JP2011220261A - 内燃機関の過給圧制御装置及び過給圧制御方法 - Google Patents

内燃機関の過給圧制御装置及び過給圧制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】油温検出器に異常が発生しても適正に過給圧を制御する。
【解決手段】内燃機関の過給圧制御装置であって、内燃機関の運転状態に応じて過給圧の基本値である基本過給圧を算出する基本過給圧算出手段と、内燃機関の潤滑油の温度を検出する油温センサと、潤滑油の温度に基づいて、基本過給圧に対する過給圧補正量を算出する過給圧補正量算出手段と、基本過給圧と過給圧補正量とに基づいて、目標過給圧を算出する目標過給圧算出手段と、油温センサの異常を判定する異常判定手段(S25)と、内燃機関を冷却する冷却水の温度を検出する水温検出手段(S28)と、油温センサが異常と判定されたときは、過給圧補正量算出手段で使用する潤滑油の温度として、油温センサで検出した潤滑油の温度に代えて冷却水の温度から推定した潤滑油の温度を選択する油温選択手段(S29)と、を備えることを特徴とする。
【選択図】図4

Description

本発明は内燃機関の過給圧制御装置及び過給圧制御方法に関する。
従来の内燃機関の過給圧制御装置として、潤滑油の温度が所定の低温側設定値より低いときに、過給圧の目標圧力を低くするように補正するものがある(特許文献1参照)。
実開昭61−17429号公報
しかしながら、前述した従来の内燃機関の過給圧制御装置では、潤滑油の温度を検出する油温センサが故障した場合には適正に過給圧を補正することができないという問題点がった。
本発明はこのような問題点に着目してなされたものであり、温度センサが故障した場合でも適正に過給圧を補正することを目的とする。
本発明は、吸入空気を圧縮する過給機を備え、過給圧を目標過給圧に制御する内燃機関の過給圧制御装置である。そして、前記内燃機関の運転状態に応じて前記過給圧の基本値である基本過給圧を算出する基本過給圧算出手段と、前記内燃機関の潤滑油の温度を検出する油温センサと、潤滑油の温度に基づいて前記基本過給圧に対する過給圧補正量を算出する過給圧補正量算出手段と、前記基本過給圧と前記過給圧補正量とに基づいて前記目標過給圧を算出する目標過給圧算出手段と、前記油温センサの異常を判定する異常判定手段と、前記内燃機関を冷却する冷却水の温度を検出する水温検出手段と、前記油温センサが異常と判定されたときは、前記過給圧補正量算出手段で使用する潤滑油の温度として、前記油温センサで検出した潤滑油の温度に代えて冷却水の温度から推定した潤滑油の温度を選択する油温選択手段と、を備えることを特徴とする。
また、本発明は、潤滑油の温度を検出する油温センサと、吸入空気を圧縮する過給機とを備え、過給圧を目標過給圧に制御する内燃機関の過給圧制御方法である。そして、前記内燃機関の運転状態に応じて前記過給圧の基本値である基本過給圧を算出する基本過給圧算出工程と、潤滑油の温度に基づいて、前記基本過給圧に対する過給圧補正量を算出する過給圧補正量算出工程と、前記基本過給圧と前記過給圧補正量とに基づいて、前記目標過給圧を算出する目標過給圧算出工程と、前記油温センサの異常を判定する異常判定工程と、前記内燃機関を冷却する冷却水の温度を検出する水温検出工程と、前記油温センサが異常と判定されたときは、前記過給圧補正量算出工程で使用する潤滑油の温度として、前記油温センサで検出した潤滑油の温度に代えて冷却水の温度から推定した潤滑油の温度を選択する油温選択工程と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、油温センサに異常が発生したときは、潤滑油温と相関関係にある冷却水温に基づいて潤滑油温を推定し、その推定した潤滑油温に基づいて必要に応じて過給圧を補正する。そのため、油温センサに異常が発生した場合であっても適正に過給圧を補正することができる。
過給圧制御装置の概略構成図である。 エンジン油温とエンジン水温の相関関係について説明する図である。 本実施形態によるエンジンの過給圧制御について説明するフローチャートである。 エンジン油温検出処理について説明するフローチャートである。 エンジン回転速度とエンジン負荷とに基づいて基本過給圧を算出するマップである。 エンジン油温に基づいて過給圧補正量を算出するテーブルである。 本実施形態によるエンジンの過給圧制御の動作について説明するタイムチャートである。
