JP2011217208A - Pcm信号復調回路、該復調回路に用いられるpcm信号復調方法及びpcm信号復調プログラム - Google Patents

Pcm信号復調回路、該復調回路に用いられるpcm信号復調方法及びpcm信号復調プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】入力PCM信号にノイズが含まれている場合でも、高精度で復調するPCM信号復調回路を提供する。
【解決手段】復調タイミング判定手段(タイミング制御部24、ローカルクロック25、PLL26、エンベロープ予測部27)は、ゼロクロス検出信号zbを入力すると共にピーク検出信号pbを入力して入力PCM信号ibの1周期分の位相及び振幅を含むデータptを生成し、エンベロープデータとして蓄積して基準位相標本情報及び基準周期情報を作成すると共に、基準位相標本情報及び基準周期情報に基づいて、入力PCM信号ibの後続の周期の位相及び振幅の予測情報efを作成し、予測情報efと後続の周期の位相及び振幅とを比較して誤差が所定の範囲内にあるとき、復調タイミング信号tcを出力する。復調部28により、復調タイミング信号tcに同期して復調データmdが出力される。
【選択図】図1

Description

この発明は、PCM信号復調回路、該復調回路に用いられるPCM信号復調方法及びPCM信号復調プログラムに係り、特に、ノイズが重畳されている入力PCM(Pulse Code Modulation)信号を復調すると共に、同入力PCM信号から当該信号の基本周波数成分に同期したクロック信号を抽出する場合に用いて好適なPCM信号復調回路、該復調回路に用いられるPCM信号復調方法及びPCM信号復調プログラムに関する。
入力PCM信号を復調するPCM信号復調回路では、ゼロクロス検出回路により、入力PCM信号からゼロクロス点が検出され、この検出タイミングに同期した信号が生成される。そして、この信号がPLL(Phase Locked Loop)回路に入力され、入力PCM信号の基本周波数成分に同期したクロック信号が抽出される。そして、抽出されたクロック信号に同期して入力PCM信号が復調される。また、抽出されたクロック信号は、PCM信号復調回路に付随する装置のシステムクロックとして用いられることもある。
この種の関連技術としては、たとえば、特許文献1に記載されたPCM信号復調回路がある。
このPCM信号復調回路は、図4に示すように、ゼロクロス回路1と、位相比較器2と、VCO(電圧制御発振器)3と、位相シフト回路4と、FF(フリップフロップ)5とから構成されている。このPCM信号復調回路では、入力PCM信号aがゼロクロス回路1に入力され、ゼロクロス点が検出されてゼロクロス検出パルスbが出力される。ゼロクロス検出パルスbは、位相比較器2でVCO(電圧制御発振器)3の出力cと周波数位相比較が行われ、この位相差に応じた制御電圧により同VCO3が制御される。これらの位相比較器2とVCO3とにより、PLL回路が構成されている。このPLL回路のVCO3による発振出力cは、入力PCM信号aをラッチするFF(フリップフロップ)5のクロック信号として使用され、ラッチ出力が復調データdとなる。
この場合、VCO3の発振出力cは、そのままクロック信号として使用されず、位相シフト回路4でシフトされたシフトパルスscが使用され、ラッチが確実に行われるようになっている。すなわち、入力PCM信号aのレベル遷移点近傍で同信号aをラッチすると、このレベル遷移点近傍のレベルは不安定であるので、正確なラッチが行われないことがある。このため、ラッチタイミングを、この不安定なレベル遷移点近傍からずらすことで、安定した正確なラッチが行われる。
ところが、このPCM信号復調回路では、入力PCM信号aにノイズが重畳して無効入力が多量に含まれていることがある。この場合、ゼロクロス回路1で誤ったゼロクロス点が検出されてPLL回路が動作し、クロック信号が乱れることになる。このクロック信号が乱れると、復調データdに欠落や誤挿入が発生し、正確なデータの復調が行われないという問題点がある。
この問題点を解決するために、特許文献1では、図5に記載されたPCM信号復調回路が提案されている。このPCM信号復調回路では、入力PCM信号aのゼロクロス検出パルスbがPLL回路に供給され、このPLL回路が動作する。このとき、+V検出器7、−V検出器8及び判定回路9でゼロクロス点の前後の振幅値が参照され、また、カウント回路6でゼロクロス検出パルスbの発生時間間隔が参照され、両者の少なくとも一方が許容値を満足しなければ、OR回路10からリセットパルスgが出力されることにより、当該ゼロクロス検出パルスbがノイズに基づくものであると見なされ、PLL回路がループ断となる。
また、特許文献2に記載されたデータ検出装置では、回転ヘッドにより、磁気テープ上に記録信号が記録される一方、磁気テープ上に記録されている信号が再生される。再生された信号は、アンプにより増幅される。等価回路により、増幅された再生信号に電磁変換系などにより加わった波形歪の整形処理が施される。演算処理回路により、等価後の再生信号に対して(1+D)なる処理が行われる。コンパレータにより、演算処理後の再生信号が2値のディジタル信号に変換される。信号処理回路により、2値レベルに変換された再生データに対してデシャフリング、及び誤り検出/訂正処理が施される。
微分回路により、等価後の再生信号が微分処理される。遅延回路により、微分信号の1ビット遅延信号が生成される。ゼロクロス判定回路により、微分信号と1ビット遅延信号のレベル検出が行われ、特定パターンの信号変化が検出される。クロック検出回路により、ゼロクロス判定回路の出力と、ゼロクロス検出回路の出力とから、補償すべきクロック成分の抽出信号が生成される。遅延回路により、演算処理回路で処理された再生信号の特定の時間間隔の遅延信号が生成される。ゼロクロス検出回路により、特定の時間間隔の遅延信号よりゼロクロス点が検出される。PLL回路により、クロック検出回路で生成されたクロック成分の抽出信号をもとに再生クロックが生成される。
また、特許文献3に記載されたクロック再生回路では、第1分周器により、入力クロックが分周されて第1基準位相信号が求められる。計時回路により、基本クロックを連続カウントすることにより定まる時刻値が第1基準位相信号の周期毎に標本化されて分周時刻値が求められ、平滑化回路により、分周時刻値の平均分周時刻値が求められる。第2分周器により、再生クロックが分周されて分周再生クロック、及び分周再生クロックが分周されて第1基準位相信号と同一周波数の第2基準位相信号が求められる。位相検出回路により、分周再生クロックと基本クロックとの位相関係を示す位相角信号が求められる。精密計時回路により、分周再生クロックと位相角信号とを用いて分周再生クロックの周期毎の時刻が基本クロックのカウント数で計測されて分周時刻値が求められる。比較差分回路により、分周時刻値と平均分周時刻値との差分をとり、差分信号が求められる。積分回路により、差分信号が積分され、ディジタル/アナログ変換器により、積分値がアナログの制御電圧に変換される。電圧制御発振器は、制御電圧に応答して再生クロックを発生する。
特許2972714号公報 特開平06−036208号公報 特開2003−244114号公報
しかしながら、上記関連技術では、次のような課題があった。
すなわち、特許文献1に記載された図5のPCM信号復調回路では、ノイズが原因で発生した無用なゼロクロス検出パルスbが排除されて正確なクロック信号が抽出され、正確なデータの復調が行われるが、この発明とは構成が異なる。
特許文献2に記載されたデータ検出装置では、データ検出点に一致した精度の良いタイミング抽出が行われるが、この発明とは構成が異なる。
特許文献3に記載されたクロック再生回路では、高精度で安定したクロックが再生されるが、この発明とは構成や処理方法が異なる。
