JP2011218065A - 遊技機 - Google Patents

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Tsutomu Kikuchi
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Takaaki Hashimoto
貴晶 橋本
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Abstract

【課題】複数の発光装置を設けた場合に、発光装置のための制御手段の系統数が増加して制御が複雑になるのを抑え、制御負荷の抑制を可能にする。
【解決手段】発光制御手段207Aが、制御信号に基づいて発光部の作動電圧の高電位側を制御する第1発光制御手段207A1と低電位側を制御する第2発光制御手段207A2とを備え、第1発光制御手段あるいは第2発光制御手段の何れか一方は、複数の発光部のうち同一色の発光部に共通して接続されて同一色の発光部に対する制御を実行すると共に、他方は同一部位を発光する異なる色の発光部に共通して接続されて、同一部位を発光する異なる色の発光部に対する制御を実行する構成とした。
【選択図】図7

Description

本発明は、発光装置を発光制御手段により制御する遊技機に関する。
従来、パチンコ遊技機等においては、発光装置の高電位側あるいは低電位側の何れか一方に、発光装置への駆動電流の開閉を制御する制御手段を設けることにより、発光装置の点灯制御を実行するものが提案されている。
特開2009−295627号公報
遊技の演出性を高めるためなどの理由から、遊技機に多数の発光装置を設けたいことがある。しかし、発光装置を点灯制御する点灯制御手段の制御系統数以上の多数の発光装置を遊技機に設けた場合には、複数の点灯制御手段を設けることが考えられるが、従来の制御方法や接続方法では対応出来ないため、複数の点灯制御手段を用いた制御方法あるいは新規の接続方法が求められていた。
本発明は、上記の点に鑑みなされたものであり、複数の発光装置を設けた場合に、発光装置のための制御手段の系統数が増加して制御が複雑になるのを抑え、制御負荷の抑制が可能な遊技機の提供を目的とする。
請求項1の発明は、遊技の制御を実行する制御手段と、発光制御される発光装置と、前記制御手段からの制御信号に基づいて前記発光装置の発光制御を行う発光制御手段と、を備えた遊技機において、前記発光装置は、異なる色の発光部を一組にして同一部位を発光するように配置して構成され、前記発光装置が複数設けられ、前記発光制御手段は、前記発光部に高電位を付加する高電位側回路を制御する第1発光制御手段と前記発光部に低電位を付加する低電位側回路を制御する第2発光制御手段とを有し、前記第1発光制御手段と前記第2発光制御手段は、前記発光部に流れる電流を前記発光部が発光するのに必要な電流が流れる電流供給状態と、前記発光部が発光するのに満たない電流が流れるあるいは電流が流れない非電流供給状態とに制御し、前記発光部は、前記第1発光制御手段と前記第2発光制御手段が共に前記電流供給状態に回路を制御することで発光するように構成され、前記第1発光制御手段あるいは前記第2発光制御手段の何れか一方は、複数の前記発光部のうち同一色の前記発光部に共通して接続された回路を制御すると共に、他方は前記同一の部位を発光する異なる色の発光部に共通して接続された回路を制御することを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1において、前記発光制御手段は、前記第1発光制御手段と前記第2発光制御手段がそれぞれ受信した前記制御信号に基づいた時間で回路を制御して対応する前記発光部に電流を流すことで前記発光部を前記制御信号に定められた点灯態様で点灯させることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1又は2において、複数の発光部位を独立して発光させることで複数の図柄を遊技者に報知するように構成され、前記発光部位毎に前記発光装置が配置されていることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1から3の何れか一項において、前記発光制御手段は、前記制御信号を受けて回路を前記電流供給状態と前記非電流供給状態とに前記制御信号に基づいたタイミングで実行可能に構成され、前記制御信号には、前記発光装置を階調点灯態様で点灯させる階調信号があり、前記階調信号は予め定められた前記第1発光制御手段あるいは前記第2発光制御手段の何れか一方を前記電流供給状態で固定して回路を制御するように指示すると共に他方を階調点灯態様で前記発光部を点灯させるように回路を制御することを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1から4の何れか一項において、7セグメントのセグメント毎に前記発光装置が配置されると共に、それぞれの前記発光装置は前記一組の異なる色の発光部として3色の発光部を有するフルカラーLEDで構成されていることを特徴とする。
請求項6発明は、遊技の制御を実行する制御手段と、発光制御される発光装置と、前記制御手段からの制御信号に基づいて前記発光装置の発光制御を行う発光制御手段と、を備えた遊技機において、前記発光装置は、発光部を有して構成され、前記発光装置が複数設けられ、前記発光制御手段は、前記発光部に高電位を付加する高電位側回路を制御する第1発光制御手段と前記発光部に低電位を付加する低電位側回路を制御する第2発光制御手段とを有し、前記第1発光制御手段と前記第2発光制御手段は前記発光部に流れる電流を前記発光部が発光するのに必要な電流が流れる電流供給状態と前記発光部が発光するのに満たない電流が流れるあるいは電流が流れない非電流供給状態とに制御し、前記発光部は前記第1発光制御手段と前記第2発光制御手段が共に前記電流供給状態に回路を制御することで発光するように構成され、前記第1発光制御手段あるいは前記第2発光制御手段の何れか一方は、複数の前記発光部のうち2以上を一組として同一組の前記発光部を共通して接続された回路を制御すると共に、他方は前記異なる組の発光部を共通して接続された回路を制御することを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項6において、前記発光制御手段は、前記制御信号を受けて回路を前記電流供給状態と前記非電流供給状態とに前記制御信号に基づいたタイミングで実行可能に構成され、前記制御信号には、前記発光装置を階調点灯態様で点灯させる階調信号があり、前記階調信号は予め定められた前記第1発光制御手段あるいは前記第2発光制御手段の何れか一方を前記電流供給状態で制御するように指示すると共に他方の回路を階調点灯態様で前記発光部を点灯させるように制御することを特徴とする。
請求項1の発明によれば、同じ色の発光部同士で接続された回路と、同じ発光装置で構成される複数の発光部同士で接続された回路とを異なる制御手段で制御することにより、それぞれの発光部を独立した系統で接続してその回路をそれぞれ点灯制御する場合と比較して系統数を少なく構成することが可能となり、制御負荷を抑制することが可能となる。また、請求項1の発明によれば、各発光装置の同じ色の発光部を階調点灯態様で点灯させることも可能である。
請求項2の発明によれば、制御手段が発光部の点灯制御を逐一実行する処理を減らすことが可能となり、より多くの発光装置を遊技機に設けても制御処理が過剰になることを抑制することが可能となる。
請求項3の発明によれば、図柄を発光装置で表示する場合の点灯制御の負荷を軽減することが可能となる。
請求項4の発明によれば、制御信号に基づいて発光装置を階調点灯制御することが可能となる。また、階調点灯制御を実行する場合にもお互いの発光制御回路が干渉することがなく、制御負荷を抑制することが可能となる。なお、本発明における階調点灯は、明るさ(輝度)を変化させる点灯である。
請求項5の発明によれば、7セグメントの点灯制御における制御負荷を軽減することが可能となる。
請求項6の発明によれば、それぞれの発光部を独立した系統で接続してその回路をそれぞれ点灯制御する場合と比較して系統数を少なく構成することが可能となり、制御負荷を抑制することが可能となる。
請求項7の発明によれば、制御信号に基づいて発光装置を階調点灯制御することが可能となる。また、階調点灯制御を実行する場合にもお互いの発光制御回路が干渉することがなく、制御負荷を抑制することが可能となる。
本発明の一実施例に係る遊技機の正面図である。 同遊技機の7セグメント発光装置の正面図である。 同遊技機の裏側を示す図である。 制御基板や装置等の接続を示す第1のブロック図である。 制御基板や装置等の接続を示す第2のブロック図である。 サブ制御基板とサブドライブ基板及び7セグメント発光装置用電飾基板の接続と信号の流れを示すブロック図である。 7セグメント発光装置用電飾基板の回路の一部を示す図である。 輝度ランクを示す表である。 7セグメント発光装置の赤色を階調制御させる方法を示す図である。 本発明とは異なる方法で階調制御する場合を示す図である。 変動態様テーブルの例を示す図である。 電飾データAの内容を示す表である。 電飾データBの内容を示す表である。 同遊技機における主制御基板が行うメイン処理のフローチャートである。 同メイン処理用割り込み処理のフローチャートである。 始動入賞口スイッチ検出処理のフローチャートである。 特別動作処理のフローチャートである。 特別外れ図柄作成処理のフローチャートである。 特別図柄待機処理のフローチャートである。 特別図柄大当たり判定処理のフローチャートである。 特別図柄選択処理のフローチャートである。 特別図柄変動態様選択処理のフローチャートである。 特別図柄乱数シフト処理のフローチャートである。 変動中処理のフローチャートである。 特別図柄確定処理のフローチャートである。 特別電動役物処理の第1フローチャートである。 特別電動役物処理の第2フローチャートである。 保留球数処理のフローチャートである。 電源断監視処理のフローチャートである。 サブ制御メイン処理のフローチャートである。 外部INT割り込み処理のフローチャートである。 1ms割り込み処理のフローチャートである。 ランプデータ出力処理のフローチャートである。 ランプデータ割り込み処理のフローチャートである。 10msタイマ割り込み処理のフローチャートである。 メインコマンド解析処理のフローチャートである。 ランプ処理のフローチャートである。 ランプシナリオ処理のフローチャートである。 ランプ出力処理のフローチャートである。
以下、添付の図面に基づき本発明の実施形態を説明する。図1に示す遊技機1は、遊技媒体として遊技球を用いるパチンコ遊技機であって、遊技盤2の縁に外レール3及び内レール4が略円形に配置され、前記外レール3及び内レール4によって区画された遊技領域6が前記遊技盤2上に設けられている。前記遊技領域6には遊技球を誘導する誘導釘(図示せず)が遊技盤2の表面に設けられている。また、遊技機1の前面側には、装飾ランプ35、発射装置へ供給する遊技球と払い出された遊技球を受けるための上側球受け皿36、該上側球受け皿36の満杯時に遊技球を受けるための下側球受け皿37、効果音等を発するスピーカ38、遊技者の発射操作に応じて遊技球を前記遊技領域6へ向けて弾発発射するための発射装置64、遊技者による操作可能な遊技ボタンスイッチ67が設けられている。符号W1は外枠、W2は外枠W1の前側に開閉可能にヒンジで取り付けられた前枠、Gは前枠W2にヒンジで開閉可能に取り付けられたガラス枠である。