以下、図面等を参照して本発明の一実施形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態による火花点火式内燃機関(以下「エンジン」という。)1の過給圧制御装置100の概略構成図である。
エンジン1の過給圧制御装置100は、エンジン1と、エンジン1に吸入される空気(以下「吸気」という。)が流れる吸気通路2と、エンジン1から排出される燃焼ガス(以下「排気」という。)が流れる排気通路3と、コントローラ4と、を備える。
エンジン1は、シリンダブロック11と、シリンダヘッド12と、オイルパン13と、ウォータジャケット14と、を備える。
シリンダブロック11は、シリンダ部11aとクランクケース部11bとを備える。
シリンダ部11aには、複数のシリンダ110が形成される。シリンダ110の内部には、燃焼圧力を受けてシリンダ110の内部を往復運動するピストン111が収められる。ピストン111には、コンロッド112の一端部を取り付けるためのピストンピン113が挿入される。
クランクケース部11bは、シリンダ部11aの下方に形成される。クランクケース部11bの内部にはクランクシャフト114が収められる。クランクシャフト114は、クランクケース部11bに回転自在に支持されるクランクジャーナル114aと、コンロッド112の他端部が取り付けられるクランクピン114bと、を備える。クランクシャフト114は、ピストン111の往復運動をコンロッド112を介して回転運動に変換する。
シリンダヘッド12は、シリンダブロック11の上面に取り付けられ、シリンダ110及びピストン111とともに燃焼室15の一部を形成する。
シリンダヘッド12には、吸気通路2に接続され燃焼室15の頂壁に開口する吸気ポート120と、排気通路3に接続され燃焼室15の頂壁に開口する排気ポート121と、が形成され、燃焼室15の頂壁中央に臨むように点火栓122が設けられる。また、シリンダヘッド12には、燃焼室15と吸気ポート120との開口を開閉する吸気弁123と、燃焼室15と排気ポート121との開口を開閉する排気弁124と、が設けられる。さらに、シリンダヘッド12には、吸気弁123を開閉駆動する吸気カムシャフト125と、排気弁124を開閉駆動する排気カムシャフト126とが設けられる。
オイルパン13は、シリンダブロック11の下部に取り付けられる。オイルパン13は、エンジン内部の摺動部や回転部などの摩擦熱が発生する摩擦部分に供給する潤滑油を貯蔵する。オイルパン13に貯蔵された潤滑油は、クランクシャフト114によって駆動されるオイルポンプによって、クランクケース部11bに形成されたメインギャラリに圧送される。メインギャラリに圧送された潤滑油は、まずクランクシャフト114のクランクジャーナル114aを潤滑した後、クランクシャフト114の内部に形成された油路を経てクランクピン114bを潤滑する。さらにコンロッド112のオイルジェットから噴出してシリンダ110及びピストンピン113を潤滑する。一方、メインギャラリから分かれてシリンダヘッド12に送られた潤滑油は、吸気カムシャフト125及び排気カムシャフト126の内部に形成された油路を通って各摺動部を潤滑する。
ウォータジャケット14は、燃焼室周りを冷却するための冷却水が流れる通路であり、シリンダブロック11のシリンダ部11a及びシリンダヘッド12の内部にそれぞれ設けられる。
吸気通路2には、上流から順に、エアクリーナ21と、エアフローメータ22と、ターボチャージャ23のコンプレッサ23aと、インタクーラ24と、電子制御式のスロットル弁25と、燃料噴射弁26と、が設けられる。
エアクリーナ21は、吸気中に含まれる砂などの異物を除去する。
エアフローメータ22は、吸気量を検出する。
ターボチャージャ23は、排気のエネルギを利用して吸気を強制的に圧縮し、その圧縮した吸気をシリンダ110に供給する装置である。これにより充填効率が高められるので、エンジン1の出力が増大する。コンプレッサ23aはターボチャージャ23の一部を構成する部品であり、同軸上に設けられた後述するターボチャージャ23のタービン23bによって回されて、吸気を強制的に圧縮する。
インタクーラ24は、圧縮されて高温となった吸気を冷却する。これにより、体積密度の低下を抑えて充填効率をさらに高めるとともに、高温の吸気がシリンダ110に吸入されることによる混合気の温度上昇を抑えてノッキングの発生を抑制する。
