JP2011215879A - 操作用通信装置、非操作用通信装置、操作用通信装置の制御方法、非操作用通信装置の制御方法、通信システム、操作用通信プログラム、非操作用通信プログラム及び記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数の通信装置において同じ処理を行わせるときに、ネットワークのトラフィックの輻輳を防ぐ。
【解決手段】通信装置1では、通信装置4により利用される共用データの少なくとも一部が、キャッシュ装置2それぞれに予め記憶され、通信装置4それぞれは、プレゼンテーション用資料を記憶する管理サーバ10からのこの資料を、通信装置4それぞれが属する通信装置群のキャッシュ装置2から取得するように設定されている。そして、通信装置1は、管理サーバ10からこの資料を取得して自装置に表示させるときに、通信装置4に、管理サーバ10からこの資料を取得して表示させることを指示するための操作コマンドを生成するコマンド生成部112と、この操作コマンドを、管理サーバ10に、通信装置4に対して送信させる送信制御部113と、を備える。
【選択図】図1
【解決手段】通信装置1では、通信装置4により利用される共用データの少なくとも一部が、キャッシュ装置2それぞれに予め記憶され、通信装置4それぞれは、プレゼンテーション用資料を記憶する管理サーバ10からのこの資料を、通信装置4それぞれが属する通信装置群のキャッシュ装置2から取得するように設定されている。そして、通信装置1は、管理サーバ10からこの資料を取得して自装置に表示させるときに、通信装置4に、管理サーバ10からこの資料を取得して表示させることを指示するための操作コマンドを生成するコマンド生成部112と、この操作コマンドを、管理サーバ10に、通信装置4に対して送信させる送信制御部113と、を備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、キャッシュ装置を備えたネットワークシステムに関するものである。
近年、複数のファイルを管理する管理サーバと、当該管理サーバと接続され、そのファイルを取得可能なクライアント端末とを備えるネットワークシステムでは、管理サーバ−クライアント端末間に接続され、管理サーバから送信されたファイルを保存するキャッシュ装置が分散配置されている。
この場合、クライアント端末が、管理サーバから取得していたファイルを、キャッシュ装置から取得することが可能となるため、管理サーバにかかる負荷を減らすことができる。また、クライアント端末が、物理的に近い位置に存在するキャッシュ装置からファイルを取得することが可能となり、ネットワークを介して管理サーバからファイルを取得する必要がなくなるので、ネットワークのトラフィックの輻輳を防ぐことができる。
このようなキャッシュ装置を備えたネットワークシステムとしては、例えば特許文献1及び2が挙げられる。
特許文献1には、ユーザの参照頻度が高いファイルを特定し、そのファイルを予めキャッシュ装置に先読みしておくことにより、ネットワークの転送速度が遅い、管理サーバに接続できないといった状況下においても、クライアント端末に迅速にファイルを転送することが可能なネットワークシステムか開示されている。
また、特許文献2には、管理サーバへのアクセスが少ない時間帯に、キャッシュ装置が保存するファイルを更新し、管理サーバへのアクセスが集中する時間帯のトラフィックの輻輳を防ぐことにより、クライアント端末のレスポンスの向上を図ることが可能なネットワークシステムが開示されている。
しかしながら、特許文献1及び2では、各拠点におけるキャッシュ装置の利用については開示されているが、複数の拠点のクライアント端末が、各拠点のキャッシュ装置から同じファイルを同じタイミングで取得する状況を考慮して、トラフィックの輻輳を防ぐことについては一切想定されていない。
例えば、上記のような状況としては、会議、授業、研究集会、学会、発表会、朝礼等が複数の拠点(会議室、教室、講堂等)を介して行われる場合が挙げられる。この場合、会議等で使用されるプレゼンテーション資料としての画像、映像等のデータが、操作者(プレゼンテータ、発表者)の操作に応じて、その会議等に参加している全てのクライアント端末に同期して出力される必要がある。
特許文献1及び2では、会議等での利用を考慮していないため、複数の拠点(会議等に利用される拠点)の各キャッシュ装置に同じデータが保存されているわけではない。このため、これらの文献に開示されたネットワークシステムでは、ある拠点では、クライアント端末がキャッシュ装置からデータを取得可能であっても、他の拠点では、キャッシュ装置にそのデータが保存されていなければ、当該拠点のクライアント端末は、管理サーバからネットワークを介してそのファイルを取得する必要がある。
つまり、従来のネットワークシステムが複数の拠点を介して行われる会議等に用いられたとしても、操作者がある操作を行ったときに、その操作に応じて必要となるデータがキャッシュ装置に保存されていない場合、そのキャッシュ装置を利用する拠点のクライアント端末は、そのデータを管理サーバから一斉に取得することになる。この状況は、操作者が操作を行うたびに生じる可能性があるため、従来のネットワークシステムを用いて会議等が行われる場合には、そのたびにトラフィックの輻輳が生じ、会議等が円滑に進行できなくなる虞がある。
本発明は、上記の問題を解決するためになされたもので、その目的は、複数の通信装置において同じ処理が行われるときに、ネットワークのトラフィックの輻輳を防ぐことが可能な操作用通信装置、非操作用通信装置、操作用通信装置の制御方法、非操作用通信装置の制御方法、通信システム、操作用通信プログラム、非操作用通信プログラム及び記録媒体を提供することにある。
本発明に係る操作用通信装置は、上記の課題を解決するために、少なくとも1つの非操作用通信装置、及び、当該非操作用通信装置に接続されたキャッシュ装置をそれぞれ備える複数の通信装置群と、配信サーバと、操作用通信装置とともに通信システムを構成し、操作者の操作に応じた画像又は映像を自装置に表示させるとともに、当該画像又は映像を、自装置と異なる非操作用通信装置に表示させる操作用通信装置であって、上記非操作用通信装置により利用される共用データの少なくとも一部が、上記キャッシュ装置それぞれに予め記憶され、上記非操作用通信装置それぞれは、上記共用データを記憶するデータサーバからの当該共用データを、当該非操作用通信装置それぞれが属する通信装置群のキャッシュ装置から取得するように設定されており、上記データサーバから共用データを取得して自装置に表示させるときに、上記非操作用通信装置に、当該データサーバから当該共用データを取得して表示させることを指示するための操作コマンドを生成するコマンド生成手段と、上記コマンド生成手段が生成した操作コマンドを、上記配信サーバに、上記非操作用通信装置に対して送信させる送信制御手段と、を備えることを特徴としている。
また、本発明に係る操作用通信装置の制御方法は、上記の課題を解決するために、少なくとも1つの非操作用通信装置、及び、当該非操作用通信装置に接続されたキャッシュ装置をそれぞれ備える複数の通信装置群と、配信サーバと、操作用通信装置とともに通信システムを構成し、操作者の操作に応じた画像又は映像を自装置に表示させるとともに、当該画像又は映像を、自装置と異なる非操作用通信装置に表示させる操作用通信装置の制御方法であって、上記非操作用通信装置により利用される共用データの少なくとも一部が、上記キャッシュ装置それぞれに予め記憶され、上記非操作用通信装置それぞれは、上記共用データを記憶するデータサーバからの当該共用データを、当該非操作用通信装置それぞれが属する通信装置群のキャッシュ装置から取得するように設定されており、上記データサーバから共用データを取得して自装置に表示させるときに、上記非操作用通信装置に、当該データサーバから当該共用データを取得して表示させることを指示するための操作コマンドを生成するコマンド生成ステップと、上記コマンド生成ステップにて生成された操作コマンドを、上記配信サーバに、上記非操作用通信装置に対して送信させる送信制御ステップと、を含むことを特徴としている。
上記構成によれば、通信システムは、操作者の操作に応じた画像又は映像を操作用通信装置に表示させるとともに、当該画像又は映像を、当該装置と異なる非操作用通信装置にも表示させることを可能にしている。
この通信システムにおいて、非操作用通信装置により利用される共用データの少なくとも一部が、キャッシュ装置それぞれに予め記憶されている。また、非操作用通信装置それぞれは、共用データを記憶するデータサーバからの当該共用データを、当該非操作用通信装置それぞれが属する通信装置群のキャッシュ装置から取得するように設定されている。
このため、非操作用通信装置は、キャッシュ装置に記憶された共用データについては、データサーバからの取得に代えて、キャッシュ装置から取得することが可能となるので、データサーバの負担を軽減することができる。
また、このような通信システムにおいて、操作用通信装置では、コマンド生成手段(コマンド生成ステップ)が、データサーバから共用データを取得して自装置に表示させるときに、非操作用通信装置に、当該データサーバから当該共用データを取得して表示させることを指示するための操作コマンドを生成し、送信制御手段(送信制御ステップ)が、この操作コマンドを、配信サーバに、非操作用通信装置に対して送信させる。
これにより、操作用通信装置は、配信サーバを介して、非操作用通信装置に操作コマンドを配信することができるので、非操作用通信装置がこの操作コマンドを受信することにより、自装置において表示させる共用データを、非操作用通信装置において表示させることができる。
また、上記のように共用データがキャッシュ装置に予め記憶されており、上記のような設定がなされているので、操作用通信装置は、その共用データとは非同期に、操作コマンドを、非操作用通信装置それぞれに送信することとなる。このため、操作用通信装置が操作コマンドとともに共用データを送信する場合に比べ、ネットワークのトラフィックの輻輳を防ぐことができる。
さらに、操作用通信装置は、共用データとは非同期に操作コマンドを送信するので、非操作用通信装置それぞれに、この操作コマンドの受信により必要となる共用データを、各通信装置群(各非操作用通信装置が備えられた通信装置群)のキャッシュ装置からそれぞれ取得させることができる。このため、非操作用通信装置それぞれは、共用データを表示させる操作用通信装置と同じ共用データを表示させるときに、各通信装置群のキャッシュ装置から共用データを取得するだけでよく、従来のように操作コマンドを受信するたびにデータサーバから取得する必要がなくなる。
したがって、本発明の操作用通信装置及びその制御方法は、複数の通信装置群に属する非操作用通信装置において自装置と同じ処理を行わせるときに、ネットワークのトラフィックの輻輳を防ぐことができる。
また、本発明に係る操作用通信装置は、上記コマンド生成手段が生成する操作コマンドは、上記共用データに対する操作を、上記非操作用通信装置それぞれに処理させるためのコマンドを含むことが好ましい。
上記構成によれば、操作コマンドが、共用データに対する操作を非操作用通信装置それぞれに処理させるためのコマンドを含むので、操作用通信装置により行われる共用データに対する操作と同じ操作を、非操作用通信装置においても行わせることができる。
これにより、トラフィックの輻輳による共用データの取得や当該データに対する操作等に遅延が生じることを防ぐことができるので、各通信装置群の非操作用通信装置を利用するユーザに不快感を与えることなく、快適な操作性を提供することができる。
また、本発明に係る操作用通信装置は、上記通信装置群の1つに含まれ、当該通信装置群に属するキャッシュ装置と接続されており、上記データサーバからの共用データを、自装置が属する通信装置群のキャッシュ装置から取得するように設定されており、上記配信サーバから配信される、上記コマンド生成手段が生成した操作コマンドを受信する受信制御手段と、上記受信制御手段が受信した操作コマンドに基づいて、自装置が属する通信装置群のキャッシュ装置から共用データを取得するデータ取得手段と、を備えることが好ましい。
上記構成によれば、操作用通信装置は、データサーバからの共用データを、自装置が属する通信装置群のキャッシュ装置から取得するように設定されている。このため、操作用通信装置は、キャッシュ装置に予め記憶された共用データを、データサーバからの取得に代えて、取得することができる。
また、操作用通信装置は、受信制御手段が、配信サーバから配信される、コマンド生成手段が生成した操作コマンドを受信し、データ取得手段が、この操作コマンドに基づいて、自装置が属する通信装置群のキャッシュ装置から共用データを取得する。このため、操作用通信装置は、自装置が取得した操作コマンドに応じて、キャッシュ装置から共用データを取得することができ、また、その共用データを自装置にて表示させることができる。
