JP2011216459A - 電線端部の端子接続構造、およびその形成方法 - Google Patents

電線端部の端子接続構造、およびその形成方法 Download PDF

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Abstract

【課題】電線端部と端子との半田付け部内部にボイドがない良好な電気半田接続状態とする。
【解決手段】電線1端部に端子2が装着され半田付けされている電線の端子接続構造であって、撚り線11内に、熱伝導率が高い金属からなる熱伝達部材3が線状に挿入されており、上記熱伝達部材3が挿入された電線1の端部の外周に端子2が装着され、上記端子主部2a内側に半田が導入されている。
【選択図】図1A

Description

本発明は、端子内側に電線端部を装着して半田付けした電線端部の端子接続構造、およびその形成方法に関するものである。
近年、自動車の製造分野においては、車体軽量化の一環として、電源ケーブル等にアルミニウム等の軽量電線を使用することが求められている。上記電源ケーブルに使用されるアルミニウム電線は、多くの場合、多数本のアルミニウム細線を撚り合わせた撚り線からなり、ハーネス化する場合は、電線端部が端子内側に取り付けられる。この端子は電線端部外周に装着された状態で当該電線に半田付けされる。
特開2010−20980号公報
しかしながら、上記半田付けにおいては、アルミニウム電線は、細線表面に酸化膜ができ、良好な電気的接続が図りにくい上に、銅製もしくは黄銅製の端子に対して、熱伝導率が低い。
そのため、半田付けの際、端子部分を加熱しても、端子内部の細線全体が所要の必要温度にならず、フラックスや、溶融半田が端子の内側全体に導入されず、半田中にボイドができたり、半田付けされない箇所ができたりしやすいという課題があった。
このようなボイドは、放電、電食発生、電気抵抗の増大、通電時の発熱等の原因ともなり、好ましくない。
また、ボイド内に空気やフラックスが介在する可能性が高く、このような介在があると、熱伝導しにくくなり、一層、半田付けの確実性が低くなる。
そこで、上記ボイドを小さくして熱伝導をよくするには、大きい力で端子と電線端部とをかしめ圧縮することも考えられるのであるが、これでは電線に損傷を与えるおそれがあり、また断線の原因ともなりえる。
本発明は、ボイドを発生させることなく電線端部と端子とを半田付けできるようにして当該半田付けを良好にすると共に、上記かしめ圧縮強さを極力小さくして良好な半田付けを実現して信頼性が高い半田付け接続を可能とすることを課題とする。
(1)本発明第1による電線端部の端子接続構造は、電線端部を端子内側に装着して半田付けする電線端部の端子接続構造であって、当該端子内側に装着された上記電線端部内には該電線より高い熱伝導率の金属からなる熱伝達部材が半田付け時の高熱経路を形成するよう線状に挿入されており、この挿入状態の端子内側の電線端部内に上記高熱経路を介して半田が導入されていることを特徴とする。
上記線状は特にその形状を限定されず、例えばピン形状でも芯線形状を含むことは勿論のこと、多少の面状に伸びるものも含み、線状の用語を狭く解釈されるべきではない。
電線の素材はアルミニウムや銅やその他になんら限定されるものではない。
好ましくは、上記熱伝達部材が上記端子に部分接触した状態で少なくとも上記電線内の概略中央を半田付け時の高熱経路を形成するように線状に挿入されている。
好ましくは、上記熱伝達部材はその表面に所要高温で溶融する金属メッキ層が形成されている。
好ましくは、上記熱伝達部材における電線内挿入部分はピン形状である。
好ましくは、上記熱伝達部材は上記電線内挿入部分の端部に半田やフラックスの流動を規制する形状ないし構造を設けてもよい。
熱伝達部材の熱伝達本体の数は任意であり、1本でも複数本でもよい。
熱伝達部材の形状は任意であり、半田流動規制構造を含めて全体が剣山のような形状でもよい。
好ましくは、上記熱伝達部材は、その一部が端子に接触し、他部が電線の概中央を電線通し方向に線状に延びている。
本発明第1においては、電線端部と端子とを半田付けする場合、外部からの端子への加熱で、端子を高温にして、端子内側の電線端部からフラックスと溶融半田とを相次いで導入するに際して、上記熱伝達部材は電線内に線状に挿入されかつ端子と部分接触して高温状態になっているので、電線内には熱伝達部材の線状部分を介して熱経路が形成され、これにより、この高温化した熱伝達部材と電線との間の隙間の毛細管現象により、フラックスは電線内に吸い込まれやすくなる。その結果、溶融半田が端子の内側全体に導入され易くなって、半田中にボイドができにくく、半田付けを確実に行うことができるようになる。また、ボイドの発生が抑制されるので、ボイドに起因した上記不具合が解消される。また、ボイドを削減して熱伝導がよくなるため、それまで大きい力で端子と電線端部とをかしめ圧縮していたが、このようなかしめ圧縮の必要もなくなり、電線に損傷を与えず、断線のおそれもなく、半田付けを行うことができる。