前記遊技盤2の遊技領域6には、中心線上の上部から下部に向かって順に表示装置10、始動入賞口42、大入賞口45、アウト口49が配置されている。前記始動入賞口42及び前記大入賞口45の左側には左袖入賞口51、左落とし入賞口53が配置されている。また、前記表示装置10の左側には普通図柄変動開始用ゲート55が設けられ、反対の右側には7セグメント発光装置71が設けられている。
前記表示装置10は、文字又は図柄等の画像を変動表示可能なものであって、液晶,ドットマトリックス若しくはLED表示装置等の表示装置からなり、この実施例では、液晶表示器(TFT−LCDモジュール)で構成され、左下に普通図柄表示部50が組み込まれ、その他の大部分が特別図柄表示部11となっている。
前記表示装置10の特別図柄表示部11は、遊技の当否判定の結果を表示するための識別情報を変動表示可能な表示手段に相当する。本実施例では、識別情報として、左特別図柄(左判定図柄)、中特別図柄(中判定図柄)、右特別図柄(右判定図柄)が横に並んで変動表示可能とされている。前記左特別図柄、中特別図柄、右特別図柄はそれぞれ所定時間変動(例えば上下方向にスクロール)表示した後、当否判定結果に基づき左確定特別図柄、中確定特別図柄、右確定特別図柄が停止表示される。また、前記特別図柄表示部11には、前記特別図柄に加えて背景画像(キャラクタ,背景,文字等を含む。)が表示されることもあり、該背景画像が特別図柄の変動開始等の所定条件に起因して変動表示可能となっていてもよい。なお、この実施例における変動および停止表示される左特別図柄、中特別図柄、右特別図柄は、それぞれ『1,2,3,4,5,6,7,8』の8通りの図柄とされている。本実施例では、遊技者に有利な特典を付与する大当たりか否かの当否判定結果が大当たり(当たり)の場合には、前記特別図柄表示部11に大当たり確定特別図柄組合せ、この例では『1,1,1』(いわゆる‘1’のぞろ目)や『2,2,2』(いわゆる‘2’のぞろ目)等、同一数字の組合せ)で特別図柄(判定図柄)が停止表示され、遊技者に有利な特典を付与する大当たり遊技(特別遊技)に移行する。なお、遊技者に有利な特典は、本実施例では、遊技者による遊技球の獲得し易さ増大に設定されている。
前記普通図柄表示部50は、記号或いは絵(キャラクタ)等の普通図柄を変動表示及び停止表示する。本実施例における普通図柄表示部50に変動及び停止表示される普通図柄は、『0,1,2,3,4,5,6,7,8,9』の10通りの図柄とされている。前記普通図柄は、普通図柄当たり、この例では奇数で停止すると、普通図柄当たりとなる。
前記始動入賞口42は、遊技球の入球可能な入賞口に相当し、表示装置10の真下に設けられ、2つの可動片42a,42bが背面の始動入賞口用ソレノイドによって略垂直で遊技球の入賞(入球)し難い狭小開放状態(通常状態)と略V字形(逆ハの字形)の入賞し易い拡開開放状態間を変化可能に制御されている。前記始動入賞口42の可動片42a,42b間が入賞(入球)領域に相当する。前記始動入賞口42の拡開開放は、前記普通図柄表示部50で普通図柄が変動した後特定の普通図柄(本実施例では奇数)で確定停止表示されて普通図柄当たりが成立した時に行われる。
また、前記遊技盤2の背面には、始動入賞口検出スイッチ(始動入賞口センサ)が入賞球用通路に設けられており、前記始動入賞口42への遊技球の入賞(入球)を検出するように構成されている。本実施例において前記始動入賞口42への遊技球の入賞(入球)が、乱数値の取得の起因および前記特別図柄の変動表示開始に対する起因に設定されている。また、前記始動入賞口42への入賞回数を特別図柄用保留球数として記憶し、前記特別図柄表示部11における特別図柄の変動表示を一旦保留し、前記特別図柄表示部11における前記特別図柄の変動開始によって、あるいは変動終了して当否判定の結果が表示されることによって、前記特別図柄用保留球数の記憶値を減算するようにしている。本実施例では、前記始動入賞口42への入賞回数記憶値の上限、すなわち特別図柄用保留球数の上限値は4個に設定されている。
なお、前記特別図柄用保留球数が設定上限数まで記憶されている(すなわち最大記憶数となっている)時には、前記始動入賞口検出スイッチがそれ以上入賞遊技球を検出しても、特別図柄用保留球数としては記憶されない無効球とされ、その無効球については変動及び当否判定を行うことなく、入賞に対する賞球遊技球が所定数払い出される。
前記普通図柄変動開始用ゲート55は、前記遊技盤2の背面に設けられた普通図柄変動開始スイッチで普通図柄変動開始用ゲート55を通過する遊技球を検出することによって前記普通図柄表示部50で普通図柄の変動を開始させるようになっている。また、前記普通図柄変動開始用ゲート55を遊技球が通過することによって発生する普通図柄の変動を、最高4回普通図柄用保留球数として記憶し、普通図柄の変動開始により普通図柄用保留球数を減らすようになっている。さらにまた、前記左袖入賞口51の入賞球を検出する左袖入賞口用検出スイッチ、前記左落とし入賞口53の入賞球を検出する左落とし入賞口用検出スイッチが、それぞれ対応する遊技盤背面に設けられている。
前記大入賞口45は、前記遊技盤2の背面に設けられた大入賞口開放用ソレノイドによって開閉する開閉板46を備えている。この大入賞口45は、通常は開閉板46が閉じた状態とされ、大当たり時の特別遊技(大当たり遊技)時に15R(15回)開放可能とされている。また、前記大入賞口45内の略中央には、大入賞口45に入賞した入賞球を検出する入賞球数カウントスイッチ(カウントセンサ)が設けられている。
前記7セグメント発光装置71は、図2に示すように、7個のセグメントS1〜S7(本発明における発光部位に相当する)に配置された7個の発光装置L1〜L7(本発明における複数の発光装置に相当する)で構成され、セグメントS1〜S7を独立して発光させることにより、‘0’〜‘9’の複数の図柄を遊技者に報知することができるように構成されている。各セグメントS1〜S7に配置された発光装置L1〜L7は、それぞれ異なる色のLED(本発明の発光部に相当)を複数一組にしたもので構成されている。前記発光装置L1〜L7毎に設けられた異なる色の複数のLED(発光部)は同一部位、すなわち当該LEDが配置されたセグメント(発光部位)を発光するように配置されている。例えば、セグメントS1の発光装置L1を構成する異なる色の複数のLEDは、同一セグメントS1(すなわち同一部位)を発光させるように構成されている。前記LED(発光部)には、発光のための作動電圧が付加されるように構成されている。
また、本実施例では、前記発光装置L1〜L7には、それぞれ3色のLED(発光部)を有するフルカラーLED(発光装置)が設けられている。すなわち、セグメント毎に、赤色のLED(緑色の発光部)、緑色のLED(緑色の発光部)、青色のLED(青色の発光部)を有するフルカラーLEDが設けられている。前記7セグメント発光装置71は、後述のように特別図柄表示部11に変動表示される特別図柄の変動態様に応じて発光制御(点灯制御)され、階調点灯態様で点灯可能とされている。階調点灯態様とは、輝度を変化させる点灯態様である。
前記発射装置64は、操作レバー65の操作により駆動する発射モータを裏側に有し、該発射モータの駆動により遊技球を弾発発射するようになっている。前記発射装置64により発射された発射球は、前記遊技盤面に立設された内側誘導レール4と外側誘導レール3間で構成される発射球誘導路を介して遊技領域6に誘導される。前記遊技領域6に誘導された遊技球は、転動しつつ下方へ落下し、前記各装置及び各入賞口に入賞するか、或いは何処にも入賞しなければ前記アウト口49から遊技盤2の裏側へ排出される。
また、前記遊技機1の裏側には、図3に示すように、遊技を制御するための複数の制御基板や装置等が設けられている。制御基板の主なものとして、主制御基板200、サブ制御基板205、サブドライブ基板206、表示制御基板210、音声制御基板220、払出制御基板240、電源基板250、発射制御基板260等がある。符号271はRAMクリアスイッチ、281は払出装置、283は球無しスイッチ基板(賞球・球貸し兼用)、285はカードインターフェース接続部、289は球貯留タンク、291は球誘導樋である。なお各制御基板には制御回路が設けられている。各制御基板は、単独でまたは複数まとめてケースに収納された状態で遊技機1の裏側に配置されている。主な制御基板を、図4及び図5のブロック図を用いて簡略に示す。
主制御基板(主制御回路)200は、遊技情報に従って遊技を制御する主制御装置に相当し、CPU、RAM、ROMおよび複数のカウンタを備えたマイクロコンピュータを少なくとも備え、サブ制御基板205、払出制御基板240と接続され、また中継端子板を介して始動入賞口42や大入賞口45等と接続されている。前記主制御基板200のCPUは制御プログラムを実行して遊技情報に従って遊技に関わる主制御を行う。遊技情報は、前記入賞装置への入賞情報や、払出情報、ラウンド状態等、遊技の進行に必要な情報である。前記主制御基板200は電源基板250から電源供給を受けて作動する。
前記主制御基板200におけるCPUは、制御部,演算部,各種カウンタ、各種レジスタ,各種フラグ等を備え、演算制御を行う他、乱数値も生成し、また接続されている各基板等へ制御信号を出力(送信)可能に構成されている。なお、前記主制御基板200のCPUは、普通図柄当たりの当否判定や、大当たりの当否判定を行う当否判定手段としても機能する。
前記主制御基板200から出力される制御信号(コマンド)として、大当たり判定結果に基づく態様により前記特別図柄表示部11で特別図柄を変動表示させるための変動コマンド、前記特別図柄表示部11で特別図柄を停止表示させる大当たり判定結果データ、普通図柄当たり判定結果に基づく態様で前記普通図柄表示部50に表示させるための普通図柄当たり判定結果データや、電源投入時、異常時、大当たりラウンド時等のデータを挙げることができる。
前記RAMは、前記始動入賞口検出スイッチで検出された遊技球の特別図柄用保留球数の記憶領域、普通図柄変動開始スイッチで検出された遊技球の普通図柄用保留球数の記憶領域、CPUで生成される各種乱数値用の記憶領域、遊技に必要な遊技データ等の各種データを一時的に記憶する記憶領域や、遊技情報を記憶する記憶領域やフラグ、CPUの作業領域を備える。
前記ROMは、前記CPUのための制御プログラムや制御データ、前記特別図柄表示部11での変動表示に関する変動態様や図柄データ等が書き込まれている他、大当たり及び小当たりの判定値等が書き込まれている。
サブ制御基板205は、CPU、ROM、RAM、複数のカウンタを備えたマイクロコンピュータと、サブ制御コマンド中継端子板を介して主制御基板200とを結ぶ入出力回路と、表示制御基板210やサブドライブ基板206とを結ぶ入出力回路を備えている。前記サブ制御基板205は、前記主制御基板と共に遊技の制御を行う制御手段(本発明の制御手段)に相当し、前記主制御基板200から出力された制御信号に従って遊技の制御を行う。本実施例ではサブ制御基板205はランプ制御基板を兼ねており、前記主制御基板200から出力された制御信号を受信し、受信した制御信号に基づいて、サブドライブ基板206や表示制御基板210へ制御信号を出力している。前記主制御基板200からの制御信号には、前記特別図柄表示部11に対する変動データや前記7セグメント発光装置71に対する制御信号(変動コマンド)及び前記ランプ装置35に対する制御信号等が含まれ、その制御信号の内容に合わせて遊技の制御を行っている。