また、本発明に係る非操作用通信装置は、上記の課題を解決するために、少なくとも1つの非操作用通信装置、及び、当該非操作用通信装置に接続されたキャッシュ装置をそれぞれ備える複数の通信装置群と、配信サーバと、操作用通信装置と共に通信システムを構成し、当該操作用通信装置が、操作者の操作に応じた画像又は映像を自装置に表示させるとともに、当該画像又は映像を表示させる、当該操作用通信装置と異なる非操作用通信装置であって、自装置により利用される共用データの少なくとも一部が、上記キャッシュ装置それぞれに予め記憶され、上記共用データを記憶するデータサーバからの当該共用データを、自装置が属する通信装置群のキャッシュ装置から取得するように設定されており、上記操作用通信装置が送信した、上記データサーバから共用データを取得して当該操作用通信装置に表示させるときに、自装置に、当該データサーバから当該共用データを取得して表示させることを指示するための操作コマンドを、上記配信サーバから受信する受信制御手段と、上記受信制御手段が受信した操作コマンドに基づいて、自装置が属する通信装置群のキャッシュ装置から共用データを取得するデータ取得手段と、を備えることを特徴としている。
また、本発明に係る非操作用通信装置の制御方法は、上記の課題を解決するために、少なくとも1つの非操作用通信装置、及び、当該非操作用通信装置に接続されたキャッシュ装置をそれぞれ備える複数の通信装置群と、配信サーバと、操作用通信装置と共に通信システムを構成し、当該操作用通信装置が、操作者の操作に応じた画像又は映像を自装置に表示させるとともに、当該画像又は映像を表示させる、当該操作用通信装置と異なる非操作用通信装置の制御方法であって、自装置により利用される共用データの少なくとも一部が、上記キャッシュ装置それぞれに予め記憶され、上記共用データを記憶するデータサーバからの当該共用データを、自装置が属する通信装置群のキャッシュ装置から取得するように設定されており、上記操作用通信装置が送信した、上記データサーバから共用データを取得して当該操作用通信装置に表示させるときに、自装置に、当該データサーバから当該共用データを取得して表示させることを指示するための操作コマンドを、上記配信サーバから受信する受信制御ステップと、上記受信制御ステップにて受信された操作コマンドに基づいて、自装置が属する通信装置群のキャッシュ装置から共用データを取得するデータ取得ステップと、を含むことを特徴としている。
上記構成によれば、通信システムは、操作者の操作に応じた画像又は映像を操作用通信装置に表示させるとともに、当該画像又は映像を、当該装置と異なる非操作用通信装置にも表示させることを可能にしている。
この通信システムにおいて、非操作用通信装置により利用される共用データの少なくとも一部が、キャッシュ装置それぞれに予め記憶されている。また、非操作用通信装置は、共用データを記憶するデータサーバからの当該共用データを、当該非操作用通信装置が属する通信装置群のキャッシュ装置から取得するように設定されている。
このため、非操作用通信装置は、キャッシュ装置に記憶された共用データについては、データサーバからの取得に代えて、キャッシュ装置から取得することが可能となるので、データサーバの負担を軽減することができる。
さらに、非操作用通信装置では、受信制御手段(受信制御ステップ)が、操作用通信装置が送信した、データサーバから共用データを取得して当該操作用通信装置に表示させるときに、自装置に、当該データサーバから当該共用データを取得して表示させることを指示するための操作コマンドを、配信サーバから受信する。そして、データ取得手段(データ取得ステップ)が、この操作コマンドに基づいて、自装置が属する通信装置群のキャッシュ装置から共用データを取得する。
これにより、非操作用通信装置は、配信サーバから、非操作用通信装置に操作コマンドを受信することにより、操作用通信装置において表示させる共用データを、自装置において表示させることができる。
また、上記のように共用データがキャッシュ装置に予め記憶されており、上記のような設定がなされているので、非操作用通信装置は、その共用データとは非同期に、操作コマンドを、操作用通信装置から受信することとなる。このため、非操作用通信装置が操作コマンドとともに共用データを受信する場合に比べ、ネットワークのトラフィックの輻輳を防ぐことができる。
さらに、非操作用通信装置は、共用データとは非同期に操作コマンドを受信するので、この操作コマンドの受信により必要となる共用データを、自装置が属する通信装置群のキャッシュ装置から取得することができる。このため、非操作用通信装置は、共用データを表示させる操作用通信装置と同じ共用データを自装置に表示させるときに、キャッシュ装置から共用データを取得するだけでよく、従来のように操作コマンドを受信するたびにデータサーバから取得する必要がなくなる。また、このキャッシュ装置からの取得は、通信装置群それぞれにおいて行われる。
したがって、本発明の非操作用通信装置及びその制御方法は、複数の通信装置群にこの非操作用通信装置が備えられているので、自装置にて操作用通信装置と同じ処理が行われるときに、ネットワークのトラフィックの輻輳を防ぐことができる。
本発明に係る通信システムは、上記に記載の操作用通信装置と、上記に記載の非操作用通信装置と、を備えることを特徴としている。
上記構成によれば、本発明の操作用通信装置及び非操作用通信装置が有する作用効果と同様の効果を得ることができる。すなわち、本発明の通信システムは、複数の通信装置群に属する非操作用通信装置において自装置と同じ処理が行われるときに、ネットワークのトラフィックの輻輳を防ぐことができる。
なお、上記操作用通信装置及び非操作用通信装置は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記各手段として動作させることにより上記操作用通信装置をコンピュータにて実現させる操作用通信プログラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
上記操作用通信プログラムによれば、コンピュータで上記手段を実現することにより、コンピュータ上で操作用通信装置を実現することができる。また、上記記録媒体によれば、記録媒体から読み出される操作用通信プログラムを、汎用のコンピュータ上で実現することができる。
また、上記非操作用通信装置は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記各手段として動作させることにより上記非操作用通信装置をコンピュータにて実現させる非操作用通信プログラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
上記非操作用通信プログラムによれば、コンピュータで上記手段を実現することにより、コンピュータ上で非操作用通信装置を実現することができる。また、上記記録媒体によれば、記録媒体から読み出される非操作用通信プログラムを、汎用のコンピュータ上で実現することができる。
以上のように、本発明の操作用通信装置、非操作用通信装置及びこれらの制御方法は、複数の非操作用通信装置において同じ処理が行われるときに、ネットワークのトラフィックの輻輳を防ぐことが可能という効果を奏する。
本発明の実施の一形態について図1〜図11に基づいて説明すれば、以下のとおりである。
〔電子会議システム100の概略構成〕
まず、図2及び図3を用いて、本実施の形態に係る電子会議システム100(通信システム)について説明する。図2は、本実施の形態に係る電子会議システム100の概略構成の一例を示す図である。また、図3は、本実施の形態に係る電子会議システム100を利用して会議が行われる際の様子を示す図である。
まず、図2及び図3を用いて、本実施の形態に係る電子会議システム100(通信システム)について説明する。図2は、本実施の形態に係る電子会議システム100の概略構成の一例を示す図である。また、図3は、本実施の形態に係る電子会議システム100を利用して会議が行われる際の様子を示す図である。
図2に示すように、電子会議システム100は、複数の拠点から参加可能な会議を実現するためのシステムであり、例えば会社の活動拠点として、本社20、国内事業所30、国内支社40、営業拠点50及び海外支社60を備えている。
本社20、国内事業所30、国内支社40及び海外支社60は、それぞれ少なくとも1つの会議室201〜20N、301〜30N、301〜30N、401〜40N及び601〜60N(Nは自然数)(拠点)を備えている。これらの拠点は、後述のように、通信機能を有する複数の通信装置1又は4、及び、通信装置1又は4に接続されたキャッシュ装置2をそれぞれ備えている。
また、営業拠点50は、通信機能を有するノートPC(Personal Computer)やPDA(Personal Digital Assistant)等の携帯端末を用いて会議に参加する場合に、その携帯端末を使用する少なくとも1つの拠点(501〜50N)を指す。この場合、その営業拠点50にキャッシュ装置2が備えられているか、営業拠点50で使用される携帯端末自身がキャッシュ装置2と同様の機能を有するキャッシュ機能を備えている。
また、電子会議システム100は、各拠点に備えられた通信装置1又は4を用いた会議を行うことを可能にするために、会議運営に必要なデータを管理する管理サーバ10を備え、各拠点の通信装置1又は4がこの管理サーバ10に接続されている。これにより、電子会議システム100は、管理サーバ10が通信装置1又は4に対してデータ通信を行うことを可能にしている。本実施の形態では、電子会議システム100に管理サーバ10が1つ備えられているものとして説明するが、これに限らず、複数の管理サーバ10が備えられていてもよい。
換言すれば、電子会議システム100は、少なくとも1つの通信装置4(非操作用通信装置)、及び、当該通信装置4に接続されたキャッシュ装置2をそれぞれ備える複数の通信装置群としての複数の拠点と、管理サーバ10(配信サーバ)と、通信装置1(操作用通信装置)とともに構成されている。また、電子会議システム100は、操作者の操作に応じた画像又は映像を通信装置1に接続された表示/入力装置3に表示させるとともに、当該画像又は映像を、通信装置1と異なる通信装置4に接続された表示/入力装置3にも表示させるものである。
なお、本実施の形態では、各通信装置群を各拠点が備えるものとして説明するが、これに限らず、例えば1つの拠点が複数の通信装置群を有しており、管理サーバ10がこれらの通信装置群への操作コマンド(後述)の送信を行う構成であってもよい。また、本実施の形態では、拠点のうちの1つの拠点に通信装置1が備えられるものとして説明するが、これに限らず、通信装置4を備える拠点とは別の拠点に通信装置1のみが備えられ、管理サーバ10への操作コマンドの送信を行っていてもよい。
また、電子会議システム100では、通信装置1及び4がキャッシュ装置2からのデータ取得を実現するために、これらの通信装置には、キャッシュ装置2を用いたキャッシュ機能を実現するためのソフトウェアが予めインストールされている。また、通信装置1及び4は、管理サーバ10に予め登録されており、そのアドレス情報等が管理サーバ10にて管理されている。また、キャッシュ装置2には、通信装置1及び4と同じオペレーションシステム(OS)が実装されている。
また、電子会議システム100では、会議が行われる場合、その会議への参加者が、事前に使用する会議室の予約を行う。このとき、参加者が用いる端末を介して入力される予約情報が管理サーバ10にて管理される。例えば本実施の形態では、本社20の会議室201及び国内支社40の会議室401が予約され、少なくともその2つの会議室で会議が行われる。
この予約情報とは、例えば通信装置1又は4が予め記憶されている予約プログラムを起動することにより取得する、会議室を予約するときに必要となる、例えば参加者(操作者を含む)が予約したい会議室、その会議室を利用する時間帯、全参加者、操作者(プレゼンテータ)等を示す情報である。会議の開始前に、この予約情報が参加者により入力され、管理サーバ10にて管理されることにより、予約情報に基づく電子会議システム100を用いた会議を行うことができる。
次に、図3に示す電子会議システム100では、プレゼンテーションを行うために通信装置1にユーザ操作を入力する操作者と、そのプレゼンテーションを通信装置4を介して視聴する参加者とにより会議が行われる。
