JP2011221946A - 課金管理装置、課金管理方法、課金管理プログラム、及び車両貸出システム - Google Patents

課金管理装置、課金管理方法、課金管理プログラム、及び車両貸出システム Download PDF

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Abstract

【課題】エネルギー効率が互いに異なる走行モードのうち、エネルギー効率の高い走行モードを優先する車両を貸与したときに所有者が被る不利益を抑える課金管理装置、課金管理方法、課金管理プログラム、及び車両貸出システムを提供する。
【解決手段】課金管理装置は、車両のエネルギー残量に関する情報を取得する取得手段と、前記エネルギー残量に関する情報に基づき課金額を算出する課金額算出手段とを有する。取得手段は、車両の貸出前の残量に関する情報と、車両の返却後の残量に関する情報とを取得する。課金額算出手段は、返却後の車両で所定区間を走行する際に消費されるエネルギー量が、前記貸出前の車両で該所定区間を走行する際に消費されるエネルギー量を上回る場合、これら2つのエネルギー量の差に基づく差額を、貸出中に消費されたエネルギー量の料金に上乗せして、課金額を算出する。
【選択図】図8

Description

本発明は、車両の貸与に対する課金額を管理する課金管理装置、課金管理方法、及び課金管理プログラム、及び車両貸出システムに関する。
従来から、例えば特許文献1に記載のように、自宅から最寄り駅まで車両で移動した後、公共交通機関を利用して目的地に向かうパークアンドライドが知られている。また最近では、最寄り駅に駐車した車両を有効に活用するべく、所有者が該車両を使用しない期間だけ他者に車両を貸し出す車両貸出システムも提案されている。
こうした車両貸出システムおいては、車両の所有者は、例えば貸出地点、貸出可能時間、エネルギー残量などの貸出情報を管理サーバに送信する。一方、借用者は、借用したい場所及び時間などの借用情報を管理サーバに送信する。管理サーバは、所有者からの貸出情報と借用者からの借用情報とに基づいて、貸出可能な車両に関する情報を借用者に送信する。借用者は、その情報に基づき車両を借用する。そして、車両返却後には貸出中におけるエネルギー消費量などに関する情報が管理サーバに送信される。管理サーバは、受信した情報に基づいて借用者への課金額を決定する。
特開2010−3170号公報
ところで、近年では、電動モーターによる駆動力のみで走行する電気走行モードと、該電動モーター及び内燃機関による駆動力で走行するハイブリッド走行モードとを有するプラグインハイブリッド車(以下、PHV車という)が普及しつつある。PHV車における走行モードは、エネルギー効率の高い電気走行モードが優先的に選択される。そして、バッテリーに蓄えられていた電力が所定の閾値を下回ると、エネルギー効率の低いハイブリッド走行モードへと移行する。
上述した車両貸出システムにおいて、所有者の車両が上記PHV車であった場合、借用者への課金額を貸出中のエネルギー消費量のみを考慮して算出すると、以下のような問題が生じてしまう。すなわち、借用者によってバッテリーの電力が全て消費された場合、借用者への課金額は、電気走行モードにおけるバッテリーの消費量とハイブリッド走行モードにおける燃料の消費量とによって算出される。一方、車両返却後において所有者は、バッテリーの電力が全て消費されているため、最寄り駅から自宅まで移動する際に最寄り駅を出発した直後からエネルギー効率の低いハイブリッド走行モードを強いられることになる。つまり、車両貸出前はエネルギー効率の高い電気走行モードで自宅まで走行可能であったにも関わらず、車両返却後はエネルギー効率の低いハイブリッド走行モードでの走行を強いられることになる。そのため、管理サーバがバッテリーの消費量と燃料の消費量とによって借用者への課金額を算出するとなれば、車両を貸し出すことによって、車両返却後におけるハイブリッド走行モードに基づく不利益を所有者が被ることになってしまう。
本発明は、上記実状に鑑みてなされたものであり、その目的は、エネルギー効率が互いに異なる走行モードのうち、エネルギー効率の高い走行モードを優先する車両を貸与した
ときに所有者が被る不利益を抑える課金管理装置、課金管理方法、課金管理プログラム、及び車両貸出システムを提供する。
請求項1に記載の発明は、エネルギー効率が互いに異なる走行モードのうち前記エネルギー効率の高い走行モードが優先される車両を該車両の所有者とは異なる他者が利用する際の該利用に対する課金額を管理する課金管理装置であって、前記車両が有するエネルギーの残量に関する情報を取得する取得手段と、前記残量に関する情報に基づき課金額を算出する課金額算出手段とを有し、前記取得手段は、前記車両の貸出前の残量に関する情報と、前記車両の返却後の残量に関する情報とを取得し、前記課金額算出手段は、前記返却後の残量で所定区間を走行する際に消費されるエネルギー量が、前記貸出前の残量で該所定区間を走行する際に消費されるエネルギー量を上回る場合、これら2つのエネルギー量の差に基づく差額を貸出中に消費されたエネルギー量の料金に上乗せして課金額を算出することを要旨とする。
請求項4に記載の発明は、エネルギー効率が互いに異なる走行モードのうち前記エネルギー効率の高い走行モードが優先される車両を該車両の所有者とは異なる他者が利用する際の該利用に対する課金額を管理する課金管理方法であって、前記車両が有するエネルギーの残量に関する情報を取得する入力工程と、前記残量に関する情報に基づき課金額を算出する課金額算出工程とを有し、前記情報を取得する工程では、前記車両の貸出前の残量に関する情報と、前記車両の返却後の残量に関する情報とを取得し、前記課金額を算出する工程では、前記返却後の残量で所定区間を走行する際に消費されるエネルギー量が、前記貸出前の残量で該所定区間を走行する際に消費されるエネルギー量を上回る場合、これら2つのエネルギー量の差に基づく差額を、貸出中に消費されたエネルギー量の料金に上乗せして課金額を算出することを要旨とする。
請求項5に記載の発明は、エネルギー効率が互いに異なる走行モードのうち前記エネルギー効率の高い走行モードが優先される車両を該車両の所有者とは異なる他者が利用する際の該利用に対する課金額を管理する制御手段を用いる課金管理プログラムであって、前記制御手段を、前記車両の貸出前の残量に関する情報と、前記車両の返却後の残量に関する情報とを取得する取得手段と、前記残量に関する情報に基づき、前記返却後の残量で所定区間を走行する際に消費されるエネルギー量が、前記貸出前の残量で該所定区間を走行する際に消費されるエネルギー量を上回る場合、これら2つのエネルギー量の差に基づく差額を、貸出中に消費されたエネルギー量の料金に上乗せして、課金額を算出する課金額算出手段として機能させることを要旨とする。
請求項1に記載の課金管理装置、請求項4に記載の課金管理方法、請求項5に記載の課金管理プログラムによれば、返却後に所定区間を走行する際に消費されるエネルギー量が、貸出前の車両で該所定区間を走行する際に消費されるエネルギー量を上回った場合に、これら2つのエネルギー量の差に相当する差額を、貸出中に消費されたエネルギー量の料金に上乗せしたうえで他者に課金される。これにより、車両を貸し出すことによって該車両の所有者が被る不利益を抑えることができる。
請求項2に記載の発明は、前記課金額算出手段が、前記車両の所有者が他者の車両を利用する場合には、前記課金額である該所有者の収入と該他者への課金額である支出との収支額を算出することを要旨とする。