スロットル弁25は、吸気通路2の通路段面積を変化させることで、シリンダ110に吸入される吸気量を調整する。スロットル弁25は、スロットルアクチュエータ27によって開閉駆動され、スロットルセンサ28によってその開度(以下「スロットル開度」という。)(エンジン負荷)が検出される。
燃料噴射弁26は、エンジン1の運転状態に応じて吸気ポート120に向けて燃料を噴射する。
排気通路3には、上流から順に、ターボチャージャ23のタービン23bと、バイパス通路31と、三元触媒32と、が設けられる。
タービン23bは、ターボチャージャ23の一部を構成する部品であり、排気のエネルギによって回されて、同軸上に設けられたコンプレッサ23aを駆動する。
バイパス通路31は、タービン23bを迂回するようにタービン23bの上流部と下流部とを接続する通路である。
バイパス通路31には、ウエィストゲートアクチュエータ33によって駆動されて、バイパス通路31の通路断面積を連続的に調節することができるウエィストゲートバルブ34が設けられる。ウエィストゲートバルブ34が開かれると、排気通路3を流れる排気の一部は、バイパス通路31へと流入し、タービン23bを迂回して外気へと排出される。そのため、ウエィストゲートバルブ34の開度を調節することで、タービン23bに流入する排気の流量を調節し、タービン23bの回転速度を制御することができる。すなわち、ウエィストゲートバルブ34の開度を調節することで、コンプレッサ23aによって圧縮される吸気の圧力(以下「過給圧」という。)を制御することができる。
三元触媒32は、排気中の炭化水素や窒素酸化物などの有害物質を取り除く。
コントローラ4は、中央演算装置(CPU)、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、及び入出力インタフェース(I/Oインタフェース)を備えたマイクロコンピュータで構成される。
コントローラ4には、前述したエアフローメータ22やスロットルセンサ28からの検出信号のほか、ウォータジャケット14を流れる冷却水の温度(以下「エンジン水温」という。)を検出する水温センサ41、クランクシャフト114のクランクジャーナル114aに供給される潤滑油の温度(以下「エンジン油温」という。)を検出する油温センサ42、クランク角に基づいてエンジン回転速度を検出するエンジン回転速度センサ43、アクセルペダルの踏み込み量を検出するアクセルストロークセンサ44、及びエンジン始動信号を検出するイグニッションセンサ45などのエンジン1の運転状態を検出する各種センサからの検出信号が入力される。
そしてコントローラ4は、検出したエンジン1の運転状態に応じてウエィストゲートアクチュエータ33をデューティ制御し、ウエィストゲートバルブ34の開度を連続的に制御することで、過給圧を制御する。
ここで、エンジン油温が低い(例えば35[℃]以下)冷機時は、エンジン内部の摺動部や回転部において油膜が十分に形成されていない可能性がある。したがって、特に本実施形態のようにターボチャージャ23などの過給機を備えて出力を向上させたエンジン1の場合は、エンジン油温が低い状態で高回転高負荷運転を実施してしまうと、摩擦によってエンジン1の耐久性が低下し、また、異音が発生する可能性がある。
そのため、冷機時には、全運転領域で暖機時よりも過給圧を下げる過給圧補正を実施することが望ましい。しかしながら、油温センサ42が故障(配線の断線等も含む)してしまうと、実際にはエンジン油温が低いにもかかわらず、過給圧補正が実施されずにエンジン1の性能が低下する可能性がある。
そこで本実施形態では、油温センサ42の故障時には、エンジン油温と相関関係にあるエンジン水温に基づいてエンジン油温を推定し、過給圧補正を実施する。以下では、まずエンジン油温とエンジン水温の相関関係について説明した後、本実施形態による過給圧制御について説明する。
図2は、エンジン油温とエンジン水温の相関関係について説明する図であり、エンジン1を始動後にエンジン水温及びエンジン油温が上昇していく様子を示した図である。図2おいて、実線がエンジン油温であり、破線がエンジン水温である。
図2に示すように、エンジン冷機始動直後はエンジン油温よりもエンジン水温の方が高い。そして、所定時間が経過するまでは一定の温度差を保ったままエンジン水温及びエンジン油温は徐々に増加していく。所定時間経過後は、エンジン水温の上昇幅よりもエンジン油温の上昇幅のほうが大きくなり、最終的には、エンジン油温のほうがエンジン水温よりも高くなる。
