JP2011220729A - シリコンウェハ汚れ検査装置および該方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、より簡単な構成で、より簡易な情報処理でシリコンウェハの汚れを検査し得るシリコンウェハ汚れ検査装置およびシリコンウェハ汚れ検査方法を提供する。
【解決手段】本発明の一シリコンウェハ汚れ検査装置Saは、測定対象であるシリコンウェハSWの表面へ同時に複数の角度から光を投光する投光部1aと、投光部1によって光を投光されたシリコンウェハSWの表面を撮影する撮影部2と、撮像部2によって得られたシリコンウェハSWの表面の画像を1枚用い、前記画像における輝度が所定の閾値以下である領域を汚れとして検出する検出部31とを備える。
【選択図】図1
【解決手段】本発明の一シリコンウェハ汚れ検査装置Saは、測定対象であるシリコンウェハSWの表面へ同時に複数の角度から光を投光する投光部1aと、投光部1によって光を投光されたシリコンウェハSWの表面を撮影する撮影部2と、撮像部2によって得られたシリコンウェハSWの表面の画像を1枚用い、前記画像における輝度が所定の閾値以下である領域を汚れとして検出する検出部31とを備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、シリコンウェハの表面上における汚れを検査するシリコンウェハ汚れ検査装置およびシリコンウェハ汚れ検査方法に関する。
シリコンウェハは、通常、それを用いて製品を製造する前に例えば薬品洗浄によって洗浄されるが、洗浄後でも汚れが残ることがある。この汚れの有る状態で、シリコンウェハを用いて製品を製造すると、所定の性能が得られないおそれがある。このため、一般に、シリコンウェハの汚れの有無が例えば目視検査や検査装置によって検査される。このようなシリコンウェハの汚れ検査装置は、例えば、特許文献1に開示の装置がある。
図8は、特許文献1に開示の多結晶半導体ウェハ外観検査装置の構成を示す図である。この特許文献1に開示の多結晶半導体ウェハの外観検査装置1000は、図8に示すように、コンピュータ1010と、表面撮像装置1020と、多結晶シリコンウェハ反転装置1030と、裏面撮影装置1040と、搬送装置1050とを備え、多結晶シリコンウェハ1002の汚れを検査する外観検査装置である。
表面撮像装置1020は、光源部1021、カメラ1022、拡散板1023および橋脚1024を含み、多結晶シリコンウェハ1002の表面を撮像する撮像装置である。光源部1021は、多結晶シリコンウェハ1002を四方から囲うように設置された4個の装置から成り、4個の中の2個の光源部1021は、多結晶シリコンウェハ1002の表面に対して、10度ないし30度の角度で光を照射し、他の2個の光源部1021は、多結晶シリコンウェハ1002の表面に対して、60度ないし80度の角度で光を照射する。
同様に、裏面撮像装置1040は、光源部1041、カメラ1042、拡散板1043および橋脚1044を含み、多結晶シリコンウェハ1002の裏面を撮像する撮像装置である。光源部1041は、多結晶シリコンウェハ1002を四方から囲うように設置された4個の装置から成り、4個の中の2個の光源部1041は、多結晶シリコンウェハ1002の表面に対して、10度ないし30度の角度で光を照射し、他の2個の光源部1041は、多結晶シリコンウェハ1002の表面に対して、60度ないし80度の角度で光を照射する。
このような構成の多結晶ウェハ外観検査装置1000では、表面撮像装置1020において、多結晶シリコンウェハ1002の表面が10度ないし30度の角度で光を照射され、カメラ1022によってその表面の画像(表面低角度画像)が撮像され、続いて、多結晶シリコンウェハ1002の表面が60度ないし80度の角度で光を照射され、カメラ1022によってその表面の画像(表面高角度画像)が撮像される。そして、多結晶シリコンウェハ1002が搬送装置1050によって搬送され、多結晶シリコンウェハ反転装置1030によって表裏が反転される。そして、裏面撮像装置1040において、多結晶シリコンウェハ1002の裏面が10度ないし30度の角度で光を照射され、カメラ1042によってその裏面の画像(裏面低角度画像)が撮像され、続いて、多結晶シリコンウェハ1002の裏面が60度ないし80度の角度で光を照射され、カメラ1042によってその裏面の画像(裏面高角度画像)が撮像される。そして、コンピュータ1010は、表面低角度画像および表面高角度画像から表面の汚れ候補画像のデータを生成し、裏面低角度画像および裏面高角度画像から裏面の汚れ候補画像のデータを生成し、そして、これら表面の汚れ候補画像のデータと裏面の汚れ候補画像のデータとを比較することによって、表面または裏面に付着した汚れの有無を判定する。すなわち、特許文献1には、その[0050]段落に「多結晶シリコンウェハ1002は、例えば厚さ200μmと薄いので、表面の粒界による模様と、裏面の粒界による模様とは、上下反転または左右反転すれば同じ模様になる。すなわち、表面の粒界による模様が表面の汚れ候補画像データが示す画像に現れ、かつ裏面の粒界による模様が裏面の汚れ候補画像データが示す画像に現れても、表面の汚れ候補画像データと裏面の汚れ候補画像データとを、2つの面が対向する位置の画素毎に排他的論理和をとることによって、表面の粒界による模様と裏面の粒界による模様とを相殺することができ、汚れ部分のみが差として残り、差があれば、汚れがあると判定することができる。」と記載されている。
ところで、前記特許文献1に開示の多結晶半導体ウェハの外観検査装置1000では、多結晶シリコンウェハの結晶粒界が入射光の入射角度に依存することから、低角度画像および高角度画像の2枚の画像が必要であり、しかも、上述のように、表裏それぞれのこれら画像から得られた表面の汚れ候補画像データと裏面の汚れ候補画像データとを比較することによって汚れを判定しているので、1面のシリコンウェハの汚れ判定に、装置構成として、表面撮像装置1020および裏面撮像装置1020が必要であり、そして、判定データとして、表面低角度画像、表面高角度画像、裏面低角度画像および裏面高角度画像の4枚の画像が必要となる。このため、前記特許文献1に開示の多結晶半導体ウェハの外観検査装置1000は、その構成が複雑で、その情報処理に手間がかかってしまう。