前記サブ制御基板205のROMは制御用のプログラムやデータ定数、演出のデータ等が記憶され、また前記RAMは各種データの記憶領域とCPUによる作業領域を有している。
前記サブドライブ基板206は、前記サブ制御基板205から出力される電飾装置(7セグメント発光装置71及びランプ装置35)の制御信号を中継する基板であり、7セグメント発光装置用電飾基板207や装飾ランプ用の電飾基板が接続されている。
前記7セグメント発光装置用電飾基板207には7セグメント発光装置71が接続され、一方、装飾ランプ用電飾基板には対応する装飾ランプ35が接続され、前記サブ制御基板205から受信した制御信号によって7セグメント発光装置71や装飾ランプ35の作動を制御可能に構成されている。なお、前記サブ制御基板205は電源基板250から電源供給を受けて作動する。また、前記の各電飾基板は前記サブドライブ基板206上に設けられていてもよい。
図6に、サブ制御基板205とサブドライブ基板206及び7セグメント発光装置用電飾基板207の接続と信号の流れを簡単に示す。
前記サブ制御基板205のCPU205Aには、I2Cバスコントローラ205BとI2Cバスバッファ205Cが設けられている。I2Cバスコントローラ205Bは、前記サブ制御基板205のCPU205Aとデータバスによって双方向通信可能に接続され、また、データ(DATA)ラインとクロック(CLK)ラインの一対の信号線でI2Cバスバッファ205Cと接続されている。データ(DATA)ラインは、制御データであるシリアルデータを送信するための双方向のラインであり、またクロックラインは前記シリアルデータの送信タイミングを決定するためのラインであり(シリアルクロックラインとも称される)、前記データ(DATA)ラインとクロック(CLK)ラインによって、シリアルデータからなる制御信号(制御データ)が、前記サブドライバ基板206を介して前記7セグメント発光装置用電飾基板207に送信される。
前記7セグメント発光装置用電飾基板207には、I2Cバス制御LEDドライバ207A(本発明の発光制御手段)が設けられている。前記I2Cバス制御LEDドライバ207Aは、周知のものが用いられる。図7には、前記7セグメント発光装置71におけるセグメントS1〜S4の発光装置L1〜L4に設けられているLEDに対する回路を示す。なお、同様に前記7セグメント発光装置71のセグメントS5〜S7の発光装置L5〜L7に設けられてるLEDについても前記I2Cバス制御LEDドライバ207Aに接続されている。
本実施例では、前記I2Cバス制御LEDドライバ207Aは、図7に示すように、コモン側(高電位側)のI2Cバス制御LEDドライバ207A1とデータ側(低電位側)のI2Cバス制御LEDドライバ207A2との2つのLEDドライバで構成されている。前記コモン側(高電位側)のI2Cバス制御LEDドライバ207A1と前記データ側(低電位側)のI2Cバス制御LEDドライバ207A2は、それぞれ、前記サブドライブ基板206を介して前記サブ制御基板205のI2Cバスバッファ205Cに、データ(DATA)ラインとクロック(CLK)ラインの一対の信号線で接続されている。
前記各セグメントS1〜S7の発光装置L1〜L7については、同一セグメントに配置された異なる色のLED(R,G,BのLED)に共通して、データ側(低電位側)のI2Cバス制御LEDドライバ207A2における出力ポートが接続されている。例えば、前記セグメントS1の発光装置L1を構成する異なる色の複数のLED(R,G,BのLED)に共通してデータ側(低電位側)のI2Cバス制御LEDドライバ207A2における出力ポート(OUT12)が接続され、また、前記セグメントS2の発光装置L2を構成する異なる色の複数のLED(R,G,BのLED)に共通してデータ側(低電位側)のI2Cバス制御LEDドライバ207A2における出力ポート(OUT13)が接続され、同様に他のセグメントについても、セグメント毎のLEDに共通してデータ側(低電位側)のI2Cバス制御LEDドライバ207A2における出力ポートが接続されている。本実施例では、前記データ側(低電位側)のI2Cバス制御LEDドライバ207A2から各セグメントS1〜S7の発光装置L1〜L7のLED(R,G,BのLED)までの回路が低電位側の回路C2に相当し、また前記データ側(低電位側)のI2Cバス制御LEDドライバ207A2が、停低電位側の回路C2を制御する第2発光制御手段に相当する。
前記7セグメントS1〜S7の発光装置L1〜L7における同一色のLEDに共通して、コモン側(高電位側)のI2Cバス制御LEDドライバ207A1における出力ポートが共通して接続されている。例えば、セグメントS1〜S7の発光装置L1〜L7における赤色LED(RのLED)に共通してコモン側(高電位側)のI2Cバス制御LEDドライバ207A1における出力ポート(OUT2)が共通して接続され、セグメントS1〜S7の発光装置L1〜L7における緑色LED(GのLED)に共通してコモン側(高電位側)のI2Cバス制御LEDドライバ207A1における出力ポート(OUT3)が共通して接続され、同様に他の色のLEDについても、各セグメントの色毎のLEDに共通してコモン側(高電位側)のI2Cバス制御LEDドライバ207A1における出力ポートが共通して接続されている。本実施例では、前記コモン側(高電位側)のI2Cバス制御LEDドライバ207A1から各セグメントS1〜S7の発光装置L1〜L7のLED(R,G,BのLED)までの回路が高電位側の回路C1に相当し、また前記コモン側(高電位側)のI2Cバス制御LEDドライバ207A1が、高電位側の回路C1を制御する第1発光制御手段に相当する。なお、前記コモン側(高電位側)のI2Cバス制御LEDドライバ207A1は、前記サブ制御基板205から供給される6Vの電源が各セグメントS1〜S7における発光装置L1〜L7のLEDに供給可能になっている。
前記コモン側(高電位側)のI2Cバス制御LEDドライバ207A1と、前記データ側(低電位側)のI2Cバス制御LEDドライバ207A2は、予め設定された階調点灯態様(本実施例では電飾データAが該当)が選択されてそれに基づいて出力されるLEDの輝度についての制御信号(階調制御信号)を前記サブ制御基板205側から受信することで、LEDの階調制御を行う。実際には、1ms毎に前記コモン側(高電位側)のI2Cバス制御LEDドライバ207A1と、前記データ側(低電位側)のI2Cバス制御LEDドライバ207A2が制御する1つ毎のLEDについての電飾データ(輝度、出力タイミングを指定する信号)が出力される。電飾データは10ms毎の電飾データが出力される。また、前記電飾データは、前記サブ制御基板205のROMから変動態様に基づいて選択され、出力処理により順次出力される構成となっている。前記階調制御は、消灯を含む輝度を時系列的(時間の経過と共に)昇順或いは降順に滑らかに変化させていく制御のことである。本実施例では、図8に示すように、0(消灯)〜F(MAX点灯)までの16段階の輝度ランク(階調ランク)が設定されている。階調点灯態様が選択されて順に出力される輝度ランクをI2Cバス制御LEDドライバに指示する信号は階調信号に相当する。輝度ランク0は前記LED(発光部)に流れる電流が、前記LED(発光部)が発光するのに満たない電流が流れるあるいは電流が流れない非電流供給状態(消灯状態)であり、一方、輝度ランク1〜Fは前記LED(発光部)に流れる電流が、前記LED(発光部)が発光するのに必要な電流が流れる電流供給状態(点灯状態)である。また、LEDの輝度制御(階調制御)は、LEDの点灯時間を制御することによって行われる。例えば、本実施例では、10ms毎に輝度の調整が可能とされている。例えば、輝度ランクFの場合には、LEDが10ms間点灯し続けてLEDが最大の明るさ(輝度)となり、一方、輝度ランク8では、10ms間における最初の5ms間だけLEDが点灯し、残りの5ms間はLEDが消灯することによって、LEDの明るさが最大に対して半分の明るさ(輝度)となる。なお、本実施例では、各セグメントは独立した色(例えば各セグメントが別々の色で点灯して虹色)の図柄を表示することができない構成になっている。
なお、本実施例では階調制御信号は予め設定された階調点灯態様(本実施例では電飾データAが該当)が選択されてそれに基づいて出力されるLEDの輝度についての制御信号であったが、I2Cバス制御LEDドライバに設定された階調点灯を実行させるための信号であってもよい。この場合にはサブ制御基板より階調制御信号が出力されるとI2Cバス制御LEDドライバは自動的に一連の階調点灯態様で自動的にLEDを階調点灯させる。階調点灯態様を停止させる場合には点灯停止の信号をI2Cバス制御LEDドライバに出力してもよいし、消灯の点灯データや通常の点灯(輝度データ)の信号を出力して階調点灯を終了してもよい。
図9に、前記7セグメント発光装置71におけるセグメントS1の発光装置L1の赤色LEDについて階調制御させる方法を示す。階調制御にはコモン制御とデータ制御とがある。
コモン制御の場合には、例えば前記データ側(低電位側)のI2Cバス制御LEDドライバ207A2の出力ポート(OUT12)から出力されるデータ信号(制御信号)をL(イネーブル状態)に固定し、前記コモン側(高電位側)のI2Cバス制御LEDドライバ207A1における出力ポート(OUT2)から出力されるコモン信号(制御信号)を階調(電流を変化)させる。この場合、コモン信号(制御信号)がL(イネーブル)の時だけ、セグメントS1の発光装置L1における赤のLED(発光部)が点灯(発光)する。なお、前記L(イネーブル状態)は、回路に電流が流れる通電状態である。
一方、データ制御の場合には、例えば前記コモン側(高電位側)のI2Cバス制御LEDドライバ207A1の出力ポート(OUT2)から出力されるコモン信号(制御信号)をL(イネーブル状態)に固定し、前記データ側(低電位側)のI2Cバス制御LEDドライバ207A2における出力ポート(OUT12)から出力されるデータ信号(制御信号)を階調信号(電飾データAに基づいて出力される輝度と点灯するLEDを指定する信号、コモン側のI2Cバス制御LEDドライバ207A1は常にFの輝度を指定する信号(階調制御信号に該当、データ側のI2Cバス制御LEDドライバは輝度を指定する信号(階調制御信号に該当)))とする。この場合、データ信号がL(イネーブル)の時だけ、セグメントS1の発光装置L1における赤のLED(発光部)が点灯(発光)する。前記コモン制御の場合と前記データ制御の何れの場合も、前記セグメントS1の発光装置L1における赤のLED(発光部)の明るさ(輝度)は同一である。なお、電飾データAはコモン側のI2Cバス制御LEDドライバ207A1の赤色のLEDをFで常時固定する事で赤色のLEDをデータ側のI2Cバス制御LEDドライバ207A2に入力される階調制御信号により赤色のLEDのみが階調点灯される。このようにコモン側のI2Cバス制御LEDドライバ207A1で階調点灯させるLEDの色を指定し、データ側のI2Cバス制御LEDドライバ207A2で階調させる態様(例えば、降順、昇順を決めたり、輝度を変化させる時間の間隔を決めたりする)を決定している。
本発明では、コモン側(高電位側)とデータ側(低電位側)の何れか一方のみを階調しているが、本発明の場合とは異なり、コモン側(高電位側)とデータ側(低電位側)を同時に階調(電流変化)させる場合の不具合について以下に説明する。