この発明は、上述の事情に鑑みてなされたもので、入力PCM信号にノイズが含まれている場合でも、正確に復調すると共に、同入力PCM信号から基本周波数成分に同期したクロック信号を正確に抽出するPCM信号復調回路、及び該復調回路に用いられるクロック信号抽出回路を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、この発明の第1の構成は、PCM信号復調回路に係り、入力PCM信号からゼロクロス点を検出し、この検出タイミングに同期して、前記ゼロクロス点での前記入力PCM信号の振幅を表すゼロクロス検出信号を出力するゼロクロス検出手段と、前記入力PCM信号からピーク点を検出し、この検出タイミングに同期して、ピーク値を表すピーク検出信号を出力するピーク検出手段と、前記ゼロクロス検出手段から前記ゼロクロス検出信号を入力すると共に前記ピーク検出手段から前記ピーク検出信号を入力して前記入力PCM信号の1周期分の位相及び振幅を含むデータを生成し、該データをエンベロープデータとして蓄積して基準位相標本情報及び基準周期情報を作成すると共に、前記基準位相標本情報及び基準周期情報に基づいて、前記入力PCM信号の後続の周期の位相及び振幅の予測情報を作成し、該予測情報と後続の周期の位相及び振幅とを比較して誤差が所定の範囲内にあるとき、復調タイミング信号を出力する復調タイミング判定手段と、該復調タイミング判定手段から出力された前記復調タイミング信号に同期して前記入力PCM信号を取り込んで復調データとして出力する復調手段とを備えてなることを特徴としている。
この発明の第2の構成は、PCM信号復調方法に係り、PCM信号復調回路を、ゼロクロス検出手段と、ピーク検出手段と、復調タイミング判定手段と、復調手段とから構成しておき、前記ゼロクロス検出手段が、入力PCM信号からゼロクロス点を検出し、この検出タイミングに同期して、前記ゼロクロス点での前記入力PCM信号の振幅を表すゼロクロス検出信号を出力するゼロクロス検出処理と、前記ピーク検出手段が、前記入力PCM信号からピーク点を検出し、この検出タイミングに同期して、ピーク値を表すピーク検出信号を出力するピーク検出処理と、前記復調タイミング判定手段が、前記ゼロクロス検出手段から前記ゼロクロス検出信号を入力すると共に前記ピーク検出手段から前記ピーク検出信号を入力して前記入力PCM信号の1周期分の位相及び振幅を含むデータを生成し、該データをエンベロープデータとして蓄積して基準位相標本情報及び基準周期情報を作成すると共に、前記基準位相標本情報及び基準周期情報に基づいて、前記入力PCM信号の後続の周期の位相及び振幅の予測情報を作成し、該予測情報と後続の周期の位相及び振幅とを比較して誤差が所定の範囲内にあるとき、復調タイミング信号を出力する復調タイミング判定処理と、前記復調手段が、前記復調タイミング判定手段から出力された前記復調タイミング信号に同期して前記入力PCM信号を取り込んで復調データとして出力する復調処理とを行うことを特徴としている。
この発明の構成によれば、入力PCM信号にノイズが含まれている場合でも、同入力PCM信号を高精度で復調するPCM信号復調回路を実現できる。
この発明の一実施形態であるPCM信号復調回路の要部の構成を示すブロック図である。 図1中のタイミング制御部24の一構成例を示すブロック図である。 図1中のエンベロープ予測部27の一構成例を示すブロック図である。 関連技術に係るPCM信号復調回路の構成を示す図である。 関連技術に係る他のPCM信号復調回路の構成を示す図である。
上記復調タイミング判定手段が、上記ゼロクロス検出手段(ゼロクロス検出部)から上記ゼロクロス検出信号を入力すると共に上記ピーク検出手段(ピーク検出部)から上記ピーク検出信号を入力して上記入力PCM信号の1周期分の位相及び振幅を含むデータを生成する一方、上記予測情報と後続の周期の位相及び振幅とを比較して誤差が所定の範囲内にあるとき、上記復調タイミング信号を出力するタイミング制御手段(タイミング制御部)と、同タイミング制御手段(タイミング制御部)で生成された上記1周期分のデータを上記入力PCM信号の周期に追従するように調整して伝送する伝送タイミング調整手段(ローカルクロック、PLL)と、同伝送タイミング調整手段(ローカルクロック、PLL)から伝送された上記1周期分のデータを上記エンベロープデータとして蓄積して上記基準位相標本情報及び基準周期情報を作成すると共に、上記基準位相標本情報及び基準周期情報に基づいて、上記予測情報を作成する予測情報作成手段(エンベロープ予測部)とから構成されているPCM信号復調回路を実現する。
また、上記タイミング制御手段(タイミング制御部)は、上記ゼロクロス検出手段(ゼロクロス検出部)から出力される上記ゼロクロス検出信号の周期を第1の周期として算出する第1の周期算出手段(周期算出部)と、上記ピーク検出手段(ピーク検出部)から出力される上記ピーク検出信号に含まれる上記ピーク値を検出して上記入力PCM信号のトップに対応する場合にトップ判定信号を出力する一方、ボトムに対応する場合にボトム判定信号を出力するピーク判定手段(トップ/ボトム判定部)と、同ピーク判定手段(トップ/ボトム判定部)から出力される上記トップ判定信号の周期を第2の周期として算出する第2の周期算出手段(周期算出部)と、上記ピーク判定手段(トップ/ボトム判定部)から出力される上記ボトム判定信号の周期を第3の周期として算出する第3の周期算出手段(周期算出部)と、上記ゼロクロス検出信号、ピーク検出信号、第1の周期、第2の周期及び第3の周期を入力して平均周期算出用信号として出力する誤差評価手段(誤差評価部)と、上記平均周期算出用信号に基づいて、上記第1の周期、第2の周期及び第3の周期の平均周期を算出する平均周期算出手段(平均周期算出部)と、上記ゼロクロス検出信号、ピーク検出信号及び平均周期に基づいて、上記1周期分のデータを抽出して上記伝送タイミング調整手段(ローカルクロック、PLL)へ送出するデータ抽出手段(データ抽出部)とから構成され、上記誤差評価手段(誤差評価部)は、上記平均周期算出用信号に対応する周期の後続の周期の位相及び振幅と上記予測情報作成手段(エンベロープ予測部)で作成された上記予測情報とを比較して誤差が所定の範囲内にあるとき、上記復調タイミング信号を出力する構成とされている。
また、上記予測情報作成手段(エンベロープ予測部)は、上記伝送タイミング調整手段(ローカルクロック、PLL)から伝送された上記1周期分のデータを取得するデータ取得手段(データ取得部)と、同データ取得手段(データ取得部)で取得された上記1周期分のデータのうちの上記ゼロクロス検出信号及びピーク検出信号に基づいて、位相が0度の第1のゼロクロス点の振幅、位相が90度のトップ点の振幅、位相が180度の第2のゼロクロス点の振幅、及び位相が270度のボトム点の振幅を算出する振幅算出データ分類検出手段(振幅算出データ分類検出手段)と、上記第1のゼロクロス点の振幅を第1の基準値と比較して第1の比較結果を出力する第1の評価手段(0°ゼロクロス点評価部)と、同第1の比較結果に基づいて上記第1のゼロクロス点の振幅の有効/無効を判定する第1の有効/無効判定手段(有効/無効判定部)と、同第1の有効/無効判定手段(有効/無効判定部)による判定結果が上記有効を示すとき、上記第1のゼロクロス点に対応する上記基準位相標本情報及び基準周期情報を更新する第1の標本データ補正手段(標本データ補正部)と、上記トップ点の振幅を第2の基準値と比較して第2の比較結果を出力する第2の評価手段(90°トップ点評価部)と、同第2の比較結果に基づいて上記トップ点の振幅の有効/無効を判定する第2の有効/無効判定手段(有効/無効判定部)と、同第2の有効/無効判定手段(有効/無効判定部)による判定結果が上記有効を示すとき、上記トップ点に対応する上記基準位相標本情報及び基準周期情報を更新する第2の標本データ補正手段(標本データ補正部)と、上記第2のゼロクロス点の振幅を第3の基準値と比較して第3の比較結果を出力する第3の評価手段(180°ゼロクロス点評価部)と、同第3の比較結果に基づいて上記第2のゼロクロス点の振幅の有効/無効を判定する第3の有効/無効判定手段(有効/無効判定部)と、同第3の有効/無効判定手段(有効/無効判定部)による判定結果が上記有効を示すとき、上記第2のゼロクロス点に対応する上記基準位相標本情報及び基準周期情報を更新する第3の標本データ補正手段(標本データ補正部)と、上記ボトム点の振幅を第4の基準値と比較して第4の比較結果を出力する第4の評価手段(270°ボトム点評価部)と、同第4の比較結果に基づいて上記ボトム点の振幅の有効/無効を判定する第4の有効/無効判定手段(有効/無効判定部)と、同第4の有効/無効判定手段(有効/無効判定部)による判定結果が上記有効を示すとき、上記ボトム点に対応する上記基準位相標本情報及び基準周期情報を更新する第4の標本データ補正手段(標本データ補正部)と、上記第1のゼロクロス点、トップ点、第2のゼロクロス点及びボトム点に対応する上記各基準位相標本情報及び基準周期情報を集計及び蓄積して、上記入力PCM信号の後続の周期の位相及び振幅の上記予測情報を作成する予測情報集計作成手段(周期補正部)とから構成されている。