本発明は、上述の事情に鑑みて為された発明であり、その目的は、より簡単な構成で、より簡易な情報処理でシリコンウェハの汚れを検査することができるシリコンウェハ汚れ検査装置およびシリコンウェハ汚れ検査方法を提供することである。
本発明者は、種々検討した結果、上記目的は、以下の本発明により達成されることを見出した。すなわち、本発明の一態様にかかるシリコンウェハ汚れ検査装置は、測定対象であるシリコンウェハの表面へ同時に複数の角度から光を投光する投光部と、前記投光部によって光を投光された前記シリコンウェハの表面を撮影する撮影部と、前記撮像部によって得られた前記シリコンウェハの表面の画像を1枚用い、前記画像における輝度が所定の閾値以下である領域を汚れとして検出する検出部とを備えることを特徴とする。そして、他の一態様にかかるシリコンウェハ汚れ検査方法は、測定対象であるシリコンウェハの表面へ同時に複数の角度から光を投光しながら、前記シリコンウェハの表面を撮影する撮影工程と、前記撮像工程によって得られた前記シリコンウェハの表面の画像を1枚用い、前記画像における輝度が所定の閾値以下である領域を汚れとして検出する検出工程とを備えることを特徴とする。
このような構成のシリコンウェハ汚れ検査装置およびシリコンウェハ汚れ検査方法では、測定対象であるシリコンウェハの表面へ同時に複数の角度から光が投光され、前記シリコンウェハの表面が撮影され、画像が得られる。このため、このような画像には、シリコンウェハの反射光に入射角依存性があっても、複数の角度からの入射光による反射光で画像が形成されるので、反射光の入射角依存性が画像に現れ難い。したがって、このような1枚の画像から、その輝度を閾値で判定することによって汚れの領域を検出することができる。このように、上記構成のシリコンウェハ汚れ検査装置およびシリコンウェハ汚れ検査方法は、より簡単な構成で、より簡易な情報処理でシリコンウェハの汚れを検査することができる。
また、他の一態様では、上述のシリコンウェハ汚れ検査装置において、前記投光部によって投光される光は、波長400nm以下の光を主成分とする光であることを特徴とする。
シリコンウェハの反射率は、波長依存性を有し、一般に、波長400nm以下において、反射率が約0.5以上となる。したがって、このような構成のシリコンウェハ汚れ検査装置では、シリコンウェハの表面からの反射光を比較的大きな光強度で撮影部が受光できる。このため、上記構成のシリコンウェハ汚れ検査装置は、ノイズ耐性を向上させることができ、より精度よく汚れの領域を検出することができる。
また、他の一態様では、これら上述のシリコンウェハ汚れ検査装置において、前記投光部は、前記波長400nm以下の光を主成分とする光を放射する光源部と、前記光源部によって発光された光を拡散するとともに前記拡散した光を前記シリコンウェハの表面へ投光する拡散面を内壁面に持つ拡散反射体とを備えることを特徴とする。
この構成によれば、光源部から放射された光を拡散反射体で拡散反射することによって、シリコンウェハの表面へ、低角度から高角度までの様々な角度で同時に拡散光を投光することができる。このため、上記構成のシリコンウェハ汚れ検査装置は、反射光の入射角依存性が画像により現れ難くなり、より精度よく汚れの領域を検出することができる。
また、他の一態様では、上述のシリコンウェハ汚れ検査装置において、前記拡散反射体は、軸に直交する所定の水平面で中空の球体を2つに切断した場合における一方の部分球体または前記部分球体の頂部を水平に切り落とした部分球台体であり、前記光源部は、前記部分球体または前記部分球台体の内周面に沿って配置されていることを特徴とする。
この構成によれば、光源部が内周面に沿って配置されているので、シリコンウェハの表面へ拡散光をより均一に投光することができる。このため、このような構成のシリコンウェハ汚れ検査装置は、より精度よく汚れの領域を検出することができる。
また、他の一態様では、上述のシリコンウェハ汚れ検査装置において、前記拡散反射体は、中空の錐体または前記錐体の頂部を水平に切り落とした錐台体であり、前記光源部は、前記錐体または前記錐台体における側面の内面に沿って配置されていることを特徴とする。
このような構成のシリコンウェハ汚れ検査装置は、拡散反射体を錐体または錐台体で構成するので、拡散反射体をより簡易に製造することができる。
また、他の一態様では、これら上述のシリコンウェハ汚れ検査装置において、前記投光部は、前記波長400nm以下の光を主成分とする光を放射する光源部と、前記光源部によって発光された光を拡散して透過するとともに前記拡散透過した光を前記シリコンウェハの表面へ投光する拡散透過面を持つ拡散透過体とを備えることを特徴とする。
この構成によれば、光源部から放射された光を拡散透過体で拡散透過することによって、シリコンウェハの表面へ、低角度から高角度までの様々な角度で同時に拡散光を投光することができる。このため、上記構成のシリコンウェハ汚れ検査装置は、反射光の入射角依存性が画像により現れ難くなり、より精度よく汚れの領域を検出することができる。
また、他の一態様では、上述のシリコンウェハ汚れ検査装置において、前記拡散透過体は、軸に直交する所定の水平面で中空の球体を2つに切断した場合における一方の部分球体または前記部分球体の頂部を水平に切り落とした部分球台体であり、前記光源部は、前記部分球体または前記部分球台体の外周面に沿って配置されていることを特徴とする。
この構成によれば、光源部が外周面に沿って配置されているので、シリコンウェハの表面へ拡散光をより均一に投光することができる。このため、このような構成のシリコンウェハ汚れ検査装置は、より精度よく汚れの領域を検出することができる。
また、他の一態様では、上述のシリコンウェハ汚れ検査装置において、前記拡散透過体は、中空の錐体または前記錐体の頂部を水平に切り落とした錐台体であり、前記光源部は、前記錐体または前記錐台体における側面の外面に沿って配置されていることを特徴とする。
