JP2011212917A - 報知処理装置、報知処理プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】インクが所望の硬化状態となる温度の目安を確実に認識できるようにする。
【解決手段】PC320は、紫外線の露光により硬化するインクを適用対象とし、当該インクに関連した情報の報知を行う装置である。インクは、紫外線の露光を契機に硬化を開始し、紫外線の露光量に応じた初期硬化状態に到達する。初期硬化状態に到達した後に紫外線の露光を停止しても、インクはその後の加熱によってさらに硬化を進行し、所望の硬化状態に達する。所望の硬化状態の周囲温度等と、初期硬化状態に到達するまでにインクに照射する紫外線の照射量とは、対応関係がある。ステップS1010において、CPU323が、上記所望の硬化状態に関連した温度に対応した温度情報として、RAM303の表示温度記憶エリアの値を取得し、LCD321が当該温度情報に関連した温度の報知を行う。
【選択図】図5

Description

本発明は、紫外線の照射により硬化するインクに関連した情報の報知を行う報知処理装置及び報知処理プログラムに関する。
従来より、インクを吐出する吐出手段と、紫外線を発生する紫外線発生源とを備える記録装置がある(例えば、特許文献1参照)。吐出手段は、載置手段が載置した被記録媒体に対しインクの吐出を行い、印刷による記録を行う。紫外線発生源は、被記録媒体に付着したインクに対し、紫外線を照射する。被記録媒体に付着したインクは、紫外線の露光により硬化する。
特開2002−292887号公報
上記記録装置は、紫外線の照射により、被記録媒体に付着したインクを固定的に定められた所定の硬化状態とした上で、印刷を終了する。所定の硬化状態は、通常、インクがその外表面の粘着性を喪失する硬化状態(以下、第1硬化状態という)である。
ここで、紫外線発生源を有する記録装置は、UVインクとしてカチオン系のインクを用いる場合がある。このインクは、紫外線の露光を契機に硬化を開始するとともに、紫外線の露光量に応じた初期硬化状態に到達し、その後に紫外線の露光を停止しても、インクはその後の加熱によってさらに硬化を進行する。したがって、例えば温度管理が必要な生鮮食品等に印刷が終了した記録媒体を添付して使用するような場合など、記録媒体の用途や目的によっては、印刷終了直後に上記第1硬化状態とせずに、インクがその外表面に未だ粘着性を有する硬化状態(以下、第2硬化状態という)としておき、その後インクの硬化が進行したか否かにより、生鮮食品等の温度管理を行うことが可能となる。
そこで、上記従来技術の記録装置において照射量を調整可能な構成とし、上記第1硬化状態とするために必要な照射量よりも小さい照射量に調整することで、印刷終了直後の記録媒体の硬化状態を上記第2硬化状態とすることが考えられる。この場合に、インクが上記第1硬化状態となる温度を操作者が認識できるようにすると、操作者はその温度が上記温度管理等の用途や目的に適合しているかどうかを確認することができ、利便性が向上する。
本発明の目的は、操作者が、インクが所望の硬化状態となる温度の目安を確実に認識することができる報知処理装置及び報知処理プログラムを提供することにある。
上記目的を達成するために、第1発明の報知処理装置は、紫外線の露光を契機に硬化を開始して当該紫外線の露光量に応じた初期硬化状態に到達し前記紫外線の露光を停止した後は前記初期硬化状態から加熱により硬化が進行するインクに関連した情報の報知を行う、報知処理装置であって、温度情報を少なくとも取得する情報取得手段と、前記情報取得手段が取得した前記温度情報に関連した関連温度情報を報知する、報知手段と、を有することを特徴とする。
本願第1発明の報知処理装置は、紫外線の露光により硬化するインクを適用対象とし、当該インクに関連した情報の報知を行う装置である。インクは、紫外線の露光を契機に硬化を開始し、紫外線の露光量に応じた初期硬化状態に到達する。初期硬化状態に到達した後に紫外線の露光を停止しても、インクはその後の加熱によってさらに硬化を進行させることができる。インクが初期硬化状態の後に加熱により増加する硬化度は、加熱時に到達する温度、すなわち周囲温度、温度上昇幅、加熱時間、加熱方法等(周囲温度等と略す)の少なくとも1つに対応する。紫外線照射により初期硬化状態に達した後、上記周囲温度等に応じて硬化度が増大し、温度情報に対応した温度において所望の硬化状態に達する。所望の硬化状態の当該周囲温度等と、初期硬化状態に到達するまでにインクに照射する紫外線の照射量と対応関係がある。
本願第1発明においては、情報取得手段が、上記所望の硬化状態に関連した温度に対応した温度情報を取得し、報知手段が、当該関連温度の報知を行う。本願第1発明の報知処理装置によれば、操作者は、インクが所望の硬化状態となる温度の目安を確実に認識することができる。
第2発明の報知処理装置は、上記第1発明において、前記情報取得手段は、前記温度情報と、当該温度情報に対応した前記照射量に係わる照射量情報と、を取得し、前記報知手段は、前記情報取得手段が取得した前記温度情報に関連した関連温度と、前記情報取得手段が取得した前記照射量情報に対応した照射量と、を報知することを特徴とする。
本願第2発明においては、操作者は、インクが所望の硬化状態となる温度に関連した関連温度に加え、当該硬化挙動を実現するために初期硬化状態までに照射する照射量を、確実に認識することができる。
