JP2011213339A - 空気空洞船舶 - Google Patents

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Abstract

【課題】船舶の底部に空気空洞を形成し、水との摩擦抵抗を減少させる空気空洞船舶を提供する。
【解決手段】船舶の底部に空気空洞を形成し、水との摩擦抵抗を減少させる空気空洞船舶100であって、船底部101を縦方向に区画するために、船底部から突出されるように船底部の両側に各々取り付けられる縦方向区画部材110と、縦方向区画部材と協同して船底部に空気空洞のための空間区域を形成するために、船底部に沿って幅方向へ延びる横方向区画部材と、空気空洞を形成するように、空間区域に空気を供給する空気供給部130とを備え、横方向区画部材が、船底部下面と同じ高さで延びる引込位置と船底部下面から突出される突出位置との間で移動可能とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、船舶の底部に空気空洞を形成し、水との摩擦抵抗を減少させる空気空洞船舶に関する。
一般に、船舶の航海時には、船体の表面と水との間に摩擦抵抗が作用するようになる。このような摩擦抵抗は、船体に作用する抵抗のほとんどを占めるため、船舶の航海時の摩擦抵抗の減少は極めて重要な課題となっている。
船舶の摩擦抵抗を減少させるための技術の1つとして、船底部を内側に凹むように形成し、その凹んだ部分に空気を噴射して空気空洞を形成させ、船舶の接水表面的を減少させる空気空洞船舶(air cavity vessel)が知られている。
図1は、従来の空気空洞船舶を示した図であって、(a)は側面図であり、(b)は底面図である。
このような船舶1では、船底部2の全面にわたって凹んだ形態の区画空間部3を形成し、船舶の船首部から区画空間部3に向けて空気を供給する空気供給部4が設置される。
空気は、空気供給部4から区画空間部3内へ注入され、区画空間部3内で空気層を形成し、船舶の航海時に水との摩擦抵抗を減らす役割をするようになる。このような空気空洞によって航海時の摩擦抵抗が約10%程度減少するものと知られている。
航海時に、船舶1の前後左右運動によって空気空洞から空気が抜け出ると、空気層が形成されないため、このような場合には、船底部2に形成された区画空間部3によって抵抗が却って増加する可能性がある。空気空洞がよく維持され得るようにするために、従来の船舶では、区画空間部3に縦方向仕切り及び横方向仕切りを設置し、区画空間部3を複数の区画に分けて仕切ることもある。
しかし、船底部2を凹むようにして空気空洞を形成する従来の空気空洞船舶1では、船舶の排水量が減って浮力が減少し、従来の船舶に対する多くの設計変更が必要であり、製作上の困難があった。したがって、従来の船舶の設計を大きく変更せずに、空気空洞船舶を製作することができる方法が求められる。
一方、従来、船舶の航海にともなう速力によって区画空間部3を抜け出る空気が船尾部に位置したプロペラ6に達するとプロペラに悪影響を及ぼし、プロペラの推力とトルクを不安定にするという問題があった。このために、区画空間部3の後方には空気排出口5が設置され、区画空間部3を抜け出る空気は、プロペラ6に達する前に空気排出口5を介して水面上に排出される。
しかし、区画空間部3を抜け出る空気を空気排出口5を介して水面上に排出せずに空気供給部4へ誘導すれば、空気供給部4に空気を供給するために空気圧縮機でかかる電力をかなり減らすことができるので好ましい。
また、一般に、横方向区画部材の駆動のためには、油圧を用いるのが一般的であるが、この場合、油圧の漏洩現象による油圧制御の効率低下及び船舶内部の汚染という問題が発生し、油圧装置の肥大化のため、船舶の荷重増加が発生し、これによる船舶の動力増加など、エネルギー消費増加にともなう非効率的な面がある。
特許文献1の「縦方向及び横方向仕切りを備えるエアキャビティ船舶」では、船舶の船底部に縦横方向仕切りを格子形態で設置し、縦横方向仕切りに形成される各々の空間区域によって小規模多重空気層が形成されるようにした縦方向及び横方向仕切りを備えているが、固定された横方向仕切りのため、依然として大きな抵抗が発生する。
特許文献2の「空気キャビティ船舶」では、キャビティの横方向隔壁が固定されており、船舶の運行状況に応じる調整が不可能であり、これも抵抗及び動力使用を増加させるという問題を抱えている。
特許文献3の“VESSEL WITH ADJUSTABLE DRAUGHT"は、船底部に凹みを形成しその内部凹みにフラップ(flap、横方向隔壁)を装着し、これを船底部に対して垂直下方(船底部に対して角度90゜、vertical)で作動させて運航をする船舶である。このものでは、既存船舶に対して凹みを形成するため多い設計変更及び追加作業が必要となり、船舶の製作期間及び製作費用が著しく増加するようになり、フラップ(flap、横方向隔壁)が突出されると(working position)、海洋を運航する時、水との摩擦抵抗が最大に増加するようになって船舶の運航速度の減少及び燃料消耗が大幅に増加することになる問題がある。また、フラップ(flap、横方向隔壁)の作動及び非作動時(working position and rest position)にフラップが一体に動くので、大型船舶に適用の時、フラップ全体の大きさが大きくなって自重及び水の抵抗が著しく増加してフラップが曲がるようになり、作動のために多くの動力が必要となる問題がある。
大韓民国公開特許第10−2009−0116087号公報 大韓民国公開特許第10−2005−0016869号公報 国際公開特許WO84/04903号公報
本発明は、上記のような従来技術の問題を解決するために提案されたものであって、その目的は、従来の船舶に対する設計変更無しで、簡単な方法により船舶の航海時の摩擦抵抗を減少させることができる空気空洞船舶を提供することにある。
また、本発明の目的は、空気空洞を形成するために必要な空気を圧縮する空気圧縮機でかかる動力を低減できる空気空洞船舶を提供することにある。
また、本発明の目的は、船舶の航海時に空気空洞が適切に形成されているか否かをモニタリングし、適切な空気量を供給するように制御可能な空気空洞船舶を提供することにある。
さらに、本発明の目的は、船舶運航時及び停泊時、動力エネルギー低減及び油圧漏洩防止のために、圧縮空気、または電磁石、或いは電磁石・永久磁石などを用いて横方向区画部材を動かして、横方向区画部材の後方部に適切な渦流を形成し、循環流動を生成させて内部に適切な空気空洞を形成できる空気空洞船舶を提供することにある。
また、本発明の目的は、横方向区画部材を適切に稼動して渦流抵抗を減少させることができる空気空洞船舶を提供することにある。
さらに、本発明の目的は、空気空洞の複数の空間区域に各空間区域別に不要な空気の供給を減らすことにより、空気空洞層による摩擦抵抗を減少させ、また、空気供給にかかる動力を最小化できる空気空洞船舶を提供することにある。
また、本発明の目的は、駆動可能な横方向区画部材を採用した空気空洞船舶の場合に、空気空洞のための複数の空間区域内部に水が流入されることを防ぎ、空間区域内部の空気空洞形成が効果的になされ得るようにする水密手段が設置された空気空洞船舶を提供することにある。
さらに、本発明の目的は、船舶の船体船底部に横方向溝を形成することにより、横方向区画部材が引込位置にあるとき、横方向区画部材を収容可能なようにした空気空洞船舶を提供することにある。
