JP2011218837A - 車両用駆動装置の取付装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】マウントへの取付位置がその幅方向に隔離した位置に設定される車両用駆動装置の取付装置において、アクスルケースを構成するカバーにかかる負荷を低減することができる車両用駆動装置の取付装置を提供する。
【解決手段】、ブラケット24は、カバー20の内周部に締結される第1ボルト40と、そのカバー20の周縁部を貫通してケース18に締結される第2ボルト42とによってそのカバー20に固定されるものである。このようにすれば、第2ボルト42がケース18に締結されることで、ブラケット24から入る荷重がケース18にもかかるため、カバー20にかかる荷重が低減される。また、第1ボルト40と第2ボルト42との間の距離を大きくとることができるため、トランスアクスル10の車両への搭載時に第1ボルト40の締結部よりカバー20に作用するブラケット取付部作用荷重F2も低減される。
【選択図】図4

Description

本発明は、車両用駆動装置の取付装置に関するものである。
車両において、駆動源より発生する駆動力を駆動輪へ伝達する車両用駆動装置が搭載されている。上記車両用駆動装置は、外部がケースで覆われており、ケースに接続されているブラケットを介して車両フレームに搭載される。例えば特許文献1に記載の駆動装置がその一例である。特許文献1では、トランスアクスル6(駆動装置)の上にインバータ1を別体で搭載した構造において、インバータ1の底面を底面ブラケット3に締結し、その底面ブラケット3を車両フレームに前面ブラケット5を介して締結する技術が開示されている。また、特許文献2には、駆動装置の上方にインバータが搭載される構造において、インバータケース46を駆動装置ケース10に対して一体化する技術が開示されている。
特開2006−121825号公報 特開2001−119898号公報
ところで、特許文献2に示すように、車両用駆動装置の上にインバータが一体的に搭載される構成においては、特許文献1のようにインバータの底面に底面ブラケットを設けることはできない。また、車両用駆動装置の上部にインバータが搭載されるため、車両用駆動装置のマウント取り付け位置を駆動装置の上方に設置することができず、インバータの側方に必要とされる空間を形成するように車両用駆動装置に対して幅方向に突き出した位置に設定する必要が生じる。図7は、インバータが車両用駆動装置100の上に備えられる構成における車両用駆動装置100のマウント取付位置Xを示している。なお、図7において、太実線は、主な部材の境界面を示している。図7に示すように、車両用駆動装置100を保護するアクスルケース102は、ハウジング104、ケース106、およびカバー108の3つの部材で構成され、それぞれ図示しないボルトで締結されることで、一体的に構成されている。また、アクスルケース102の上方にインバータを保護するインバータケース110が接続されている。上記のようにインバータが車両用駆動装置上方に搭載されるに従い、車両用駆動装置100を車両フレームに接続するマウント取付位置Xがブラケット112によって所定のオフセット量L1だけ幅方向に飛び出した位置に設定される。
図8に、従来のアクスルケース102とブラケット112との接続機構を簡略的に示す。従来では、図8に示すように、ブラケット112がボルト114、116によってカバー108に締結される構造となっていた。上記のように構成される場合、マウント取付位置Xにおいて、車両用駆動装置100の自重によるマウント入力荷重F1がかかり、さらにマウントオフセット量L1に比例したモーメントM(=F1×L1)が発生する。また、このモーメントMに基づいて、ブラケット取付部118には、作用荷重F2(=F1×L1/L2)が作用する。なお、L2は、図8においてボルト114とボルト116との距離L2(支持スパンL2)に対応する。上記モーメントMおよびブラケット取付部118に作用する作用荷重F2が大きくなると、カバー108にかかる負荷が大きくなるため、カバー108の強度が低下する可能性がある。これに対して、マウントオフセット量L1を小さくすればモーメントMが小さくなるが、マウントオフセット量L1を小さくすると、例えばインバータが干渉するなどの問題が発生するため、マウントオフセット量L1の低減には限界がある。また、支持スパンL2を大きくとれば、作用荷重F2が小さくなるが、その背反としてカバー108が大型化するなどの弊害が生じるため、支持スパンL2を大きく取るにも限界がある。上記より、インバータが上部に搭載された車両用駆動装置100を車両に搭載するに際して、マウントオフセット量L1を設定する必要が生じるに従い、マウントオフセット量L1に応じたモーメントMが発生すると共に、ブラケット取付部118にかかる作用荷重F2が増加するため、カバー108にかかる負荷が大きくなり、カバー108の強度が低下する問題があった。
