JP2011217853A - 二重フック - Google Patents

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Abstract

【課題】 簡単な構成で、いったん掛ければ、外れることがない二重フックを提供する。
【解決手段】 二重フック10では、フック11,12が板状の素材で形成され、反転した状態で重ねられている。フック11,12は、鉤状であり、鉤先端部11a,12aと鉤基端部11b,12bとの間がそれぞれ開口している。開口の奥は、鉤先端部11a,12aと鉤基端部11b,12bとの間を弧状に連結する鉤弧状部11c,12cとなっている。開口部分同士は重ならないで、必ず、開口部分と鉤弧状部11c、12cの部分とが重なる。したがって、二重フック10は、簡単な構成でも、掛けた棒14から外れないようにすることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、ハンガーなどの物品を吊り下げたり、紐などを掛けたりするために使用する二重フックに関する。
従来から、図4(a)に示すようなフック1は、たとえば、JIS B0001の図38に示され、クレーンなどで物品を吊り下げる部分や、ハンガーや紐などを他に掛ける部分に使用されている。フック1は、鉤状の先端2と基端3との間が開口し、基端3側をハンガーや紐などに接続する。図4(b)に示すように、フック1を物干竿のような棒4に掛ける場合、棒4の径Dは、先端2と基端3との間で開口する間隔Sよりも小さくする必要がある。
図4に示すようなフック1は、金属やプラスチックなど、種々の材料や製法で製造することができる。板状の紙を素材として、積層して形成することもできる(たとえば、特許文献1参照)。また、開口する向きの違うフック1を重ねた状態で使用することもできる(たとえば、特許文献2参照)。
特開平7−194474号公報 登録実用新案第3025030号公報
図4(b)のように、棒4などにフック1を掛ける場合、棒4の径Dと間隔Sとは、D<Sである必要があり、Dを大きくすると、Sも大きくしなければならないけれども、Sを大きくすると、角度θが小さくなる。角度θが小さくなると、フック1の内側で棒4に掛る部分が減少し、外れやすくなってしまう。たとえば洗濯物を干すハンガーに付けたフック1を、物干竿としての棒4に掛ける場合、フック1が振れると、角度θが小さいと外れて、洗濯物が落下してしまうおそれがある。
特許文献2には、多種多様に使用可能な多用途フックについての考案が開示されており、その図6に示されている使用状態なら、逆向きのフック1が二重に掛る状態となって、振れても外れないことが期待される。しかしながら、この使用状態は多種多様な使用状態の一つであり、多種多様な使用状態を可能にするために、構成が複雑になっている。
本発明の目的は、簡単な構成で、いったん掛ければ、外れることがない二重フックを提供することである。
本発明は、鉤先端部、鉤弧状部および鉤基端部を備え、鉤先端部と鉤基端部との間が開口する鉤形状を有する一方側フックと、
大略的に、一方側フックが反転した鉤形状を有する他方側フックと、
一方側フックおよび他方側フックの鉤基端部同士を結合する結合部とを含み、
一方側フックと他方側フックとの間が開閉可能である、
ことを特徴とする二重フックである。
また本発明で、前記一方側フックおよび前記他方側フックの前記鉤基端部は、物品の吊下げ具に接続される、
ことを特徴とする。
また本発明で、前記一方側フックおよび前記他方側フックは、前記鉤基端部で接合されている組合せ状態で、開口内に長尺物を収容させる、
ことを特徴とする。
また本発明で、前記一方側フックおよび他方側フックの組合せ状態は、複数、前記鉤基端部で接続されることを特徴とする。
本発明によれば、一方側フックと他方側フックとは、鉤先端部、鉤弧状部および鉤基端部を備え、鉤先端部と鉤基端部との間が開口する鉤形状を有し、開口する方向が逆の状態で、結合部によって鉤基端部同士が結合している。一方側フックと他方側フックとの間が開閉可能であるので、開けば、一方側フックと他方側フックとで別々に棒などの支持体に掛けることができる。支持体に掛けた後で、一方側フックと他方側フックとの間を閉じれば、棒などの支持体から外れないように掛けておくことができる。たとえ振れて、一方側フックから支持体が外れても、他方側フックからは外れないので、振れが戻れば、両方のフックが掛る状態に復帰することができる。一方側フックと他方側フックとを、相互に反転した向きで重ねればよいので、簡単な構成で、いったん掛ければ、外れることがない二重フックを実現することができる。