第3発明の報知処理装置は、上記第2発明において、前記情報取得手段は、前記温度情報と、当該温度情報に対応した温度において前記所望の硬化状態を得るための前記インクに照射すべき目標照射量として、予め定めた段階的な複数の段階照射量のうちのいずれかの値に対応した、前記照射量情報とを取得することを特徴とする。
複数の段階照射量を段階的に増減して調整を行う場合、前記情報取得手段が取得した温度情報に対応した温度において所望の硬化状態を実現するために、それら複数の段階照射量のいずれかを当該目標照射量とする。本願第3発明においては、情報取得手段は、上記複数の段階照射量を目標照射量とした照射量情報を取得する。
本願第3発明によれば、段階的に調整する段階照射量を用いて操作者の意図する用途や目的に応じたインクの硬化状態を実現する場合でも、操作者は、照射する照射量を確実に認識することができる。
第4発明の報知処理装置は、上記第3発明において、前記情報取得手段は、前記複数の段階照射量のうちの前記いずれかの値に対し、前記初期硬化状態から加熱により到達する温度と前記初期硬化状態から前記加熱により進行する前記インクの硬化状態との相関に基づき定められた、前記目標照射量に対応する前記温度情報に関連した関連温度と、前記照射量情報と、を取得することを特徴とする。
本願第4発明では、初期硬化状態からその後の加熱により到達する温度と、初期硬化状態から当該加熱により進行するインクの硬化状態と、の相関関係がある。段階的に調整する段階照射量が照射する目標照射量に対して定まる場合に、当該目標照射量に上記相関を適用することで、段階照射量に対応した温度情報を特定できる。本願第4発明においては、情報取得手段が、上記特定した温度情報を取得し、報知手段が取得された温度情報に関連した関連温度の報知を行う。操作者は、段階的に調整する段階照射量を用いて目標照射量をとした場合に、所望の硬化状態がおおよそ何度(何℃)程度になると実現するのかを確実に認識することができる。
第5発明の報知処理装置は、上記第2発明において、前記情報取得手段は、段階的な複数の段階照射量のうち、前記情報取得手段が取得した温度情報に対応した温度において所望の硬化状態を得るための前記インクに照射すべき目標照射量未満でかつ当該目標照射量との差が最小である第1照射量と、前記目標照射量より大きくかつ当該目標照射量との差が最小である第2照射量と、に対し、前記初期硬化状態から加熱により到達する温度と前記初期硬化状態から前記加熱により進行する前記インクの硬化状態との相関をそれぞれ適用した、第1温度情報と、第2温度情報とを、前記温度情報として取得し、前記報知手段は、前記情報取得手段が取得した前記第1温度情報に対応した第1温度、に関連した第1関連温度情報及び、前記情報取得手段が取得した前記第2温度情報に対応した第2温度に関連した第2関連温度情報を、前記温度情報に関連した関連温度として、報知することを特徴とする。
本願第5発明においては、照射量を段階的に調整する。前記情報取得手段が取得した温度情報に対応した温度における所望の硬化状態に近い硬化状態を実現する、第1温度情報、及び、第2温度情報を、情報取得手段が取得する。報知手段は、第1温度情報に対応した第1温度に関する第1関連温度情報、及び、第2温度情報に対応した第2温度に関する第2関連温度情報、の報知を行う。操作者は、前記情報取得手段が取得した温度情報に対応した温度における所望の硬化状態に近い硬化状態を実現する2つの温度の目安を確実に認識することができる。
第6発明の報知処理装置は、上記第5発明において、前記報知手段は、前記第1関連温度情報及び前記第2関連温度情報を、それらのうちいずれか一方を選択するための選択肢として、表示することを特徴とする。
本願第6発明においては、操作者は、前記情報取得手段が取得した温度情報に対応した温度における所望の硬化状態に近い硬化状態を実現する2つの温度の目安を確実に認識した後、自らの意向に沿ったいずれか一方の温度を選択することができる。
第7発明の報知処理装置は、上記第2発明において、前記報知手段は、前記情報取得手段が取得した温度情報に対応した温度において所望の硬化状態を得るための前記インクに照射すべき目標照射量が、段階的な複数の段階照射量のいずれにも合致しない場合に、前記硬化状態に関連した前記温度情報の再取得を要請する報知を行うことを特徴とする。
本願第7発明においては、照射量を段階的に増減するとき、前記情報取得手段が取得した温度情報に対応した温度において所望の硬化状態をちょうど実現できる照射量がない場合に、対応する要請報知を行う。操作者は、現在の温度の指定に対応した硬化状態を過不足なく実現できないことを認識できるので、改めて、硬化状態に係わる温度を指定し直すことができる。
第8発明の報知処理装置は、上記第1乃至第7発明のいずれかにおいて、前記報知手段は、被記録媒体に吐出した前記インクが前記紫外線の照射により前記初期硬化状態に到達し、前記被記録媒体が、前記吐出及び前記照射を行った記録装置の処理領域から、前記処理領域より操作者側に位置する前記記録装置の操作者側領域へ移動した後を含め、少なくとも一時期に、前記情報取得手段が取得した前記温度情報に対応した温度の報知を行うことを特徴とする。
本願第8発明においては、被記録媒体の吐出したインクが初期硬化状態に到達したら、被記録媒体が処理領域から操作者側領域へ移動する。操作者は、近くに移動してきた被記録媒体を用いて、当該被記録媒体に形成した印刷結果物に対し、所定の作業や処理を行う。報知手段は、操作者側領域に被記録媒体が移動してきた後を含めて、少なくとも一時期に、温度情報に関連した関連温度情報の報知を行う。操作者は、近くに移動してきた被記録媒体を取り扱うべき温度範囲や制限を確実に認識することができる。