コモン側(高電位側)とデータ側(低電位側)を同時に階調させる場合には、図10における理想の動作に示すように、前記コモン側(高電位側)のI2Cバス制御LEDドライバ207A1の出力ポート(OUT2)から出力されるコモン信号と、前記データ側(低電位側)のI2Cバス制御LEDドライバ207A2における出力ポート(OUT12)から出力されるデータ信号が全く同じタイミングで変化する場合(理想の動作)には、図9で示した場合と同じ明るさでLEDは点灯し、全く問題がない。
しかし、本実施例では、コモン側(高電位側)とデータ側(低電位側)は、サブ制御基板よりシリアル制御によりデータ通信を行っており、コモン側とデータ側とでは信号が入力(出力)されるタイミングが異なる為、同期がとれない。本実施例のI2Cバス制御LEDドライバはサブ制御基板から信号を受けると指定されたLEDを指定された輝度で発光するように(回路を電力供給状態に制御する)が、これをコモン側とデータ側とのI2Cバス制御LEDドライバで点灯のタイミングを同じにしようとして、信号が入力されてから所定時間後に点灯を開始するようにしても、I2Cバス制御LEDドライバ内のクロックも同期がとれていない為に両方のI2Cバス制御LEDドライバでタイミングを合わせることができない。
また、別実施例である、I2Cバス制御LEDドライバで自動的に階調点灯させる場合においても、前記のようにコモン側(高電位側)とデータ側(低電位側)は、別のドライバ、すなわちコモン側(高電位側)はI2Cバス制御LEDドライバ207A1により制御され、一方、データ側(低電位側)はI2Cバス制御LEDドライバ207A2により制御されるため、前記のような理想の動作は起こりえない。すなわち、階調制御用のクロック生成は、I2Cバス制御LEDドライバ毎に実施されており、前記コモン側(高電位側)のI2Cバス制御LEDドライバ207A1のクロックと前記データ側(低電位側)のI2Cバス制御LEDドライバ207A2のクロックは互いに同期していないため、実際にはコモン側とデータ側の波形タイミングがずれてしまい、前記理想の動作状態でLEDが点灯することは起き難い。例えば、図10における実際の動作に示す状態の場合には、コモン側(高電位側)のI2Cバス制御LEDドライバ207A1の出力ポート(OUT2)から出力されるコモン信号と、前記データ側(低電位側)のI2Cバス制御LEDドライバ207A2における出力ポート(OUT12)から出力されるデータ信号とにおけるLレベル(イネーブル状態)が完全に一致しない(正反対になっている)ため、LEDは完全消灯になる。
表示制御基板210は、CPU、ROM、RAMを備えたマイクロコンピュータと、前記サブ制御基板205を結ぶ入力回路と前記表示装置10を結ぶ出力回路等で構成され、前記サブ制御基板205から出力される制御信号に基づいて、前記表示装置10における表示の制御を行う。前記表示制御基板210のROMには制御用のプログラムが記憶されている。前記表示制御基板210は、前記サブ制御基板205からの制御信号に基づきCPUがROMから所定の表示制御データを読み出し、RAMの記憶領域で制御用データを生成してVDP(図示せず)に出力する。VDPは、CPUからの指令に基づいてROMから必要なデータを読み出し、表示画像のマップデータを作成し、VRAMに格納する。VRAMに格納記憶された画像データは、出力回路に備えるD/A変換回路にてRGB信号に変換されて表示装置10に出力される。
音声制御基板220は、音声信号を合成し、アンプに出力する。アンプは音声信号を増幅してスピーカ38に出力する。
払出制御基板240は、遊技球の払出を制御する払出制御手段に相当し、CPU、ROM、RAMを備えたマイクロコンピュータを有する。前記払出制御基板240は前記主制御基板200と電気的接続手段で接続され、前記主制御基板200から出力される制御信号を受信して払出装置281を制御する。前記払出制御基板240は電源基板250から供給される電源によって作動する。前記払出制御基板240のROMには制御用のプログラムが記憶されている。前記払出制御基板240のRAMは、種々の入賞口(入賞装置)への入賞検出に基づき前記払出装置281により払い出される賞品球(遊技球)の払出個数を、1入賞球の検出に対する払出個数毎に記憶可能となっている。
電源基板250は、遊技機1の外部より供給される主電源から遊技機1に適する所定電圧の遊技機用電源を生成して主制御基板(遊技制御装置)200やサブ制御基板205、払出制御基板240等に供給するものであり、電源装置に相当する。
発射制御基板260は、前記発射装置64における発射モータの制御を行う。
前記主制御基板200に設けられる乱数用カウンタとして、大当たり乱数用カウンタ、大当たり図柄乱数用カウンタ、リーチ乱数用カウンタ、特別図柄データ乱数用カウンタ、変動態様乱数用カウンタ、普通図柄乱数用カウンタ等がある。
大当たり乱数用カウンタは、当否判定手段による大当たりの判定に用いられ、‘0’〜‘629’の数値(大当たり乱数)からなる。前記大当たり乱数用カウンタの数値(大当たり乱数)は、遊技機の電源投入時に
‘0’から始まって後述の普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理ごとに1加算され、‘629’に至ると次には‘0’にされて再び前記加算を繰り返すようになっている。大当たり乱数は前記始動入賞口42への入賞に起因して取得され、その取得値が前記低確率状態時には大当たり成立数値として設定されている‘77’,‘78’の何れかと一致すれば大当たりとなり、一方高確率状態時には、大当たり成立数値として設定されている‘77’〜‘96’の何れかと一致すれば大当たりとなる。
大当たり図柄乱数用カウンタは、大当たりの当否判定結果が当たりの場合に、前記特別図柄表示部11に確定停止して揃う大当たり図柄組合せを決定するものであり、‘0’〜‘8’の数値(大当たり図柄乱数)からなる。この大当たり図柄乱数用カウンタの数値(大当たり図柄乱数)は、電源投入時に‘0’から始まって後述の普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理ごとに1加算され、‘8’に至ると次には‘0’にされて再び前記加算を繰り返すようになっている。大当たり図柄乱数は前記始動入賞口42への入賞に起因して取得される。大当たり図柄乱数には、大当たりの当否判定結果が当たりの場合に、前記特別図柄表示部11で停止表示される大当たり図柄組合せが割り当てられている。本実施例では、‘0’の場合には大当たり図柄組合せが‘1,1,1’となる1のぞろ目(全図柄同一)、‘1’の場合には‘2,2,2’となる2のぞろ目、‘2’の場合には‘3,3,3’となる3のぞろ目、‘3’の場合には‘4,4,4’となる4のぞろ目、‘4’の場合には‘5,5,5’となる5のぞろ目、‘5’の場合には‘6,6,6’となる6のぞろ目、‘6’の場合には‘7,7,7’となる7のぞろ目、‘7’の場合には‘8,8,8’となる8のぞろ目、‘8’の場合には‘9,9,9’となる9のぞろ目からなる大当たり図柄組合せが割り当てられている。
リーチ乱数用カウンタは、前記大当たり乱数による大当たりの当否判定結果が外れとなる場合において、リーチ状態を経るか否かを決めるリーチ有無決定用のものであり、‘0’〜‘126’の数値(リーチ乱数)からなる。本実施例におけるリーチ状態は、前記特別図柄表示部11で変動停止表示される左特別図柄、中特別図柄及び右特別図柄のうち、最後に停止表示される特別図柄(例えば中特別図柄)を除いて他の特別図柄(例えば左特別図柄と右特別図柄)が同一となる状態(最終停止図柄を除いて大当たりの特別図柄組合せと等しくなる状態であり、最終的に大当たりの特別図柄組合せとなる場合と外れの特別図柄組合せとなる場合が含まれる状態)をいう。このリーチ乱数用カウンタの乱数(リーチ乱数)は、遊技機1の電源投入時に、‘0’から始まり、後述の普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理ごとに1ずつ加算され、数値が‘126’に至ると、次に‘0’にされて再び前記加算を繰り返すようになっている。リーチ乱数は、前記始動入賞口42への入賞に起因して取得され、当否判定結果が外れの場合に、その数値が予め決定されているリーチ成立数値と対比されてリーチ有無が判断される。本実施例ではリーチ成立数値は、‘5’,‘17’,‘28’,‘40’,‘51’,‘63’,‘74’,‘86’,‘97’,‘109’,‘120’に設定されている。
特別図柄データ乱数用カウンタは、前記大当たり乱数値による大当たり判定結果が外れとなる場合において、前記特別図柄表示部11に停止表示する外れの特別図柄組合せの決定に用いられるものであり、前記特別図柄表示部11に停止表示する左特別図柄を決定する特別図柄データ1の乱数用カウンタと、中特別図柄を決定する特別図柄データ2の乱数用カウンタと、右特別図柄を決定する特別図柄データ3の乱数用カウンタとより構成され、各特別図柄データ乱数用カウンタは、‘0’〜‘8’の数値(乱数)からなる。
前記特別図柄データ1の乱数は、電源投入時に、‘0’から始まって後述の普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理ごとに
‘1’ずつ加算され、‘8’に至ると、次に‘0’に書き換えられて再び前記加算が繰り返される。また、前記特別図柄データ2の乱数は、電源投入時に‘0’から始まって、前記特別図柄データ1の乱数が‘0’に書き換えられる際に‘1’ずつ加算され、‘8’に至ると、次に‘0’に書き換えられて再び前記加算が繰り返される。さらに、前記特別図柄データ3の乱数は、電源投入時あるいはリセット処理後に‘0’から始まって、前記特別図柄データ2の乱数が‘0’に書き換えられる際に‘1’ずつ加算され、‘8’に至ると、次に‘0’に書き換えられて再び前記加算が繰り返される。これによって、特別図柄データ1〜3の乱数範囲が同一であっても、当該特別図柄データ1〜3の乱数が同期(同一の組合せで加算)するのを避けることができる。
前記特別図柄データ1〜3の各乱数は‘0’の場合には1、‘1’の場合には2、‘2’の場合には3というように、当否判定結果の外れ時に前記特別図柄表示部11に停止表示される左特別図柄、中特別図柄、右特別図柄からなる識別情報が割り当てられている。前記特別図柄データ1〜3の乱数は、前記始動入賞口42への入賞に起因して取得され、取得した特別図柄データ1〜3の乱数の組合せによって、外れ時に前記特別図柄表示部11に停止表示される左特別図柄、中特別図柄、右特別図柄が定まる。
変動態様乱数用カウンタは、前記特別図柄表示部11における特別図柄の変動態様を変動態様テーブルから選択する際に用いられるものであり、‘0’〜‘198’の数値(変動態様乱数)を備える。この変動態様乱数は、遊技機1の電源投入時に、‘0’から始まり、後述の普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理ごとに1ずつ加算され、数値が‘198’に至ると、次に‘0’にされて再び前記加算を繰り返すようになっている。前記変動態様乱数用カウンタの数値(変動態様乱数)は、前記始動入賞口42への入賞に起因して取得される。