通信装置1は、通信装置4及び管理サーバ10との通信を行うための通信機能を有し、画像又は映像表示機能及びユーザ操作取得機能を備えた表示/入力装置3と接続されている。表示/入力装置3は、例えば液晶パネルや有機EL(Electro Luminescence)パネル等の表示画面を有し、この表示画面と対向する位置に、タッチパネルや光センサが搭載されている。なお、図3においては、通信装置1及び4と表示/入力装置3とが一体に構成されているものとして図示しており、後述の図4、図10及び図11についても同様である。
表示/入力装置3の表示画面には、操作者が作成したプレゼンテーション用資料(例えば画像データ(画像ファイル;例えばJPEGファイル)や映像データ)と、操作者がプレゼンテーション用資料に対する操作を行うことが可能なように、各種アイコンが表示される。この「プレゼンテーション用資料に対する操作」とは、例えば画像データの場合、ページ送り、ページ戻し、画像の拡大、画像の縮小、ペン入力などの操作を指し、映像データの場合にはこれらに加えて、再生、停止、一時停止、早送り、巻戻しなどの操作を指す。
また、表示画面には、通信装置1及び4を用いて会議室の予約を行う場合には、これらの通信装置が予約プログラムを実行したときに用いる画像が表示されてもよい。参加者は、この画像が表示されることにより、通信装置1及び4を用いて会議室の予約を行うことができる。
なお、本実施の形態では、会議の開始前に、通信装置1が予約情報及びプレゼンテーション用資料を管理サーバ10に送信するものとして説明するが、これに限られたものではない。例えば、予約情報及びプレゼンテーション用資料は、会議の開始前に、通信装置4により管理サーバ10に送信されてもよく、また、通信装置1及び4とは異なる、予約プログラムを実行可能な端末(例えば予約専用の端末)(不図示)により管理サーバ10に送信されてもよい。
通信装置4は、参加者がプレゼンテーション用資料を視聴するためのものであり、通信装置1と同様の機能を有し、表示/入力装置3と接続されている。通常、この表示/入力装置3の表示画面には、操作者の操作に応じて、通信装置1に接続された表示/入力装置3の表示画面と同じ操作を行うための画像データ又は映像データが表示される。
例えば、操作者がページ送りの操作を行って、次ページを表示させた場合には、通信装置1に接続された表示/入力装置3に表示されたプレゼンテーション用資料としての画像が切り替わるのと同じタイミングで、通信装置4に接続された表示/入力装置3の画像が切り替わる。なお、通信装置4は、参加者の利便性を考慮し、プレゼンテーション用資料を加工したり、当該資料を非表示にして別作業を行うための画像を表示させたりすることができる。
なお、本実施の形態では、通信装置1及び4により行われるプレゼンテーション用資料に対する操作が、同じタイミングで(同期して)行われるものとして説明するが、これに限らず、通信装置4が、通信装置1が取得したユーザ操作に対応した画像操作を行うことが可能であれば、特に同じタイミングで行われなくてもよい。
また、ユーザ操作に対応した通信装置1及び4における画像の操作を実現するために、操作者が、会議の開始前(会議の予約時)に、プレゼンテーション用資料を管理サーバ10に送信して、管理サーバ10が、当該資料を管理している。
また、本実施の形態では、通信装置1及び4には、キャッシュ装置2がプロキシサーバとして機能するように、各装置が接続されているキャッシュ装置2のアドレスが設定されている。換言すれば、通信装置1及び4は、後述のプレゼンテーション用資料(共用データ)を記憶する管理サーバ10(データサーバ)からの当該資料を、通信装置1又は4それぞれが属する通信装置群のキャッシュ装置2から取得するように設定されているものである。
ここで、通信装置1が管理サーバ10を介して自装置及び通信装置4に送信する操作コマンドは、通信装置1及び4に、少なくとも管理サーバ10からプレゼンテーション用資料を取得して表示させることを指示するためのものである。このため、これらの装置は、通信装置1からの操作コマンドを受信したとき、通常は管理サーバ10から当該資料を取得することになる。
しかし、本実施の形態では、通信装置1及び4には上記の設定がなされている。このため、これらの装置は、上記の操作コマンドを受信したときに、プレゼンテーション用資料を、管理サーバ10からではなく、自装置が属する通信装置群のキャッシュ装置2から取得することができる。つまり、これらの装置は、操作コマンドが示す管理サーバ10からのプレゼンテーション用資料の取得を、自装置それぞれが属する通信装置群のキャッシュ装置2からの取得に切り替えて、このキャッシュ装置2から当該資料を取得することができる。また、これらの装置には、このような取得の切り替えが設定されているともいえる。
これにより、通信装置1及び4は、プレゼンテーション用資料がキャッシュ装置2により保存されている場合には、管理サーバ10に送信されるべき当該資料のデータ取得要求をキャッシュ装置2に送信して、キャッシュ装置2から当該資料を取得することが可能となる。
なお、図3では、操作者用の通信装置1に接続された表示/入力装置3が大型ディスプレイを備え、参加者用の通信装置4及び表示/入力装置3がPCで実現されているが、これに限らず、例えば通信装置1及び表示/入力装置3が通信装置4と同様、PCで実現されていてもよい。この場合、通信装置1及び4が表示/入力装置3の各種機能を有していてもよい。
また、表示/入力装置3は、1つの装置で表示機能及び入力機能を有しているが、これらの機能を別々の装置が有していてもよい。この場合、表示装置がタッチパネル等を搭載していなくてもよい。また、入力装置としては、例えばマウスやタブレットが挙げられる。
また、本実施の形態では、管理サーバ10が通信装置1及び4に操作コマンドを配信するとともに、通信装置1から送信されたプレゼンテーション用資料を管理(記憶)しているものとして説明するが、これに限られたものではない。すなわち、プレゼンテーション用資料の管理を、管理サーバ10とは異なる別の装置(媒体)に行わせてもよい。この場合、データサーバとしての機能を管理サーバ10が有していなくてもよい。
〔電子会議システム100でのデータの流れ〕
次に、図4を用いて、本実施の形態に係る電子会議システム100におけるデータの流れについて説明する。図4は、電子会議システム100におけるデータの流れの一例を示すものであり、(a)は、会議の開始後に各キャッシュ装置2にプレゼンテーション用資料が配信される場合のデータの流れを示す図であり、(b)は、会議の開始前に各キャッシュ装置2にプレゼンテーション用資料の少なくとも一部が配信されている場合のデータの流れを示す図である。
次に、図4を用いて、本実施の形態に係る電子会議システム100におけるデータの流れについて説明する。図4は、電子会議システム100におけるデータの流れの一例を示すものであり、(a)は、会議の開始後に各キャッシュ装置2にプレゼンテーション用資料が配信される場合のデータの流れを示す図であり、(b)は、会議の開始前に各キャッシュ装置2にプレゼンテーション用資料の少なくとも一部が配信されている場合のデータの流れを示す図である。
図4は、通信装置1及び4に接続された表示/入力装置3の表示画面に、プレゼンテーション用資料の1ページ目の画像表示、及び、その状態から、通信装置1が操作者による当該資料に対する操作を取得することにより、2ページ目の画像表示への切り替えを行う様子を示すものである。
また、図4では、会議の開始前に、通信装置1がプレゼンテーション用資料としての画像データを管理サーバ10に送信し、管理サーバ10により当該画像データが管理されている。また、会議の開始後には、通信装置1が管理サーバ10からプレゼンテーション用資料を取得して自装置に表示させるときに、通信装置4に、管理サーバ10から当該資料を取得して表示させることを指示するための操作コマンドが、管理サーバ10を介して通信装置1及び4に配信されることにより、通信装置1及び4に、当該資料に対する操作を行わせている。
図4(a)に示すように、通信装置1は、操作者によるプレゼンテーション用資料に対する操作(「プレゼンテーションの開始」)を取得すると(S1)、当該操作に関連付けられた操作コマンド(「ページ送り」)を管理サーバ10に送信する(S2)。管理サーバ10は、受信した操作コマンドを、ネットワーク(幹線ネットワーク)を介して通信装置1及び4に配信する(S3)。
通信装置1及び4は、操作コマンドを受信すると、管理サーバ10に対して、この操作コマンドに対応する画像データのデータ取得要求を送信する。管理サーバ10は、このデータ取得要求を受信すると、指定された画像データを、少なくとも本社20の会議室201及び国内支社40の会議室401が備えるキャッシュ装置2それぞれに配信する(S4)。
キャッシュ装置2は、配信された画像データを、当該キャッシュ装置2に接続された通信装置1又は4に配信する(S5)。通信装置1及び4は、この画像データを受信することにより、これらの装置に接続された表示/入力装置3の表示画面に、1ページ目の画像を表示させる。
次に、通信装置1は、操作者による操作(「ページ送り」)を取得すると(S6)、当該操作に関連付けられた操作コマンド(「ページ送り」)を管理サーバ10に送信する(S7)。その後、S8〜S10において、S3〜S5と同様の処理が行われることにより、通信装置1及び4は、各装置に接続された表示/入力装置3の表示画面に、2ページ目の画像を表示させる。
この構成によれば、操作コマンドとプレゼンテーション用資料とが非同期に配信されるので、これらが同期して配信されていた場合と比べて、ネットワークのトラフィックの輻輳を防ぎつつ、参加者に同期した画像データを提供することができる。
例えば、各拠点に通信装置が10台ずつ設置されていれば、従来の電子会議システムでは、管理サーバは10台の通信装置それぞれに直接、プレゼンテーション用資料を同時に(一斉に)配信する必要があった。このため、従来の電子会議システムでは、ネットワークのトラフィックの輻輳を防ぐためには、通信装置の台数が増えるほど、管理サーバ及び通信装置に高い処理能力が求められたり、ネットワーク回線として太い帯域を用意したりする必要があった。
一方、電子会議システム100では、各拠点にキャッシュ装置2が設けられているので、管理サーバ10は、プレゼンテーション用資料を各キャッシュ装置2だけに配信すればよく、ネットワークのデータ通信量を10分の1に削減することができる。つまり、管理サーバ及び通信装置の処理能力やネットワーク回線の帯域を変更することなく、ネットワークのトラフィックの輻輳を防ぐことができる。
また、図4(b)では、管理サーバ10により管理されているプレゼンテーション用資料が、会議の開始前に、各キャッシュ装置2に送信されている。換言すれば、通信装置1又は4により利用されるプレゼンテーション用資料の少なくとも一部が、キャッシュ装置2それぞれに予め記憶されている。
この場合、通信装置1は、操作者による操作(「プレゼンテーションの開始」)を取得すると(S11)、図4(a)のS2及びS3と同様の処理が行われる(S12及びS13)。
通信装置1及び4は、操作コマンドを受信すると、管理サーバ10に対して、この操作コマンドに対応する画像データのデータ取得要求を送信する。図4(b)では、会議の開始前に画像データが各キャッシュ装置2に配信されているので、各キャッシュ装置2が保存する当該画像データを取得することとなる(S14)。これにより、通信装置1及び4は、これらの装置に接続された表示/入力装置3の表示画面に、1ページ目の画像を表示させることができる。
次に、通信装置1は、操作者による操作(「ページ送り」)を取得すると(S15)、当該操作に関連付けられた操作コマンド(「ページ送り」)を管理サーバ10に送信する(S17)。その後、S18及びS19において、S13及びS14と同様の処理が行われることにより、通信装置1及び4は、各装置に接続された表示/入力装置3の表示画面に、2ページ目の画像を表示させる。
この構成によれば、会議の開始前に、プレゼンテーション用資料を各キャッシュ装置2に送信する(各キャッシュ装置2に予め記憶している)ので、会議の開始後のネットワーク上において、データ通信量が多くなる画像データのデータ通信を行う必要がない。このため、トラフィックの輻輳によるプレゼンテーション用資料の取得や当該資料に対する操作等に遅延が生じることを防ぐことができるので、各拠点の通信装置1及び4を利用する参加者に不快感を与えることなく、快適な操作性を提供することができる。
特に、例えば国内に管理サーバ10があり、かつ、管理サーバ10が、海外支社60の会議室等の管理サーバ10から遠隔の拠点にある通信装置1及び4とデータ通信を行う場合、通常、遠隔の拠点用のネットワーク回線の帯域は狭いので、この拠点の通信装置1及び4にデータ量が大きい画像データが一斉送信されると、ネットワークのトラフィックの輻輳が生じる可能性が高い。
