JP2011213968A - ビーズ発泡用ポリ乳酸系樹脂組成物、ポリ乳酸系含浸樹脂粒子及び発泡粒子 - Google Patents
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Abstract
【課題】耐熱性に優れ、各種の用途に好適に使用することができるビーズ発泡成形体を得ることができる結晶性に優れたポリ乳酸系樹脂組成物、該樹脂組成物からなるポリ乳酸系含浸樹脂粒子及び発泡粒子を提供する。
【解決手段】D体含有量が1.0モル%以下であるか、または99.0モル%以上であるポリ乳酸樹脂を主成分とし、ノルマルアルカンを50〜90質量%含有する非極性ワックスを0.1〜15質量%含有するビーズ発泡用ポリ乳酸系樹脂組成物。
【選択図】なし
【解決手段】D体含有量が1.0モル%以下であるか、または99.0モル%以上であるポリ乳酸樹脂を主成分とし、ノルマルアルカンを50〜90質量%含有する非極性ワックスを0.1〜15質量%含有するビーズ発泡用ポリ乳酸系樹脂組成物。
【選択図】なし
Description
本発明はビーズ発泡用のポリ乳酸系樹脂組成物、該樹脂組成物に発泡剤を含浸して得られるポリ乳酸系含浸樹脂粒子及び該含浸樹脂粒子を発泡して得られるものである発泡粒子に関するものである。
近年、環境負荷低減の観点から、生分解性や植物由来という特長を有する脂肪族ポリエステルが注目されている。脂肪族ポリエステルの中でもポリ乳酸は機械的特性が優れていることに加え、デンプンやトウモロコシを原料としており大量生産可能であるため、コストが低く特に注目されている。さらに、発泡剤により発泡させたポリ乳酸系樹脂発泡体は、その軽量性、緩衝性、消音性、断熱性などを活かして、従来の石油原料由来の発泡成形体と同様に緩衝材、包装材、消音材、建材などに使用できる。
ポリ乳酸は、結晶化を充分進行させることにより耐熱性が向上し、広い用途に適用可能となるが、ポリ乳酸単独ではその結晶化は極めて遅いものである。そこで、通常、結晶化速度を向上させることを目的として、ポリ乳酸に各種結晶核剤の添加や、ポリ乳酸の架橋処理がなされてきた。
すなわち、上記ポリ乳酸の結晶化を促進するために結晶核剤を添加する手法として、特許文献1には特定分子構造のカルボン酸アミドまたはエステルを添加することが、また特許文献2にはトリシクロヘキシルトリメシン酸アミドを添加することが、さらに特許文献3にはエチレンビス−12−ヒドロキシステアリン酸アミドを添加することが開示されている。
また、ポリ乳酸の結晶化を促進するための手法として、我々は特許文献4に、メタアクリル酸エステル化合物を配合すること、また、特許文献5には、イソシアネート化合物を配合することをそれぞれ開示してきた。さらに、ビーズ発泡に適したポリ乳酸系樹脂組成物及び発泡体を作製する方法として、我々は特許文献6にワックスを添加して結晶化速度をコントロールしながら発泡させる方法をそれぞれ開示してきた。
さらに、特許文献7では、通常1〜2%は含まれるD体含有量を0.6%以下に抑えたポリ乳酸樹脂を用い、結晶核剤と併用することにより飛躍的な結晶化速度の増大が図られることが開示されている。しかしながら、特許文献7に記載の発明は、ポリ乳酸樹脂を射出成形により成形体とすることを主に考慮したものであり、その他の成形法や発泡体を得る方法については記載されていない。発泡体を製造する際には、一旦、非晶性一次成形体を作製後、二次成形において成形しながら結晶化させるという複雑な成形法をとる。すなわち、射出成形プロセスでは温度を降下させるときに結晶化させる降温時結晶であるのに対し、発泡体成形プロセスでは、非晶性一次成形体を温度を上げながら、昇温時に結晶化させる昇温時結晶であり、両者は全く異なるプロセスを採るものである。
したがって、特許文献7記載の樹脂組成物を発泡体成形プロセスに用いると、必ずしも良好な成形体を得ることができなかった。
したがって、特許文献7記載の樹脂組成物を発泡体成形プロセスに用いると、必ずしも良好な成形体を得ることができなかった。
本発明は、上記の問題点を解決するものであり、耐熱性に優れたビーズ発泡成形体を得ることができる結晶性に優れたポリ乳酸系樹脂組成物、該樹脂組成物からなるポリ乳酸系含浸樹脂粒子及び発泡粒子を提供することを目的とするものである。
本発明者は、上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、D体含有量が低いかもしくは高いポリ乳酸樹脂を用い、これに特定の非極性ワックスを配合したポリ乳酸系樹脂組成物とすること、さらには該ポリ乳酸系樹脂組成物に発泡剤を含浸させたポリ乳酸系含浸樹脂粒子とすることにより前記課題を解決できることを見出し、本発明に到達した。
すなわち本発明の要旨は、次のとおりである。
(1)D体含有量が1.0モル%以下であるか、または99.0モル%以上であるポリ乳酸樹脂を主成分とし、ノルマルアルカンを50〜90質量%含有する非極性ワックスを0.1〜15質量%含有することを特徴とするビーズ発泡用ポリ乳酸系樹脂組成物。
(2)(1)に記載のビーズ発泡用ポリ乳酸系樹脂組成物に発泡剤を含浸して得られるものであることを特徴とするポリ乳酸系含浸樹脂粒子。
(3)(2)に記載のポリ乳酸系含浸樹脂粒子を発泡して得られるものであることを特徴とする発泡粒子。
(1)D体含有量が1.0モル%以下であるか、または99.0モル%以上であるポリ乳酸樹脂を主成分とし、ノルマルアルカンを50〜90質量%含有する非極性ワックスを0.1〜15質量%含有することを特徴とするビーズ発泡用ポリ乳酸系樹脂組成物。
(2)(1)に記載のビーズ発泡用ポリ乳酸系樹脂組成物に発泡剤を含浸して得られるものであることを特徴とするポリ乳酸系含浸樹脂粒子。
(3)(2)に記載のポリ乳酸系含浸樹脂粒子を発泡して得られるものであることを特徴とする発泡粒子。
本発明のポリ乳酸系樹脂組成物は、D体含有量が特定の範囲を満足するポリ乳酸樹脂を主成分とするため、結晶性に優れ、耐熱性に優れた発泡粒子や発泡成形体を生産性よく得ることが可能となる。また、ノルマルアルカンを特定量含有する非極性ワックスを含有するものであるため、主成分となるポリ乳酸樹脂が無架橋であっても、発泡性に優れ、高発泡倍率で発泡粒子や発泡成形体を得ることが可能となる。このように、本発明のポリ乳酸系樹脂組成物は、低環境負荷材料であるポリ乳酸樹脂の使用範囲を大きく広げることができ、産業上の利用価値はきわめて高い。
そして、本発明のポリ乳酸系樹脂組成物からなるポリ乳酸系含浸樹脂粒子や発泡粒子は、結晶化速度が速く、発泡倍率が高く、ビーズ発泡法により、耐熱性に優れた発泡成形体を得ることができる。これらの発泡成形体は、食品容器や生活用品、産業資材等の各種の用途に用いることが可能となる。
そして、本発明のポリ乳酸系樹脂組成物からなるポリ乳酸系含浸樹脂粒子や発泡粒子は、結晶化速度が速く、発泡倍率が高く、ビーズ発泡法により、耐熱性に優れた発泡成形体を得ることができる。これらの発泡成形体は、食品容器や生活用品、産業資材等の各種の用途に用いることが可能となる。
以下、本発明を詳細に説明する。
本明細書で使用する語句について説明する。本発明のビーズ発泡用ポリ乳酸系樹脂組成物(以下、単にポリ乳酸系樹脂組成物と略することがある)は、ビーズ発泡法による発泡成形体製造に供するために、粒子状に加工するものである。これを「ビーズ状粒子」と呼ぶこととする。次いでビーズ状粒子に発泡剤を含浸させると、「含浸樹脂粒子」が得られる。含浸樹脂粒子を熱処理して発泡させると「発泡粒子」が得られる。発泡粒子を金型内にてさらに加熱成形すると「発泡成形体」が得られる。また、発泡粒子製造の工程を経ずに含浸樹脂粒子から1段階で発泡成形体を得ることも可能である。
本明細書で使用する語句について説明する。本発明のビーズ発泡用ポリ乳酸系樹脂組成物(以下、単にポリ乳酸系樹脂組成物と略することがある)は、ビーズ発泡法による発泡成形体製造に供するために、粒子状に加工するものである。これを「ビーズ状粒子」と呼ぶこととする。次いでビーズ状粒子に発泡剤を含浸させると、「含浸樹脂粒子」が得られる。含浸樹脂粒子を熱処理して発泡させると「発泡粒子」が得られる。発泡粒子を金型内にてさらに加熱成形すると「発泡成形体」が得られる。また、発泡粒子製造の工程を経ずに含浸樹脂粒子から1段階で発泡成形体を得ることも可能である。