また本発明によれば、ハンガーやピンチなどを物干竿などに掛けて洗濯物などの物品を吊り下げるような場合に、物品が振れても、物干竿などからはずれないようにすることができる。
また本発明によれば、ワイヤハーネスなどで、線材の結束を容易に行うことができる。
また本発明によれば、長尺物として単一または多くの本数の線材などを、途中での追加や間引きが容易な状態で、支持したり効率よくまとめることができる。
図1は、本発明の一実施例である二重フック10の主要部分の構成を簡略化して示す正面図、および物干竿やパイプハンガーなどの棒14に掛ける状態を示す図である。 図2は、図1の二重フック10の展開図である。 図3は、本発明の他の実施例である二重フック20で多数の線材15を結束している状態を示す簡略化した断面図である。 図4は、従来からのフック1を示す正面図である。
以下、図1および図2で、本発明の一実施例としての二重フック10について説明する。また、図3では、本発明の他の実施例としての二重フック20について説明する。各図の説明で、先に説明してある部分と対応する部分に同一の参照符を付し、重複する説明を省略する場合がある。
図1は、本発明の一実施例である二重フック10を物干竿などの棒14に掛けた状態の主要部分の構成を(a)に、棒14に掛ける途中の状態を(b)に、それぞれ示す。(a)に示すように、二重フック10では、一方側フックである紙面の手前側のフック11と、他方側フックである紙面の奥側のフック12とが横方向に関して、相互に反転した状態で重ねられている。フック11,12は、紙面に垂直な方向の厚みが薄い状態の扁平な形状を有する板状の素材で形成されている。材料としては、金属、プラスチック、紙など、種々のものを使用することができる。フック11,12は、鉤状であり、鉤先端部11a,12aと鉤基端部11b,12bとの間がそれぞれ開口している。開口の奥は、鉤先端部11a,12aと鉤基端部11b,12bとの間を弧状に連結する鉤弧状部11c,12cとなっている。ただし、二重フック10として、相互に反転して重ねられている状態では、開口部分同士は重ならないで、必ず、開口部分と鉤弧状部11c、12cの部分とが重なる。したがって、二重フック10は、簡単な構成でも、掛けた棒14から外れないようにすることができる。
フック11,12は、たとえば、鉤基端部11b,12bで接合され、結合部13が生じている。鉤基端部11b,12bの下方には、ハンガー、ピンチ、紐などを連結して使用することができる。なお、フック11,12の平面形状は、基本的に鉤先端部11a,12aと鉤基端部11b,12bとの間が開口し、開口の奥が鉤弧状部11c,12cとして転結されていればよく、形状自体は種々変更しうる。
(b)に示すように、二重フック10では、たとえばフック11,12が薄板状であるので全体的に可撓性を有し、厚み方向に開くことができる。結合部13が主として開閉する関節となるようにしてもよい。開いている状態で、各フック11,12をそれぞれ棒14に掛ければ、フック11,12を閉じた後で、(a)に示すような状態を容易に実現することができる。また、フック11,12を閉じて棒14に掛っている状態から棒14を外すためには、同様にフック11,12間を開き、各フック11,12からそれぞれ棒14を外すようにすればよい。
図2は、図1の二重フック10を展開した状態で示す。二重フック10は、たとえば板状の紙を使用して形成される。鉤基端部11b,12bで折曲げ、結合部13で折曲げ部分の近傍を接合すれば、図1のような二重フック10を形成することができる。特許文献1の図2のフック補強板に相当する部分を、鉤基端部11b,12bに付加することもできる。このような展開状態では、印刷なども容易に行うことができ、図1のように二重フック10を形成するときに、印刷内容を表示することができる。衣料品の店舗などで、商品を展示するハンガーなどに使用すれば、安価で、かつサイズなどの商品に関する情報を判り易く表示することができる。また、色、形、材質を変えて製造することも容易であり、種々のデザインで店舗などでのファッション性、インテリア性に寄与させることもできる。
フック11,12間の開閉を容易にするために、鉤弧状部11c,12cに部分的な膨らみ11d,12dなどで厚みを設けることもできる。膨らみ11d,12dは、鉤先端部11a,12aに設けることもできる。膨らみ11d,12d付近には隙間が生じるので、この隙間からフック11,12間を容易に開くことができる。