第9発明の報知処理装置は、上記第1乃至第8発明のいずれかにおいて、前記情報取得手段は、被記録媒体の所定部分に前記インクを用いて形成する温度情報に対応した温度情報のための前記温度情報を取得することを特徴とする。
被記録媒体に記録する温度を報知することにより、当該温度を明確に認識することができる。
上記目的を達成するために、第10発明の報知処理プログラムは、紫外線の露光を契機に硬化を開始して当該紫外線の露光量に応じた初期硬化状態に到達し前記紫外線の露光を停止した後は前記初期硬化状態から加熱により硬化が進行するインクに関連した情報の報知を行う、報知処理装置に備えられた制御手段に対し、前記インクの外表面が温度上昇に伴い初期硬化状態から所望の硬化状態になる温度に関する温度情報を少なくとも取得する情報取得手順と、前記情報取得手順で取得した前記温度情報に関連した関連温度情報を報知する、報知手順と、を実行させるものである。
本願第10発明の報知処理プログラムの制御対象となる報知処理装置は、紫外線の露光により硬化するインクを適用対象とし、当該インクに関連した情報の報知を行う。インクは、紫外線の露光を契機に硬化を開始し、紫外線の露光量に応じた初期硬化状態に到達する。初期硬化状態に到達した後に紫外線の露光を停止しても、インクはその後の加熱によってさらに硬化を進行させることができる。インクが初期硬化状態の後に加熱により増加する硬化度は、加熱時に到達する温度、すなわち周囲温度等に対応する。紫外線照射により初期硬化状態に達した後、上記周囲温度等に応じて硬化度が増大し、所望の硬化状態に達する。所望の硬化状態が決まっている場合には、当該周囲温度等は、初期硬化状態に到達するまでにインクに照射する紫外線の照射量と対応関係がある。
制御手段が、報知処理プログラムの情報取得手順を実行することで、上記所望の硬化状態に関連した温度に対応した温度情報を取得する。制御手段が、報知処理プログラムの報知手順を実行することで、情報取得手順で取得した温度に関連した関連温度情報の報知を行う。本願第10発明の報知処理プログラムを用いた報知処理装置によれば、操作者は、インクが所望の硬化状態となる温度の目安を確実に認識することができる。
本発明によれば、操作者が、インクが所望の硬化状態となる温度の目安を確実に認識することができる。
本発明の一実施形態であるインクジェット記録装置の全体の概略構成を示す平面図及び正面図である。 インクジェット記録装置の要部の構成を示す斜視図である。 図2中III−III断面によるキャリッジの側断面図である。 図2中IV−IV断面によるキャリッジの側断面図である。 インクジェット記録装置の制御系統の機能構成を、PC320の機能構成と共に示すブロック図である。 CPUが実行する制御内容を表すフローチャートである。 ステップS100の各印刷モード動作処理の詳細内容を表すフローチャートである。 ステップS200の印刷処理の詳細内容を表すフローチャートである。 各種印刷設定を含むデータテーブルの一例を表す図である。 データテーブルの別の例を表す図である。 照射量設定処理の内容を表すフローチャートである。 ステップS400の照射量調整モード選択処理の詳細内容を表すフローチャートである。 ステップS500の温度入力による照射量調整%記憶処理の詳細内容を表すフローチャートである。 ステップS700の照射量調整%演算処理の詳細内容を表すフローチャートである。 ステップS800の電流増減モード処理の詳細内容を表すフローチャートである。 ステップS900の点灯個数増減モード処理の詳細内容を表すフローチャートである。 ステップS900の点灯個数増減モード処理の詳細内容を表すフローチャートである。 PCのCPUが実行する制御内容を表すフローチャートである。 積層グループや各積層グループに属する積層パターンの略図の一覧表である。 積層グループや積層グループの概略を示した一覧表である。
以下、本発明の一実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
図1(a)は本発明の一実施形態であるインクジェット記録装置100の全体の概略構成を示す平面図であり、図1(b)はその正面図である。図1(a)及び図1(b)に示すように、インクジェット記録装置100は、インクを吐出する印刷ヘッド101と、印刷ヘッド101を搭載するキャリッジ102と、キャリッジ102をX軸方向にガイドするX軸ガイドバー103と、キャリッジ102をX軸ガイドバー103に沿って駆動するX軸モータ111とを備えている。またインクジェット記録装置100は、紙や布等の被印刷媒体104(被記録媒体)を載置可能な載置テーブル105と、載置テーブル105をY軸方向に駆動するY軸モータ108と、Y軸モータ108の回転軸に連結し、載置テーブル105の下面の軸受112と螺合するボールネジ109と、載置テーブル105をY軸方向にガイドするガイドレール110と、ガイドレール110を支持すると共に、内蔵したZ軸モータ(図示せず)により載置テーブル105をZ軸方向に駆動可能な上下駆動機構113とを備えている。またインクジェット記録装置100は、インクを収納したインクタンク106と、インクタンク106から印刷ヘッド101へインクを供給するための遮光性のインクチューブ107とを備えている。
