JP2011215018A - 非球面形状測定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】非球面形状を高精度に測定する際に、被測定物の着脱が正確な位置に作業性よく行える測定装置を提供する。
【解決手段】被測定物10を保持する被測定物保持機構Aと、測定光を照射して光干渉測定を行う干渉光学系2を有する干渉光学機構Bとは、それぞれ相対的に移動可能に設置されてなり、被測定物保持機構Aに被測定物10を先端に保持しエアスピンドルによる回転機構70で回転駆動されるサンプルステージ6と一体に回転する回転体64を設けるとともに、該回転体に形成された凹状の係合部64aに係合してその回転を規制する規制機構65を設け、被測定物の着脱時にはサンプルステージの回転を規制する。
【選択図】図2

Description

本発明は、被測定物の非球面形状を有する被測定面(被検面)に測定光を照射し、被測定面からの戻り光と参照光との干渉により得られる干渉縞に基づき被測定面の形状を測定する非球面形状測定装置に関し、とくに被測定物を保持するサンプルステージの構造に関するものである。
従来、非球面形状の被測定面に球面波を照射して被測定面からの戻り光と参照光との干渉により形成される干渉縞に基づき、被測定面の局所的な形状を特定する手法が知られているが、このような手法により被測定面全域に対応した干渉縞を得ることは難しい。
そこで、干渉計または被測定面を測定光軸方向に順次移動させることにより、被測定面の径方向の部分領域毎に対応した干渉縞が順次生じるようにし、その各干渉縞を解析して被測定面の径方向の各部分領域の形状を求め、それらを繋ぎ合わせることにより被測定面全域の形状を特定する手法が知られている(下記特許文献1参照)。
一方、干渉計または被測定面を測定光軸と垂直な面内において順次移動させ、移動毎に被測定面の各部分領域に対応した干渉縞を縞解析可能な程度に拡大して撮像し、その各干渉縞を解析して被測定面の各部分領域の形状を求め、それらを繋ぎ合わせることにより被測定面全域の形状を特定する手法も知られている(下記特許文献2参照)。
特開昭62−126305号公報 米国特許第6,956,657号明細書
近年、非球面レンズの形状が複雑化しており、例えば、1つのレンズ面(被測定面)において、レンズ面の中心軸を中心に、凹形状となっている部分(凹面部)と凸形状となっている部分(凸面部)とを併せ持つような非球面形状のものが利用されるようになっている。このような凹面部と凸面部を有する被測定面の形状を光干渉測定により測定することは困難であるとされ、これまでは、光触針を用いた三次元形状測定により形状測定が行われていた。
すなわち、一般的な光干渉測定法では、被測定面に照射された測定光が被測定面から再帰反射される(戻り光が元の光路を逆進する)領域のみで適正な干渉縞が得られるが、被測定面に照射される測定光が、測定光軸に沿って発散しながら進行する球面波か、測定光軸に沿って収束しながら進行する球面波のいずれかに固定されている上記特許文献1、2記載の手法では、被測定面からの戻り光の進行方向が凹面部と凸面部とで全く異なるため、凹面部と凸面部の両方の領域で共に適正な干渉縞を得ることができないのである。
上記のような点から、本発明の発明者らは、例えば、上記のような凹面部と凸面部を有する非球面形状の測定においても、被測定物と干渉光学系とを相対的に3軸方向に移動可能であるとともに、被測定物をその中心軸の回りに回転させつつ光干渉測定を行い、さらに順次被測定物の中心軸と干渉光学系の測定光軸とのなす角度を変更しつつ同様に被測定物をその中心軸を中心として回転させつつ光干渉測定を行うことを繰り返し、その各干渉縞を解析して被測定面の各部分領域の形状を求め、それらを繋ぎ合わせることにより被測定面全域の形状を特定する手法が有効であることを研究結果として得ている。
その際に、上記のような被測定物を保持して非球面形状の中心軸回りに回転させる被測定物保持機構において、被測定物を保持するサンプルステージは、回転機構によって回転駆動されていない状態では回転抵抗が作用しない状態とすることが精度確保の点および耐久性の点で有利となる。しかし、測定時に被測定物をセットする場合、および測定後に被測定物を取り外す場合において、サンプルステージが自由回転状態となっていると、被測定物の着脱作業が行い難いとともに、被測定物の保持位置および保持角度の精度が確保し難い問題を有している。
一方、サンプルステージに摺動抵抗を作用させてブレーキをかける停止機構を設置した際には、そのブレーキ力を作用させた停止状態においては、被測定物の着脱が行いやすくなるが、ブレーキ力を作用させる際に、軸に垂直方向に力が作用すると、軸の変形を招いて保持する被測定物の保持位置精度が低下し、測定精度の確保が困難となる問題を有している。また、被測定物の回転角度と測定した表面形状との関係を求めることからも、基準位置に被測定物をセットする必要があり、その作業性および精度の確保が容易に行えるように構成することが要望されている。
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、被測定面の非球面形状を高精度に測定する際に、被測定物の着脱が正確な位置に作業性よく行えるようにした非球面形状測定装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の非球面形状測定装置は以下のように構成されている。