上記の目的を達成するための本発明に係る空気空洞船舶は、船舶の底部に空気空洞を形成し、水との摩擦抵抗を減少させる空気空洞船舶であって、船底部を縦方向に区画するために、船底部から突出されるように船底部の幅方向両側に各々取り付けられる縦方向区画部材と、該縦方向区画部材と協同して船底部に空気空洞のための空間区域を形成するために、船底部に沿って幅方向へ延びる横方向区画部材と、空気空洞を形成するように、前記空間区域に空気を供給する空気供給部とを備え、前記横方向区画部材が、船底部下面と同じ高さで延びる引込位置と船底部下面から突出される突出位置との間で移動可能なことを特徴とする。
また、本発明は、前記横方向区画部材が、船底部に沿って幅方向へ延びるヒンジ軸を中心として回転し、前記引込位置と前記突出位置との間で移動可能なことを特徴とする。
さらに、本発明は、前記横方向区画部材が設けられる部分の船底部が、内側に屈曲されて凹み部を形成し、前記横方向区画部材が、前記引込位置で前記凹み部内に収容されることを特徴とする。
また、本発明は、前記横方向区画部材が、油圧式または電動式で前記引込位置と前記突出位置との間で移動可能なことを特徴とする。
さらに、本発明は、前記横方向区画部材が船底部面から突出される突出高さを調節可能なことを特徴とする。
また、本発明は、前記空間区域を複数の空間区域に分割するために、船底部から突出されるように前記縦方向区画部材の内側に取り付けられる縦方向仕切りをさらに備えることを特徴とする。
さらに、本発明は、前記横方向区画部材が縦方向に離隔して複数個設置され、前記空間区域を複数の空間区域に分割することを特徴とする。
また、本発明は、前記空気供給部が、前記複数の空間区域の各々に空気を供給することを特徴とする。
さらに、本発明は、前記空気供給部が、前記空間区域に空気を供給する空気噴射ノズルと、該空気噴射ノズルに空気を供給する空気圧縮機と、前記空気圧縮機と空気噴射ノズルとを接続する空気供給管とを備えることを特徴とする。
また、本発明は、前記空間区域から抜け出る空気を回収して、前記空気噴射ノズルに供給する空気回収装置をさらに備えることを特徴とする。
さらに、本発明は、前記空気回収装置が、船底部に設置されて、前記空間区域から抜け出る空気を吸入するための空気吸入口と、該空気吸入口と接続されて、空気と水とを分離する気液分離器と、該気液分離器から分離された空気を加圧し、接続管を介して前記空気噴射ノズルに供給する第2の空気圧縮機とをさらに備えることを特徴とする。
また、本発明は、前記横方向区画部材と前記縦方向区画部材との間に設置される水密手段を備えることを特徴とする。
さらに、本発明は、前記水密手段が、前記横方向区画部材の両端部に設置されることを特徴とする。
また、本発明は、前記水密手段が、前記横方向区画部材の回転半径内で前記縦方向区画部材の面上に設置されることを特徴とする。
さらに、本発明は、前記横方向区画部材と前記縦方向仕切りとの間に設置される水密手段を備えることを特徴とする。
また、本発明は、前記船舶の船底部に設置される駆動可能な横方向区画部材を収容できるように、前記船舶の船底部の内側に複数の横方向溝が形成されていることを特徴とする。
また、上記の目的を達成するための本発明に係る空気空洞船舶は、船舶の底部に空気空洞を形成し、水との摩擦抵抗を減少させる空気空洞船舶であって、船底部を縦方向に区画するために、船底部に突出されるように取り付けられる縦方向区画部材と船底部を横方向に区画する横方向区画部材とによって形成される空間区域に空気を供給して空気空洞を形成し、前記横方向区画部材が、船底部下面と同じ高さで延びる引込位置と船底部下面から突出される突出位置との間で移動可能なことを特徴とする。
さらに、本発明は、前記横方向区画部材が設けられる部分の船底部が内側に屈曲されて凹み部を形成し、前記横方向区画部材の一部が前記凹み部内に収容されることを特徴とする。
また、本発明は、前記空間区域を複数の空間区域に分割するために、船底部から突出されるように前記縦方向区画部材の内側に取り付けられる縦方向仕切りを備え、前記横方向区画部材が縦方向に離隔して複数個設置され、前記空間区域を複数の空間区域に分割することを特徴とする。
さらに、本発明は、前記横方向区画部材と前記縦方向区画部材との間に設置される水密手段を備えることを特徴とする。
本発明によれば、従来の船舶に対する設計変更無しで、船底部下面に空気空洞のための空間区域を形成することにより、空気空洞船舶を製作するための時間、努力、及び費用を低減することができる。
また、空気回収装置によって空気空洞を抜け出る空気を回収し、再度空間区域に供給することにより、空気がプロペラに達することを防止しつつ、空気空洞を形成するための空気を圧縮する空気圧縮機でかかる動力を低減することができる。
なお、船舶の航海時に、空気空洞が適切に形成されているか否かを空気供給制御装置によってモニタリングし、空間区域に供給される空気量を制御して空気空洞が適切に形成されるようにすることができる。
さらに、横方向区画部材の駆動装置及び固定装置として電磁石または空気を用いて、少ない電力量で容易に横方向区画部材を駆動及び固定することができる。
また、固定装置として複数段のストッパを設置し、横方向区画部材の微細調整が可能であり、横方向区画部材の後方に適切な渦流を形成し、局所的な循環流動を生成させて、内部に適切な空気空洞を形成することもできる。
なお、横方向区画部材を適切に稼動して渦流抵抗を減少させることができ、船舶の動力損失も低減することができる。
さらに、横方向区画部材の継続的稼動が必要な場合にも、固定装置に対する小さな量の動力供給だけでも横方向区画部材が固定されるので、横方向区画部材の継続的稼動のための大容量の動力源が不要であり、船舶の動力低減に資することができる。また、駆動装置にスプリングを設置し、運航の際、水の抵抗によって発生する横方向区画部材の衝撃を吸収して、横方向区画部材の耐久性及び水の抵抗などを減少させることができる。
また、船底部にある空間区域に注入される空気量のうち、空間区域別に不要な空気量を減らして空気供給にかかる動力を最小化し、最大の燃料低減効果を達成することができる。
なお、駆動できる横方向区画部材を採用した空気空洞船舶の場合に、横方向区画部材と縦方向区画部材との間の間隙に水密手段を設置し、空気空洞のための複数の空間区域内部に水が流入されることを防ぎ、その結果、空間区域内部の空気空洞形成が効果的になされ得るようにして、空気空洞形成のための動力使用などを最小化し、最大の燃料低減効果を達成することができる。
さらに、船底部に横方向溝を形成することにより、横方向区画部材を収容できるようにして、空気空洞の形成が不要な状況や空気空洞が形成され得ない状況が発生しても横方向区画部材を引込位置に移動させることができ、突出された区画部材による付加抵抗を減少させ、これによる船舶の速度が向上し、また、船舶の動力使用を低減することができる。