請求項2に記載の課金管理装置によれば、例えば、所有者への課金額と他者への課金額とに基づき該所有者の収支額が算出されるため、所有者の収入が該所有者の支出を上回った場合には、他者の車両を借用したことに対する課金額を該所有者は別途納める必要がな
い。そのため、所有者は、料金を納める手間を省くことができる。
請求項3に記載の課金管理装置は、前記所定区間の走行に必要なパワーに関する情報が記憶された記憶手段を有し、貸出前の状態で所定区間の走行に必要なエネルギー量と、返却後の状態で前記所定区間の走行に必要なエネルギー量とを、前記パワーに関する情報に基づいて算出することを要旨とする。
請求項3に記載の課金管理装置によれば、所定区間において車両を走行させるために必要なパワーに基づき、貸出前の状態と返却後の状態とについて、それぞれ所定区間の走行に必要なエネルギー量を算出することができる。
請求項6に記載の車両貸出システムは、エネルギー効率が互いに異なる走行モードのうち、前記エネルギー効率の高い走行モードを優先する車両と、前記車両を借用した借用者への課金管理を行う課金管理装置とを備える車両貸出システムであって、前記車両が、当該車両のエネルギーの残量に関する情報を取得するエネルギー残量情報取得部と、前記課金管理装置と通信して前記エネルギーの残量に関する情報を入力する通信部とを有し、前記課金管理装置が、請求項1〜3のいずれか一項に記載の課金管理装置であることを要旨とする。
請求項6に記載の車両貸出システムによれば、車両を貸し出すことによって当該車両の所有者が被る不利益を抑えることができる。それゆえに、車両を貸し出す側の不利益が抑えられることで車両貸出システムの利用者の増加が見込まれることから、車両貸出システムの普及を促進させることができる。
本発明にかかる車両貸出システムの一実施形態における全体構成を示す図。 第一実施形態におけるユーザの行動パターンを示す図。 第一実施形態における車両貸出システムで行われる処理の流れを示す図。 第一実施形態における車両貸出システムで行われる処理の流れを示す図。 貸出情報の構成の一部を模式的に示す構成図。 借用情報の構成の一部を模式的に示す構成図。 車両リストの構成の一部を模式的に示す構成図。 課金額算出処理の処理手順を示すフローチャート。 第二実施形態におけるユーザの行動パターンを示す図。 第二実施形態における車両貸出システムで行われる処理の流れを示す図。 第二実施形態における車両貸出システムで行われる処理の流れを示す図。
(第一実施形態)
以下、本発明にかかる課金管理装置、課金管理方法、課金管理プログラム、及び車両貸出システムを具体化した第一実施形態について図1〜図8を参照して説明する。まず、車両貸出システムについて説明する。図1は、車両貸出システムの全体構成を示す図である。図2は、第一実施形態におけるユーザの行動パターンを示す図である。
図1に示されるように、車両貸出システム10は、インターネットなどのネットワーク11を通じて互いに接続された、ユーザ1が有する車両20と、借用者であるユーザ2が有する端末40と、課金管理装置としての管理サーバ50とを有している。またユーザ1,2は、それぞれ電子キー1a,2aを有している。
この車両貸出システム10を利用するユーザ1は、図2に示されるように、例えば、出
発地点である自宅5から貸出地点である最寄りの駅6付近まで車両20で移動する。その後、公共交通機関を利用して駅6から駅7まで移動し(パークアンドライド)、駅7からは徒歩で目的地8に向かう。やがて駅6に戻ってきたユーザ1は、駅6から自宅5までの所定区間を再び車両20で移動する。この間、駅6付近に駐車中の車両20は、ユーザ1が車両20を使用しない期間だけ、ユーザ2に貸し出される。管理サーバ50は、車両20を管理するとともに、ユーザ2への課金額を決定する。なお、ユーザ1,2は、予め管理サーバ50にユーザ登録を行ったうえで車両貸出システム10を利用する。
車両20は、プラグインハイブリッド車(PHV車)であって、動力源として、バッテリーが有する電力を利用した電動モーターと、燃料タンクのガソリンを燃料とするガソリンエンジンとを有している。車両20は、まずバッテリーに蓄えられた電力を利用して電動モーターのみを駆動する電気走行モードを優先的に選択する。そして、バッテリーの残量が所定の閾値を下回ると、ガソリンを利用してエンジンを駆動しつつ電動モーターも駆動するハイブリッド走行モードを選択する。なお、本実施形態では、ハイブリッド走行が選択されるバッテリー残量の閾値が「0」である。そしてハイブリッド走行においては、回生エネルギーによって電動モーターが駆動されるものとする。
車両20は、車両20の貸出に関する当該車両20の管理を行う貸出管理装置21を有している。貸出管理装置21は、例えばCPU、ROM、RAMなどがバスを通じて接続された貸出管理ECU22を有しており、ROMに記憶された各種制御プログラムに従って各種処理を実行する。貸出管理ECU22には、ネットワーク11を介した管理サーバ50との通信によって各種情報を送受信する通信部23と、例えば管理サーバ50からの情報を表示する表示部24と、例えばタッチパネルなどで構成される操作部25とが接続されている。また貸出管理ECU22には、エネルギー残量情報取得部としてのエネルギー残量検出部26と、位置情報取得部27と、電子キー検出部28と、ID認証部29とが接続されている。
本実施形態において車両が有するエネルギーとは、ガソリンから得られるエネルギーとバッテリーから得られるエネルギーとである。そしてエネルギー残量検出部26は、車両20のエネルギー残量、詳しくはバッテリーの残量及びガソリンの残量をそれぞれ検出する。位置情報取得部27は、車両20の現在位置に関する情報を取得する。電子キー検出部28は、車両20の周辺にリクエスト信号を発信して、ユーザが有する電子キーからユーザIDを含む応答信号を受信する。なお、ユーザ1,2が有する電子キー1a,2aは、それぞれユーザ1,2のユーザIDを記憶している。電子キー1a,2aは、例えばキーレスエントリーキーであって、車両周辺の所定領域に車両20が発信するリクエスト信号を受信すると、該リクエスト信号に応答してユーザ1,2のIDコードを含んだ応答信号を車両20に送信する。ID認証部29は、車両20を使用可能なユーザのIDであるユーザIDを記憶しており、電子キー検出部28が受信した応答信号に含まれるIDコードと記憶しているユーザIDとが一致したときに、そのユーザが有する電子キーによるドアの解錠、エンジン始動などを許可する。
ユーザ2が有する端末40は、ネットワーク11を介した管理サーバ50との通信によって各種情報を送受信する通信部43と、例えば管理サーバ50からの情報を表示する表示部44と、例えば入力ボタンなどで構成される操作部45とを有している。端末40としては、例えば携帯電話、PHS、PDA等、ネットワーク11に通信接続可能でユーザ2が持ち運びできるものが好ましい。
管理サーバ50は、車両貸出システム10を管理する管理サーバであって、車両20の貸出管理や車両20を借用したユーザ2への課金額を決定する。管理サーバ50は、車両貸出システム10を管理する際に必要な各種データが記憶される記憶手段としてのデータ
記憶部51を有している。データ記憶部51は、貸出可能車両データベース52、予約車両データベース53、返却待ちデータベース54、ユーザ情報データベース55などが記憶されている。貸出可能車両データベース52には、貸出可能な車両が登録される。予約車両データベース53には、予約された車両が登録される。返却待ちデータベース54には、貸出中の車両が登録される。ユーザ情報データベース55には、ユーザに関するユーザ情報がユーザIDと関連づけられて記憶されている。本実施形態のユーザ情報は、例えば、車種、走行態様を示す車両タイプ、乗員数、単位距離あたりのガソリン消費率(燃費)及び電力消費率(電費)など、車両20に関する情報を含んで構成されている。