すなわち、本発明に係る非球面形状測定装置は、非球面形状の被測定面を有する被測定物を保持する被測定物保持機構と、前記被測定物の被測定面に測定光を照射し該被測定面からの戻り光と参照光との干渉による干渉縞を取得する光干渉測定を行う干渉光学系を有する干渉光学機構とを備え、前記干渉縞に基づき前記被測定面の形状を測定する非球面形状測定装置であって、
前記被測定物保持機構は、前記被測定物を先端に保持して回転可能なサンプルステージおよび該サンプルステージを回転駆動するエアスピンドルによる回転機構を備え、
前記サンプルステージと一体に回転する回転体を設けるとともに、該回転体に形成された凹状の係合部に被測定物の着脱時に係合して前記回転体の回転を規制する規制機構を設けたことを特徴とする。
また、本発明における前記規制機構は、前記サンプルステージを保持する基台部に係合状態と解放状態とに移動可能に設置され、係合状態において該規制機構のストッパ部材が前記係合部に係合して前記回転体を回転規制する一方、解放状態において該規制機構のストッパ部材は前記係合部から離脱して前記回転体の回転規制を解放するように構成するのが好ましい。
また、前記規制機構の係合状態を検出するセンサを設け、係合状態検出時には前記回転機構の作動を規制するのが好ましい。
また、本発明における前記被測定物保持機構は、前記被測定物を被測定面軸を中心として回転させる被測定物回転機構と、該被測定物回転機構を搭載し前記被測定面軸と直交方向または平行方向に直線移動させる第1スライド機構とを備え、前記干渉光学機構は、前記干渉光学系を保持し該干渉光学系をその測定光軸と前記被測定面軸とのなす測定角度を変更可能に旋回させる光学系旋回機構と、該光学系旋回機構を搭載し前記第1スライド機構の移動方向と直交方向に直線移動させる第2スライド機構とを備えることが好ましい。
前記第1スライド機構および前記第2スライド機構をエアスライドで構成するのが好適である。
前記被測定物回転機構および前記光学系旋回機構をエアスピンドルで構成するのが好適である。
なお、上記「被測定面軸」とは被測定物の被測定面における非球面形状の中心軸をいうものとする。
本発明に係る非球面形状測定装置は、上述の構成を備えていることにより、以下のような作用効果を奏する。
すなわち、本発明の非球面形状測定装置においては、非球面形状の被測定面を有する被測定物を保持する被測定物保持機構と、被測定物の被測定面に測定光を照射し該被測定面からの戻り光と参照光との干渉による干渉縞を取得する光干渉測定を行う干渉光学系を有する干渉光学機構とを、それぞれ相対的に移動可能に設置してなり、上記被測定物保持機構における被測定物を先端に保持しエアスピンドルによる回転機構で回転駆動されるサンプルステージと一体に回転する回転体を設けるとともに、該回転体に形成された凹状の係合部に被測定物の着脱時に係合して回転体の回転を規制する規制機構を設けたことにより、測定時に被測定物をセットする場合および測定後に被測定物を取り外す場合に、被測定物を保持させるサンプルステージと一体に回転する回転体の回転が規制機構によって規制されることで、サンプルステージに対する被測定物の着脱作業が基準位置に容易に作業性よく行えると同時に被測定物の保持位置および保持角度の精度が容易に確保でき測定精度を向上することができる。
また、被測定物を保持して回転機構により回転駆動される被測定物保持機構におけるサンプルステージは、非駆動時にその停止位置を保持するブレーキ機構等が不要であり、このブレーキ機構から回転軸にその変形を招くブレーキ力が作用せず、被測定物の保持精度および回転精度等の測定精度を確保する点および耐久性の点で有利となる。
また、上記サンプルステージを保持する基台部に係合状態と解放状態とに移動可能に規制機構を設置し、係合状態において該規制機構のストッパ部材が係合部に係合して回転体を回転規制する一方、解放状態において該規制機構のストッパ部材は係合部から離脱して回転体の回転規制を解放するように構成すると、測定機能および測定精度を確保しつつサンプルステージに対する規制機構の設置が簡単な構造で行える。
また、上記規制機構の係合状態を検出するセンサを設け、係合状態検出時には回転機構の作動を規制するように設けると、規制機構によってサンプルステージの回転を規制している状態において回転機構を誤作動させることが防止でき、故障の発生、測定精度の低下等の不具合を招くことなく、測定機能を維持することができる。
また、保持した被測定物を被測定面軸を中心として回転させる被測定物回転機構および該被測定物回転機構を搭載し被測定面軸と直交方向または平行方向に直線移動させる第1スライド機構を備える被測定物保持機構と、被測定面に測定光を照射して光干渉測定を行う干渉光学系を保持し該干渉光学系をその測定光軸と被測定面軸とのなす測定角度を変更可能に旋回させる光学系旋回機構および該光学系旋回機構を搭載し第1スライド機構の移動方向と直交方向に直線移動させる第2スライド機構を備える干渉光学機構とを備えるように構成すると、2軸方向に設けた第1スライド機構と第2スライド機構を別途に作動させて、それぞれの移動負荷を軽減することで移動精度を確保して測定精度を高めることができるとともに、両スライド機構を別々に配置したことで一体に構成した場合に比べて構成のコンパクト化が図れ、また、一体化構造において必要とされる周辺部材の高剛性化による精度向上を不要にし、低剛性構造で十分な測定精度を確保できる。しかも、2軸方向の回転動作を被測定物回転機構と光学系旋回機構とに分離して別途に作動させて、それぞれの移動負荷を軽減することで移動精度を確保して測定精度を高めることができ、微小非球面レンズ等の形状測定を高精度に実現できる。