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、マウントへの取付位置が車両用駆動装置の幅方向に隔離した位置に設定される車両用駆動装置の取付装置において、アクスルケースを構成するカバーにかかる負荷を低減することができる車両用駆動装置の取付装置を提供することにある。
上記目的を達成するための、請求項1にかかる発明の要旨とするところは、(a)所定の幅寸法を有し幅方向の少なくとも一方の端面が開口するケースとそのケースの開口を塞ぐようにその開口に固定されるカバーとを含んで構成されるアクスルケースと、そのカバーに固定され、そのカバーから前記ケースの幅方向に所定距離だけ離れた位置に設定されたマウントへの取付位置に延設されたブラケットとを、備える車両用駆動装置の取付装置であって、(b)前記ブラケットは、前記カバーの内周部に締結される第1のボルトと、そのカバーの周縁部を貫通して前記ケースに締結される第2のボルトとによってそのカバーに固定されることを特徴とする。
また、請求項2にかかる発明の要旨とするところは、請求項1の車両用駆動装置の取付装置において、インバータが前記ケースの上に設けられていることを特徴とする。
また、請求項3にかかる発明の要旨とするところは、請求項1または2の車両用駆動装置の取付装置において、(a)前記ブラケットは、前記カバーに固定される固定部と、その固定部の上端に連結され前記ケースの幅方向に伸びるオフセット部とを備え、(b)その固定部は、前記カバーの表面に接した状態で配置されて前記第1のボルトおよび第2のボルトによって固定されるものであり、(c)前記第2のボルトは、その固定部とそのオフセット部との連結部近傍において前記ケースと前記カバーの合わせ面に対して垂直方向に締結され、(d)前記第1のボルトは、その第2のボルトよりも下方においてその第2のボルトと平行に締結され、(e)前記第1のボルトと前記第2のボルトとの距離が、前記所定距離の0.66倍の値よりも大きく設定されることを特徴とする。
また、請求項4にかかる発明の要旨とするところは、請求項3の車両用駆動装置の取付装置において、前記ブラケットの前記固定部と前記オフセット部とは、ボルトによって結合された別部材で構成されることを特徴とする。
請求項1にかかる発明の車両用駆動装置の取付装置によれば、前記ブラケットは、前記カバーの内周部に締結される第1のボルトと、そのカバーの周縁部を貫通して前記ケースに締結される第2のボルトとによってそのカバーに固定されるものである。このようにすれば、第2のボルトがケースに締結されることで、ブラケットから入る荷重がケースにもかかるため、カバーにかかる荷重が低減される。また、第1のボルトがカバーの内周部に締結されるので、第1のボルトと第2のボルトとの間の距離を大きくとることができ、第1のボルトの締結部よりカバーに作用する作用荷重も低減される。したがって、カバーにかかる負荷が低減され、カバーの強度低下が抑制される。
また、請求項2にかかる発明の車両用駆動装置の取付装置によれば、インバータが前記ケースの上に設けられているため、車両用駆動装置を車両側に組み付けた際に配線等の周辺機器を配置する空間が必要となる。これに対して、マウントへの取付位置がカバーからケースの幅方向に所定距離だけ離れた位置に設定されるので、その空間を確保することができる。
また、請求項3にかかる発明の車両用駆動装置の取付装置によれば、第1のボルトと前記第2のボルトとの距離が、前記所定距離の0.66倍の値よりも大きく設定されるため、第1のボルトと第2のボルトとの距離が大きくなり、第1のボルトが締結されることによってカバーに作用する荷重が低減され、カバーの強度低下が抑制される。
また、請求項4にかかる発明の車両用駆動装置の取付装置によれば、前記ブラケットの前記固定部と前記オフセット部とは、ボルトによって締結された別部材で構成されるため、車両用駆動装置を組付ける際、オフセット部が車両側の部材と干渉して組付が困難な場合、オフセット部を外した状態で車両用駆動装置を所定の組付位置に移動させ、その後にオフセット部をボルトによって接続することで、組付性を向上させることができる。
本発明が適用されたトランスアクスルの概要を示す図である。 図1のトランスアクスルを矢印A側から見た矢視図である。 図2のトランスアクスルにおいて、一点鎖線Bで示す切断線で切断した断面を簡略的に示す図である。 図3のブラケットの締結機構をさらに簡略的に示す図である。 トランスアクスルにブラケットが固定される他の態様を示すものである。 図5においてトランスアクスルを矢印C方向から見た矢視図である。 インバータが車両用駆動装置の上に備えられる構成における車両用駆動装置のマウントへの取付位置を示すものである。 従来のアクスルケースとブラケットとの接続機構を簡略的に示す図である。