載置テーブル105は、被印刷媒体104をエア吸着によって上面に固定した状態で載置可能である。図1に示す例では、載置テーブル105は2つの被印刷媒体104をX軸方向に並列して載置している。載置テーブル105は、X軸方向における左右両側端部に、印刷ヘッド101をフラッシングする際にインクを噴出するためのフラッシング穴114を有している。また、インクタンク106が収納するインクは、紫外線の露光を契機に硬化を開始して当該紫外線の露光量に応じた初期硬化状態に到達し紫外線の露光を停止した後は初期硬化状態から加熱により硬化が進行するUVインクであり、例えば、エポキシ化合物、オキセタン加工物、及びビニルエーテル加工物のうち少なくとも1つと、重合開始剤、増感剤等を含む、カチオン系のインクである。好適には、重合開始剤を1〜10(重量%)、顔料を1〜10(重量%)、モノマーを10〜95(重量%)含むインクである。なお、溶剤や水をさらに含んでもよい。印刷ヘッド101は当該インクを被印刷媒体104に対して吐出する。
図2は、インクジェット記録装置100の要部の構成を示す斜視図である。また図3は、図2中III−III断面によるキャリッジ102の側断面図であり、図4は、図2中IV−IV断面によるキャリッジ102の側断面図である。
図2乃至図4に示すように、キャリッジ102は、側断面が略L字型形状を有するアルミ合金等からなる熱伝導性部材である。キャリッジ102は、水平部102aの前側(図2及び図3中左側)端部付近に印刷ヘッド101を搭載している。印刷ヘッド101は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのインクを吐出する印刷ヘッド101Y,101M,101C,101Kの他、透明インクを吐出する印刷ヘッド101T及び白インクを吐出する印刷ヘッド101Wを有している。またキャリッジ102は、印刷ヘッド101のX軸方向における左右両側に、紫外線を照射するUV照射装置121を印刷ヘッド101を挟むように搭載している。
UV照射装置121(紫外線発生源)は、被印刷媒体104と対向する下面に、X軸方向及びY軸方向に沿って格子状に配列した複数のUV−LED121a(発光素子)を有している。このUV−LED121aは、発光することで紫外線を生じ、電流の変化によって異なる照射量の紫外線を生じる。詳細は後述するが、UV照射装置121は、点灯(発光)させるUV−LED121aの数を増減させる、若しくは、UV−LED121aに供給する電流を変化させることで複数の照射量を実現することが可能となっている。なお、本実施形態ではUV照射装置121が被印刷媒体104に対し直接的に紫外線を照射する構成としているが、UV照射装置121は紫外線を発生するだけであり、その他の手段を介して被印刷媒体104に対し紫外線を照射するようにしてもよい。なお、上記照射量とは、インクジェット記録装置100で1つの印刷対象を完成するまでに、その印刷対象を構成するインクが受ける照射量、すなわち1つの印刷対象が完成するまでに累積して照射された紫外線の量である。
キャリッジ102は、印刷ヘッド101及びUV照射装置121を包み込むように、前面側にダクトカバー122を装着している。このダクトカバー122とキャリッジ102とが、印刷ヘッド101、UV照射装置121及びインクチューブ107を取り囲むチャンバー123を形成している。
キャリッジ102は、ダクトカバー122の中央上部にブロアファン127を有している。ブロアファン127は、図3及び図4中の直線矢印に示すように、チャンバー123内において気体の流動を引き起こす。ブロアファン127による気流は、印刷ヘッド101の背面に設けた熱交換用フィン128及びUV照射装置121の上面に設けた熱交換用フィン133を介して印刷ヘッド101及びUV照射装置121を冷却し、水平部102aの後側(図2及び図3中右側)に設けた噴出口134から被印刷媒体104に向かって流出する。
印刷ヘッド101は、インク吐出口付近にヒータ129を備えている。ヒータ129は、印刷ヘッド101のインク吐出口付近を加熱することにより、吐出口付近のインクの粘度を吐出に最適な粘度とする。また印刷ヘッド101は、ヘッドの温度を検出するサーミスタ131を有している。UV照射装置121も同様に、装置の温度を検出するサーミスタ135を有している。これらのサーミスタ131,135は、印刷ヘッド131及びUV照射装置121の温度を検出し、後述するCPU301に出力する。CPU301は、この検出結果に基づいてブロアファン127の駆動を制御し、印刷ヘッド101及びUV照射装置121を中心とするチャンバー123内の温度制御を行う。さらに、キャリッジ102は、水平部102aの後端部に立設した垂直部102bに、補助ヒータ132を有している。補助ヒータ132は、チャンバー123内の温度制御を行う際の補助的役割を果たす。
図5は、インクジェット記録装置100の制御系統の機能構成を、上述したPC320の機能構成と共に示すブロック図である。図5に示すように、インクジェット記録装置100の制御系統は、主として、CPU301と、ROM302と、EEPROM302aと、RAM303と、入力インターフェース304と、出力インターフェース305とを備えている。出力インターフェース305は、印刷ヘッド101を駆動する印刷ヘッド回路306と、X軸モータ111を駆動するX軸モータ駆動回路307と、Y軸モータ108を駆動するY軸モータ駆動回路308と、上下駆動機構113のZ軸モータを駆動するZ軸モータ駆動回路309と、UV照射装置121を駆動するUV装置駆動回路310と、ブロアファン127を駆動するブロアファン駆動回路311と、ヒータ129を駆動するヒータ駆動回路312と、補助ヒータ132を駆動する補助ヒータ駆動回路313と、各種情報の表示を行うためのPC(パーソナルコンピュータ)320とに接続する。また、入力インターフェース304は、印刷開始指令や印刷データ等の入力を行うための上記PC320と、上述したサーミスタ131,135とに接続する。