また、上記第1スライド機構および第2スライド機構をエアスライドで構成すると、気体を潤滑膜とすることで使用に伴う摩耗が発生せず、被測定物および干渉光学系の移動精度すなわち測定精度を長期間にわたって良好に維持することができる。
同様に、上記被測定物回転機構および光学系旋回機構をエアスピンドルで構成すると、使用に伴う摩耗が発生せず、被測定物の回転精度および測定角度の変更精度すなわち測定精度を長期間にわたって良好に維持することができる。
本発明の一実施形態に係る非球面形状測定装置の概略構成を示す斜視図である。 図1のカバーを省略した概略正面図である。 図2の定盤を省略した平面図である。 図3の一例の移動状態を示す平面図である。 図1の実施形態における光学系および制御系の構成を示す機構図である。 一例の測定動作を示す動作フロー図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図5の機構図では、図1〜図4に対して各部材の大きさや部材間の距離等を適宜変更して示してあり、詳細な形状や構造を示すものではない。
なお、規制機構65は、図1の例ではストッパ部材65aが進退移動する方式であり、図2〜図5の例ではストッパ部材65aが揺動する方式を示し、各図において同じ部材には構造が異なるものでも同じ符号を付している。
図1〜図5に示す本実施形態の非球面形状測定装置1は、被測定物10(非球面レンズ)が有する回転対称な被測定面10a(図5参照)の非球面形状を測定解析するものであり、被測定面10aに測定光を照射し該被測定面10aからの戻り光を参照光と合成して干渉光を得る干渉光学系2と、得られた干渉光により形成される干渉縞を撮像する第1撮像系3および第2撮像系4と、撮像された干渉縞を解析して被測定面10aの形状を求める測定解析系5(図5参照)と、被測定物10を保持姿勢が手動調整可能であるサンプルステージ6と、を備えてなる。
そして、上記サンプルステージ6を含み、保持姿勢が調整された被測定物10を被測定面軸Sの回りに回転させる第1エアスピンドル70(被測定物回転機構)、およびX方向(被測定面軸Sと直交する方向)に直線(スライド)移動させる第1のエアスライド7(第1スライド機構)を備えた被測定物保持機構Aが構成される。また、上記干渉光学系2、第1撮像系3および第2撮像系4を含み、これらを鉛直方向であるZ方向を中心として旋回させる第2エアスピンドル80(光学系旋回機構)、およびY方向(被測定面軸Sと平行方向)に直線(スライド)移動させる第2のエアスライド8(第2スライド機構)を備えた干渉光学機構Bが構成される。
<被測定物保持機構A>
上記サンプルステージ6は、図2、図3および図5に示すように、移動ベースとなる基台部60と、該基台部60に取り付けられた手動調整部61と、該手動調整部61に回転軸Eと被測定面軸S(図5参照)との位置調整可能に設置され、後述の第1エアスピンドル70(被測定物回転機構)を介して回転可能に保持された回転ステージ部62と、該回転ステージ部62の先端に設置された被測定物ホルダー63とを備え、該被測定物ホルダー63に被測定物10が保持される。
また、上記サンプルステージ6は、回転ステージ部62と一体に回転するフランジ板状の回転体64を備えるとともに、該回転体64に形成された凹状の係合部64aに係合して回転体64の回転を規制する規制機構65を備えている。該規制機構65はストッパ部材65aで構成され、サンプルステージ6を保持する基台部60に、係合状態と解放状態とにストッパ部材65aが進退移動可能(図1参照)に、または揺動可能(図2〜図4参照)に設置されている。さらに、規制機構65の係合状態を検出するセンサ66を設け、その検出信号は後述の解析制御装置50に入力され、該センサ66の検出動作時には、図6により後述するように、第1エアスピンドル70(被測定物回転機構)の作動を不作動状態に規制する。
具体的には、図1の例においては、規制機構65の棒状のストッパ部材65aは基台部60を貫通して軸方向に沿って進退移動するように設置されたものであり、その動作に応じて回転体64の外周部に軸方向に形成された貫通孔状の凹状係合部64aに挿入されて係合状態となり、回転体64の回転を規制する。つまり、図1に示すストッパ部材65aが前進係合位置にある規制状態では、規制機構65が回転体64に係合して、該回転体64を基台部60と一体に回転しないように規制する一方、ストッパ部材65aが後退位置に作動した解放状態では、規制機構65が回転体64から離れて、該回転体64の規制状態を解放して回転可能とする。センサ66は、ストッパ部材65aが前進位置にある場合に検出動作し、検出信号を出力する。