従来の空気空洞船舶を示した図であって、(a)は側面図であり、(b)は底面図である。 本発明に係る空気空洞船舶の底部を示した底面図である。 本発明に係る空気空洞船舶の側面図である。 本発明に係る空気空洞船舶の横方向区画部材の構成を示した概略図である。 本発明に係る空気空洞船舶の空気回収装置の構成を示した概略図である。 本発明の空気空洞船舶において、空気供給を制御する方法を示した図である。 本発明に係る空気空洞船舶のさらに他の実施形態である横方向区画部材の稼動手段を簡略に示した概略図である。 本発明に係る空気空洞船舶の横方向区画部材の稼動手段を示した構成図である。 本発明に係る空気空洞船舶で複数の空間区域に差をつけて空気を供給する方法を示した概略図である。 本発明に係る空気空洞船舶のさらに他の実施形態である横方向・縦方向区画部材と水密手段の全体的な構成を示した概略図であって、(a)は船底部の平面図であり、(b)は船底部を上から眺めた斜視図であり、(c)は船底部の正面図である。 本発明に係る空気空洞船舶のさらに他の実施形態である横方向・縦方向区画部材と水密手段の全体的な構成を示した概略図であり、縦方向仕切りによって横方向区画部材が分離される場合を示した図であって、(a)は船底部の平面図であり、(b)は船底部を上から眺めた斜視図であり、(c)は船底部の正面図である。 本発明に係る空気空洞船舶のさらに他の実施形態である横方向溝を有する空気空洞船舶の概略図であって、(a)は船底部の平面図であり、(b)は船底部の横方向溝の拡大図である。
以下、添付した図面を参照して本発明の好ましい実施形態に関する構成及び作用を詳細に説明する。ここで、各図面の構成要素に対して参照符号を付することにおいて、同じ構成要素に限っては、たとえ、他の図面上に表示されてもできるだけ、同じ符号で表記されたことに留意すべきである。
図2は、本発明に係る空気空洞船舶の底部を示した底面図である。図3は、本発明に係る空気空洞船舶の側面図である。
本発明の空気空洞船舶(air cavity vessel)100は、船舶の底部(船底部)に空気空洞を形成し、水との摩擦抵抗を減少させるための構成を有する。空気空洞船舶100は、航海中に水が船底部101と直接接触せずに、空気層と接触されるようにすることにより、摩擦抵抗を減少させて燃料消費を減らすためのものである。一般的に、空気空洞船舶において、空気空洞の形成による燃料低減は、約5%〜15%程度であると知られている。
本発明の空気空洞船舶100は、船底部101下面はそのまま置いて、その下に空気空洞を形成できるように構成されることにより、従来、船底部下面に溝を掘り、溝の内側に空気空洞を形成するために、船舶に多くの設計変更を必要としていた短所を解決しようとする。
前記空気空洞船舶100は、縦方向区画部材110と、縦方向仕切り111と、横方向区画部材120と、空気供給部130とを有する。ここで、縦方向区画部材110と、縦方向仕切り111と、横方向区画部材120とは、空気空洞を形成できるように船底部を区画するための区画形成部材となる。
縦方向区画部材110は、船底部101の幅方向両側、すなわち、左舷と右舵とに各々取り付けられて、船底部101を縦方向(船舶の長さ方向)に区画する。このとき、縦方向区画部材110は、船底部101下面に下方に突出されるように取り付けられる別途の部材で形成されることにより、従来の船舶に設計変更が必要ないようにする。
横方向区画部材120は、船底部101に沿って幅方向へ延びる。横方向区画部材120は、縦方向区画部材110と協同して船底部101に空気空洞を形成する空間区域Sを形成する。横方向区画部材120は、縦方向に離隔して複数個設置され、空間区域Sを複数の空間区域に分割することができる。
縦方向区画部材110の内側には、船底部101から突出されるように縦方向仕切り111が取り付けられ、空間区域Sをさらに分割することができる。縦方向仕切り111は、船舶の横揺れ(rolling)時にも空気空洞が安定的に維持されるように助ける。上記において、空気空洞を形成するための空間区域Sが縦方向区画部材110と、縦方向仕切り111と、横方向区画部材120とによって形成されているが、空間区域Sを形成できるならば、他の部材が追加されることも本発明の範囲に含まれる。
また、上記において、縦方向区画部材110と縦方向仕切り111とが区分されて説明されているが、このような区分は説明のためのものである。縦方向仕切り111は、船底部を縦方向に区画するための部材という点で縦方向区画部材110と機能がほとんど同一なので、本発明で縦方向仕切り111は、縦方向区画部材110に代替され得る。すなわち、空間区域Sが、船底部に幅方向に離隔して置かれる複数の縦方向区画部材110と横方向区画部材120とによって形成されることも本発明の範囲に含まれる。
空気供給部130は、縦方向区画部材110と、縦方向仕切り111と、横方向区画部材120とによって形成される空間区域Sに空気を供給し、航海中に船底部101下面と水との間に空気空洞を形成できるようにする。このために、空気供給部130は、空間区域Sに空気を供給する空気噴射ノズル131と、このような空気噴射ノズル131で空気を供給できるように空気を圧縮する空気圧縮機132と、空気噴射ノズル131と空気圧縮機132とを接続する空気供給管133とを備える。空気圧縮機132と空気供給管133との間には、圧縮空気を貯蔵する空気貯蔵容器をさらに備えることができる。望ましくは、空気噴射ノズル131は、複数の空間区域Sに各々配置されて、空気を個別的に各々の空間区域Sに供給できるようにする。
図4は、本発明に係る空気空洞船舶の横方向区画部材の構成を示した側面図である。
一般に、船舶が波の荒い地域を航海するときは、船舶の揺れのため、空気空洞から空気が抜け出て空気空洞を正しく形成し難いことがある。このような場合には、船舶の航海時に空気空洞によって摩擦抵抗を減らすことができず、船底部101に形成される縦方向区画部材110と横方向区画部材120とによって摩擦抵抗が却って増加される可能性がある。
この場合、縦方向区画部材110は、船舶の長さ方向に形成されており、摩擦抵抗に及ぼす影響が少ないが、横方向区画部材120は、船舶が運航するとき、水と正面から接触するため、摩擦抵抗を増加させる原因となる。
このような点を考慮して、本発明の横方向区画部材120は、船底部101下面と同じ高さで延びる引込位置と、船底部101下面から突出される突出位置との間で移動可能なように構成される。したがって、横方向区画部材120は、波の荒い地域を通過するときのように、空気空洞を形成し難い状況では、引込位置に移動して横方向区画部材が船底部から突出されて発生する抵抗増加を減らすことができるようにする。
図4(a)は、横方向区画部材120が引込位置にある状態を示す。横方向区画部材120が設けられる部分の船底部101は、幅方向に沿って内側に凹んだ部分を形成し、引込位置で横方向区画部材120は凹み部内に収容されることができる。
空気空洞を形成できる状況になると、横方向区画部材120は図4(b)に示すように、船底部101下面から突出されて突出位置にあるようになる。このとき、横方向区画部材120は、ヒンジ軸121を中心として引込位置から突出位置に回転する。ここで、ヒンジ軸121は、船底部101に沿って幅方向へ延びる軸となる。ヒンジ軸121は、横方向区画部材120の前方(船首側)端部に位置しており、突出位置で横方向区画部材120の後方端部は突出されるが、前方端部は船底部101下面と同等な高さを維持するようになる。これは、横方向区画部材120の突出位置から横方向区画部材120に沿って自然な流線が形成されるようにして、水との摩擦抵抗を減らすことができるようにする。横方向区画部材120の突出高さは、0.3mないし2.0mの間で調整されることが好ましい。
横方向区画部材120は、油圧式または電動式で引込位置と突出位置との間で移動可能なように構成されることができる。例えば、横方向区画部材120は、油圧式ジャッキ122によってヒンジ軸121を中心として移動され得る。