ROM302は、各種の制御プログラム等を記憶する。CPU301は、RAM303の一時記憶機能を利用しつつ、ROM302に記憶した上記制御プログラムに従って信号処理を行うことにより、後述する図6乃至図8及び図11乃至図17のフローチャートに示す制御内容を実行する。
PC320は、主として、液晶ディスプレイであるLCD321(報知手段)と、キーボードやマウス等からなる操作部322と、CPU323と、ROM324と、RAM325と、入出力インターフェース326とを備えている。入出力インターフェース326はインクジェット記録装置100と接続する。ROM324は、各種の制御プログラム等を記憶する。CPU323(制御手段)は、RAM325の一時記憶機能を利用しつつ、ROM324に記憶した上記制御プログラム(報知処理プログラム)に従って信号処理を行うことにより、後述する図18のフローチャートに示す制御内容を実行する。
なお、インクジェット記録装置100に関連した各種情報をPC320のLCD321に表示する際には、インクジェット記録装置100のCPU301が、出力インターフェース305を介してPC321のCPU323に制御信号を出力し、当該信号に基づいてPC321のCPU323がLCD321に表示信号を出力することにより、LCD321が各種情報の表示を行う。以下では、このような表示動作の手順を「CPU301が出力インターフェース305を介してLCD321に表示信号を出力し情報の表示を行う」というように簡略して記載する。
また、操作者がPC320においてインクジェット記録装置100に関連した各種情報の入力を行う際には、操作者が操作部322を介して入力した操作信号に基づき、PC320のCPU323が入出力インターフェース326を介してインクジェット記録装置100のCPU301に制御信号を出力する。以下では、このような操作入力手順を「操作者がPC320の操作部322を介して入力する」というように簡略して記載する。
図6は、CPU301が実行する制御内容を表すフローチャートである。図6に示すように、ステップS10では、CPU301は印刷前処理を行う。印刷前処理は、操作者がPC320の図示しない上記操作部322を介して行う印刷画像の選択や画像の配置・編集、印刷モードの選択、各種印刷設定の変更等の操作信号を入力し、当該操作信号に基づいて行う印刷の前処理である。なお、上記印刷モードは、被印刷媒体104の種類や印刷層の構成、インクの色・量や紫外線照射量等の各種印刷設定に応じて予め定まっており、RAM303が所定の記憶エリアにデータテーブルとして記憶している(後述の図9及び図10参照)。操作者はこれら複数の印刷モードの中から所望の印刷モードを選択することで、当該印刷モードに対応する印刷設定で印刷を行うことができる。印刷モードの詳細については後述する。
次のステップS20では、CPU301は、印刷を開始するか否かを判定する。CPU301は、この判定をPC320より印刷開始指令を入力したか否かを検出することにより行う。PC320より印刷開始指令を入力していない場合には(ステップS20でNO)、ステップS10に戻る。一方、PC320より印刷開始指令を入力した場合には(ステップS20でYES)、ステップS100に移行する。
ステップS100では、CPU301は、上記ステップS10で設定した各種印刷設定に従って被印刷媒体104に対し印刷を実行する各印刷モード動作処理を実行する(詳細内容は後述の図7参照)。
ステップS30では、CPU301は、操作者がインクジェット記録装置100の電源のOFF操作を行ったか否かを判定する。操作者が電源OFF操作を行っていない場合には(ステップS30でNO)、先のステップS10に戻り、上述と同様の処理を繰り返す。一方、操作者が電源のOFF操作を行った場合には(ステップS30でYES)、ステップS40に移行し、CPU301はインクジェット記録装置100の終了処理を実行する。終了処理は、例えば起動中のOSやアプリケーションのシャットダウン等である。以上により、本フローチャートを終了する。
図7は、上記ステップS100の各印刷モード動作処理の詳細内容を表すフローチャートである。図7に示すように、ステップS105では、CPU301は初期印刷を行うか否かを判定する。初期印刷は、被印刷媒体104の表面に対し最初に行う印刷処理である。CPU301は、前述したステップS10の印刷前処理で設定した印刷モードに基づき、対応する初期印刷の完了回数(初期印刷を行う設定回数)に関わる情報をRAM303の所定の記憶エリア(以下、完了回数記憶エリアと記載する)から読み出し、当該初期印刷の完了回数が0より大きいか否かを判定する。初期印刷の完了回数が0である場合には(ステップS105でNO)、初期印刷を行わないとみなし、後述のステップS115に直接移行する。一方、初期印刷の完了回数が0より大きい場合には(ステップS105でYES)、初期印刷を行うとみなし、次のステップS110に移行する。
ステップS110では、CPU301は、初期印刷に関わる各種設定を行う。具体的には、CPU301は、前述したステップS10の印刷前処理で設定した印刷モードに基づき、対応する初期印刷の色設定、インク量、紫外線照射量及び完了回数等をRAM303の所定の記憶エリアから読み出し、印刷モードに対応する印刷設定を行う。
