JP2011219168A - 市販の大きさの封筒の内容積を規制するファイル化可能な封筒 - Google Patents

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Abstract

【課題】使用済みの封筒を分離線に沿って切り離すことによりファイルとして活用できるとともに、封筒内での収納物の移動により破損等避けられる封筒を提供する。
【解決手段】連続した表シートと裏シートからなり表シートの上部端には封緘片を持つ封筒の裏シートの下部端から裏シートの上部端近傍および表シートの封緘部折り線の近傍ならびに表シートの側部端の周辺を経由して表シートの下部端に至るまでの連続した分離線を有し、表シートと裏シートがその側部端で一体化して側部端結合部を形成し、表シートと裏シートがその下部端で一体化して下部端結合部を形成した封筒において、側部端結合部と分離線の間に表シートと裏シートとを接合した接合部を設けたことからなる分離線に沿って分離するとファイルが形成できる封筒。
【選択図】図1

Description

本発明は、内容積を規制するとともにファイル化することが可能な封筒に関する。より詳しくは、書面や刊行物の郵送用封筒、パンフレットを収納した封筒等の収納物の保持機能を向上させ、さらに本来の目的を完了した封筒の不要部分を切り離すことによりファイルとして再活用できる封筒に関する。また、本発明は高速封筒作成装置または高速封入装置に適用することが可能であり効率のよい作業が実現される封筒に関する。
一般にクリアファイルと称されている書類等を収納するためのファイル、その他、文具用として使用される各種のファイルにおいて、書類等の収納が容易であり、しかも外部から収納物を透視して容易に確認することができるという利点を有する構造のものはよく知られている。このようなクリアファイルの特徴をそのまま生かしつつ、さらに文字等の筆記を可能とすることのできるファイルを提供することを課題としてファイル本体のいずれか一片が透明なシートからなるとともに、他片が不透明なシートからなり、且つ筆記可能に構成されてなるファイルが提案されている(特許文献1)。
また、透明樹脂素材としたダイレクトメールの封筒を周長に沿って切り離し、クリアファイルとしての再活用することが定着化しつつある。例えば、互いに交差する2側辺上側および右側から所定間隔内側に、複数の切り取りミシン目が設けられた封筒の受取人は、そのミシン目に沿いつつ本体を切り取ることにより、本体の上側および右側の端部を本体から容易に切り離すことができる。これにより、封筒は、互いに交差する2側辺が開口するフォルダ状に形成され、使用済みの封筒をフォルダとして再利用することができる。また、表部または裏部の一方から突出する見出し片を形成することができる。こうして、使用済み封筒が不用意に廃棄されることを防止して再利用を促進することができる封書が提案されている(特許文献2)。
上記の特許文献2に記載のような封書は、再利用の点に注目され、封書としての機能等についてはいまだ重視されることはなかった。
一方、紙製の封筒でダイレクトメール等を発送する場合に、主に内包する書面の表紙に宛先を印刷して封入させることに対応すべき構造として、内包させる書面が位置ずれしないように封筒の内面の各片内側に接着部を設けた封書(特許文献3)や、一辺に折曲蓋つきの開口部を形成した封筒の対辺に沿って、封筒の表裏両面に貫通するミシン孔からなるミシン罫つき封筒に於いて、上記ミシン罫下縁に封筒の表裏両面の内側を互いに貼り合わせて形成した点合部を設け、開封用内包させた書面等を開封用ミシン罹りに沿って開封する場合に書面を破損しないように貼合部を設けた封書(特許文献4)が提案されている。しかしながら、これら特許文献3,4に記載の封筒の構造による効果は、内包する書面等の位置ずれ防止や、開封時に内包物が破損されることを防止するには役立つが、封筒は使い捨て去られることが大半であり、消耗品扱いされてきたのが実態である。
近年、省資源やリサイクルへの関心は高く、かつ素材的にも樹脂や紙の強度は高まり、中には樹脂を混合して強化を図った封筒も珍しくないが、高速・簡便な作業により封書を他の機能を有する物品へと再利用することで環境に優しい封筒の開発が求められていた。
特開2003−25779号公報 特開2003−191962号公報 特開2005−255239号公報 実開平2−129041号公報
書類、雑誌、広告物等の郵送またはメール便での送付や、広告物の配布等に使用される封筒には、目的や用途に応じて使い分けられるように様々な大きさや形状のものが提供されている。封筒の大きさは収納物の種類や大きさにより規格寸法が定められ、例えば、B5判の雑誌、週刊誌等には角形3号が使用され、A4判の用紙や書類には角型2号が使用される。最近、窓付きの封筒では、窓部から住所氏名が判読できるようにされ、各種の請求書の郵送やダイレクトメール等にしばしば利用されている。また、封書の材質は、従来の紙に限られることはなくプラスチックの封筒が数多く見受けられるようになった。
従来封筒は多種類の収納物の大きさに対応できるようにいくつもの種類が用意されているがその種類は限られ、適切な大きさの市販封筒が見出せない場合にしばしば遭遇する。収納物の大きさに対して封筒が大きすぎると封筒内で移動することにより収納物の破損や封筒を内部から破損する恐れがあるので、特に、重量のある物品や、何冊ものパンフレットを同じ封筒に入れるような場合には、物品と封筒との空間を少なくすることが望ましい。しかしながら、適切な大きさの封筒を市販品から見出すことは困難であることが多い。そこで、市販の大きさの封筒の内容積を自由に規制できる封筒の出現が望まれていた。
また、封筒でのダイレクトメールや書面送付、あるいは封筒に入った広告物の手渡し等により入手した封筒類は不要物として破棄されることが多く、再利用するとしてもその用途には限りがあるばかりか、多くの手間がかかり有用な再利用はなかなか実現できなかったが、分離線を設けた封筒を作成し、本来の目的で使用した後には分離線に沿って切り離す事で該封筒を容易にファイリング材として有効活用することができることに注目した。
本発明は、収納物の内部での移動を規制するとともに、使用後の封筒をファイルとして有効利用することを可能とした封筒を提供することを目的とするものである。更に、高速封入封緘装置に適用が可能な封筒を提供することを目的とするものである。本発明は、書面や刊行物の郵送用封筒、パンフレットを収納した封筒等が封筒として収納物の保持機能を向上させ、さらに本来の目的を完了した封筒の不要部分を切り離すことによりファイルとして再活用できる封筒を提供することを目的とするものである。また、本発明は、高速作成装置、好ましくは90m/min以上という塗工速度の高速塗布機に適用することが可能であり、高速かつ効率のよい方法で製造できる内容積を規制するとともにファイル化することが可能な封筒を提供することを目的とするものである。さらにまた、線状の糊線という帯状塗布に比べて接着剤の使用量も少なく、高速で塗布が可能であり、かつ、郵送中に破損のない結合部を形成できる特定の接着剤を選択して使用することにより高速塗布機を用いて、より安価に高速かつ効率のよい方法で製造できる内容積を規制するとともにファイル化することが可能な封筒を提供することを目的とするものである。
本発明は、以下の(1)ないし(17)に記載された分離線に沿って分離するとファイルが形成できる封筒を要旨としている。
(1)封筒の表面および裏面を構成する連続した表シートと裏シートからなり、その表シートの上部端には封緘片を持った一枚の封筒展開シートを折って、表シートと裏シートがその側部端で一体化した側部端結合部を形成し、表シートと裏シートがその下部端で一体化した下部端結合部を形成して組み立てた封筒であって、封筒の上側および右側の端部を封筒本体から切り離すことができる分離線を有し、かつ、側部端結合部と分離線の間に表シートと裏シートとを接合した接合部を設けたことを特徴とする、分離線に沿って分離するとファイルが形成できる封筒。