また管理サーバ50は、車両貸出システム10を管理する際に利用され、制御手段を構成する取得手段を構成する通信手段61と、車両管理手段62と、車両リスト作成手段63と、課金額算出手段64とを有している。
通信手段61は、ネットワーク11を介して管理サーバと通信して各種情報を送受信する。車両管理手段62は、管理サーバ50が受信する各種情報に基づいて、各データベース52,53,54に車両20を登録したり、その登録を解除したりする。車両リスト作成手段63は、後述するユーザ2からの借用情報に基づいて、貸出可能車両データベース52内を検索して、借用情報に該当する車両のリストを作成する。課金額算出手段64は、車両20から入力される各種情報などや車両20の所有者であるユーザ1のユーザ情報に基づいて、ユーザ2への課金額を算出する。
次に、上述した構成によって実現される車両貸出システム10について図3〜図7を参照してさらに詳しく説明する。図3及び図4は、第一実施形態における車両貸出システムで行われる処理の流れを示す図である。図5は、貸出情報の構成の一部を模式的に示す構成図である。図6は、借用情報の構成の一部を模式的に示す構成図である。図7は、車両リストの構成の一部を模式的に示す構成図である。
ユーザ1は、図2に示したように、車両20で自宅5から駅6まで移動し、公共交通機関を利用して駅6から目的地8の最寄り駅である駅7まで移動する。その後、目的地8まで徒歩で移動する。ユーザ1は、駅6に戻ってくるまでの間、駅6に駐車している車両20を他のユーザ2に貸し出す。
図3に示されるように、まず、ユーザ1は、車両20で自宅5を出発する際に貸出管理装置21を起動する。貸出管理装置21が起動されると、貸出管理ECU22は、通信部23を通じて管理サーバ50に接続し、管理サーバ50によって提供されるログイン画面を表示部24に表示させる。ユーザ1は、操作部25を操作して、ログイン画面にユーザIDとパスワードを入力してログインする。
ログインしたユーザ1は、管理サーバ50によって提供される貸出情報入力画面を表示部24に表示させた後、操作部25を操作して、貸出可能時間、チャイルドシートなどの備品の有無などを入力する。貸出管理ECU22は、ユーザIDと、入力された情報に基づく貸出情報と含む信号である貸出情報信号を、通信部23を通じて管理サーバ50に送信する(ステップS1)。この際、貸出管理ECU22は、該貸出情報信号が送信される地点である出発地点における車両20のエネルギー残量E1、つまりバッテリーの残量及びガソリンの残量をエネルギー残量検出部26によって検出した後、その検出されたエネルギー残量E1を示す信号を貸出情報信号に付加して送信する。なお本実施形態のエネルギー残量E1は、バッテリーの残量が20kWh、ガソリンの残量が30Lであるものとする。また貸出管理ECU22は、出発地点である自宅5の位置を位置情報取得部27によって取得した後、その取得した位置を示す信号を貸出情報信号に付加して送信する。つまり、貸出情報信号は、貸出可能時間、出発地点、エネルギー残量E1、備品などに関す
る情報を含む信号である。
管理サーバ50が貸出情報信号を受信すると、車両管理手段62は、ユーザ情報データベース55に記憶されているユーザ1の車両20に関する情報である車種、車両タイプ、乗員数、電費、燃費などを上記貸出情報に追加する。そして車両管理手段62は、車両20に関する情報が追加された貸出情報と車両20とを関連づけて車両20を貸出可能車両データベース52に仮登録する(ステップS2)。
自宅5を出発して駅6に到着したユーザ1は、操作部25を操作して、車両20の貸出を許可する信号である貸出許可信号を管理サーバ50に送信する(ステップS3)。この際、貸出管理ECU22は、該貸出許可信号が送信される地点である貸出地点における車両20のエネルギー残量E2をエネルギー残量検出部26によって検出した後、その検出されたエネルギー残量E2を示す信号を貸出許可信号に付加して送信する。なお本実施形態のエネルギー残量E2は、バッテリーの残量が10kWh、ガソリンの残量が30Lであるものとする。また貸出管理ECU22は、貸出地点である駅6の位置を位置情報取得部27によって取得した後、その取得した位置を示す信号を貸出許可信号に付加して送信する。つまり、貸出許可信号は、車両20の貸出許可の他、車両20のエネルギー残量E2及び貸出地点に関する情報を含む信号である。
管理サーバ50が貸出許可信号を受信すると、車両管理手段62は、該貸出許可信号に含まれるエネルギー残量E2及び貸出地点に関する情報を車両20の貸出情報に追加したうえで、車両20を貸出可能車両データベース52に登録する(ステップS4)。つまり、貸出可能車両データベース52に登録される際の貸出情報は、図5に示されるように、ユーザID、車種、車両タイプ、乗員数、貸出可能時間、出発地点、貸出地点、チェイルドシートなどの備品、エネルギー残量E2など、車両20の貸出に関する情報によって構成される。車両管理手段62による貸出可能車両データベース52への登録が完了すると、管理サーバ50は、その登録が完了したことを示す信号である登録完了信号を貸出管理装置21に送信する(ステップS5)。
一方、ユーザ2は、端末40の通信部43を通じて管理サーバ50に接続して、管理サーバ50によって提供されるログイン画面を表示部44に表示させた後、ログイン画面にユーザIDとパスワードを入力してログインする。続いてユーザ2は、管理サーバ50によって提供される借用情報入力画面を表示部44に表示させた後、操作部45を操作して借用情報を入力する。借用情報は、図6に示されるように、ユーザID、ユーザが希望する条件、例えば借用時間、借用地点、車両タイプ、乗員数、備品など、ユーザ2の借用形態に関する情報によって構成される。端末40は、借用情報を含む信号である借用情報信号を、通信部43を通じて管理サーバ50に送信する(ステップS6)。
管理サーバ50が借用情報信号を受信すると、車両リスト作成手段63は、ユーザが希望する条件、例えば受信した借用情報の借用地点に該当する車両を貸出可能車両データベース52から検索して車両リストを作成する(ステップS7)。車両リストは、図7に示されるように、所有者のユーザID、車種、車両タイプ、乗員数、貸出可能時間、備品、エネルギー残量、電費、燃費等の各種情報を各車両に関連づけた情報である。管理サーバ50は、車両リスト作成手段63が作成した車両リストを含む信号である車両リスト信号をユーザ2の端末40に送信する(ステップS8)。
車両リスト信号を受信した端末40は、車両リスト信号に含まれる車両リストを表示部44に表示する。ユーザ2は、操作部45を操作して、表示された車両リストの中から借用する車両20を選択する。端末40は、ユーザ2によって選択された車両20を示す信号である選択車両信号を管理サーバ50に送信する(ステップS9)。
管理サーバ50が選択車両信号を受信すると、車両管理手段62は、ユーザ2から車両20の予約を受け付けた(ステップS10)として、貸出可能車両データベース52から選択された車両20の登録を解除して、該車両20とユーザ2のユーザIDとを関連づけて予約車両データベース53に登録する(ステップS11)。
車両管理手段62による予約車両データベース53への登録が完了すると、管理サーバ50は、車両20の予約が完了した旨を示す信号である予約完了信号を端末40に送信する(ステップS12)。予約完了信号を受信した端末40は、表示部44にその旨を表示する。これにより、ユーザ2は、車両20の予約完了を確認することが可能である。