ステップS200では、CPU301は、被印刷媒体104を載置した載置テーブル105を印刷ヘッド101によるインクの吐出及びUV照射装置121による紫外線照射が可能な処理領域(図1に示す領域)に移動させ、上記ステップS110で設定した印刷設定に基づいた初期印刷を、設定した完了回数だけ行う印刷処理を実行する(詳細内容は後述の図8参照)。
ステップS115では、CPU301は、中期印刷を行うか否かを判定する。中期印刷は、上記初期印刷により被印刷媒体104上に形成したインク層の表面に対し、あるいは初期印刷を行わなかった場合(初期印刷の完了回数が0だった場合)には被印刷媒体104の表面に対し行う印刷処理である。CPU301は、前述したステップS10の印刷前処理で設定した印刷モードに基づき、対応する中期印刷の完了回数に関わる情報をRAM303の上記完了回数記憶エリアから読み出し、当該中期印刷の完了回数が0より大きいか否かを判定する。中期印刷の完了回数が0である場合には(ステップS115でNO)、中期印刷を行わないとみなし、後述のステップS125に直接移行する。一方、中期印刷の完了回数が0より大きい場合には(ステップS115でYES)、中期印刷を行うとみなし、次のステップS120に移行する。
ステップS120では、CPU301は、上記ステップS110と同様にして中期印刷に関わる各種印刷設定を行う。
ステップS200では、CPU301は、上記ステップS120で設定した印刷設定に基づいた中期印刷を、設定した完了回数だけ行う印刷処理を実行する(詳細内容は後述の図8参照)。
ステップS125では、CPU301は、後期印刷を行うか否かを判定する。後期印刷は、上記中期印刷により被印刷媒体104上に形成したインク層の表面に対し、あるいは中期印刷を行わなかった場合(中期印刷の完了回数が0だった場合)には初期印刷で形成したインク層の表面若しくは被印刷媒体104の表面に対し行う印刷処理である。CPU301は、前述したステップS10の印刷前処理で設定した印刷モードに基づき、対応する後期印刷の完了回数に関わる情報をRAM303の上記完了回数記憶エリアから読み出し、当該後期印刷の完了回数が0より大きいか否かを判定する。後期印刷の完了回数が0である場合には(ステップS125でNO)、後期印刷を行わないとみなし、後述のステップS135に直接移行する。一方、後期印刷の完了回数が0より大きい場合には(ステップS125でYES)、後期印刷を行うとみなし、次のステップS130に移行する。
ステップS130では、CPU301は、上記ステップS110と同様にして後期印刷に関わる各種印刷設定を行う。
ステップS200では、CPU301は、上記ステップS130で設定した印刷設定に基づいた後期印刷を、設定した完了回数だけ行う印刷処理を実行する(詳細内容は後述の図8参照)。
ステップS135では、CPU301は、操作者による手作業があるか否かを判定する。ここでいう手作業は、印刷途中の被印刷媒体104の所定部分に付着したインクに対して操作者が行う所望の作業や、操作者がインクの状態を目視にて確認することをいい、上記所望の作業は例えば被印刷媒体104に対して基材を載置する作業等である。CPU301は、前述したステップS10の印刷前処理で設定した印刷モードに基づき、対応する手作業の有無に関わる情報をRAM303の所定の記憶エリアから読み出し、手作業の有無を判定する。手作業がない場合には(ステップS135でNO)、後述のステップS160に直接移行する。一方、手作業がある場合には(ステップS135でYES)、次のステップS140に移行する。
ステップS140では、CPU301は、出力インターフェース305を介してLCD321に表示信号を出力し、各種情報の表示を行う。表示信号には、後述する、上記RAM303の照射量調整%記憶エリアの値(照射量情報)、表示温度記憶エリアの値(温度情報)、現温度記憶エリアの値、補正の有無、補正内容の説明等が含まれる。
ステップS145では、CPU301は、印刷ヘッド101がフラッシングやパージ等のメンテナンス処理を必要とする状態であるか否かを判定し、必要な状態である場合には、当該メンテナンス処理を実行する。フラッシングは、印刷ヘッド101のインクを前述したフラッシング穴114内に一斉噴射することによってノズル面に発生した詰まりを除去する処理である。またパージは、図示しない吸引ポンプを用いて印刷ヘッド101のノズル面からインクを吸引する処理である。操作者が手作業を行う際にこのようなメンテナンス処理を実行することにより、印刷を行っていない時間を有効活用することができる。
ステップS150では、CPU301は、出力インターフェース305を介してY軸モータ駆動回路308に駆動信号を出力してY軸モータ108及びボールネジ109を駆動させ、載置テーブル105をY軸方向に沿って移動させつつ上述した処理領域から当該処理領域よりも操作者側に位置する作業位置に移動させる。載置テーブル105が当該作業位置に位置する際には、被印刷媒体104の上面がインクジェット記録装置100の前方側(図1(a)中下側)に露出し、操作者が被印刷媒体104の所定部分に付着したインクに対し上述した所望の作業やインクの状態確認を実行することが可能となる。この作業位置が特許請求の範囲に記載の操作者側領域に相当する。
なお、前述したようにインクジェット記録装置100においては、印刷ヘッド101と載置テーブル105とが独立して移動することが可能な構成となっている。このため、CPU301は、上記ステップS145のメンテナンス処理と上記ステップS150の作業位置移動処理とを同時並行して行う。これにより、動作時間を短縮し、処理効率を向上することができる。