また、上記予測情報集計作成手段(周期補正部)は、蓄積している上記各基準位相標本情報及び基準周期情報の総量が規定値以上となる場合、最も過去の情報を消去することにより上記総量を一定値とする構成とされている。
実施形態
図1は、この発明の一実施形態であるPCM信号復調回路の要部の構成を示すブロック図である。
この形態のPCM信号復調回路20は、同図に示すように、フィルタ21と、ゼロクロス検出部22と、ピーク検出部23と、タイミング制御部24と、ローカルクロック25と、PLL(Phase Locked Loop)26と、エンベロープ予測部27と、復調部28とから構成されている。フィルタ21は、入力PCM信号iaの信号成分以外のノイズを除去し、入力PCM信号ibを出力する。ゼロクロス検出部22は、入力PCM信号ibからゼロクロス点を検出し、この検出タイミングに同期して、同ゼロクロス点での入力PCM信号ibの振幅を表すゼロクロス検出信号zbを出力する。
ピーク検出部23は、入力PCM信号ibからピーク点を検出し、この検出タイミングに同期して、ピーク値を表すピーク検出信号pbを出力する。タイミング制御部24は、ゼロクロス検出部22からゼロクロス検出信号zbを入力すると共にピーク検出部23からピーク検出信号pbを入力して入力PCM信号ibの1周期分の位相及び振幅を含むデータptを生成する一方、エンベロープ予測部27からの予測情報efと後続の周期の位相及び振幅とを比較して誤差が所定の範囲内にあるとき、復調タイミング信号tcを出力する。ローカルクロック25は、ローカルクロック信号bcを出力する。PLL26は、ローカルクロック信号bcに同期して動作し、タイミング制御部24で生成された1周期分のデータptを入力PCM信号ibの周期に追従するように調整して1周期分のデータpiとして伝送すると共に復調クロックmcを生成する。
エンベロープ予測部27は、PLL26から伝送された1周期分のデータpiをエンベロープデータとして蓄積して基準位相標本情報及び基準周期情報を作成すると共に、同基準位相標本情報及び基準周期情報に基づいて、入力PCM信号ibの後続の周期の位相及び振幅の上記予測情報efを作成する。復調部28は、タイミング制御部24から出力された復調タイミング信号tcに同期して入力PCM信号ibを取り込んで復調データmdとして出力する。上記タイミング制御部24、ローカルクロック25、PLL26及びエンベロープ予測部27により、復調タイミング判定手段が構成されている。また、このPCM信号復調回路20は、PCM信号復調プログラムに基づいて機能するコンピュータで構成されている。
図2は、図1中のタイミング制御部24の一構成例を示すブロック図である。
このタイミング制御部24は、図2に示すように、トップ/ボトム判定部31と、周期算出部32と、周期算出部33と、周期算出部34と、誤差評価部35と、平均周期算出部36と、データ抽出部37とから構成されている。周期算出部32は、ゼロクロス検出部22から出力されるゼロクロス検出信号zbの周期を第1の周期naとして算出する。トップ/ボトム判定部31は、ピーク検出部23から出力されるピーク検出信号pbに含まれる同ピーク値を検出して同入力PCM信号ibのトップに対応する場合にトップ判定信号tdを出力する一方、ボトムに対応する場合にボトム判定信号bdを出力する。
周期算出部33は、トップ/ボトム判定部31から出力されるトップ判定信号tdの周期を第2の周期nbとして算出する。周期算出部34は、トップ/ボトム判定部31から出力されるボトム判定信号bdの周期を第3の周期ncとして算出する。誤差評価部35は、ゼロクロス検出信号zb、ピーク検出信号pb、第1の周期na、第2の周期nb及び第3の周期ncを入力して平均周期算出用信号uとして出力する。平均周期算出部36は、平均周期算出用信号uに基づいて、第1の周期na、第2の周期nb及び第3の周期ncの平均周期vを算出する。データ抽出部37は、ゼロクロス検出信号zb、ピーク検出信号pb及び平均周期vに基づいて、1周期分のデータptを抽出してPLL26へ送出する。また、上記誤差評価部35は、平均周期算出用信号uに対応する周期の後続の周期の位相及び振幅とエンベロープ予測部27で作成された予測情報efとを比較して誤差が所定の範囲内にあるとき、同復調タイミング信号tcを出力する。
図3は、図1中のエンベロープ予測部27の一構成例を示すブロック図である。
このエンベロープ予測部27は、図3に示すように、データ取得部41と、振幅算出データ分類検出部42と、0°ゼロクロス点評価部431 と、有効/無効判定部441 と、標本データ補正部451 と、90°トップ点評価部432 と、有効/無効判定部442 と、標本データ補正部452 と、180°ゼロクロス点評価部433 と、有効/無効判定部443 と、標本データ補正部453 と、270°ボトム点評価部434 と、有効/無効判定部444 と、標本データ補正部454 と、予測情報作成部46とから構成されている。データ取得部41は、PLL26から伝送された1周期分のデータpiを取得してデータpjとして出力する。振幅算出データ分類検出部42は、データ取得部41で取得された1周期分のデータpjのうちのゼロクロス検出信号zb及びピーク検出信号pbに基づいて、位相が0度の第1のゼロクロス点の振幅、位相が90度のトップ点の振幅、位相が180度の第2のゼロクロス点の振幅、及び位相が270度のボトム点の振幅を算出する。
0°ゼロクロス点評価部431 は、第1のゼロクロス点の振幅を第1の基準値と比較して第1の比較結果kaを出力する。この第1の基準値は、第1のゼロクロス点の振幅の良否を判定するための値に設定されている。有効/無効判定部441 は、第1の比較結果kaに基づいて第1のゼロクロス点の振幅の有効/無効を判定する。標本データ補正部451 は、有効/無効判定部441 による判定結果が同有効を示すとき、同第1のゼロクロス点に対応する同基準位相標本情報及び基準周期情報を更新する。90°トップ点評価部432 は、トップ点の振幅を第2の基準値と比較して第2の比較結果kbを出力する。この第2の基準値は、トップ点の振幅の良否を判定するための値に設定されている。有効/無効判定部442 は、第2の比較結果kbに基づいてトップ点の振幅の有効/無効を判定する。標本データ補正部452 は、有効/無効判定部442 による判定結果が有効を示すとき、トップ点に対応する基準位相標本情報及び基準周期情報を更新する。