図4に示されるように、駅6に到着したユーザ2は、端末40を操作して車両20の借用を開始する旨を示す信号である借用開始信号を管理サーバ50に送信する(ステップS13)。管理サーバ50が借用開始信号を受信すると、車両管理手段62は、予約車両データベース53から車両20の登録を解除して、該車両20を返却待ち車両データベース54に登録する(ステップS14)。
続いて管理サーバ50は、車両20の借用を許可することを示す信号である借用許可信号を端末40に送信するとともに、車両20のID認証部29に記憶されているユーザIDをユーザ1のユーザIDからユーザ2のユーザIDに変更する旨を示す信号であるID変更信号を貸出管理装置21に送信する(ステップS15)。
貸出管理装置21がID変更信号を受信すると、貸出管理ECU22は、ID認証部29に記憶しているユーザIDをユーザ1のユーザIDからユーザ2のユーザIDに変更する(ステップS16)。これにより、ユーザ2が有する電子キー2aによるドアの解錠、エンジン始動などが可能となり、ユーザ2が車両20の借用を開始する(ステップS17)。
ユーザ2によって走行中の車両20は、バッテリーに電力が残っている間は、エネルギー効率の高い電気走行モードで走行する。そしてバッテリーに電力がなくなると、エネルギー効率の低いハイブリッド走行モードに移行する。
車両20の借用が終了するとユーザ2は、端末40を操作して、車両20の借用が終了した旨を示す信号である借用終了信号を管理サーバ50に送信する。
借用終了信号を受信した管理サーバ50は、借用終了時における車両20のエネルギー残量E3及び位置(借用終了地点)に関する情報を取得すべく、エネルギー残量E3と借用終了地点とを管理サーバ50に送信する旨を示す信号である返却状況確認信号を貸出管理装置21に送信する。また管理サーバ50は、貸出管理装置21のID認証部29に記憶されているユーザIDをユーザ2のユーザIDからユーザ1のユーザIDに変更する旨を示す信号であるID変更信号を返却状況確認信号に付加して送信する(ステップS19)。
貸出管理装置21が返却状況信号を受信すると、貸出管理ECU22は、エネルギー残量検出部26及び位置情報取得部27にエネルギー残量E3及び車両20の位置に関する情報を取得させる。なお本実施形態のエネルギー残量E3は、バッテリーの残量が0kWh、ガソリンの残量が20Lであるものとする。そして貸出管理ECU22は、その取得したエネルギー残量E3に関する情報と車両20の位置に関する情報とを示す信号である返却状況信号を管理サーバ50に送信する(ステップS20)。また貸出管理装置21が返却状況確認信号を受信すると、貸出管理ECU22は、ID認証部29に記憶されているユーザIDをユーザ2のユーザIDからユーザ1のユーザIDに変更する(ステップS
21)。これにより、駅6にユーザ1が戻ってきたときに、ユーザ1が有する電子キー1aによる車両20のドアの解錠、エンジン始動などが可能となる。
管理サーバ50が返却状況信号を受信すると、車両管理手段62は、車両20を再び貸出可能車両データベース52に登録する(ステップS22)。これにより、ユーザ2とは異なるユーザに対して車両20の貸出が可能になる。
そして、課金額算出手段64によって、ユーザ2への課金額を算出する課金額算出処理が実行される(ステップS23)。課金額算出処理にて課金額が算出されると、管理サーバ50は、算出された課金額を示す信号である課金額信号を車両20の貸出管理装置21及びユーザ2の端末40に送信する(ステップS24)。これにより、ユーザ2は、端末40で課金額を確認することが可能であり、またユーザ1は、車両20を再び使用する際にユーザ2への課金額を確認することが可能である。管理サーバ50は、算出された課金額を車両20の貸出によるユーザ1の収入としてデータ記憶部51に記憶する。
やがてユーザ1が駅6に戻ってくると、ユーザ1は、ID認証部29に記憶されているユーザIDが当該ユーザ1のユーザIDとなっていることから、電子キー1aによってドアの解錠、エンジン始動などを行うことが可能である。そして、貸出管理装置21を起動して管理サーバ50にログインした後、車両20の貸出を解除する旨を示す信号である貸出解除信号を管理サーバ50に送信する(ステップS25)。
管理サーバ50が貸出解除信号を受信すると、車両管理手段62は、貸出可能車両データベース52から車両20の登録を解除し(ステップS26)、その旨を示す信号である登録解除信号を車両20に送信する(ステップS27)。この際、管理サーバ50は、データ記憶部51に記憶していた、車両20の貸出によるユーザ1の収入の合計額を示す信号を登録解除信号に付加して送信する。登録解除信号を受信した貸出管理装置21は、車両20の登録解除と車両20の貸出によるユーザ1の収入の合計額とを表示部24に表示する(ステップS28)。これを確認したユーザ1は、車両20を走行させて駅6から自宅5に向かう。
次に、課金額算出手段64による課金額算出処理について図8を参照して説明する。図8は、課金額算出処理の処理手順を示すフローチャートである。
課金額算出処理において課金額算出手段64は、まず、ユーザ2への課金額の基礎となる基礎コストAを算出する(ステップS23−1)。課金額算出手段64は、貸出時のエネルギー残量E2と返却時のエネルギー残量E3とに基づいて、貸出中の車両20におけるエネルギー消費量を求める。課金額算出手段64は、その求めたエネルギー消費量、つまりバッテリーの消費量及びガソリンの消費量に相当する費用を算出し、その費用を基礎コストAとする。
本実施形態において、貸出時のエネルギー残量E2は、バッテリーの残量が10kWh、ガソリン残量が30Lであり、返却時のエネルギー残量E3は、バッテリーの残量が“0kWh”、ガソリン残量が20Lである。この場合の基礎コストAを、バッテリーの電力を1kWhあたり20円、ガソリンを1Lあたり125円として計算すると、
A=(10kWh−0kWh)×20円/kWh+(30L−20L)×125円/L
=1450円
となる。
続いて、課金額算出手段64は、貸出前のエネルギー残量E2に基づいて理想コストBを算出する(ステップS23−2)とともに、返却後のエネルギー残量E3に基づいて実質コストCを算出する(ステップS23−3)。
まず、理想コストBと実質コストCについて説明する。本実施形態においては、車両20がユーザ2に利用されなかった場合、駅6に戻ってきたユーザ1は、貸出前のエネルギー残量E2で走行を開始することができる。すなわち、バッテリーの電力が全て消費されるまで、エネルギー効率の高い電気走行モードで走行することができる。しかしながら実際には、ユーザ2によってバッテリーの電力が全て消費されているため、駅6に戻ってきたユーザ1は、エネルギー効率の低いハイブリッド走行を強いられることになる。そして、駅6から自宅5まで貸出前におけるエネルギー残量E2で走行する理想走行におけるエネルギー消費量、つまりバッテリーの消費量及びガソリンの消費量に相当する費用が理想コストBである。一方、駅6から自宅5まで返却後におけるエネルギー残量E3で走行する実質走行におけるエネルギー消費量、つまりガソリンの消費量に相当する費用が実質コストCである。
また、上記理想コストB及び実質コストCを算出するにあたり、駅6から自宅5まで車両20を走行させるために必要なパワー(以下、基準パワーという)に相当するエネルギー量を求める必要がある。この基準パワーを得る算出方法としては、以下のような方法が挙げられる。
(算出方法a)ユーザ1が自宅5から駅6まで車両20を走行させたときに必要だったパワーを基準パワーとする。