図11に本実施例の変動態様テーブルを示す。本実施例の変動態様テーブルは、当否判定結果が当たりの場合に選択される第1変動態様テーブルと、外れの場合に選択される第2変動態様テーブルがある。各変動態様テーブルは、前記特別図柄表示部11に表示される特別図柄の変動態様の複数で構成されており、前記主制御基板200のROMに記憶されている。各変動態様には、変動態様乱数値(変動態様乱数用カウンタの数値)が設定されており、前記変動態様乱数用カウンタから取得した変動態様乱数値と対応する変動態様乱数値(変動態様乱数用カウンタの数値)が設定されている変動態様が選択される。また、各変動態様には変動時間と、電飾データの有無及び種類が設定されており、選択された変動態様に設定されている変動時間で前記特別図柄表示部11で特別図柄が変動し、また選択された変動態様が電飾データを有する場合には電飾データに基づいて前記7セグメント発光装置71が発光制御される。本実施例では、電飾データとして電飾データAと電飾データBが設けられている。電飾データには、前記コモン側(高電位側)のI2Cバス制御LEDドライバ207A1及び前記データ側(低電位側)のI2Cバス制御LEDドライバ207A2に対する制御のためのデータが設定されている。
図12に電飾データAの内容を示す。なお、図12ではセグメントS1〜S4の発光装置L1〜L4について示し、残りのセグメントS5〜S7の発光装置L5〜L7については省略しているが、実際は設定されている。同様に、イルミカウンタの値が30〜7500の間、イルミタイマの値300ms〜75000msの間及びそれらと対応するL1〜L4、R、G、Bの値については示していないが、実際にはそれぞれ値が設定されている。電飾データAは、前記7セグメント発光装置71における7セグメント全体を、赤色のLEDに対して前記データ制御で階調制御(輝度制御)する例である。前記電飾データAでは、全セグメントにおける赤色LEDのコモン側(高電位側)の輝度ランクをFの一定にすると共に、他のLEDについては0とし、全セグメントにおけるLEDのデータ側(低電位側)の輝度ランクを変更することによって全セグメントの発光装置L1〜L7の赤色LEDの階調制御を行う。図12の電飾データAでは、例えばイルミタイマ10msでは全セグメントの発光装置L1〜L7が消灯し、イルミタイマ20msでは、全セグメントの発光装置L1〜L7における赤色LEDが輝度ランク1で点灯し、イルミタイマ30msでは全てのセグメントの発光装置L1〜L7における赤色LEDが輝度ランク2で点灯する。このように、電飾データAについて点灯させることで10ms毎に1輝度ずつ上がっていきFの輝度まで点灯されると1輝度ずつ10ms毎に下がっていく点灯態様となる(順に明るくなって、順に暗くなる階調点灯態様となる。)。
図13に電飾データBの内容について示す。なお、図13ではセグメントS1〜S4の発光装置L1〜L4について示し、残りのセグメントS5〜S7の発光装置L5〜L7については省略しているが、実際は設定されている。同様に、イルミカウンタの値が30〜1500の間、イルミタイマの値300ms〜15000msの間及びそれらと対応するL1〜L4、R、G、Bの値については示していないが、実際にはそれぞれ値が設定されている。電飾データBは、前記7セグメント発光装置71における各セグメント毎の発光装置L1〜L7を、前記データ制御で点灯制御(輝度制御)する例である。図13の電飾データBでは、例えば、イルミタイマ10ms、20ms、30msでは、全てのセグメントの発光装置L1〜L7における赤色LEDのコモン側(高電位側)の輝度をFにし、他の色のLEDのコモン側(高電位側)については0にすると共に、セグメントS2の発光装置L2におけるデータ側(低電位側)の輝度ランクをFにし、かつセグメントS3の発光装置L3におけるデータ側(低電位側)の輝度ランクを8にし、他のセグメントの発光装置におけるデータ側(低電位側)の輝度ランクについては0にする。これにより、セグメントS2の発光装置L2における赤色LEDを輝度ランクFで点灯すると共に、セグメントS3の発光装置L3における赤色LEDを輝度ランク8で点灯し、他のセグメントについては消灯状態にすることができる。また、イルミタイマ40ms、50ms、60msでは、全てのセグメントの発光装置L1〜L7における緑色と青色のLEDのコモン側(高電位側)を輝度ランクFにし、他のLEDのコモン側(高電位側)については0にすると共に、セグメントS1の発光装置L1の全LEDについてはデータ側(低電位側)の輝度ランクF、セグメントS4の発光装置L4の全LEDについてはデータ側(低電位側)の輝度ランクをFにし、他のセグメントの発光装置についてはデータ側(低電位側)の輝度ランクを0とする。これにより、セグメントS1の発光装置L1とセグメントS4の発光装置L4における緑色と青色のLEDを輝度ランクFで点灯し、他のセグメントを消灯状態にすることができる。実施例では、コモン側のI2Cバス制御LEDドライバはデータ側のI2Cバス制御LEDドライバが制御している輝度に関わらず点灯させる場合には常にFの輝度に制御しているがデータ側で設定している輝度の一番大きい輝度に設定してもよい。
前記電飾データA及びBにおけるイルミカウンタは、現在の状態を示すアドレスであり、例えば、イルミカウンタ1は現在イルミタイマ10mの状態であること示し、また、イルミカウンタ2は現在イルミタイマ20msの状態であることを示す。前記電飾データAにおける輝度ランク0〜Fの信号は、階調信号に相当する。
なお、取得された乱数については、それぞれ最大4個、前記主制御基板200のRAMにおける該当領域に、前記保留球数と対応させて格納され、順次使用される。
普通図柄乱数用カウンタは、普通図柄当たりの判定に用いられ、遊技機1の電源投入時に、‘0’から始まって後述の普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理ごとに
‘1’ずつ加算され、‘9’に至ると、次に‘0’に書き換えられて再び前記加算が繰り返される。この普通図柄乱数用カウンタの数値(普通図柄乱数)は、前記普通図柄変動開始用ゲート55を通過した遊技球を前記普通図柄変動開始スイッチで検出することに起因して取得される。取得された普通図柄乱数の値が奇数の場合に普通図柄当たりとなり、偶数の場合に外れとなる。また、普通図柄乱数には前記普通図柄表示部50で停止表示される図柄が割り当てられている。例えば、普通図柄乱数‘0’には普通図柄‘0’、普通図柄乱数‘1’には普通図柄‘1’とういうように前記普通図柄表示部50に停止表示される普通図柄が割り当てられている。
ここで前記遊技機1における遊技について簡略に説明する。前記遊技領域6へ向けて発射装置64により発射された遊技球が、前記種々の入賞口に入賞すると入賞口に応じた所定数の遊技球が賞球として上側球受け皿36に払い出される。また、前記普通図柄変動開始用ゲート55を遊技球が通過すると、前記普通図柄表示部50で普通図柄が変動を開始し、所定時間変動後に停止する。その際、普通図柄の当たり判定結果が普通図柄当たりの場合には、普通図柄当たり、この例では奇数で停止し、前記始動入賞口42の2つの可動片42a,42bが背面の始動入賞口用ソレノイドによって略垂直で入賞し難い狭小開放状態(通常状態)から略V字形(逆ハの字形)の入賞し易い拡開開放状態に変化し、遊技球が入賞し易くなる。そして、前記始動入賞口42に遊技球が入賞すると、所定数の遊技球が賞球として払い出される。
前記始動入賞口42に遊技球が入賞すると、大当たり乱数及び大当たり図柄乱数等が取得され、取得された大当たり乱数に基づいて大当たりの当否判定が行われる共に変動態様が選択されて前記特別図柄表示部11で特別図柄の変動表示が開始される。また、選択された変動態様が前記電飾データを有する場合には、電飾データに基づいて前記7セグメント発光装置71が発光制御される。
前記大当たりの当否判定結果が大当たりの場合には、前記特別図柄表示部11に左、中、右特別図柄がぞろ目で揃って停止し、通常遊技より多くの賞を付与する(本実施例では遊技者の獲得遊技球数が多くなる)特別遊技(大当たり遊技)が実行される。一方、外れの場合には左、中、右特別図柄がぞろ目とならず、外れ図柄で表示される。
特別遊技(大当たり遊技)状態になると、前記大入賞口45の開閉板46が開いて遊技領域6の表面を落下してくる遊技球を受け止め易くして、大入賞口45へ入賞可能にし、該大入賞口45への入賞があると、所定数の遊技球が賞球として払い出される。前記開閉板46は、所定時間(例えば29.5秒)経過後、或いは入賞球数が所定個数(例えば10個)となった時点で閉じるようにされ、所定ラウンド数(例えば15ラウンド)、前記開閉板46の開放を繰り返すようになっている。
前記大当たりには通常大当たりと確変大当たりとがある。通常大当たりの場合には、特別遊技の終了後、次に大当たりとなるまで大当たりの確率が低確率(本実施例では1/315)とされるのに対して、確変大当たりの場合には、特別遊技の終了後、次に大当たりとなるまで大当たりの確率が高確率(本実施例では10/315)に設定される。前記通常大当たりの場合には、前記特別図柄表示部11に『2,2,2』等、偶数のぞろ目からなる通常大当たり図柄(通常大当たり判定図柄)が表示され、一方、確変大当たりの場合には、前記特別図柄表示部11に『1,1,1’』等、奇数のぞろ目からなる確変大当たり図柄(特別大当たり判定図柄)が表示される。
前記主制御基板200による制御について次に、説明する。前記主制御基板(主制御回路)200に設けられる主なフラグとして、この実施例では大当たりフラグ、大当たり終了フラグ、確変フラグ、電源断フラグ等が挙げられる。これらのフラグは、初期設定時には全てOFFにされる。
前記主制御基板200では、前記ROMに記憶されているプログラムに従い前記CPUがメイン処理Mを行う。図14はメイン処理Mのフローチャートである。
メイン処理Mでは、CPU等の初期設定処理(S10)、RAMの内容の異常有無判断(S20)、RAMの初期化処理(S30)、割り込み禁止処理(S40)、普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S50)、割り込み許可処理(S60)が行われ、最終処理においてループ処理が行われている間に4ms毎に割り込み処理(S100)が実行される。
CPU等の初期設定処理(S10)では、スタックの設定、割り込み時間の設定、CPUの設定、SIO、PIO、CTCの設定等が行われる。次にRAMクリアスイッチがONされているか、もしくは電源断フラグがONでRAMの内容が正常かどうか判断し(S20)、異常と判断されるとRAMの初期化が行われる(S30)。メイン処理Mは繰り返し行われるが、CPU等の初期設定処理(S10)、RAMの内容異常有無判断(S20)、RAMの初期化(S30)については、電源投入時のみに必要な初期制御手順であり、最初の1巡目のみに実行され、その後は実行されないが、周知であるので詳細は省略する。割り込み禁止処理(S40)では、4msecごとに割り込み処理(S100)が入ってきても、割り込み許可となるまで、割り込みを禁止する。普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S50)では、種々の乱数が普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S50)ごとに1加算され、前記のように各乱数の設定上限値に至ると次に‘0’に戻って再び加算が行われる。更新された乱数は前記主制御基板200のRAMに記憶される。割り込み許可処理(S60)では、4msecごとに入ってくる割り込み処理(S100)に対して許可をする。