ここで、好適には、車両用駆動装置は、上部にインバータが搭載されるハイブリッド形式の車両或いは電気自動車に適用される。
以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の実施例において図は適宜簡略化或いは変形されており、各部の寸法比および形状等は必ずしも正確に描かれていない。
図1は、本発明が適用されたトランスアクスル10(本発明の車両用駆動装置に対応)の概要を示す図である。また、図2は、図1のトランスアクスル10を矢印A側から見た矢視図である。なお、図1および図2において太い実線は、主な部材の境界を示している。トランスアクスル10は、ハイブリッド形式のトランスアクスルであってトランスアクスル10内の図示しない電動機に電力を供給するインバータ12が上部に搭載されている。なお、図1に示すトランスアクスル10の状態は、車両へのマウント時(搭載時)の姿勢に対応しており、図1において矢印Vの方向が鉛直方向Vを示し、矢印Hの方向が水平方向Hを示している。
トランスアクスル10の外部を覆うアクスルケース14は、ハウジング16、ケース18、およびカバー20の3つの部材で構成されている。ハウジング16は、その両端が開口されるように形成おり、その一端がケース18と接続されている。なお、ハウジング16の他端には、図示しないエンジンが接続される。インバータ12は、外部がインバータケース22によって覆われており、ケース18の上に直接搭載されている。ケース18は、水平方向Hと平行に所定の幅寸法を有するように形成され、さらに、その両端が開口されるように形成されている。そして、そのケース18の一端にはハウジング16の一端が接続され、他端にはカバー20がその開口を塞ぐように接続されている。本実施例では、図1において、ケース18の幅寸法と平行な方向(水平方向Hと平行な方向)を、ケース18の幅方向と定義し、本発明のケースの幅方向に対応している。
カバー20には、トランスアクスル10とマウントへの取付位置Xとの間に介装されるブラケット24が接続されている。ブラケット24は、カバー20に固定される固定部26と、一端がその固定部26の上端に連結され他端がケース18の幅方向に伸びるオフセット部28とによってL字状に形成され、その両側が三角形状の補強部30によって補強されている。ブラケット24の固定部26は、長方形形状を有し、カバー20の表面に接した状態で配置され、後述する第1ボルト40(本発明の第1のボルト)および第2ボルト42(本発明の第2のボルト)によってカバー20に固定される。ブラケット24のオフセット部28は、長方形形状を有し、その一端が固定部26の上端に連結され、固定部26に対して略直角にカバー20からケース18の幅方向に所定距離だけ離れた位置に設定されたマウントへの取付位置Xに延設されている。
トランスアクスル10では、トランスアクスル10のマウントへの取付位置Xが、カバー20からケース18の幅方向に所定距離だけ離れた位置に設定されるに従い、ブラケット24のオフセット部28の他端側の端部がマウントへの取付位置Xまで延設されている。具体的には、図1に示すブラケット24のオフセット部28の他端側である端部においてマウント(図6参照)を介して図示しない車両フレームと接続されることで、トランスアクスル10が支持される。したがって、ブラケット24は、トランスアクスル10とマウントとを連結する連結部材として機能する。
ここで、トランスアクスル10のマウントへの取付位置Xがそのケース18の幅方向に所定距離だけ離れた位置に設定されるのは、ケース18の上方はインバータ12が搭載されるためにマウントすることが不可能であり、また、トランスアクスル搭載時においてインバータ12の配線等の周辺機器を配置する空間が必要となるためである。したがって、カバー20からケース18の幅方向に所定距離だけ離れた位置にマウントへの取付位置Xが設定されることで、トランスアクスル10を車両に搭載した際にインバータ12近傍(ブラケット24の上方)に所定の空間を確保することができる。
上記のように、カバー20からトランスアクスル10の幅方向に所定距離だけ離れた位置にマウントへの取付位置Xが設定されると、その幅方向に離れた長さに比例したモーメントMが発生する。具体的には、上記所定距離すなわち図1において固定部26とオフセット部28との連結部32とマウントへの取付位置Xとの距離(ブラケット24のオフセット部28の長さ)をマウントオフセット量L1と定義すると、そのマウントオフセット量L1とトランスアクスル10の荷重に応じたマウント入力荷重F1との積で算出されるモーメントM(=F1×L1)が発生する。このモーメントMは、ブラケット24が固定されているカバー20に作用し、そのモーメントMに基づいてカバー20に作用する力(負荷)が大きくなると、カバー20の強度が低下する可能性がある。この問題に対して、以下に説明するようにブラケット24を後述する第1ボルト40および第2ボルト42によってカバー20に固定することで、カバー20にかかる負荷を低減し、カバー20の強度低下を低減している。