しかし、電子会議システム100では、会議の開始前に、プレゼンテーション用資料としての画像データが各拠点のキャッシュ装置2に配信され、記憶されており、会議の開始後には、通信装置1及び4に配信される画像データのデータ量よりも小さい操作コマンドだけが配信されるので、ネットワーク回線の帯域が狭くてもそのままの状態で、上記のような遅延を生じることなく、データ通信を行うことができる。つまり、図4(b)に示す電子会議システム100は、例えば海外支社60を含む多数の拠点を介しての会議が行われる場合には特に有効である。
ここで、プレゼンテーション用資料が画像データの場合、通常、そのデータ量は、数十〜数百キロバイト(kB)程度であるが、管理サーバ10は、例えば通信装置1及び4にて画像の拡大処理を行うことが可能なように、この画像データから、データ量が数百〜数千メガバイト(MB)程度の高解像度画像データを生成し、当該画像データとともに通信装置1及び4に送信する。このため、管理サーバ10から通信装置1及び4に送信される画像データ(高解像度画像データを含む)のデータ量がたとえ50MBだとしても、1セッションにおけるデータ通信量(データ転送量)が5MB/sec程度となる。
これに対し、通信装置1が管理サーバ10を介して配信する操作コマンドは、1セッションにおけるデータ通信量が2〜3kB/sec程度であり、管理サーバ10が配信する画像データのデータ通信量の数千分の1である。このため、会議の開始前に、管理サーバ10が通信装置1及び4に配信する画像データをキャッシュ装置2に配信して予め記憶しておくことにより、会議の開始後のネットワーク上のデータ通信量を大幅に少なくすることができる。
〔操作コマンドの例〕
次に、本実施の形態に係る電子会議システム100において用いられる操作コマンドについて、図5を用いて説明する。図5は、電子会議システム100において用いられる操作コマンドの一例を示す図であり、(a)は、プレゼンテーション用資料に対する操作として、当該資料のページ送り、ページ戻し、拡大、縮小等が行われるときに用いられる操作コマンドの一例を示す図であり、(b)は、当該資料に手書き入力が行われるときに用いられる操作コマンドの一例を示す図である。
次に、本実施の形態に係る電子会議システム100において用いられる操作コマンドについて、図5を用いて説明する。図5は、電子会議システム100において用いられる操作コマンドの一例を示す図であり、(a)は、プレゼンテーション用資料に対する操作として、当該資料のページ送り、ページ戻し、拡大、縮小等が行われるときに用いられる操作コマンドの一例を示す図であり、(b)は、当該資料に手書き入力が行われるときに用いられる操作コマンドの一例を示す図である。
プレゼンテーション用資料に対する操作として、当該資料のページ送り、ページ戻し、拡大、縮小等が行われる場合には、図5(a)に示すように、操作コマンドN(Nav Control)が用いられる。操作コマンドNは、バイト列の組合せとなっており、当該コマンドを受信する通信装置1及び4に、プレゼンテーション中に表示/入力装置3に表示されているプレゼンテーション用資料の画像制御である「発表画面制御」を行わせるものである。操作コマンドNのコマンド形式は、「N|meeting#|page#|aspect|zoomX|zoomY|StepZoom|isExcel|HomeViewport」である。
「meeting#」は、その操作コマンドを利用する会議を特定するために用いられるものであり、管理サーバ10の会議管理部154(図6参照)によって会議毎に付与される会議ナンバー(会議NO.)を示す。
「page#」は、ユーザ操作がプレゼンテーションの開始、ページ送りあるいはページ戻しを示すときに、次に表示/入力装置3の表示画面に表示させる画像データのページ数を示すものである。
「aspect」は、ユーザ操作が拡大又は縮小を示すときに、表示画面に表示されている画像の拡大又は縮小させるための拡大倍率(比率)を示すものである。
「zoomX」及び「zoomY」は、拡大(縮小)した画像を移動させるときに設定するものである。
「StepZoom」は、予め設定されている離散的な拡大倍率を示すものである。
「isExcel」は、画像の切り出しを行うか否かを示すものである。
「HomeViewport」は、拡大又は縮小させるときの画像の中心位置の座標データを示すものである。
また、プレゼンテーション用資料に対する操作として、表示/入力装置3の表示画面に対して手書き入力が行われる場合には、図5(b)に示すように、操作コマンドA(Annotation)が用いられる。操作コマンドAは、バイト列の組合せとなっており、手書き入力の開始を示す「アノテーション描画開始」、手書き入力が実行中であることを示す「アノテーション描画中」、及び、手書き入力の終了を示す「アノテーション描画終了」を含む。
操作コマンドAが「アノテーション描画開始」を示す場合、そのコマンド形式は、「A|meeting#|Start|WB Width|WBHeight|Width|Height|Color|OutlineColor|x|y」となっている。「meeting#」は、上述したので、その説明を省略する。
「Start」は、手書き入力による描画が開始されたことを示す固定の値である。
「WB Width」は、表示画面の水平方向の長さを示すものである。また、「WB Height」は、表示画面の鉛直方向の長さを示すものである。
「Width」及び「Height」は、操作者が手書き入力を行ったときの必要最小限のエリアを規定するものであり、「Width」は水平方向の幅、「Height」は鉛直方向の幅を示すものである。上記の「必要最小限のエリア」とは、手書き入力の際に、通信装置1側の表示画面にペンが置かれてから離されるまでの間(一筆書き分)の軌跡を囲う矩形を示すものである。
「Color」は、描画されたときの軌跡の色を示すものである。また、「OutlineColor」は、描画されたときの軌跡の縁部の色を示すものである。
「x」及び「y」は、描画開始時に取得したユーザ操作の位置を示す座標データ(x,y)である。
また、操作コマンドAが「アノテーション描画中」を示す場合、そのコマンド形式は、「A|meeting#|Doing|x|y」となっている。「Doing」が手書き入力中であることを示す固定の値であり、「x」及び「y」は、そのときに取得するユーザ操作の位置を示す座標データ(x,y)である。
また、操作コマンドAが「アノテーション描画終了」を示す場合、そのコマンド形式は、「A|meeting#|Stop」となっている。「Stop」は、手書き入力が終了したことを示す固定の値である。
このような操作コマンドを、通信装置1が、ユーザ操作としての入力データに基づいて生成し、管理サーバ10を介して、各拠点の通信装置1及び4に送信することにより、これらの通信装置に、表示画面に表示させる画像に対して同じ操作を行わせることができる。
〔通信装置1の構成〕
次に、図1を用いて、本実施の形態に係る通信装置1の内部構成について説明する。図1は、通信装置1の構成の一例を示す図である。
次に、図1を用いて、本実施の形態に係る通信装置1の内部構成について説明する。図1は、通信装置1の構成の一例を示す図である。
通信装置1は、例えば何れかの拠点に備えられているものであり、操作者の操作に応じたプレゼンテーション用資料としての画像又は映像を自装置に表示させるとともに、当該画像又は映像を、自装置と異なる通信装置4に表示させるものであり、ユーザ操作に基づく操作コマンドを管理サーバ10に送信するものである。また、通信装置1は、自装置が備えられたキャッシュ装置2に接続されている。
また、通信装置1は、表示/入力装置3を介して操作者が行う、プレゼンテーション用資料に対する操作(ページ送りや手書き入力等)等のユーザ操作を取得することが可能なものである。通信装置1は、例えばこのユーザ操作に関連付けられた操作コマンドを管理サーバ10に送信することにより、各拠点の通信装置4に、表示画面に表示させる画像に対して同じ操作を行わせることができる。
また、上述のように、通信装置1は、通信装置群としての各拠点の1つに含まれ、この通信装置群に属するキャッシュ装置2に接続されており、管理サーバ10からのプレゼンテーション用資料を、自装置が属する通信装置群のキャッシュ装置2から取得するように設定されている。
この通信装置1は、図1に示すように、主な構成として、制御部11及び記憶部12を備えている。
制御部11は、主として、表示処理部111、コマンド生成部112(コマンド生成手段)、送信制御部113(送信制御手段)、受信制御部114(受信制御手段)及びデータ取得部115(データ取得手段)を備え、例えば制御プログラムを実行することにより、通信装置1を構成する部材(通信装置1の動作全体)を制御するものである。制御部11は、通信装置1に備えられた記憶部12に格納されているプログラムを、例えばRAM(Random Access Memory)等で構成される一次記憶部(不図示)に必要に応じて読み出して実行することにより各種処理を行う。ここで、制御部11の要部構成について説明する。
表示処理部111は、表示/入力装置3の表示画面に表示させるプレゼンテーション用資料としての画像データ(又は映像データ)を、表示/入力装置3に送信するものである。特に、表示処理部111は、データ取得部115がキャッシュ装置2又は管理サーバ10から取得した画像データを、表示/入力装置3に送信して、その表示画面に表示させるものである。
コマンド生成部112は、表示/入力装置3が取得したユーザ操作としての入力データを受信し、この入力データと関連付けられた操作コマンドを生成するものである。換言すれば、コマンド生成部112は、管理サーバ10からプレゼンテーション用資料を取得して自装置に表示させるときに、通信装置4に、管理サーバ10から当該資料を取得して表示させることを指示するための操作コマンドを生成するものである。
また、コマンド生成部112が生成する操作コマンドは、プレゼンテーション用資料に対する操作を、通信装置1及び4それぞれに処理させるためのコマンドを含むものである。
これにより、操作コマンドを受信した通信装置4に対して、操作者が通信装置1に接続された表示/入力装置3の表示画面に表示させるプレゼンテーション用資料と同じ資料を、キャッシュ装置2から取得させるとともに、操作者が当該資料に対して行う操作と同じ操作を、通信装置4が取得したプレゼンテーション用資料に行わせることができる。
送信制御部113は、自装置が取得したプレゼンテーション用資料を、会議の開始前に(例えば予約情報を送信するときに)管理サーバ10に送信するものである。これにより、管理サーバ10は、会議の開始前あるいは会議中に、プレゼンテーション用資料を各キャッシュ装置2に配信することができる。つまり、会議の開始前には、通信装置1及び4により利用される共用データの少なくとも一部が、キャッシュ装置2それぞれに予め記憶されている状態とすることができる。
また、例えば、通信装置1に接続された再生装置(不図示)が、当該資料が記録された記録媒体から読み出し、通信装置1に送信されることにより、送信制御部113が当該資料を管理サーバ10に送信する。なお、この再生装置の機能を通信装置1が有していてもよい。また、記録媒体から読み出されたプレゼンテーション用資料を記憶部12に記憶しておく構成であってもよい。
また、送信制御部113は、コマンド生成部112が生成した操作コマンドを、管理サーバ10に送信する。管理サーバ10は、操作コマンドを受信すると、この操作コマンドに対して特に処理を行うことなく、そのままのコマンド形式で、通信装置1及び4に送信する。換言すれば、送信制御部113は、コマンド生成部112が生成した操作コマンドを、管理サーバ10に、通信装置1及び4に対して送信させるものである。
受信制御部114は、管理サーバ10から配信される、コマンド生成部112が生成した操作コマンドを受信するものである。また、受信制御部114は、受信した操作コマンドを解析し、その解析結果をデータ取得部115又は表示処理部111に送信するものである。
例えば、受信制御部114は、操作コマンドNである場合の解析結果として、現在表示されている画像の次ページあるいは前ページの画像データの取得や、拡大あるいは縮小のための画像データの取得等の取得要求指示を、データ取得部115に送信する。一方、受信制御部114は、受信した操作コマンドAである場合の解析結果として、現在表示されている画像に、手書き入力を示す軌跡データを合成して表示させるための軌跡画像作成指示を、表示処理部111に送信する。
データ取得部115は、受信制御部114から受信した取得要求指示が示す画像データのデータ取得要求を管理サーバ10に送信し、このデータ取得要求に対するレスポンスとしての画像データを、キャッシュ装置2又は管理サーバ10から取得するものである。上述のように、通信装置1が、プロキシサーバとしてキャッシュ装置2を用いるように設定されているので、データ取得部115は、このデータ取得要求をキャッシュ装置2に送信し、当該要求に対応する画像データを、管理サーバ10からではなく、キャッシュ装置2から取得する。