なお、熱伝達部材表面に金属メッキ層が形成されている場合においてはその金属メッキ層が解けて流れ出し、さらにフラックスは熱伝達部材表面に沿って電線中に導入されて、端子の内側全体に広がり、電線表面の酸化膜を取り除くと共に、溶融半田も、フラックスと同様に、熱伝達部材と溶解メッキに沿って電線中に導入されて、端子の内側全体に広がって固化するから、ボイドを生成することなく電線どうし、および電線と端子とを電気的に接続することができる。
なお、熱伝達部材の一端部を半田やフラックスの流動を規制する構造とした場合、半田やフラックスはこの流動規制構造により受け止められ、あるいは、フラックスや溶融半田自体の表面張力により流動が規制されるから、端子の外側にまで流出することがなく、半田は端子の内側の所要部位に留まって固化することになる。
(2)本発明第2による電線端部の端子接続構造の形成方法は、電線端部を端子内側に装着して半田付けを行う電線端部の端子接続構造の形成方法であって、上記電線端部内に熱伝達部材を配置する第1ステップと、上記端子内側に上記電線端部を装着する第2ステップと、上記端子内側に半田とフラックスとを導入する第3ステップと、を含み、上記熱伝達部材は、上記電線より熱伝導率が高い金属からなるもので、熱伝達本体と、熱伝達中継部とを含み、上記配置に際しては、上記熱伝達本体を電線端部内に線状に挿入すると共に、上記熱伝達中継部により上記端子に加わる熱を熱伝達本体に中継できるようにしたことを特徴とする。
上記端子接続構造の形成方法によれば、電線内部へ高熱経路を形成するよう熱伝達部材の熱伝達本体が線状に挿入され、この熱伝達本体には熱伝達中継部により上記端子に加わる熱が中継されるので、フラックスや溶融半田が電線内に円滑に導入され、電線どうし、および電線と端子とがボイドがない状態で電気的に接続することができる。また、熱伝達中継部をフラックスや溶融半田が端子の外側に流出しないよう、半田流れを規制してもよい。また、熱伝達部材にはその表面に金属メッキ層を形成しておくことで、半田付け時の高熱でその金属メッキ層を溶かして流れ出すようにしてもよい。こうすれば、さらにフラックスが熱伝達本体表面に沿って電線中に導入されて、端子の内側全体に広がり、電線表面の酸化膜を取り除くことができるようになる。
(3)本発明第3による電線端部の端子接続構造の形成方法は、筒状の端子主部と、これに連成した平板状の接続片とを含む端子に対してその端子主部内側に複数の線を含む電線端部を挿入すると共に、当該端子主部内側に上記電線端部の半田付けを行う端子接続構造の形成方法であって、上記端子主部外周と上記端子主部外に露出する電線端部外周との各部に加熱手段をそれぞれ接触または非接触に配置する第1ステップと、上記加熱手段により上記各部を加熱する第2ステップと、上記端子主部内側に半田とフラックスとを導入する第3ステップと、を含む、ことを特徴とする。
好ましくは、上記加熱手段が上記端子主部外周と上記端子主部外に露出する電線端部外周との各部に接触配置した少なくとも一対の電極で構成する。
好ましくは、上記加熱手段が上記端子主部外周と上記端子主部外に露出する電線端部外周との各部に非接触配置して電磁誘導加熱するコイルで構成する。
好ましくは、上記第1ステップと第2ステップとの間に、上記端子主部内に電線端部よりも熱伝導率が高い線状熱伝達部材を挿入する第4ステップを含む。
好ましくは、上記第4ステップの熱伝達部材は、上記端子主部の一方と他方それぞれの開口に対応する位置でかつ当該開口に対応した形状の第1、第2部材と、上記両第1、第2部材を連結する第3部材とを含む。
好ましくは、当該開口の形状は特に限定されないが例えば略円形形状であれば第1、第2部材は例えば略円形形状である。また、第1、第2部材はフラックスの保持に都合がよい形状が好ましいが、例えば複数の孔あるいはメッシュ形状等のフラックスの保持が可能な形状の部材からなり、その外周が円形形状でもよい。
好ましくは、端子と電線端部とは異種金属である。
本発明によれば、電線端部と端子とが端子内部にボイドを発生させることなく半田接続される結果、該ボイドに起因する上記不具合が解消され、良好な半田接続状態の端子接続構造を得ることができる。