図3は、図2のトランスアクスル10において、一点鎖線Bで示す切断線で切断した断面を簡略的に示している。図3に示すように、アクスルケース14内には、軸心C回りに回転可能な電動機34が配設されている。これより、ケース18の幅方向は、電動機34の回転軸心C方向ということもできる。また、図3に示すように、ブラケット24は、第1ボルト40および第2ボルト42によってカバー20に固定されている。ここで、第1ボルト40および第2ボルト42は、それぞれケース18とカバー20の合わせ面46に対して垂直(回転軸心Cに対して平行)に締結されている。第1ボルト40は、第2ボルト42に所定値だけ下方の位置にブラケット24の固定部26を挟んでカバー20の内周部に締結(固定)されている。また、第2ボルト42は、連結部32の近傍においてブラケット24の固定部26およびカバー20の周縁部を貫通してケース18側で締結(固定)されている。すなわち、第2ボルト42は、ケース18とカバー20とを接続する他のボルトと同方向であって、且つ、カバー20および固定部26を挟んだ状態でケース18とカバー20との合わせ面を貫通してケース18側で締結されている。なお、上記ブラケット24がアクスルケース14(カバー20)に第1ボルト40および第2ボルト42によって固定されることで、本発明に対応する車両用駆動装置の取付装置が構成される。
図4は、図3のブラケット24の締結機構をさらに簡略的に示している。図4に示すように、第2ボルト42がケース18とカバー20との合わせ面46を貫通してケース18側に締結されることで、トランスアクスル10が搭載された際にブラケット24から入力される荷重がケース18にも作用することとなる。したがって、カバー20側にかかる荷重が低減される。すなわち、ブラケット24から入力される荷重がケース18およびカバー20に分散され、カバー20にかかる荷重が低減される。また、第2ボルト42が締結されることで、カバー20をケース18との合わせ面46へ押し付ける力が発生するため、ケース18とカバー20との合わせ面46を開く力が作用せず、合わせ面46の開きが防止される。
ここで、本実施例において、第1ボルト40と第2ボルト42との距離L2(ブラケット締結ボススパンL2と定義する)は、マウントオフセット量L1の0.66倍よりも大きな値に設定されている(L2>L1×0.66)。上記定数(=0.66)は、カバー20の耐久性が保証されるように、実験的に定められた値である。本実施例のトランスアクスル10においては、マウントへの取付位置Xにかかるマウント入力荷重F1は、4000〜6000N程度とされている。また、カバー20とブラケット取付部に作用するブラケット取付部作用荷重の許容値は、6000N程度に設計されている。したがって、ブラケット締結ボススパンL2の長さが上記関係を満たすことで、第1ボルト40が締結されることでカバー20にかかるブラケット取付部作用荷重F2が、その許容値(=6000N)よりも小さくなり、カバー20の変形や強度低下が防止される。すなわち、トランスアクスル10が車両に搭載された際に、第2ボルト42の締結部を中心として生じるモーメントM(=F1×L1)に対して、ブラケット締結ボススパンL2が長く設定されるため、第1ボルト40の締結部よりカバー20にかかるブラケット取付部作用荷重F2(=F1×L1/L2)が小さくなり、カバー20にかかる負荷が低減される。なお、トランスアクスル10では、第1ボルト40がカバー20の表面に対して垂直に締結されるため、第1ボルト40と第2ボルト42との距離L2(ブラケット締結ボススパンL2)を確保することが容易である。例えば、本実施例では、ブラケット締結ボススパンL2は、マウントオフセット量L1よりも大きい値に設定されている。
上述のように、本実施例によれば、ブラケット24は、カバー20の内周部に締結される第1ボルト40と、そのカバー20の周縁部を貫通してケース18に締結される第2ボルト42とによってそのカバー20に固定されるものである。このようにすれば、第2ボルト42がケース18に締結されることで、ブラケット24から入る荷重がケース18にもかかるため、カバー20にかかる荷重が低減される。また、第1ボルト40と第2ボルト42との間の距離(ブラケット締結ボススパンL2)を大きくとることができるため、トランスアクスル10の車両への搭載時に第1ボルト40の締結部よりカバー20に作用するブラケット取付部作用荷重F2も低減される。したがって、カバー20にかかる負荷が低減され、カバー20の強度低下が抑制される。また、ケース18とカバー20との合わせ面46が、第2ボルト42の締結によって押さえつけられるため、ケース18とカバー20との合わせ面の開きが防止される。