図3は、本実施形態によるエンジン1の過給圧制御について説明するフローチャートである。コントローラ4は、本ルーチンを所定時間(例えば10ms)ごとに繰り返し実行する。
ステップS1において、コントローラ4は、後述する図5のマップを参照し、エンジン回転速度とエンジン負荷(スロットル開度)とに基づいて過給圧の基本値となる基本過給圧Pb[kPa]を算出する。
ステップS2において、コントローラ4は、エンジン油温選択処理を実施する。エンジン油温選択処理の具体的な内容については図4を参照して後述するが、簡単に説明すると、油温センサ42が正常なときは油温センサ42によって検出したエンジン油温を選択し、油温センサ42の異常時にはエンジン水温から推定したエンジン油温を選択する。
ステップS3において、コントローラ4は、基本過給圧を下げる方向に補正するかを判断するため、冷機時であるかを判定する。具体的には、ステップS2で選択したエンジン油温が35[℃]より低いかを判定する。コントローラ4は、冷機時であれば基本過給圧を下げる方向に補正すべくステップS4に処理を移行する。一方で、冷機時でなければ(暖機時であれば)基本過給圧をそのまま目標過給圧とすべくステップS5に処理を移行する。なお、冷機時であるかの判定基準となるエンジン油温はエンジン1の特性に応じて適宜設定すれば良いものであり、35[℃]に限られるものではない。
ステップS4において、コントローラ4は、後述する図6のテーブルを参照し、エンジン油温に基づいて過給圧補正量Pc[kPa]を算出する。
ステップS5において、コントローラ4は、過給圧補正量Pcを0とする。これは、冷機時でなければ過給圧を低下する補正を実施する必要がないためである。
ステップS6において、コントローラ4は、目標過給圧Ptを算出する。具体的には、以下の(1)式に示すように、基本過給圧Pbに過給圧補正量Pcを加算して目標過給圧Ptを算出する。これにより、冷機時であれば基本過給圧Pbを補正したものが目標過給圧Ptとなり、冷機時でなければ基本過給圧Pbがそのまま目標過給圧Ptとなる。
目標過給圧Pt←基本過給圧Pb+過給圧補正量Pc ・・・(1)
ステップS7において、コントローラ4は、過給圧が目標過給圧Ptとなるように、ウエィストゲートアクチュエータ33をデューティ制御し、ウエィストゲートバルブ34の開度を制御する。
図4は、エンジン油温選択処理について説明するフローチャートである。
ステップS21において、コントローラ4は、後述する油温センサ異常フラグFを0に戻すかを判断するため、イグニッションセンサ45からの信号に基づいて、イグニッションキーがオフにされた(エンジン1が停止された)かを判定する。コントローラ4は、イグニッションキーがオフにされていればステップS22に処理を移行し、そうでなければステップS23に処理を移行する。
ステップS22において、コントローラ4は、油温センサ異常フラグFを0に戻す。この油温センサ異常フラグFは、油温センサ42の異常時に1にセットされるフラグである。
ステップS23において、コントローラ4は、油温センサ異常フラグFが1かを判定する。コントローラ4は、油温センサ異常フラグが1であればステップS24に処理を移行し、油温センサ異常フラグFが0であればステップS27に処理を移行する。
ステップS24において、コントローラ4は、油温センサ42が異常かを判断するため、油温センサ42の検出値Vo[V]を読み込む。なお、本実施形態による油温センサ42の検出値は、0[V]〜5[V]の範囲で変化する。
ステップS25において、コントローラ4は、油温センサ42の検出値Voに基づいて、油温センサ42が異常かを判定する。すなわち、油温センサ42の故障や配線の断線・短絡などによって油温センサ42の検出値Voが異常な値を示しているかを判定する。具体的には、油温センサ42の検出値Voが0.05[V]より低い値、又は、4.95[V]より高い値を示したときに、油温センサ42が異常と判定する。コントローラ4は、油温センサ42が正常であればステップS26に処理を移行し、異常であればステップS27に処理を移行する。
ステップS26において、コントローラ4は、油温センサ42の検出値Voに基づいてエンジン油温To[℃]を検出し、その検出した値をエンジン油温として選択する。
ステップS27において、コントローラ4は、油温センサ異常フラグFを1にセットする。