図3は、本発明の他の実施例である二重フック20で多数の電気配線材15を、たとえば制御盤内や、オフィスのフローリング床下などで結束している状態を示す。電気配線材15は、たとえばワイヤハーネスの電線であり、束ねられている途中からでも、フック11,12間を開けば容易に結束することができる。また、途中で電気配線材15の一部を外したり、さらに他の電気配線材15を追加したりすることも容易である。長尺物としては、電気配線材15ばかりではなく、棒状のもの、管状のものなど、種々のものに適用することができる。鉤基端部11b,12b側は、(a)に示すように、自由な状態とすることもでき、また、他の部分に接続して支持を受けるようにすることもできる。結束する線材15は、少数で、フック11,12の内部との間に大きな隙間があってもよい。また複数、たとえば3つの二重フック20を連結して、より多くの線材15を結束することもできる。二重フック20の基端部11b,12bには、係止用のスナップなどを装着しておけば、二重フック20同士の着脱を容易に行い、組合せの変更などにも対応可能にすることができる。
以上で説明した二重フック10,20は、棒14や電気配線材15などの長尺物の途中に装着するばかりではなく、ロープやワイヤなどの長尺物の先端に取付けて、ロープやワイヤなどを他に引掛けるために用いることもできる。また、管の先端に取付け、管中を挿通するワイヤなどで、二重フック10,20を遠隔的に開閉操作可能にしておけば、高所など、離れた場所の長尺物の途中に掛けることもできる。
このような二重フック10,20の形状は、キーホルダーなどに広く使用されている二重リングと似ているかもしれない。しかしながら、二重リングは開口が設けられていない輪が二重に重ねられたものであり、重ねられた輪の間を開くことは可能でも、開くためには比較的大きな力を要する。
次の表1で、本発明の二重フック10,20と、二重リングおよび従来のフックとを比較して示す。
Figure 2011217853
二重フック10,20のフック11,12間の開閉は、外部からは容易で、掛けた状態の内部からは困難である。二重フック10,20は、図4(b)に示すフック1と同様に、開口部分の間隔S以下の径Dを有する棒などに掛けたり外したりすることができる。ただし、従来のフック1では、傾けると棒などから外れ易いのに対し、二重フック10,20では外れ難くなる。これに対し、二重リングでは、掛けたものが外れ難くなるように、リング間が開閉し難くされている。また、リング間は、リングの径に比較して小さくしか開かないので、内部にはリングの径に比較して小さい径相当のものしか収容することができない。二重フック10,20は、使用しうる素材も多くなる。複数の素材を組合わせることもできる。
図3(b)に示すように、二重フック20は、相互に連結することもできる。これに対して、従来のフックでは、たとえば図2のように二つのフック11,12を連結することは可能でも、使用する場合には、一方を上にして物干竿などに掛け、他方を下にして吊下げるなど、方向に制限が生じる。二重リングでは、輪相互を噛合わせて連結することのみに制限される。
10,20 二重フック
11,12 フック
11a,12a 鉤先端部
11b,12b 鉤基端部
11c,12c 鉤弧状部
11d,12d 膨らみ
13 結合部
14 棒
15 電気配線材
本発明は、可撓性を有する薄板状の素材で形成され、鉤先端部、鉤弧状部および鉤基端部を備え、鉤先端部と鉤基端部との間が開口する鉤形状をそれぞれ有する一方側フックおよび他方側フックと、
一方側フックおよび他方側フックを、開口部分同士が重ならず、開口部分と鉤弧状部とが重なる状態で、鉤基端部同士が接されている結合部とを含み、
一方側フックと他方側フックとの間が厚み方向に開閉可能である、
ことを特徴とする二重フックである。
本発明によれば、一方側フックと他方側フックとは、可撓性を有する薄板状の素材で形成され、鉤先端部、鉤弧状部および鉤基端部を備え、鉤先端部と鉤基端部との間が開口する鉤形状を有し、開口する方向が逆の状態で、結合部鉤基端部同士がされている。一方側フックと他方側フックとの間が厚み方向に開閉可能であるので、開けば、一方側フックと他方側フックとで別々に棒などの支持体に掛けることができる。支持体に掛けた後で、一方側フックと他方側フックとの間を閉じれば、棒などの支持体から外れないように掛けておくことができる。たとえ振れて、一方側フックから支持体が外れても、他方側フックからは外れないので、振れが戻れば、両方のフックが掛る状態に復帰することができる。一方側フックと他方側フックとを、相互に反転した向きで重ねればよいので、簡単な構成で、いったん掛ければ、外れることがない二重フックを実現することができる。