(算出方法b)駅6から自宅5まで車両20を走行させたときに必要だったパワーの学習値を基準パワーとする。
(算出方法c)駅6から自宅5までの道路情報に基づいて算出されるパワーを基準パワーとする。
算出方法aは、次のようにして実現される。例えば、管理サーバ50は、出発時におけるエネルギー残量E1と貸出前におけるエネルギー残量E2に基づいて、自宅5から駅6までに車両20を走行させるために必要だった基準パワーを算出する。そして、その算出した基準パワーを、出発地点、貸出地点、ユーザIDに関連づけてユーザ情報データベース55に記憶する。
また例えば、車両20において、電動モーターや内燃機関の駆動力を伝達する伝達軸の回転数とトルクとに基づいて、該車両20が自宅5から駅6まで走行するために必要だったパワーを算出させる。そして、その算出されたパワーを示す信号を貸出許可信号に付加して管理サーバ50に送信する。管理サーバ50は、受信した貸出許可信号に含まれるパワーを基準パワーとして、出発地点、貸出地点、ユーザIDに関連づけてユーザ情報データベース55に記憶する。
こうした構成によって、課金額算出手段64は、ユーザ1が自宅5から駅6まで実際に走行したときに必要だったパワーの履歴に基づいて、基準パワーを得ることができる。
算出方法bは、次のようにして実現される。例えば、登録解除信号を受信した車両20において、自宅到着時におけるエネルギー残量E4を貸出管理装置21から管理サーバ50に送信させる。そして管理サーバ50は、他のユーザによる車両20の利用がなかった場合には、貸出許可信号に含まれるエネルギー残量E2と自宅到着時のエネルギー残量E4とに基づいて、駅6から自宅5まで車両20を走行させるために必要だったパワーを算出する。一方、ユーザ2による車両の利用があった場合に管理サーバ50は、返却情報信号に含まれるエネルギー残量E3と自宅到着時のエネルギー残量E4とに基づいて、駅6から自宅5まで車両20を走行させるために必要だったパワーを算出する。管理サーバ50は、算出したパワーを出発地点、貸出地点、ユーザIDに関連づけてユーザ情報データベース55に蓄積する。そして管理サーバ50は、こうして蓄積されたパワーの平均値(
学習値)を算出し、その算出された学習値を出発地点、貸出地点、ユーザIDに関連づけてユーザ情報データベース55に記憶する。
また例えば、車両20側において、電動モーターや内燃機関の駆動力を伝達する伝達軸の回転数とトルクとに基づいて、車両20が駅6から自宅5まで実際に走行するために必要だったパワーを算出する。そして、例えば天候、気温、運転時刻、渋滞状況等の走行状況と、該走行に要したパワーとを対応付けて貸出管理ECU22の記憶部に蓄積させるとともに、走行状況ごとのパワーの平均値(学習値)を求める。そして、走行状況ごとの学習値を示す信号を含む貸出許可信号を管理サーバ50に送信する。管理サーバ50は、受信した貸出許可信号に含まれる走行状況ごとの学習値を基準パワーとして、出発地点、貸出地点、ユーザIDに関連づけてユーザ情報データベース55に記憶する。
こうした構成によって管理サーバ50は、駅6から自宅5まで車両20を実際に走行させるときに必要だったパワーの学習値を基準パワーとして得ること可能である。すなわち、基準パワーを実際の走行状況に基づいて得ることができるとともに、走行状況ごとの運転態様の違いによって生じる基準パワーの差を抑えることもできる。
算出方法cは、次のようにして実現される。例えば、管理サーバ50のデータ記憶部51に、道路の形状や長さ、勾配などの道路情報で構成される地図データを記憶させておく。管理サーバ50は、貸出情報信号に含まれる出発地点である自宅5の位置と、貸出許可信号に含まれる貸出地点である駅6の位置と、地図データとに基づいて、駅6から自宅5までの推奨経路を探索する。そして、推奨経路における道路情報に基づいて、推奨経路において車両20を走行させるために必要なパワーを算出する。管理サーバ50は、その算出されたパワーを基準パワーとして、出発地点、貸出地点、ユーザIDに関連づけてユーザ情報データベース55に記憶する。
こうした構成によって管理サーバ50は、駅6から自宅5までの道路情報に基づいて、基準パワーを得ることが可能である。すなわち、同じ車種において運転手の運転態様の違いによって生じる基準パワーの差を抑えることができる。
これら算出方法a〜算出方法cのいずれかの方法によって管理サーバ50は、駅6から自宅5まで車両20を走行させるために必要な基準パワーを得る。管理サーバ50は、基準パワーと貸出前のエネルギー残量E2とに基づいて理想コストBを算出する。また管理サーバ50は、基準パワーと返却後のエネルギー残量E3とに基づいて実質コストCを算出する。
本実施形態において、駅6から自宅5まで車両20を走行させるための基準パワーを得るために必要なエネルギー量として、バッテリーのみでは10kWh、ガソリンのみでは5Lが必要だったとする。この場合、貸出前のエネルギー残量E2においては、電気走行モードのみで駅6から自宅5まで走行することが可能である。すなわち理想コストBは、
B=10kWh×20円/kWh=200円
となる。一方、返却後のエネルギー残量E3においては、駅6の出発時からハイブリッド走行での走行が強いられる。そのため、実質コストCは、
C=5L×125円/L=625円
となる。
理想コストBと実質コストCとが算出されると、課金額算出手段64は、算出された実質コストCが理想コストBを上回るか否かを判定する(ステップS23−4)。実質コストCが理想コストBを上回る場合(ステップS23−4:YES)、管理サーバ50は、実質コストCと理想コストBとの差額を基礎コストAに上乗せした金額をユーザ2への課
金額とする(ステップS23−5)。一方、実質コストCが理想コストBを下回る場合(ステップS23−4:NO)、管理サーバ50は、基礎コストAをユーザ2への課金額とする(ステップS23−6)。なお、実質コストCが理想コストBを下回るときというのは、例えば、ユーザ2がバッテリーを充電した場合などが挙げられる。
すなわち、本実施形態におけるユーザ2への課金額は、
課金額=1450円+差額(625円−200円)=1875円
となる。
仮に、こうした理想コストBと実質コストCとの差額を基礎コストAに上乗せしないとなれば、ユーザ1は、その差額の分だけ不利益を被ることになる。しかしながら、上述した算出方法であれば、たとえ車両20を貸し出すことでバッテリーの電力が全て使い切られてしまい、返却後にエネルギー効率の低いハイブリッド走行を強いられたとしても、ユーザ1が不利益を被ることもない。
以上説明したように、上記第一実施形態によれば以下のような効果を得ることができる。
(1)実質コストCが理想コストBを上回った場合には、理想コストBと実質コストCとの差額を基礎コストAに上乗せした金額をユーザ2への課金額とすることによって、車両20を貸し出すことによるユーザ1の不利益を抑えることができる。
(2)実質コストCが理想コストBを下回った場合には、基礎コストAをユーザ2への課金額とすることで、車両20を貸し出すことによるユーザ1の不利益をより一層抑えることができる。
(3)車両貸出システム10は、車両20を貸し出すユーザ1がいなければ普及し難い。上記実施形態のように車両20を貸し出すユーザ1の不利益が抑えられることで、車両を貸し出すユーザの増加が見込まれる。それゆえに、車両貸出システム10の普及を促進させることができる。