180°ゼロクロス点評価部433 は、第2のゼロクロス点の振幅を第3の基準値と比較して第3の比較結果kcを出力する。この第3の基準値は、第2のゼロクロス点の振幅の良否を判定するための値に設定されている。有効/無効判定部443 は、第3の比較結果kcに基づいて第2のゼロクロス点の振幅の有効/無効を判定する。標本データ補正部453 は、有効/無効判定部443 による判定結果が有効を示すとき、第2のゼロクロス点に対応する基準位相標本情報及び基準周期情報を更新する。270°ボトム点評価部434 は、ボトム点の振幅を第4の基準値と比較して第4の比較結果kdを出力する。この第4の基準値は、ボトム点の振幅の良否を判定するための値に設定されている。有効/無効判定部444 は、第4の比較結果kdに基づいてボトム点の振幅の有効/無効を判定する。標本データ補正部454 は、有効/無効判定部444 による判定結果が有効を示すとき、ボトム点に対応する基準位相標本情報及び基準周期情報を更新する。
予測情報作成部46は、第1のゼロクロス点、トップ点、第2のゼロクロス点及びボトム点に対応する各基準位相標本情報及び基準周期情報を集計及び蓄積して、入力PCM信号ibの後続の周期の位相及び振幅の予測情報efを作成する。また、予測情報作成部46は、蓄積している各基準位相標本情報及び基準周期情報の総量が規定値以上となる場合、最も過去の情報を消去することにより同総量を一定値とする。
次に、この形態のPCM信号復調回路20に用いられるPCM信号復調方法の処理内容について説明する。
このPCM信号復調回路20では、入力PCM信号iaは、フィルタ21によりノイズが除去され、同フィルタ21から入力PCM信号ibが出力される。ゼロクロス検出部22により、入力PCM信号ibからゼロクロス点が検出され、この検出タイミングに同期して、同ゼロクロス点での同入力PCM信号ibの振幅を表すゼロクロス検出信号zbが出力される(ゼロクロス検出処理)。一方、ピーク検出部23により、入力PCM信号ibからピーク点が検出され、この検出タイミングに同期して、ピーク値を表すピーク検出信号pbが出力される(ピーク検出処理)。
復調タイミング判定手段(タイミング制御部24、ローカルクロック25、PLL26、エンベロープ予測部27)による復調タイミング判定処理では、タイミング制御部24により、ゼロクロス検出部22からゼロクロス検出信号zbが入力されると共にピーク検出部23からピーク検出信号pbが入力されて入力PCM信号ibの1周期分の位相及び振幅を含むデータが生成される。ローカルクロック25及びPLL26により、タイミング制御部24で生成された1周期分のデータptが入力PCM信号ibの周期に追従するように調整されて伝送されると共に復調クロックmcが生成される(伝送タイミング調整処理)。エンベロープ予測部27により、PLL26から伝送された1周期分のデータpiがエンベロープデータとして蓄積され、基準位相標本情報及び基準周期情報が作成されると共に、同基準位相標本情報及び基準周期情報に基づいて、入力PCM信号ibの後続の周期の位相及び振幅の予測情報efが作成される(予測情報作成処理)。そして、タイミング制御部24により、予測情報efと後続の周期の位相及び振幅とが比較されて誤差が所定の範囲内にある(たとえば、合致する)とき、復調タイミング信号tcが出力される(タイミング制御処理)。復調部28により、復調タイミング信号tcに同期して入力PCM信号ibが取り込まれて復調データmdとして出力される(復調処理)。
この場合、上記タイミング制御部24によるタイミング制御処理では、周期算出部32により、ゼロクロス検出部22から出力されるゼロクロス検出信号zbの周期が第1の周期naとして算出される(第1の周期算出処理)。トップ/ボトム判定部31により、ピーク検出部23から出力されるピーク検出信号pbに含まれるピーク値が検出されて入力PCM信号ibのトップに対応する場合にトップ判定信号tdが出力される一方、ボトムに対応する場合にボトム判定信号bdが出力される(ピーク判定処理)。周期算出部33により、トップ/ボトム判定部31から出力されるトップ判定信号tdの周期が第2の周期nbとして算出される(第2の周期算出処理)。また、周期算出部34により、トップ/ボトム判定部31から出力されるボトム判定信号bdの周期が第3の周期ncとして算出される(第3の周期算出処理)。
誤差評価部35に、ゼロクロス検出信号zb、ピーク検出信号pb、第1の周期na、第2の周期nb及び第3の周期ncが入力され、平均周期算出用信号uとして出力される。
平均周期算出部36により、平均周期算出用信号uに基づいて、第1の周期na、第2の周期nb及び第3の周期ncの平均周期vが算出される(平均周期算出処理)。データ抽出部37により、ゼロクロス検出信号zb、ピーク検出信号pb及び平均周期vに基づいて、1周期分のデータptが抽出してPLL26へ送出され(データ抽出処理)、同PLL26から1周期分のデータpiがエンベロープ予測部27へ伝送される。
エンベロープ予測部27による予測情報作成処理では、データ取得部41により、PLL26から伝送された1周期分のデータpiが取得されてデータpjとして出力される(データ取得処理)。振幅算出データ分類検出部42により、データ取得部41から出力された1周期分のデータpjのうちのゼロクロス検出信号zb及びピーク検出信号pbに基づいて、位相が0度の第1のゼロクロス点の振幅、位相が90度のトップ点の振幅、位相が180度の第2のゼロクロス点の振幅、及び位相が270度のボトム点の振幅が算出される(振幅算出データ分類検出処理)。0°ゼロクロス点評価部431 により、第1のゼロクロス点の振幅が第1の基準値と比較されて第1の比較結果kaが出力される(第1の評価処理)。
有効/無効判定部441 により、第1の比較結果kaに基づいて第1のゼロクロス点の振幅の有効/無効が判定される(第1の有効/無効判定処理)。標本データ補正部451 により、有効/無効判定部441 による判定結果が有効を示すとき、第1のゼロクロス点に対応する基準位相標本情報及び基準周期情報が更新される(第1の標本データ補正処理)。また、90°トップ点評価部432 により、トップ点の振幅が第2の基準値と比較されて第2の比較結果kbが出力される(第2の評価処理)。有効/無効判定部442 により、第2の比較結果kbに基づいてトップ点の振幅の有効/無効が判定される(第2の有効/無効判定処理)。標本データ補正部452 により、有効/無効判定部442 による判定結果が有効を示すとき、トップ点に対応する基準位相標本情報及び基準周期情報が更新される(第2の標本データ補正処理)。
また、180°ゼロクロス点評価部433 により、第2のゼロクロス点の振幅が第3の基準値と比較されて第3の比較結果kcが出力される(第3の評価処理)。有効/無効判定部443 により、第3の比較結果kcに基づいて第2のゼロクロス点の振幅の有効/無効が判定される(第3の有効/無効判定処理)。標本データ補正部453 により、有効/無効判定部443 による判定結果が有効を示すとき、第2のゼロクロス点に対応する基準位相標本情報及び基準周期情報が更新される(第3の標本データ補正処理)。また、270°ボトム点評価部434 により、ボトム点の振幅が第4の基準値と比較されて第4の比較結果kdが出力される(第4の評価処理)。有効/無効判定部444 により、第4の比較結果kdに基づいてボトム点の振幅の有効/無効が判定される(第4の有効/無効判定処理)。標本データ補正部454 により、有効/無効判定部444 による判定結果が有効を示すとき、ボトム点に対応する基準位相標本情報及び基準周期情報が更新される(第4の標本データ補正処理)。
予測情報作成部46により、上記第1のゼロクロス点、トップ点、第2のゼロクロス点及びボトム点に対応する各基準位相標本情報及び基準周期情報が集計及び蓄積され、入力PCM信号ibの後続の周期の位相及び振幅の予測情報efが作成される(予測情報集計作成処理)。この予測情報集計作成処理では、予測情報作成部46により、蓄積されている各基準位相標本情報及び基準周期情報の総量が規定値以上となる場合、最も過去の情報を消去することにより同総量が一定値とされる。この後、タイミング制御部24の誤差評価部35により、平均周期算出用信号uに対応する周期の後続の周期の位相及び振幅とエンベロープ予測部27で作成された予測情報efとが比較されて誤差が所定の範囲内にある(たとえば、合致)とき、復調タイミング信号tcが出力される(誤差評価処理)。