このような構成のシリコンウェハ汚れ検査装置は、拡散透過体を錐体または錐台体で構成するので、拡散透過体をより簡易に製造することができる。
また、他の一態様では、これら上述のシリコンウェハ汚れ検査装置において、前記投光部は、前記波長400nm以下の光を主成分とする拡散光を放射する複数の光源部を備え、前記複数の光源部は、前記拡散光を前記シリコンウェハの表面へ同時に複数の角度から投光するように、互いに異なる位置に配置されていることを特徴とする。
このような構成のシリコンウェハ汚れ検査装置は、拡散光を放射する複数の光源部を互いに異なる位置に配置することで、シリコンウェハの表面へ、低角度から高角度までの様々な角度で同時に拡散光を投光することができる。このため、上記構成のシリコンウェハ汚れ検査装置は、反射光の入射角依存性が画像により現れ難くなり、より精度よく汚れの領域を検出することができる。
また、他の一態様では、これら上述のシリコンウェハ汚れ検査装置において、前記投光部によって投光される光は、前記シリコンウェハの反射率のピークに対応する波長の光であることを特徴とする。
このような構成のシリコンウェハ汚れ検査装置は、より大きな光強度で反射光を撮影部で受光することができ、より精度よく汚れの領域を検出することができる。
また、他の一態様では、これら上述のシリコンウェハ汚れ検査装置において、前記シリコンウェハは、多結晶シリコンウェハであることを特徴とする。
多結晶シリコンウェハは、多結晶であるが故に、反射光の入射角依存性が高い。
このため、本発明のシリコンウェハ汚れ検査装置は、測定対象が多結晶シリコンウェハである場合に、より効果的である。
このため、本発明のシリコンウェハ汚れ検査装置は、測定対象が多結晶シリコンウェハである場合に、より効果的である。
本発明にかかるシリコンウェハ汚れ検査装置およびシリコンウェハ汚れ検査方法は、より簡単な構成で、より簡易な情報処理でシリコンウェハの汚れを検査することができる。
以下、本発明にかかる実施の一形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において同一の符号を付した構成は、同一の構成であることを示し、適宜、その説明を省略する。また、本明細書において、総称する場合には添え字を省略した参照符号で示し、個別の構成を指す場合には添え字を付した参照符号で示す。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態におけるシリコンウェハ汚れ検査装置の構成を示す図である。図1(A)は、断面図を示し、図1(B)は、拡散反射体の内部を説明するための斜視図である。図2は、シリコンウェハの反射率特性を示す図である。図2の横軸は、nm単位で示す波長を表し、その縦軸は、反射率を表す。
図1は、第1実施形態におけるシリコンウェハ汚れ検査装置の構成を示す図である。図1(A)は、断面図を示し、図1(B)は、拡散反射体の内部を説明するための斜視図である。図2は、シリコンウェハの反射率特性を示す図である。図2の横軸は、nm単位で示す波長を表し、その縦軸は、反射率を表す。
図1において、第1実施形態のシリコンウェハ汚れ検査装置Saは、投光部1(1a)と、撮影部2と、演算制御部3とを備え、さらに、図1に示す例では、当該シリコンウェハ汚れ検査装置Saに所定のコマンドやデータ等を入力するために入力部5を備え、入力部5から入力された前記所定のコマンドやデータ等および当該シリコンウェハ汚れ検査装置Saの検査結果等を出力するために出力部4を備えて構成される。
投光部1は、測定対象であるシリコンウェハSWの表面へ同時に複数の角度から光を投光する装置である。投光部1は、例えば、図1に示す例では、拡散反射体11aと、光源部12aとを備えて構成される投光部1aである。
光源部12aは、波長400nm以下の光を主成分とする光を放射する装置である。このような光源部12aは、例えば、いわゆるブラックライト等を用いることができる。ブラックライトは、紫外線の波長域の光を発光する蛍光管であり、このブラックライトには、波長約400nm以下の光だけでなく、波長約400nmよりも長い波長の光も同時に放射する装置と、波長約400nmよりも長い波長の光を光学フィルタによってカット(遮断)し、波長約400nm以下の光だけを放射する装置とがある。いずれのブラックライトが光源部12aに用いられても、シリコンウェハSWの表面における汚れを検出する検出精度の点では、略同等であるが、波長約400nm以下の光だけでなく、波長約400nmよりも長い波長の光を含む方が、シリコンウェハSWに対する投光部1による光の投光状態(投光状況)を目視によって確認することができ、投光部1における光学系の位置合わせを容易に調整することができるので、好ましい。また、ブラックライトは、蛍光管であることから、様々な角度で光が放射され、拡散反射体11aに様々な角度で光が入射するので、好ましい。
拡散反射体11aは、光源部12aによって発光された光を拡散するとともに、この拡散した光をシリコンウェハSWの表面へ投光する拡散面を内壁面に持つ部材である。拡散反射体11aは、例えば、軸に直交する所定の水平面で中空の球体を2つに切断した場合における一方の部分球体であってもよいが、図1に示す例では、前記部分球体の頂部を水平に切り落とした部分球台体である。より具体的には、半球体の頂部を水平に切り落とした半球台体である。この前記部分球体の頂部を水平に切り落とした部分には、略円形の観察用開口HLが開口形成されており、この観察用開口HLから拡散反射体11a内に配置されるシリコンウェハSWの表面を観察することができるようになっている。拡散反射体11aの内面には、光源部12aから放射された光を拡散するように加工されている。例えば、拡散反射体11aの内面には、紫外線の波長域において、反射率が比較的高い物質、例えばアルミニウム等により散乱層(散乱面)が形成されている。なお、光源部12aが上述したブラックライトである場合には、ブラックライトは、近紫外線を含む光、例えば波長350nm〜400nmの光であるので、可視光用の拡散材料を用いて拡散反射体11aの内面に散乱層が形成されても、シリコンウェハSWの汚れの検出には、実用可能である。