図1Aは本発明の一実施形態に係る電線端部の端子接続構造の断面図である。 図1Bは本発明の一実施形態に係る電線端部の端子接続構造の斜視図である。 図2は図1A、図1Bの端子接続構造の分解斜視図である。 図3Aは上記実施の形態において電線端部に熱伝達部材を挿入する前の状態を示す図である。 図3Bは図3Aの状態から電線端部に熱伝達部材を挿入した状態を示す図である。 図3Cは図3Bの状態でフラックスと半田とを導入する状態を示す図である。 図4Aは、本発明の他の実施形態に係る電線端部の端子接続構造の形成方法において電線端部に熱伝達部材を挿入する前の状態を示す図である。 図4Bは図4Aの状態から電線端部に熱伝達部材を挿入した状態を示す図である。 図4Cは図4Bの状態でフラックスと半田とを導入する状態を示す図である。 図5Aは本発明のさらに他の実施形態に係る電線端部の端子接続構造を示す図である。 図5B1は図5Aの熱伝達部材を含む上記構造の要部を示す図である。 図5B2は図5Aの他の熱伝達部材を含む上記構造の要部を示す図である。 図5Cは本発明のさらに他の実施形態に係る電線端部の端子接続構造を示す図である。 図6Aは本発明のさらに他の実施形態に係る電線端部の端子接続構造において熱伝達部材を含む上記構造の要部を示す図である。 図6Bは本発明のさらに他の実施形態に係る電線端部の端子接続構造において他の熱伝達部材を含む上記構造の要部を示す図である。 図6Cは本発明のさらに他の実施形態に係る電線端部の端子接続構造において他の熱伝達部材を含む上記構造の要部を示す図である。 図6Dは本発明のさらに他の実施形態に係る電線端部の端子接続構造において他の熱伝達部材を含む上記構造の要部を示す図である。 図7Aは本発明のさらに他の実施形態に係る電線端部の端子接続構造の形成方法において電線端部に熱伝達部材を挿入する前の状態を示す図である。 図7Bは図7Aの状態から電線端部に熱伝達部材を挿入した状態を示す図である。 図8Aは、本発明のさらに他の実施形態に係る電線端部の端子接続構造の形成方法において、端子主部と撚り線端部それぞれにプラスとマイナスの電極を接触させる前で端子主部内に電線端部を挿入する状態を示す図である。 図8Bは図8Aの状態から端子主部と撚り線端部に上記両電極を接触させて両電極間に電流を流して端子主部と撚り線端部とを加熱する状態を示す図である。 図9Aは図8Aにおいて両電極接触前に端子主部内の撚り線中に熱伝達部材を挿入した状態を示す図である。 図9Bは図9Aにおいて端子主部内の撚り線中に熱伝達部材を挿入した状態で両電極を接触させて電流を流して端子主部と撚り線端部とを加熱する状態を示す図である。 図10は図8Bの状態から端子主部と撚り線端部に上記両電極を接触させて両電極間に電流を流して加熱した後、半田付けの状態を示す図である。 図11Aは本発明のさらに他の実施形態に係る電線端部の端子接続構造の形成方法において、端子主部と撚り線端部にそれぞれプラスとマイナスの電極を接触させる前で端子主部内に撚り線を挿入している状態を示す図である。 図11Bは熱伝達部材を示す図である。 図11Cは端子主部内の撚り線中に図11Bの熱伝達部材を挿入した状態を示す図である。 図12Aは図11Cの状態から端子主部と撚り線端部とに電極をそれぞれ配置した状態を示す図である。 図12Bは図12Aの状態から端子主部と撚り線端部に上記両電極を接触させて両電極間に電流を流して端子主部と撚り線端部とを加熱する状態を示す図である。 図12Cは熱伝達部材の熱経路を示す図である。 図12Dは図12Bの状態から半田付けした後の状態を示す図である。
本発明の一実施形態に係る電線端部の端子接続構造を、図1A,図1Bおよび図2を参照して説明すると、上記端子接続構造は、アルミニウムや銅等からなる電線1の端部に端子2が装着され半田付けされているものである。
電線1は、多数本の細線1bを互いに撚り合わされた撚り線11からなる。なお撚り線11端部はエナメル絶縁被覆が除去されている。以降の説明で撚り線11はエナメル絶縁被覆の除去が必要な箇所では該被覆は除去される。ただし、本発明は撚り線11に限定されず、複数の線が単に集合した集合線を含む。端子2は、筒状の端子主部2aと、これに連成した平板状の接続片2bとを含み、銅、黄銅、その他の銅合金、もしくは銅系複合材料の板材からなる。幅広の端子主部2a内側に撚り線11が装着されている。接続片2bは、端子孔2cを有する。端子2は少なくとも端子主部2aの内側表面に錫や半田等の図示略の金属メッキ層が形成されている。端子主部2a内側には半田Hが導入されて、該半田Hにより撚り線11が接続固定される。
本発明は、端子主部2a内側にある撚り線11中に熱伝達部材3Aを備え、この熱伝達部材3Aが半田付け時に撚り線11中に高熱経路を形成するよう線状に挿入され、この挿入状態の端子主部2a内側に上記高熱経路を介して半田Hが導入されていることを特徴とする。
熱伝達部材3Aは、線状の形状例としてピン形状をなし撚り線11内に半田に際しての熱を伝達する複数の熱伝達本体31と、半田付けに際して端子主部2a内側から伝達されてくる熱を熱伝達本体31に中継する熱伝達中継部32とを備える。熱伝達中継部32はまた、フラックスや溶融半田の流動を規制する機能を有するので流動規制部と称することもできる。