また、本実施例によれば、インバータ12がケース18の上に設けられているため、トランスアクスル10を車両側に組み付けた際に配線等の周辺機器を配置する空間が必要となる。これに対して、マウントへの取付位置Xがカバー20からケース18の幅方向に所定距離L1だけ離れた位置に設定されるので、その空間を確保することができる。
また、本実施例によれば、第1ボルト40と第2ボルト42との距離L2(ブラケット締結ボススパンL2)が、マウントオフセット量L1の0.66倍の値よりも大きく設定されるため、第1ボルト40と第2ボルト42との距離L2が大きくなり、第1ボルト40の締結部よりカバー20に作用する荷重F2が低減され、カバー20の強度低下が抑制される。
つぎに、本発明の他の実施例を説明する。なお、以下の説明において前述の実施例と共通する部分には同一の符号を付して説明を省略する。
図5は、本発明の他の実施例であるトランスアクスル48(車両用駆動装置)にブラケット50が固定される他の態様を示しており、図6は、図5においてトランスアクスル50を矢印C方向から見た矢視図を示している。なお、図6においては、ケース49およびカバー51の外径線のみを示し、ケース49およびカバー51の具体的な形状を示す線図が省略されている。
図5に示すように、ブラケット50は、固定部52およびオフセット部54が別部材で構成され、ボルト56、58、60が締結されることによって一体的に構成される。固定部52は、二股状(コの字状)に形成されており、その基部52aが鉛直下方側に位置された状態で配置されている。そして、固定部52は、上記基部52aと、その基部52aの両端より上方に向かって伸びる連結部52b、52cと、連結部52b、52cの端部に形成されボルト56、58、60が締結されるボルト締結部52d、52eとを、備えている。ボルト締結部52d、52eは、図6に示すように、ケース49の幅方向にその肉厚が増加されており、その肉厚部にボルト56、58、60が締結されている。なお、固定部52およびオフセット部54は、それぞれ鋼材から構成され、例えば鋳造によって形成される。
オフセット部54は、固定部52(ボルト締結部52d、52e)の上端面に合わせられた状態でボルト56、58、60の締結によって固定部52に固定されている基部54aと、その基部54aよりケース49から隔離される側(図5において手前側)に伸びると共に、さらにその端部が鉛直下方に伸びるL字状の一対のマウント取付部54b、54cとを、備えている。マウント取付部54b、54cの間には、パイプ状の連結軸62が介装されており、その両端が図示しないボルトによってマウント取付部54b、54cに固定されている。そして、この連結軸62がマウント64の内周部を貫通した状態で支持されることにより、ブラケット50のマウント取付部54b、54cがマウント64に取り付けられる。なお、マウント64は、図示しない車両側のブラケット(マウントブラケット)に接続されている。
ブラケット50の固定部52は、4本のボルトが合わせ面46と垂直に締結されることで固定されている。具体的には、ブラケット50の固定部52は、2本の第1ボルト65(本発明の第1のボルト)および2本の第2ボルト66(本発明の第2のボルト)によって固定されている。第1ボルト65は、基部52aの両端にそれぞれ配置され、固定部52(基部52a)を挟んだ状態で、カバー51の内周部に締結されている。また、第2ボルト66は、連結部52b、52cにそれぞれ配置され、固定部52(連結部52b、52c)およびカバー51の周縁部を貫通してケース49に締結されている。なお、図6に示すように、第1ボルト65および第2ボルト66の締結部において、固定部52の肉厚がそれぞれ増加されている。
上記のように構成される場合であっても、第2ボルト66が締結されることで、ブラケット50から入力される荷重F1がケース49にも作用することとなり、カバー51にかかる荷重が低減される。また、本実施例においても第1ボルト65と第2ボルト66との距離L2(ブラケット締結ボススパンL2)は、マウントオフセット量L1よりも大きくとられているため、第1ボルト65の締結部よりカバー51にかかるブラケット取付部作用荷重F2が小さくなる。したがって、カバー51にかかる負荷が低減され、強度低下が低減される。また、第2ボルト66の締結によってカバー51がケース49との合わせ面46に押し付けられるので、合わせ面46での開きが防止される。