なお、詳細は図示してないが、上記棒状のストッパ部材65aが貫通孔状の凹状係合部64aに軸方向から挿入係合された際に、ストッパ部材65aの外周面と係合部64aの内面との間の間隙(クリアランス)は、回転体64の周方向(図で左右方向)においては、例えば0.2mm程度の小さい値に設定される。この間隙は小さいほど回転体64の位置規制が正確で規制状態での移動量(回転量)が小さく、被測定物10の装着精度が確保しやすくなるが、回転体64の停止位置精度を高める必要がある。一方、半径方向(図で上下方向)のストッパ部材65aと係合部64aの間隙については、位置精度が要求されないので、係合部64aの形状は、半径方向に延びる長円形状、または後述の外周面から溝状に形成されたU溝もしくはV溝形状などに設けることも可能である。
また、ストッパ部材65aの先端形状もしくは係合部64aの厚み方向の開口縁形状は、曲面形状、円錐形状などのテーパー形状に設けると、ストッパ部材65aの係合部64aへの挿入動作において、両者の中心位置のずれが、前記間隙を越えて大きい場合においても、挿入動作に伴うテーパー形状の摺接によって回転体64が微小回転して挿入係合が許容される点で好ましい。
また、図2〜図5の例においては、規制機構65の棒状のストッパ部材65aは基台部60の上部に起伏揺動可能に設置されたものであり、その動作に応じて回転体64の外周面に軸方向に形成されたU溝状、V溝状などの溝状の凹状係合部64aおよび基台部60の係合部60aに上側から係合状態となり、回転体64の回転を規制する。つまり、図2および図3に示すストッパ部材65aが倒伏位置にある規制状態では、規制機構65が回転体64に係合して、該回転体64を基台部60と一体に回転しないように規制する一方、図4および図5に示すストッパ部材65aが起立位置に作動した解放状態では、規制機構65が回転体64から離れて、該回転体64の規制状態を解放して回転可能とする。センサ66は、ストッパ部材65aが倒伏位置にある場合に検出動作し、検出信号を出力する。
なお、詳細は図示してないが、上記棒状のストッパ部材65aが溝状の凹状係合部64aに外周から係合された際に、ストッパ部材65aの外周面が係合部64aの中心側部分に衝突しないように、両者間に半径方向の間隙(クリアランス)が設定されている。また、ストッパ部材65aと係合部64aとの周方向の間隙は、例えば0.2mm程度の小さい値に設定され、係合状態における回転体64の許容移動量(回転量)が小さくなるようにしている。その際、溝状の係合部64aの外周側の開口形状が外側が広がるようにテーパー形状(案内形状)に設けると、係合移動するストッパ部材65aの中心位置と、溝状の係合部64aの中心位置のずれが上記間隙より大きい場合においても、前述と同様に、テーパー形状の摺接によって回転体64が微小回転して挿入係合を許容する点で好ましい。
また、上記図1の例における進退作動方式のストッパ部材65aの構成に対し、上記図2〜図5の例における回転体64および基台部60に形成された溝状の係合部64a,60aを適用するように構成してもよい。
また、図1〜図5の各図において、その規制機構65、センサ66などを基台部60に設置するためのブラケットなどの取付構造は、図示を省略しているが適宜の取付構造が採用可能である。規制機構65の移動機構(手動または自動)についても、図示を省略しているが、適宜の機構が採用可能である。
そして、上記手動調整部61は、回転ステージ部62すなわち被測定物ホルダー63の回転中心位置がその平面内でX方向およびZ方向に調整可能であるとともに、回転中心の傾きがθX方向θZ方向に調整可能であり、後述の干渉光学系2の測定光軸Lとの初期調整を行うように構成されている。その調整により、初期状態において、被測定物10の被測定面軸Sと手動調整部61の回転軸Eとが一致するように、さらに、干渉光学系2の測定光軸Lとが一致するように設定してから測定が開始される。
また、上記サンプルステージ6に保持された被測定物10は、第1エアスピンドル70(被測定物回転機構)によって測定時に回転作動されるとともに、測定角度を変更する際に第1エアスライド7(第1スライド機構)によってX方向位置が移動操作される。つまり、前記基台部60に第1エアスピンドル70が手動調整部61と同軸に取り付けられ、その回転駆動力が上記回転ステージ部62に伝達され、保持した被測定物10とともに回転ステージ部62を回転作動させるように設けられている。
さらに、上記基台部60が第1エアスライド7の摺動台73に搭載され、該摺動台73が定盤9(防振台)にX方向に敷設されたガイド74に摺動可能に載置されている。この第1エアスライド7は、静圧気体軸受けであり摺動台73に加圧エアが導入され、ガイド74との隙間に気体潤滑膜が生成されて摺動台73がガイド74から浮上し、不図示のモータの駆動によって摺動台73をガイド74に沿って移動操作可能に設けられている。ガイド74の位置は不図示のエンコーダにより検出され、解析制御装置50によってX方向位置が制御される。
また、上記第1エアスピンドル70は、図示してないが、ケース内に回転軸が気体潤滑膜を介して回転可能に保持され、その回転軸にはサーボモータが設置されて回転駆動される公知の構造であり、回転位置(回転量)はエンコーダにより検出され、解析制御装置50によって回転位置が制御される。