熱伝達部材3Aにおいて、複数の熱伝達本体31は撚り線11内に挿入されることで、上記したように、半田付けに際してはその半田付け時の高温を該撚り線11内に導入する高熱経路を形成して撚り線11内に半田やフラックスの流動を促進する機能を有する。この場合、撚り線11内には熱伝達本体31を複数本挿入してもよいし1本を挿入するだけでもよい。
熱伝達本体31の少なくとも半径方向外側の一部311は端子主部2a内側に接触し、少なくとも半径方向中央の一部312は撚り線11中央に位置することで、端子2に半田付け時に加えられた高熱は端子主部2a内側の熱伝達本体31から熱伝達中継部32を介して他の熱伝達本体31に熱伝導される。また、他の熱伝達本体31のうち、少なくとも撚り線11中央を挿通する熱伝達本体312からその周囲に高熱経路が効率的に形成されるようになっている。
以上から熱伝達部材3Aにおいて、その熱伝達本体31は、撚り線11内にフラックスおよび溶融半田が流入しやすくする高熱経路を形成するための線状部材であり、撚り線11よりも熱伝導率が高い金属である例えば銅からなり、その素材31a表面に6〜10μ程度の厚い例えば錫や半田等の金属メッキ層31bが形成されている。端子2に半田付け時に加えられた高熱により端子2表面の図示略の金属メッキ層が溶融すると共に、熱伝達本体31表面の金属メッキ層31bも溶融することで、より容易に高熱経路が形成されるようになっている。
上記熱伝達中継部32は、熱伝達本体31の一端部(図1,2では左端部)に一体に設けられている。熱伝達中継部32は、フラックスおよび溶融半田の流動を規制することができるように、撚り線11と同径もしくは小径もしくは大径の円形金網体からなり、この金網体の広がり面とほぼ直角の角度で、複数の熱伝達本体31が突出している。
熱伝達部材3Aは、熱伝達本体31の先端が撚り線11の端を向く向きで、撚り線11内に挿入されている。熱伝達本体31は撚り線11内では該撚り線11とほぼ平行となっている。
図3A〜図3Cを参照して、熱伝達部材3Aを用いた端子接続構造の形成方法を説明する。第1工程では、図3Aで示すように撚り線11の端部に熱伝達部材3Aの熱伝達本体31が挿入される。挿入する向きは、仮想線で示すように、熱伝達本体31先端が撚り線11の先端に向く向きである。これら熱伝達本体31の少なくとも1つ(符号で311)は端子2内側に接触し、熱伝達本体31の少なくとも1つ(符号で312)は撚り線11中央に位置する。また、熱伝達部材3Aの熱伝達中継部32が金網体である場合は、金網体の各隙間から撚り線11を挿通させる。
第2工程では、図3Bで示すように、熱伝達本体31を挿入した撚り線11を内部に包み込むように、撚り線11を端子主部2aに装着する。これで、熱伝達本体31は、撚り線11とほぼ平行の向きで端子主部2a内側に固定され、また、熱伝達中継部32は、端子主部2a内側に、撚り線11の長さ方向をほぼ直角に横切る形で固定される。
第3工程では、図3Cで示すように、端子2の熱伝達中継部32がある側(図では左側)を、熱伝達本体31の先端側より下位に位置させた状態で、端子主部2aを外部から加熱させて端子主部2a内側に設けた金属メッキ層を溶融させることで熱伝達中継部32を中継して熱伝達本体31に高熱が伝達され、これにより熱伝達本体31表面の金属メッキ層が溶融し、熱伝達本体31周囲に高熱経路が形成される。
こうした状態で、端子主部2a内側に上方からフラックスFと、アルミニウム半田等の溶融半田Hとを矢印で示すように導入する。そして、端子主部2a内側に導入されたフラックスFは、高温となった熱伝達本体31に沿って撚り線11内に流入し、端子主部2a内側に広がる。また、熱伝達本体31周りの隙間による毛細管現象によって、フラックスFは撚り線11内に吸い込まれる。これにより、フラックスFが撚り線11表面に作用し、撚り線11表面に形成されている酸化膜を除去する。次いで、導入された溶融半田Hも、フラックスFと同様、熱伝達本体31に案内されて、撚り線11内に流入する。これにより、半田Hは端子主部2a内側に広がり、撚り線11どうし、撚り線11と端子主部2aとを接続する。
また、フラックスFや溶融半田Hが端子主部2a内側に導入された場合、フラックスFや溶融半田Hは、上記したように、熱伝達本体31に沿って端子主部2a下方に流動するが、熱伝達中継部32がある個所で、それらフラックスFや溶融半田Hは、受け止められ、あるいは、熱伝達中継部32の各部分間で働くフラックスFや溶融半田Hの表面張力により流れが阻止されるから、熱伝達中継部32より下方に流動することが規制され、熱伝達中継部32より上位の端子主部2a内側位置に留まり、端子主部2a外側に流出することがない。