ステップS28において、コントローラ4は、エンジン水温に基づいてエンジン油温を推定すべく、水温センサ41の検出値Vw[V]に基づいてエンジン水温Tw[℃]を検出する。
ステップS29において、コントローラ4は、エンジン水温に基づいてエンジン油温を推定し、その推定した値をエンジン油温として選択する。具体的には、以下の(2)式に示すように、エンジン水温Twから所定のオフセット量Toffset[℃]を引いてエンジン油温Toを推定する。このオフセット量Toffsetは、図2を参照して前述したエンジン水温とエンジン油温との相関関係に基づいて予め設定した所定値である。
エンジン油温To←エンジン水温Tw−オフセット量Toffset ・・・(2)
図5は、エンジン回転速度とエンジン負荷(スロットル開度)とに基づいて基本過給圧Pbを算出するマップである。なお、図5では、スロットル開度が全開のとき(全負荷時)をスロットル開度8/8、全閉のときをスロットル開度0/8と定義して記載している。
図5に示すように、基本過給圧は、エンジン回転速度が高ときほど、また、エンジン負荷が大きいときほど高くなるように設定される。
図6は、エンジン油温に基づいて過給圧補正量Pcを算出するテーブルである。
図6に示すように、過給圧補正量は、35[℃]以下の冷機時において、エンジン油温が低くなるほど基本過給圧に対する補正量が大きくなるように設定される。
図7は、本実施形態によるエンジン1の過給圧制御の動作について説明するタイムチャートである。
時刻t1で、油温センサ42が異常と判定されて油温センサ異常フラグFが1にセットされると(図7(A)(B)(C);S25でYes,S27)、エンジン水温Twから所定のオフセット量Toffsetを引いてエンジン油温を推定し、その推定したエンジン油温をその後の過給圧補正に使用するエンジン油温として選択する。(図7(D);S28,S29)。
そして、このようにして推定して選択されたエンジン油温が35[℃]より低いので(図7(D);S3でYes)、その選択されたエンジン油温に基づいて算出した過給圧補正量(負の値)を基本過給圧に加算して目標過給圧を算出する(S4,S6)。
そして、過給圧が目標過給圧Ptとなるように、ウエィストゲートアクチュエータ33をデューティ制御し、ウエィストゲートバルブ34の開度を制御する(S7)。これにより、油温センサ42の異常時においても、エンジン内部の摺動部や回転部において油膜が十分に形成されていない可能性がある冷機時には過給圧を下げることができるので、エンジン1の出力や耐久性の低下を抑制することができる。
以上説明した本実施形態によれば、エンジン油温が例えば35[℃]以下の冷機時には、エンジン内部の摺動部や回転部において油膜が十分に形成されていない可能性があるので、全運転領域で暖機時よりも過給圧を下げるように補正を実施することとした。
これにより、特に冷機時に高回転高負荷運転を実施した場合などにおける異音の発生やエンジン1の耐久性の低下を抑えることができる。
なお、高回転高負荷運転領域だけでなく、全運転領域で暖機時よりも過給圧を下げるように補正を実施しているのは、目標過給圧が設定されてから実際にウエィストゲートバルブ34の開度が調節されて、過給圧が目標過給圧に下がるまでには所定の遅れ時間があるため、高回転高負荷運転への過渡時に異音の発生やエンジン1の耐久性の低下を抑えることができないためである。
また、油温センサ42に異常が発生したときは、エンジン油温と相関関係にあるエンジン水温に基づいてエンジン油温を推定し、その推定したエンジン油温に基づいて冷機時か否かを判断するとともに、その推定したエンジン油温に基づいて過給圧を補正することとした。
これにより、油温センサ42に異常が発生した場合であっても、確実に冷機時か否かを判断して過給圧を補正することができる。特に、油温センサ42が4.95[V]より高い値を示したまま固着した場合、つまり、油温センサ42によって直接検出したエンジン油温が常に35[℃]よりも高くなってしまう場合であっても、確実に冷機時か否かを判断して過給圧を補正することができる。
なお、本発明は上記の実施形態に限定されずに、その技術的な思想の範囲内において種々の変更がなしうることは明白である。
例えば、上記実施形態では火花点火式内燃機関を例に説明したが、圧縮着火式内燃機関に適用しても良い。