ステップS155では、CPU301は、操作者による手作業が完了したか否かを判定する。CPU301は、この判定を、操作者がPC320の上記操作部322を介して作業完了信号を入力したか否かを検出することにより行う。作業完了信号を検出しない場合には(ステップS155でNO)本ステップを繰り返し、作業完了信号を検出した場合には(ステップS155でYES)、次のステップS160に移行する。
ステップS160では、CPU301は、印刷の仕上げを行うか否かを判定する。仕上げは、初期印刷、中期印刷及び後期印刷が終了し、操作者による手作業が行われた被印刷媒体104に対し、紫外線照射及び必要に応じて印刷を施すことで、一連の印刷処理の仕上げを行う処理である。CPU301は、前述したステップS10の印刷前処理で設定した印刷モードに基づき、対応する仕上げの完了回数に関わる情報をRAM303の上記完了回数記憶エリアから読み出し、当該仕上げの完了回数が0より大きいか否かを判定する。仕上げの完了回数が0である場合には(ステップS160でNO)、仕上げを行わないとみなし、後述のステップS170に直接移行する。一方、仕上げの完了回数が0より大きい場合には(ステップS160でYES)、仕上げを行うとみなし、次のステップS165に移行する。
ステップS165では、CPU301は、上記ステップS110と同様にして仕上げ制御に関わる各種設定を行う。
ステップS200では、CPU301は、上記ステップS165で設定した制御設定に基づいた仕上げを、設定した完了回数だけ行う印刷処理を実行する(詳細内容は後述の図8参照)。
ステップS170では、CPU301は、上記ステップS150と同様に、出力インターフェース305を介してY軸モータ駆動回路308に駆動信号を出力し、載置テーブル105をY軸方向に沿って移動させつつ上述した処理領域から排出位置に移動させる。載置テーブル105が当該排出位置に位置する際には、操作者は載置テーブル105から被印刷媒体104を取り外すことができる。以上により、本サブルーチンを終了する。
なお、操作者が所望の作業やインクの状態確認を実行可能な上記作業位置と、載置テーブル105から被印刷媒体104を取り外すことが可能な上記排出位置とは、同じ位置としてもよいし異なる位置としてもよい。作業位置と排出位置を同じ位置とした場合には、例えば何らかの不具合(作業の失敗や印刷の失敗)が生じた際に、操作者は迅速に被印刷媒体104を載置テーブル105から取り外すことができる。一方、作業位置と排出位置を異なる位置とする場合には、例えば排出位置を作業位置よりも装置内側とすることで、作業位置が排出位置よりも装置外側となるため、載置テーブル105が作業位置に移動した際に、操作者が印刷完了と間違って被印刷媒体104を載置テーブル105から取り外してしまうことを防止できる。また、作業位置が装置外側に位置するため、操作者が所望の作業やインクの状態確認をし易くなるという効果もある。
また、上記ではステップS140において各種情報表示を行った後に、ステップS150で作業位置移動処理を行うようにしたが、この順番に限定するものではない。例えば、ステップS150の作業位置移動処理を行った後にステップS140の各種情報表示を行ってもよいし、これらを同時に行ってもよい。また、先にステップS140において各種情報表示を行った後、当該表示を継続させた状態でステップS150の作業位置移動処理を行ってもよい。
図8は、上記ステップS200の印刷処理の詳細内容を表すフローチャートである。図8に示すように、ステップS205では、CPU301は、RAM303の所定の記憶エリア(以下、動作回数記憶エリアと記載する)に動作回数「0」を記憶することで動作回数を初期化する。動作回数は、各印刷処理(初期印刷、中期印刷、後期印刷、仕上げ)を実際に行った回数であり、前述の各印刷モードごとに定まった完了回数とは異なるものである(後述の図9及び図10参照)。
ステップS210では、CPU301は、出力インターフェース305を介してX軸モータ駆動回路307に駆動信号を出力し、キャリッジ102をX軸方向に沿って移動させることで印刷ヘッド101を移動させる。これと共に、CPU301は、出力インターフェース305を介してY軸モータ駆動回路308に駆動信号を出力し、載置テーブル105をY軸方向に沿って移動させる。このような印刷ヘッド101のX軸方向の移動と載置テーブル105のY軸方向の移動により、印刷ヘッド101を開始位置に移動させる。開始位置は、載置テーブル105に載置した被印刷媒体104に対する印刷開始位置の上方位置である。これにより、載置テーブル105は印刷ヘッド101によるインクの吐出及びUV照射装置121による紫外線照射が可能な処理領域に移動したことになる。
ステップS215では、CPU301は、UV照射装置121のUV−LED121aが点灯しているか否かを判定する。CPU301は、この判定をUV装置駆動回路310に対して照射信号を出力しているか否かにより行う。UV−LED121aが点灯している場合には(ステップS215でYES)、ステップS225に直接移行する。一方、UV−LED121aが点灯していない場合には(ステップS215でNO)、ステップS220に移り、CPU301は、出力インターフェース305を介してUV装置駆動回路310に照射信号を出力し、UV照射装置121のUV−LED121aを点灯させて紫外線の照射を開始する。そして、ステップS225に移行する。
なお、上記ステップS220におけるUV照射装置121の照射量は、前述したステップS10の印刷前処理で設定した印刷モードごとに定まっている(後述の図9及び図10参照)。CPU301は、設定した印刷モードに基づき、対応する照射量情報をRAM303の所定の記憶エリア(以下、照射量調整%記憶エリアと記載する)から読み出し、当該照射量となるように照射を行う。