要するに、端子主部2a内側では、熱伝達中継部32によりフラックスFの流動が規制されることで、熱伝達中継部32より上位にある撚り線11表面にことごとくフラックスFが作用し、フラックスFにより酸化膜が除去された撚り線11に溶融半田Hが接することになり、端子主部2a内側では、ボイドのない良好な半田付け部が形成される。
次に図4A,図4B,図4Cを参照して本発明の他の実施形態に係る電線端部の端子接続構造の形成方法を説明する。この方法では熱伝達部材3Bを用いて行う。
すなわち、第1工程では、図4Aに示すように撚り線11内に熱伝達部材3Bの熱伝達本体31を挿入するが、このときの熱伝達本体31の挿入向きは、熱伝達本体31の先端が撚り線11の内部に深く入り込み、熱伝達中継部32が撚り線11の先端側に存在する向きである。
第2工程では、図4Bで示すように、熱伝達部材3Bの熱伝達本体31を挿入した撚り線11を内部に包み込むように、端子主部2a内側に撚り線11を装着する。これで、熱伝達本体31は、撚り線11とほぼ平行の向きで、また、熱伝達中継部32は、撚り線11の端部に近い位置で、端子主部2a内側に固定される。
第3工程では、図4Cで示すように、端子主部2aの熱伝達中継部32がある側(図では右側)を、熱伝達本体31の先端側より下位に位置させた状態で、外部からの加熱により端子主部2aおよびその内側の撚り線11を高温にし、その状態で端子主部2a内側に上方から、フラックスFを導入する。
この場合、端子主部2aにおいて熱伝達中継部32とは反対側2dの直径を漸次拡径してフラックス導入開口2eを形成し、このフラックス導入開口2eからフラックスFを導入する。そして、端子主部2a内側に導入されたフラックスFは、一旦、フラックス導入開口2eからその奥方に導入されるが、フラックス導入開口2eの方向に浮き上がってくる。そのため、熱伝達中継部32側の網目状開口から溶融半田Hを導入すると、その溶融半田Hは負圧により端子主部2a内側に容易に導入されてくる。そして、この場合、溶融半田Hは、熱伝達本体31により形成された高熱経路を介して良好に導入される。一方、熱伝達中継部32は、フラックスFや溶融半田Hの流動を規制するので、熱伝達中継部32より上位にある撚り線11表面にフラックスFが作用して酸化膜が除去され、このように酸化膜が除去された撚り線11に溶融半田Hが接することになり、端子主部2a内側では、ボイドのない良好な半田付け部が形成される。
なお、符号311は、熱伝達本体31のうち、端子主部2a内側に接触する1ないし複数の熱伝達本体31であり、312は撚り線11中央に位置する1ないし複数の熱伝達本体31である。
次に図5A、図5B1、図5B2を参照して本発明の他の実施形態に係る電線端部の端子接続構造の形成方法を説明する。この方法の実施に用いる熱伝達部材3Cを芯線を用いて構成し、熱伝達部材3Cを熱伝達本体31と、熱伝達本体31両端の熱伝達中継部32a,32bとで構成する。芯線は、高硬度金属例えば銅を素材としかつその表面に金属メッキ層、例えば錫または半田等のメッキ層を形成して構成したものである。熱伝達部材3Cは熱伝達本体31両端と各熱伝達中継部32とでそれぞれの端部でL形状に構成している。熱伝達本体31は、撚り線11の概略中央を線状に各端が撚り線11先端まで延びて配置し、熱伝達本体31両端それぞれの熱伝達中継部32a,32bそれぞれの一部を端子外側に折り返して係止部32a1,32b1とする。両端の端子2a,2bにおける端子主部2a1,2a2はその端部に切欠2f1,2f2を形成されており、熱伝達中継部32a,32bの折り返し係止部32a1,32b1をこの切欠2f1,2f2に係止して熱伝達部材3Cを両端端子主部2a1,2a2に固定できるようにすることができる。こうした熱伝達部材3Cは半田付けに際しては各端子主部2a1,2a2側から熱伝達中継部32a,32bを介して熱伝達本体31に熱が伝達され、撚り線11中央に高熱経路を構成することとなって当該撚り線11中への半田の導入が容易となり、また、端子2a,2bは1本の芯線である熱伝達部材3Cにより強固に支持され、はずれにくく信頼性が高い構造となる。結果、製造歩留まりが向上しコストダウンが可能となる。
なお、図5A、図5B1、図5B2では熱伝達部材3Cは図面上は撚り線11両端に装着した端子2a,2b間において撚り線11中央に渡された芯線1本のみで構成したが、図5Cで示すように、端子2a,2bそれぞれごとに短い芯線で互いに分離して構成してもよい。
図6A〜図6Dは他の形状の熱伝達部材3D−3Gを示す。
図6Aの熱伝達部材3Dは、熱伝達本体31とその一端の熱伝達中継部32とがL字形に形成されている。この場合、熱伝達中継部32の端部32a半径方向外形は、端子主部2a内側の曲面形状に沿う形状となって、端子主部2aから効率的に熱が伝達されるようになっている。