換言すれば、データ取得部115は、受信制御部114が受信した操作コマンドに基づいて、自装置が属する通信装置群のキャッシュ装置2からプレゼンテーション用資料を取得するものである。これにより、通信装置1は、自装置が取得したユーザ操作が示す操作に応じて、キャッシュ装置2かプレゼンテーション用資料を取得することができ、また、当該資料に対して通信装置4と同じ処理を行うことができる。
データ取得部115は、キャッシュ装置2から画像データを取得すると、表示処理部111に送信する。これにより、管理サーバ10から受信した操作コマンドが示す操作内容に対応する画像を、表示/入力装置3の表示画面に表示することができる。
記憶部12は、制御部11が実行する(1)各部の制御プログラム、(2)OSプログラム、(3)アプリケーションプログラム、および、(4)これらプログラムを実行するときに読み出す各種データを記録するものである。記憶部12は、例えばHDD(Hard Disk Drive)、半導体メモリ等の記憶装置によって構成されるものであり、必要に応じてROM(Read Only Memory)フラッシュメモリなどの不揮発性の記憶装置によって構成される。なお、上述した一次記憶部は、RAMなどの揮発性の記憶装置によって構成されているが、本実施の形態では、記憶部12が一次記憶部(バッファ)の機能も備えているものとして説明する場合もある。記憶部12は、例えばキャッシュ装置2あるいは管理サーバ10から取得した、プレゼンテーション用資料(高解像度画像データを含む画像データ、又は映像データ)や、ユーザ操作に基づく操作コマンド、予約プログラムなどを記憶している。
なお、記憶部12は、通信装置1が備えるものとして説明するが、これに限らず、外付けのメモリスティック(登録商標)など、通信装置1とは異なる外部装置によって実現されていてもよい。
以上のように、通信装置1は、上記の構成を備えることにより、複数の通信装置群に属する通信装置4において自装置と同じ処理を行わせるときに、ネットワークのトラフィックの輻輳を防ぐことができる。また、トラフィックの輻輳によるプレゼンテーション用資料の取得や当該データに対する操作等に遅延が生じることを防ぐことができるので、自装置を利用するユーザに不快感を与えることなく、快適な操作性を提供することができる。
〔通信装置4の構成〕
次に、通信装置4の構成について、図1を用いて説明する。通信装置4は、通信装置1と同様の構成を有しているが、管理サーバ10から送信されるプレゼンテーション用資料を視聴する構成を有していればよいので、コマンド生成部112の入力データ取得及びコマンド生成処理や、送信制御部113の操作コマンド送信処理などの機能を有していなくてもよい。
次に、通信装置4の構成について、図1を用いて説明する。通信装置4は、通信装置1と同様の構成を有しているが、管理サーバ10から送信されるプレゼンテーション用資料を視聴する構成を有していればよいので、コマンド生成部112の入力データ取得及びコマンド生成処理や、送信制御部113の操作コマンド送信処理などの機能を有していなくてもよい。
すなわち、通信装置4は、通信装置1が、操作者の操作に応じたプレゼンテーション用資料としての画像又は映像を通信装置1自身に表示させるとともに、当該画像又は映像を表示させる、通信装置1と異なる装置である。また、通信装置4は、管理サーバ10からのプレゼンテーション用資料を、自装置が属する通信装置群のキャッシュ装置2から取得するように設定されている。
また、通信装置4の受信制御部114は、通信装置1が送信した、当該通信装置1が管理サーバ10から共用データを取得して当該通信装置1に表示させるときに、通信装置4に、管理サーバ10から当該資料を取得して表示させることを指示するための操作コマンドを、管理サーバ10から受信するものである。
また、通信装置4のデータ取得部115は、受信制御部114が受信した操作コマンドに基づいて、自装置が属する通信装置群のキャッシュ装置2からプレゼンテーション用資料を取得するものである。
以上のように、複数の通信装置群に属する通信装置4は、上記の構成を備えることにより、自装置にて通信装置1と同じ処理が行われるときに、ネットワークのトラフィックの輻輳を防ぐことができる。また、トラフィックの輻輳によるプレゼンテーション用資料の取得や当該データに対する操作等に遅延が生じることを防ぐことができるので、自装置を利用するユーザに不快感を与えることなく、快適な操作性を提供することができる。
なお、通信装置1及び4が同様の機能を有している場合には、各拠点の通信装置全てが通信装置1として機能することが可能である。すなわち、操作者が利用する通信装置が通信装置1として機能し、それ以外の通信装置が通信装置4として機能することとなる。
つまり、会議に用いられている、各拠点に備えられた全ての通信装置を、操作者(参加者)の操作に応じて、操作者用の通信装置1又は参加者用の通信装置4に切り替えることができる。例えば、参加者用の通信装置4から操作コマンドを出力することになった場合(プレゼンテーション用資料に対するユーザ操作(入力データ)を通信装置4が取得した場合)には、その通信装置4が操作者用の通信装置として機能することになり、それまで操作者用の通信装置として機能していた通信装置1が、参加者用の通信装置として機能することになる。
〔管理サーバ10の構成〕
次に、図6を用いて、本実施の形態に係る管理サーバ10の内部構成について説明する。図6は、管理サーバ10の構成の一例を示す図である。
次に、図6を用いて、本実施の形態に係る管理サーバ10の内部構成について説明する。図6は、管理サーバ10の構成の一例を示す図である。
管理サーバ10は、通信装置1及び4とキャッシュ装置2と通信可能で、かつ、当該通信装置1及び4から送信されるデータを管理するものである。管理サーバ10は、図6に示すように、主な構成として、サーバ制御部15及びサーバ記憶部16を備えている。
サーバ制御部15は、主として、サーバ受信部151、データ生成部152、配信制御部153及び会議管理部154を備え、通信装置1の制御部11と同様、例えば制御プログラムを実行することにより、管理サーバ10を構成する部材(管理サーバ10の動作全体)を制御するものである。
サーバ受信部151は、通信装置1から送信されるデータを受信するものである。例えば、サーバ受信部151は、会議の開始前に、通信装置1が取得したプレゼンテーション用資料を受信する。また、サーバ受信部151は、通信装置1が生成した、当該通信装置1が管理サーバ10からプレゼンテーション用資料を取得して当該通信装置1に表示させるときに、通信装置4に、管理サーバ10から当該資料を取得して表示させることを指示するための操作コマンドを、通信装置1から受信する。
データ生成部152は、通信装置1から送信されるプレゼンテーション用資料とは異なる絶対解像度を有する高解像度画像データを生成するものである。データ生成部152は、サーバ受信部151が受信したプレゼンテーション用資料としての画像データを、画像データ変換ソフトウェアを用いて、例えば「Deep Zoom Collection File」という高解像度画像データに変換し、画像データに(例えば1ページ毎に)対応付けて記憶部12に記憶する。
上述のように、通常、プレゼンテーション用資料が画像データの場合、そのデータ量は、数十〜数百キロバイト(kB)程度である。この画像データに対してデータ生成部152が上記の処理を行った場合、データ量が数百〜数千メガバイト(MB)程度の高解像度画像データを生成する。例えば、受信した画像データが25kBの場合、高解像度画像データは最大で500MBとなる。
したがって、配信される操作コマンドが、表示/入力装置3の表示画面に現在表示されている画像の拡大操作を示している場合に、各拠点の通信装置1及び4は、高解像度画像データを各拠点のキャッシュ装置2から取得することによって、その操作コマンドの操作を実現することができる。また、データ生成部152が高解像度画像データを生成することにより、表示画面に表示させる拡大画像として、高精細な画像データを提供することができる。
なお、データ生成部152は、プレゼンテーション用資料が映像(動画)やプログラムの場合には、特に処理を行わなくてもよい。
配信制御部153は、管理サーバ10が管理しているデータを、各拠点のキャッシュ装置2、又は、通信装置1あるいは4に送信するものである。例えば、配信制御部153は、サーバ受信部151が受信した操作コマンドを、通信装置1及び4に配信するものである。
また、配信制御部153は、予め設定された取得タイミングに従って、サーバ受信部151が会議の開始前に受信したプレゼンテーション用資料をキャッシュ装置2それぞれに配信するものである。この取得タイミングとは、キャッシュ装置2にプレゼンテーション用資料を取得させるタイミングを指すものであり、例えば図7(c)に示すキャッシュ装置タイミングテーブルの「A」〜「D」の何れかのタイミングである。配信制御部153は、その設定された取得タイミングとなった時点で、プレゼンテーション用資料の取得を命令するためのデータ取得命令を各キャッシュ装置2に配信し、各キャッシュ装置2からのデータ取得要求を受けることで、各キャッシュ装置2にプレゼンテーション用資料を配信する。
例えば、キャッシュタイミングテーブルの「B」、「C」又は「D」が取得タイミングとして設定されている場合には、配信制御部153は、この取得タイミングとなった時点で、各キャッシュ装置2にデータ取得命令を送信することにより、会議の開始前に、プレゼンテーション資料の少なくとも一部をキャッシュ装置2それぞれに配信する。
換言すれば、配信制御部153は、会議の開始前に、プレゼンテーション用資料の少なくとも一部あるいは全てをキャッシュ装置2それぞれに配信するものである。これにより、会議の開始前に、通信装置1により利用されるプレゼンテーション用資料の少なくとも一部が、キャッシュ装置2それぞれに予め記憶されている状態とすることができる。特に、会議の開始前に、プレゼンテーション用資料の全てを各キャッシュ装置2に配信している場合には、管理サーバ10は、各拠点の通信装置1及び4に操作コマンドを配信するときに、共用データを配信する必要がないので、このときのネットワークのトラフィックの輻輳を防ぐことができる。
なお、配信制御部153は、データ取得命令に、キャッシュ装置2側で当該命令が取得されたかどうかを確認するためのフラグを持たせており、当該命令のレスポンス(ACK)を受信することにより、当該確認を行う。データ取得命令がキャッシュ装置2側で正常に取得できていないことを確認した場合には、正常に取得できたことを確認できるまで、当該命令の再送信を行う。これにより、キャッシュ装置2に確実にデータ取得命令を配信することができるので、キャッシュ装置2に確実にプレゼンテーション用資料を配信することが可能となる。なお、キャッシュ装置2は、通常は、常時起動状態にあるものとする。
また、配信制御部153は、データ生成部152が生成した高解像度画像データを、サーバ受信部151が受信した画像データとともにキャッシュ装置2それぞれに配信するものである。これにより、各拠点の通信装置1及び4は、通信装置1から送信される操作コマンドに応じて、画像データ及び高解像度画像データの利用を切り替えることができる。
会議管理部154は、電子会議システム100を利用した会議を行うために必要な処理やデータの管理を行うものである。
例えば会議管理部154は、会議の開始前に取得した予約情報を参照して、参加者に会議が行われる場所(会議室)や時間などを通知するための電子メールの作成及び当該電子メールの配信制御や、図7(a)に示す予約テーブルの作成等の処理を行う。また、会議管理部154は、作成した予約テーブルを参照することにより、会議室の空き状況を通知したり、会議にかかった費用を算出及び管理したりする。会議管理部154は、参加者が利用する端末に電子メール等を配信制御部153に配信させる場合には、そのための各種配信指示を、配信制御部153に送信する。
サーバ記憶部16は、通信装置1の記憶部12と同様、サーバ制御部15が実行する(1)各部の制御プログラム、(2)OSプログラム、(3)アプリケーションプログラム、および、(4)これらプログラムを実行するときに読み出す各種データを記録するものである。サーバ記憶部16は、例えば通信装置1から受信した画像データ、データ生成部152により生成された高解像度画像データ、予約情報を含む予約テーブル、キャッシュアドレステーブル、キャッシュタイミングテーブル(各テーブルについては後述)などを記憶している。