そして、光源部12aは、直管状の1または複数の蛍光管がシリコンウェハSWの側辺に沿って配置されて構成されてもよいが、図1に示す例では、図1(B)に示すように、環状(リング状、ドーナツ状)の形状であり、シリコンウェハSWを外周から囲周するように、そして、部分球台体の拡散反射体11aにおける内周面に沿って配置されている。
撮影部2は、演算制御部3によって制御され、投光部1(1a)によって光を投光されたシリコンウェハSWの表面を撮影する装置である。撮影部2は、図略の支持部材によって支持され、拡散反射体11aの観察用開口HLを介してシリコンウェハSWの表面を撮影することができるように配設されている。撮影部2は、例えば、光学系、前記光学系によって結像された光像を、電気的な信号に変換することによって撮像する例えばCCD(Charge-Coupled Devices)型イメージセンサ等の撮像素子、および、前記撮像素子の出力に対し所定の処理を行うことで、前記光像の画像を生成する画像処理部等を備えたカメラである。撮影部2は、撮影した画像を演算制御部3へ出力する。なお、撮影部2は、画像処理等を行うことなく撮像素子の出力(例えばいわゆるRAWデータ)を演算制御部3へ出力し、演算制御部3が画像処理等を行って画像形成してもよい。
演算制御部3は、シリコンウェハ汚れ検査装置Saの各部を当該機能に応じて制御する回路であり、シリコンウェハSWの表面における汚れを検出するものである。演算制御部3は、例えば、シリコンウェハ汚れ検査装置Saの各部を当該機能に応じて制御するための制御プログラムや、シリコンウェハSWの表面における汚れを検出する汚れ検出プログラム等の、各種の所定のプログラム、および、前記所定のプログラムの実行に必要なデータ等の各種の所定のデータ等を記憶する、不揮発性の記憶素子であるROM(Read Only Memory)や書き換え可能な不揮発性の記憶素子であるEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)と、前記所定のプログラムを読み出して実行することによって所定の演算処理や制御処理を行うCPU(Central Processing Unit)と、前記所定のプログラムの実行中に生じるデータ等を記憶するいわゆる前記CPUのワーキングメモリとなるRAM(Random Access Memory)と、これらの周辺回路とを備えたマイクロコンピュータ等によって構成される。演算制御部3は、機能的に、撮像部2によって得られたシリコンウェハSWの表面の画像を1枚用い、この画像における輝度が所定の閾値以下である領域を汚れとして検出する検出部31を備えている。前記所定の閾値は、例えば、サンプルテストによって予め決定される。例えば、良品として扱われる複数のシリコンウェハSWの平均輝度値と、典型的な汚れた領域を持つ複数のシリコンウェハSWにおける該汚れ領域の平均輝度値とに基づいて決定される。より具体的には、前記良品に対する平均輝度値と前記汚れ領域の平均輝度値との略中央の値に、前記所定の閾値が設定される。
入力部5は、演算制御部3に接続され、外部から当該シリコンウェハ汚れ検査装置Saにコマンド(命令)やデータ等を入力するための装置であり、例えばタッチパネルやキーボードやマウス等である。出力部4は、演算制御部3に接続され、入力部5から入力されたコマンドやデータおよび演算制御部3の演算結果等を出力するための装置であり、例えばCRTディスプレイやLCD(液晶ディスプレイ)や有機ELディスプレイ等のディスプレイおよびプリンタ等の印刷装置等である。
これら演算制御部3、出力部4および入力部5は、いわゆるコンピュータ、例えば、パーソナルコンピュータ等によって実現可能である。
図略の電源スイッチがオンされると、シリコンウェハ汚れ検査装置Saが起動され、演算制御部3によって必要な各部の初期化が行われる。そして、例えばシリコンウェハSWが所定の位置に配置され、入力部5から測定開始を指示するコマンドを受け付けると、演算制御部3は、シリコンウェハSWの表面における汚れの検出を開始する。
まず、投光部1によってシリコンウェハSWの表面へ同時に複数の角度から光が投光される。より具体的には、図1に示す例では、光源部12aが光を放射し、この光源部12aから放射された光は、その一部分がシリコンウェハSWの表面に直接的に照射され、そして、他の一部分が拡散反射体11aの内壁面に照射され、この内壁面で拡散反射され、シリコンウェハSWの表面に照射される。これによって、シリコンウェハSWの表面へ、低角度から高角度までの様々な角度(低角度から高角度までの広い範囲)で同時に拡散光が投光される。すなわち、実質的に半球の全方向からシリコンウェハSWの表面へ同時に光が投光される。
このようにシリコンウェハSWの表面へ同時に複数の角度から光を投光しながら、演算制御部3の制御に従う撮影部2によって、シリコンウェハSWの表面が撮影される。この撮影部2によって撮影されたシリコンウェハSWの表面の画像(画像データ)は、撮影部2から演算制御部3へ出力される。
シリコンウェハSWの表面の画像を受け取ると、演算制御部3の検出部31は、前記1枚の画像における画素ごとに、画素の輝度値と前記所定の閾値とを比較する。通常、汚れは、細かな粒子の集合体でその反射率が低いと考えられることから、この比較の結果、前記画素の輝度値が前記所定の閾値以下である場合(前記画素が前記所定の閾値に対応する明るさよりも暗い場合)には、前記画素の輝度値が汚れを示すものと判定し、前記画素の輝度値が前記所定の閾値より大きい場合(前記画素が前記所定の閾値に対応する明るさよりも明るい場合)には、前記画素の輝度値が汚れを示すものではない、すなわち、シリコンウェハSWの清浄な表面を示すものと判定する。なお、検出部31は、互いに隣接する画素の輝度値が汚れを示すものと判定された場合には、これらを1つに纏めて汚れた領域(汚れ領域)を示すものとしてよい。
汚れの有無の判定を前記画像の全画素(シリコンウェハSWの表面に対応する画像における全画素)について実行すると、演算制御部3は、検出結果を出力部4に出力する。出力部4には、汚れの有無(汚れを示す画素の輝度値の有無)のみが出力されてもよいし、図1(A)に示すように、前記画像が出力されるとともに汚れと判定された画素(汚れ領域)を示す例えば矢印等のマーカMKが出力されてもよい。