割り込み処理(S100)では、図15に示すように、まず出力処理(S110)が行われる。出力処理(S110)では、各処理により前記主制御基板200の出力バッファに記憶されたコマンド(制御信号)等が、対応する制御基板等へ出力される。ここで出力されるコマンド(制御信号)等には、大当たり図柄データ、大当たり判定データ、外れ図柄データ、変動コマンド等がある。続く入力処理(S120)では、遊技機1に設けられている種々のセンサ(各入賞口の検出スイッチ等)が検知した場合の信号入力が行われる。また、次の普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S130)では、前記メイン処理Mにおけるループ処理内で行われている普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S50)と同様の処理が行われる。
始動入賞口スイッチ検出処理(S140)では、図16に示すように、まず前記始動入賞口42に遊技球が入賞したか否か、すなわち始動入賞口42に遊技球の入球があって前記始動入賞口検出スイッチで遊技球が検出されたか否か判断され(S140−1)、前記始動入賞口42に入賞していなければ、この始動入賞口スイッチ検出処理(S140)を終了する。一方、前記始動入賞口42に入賞している場合には、次に前記主制御基板200のRAMに記憶されている前記特別図柄用保留球数が設定数の4以上か確認される(S140−2)。前記特別図柄用保留球数が4以上であれば、この始動入賞口スイッチ検出処理(S140)を終了し、それに対して4未満であれば、前記特別図柄用保留球数に前記始動入賞口スイッチで検出された遊技球検出数1が加算される(S140−3)。続いて、特別図柄関係乱数取得処理(S140−4)が行われ、その後にこの始動入賞口スイッチ検出処理(S140)が終了する。前記特別図柄関係乱数取得処理(S140−4)では、前記RAMに記憶されている特別図柄関係の更新乱数が取得され、現在の特別図柄用保留球数と対応するRAMアドレスに取得乱数がセーブ(記憶)される。ここで取得される乱数値は、大当たり乱数値、大当たり図柄乱数値、リーチ乱数値、特別図柄データ乱数値、変動態様乱数値等である。なお、現在の特別図柄用保留球数と対応するRAMアドレスに取得乱数値がセーブされるとは、例えば現在の特別図柄用保留球数が1の場合には特別図柄用保留球数1と対応するRAMアドレスに取得乱数値がセーブされ、特別図柄用保留球数が2の場合には特別図柄用保留球数2と対応するRAMアドレスに取得乱数値がセーブされることを意味する。
普通動作処理(S150)では、前記更新されてRAMに記憶されている普通図柄乱数が取得されて、普通図柄当たりの判定や普通図柄表示部50での普通図柄の停止表示、始動入賞口42の開閉等、普通図柄当たりに関する処理が行われるが、本発明を理解する上で重要ではないため、詳細な説明を省略する。
特別動作処理(S160)では、図17に示すように、まず特別外れ図柄作成処理(S160−1)が行われる。
特別外れ図柄作成処理(S160−1)では、図18に示すように、前記始動入賞口スイッチ検出処理(S140)において取得されてRAMに記憶されている特別図柄データ1のアドレス値が格納元アドレス値にセットされ(S160−1−1)、続いて、前記始動入賞口スイッチ検出処理(S140)において取得されて前記RAMに記憶されている特別図柄データ3が判定値としてロードされ(S160−1−2)、前記判定値としての特別図柄データ3の乱数値と前記格納元アドレス値に記憶されている特別図柄データ1の乱数値が一致するか否か判断される(S160−1−3)。一致すればこの特別外れ図柄作成処理(S160−1)が終了して特別外れ図柄データが更新されず、一致しない場合には、前記RAMにおける特別外れ図柄のデータ格納先アドレス値と、特別外れ図柄として転送される特別図柄データ1〜3のアドレス値がセットされ(S160−1−4)、続いて前記特別図柄データ1〜3の乱数値に割り当てられている特別図柄が、前記特別外れ図柄のデータ格納先に転送されて特別外れ図柄1〜3として格納されることにより特別外れ図柄データが更新され(S160−1−5)、その後にこの特別外れ図柄作成処理(S160−1)が終了する。なお、特別外れ図柄1は大当たり判定結果が外れ時に前記特別図柄表示部11で停止表示される左特別図柄、特別外れ図柄2は大当たり判定結果が外れ時に前記特別図柄表示部11で停止表示される中特別図柄、特別外れ図柄3は大当たり判定結果が外れ時に前記特別図柄表示部11で停止表示される右特別図柄に対応する。
図17に示すように、前記特別動作処理(S160)では、前記特別外れ図柄作成処理(S160−1)の後に特別動作ステータスが1〜4の何れであるか判断される(S160−2〜160−4)。前記特別動作ステータスが1の場合には特別図柄待機処理(S160−5)が行われ、それに対して前記特別動作ステータスが2の場合には変動中処理(S160−6)が行われ、前記特別動作ステータスが3の場合には特別図柄確定処理(S160−7)が行われ、前記特別動作ステータスが4の場合には特別電動役物処理(S160−8)が行われる。
前記特別図柄待機処理(S160−5)では、図19に示すように、前記特別図柄用保留球数が0か否か判断され(S160−5−1)、特別図柄用保留球数が0の場合には前記特別図柄表示部11が特別図柄の変動中ではない待機画面(待ち受け画面)中か否か判断され(S160−5−7)、待機画面(待ち受け画面)中であれば、この特別図柄待機処理(S160−5)が終了し、一方、待機画面(待ち受け画面)中ではない場合には前記特別図柄表示部11を待機画面(待ち受け画面)にする設定処理が行われ(S160−5−8)、その後にこの特別図柄待機処理(S160−5)が終了する。なお、待機画面にする設定処理は、この設定処理がなされてから所定時間の間、始動入賞口42に遊技球が入賞しない場合に、待ち受け画面をセットさせるコマンドがサブ制御基板205に出力されるようにする処理である。
それに対して前記S160−5−1で特別図柄用保留球数が0ではないと判断された場合には、特別図柄大当たり判定処理(S160−5−2)が行われる。特別図柄大当たり判定処理(S160−5−2)では、図20に示すように、まず、前記主制御基板200のRAMに記憶されている前記更新大当たり乱数値が判定値としてロードされる(160−5−2−1)と共に、前記高確率時及び低確率時における大当たり成立数値を定めた大当たり判定値テーブルが格納されているRAMのアドレスがセットされる(S160−5−2−2)。続いて現在確変中(高確率状態中)か否かが判断される(S160−5−2−3)。前記確変中か否かは、前記主制御基板200に設けられている確変フラグがON(高確率状態)かOFF(低確率状態)かによって判断される。前記確変中の場合には、高確率状態時における大当たり成立数値と前記ロードされた大当たり乱数値が一致するか否かにより大当たりか否か判断され(S160−5−2−4)、一方、確変中ではない、すなわち低確率状態時には、低確率状態時における大当たり成立数値と前記ロードされた大当たり乱数値が一致するか否かにより大当たりか否か判断され(S160−5−2−5)、一致すれば大当たりと判断されて、前記主制御基板200に設けられている大当たりフラグがONにセットされる(S160−5−2−6)。その後、この特別図柄大当たり判定処理(S160−5−2)が終了する。なお、前記S160−5−2−4あるいはS160−5−2−5で大当たりではないと判断されると、大当たりフラグをONにすることなく、この特別図柄大当たり判定処理(S160−5−2)が終了する。
前記特別図柄大当たり判定処理(S160−5−2)の後、特別図柄選択処理(S160−5−3)が行われる。特別図柄選択処理(S160−5−3)では、図21に示すように、前記大当たりフラグがON(大当たり)か否か判断され(S160−5−3−1)、大当たりフラグがON(大当たり)の場合には、前記大当たり図柄乱数値に基づく図柄が、前記特別図柄表示部11で停止表示する大当たり図柄としてセットされ(S160−5−3−2)、その後にこの特別図柄選択処理(S160−5−3)が終了する。
一方、大当たりフラグがOFF(外れ)の場合には、前記始動入賞口スイッチ検出処理(S140)で取得されて前記主制御基板200のRAMに記憶されているリーチ乱数値がロードされて、前記リーチ成立数値と一致するか否か確認され(S160−5−3−4)、一致すればリーチ有りとなり、前記始動入賞口スイッチ検出処理(S140)で取得されて前記主制御基板200のRAMに記憶されている特別図柄データ1が前記特別図柄表示部11で停止表示される左右の特別図柄としてセットされ(S160−5−3−5)、続いて特別図柄データ1に1が加算され(S160−5−3−6)、加算後のものが前記特別図柄表示部11で停止表示される中特別図柄としてセットされる(S160−5−3−7)。その後、この特別図柄選択処理(S160−5−3)が終了する。
それに対して前記ロードされたリーチ乱数値がリーチ成立数値と一致しない場合、すなわちリーチ無しと判断された場合には、前記特別外れ図柄作成処理(S160−1)において作成された特別外れ図柄1〜3のセット(格納)されているアドレス値が、格納元アドレス値としてセットされ(S160−5−3−8)、続いて格納先アドレス値として特別停止図柄1〜3のアドレスがセットされ(S160−5−3−9)、それぞれの格納元アドレスから対応する格納先アドレスにデータが転送され(S160−5−3−10)、その後にこの特別図柄選択処理(S160−5−3)が終了する。なお、特別停止図柄1は前記特別図柄表示部11で停止表示される左特別図柄、特別停止図柄2は前記特別図柄表示部11で停止表示される中特別図柄、特別停止図柄3は前記特別図柄表示部11で停止表示される右特別図柄に対応する。
前記特別図柄選択処理(S160−5−3)に次いで特別図柄変動態様選択処理(S160−5−4)が行われる。特別図柄変動態様選択処理(S160−5−4)では、図22に示すように、大当たりフラグがONか判断され(S160−5−4−1)、大当たりフラグがON(当たり)の場合には、前記第1変動態様テーブルから変動態様乱数値に基づいて変動態様が選択され(S160−5−4−2)、一方、大当たりフラグがOFF(外れ)の場合には、前記第2変動態様テーブルから変動態様乱数値に基づいて変動態様が選択され(S160−5−4−3)、その後にその他の処理(S160−5−4−4)が行われ、この処理が終了する。
前記特別図柄変動態様選択処理(S160−5−4)に次いで、特別図柄乱数シフト処理(S160−5−5)が行われる。この特別図柄乱数シフト処理(S160−5−5)では、前記RAMの特別図柄用保留球数のデータ記憶領域において、ロード(読み出し)順位一位のアドレスの記憶領域に記憶されていた特別図柄用保留球数のデータが、先の処理によりロードされて空席となることに起因して、ロード順位が二位以降のアドレスに記憶されている特別図柄用保留球数のデータについて、ロード順位を一つずつ繰り上げるアドレスのシフトが行われる。具体的には、図23に示すように、まず、前記主制御基板200のRAMに記憶されている前記特別図柄用保留球数から1減算(例えば保留球数2のものは1にされ、3のものは2にされる等)され(S160−5−5−1)、次に各保留球数に対応するデータが各保留球数から1減算した保留球数のRAMアドレスにシフトされ(S160−5−5−2)、続いて最上位(ロード順位が最後、本実施例では4個目)の特別図柄用保留球数に対応するRAMアドレスに0がセットされる(S160−5−5−3)。
前記特別図柄乱数シフト処理(S160−5−5)に次いで、特別図柄変動開始処理(S160−5−6)が行われる。特別図柄変動開始処理(S160−5−6)では、特別動作ステータスが2に設定されると共にその他特別図柄の変動開始に必要な処理が行われる。前記特別図柄変動開始処理(S160−5−6)の後に、前記特別図柄待機処理(S160−5)が終了する。
