JP2011220447A - アクチュエータユニット及びそれを用いたシステム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】水道水が流れる水流路に設けられた水車機構と、該水車機構の回転力により駆動される空気圧縮機構と、該空気圧縮機構で圧縮された空気が蓄積される蓄圧器と、該蓄圧器に蓄積された空気により駆動される空気アクチュエータと、を備えたアクチュエータユニットを構成する。
【選択図】図1
Description
実施形態1に係るアクチュエータユニットは、エアシリンダユニット(10)で構成されている。このエアシリンダユニット(10)は、太陽光追尾システム(1)に適用され、被駆動体としての太陽光パネル(3)を駆動する。
太陽光追尾システム(1)とは、太陽光パネル(3)の向きを太陽に追従させるためのシステムである。太陽光追尾システム(1)は、図1に示すように、複数の太陽光パネル(3,3,…)を有するパネルユニット(2)と、エアシリンダユニット(10)と、を備えている。
エアシリンダユニット(10)は、空気圧回路(10a)を備えている。この空気圧回路(10a)には、第1エアシリンダ(11a)及び第2エアシリンダ(11b)と、該2つのエアシリンダ(11a,11b)を駆動させるためのエアシリンダ駆動機構(20)とが設けられている。なお、第1エアシリンダ(11a)及び第2エアシリンダ(11b)は同様の構成であるため、以下では、第1エアシリンダ(11a)の構成のみを説明し、第2エアシリンダ(11b)についてはその説明を省略する。
太陽光追尾システム(1)では、蓄圧動作と太陽光追尾動作とが行われる。蓄圧動作は、所定の圧力の空気を蓄圧器(30)に蓄積する動作であり、太陽光追尾動作は、蓄圧器(30)に蓄積された圧縮空気を駆動源として太陽光パネル(3)を太陽光に追尾させる動作である。
蓄圧動作では、まず、水道管(80)内を流れる水道水によって水車(21)が回転させられる。水車(21)の回転とともに空気圧縮機(25)の駆動軸(27)が回転するため、圧縮機本体部(26)が駆動する。これにより、吸入管(28a)から吸入された空気が圧縮されて吐出管(28b)から吐出される。このように吐出された圧縮空気は、メイン管(18)を介して蓄圧器(30)内に溜められる。一方、上記水車(21)を流れた水道水は、給湯タンク(81)に溜められる。給湯タンク(81)に溜められた水道水は、熱交換器(図示省略)によって温められた後、ポンプ(83)によって蛇口(84)まで圧送される。
太陽光パネル(3)は、日射センサ(6)で検出された太陽の向きに合わせて、例えば図4(A)〜(C)に示すように、角度が調整される。
、第1電磁バルブ(35a)が第2方向に切り替わる信号を、第1電磁バルブ(35a)に送信するとともに、第2電磁バルブ(35b)が第1方向に切り替わる信号を、第2電磁バルブ(35b)に送信する。すると、第1エアシリンダ(11a)のピストンロッド(13b)がシリンダ部(12)へ入り込むように動作する一方、第2エアシリンダ(11b)のピストンロッド(13b)がシリンダ部(12)から突出するように動作する。これにより、太陽光パネル(3)の他辺が持ち上げられて、太陽光パネル(3)が太陽光へ向かうように傾けられる。
実施形態1では、水道水の水圧を空気圧に変換して蓄圧器(30)に蓄積し、該空気圧を駆動源としてエアシリンダ(11a,11b)を駆動させることにより太陽光パネル(3)を傾斜可能な構成とした。これにより、エアシリンダ(11a,11b)が駆動する際の水道水の水圧に関係なく、エアシリンダ(11a,11b)を必要な時に安定して動作させることができる。従って、太陽光パネル(3)を、時刻によって変化する太陽の向きに追従させることができるため、太陽光パネル(3)による発電量を増大できる。
〈実施形態1の変形例〉
上記実施形態1においては、1枚の太陽光パネル(3)につき2つのエアシリンダ(11a,11b)を取り付けて、太陽光パネル(3)を東側と西側とに傾斜可能とすることにより、太陽光パネル(3)を、東から昇って西へ沈む太陽の動きに追尾可能な構成とした。しかし、太陽光パネル(3)が南側へ傾斜可能なように、もう1つのエアシリンダを設けることもできる。これにより、季節によって仰角を変えることが可能となるため、太陽光パネル(3)による発電量を更に増やすことができる。
〈発明の実施形態2〉
実施形態2に係るアクチュエータユニットは、エアシリンダユニット(10)で構成されている。このエアシリンダユニット(10)は、窓自動開閉システム(60)に適用され、被駆動体としての扉(61)を駆動する。
窓自動開閉システム(60)は、室内と室外との温度差等によって自動で扉の開閉を行うように構成されている。具体的に、窓自動開閉システム(60)は、室外の温度が室内の温度よりも低い場合には扉を開ける一方、室外の温度が室内の温度よりも高い場合には扉を閉じるように構成されている。窓自動開閉システム(60)は、図5に示すように、窓を開閉する扉部としての扉(61)と、センサ機構(62)と、エアシリンダユニット(10)と、制御コントローラ(70)と、を備えている。これらの構成及び動作について、以下で説明する。なお、エアシリンダユニット(10)の構成については、太陽光追尾システム(実施形態1)で用いられているものはエアシリンダ及び電磁バルブがそれぞれ2つずつ設けられているのに対して、本実施形態では1つずつ設けられている点が異なり、その他の構成については同様であるため、その説明を省略する。
窓自動開閉システム(60)では、蓄圧動作と窓開閉動作とが行われる。蓄圧動作については、上記実施形態1で記載したものと同様であるため、ここではその説明を省略し、以下では扉開閉動作について説明する。