該第1エアスピンドル70の停止位置は、前述の規制機構65における基準位置、つまり、回転体64の停止状態において係合部64aの位置がストッパ部材65aの係合位置に一致するように、上記エンコーダの信号に基づきサーボ制御される。その際、回転体64の停止位置精度は、係合位置に移動するストッパ部材65aが該回転体64に接触しないことが理想であるが、接触してもそのストッパ部材65aから加わる力が、回転体64を回転させる方向に作用するように、前述のようにストッパ部材65aの形状もしくは係合部64aの形状がテーパ形状に構成されている。換言すれば、上記ストッパ部材65aから作用する力が、回転体64を保持している軸の変位を伴うことなく、とくに回転体64の回転軸に対して垂直方向からの力、つまり回転軸を曲げるような力が極力作用しないような規制機構65に構成されている。
<干渉光学機構B>
干渉光学系2は、図5に示すように、フィゾータイプの光学系配置をなすものであり、高可干渉性の光束を出力する光源部20と、該光源部20からの出力光のビーム径を拡大するビーム径拡大レンズ21と、後述の干渉光を図中上方に向けて反射する光束分岐光学素子22と、該光束分岐光学素子22を透過した光束をコリメートするコリメータレンズ23と、該コリメータレンズ23からの平面波の一部を参照基準平面24aにおいて再帰反射して参照光となし、その余を測定光軸Lに沿って進行する測定光として照射する平面基準板24と、これらの光学素子を収納した鏡筒25とを備えてなる。また、上記平面基準板24は、ピエゾ素子29を備えたフリンジスキャンアダプタ28に保持され、フリンジスキャン計測等を実施する際に測定光軸L方向に微動するように構成されている。
なお、図5は説明用に大きさを変更して示しており、とくに測定光として被測定面10aに照射される光束の径は被測定面10aの外径に対して非常に小さく、その照射測定範囲は部分的であり、後述のように被測定面10aは同心円状に複数の輪帯状(径の異なるリング状)に分割された測定領域に設定される。
上記第2撮像系4は、主に、被測定面10aが初期姿勢(測定光軸Lと回転軸Eとが互いに一致し、かつ被測定面軸Sが測定光軸Lと平行となる状態の姿勢)をとるときに撮像を行うものであり、上記干渉光学系2の光束分岐光学素子22により図中上方に向けて反射され、第1撮像系3に向けて干渉光を反射するための光束分岐光学素子34を透過した干渉光を集光する結像レンズ40と、エリアCCDやCMOS等からなる2次元イメージセンサ42を有してなる撮像カメラ41と、これらの光学素子を収納した鏡筒45とを備えてなり、結像レンズ40により2次元イメージセンサ42上に形成された干渉縞の画像データを取得するように構成されている。
また、上記第1撮像系3は、被測定面10aの回転時に撮像を行うものであり、上記光束分岐光学素子34により反射され図中右方に進行する干渉光を集光する結像レンズ30と、ラインCCDやCMOS等からなる1次元イメージセンサ32を有してなる撮像カメラ31と、これらの光学素子を収納した鏡筒35とを備えてなり、結像レンズ30により1次元イメージセンサ32上に形成された干渉縞の画像データを取得するように構成されている。
なお、上記干渉光学系2の鏡筒25は水平方向(測定初期状態でY方向)に配置され、該鏡筒25の上部に第2撮像系4の鏡筒45が縦方向(Z方向)に立設されるとともに、鏡筒25と平行に第1撮像系3の鏡筒35が設置され、各鏡筒25,35,45は相互に固定され、一体的に移動するようになっている。
上記干渉光学系2(第1撮像系3および第2撮像系4)は、第2エアスピンドル80(光学系旋回機構)によって測定角度の変更時に旋回作動されるとともに、測定角度を変更する際に第2エアスライド8(第2スライド機構)によってY方向位置が移動操作される。つまり、回転軸がZ方向となるように縦向きに設置された第2エアスピンドル80の上端に、前記干渉光学系2の鏡筒25が搭載されている。そして、該第2エアスピンドル80は保持部81に保持され、その回転駆動力が上記鏡筒25に伝達され、干渉光学系2(第1撮像系3および第2撮像系4)をZ軸を中心として旋回作動(θZ)させるように設けられている。
さらに、上記保持部81が第2エアスライド8の基台部82の中間位置(図3参照)に搭載されている。該基台部82の図3で上方の一端は第2エアスライド8の摺動台83に搭載され、該摺動台83は定盤9(防振台)に設置されたY方向(第1エアスライド7の移動方向に直交する方向)に敷設されたガイド84に摺動可能に載置されている。上記基台部82の図3で下方の他端はエアブッシュ86によって摺動台83が水平となるように所定の高さに保持されている。該エアブッシュ86は導入された圧縮空気によって底面が定盤9の上面に対して気体潤滑膜を介して浮上するように構成され、定盤9上を低摩擦状態で摺動する。
そして、第2エアスライド8は、上記第1エアスライド7と同様に摺動台83に加圧エアが導入され、ガイド84との隙間に気体潤滑膜が生成されて摺動台83がガイド84から浮上し、不図示のモータの駆動によって摺動台83をガイド84に沿って移動操作可能に設けられている。このガイド84の位置は不図示のエンコーダによって検出され、解析制御装置50によってY方向位置が制御される。
また、上記第2エアスピンドル80は、図示してないが、第1エアスピンドル70と同様にケース内に回転軸が気体潤滑膜を介して回転可能に保持され、その回転軸にはサーボモータが設置されて回転駆動される公知の構造であり、回転位置(回転量)はエンコーダによって検出され、解析制御装置50により回転位置が制御される。この第2エアスピンドル80は、干渉光学系2の鏡筒25を保持している部分が基台部82および摺動台83に対して昇降移動可能であり、下方に設置された昇降アクチュエータ87の駆動によって昇降移動され、その昇降位置がエンコーダによって検出され、解析制御装置50によりZ方向位置が制御される。