図6Bの熱伝達部材3Eは、熱伝達本体31と熱伝達中継部32とがT字形に連成されている。上記形状では、熱伝達本体31を容易に撚り線11内に挿入しうる。この場合、熱伝達中継部32の半径方向両端の外形は、端子主部2a内側の曲面形状に沿う形状となって、端子主部2aから効率的に熱が伝達されるようになっている。
図6Cの熱伝達部材3Fは、互いに平行に延びる3本の熱伝達本体311と、これら熱伝達本体311を連結する熱伝達中継部32とがE字形に連成されている。上記形状では、熱伝達本体311を容易に撚り線11内に挿入しうる。そして、熱伝達本体311は、中央側熱伝達本体312とその両側熱伝達本体311とを含み、両側熱伝達本体311の半径方向外形は、端子主部2a内側の曲面形状に沿う形状となって、端子主部2aから効率的に熱が伝達されるようになっている。これら両側熱伝達本体311の半径方向外形は円周方向に伸びた形状にして、より効率的に熱伝達を可能としてもよい。
図6Dの熱伝達部材3Gは、互いに平行に延びる2本の熱伝達本体311,312と、これら熱伝達本体311,312を連結する熱伝達中継部32とが片仮名のコ字形に連成されている。熱伝達本体312は、撚り線11中央に位置する中央側熱伝達本体であり、熱伝達本体311は、端子主部2a内側側に接触する一方側熱伝達本体である。一方側熱伝達本体311の半径方向外形は、端子主部2a内側の曲面形状に沿う形状となって、端子主部2aから効率的に熱が伝達されるようになっている。一方側熱伝達本体311の半径方向外形は円周方向に伸びた形状にして、より効率的に熱伝達を可能としてもよい。
なお、上記各実施の形態においては端子主部2aと熱伝達部材3Aないし3Fとは別体であるが、これら両者は一体に形成して強度をより向上できるようにしてもよい。
以上説明したように本実施の形態では、端子主部2a内側に装着された電線端部内に熱伝達部材が半田付け時の高熱経路を形成するよう線状に挿入されており、端子主部2aに撚り線11を半田付けする場合、高熱経路を介して半田が導入されるので、その半田付け部内部にボイドがない良好な電気半田接続状態とすることができる。
次に図7A、図7Bを参照して本発明のさらに他の実施形態に係る電線端部の端子接続構造の形成方法を説明する。この方法では熱伝達部材3Hを用いて行う。この熱伝達部材3Hは、互いに平行に延びる2本の熱伝達本体31と、これら熱伝達本体31を連結する熱伝達中継部32とにより構成されている。
第1工程では、図7Aで示すように、撚り線11内に熱伝達部材3Hの熱伝達本体31を挿入する。挿入深さは一点鎖線で示すように、熱伝達中継部32が撚り線11内に入り込む深さである。第2工程では、図7Bで示すように、熱伝達部材3Hの熱伝達本体31を挿入した撚り線11を内部に包み込むように、端子主部2a内側に撚り線11を装着する。これで、熱伝達本体31は、撚り線11とほぼ平行の向きで、また、熱伝達中継部32は、撚り線11の端部内で、端子主部2a内側に固定される。
この実施の形態においても、端子主部2a内側に装着された電線端部内に熱伝達部材3Hが半田付け時の高熱経路を形成するよう線状に挿入されており、端子主部2aに撚り線11を半田付けする場合、高熱経路を介して半田が導入されるので、その半田付け部内部にボイドがない良好な電気半田接続状態とすることができる。
次に、図8A、図8B、図9A、図9Bを参照して本発明のさらに他の実施形態に係る電線端部の端子接続構造の形成方法を説明する。図8Aは、端子主部と撚り線端部それぞれプラスとマイナスの電極を接触させる前で端子主部内に電線端部を挿入する状態を示し、図8Bは図8Aの状態から端子主部と撚り線端部に上記両電極を接触させて両電極間に電流を流して端子主部と撚り線端部とを加熱する方法を示す。図9Aは図8Aにおいて両電極接触前に端子主部内の撚り線中に熱伝達部材を挿入した状態を示し、図9Bは図9Aにおいて端子主部内の撚り線中に熱伝達部材を挿入した状態で両電極を接触させて電流を流して端子主部と撚り線端部とを加熱する方法を示す。
まず、図8A、図8Bを参照して、撚り線11の端部11aを端子主部2a内に挿入する。次に、端子主部2a外周面にプラスとマイナス一対の電極41A,41Bと、端子主部2aの外側の撚り線11の端部11aにもう一対の電極42A,42Bをそれぞれ矢印で示すように図8Aの状態から図8Bの状態に接触させる。そして、一対の電極41A,41B間と、もう一対の電極42A,42B間それぞれに電流を流すことで、端子主部2a内の撚り線11、端子主部2a外側の撚り線11の端部11aを加熱する。後者の撚り線11の端部11aの加熱は、端子主部2a内の撚り線11に伝熱される結果、端子主部2a内の撚り線11は均等に加熱されるようになり、この端子主部2a内の撚り線11へフラックスや半田を効率的に導入し、より確実な半田付けが可能となる。