なお、一次記憶部は、RAMなどの揮発性の記憶装置によって構成されているが、サーバ記憶部16が一次記憶部(バッファ)の機能も備えているものとして説明する場合もある。
以上のように、管理サーバ10は、上記の構成を備えることにより、複数の通信装置群に属する通信装置4において通信装置1と同じ処理を行わせるときに、ネットワークのトラフィックの輻輳を防ぐことができる。
〔テーブルについて〕
次に、図7を用いて、管理サーバ10が管理する各種テーブルについて説明する。図7は、管理サーバ10が管理するテーブルの一例を示す図であり、(a)は、予約テーブルの一例を示す図であり、(b)は、キャッシュアドレステーブルの一例を示す図であり、(c)は、キャッシュタイミングテーブルの一例を示す図である。
次に、図7を用いて、管理サーバ10が管理する各種テーブルについて説明する。図7は、管理サーバ10が管理するテーブルの一例を示す図であり、(a)は、予約テーブルの一例を示す図であり、(b)は、キャッシュアドレステーブルの一例を示す図であり、(c)は、キャッシュタイミングテーブルの一例を示す図である。
図7(a)に示す予約テーブルは、管理サーバ10が通信装置1又は4から予約情報を取得したときに、会議管理部154により作成されるテーブルである。予約テーブルは、例えば、「会議名」、「日付」、「プレゼンテーションSTART」、「プレゼンテーションEND」、「場所1」、「場所2」及び「場所3」から構成される。
「会議名」は、予約情報に含まれる、参加者が入力した会議の名称を示すものである。この例では、朝礼(社長プレゼン)及びZ部門会議が登録されている。
「日付」は、会議が行われる日を示し、「プレゼンテーションSTART」は、その会議の開始時刻、「プレゼンテーションEND」は、その会議の終了時刻を示すものである。この例では、朝礼(社長プレゼン)及びZ部門会議の予約日時として、それぞれ2010/3/1の9:00〜10:00及び2010/3/1の11:00〜12:00が登録されている。
「場所1」〜「場所3」は、会議が行われる場所を特定する情報であり、3つに限らず、その会社が所有する会議室数及び営業拠点数分の入力が可能なように構成されている。この例では、朝礼(社長プレゼン)及びZ部門会議の予約場所として、それぞれ、会議室(本社会議室)201、会議室(支社会議室)401及び営業拠点501、並びに、会議室201及び会議室402が登録されている。
なお、会議管理部154は、予約テーブルを作成するときに、会議毎に会議NO.を付与し、この会議NO.を通信装置1に送信する。これにより、通信装置1のコマンド生成部112が操作コマンドを生成する際に「meeting#」を設定することができる。
また、例えば、プレゼンテーション用資料の属性情報として「会議名」や「会議NO.」を持たせることにより、会議と、その会議で用いられるプレゼンテーション用資料とを対応付けて管理することができる。
図7(b)に示すキャッシュアドレステーブルは、各会議室及び営業拠点等の各拠点に備えられたキャッシュ装置2全てのアドレス情報を管理するものであり、例えば「拠点名」及び「キャッシュアドレス情報」を含む。
「拠点名」は、会社が所有する全ての会議室及び営業拠点を示し、図7(a)に示す予約テーブルの「場所」に登録される拠点と対応付けられるものである。「キャッシュアドレス情報」は、その拠点毎に備えられたキャッシュ装置2のアドレス情報を示すものである。なお、この例では、各拠点にキャッシュ装置2が1つずつ備えられた例を示しているが、これに限らず、各拠点につき複数のキャッシュ装置2が備えられていてもよい。この場合には、キャッシュ装置2のアドレス情報が各拠点に対応付けて管理されている。
また、管理サーバ10は、各拠点に備えられた通信装置1及び4のアドレス情報も、拠点毎に対応付けて管理している。この通信装置1及び4のアドレス情報は、例えばキャッシュアドレステーブルと同様の装置アドレステーブル(不図示)により管理されている。
図7(c)に示すキャッシュタイミングテーブルは、配信制御部153がプレゼンテーション用資料を各キャッシュ装置2に取得させる取得タイミングを示すものである。具体的には、配信制御部153がデータ取得命令を配信又はキャッシュ装置2がデータ取得要求を出力するタイミングを示すものである。この例では、そのタイミングとして「A」〜「D」の4パターンが設定されている。
「A」は、会議の開始後に、各拠点の通信装置1及び4による操作コマンドの取得にあわせて、プレゼンテーション用資料が各キャッシュ装置2により取得される場合を示すものである。「B」〜「D」は、会議の開始前に、プレゼンテーション用資料が各キャッシュ装置2により取得される場合を示すものである。「B」は、開始前までの夜間に、「C」は、予約された会議室の何れかの通信装置を用いて参加者のログインがあったときから、「D」は、予約した開始時刻までに全プレゼンテーション用資料の配信を可能な限り完了させるように、適宜プレゼンテーション資料の配信を行う場合を示すものである。
なお、取得タイミングとして「B」〜「D」が設定されている場合には、図4(b)に示すデータの流れを実現することができる。また、この設定の場合には、少なくとも会議の開始前までに、画像データであれば1ページ目の画像データが各キャッシュ装置2に配信されていることが好ましい。この場合、通信装置1及び4が、キャッシュ装置2から確実にプレゼンテーション用資料を取得することができる。
また、このキャッシュタイミングテーブルが示す「A」〜「D」の何れかが、各キャッシュ装置2に取得させる取得タイミングとして予め設定されている。取得タイミングは、デフォルトで何れかの値に設定されていてもよいし、参加者がこの4パターンから希望する取得タイミングを選択することにより設定されてもよい。
配信制御部153は、これらのテーブルを用いることにより、設定された取得タイミングに従って、図7(a)の予約テーブルに登録されている各拠点のキャッシュ装置2に、プレゼンテーション用資料を配信することができる。
〔通信装置1及び4における処理の流れ〕
次に、図8を用いて、通信装置1及び4における処理について説明する。図8は、通信装置1及び4の処理の一例を示すフローチャートである。この処理では、管理サーバ10には、取得タイミングとして「B」〜「D」(事前取得)の何れかが設定されており、また、プレゼンテーション用資料として画像データが用いられる場合について説明する。
次に、図8を用いて、通信装置1及び4における処理について説明する。図8は、通信装置1及び4の処理の一例を示すフローチャートである。この処理では、管理サーバ10には、取得タイミングとして「B」〜「D」(事前取得)の何れかが設定されており、また、プレゼンテーション用資料として画像データが用いられる場合について説明する。
まず、通信装置1の送信制御部113は、参加者により入力された予約情報を管理サーバ10に送信するとともに、自装置が取得したプレゼンテーション用資料としての画像データの全てを管理サーバ10に送信する(S21)。
このとき、管理サーバ10は、予約情報を受信すると予約テーブルを作成(更新)するとともに、プレゼンテーション用資料をサーバ記憶部16に記憶する。また、管理サーバ10は、画像データから高解像度画像データを生成し、予め設定されている取得タイミングに従って、会議の開始前に、画像データ(高解像度画像データを含む)の少なくとも一部を各キャッシュ装置2に配信する。
その後、表示/入力装置3によりユーザ操作が取得されると(S22)、コマンド生成部112は、このユーザ操作を示す入力データを取得する(S23)。コマンド生成部112は、この入力データを解析し、当該入力データに対応する操作コマンドを生成する(S24)。コマンド生成部112は、この生成した操作コマンドを送信制御部113に送信する。
送信制御部113は、受信した操作コマンドを管理サーバ10に送信する(S25)。管理サーバ10は、受信した操作コマンドを、各拠点の通信装置1及び4に配信する。
受信制御部114は、管理サーバ10からの操作コマンド(自装置が管理サーバ10に送信した操作コマンド)を受信すると(S26)、その操作コマンドを解析することにより、手書き入力であるか否かを判定する(S27)。具体的には、受信制御部114は、受信した操作コマンドを解析した結果、その操作コマンドが「操作コマンドA」であれば手書き入力を示すものではないと判定し、「操作コマンドN」であれば手書き入力を示すものであると判定する。
受信制御部114は、手書き入力でないと判定した場合には(S27でNO)、操作コマンドの解析結果としての取得要求指示を、データ取得部115に送信する。データ取得部115は、この解析結果を受信すると、この解析結果が示す画像データを取得するためのデータ取得要求をキャッシュ装置2に送信する(S28)。
ここで、通信装置1及び4は、管理サーバ10からの画像データを、通信装置1及び4それぞれが属する通信装置群のキャッシュ装置2から取得するように設定されている。このため、データ取得部115は、管理サーバ10宛のデータ取得要求を、キャッシュ装置2宛のデータ取得要求に切り替えて、当該要求をキャッシュ装置2に送信している。
つまり、データ取得部115は、実際には管理サーバ10宛のデータ取得要求であるキャッシュ装置2宛の当該要求に対するレスポンスとして、キャッシュ装置2から画像データを取得し、表示処理部111に送信する(S29)。表示処理部111は、受信した画像データを表示/入力装置3に送信することにより、その表示画面に出力させる(S30)。
一方、受信制御部114は、手書き入力であると判定した場合には(S27でYES)、その操作コマンドの解析結果としての軌跡画像作成指示を、軌跡データとともに表示処理部111に送信する。表示処理部111は、受信した解析結果を、現在表示している画像データを合成して、その合成画像データを表示/入力装置3に送信する(S31)。これにより、表示処理部111は、表示/入力装置3の表示画面に、この合成画像データを出力させる(S30)。
このように、通信装置1は、表示/入力装置3に入力されたユーザ操作に対応する画像データを出力することができる。
また、S26〜S31の処理は、通信装置1だけでなく、会議が行われる全拠点の通信装置4においても同様の処理が行われる。これにより、通信装置1が取得した入力データとしてのユーザ操作に対応する画像データを、参加者が利用する全ての通信装置4に配信し、この通信装置4に接続された表示/入力装置3に、同じタイミングで表示させることができる。
ここで、より具体的な処理について説明する。例えばS22においてプレゼンテーションの開始(会議の開始)、ページ送り又はページ戻しを示すユーザ操作が行われた場合、S23において、コマンド生成部112は、このユーザ操作を示す入力データを取得する。S24及びS25において、コマンド生成部112は、この入力データを解析し、操作コマンドNに、「page1」あるいは現在表示されているページの次ページあるいは前ページを設定し、この操作コマンドNが送信制御部113から管理サーバ10に送信される。
受信制御部114は、S26及びS27において、管理サーバ10からこの操作コマンドNを受信すると、その操作コマンドNを解析することにより、手書き入力であると判定する。また、受信制御部114は、この解析により、「page#」に設定されているページへのページ送り又はページ戻しが指定されていると判断する。受信制御部114は、操作コマンドの解析が完了すると、この解析結果として、その指定ページの画像データをデータ取得部115に取得させるための取得要求指示をデータ取得部115に送信する。
その後、S28及びS29において、データ取得部115が、指定ページの画像データを、キャッシュ装置2又は管理サーバ10から取得し、S30にて、表示処理部111が、表示/入力装置3の表示画面にこの画像データを表示させる。
このように、コマンド生成部112が、操作コマンドNの「page#」にページ設定を行うことにより、通信装置1及び4による、ページ送り又はページ戻りというユーザ操作に対応した画像データの取得を実現することができる。
一方、S22において手書き入力のユーザ操作が行われた場合、S23において、コマンド生成部112は、このユーザ操作を示す入力データ(座標データ)を取得する。S24及びS25において、コマンド生成部112は、この入力データを解析し、まず「アノテーション描画開始」を示す操作コマンドAを生成し、送信制御部113から管理サーバ10に送信される。これにより、手書き入力として表示される画像に含まれる軌跡の描画される範囲や色、その開始位置(座標データ)などを設定することができる。