上記被測定物保持機構Aおよび干渉光学機構Bの動作により、上記被測定面10aは、干渉光学系2の測定光軸Lに対する相対姿勢(測定光軸Lに対する傾き角度およびX,Y,Z方向位置)を自在に変更し得るようになっている。
上記被測定物保持機構Aおよび干渉光学機構Bは、図1に示すように、定盤9上に設置され、この定盤9は支持脚91上に設置された防振台92に載置され、上部空間はカバー95によって覆われ、測定部分の急激な温度変化および湿度変化に伴う測定精度の低下を防止している。該カバー95には、前扉95aおよび上扉95bが設けられ、被測定物10の交換時等に開いて測定者による作業が行えるようにしている。
なお、前記干渉光学機構Bにおける昇降アクチュエータ87は、定盤9より下方に延びて設置されているものであり、この場合には定盤9に昇降アクチュエータ87が移動可能な長孔(不図示)が開口形成され、干渉光学系2のY方向移動を許容するように設けられている。
<測定解析系5>
上記測定解析系5は、1次元イメージセンサ32および2次元イメージセンサ42により取得された干渉縞の画像データの信号を受け、その画像データに基づき被測定面10aの形状データおよび被測定面10aの面偏芯量を演算解析するとともに、図6に基づき後述するような測定動作を制御するために、被測定物保持機構Aの第1エアスライド7、第1エアスピンドル70および上記干渉光学機構Bの第2エアスライド8、第2エアスピンドル80、昇降アクチュエータ87に駆動信号a〜f(図5参照)を出力し、その駆動を制御するもので、コンピュータ等からなる解析制御装置50と、該解析制御装置50による解析結果や画像を表示する表示装置51と、キーボードやマウス等からなる入力装置52とを備えてなる。
そして、上記被測定物10は、被測定面軸Sを中心とした回転対称な被測定面10aを有しており、該被測定面10aは、上記干渉光学系2側に凹となる凹面部と、凸となる凸面部と、凹面部と凸面部との境界部分に位置する軸外停留点部とを有し、その形状に応じて、被測定面10aの設計データに基づき、該被測定面10a上に、該被測定面10aを径方向に輪帯状(径の異なる同心円リング状)に分割してなる複数の測定領域を設定するものである。
上記被測定面10aが初期姿勢をとるときに第2撮像系4の2次元イメージセンサ42により撮像された干渉縞画像に基づき、測定光軸Lと被測定面軸Sとが一致するように手動調整部61を手動調整するものである。
また、解析制御装置50は、測定光軸Lの被測定面10aとの交点位置が、設定された複数の測定領域上に順次移動するように、かつ移動毎に測定光軸Lが交点位置における被測定面10aの接平面と垂直に交わるように、被測定面10aに対する測定光軸Lの相対姿勢を、移動部分が相互に干渉することなく第1エアスライド7、第2エアスライド8、第2エアスピンドル80、昇降アクチュエータ87の駆動を制御する。さらに、上記第1エアスピンドル70の作動により、被測定面10aを回転させつつ第1撮像系3の1次元イメージセンサ32により撮像された各測定領域別干渉縞と、該各干渉縞が撮像されたときの被測定面10aの姿勢および回転角度の各データとに基づき、上記複数の測定領域の各々に対応した各形状情報を求めるとともに、各形状情報を繋ぎ合わせることにより分割した複数の測定領域を互いに合成して被測定面全域の形状情報を求めるものである。
次に、本実施形態における非球面形状測定装置1の測定手順について図6に基づいて説明する。
まず、電源がオンとされてから、被測定物10をセットするために初期移動操作を行う。ステップS1で左側の第1エアスライド7を動作させて、サンプルステージ6を手前側に測定者(オペレータ)の近傍に、被測定物10のセット作業が行いやすいように摺動台73を移動させるのに続いて、第2エアスライド8を動作させて、干渉光学系2を右側にサンプルステージ6から離れる方向に摺動台83を移動させ、被測定物10をセットする作業に干渉しないように作業スペースを広げる(ステップS2)。
その後、カバー95の前扉95aおよび上扉95bを開き、測定者が手作業によって被測定物10を、回転ステージ部62の先端部の被測定物ホルダー63にセットする。
具体的には、測定者が停止しているサンプルステージ6に対し、規制機構65のストッパ部材65aを係合位置に移動操作し(図1では前進移動、図2〜図5では倒伏移動)、その回転体64の係合部64aにストッパ部材65aを係合させて該回転体64の回転を不動状態に規制する。そして、被測定物10(非球面形状を有するレンズ等)を保管位置より取り出し、サンプルステージ6の先端における被測定物ホルダー63に運び、被測定物10を所定姿勢に保持させる(ステップS3)。その後、規制機構65のストッパ部材65aを解放位置に移動操作し(図1では後退移動、図2〜図5では起立移動)、回転体64の回転規制を解除し、回転可能とする。この規制機構65の操作は後述のステップS13の被測定物10の脱着時においても同様である。
そして、上記カバー95の前扉95aおよび上扉95bを閉じ、カバー95の内部の雰囲気(温度および湿度)が安定するまでの所定時間が経過するのを待ってから、測定を開始する。