以上のように、この実施形態では、復調タイミング判定手段(タイミング制御部24、ローカルクロック25、PLL26、エンベロープ予測部27)により、入力PCM信号ibの後続の周期の位相及び振幅の予測情報efが作成され、同予測情報efと後続の周期の位相及び振幅とが比較されて誤差が所定の範囲内にあるとき、復調タイミング信号tcが出力されるので、入力PCM信号ibのゼロクロス点付近にノイズが重畳している場合でも、復調部28により、入力PCM信号ibの復調が高精度で行われる。
以上、この発明の実施形態を図面により詳述してきたが、具体的な構成は同実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更などがあっても、この発明に含まれる。
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限定されない。
(付記1)入力PCM信号からゼロクロス点を検出し、この検出タイミングに同期して、前記ゼロクロス点での前記入力PCM信号の振幅を表すゼロクロス検出信号を出力するゼロクロス検出手段と、前記入力PCM信号からピーク点を検出し、この検出タイミングに同期して、ピーク値を表すピーク検出信号を出力するピーク検出手段と、前記ゼロクロス検出手段から前記ゼロクロス検出信号を入力すると共に前記ピーク検出手段から前記ピーク検出信号を入力して前記入力PCM信号の1周期分の位相及び振幅を含むデータを生成し、該データをエンベロープデータとして蓄積して基準位相標本情報及び基準周期情報を作成すると共に、前記基準位相標本情報及び基準周期情報に基づいて、前記入力PCM信号の後続の周期の位相及び振幅の予測情報を作成し、該予測情報と後続の周期の位相及び振幅とを比較して誤差が所定の範囲内にあるとき、復調タイミング信号を出力する復調タイミング判定手段と、該復調タイミング判定手段から出力された前記復調タイミング信号に同期して前記入力PCM信号を取り込んで復調データとして出力する復調手段とを備えてなるPCM信号復調回路。
(付記2)前記復調タイミング判定手段は、前記ゼロクロス検出手段から前記ゼロクロス検出信号を入力すると共に前記ピーク検出手段から前記ピーク検出信号を入力して前記入力PCM信号の1周期分の位相及び振幅を含むデータを生成する一方、前記予測情報と後続の周期の位相及び振幅とを比較して誤差が所定の範囲内にあるとき、前記復調タイミング信号を出力するタイミング制御手段と、 該タイミング制御手段で生成された前記1周期分のデータを前記入力PCM信号の周期に追従するように調整して伝送する伝送タイミング調整手段と、該伝送タイミング調整手段から伝送された前記1周期分のデータを前記エンベロープデータとして蓄積して前記基準位相標本情報及び基準周期情報を作成すると共に、前記基準位相標本情報及び基準周期情報に基づいて、前記予測情報を作成する予測情報作成手段とから構成されている付記1記載のPCM信号復調回路。
(付記3)前記タイミング制御手段は、前記ゼロクロス検出手段から出力される前記ゼロクロス検出信号の周期を第1の周期として算出する第1の周期算出手段と、前記ピーク検出手段から出力される前記ピーク検出信号に含まれる前記ピーク値を検出して前記入力PCM信号のトップに対応する場合にトップ判定信号を出力する一方、ボトムに対応する場合にボトム判定信号を出力するピーク判定手段と、該ピーク判定手段から出力される前記トップ判定信号の周期を第2の周期として算出する第2の周期算出手段と、前記ピーク判定手段から出力される前記ボトム判定信号の周期を第3の周期として算出する第3の周期算出手段と、前記ゼロクロス検出信号、ピーク検出信号、第1の周期、第2の周期及び第3の周期を入力して平均周期算出用信号として出力する誤差評価手段と、前記平均周期算出用信号に基づいて、前記第1の周期、第2の周期及び第3の周期の平均周期を算出する平均周期算出手段と、前記ゼロクロス検出信号、ピーク検出信号及び平均周期に基づいて、前記1周期分のデータを抽出して前記伝送タイミング調整手段へ送出するデータ抽出手段とから構成され、前記誤差評価手段は、前記平均周期算出用信号に対応する周期の後続の周期の位相及び振幅と前記予測情報作成手段で作成された前記予測情報とを比較して誤差が所定の範囲内にあるとき、前記復調タイミング信号を出力する構成とされている付記2記載のPCM信号復調回路。
(付記4)前記予測情報作成手段は、前記伝送タイミング調整手段から伝送された前記1周期分のデータを取得するデータ取得手段と、該データ取得手段で取得された前記1周期分のデータのうちの前記ゼロクロス検出信号及びピーク検出信号に基づいて、位相が0度の第1のゼロクロス点の振幅、位相が90度のトップ点の振幅、位相が180度の第2のゼロクロス点の振幅、及び位相が270度のボトム点の振幅を算出する振幅算出データ分類検出手段と、前記第1のゼロクロス点の振幅を第1の基準値と比較して第1の比較結果を出力する第1の評価手段と、該第1の比較結果に基づいて前記第1のゼロクロス点の振幅の有効/無効を判定する第1の有効/無効判定手段と、該第1の有効/無効判定手段による判定結果が前記有効を示すとき、前記第1のゼロクロス点に対応する前記基準位相標本情報及び基準周期情報を更新する第1の標本データ補正手段と、前記トップ点の振幅を第2の基準値と比較して第2の比較結果を出力する第2の評価手段と、該第2の比較結果に基づいて前記トップ点の振幅の有効/無効を判定する第2の有効/無効判定手段と、該第2の有効/無効判定手段による判定結果が前記有効を示すとき、前記トップ点に対応する前記基準位相標本情報及び基準周期情報を更新する第2の標本データ補正手段と、前記第2のゼロクロス点の振幅を第3の基準値と比較して第3の比較結果を出力する第3の評価手段と、該第3の比較結果に基づいて前記第2のゼロクロス点の振幅の有効/無効を判定する第3の有効/無効判定手段と、該第3の有効/無効判定手段による判定結果が前記有効を示すとき、前記第2のゼロクロス点に対応する前記基準位相標本情報及び基準周期情報を更新する第3の標本データ補正手段と、前記ボトム点の振幅を第4の基準値と比較して第4の比較結果を出力する第4の評価手段と、該第4の比較結果に基づいて前記ボトム点の振幅の有効/無効を判定する第4の有効/無効判定手段と、該第4の有効/無効判定手段による判定結果が前記有効を示すとき、前記ボトム点に対応する前記基準位相標本情報及び基準周期情報を更新する第4の標本データ補正手段と、前記第1のゼロクロス点、トップ点、第2のゼロクロス点及びボトム点に対応する前記各基準位相標本情報及び基準周期情報を集計及び蓄積して、前記予測情報を作成する予測情報集計作成手段とから構成されている付記2又は3記載のPCM信号復調回路。
(付記5)前記予測情報集計作成手段は、蓄積している前記各基準位相標本情報及び基準周期情報の総量が規定値以上となる場合、最も過去の情報を消去することにより前記総量を一定値とする構成とされている付記4記載のPCM信号復調回路。
(付記6)PCM信号復調回路を、ゼロクロス検出手段と、ピーク検出手段と、復調タイミング判定手段と、復調手段とから構成しておき、前記ゼロクロス検出手段が、入力PCM信号からゼロクロス点を検出し、この検出タイミングに同期して、前記ゼロクロス点での前記入力PCM信号の振幅を表すゼロクロス検出信号を出力するゼロクロス検出処理と、前記ピーク検出手段が、前記入力PCM信号からピーク点を検出し、この検出タイミングに同期して、ピーク値を表すピーク検出信号を出力するピーク検出処理と、前記復調タイミング判定手段が、前記ゼロクロス検出手段から前記ゼロクロス検出信号を入力すると共に前記ピーク検出手段から前記ピーク検出信号を入力して前記入力PCM信号の1周期分の位相及び振幅を含むデータを生成し、該データをエンベロープデータとして蓄積して基準位相標本情報及び基準周期情報を作成すると共に、前記基準位相標本情報及び基準周期情報に基づいて、前記入力PCM信号の後続の周期の位相及び振幅の予測情報を作成し、該予測情報と後続の周期の位相及び振幅とを比較して誤差が所定の範囲内にあるとき、復調タイミング信号を出力する復調タイミング判定処理と、前記復調手段が、前記復調タイミング判定手段から出力された前記復調タイミング信号に同期して前記入力PCM信号を取り込んで復調データとして出力する復調処理とを行うPCM信号復調方法。