本発明のポリ乳酸系樹脂組成物の主成分はポリ乳酸樹脂である。本発明におけるポリ乳酸樹脂は、D体含有量が1.0モル%以下であるか、または、D体含有量が99.0モル%以上であることが必要である。D体含有量がこの範囲外であるポリ乳酸樹脂であると、得られる発泡粒子や発泡成形体等は、結晶化度が低くなり、耐熱性に劣るものとなる。中でも、D体含有量は0.1〜0.6モル%であるか、または、99.4〜99.9モル%であることが好ましい。
なお、D体含有量が0.1モル%未満であったり、99.9モル%を超えるポリ乳酸樹脂の場合、結晶化速度が非常に速くなるため、得られる発泡粒子や発泡成形体は発泡倍率が低くなる懸念がある。しかしながら、発泡粒子や発泡成形体の発泡倍率が低くてもよい場合は特に限定されるものではない。
なお、D体含有量が0.1モル%未満であったり、99.9モル%を超えるポリ乳酸樹脂の場合、結晶化速度が非常に速くなるため、得られる発泡粒子や発泡成形体は発泡倍率が低くなる懸念がある。しかしながら、発泡粒子や発泡成形体の発泡倍率が低くてもよい場合は特に限定されるものではない。
本発明において、ポリ乳酸樹脂のD体含有量とは、ポリ乳酸樹脂を構成する総乳酸単位のうち、D乳酸単位が占める割合(モル%)である。したがって、例えば、D体含有量が1.0モル%のポリ乳酸樹脂の場合、このポリ乳酸樹脂は、D乳酸単位が占める割合が1.0モル%であり、L乳酸単位が占める割合が99.0モル%である。
本発明においては、ポリ乳酸樹脂のD体含有量は、実施例にて後述するように、ポリ乳酸樹脂を分解して得られるL乳酸とD乳酸を全てメチルエステル化し、L乳酸のメチルエステルとD乳酸のメチルエステルとをガスクロマトグラフィー分析機で分析する方法により算出するものである。
本発明のポリ乳酸系樹脂組成物は、発泡性を向上させるために、非極性ワックスを含有するものである。非極性ワックスは、石油ワックス、動植物ワックス、合成ワックス、変性ワックスのいずれでも良いが、ワックスの成分中にノルマルアルカンを50〜90質量%含有することが必要である。ノルマルアルカンの含有量がこの範囲内の非極性ワックスを含有することにより、主成分となるポリ乳酸樹脂が架橋されていないものであっても発泡性に優れ、高発泡倍率で発泡粒子や発泡成形体を得ることが可能となる。ノルマルアルカンの含有量がこの範囲外であると、ポリ乳酸系樹脂組成物の発泡性を向上させる効果が生まれないばかりか、発泡性が著しく低下することもある。
上記の条件を満たすワックスとしては、例えばマイクロクリスタリンワックスが挙げられる。パラフィンワックスまたはマイクロクリスタリンワックスに樹脂成分を添加したワックスや、パラフィンワックスまたはマイクロクリスタリンワックスの一部を変性して官能基を導入したワックスなども挙げられる。添加する樹脂成分としては、エチレン・酢酸ビニル共重合樹脂などを挙げることができる。逆に上記の条件を満たさないワックスとしては、例えばパラフィンワックスが挙げられる。マイクロクリスタリンワックスの中でも、分岐鎖や脂環鎖の多いものは上記の条件を満たさないワックスとなる。
ワックス中のノルマルアルカンの含有量は、ワックスを重クロロホルムなどの有機溶媒に溶解させ、1H NMRおよび/または13C NMRの測定を行うことで、調べることができる。
本発明のポリ乳酸系樹脂組成物における非極性ワックスの含有量は、0.1〜15質量%であることが必要で、好ましくは0.5〜10質量%である。ポリ乳酸樹脂と非極性ワックスは非相溶性のため、15質量%を超える量の非極性ワックスを均一に配合させることは難しく、また非極性ワックスの配合量が15質量%を超えると物性低下などが生じる。反対に非極性ワックスの配合量が0.1質量%未満であると、発泡性を向上させる効果が得られない。
なお、一部の非極性ワックスは、ポリ乳酸樹脂の結晶化速度の増加を過剰に促進するため、主成分とするポリ乳酸樹脂が結晶性を有する場合は、結晶促進効果の低いワックスを用いることが好ましい。
したがって、ポリ乳酸樹脂にワックスを配合して得られる本発明のポリ乳酸系樹脂組成物の結晶化温度(Tc)は、下記の範囲内に入ることが好ましい。
Tca−5℃≦Tc≦Tca+5℃
ただし、Tc :ポリ乳酸系樹脂組成物の結晶化温度、Tca:ポリ乳酸樹脂の結晶化温度である。
Tca−5℃≦Tc≦Tca+5℃
ただし、Tc :ポリ乳酸系樹脂組成物の結晶化温度、Tca:ポリ乳酸樹脂の結晶化温度である。
ポリ乳酸系樹脂組成物の結晶化温度Tcが上記の範囲よりも低くなると、ポリ乳酸系樹脂組成物の結晶化速度が過剰に高くなることとなり、熱処理により含浸樹脂粒子を発泡させる工程において結晶化が進行しやすくなるため、発泡性が著しく低下してしまう問題が発生する。Tcが上記の範囲よりも高くなると、結晶化速度が過剰に低くなることとなり、結晶化した発泡成形体を得ることが困難となるため、耐熱性の劣った発泡成形体しか得られなくなる問題がある。
ポリ乳酸系樹脂組成物の結晶化温度Tcとポリ乳酸樹脂の結晶化温度Tcaは、示差走査熱量計(DSC)を用いて計測される。すなわち、ポリ乳酸系樹脂組成物またはポリ乳酸樹脂を任意の速度で融点以上に昇温し、十分溶融させた後、さらに任意の速度で−55℃に降温し、該温度に十分保持した後、+5℃/分の速度で融点以上に昇温する。2回目の昇温のときの、結晶化による発熱ピークトップの温度を、ポリ乳酸系樹脂組成物の結晶化温度Tcまたはポリ乳酸樹脂の結晶化温度Tcaとする。
また、本発明のポリ乳酸系樹脂組成物の190℃、荷重21.2Nにおけるメルトフローレート(JIS K−7210(試験条件4)による値)は、0.1〜30g/10分であることが好ましく、0.2〜25g/10分であることがより好ましく、0.5〜20g/10分であることがさらに好ましい。メルトフローレートが30g/10分を超える場合は、溶融粘度が低すぎて発泡粒子や発泡成形体を得る際に、うまく発泡しなかったり、破泡したり、得られる発泡成形体の機械的特性や耐熱性が劣る場合がある。一方、メルトフローレートが0.1g/10分未満の場合は、ビーズ状粒子を製造する際、押出機で押出すことが困難(負荷が高く)になり、操業性が低下したりコストが高くなり好ましくない。
ポリ乳酸系樹脂組成物のメルトフローレートを所定の範囲に調節する方法として、メルトフローレートが大きすぎる場合は、少量の鎖長延長剤、例えば、ジイソシアネート化合物、ビスオキサゾリン化合物、エポキシ化合物、酸無水物等を用いて樹脂の分子量を増大させる方法が挙げられる。一方、メルトフローレートが小さすぎる場合はメルトフローレートの大きなポリエステル樹脂や低分子量化合物と混合する方法が挙げられる。
さらに、本発明のポリ乳酸系樹脂組成物においては、発泡粒子や発泡成形体を得る際に、気泡の大きさや発泡倍率を制御する目的で、発泡核剤を含有することが好ましい。
さらには、樹脂組成物の耐久性を向上させるために反応性化合物を含有することが好ましい。
さらには、樹脂組成物の耐久性を向上させるために反応性化合物を含有することが好ましい。
発泡核剤としては、タルク、カオリン、クレー等の一般的に使用される無機系の発泡核剤を用いることができるが、本発明においては、ポリテトラフルオロエチレンを主成分とする発泡核剤を用いることが好ましい。また、これらの発泡核剤は2種以上を併用してもよい。
ポリテトラフルオロエチレンを主成分とする発泡核剤は、微細な気泡を多数生じることができ、発泡倍率の高い、外観の優れた発泡成形体を得ることが可能となるものである。また、ポリテトラフルオロエチレンを主成分とする発泡核剤は結晶化速度にほとんど影響を及ぼさない。
ポリテトラフルオロエチレンを主成分とする発泡核剤の具体例としては、ポリテトラフルオロエチレンや、アクリル系樹脂で変性されたポリテトラフルオロエチレンが挙げられる。ポリテトラフルオロエチレンの形状は微粉末が好ましく、0.01〜100μmの粒径であることが好ましい。アクリル系樹脂で変性されたポリテトラフルオロエチレンの形状は、フィブリル状が好ましい。
ポリテトラフルオロエチレンを主成分とする発泡核剤の具体例としては、ポリテトラフルオロエチレンや、アクリル系樹脂で変性されたポリテトラフルオロエチレンが挙げられる。ポリテトラフルオロエチレンの形状は微粉末が好ましく、0.01〜100μmの粒径であることが好ましい。アクリル系樹脂で変性されたポリテトラフルオロエチレンの形状は、フィブリル状が好ましい。