次に測定準備を行うものであり、ステップS4で第1エアスライド7および第2エアスライド8を動作させて、干渉光学系2と被測定物10の被測定面10aとを正対位置、つまり被測定面軸Sと測定光軸Lとが一致する正対位置に移動させる。つまり、第1エアスライド7の摺動台73を後退動作させて測定初期位置に移動させる一方、第2エアスライド8は摺動台83を前進移動させて干渉光学系2の照射先端部を被測定物10に接近させるとともに、被測定面軸S(回転軸E)と干渉光学系2の測定光軸Lとが一直線上に一致する測定初期状態に移動させる。
なお、非球面形状測定装置1の初期設定(設置調整)において、回転ステージ部62の中心位置と被測定物ホルダー63の保持中心位置、つまり被測定物10の被測定面軸Sが一致するように、手動調整部61の手動調整により、第1エアスピンドル70の回転軸Eに対し、回転ステージ部62の中心位置(X位置およびZ位置)、角度(θX,θZ)等を設定しておく。その際、後述の光干渉測定により被測定物ホルダー63に保持した被測定物10の中心部の干渉光を撮像した2次元イメージセンサ42の画像データ(干渉縞)を用いて被測定面軸Sを求め、上記位置調整を行うことが可能である。
さらに、ステップS5において第2エアスピンドル80の回転駆動を行い、干渉光学系2の測定角度(被測定面軸Sと測定光軸Lとのなす角度)を設定角度に調整する。その際、測定角度が0度で正対位置(一直線上)の場合には、この動作は不要である。
次に、第1エアスピンドル70の駆動を開始して、被測定物10の回転を開始し、測定可能にする(ステップS6)とともに、光干渉測定を行う(ステップS7)。その際、上記規制機構65の作動状態を検出するセンサ66の検出に応じて、規制機構65のストッパ部材65aが回転体64の係合部64aに係合して、該回転体64の回転が規制されている状態では、センサ66の係合状態検出信号に基づき第1エアスピンドル70が作動しないように、不作動制御が行われる。そして、規制機構65の係合状態が解除され、センサ66からの係合状態検出信号がオフとなった場合に、第1エアスピンドル70の作動が許容され、上記ステップS6における第1エアスピンドル70の駆動を開始するものである。
ステップS7の光干渉測定は、光源部20からの測定光を平面基準板24を透過させて被測定面10aに照射し、反射された戻り光と、平面基準板24の参照基準平面24aからの参照光との干渉により形成される干渉光の画像データつまり干渉縞(反射面の形状情報を担持している)を、1次元イメージセンサ32および2次元イメージセンサ42を用いて撮像し、その画像データを画像処理および形状解析により測定データを算出し、表示装置51に表示し、データ保存する。なお、フリンジスキャン計測を行う場合は、フリンジスキャンアダプタ28を用いて、平面基準板24の測定光軸L方向の位置を適宜変更し、変更毎に測定を行う。
この所定の測定角度での光干渉測定が完了すると、ステップS8で第1エアスピンドル70による被測定物10の回転を停止する一方、次の測定のために、ステップS9で第1エアスライド7の摺動台73を移動させて、次の測定角度に応じたX方向位置に被測定物10を移動させる。また、同時に第2エアスピンドル80を作動させて、干渉光学系2の測定光軸Lを所定角度に旋回させる(ステップS10)とともに、第2エアスライド8の摺動台83を移動させて干渉光学系2のY方向位置を変更する。
たとえば、図3の正対位置から図4の直交位置まで測定角度を変更する場合には、第2エアスピンドル80の旋回動作に応じて、干渉光学系2の照射先端部がX方向は手前側(前進側)に、Y方向は右側(後退側)に移動することに伴い、第1エアスライド7は被測定物10をX方向に前進移動させる一方、第2エアスライド8は干渉光学系2を前進移動させることで、被測定物10と干渉光学系2とが所定の距離および角度の相対姿勢となるように調整する。
上記のように測定角度を変更した後、ステップS6に戻って第1エアスピンドル70の回転動作を開始して被測定物10を被測定面軸Sの回りに回転させつつ、変更された測定角度における光干渉測定をステップS7で同様に行う。
これらの測定動作を1つの被測定物10で測定が必要な角度分の回数だけ順次繰り返した後、つまり、被測定物10の非球面形状に対応して設定された所定角度毎における測定が終了した際には、ステップS12に移行して被測定物10を初期位置に戻すものであり、第1エアスライド7および第2エアスライド8を作動して、上記ステップS3の被測定物10をセットしたときと同じ位置に移動させ、ステップS13で測定後の被測定物10を被測定物ホルダー63から取り外して、次の未測定の被測定物10をセットした後、上記ステップS4に戻り、以下、上記と同様に新たにセットした被測定物10に対応した測定角度の設定を行う。
上記測定動作を被測定物10の数だけ繰り返し、すべての測定が終了した際には、ステップS13で最終の被測定物10を被測定物ホルダー63から取り外し、電源をオフにして停止するものである。
上記のように順次測定角度を変更して光干渉測定された画像データは、それぞれが担持している輪帯状領域形状情報を解析制御装置50において解析処理し、被測定面10a全域の形状情報を求める。
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、種々に態様を変更することが可能である。