(付記7)前記復調タイミング判定手段を、タイミング制御手段と、伝送タイミング調整手段と、予測情報作成手段とから構成しておき、前記復調タイミング判定処理では、前記タイミング制御手段が、前記ゼロクロス検出手段から前記ゼロクロス検出信号を入力すると共に前記ピーク検出手段から前記ピーク検出信号を入力して前記入力PCM信号の1周期分の位相及び振幅を含むデータを生成する一方、前記予測情報と後続の周期の位相及び振幅とを比較して誤差が所定の範囲内にあるとき、前記復調タイミング信号を出力するタイミング制御処理と、前記伝送タイミング調整手段が、前記タイミング制御手段で生成された前記1周期分のデータを前記入力PCM信号の周期に追従するように調整して伝送する伝送タイミング調整処理と、前記予測情報作成手段が、前記伝送タイミング調整手段から伝送された前記1周期分のデータを前記エンベロープデータとして蓄積して前記基準位相標本情報及び基準周期情報を作成すると共に、前記基準位相標本情報及び基準周期情報に基づいて、前記予測情報を作成する予測情報作成処理とを行う付記6記載のPCM信号復調方法。
(付記8)前記タイミング制御手段を、第1の周期算出手段と、ピーク判定手段と、第2の周期算出手段と、第3の周期算出手段と、誤差評価手段と、平均周期算出手段と、データ抽出手段とから構成しておき、前記タイミング制御処理では、前記第1の周期算出手段が、前記ゼロクロス検出手段から出力される前記ゼロクロス検出信号の周期を第1の周期として算出する第1の周期算出処理と、前記ピーク判定手段が、前記ピーク検出手段から出力される前記ピーク検出信号に含まれる前記ピーク値を検出して前記入力PCM信号のトップに対応する場合にトップ判定信号を出力する一方、ボトムに対応する場合にボトム判定信号を出力するピーク判定処理と、前記第2の周期算出手段が、前記ピーク判定手段から出力される前記トップ判定信号の周期を第2の周期として算出する第2の周期算出処理と、前記第3の周期算出手段が、前記ピーク判定手段から出力される前記ボトム判定信号の周期を第3の周期として算出する第3の周期算出処理と、前記誤差評価手段が、前記ゼロクロス検出信号、ピーク検出信号、第1の周期、第2の周期及び第3の周期を入力して平均周期算出用信号として出力し、前記平均周期算出手段が、前記平均周期算出用信号に基づいて、前記第1の周期、第2の周期及び第3の周期の平均周期を算出する平均周期算出処理と、前記データ抽出手段が、前記ゼロクロス検出信号、ピーク検出信号及び平均周期に基づいて、前記1周期分のデータを抽出して前記伝送タイミング調整手段へ送出するデータ抽出処理とを行い、前記誤差評価手段が、前記平均周期算出用信号に対応する周期の後続の周期の位相及び振幅と前記予測情報作成手段で作成された前記予測情報とを比較して誤差が所定の範囲内にあるとき、前記復調タイミング信号を出力する誤差評価処理を行う付記7記載のPCM信号復調方法。
(付記9)前記予測情報作成手段を、データ取得手段と、振幅算出データ分類検出手段と、第1の評価手段と、第1の有効/無効判定手段と、第1の標本データ補正手段と、第2の評価手段と、第2の有効/無効判定手段と、第2の標本データ補正手段と、第3の評価手段と、第3の有効/無効判定手段と、第3の標本データ補正手段と、第4の評価手段と、第4の有効/無効判定手段と、第4の標本データ補正手段と、予測情報集計作成手段とから構成しておき、前記予測情報作成処理では、前記データ取得手段が、前記伝送タイミング調整手段から伝送された前記1周期分のデータを取得するデータ取得処理と、前記振幅算出データ分類検出手段が、前記データ取得手段で取得された前記1周期分のデータのうちの前記ゼロクロス検出信号及びピーク検出信号に基づいて、位相が0度の第1のゼロクロス点の振幅、位相が90度のトップ点の振幅、位相が180度の第2のゼロクロス点の振幅、及び位相が270度のボトム点の振幅を算出する振幅算出データ分類検出処理と、前記第1の評価手段が、前記第1のゼロクロス点の振幅を第1の基準値と比較して第1の比較結果を出力する第1の評価処理と、前記第1の有効/無効判定手段が、前記第1の比較結果に基づいて前記第1のゼロクロス点の振幅の有効/無効を判定する第1の有効/無効判定処理と、前記第1の標本データ補正手段が、前記第1の有効/無効判定手段による判定結果が前記有効を示すとき、前記第1のゼロクロス点に対応する前記基準位相標本情報及び基準周期情報を更新する第1の標本データ補正処理と、前記第2の評価手段が、前記トップ点の振幅を第2の基準値と比較して第2の比較結果を出力する第2の評価処理と、前記第2の有効/無効判定手段が、前記第2の比較結果に基づいて前記トップ点の振幅の有効/無効を判定する第2の有効/無効判定処理と、前記第2の標本データ補正手段が、前記第2の有効/無効判定手段による判定結果が前記有効を示すとき、前記トップ点に対応する前記基準位相標本情報及び基準周期情報を更新する第2の標本データ補正処理と、前記第3の評価手段が、前記第2のゼロクロス点の振幅を第3の基準値と比較して第3の比較結果を出力する第3の評価処理と、前記第3の有効/無効判定手段が、前記第3の比較結果に基づいて前記第2のゼロクロス点の振幅の有効/無効を判定する第3の有効/無効判定処理と、前記第3の標本データ補正手段が、前記第3の有効/無効判定手段による判定結果が前記有効を示すとき、前記第2のゼロクロス点に対応する前記基準位相標本情報及び基準周期情報を更新する第3の標本データ補正処理と、前記第4の評価手段が、前記ボトム点の振幅を第4の基準値と比較して第4の比較結果を出力する第4の評価処理と、前記第4の有効/無効判定手段が、前記第4の比較結果に基づいて前記ボトム点の振幅の有効/無効を判定する第4の有効/無効判定処理と、前記第4の標本データ補正手段が、前記第4の有効/無効判定手段による判定結果が前記有効を示すとき、前記ボトム点に対応する前記基準位相標本情報及び基準周期情報を更新する第4の標本データ補正処理と、前記予測情報集計作成手段が、前記第1のゼロクロス点、トップ点、第2のゼロクロス点及びボトム点に対応する前記各基準位相標本情報及び基準周期情報を集計及び蓄積して、前記予測情報を作成する予測情報集計作成処理とを行う付記7又は8記載のPCM信号復調方法。
(付記10)前記予測情報集計作成処理では、前記予測情報集計作成手段が、蓄積している前記各基準位相標本情報及び基準周期情報の総量が規定値以上となる場合、最も過去の情報を消去することにより前記総量を一定値とする付記9記載のPCM信号復調方法。
(付記11)コンピュータを、付記1乃至5のいずれか一に記載のPCM信号復調回路として機能させるPCM信号復調プログラム。
この発明は、PCM信号復調回路全般に適用でき、特に、精度が要求されるタイムコード信号を扱う装置などに用いて有効である。
20 PCM信号復調回路
22 ゼロクロス検出部(ゼロクロス検出手段)
23 ピーク検出部(ピーク検出手段)
24 タイミング制御部(復調タイミング判定手段の一部、タイミング制御手段)
25 ローカルクロック(復調タイミング判定手段の一部、伝送タイミング調整手段の一部)
26 PLL(Phase Locked Loop)(復調タイミング判定手段の一部、伝送タイミング調整手段の一部)
27 エンベロープ予測部(復調タイミング判定手段の一部、予測情報作成手段)
28 復調部(復調手段)
31 トップ/ボトム判定部(ピーク判定手段)
32 周期算出部(第1の周期算出手段)
33 周期算出部(第2の周期算出手段)
34 周期算出部(第3の周期算出手段)
35 誤差評価部(誤差評価手段)