ここで、トランスアクスル10を車両に組付けるに際して、オフセット部54が車両フレーム等に当たるなどして組付が困難となる場合がある。これに対して、トランスアクスル10を車両に組付ける際には、オフセット部54を外した状態で実行し、トランスアクスル10が所定のマウント位置に移動させた後にオフセット部54を接続する。これより、オフセット部54の車両フレーム等への干渉を防止しつつ車両への組付が可能となる。上記より、ブラケット50の固定部52およびオフセット部54を別部材で構成することで、車両への組付性を向上させることが可能となる。
上述のように本実施例によれば、前述の実施例と同様の効果を得ることができ、さらに、ブラケット50の固定部52とオフセット部54とは、ボルト(56、58、60)によって締結された別部材で構成されるため、トランスアクスル48を組付ける際、オフセット部54が車両側の部材と干渉して組付が困難な場合、オフセット部54を外した状態でトランスアクスル48を所定の組付位置に移動させ、その後にオフセット部54をボルト(56、58、60)接続することで、組付性を向上させることができる。
以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本発明はその他の態様においても適用される。
例えば、前述の実施例では、ケース18の両端が開口するように形成されているが、ケース18とカバー20との合わせ面側が開口する一方、他端側が閉じられていても構わない。
また、前述の実施例では、ブラケット50の固定部52とオフセット部54とが別部材で構成されているが、必ずしも別部材に限定されず、一体形成されるものであっても構わない。
また、前述の実施例では、トランスアクスル10は、上部にインバータが搭載されているが、本発明は、必ずしも上部にインバータが搭載される形式には限定されない。
また、前述の実施例では、トランスアクスル10は、1本の第1ボルト40および1本の第2ボルト42によって締結されているが、第1ボルトおよび第2ボルトはそれぞれ1本に限定されず、それぞれ複数本のボルトからなるものであっても構わない。すなわち、本発明の第1のボルトおよび第2のボルトは、締結される部位および機能が異なるものであり、その本数は特に限定されない。
また、前述の実施例では、ブラケット24がカバー20の最鉛直上部に固定されているが、必ずしも最鉛直上部に限定されない。
なお、上述したのはあくまでも一実施形態であり、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を加えた態様で実施することができる。
10、48:トランスアクスル(車両用駆動装置)
14:アクスルケース
18、49:ケース
20、51:カバー
24、50:ブラケット
26、52:固定部
28、54:オフセット部
32:連結部
40、65:第1ボルト(第1のボルト)
42、66:第2ボルト(第2のボルト)
46:合わせ面
56、58、60:ボルト
64:マウント
L1:マウントオフセット量(所定距離)
L2:ブラケット締結ボススパン(第1のボルトと第2のボルトとの距離)

Claims (4)

  1. 所定の幅寸法を有し幅方向の少なくとも一方の端面が開口するケースと該ケースの開口を塞ぐように該開口に固定されるカバーとを含んで構成されるアクスルケースと、該カバーに固定され、該カバーから前記ケースの幅方向に所定距離だけ離れた位置に設定されたマウントへの取付位置に延設されたブラケットとを、備える車両用駆動装置の取付装置であって、
    前記ブラケットは、前記カバーの内周部に締結される第1のボルトと、該カバーの周縁部を貫通して前記ケースに締結される第2のボルトとによって該カバーに固定されることを特徴とする車両用駆動装置の取付装置。
  2. インバータが前記ケースの上に設けられていることを特徴とする請求項1の車両用駆動装置の取付装置。
  3. 前記ブラケットは、前記カバーに固定される固定部と、該固定部の上端に連結され前記ケースの幅方向に伸びるオフセット部とを備え、
    該固定部は、前記カバーの表面に接した状態で配置されて前記第1のボルトおよび第2のボルトによって固定されるものであり、
    前記第2のボルトは、該固定部と該オフセット部との連結部近傍において前記ケースと前記カバーの合わせ面に対して垂直方向に締結され、
    前記第1のボルトは、該第2のボルトよりも下方において該第2のボルトと平行に締結され、
    前記第1のボルトと前記第2のボルトとの距離が、前記所定距離の0.66倍の値よりも大きく設定されることを特徴とする請求項1または2の車両用駆動装置の取付装置。
  4. 前記ブラケットの前記固定部と前記オフセット部とは、ボルトによって結合された別部材で構成されることを特徴とする請求項3の車両用駆動装置の取付装置。
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