(4)上記実施形態において、駅6に到着してから貸出情報信号及び貸出許可信号を管理サーバに送信した場合には、出発地点と貸出地点とが近すぎてしまい、理想コストB及び実質コストCが略等しくなってしまう。そのため、出発地点において貸出情報信号を管理サーバ50に送信し忘れた場合には、ユーザ1が不利益を被ることになってしまう。しかし、ユーザ情報データベース55に基準パワーが記憶されていることから、出発時に貸出情報を管理サーバ50に送信し忘れたとしても、理想コストB及び実質コストCを算出することができる。つまり、貸出情報信号及び貸出許可信号の送信時期に関わらず、理想コストB及び実質コストCを算出することができる。
(5)算出方法aを用いて基準パワーを得ることによって、ユーザ1が自宅5から駅6まで実際に走行したときに必要だったパワーに基づいて、基準パワーを得ることができる。
(6)算出方法bを用いて基準パワーを得ることによって、基準パワーを実際の走行に基づいて得ることができるとともに、運転態様の違いによって生じる基準パワーの差も抑えることができる。
(7)算出方法cを用いて基準パワーを得ることによって、同じ車種において運転手の運転態様の違いによって生じる基準パワーの差を確実に抑えることができる。
(第二実施形態)
次に、本発明にかかる課金管理装置、課金管理方法、課金管理プログラム、及び車両貸出システムを具体化した第二実施形態について図9〜図11を参照して説明する。図9は、第二実施形態におけるユーザの行動パターンを示す図である。図10及び図11は、第二実施形態における車両貸出システムで行われる処理の流れを示す図である。
図9に示されるように、第二実施形態においてユーザ1は、車両20で自宅5から駅6まで移動し、公共交通機関を利用して駅6から目的地8の最寄り駅である駅7まで移動する。その後、駅7から目的地8まで他のユーザの車両70を借用して移動する。すなわち、ユーザ1が借用者にもなる点が第一実施形態と異なる。そのため、第二実施形態においては、その異なる点について詳細に説明し、第一実施形態と同じ構成については、同様の符号を付すことでその詳細な説明は省略する。なお、第二実施形態においては、すでに貸出可能車両データベース52に車両70が登録されているとともに、ユーザ1は車両20及び端末40を有している。
図10に示されるように、まず、ユーザ1は、車両20で自宅5を出発する際に貸出管理装置21を起動する。貸出管理装置21が起動されると貸出管理ECU22は、通信部23を通じて管理サーバ50に接続し、管理サーバ50によって提供されるログイン画面を表示部24に表示させる。ユーザ1は、操作部25を操作して、ログイン画面にユーザIDとパスワードを入力してログインする。ログインしたユーザ1は、管理サーバ50によって提供される借用情報入力画面を表示部24に表示させた後、操作部25を操作して借用情報を入力する。貸出管理装置21は、借用情報を含む信号である借用情報信号を、通信部23を通じて管理サーバ50に送信する(ステップS1)。
管理サーバ50が借用情報信号を受信すると、車両リスト作成手段63は、受信した借用情報の借用地点に該当する車両を貸出可能車両データベース52から検索して車両リストを作成する(ステップS2)。管理サーバ50は、車両リスト作成手段63が作成した車両リストを含む信号である車両リスト信号をユーザ1の貸出管理装置21に送信する(ステップS3)。
なお、第二実施形態において車両管理手段62は、車両を貸出可能車両データベース52に登録する際に、ユーザ情報データベース55に記憶している車両70の基準パワーと車両70の貸出前のエネルギー残量E2とに基づいて、貸出前の車両70が駅7から当該車両70の所有者の自宅まで走行するために必要なエネルギー量を貸出前のエネルギー残量E2から差し引いたエネルギー量を車両70のエネルギー残量として車両70を登録する。例えば、車両70がプラグインハイブリッド車であって貸出前のエネルギー残量E2で駅7から車両70の所有者の自宅まで電気走行モードのみで走行可能である場合には、その走行におけるバッテリーの消費量をエネルギー残量E2から差し引いたエネルギー量を車両70のエネルギー残量とする。すなわち、車両リスト作成手段63は、貸出前の車両70が駅7から当該車両70の所有者の自宅まで走行するために必要なエネルギー量を貸出前のエネルギー残量E2から差し引いたエネルギー量をエネルギー残量とした車両リストを作成する。
こうした構成であれば、ユーザ1は、車両70を選択する際に、自らが使用可能なエネルギー量を把握することができる。また、車両70の所有者が駅7から自宅まで電気走行モードのみで走行可能な分のエネルギー量を残した状態で、駅7と目的地8との往復を電気走行モードで走行可能であるか否かを判断することができる。それゆえに、ユーザ1が車両リストから車両を選択する際における判断基準を拡張することができる。
貸出管理装置21が車両リスト信号を受信すると、貸出管理ECU22は、車両リスト信号に含まれる車両リストを表示部24に表示する。ユーザ1は、操作部25を操作して
、表示された車両リストの中から借用する車両70を選択する。貸出管理ECU22は、ユーザ1によって選択された車両70を示す信号である選択車両信号を管理サーバ50に送信する(ステップS4)。管理サーバ50が選択車両信号を受信すると、車両管理手段62は、ユーザ1からの車両70の予約を受け付けたものとし(ステップS5)、貸出可能車両データベース52から選択された車両70の登録を解除して、該車両70とユーザ1のユーザIDとを関連づけて予約車両データベース53に登録する(ステップS6)。
車両管理手段62による予約車両データベース53への登録が完了すると、管理サーバ50は、車両70の予約が完了した旨を示す信号である予約完了信号を貸出管理装置21に送信する(ステップS7)。貸出管理装置21が予約完了信号を受信すると、貸出管理ECU22は、表示部24にその旨を表示する。これにより、ユーザ1は、車両70の予約完了を確認することが可能である。また管理サーバ50は、車両70の貸出情報を示す信号をユーザ1が有する端末40に送信する。これによりユーザ1は、車両70の貸出情報を端末40によって確認することが可能である。
続いてユーザ1は、管理サーバ50によって提供される貸出情報入力画面を表示部24に表示させた後、操作部25を操作して、貸出可能時間、チャイルドシートなどの備品の有無などを入力する。貸出管理ECU22は、ユーザIDと、入力された情報に基づく貸出情報と含む信号である貸出情報信号を、通信部23を通じて管理サーバ50に送信する(ステップS8)。管理サーバ50が貸出情報信号を受信すると、車両管理手段62は、車両20を貸出可能車両データベース52に仮登録する(ステップS9)。
その後、自宅5を出発して駅6に到着したユーザ1は、操作部25を操作して、車両20の貸出を許可する信号である貸出許可信号を管理サーバ50に送信する(ステップS10)。管理サーバ50が貸出許可信号を受信すると、車両管理手段62は、車両20を貸出可能車両データベース52に登録する(ステップS11)。車両管理手段62による貸出可能車両データベース52への登録が完了すると、管理サーバ50は、その登録が完了したことを示す信号である登録完了信号を車両20に送信する(ステップS12)。
やがて駅7に到着したユーザ1は、図11に示されるように、端末40を操作して車両70の借用を開始する旨を示す信号である借用開始信号を管理サーバ50に送信する(ステップS13)。管理サーバ50が借用開始信号を受信すると、車両管理手段62は、予約車両データベース53から車両70の登録を解除して、該車両70を返却待ち車両データベース54に登録する(ステップS14)。