36 平均周期算出部(平均周期算出手段)
37 データ抽出部(データ抽出手段)
41 データ取得部(データ取得手段)
42 振幅算出データ分類検出部(振幅算出データ分類検出手段)
431 0°ゼロクロス点評価部(第1の評価手段)
432 90°トップ点評価部(第2の評価手段)
433 180°ゼロクロス点評価部(第3の評価手段)
434 270°ボトム点評価部(第4の評価手段)
441 有効/無効判定部(第1の有効/無効判定手段)
442 有効/無効判定部(第2の有効/無効判定手段)
443 有効/無効判定部(第3の有効/無効判定手段)
444 有効/無効判定部(第4の有効/無効判定手段)
451 標本データ補正部(第1の標本データ補正手段)
452 標本データ補正部(第2の標本データ補正手段)
453 標本データ補正部(第3の標本データ補正手段)
454 標本データ補正部(第4の標本データ補正手段)
46 予測情報作成部(予測情報集計作成手段)

Claims (10)

  1. 入力PCM信号からゼロクロス点を検出し、この検出タイミングに同期して、前記ゼロクロス点での前記入力PCM信号の振幅を表すゼロクロス検出信号を出力するゼロクロス検出手段と、
    前記入力PCM信号からピーク点を検出し、この検出タイミングに同期して、ピーク値を表すピーク検出信号を出力するピーク検出手段と、
    前記ゼロクロス検出手段から前記ゼロクロス検出信号を入力すると共に前記ピーク検出手段から前記ピーク検出信号を入力して前記入力PCM信号の1周期分の位相及び振幅を含むデータを生成し、該データをエンベロープデータとして蓄積して基準位相標本情報及び基準周期情報を作成すると共に、前記基準位相標本情報及び基準周期情報に基づいて、前記入力PCM信号の後続の周期の位相及び振幅の予測情報を作成し、該予測情報と後続の周期の位相及び振幅とを比較して誤差が所定の範囲内にあるとき、復調タイミング信号を出力する復調タイミング判定手段と、
    該復調タイミング判定手段から出力された前記復調タイミング信号に同期して前記入力PCM信号を取り込んで復調データとして出力する復調手段とを備えてなることを特徴とするPCM信号復調回路。
  2. 前記復調タイミング判定手段は、
    前記ゼロクロス検出手段から前記ゼロクロス検出信号を入力すると共に前記ピーク検出手段から前記ピーク検出信号を入力して前記入力PCM信号の1周期分の位相及び振幅を含むデータを生成する一方、前記予測情報と後続の周期の位相及び振幅とを比較して誤差が所定の範囲内にあるとき、前記復調タイミング信号を出力するタイミング制御手段と、
    該タイミング制御手段で生成された前記1周期分のデータを前記入力PCM信号の周期に追従するように調整して伝送する伝送タイミング調整手段と、
    該伝送タイミング調整手段から伝送された前記1周期分のデータを前記エンベロープデータとして蓄積して前記基準位相標本情報及び基準周期情報を作成すると共に、前記基準位相標本情報及び基準周期情報に基づいて、前記予測情報を作成する予測情報作成手段とから構成されていることを特徴とする請求項1記載のPCM信号復調回路。
  3. 前記タイミング制御手段は、
    前記ゼロクロス検出手段から出力される前記ゼロクロス検出信号の周期を第1の周期として算出する第1の周期算出手段と、
    前記ピーク検出手段から出力される前記ピーク検出信号に含まれる前記ピーク値を検出して前記入力PCM信号のトップに対応する場合にトップ判定信号を出力する一方、ボトムに対応する場合にボトム判定信号を出力するピーク判定手段と、
    該ピーク判定手段から出力される前記トップ判定信号の周期を第2の周期として算出する第2の周期算出手段と、
    前記ピーク判定手段から出力される前記ボトム判定信号の周期を第3の周期として算出する第3の周期算出手段と、
    前記ゼロクロス検出信号、ピーク検出信号、第1の周期、第2の周期及び第3の周期を入力して平均周期算出用信号として出力する誤差評価手段と、
    前記平均周期算出用信号に基づいて、前記第1の周期、第2の周期及び第3の周期の平均周期を算出する平均周期算出手段と、
    前記ゼロクロス検出信号、ピーク検出信号及び平均周期に基づいて、前記1周期分のデータを抽出して前記伝送タイミング調整手段へ送出するデータ抽出手段とから構成され、
    前記誤差評価手段は、
    前記平均周期算出用信号に対応する周期の後続の周期の位相及び振幅と前記予測情報作成手段で作成された前記予測情報とを比較して誤差が所定の範囲内にあるとき、前記復調タイミング信号を出力する構成とされていることを特徴とする請求項2記載のPCM信号復調回路。
  4. 前記予測情報作成手段は、
    前記伝送タイミング調整手段から伝送された前記1周期分のデータを取得するデータ取得手段と、
    該データ取得手段で取得された前記1周期分のデータのうちの前記ゼロクロス検出信号及びピーク検出信号に基づいて、位相が0度の第1のゼロクロス点の振幅、位相が90度のトップ点の振幅、位相が180度の第2のゼロクロス点の振幅、及び位相が270度のボトム点の振幅を算出する振幅算出データ分類検出手段と、
    前記第1のゼロクロス点の振幅を第1の基準値と比較して第1の比較結果を出力する第1の評価手段と、
    該第1の比較結果に基づいて前記第1のゼロクロス点の振幅の有効/無効を判定する第1の有効/無効判定手段と、
    該第1の有効/無効判定手段による判定結果が前記有効を示すとき、前記第1のゼロクロス点に対応する前記基準位相標本情報及び基準周期情報を更新する第1の標本データ補正手段と、
    前記トップ点の振幅を第2の基準値と比較して第2の比較結果を出力する第2の評価手段と、
    該第2の比較結果に基づいて前記トップ点の振幅の有効/無効を判定する第2の有効/無効判定手段と、
    該第2の有効/無効判定手段による判定結果が前記有効を示すとき、前記トップ点に対応する前記基準位相標本情報及び基準周期情報を更新する第2の標本データ補正手段と、
    前記第2のゼロクロス点の振幅を第3の基準値と比較して第3の比較結果を出力する第3の評価手段と、
    該第3の比較結果に基づいて前記第2のゼロクロス点の振幅の有効/無効を判定する第3の有効/無効判定手段と、
    該第3の有効/無効判定手段による判定結果が前記有効を示すとき、前記第2のゼロクロス点に対応する前記基準位相標本情報及び基準周期情報を更新する第3の標本データ補正手段と、
    前記ボトム点の振幅を第4の基準値と比較して第4の比較結果を出力する第4の評価手段と、
    該第4の比較結果に基づいて前記ボトム点の振幅の有効/無効を判定する第4の有効/無効判定手段と、
    該第4の有効/無効判定手段による判定結果が前記有効を示すとき、前記ボトム点に対応する前記基準位相標本情報及び基準周期情報を更新する第4の標本データ補正手段と、
    前記第1のゼロクロス点、トップ点、第2のゼロクロス点及びボトム点に対応する前記各基準位相標本情報及び基準周期情報を集計及び蓄積して、前記予測情報を作成する予測情報集計作成手段とから構成されていることを特徴とする請求項2又は3記載のPCM信号復調回路。
  5. 前記予測情報集計作成手段は、
    蓄積している前記各基準位相標本情報及び基準周期情報の総量が規定値以上となる場合、最も過去の情報を消去することにより前記総量を一定値とする構成とされていることを特徴とする請求項4記載のPCM信号復調回路。
  6. PCM信号復調回路を、ゼロクロス検出手段と、ピーク検出手段と、復調タイミング判定手段と、復調手段とから構成しておき、
    前記ゼロクロス検出手段が、入力PCM信号からゼロクロス点を検出し、この検出タイミングに同期して、前記ゼロクロス点での前記入力PCM信号の振幅を表すゼロクロス検出信号を出力するゼロクロス検出処理と、
    前記ピーク検出手段が、前記入力PCM信号からピーク点を検出し、この検出タイミングに同期して、ピーク値を表すピーク検出信号を出力するピーク検出処理と、