なお、タルク等の無機系の発泡核剤を用いると、結晶化速度を増大することが可能となる。そして、このような無機系の発泡核剤としては、中でも平均粒径が5ミクロン以下のものを用いることが好ましい。
本発明のポリ乳酸樹脂組成物中の上記したような発泡核剤の含有量は、0.01〜10質量%とすることが好ましく、中でも0.1〜5質量%が好ましく、特に好ましくは0.2〜3質量%である。0.01質量%未満であると、得られる発泡成形体は発泡核剤を添加した効果が現れずに気泡が粗大となり、発泡が不十分となる。一方、10質量%を超えると、得られる発泡成形体は発泡が過剰となり、破泡が生じやすくなり、外観が損なわれる。
さらに、反応性化合物としては、カルボジイミド化合物、エポキシ化合物、オキサゾリン化合物が好ましく、中でもカルボジイミド化合物を用いることが好ましい。カルボジイミド化合物を用いることにより、ポリ乳酸系樹脂組成物の耐加水分解性が向上し、得られる発泡成形体は耐久性に優れたものとなる。また、これらの化合物は2種以上を併用してもよい。
カルボジイミド化合物としては、種々のものを用いることができ、分子中に1個以上のカルボジイミド基を持つものであれば特に限定されず、例えば、脂肪族モノカルボジイミド、脂肪族ポリカルボジイミド、脂環族モノカルボジイミド、脂環族ポリカルボジイミド、芳香族モノカルボジイミド、あるいは、芳香族ポリカルボジイミドなど、この範囲の全てのものを用いることができる。さらに、分子内に各種複素環、あるいは、各種官能基を持つものであっても構わない。
カルボジイミド化合物としては、イソシアネート基を分子内に有するカルボジイミド化合物、およびイソシアネート基を分子内に有していないカルボジイミド化合物のどちらも区別無く用いることができる。
カルボジイミド化合物のカルボジイミド骨格としては、N,N′−ジ−o−トリイルカルボジイミド、N,N′−ジオクチルデシルカルボジイミド、N,N′−ジ−2,6−ジメチルフェニルカルボジイミド、N−トリイル−N′−シクロヘキシルカルボジイミド、N−トリイル−N′−フェニルカルボジイミド、N,N′−ジ−p−ニトロフェニルカルボジイミド、N,N′−ジ−p−ヒドロキシフェニルカルボジイミド、N,N′−ジ−シクロヘキシルカルボジイミド、N,N′−ジ−p−トリイルカルボジイミド、p−フェニレン−ビス−ジ−o−トリイルカルボジイミド、4,4′−ジシクロヘキシルメタンカルボジイミド、テトラメチルキシリレンカルボジイミド、N,N−ジメチルフェニルカルボジイミド、N,N′−ジ−2,6−ジイソプロピルフェニルカルボジイミドなど、多くのカルボジイミド骨格が挙げられる。
カルボジイミド化合物の具体例としては、多くのものが挙げられるが、例えば、前記分類の脂環族モノカルボジイミドとしては、ジシクロヘキシルカルボジイミドなどが挙げられ、また、前記分類の脂環族ポリカルボジイミドとしては、4,4′−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネートに由来するポリカルボジイミドなどが挙げられ、また、前記分類の芳香族モノカルボジイミドとしては、N,N′−ジフェニルカルボジイミド、N,N′−ジ−2,6−ジイソプロピルフェニルカルボジイミドなどが挙げられ、また、前記分類の芳香族ポリカルボジイミドとしては、フェニレン−p−ジイソシアネートに由来するポリカルボジイミド、1,3,5−トリイソプロピル−フェニレン−2,4−ジイソシアネートに由来するポリカルボジイミドなどが挙げられる。
なお、ポリカルボジイミドにおいては、その分子の両端あるいは分子中の任意の部位が、イソシアネート基等の官能基を有する、あるいは、分子鎖が分岐しているなど他の部位と異なる分子構造となっていても構わない。
なお、ポリカルボジイミドにおいては、その分子の両端あるいは分子中の任意の部位が、イソシアネート基等の官能基を有する、あるいは、分子鎖が分岐しているなど他の部位と異なる分子構造となっていても構わない。
本発明のポリ乳酸系樹脂組成物中の上記のような反応性化合物の含有量は、0.1〜20質量%であることが好ましく、中でも0.2〜15質量%であることが好ましい。反応性化合物の含有量が0.1質量%未満であると、配合することによる上記したような耐久性の向上効果が乏しくなる。一方、含有量が20質量%を超えると、耐熱性が低下し、経済的に不利であるだけでなく、色調が大きく損なわれる場合もある。
さらに、本発明のポリ乳酸系樹脂組成物には、その特性を大きく損なわない限りにおいて、顔料、熱安定剤、酸化防止剤、無機充填材、植物繊維、強化繊維、耐候剤、可塑剤、滑剤、離型剤、帯電防止剤、耐衝撃剤、相溶化剤、難燃剤などを配合することができる。
熱安定剤や酸化防止剤としては、例えば、ヒンダードフェノール類、ヒンダードアミン、イオウ化合物、銅化合物、アルカリ金属のハロゲン化物などが例示される。
無機充填材としては、例えば、タルク、マイカ、炭酸カルシウム、炭酸亜鉛、ワラストナイト、アルミナ、マグネシア、ケイ酸カルシウム、アルミン酸ナトリウム、アルミン酸カルシウム、アルミノ珪酸ナトリウム、珪酸マグネシウム、ガラスバルーン、カーボンブラック、酸化亜鉛、三酸化アンチモン、ゼオライト、ハイドロタルサイト、金属繊維、金属ウイスカー、セラミックウイスカー、チタン酸カリウム、窒化ホウ素、グラファイト、炭素繊維、層状珪酸塩などが例示される。層状珪酸塩を配合することにより、樹脂組成物のガスバリア性を改善することができる。これらは発泡核剤としても効果がある。
可塑剤としては、例えば、脂肪族エステル誘導体または脂肪族ポリエーテル誘導体から選ばれた1種以上の可塑剤などが挙げられる。具体的な化合物としては、例えば、グリセリンジアセトモノカプレート、グリセリンジアセトモノラウレートなどが挙げられる。
滑剤としては、各種カルボン酸系化合物を用いることができ、中でも、各種脂肪酸金属塩、特に、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウムなどが好ましい。
離型剤としては、各種カルボン酸系化合物、中でも、各種脂肪酸エステル、各種脂肪酸アミドなどが、好適に用いられる。
耐衝撃剤としては、特に限定されず、コアシェル型構造を持つ(メタ)アクリル酸エステル系耐衝撃剤など、種々のものを用いることが出来る。具体的な市販の商品としては、例えば、三菱レイヨン社製メタブレンシリーズなどが挙げられる。
難燃剤としては、ハロゲン系難燃剤、リン系難燃剤、窒素系難燃剤、イオウ系難燃剤、酸系難燃剤などが挙げられる。
無機充填材としては、例えば、タルク、マイカ、炭酸カルシウム、炭酸亜鉛、ワラストナイト、アルミナ、マグネシア、ケイ酸カルシウム、アルミン酸ナトリウム、アルミン酸カルシウム、アルミノ珪酸ナトリウム、珪酸マグネシウム、ガラスバルーン、カーボンブラック、酸化亜鉛、三酸化アンチモン、ゼオライト、ハイドロタルサイト、金属繊維、金属ウイスカー、セラミックウイスカー、チタン酸カリウム、窒化ホウ素、グラファイト、炭素繊維、層状珪酸塩などが例示される。層状珪酸塩を配合することにより、樹脂組成物のガスバリア性を改善することができる。これらは発泡核剤としても効果がある。
可塑剤としては、例えば、脂肪族エステル誘導体または脂肪族ポリエーテル誘導体から選ばれた1種以上の可塑剤などが挙げられる。具体的な化合物としては、例えば、グリセリンジアセトモノカプレート、グリセリンジアセトモノラウレートなどが挙げられる。
滑剤としては、各種カルボン酸系化合物を用いることができ、中でも、各種脂肪酸金属塩、特に、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウムなどが好ましい。
離型剤としては、各種カルボン酸系化合物、中でも、各種脂肪酸エステル、各種脂肪酸アミドなどが、好適に用いられる。
耐衝撃剤としては、特に限定されず、コアシェル型構造を持つ(メタ)アクリル酸エステル系耐衝撃剤など、種々のものを用いることが出来る。具体的な市販の商品としては、例えば、三菱レイヨン社製メタブレンシリーズなどが挙げられる。
難燃剤としては、ハロゲン系難燃剤、リン系難燃剤、窒素系難燃剤、イオウ系難燃剤、酸系難燃剤などが挙げられる。
また、本発明のポリ乳酸系樹脂組成物は、本発明の効果を損なわない範囲であれば、ポリ乳酸樹脂以外の他の樹脂を含有していてもよい。例えば、他の樹脂を配合して、ポリ乳酸樹脂とのアロイとすることも可能である。