受信制御部114は、S26及びS27において、管理サーバ10からこの操作コマンドAを受信すると、その操作コマンドAを解析することにより、手書き入力であると判定する。また、受信制御部114は、この解析により、設定された描画の条件を確認する。受信制御部114は、操作コマンドの解析が完了すると、この解析結果としての軌跡画像作成指示を、軌跡データ(軌跡の描画される範囲や色、座標データなど)とともに表示処理部111に送信する。
その後、S31及びS30において、この軌跡データを、現在表示している画像データを合成して、その合成画像データが、通信装置1及び4に接続された表示/入力装置3の表示画面に表示される。
なお、通信装置1は、手書き入力中には、「アノテーション描画中」を示す操作コマンドA(座標データを含む)を、手書き入力終了時には、「アノテーション描画終了」を示す操作コマンドAを生成し、上記の処理を行うことにより、手書き入力に同期した画像を、通信装置1及び4に接続された表示/入力装置3の表示画面に表示させることができる。
〔管理サーバ10における処理の流れ〕
次に、図9を用いて、管理サーバ10における処理について説明する。図9は、管理サーバ10の処理の一例を示すフローチャートである。この処理においても、管理サーバ10には、取得タイミングとして「B」〜「D」(事前取得)の何れかが設定されており、また、プレゼンテーション用資料として画像データが用いられる場合について説明する。
次に、図9を用いて、管理サーバ10における処理について説明する。図9は、管理サーバ10の処理の一例を示すフローチャートである。この処理においても、管理サーバ10には、取得タイミングとして「B」〜「D」(事前取得)の何れかが設定されており、また、プレゼンテーション用資料として画像データが用いられる場合について説明する。
まず、サーバ受信部151は、通信装置1から送信される、参加者により入力された予約情報、及び、通信装置1が取得したプレゼンテーション用資料としての画像データの全てを受信する(S41)。サーバ受信部151は、予約情報を会議管理部154に、画像データをデータ生成部152にそれぞれ送信する。
会議管理部154は、予約情報に含まれる会議名、開催日時及び開催場所を予約テーブルに登録し、登録された参加者が現在ログインしている端末に、会議が予約された旨を通知する。
一方、データ生成部152は、画像データを受信すると、解像度の異なる複数の高解像度画像データを生成し、この画像データのページ毎に、画像データと高解像度画像データとを対応付けて、サーバ記憶部16に保存する(S42)。データ生成部152は、高解像度画像データの生成が完了すると、その旨を配信制御部153に通知する。
配信制御部153は、この通知を受けると、予め設定されている取得タイミングに従って、全拠点のキャッシュ装置2それぞれに、高解像度画像データを含む画像データと、これに対応付けられた高解像度画像データとを取得させるためのデータ取得命令を配信する(S43)。
キャッシュ装置2は、このデータ取得命令を取得すると、管理サーバ10にデータ取得要求を送信することにより、高解像度画像データを含む画像データの取得を行う。このため、配信制御部153は、キャッシュ装置2からデータ取得要求を受信すると(S44)、画像データを、高解像度画像データとともに、各キャッシュ装置2に配信する(S45)。これにより、配信制御部153は、会議の開始前に、高解像度画像データを含む画像データの少なくとも一部を、キャッシュ装置2それぞれに配信することができる。
その後、サーバ受信部151が、通信装置1から操作コマンドを受信すると(S46)、特に処理を行わずに、配信制御部153に送信する。配信制御部153も、この操作コマンドに対して特に処理を行わず、各拠点の通信装置1及び4に配信する(S47)。
これにより、通信装置1が取得したユーザ操作に対応した画像データ又は高解像度画像データに対する操作を、通信装置1及び4に同じタイミングで行わせることができ、通信装置1及び4に接続された表示/入力装置3の表示画面に同じタイミングでこれらの画像を表示させることができる。
〔電子会議システム100おける処理の流れ(会議の開始前〜1ページ目表示)〕
次に、図10を用いて、電子会議システム100における処理の流れ、特に、会議の開始前から1ページ目が表示されるまでの処理の流れについて説明する。図10は、電子会議システム100における処理の流れの一例を示す図である。この処理においても、管理サーバ10には、取得タイミングとして「B」〜「D」(事前取得)の何れかが設定されている。なお、通信装置1及び4、管理サーバ10等における個々の処理については、上述したので、ここではその具体的な処理の説明を省略する。
次に、図10を用いて、電子会議システム100における処理の流れ、特に、会議の開始前から1ページ目が表示されるまでの処理の流れについて説明する。図10は、電子会議システム100における処理の流れの一例を示す図である。この処理においても、管理サーバ10には、取得タイミングとして「B」〜「D」(事前取得)の何れかが設定されている。なお、通信装置1及び4、管理サーバ10等における個々の処理については、上述したので、ここではその具体的な処理の説明を省略する。
まず、通信装置1の送信制御部113は、予約情報とともに、プレゼンテーション用資料を管理サーバ10に送信する(S51)。管理サーバ10のサーバ受信部151が、受信したプレゼンテーション用資料をデータ生成部152に送信し、データ生成部152は、当該資料が画像データであれば、画像データとは解像度の異なる高解像度画像データを生成してサーバ記憶部16に記憶する(S52)。なお、データ生成部152は、画像データでない場合には、そのままサーバ記憶部16に記憶する。
次に、管理サーバ10の配信制御部153は、予め設定されている取得タイミングに従って、プレゼンテーション用資料を各キャッシュ装置2に取得させるためのデータ取得命令を配信すると(S53)、各キャッシュ装置2が当該資料の取得要求を行うために、管理サーバ10にデータ取得要求を送信する(S54)。これにより、管理サーバ10の配信制御部153が、会議の開始前に、画像データ及び高解像度画像データを各キャッシュ装置2に配信するので、キャッシュ装置2に予めこれらのデータを記憶させることができる。
その後、操作者は、通信装置1に接続された表示/入力装置3に対して、プレゼンテーションの開始を示すユーザ操作を入力すると(S55)、通信装置1のコマンド生成部112が、そのユーザ操作を入力データとして取得し、この入力データに対応する操作コマンド(操作コマンドN(1ページ目「page1」を設定))を生成し、送信制御部113が、この操作コマンドを管理サーバ10に送信する(S56)。
管理サーバ10の配信制御部153は、サーバ受信部151が受信した操作コマンドを各通信装置1及び4に配信する(S57)。通信装置1及び4の受信制御部114がこの操作コマンドを解析し、データ取得部115が、この解析結果に基づいて、1ページ目の画像データのデータ取得要求を行うことにより、キャッシュ装置2から1ページ目の画像データを取得する(S58)。
これにより、プレゼンテーションの開始を示すユーザ操作に対応した1ページ目の画像を、通信装置1及び4に接続された表示/入力装置3の表示画面に表示させることができる。
〔電子会議システム100おける処理の流れ(1ページ目表示後の処理)〕
次に、図11を用いて、電子会議システム100における別の処理の流れ、特に、1ページ目が表示された後の処理の流れについて説明する。図11は、電子会議システム100における別の処理の流れの一例を示す図である。
次に、図11を用いて、電子会議システム100における別の処理の流れ、特に、1ページ目が表示された後の処理の流れについて説明する。図11は、電子会議システム100における別の処理の流れの一例を示す図である。
なお、この処理の前提として、図10を用いた説明のように、管理サーバ10が、各キャッシュ装置2にプレゼンテーション用資料としての画像データを、会議の開始前に配信することにより、会議の開始前に、キャッシュ装置2が当該データを予め記憶しており(S54)、通信装置1及び4が、1ページ目の画像データを表示/入力装置3の表示画面に表示させている(S58)。
まず、操作者は、通信装置1に接続された表示/入力装置3に対して、ページ送りを示すユーザ操作を入力すると(S61)、通信装置1のコマンド生成部112が、そのユーザ操作を入力データとして取得し、この入力データに対応する操作コマンド(操作コマンドN(2ページ目「page2」を設定))を生成し、送信制御部113が、この操作コマンドを管理サーバ10に送信する(S62)。
その後、S57及びS58と同様の処理が行われることにより、通信装置1及び4のデータ取得部115が、キャッシュ装置2から2ページ目の画像データを取得する(S63及びS64)。これにより、ページ送りを示すユーザ操作に対応した2ページ目の画像を、通信装置1及び4に接続された表示/入力装置3の表示画面に表示させることができる。
次に、操作者は、通信装置1に接続された表示/入力装置3に対して、2ページ目の画像の拡大を示すユーザ操作を入力すると(S65)、通信装置1のコマンド生成部112が、そのユーザ操作を入力データとして取得し、この入力データに対応する操作コマンド(操作コマンドN(2ページ目「page2」、拡大倍率「aspect」、拡大画像の中心位置「HomeViewport」等を設定)を生成し、送信制御部113が、この操作コマンドを管理サーバ10に送信する(S66)。
その後、S57及びS58と同様の処理が行われることにより、通信装置1及び4のデータ取得部115が、キャッシュ装置2から、例えば拡大倍率「aspect」及び拡大画像の中心位置「HomeViewport」に対応する2ページ目の高解像度画像データを取得する(S67及びS68)。これにより、画像の拡大を示すユーザ操作に対応した2ページ目の拡大画像を、通信装置1及び4に接続された表示/入力装置3の表示画面に表示させることができる。
〔本発明の主な作用効果〕
上述した通信装置1及び4の構成及び処理によれば、通信装置1は、通信装置4に操作コマンドを受信させることにより、通信装置1を介して操作者が行うプレゼンテーション用資料に対する操作(少なくとも表示/入力装置3の表示画面への当該資料の表示)と同じ操作を、通信装置4においても行わせることができる。
上述した通信装置1及び4の構成及び処理によれば、通信装置1は、通信装置4に操作コマンドを受信させることにより、通信装置1を介して操作者が行うプレゼンテーション用資料に対する操作(少なくとも表示/入力装置3の表示画面への当該資料の表示)と同じ操作を、通信装置4においても行わせることができる。
また、プレゼンテーション用資料がキャッシュ装置2に予め記憶されているので、通信装置1は、当該資料とは非同期に、操作コマンドを、各拠点の通信装置4に送信することとなる。このため、通信装置1が操作コマンドとともにこの資料を送信する場合に比べ、ネットワークのトラフィックの輻輳を防ぐことができる。
さらに、通信装置1は、プレゼンテーション用資料とは非同期に操作コマンドを送信するので、各拠点の通信装置4に、この操作コマンドが示す操作に必要となる当該資料を、各拠点(各通信装置4が備えられた通信装置群)のキャッシュ装置2からそれぞれ取得させることができる。このため、通信装置4それぞれは、プレゼンテーション用資料を表示させる通信装置1と同じ資料を表示させるときに、各通信装置群のキャッシュ装置2から当該資料を取得するだけでよく、従来のように操作コマンドを受信するたびに管理サーバ10から取得する必要がなくなる。
したがって、通信装置1及び4、並びにその制御方法は、複数の通信装置群に属する通信装置4おいて通信装置1と同じ処理が行われるときに、ネットワークのトラフィックの輻輳を防ぐことができる。
〔本発明の別の表現〕
本発明は、以下のようにも表現できる。
本発明は、以下のようにも表現できる。
すなわち、本発明に係る電子会議システムは、会議や朝礼等のオフィスで行われる同時情報伝達のプレゼンテーションにて多数の端末に対して同時にプレゼン表示し、任意の一台の端末にて操作した結果(画面送り、戻し、拡大、ペン入力)を、プレゼンテーションに接続している全ての端末に同時に表示するものである。
また、本発明に係る電子会議システムは、端末が回線速度の遅いネットワークで接続されている場合であっても、高速に表示されるように、会議室やフロア、拠点毎等にキャッシュシステムを分散配置し、事前に数やデータ量の多いコンテンツ(画像、動画、又は、管理サーバから送信されるプログラム)を端末の近くのキャッシュシステム上に事前に送り込む。
この電子会議システムによれば、操作者からの操作命令のデータ通信量がコンテンツよりも非常に小さいので、全体のシステム負荷を大きく改善でき、多くの端末に対してスムースに同期表示することが可能となる。
〔補足〕