    前記復調タイミング判定手段が、前記ゼロクロス検出手段から前記ゼロクロス検出信号を入力すると共に前記ピーク検出手段から前記ピーク検出信号を入力して前記入力PCM信号の1周期分の位相及び振幅を含むデータを生成し、該データをエンベロープデータとして蓄積して基準位相標本情報及び基準周期情報を作成すると共に、前記基準位相標本情報及び基準周期情報に基づいて、前記入力PCM信号の後続の周期の位相及び振幅の予測情報を作成し、該予測情報と後続の周期の位相及び振幅とを比較して誤差が所定の範囲内にあるとき、復調タイミング信号を出力する復調タイミング判定処理と、
    前記復調手段が、前記復調タイミング判定手段から出力された前記復調タイミング信号に同期して前記入力PCM信号を取り込んで復調データとして出力する復調処理とを行うことを特徴とするPCM信号復調方法。
  7. 前記復調タイミング判定手段を、タイミング制御手段と、伝送タイミング調整手段と、予測情報作成手段とから構成しておき、
    前記復調タイミング判定処理では、
    前記タイミング制御手段が、前記ゼロクロス検出手段から前記ゼロクロス検出信号を入力すると共に前記ピーク検出手段から前記ピーク検出信号を入力して前記入力PCM信号の1周期分の位相及び振幅を含むデータを生成する一方、前記予測情報と後続の周期の位相及び振幅とを比較して誤差が所定の範囲内にあるとき、前記復調タイミング信号を出力するタイミング制御処理と、
    前記伝送タイミング調整手段が、前記タイミング制御手段で生成された前記1周期分のデータを前記入力PCM信号の周期に追従するように調整して伝送する伝送タイミング調整処理と、
    前記予測情報作成手段が、前記伝送タイミング調整手段から伝送された前記1周期分のデータを前記エンベロープデータとして蓄積して前記基準位相標本情報及び基準周期情報を作成すると共に、前記基準位相標本情報及び基準周期情報に基づいて、前記予測情報を作成する予測情報作成処理とを行うことを特徴とする請求項6記載のPCM信号復調方法。
  8. 前記タイミング制御手段を、第1の周期算出手段と、ピーク判定手段と、第2の周期算出手段と、第3の周期算出手段と、誤差評価手段と、平均周期算出手段と、データ抽出手段とから構成しておき、
    前記タイミング制御処理では、
    前記第1の周期算出手段が、前記ゼロクロス検出手段から出力される前記ゼロクロス検出信号の周期を第1の周期として算出する第1の周期算出処理と、
    前記ピーク判定手段が、前記ピーク検出手段から出力される前記ピーク検出信号に含まれる前記ピーク値を検出して前記入力PCM信号のトップに対応する場合にトップ判定信号を出力する一方、ボトムに対応する場合にボトム判定信号を出力するピーク判定処理と、
    前記第2の周期算出手段が、前記ピーク判定手段から出力される前記トップ判定信号の周期を第2の周期として算出する第2の周期算出処理と、
    前記第3の周期算出手段が、前記ピーク判定手段から出力される前記ボトム判定信号の周期を第3の周期として算出する第3の周期算出処理と、
    前記誤差評価手段が、前記ゼロクロス検出信号、ピーク検出信号、第1の周期、第2の周期及び第3の周期を入力して平均周期算出用信号として出力し、
    前記平均周期算出手段が、前記平均周期算出用信号に基づいて、前記第1の周期、第2の周期及び第3の周期の平均周期を算出する平均周期算出処理と、
    前記データ抽出手段が、前記ゼロクロス検出信号、ピーク検出信号及び平均周期に基づいて、前記1周期分のデータを抽出して前記伝送タイミング調整手段へ送出するデータ抽出処理とを行い、
    前記誤差評価手段が、前記平均周期算出用信号に対応する周期の後続の周期の位相及び振幅と前記予測情報作成手段で作成された前記予測情報とを比較して誤差が所定の範囲内にあるとき、前記復調タイミング信号を出力する誤差評価処理を行うことを特徴とする請求項7記載のPCM信号復調方法。
  9. 前記予測情報作成手段を、データ取得手段と、振幅算出データ分類検出手段と、第1の評価手段と、第1の有効/無効判定手段と、第1の標本データ補正手段と、第2の評価手段と、第2の有効/無効判定手段と、第2の標本データ補正手段と、第3の評価手段と、第3の有効/無効判定手段と、第3の標本データ補正手段と、第4の評価手段と、第4の有効/無効判定手段と、第4の標本データ補正手段と、予測情報集計作成手段とから構成しておき、
    前記予測情報作成処理では、
    前記データ取得手段が、前記伝送タイミング調整手段から伝送された前記1周期分のデータを取得するデータ取得処理と、
    前記振幅算出データ分類検出手段が、前記データ取得手段で取得された前記1周期分のデータのうちの前記ゼロクロス検出信号及びピーク検出信号に基づいて、位相が0度の第1のゼロクロス点の振幅、位相が90度のトップ点の振幅、位相が180度の第2のゼロクロス点の振幅、及び位相が270度のボトム点の振幅を算出する振幅算出データ分類検出処理と、
    前記第1の評価手段が、前記第1のゼロクロス点の振幅を第1の基準値と比較して第1の比較結果を出力する第1の評価処理と、
    前記第1の有効/無効判定手段が、前記第1の比較結果に基づいて前記第1のゼロクロス点の振幅の有効/無効を判定する第1の有効/無効判定処理と、
    前記第1の標本データ補正手段が、前記第1の有効/無効判定手段による判定結果が前記有効を示すとき、前記第1のゼロクロス点に対応する前記基準位相標本情報及び基準周期情報を更新する第1の標本データ補正処理と、
    前記第2の評価手段が、前記トップ点の振幅を第2の基準値と比較して第2の比較結果を出力する第2の評価処理と、
    前記第2の有効/無効判定手段が、前記第2の比較結果に基づいて前記トップ点の振幅の有効/無効を判定する第2の有効/無効判定処理と、
    前記第2の標本データ補正手段が、前記第2の有効/無効判定手段による判定結果が前記有効を示すとき、前記トップ点に対応する前記基準位相標本情報及び基準周期情報を更新する第2の標本データ補正処理と、
    前記第3の評価手段が、前記第2のゼロクロス点の振幅を第3の基準値と比較して第3の比較結果を出力する第3の評価処理と、
    前記第3の有効/無効判定手段が、前記第3の比較結果に基づいて前記第2のゼロクロス点の振幅の有効/無効を判定する第3の有効/無効判定処理と、
    前記第3の標本データ補正手段が、前記第3の有効/無効判定手段による判定結果が前記有効を示すとき、前記第2のゼロクロス点に対応する前記基準位相標本情報及び基準周期情報を更新する第3の標本データ補正処理と、
    前記第4の評価手段が、前記ボトム点の振幅を第4の基準値と比較して第4の比較結果を出力する第4の評価処理と、
    前記第4の有効/無効判定手段が、前記第4の比較結果に基づいて前記ボトム点の振幅の有効/無効を判定する第4の有効/無効判定処理と、
    前記第4の標本データ補正手段が、前記第4の有効/無効判定手段による判定結果が前記有効を示すとき、前記ボトム点に対応する前記基準位相標本情報及び基準周期情報を更新する第4の標本データ補正処理と、
    前記予測情報集計作成手段が、前記第1のゼロクロス点、トップ点、第2のゼロクロス点及びボトム点に対応する前記各基準位相標本情報及び基準周期情報を集計及び蓄積して、前記予測情報を作成する予測情報集計作成処理とを行うことを特徴とする請求項7又は8記載のPCM信号復調方法。
  10. 前記予測情報集計作成処理では、
    前記予測情報集計作成手段が、蓄積している前記各基準位相標本情報及び基準周期情報の総量が規定値以上となる場合、最も過去の情報を消去することにより前記総量を一定値とすることを特徴とする請求項9記載のPCM信号復調方法。
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