(b)に示すように、二重フック10では、たとえばフック11,12が薄板状であるので全体的に可撓性を有し、厚み方向に開くことができる。いている状態で、各フック11,12をそれぞれ棒14に掛ければ、フック11,12を閉じた後で、(a)に示すような状態を容易に実現することができる。また、フック11,12を閉じて棒14い掛っている状態から棒14を外すためには、同様にフック11,12間を開き、各フック11,12からそれぞれ棒14を外すようにすればよい。
本発明は、ハンガーなどの物品を吊り下げたり、紐などを掛けたりするために使用する二重フックに関する。
従来から、図4(a)に示すようなフック1は、たとえば、JIS B0001の図38に示され、クレーンなどで物品を吊り下げる部分や、ハンガーや紐などを他に掛ける部分に使用されている。フック1は、鉤状の先端2と基端3との間が開口し、基端3側をハンガーや紐などに接続する。図4(b)に示すように、フック1を物干竿のような棒4に掛ける場合、棒4の径Dは、先端2と基端3との間で開口する間隔Sよりも小さくする必要がある。
図4に示すようなフック1は、金属やプラスチックなど、種々の材料や製法で製造することができる。板状の紙を素材として、積層して形成することもできる(たとえば、特許文献1参照)。また、開口する向きの違うフック1を重ねた状態で使用することもできる(たとえば、特許文献2参照)。
特開平7−194474号公報 登録実用新案第3025030号公報
図4(b)のように、棒4などにフック1を掛ける場合、棒4の径Dと間隔Sとは、D<Sである必要があり、Dを大きくすると、Sも大きくしなければならないけれども、Sを大きくすると、角度θが小さくなる。角度θが小さくなると、フック1の内側で棒4に掛る部分が減少し、外れやすくなってしまう。たとえば洗濯物を干すハンガーに付けたフック1を、物干竿としての棒4に掛ける場合、フック1が振れると、角度θが小さいと外れて、洗濯物が落下してしまうおそれがある。
特許文献2には、多種多様に使用可能な多用途フックについての考案が開示されており、その図6に示されている使用状態なら、逆向きのフック1が二重に掛る状態となって、振れても外れないことが期待される。しかしながら、この使用状態は多種多様な使用状態の一つであり、多種多様な使用状態を可能にするために、構成が複雑になっている。
本発明の目的は、簡単な構成で、いったん掛ければ、外れることがない二重フックを提供することである。
本発明は、可撓性を有する薄板状の素材で形成され、鉤先端部、鉤弧状部および鉤基端部を備え、鉤先端部と鉤基端部との間が開口し、開口の奥は鈎先端部と鈎基端部との間を弧状に連結する鈎弧状部となる鉤形状をそれぞれ有する一方側フックおよび他方側フックと、
一方側フックおよび他方側フックを、開口部分同士が重ならず、開口部分と鉤弧状部とが重なる状態で、鉤基端部同士が接合されている結合部とを含み、
一方側フックと他方側フックとの間が厚み方向に開閉可能である、
ことを特徴とする二重フックである。
また本発明で、前記一方側フックおよび前記他方側フックの前記鉤基端部は、物品の吊下げ具に接続される、
ことを特徴とする。
本発明によれば、一方側フックと他方側フックとは、鉤先端部、鉤弧状部および鉤基端部を備え、鉤先端部と鉤基端部との間が開口する鉤形状を有し、開口する方向が逆の状態で、結合部によって鉤基端部同士が結合している。一方側フックと他方側フックとの間が開閉可能であるので、開けば、一方側フックと他方側フックとで別々に棒などの支持体に掛けることができる。支持体に掛けた後で、一方側フックと他方側フックとの間を閉じれば、棒などの支持体から外れないように掛けておくことができる。たとえ振れて、一方側フックから支持体が外れても、他方側フックからは外れないので、振れが戻れば、両方のフックが掛る状態に復帰することができる。一方側フックと他方側フックとを、相互に反転した向きで重ねればよいので、簡単な構成で、いったん掛ければ、外れることがない二重フックを実現することができる。
また本発明によれば、ハンガーやピンチなどを物干竿などに掛けて洗濯物などの物品を吊り下げるような場合に、物品が振れても、物干竿などからはずれないようにすることができる。