アロイの相手材となる樹脂としては、特に限定されないが、例えば、ポリオレフィン、ポリエステル、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリメチル(メタ)アクリレート、ポリ(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン)共重合体、液晶ポリマー、ポリアセタールなどが挙げられる。
ポリオレフィンとしては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、などが挙げられる。
ポリアミドとしては、ポリアミド6、ポリアミド66、ポリアミド610、ポリアミド11、ポリアミド12、ポリアミド6Tなどが挙げられる。
ポリエステルとしては、各種芳香族ポリエステル、各種脂肪族ポリエステルをはじめ多くのものが挙げられる。芳香族ポリエステルとしては、具体的には、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリアリレート、ポリブチレンアジペートテレフタレートなどが挙げられ、脂肪族ポリエステルとしては、具体的には、ポリブチレンサクシネート、ポリ(ブチレンサクシネート−乳酸)共重合体、ポリヒドロキシ酪酸などが挙げられる。
この他のポリエステル系のものとしては、ポリシクロヘキシレンジメチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンナフタレート、ポリエチレンイソフタレートコテレフタレート、ポリブチレンイソフタレートコテレフタレート、ポリエチレンテレフタレート/シクロヘキシレンジメチレンテレフタレート、シクロヘキシレンジメチレンイソフタレートコテレフタレート、p−ヒドロキシ安息香酸残基とエチレンテレフタレート残基からなるコポリエステル、植物由来の原料である1,3−プロパンジオールからなるポリトリメチレンテレフタレート等などが挙げられる。ポリ乳酸樹脂とこれらの樹脂を混合する方法は特に限定されない。
ポリオレフィンとしては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、などが挙げられる。
ポリアミドとしては、ポリアミド6、ポリアミド66、ポリアミド610、ポリアミド11、ポリアミド12、ポリアミド6Tなどが挙げられる。
ポリエステルとしては、各種芳香族ポリエステル、各種脂肪族ポリエステルをはじめ多くのものが挙げられる。芳香族ポリエステルとしては、具体的には、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリアリレート、ポリブチレンアジペートテレフタレートなどが挙げられ、脂肪族ポリエステルとしては、具体的には、ポリブチレンサクシネート、ポリ(ブチレンサクシネート−乳酸)共重合体、ポリヒドロキシ酪酸などが挙げられる。
この他のポリエステル系のものとしては、ポリシクロヘキシレンジメチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンナフタレート、ポリエチレンイソフタレートコテレフタレート、ポリブチレンイソフタレートコテレフタレート、ポリエチレンテレフタレート/シクロヘキシレンジメチレンテレフタレート、シクロヘキシレンジメチレンイソフタレートコテレフタレート、p−ヒドロキシ安息香酸残基とエチレンテレフタレート残基からなるコポリエステル、植物由来の原料である1,3−プロパンジオールからなるポリトリメチレンテレフタレート等などが挙げられる。ポリ乳酸樹脂とこれらの樹脂を混合する方法は特に限定されない。
なお、本発明のポリ乳酸系樹脂組成物中のポリ乳酸樹脂(D体含有量が1.0モル%以下であるか、または99.0モル%以上であるポリ乳酸樹脂)の割合は、50質量%以上であることが好ましく、中でも60質量%以上であることが好ましく、80質量%以上であることがより好ましい。本発明のポリ乳酸系樹脂組成物中には前述したように各種の添加剤や他の樹脂等を添加することが可能であるが、結晶性に優れた特性を有するためには、ポリ乳酸樹脂の含有量を50質量%以上とすることが好ましい。
次に、本発明のポリ乳酸系樹脂組成物の製造方法について説明する。
ポリ乳酸樹脂中に非極性ワックスを含有させる手段は特に限定されないが、一軸あるいは二軸の押出機を用いて溶融混練する方法が好ましい。また、前述した反応性化合物や発泡核剤等を樹脂組成物中に混合する際にも同様に溶融混練する方法が好ましい。混練状態をよくする意味で二軸の押出機を使用することが好ましい。混練温度は〔ポリ乳酸樹脂の融点+5℃〕〜〔ポリ乳酸樹脂の融点+100℃〕の範囲が、また、混練時間は20秒〜30分が好ましい。この範囲より低温や短時間であると、混練や反応が不十分となる場合がある。一方、高温や長時間であると樹脂の分解や着色が生じる場合がある。
本発明で用いる非極性ワックスは、固体状であればドライブレンドや粉体フィーダーを用いて供給する方法が望ましく、液体状の場合は、加圧ポンプを用いて、押出機の途中から注入する方法が望ましい。
ポリ乳酸樹脂中に非極性ワックスを含有させる手段は特に限定されないが、一軸あるいは二軸の押出機を用いて溶融混練する方法が好ましい。また、前述した反応性化合物や発泡核剤等を樹脂組成物中に混合する際にも同様に溶融混練する方法が好ましい。混練状態をよくする意味で二軸の押出機を使用することが好ましい。混練温度は〔ポリ乳酸樹脂の融点+5℃〕〜〔ポリ乳酸樹脂の融点+100℃〕の範囲が、また、混練時間は20秒〜30分が好ましい。この範囲より低温や短時間であると、混練や反応が不十分となる場合がある。一方、高温や長時間であると樹脂の分解や着色が生じる場合がある。
本発明で用いる非極性ワックスは、固体状であればドライブレンドや粉体フィーダーを用いて供給する方法が望ましく、液体状の場合は、加圧ポンプを用いて、押出機の途中から注入する方法が望ましい。
次に、本発明のポリ乳酸系含浸樹脂粒子(以下、単に含浸樹脂粒子と略することがある)は、本発明のポリ乳酸系樹脂組成物に発泡剤を含浸して得られるものである。発泡剤としては、化学変化の起きにくい物理発泡剤を用いることが好ましい。物理発泡剤のうち、揮発性の有機系発泡剤としては、プロパン、ノルマルブタン、イソブタン、シクロブタン、ノルマルペンタン、イソペンタン、ノルマルヘキサン、シクロヘキサン等の炭化水素や、トリクロロフルオロロメタン、ジクロロジフルオロメタン、トリクロロフルオロメタン、1−クロロ−1,1−ジフルオロエタン、1,2,2,2−テトラフルオロロエタン等のハロゲン化炭化水素や、ジメチルエーテル、メチルエチルエーテル等のエーテル類が挙げられる。これらの発泡剤は、単独で用いてもよく2種類以上を組み合わせて用いても良い。
炭化水素は、樹脂組成物に含浸されたときに常温・常圧では自然放散しにくく、好ましく使用できる。中でも、ブタン類を用いると高発泡倍率になるため、またプロパンを用いると得られる発泡粒子および発泡成形体の気泡が細かくなるため、さらに好ましい。
炭化水素は、樹脂組成物に含浸されたときに常温・常圧では自然放散しにくく、好ましく使用できる。中でも、ブタン類を用いると高発泡倍率になるため、またプロパンを用いると得られる発泡粒子および発泡成形体の気泡が細かくなるため、さらに好ましい。
また、無機系発泡剤としては、水、窒素、二酸化炭素、アルゴン、空気等が挙げられる。
本発明の含浸樹脂粒子を得る際には、本発明のポリ乳酸系樹脂組成物を、例えば溶融混練法により製造し、通常の押出機を用いて押し出した後、ペレタイズすることで、ビーズ状粒子し、ビーズ状粒子に上記したような発泡剤を含浸することにより含浸樹脂粒子を得ることが好ましい。
ビーズ状粒子の大きさは必要に応じて適宜選択できるが、0.005〜100mgであることが好適である。ポリ乳酸系樹脂組成物が吸水または吸湿している場合は、水分率300ppm以下にまで乾燥することが好ましい。
ビーズ状粒子の大きさは必要に応じて適宜選択できるが、0.005〜100mgであることが好適である。ポリ乳酸系樹脂組成物が吸水または吸湿している場合は、水分率300ppm以下にまで乾燥することが好ましい。
発泡剤のほかに発泡助剤を用いても良い。発泡助剤としては、たとえば低級アルコール、ケトン類、ベンゼン、トルエンなどが挙げられる。