空気空洞の形成は、船舶の運航速度と横方向区画部材120の突出高さとによって影響を受けるようになる。本発明の横方向区画部材120は、船底部101下面から突出される突出高さを調整できるように構成されて、船舶の運航速度に適した複数段の高さを提供することができる。
このように、本発明の空気空洞船舶100は、従来の船舶とは異なり、船底部に溝を掘って空気空洞を形成せず、船底部101下面に取り付けられる縦方向区画部材110と横方向区画部材120とによって船底部101はそのまま置いて、その下に空気空洞を形成する。したがって、従来の船舶に対する設計変更無しで、空気空洞船舶を製作することができる。したがって、空気空洞船舶を製作するための時間、努力、及び費用がかなり低減される。
また、本発明の横方向区画部材120は、船舶の航海時の状況に応じて引込位置と突出位置との間を移動することができるので、空気空洞を形成し難い状況で却って空気空洞船舶の抵抗が増加することを防止することができる。
また、横方向区画部材120が突出位置にあるとき、その突出される高さを調整できるので、船舶の運航速度に応じて適宜空気空洞を形成できるようになる。
上記において、本発明の横方向区画部材120が折り畳み式で構成されるものと説明したが、横方向区画部材120が折り畳み式で構成されず、縦方向区画部材110と同様に、船底部101の下に突出されるように取り付けられるものも本発明の範囲に含まれる。
図5は、本発明に係る空気空洞船舶の空気回収装置の構成を示した概略図である。以下では、図3乃至図5を参照して空気回収装置の構成を説明する。
船舶の航海にともなう速力によって空気空洞が形成される空間区域を抜け出る空気が船尾部に位置したプロペラ105に達するとプロペラに悪影響を及ぼし、プロペラ105の推力とトルクを不安定にするため、空間区域を抜け出る空気は、プロペラ105に達する前に吸収されることが好ましい。
このために、本発明の空気空洞船舶100は、船尾部に空間区域の空気空洞から抜け出る空気を回収し、再度空気噴射ノズル131に供給する空気回収装置140を備える。
空気回収装置140は、空気吸入口141と、気液分離器142と、空気圧縮機143と、接続管144とを備える。
空気吸入口141は、船尾部に設置され、空間区域から抜け出る空気を吸入する。空気吸入口141は、船底部101下面から気液分離器142まで接続される。空気吸入口141を介しては、空気だけでなく、水も共に吸入されるので、気液分離器142では、空気と水とを分離するようになる。気液分離器142は、船底部101下面より例えば5m程度高い所に位置するので、別途の動力の供給がなくとも空気は圧力差によって空気吸入口141を介して気液分離器142まで吸入される。
気液分離器142から分離された水は外部に排出され、空気は、空気圧縮機143によって加圧されて、接続管144を介して再度空気噴射ノズル131に供給される。ここで、空気圧縮機143は、気液分離器142から分離された空気を加圧して接続管144を介して空気噴射ノズル131に供給するための装置であって、コンプレッサまたはポンプになり得る。接続管144は、気液分離器142及び空気供給管133と接続される管であって、気液分離器142から分離された空気が移動する通路となる。
例えば、 船底部101下面での圧力が2bar(ゲージ圧)程度であるとすれば、気液分離器142は船底部101下面より高い所に位置するので、水頭は数m程度低い。したがって、気液分離器142から分離された空気の圧力はほぼ1.5bar程度となる。空気圧縮機132で空気噴射ノズル131を介して空気を供給するためには、2bar以上に空気を圧縮しなければならないが、気液分離器142から分離された空気は1.5bar程度の圧力を既に有するので、このような空気に空気圧縮機143で0.5bar程度の圧力のみ加えると、空気は、接続管144及び空気供給管133を介して空気噴射ノズル131に供給されることができる。
空気圧縮機132で2bar以上の圧力で持続的に空気を圧縮するためには、多くの動力がかかる。従来では、空気空洞を介して抜け出る空気を吸収して水面上に排出するが、本発明では、気液分離器142から分離された空気を外部に排出せずに、0.5bar程度の低い圧力のみ加えて、空気供給管133を介して空気噴射ノズル131に再循環させる。したがって、空気圧縮機132では、さらに少ない量の空気のみ圧縮すればよいので、空気を圧縮するためにかかる動力をかなり低減することができる。
このように、本発明の空気回収装置140は、空間区域から抜け出る空気を吸入し、このような空気がプロペラ105に達してプロペラの作動に悪影響を及ぼすことを防止する。また、気液分離器142から分離された空気は低い圧力で再循環されて空気噴射ノズル131に供給されるので、空気圧縮機132で空気を圧縮するためにかかる動力をかなり低減することができる。
図6は、本発明の空気空洞船舶において、空気供給を制御する方法を示した図である。
一般に、空気空洞船舶では、空気空洞を形成し、水との摩擦抵抗を減少させることが目的であるため、船舶の航海中に空気空洞が適切に形成されているかをモニタリングすることが重要である。
従来の空気空洞船舶では、船底部に溝を掘り、溝の内側に空気空洞を形成するので、溝の内側の水の水位を測定して空気空洞が形成されるのか否か及び空気空洞の厚さを簡単な方法で測定することができる。しかし、本発明では、船底部101下面はそのまま置いて、その下に空気空洞を形成するので、船底部下に突出物を取り付けて水位を測定する方法を使用することは容易でない。
したがって、本発明では、空気空洞が形成される複数の空間区域Sの水または空気を吸入し、気液分離器242で空気と水とを分離し、分離された水の水位を測定して、空気空洞が形成されるのか否か及び空気空洞の厚さを測定する。
このために、まず、各々の空間区域Sの後端(船尾側)に位置した空気吸入口241を介して空気または水を吸入する。吸入された空気または水は気液分離器242で空気と水とに分離される。気液分離器242は、船底部101下面より高い所に位置するので、別途の動力供給がなくとも空気または水は圧力差によって空気吸入口241を介して気液分離器242まで吸入される。
気液分離器242では、センサによって吸入された空気と水との比率を判断するようになる。空気と水との比率は、例えば、水位センサ244によって気液分離器242内の水位を測定して判断することができる。空間区域S内に空気空洞がよく形成されているときは、気液分離器242で空気の比率が高くなる。逆に、空間区域S内に空気空洞がよく形成されない場合には、気液分離器242で水の比率が高くなる。
制御部246は、水位センサ244で測定された水位によって空気噴射ノズル131を介して空間区域Sに供給される空気の量を調整するようになる。例えば、測定結果、空間区域S内の空気の比率が低いと判断されれば、制御部246は、空気噴射ノズル131の上流側に設置される空気バルブ245の開度を調整してさらに空気を供給する。空気バルブ245は、水位センサ244から信号を伝達されて制御部246によって開度が自動で制御され得る。