最後に、通信装置1及び4の各ブロック、特に制御部11の表示処理部111、コマンド生成部112、送信制御部113、受信制御部114及びデータ取得部115は、ハードウェアロジックによって構成してもよいし、次のようにCPUを用いてソフトウェアによって実現してもよい。
最後に、通信装置1及び4の各ブロック、特に制御部11の表示処理部111、コマンド生成部112、送信制御部113、受信制御部114及びデータ取得部115は、ハードウェアロジックによって構成してもよいし、次のようにCPUを用いてソフトウェアによって実現してもよい。
すなわち、通信装置1及び4は、各機能を実現する制御プログラム(操作用装置プログラム、非操作用装置プログラム)の命令を実行するCPU(central processing unit)、前記プログラムを格納したROM(read only memory)、前記プログラムを展開するRAM(random access memory)、前記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアである通信装置1及び4の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、前記通信装置1及び4に供給し、そのコンピュータ(又はCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
前記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやコンパクトディスク−ROM/MO/MD/デジタルビデオデイスク/コンパクトディスク−R等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ系などを用いることができる。
また、通信装置1及び4を通信ネットワークと接続可能に構成し、前記プログラムコードを通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークとしては、特に限定されず、例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(virtual private network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、通信ネットワークを構成する伝送媒体としては、特に限定されず、例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は、前記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
例えば、本実施の形態では、電子会議システム100について説明したが、このシステムは、1つの通信装置が操作者用として、他の通信装置を参加者用(視聴のみ)として利用するシステムであれば適用可能である。このシステムとしては、例えば、ある拠点で講義を行う者(先生等)が操作者であり、受講者(生徒等)が、他の拠点に設置された通信装置を介してその講義を受講するといった学習支援システムが挙げられる。また、電子会議システム100と同様、このシステムにも各拠点にキャッシュ装置が設置されている。
この場合、電子会議システム100と同様、キャッシュ装置に講義の開始前に講義で用いられる資料を予め記憶しておき、講義中に操作コマンドを各拠点の通信装置に配信する。これにより、電子会議システム100と同様、各拠点の参加者用の通信装置おいて操作者要の通信装置と同じ処理を行わせるときに、ネットワークのトラフィックの輻輳を防ぐことができる。
この他、電子会議システム100は、研究集会や学会、朝礼等、操作者が存在し、その操作者が複数の拠点の通信装置を介して、参加者にプレゼンテーションを行うようなシステムにおいても利用可能である。
また、通信装置1は、自装置が管理サーバ10に送信した操作コマンドを、管理サーバ10から受信して、その操作コマンドに対応する画像データをキャッシュ装置2から取得しているが、これに限られたものではない。通信装置1は、キャッシュ装置2が有するキャッシュ機能を備えることにより、例えば記憶部12から画像データを取得することができるので、操作コマンドに対応する画像データの取得処理を自装置内で行うことができる。
また、上記では、主に取得タイミングが「B」〜「D」に設定されている場合について説明したが、「A」に設定されている場合には、図4(a)に示すデータの流れを実現することができる。この場合、管理サーバ10の配信制御部153によるプレゼンテーション用資料の配信処理が会議の開始後に行われるだけで、その他の処理については、上記で説明した場合と同様である。
本発明は、複数の通信装置群に属する参加者用の通信装置(非操作用通信装置)おいて操作者用の通信装置(操作用通信装置)と同じ処理を行わせるときに、ネットワークのトラフィックの輻輳を防ぐことができる。このため、例えば操作者の操作に応じた画像又は映像を操作者用の通信装置に表示させるとともに、当該画像又は映像を、当該通信装置と異なる参加者用の通信装置に表示させるシステム、例えば電子会議システムや学習支援システム等のシステムに好適である。
1 通信装置(操作用通信装置)
2 キャッシュ装置
4 通信装置(非操作用通信装置)
10 管理サーバ(配信サーバ、データサーバ)
100 電子会議システム(通信システム)
112 コマンド生成部(コマンド生成手段)
113 送信制御部(送信制御手段)
114 受信制御部(受信制御手段)
115 データ取得部(データ取得手段)
201〜20N 会議室(通信装置群)
301〜30N 会議室(通信装置群)
401〜40N 会議室(通信装置群)
501〜50N 拠点(通信装置群)
601〜20N 会議室(通信装置群)
2 キャッシュ装置
4 通信装置(非操作用通信装置)
10 管理サーバ(配信サーバ、データサーバ)
100 電子会議システム(通信システム)
112 コマンド生成部(コマンド生成手段)
113 送信制御部(送信制御手段)
114 受信制御部(受信制御手段)
115 データ取得部(データ取得手段)
201〜20N 会議室(通信装置群)
301〜30N 会議室(通信装置群)
401〜40N 会議室(通信装置群)
501〜50N 拠点(通信装置群)
601〜20N 会議室(通信装置群)
Claims (11)
- 少なくとも1つの非操作用通信装置、及び、当該非操作用通信装置に接続されたキャッシュ装置をそれぞれ備える複数の通信装置群と、配信サーバと、操作用通信装置とともに通信システムを構成し、操作者の操作に応じた画像又は映像を自装置に表示させるとともに、当該画像又は映像を、自装置と異なる非操作用通信装置に表示させる操作用通信装置であって、
上記非操作用通信装置により利用される共用データの少なくとも一部が、上記キャッシュ装置それぞれに予め記憶され、
上記非操作用通信装置それぞれは、上記共用データを記憶するデータサーバからの当該共用データを、当該非操作用通信装置それぞれが属する通信装置群のキャッシュ装置から取得するように設定されており、
上記データサーバから共用データを取得して自装置に表示させるときに、上記非操作用通信装置に、当該データサーバから当該共用データを取得して表示させることを指示するための操作コマンドを生成するコマンド生成手段と、
上記コマンド生成手段が生成した操作コマンドを、上記配信サーバに、上記非操作用通信装置に対して送信させる送信制御手段と、を備えることを特徴とする操作用通信装置。 - 上記コマンド生成手段が生成する操作コマンドは、上記共用データに対する操作を、上記非操作用通信装置それぞれに処理させるためのコマンドを含むことを特徴とする請求項1に記載の操作用通信装置。
- 上記通信装置群の1つに含まれ、当該通信装置群に属するキャッシュ装置と接続されており、
上記データサーバからの共用データを、自装置が属する通信装置群のキャッシュ装置から取得するように設定されており、
上記配信サーバから配信される、上記コマンド生成手段が生成した操作コマンドを受信する受信制御手段と、
上記受信制御手段が受信した操作コマンドに基づいて、自装置が属する通信装置群のキャッシュ装置から共用データを取得するデータ取得手段と、を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の操作用通信装置。 - 少なくとも1つの非操作用通信装置、及び、当該非操作用通信装置に接続されたキャッシュ装置をそれぞれ備える複数の通信装置群と、配信サーバと、操作用通信装置と共に通信システムを構成し、当該操作用通信装置が、操作者の操作に応じた画像又は映像を自装置に表示させるとともに、当該画像又は映像を表示させる、当該操作用通信装置と異なる非操作用通信装置であって、
自装置により利用される共用データの少なくとも一部が、上記キャッシュ装置それぞれに予め記憶され、
上記共用データを記憶するデータサーバからの当該共用データを、自装置が属する通信装置群のキャッシュ装置から取得するように設定されており、
上記操作用通信装置が送信した、上記データサーバから共用データを取得して当該操作用通信装置に表示させるときに、自装置に、当該データサーバから当該共用データを取得して表示させることを指示するための操作コマンドを、上記配信サーバから受信する受信制御手段と、
上記受信制御手段が受信した操作コマンドに基づいて、自装置が属する通信装置群のキャッシュ装置から共用データを取得するデータ取得手段と、を備えることを特徴とする非操作用通信装置。 - 少なくとも1つの非操作用通信装置、及び、当該非操作用通信装置に接続されたキャッシュ装置をそれぞれ備える複数の通信装置群と、配信サーバと、操作用通信装置とともに通信システムを構成し、操作者の操作に応じた画像又は映像を自装置に表示させるとともに、当該画像又は映像を、自装置と異なる非操作用通信装置に表示させる操作用通信装置の制御方法であって、
上記非操作用通信装置により利用される共用データの少なくとも一部が、上記キャッシュ装置それぞれに予め記憶され、
上記非操作用通信装置それぞれは、上記共用データを記憶するデータサーバからの当該共用データを、当該非操作用通信装置それぞれが属する通信装置群のキャッシュ装置から取得するように設定されており、
上記データサーバから共用データを取得して自装置に表示させるときに、上記非操作用通信装置に、当該データサーバから当該共用データを取得して表示させることを指示するための操作コマンドを生成するコマンド生成ステップと、
上記コマンド生成ステップにて生成された操作コマンドを、上記配信サーバに、上記非操作用通信装置に対して送信させる送信制御ステップと、を含むことを特徴とする操作用通信装置の制御方法。 - 少なくとも1つの非操作用通信装置、及び、当該非操作用通信装置に接続されたキャッシュ装置をそれぞれ備える複数の通信装置群と、配信サーバと、操作用通信装置と共に通信システムを構成し、当該操作用通信装置が、操作者の操作に応じた画像又は映像を自装置に表示させるとともに、当該画像又は映像を表示させる、当該操作用通信装置と異なる非操作用通信装置の制御方法であって、
自装置により利用される共用データの少なくとも一部が、上記キャッシュ装置それぞれに予め記憶され、
上記共用データを記憶するデータサーバからの当該共用データを、自装置が属する通信装置群のキャッシュ装置から取得するように設定されており、
上記操作用通信装置が送信した、上記データサーバから共用データを取得して当該操作用通信装置に表示させるときに、自装置に、当該データサーバから当該共用データを取得して表示させることを指示するための操作コマンドを、上記配信サーバから受信する受信制御ステップと、
上記受信制御ステップにて受信された操作コマンドに基づいて、自装置が属する通信装置群のキャッシュ装置から共用データを取得するデータ取得ステップと、を含むことを特徴とする非操作用通信装置の制御方法。 - 請求項1から3の何れか1項に記載の操作用通信装置と、
請求項4に記載の非操作用通信装置と、を備えることを特徴とする通信システム。 - 請求項1から3の何れか1項に記載の操作用通信装置を動作させるための操作用通信プログラムであって、コンピュータを上記の各手段として機能させるための操作用通信プログラム。
- 請求項8に記載の操作用通信プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
- 請求項4に記載の非操作用通信装置を動作させるための非操作用通信プログラムであって、コンピュータを上記の各手段として機能させるための非操作用通信プログラム。
- 請求項10に記載の非操作用通信プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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