例えば、上述の実施形態では、規制機構65のストッパ部材65aの係合状態と解放状態の作動は手動操作によって行うようにしているが、アクチュエータを設置して自動操作で行うように構成してもよい。
また、上述の実施形態では、規制機構65のストッパ部材65aの形態は、棒状構造の場合について説明したが、適宜設計変更可能である。一例では、図2〜図5の倒伏揺動する場合のストッパ部材65aとして、このストッパ部材65aに突起を設け、該突起が回転体64の外周面に形成された穴状の凹状係合部に挿入されて係合するように構成することも可能である。
また、ストッパ部材65aの作動状態を検出するセンサ66としても、ストッパ部材65aの形態に対応して、接触センサ、光学センサ等の公知の各種センサが使用可能である。
また、上述の実施形態では、第1エアスライド7をX方向に設置し、第2エアスライド8をY方向に設置しているが、逆に第1エアスライド7をY方向に設置し、第2エアスライド8をX方向に設置するようにしてもよい。
また、上述の実施形態では、昇降アクチュエータ87を干渉光学機構Bに設置しているが、被測定物保持機構Aとの少なくとも一方に備えているように構成すればよい。
また、上述の実施形態では、被測定面10aが凹面部および凸面部を有する形状のものとされているが、このような形状の被測定面に測定対象が限定されるものではない。本発明の非球面形状測定装置は、回転対称な種々の非球面形状の被測定面の測定に用いることが可能である。
1 非球面形状測定装置
2 干渉光学系
3 第1撮像系
4 第2撮像系
5 測定解析系
6 サンプルステージ
7 第1エアスライド(第1スライド機構)
8 第2エアスライド(第2スライド機構)
9 定盤
10 被測定物
10a 被測定面
20 光源部
21 ビーム径拡大レンズ
22 光束分岐光学素子
23 コリメータレンズ
24 平面基準板
24a 参照基準平面
25 鏡筒
28 フリンジスキャンアダプタ
29 ピエゾ素子
30 結像レンズ
31 撮像カメラ
32 1次元イメージセンサ
34 光束分岐光学素子
35 鏡筒
40 結像レンズ
41 撮像カメラ
42 2次元イメージセンサ
45 鏡筒
50 解析制御装置
51 表示装置
52 入力装置
60 基台部
60a 係合部
61 手動調整部
62 回転ステージ部
63 被測定物ホルダー
64 回転体
64a 係合部
65 規制機構
65a ストッパ部材
66 センサ
70 第1エアスピンドル(被測定物回転機構)
73 摺動台
74 ガイド
80 第2エアスピンドル(光学系旋回機構)
81 保持部
82 基台部
83 摺動台
84 ガイド
86 エアブッシュ
87 昇降アクチュエータ(昇降機構)
91 支持脚
92 防振台
95 カバー
95a 前扉
95b 上扉
A 被測定物保持機構
B 干渉光学機構
E 回転軸
L 測定光軸
S 被測定面軸

Claims (6)

  1. 非球面形状の被測定面を有する被測定物を保持する被測定物保持機構と、前記被測定物の被測定面に測定光を照射し該被測定面からの戻り光と参照光との干渉による干渉縞を取得する光干渉測定を行う干渉光学系を有する干渉光学機構とを備え、前記干渉縞に基づき前記被測定面の形状を測定する非球面形状測定装置であって、
    前記被測定物保持機構は、前記被測定物を先端に保持して回転可能なサンプルステージおよび該サンプルステージを回転駆動するエアスピンドルによる回転機構を備え、
    前記サンプルステージと一体に回転する回転体を設けるとともに、該回転体に形成された凹状の係合部に被測定物の着脱時に係合して前記回転体の回転を規制する規制機構を設けたことを特徴とする非球面形状測定装置。
  2. 前記規制機構は、前記サンプルステージを保持する基台部に係合状態と解放状態とに移動可能に設置され、係合状態において該規制機構のストッパ部材が前記係合部に係合して前記回転体を回転規制する一方、解放状態において該規制機構のストッパ部材は前記係合部から離脱して前記回転体の回転規制を解放することを特徴とする請求項1記載の非球面形状測定装置。
  3. 前記規制機構の係合状態を検出するセンサを設け、係合状態検出時には前記回転機構の作動を規制することを特徴とする請求項1または2記載の非球面形状測定装置。
  4. 前記被測定物保持機構は、前記被測定物を被測定面軸を中心として回転させる被測定物回転機構と、該被測定物回転機構を搭載し前記被測定面軸と直交方向または平行方向に直線移動させる第1スライド機構とを備え、
    前記干渉光学機構は、前記干渉光学系を保持し該干渉光学系をその測定光軸と前記被測定面軸とのなす測定角度を変更可能に旋回させる光学系旋回機構と、該光学系旋回機構を搭載し前記第1スライド機構の移動方向と直交方向に直線移動させる第2スライド機構とを備えることを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか1項記載の非球面形状測定装置。
  5. 前記第1スライド機構および前記第2スライド機構をエアスライドで構成してなることを特徴とする請求項4記載の非球面形状測定装置。
  6. 前記被測定物回転機構および前記光学系旋回機構をエアスピンドルで構成してなることを特徴とする請求項4記載の非球面形状測定装置。
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