(2)分離線が、(a)裏シート側端の近傍に、裏シート側端と並行に下部端から上部端の近傍に至る裏シートの縦分離線、(b)前記(a)と直角をなし、かつ、連続するように裏シート上部端の近傍と表シートの封緘部折り線の近傍に、裏シート上部端と封緘部折り線に並行した横分離線、および(c)前記(b)と連続して、かつ直角をなし、前記(a)の縦分離線と重なり合うように、表シート側端の近傍に、表シート側端と並行に表シート下部端に至る表シートの縦分離線からなり、該封筒の上端部および側部端を分離線に沿ってL字状に切り離すことができるようになっている、上記(1)に記載の分離線に沿って分離するとファイルが形成できる封筒。
(3)結合部および/または接合部が、溶着および/または接着剤による接着により形成されている上記(1)または(2)に記載の分離線に沿って分離するとファイルが形成できる封筒。
(4)分離線が、封筒展開シートに、印刷線、ミシン目線、または半切り加工により形成されたものである、上記(1)ないし(3)のいずれかに記載の分離線に沿って分離するとファイルが形成できる封筒。
(5)封筒の内部空間が、接合部により上部端から下部端の方向に向かって、同一間隔で狭められている、または順次狭められている上記(1)ないし(4)のいずれかに記載の分離線に沿って分離するとファイルが形成できる封筒。
(6)接合部が、上記の分離線を有する封筒展開シートに塗布した連続した線状、断続した複数の線状、点状または帯状の形状の接着剤を接合して設けたものである、上記(1)ないし(5)のいずれかに記載の分離線に沿って分離するとファイルが形成できる封筒。
(7)接合部が、上記の分離線を有する封筒展開シートに、結合部の形成のための接着剤の塗布と同一工程で塗布された接着剤を接合して設けたものである、上記(6)に記載の分離線に沿って分離するとファイルが形成できる封筒。
(8)接合して接合部を形成する接着剤は、上記の分離線を有する封筒展開シートに、側部端結合部の形成のための接着剤の塗布と同一工程で同一接着剤を用いて同時に塗布されたものである、上記(7)に記載の分離線に沿って分離するとファイルが形成できる封筒。
(9)接合して接合部を形成する接着剤は、上記の分離線を有する封筒展開シートに、結合部を形成する接着剤と一体に形成されている上記(8)に記載の分離線に沿って分離するとファイルが形成できる封筒。
(10)接合して接合部を形成する接着剤は、上記の分離線を有する封筒展開シートに、結合部を形成する接着剤と同一接着剤でかつ同一の連続した線状の糊線に形成されたものである、上記(8)に記載の分離線に沿って分離するとファイルが形成できる封筒。
(11)高速塗布機により、側部端結合部と接合部および下部端結合部を形成するための連続した線状の糊線を塗布する、上記(10)に記載の分離線に沿って分離するとファイルが形成できる封筒。
(12)接合部を形成するための連続した線状の糊線は、縦分離線に近接した位置に塗布される上記(10)または(11)に記載の分離線に沿って分離するとファイルが形成できる封筒。
(13)接合して接合部を形成する接着剤は、上記の分離線を有する封筒展開シートに、側部端の連続した線状の結合部形成接着剤から内方に向かう複数の線状に形成されている上記(8)に記載の分離線に沿って分離するとファイルが形成できる封筒。
(14)接合して接合部を形成する接着剤は、上部端から下部端方向に同一間隔になっている、または幅が広くなっている側部端の結合部形成接着剤と一体に形成されている上記(8)に記載の分離線に沿って分離するとファイルが形成できる封筒。
(15)接合部が、表シートまたは裏シートの側部端に横接着片を設けるとともに、横接着片、または横接着片および上部端には複数の切り欠き部を設けることにより形成されている、上記(14)に記載の分離線に沿って分離するとファイルが形成できる封筒。
(16)横接着片が、上部端から下部端方向に幅が広くなっている上記(15)に記載の分離線に沿って分離するとファイルが形成できる封筒。
(17)封筒の表面に情報記載欄を設けてある上記(1)ないし(16)のいずれかに記載の分離線に沿って分離するとファイルが形成できる封筒。
また、本発明は、以下の(18)に記載された分離するとファイルが形成できる封筒からなるダイレクトメール用封筒を要旨としている。
(18)上記(1)ないし(17)のいずれかに記載の分離線に沿って分離するとファイルが形成できる封筒からなる、分離線に沿って分離するとファイルが形成できるダイレクトメール用封筒。
本発明により、収納物の内部での移動を規制するとともに、使用後の封筒をファイルとして有効利用することを可能とした封筒を提供することができる。更に、高速封入封緘装置に適用が可能な封筒を提供することができる。本発明により、書面や刊行物の郵送用封筒、パンフレットを収納した封筒等が封筒として収納物の保持機能を向上させ、さらに本来の目的を完了した封筒の不要部分を切り離すことによりファイルとして再活用できる封筒を提供することができる。また、高速封筒作成装置、好ましくは90m/min以上という塗工速度の高速塗布機を配設する装置に適用することが可能であり高速かつ効率のよい方法で製造できる内容積を規制するとともにファイル化することが可能な封筒を提供することができる。
[分離線の作用効果]
本発明は、(1)裏シート側端の近傍に、裏シート側端と並行に下部端から上部端の近傍に至る裏シートの縦分離線、(2)前記(1)と直角をなし、かつ、連続するように裏シート上部端の近傍と表シートの封緘部折り線の近傍に、裏シート上部端と封緘部折り線に並行した横分離線、および(3)前記(2)と連続して、かつ直角をなし、前記(1)の縦分離線と重なり合うように、表シート側端の近傍に、表シート側端と並行に表シート下部端に至る表シートの縦分離線を入れた構成により、封筒の上端部および側部端を分離線に沿ってL字状に切り取ることができる。上記(2)の横分離線において、開口部、つまり表シートおよび裏シートの上端縁を他の部分から分離すれば、封筒を開封することができる。重なり合った縦分離線において右側端部を封筒の他の部分から分離すれば、封筒が、下端部と左側端部だけで表裏一対のシートが連結された形状となり、市販されている2辺が開口部となった書類ホルダと実質同様の形状となる。よって、郵送されてきた封筒から、上方部分および右方部分をL字状に分離すれば、封筒を書類ホルダとして使用することが可能となるから、封筒の再利用が容易となる。また、展開シートの形成と、各分離線の形成を同時に行うことができるから、加工工数を少なくすることができ、封筒の製造コストを低減することができる。
[接合部の作用効果]
本発明は、封筒を形成する表シートと裏シートとの側部端結合部と該分離線の間に表シートと裏シートとを接合させた接合部を設けたことにより封筒内での収納物の移動を規制したものであり、具体的には、(a)接合部が、連続したまたは断続した1または複数の線状、点状または帯状の形状をしている封筒(図1、2、6〜8参照)、(b)高速塗布機により、糊線を塗布して結合部と接合部を高速かつ同時に形成した封筒(図1参照)、(c)表シートの側部端に横接着片を、下部端には底接着片を設けるとともに、裏シートの上端部および表シートの側部端には複数の切り欠き部を設け、裏シート側部端および裏シート下部端の近傍に接着面を設けた封筒(図3〜5参照)、(d)封筒の内部空間が、接合部により下端方向に向かって狭められている封筒(図7〜10参照)等を提供することができる。また、結合部の形成と、接合部の形成を同時にかつ高速に行うことができるから、1枚当たりの加工時間を少なくすることができ、封筒の製造コストを低減することができる。