さらに、本発明の含浸樹脂粒子の製造方法においては、樹脂組成物が発泡剤含浸工程で加水分解されないよう、分散媒として疎水性有機媒体を用いることが好ましい。疎水性有機媒体としては、樹脂組成物が溶解せず、かつ加水分解を促進しない限り、どんな媒体でも良い。たとえばブタノール類などのアルコールや、ペンタン類、ノルマルヘキサン、シクロヘキサン、ヘプタン、石油エーテルなどの炭化水素や、ジメチルエーテル、ジエチルエーテル等のエーテル類や、流動パラフィン、ミネラルオイル、クレオソート油、潤滑油、シリコーンオイルなどの工業用オイルや、コーン油、大豆油、菜種油、パーム油、亜麻仁油などの植物油等が挙げられる。また、上記に挙げた発泡剤を分散媒として兼用することも可能である。これらの分散媒は、単独で用いてもよく2種類以上を組み合わせて用いても良い。
さらに、発泡剤含浸工程においては、樹脂組成物同士の融着を防ぎ分散状態を維持するために、分散安定剤を用いることが好ましい。
一般に、発泡剤含浸工程を水性媒体中で行う場合は、分散安定剤として、界面活性剤を用いたり、ビーズ状粒子と分散媒の両方へ親和性をもつ両親媒性低分子化合物を用いたりすることが行われる。すなわち分散安定剤を用いることで、ビーズ状粒子間に静電的反発力やエントロピー的反発力が働いて分散状態が安定となる。
しかし、発泡剤含浸工程を疎水性有機媒体中で行う場合は、静電的反発力を働かせることは難しい。またビーズ状粒子と分散媒の間の界面エネルギーの差がもともと小さいので、分子量が2000未満の一般的な両親媒性低分子化合物や界面活性剤では、安定化効果が不十分である。そのため本発明では、分散安定剤として、分子量2000以上の両親媒性ポリマーを用いることが好ましい。本発明の両親媒性ポリマーとは、分散媒に溶解または懸濁し、発泡剤含浸工程でビーズ状粒子の表面に付着して立体的な障壁をつくることで、ビーズ状粒子同士の融着を阻害し、分散状態を安定化する効果をもつ高分子化合物を指す。あるいは、予め樹脂組成物中に分散安定剤が含まれている場合には、発泡剤含浸工程でビーズ状粒子の表面に張り出して立体的な障壁をつくる。
両親媒性ポリマーは、分散媒と樹脂組成物の両方に親和性のあるポリマーであれば良い。両親媒性ポリマーがビーズ状粒子の表面に付着する様式は、親和性に基づく物理的な吸着でも、官能基同士の反応による化学的結合でも構わない。好ましい構造をもつポリマーとしては、分散媒に親和性の高いセグメント(I)と、樹脂組成物に親和性の高いセグメント(II)とを有し、かつ各セグメントが明確に分割された分子鎖をもつポリマーが挙げられる。
具体的には、ジブロック共重合ポリマー(I−II型)、トリブロック共重合ポリマー(I−II−I型またはII−I−II型)およびグラフト共重合ポリマーが挙げられる。中でも、I−II−I型のトリブロック共重合ポリマーと、グラフト共重合ポリマーとが特に好ましい。
具体的には、ジブロック共重合ポリマー(I−II型)、トリブロック共重合ポリマー(I−II−I型またはII−I−II型)およびグラフト共重合ポリマーが挙げられる。中でも、I−II−I型のトリブロック共重合ポリマーと、グラフト共重合ポリマーとが特に好ましい。
両親媒性ポリマーの数平均分子量は、それぞれのセグメントが2000〜20000の間にあることが好ましく、それぞれのセグメントが4000〜15000の間にあるとさらに好ましい。分子量が小さすぎると、分散安定効果が不十分となりビーズ状粒子同士が融着しやすくなる。分子量が大きすぎると、分散媒に溶解または懸濁しにくくなる。
両親媒性ポリマーを構成するセグメント(I)の成分は、分散媒に応じて適宜選択される。たとえばポリオレフィン、ポリブタジエン等の高級脂肪族鎖や、ジメチルポリシロキサン等のシリコーンオイル類や、ポリエチレングリコール等のポリエーテル類や、ポリメチルメタクリレート等のポリアクリル酸類等が挙げられる。
両親媒性ポリマーを構成するセグメント(II)の成分は、樹脂組成物の成分に応じて適宜選択される。ポリ乳酸を主成分とする樹脂組成物に対応したセグメント(II)の成分としては、たとえばポリ乳酸等のヒドロキシ酸縮合物や、ポリカプロラクトン等のラクトンの開環重合物や、ポリブチレンサクシネート等の脂肪族多価アルコールと脂肪族多価カルボン酸との重縮合物や、ポリエチレンテレフタレート等の脂肪族多価アルコールと脂肪族多価カルボン酸と芳香族多価カルボン酸との重縮合物等が挙げられる。またはこれらの共重合物でも良い。セグメント(II)には、ビーズ状粒子の表面の官能基と反応させるための官能基を導入してもよい。また、セグメント(II)は、直鎖構造であっても分岐構造であっても構わないが、直鎖構造である方が好ましい。
含浸樹脂粒子における分散安定剤の含有量あるいは粒子表面への付着量は、含浸樹脂粒子全体の10質量%以下であることが好ましく、5質量%以下であることがより好ましく、1質量%以下であることがさらに好ましい。含有量あるいは付着量が10質量%を超えると、発泡工程において粒子同士の接着性不良の原因となることがある。
ビーズ状粒子と分散安定剤とを化学的に結合させて、より強固に付着させてもよい。ビーズ状粒子表面の官能基を増やすために、例えば、コロナ処理などが利用できる。化学結合としては、エステル結合、アミド結合、エーテル結合など、どんな結合でも良い。
分散安定剤と組み合わせて分散助剤も使用できる。分散助剤としては、ドデシルフェニルオキサイドジスルホン酸塩、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、オレイン酸ナトリウム等のアニオン系界面活性剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルフェノールエーテル等のノニオン系界面活性剤などが挙げられる。
含浸工程においては、分散媒としての疎水性有機媒体と、分散安定剤と、ビーズ状粒子とを予め密閉容器内に入れておき、発泡剤を容器内に充填する。必要に応じて発泡助剤も予め入れておく。このときの含浸温度は、樹脂組成物の融点をTmとして、Tm−20℃〜Tm+20℃の範囲であることが好ましく、Tm−10℃〜Tm+10℃の範囲であることがより好ましい。目的とする発泡粒子の発泡倍率や気泡の細かさによっても変わるが、含浸温度における発泡剤の圧力は、0.5〜30MPaの範囲となるように調整する。好ましくは5MPa〜20MPaの範囲である。含浸時間は、通常1分〜24時間であることが好ましい。含浸樹脂粒子に対する発泡剤の含浸量は、通常1〜30質量%であることが好ましい。ブタン類やプロパンを発泡剤に用いる場合は、その含浸量を3〜20質量%とするとさらに好ましい。
容器の内径、深さ、分散媒の容量などにあわせて、撹拌羽根の種類は適宜選択することができる。例えば、ファンタービン型、湾曲ファンタービン型、角度付ファンタービン型、かい十字型、ソフト十字型、プロペラ型、マリン型、パドル型などの撹拌羽根が挙げられる。中でも、撹拌と垂直方向への流れの発生とを行うことができるように、角度が付いたタイプの撹拌羽根、例えば角度付ファンタービン型、かい十字型、プロペラ型、マリン型、パドル型などの撹拌羽根を、好ましく用いることができる。撹拌羽根の大きさは、容器の内径に対して70%以上の直径であることが好ましい。撹拌羽根は、単独で用いても良く、複数用いても良い。
撹拌速度は、分散媒を入れる容器の大きさや撹拌羽根の大きさにより適宜変更できるが、通常100rpm〜1000rpmの範囲が利用される。300rpm〜600rpmがより好ましい。100rpmを下回ると分散が不十分となる場合があり、1000rpmを上回ると激しい撹拌のために含浸樹脂粒子がいびつな形状になる場合がある。
次に、本発明の発泡粒子は、本発明の含浸樹脂粒子を発泡して得られるものである。含浸樹脂粒子を熱処理することで、発泡粒子を得ることができる。そのための熱処理の方法および装置は、公知のものを利用できる。たとえば、熱風、蒸気、輻射熱等により含浸樹脂粒子を加熱することで、発泡させることができる。発泡のための熱処理温度は、Tm−90℃〜Tm+20℃の間であることが好ましい。この範囲以外の温度では、発泡が全く起こらなかったり、発泡倍率が低かったり、得られた発泡粒子および発泡成形体が溶融したりすることがある。
減圧処理により発泡させることもできる。その場合も、公知の方法が利用できる。すなわち、上記の含浸温度で保持した後、室温まで冷却せずに高圧の密閉容器から低圧域へ含浸樹脂粒子を放出することで発泡させる。このときの発泡温度も、Tm−90℃〜Tm+20℃の間であることが好ましい。