また、過給機としてターボチャージャ23を例に説明したが、吸気通路2に設けられ、ベルトを介してクランクシャフト114によって駆動されて吸気を圧縮するスーパチャージャであっても良い。この場合は、吸気通路2にスーパチャージャを迂回するバイパス通路を設けるとともに、このバイパス通路に通路断面積を調節可能なバルブを設け、このバルブの開度を制御して過給圧を制御すれば良い。
また、エンジン水温Twから所定のオフセット量Toffsetを引いてエンジン油温Toを推定し検出したが、図2を参照して説明したエンジン油温とエンジン水温との相関関係に基づいてエンジン水温からエンジン油温を算出するテーブルを設定し、そのテーブルを用いてエンジン水温からエンジン油温を推定しても良い。
また、ステップS25において、油温センサ42の検出値Voに基づいて油温センサ42が異常かを判定していたが、例えば油温センサ42の使用年数が所定年数を過ぎた場合などにも油温センサ異常と判定させて、エンジン水温から推定したエンジン油温に基づき過給圧補正を実施しても良い。
1 火花点火式内燃機関(内燃機関)
23 ターボチャージャ(過給機)
42 油温センサ
100 過給圧制御装置
S1 基本過給圧算出手段
S2、S26、S29 油温選択手段
S4、S5 過給圧補正量算出手段
S6 目標過給圧算出手段
S25 異常判定手段
S28 水温検出手段

Claims (4)

  1. 吸入空気を圧縮する過給機を備え、過給圧を目標過給圧に制御する内燃機関の過給圧制御装置であって、
    前記内燃機関の運転状態に応じて前記過給圧の基本値である基本過給圧を算出する基本過給圧算出手段と、
    前記内燃機関の潤滑油の温度を検出する油温センサと、
    潤滑油の温度に基づいて、前記基本過給圧に対する過給圧補正量を算出する過給圧補正量算出手段と、
    前記基本過給圧と前記過給圧補正量とに基づいて、前記目標過給圧を算出する目標過給圧算出手段と、
    前記油温センサの異常を判定する異常判定手段と、
    前記内燃機関を冷却する冷却水の温度を検出する水温検出手段と、
    前記油温センサが異常と判定されたときは、前記過給圧補正量算出手段で使用する潤滑油の温度として、前記油温センサで検出した潤滑油の温度に代えて冷却水の温度から推定した潤滑油の温度を選択する油温選択手段と、
    を備えることを特徴とする内燃機関の過給圧制御装置。
  2. 前記過給圧補正量算出手段は、
    前記過給圧補正量の算出に使用する潤滑油の温度が所定温度よりも低い冷機時は、その潤滑油の温度が低いときほど前記基本過給圧が低下するように前記過給圧補正量を算出する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の過給圧制御装置。
  3. 前記過給圧補正量算出手段は、
    前記油温センサが正常と判定されたときは、その油温センサで検出した潤滑油の温度に基づいて前記過給圧補正量を算出する、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の過給圧制御装置。
  4. 潤滑油の温度を検出する油温センサと、吸入空気を圧縮する過給機とを備え、過給圧を目標過給圧に制御する内燃機関の過給圧制御方法であって、
    前記内燃機関の運転状態に応じて前記過給圧の基本値である基本過給圧を算出する基本過給圧算出工程と、
    潤滑油の温度に基づいて、前記基本過給圧に対する過給圧補正量を算出する過給圧補正量算出工程と、
    前記基本過給圧と前記過給圧補正量とに基づいて、前記目標過給圧を算出する目標過給圧算出工程と、
    前記油温センサの異常を判定する異常判定工程と、
    前記内燃機関を冷却する冷却水の温度を検出する水温検出工程と、
    前記油温センサが異常と判定されたときは、前記過給圧補正量算出工程で使用する潤滑油の温度として、前記油温センサで検出した潤滑油の温度に代えて冷却水の温度から推定した潤滑油の温度を選択する油温選択工程と、
    を備えることを特徴とする内燃機関の過給圧制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS6117429U (ja) * 1984-07-06 1986-01-31 マツダ株式会社 過給機付エンジンの過給圧制御装置
JP2001090564A (ja) * 1999-09-22 2001-04-03 Honda Motor Co Ltd 内燃機関の制御装置

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