このように本実施形態のシリコンウェハ汚れ検査装置Saでは、シリコンウェハSWの表面へ同時に複数の角度から光が投光され、シリコンウェハSWの表面が撮影され、画像が得られる。このため、このような画像には、シリコンウェハSWの反射光に入射角依存性があっても、複数の角度からの入射光による反射光で画像が形成されるので、反射光の入射角依存性が画像に現れ難い。したがって、このような1枚の画像から、その輝度を閾値で判定することによって汚れを検出することができる。このように本実施形態のシリコンウェハ汚れ検査装置Saは、より簡単な構成で、より簡易な情報処理でシリコンウェハSWの汚れを検査することができる。
特に、シリコンウェハSWが単結晶シリコンウェハではなく、多結晶シリコンウェハである場合では、その反射率は、結晶方位によって異なる。すなわち、或る一方向から光を入射した場合の反射率と、前記或る一方向とは異なる他方向から光を入射した場合の反射率とは、言い換えれば2方向反射率は、互いに異なる。このため、或る一方向から光を入射した場合に撮影される多結晶シリコンウェハの表面の画像は、或る結晶粒では明るく、他の結晶粒では暗くなり、結晶粒によって明るさの異なるものとなる。さらに、光の入射方向を変えると、同一の多結晶シリコンウェハであっても、その表面の画像は、異なるものとなる。このため、前記画像における画素の輝度値で汚れを判定する際に、多結晶シリコンウェハへ一方向から光を照射した場合では、暗い結晶粒の領域が汚れと判定され、誤判定されるおそれがある。本実施形態のシリコンウェハ汚れ検査装置Saでは、前記画像における画素の輝度値で汚れを判定するが、投光部1aによって多結晶シリコンウェハの表面へ同時に複数の角度から光が投光されるので、上述の反射率の結晶方位の依存性が平均されて多結晶シリコンウェハの表面の画像にあらわれ難くなり、多結晶シリコンウェハの表面の汚れを検出することが可能となる。このように本実施形態のシリコンウェハ汚れ検査装置Saは、多結晶シリコンウェハの表面における汚れの有無を検出する場合に好適である。
また、本実施形態のシリコンウェハ汚れ検査装置Saでは、投光部1によって投光される光は、波長400nm以下の光を主成分とする光である。シリコンウェハSWの反射率は、図2に示すように、波長依存性を有し、一般に、波長400nm以下において、反射率が約0.5以上となる。したがって、本実施形態のシリコンウェハ汚れ検査装置Saでは、シリコンウェハSWの表面からの反射光を比較的大きな光強度で撮影部2が受光できる。このため、本実施形態のシリコンウェハ汚れ検査装置Saは、ノイズ耐性を向上させることができ、より精度よく汚れの領域を検出することができる。例えば、汚れた部分における輝度値が20である場合において、反射率0.25で最高輝度値50である場合では、汚れを判定するために、前記所定の閾値を例えば35(=(50−20)/2+20)程度に設定しなければならないが、反射率0.5で最高輝度値100である場合では、汚れを判定するために、前記所定の閾値を例えば60(=(100−20)/2+20)程度に設定してよく、ノイズに対するマージンを大きく取れ、誤判定を低減することができる。
ここで、図2から理解されるように、入射光の波長に対する反射率は、大略、前記波長が短いほど大きく(波長200nmで反射率約0.70)、前記波長が長くなるに従って徐々に小さくなるが、波長約270nmおよび波長約360nmにおいて、ピークを有している。波長約270nmでは、反射率は、約0.75であり、波長約360nmでは、反射率は、約0.60である。このため、投光部1によって投光される光は、より強い光強度で反射光を撮影部2で受光する観点から、このようなシリコンウェハSWの反射率のピークに対応する波長の光であることが好ましい。より具体的には、投光部1によって投光される光は、例えば、波長約270nmの光であり、また例えば、波長約360nmの光である。このことは、以下の実施形態においても同様である。
また、本実施形態のシリコンウェハ汚れ検査装置Saでは、光源部12aから放射された光を拡散反射体11aで拡散反射するので、シリコンウェハSWの表面へ、低角度から高角度までの様々な角度で同時に拡散光を投光することができる。このため、本実施形態のシリコンウェハ汚れ検査装置Saは、反射光の入射角依存性が画像により現れ難くなり、より精度よく汚れの領域を検出することができる。
また、本実施形態のシリコンウェハ汚れ検査装置Saでは、光源部12aが拡散反射体11aの内周面に沿って配置されているので、シリコンウェハSWの表面へ拡散光をより均一に投光することができる。このため、本実施形態のシリコンウェハ汚れ検査装置Saは、より精度よく汚れの領域を検出することができる。
次に、別の実施形態について説明する。
(第2実施形態)
第1実施形態におけるシリコンウェハ汚れ検査装置Saは、光源部12aによって発光された光を拡散反射体11aの内壁面における拡散面で拡散反射し、この拡散反射した光をシリコンウェハSWの表面へ投光したが、第2実施形態におけるシリコンウェハ汚れ検査装置Sbは、光源部14によって発光された光を拡散透過し、この拡散透過した光をシリコンウェハSWの表面へ投光するものである。
第1実施形態におけるシリコンウェハ汚れ検査装置Saは、光源部12aによって発光された光を拡散反射体11aの内壁面における拡散面で拡散反射し、この拡散反射した光をシリコンウェハSWの表面へ投光したが、第2実施形態におけるシリコンウェハ汚れ検査装置Sbは、光源部14によって発光された光を拡散透過し、この拡散透過した光をシリコンウェハSWの表面へ投光するものである。
図3は、第2実施形態におけるシリコンウェハ汚れ検査装置の構成を示す図である。図3において、第2実施形態のシリコンウェハ汚れ検査装置Sbは、投光部1(1b)と、撮影部2と、検査部31(不図示)を含む演算制御部3と、出力部4と、入力部5とを備えて構成される。これら第2実施形態のシリコンウェハ汚れ検査装置Sbにおける撮影部2、演算制御部3、出力部4および入力部5は、第1実施形態のシリコンウェハ汚れ検査装置Saにおける撮影部2、演算制御部3、出力部4および入力部5と同様であるので、その説明を省略する。