さらにまた、線状の糊線という帯状塗布に比べて接着剤の使用量も少なく、高速で塗布が可能であり、かつ、郵送中に破損のない結合部を形成できる特定の接着剤を選択して使用することにより、封筒の製造コストをより低減することができる。
分離線及び接合部の構成により、封筒本来の使用目的において有用であり、さらに使用済み封筒の再利用が促進されることが達成される。また、入手した封筒をファイルとして利用するには、分離線で切り離し収納物を取り出さなければならないためダイレクトメール等が開封される機会が増加し、広告宣伝の効果が増進される。
また、本発明の封筒を用いることによって、封筒本体が内容物により破損されることはなく内容物は所定に位置に固定されている。また、受取人は封筒に収納された目的物を取り出した後、分離線に沿って切断または分離された本体をファイルとして活用できるため、限りある資源の有効活用に繋がる。また、封筒の表面には記入可能な余白を設けることにより受取人が封筒本体に自由にメモ書きを記すことが容易であり、かつ筆記具を選ぶ必要がなく鉛筆で記すことによっては、修正や再利用することが抜群に容易となる。また、封筒のまま保管しようとすれば封筒の寸法は用紙サイズよりも大きいためストックするための事務用具、例えばファイルケースには収まらないことが多いため封筒を単純に積み重ねて保管する光景を見かけるが、本発明の封筒を分離線で分離した後には市販ファイルサイズと同じにできるため、容易にファイルケース等に保管することができる。また、ダイレクトメールや街頭での配布した広告の内容を見ないでそのまま破棄されることが減少し、封筒が開封される機会が増加することが期待される。
本発明の好ましい実施態様である封筒展開シートの図面である。 本発明の一実施態様である横接着片3aおよび底接着片3bを有する封筒の展開シートの図面である。 本発明の一実施態様である横切欠き部8bおよび上部切欠き部8aを有する封筒の外面展開シートの図面である。 図3の封筒の内面展開シートの図面である。 図3の封筒展開シートを折って、表シートと裏シートがその側部端で一体化した側部端結合部を形成して組み立てた未完成の封筒の図面である。 上部切欠き部8aを有する封筒の展開シートの図面である。 横線糊部17を有する封筒の展開シートの図面である。 傾斜した直線状の結合部23を有する封筒の展開シートの図面である。 一連のスポットからなる結合部23を有する封筒の展開シートの図面である。 下に広がった横接着面7を有する封筒の展開シートの図面である。 下に広がった横切欠き部8bを有する封筒の展開シートの図面である。
本発明は、連続した表シートと裏シートからなり上部端には封緘片を持つ封筒において、裏シートの下部端から裏シートの上部端近傍および表シートの封緘部折り線の近傍並びに表シートの側部端の周辺を経由して表シートの下部端に至るまで連続した分離線を設け、表シートと裏シートをその側部端および下部端のそれぞれで一体化し、側部端での一体化した部分と分離線との間に表シートと裏シートとを接合させた接合部を設けた封筒に関するものである。本発明は、封筒内で収納物が移動することを規制し、輸送中の収納物の保持機能を向上させると共に、分離線に沿って封筒の外周の一部を切り離すことによりファイルとして再利用することができる封筒を提供するものであり、さらに、ダイレクトメールの封筒が開封される率を増加させ宣伝効果を上昇させることができるものである。
[本発明の封筒の構造]
本発明の封筒の構造についついて、結合部および/または接合部が、溶着および/または接着剤による接着により形成されているものの内、結合部および接合部が、接着剤による接着により形成されている実施の態様の基本的な構造の一例について図1を参照しながら説明する。図1は本発明の好ましい実施態様である封筒展開シートの図面であり、連続した表シート1と裏シート2を有し、表紙1の上部端には封緘片4を持つ。この封筒には3方の周囲を容易に切り取ることができるようにするために連続した分離線9a、10、9bが設けられている。これらの分離線は、裏シート2の下部端12から裏シート2の上部端11の近傍に至る裏シート側端13に並行した裏シート縦分離線9aを設け、この縦分離線9aと直角をなし、縦分離線9aと連続するように裏シート上部端11の近傍と表シート1の封緘部折り線6aの近傍に、裏シート上部端11と封緘部折り線6aに並行した横分離線10を設け、横分離線10と連続して横分離線10とは直角をなし、表シート側端24の近傍に、表シート側端24と並行に表シート下部端25に至る表シートの縦分離線9bが設けてある。横分離線10は、封緘片4を接着した際に封緘片4によって覆われない位置に設けられている。これらの分離線9a、9bは表裏シートを貼り合わせた際には、重なり合って一本の分離線となるように形成されている。表裏シートに形成されている横分離線10も貼り合わせた際には一体となるように設けられる。
結合部および/または接合部が、溶着および/または接着剤による接着により形成されているが、以下、接着剤による接着により形成されている結合部を「接着面」と言うことがある。
裏シート側端13、裏シート下端12の内部には側部接着面14および下部接着面15が設けられ、表シートの端部24,25との接着により封筒を形成する。好ましい態様においては、側部接着面14および下部接着面15は2〜3mm幅の糊線として形成される。糊線の位置は、できるだけ端部に近い位置に設けられるが、表裏シートが接着された際に糊が端部から外部に漏れ出すことがない位置である。
表シート1と裏シート2を折って重ね合わせて封筒に組み立てた場合には、表シート1と裏シート2の分離線は重なり合うように設けられているので周辺端部を容易に切り取ることができる。また、横分離線10には、表シート側端部24および裏シート横端部13までに達する分離線延長部22a、22bが設けられ切り取り作業を容易にし、また切り取り位置を間違えることがないようにするために設けられている。分離線は分離線が印刷線、ミシン目線、または半切り加工により形成されているが、図1の実施態様では分離線はミシン目線によるが、分離線延長部22a、22bは表から裏まで切離した切り込みとして設けてもよい。
表シート縦分離線9bには、封筒から3方の外周を切り取った後にファイルとして使用する際に、収納した書類等を取り出しやすくするための切り込み部20を設けることができる。また、ファイルを開ける際の力を分散させてファイル下部端の損傷を防止しするために、表シート縦分離線9bの表シート端部25の近傍に切り込み部21を設けることができる。
裏シート2の縦分離線9aと側部接着面14との間には、封筒内での収納物の移動を規制する接合部23が設けられている。接合部23は、図1の実施態様においては、接着剤(糊)からなり、縦線糊部16としては1mm強で塗布され、接合後は2〜3mm幅の糊線(接合部23)として形成される。当該糊線は、表裏シートが接着された際には、接着剤が縦分離線9aを覆うことがない範囲で、できるだけ分離線9aに近接した位置に設けることが好ましい。接合部(糊線)23を設ける位置は封筒内に収納する書類等の大きさに応じて接合部23を分離線9aと側部接着面との間で移動させることができるが、例えば、A4を収納する封筒であれば、切り取るファイルはA4用のサイズとし、縦分離線9aと接合部(糊線)23はできるだけ接近させておき分離線による封筒の強度低下を抑えることが好ましい。
[封筒の材質]