一方、図8Bで示すように、電極42A,42B間の撚り線11の端部11aを端子主部2a近傍の端部11a1と端子主部2aから遠い端部11a2とに分けた場合に、端部11a1は、電極42Aで接続片2b内側に押し付けられず、端部11a2は電極42Aで接続片2b内側に押し付けられている。これにより端部11a1と端部a2とで高さにシャープな段差が生じているうえに、撚り線11はアルミニウム線であるために加熱しにくく、そのため、電極42A,42B間に流す電流が過大となり、また、これにより端部11a2の加熱温度も過大となってしまい、これにより撚り線11の端部11a1,11a2間に応力が作用し撚り線11が損傷する可能性が高くなるという不具合がある。なお、エリアAAについては後述する。
そこで、図9Aで示すように、電極41A,41Bを端子主部2aに接触させる前および電極42A,42Bを撚り線11の端部11aに接触させる前に、錫メッキ銅等の熱伝導率が高くてフラックスと半田の導入を良くするための複数の線状熱伝達部材43を端子主部2a内の撚り線11に挿入する。その後、図9Bで示すように、電極41A,41Bを端子主部2aに押圧接触させ、また、電極42A,42Bを撚り線11の端部11aに押圧接触させた状態で、それぞれの電極41A,41B;42A,42B間に電流を流して加熱すると、端子主部2a内の撚り線11全体は均等に加熱される。
そして、電極42A,42Bによる撚り線11の端部11aの押し付けで端部11a1,11a2間に段差が生じても、線状熱伝達部材43の存在により、撚り線11を効率的に加熱できるようになる結果、電極42A,42B間に印加する電流も過大にならずに済み、結果、端部11a2の加熱温度も過大とならずに済み、上記した撚り線11の端部11a1,11a2間に応力が作用し撚り線11が損傷する可能性が高くなるという不具合もなくなる。
また、撚り線11は上記したように素材がアルミニウムであり、線状熱伝達部材43は素材がアルミニウムよりも融点が高い錫メッキ銅であるので、電極42A,42Bによる撚り線11の端部11aの押し付けで端部11a1,11a2間に段差が生じた状態で撚り線11の端部11aに電流を流して加熱しても、線状熱伝達部材43は溶解せず、その高さを維持することができ、上記段差が大きくならずに済む。
これにより撚り線11が潰されて断線するなどの損傷を受けなくて済む。
同時に、線状熱伝達部材43が撚り線11中に挿入されているので熱が端子主部2a内の撚り線11に導入されやすい。
特に、点線で囲むエリアAAは端子主部2aの右側開口付近であり、この近傍に半田が蓋状に導入されて当該開口が密閉される。また、端子主部2aの左側開口付近のエリアABも半田が蓋状に導入されて当該開口が半田で密閉される。以上から端子主部2a内への水分の浸入は上記半田による密閉作用により効果的に防止することができるようになる。
なお、図8Bの場合、点線で囲むエリアAAには半田は導入されにくく、したがって、端子主部2aの右側開口は半田によっては容易に密閉することはできない。この状態に関して図10を参照して後述する。
以上によりこの実施形態では、撚り線11を端子主部2aに半田付けする場合、端子主部2aと撚り線11の端部11aとの2箇所で電極41A,41B;42A,42Bから電流を流して加熱するに際して、複数の線状熱伝達部材43を端子主部2a内の撚り線11中に均等間隔で挿入するようにしたので、端子主部2a内の撚り線11全体を均等加熱させることができるようになり、これにより、フラックスは端子主部2a内の撚り線11に均等に吸い込まれ、溶融半田も端子主部2a内の撚り線11の全体に導入され易くなって、半田中にボイドができにくく、半田付けを確実に行うことができるようになる。
図10、図11A〜図11C、図12A〜図12Dを参照して、本発明のさらに他の実施形態に係る電線端部の端子接続構造の形成方法を説明する。図8Bのように端子主部と撚り線端部に上記両電極を接触させて両電極間に電流を流して加熱した後、半田付けすると、図10で示すように端子主部2aの一方開口の外側で半田44が撚り線端部11a上に生成される。この状態では、筒状の端子主部2aの図で右側開口のエリアAAには半田44が蓋状には導入されないため、当該開口は半田で密閉されていない状態となっている。このような状態ではこの右側開口から水分が浸入しやすくなり、半田付けの信頼性が低くなる。
そこで、図11Aで示すように、熱伝達部材45として、いずれも錫メッキされた銅線を用いる。熱伝達部材45は、図11Bで示すように端子主部2aの左側開口に対応したフラックスの保持と熱経路のための略円形部材45a、端子主部2aの右側開口に対応したフラックスの保持と熱経路のための略円形部材45b、線状の熱経路のための線状部材45c、および両部材45a,45bの連結部材45dを備える。そして、図11Cで示すように、円形部材45aは線状の錫メッキ銅線を1回ないし数回巻回してなり、端子主部2aの左側開口に配置される。円形部材45bは、同様に線状の錫メッキ銅線を1回ないし数回巻回してなり、端子主部2aの右側開口に配置される。線状部材45cは撚り線11中に挿入される。連結部材45dは、上記2つの略円形部材45a,45bを連結する。