投光部1は、測定対象であるシリコンウェハSWの表面へ同時に複数の角度から光を投光する装置である。投光部1は、例えば、図3に示す例では、拡散透過体13と、光源部14とを備えて構成される投光部1bである。
光源部14は、波長400nm以下の光を主成分とする光を放射する装置である。第1実施形態と同様に、投光部1によって投光される光は、シリコンウェハSWの反射率のピークに対応する波長の光であってよい。
拡散透過体13は、光源部14によって発光された光を拡散して透過するとともに、この拡散透過した光をシリコンウェハSWの表面へ投光する拡散透過面を持つ部材である。拡散透過体13は、例えば、すりガラスによって構成される。拡散透過体13は、例えば、軸に直交する所定の水平面で中空の球体を2つに切断した場合における一方の部分球体であってもよいが、図3に示す例では、前記部分球体の頂部を水平に切り落とした部分球台体である。より具体的には、半球体の頂部を水平に切り落とした半球台体である。この前記部分球体の頂部を水平に切り落とした部分には、略円形の観察用開口HLが開口形成されており、この観察用開口HLから拡散透過体13内に配置されるシリコンウェハSWの表面を観察することができるようになっている。
そして、光源部14は、環状(リング状、ドーナツ状)の形状であり、そして、部分球台体の拡散透過体13における外周面に沿って、複数個、配置されている。図3に示す例では、光源部14は、3個の第1ないし第3光源部14−1〜14−3を備えて構成されている。このように本実施形態の投光部1bでは、光源部14とシリコンウェハSWとの間に拡散透過体13が配置される。
このような第2実施形態のシリコンウェハ汚れ検査装置Sbでは、シリコンウェハSWの汚れを検査する際に、投光部1によってシリコンウェハSWの表面へ同時に複数の角度から光が投光される。より具体的には、図3に示す例では、光源部14−1〜14−3が光をそれぞれ放射し、この光源部14−1〜14−3から放射された各光は、拡散透過体13に入射され、拡散透過体13によって拡散されて拡散透過体13を透過し、シリコンウェハSWの表面に照射される。これによって、シリコンウェハSWの表面へ、低角度から高角度までの様々な角度(低角度から高角度までの広い範囲)で同時に拡散光が投光される。すなわち、実質的に半球の全方向からシリコンウェハSWの表面へ同時に光が投光される。
以下、第2実施形態のシリコンウェハ汚れ検査装置Sbは、第1実施形態のシリコンウェハ汚れ検査装置Saと同様に、動作する。したがって、このような第2実施形態のシリコンウェハ汚れ検査装置Sbは、第1実施形態のシリコンウェハ汚れ検査装置Saと同様に、より簡単な構成で、より簡易な情報処理でシリコンウェハSWの汚れを検査することができる。
また、本実施形態のシリコンウェハ汚れ検査装置Sbでは、光源部14から放射された光を拡散透過体13で拡散透過するので、シリコンウェハSWの表面へ、低角度から高角度までの様々な角度で同時に拡散光を投光することができる。このため、本実施形態のシリコンウェハ汚れ検査装置Sbは、反射光の入射角依存性が画像により現れ難くなり、より精度よく汚れの領域を検出することができる。
また、本実施形態のシリコンウェハ汚れ検査装置Sbでは、光源部14が拡散透過体13の内周面に沿って配置されているので、シリコンウェハSWの表面へ拡散光をより均一に投光することができる。このため、本実施形態のシリコンウェハ汚れ検査装置Sbは、より精度よく汚れの領域を検出することができる。
次に、別の実施形態について説明する。
(第3実施形態)
第1実施形態におけるシリコンウェハ汚れ検査装置Saは、光源部12aによって発光された光を拡散反射体11aの内壁面における拡散面で拡散反射し、この拡散反射した光をシリコンウェハSWの表面へ投光したが、第3実施形態におけるシリコンウェハ汚れ検査装置Scは、拡散光を放射する光源部15によって拡散光をシリコンウェハSWの表面へ投光するものである。
第1実施形態におけるシリコンウェハ汚れ検査装置Saは、光源部12aによって発光された光を拡散反射体11aの内壁面における拡散面で拡散反射し、この拡散反射した光をシリコンウェハSWの表面へ投光したが、第3実施形態におけるシリコンウェハ汚れ検査装置Scは、拡散光を放射する光源部15によって拡散光をシリコンウェハSWの表面へ投光するものである。
図4は、第3実施形態におけるシリコンウェハ汚れ検査装置の構成を示す図である。図4において、第3実施形態のシリコンウェハ汚れ検査装置Scは、投光部1(1c)と、撮影部2と、検査部31(不図示)を含む演算制御部3と、出力部4と、入力部5とを備えて構成される。これら第3実施形態のシリコンウェハ汚れ検査装置Scにおける撮影部2、演算制御部3、出力部4および入力部5は、第1実施形態のシリコンウェハ汚れ検査装置Saにおける撮影部2、演算制御部3、出力部4および入力部5と同様であるので、その説明を省略する。
投光部1は、測定対象であるシリコンウェハSWの表面へ同時に複数の角度から光を投光する装置である。投光部1は、例えば、波長400nm以下の光を主成分とする拡散光を放射する複数の光源部15を備えて構成される投光部1cである。これら複数の光源部15は、図4に示すように、拡散光をシリコンウェハSWの表面へ同時に複数の角度から投光するように、互いに異なる位置に配置されている。このような光源部15は、例えば、紫外線LEDや紫外線ランプ(UVランプ)等である。これら複数の光源部15は、例えば、点光源として、半球面上の各位置に配置される。すなわち、複数の光源部15によって形成される面は、半球面となっている。図4は、断面を示していることから、図4には、10個の第1ないし第10光源部15−1〜15−10が示されているが、複数の光源部15は、様々な周に沿って配置されている。様々な角度からより均一に拡散光をシリコンウェハSWに照射する観点から、複数の光源部15は、互いに接するように隙間なく略半球状に配置されることが好ましい。