窓開閉動作を、図6を用いて説明する。窓開閉動作では、まず、室内温度センサ(63)で検出された室内温度と、外気温度センサ(64)で検出された外気温度とが比較される。室内温度が外気温度よりも高い場合には、制御コントローラ(70)は、電磁バルブ(35)を第1方向に切り替える信号を電磁バルブ(35)へ送信する。これにより、ピストンロッド(13b)がシリンダ部(12)から突出するように動作するため、扉(61)が開けられる(図6(A))。その結果、室内に溜まった高温空気を室外へ放出して、室内を冷却することができる。
実施形態2では、扉(61)の周辺環境に応じてエアシリンダ(11)を駆動させることにより、扉(61)を自動で開閉可能な構成とした。これにより、エアシリンダ(11)が駆動する際の水道水の水圧に関係なく、扉(61)を必要な時に安定して動作させることができるため、室内を快適な空間に保つことができる。
〈実施形態2の変形例〉
上記実施形態2において、制御コントローラ(70)を、室内で使用されるエアコン(90)、空気清浄機(91)、加湿器(92)等を制御するように構成してもよい。例えば、室内のエアコン(90)が冷房運転している場合において、外気温度センサ(64)で検出された温度が室内温度センサ(63)で検出された温度よりも低くなると、上記制御コントローラ(70)は、電磁バルブ(35)を切り替えて扉(61)を開けるとともに、エアコン(90)の冷房運転を中止する。これにより、室内を快適な温度に保ちつつ、冷房エネルギーを削減することができる。
上記実施形態については、以下のような構成にしてもよい。
3 太陽光パネル
10 エアシリンダユニット(アクチュエータユニット)
11,11a,11b エアシリンダ(空気アクチュエータ)
17 空気供給路
21 水車(水車機構)
24 モータ(補助電動機)
25 空気圧縮機(空気圧縮機構)
26 圧縮機本体部
27 駆動軸
30 蓄圧器
44 圧力センサ(圧力検出部)
45 電動機制御部(モータ制御部)
60 窓自動開閉システム
61 扉(扉部)
80 水道管(水流路、給水路)
81 タンク部(給湯タンク)
84 利用対象(蛇口)
Claims (7)
- 被駆動体(3,61)を駆動するアクチュエータ(11,11a,11b)を備えたアクチュエータユニットであって、
水道水が流れる水流路(80)に設けられた水車機構(21)と、
上記水車機構(21)の回転力により駆動される空気圧縮機構(25)と、
上記空気圧縮機構(25)で圧縮された空気が蓄積される蓄圧器(30)と、
上記蓄圧器(30)内の空気を上記アクチュエータ(11,11a,11b)へ供給可能な空気供給路(17)と、を備え、
上記アクチュエータは、上記空気供給路(17)から供給される空気により駆動される空気アクチュエータ(11,11a,11b)で構成されていることを特徴とするアクチュエータユニット。 - 請求項1に記載のアクチュエータユニットにおいて、
上記水車機構(21)は、上水又は中水を所定の利用対象(84)へ供給する上記水流路としての給水路(80)に設けられていることを特徴とするアクチュエータユニット。 - 請求項2に記載のアクチュエータユニットにおいて、
上記水車機構(21)は、上記利用対象(84)の上流側に設けられるタンク部(81)の更に上流側に設けられていることを特徴とするアクチュエータユニット。 - 請求項1から3のうちいずれか1つに記載のアクチュエータユニット(10)において、
上記空気圧縮機構(25)は、上記水車機構(21)と連結する駆動軸(27)と、該駆動軸(27)によって駆動される圧縮機本体部(26)とを有し、
上記空気圧縮機構(25)の駆動軸(27)を回転駆動する補助電動機(24)を更に備えていることを特徴とするアクチュエータユニット。 - 請求項4に記載のアクチュエータユニットにおいて、
上記蓄圧器(30)内の空気圧又は上記空気供給路(17)内の空気圧を検出する圧力検出部(44)と、
上記圧力検出部(44)で検出された空気圧が所定値よりも高いと上記補助電動機(24)を停止させ、該圧力検出部(44)で検出された空気圧が所定値よりも低いと上記補助電動機(24)を運転させる電動機制御部(45)と、を更に備えていることを特徴とするアクチュエータユニット。 - 被駆動体としての太陽光パネル(3)と、該太陽光パネル(3)の角度を太陽の向きに応じて変更するアクチュエータ(11a,11b)を含むアクチュエータユニット(10)と、を備えた太陽光追尾システムであって、
上記アクチュエータユニットは、請求項1から5のうちいずれか1つに記載のアクチュエータユニット(10)で構成されていることを特徴とする太陽光追尾システム。 - 室内と室外とを仕切る被駆動体としての扉部(61)と、該扉部(61)の周辺の環境に応じて該扉部(61)を開閉させるアクチュエータ(11)を含むアクチュエータユニット(10)と、を備えた窓自動開閉システムであって、
上記アクチュエータユニットは、請求項1から5のうちいずれか1つに記載のアクチュエータユニット(10)で構成されていることを特徴とする窓自動開閉システム。
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JP2010090397A JP2011220447A (ja) | 2010-04-09 | 2010-04-09 | アクチュエータユニット及びそれを用いたシステム |
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Family Applications (1)
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