続いて管理サーバ50は、車両70の借用を許可することを示す信号である借用許可信号をユーザ1の端末40に送信する(ステップS15)。また管理サーバ50は、車両70のID認証部29に記憶されているユーザIDをユーザ1のユーザIDに変更する旨を示す信号であるID変更信号を車両70の貸出管理装置21に送信する。車両70の貸出管理装置21がID変更信号を受信すると、貸出管理ECU22は、ID認証部29に記憶しているユーザIDをユーザ1のユーザIDに変更する。これにより、ユーザ1が有する電子キー1aによる車両70のドアの解錠、エンジン始動などが可能となり、ユーザ1は車両70の借用を開始する(ステップS16)。
車両70の借用が終了するとユーザ1は、端末40を操作して、車両70の借用が終了した旨を示す信号である借用終了信号を管理サーバ50に送信する(ステップS17)。借用終了信号を受信した管理サーバ50は、借用終了時の車両70のエネルギー残量E3などを取得すると、車両70を再び貸出可能車両データベース52に登録する(ステップS18)。そして、課金額算出手段64によって、ユーザ1への課金額を算出する課金額算出処理が実行される(ステップS19)。管理サーバ50は、課金額算出処理によって
算出されたユーザ1への課金額をユーザ1の支出としてデータ記憶部51に記憶する。
やがてユーザ1が駅6に戻ってくると、ユーザ1は、車両20の貸出管理装置21を起動して管理サーバ50にログインした後、車両20の貸出を解除する旨を示す信号である貸出解除信号を管理サーバ50に送信する(ステップS20)。管理サーバ50が貸出解除信号を受信すると、車両管理手段62は、貸出可能車両データベース52から車両20の登録を解除し(ステップS21)、その旨を示す信号である登録解除信号を車両20に送信する(ステップS22)。この際、管理サーバ50は、車両70の借用によるユーザ1の支出と車両20の貸出によるユーザ1の収入との収支額を示す信号を登録解除信号に付加して送信する。また管理サーバ50は、その収支額をユーザ1への課金額とする。そのため、収入が支出を上回った場合には、車両70の借用による料金を納める手間を省くことができる。貸出管理装置21が登録解除信号を受信すると、貸出管理ECU22は、車両20の登録解除と収支額とを表示部24に表示する。これを確認したユーザ1は、車両20を走行させて駅6から自宅5に向かう。
以上説明したように、上記第二実施形態によれば、第一実施形態で記載した(1)〜(7)の効果に加えて、以下のような効果を得ることができる。
(8)貸出可能車両データベース52に登録する際のエネルギー残量を、貸出前の車両70が駅7から所有者の自宅まで走行するために必要なエネルギー量を貸出前のエネルギー残量E2から差し引いたエネルギー量とした。これにより、車両リストから車両を選択する際における判断基準を拡張することができる。
(9)車両70の借用によるユーザ1の支出と車両20の貸出によるユーザ1の収入との収支額をユーザ1への課金額とすることで、収入が支出を上回った場合には、車両70の借用による料金を納める手間を省くことができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記第二実施形態の車両リスト作成手段63は、車両70の所有者が駅7から自宅まで走行する際に必要なエネルギー量をエネルギー残量E2から差し引いたエネルギー量を車両70のエネルギー残量として車両リストを作成した。これに限らず、貸出前のエネルギー残量E2と当該エネルギー残量E2において車両70の所有者が駅7から自宅まで走行する理想走行の際に必要なエネルギー量とを用いて車両リストを作成してもよい。こうした構成であっても、上記(8)と同様の効果を得ることができる。
・上記第一及び第二実施形態では、借用者からの借用情報に基づき貸出可能な車両のリストを作成した。これを変更して、貸出可能車両データベースを検索して、該当する車両の1つを借用者に通知するようにしてもよい。
・上記第一及び第二実施形態の管理サーバ50は、理想コストBを貸出前のエネルギー残量E2と基準パワーとに基づいて算出した。これを変更して、理想コストBは、出発地点と貸出地点とに応じて予め定められた固定料金であってもよい。例えば、貸出前のエネルギー残量によれば、貸出地点から出発地点までを電気走行モードで走行できる、それが前提であるとする。このような場合には、貸出前のエネルギー残量E2に関わらず、貸出地点から出発地点までを電気走行モードで走行する際に消費されるエネルギー量に基づいて算出された固定の理想コストBを用いる構成であってもよい。こうした理想コストBであっても、車両を貸し出すことによって当該車両の所有者が被る不利益を抑えることが可能であるとともに、理想コストBをその都度算出する負荷が管理サーバ50で軽減できる点において優れている。
・上記第一及び第二実施形態の管理サーバ50は、実質コストCを返却後のエネルギー
残量E3と基準パワーとに基づいて算出した。これを変更して、実質コストCは、出発地点と貸出地点とに応じて予め定められた固定料金であってもよい。例えば、返却後のエネルギー残量によれば、貸出地点から出発地点までをハイブリッド走行モードで走行する、それが前提であるとする。このような場合には、返却後のエネルギー残量E3に関わらず、貸出地点から出発地点までをハイブリッド走行モードで走行する際に消費されるエネルギー量に基づいて算出された固定の実質コストCを用いる構成であってもよい。こうした実質コストCであっても、車両を貸し出すことによって当該車両の所有者が被る不利益を抑えることが可能であるとともに、実質コストCをその都度算出する負荷が管理サーバ50で軽減できる点において優れている。
・上記第一及び第二実施形態では、基準パワーを管理サーバ50に記憶させた。これを変更して、貸出管理装置21に基準パワーを記憶させてもよい。こうした場合、管理サーバ50は、次のようにして基準パワーを取得することが可能である。すなわち、例えば、管理サーバ50から貸出管理装置21に対して基準パワーを要求する要求信号を送信する。要求信号を受信した貸出管理装置21は、基準パワーを示す信号を管理サーバ50に送信する。こうした構成によって、管理サーバ50は、基準パワーを取得することが可能である。なお、貸出管理装置21が記憶する基準パワーは、上述した算出方法a〜算出方法cを貸出管理装置21に適用することにより得ることができる。
・上記第二実施形態の管理サーバ50は、車両70の借用によるユーザ1の支出と車両20の貸出によるユーザ1の収入との収支額をユーザ1への課金額とした。これを変更して、管理サーバ50は、ユーザ1への課金額を車両70の借用による課金額にするとともに、収支額をユーザ1に連絡するだけであってもよい。
・上記第一及び第二実施形態では、エネルギーの残量に関わる情報を含む信号を受信する通信手段61によって取得手段を構成した。これを変更して、取得手段は、課金管理装置に設けられた操作手段であってもよい。すなわち、操作手段がユーザにより操作されることによって、エネルギーの残量に関わる情報が課金管理装置に直接入力され、これによってエネルギーの残量に関わる情報が取得される構成であってもよい。こうした装置構成は、例えば、車両貸出システムを利用するユーザ専用の駐車場を駅6付近に設けるとともに、その駐車場に課金管理装置を設置することにより実現される。こうした構成であれば、ユーザは、貸出前のエネルギー残量E2や返却後のエネルギー残量E3などを駐車場に設置してある課金管理装置を操作することによって入力することが可能である。
・上記第一及び第二実施形態において管理サーバ50は、貸出時のエネルギー残量E2に基づいて理想コストBを算出し、さらに返却時のエネルギー残量E3に基づいて実質コストCを算出した。そして管理サーバ50は、これら2つの理想コストBと実質コストCとの差を、貸出時のエネルギー残量E2と返却時のエネルギー残量E3との差に基づく差額とした。