このような第3実施形態のシリコンウェハ汚れ検査装置Scでは、シリコンウェハSWの汚れを検査する際に、投光部1によってシリコンウェハSWの表面へ同時に複数の角度から光が投光される。より具体的には、図4に示す例では、複数の光源部15が拡散光をそれぞれ放射し、互いに異なる各位置に配置された複数の光源部15から放射された各拡散光は、複数の角度からシリコンウェハSWの表面にそれぞれ照射される。これによって、シリコンウェハSWの表面へ、低角度から高角度までの様々な角度(低角度から高角度までの広い範囲)で同時に拡散光が投光される。すなわち、実質的に半球の全方向からシリコンウェハSWの表面へ同時に光が投光される。
以下、第3実施形態のシリコンウェハ汚れ検査装置Scは、第1実施形態のシリコンウェハ汚れ検査装置Saと同様に、動作する。したがって、このような第3実施形態のシリコンウェハ汚れ検査装置Scは、第1実施形態のシリコンウェハ汚れ検査装置Saと同様に、より簡単な構成で、より簡易な情報処理でシリコンウェハSWの汚れを検査することができる。
なお、これら第1ないし第3実施形態において、投光部1(1a〜1c)の底面は、測定対象のシリコンウェハSWが載置されている載置面STと同一水平面に有る必要はない。例えば、投光部1(1a〜1c)の底面は、シリコンウェハSWが載置されている載置面STより下方にあってもよく、また、前記載置面STよりも上方にあってもよい。
図5は、第2および第3態様の拡散反射体の構成を示す図である。図5(A)は、第2態様の拡散反射体の構成を示し、図5(B)は、第3態様の拡散反射体の構成を示す図である。
例えば、第1実施形態のシリコンウェハ汚れ検査装置Saにおける投光部1(1a)の場合について例示すると、投光部1は、例えば、図5(A)に示すように、拡散反射体11dと、光源部12aとを備えて構成される投光部1dであり、この拡散反射体11dは、その底面が、シリコンウェハSWが載置されている載置面STより下方となるように、構成されている。より具体的には、拡散反射体11dは、軸に直交する所定の水平面で中空の球体を大小2つに切断した場合における大きい方の部分球体の頂部を、水平に切り落とした部分球台体である。前記所定の水平面は、前記中空の球体における中心を含まない面であり、前記中空の球体における中心から軸方向に所定の距離だけ離れた位置で前記軸に直交する面である。前記部分球体の頂部を水平に切り落とした部分には、拡散反射体11aと同様に、略円形の観察用開口HLが開口形成される。
なお、図示しないが、拡散透過体13も図5(A)に示す拡散反射体11dと同様の形状で構成することができる。
また例えば、第1実施形態のシリコンウェハ汚れ検査装置Saにおける投光部1(1a)の場合について例示すると、投光部1は、例えば、図5(B)に示すように、拡散反射体11eと、光源部12aとを備えて構成される投光部1eであり、この拡散反射体11eは、その底面が、シリコンウェハSWが載置されている載置面STより上方となるように、構成されている。より具体的には、拡散反射体11eは、軸に直交する所定の水平面で中空の球体を大小2つに切断した場合における小さい方の部分球体の頂部を、水平に切り落とした部分球台体である。前記部分球体の頂部を水平に切り落とした部分には、拡散反射体11aと同様に、略円形の観察用開口HLが開口形成される。
なお、図示しないが、拡散透過体13も、図5(B)に示す拡散反射体11eと同様の形状で構成することができ、複数の光源部15よって形成される面も、図5(B)に示す拡散反射体11eと同様の形状とすることができる。
拡散反射体11a、11d、11eの拡散反射面は、例えば、図5(B)に示すように、載置面ST(シリコンウェハSW)の法線方向NLを0度とし、法線方向NL(角度0度)から拡散反射面の一方端までの角度をβすると、1枚の画像でシリコンウェハSWの汚れを検出可能とするために、好ましくは、βは、0<β≦10゜である。あるいは、拡散反射体11a、11d、11eの拡散反射面は、載置面ST(シリコンウェハSW)を0度とし、載置面ST(角度0度)から拡散反射面の他方端までの角度をαとすると、1枚の画像でシリコンウェハSWの汚れを検出可能とするために、好ましくは、αは、0<α≦10゜である。なお、拡散透過体11bの拡散透過面も、同様であり、複数の光源部15よって形成される面も、同様である。
また、これら第1ないし第3実施形態において、投光部1(1a〜1c)は、部分球体または部分球台体である必要はなく、様々な形状で構成することが可能である。
図6は、第4態様の拡散反射体の構成を示す図である。例えば、第1実施形態のシリコンウェハ汚れ検査装置Saにおける投光部1(1a)の場合について例示すると、投光部1は、例えば、図6に示すように、拡散反射体11fと、光源部12bとを備えて構成される投光部1fであり、この拡散反射体11fは、中空の錐体の頂部を水平に切り落とした錐台体であり、光源部12bは、錐台体における側面の内面に沿って配置されている。なお、拡散反射体11fは、錐台体の代わりに錐体であってもよい。図6に示す例では、拡散反射体11fは、中空の四角錐の頂部を水平に切り落とした錐台体であるが、前記四角錐に代え、三角錐、五角錐および六角錐等の多角錐であってよく、また円錐や楕円錐等であってもよい。そして、光源部12bは、図6に示す例では、拡散反射体11fが4つの側面を持つことから、その形状に合わせて、4個の光源部12b−1〜12b−4を備えて構成されている。
このような構成では、光源部12bが拡散反射体11fの内周面に沿って配置されているので、シリコンウェハSWの表面へ拡散光をより均一に投光することができる。このため、このような投光部1fを用いたシリコンウェハ汚れ検査装置Sは、より精度よく汚れの領域を検出することができる。また、この構成によれば、拡散透過体11を錐体または錐台体で構成するので、加工性が向上し、拡散透過体11fをより簡易に製造することができる。
なお、図示しないが、拡散透過体13も、図6に示す拡散反射体11fと同様の形状で構成することができ、複数の光源部15よって形成される面も、図6に示す拡散反射体11fと同様の形状とすることができる。