前記特別動作ステータスが2の場合に行われる変動中処理(S160−6)では図24に示すように、まず特別図柄の変動時間が終了したか否か判断され(S160−6−1)、変動時間が終了していなければこの変動中処理(S160−6)が終了する。一方、変動時間が終了していれば変動停止図柄用のテーブルがセットされる(S160−6−2)と共に、変動停止図柄のデータが格納され(S160−6−3)、続いて特別動作ステータスが3にセットされ(S160−6−4)、その他必要な処理(S160−6−5)が行われた後に、この変動中処理(S160−6)が終了する。
前記特別動作ステータスが3の場合に行われる特別図柄確定処理(S160−7)では図25に示すように、まず大当たりフラグがONか否か、すなわち大当たりか否か判断される(S160−7−1)。大当たりフラグがON、すなわち大当たりの場合には、ラウンドカウンタがセットされ(S160−7−2)、特別動作ステータスが4にセットされた(S160−7−3)後、この特別図柄確定処理(S160−7)が終了する。一方、大当たりフラグがOFF、すなわち外れの場合には、特別動作ステータスが1にセットされた(S160−7−4)後、この特別図柄確定処理(S160−7)が終了する。
前記特別動作ステータスが4の場合に行われる特別電動役物処理(S160−8)では、図26及び図27に示すように、まず確変フラグがOFFにリセットされた(S160−8−1)後に、大当たり終了フラグがON(大当たり遊技終了)か否か判断される(S160−8−2)。そして、大当たり終了フラグがONではない、すなわち大当たり遊技終了ではない場合には現在大入賞口15が開放中か否か判断され(S160−8−3)、開放中ではなく閉鎖中の場合には大入賞口15の開放時間か否か判断される(S160−8−4)。大入賞口15の開放時間の場合には大入賞口の開放処理が行われて(S160−8−5)、その後にこの特別電動役物処理(S160−8)が終了する。それに対して大入賞口15の開放時間となっていないときには、この特別電動役物処理(S160−8)が終了する。
一方、前記S160−8−3で大入賞口15が開放中と判断されると、大入賞口15に10個遊技球が入賞(S160−8−6)、若しくはラウンド終了時間(本実施例では30秒)経過(S160−8−7)の何れかであるか否か判断され、何れでもない場合にはそのままこの特別電動役物処理(S160−8)が終了し、それに対して大入賞口15に10個遊技球が入賞、若しくはラウンド終了時間経過の何れかである場合には、大入賞口閉鎖処理(S160−8−8)とラウンドカウンタの値から1減算する処理(S160−8−9)が行われる。なお、前記大入賞口閉鎖処理(S160−8−8)では、大入賞口閉鎖のコマンドが出力バッファにセットされる。続いて、ラウンドカウンタが0か否か判断され(S160−8−10)、ラウンドカウンタが0ではない場合には、そのままこの特別電動役物処理(S160−8)が終了し、それに対してラウンドカウンタが0の場合には、大当たり終了処理(S160−8−11)が行われ、その後、大当たり終了フラグがONにされ(S160−8−12)、この特別電動役物処理(S160−8)が終了する。
それに対し、前記S160−8−2で大当たり終了フラグがON、すなわち大当たり終了と判断されると、大当たり終了フラグをOFFにセットする処理(S160−8−13)と、大当たりフラグをOFFにする処理(S160−8−14)が行われ、その後に停止図柄が確変図柄(本実施例では奇数のぞろ目)であるか判断される(S160−8−15)。そして、確変図柄の場合には、確変フラグがONにされる(S160−8−16)と共に、特別動作ステータスが1にセットされ(S160−8−17)、一方、確変図柄とは異なる場合には前記確変フラグをONにする処理(S160−8−16)をジャンプして特別動作ステータスが1にセットされ(S160−8−17)、この特別電動役物処理(S160−8)が終了する。
保留球数処理(S170)では、図28に示すように保留球数がロードされ(S170−1)、保留球数が出力バッファにセットされる(S170−2)。
電源断監視処理(S180)では、図29に示すように、電源断信号が入力したか判断され(S180−1)、入力していなければこの電源断監視処理(S180)が終了する。一方、電源断信号が入力している場合には、現在のデータ(状態)が前記主制御基板200のRAMに記憶され(S180−2)、次いで電源断フラグがONにされ(S180−3)、その後ループ処理が行われる。
その他の処理(S190)では、遊技に必要なその他の様々な処理が行われるが、本発明で特に関わりのない処理についての説明は省略する。
前記サブ制御基板205が行う処理について説明する。前記サブ制御基板205が行うサブ制御メイン処理Jでは、図30に示すように、遊技機1の電源投入時にサブ御基板205においてCPU初期化処理が行われる(S201)。前記CPU初期化処理(S201)では、スタックの設定、CPUの設定、SIO、CTCの設定等が行われる。次に、電源断信号がONでRAM内容が正常か判断され(S202)、異常と判断されるとRAMの初期化が行われ(S203)、その後I2Cコントロール初期化処理(S204)、コマンド送信処理(S205)が行われ、その後、ループ処理が行われる。前記I2Cコントロール初期化処理(S204)ではI2Cバスコントローラの初期化が行われ、また、前記コマンド送信処理(S205)では、出力バッファに記憶されているコマンド(制御信号)が対応する装置へ出力される。一方、S202で正常と判断されると、RAMの初期化を行うことなくコマンド送信処理(S205)が行われ、その後、ループ処理が行われる。このループ処理が行なわれている間に、前記主制御基板200からのコマンド(制御信号)受信時に外部INT割り込み処理(S300)が行われ、また、1ms毎に1msタイマ割り込み処理(S400)、10ms毎に10msタイマ割り込み処理(S500)がそれぞれ行われる。
外部INT割り込み処理(S300)では、図31に示すように、主制御基板200からのストローブ(STB)信号がONか確認され(S301)、ストローブ信号がON、すなわち外部INT入力部にストローブ信号が入力されると、前記主制御基板200から出力されたコマンド(制御信号)の受信およびRAMへの格納が行われる(S302)。それに対し、ストローブ信号がONになっていなければ、その時点でこの外部INT割り込み処理(S300)が終了する。
1msタイマ割り込み処理(S400)は、図32に示すように、ランプデータ出力処理(S401)が行われ、その後にカウンタ更新処理(S402)が行われる。なお、カウンタ更新処理(S402)では、サブ制御基板205に設けられているカウンタの数値の更新が行われる。前記カウンタは0〜9の順番でカウントアップするものであり、このカウンタ更新処理(S402)が行われる毎に数値が1づつカウントアップ(加算)され、数値が9に至ると次に0に戻り、再びカウントアップされる。
前記ランプデータ出力処理(S401)では、図33に示すように、後述の10msタイマ割り込み処理(S500)でランプバッファに格納された電飾データを加工したり、電飾データに基づいて前記I2Cバス制御LEDドライバにランプデータを出力したり、ランプデータ割り込み処理(S410)を発生させたりする(S401−1)。
ランプデータ割り込み処理(S410)では、図34に示すように、ランプバッファ(i)に格納されているランプデータが順次I2Cバス制御LEDドライバ側に転送され(S410−1)、次にiの値がLEDドライバ数より小か確認される(S410−2)。本実施例では、LEDドライバは、前記のようにコモン側(高電位側)のI2Cバス制御LEDドライバ207A1とデータ側(低電位側)のI2Cバス制御LEDドライバ207A2からなるため、LEDドライバ数は2である。iの値がドライバ数より小の場合にはiに1加算され(S410−3)、再度このランプデータ割り込み処理(S410)が行われる。一方、S410−2で、iの値がLEDドライバ数より小ではないと判断されると、このランプデータ割り込み処理(S410)が終了する。
10msタイマ割り込み処理(S500)では、図35に示すように、メインコマンド解析処理(S501)、ランプ処理(S502)、その他の処理(S503)が順に行われる。
メインコマンド解析処理(S501)では、図36に示すように、主制御基板200から受信したコマンドが変動態様に関するコマンド(変動コマンド)か判断される(S501−1)。変動態様に関するコマンドの場合、変動態様に設定されている特別図柄の変動データが設定されると共に、変動態様に電飾データが設定されている場合には電飾データが抽出され(S501−2)、抽出された電飾データからイルミタイマの最大値(MAX)、イルミカウンタの最大値(MAX)、シナリタイマの最大値(MAX)、イルミシナリオデータがセットされ(S501−3)、この処理が終了する。イルミシナリオデータは、電飾データ(本実施例では電飾データA又はB)の全体の時間(本実施例では変動時間と電飾データの点灯時間は同じに設定してある為よいが、例えば電飾データ変動時間よりも短く同じ電飾データを繰り返し設定する場合には繰り返し設定するタイミングを指示するタイマとなる)、イルミタイマの値は、後述の10msタイマ割り込み処理(S500)の実行毎に1加算され、またシナリオタイマの値は後述の10msタイマ割り込み処理(S500)の実行毎に1減算されるため、イルミタイマの値及びシナリオタイマの値は1が10msに相当する。例えば、ここで設定されるイルミタイマ最大値が30の場合には300msに相当する。一方、前記主制御基板200から受信したコマンドが変動態様に関するコマンドとは異なる場合、その他のコマンド処理(S501−4)が行われ、この処理が終了する。
ランプ処理(S502)では、図37に示すように、ランプシナリオ処理(S502−1)、ランプ出力処理(S502−2)が順に行われる。
ランプシナリオ処理(S502−1)では、前記コモン側(高電位側)のI2Cバス制御LEDドライバ207A1とデータ側(低電位側)のI2Cバス制御LEDドライバ207A2に対して、シナリオタイマの減算及びイルミタイマの加算等が行われる。すなわち、図38に示すように、まずこの処理で使用される変数iに0がセットされ(S502−1−1)、次にドライバ(i)における現在のシナリオタイマの値が0より大か判断される(S502−1−2)。なお、ドライバ(i)は、iが0の場合は前記コモン側(高電位側)のI2Cバス制御LEDドライバ207A1であり、一方、iが1の場合はデータ側(低電位側)のI2Cバス制御LEDドライバ207A2である。S502−1−2でドライバ(i)のシナリオタイマの値が0より大ではないと判断されると、ドライバ(i)のイルミタイマが1加算される(S502−13)。一方、ドライバ(i)のシナリオタイマの値が0より大である場合、シナリオタイマの値が1減算され(S502−1−4)、その後にドライバ(i)のイルミタイマが1加算される(S502−1−3)。なお、ここでのイルミタイマ及びシナリオタイマの値における1は、10msに相当する。