上記のように作製された発泡粒子を金型内に充填してさらに加熱することにより、任意の形の発泡成形体を得ることができる。型内発泡成形時(2次発泡時)の加熱媒体としては、乾燥熱風、水蒸気、幅射熱などが挙げられるが、熱量が大きいため加熱効率がよく結晶化を促進できる観点から、水蒸気を使用することが好ましい。成形に用いる装置は、公知のものを利用できる。例えば、発泡ポリスチレン用または発泡ポリオレフィン用の成形機を利用できる。
型内発泡成形時の加熱媒体の温度としては、加熱媒体の種類や金型の大きさにもよるが、2次発泡前の結晶化を防ぎながら、なおかつ収縮しないで2次発泡させる観点から、100〜170℃が好ましく、110〜140℃がさらに好ましい。
さらに、本発明の発泡粒子には、型内発泡成形(2次発泡)に供する前に圧力容器内にて予め内圧付与することが好ましい。内圧付与することで発泡粒子はさらに高い2次発泡性を示し、成形時の発泡粒子同士の融着性が向上し、優れた機械的強度を有する発泡成形体を得ることができる。内圧付与に用いるガスとしては、空気、二酸化炭素、窒素などが挙げられる。内圧付与の圧力としては、気泡内へのガスの浸透効率と形状保持の観点から、0.1〜3MPaが好ましく、0.2〜1MPaがより好ましい。また、内圧付与する際の温度としては、変形防止および結晶化抑制の観点から、ポリ乳酸樹脂のガラス転移温度以下が好ましく、40℃以下がより好ましい。内圧付与の時間は、気泡内へのガス浸透効率の観点から、10分以上が好ましく、30分以上がより好ましい。
また、内圧付与した発泡粒子を50〜90℃で加熱して、金型に充填せずに2次発泡させてから、再び内圧付与して金型に充填して加熱することで、型内発泡成形してもよい(3次発泡)。この場合、2次発泡に用いる加熱媒体としては、結晶化を促進しにくい乾燥熱風を使用することが好ましい。
また、含浸樹脂粒子を金型内に充填して加熱することで、発泡粒子を製造する工程を経ずに、含浸樹脂粒子から1段階で発泡成形体を得ることも可能である。2段階の熱処理で発泡成形体を製造するときと比べ、1段階の方が、成形時の粒子どうしの接着性を確保できる点や、発泡粒子の輸送コストの点からは好ましい。
本発明の発泡粒子および発泡成形体は、その軽量性、耐熱性、断熱性、耐衝撃性、クッション性、遮音性を生かして、包装材、梱包材、緩衝材、断熱材、保温材、保冷材、消音材、吸音材、防音材、制振材、建材、クッション材、資材、容器、などに利用することができる。その具体例としては、ソファ、ベッドマット、椅子、寝具、マットレス、電灯カバー、ぬいぐるみ、スリッパ、クッション、ヘルメット、カーペット、枕、靴、ポーチ、マット、クラッシュパッド、スポンジ、文具、玩具、DIY用品、パネル、畳芯材、マネキン、自動車内装部材、クッション、カーシート、デットニング、ドアトリム、サンバイザー、自動車用制振材、吸音材、スポーツ用マット、フィットネス用品、スポーツ用プロテクター、ビート板、グラウンドフェンス、レジャーシート、医療用マットレス、医療用品、介護用品、リハビリ用品、建築用断熱材、建築目地材、面戸材、建築養生材、反射材、工業用トレー、チューブ、パイプカバー、エアコン断熱配管、ガスケット芯材、コンクリート型枠、土木目地、つらら防止パネル、保護材、軽量土、盛土、人口土壌、梱包材・包装資材、梱包資材、ラッピング、生鮮品・野菜・果物等の梱包材・包装材、電子機器等の梱包材・緩衝包装材、生鮮品・野菜・果物等の保温・保冷箱、カップラーメン・弁当箱等の食品容器、食用トレー、飲料容器、農業用資材、発泡模型、スピーカ用振動板などが挙げられる。
以下、本発明を実施例によりさらに具体的に説明する。実施例中の各種の物性値の測定及び評価は以下のとおりに行った。
(1)ポリ乳酸樹脂のD体含有量
得られた樹脂組成物を0.3g秤量し、1N−水酸化カリウム/メタノール溶液6mLに加え、65℃にて充分撹拌した。次いで、硫酸450μLを加えて、65℃にて撹拌し、ポリ乳酸を分解させ、サンプルとして5mLを計り取った。このサンプルに純水3mL、および、塩化メチレン13mLを混合して振り混ぜた。静置分離後、下部の有機層を約1.5mL採取し、孔径0.45μmのHPLC用ディスクフィルターでろ過後、HewletPackard製HP−6890SeriesGCsystemを用いてガスクロマトグラフィー測定した。乳酸メチルエステルの全ピーク面積に占めるD−乳酸メチルエステルのピーク面積の割合(%)を算出し、これをポリ乳酸樹脂のD体含有量(モル%)とした。
(2)ポリ乳酸樹脂(A)、ポリ乳酸系樹脂組成物のメルトフローレート(MFR)
JIS K−7210(試験条件4)に従い、190℃、21.2Nの荷重において測定した。
(3)ノルマルアルカン含有量
ワックスを重クロロホルムに溶解し、1H NMRおよび13C NMR測定を行った。分子量および、メチル基、メチレン基、メチン基の比率から分岐度を求め、ワックス中に含まれるノルマルアルカンの割合を求めた。
(4)発泡倍率
得られたポリ乳酸系樹脂組成物、発泡粒子及び発泡成形体の質量を測定し、次いでそれらの見かけ体積を、湿式電子比重計(アルファ・ミラージュ社製「EW−300SG」)を用いて測定した。質量と見かけ体積から見かけ密度を算出した。そして、発泡倍率を以下の式より求めた。
発泡粒子の発泡倍率=(ポリ乳酸系樹脂組成物の見かけ密度)/(発泡粒子の見かけ密度)
発泡成形体の発泡倍率=(ポリ乳酸系樹脂組成物の見かけ密度)/(発泡成形体の見かけ密度)
(5)ポリ乳酸系樹脂組成物の結晶化温度(Tc)、ポリ乳酸樹脂の結晶化温度(Tca)
前記した方法で計測して求めた。
(6)発泡剤含浸量
含浸樹脂粒子を密閉容器中で重クロロホルムに溶解し、容器を開けずに1度目の1H NMR測定を行った。1度目の測定後に、重クロロホルムと発泡剤を蒸発させ、再度重クロロホルムに溶解して2度目の1H NMR測定を行った。発泡剤のピークは、分散媒や分散安定剤のピークと重複するため、1度目の測定結果から2度目の測定結果を差し引くことで、含浸樹脂粒子中の発泡剤含浸量を求めた。
(7)結晶化度(%)
得られた発泡成形体を、エックス線回折装置(理学電気工業社製RAD-rB)を用いて、WAXD反射フィルム法によって広角X線回折測定を行い、多重ピーク分離法で解析で得られた結晶部面積比率を用いて結晶化度を測定した。(8)耐熱性
得られた発泡成形体を、120℃のオーブン中で1時間熱処理した後の外観を目視にて観察し、以下の3段階で評価した。
○:変形なし
△:一部変形した箇所がある
×:容器の大部分が変形している
(1)ポリ乳酸樹脂のD体含有量
得られた樹脂組成物を0.3g秤量し、1N−水酸化カリウム/メタノール溶液6mLに加え、65℃にて充分撹拌した。次いで、硫酸450μLを加えて、65℃にて撹拌し、ポリ乳酸を分解させ、サンプルとして5mLを計り取った。このサンプルに純水3mL、および、塩化メチレン13mLを混合して振り混ぜた。静置分離後、下部の有機層を約1.5mL採取し、孔径0.45μmのHPLC用ディスクフィルターでろ過後、HewletPackard製HP−6890SeriesGCsystemを用いてガスクロマトグラフィー測定した。乳酸メチルエステルの全ピーク面積に占めるD−乳酸メチルエステルのピーク面積の割合(%)を算出し、これをポリ乳酸樹脂のD体含有量(モル%)とした。
(2)ポリ乳酸樹脂(A)、ポリ乳酸系樹脂組成物のメルトフローレート(MFR)
JIS K−7210(試験条件4)に従い、190℃、21.2Nの荷重において測定した。
(3)ノルマルアルカン含有量
ワックスを重クロロホルムに溶解し、1H NMRおよび13C NMR測定を行った。分子量および、メチル基、メチレン基、メチン基の比率から分岐度を求め、ワックス中に含まれるノルマルアルカンの割合を求めた。
(4)発泡倍率
得られたポリ乳酸系樹脂組成物、発泡粒子及び発泡成形体の質量を測定し、次いでそれらの見かけ体積を、湿式電子比重計(アルファ・ミラージュ社製「EW−300SG」)を用いて測定した。質量と見かけ体積から見かけ密度を算出した。そして、発泡倍率を以下の式より求めた。
発泡粒子の発泡倍率=(ポリ乳酸系樹脂組成物の見かけ密度)/(発泡粒子の見かけ密度)
発泡成形体の発泡倍率=(ポリ乳酸系樹脂組成物の見かけ密度)/(発泡成形体の見かけ密度)
(5)ポリ乳酸系樹脂組成物の結晶化温度(Tc)、ポリ乳酸樹脂の結晶化温度(Tca)
前記した方法で計測して求めた。
(6)発泡剤含浸量