また、これら第1ないし第3実施形態において、投光部1(1a〜1f)は、シリコンウェハSWをその内部に出し入れするために、シリコンウェハSWの縦断面に応じた形状の搬入口および搬出口が設けられてもよい。
図7は、製造ラインにシリコンウェハ汚れ検査装置を配置した場合における拡散反射体の構成を示す図である。例えば、第1実施形態のシリコンウェハ汚れ検査装置Saにおける投光部1(1a)の場合について例示すると、投光部1は、例えば、図7に示すように、拡散反射体11gと、光源部12a(図7に不図示)とを備えて構成される投光部1gであり、この拡散反射体11gは、半球体の頂部を水平に切り落とした半球台体であって、周面には、底面に沿って矩形の搬入口ETおよび搬出口ETが形成されている。一対の搬入口ETおよび搬出口ETは、一対の搬送レール41によって搬送されるシリコンウェハSWを出し入れすることができるように、互いに対向する位置に形成される。このような一対の搬送レール41に拡散反射体11gが配置される場合には、光源部12aは、搬送路のスペースを確保し易くなる観点から、前記一対の搬送レール41に沿うように配置された2本の直管状の蛍光管が好ましい。
なお、図示しないが、拡散透過体13も、図7に示す拡散反射体11gと同様の形状で構成することができる。
本発明を表現するために、上述において図面を参照しながら実施形態を通して本発明を適切且つ十分に説明したが、当業者であれば上述の実施形態を変更および/または改良することは容易に為し得ることであると認識すべきである。したがって、当業者が実施する変更形態または改良形態が、請求の範囲に記載された請求項の権利範囲を離脱するレベルのものでない限り、当該変更形態または当該改良形態は、当該請求項の権利範囲に包括されると解釈される。
Sa〜Sc シリコンウェハ汚れ検査装置
1、1a〜1g 投光部
2 撮影部
3 演算制御部
31 検出部
11a、11d〜11g 拡散反射体
13 拡散透過体
12a、12b、14、15 光源部
1、1a〜1g 投光部
2 撮影部
3 演算制御部
31 検出部
11a、11d〜11g 拡散反射体
13 拡散透過体
12a、12b、14、15 光源部
Claims (12)
- 測定対象であるシリコンウェハの表面へ同時に複数の角度から光を投光する投光部と、
前記投光部によって光を投光された前記シリコンウェハの表面を撮影する撮影部と、
前記撮像部によって得られた前記シリコンウェハの表面の画像を1枚用い、前記画像における輝度が所定の閾値以下である領域を汚れとして検出する検出部とを備えること
を特徴とするシリコンウェハ汚れ検査装置。 - 前記投光部によって投光される光は、波長400nm以下の光を主成分とする光であること
を特徴とする請求項1に記載のシリコンウェハ汚れ検査装置。 - 前記投光部は、前記波長400nm以下の光を主成分とする光を放射する光源部と、前記光源部によって発光された光を拡散するとともに前記拡散した光を前記シリコンウェハの表面へ投光する拡散面を内壁面に持つ拡散反射体とを備えること
を特徴とする請求項1または請求項2に記載のシリコンウェハ汚れ検査装置。 - 前記拡散反射体は、軸に直交する所定の水平面で中空の球体を2つに切断した場合における一方の部分球体または前記部分球体の頂部を水平に切り落とした部分球台体であり、
前記光源部は、前記部分球体または前記部分球台体の内周面に沿って配置されていること
を特徴とする請求項3に記載のシリコンウェハ汚れ検査装置。 - 前記拡散反射体は、中空の錐体または前記錐体の頂部を水平に切り落とした錐台体であり、
前記光源部は、前記錐体または前記錐台体における側面の内面に沿って配置されていること
を特徴とする請求項3に記載のシリコンウェハ汚れ検査装置。 - 前記投光部は、前記波長400nm以下の光を主成分とする光を放射する光源部と、前記光源部によって発光された光を拡散して透過するとともに前記拡散透過した光を前記シリコンウェハの表面へ投光する拡散透過面を持つ拡散透過体とを備えること
を特徴とする請求項1または請求項2に記載のシリコンウェハ汚れ検査装置。 - 前記拡散透過体は、軸に直交する所定の水平面で中空の球体を2つに切断した場合における一方の部分球体または前記部分球体の頂部を水平に切り落とした部分球台体であり、
前記光源部は、前記部分球体または前記部分球台体の外周面に沿って配置されていること
を特徴とする請求項6に記載のシリコンウェハ汚れ検査装置。 - 前記拡散透過体は、中空の錐体または前記錐体の頂部を水平に切り落とした錐台体であり、
前記光源部は、前記錐体または前記錐台体における側面の外面に沿って配置されていること
を特徴とする請求項6に記載のシリコンウェハ汚れ検査装置。 - 前記投光部は、前記波長400nm以下の光を主成分とする拡散光を放射する複数の光源部を備え、
前記複数の光源部は、前記拡散光を前記シリコンウェハの表面へ同時に複数の角度から投光するように、互いに異なる位置に配置されていること
を特徴とする請求項1または請求項2に記載のシリコンウェハ汚れ検査装置。 - 前記投光部によって投光される光は、前記シリコンウェハの反射率のピークに対応する波長の光であること
を特徴とする請求項1ないし請求項9のいずれか1項に記載のシリコンウェハ汚れ検査装置。 - 前記シリコンウェハは、多結晶シリコンウェハであること
を特徴とする請求項1ないし請求項10のいずれか1項に記載のシリコンウェハ汚れ検査装置。 - 測定対象であるシリコンウェハの表面へ同時に複数の角度から光を投光しながら、前記シリコンウェハの表面を撮影する撮影工程と、
前記撮像工程によって得られた前記シリコンウェハの表面の画像を1枚用い、前記画像における輝度が所定の閾値以下である領域を汚れとして検出する検出工程とを備えること
を特徴とするシリコンウェハ汚れ検査方法。
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Cited By (4)
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-
2010
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