本発明の材質としては、封筒、ファイルとして使用されている材質のものであれば何れのものも使用することができるが、例えば、天然パルプ紙、再生パルプ紙、クラフト紙等の紙類やポリプロピレン、ポリエステル等の樹脂類からなるシート類、ポリエステルやポリエチレン等の素材を特殊加工して、表面に白色顔料をまぜたものを塗工し紙のような印刷適性を持たせた紙状の素材(合成紙)、紙、プラスチック、金属箔等を積層した材料によるものなど各種の素材が使用される。ファイルとして使用できる強度を有するシート類であることが好ましい。封筒が窓あき封筒の場合、封筒に設ける窓は、不透明な材料からなる封筒の場合には、予め所定の位置を打ち抜いて、透明なフィルムを前記窓部に貼るか、あるいは、予め所定の位置を打ち抜いた封筒用紙の裏側全面に、例えばポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン等の透明フィルムを貼ることにより得られる。その他、特殊な透かし効果のあるインキを印刷することにより、紙の一部を変質させて透明にする方法によっても得られる。フィルムに比べて透過性は劣るが、剥がれない、封入作業の場合に引っ掛かりがないなどの利点がある。また、打ち抜く・フィルムを貼る行程がないので、スピード面・コスト面に利点がある。印刷方法として、コーターユニットでインキ塗布量を増やすと効果が出る。窓部の大きさ、形状等は、封入する封入物および、窓部周縁に設けるイラスト、写真等との関係により設計する。また、封入物開示用の窓は、通常の用途としては、1ケ所でよいが、2ケ所以上の窓を設けて、封入物の訴求力を高めてもよい。さらに、イラストや写真は、封筒の窓部周縁に設けるだけでなく、窓部に貼られた透明フィルムに印刷されてもよい。
透明な材料からなる封筒の場合には、予め所定の位置を残して、その他の部分は印刷で不透明することで窓あき封筒とすることができる。
[接着剤]
結合部および/または接合部が、溶着および/または接着剤による接着により形成されているが、結合部および接合部が、接着剤による接着により形成されている実施の態様において用いられる接着剤について説明する。
本発明の封筒を作成するには、材質に応じた接着方法が採用される。例えば、紙と紙や紙とプラスチック類の接着には、例えば、酢酸ビニル系の接着剤が用いられ、プラスチック相互の接着には融着、EVA系ホットメルトが主に用いられる。接着剤としては、通常の種類のものであれば何でも差し支えないが、高速塗布機を用いる際のさらに正確な加工工程は、接着剤の種類によって決められる。紙と紙、紙とプラスチックフィルムを貼り合わせるには、接着剤を基材(例えば紙)に塗布する時、多くは高速塗布機を使用している。
接着剤としては、酢酸ビニル系、エチレン/酢酸ビニル系接着剤が多く使用される。酢酸ビニル樹脂、エチレン酢酸ビニル共重合樹脂を主体とした、合成樹脂エマルジョンタイプの水性接着剤が、紙/紙用の接着、金属箔、プラスチックフィルム/紙用の接着等、各種用途に使用されている。接着剤の塗布性を制御するためには、粘度や粘性(例、チクソトロピック、ニュートニアン、ダイラタンシー)を制御することができる。また、保護コロイドとしてポリビニルアルコールを使用した酢酸ビニル樹脂のエマルジョンに対しては、無機および/または有機電解質を添加することにより粘性を制御して、「糊飛び」を防止する方法により接着性能を損なうことなしに、接着剤塗布時に「糊飛び」が発生しない接着剤とすることができる。
酢酸ビニル系重合体エマルジョンからなる接着剤としては、例えば、酢酸ビニル重合体を25〜30重量%、フタル酸-n-ブチルを5.0〜10重量%、水を55〜60重量%含むものをあげることができる。また、酢酸ビニル系接着剤および/またはエチレン−酢酸ビニル系接着剤100質量部に対して、界面活性剤を0.1〜10質量部添加してなる接着剤組成物が用いられる。界面活性剤の全部または一部が、アセチレンアルコール、アセチレングリコール、またはそれらのエチレンオキサイド付加物の1種または2種以上であることが好ましい。エチレン-酢酸ビニル樹脂エマルジョン接着剤は、エチレンビニルアルコール(EVA)と酢酸ビニルを共重合させた樹脂のエマルジョンを主成分とする水分散系接着剤である。酢酸ビニルモノマーに10〜30%のエチレンモノマーを混和し高圧下で乳化重合させ、エマルジョン化した白濁水溶液である。酢酸ビニル樹脂単体のエマルションよりも耐水性・耐候性・耐アルカリ性に優れ、また接着速度も速いため、製本・製袋等の分野、プラスチックシート等を使用したラミネート等合成樹脂を接着する用途にも使われる。
本発明では、紙、木、プラスチックフィルム等の張り合わせに好適に用いられる上記のごとき接着剤が使用されるが、この場合、特に高速塗布、具体的には90m/min以上の塗工速度で運転される塗工機において有効に使用される。なお、この90m/min以上という塗工速度は、300枚/分以上の速度に相当し、従ってかかる塗工速度の紙接着方法に好適に採用される。接着剤の高速塗布時に「糊飛び」が発生することなく、また塗布ムラも発生しない。
本発明に用いられる酢酸ビニル系接着剤および/またはエチレン−酢酸ビニル系接着剤は、酢酸ビニル、またはエチレンと酢酸ビニルをポリマー中の主成分とし、ポリビニルアルコール、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース等の水溶性高分子を保護コロイドとして乳化重合により合成したエマルジョン、またはこのエマルジョンに可塑剤、溶剤他を混合したものが好ましい。
上記酢酸ビニル系接着剤として使用する望ましいエマルジョンについて更に、詳述すると、(1)酢酸ビニルが50〜100質量%と、(2)アクリル酸メチル、アクリル酸エチル等のラジカル重合能を有する不飽和基含有モノマーの1種または2種以上が0〜50質量%とを乳化重合より合成したものである。酢酸ビニルが50質量%未満であると、望ましい粘性が得られず、接着剤塗布時に塗布ムラが発生する場合がある。
また、上記エチレン/酢酸ビニル系接着剤として使用する望ましいエマルジョンは、(1)エチレンが5〜35質量%と、(2)酢酸ビニルが50〜95質量%と、(3)アクリル酸メチル、アクリル酸エチル等のラジカル重合能を有する不飽和基含有モノマーの1種または2種以上が0〜45質量%とを乳化重合より合成したものである。エチレンが5質量%未満であると、エチレンの可塑化効果が得られない場合がある。また、35質量%を超えると、乳化重合反応が不安定になり、機械的に安定なエマルジョンが得られない場合がある。酢酸ビニルが50質量%未満であると、望ましい粘性が得られず、接着剤塗布時に塗布ムラが発生する場合がある。また、酢酸ビニルが95質量%を超えると、エチレンの可塑化効果が得られない場合がある。
乳化重合に用いられる保護コロイドとして、公知の各種の水溶性高分子が使用される。完全鹸化ポリビニルアルコール、部分鹸化ポリビニルアルコール、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、澱粉等の水溶性繊維素誘導体、ポリアクリル酸およびその塩、ポリメタクリル酸およびその塩、ポリアクリルアミド、ポリアクリル酸エステルの部分鹸化物等の合成高分子電解質等が挙げられる。保護コロイドの使用量は、モノマーに対して、通常は0.5〜30質量%、望ましくは2〜20質量%である。
乳化重合に用いられるラジカル重合能を有する不飽和基含有モノマーとして、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸メチル等のエチレン性不飽和モノカルボン酸エステル類、イタコン酸ジメチル、マレイン酸ジエチル、マレイン酸モノブチル、フマル酸モノエチル、フマル酸ジブチル等のエチレン性不飽和ポリカルボン酸エステル類、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸等のエチレン性不飽和モノカルボン酸類、イタコン酸、マレイン酸、フマル酸等のエチレン性不飽和ポリカルボン酸類、N−メチロールアクリルアミド等のN−メチロール基含有モノマー類、グリシジルメタクリレート等のエポキシ基含有モノマー類、2−ヒドロキシエチルメタクリレート等のアルコール基含有モノマー類、アクリルアミド等のアミド基含有モノマー類等が挙げられる。