気液分離器242から分離された空気は、再循環空気圧縮機243によって加圧され、空気貯蔵容器250に貯蔵される。このとき、上述したように、空気貯蔵容器250に貯蔵される空気の圧力は、空気噴射ノズル131を介して空間区域Sに空気を供給することができるように、2bar以上であり、気液分離器242から分離された空気は、1.5bar程度の圧力を既に有するので、再循環空気圧縮機243は、このような空気に0.5bar程度の圧力のみ加えると、空気は空気貯蔵容器250に貯蔵され得る。ここで、再循環空気圧縮機243は、コンプレッサまたはポンプになり得る。
空気貯蔵容器250には空気圧縮機260が接続され、空気噴射ノズル131を介して空間区域Sに供給するための空気を圧縮して空気貯蔵容器250に供給する。
上述したように、本発明の空気供給制御方法は、空間区域Sの後端に位置した空気吸入口241を介して空気または水を吸入して気液分離器242から分離した後、空気と水との比率を気液分離器242に設置される水位センサ244で判断するようになる。水位センサ244の判断値に応じて空気噴射ノズル131と接続された空気バルブ245の開度を調整することにより、空気空洞を形成するのに適切な量の空気を空間区域Sに供給することができる。
また、気液分離器242から分離された空気は大気圧より高い状態であるため、再循環空気圧縮機243によって適正量の圧力、例えば、0.5bar程度の圧力のみさらに供給すると、空気貯蔵容器250に貯蔵される圧縮空気を作ることができ、空気圧縮機260でかかる動力をかなり低減することができる。
本発明の空気空洞船舶の空気供給制御方法は、船底部はそのまま置いて、その下に突出されるように取り付けられる区画形成部材によって空気空洞のための空間区域が形成される空気空洞船舶で利用することができるが、従来の船底部の溝内に形成される空気空洞を有する船舶でも利用することができる。
図7は、本発明に係る空気空洞船舶のさらに他の実施形態である稼動区画部材を簡略に示した概略図であり、図8は、稼動区画部材の具体的な実施形態を示した構成図である。図4は、油圧式ジャッキを採用した空気空洞船舶の横方向区画部材を示したものであるが、図7と図8は他の稼動手段を採択して駆動される場合を示す。
一般に、横方向区画部材の駆動のためには、油圧を用いることが普通であるが、この場合、油圧の漏洩現象による油圧制御の効率低下及び船舶内部の汚染問題が発生し、油圧装置の肥大化のため、船舶の荷重増加が発生し、これによる船舶の動力増加など、エネルギー消費増加による非効率的な面がある。
これを解決するために、本発明のさらに他の実施形態の空気空洞船舶100は図7のように、横方向区画部材120と、稼動手段123と、ヒンジ手段121とを備える。
前記稼動手段123は図8のように、横方向区画部材120の駆動及び固定のための駆動装置124と、固定装置125とで構成されることができる。
前記駆動装置124は、駆動用作動装置1241と、駆動用ロッド1242と、シリンダ1243とで構成され、前記固定装置125は、固定用作動装置1251と、固定用ロッド1252と、上段ストッパ1253と、下段ストッパ1254とで構成される。
前記ストッパ1253、1254と固定用ロッド1252とは、磁力を用いる場合は磁力に引かれ得る材質で構成されなければならず、圧縮空気を用いる場合には特別な制限がない。
前記駆動用ロッド1242は、横方向区画部材120の任意の位置に接続されることができ、接続方法として溶接などが利用され得る。
前記ヒンジ手段は軸で構成されることができる。このとき、横方向区画部材120は、船底部101に沿って幅方向へ延びるヒンジ軸121を中心として引込位置から突出位置に回転する。ヒンジ軸121は、横方向区画部材120の前方(船首側)端部に位置し、突出位置で横方向区画部材120の後方端部は突出されるが、前方端部は船底部101下面と同等な高さを維持するようになる。
以下、各運航状況別に作動方式を説明する。ただし、下記では、駆動用作動装置及び固定用作動装置の作動源として電磁石を用いた場合を説明した。
しかし、圧縮空気または電磁石と永久磁石を用いても駆動用ロッド1242を上下往復させたり、固定用ロッド1252を進退させることができることは、本発明の属する技術分野における通常の知識を有した者であれば、誰でも分かるであろう。
ただし、前記駆動用作動装置1241の作動源として圧縮空気を用いるならば、シリンダ内に存在する圧縮空気のため、横方向区画部材120が自重でも下方に下降しないため、圧縮空気を排出したり、回収して始めて横方向区画部材120が下方に下降するようになるであろう。
また、駆動用作動装置1241の作動源として電磁石と永久磁石を用いるならば、永久磁石は上段ストッパ1253に設置され得る。その結果、電磁石と永久磁石の互いに向かい合う磁極が各々N/S(またはS/N)極であれば、横方向区画部材120は、上昇するであろうし、電磁石と永久磁石の向かい合う磁極が各々N/N(またはS/S)極であれば、横方向区画部材120は下降するようになるであろう。
上記の作動は、電磁石を用いた駆動用作動装置1241の引き込み電流方向を変えることにより、電磁石の磁極をN極からS極に(またはS極からN極に)変えるようになり、上記の横方向区画部材120の作動が可能となる。
そして、固定用作動装置1251の作動源として電磁石と永久磁石を用いる場合にも、上記の駆動用作動装置1241の作動方式と同じ原理からなる。
また、駆動用作動装置1241の作動源として圧縮空気を用いると、前記駆動用ロッド1242を横方向区画部材120に接続する位置がヒンジ軸121に近づくほど横方向区画部材を上昇させる力が大きくなるため、注意しなければならない。
しかし、駆動用作動装置1241の作動源として電磁石を用いると、前記駆動用ロッド1242を横方向区画部材120に接続する位置がヒンジ軸121から遠ざかるほど横方向区画部材120を上昇させる力が大きくなる。これは、駆動用ロッド1242の動く距離が増えることになり、電磁石の磁力が及ぼす距離も遠くなって、より多くの電流の供給が必要となるためである。
したがって、前記駆動用作動装置1241の作動源を決定するとき、前記駆動用ロッド1242の横方向区画部材120への接続位置を一緒に考慮して始めて、接続部位の耐久性増加、動力低減などの要求に一層応えられるであろう。
まず、船舶の運航停止または横方向区画部材120の使用が不要な場合の作動方式を説明する。
上記のような場合には、下段ストッパ1254が図8(a)のように、固定用ロッド1252によって固定されるので、横方向区画部材120が引込位置に固定されるようになり、このとき、電磁石を用いた駆動用作動装置1241には電流が流れない。
しかし、船舶の運航中に横方向区画部材120の使用が必要な場合が発生すれば、電磁石を用いた固定用作動装置1251に電流を流すようになり、その結果、固定用ロッド1252が後退し、電磁石を用いた駆動用作動装置1241には電流が流れないので、横方向区画部材120は、自重によって下方に下降するようになる。
横方向区画部材120が突出位置に至ると、電磁石を用いた固定用作動装置1251に流れる電流を遮断させ、その結果、固定用ロッド1252は前進して上段ストッパ1253を固定させ、図8(b)のように、横方向区画部材120を突出位置に固定させるようになる。
さらに、船舶の運航停止または横方向区画部材120の使用が不要な場合が発生すれば、電磁石を用いた固定用作動装置1251及び駆動用作動装置1241に電流を流し、その結果、固定用ロッド1252が後退すれば、横方向区画部材120は、電磁石を用いた駆動用作動装置1241によって上方に移動するようになる。