S502−1−3でイルミタイマの値に1加算された後、ドライバ(i)のイルミタイマの値がドライバ(i)のイルミタイマの最大値(MAX)以上か判断され(S502−1−5)、イルミタイマの最大値(MAX)以上ではない場合、ドライバ(i)のイルミタイマの値が0か判断される(S502−1−6)。一方、S502−1−5でイルミタイマの値がイルミタイマの最大値(MAX)以上と判断されると、イルミタイマの値が0にセットされ(S502−1−9)、その後にS502−1−6でドライバ(i)のイルミタイマの値が0か判断される。
S502−1−6でイルミタイマの値が0と判断されると、次にドライバ(i)のイルミカウンタの値がドライバ(i)のイルミカウンタの最大値(MAX)以上か判断され(S502−1−7)、イルミカウンタの最大値(MAX)以上の場合にはドライバ(i)のイルミカウンタの値が0にセットされ(S502−1−8)、その後にiがLEDドライバ数(本実施例ではLEDドライバ数2)より小か判断される(S502−1−10)。一方、S502−1−6でドライバ(i)のイルミタイマの値が0ではないと判断された場合、あるいはS502−1−7でドライバ(i)のイルミカウンタの値がドライバ(i)のイルミカウンタの最大値(MAX)以上ではないと判断されると、次にiがLEDドライバ数(本実施例ではLEDドライバ数2)より小か判断される(S502−1−10)。iがLEDドライバ数より小ではないと判断されると、このランプシナリオ処理(S502−1)が終了し、一方、iがLEDドライバ数より小と判断されると、iに1加算され(S502−1−11)、その後にS502−1−1に戻って再びこのランプシナリオ処理(S502−1)が繰り返される。
ランプ出力処理(S502−2)では、前記コモン側(高電位側)のI2Cバス制御LEDドライバ207A1とデータ側(低電位側)のI2Cバス制御LEDドライバ207A2に対して、現在のイルミカウンタの値と対応するイルミシナリオデータがランプバッファに格納される。すなわち、図39に示すように、まず、この処理で使用されるiに0がセットされ(S502−2−1)、ランプバッファ(i)が0に初期化される(S502−2−2)。次に、ドライバ(i)のイルミカウンタからイルミシナリオデータがランプバッファ(i)に格納される(S502−2−3)。例えば、iが0の場合にはドライバ(0)、すなわち前記コモン側(高電位側)のI2Cバス制御LEDドライバ207A1、における現在のイルミカウンタの値によりイルミシナリオデータがコモン側(高電位側)のI2Cバス制御LEDドライバ207A1用のランプバッファ(0)に格納される。その後、変数iの値がドライバ数(本実施例では2)より小か確認され(S502−2−4)、小でなければ、この処理が終了し、一方、小であればiに1加算され(S502−2−5)、その後は、前記データ側(低電位側)のI2Cバス制御LEDドライバ207A2に対して再びS502−2−2以下の処理が行われる。なお、ここでランプバッファに格納されたイルミシナリオデータは、前記1msタイマ割り込み処理(S400)におけるランプデータ出力処理(S401)のランプデータ出力処理(S401)で実行されるランプデータ割り込み処理(S410)により、対応するLEDドライバに出力され、前記7セグメント発光装置71のLEDがシナリオデータに従って発光制御される。本実施例では、省略したが、例えば、遊技されない状態等で電飾が点灯されない状態ではすべてのLEDの輝度を0に設定した消灯テーブルが設定されることにより消灯制御を行う。
このように、本実施例の遊技機によれば、同じ色の発光部(LED)同士で接続された回路と、同じ発光装置(セグメント)における複数の発光部(LED)同士で接続された回路とを異なる発光制御回路で制御することにより、それぞれの発光部(LED)を独立した系統で接続してその回路をそれぞれ点灯制御する場合と比較して系統数を少なく構成することが可能となり、制御負荷を抑制することが可能となる。また、各発光装置(セグメント)同士の同じ色の発光部(LED)を階調点灯態様で点灯させることも可能である。
なお、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、例えば本発明の発光装置を当否判定の結果表示用として用いたり、前記実施例とは逆に、コモン側(高電位側)のI2Cバス制御LEDドライバ207A1に7セグメントの全セグメントにおける同一色のLEDの高電位側を共通して接続すると共に、データ側(低電位側)のI2Cバス制御LEDドライバ207A2に、7セグメントの各セグメントの全LEDの低電位側をセグメント毎に共通して接続したりしてもよい。
さらに、本発明は、同一色の発光部に限られず複数の発光部のうち2以上を一組として同一組の発光部が共通して接続された回路を第1発光制御手段あるいは第2発光制御手段の何れか一方で制御し、異なる組の発光部が共通して接続された回路を他方の発光制御手段で制御するようにしてもよい。例えば、7セグメントのセグメントS1の発光装置L1における赤色のLEDと、セグメントS2の発光装置L2における緑色のLEDと、セグメントS3の発光装置L3における青色のLEDと、セグメントS4の発光装置L4における赤色のLEDとについては、低電位側を共通してデータ側(低電位側)のI2Cバス制御LEDドライバ207A2に接続して階調点灯態様で制御すると共に、高電位側を共通してコモン側(高電位側)のI2Cバス制御LEDドライバ207A1に接続して電流供給状態とし、一方、残りのLEDについては低電位側を共通して、データ側(低電位側)のI2Cバス制御LEDドライバ207A2に接続して電流供給状態とすると共に、高電位側を共通してコモン側(高電位側)のI2Cバス制御LEDドライバ207A1に接続して階調点灯態様で制御するようにしてもよい。
さらには、例えば、赤色の一色のみの多数のLEDであっても一つのI2Cバス制御LEDドライバが制御可能な個数以上のLEDを発光制御させたい場合等には2以上を一組として組を共通に接続して制御するI2Cバス制御LEDドライバと組の中の一つのLEDを他の組の一つのLEDと共通に接続して制御することで系統数を減らしてLEDを点灯させることが可能である。また、基板等のスペースの問題でI2Cバス制御LEDドライバをコモン側(高電位側)とデータ側(低電位側)とで本願の構成のように接続して制御する場合にも本願の階調点灯態様の制御方法を用いることで不具合を抑制して点灯制御することが可能となる。その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更可能である。さらに、遊技機はパチンコ遊技機に限定されるものではない。
1 遊技機
2 遊技盤
6 遊技領域
10 表示装置
64 発射装置
71 7セグメント発光装置
200 主制御基板
205 サブ制御基板
210 表示制御基板

Claims (7)

  1. 遊技の制御を実行する制御手段と、
    発光制御される発光装置と、
    前記制御手段からの制御信号に基づいて前記発光装置の発光制御を行う発光制御手段と、
    を備えた遊技機において、
    前記発光装置は、異なる色の発光部を一組にして同一部位を発光するように配置して構成され、
    前記発光装置が複数設けられ、
    前記発光制御手段は、前記発光部に高電位を付加する高電位側回路を制御する第1発光制御手段と前記発光部に低電位を付加する低電位側回路を制御する第2発光制御手段とを有し、
    前記第1発光制御手段と前記第2発光制御手段は、前記発光部に流れる電流を前記発光部が発光するのに必要な電流が流れる電流供給状態と、前記発光部が発光するのに満たない電流が流れるあるいは電流が流れない非電流供給状態とに制御し、
    前記発光部は、前記第1発光制御手段と前記第2発光制御手段が共に前記電流供給状態に回路を制御することで発光するように構成され、
    前記第1発光制御手段あるいは前記第2発光制御手段の何れか一方は、複数の前記発光部のうち同一色の前記発光部に共通して接続された回路を制御すると共に、他方は前記同一の部位を発光する異なる色の発光部に共通して接続された回路を制御することを特徴とする遊技機。
  2. 前記発光制御回路は、前記第1発光制御手段と前記第2発光制御手段がそれぞれ受信した前記制御信号に基づいた時間で回路を制御して対応する前記発光部に電流を流すことで前記発光部を前記制御信号に定められた点灯態様で点灯させることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 複数の発光部位を独立して発光させることで複数の図柄を遊技者に報知するように構成され、
    前記発光部位毎に前記発光装置が配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載の遊技機。
  4. 前記発光制御手段は、前記制御信号を受けて回路を前記電流供給状態と前記非電流供給状態とに前記制御信号に基づいたタイミングで実行可能に構成され、
    前記制御信号には、前記発光装置を階調点灯態様で点灯させる階調信号があり、前記階調信号は予め定められた前記第1発光制御手段あるいは前記第2発光制御手段の何れか一方を前記電流供給状態で固定して回路を制御するように指示すると共に他方を階調点灯態様で前記発光部を点灯させるように回路を制御することを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載の遊技機。
  5. 7セグメントのセグメント毎に前記発光装置が配置されると共に、それぞれの前記発光装置は前記一組の異なる色の発光部として3色の発光部を有するフルカラーLEDで構成されていることを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載の遊技機。
  6. 遊技の制御を実行する制御手段と、
    発光制御される発光装置と、
    前記制御手段からの制御信号に基づいて前記発光装置の発光制御を行う発光制御手段と、
    を備えた遊技機において、
    前記発光装置は、発光部を有して構成され、
    前記発光装置が複数設けられ、
    前記発光制御手段は、前記発光部に高電位を付加する高電位側回路を制御する第1発光制御手段と前記発光部に低電位を付加する低電位側回路を制御する第2発光制御手段とを有し、
    前記第1発光制御手段と前記第2発光制御手段は前記発光部に流れる電流を前記発光部が発光するのに必要な電流が流れる電流供給状態と前記発光部が発光するのに満たない電流が流れるあるいは電流が流れない非電流供給状態とに制御し、
    前記発光部は前記第1発光制御手段と前記第2発光制御手段が共に前記電流供給状態に回路を制御することで発光するように構成され、
    前記第1発光制御手段あるいは前記第2発光制御手段の何れか一方は、複数の前記発光部のうち2以上を一組として同一組の前記発光部を共通して接続された回路を制御すると共に、他方は前記異なる組の発光部を共通して接続された回路を制御することを特徴とする遊技機。
  7. 前記発光制御手段は、前記制御信号を受けて回路を前記電流供給状態と前記非電流供給状態とに前記制御信号に基づいたタイミングで実行可能に構成され、
    前記制御信号には、前記発光装置を階調点灯態様で点灯させる階調信号があり、前記階調信号は予め定められた前記第1発光制御手段あるいは前記第2発光制御手段の何れか一方を前記電流供給状態で制御するように指示すると共に他方の回路を階調点灯態様で前記発光部を点灯させるように制御することを特徴とする請求項6に記載の遊技機。
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