ラジカル重合能を有する不飽和基含有モノマーの使用量は、酢酸ビニル系エマルジョンの場合は、モノマーに対して、0〜50質量%であるが、より好ましくは0〜40質量%である。一方、エチレン/酢酸ビニル系エマルジョンの場合は、モノマーに対して、0〜45質量%であるが、より好ましくは0〜30質量%である。
乳化重合には、公知のあらゆる乳化重合法を採用することができる。モノマーおよびその他の重合助剤(例えば、過硫酸アンモニウム等の重合開始剤、メルカプタン類等の連鎖移動剤、炭酸ソーダ等のpH調整剤、各種消泡剤他)を初期に一括添加してもよいし、連続的に添加してもよいし、その一部を重合中に連続または分割して添加してもよい。
乳化重合に用いられる重合開始剤として、過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウム等の過硫酸塩、2,2’−ジアミジノ−2,2’−アゾプロパンジ塩酸塩、アゾビスイソブチロニトリル等のアゾ化合物、クメンハイドロパーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイド、過酸化水素等の過酸化物が挙げられる。また、公知のレドックス系開始剤、例えば過硫酸カリウムと亜硫酸水素ナトリウム等も挙げられる。重合開始剤の使用量は、モノマーに対して、通常は0.1〜5質量%、望ましくは0.2〜2質量%である。
乳化重合を行う重合温度は、通常は10〜90℃、望ましくは50〜80℃である。重合時間は3〜20時間であることが望ましい。この重合は、窒素ガス等の不活性ガスの雰囲気中で行うのが望ましい。
このようにして得られた酢酸ビニル系接着剤、エチレン/酢酸ビニル系接着剤(エマルジョン)には、必要に応じ、可塑剤、溶剤等を混合してもよい。
可塑剤としては、ジブチルフタレート等のフタル酸エステル系可塑剤、トリエチルフォスフェート等のリン酸エステル系可塑剤、ジエチレングリコールモノフェニルエーテル等のポリオキシアルキレンモノフェニルエーテル類、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオールまたはそのエステル類等が挙げられる。
可塑剤添加量は、酢酸ビニルおよび/またはエチレン/酢酸ビニルエマルジョンに対して、通常は0〜30質量%、望ましくは0〜20質量%である。可塑剤添加量が30質量%を超えると、接着剤の皮膜強度が小さくなり、接着力が低下する場合がある。
溶剤として、(1)トルエン、酢酸メチル、酢酸エチル等の有機溶剤、または(2)メチルアルコール、エチルアルコール等のアルコール類、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン等の多価アルコール類、ブチルセロソルブ、プロピレングリコールモノメチルエーテル等のグリコールエーテル類等の水可溶性有機溶剤が挙げられる。溶剤添加量は、酢酸ビニルおよび/またはエチレン/酢酸ビニルエマルジョンに対して、通常は0〜40質量%、望ましくは0〜30質量%である。溶剤添加量が40質量%を超えると、接着剤の乾燥速度が遅くなり、初期接着力が低下する。
[分離線]
分離線は印刷線、ミシン目線、または半切り加工により形成されている。本発明の封筒は受取人がファイルとして再利用することをも目的とするものであり、封筒の形状からファイルを得るためにその一部を分離または切断することが必要である。分離を行う位置は予め封筒に設けられた縦分離線9aおよび9b並びに横分離線10に沿って切り離されるが、この分離線構造は最も簡単な手法として封筒の表面に印刷線を設け切り取り部分を示すことで最低限の目的を果たせる。
そのほか、本発明の封筒に用いる縦分離線9aおよび9bならびに横分離線10は切手等の分離線と同様な形態のミシン目線でもよいし、最近ではあらゆる分離線に用いられている半切り加工、所謂ハーフカット加工であることは利用者にとって至便である構造となる。また、打ち抜き加工でハーフカットに近い加工による構造も用いることができるが、封筒における縦分離線9aおよび9b並びに横分離線10についてその形成方法およびその構造を特定するものではなく、利用者が簡便に分離作業を行うことができれば如何なる加工方法、構造であってもよい。
ミシン目線の分離線は、通常、封筒の展開図を印刷したシートからその展開図に沿って切り出す際に設けられる。展開図に沿う切り出は、封筒の展開図の印刷と同時に行う方法もあり、印刷、切り出し、ミシン線目入れが一工程で行われる。ミシン目線には様々な態様がありその中から適宜選択できるが、例えば、打ち抜き機(ダイロール、打ちミシン等)で刃物(トムソン刃、回転刃等)をシートに押付けることによりミシン目線(刃物の打ち抜き痕)が形成される。分離線としてのミシン目線は比較的長いスリットを一定間隔で反復形成し、短いスリットが細かいピッチで形成されている例や、孔径の異なる孔の反復混在、孔とハーフカットの混在したミシン目線、分離後の切り口がザラザラしないマイクロミシン目線、切り口により指の損傷を防止したミシン目線等が例示される。分離線延長部22a、22bは、他の部分の分離線と同様にして設けられるが、この部分は、予め切断しておくことにより、分離線での分離切断が容易となる。また、図1の如き展開された表シー1トと裏シート2とを貼り合わせて封筒を形成した際に、裏シート分離線9aと表シート分離線9bが一致し、裏シート2と表シート1に設けた横分離線10が一致するように各分離線を設けておく。
[結合部および/または接合部の形成]
結合部および/または接合部は、溶着および/または接着剤による接着により形成されている。
結合部は、表シートと裏シートを結合または接着することにより形成されている。表シートと裏シートとの結合により結合部の形成には、通常、シートから封筒を完成する前に封筒の内面となる適宜位置に接着剤層を形成しておいて封筒の完成時には結合部を形成するか、封筒を完成させた後に表シートを裏シートとを融着させる等により結合部を形成することができる。
接合部は、封筒の内部形状を規制させるために形成されるものであり、切り取り作業後はファイルに残らないようにしなければならない。したがって、接合部は完成した封筒の端部と分離線との間に設けられ、その構造は、一または複数の連続した線状、帯状であってもよく、不連続の線、間隔をあけたスポットの列であってもよい。接合部は、封筒の開口部から下方に向けて収納部が狭まるように設けることが好ましい。そうすることにより、開口周辺は広いため封筒内に収納物を挿入するには容易であり、収納後は、特に、収納物の下端部分が結合部により動きを制限されるため、収納物の移動等により収納物や封筒が破損されることが防止できる。
結合部と接合部は同一の手段により形成する場合は同一の工程で、好ましくは同時に行うことができる。接合部は、側部端の結合部と一体に形成することができ、その場合、接合部は、例えば、表シートまたは裏シートの側部端に横接着片を設けるとともに、横接着片、または横接着片および上部端には複数の切り欠き部を設けることにより形成される。
また、接合部は、側部端結合部の形成に用いた接着剤と同一接着剤で接合して設けることができる。その好ましい態様は、接合部が、側部端結合部および下部端結合部の形成に用いた接着剤と同一接着剤でかつ同一の連続した線状の糊線を接合して設けたもの、好ましくは高速塗布機により、側部端結合部と接合部および下部端結合部を形成するための連続した線状の糊線を塗布する。接合部を形成するための連続した線状の糊線は、縦分離線に近接した位置に塗布される。
[ダイレクトメール等用の封筒としての使用]
本発明の封筒は、郵便やメール便用に使用する場合には、住所、あて先人の名前を印刷したラベルを表に貼り付けることができるが、封筒の表面および裏面には広い余白があるので様々に利用される。例えば、ファイルの表面となる封筒表面シートは透明に形成して内容物を確認できるようにし、裏面は全面に広告を印刷することができる。また、スポンサーの広告、宣伝を一部に印刷した格安の封筒兼ファイルとして販売することも可能である。ファイル表面には、鉛筆、筆、ペンによるメモ書きができるように、白色の筆記可能面を一部に設けておくと便利である。このようにして、封筒の再利用に便利な機能を付加することにより、ダイレクトメールの受取人による開封率を向上させ、通信販売や宣伝効果を増進されることができる。