横方向区画部材120が引込位置に至ると、電磁石を用いた固定用作動装置1251に流れる電流を遮断させ、その結果、固定用ロッド1252は前進して、図8(a)のように、下段ストッパ1254が固定用ロッド1252によって固定され、横方向区画部材120は、引込位置に固定されるようになる。
前記横方向区画部材120の引込位置及び突出位置の到着可否は運転手が判断して、電磁石を用いた固定用作動装置1251及び駆動用作動装置1241を駆動させる。しかし、駆動の自動化のために、シリンダ1243内部の上下段ストッパ1253、1254が動く軌跡の限界位置にリミットスイッチを設置し、その信号を受けて自動で固定用ロッド1252を作動させて横方向区画部材120を駆動及び固定させることもできる。
また、駆動用ロッド1242を下段ストッパ1254と共に上段ストッパ1253に対し可動とし、上段ストッパ1253と下段ストッパ1254との間にスプリング126を設置することもできる。その結果、船舶の航海途中、横方向区画部材120が突出位置にあるようになる場合に発生する水との摩擦抵抗をスプリング126が減衰させて、船舶の燃料効率及び横方向区画部材120、ロッド1242、1252の耐久性を増大させることができる。
また、前記ロッドには、複数段のストッパが設置され得るし、複数段のストッパによって運転手が横方向区画部材120の動きを微細に調整することもできる。
また、シリンダ1243内部の複数段のストッパが動く各軌跡の位置にリミットスイッチを設置し、その信号を受けて運転状況に応じて自動で固定用ロッド1252を作動させて、横方向区画部材120を駆動及び固定させることもできる。
前記電磁石を用いた作動装置等の駆動電源は、船舶内部の電源(図示せず)を用いる。この場合、船舶内部の電源(例えば、440V、220V)を、コンバータによって電極を変えて用いることもできる。コンバータは、SCRコンバータを用いることができる。
図9は、本発明に係る空気空洞船舶において、複数の空間区域に差をつけて空気を供給する方法を示した概略図である。
一般に、空気空洞船舶において、空気空洞形成のための空気供給にかかる動力は、船舶の航海のための燃料消費の他に、さらなる燃料消費を発生させて、船舶の動力低減効果を減殺させてしまう。
このような点を考慮して、空気空洞船舶の空気空洞形成のために最適の空気量を各空間区域に供給する方法を利用して船舶の動力使用をかなり低減させることができる。
空気空洞船舶において、平坦な船底部で広い面積の空気空洞層を形成するために、船底部に縦方向に離隔するように複数個の横方向区画部材を設置して複数の空間区域を形成することができるが、図9では、3つの部分(船首部、船尾部、船首部と船尾部との間)の空間区域151、152、153を形成した場合を実施形態として表わした。
縦方向区画部材110の内側に縦方向仕切り111が取り付けられる場合には、さらに複数の空間区域を形成することができ、図9では、2個の縦方向仕切り111を設置した場合を実施形態として表わした。その結果、合計9個の格子形態の空間区域が形成される。
図9の空気空洞船舶は、渦流を誘起しつつ、空気空洞を形成できる横方向区画部材120と、空気空洞内部の空気漏れを抑制する縦方向区画部材110と、船体横揺れ時、空気漏れを抑制するための縦方向仕切り111とで構成され、各々の空間区域には、空気空洞形成のために、横方向区画部材120の後方船底部に設置された空気噴射ノズル131を介して圧縮された空気が供給される。
このとき、船首部の各々の空間区域に空気空洞形成に必要な空気量が供給されて形成される空気空洞パターンを分析すれば、空気空洞パターンは、空洞中央部分より両側面で長さがさらに長い逆U字状になることが確認できる。
これは、船首部の横方向空間区域151の両側面にある縦方向区画部材110の船尾方向の縁から縦方向区画部材110に沿って船体後方に空気が流出されるために発生する現象である。
船首部の横方向空間区域151における両側部の空間区域内部の空気のうち、船体後方に流出される空気は、船首部と船尾部との間にある横方向区画部材120の後方両側面に形成される渦流流動により、船首部と船尾部との間にある横方向空間区域152の両側面に再度流入される。
その結果、船首部の横方向空間区域151の両側部の空間区域から船首部と船尾部との間にある横方向空間区域152の両側面に流入される空気が船首部と船尾部との間の空間区域152の両側部の空間区域の空気空洞形成に寄与するので、船首部の横方向空間区域151の両側部の空間区域内部に供給される空気量よりは少ない量の空気供給でも、船首部と船尾部との間にある空間区域152の両側部の空間区域の空気空洞が形成され得る。
また、船首部と船尾部との間にある空間区域152の両側部の空間区域内部に供給される空気は、上記のような理由で、船尾部の空間区域153の両側部の空間区域に縦方向区画部材110に沿って流入されるので、船首部と船尾部との間の空間区域152の両側部の空間区域に供給される空気量より少ない量の空気供給でも、船尾部の空間区域153の両側部の空間区域の空気空洞が形成され得る。
したがって、船首部に位置する前記空間区域151の両側部の空間区域から船尾部に位置する前記空間区域153の両側部の空間区域へ行くほど空気供給量を小さくしても適切な空気空洞の形成が可能となり、その結果、空気供給のための動力の使用を減らすことができ、船舶の使用燃料も低減することができる。
前記空気空洞船舶における空間区域151、152、153の両側部の空間区域から船尾部に位置する前記空間区域153へ行くほど空気量は船舶の運転状況などを考慮して40%〜80%程度に減少させて空気を供給することができる。
また、前述したように、横方向に列を作って並べている各空間区域151、152、153の両側部の空間区域に対して、船首部の前記空間区域から船尾部の空間区域へ行くほど空気供給量を減少させるだけでなく、横方向に列を作って並べている各空間区域151、152、153に対して、船首部の前記空間区域151から船尾部の空間区域153へ行くほど空気供給量を減少させることもできる。
また、船舶の底部に縦方向に位置している各空間区域に対して、船首部の前記空間区域から船尾部の前記空間区域へ行くほど空気供給量を減少させることもできる。
これは、船舶の運航中、横揺れなどの突発変数や船舶運転上の必要性に応じて、船首部の各々の空間区域から流出される空気が船体後方の各々の空間区域に流入される状況が発生する可能性もあるため、横方向に列を作って並べている各空間区域151、152、153の両側部の空間区域だけでなく、船舶の底部で縦方向に位置している各空間区域に対しても、上記のような船首部の前記空間区域から船尾部の前記空間区域へ行くほど空気供給量を減少させる必要もあるためである。
上記の空気供給方法は、空気空洞が船舶の船底部下面に縦方向・横方向区画部材が突出されるように取り付けられて形成される場合だけでなく、船底部下面に溝を掘って空気空洞を形成する船舶にも適用することができる。
図10及び図11は、本発明に係る空気空洞船舶のさらに他の実施形態である横方向・縦方向区画部材と水密手段の全体的な構成を示した概略図であって、(a)は船底部の平面図であり、(b)は船底部を上から眺めた斜視図であり、(c)は船底部の正面図である。
