と、
    前記光電変換層上に形成した裏面電極層と、
    を備える光電変換装置であって、
    前記i型層を貫くように前記n型層から前記p型層まで伸びるn型コンタクト領域が形成されていることを特徴とする光電変換装置。
  3. 請求項2に記載の光電変換装置であって、
    前記n型コンタクト領域は、前記i型層に形成されたコンタクトホール内にn型半導体を埋込み形成したものであることを特徴とする光電変換装置。
  4. 請求項2に記載の光電変換装置であって、
    前記n型コンタクト領域は、前記i型層にn型ドーパントを注入して形成されたものであることを特徴とする光電変換装置。
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