本発明の封筒は、一つのアドレスで発送者から別のアドレスで受領者へ種々のアイテムを発送するために利用可能である。受領者のアドレスは封筒に直接印字されるか、感圧ラベルの形態で貼付されてもよい。この種のラベルは通常単一の発送者から複数の受領者へ一括でアドレス印字を可能にする列状またはシート状の複数のラベルであることが一般的である。典型的なラベル・シートは、通常下に敷かれる剥離ライナーに接着剤で接着された数枚のラベルを含んでいる積層体であって、通常感圧ラベルと呼ばれている。ラベルは、最初は、ライナー上の上面部に積層されており、ラベル裏面上の接着剤はライナーの正面側のシリコーン剥離剤と弱い接着を提供している。書信のアドレスは適切なプリンターで個々のラベル上に印字され、次に、ラベルは個々にライナーから剥離され、ラベルの裏面上に見られるのと同一の接着剤を使用して対応する封筒に貼付される。
封筒が透明な素材あるいは窓あき封筒の場合、メールオーダーDM発送、イベントや入会案内書等の発送、利用券や優待券の発送等の場合に、同一の連続フォームに顧客の宛て名と連絡内容を同時に印字し、封筒にこの連続フォームと前もって印刷してある他の印刷物を必要に応じて同封し、連続フォームに印字された宛て名欄が封筒あるいはその窓を通して見えるようにして郵送することが一般的である。また顧客に対して、イラスト、地図等の画像情報を送付する場合は、前もって封筒、メールフォームあるいは同封印刷物に印刷機によって印刷している。
[本発明の封筒の具体的説明]
本発明の封筒の基本的な構造については述べたので、さらに詳細に具体的に説明する。
まず、図2から図4に記載された封筒の例を説明する。
[具体例1]
本発明の封筒の展開図を図3に示す。連続した表シート1と裏シート2を有し、表シート1の側部端には接着片3aおよび下部端には底接着片3bを有し、かつ、表シート1の上部端には封緘片4を持つ封筒において、裏シート2の上部端に複数個の上部切り欠き部8aを設け、表シート1の側部端に設けられた横接着片3aにも複数の横切り欠き部8b設ける。上部切り欠き部8aおよび横切り欠き部8bの形状は図によれば台形としているが半円型はもちろん三角型や楕円形でも支障なく、切り欠き数についても本発明に示した数に限定することなく自由に設計できる。
裏シート2の下部端12から裏シート2の上部端11の近傍に至る裏シート側端13に並行した裏シート縦分離線9aを設け、裏シート縦分離線9aと直角の角をなし、裏シートの縦分離線9aと連続して裏シート2の上部端11の近傍と表シート1の封緘部折り線6aの近傍に、裏シート2の上部端11と表シート1の封緘部折り線6aに並行した横分離線10を設け、横分離線10と直角をなしこれに連続する縦分離線9bを設ける。表シート縦分離線9bは、表シート1の横接着片3aの縦折り線5の近傍に、表シート1の底接着片3bの端部に至るまで縦折り線5と並行に設けられている。横分離線10は封緘片4により覆われない位置に、また縦分離線9a、9bは横接着片3aにより覆われない位置に設けることが好ましい。
表シート1の封緘片4および底接着片3bならびに裏シート側部端13近傍の内面には接着面7が設けられ接着剤が塗布または貼付される。図4には接着剤を設けた封筒の内面を示す。本発明における接着剤に関する材料は、澱粉糊や化学糊は勿論両面テープ等堅固に接着できるものでもよく適宜選択して用いられる。図4における展開図から封筒を組み立てるには、まず、横接着片3aを折込みその上に裏シート2を縦折線5で折り曲げ横接着面7を横接着片3a上に重ねる。こうすることにより、接着面7の一部は横接着片3aと接着し、他の部分は横切欠き部8bを透して表シート面に接着し、接着面7が表シート面と接着した部分は、本発明の結合部に相当する部分となり収納物の移動空間を規制する。次いで底接着片3bを折り曲げ裏シート上に接着させて封筒が完成する。
図5には展開図を組み立てる途中の、底接着片3bを折り曲げて接着する前の未完成の状態を示す。すなわち、図5は本発明の封筒を筒型に一次加工した図であり、横接着片3aを表シート1の内側に縦折り線5に沿って折り込み、裏シート2を表シート1と裏シート2の境界に設けられた縦折り線5を接線として折りたたみ、横接着片3aの外面と裏シート2の裏シート側端13の内面に設けられた接着面7が接着された状態を示すものである。
次に、横接着片3aの外面と裏シート2の裏シート側端13の内面が接着され、筒型の性状を成し、次いで底接着片3bを内側に折り、接着剤により裏シート2に接着されて封筒が構成される。横接着片3aの切り欠き部8bを通じて表シート1の内面と裏シート側端13に設けられた接着面7が表シート1の内面に接着されて接合部を形成することにより、本発明の封筒の横幅寸法が狭窄された状態になり、内包される書面等は表シート1の横接着片3aの端部の内側に留まり、それより外部には到達しないこととなる。
上部切欠き部8aは封緘片4により開口部を封鎖する際に横接着片3aと同様に封筒内の上部空間を規制することとなる。従って、図3から図5に示した構造の封筒は、横および上部の空間を接着により規制している。
これは、本発明の、接合して接合部を形成する接着剤が、上記の分離線を有する封筒展開シートに、結合部を形成する接着剤と一体に形成されている一例である。
差出人は本発明の封筒を用いて受取人に届けるべく用意した内包物(書面等)を収納後、上部の封緘片4を接着させることによりダレクトメール等の郵便物とする。一方、受取人は、本発明の封筒の分離線9aおよび分離線9b並びに分離線10に沿って切り離すことにより内包物を破損することなく取り出すと共に、分離線9a、9bおよび分離線10より分離された本体部分をファイルとして再利用することができる。
[具体例2]
他の具体例について図6を用いて説明する。この例は、横接着片、下接着片を設けることなく、裏シートの側端部に接着面14、下端部に接着面15、裏シート上端には上部切欠き部8aを設けた封筒である。裏シート縦分離線9aと裏シート側端に設けた側部接着面14との間には結合部を形成する縦線糊部23の接着剤が上端から下端に渡って単数または複数の線状に形成されている。こうした線状の結合部は、封筒を完成した後に溶着等により生成してもよい。
封筒を形成するために、裏シート2の裏シート側部端13の近傍には側部接着面14が、裏シート下部端12の近傍には下端接着面15が設けられ、この接着面には接着剤が塗布または貼付されているが、側部接着面14および下端接着面15は表シート1側に設けることもできる。
[具体例3]
他の形態の接合部を設けた例としては図7に示すような、裏シート側部端13近傍に設けられた側部接着面14から直角方向に立て折り線5(封筒内部)に向かう複数の横線糊部17を設け、横線糊部17には接着剤が塗布または貼付されている。これは、本発明の、接合して接合部を形成する接着剤は、上記の分離線を有する封筒展開シートに、側部端の連続した線状の結合部形成接着剤から内方に向かう複数の線状に形成されている一例である。
横線糊部17と側部接着面14は同じ材質の接着剤を使用して同時に形成してもよい。
横線糊部17は、前記に記載した側端接着面14および下端接着面15が表シート1に設けられた場合には該溶着部17を表シート1側に設けることも可能である。接着剤に関する材料は、澱粉糊や化学糊は勿論両面テープ等堅固に接着できるものであればよく、また、溶着による接合でもよい。