図10(b)、図10(c)は、横方向・縦方向区画部材が船底部101下面に取り付けられて横方向区画部材120が所定角度で突出して空気空洞のための空間区域を形成する場合を図示したが、船底部101下面に溝を掘り、溝の内側に空気空洞を形成して、上記のように横方向区画部材120を所定角度で駆動するように構成されている空気空洞船舶にも適用されることができる。
一般に、駆動可能な横方向区画部材120を空気空洞船舶に用いると、横方向区画部材120と縦方向区画部材110との間隙によって空気空洞を形成している空間区域に水が流入されることがある。したがって、空気空洞形成の効率を高めるためには、上記の間隙を水密できる水密手段が必要となる。
図10は、本発明に係る一実施形態として、縦方向仕切り111を船底部101に1つのみ設置して空気空洞のための空間区域を形成したものであるが、縦方向仕切り111を複数個で設置することもできる。
図10に示された本発明の構成は、横方向区画部材120と、縦方向区画部材110と、水密手段160とからなる。以下、各構成を具体的に説明する。
前記横方向区画部材120が平坦な船底部101から突出されている場合、水の流れは、船底部101と横方向区画部材120との表面に沿って通過しつつ、横方向区画部材120の長さ方向終端部から離脱する渦流流動が誘起される。
これにより、横方向区画部材120の後方部に局部的な循環流動が形成され、循環流動部内に空気が供給されるようになると、空気空洞が形成される。このとき、横方向区画部材120と縦方向区画部材110との間に船体長さ方向への大きな間隙が存在すると、空気空洞層を形成する空間区域内に水が流入され、流入された水によって空間区域内に供給される空気による空気空洞形成が効果的になされることができなくなる。
そこで、間隙を介しての船体長さ方向への水の流入を防止するために、横方向区画部材120と縦方向区画部材110との間に水密手段を設置し、横方向区画部材120が引込位置から突出位置に至ったとき、横方向区画部材120の前方部の水が後方部に流入されることを遮断する。その結果、船底部101の空間区域に形成された空気空洞層をより確実に維持することができる。
また、防汚特性と弾性特性が高い材質からなる水密手段160を利用したり、上記のような特性を有した材質で塗布された水密手段160を利用すると、水密性能の向上とともに、汚染物質付着防止の効果も達成することができる。
具体的に、前記水密手段160としては、プラスチック材質、ゴム材質、及び金属材質を利用することができる。
前記水密手段160は、横方向区画部材120に設置されることができ、このような場合、横方向区画部材120と一体型で製作され得るし、横方向区画部材120に着脱式で製作されて設置されることもできる。着脱式で設置されるならば、水密手段160の摩耗や損傷などが発生したとき、容易く交替が可能であろう。
このとき、前記水密手段160の横方向幅は、横方向区画部材120の横方向長さの5%〜15%で製作されることが好ましく、前記水密手段160の縦方向長さは、横方向区画部材120の縦方向長さ(横方向区画部材の横方向終端部の長さ)と同様に製作されて設置される。
上記のように水密手段160が製作されると、横方向区画部材120が引込位置にあるようになる場合、水密手段160も引込位置にあるようになり、次に説明する水密手段160が縦方向区画部材110の面に設置されて常に船体の外部に露出した場合に発生され得る露出した水密手段160による付加抵抗などを防止することができ、常に外部に露出した水密手段160に汚染物質が付着されることを防止することもできる。
しかし、この場合、横方向区画部材120の駆動時、水密手段160も常に一緒に動くようになるため、水密手段160の摩耗が大きくなり得るし、水密手段160と縦方向区画部材110の面とに摩擦が発生し、水密手段160が縦方向区画部材110に設置された場合より横方向区画部材120の駆動にさらに多くの動力を必要とする。
また、前記水密手段160は、縦方向区画部材110の面に設置されることができ、このような場合、縦方向区画部材110の面に一体型で製作されることができ、縦方向区画部材110の面に着脱式で製作されて設置されることもできる。着脱式で設置されるならば、水密手段160の摩耗や損傷などが発生したとき、容易く交替が可能であろう。
このとき、前記水密手段160は、横方向区画部材120が突出位置になったときと同じ傾斜角で製作され、前記水密手段160の横方向幅は、横方向区画部材120の横方向長さの5%〜15%で製作されることが好ましく、前記水密手段160の縦方向長さは、横方向区画部材120の縦方向長さ(横方向区画部材の横方向終端部の長さ)と同様に製作されて設置される。
また、水密手段160が横方向区画部材120の回転半径内で横方向区画部材120の任意の回転角に対応するように縦方向区画部材110の面に設置されると、船舶の運転状況に応じて、前記横方向区画部材120を前記任意の回転角に合わせて運転しても水密が円滑になされるので、船底部101の空間区域に形成された空気空洞層が維持され続けることができる。
また、図10には、水密手段160が縦方向区画部材110と横方向区画部材120との間の間隙を水密するために設置されたが、図11のように、縦方向仕切り111によって横方向区画部材120が分離された形態で船底部の空間区域が区画された場合であれば、横方向区画部材120が縦方向区画部材110だけでなく、縦方向仕切り111との間でも間隙が生じることができるため、横方向区画部材120と縦方向仕切り111との間にも水密手段160を設置しなければならないであろう。
図12は、本発明に係る空気空洞船舶のさらに他の実施形態である横方向溝を有する空気空洞船舶の概略図であって、(a)は船底部の平面図、(b)は船底部の横方向溝の拡大図である。
本発明に係る空気空洞船舶の空気空洞を形成するための船底部の空間区域は図2のように、船底部に縦方向区画部材110と、縦方向仕切り111と、横方向区画部材120とを設置して形成されることができる。
上記の空間区域は図2及び図3のように、船底部101下面はそのまま置いて、その下に縦方向区画部材110と、縦方向仕切り111と、横方向区画部材120とを設置して形成されることができ、船底部101下面に溝を掘り、溝の内側に縦方向区画部材110と、縦方向仕切り111と、横方向区画部材120とを設置して形成されることもできる。
この場合、横方向区画部材120は、船底部101に固定されて設置されるか、または駆動可能に設置されることができるが、横方向区画部材120が船底部101に固定されて設置される場合には、空気空洞形成が不要な状況が発生したり、海上の波浪状態によって船体の過度な運動、すなわち、大角度の横揺れや縦揺れが発生して空気空洞が形成され得ない状況が発生するとき、突出された横方向区画部材120によって付加抵抗が誘発される可能性があり、このため、速度性能低下が引き起こされ得る。
しかし、横方向区画部材120を駆動可能に設置すると、上記のような空気空洞形成が不要な状況や空気空洞が形成され得ない状況が発生しても横方向区画部材120を引込位置に移動させることができ、付加抵抗の発生を防止することができるようになる。
したがって、上記のように、横方向区画部材120を引込位置に移動させる必要がある場合、図12(a)、(b)のように、横方向区画部材120を収容できるように船底部下面に内側に凹むようになる部分を形成させて、引込位置で横方向区画部材120を凹んだ部分に収容させると、横方向区画部材120によって発生することができる付加抵抗を完璧に遮断できるようになる。