この状態で、図12Aで示すように、端子主部2aと撚り線11の端部11aとに加熱手段41A,41B;42A,42Bを配置し、次いで、これら加熱手段41A,41B;42A,42Bにより図12Bで示すように端子主部2aとその内側の撚り線11、および撚り線11の端部11aを加熱する。なお、この加熱手段としては電極を配置し、この電極に電流を流すことで加熱する手段とか、端子主部2a等をコイルで囲み、このコイルに電流を流すことで電磁誘導加熱する手段で構成することができる。
上記加熱による熱伝達部材45の熱伝達経路を、図12Cを参照して説明すると、撚り線11に挿入した線状部材45cは当該線状部材45cに沿う点線B1の経路で熱を伝達する。また、線状部材45dの熱は点線B2の経路で示すように一方の略円形部材45bに伝達され、次いで、もう一方の略円形部材45aに伝達される。
このような熱伝達により、フラックスと半田とを導入すると、図12Dで示すように端子主部2aの左側開口は半田46Aで、また、端子主部2aの右側開口は半田46Bでそれぞれ密閉されたようにして半田付けされる。
以上からこの実施形態では端子主部2a内に水分が浸入しなくなり、端子主部2a内での撚り線11の半田付けの信頼性が向上する。
1 電線
1b 細線
11 撚り線
2 端子
3 熱伝達部材
31 熱伝達本体
32 熱伝達中継部

Claims (10)

  1. 電線端部を端子内側に装着して半田付けする電線端部の端子接続構造であって、当該端子内側に装着された上記電線端部内には該電線より高い熱伝導率の金属からなる熱伝達部材が半田付け時の高熱経路を形成するよう線状に挿入されており、この挿入状態の端子内側の電線端部内に上記高熱経路を介して半田が導入されている、ことを特徴とする電線端部の端子接続構造。
  2. 上記熱伝達部材が、一部が上記端子に部分接触した状態でかつ一部が上記電線内の概略中央を半田付け時の高熱経路を形成するように線状に挿入されている、請求項1に記載の構造。
  3. 上記熱伝達部材として、その表面に所要高温で溶融する金属メッキ層が形成されているピンを用いた、請求項1または2に記載の構造。
  4. 上記熱伝達部材は、その端部に半田やフラックスの流動を規制する形状ないし構造を備える、請求項1ないし3のいずれかに記載の構造。
  5. 電線端部を端子内側に装着して半田付けを行う電線端部の端子接続構造の形成方法であって、
    上記電線端部内に熱伝達部材を配置する第1ステップと、
    上記端子内側に上記電線端部を装着する第2ステップと、
    上記端子内側に半田とフラックスとを導入する第3ステップと、
    を含み、
    上記熱伝達部材は、上記電線より熱伝導率が高い金属からなるもので、熱伝達本体と、熱伝達中継部とを含み、上記配置に際しては、上記熱伝達本体を電線端部内に線状に挿入すると共に、上記熱伝達中継部により上記端子に加わる熱を熱伝達本体に中継できるようにした、ことを特徴とする、電線端部の端子接続構造の形成方法。
  6. 筒状の端子主部と、これに連成した平板状の接続片とを含む端子に対してその端子主部内側に複数の線を含む電線端部を挿入すると共に、当該端子主部内側に上記電線端部の半田付けを行う端子接続構造の形成方法であって、
    上記端子主部外周と上記端子主部外に露出する電線端部外周との各部に加熱手段をそれぞれ接触または非接触に配置する第1ステップと、
    上記加熱手段により上記各部を加熱する第2ステップと、
    上記端子主部内側に半田とフラックスとを導入する第3ステップと、
    を含む、ことを特徴とする電線端部の端子接続構造の形成方法。
  7. 上記加熱手段が上記端子主部外周と上記端子主部外に露出する電線端部外周との各部に接触配置した少なくとも一対の電極で構成する、ことを特徴とする請求項6に記載の方法。
  8. 上記加熱手段が上記端子主部外周と上記端子主部外に露出する電線端部外周との各部に非接触配置して電磁誘導加熱するコイルで構成する、ことを特徴とする請求項6に記載の方法。
  9. 上記第1ステップと第2ステップとの間に、上記端子主部内に電線端部よりも熱伝導率が高い線状熱伝達部材を挿入する第4ステップを含む、請求項6に記載の方法。
  10. 上記第4ステップの熱伝達部材は、上記端子主部の一方と他方それぞれの開口に対応する位置でかつ当該開口に対応した形状の第1、第2部材と、上記両第1、第2部材を連結する第3部材とを含む、請求項9に記載の方法。
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