含浸樹脂粒子を密閉容器中で重クロロホルムに溶解し、容器を開けずに1度目の1H NMR測定を行った。1度目の測定後に、重クロロホルムと発泡剤を蒸発させ、再度重クロロホルムに溶解して2度目の1H NMR測定を行った。発泡剤のピークは、分散媒や分散安定剤のピークと重複するため、1度目の測定結果から2度目の測定結果を差し引くことで、含浸樹脂粒子中の発泡剤含浸量を求めた。
(7)結晶化度(%)
得られた発泡成形体を、エックス線回折装置(理学電気工業社製RAD-rB)を用いて、WAXD反射フィルム法によって広角X線回折測定を行い、多重ピーク分離法で解析で得られた結晶部面積比率を用いて結晶化度を測定した。(8)耐熱性
得られた発泡成形体を、120℃のオーブン中で1時間熱処理した後の外観を目視にて観察し、以下の3段階で評価した。
○:変形なし
△:一部変形した箇所がある
×:容器の大部分が変形している
実施例、比較例に用いた各種原料は次の通りである。
〔ポリ乳酸樹脂(A)〕
・S−06:トヨタ自動車社製、D体含有量=0.2%、Tm:175℃、Tca:116℃、MFR=4
・S−12:同社製、D体含有量=0.1%、Tm:177℃、Tca:116℃、MFR=8
・S−17:同社製、D体含有量=0.1%、Tm:176℃、Tca:114℃、MFR=11
・A−1:同社製、D体含有量=0.6%、Tm:170℃、Tca:117℃、MFR=2
・6201D:NatureWorks社製、D体含有量=1.4%、Tm:167℃、Tca:120℃、MFR=9
〔ワックス〕
・Hi−Mic:日本精蝋社製 マイクロクリスタリンワックス「Hi−Mic−1080」、ノルマルアルカン含有量60質量%
・パラフィン:日本精鑞製 パラフィンワックス「155」、ノルマルアルカン含有量95質量%
・キャンデリラ:東亜合成社製、「精製キャンデリラワックス」、ノルマルアルカン含有量14質量%
〔発泡剤〕
・ブタン:岩谷瓦斯社製、ノルマルブタン R−600
・プロパン:岩谷瓦斯社製 プロパン R−290
〔分散媒〕
・KF−96:信越化学工業社製、シリコーンオイル「KF−96L−5cs」
〔分散安定剤〕
L−ラクチド50gと、片末端カルビノール変性シリコーンオイル(信越化学工業社製 X−22−170DX)50gと、酸化防止剤(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製 IRGAFOS168)0.02gとを190℃で加熱撹拌し、そこへオクチル酸スズ約50mgを添加した。1時間後に失活剤(ADEKA社製 アデカスタブADK−PEP8)を添加し、5mmHg以下に減圧して1時間撹拌を続け、ジブロック共重合ポリマーを得た。取り出したポリマーを真空乾燥機にて100℃で12時間乾燥し、分散安定剤としての、シリコーン/ポリ乳酸ジブロック共重合ポリマーを得た。得られたジブロック共重合ポリマーを重クロロホルムに溶解し、1H NMRにより分子量を求めたところ、シリコーンセグメントの分子量は4700、ポリ乳酸セグメントの分子量は4800であった。
〔ポリ乳酸樹脂(A)〕
・S−06:トヨタ自動車社製、D体含有量=0.2%、Tm:175℃、Tca:116℃、MFR=4
・S−12:同社製、D体含有量=0.1%、Tm:177℃、Tca:116℃、MFR=8
・S−17:同社製、D体含有量=0.1%、Tm:176℃、Tca:114℃、MFR=11
・A−1:同社製、D体含有量=0.6%、Tm:170℃、Tca:117℃、MFR=2
・6201D:NatureWorks社製、D体含有量=1.4%、Tm:167℃、Tca:120℃、MFR=9
〔ワックス〕
・Hi−Mic:日本精蝋社製 マイクロクリスタリンワックス「Hi−Mic−1080」、ノルマルアルカン含有量60質量%
・パラフィン:日本精鑞製 パラフィンワックス「155」、ノルマルアルカン含有量95質量%
・キャンデリラ:東亜合成社製、「精製キャンデリラワックス」、ノルマルアルカン含有量14質量%
〔発泡剤〕
・ブタン:岩谷瓦斯社製、ノルマルブタン R−600
・プロパン:岩谷瓦斯社製 プロパン R−290
〔分散媒〕
・KF−96:信越化学工業社製、シリコーンオイル「KF−96L−5cs」
〔分散安定剤〕
L−ラクチド50gと、片末端カルビノール変性シリコーンオイル(信越化学工業社製 X−22−170DX)50gと、酸化防止剤(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製 IRGAFOS168)0.02gとを190℃で加熱撹拌し、そこへオクチル酸スズ約50mgを添加した。1時間後に失活剤(ADEKA社製 アデカスタブADK−PEP8)を添加し、5mmHg以下に減圧して1時間撹拌を続け、ジブロック共重合ポリマーを得た。取り出したポリマーを真空乾燥機にて100℃で12時間乾燥し、分散安定剤としての、シリコーン/ポリ乳酸ジブロック共重合ポリマーを得た。得られたジブロック共重合ポリマーを重クロロホルムに溶解し、1H NMRにより分子量を求めたところ、シリコーンセグメントの分子量は4700、ポリ乳酸セグメントの分子量は4800であった。
実施例1
ポリ乳酸樹脂(A)としてS−06を用い、これにワックスとしてHi−Micを1質量%添加し、池貝製PCM−30型2軸押出機を用い、温度190℃で溶融混練した。押出機は、スクリュー径が30mmφ、平均溝深さが2.5mmであった。得られたポリ乳酸系樹脂組成物をスクリュー回転数120rpmで押出し、水浴で冷却したストランドをペレタイザーで切断した。樹脂組成物中の水分を除去し、ビーズ状粒子を得た。
次に、内容積400mLのオートクレーブに、ビーズ状粒子10gと、上述の分散媒150mLと、上述の分散安定剤1.5gとを投入した。発泡剤としてブタンを使用し、オートクレーブ内に注入し、発泡剤含浸温度180℃、発泡剤含浸圧力15MPaに調整し、400rpmで撹拌しながら2時間保持した。オートクレーブ内の温度を室温まで下げた後、発泡剤を抜いて常圧に戻し、含浸樹脂粒子を得た。
そして、得られた含浸樹脂粒子を熱風乾燥機を用いて発泡温度150℃で予備発泡させ、発泡粒子を得た。
得られた発泡粒子を圧力容器に入れて、炭酸ガスを0.5MPaとなるように充填し、30℃にて1時間内圧付与した。圧力容器から取り出した発泡粒子を直ちに金型内に充填し、120℃の水蒸気で加熱して型内発泡成形を行い、発泡成形体を得た。
ポリ乳酸樹脂(A)としてS−06を用い、これにワックスとしてHi−Micを1質量%添加し、池貝製PCM−30型2軸押出機を用い、温度190℃で溶融混練した。押出機は、スクリュー径が30mmφ、平均溝深さが2.5mmであった。得られたポリ乳酸系樹脂組成物をスクリュー回転数120rpmで押出し、水浴で冷却したストランドをペレタイザーで切断した。樹脂組成物中の水分を除去し、ビーズ状粒子を得た。
次に、内容積400mLのオートクレーブに、ビーズ状粒子10gと、上述の分散媒150mLと、上述の分散安定剤1.5gとを投入した。発泡剤としてブタンを使用し、オートクレーブ内に注入し、発泡剤含浸温度180℃、発泡剤含浸圧力15MPaに調整し、400rpmで撹拌しながら2時間保持した。オートクレーブ内の温度を室温まで下げた後、発泡剤を抜いて常圧に戻し、含浸樹脂粒子を得た。
そして、得られた含浸樹脂粒子を熱風乾燥機を用いて発泡温度150℃で予備発泡させ、発泡粒子を得た。
得られた発泡粒子を圧力容器に入れて、炭酸ガスを0.5MPaとなるように充填し、30℃にて1時間内圧付与した。圧力容器から取り出した発泡粒子を直ちに金型内に充填し、120℃の水蒸気で加熱して型内発泡成形を行い、発泡成形体を得た。
比較例1
ポリ乳酸系樹脂組成物の製造において、ワックスとしてパラフィンを用い、4質量%添加した以外は、実施例1と同様にしてポリ乳酸系樹脂組成物を得た。そして、実施例1と同様にして、ビーズ状粒子、含浸樹脂粒子、発泡成形体を得た。
ポリ乳酸系樹脂組成物の製造において、ワックスとしてパラフィンを用い、4質量%添加した以外は、実施例1と同様にしてポリ乳酸系樹脂組成物を得た。そして、実施例1と同様にして、ビーズ状粒子、含浸樹脂粒子、発泡成形体を得た。
比較例2
ポリ乳酸系樹脂組成物の製造において、ワックスとしてキャンデリラを用い、4質量%添加した以外は、実施例1と同様にしてポリ乳酸系樹脂組成物を得た。そして、実施例1と同様にして、ビーズ状粒子、含浸樹脂粒子、発泡成形体を得た。