図1は、本発明の一実施例である二重フック10の主要部分の構成を簡略化して示す正面図、および物干竿やパイプハンガーなどの棒14に掛ける状態を示す図である。 図2は、図1の二重フック10の展開図である。 図3は、本発明の参考例である二重フック20で多数の線材15を結束している状態を示す簡略化した断面図である。 図4は、従来からのフック1を示す正面図である。
以下、図1および図2で、本発明の一実施例としての二重フック10について説明する。また、図3では、本発明の参考例としての二重フック20について説明する。各図の説明で、先に説明してある部分と対応する部分に同一の参照符を付し、重複する説明を省略する場合がある。
図1は、本発明の一実施例である二重フック10を物干竿などの棒14に掛けた状態の主要部分の構成を(a)に、棒14に掛ける途中の状態を(b)に、それぞれ示す。(a)に示すように、二重フック10では、一方側フックである紙面の手前側のフック11と、他方側フックである紙面の奥側のフック12とが横方向に関して、相互に反転した状態で重ねられている。フック11,12は、紙面に垂直な方向の厚みが薄い状態の扁平な形状を有する板状の素材で形成されている。材料としては、金属、プラスチック、紙など、種々のものを使用することができる。フック11,12は、鉤状であり、鉤先端部11a,12aと鉤基端部11b,12bとの間がそれぞれ開口している。開口の奥は、鉤先端部11a,12aと鉤基端部11b,12bとの間を弧状に連結する鉤弧状部11c,12cとなっている。ただし、二重フック10として、相互に反転して重ねられている状態では、開口部分同士は重ならないで、必ず、開口部分と鉤弧状部11c、12cの部分とが重なる。したがって、二重フック10は、簡単な構成でも、掛けた棒14から外れないようにすることができる。
フック11,12は、たとえば、鉤基端部11b,12bで接合され、結合部13が生じている。鉤基端部11b,12bの下方には、ハンガー、ピンチ、紐などを連結して使用することができる。なお、フック11,12の平面形状は、基本的に鉤先端部11a,12aと鉤基端部11b,12bとの間が開口し、開口の奥が鉤弧状部11c,12cとして転結されていればよく、形状自体は種々変更しうる。
(b)に示すように、二重フック10では、たとえばフック11,12が薄板状であるので全体的に可撓性を有し、厚み方向に開くことができる。開いている状態で、各フック11,12をそれぞれ棒14に掛ければ、フック11,12を閉じた後で、(a)に示すような状態を容易に実現することができる。また、フック11,12を閉じて棒14掛っている状態から棒14を外すためには、同様にフック11,12間を開き、各フック11,12からそれぞれ棒14を外すようにすればよい。
図2は、図1の二重フック10を展開した状態で示す。二重フック10は、たとえば板状の紙を使用して形成される。鉤基端部11b,12bで折曲げ、結合部13で折曲げ部分の近傍を接合すれば、図1のような二重フック10を形成することができる。特許文献1の図2のフック補強板に相当する部分を、鉤基端部11b,12bに付加することもできる。このような展開状態では、印刷なども容易に行うことができ、図1のように二重フック10を形成するときに、印刷内容を表示することができる。衣料品の店舗などで、商品を展示するハンガーなどに使用すれば、安価で、かつサイズなどの商品に関する情報を判り易く表示することができる。また、色、形、材質を変えて製造することも容易であり、種々のデザインで店舗などでのファッション性、インテリア性に寄与させることもできる。
フック11,12間の開閉を容易にするために、鉤弧状部11c,12cに部分的な膨らみ11d,12dなどで厚みを設けることもできる。膨らみ11d,12dは、鉤先端部11a,12aに設けることもできる。膨らみ11d,12d付近には隙間が生じるので、この隙間からフック11,12間を容易に開くことができる。
図3は、本発明の参考例である二重フック20で多数の電気配線材15を、たとえば制御盤内や、オフィスのフローリング床下などで結束している状態を示す。電気配線材15は、たとえばワイヤハーネスの電線であり、束ねられている途中からでも、フック11,12間を開けば容易に結束することができる。また、途中で電気配線材15の一部を外したり、さらに他の電気配線材15を追加したりすることも容易である。長尺物としては、電気配線材15ばかりではなく、棒状のもの、管状のものなど、種々のものに適用することができる。鉤基端部11b,12b側は、(a)に示すように、自由な状態とすることもでき、また、他の部分に接続して支持を受けるようにすることもできる。結束する線材15は、少数で、フック11,12の内部との間に大きな隙間があってもよい。また複数、たとえば3つの二重フック20を連結して、より多くの線材15を結束することもできる。二重フック20の基端部11b,12bには、係止用のスナップなどを装着しておけば、二重フック20同士の着脱を容易に行い、組合せの変更などにも対応可能にすることができる。