図7の例では、表シート1の側部端内面と、裏シート2の裏シート側端13近傍に設けられた側部接着面14が接着され、表シート1の下部端内面と、裏シート下部端12の近傍に設けられた下端接着面15が接着されると封筒が作成される。これと同時に横線糊部17も表シート部内面と接着され、封筒の横幅寸法が狭窄された状態になり、内包される書面等は裏シート2の横線糊部17の内側に留まる。横線糊部17の長さ、設置個数は収納物の大きさに合わせて適宜決定できるし、傾斜させた線状とすることもできる。
[封筒の高速作成]
本発明の封筒を作成には例えば以下に記載の高速自動封筒作成装置が使用される。封筒の作成には、印刷工程や封入工程を付属させることができる。
例えば、封筒用紙を供給する給紙部と、この給紙部から送られた封筒用紙に対して予め設定した位置に接着剤を付着させる接着剤付着部と、この接着剤付着部から送られた一枚の封筒用紙を第一設定位置に位置決めし、長手方向の第一折部と第二折部を順次折返すことにより封筒用紙を接着する用紙折り畳部を備えた自動封筒作成装置や、ソースロールからレーザプリンタにウエブを供給し、住所、氏名および区分コードのような所定の封筒情報がプリンタによって所定の位置でウエブに印刷される。その印刷されたウエブは、プリンタから出力ロールに送られ、出力ロールは所定の印刷位置を検出する封筒切断および折り畳装置に取り付けられる。その後、印刷されたウエブは所定の位置で切断され、個々の封筒の形状に折り畳まれる。切断および折り畳の前には、エンボスのようなエンハンスメントを印刷されたウエブに対して行なうことができる各封筒の配列を維持しながら、封筒に関する可変情報を連続的に封筒に印刷する封筒製造システムが挙げられる。
[高速封入封緘装置]
本発明の封筒は、次に例示されるごとき開封装置を利用した用紙封入封緘装置により書類等の高速封入が可能となる。
封筒を搬送する第1の搬送ローラと第2の搬送ローラのうち、封筒搬送方向上流側に位置する第1の搬送ローラにより、第2の搬送ローラよりも高速で封筒を搬送させることにより封筒に撓みを発生させて封筒フラップの先端を封筒本体面から開き、さらにそのフラップを当接部材に当接させて完全に開かせる封筒フラップ開き装置。
袋体が搬送される速度に同期させて牽体を走行させる走行手段と、牽体に取付けられた吸着パッドを前記袋体に対して昇降させる吸着手段と、牽体に取付けられた爪を袋体の開口に進退させる掛止手段とを備え、掛止手段が前記爪を袋体の開口から後退させた状態で、吸着手段が吸着パッドを下降することにより、開口の上縁部を吸着パッドに吸着させ、吸着手段が吸着パッドを上昇することにより、吸着パッドに吸着された上縁部を引上げた状態で、掛止手段が爪を開口に進入させる開口の上縁部を有する袋体が搬送される行程で袋体の開口を広げる袋拡開装置。
次々に封入せんとする後続封筒を封筒の開口部におけるフラップを上にした状態で、次に封入せんとする封筒の上から重ねて載置すること、それら封筒を最下の封筒フラップ下面から支持するフラップ支持板を設けたこと、それら封筒の底部端縁を一枚毎にネジ溝内で分離支持し、回転することで最下の封筒を順次と開放する底部支持スクリュウを設けたこと、用紙が通過し次の用紙が到来するまでの間に搬送路の下側から上昇作動して最下の封筒開口部に吸着してから下降し該封筒を開口状態にする吸着開口機構を設けたこと、以上の通り構成した用紙の搬送方向下手端に係合したフィンガ−の推進により、搬送路上で開口状態にある封筒へ該用紙を封入する用紙封入封緘装置。
次に、本発明を実施例に基づいて説明するが、本発明は以下の実施例により何ら限定されるものではない。
本実施例の封筒は図1に示す。
分離線がミシン目線である本発明の封筒は下記の2種類の方法で製造することができる。好ましい実施態様である封筒展開シートの図面である図1は下記(1)のラインで製造された。
(1)印刷→打ち抜き(分離線を同時形成)→製袋(例、線糊3本の形成と折り)
(2)印刷と打ち抜き(分離線を同時形成)を同時(インラインカッティング)→断裁→製袋(例、線糊3本の形成と折り)
上記の(1)と(2)の違いは、(1)の打ち抜きはアップダウン木型(ベニヤ板に刃物を埋め込んで作る木型)を使用する。1時間当たり最高速度6,000枚である。一方、(2)の印刷と同時に打ち抜くのはロータリー 型であり、ロータリー型は金属を腐食させて刃を形成するものである。それをマグネットシリンダーに巻きつけ装着してカウンター胴との間で打ちぬかれる。上記の(1)は一旦紙が停止し、アップダウンで打ち抜くのに対し、(2)はロータリーなのでノンストップである。全部を打ち抜くとばらばらになるので一部を残しておく。そこを断裁して全体を分離させる。1時間当たり最高速度12,000枚である。上記の(1)および(2)は、製袋は同じ行程である。打ち抜いた紙を専用機械(高速塗布機)にて、例えば、線糊3本14,15,16(23)を引いて(図1参照)、折られてプレスするとでき上がりとなる。
図1で示される封筒展開シートの封筒の構造などについては段落[0017]および[0018]において説明したとおりである。なお、図1の線糊3本14,14,16(23)は、酢酸ビニル系重合体エマルジョンからなる接着剤(酢酸ビニル重合体を25〜30重量%、フタル酸-n-ブチルを5.0〜10重量%、水を55〜60重量%)を用いて巾1mm強の糊線(まず15,続いて14と16)が塗布される。それらの糊線は、折り工程で接着あるいは接合後は2〜3mm幅の結合部および接合部23を形成した。
本実施例の封筒は図2に示す。連続した表シート1と裏シート2を有し、表シート1の側部端には横接着片3aおよび下部端には底接着片3bを有し、かつ表紙1の上部端には封緘片4を持つ封筒である。この封筒には3方の周囲を容易に切り取ることができるようにするために連続したミシン目9a、10、9bが設けられている。このミシン目は、裏シート2の下部端12から裏シート2の上部端11の近傍に至る裏シート側端13に並行した裏シート縦ミシン目9aを設け、裏シート縦ミシン目9aと直角をなし、裏シート縦ミシン目9aと連続するように裏シート上部端11の近傍と表シート1の封緘部折り線6aの近傍に、裏シート上部端11と表シート1の封緘部折り線6aに並行した横ミシン目10を設け、横ミシン目10と直角をなし、横ミシン目10と連続とするように表シート1の横接着片3aの縦折り線5の近傍に、該表シート1の底接着片3bの端部に至る縦折り線5と並行に表シート縦ミシン目9bを設けてある。
表シート1と裏シート2を重ね合わせ封筒を形成した場合には、表シートと裏シートのミシン目は重なり合うように設けられて周辺端部をミシン目から切り離すことにより表シートと裏シートを同時に切り取ることができる。また、横ミシン目10は、表シート横端部または裏シート横端部までに達するミシン目延長部22a、22bを設けることにより切り取り作業の最初を容易にし、また切り取り位置を間違えることがないように設けられている。
表シート縦ミシン目9bには、封筒から3方の外周を切り取りファイルとして使用する際に、収納した書類等を取り出しやすくするための切り込み部20を設け、また、表シート縦ミシン目9bの封緘折線6の近傍に切り込み部21を設けることにより、ファイルを開ける際の力を分散させてファイル下部端の結合部を損傷することを防止しすることができる。これらの切り込み部は表シートを切断することにより設けられている。表シートの縦ミシン目9bと縦折線5との間には、封筒を組み立てた場合に裏シート2と接着して収納物の移動を規制する接合部23が縦方向に直線状に縦ミシン目9bに平行した接着剤線として形成されている。
図8に示す本実施例は結合部23を開口部から封筒の底部に向けて傾斜した直線状に接着剤面(結合部)23を表シート1に設けた例である。封筒の上端部では全面が開口し、下部に至るに従って収納部分が狭く形成されている。この封筒に収納物、例えば、本を入れると、下端部が結合部23と接触して移動が妨げられ、上端部の移動する範囲は結合部23により限られるため、本の端部が破損するとか、封筒が破れる等の危険が少なくなり、収納物の配送に便利となる。また、封筒の破損が防止されると、封筒を使用した後のファイルとしての使用可能性が向上し資源の有効利用に貢献することができる。