ポリ乳酸系樹脂組成物の製造において、ワックスとしてキャンデリラを用い、4質量%添加した以外は、実施例1と同様にしてポリ乳酸系樹脂組成物を得た。そして、実施例1と同様にして、ビーズ状粒子、含浸樹脂粒子、発泡成形体を得た。
実施例2
ポリ乳酸系樹脂組成物の製造において、ポリ乳酸樹脂(A)としてS−17を用い、Hi−Micを4質量%添加した以外は、実施例1と同様にしてポリ乳酸系樹脂組成物を得た。そして、実施例1と同様にして、ビーズ状粒子、含浸樹脂粒子、発泡成形体を得た。
ポリ乳酸系樹脂組成物の製造において、ポリ乳酸樹脂(A)としてS−17を用い、Hi−Micを4質量%添加した以外は、実施例1と同様にしてポリ乳酸系樹脂組成物を得た。そして、実施例1と同様にして、ビーズ状粒子、含浸樹脂粒子、発泡成形体を得た。
実施例3
ポリ乳酸系樹脂組成物の製造において、ポリ乳酸樹脂(A)としてS−17を用い、Hi−Micを4質量%添加した以外は、実施例1と同様にしてポリ乳酸系樹脂組成物を得、、ビーズ状粒子を得た。
そして、発泡剤としてプロパンを使用し、発泡剤含浸圧力を17MPaに変更した以外は、実施例1と同様にして、含浸樹脂粒子、発泡成形体を得た。
ポリ乳酸系樹脂組成物の製造において、ポリ乳酸樹脂(A)としてS−17を用い、Hi−Micを4質量%添加した以外は、実施例1と同様にしてポリ乳酸系樹脂組成物を得、、ビーズ状粒子を得た。
そして、発泡剤としてプロパンを使用し、発泡剤含浸圧力を17MPaに変更した以外は、実施例1と同様にして、含浸樹脂粒子、発泡成形体を得た。
実施例4
ポリ乳酸系樹脂組成物の製造において、ポリ乳酸樹脂(A)としてS−12を用いた以外は、実施例1と同様にしてポリ乳酸系樹脂組成物を得た。そして、実施例1と同様にして、ビーズ状粒子、含浸樹脂粒子、発泡成形体を得た。
ポリ乳酸系樹脂組成物の製造において、ポリ乳酸樹脂(A)としてS−12を用いた以外は、実施例1と同様にしてポリ乳酸系樹脂組成物を得た。そして、実施例1と同様にして、ビーズ状粒子、含浸樹脂粒子、発泡成形体を得た。
実施例5
ポリ乳酸系樹脂組成物の製造において、ポリ乳酸樹脂(A)としてA−1を用いた以外は、実施例1と同様にしてポリ乳酸系樹脂組成物を得た。そして、実施例1と同様にして、ビーズ状粒子、含浸樹脂粒子、発泡成形体を得た。
ポリ乳酸系樹脂組成物の製造において、ポリ乳酸樹脂(A)としてA−1を用いた以外は、実施例1と同様にしてポリ乳酸系樹脂組成物を得た。そして、実施例1と同様にして、ビーズ状粒子、含浸樹脂粒子、発泡成形体を得た。
比較例3
ポリ乳酸系樹脂組成物の製造において、ポリ乳酸樹脂(A)として6201Dを用い、Hi−Micを4質量%添加した以外は、実施例1と同様にしてポリ乳酸系樹脂組成物を得、ビーズ状粒子を得た。
そして、発泡剤含浸温度を170℃に変更した以外は、実施例1と同様にして、含浸樹脂粒子、発泡成形体を得た。
ポリ乳酸系樹脂組成物の製造において、ポリ乳酸樹脂(A)として6201Dを用い、Hi−Micを4質量%添加した以外は、実施例1と同様にしてポリ乳酸系樹脂組成物を得、ビーズ状粒子を得た。
そして、発泡剤含浸温度を170℃に変更した以外は、実施例1と同様にして、含浸樹脂粒子、発泡成形体を得た。
比較例4〜8
ポリ乳酸系樹脂組成物の製造において、ポリ乳酸樹脂(A)として表1に示すものを用い、ワックスを添加しなかった以外は実施例1と同様にして、ビーズ状粒子、含浸樹脂粒子、発泡成形体を得た。
ポリ乳酸系樹脂組成物の製造において、ポリ乳酸樹脂(A)として表1に示すものを用い、ワックスを添加しなかった以外は実施例1と同様にして、ビーズ状粒子、含浸樹脂粒子、発泡成形体を得た。
実施例1〜5、比較例1〜8で得られたポリ乳酸系樹脂組成物、含浸樹脂粒子、発泡成形体の特性値及び評価結果を表1に示す。
表1から明らかなように、実施例1〜5で得られたポリ乳酸系樹脂組成物は、結晶性と発泡性能に優れていたため、該樹脂組成物からなる含浸樹脂粒子を発泡させて得られた発泡粒子は、発泡倍率が高いものであった。そして、発泡粒子から得られた発泡成形体は、発泡倍率が高く、かつ結晶化度が高く、耐熱性にも優れていた。
一方、比較例1、2のポリ乳酸系樹脂組成物は、ワックス中に含まれるノルマルアルカンの含有量が本発明の範囲外のものであったため、発泡性能に劣るものであり、得られた発泡粒子の発泡倍率は低く、さらに、発泡成形体の発泡倍率も低いものであった。比較例3のポリ乳酸系樹脂組成物は、D体含有量が本発明の範囲外であるポリ乳酸樹脂を用いたものであったため、結晶性に劣っており、得られた発泡成形体は、結晶化度が低く、耐熱性に劣るものであった。比較例4〜7のポリ乳酸系樹脂組成物は、ワックスを含有しないものであったため、発泡性能に劣るものであり、得られた発泡粒子、発泡成形体ともに発泡倍率の低いものであった。比較例8のポリ乳酸系樹脂組成物は、ワックスを含有せず、かつD体含有量が本発明の範囲外であるポリ乳酸樹脂を用いたものであったため、結晶性、発泡性能ともに劣っており、得られた発泡粒子、発泡成形体ともに発泡倍率が低く、発泡成形体は、結晶化度が低く、耐熱性にも劣るものであった。
一方、比較例1、2のポリ乳酸系樹脂組成物は、ワックス中に含まれるノルマルアルカンの含有量が本発明の範囲外のものであったため、発泡性能に劣るものであり、得られた発泡粒子の発泡倍率は低く、さらに、発泡成形体の発泡倍率も低いものであった。比較例3のポリ乳酸系樹脂組成物は、D体含有量が本発明の範囲外であるポリ乳酸樹脂を用いたものであったため、結晶性に劣っており、得られた発泡成形体は、結晶化度が低く、耐熱性に劣るものであった。比較例4〜7のポリ乳酸系樹脂組成物は、ワックスを含有しないものであったため、発泡性能に劣るものであり、得られた発泡粒子、発泡成形体ともに発泡倍率の低いものであった。比較例8のポリ乳酸系樹脂組成物は、ワックスを含有せず、かつD体含有量が本発明の範囲外であるポリ乳酸樹脂を用いたものであったため、結晶性、発泡性能ともに劣っており、得られた発泡粒子、発泡成形体ともに発泡倍率が低く、発泡成形体は、結晶化度が低く、耐熱性にも劣るものであった。
Claims (4)
- D体含有量が1.0モル%以下であるか、または99.0モル%以上であるポリ乳酸樹脂を主成分とし、ノルマルアルカンを50〜90質量%含有する非極性ワックスを0.1〜15質量%含有することを特徴とするビーズ発泡用ポリ乳酸系樹脂組成物。
- ビーズ発泡用ポリ乳酸系樹脂組成物の結晶化温度(Tc)が下記式を満足することを特徴とする請求項1記載のビーズ発泡用ポリ乳酸系樹脂組成物。
Tca−5℃≦Tc≦Tca+5℃
ただし、Tc :ポリ乳酸系樹脂組成物の結晶化温度
Tca:ポリ乳酸樹脂の結晶化温度 - 請求項1又は2に記載のビーズ発泡用ポリ乳酸系樹脂組成物に発泡剤を含浸して得られるものであることを特徴とするポリ乳酸系含浸樹脂粒子。
- 請求項3に記載のポリ乳酸系含浸樹脂粒子を発泡して得られるものであることを特徴とする発泡粒子。
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---|---|---|---|---|
JP2018127642A (ja) * | 2014-08-26 | 2018-08-16 | アディダス アーゲー | 膨張したポリマーペレット |
JPWO2022059492A1 (ja) * | 2020-09-15 | 2022-03-24 |
-
2010
- 2010-04-02 JP JP2010086151A patent/JP2011213968A/ja active Pending
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US10759096B2 (en) | 2014-08-26 | 2020-09-01 | Adidas Ag | Expanded polymer pellets |
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WO2022059492A1 (ja) * | 2020-09-15 | 2022-03-24 | Dic株式会社 | シリコーン鎖含有重合体及び当該重合体を含むコーティング組成物 |
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