以上で説明した二重フック10,20は、棒14や電気配線材15などの長尺物の途中に装着するばかりではなく、ロープやワイヤなどの長尺物の先端に取付けて、ロープやワイヤなどを他に引掛けるために用いることもできる。また、管の先端に取付け、管中を挿通するワイヤなどで、二重フック10,20を遠隔的に開閉操作可能にしておけば、高所など、離れた場所の長尺物の途中に掛けることもできる。
このような二重フック10,20の形状は、キーホルダーなどに広く使用されている二重リングと似ているかもしれない。しかしながら、二重リングは開口が設けられていない輪が二重に重ねられたものであり、重ねられた輪の間を開くことは可能でも、開くためには比較的大きな力を要する。
次の表1で、重フック10、20と、二重リングおよび従来のフックとを比較して示す。
Figure 2011217853
二重フック10,20のフック11,12間の開閉は、外部からは容易で、掛けた状態の内部からは困難である。二重フック10,20は、図4(b)に示すフック1と同様に、開口部分の間隔S以下の径Dを有する棒などに掛けたり外したりすることができる。ただし、従来のフック1では、傾けると棒などから外れ易いのに対し、二重フック10,20では外れ難くなる。これに対し、二重リングでは、掛けたものが外れ難くなるように、リング間が開閉し難くされている。また、リング間は、リングの径に比較して小さくしか開かないので、内部にはリングの径に比較して小さい径相当のものしか収容することができない。二重フック10,20は、使用しうる素材も多くなる。複数の素材を組合わせることもできる。
図3(b)に示すように、二重フック20は、相互に連結することもできる。これに対して、従来のフックでは、たとえば図2のように二つのフック11,12を連結することは可能でも、使用する場合には、一方を上にして物干竿などに掛け、他方を下にして吊下げるなど、方向に制限が生じる。二重リングでは、輪相互を噛合わせて連結することのみに制限される。
10,20 二重フック
11,12 フック
11a,12a 鉤先端部
11b,12b 鉤基端部
11c,12c 鉤弧状部
11d,12d 膨らみ
13 結合部
14 棒
15 電気配線材
本発明は、可撓性を有する薄板状の素材で形成され、鉤先端部、鉤弧状部および鉤基端部を備え、鉤先端部と鉤基端部との間が開口し、鉤弧状部が鉤先端部と基端部との間を弧状に連結する鉤形状をそれぞれ有する一方側フックおよび他方側フックと、
一方側フックおよび他方側フックを、開口部分同士が重ならず、開口部分と鉤弧状部とが重なる状態で、鉤基端部同士が接合されている結合部とを含み、
一方側フックと他方側フックとの間が厚み方向に開閉可能である、
ことを特徴とする二重フックである。
また本発明で、前記一方側フックおよび前記他方側フックの前記基端部は、物品の吊下げ具に接続されることを特徴とする。

Claims (4)

  1. 鉤先端部、鉤弧状部および鉤基端部を備え、鉤先端部と鉤基端部との間が開口する鉤形状を有する一方側フックと、
    大略的に、一方側フックが反転した鉤形状を有する他方側フックと、
    一方側フックおよび他方側フックの鉤基端部同士を結合する結合部とを含み、
    一方側フックと他方側フックとの間が開閉可能である、
    ことを特徴とする二重フック。
  2. 前記一方側フックおよび前記他方側フックの前記鉤基端部は、物品の吊下げ具に接続される、
    ことを特徴とする請求項1記載の二重フック。
  3. 前記一方側フックおよび前記他方側フックは、前記鉤基端部で接合されている組合せ状態で、開口内に長尺物を収容させる、
    ことを特徴とする請求項1記載の二重フック。
  4. 前記一方側フックおよび他方側フックの組合せ状態は、複数、前記鉤基端部で接続されることを特徴とする請求項3記載の二重フック。
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