上記の凹んだ部位の横方向長さ及び縦方向長さは、図12(a)、(b)のように、横方向区画部材120全体を収容できるように、横方向区画部材120の横方向長さ及び縦方向長さと同様に製作されることができる。
仮りに、水密手段160が横方向区画部材120に設置されると、上記の凹んだ部位の横方向長さは、水密手段160の横方向長さまでも考慮して横方向区画部材120及び水密手段160の全体横方向長さと同様に製作されることができる。
上記の凹んだ部位の船体の内側への深さは、横方向区画部材120の厚さと船体の内側に設置されるヒンジ手段などを考慮して決定すべきであり、また、横方向区画部材120の回転角度も考慮して横方向区画部材120が突出位置であるとき、船体と横方向区画部材120との間の干渉が発生しないように製作されなければならない。
また、図11のように、縦方向仕切り111によって横方向区画部材120が分離された形態で船底部の空間区域が区画されると、上記の凹んだ部位も分離された形態で船底部101に形成されるべきであろう。
本発明は、上記実施形態に限定されず、本発明の技術的要旨を逸脱しない範囲内で様々に修正または変形されて実施され得ることは、本発明の属する技術分野における通常の知識を有した者にとって自明なことである。
100 空気空洞船舶
101 船底部
110 縦方向区画部材
111 縦方向仕切り
120 横方向区画部材
121 ヒンジ軸
122 油圧式ジャッキ
123 稼動手段
124 駆動装置
1241 駆動用作動装置
1242 駆動用ロッド
1243 シリンダ
125 固定装置
1251 固定用作動装置
1252 固定用ロッド
1253 上段ストッパ
1254 下段ストッパ
126 スプリング
131 空気噴射ノズル
132 空気圧縮機
133 空気供給管
141 空気吸入口
142 気液分離器
143 空気圧縮機
144 接続管
151 船首部の空間区域
152 船首部と船尾部との間の空間区域
153 船尾部の空間区域
160 水密手段
241 空気吸入口
242 気液分離器
243 再循環空気圧縮機
244 水位センサ
250 空気貯蔵容器
260 空気圧縮機

Claims (20)

  1. 船舶の底部に空気空洞を形成し、水との摩擦抵抗を減少させる空気空洞船舶であって、
    船底部を縦方向に区画するために、船底部から突出されるように船底部の幅方向両側に各々取り付けられる縦方向区画部材と、
    該縦方向区画部材と協同して船底部に空気空洞のための空間区域を形成するために、船底部に沿って幅方向へ延びる横方向区画部材と、
    空気空洞を形成するように、前記空間区域に空気を供給する空気供給部と、を備え、
    前記横方向区画部材が、船底部下面と同じ高さで延びる引込位置と船底部面から突出される突出位置との間で移動可能なことを特徴とする空気空洞船舶。
  2. 前記横方向区画部材が、船底部に沿って幅方向へ延びるヒンジ軸を中心として回転し、前記引込位置と前記突出位置との間で移動可能なことを特徴とする請求項1に記載の空気空洞船舶。
  3. 前記横方向区画部材が設けられる部分の船底部が、内側に屈曲されて凹み部を形成し、前記横方向区画部材が、前記引込位置で前記凹み部内に収容されることを特徴とする請求項1に記載の空気空洞船舶。
  4. 前記横方向区画部材が、油圧式または電動式で前記引込位置と前記突出位置との間で移動可能なことを特徴とする請求項2に記載の空気空洞船舶。
  5. 前記横方向区画部材が船底部面から突出される突出高さを調節可能なことを特徴とする請求項2に記載の空気空洞船舶。
  6. 前記空間区域を複数の空間区域に分割するために、船底部から突出されるように前記縦方向区画部材の内側に取り付けられる縦方向仕切りをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の空気空洞船舶。
  7. 前記横方向区画部材が縦方向に離隔して複数個設置され、前記空間区域を複数の空間区域に分割することを特徴とする請求項1に記載の空気空洞船舶。
  8. 前記空気供給部が、前記複数の空間区域の各々に空気を供給することを特徴とする請求項6または7に記載の空気空洞船舶。
  9. 前記空気供給部が、
    前記空間区域に空気を供給する空気噴射ノズルと、
    該空気噴射ノズルに空気を供給する空気圧縮機と、
    前記空気圧縮機と空気噴射ノズルとを接続する空気供給管と、
    を備えることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の空気空洞船舶。
  10. 前記空間区域から抜け出る空気を回収して、前記空気噴射ノズルに供給する空気回収装置をさらに備えることを特徴とする請求項9に記載の空気空洞船舶。
  11. 前記空気回収装置が、
    船底部に設置されて、前記空間区域から抜け出る空気を吸入するための空気吸入口と、
    該空気吸入口と接続されて、空気と水とを分離する気液分離器と、
    該気液分離器から分離された空気を加圧し、接続管を介して前記空気噴射ノズルに供給する第2の空気圧縮機と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項10に記載の空気空洞船舶。
  12. 前記横方向区画部材と前記縦方向区画部材との間に設置される水密手段を備えることを特徴とする請求項1または7に記載の空気空洞船舶。
  13. 前記水密手段が、前記横方向区画部材の両端部に設置されることを特徴とする請求項12に記載の空気空洞船舶。
  14. 前記水密手段が、前記横方向区画部材の回転半径内で前記縦方向区画部材の面上に設置されることを特徴とする請求項12に記載の空気空洞船舶。
  15. 前記横方向区画部材と前記縦方向仕切りとの間に設置される水密手段を備えることを特徴とする請求項6に記載の空気空洞船舶。
  16. 前記船舶の船底部に設置される駆動可能な横方向区画部材を収容できるように、前記船舶の船底部の内側に複数の横方向溝が形成されていることを特徴とする請求項1または7に記載の空気空洞船舶。
  17. 船舶の底部に空気空洞を形成し、水との摩擦抵抗を減少させる空気空洞船舶であって、
    船底部を縦方向に区画するために、船底部に突出されるように取り付けられる縦方向区画部材と船底部を横方向に区画する横方向区画部材とによって形成される空間区域に空気を供給して空気空洞を形成し、
    前記横方向区画部材が、船底部下面と同じ高さで延びる引込位置と船底部下面から突出される突出位置との間で移動可能なことを特徴とする空気空洞船舶。
  18. 前記横方向区画部材が設けられる部分の船底部が内側に屈曲されて凹み部を形成し、前記横方向区画部材の一部が前記凹み部内に収容されることを特徴とする請求項17に記載の空気空洞船舶。
  19. 前記空間区域を複数の空間区域に分割するために、船底部から突出されるように前記縦方向区画部材の内側に取り付けられる縦方向仕切りを備え、
    前記横方向区画部材が縦方向に離隔して複数個設置され、前記空間区域を複数の空間区域に分割することを特徴とする請求項17に記載の空気空洞船舶。
  20. 前記横方向区画部材と前記縦方向区画部材との間に設置される水密手段を備えることを特徴とする請求項17または19に記載の空気空洞船舶。
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