これを変更し、管理サーバ50は、貸出時のエネルギー残量E2で貸出地点から出発地点まで走行する際に消費されるエネルギー量と、返却時のエネルギー残量E3で同じく貸出地点から出発地点まで走行する際に消費されるエネルギー量との差に基づき、上述した差額を算出する構成であってもよい。
・上記第一及び第二実施形態において管理サーバ50は、実質コストCが理想コストBを上回るか否かを判断し、該判断の結果に応じて、課金額の算出方法を変更することとした。これを変更し、管理サーバ50は、返却時のエネルギー残量E3で貸出地点から出発地点まで走行する際に消費されるエネルギー量が、貸出前のエネルギー残量E2で同じく貸出地点から出発地点まで走行する際に消費されるエネルギー量を上回るか否か、それを
判断し、該判断の結果に応じて、課金額の算出方法を変更することとしてもよい。
・上記第一及び第二実施形態において管理サーバ50は、貸出地点と出発地点との間を所定区間とするとともに、該所定区間を走行するために必要とされるエネルギー量の差に基づく差額を、貸出中に消費されたエネルギー量の料金に上乗せすることとした。これを変更し、管理サーバ50は、貸出地点と出発地点との間よりも短い区画を上述した所定区間とする構成であってもよく、あるいは貸出地点と出発地点との間よりも長い区画を上述した所定区間とする構成であってもよい。また管理サーバ50は、該ユーザの利用頻度が多くなるほど、上述した所定区画を拡大する構成であってもよい。これらの構成であっても、所定区画の走行に必要とされるエネルギー量を、貸出時の残量と返却時の残量とに基づき算出して、これらの差に相当する差額を上乗せする以上、車両の所有者が被る不利益を抑えることが可能である。
・エネルギーの残量に関する情報とは、例えばバッテリーが満充電されてからの車両の走行距離を示す情報であってもよい。
・上記第一及び第二実施形態において管理サーバ50は、端末40からの借用開始信号及び借用終了信号を契機として、ID認証部29におけるユーザIDを変更した。これを変更して、借用情報に示されている借用時間に合わせて、ID認証部29におけるユーザIDを変更してもよい。こうした構成であれば、借用開始時刻になると借用者の有する電子キーによって車両のドアの解錠、エンジン始動が可能になる。そのため、借用者は、借用開始信号及び借用終了信号の送信、借用許可信号の受信を借用する車両の貸出管理装置21を用いて行うことが可能である。それゆえに、持ち運び可能な端末40でなくとも、車両貸出システム10の利用が可能になる。
A…基礎コスト、B…理想コスト、C…実質コスト、1,2…ユーザ、1a,2a…電子キー、5…自宅、6,7…駅、8…目的地、10…車両貸出システム、11…ネットワーク、20…車両、21…貸出管理装置、22…貸出管理ECU、23…通信部、24…表示部、25…操作部、26…エネルギー残量検出部、27…位置情報取得部、28…電子キー検出部、29…ID認証部、40…端末、43…通信部、44…表示部、45…操作部、50…管理サーバ、51…データ記憶部、52…貸出可能車両データベース、53…予約車両データベース、54…車両データベース、55…ユーザ情報データベース、61…通信手段、62…車両管理手段、63…車両リスト作成手段、64…課金額算出手段、70…車両。

Claims (6)

  1. エネルギー効率が互いに異なる走行モードのうち前記エネルギー効率の高い走行モードが優先される車両を該車両の所有者とは異なる他者が利用する際の該利用に対する課金額を管理する課金管理装置であって、
    前記車両が有するエネルギーの残量に関する情報を取得する取得手段と、
    前記残量に関する情報に基づき課金額を算出する課金額算出手段とを有し、
    前記取得手段は、
    前記車両の貸出前の残量に関する情報と、
    前記車両の返却後の残量に関する情報とを取得し、
    前記課金額算出手段は、
    前記返却後の残量で所定区間を走行する際に消費されるエネルギー量が、前記貸出前の残量で該所定区間を走行する際に消費されるエネルギー量を上回る場合、これら2つのエネルギー量の差に基づく差額を、貸出中に消費されたエネルギー量の料金に上乗せして、課金額を算出する
    ことを特徴とする課金管理装置。
  2. 前記課金額算出手段は、
    前記車両の所有者が他者の車両を利用する場合には、前記課金額である該所有者の収入と該他者への課金額である支出との収支額を算出する
    ことを特徴とする請求項1に記載の課金管理装置。
  3. 前記所定区間の走行に必要なパワーに関する情報が記憶された記憶手段を有し、
    貸出前の状態で所定区間の走行に必要なエネルギー量と、返却後の状態で前記所定区間の走行に必要なエネルギー量とを、前記パワーに関する情報に基づいて算出する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の課金管理装置。
  4. エネルギー効率が互いに異なる走行モードのうち前記エネルギー効率の高い走行モードが優先される車両を該車両の所有者とは異なる他者が利用する際の該利用に対する課金額を管理する課金管理方法であって、
    前記車両が有するエネルギーの残量に関する情報を取得する工程と、
    前記残量に関する情報に基づき課金額を算出する工程とを有し、
    前記情報を取得する工程では、
    前記車両の貸出前の残量に関する情報と、
    前記車両の返却後の残量に関する情報とを取得し、
    前記課金額を算出する工程では、
    前記返却後の残量で所定区間を走行する際に消費されるエネルギー量が、前記貸出前の残量で該所定区間を走行する際に消費されるエネルギー量を上回る場合、これら2つのエネルギー量の差に基づく差額を、貸出中に消費されたエネルギー量の料金に上乗せして、課金額を算出する
    ことを特徴とする課金管理方法。
  5. エネルギー効率が互いに異なる走行モードのうち前記エネルギー効率の高い走行モードが優先される車両を該車両の所有者とは異なる他者が利用する際の該利用に対する課金額を管理する制御手段を用いる課金管理プログラムであって、
    前記制御手段を、
    前記車両の貸出前の残量に関する情報と、前記車両の返却後の残量に関する情報とを取得する取得手段と、
    前記残量に関する情報に基づき、前記返却後の残量で所定区間を走行する際に消費されるエネルギー量が、前記貸出前の残量で該所定区間を走行する際に消費されるエネルギー
    量を上回る場合、これら2つのエネルギー量の差に基づく差額を、貸出中に消費されたエネルギー量の料金に上乗せして、課金額を算出する課金額算出手段として機能させる
    ことを特徴とする課金管理プログラム。
  6. エネルギー効率が互いに異なる走行モードのうち、前記エネルギー効率の高い走行モードを優先する車両と、
    前記車両を借用した借用者への課金管理を行う課金管理装置と
    を備える車両貸出システムであって、
    前記車両が、
    当該車両のエネルギーの残量に関する情報を取得するエネルギー残量情報取得部と、
    前記課金管理装置と通信して前記エネルギーの残量に関する情報を入力する通信部と
    を有し、
    前記課金管理装置が、請求項1〜3のいずれか一項に記載の課金管理装置である
    ことを特徴とする車両貸出システム。
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