図9に示す本実施例は、結合部23を一連の複数のスポットを傾斜させて設けた例である。一連のスポットも実施例3の斜め直線と同様の作用効果を発揮する。図9には、シートから封筒の展開図を切り出す際にスポット状に接着剤を塗布しているが、実施例3および4に記載された構造の結合部23を形成するには、接着剤を使用することなく封筒が完成した後に表シートを裏シートの溶着操作によって形成することがプラスチックシートを使用して例では簡便である。
図10に示す本実施例は結合部23を横接着面7と一体として形成したものであり、接着面7は下部に至るほど広くなり、表シートと裏シートを接着して封筒とした際に、下方が狭くなった収納空間を形成する。
図11に示す本実施例は、切欠き部8bを設けることにより実施例5と同様に下方が狭くなっている収納空間を形成するものである。表シートに設けた横接着片3aは、下部折線6b方向に幅広とし、複数の切欠き部8aを設けている。横接着片3aを内側に織り込みその上に裏シート2の接着面7を当接することにより切欠き部分を透して裏シートと表シートが接着した部分が順次封筒の内側に位置することにより封筒の収納空間を制限する。このようにした表シートと裏シートの接着は、封筒の材質が熱可塑性樹脂であれば熱による融着が可能となる。
本発明は、書面や刊行物の郵送、パンフレット類の手渡し宣伝等に使用した封筒が本来の目的を完了した後に封筒の不要部分を切り離すことによりファイルとして再活用できるようにすると共に、封筒としての収納物の保持機能を向上させた封筒を提供することに特徴を有するものであり、封筒を別の目的のために利用できることは、ダイレクトメールとして送付した封筒が開封される機会を増加することになり宣伝効果をいっそう推進することができる。またはイルに変換された封筒は鉛筆等による記入領域を有するため利用価値を向上し使用される可能性が高くなる。さらに、本発明により、再使用の用途が少なく破棄されることが多かった封筒類の再利用の途が開け資源の無駄遣いの解消に寄与することができる。
1 表シート
2 裏シート
3a 横接着片
3b 底接着片
4 封緘片
5 縦折り線
6a 上部折り線
6b 下部折り線
7 接着面
8a 上部切り欠き部
8b 横切り欠き部
9a 裏シート縦分離線、裏シート縦ミシン目
9b 表シート縦分離線、表シート縦ミシン目
10 横分離線、横ミシン目
11 裏シート上部端
12 裏シート下部端
13 裏シート側端
14 側部接着面
15 下部接着面
16 縦線糊部
17 横線糊部
20、21 切欠き部
22a、22b 分離線延長部、ミシン目延長部
23 接合部
24 表シート側端
25 表シート下部端

Claims (18)

  1. 封筒の表面および裏面を構成する連続した表シートと裏シートからなり、その表シートの上部端には封緘片を持った一枚の封筒展開シートを折って、表シートと裏シートがその側部端で一体化した側部端結合部を形成し、表シートと裏シートがその下部端で一体化した下部端結合部を形成して組み立てた封筒であって、封筒の上側および右側の端部を封筒本体から切り離すことができる分離線を有し、かつ、側部端結合部と分離線の間に表シートと裏シートとを接合した接合部を設けたことを特徴とする、分離線に沿って分離するとファイルが形成できる封筒。
  2. 分離線が、(1)裏シート側端の近傍に、裏シート側端と並行に下部端から上部端の近傍に至る裏シートの縦分離線、(2)前記(1)と直角をなし、かつ、連続するように裏シート上部端の近傍と表シートの封緘部折り線の近傍に、裏シート上部端と封緘部折り線に並行した横分離線、および(3)前記(2)と連続して、かつ直角をなし、前記(1)の縦分離線と重なり合うように、表シート側端の近傍に、表シート側端と並行に表シート下部端に至る表シートの縦分離線からなり、該封筒の上端部および側部端を分離線に沿ってL字状に切り離すことができるようになっている、請求項1に記載の分離線に沿って分離するとファイルが形成できる封筒。
  3. 結合部および/または接合部が、溶着および/または接着剤による接着により形成されている請求項1または2に記載の分離線に沿って分離するとファイルが形成できる封筒。
  4. 分離線が、封筒展開シートに、印刷線、ミシン目線、または半切り加工により形成されたものである、請求項1ないし3のいずれかに記載の分離線に沿って分離するとファイルが形成できる封筒。
  5. 封筒の内部空間が、接合部により上部端から下部端の方向に向かって、同一間隔で狭められている、または順次狭められている請求項1ないし4のいずれかに記載の分離線に沿って分離するとファイルが形成できる封筒。
  6. 接合部が、上記の分離線を有する封筒展開シートに塗布した連続した線状、断続した複数の線状、点状または帯状の形状の接着剤を接合して設けたものである、請求項1ないし5のいずれかに記載の分離線に沿って分離するとファイルが形成できる封筒。
  7. 接合部が、上記の分離線を有する封筒展開シートに、結合部の形成のための接着剤の塗布と同一工程で塗布された接着剤を接合して設けたものである、請求項6に記載の分離線に沿って分離するとファイルが形成できる封筒。
  8. 接合して接合部を形成する接着剤は、上記の分離線を有する封筒展開シートに、側部端結合部の形成のための接着剤の塗布と同一工程で同一接着剤を用いて同時に塗布されたものである、請求項7に記載の分離線に沿って分離するとファイルが形成できる封筒。
  9. 接合して接合部を形成する接着剤は、上記の分離線を有する封筒展開シートに、結合部を形成する接着剤と一体に形成されている請求項8に記載の分離線に沿って分離するとファイルが形成できる封筒。
  10. 接合して接合部を形成する接着剤は、上記の分離線を有する封筒展開シートに、結合部を形成する接着剤と同一接着剤でかつ同一の連続した線状の糊線に形成されたものである、請求項8に記載の分離線に沿って分離するとファイルが形成できる封筒。
  11. 高速塗布機により、側部端結合部と接合部および下部端結合部を形成するための連続した線状の糊線を塗布する、請求項10に記載の分離線に沿って分離するとファイルが形成できる封筒。
  12. 接合部を形成するための連続した線状の糊線は、縦分離線に近接した位置に塗布される請求項10または11に記載の分離線に沿って分離するとファイルが形成できる封筒。
  13. 接合して接合部を形成する接着剤は、上記の分離線を有する封筒展開シートに、側部端の連続した線状の結合部形成接着剤から内方に向かう複数の線状に形成されている請求項8に記載の分離線に沿って分離するとファイルが形成できる封筒。
  14. 接合して接合部を形成する接着剤は、上部端から下部端方向に同一間隔になっている、または幅が広くなっている側部端の結合部形成接着剤と一体に形成されている請求項8に記載の分離線に沿って分離するとファイルが形成できる封筒。
  15. 接合部が、表シートまたは裏シートの側部端に横接着片を設けるとともに、横接着片、または横接着片および上部端には複数の切り欠き部を設けることにより形成されている、請求項14に記載の分離線に沿って分離するとファイルが形成できる封筒。
  16. 横接着片が、上部端から下部端方向に幅が広くなっている請求項15に記載の分離線に沿って分離するとファイルが形成できる封筒。
  17. 封筒の表面に情報記載欄を設けてある請求項1ないし16のいずれかに記載の分離線に沿って分離するとファイルが形成できる封筒。
  18. 請求項1ないし17のいずれかに記載の分離線に沿って分離するとファイルが形成できる封筒からなる、分離線に沿って分離するとファイルが形成できるダイレクトメール用封筒。
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