ステップS225では、CPU301は、図示しないポンプを駆動してインクタンク106から印刷ヘッド101へインクを供給すると共に、出力インターフェース305を介して印刷ヘッド駆動回路306に制御信号を出力し、印刷ヘッド101より被印刷媒体104に対してインクを吐出する。このときのインク量は、前述したステップS10の印刷前処理で設定した印刷モードごとに定まっている(後述の図9及び図10参照)。CPU301は、設定した印刷モードに基づき、対応するインク量情報をRAM303の所定の記憶エリア(以下、インク量調整%記憶エリアと記載する)から読み出し、当該インク量となるようにインクの吐出を行う。
ステップS230では、CPU301は、出力インターフェース305を介してX軸モータ駆動回路307に駆動信号を出力し、キャリッジ102をX軸方向に沿って移動させることで印刷ヘッド101をX軸方向に移動させる。これにより、X軸方向の印刷を行う。
ステップS235では、CPU301は、X軸方向の印刷が完了したか否かを判定する。CPU301は、この判定をキャリッジ102がX軸方向における所定位置まで移動したか否かを検出することにより行う。X軸方向の印刷が完了していない場合には(ステップS235でNO)、上記ステップS225に戻りX軸方向の印刷を継続する。一方、X軸方向の印刷が完了した場合には(ステップS235でYES)、次のステップS240に移行する。
ステップS240では、CPU301は、出力インターフェース305を介してY軸モータ駆動回路308に駆動信号を出力し、載置テーブル105をY軸方向に沿って移動させる。これにより、載置テーブル105はY軸方向に一行分移動する。なおこのとき、例えば被印刷媒体104の表面に凹凸があったり、被印刷媒体104が立体的形状を有するような場合には、CPU301は必要に応じてZ軸モータ駆動回路309にも駆動信号を出力し、載置テーブル105をZ軸方向にも移動させる。
ステップS245では、CPU301は、Y軸方向の印刷が完了したか否かを判定する。CPU301は、この判定を載置テーブル105がY軸方向における所定位置まで移動したか否かを検出することにより行う。Y軸方向の印刷が完了していない場合には(ステップS245でNO)、上記ステップS225に戻り再びX軸方向の印刷を行う。一方、Y軸方向の印刷が完了した場合には(ステップS245でYES)、次のステップS250に移行する。
CPU301は、上述したステップS225〜ステップS245をY軸方向の印刷が完了するまで繰り返す。この間、キャリッジ102をX軸方向に移動させて印刷ヘッド101により一行分のインクを吐出した後、載置テーブル105をY軸方向に一行分移動させ、再び印刷ヘッド101による次の行分のインクの吐出を実行することを繰り返す。
ステップS250では、CPU301は、上記ステップS205においてRAM303の上記動作回数記憶エリアに記憶した動作回数に1を加算し、次のステップS255において動作回数記憶エリアの内容を当該加算した動作回数に更新する。
ステップS260では、CPU301は、印刷動作を完了するか否かを判定する。具体的には、CPU301は、前述したステップS10の印刷前処理で設定した印刷モードに基づき、対応する印刷の完了回数に関わる情報をRAM303の上記完了回数記憶エリアから読み出し、上記ステップS255で上記動作回数記憶エリアに記憶した動作回数が、上記読み出した完了回数に達しているか否かを判定する。動作回数が完了回数に達していない場合には(ステップS260でNO)、先のステップS210に戻り、再び同様の手順を繰り返す。一方、動作回数が完了回数に達している場合には(ステップS260でYES)、ステップS265に移行する。
ステップS265では、CPU301は、出力インターフェース305を介してUV装置駆動回路310に停止信号を出力し、UV照射装置121のUV−LED121aを消灯させて紫外線の照射を停止する。以上により、本サブルーチンを終了する。
次に、上述した制御内容に基づいてインクジェット記録装置100が行う具体的な動作について説明する。図9は、各種印刷設定を含むデータテーブルの一例を表す図である。RAM303は、このデータテーブルを所定の記憶エリアに記憶している。
図9に示すデータテーブルは、インクジェット記録装置100で印刷ラベルを作成する場合のテーブルである。この印刷ラベルはいわゆるラミネートタイプのラベルであり、被印刷媒体104としてPET(ポリエチレンテレフタレート)フィルム等の透明な材料を用い、この被印刷媒体104に対し鏡像印刷を行う。その上で、最終の印刷層における照射量をインクを「完全硬化」させる場合よりも少なめにしてインクを「半硬化」させることにより、当該インクの粘着性を利用して作成した印刷ラベルを対象物に貼り付け可能とするものである。
ここで、上記「完全硬化」とは、インクが硬化することにより粘着性をほぼ完全に喪失した状態であり、具体的には当該インクを粘着剤として使用した場合に、JIS Z3284に準拠したタッキング試験機による評価においてインクの引張荷重が0となる状態である。なお、「完全硬化」のための照射量としては、「完全硬化」の状態になるときの照射量の最小値以上であればいい。また「半硬化」とは、インクが硬化により完全には粘着性を喪失していない状態であり、具体的にはインクが上記「完全硬化」の状態になるときの照射量の最小値である完全硬化照射量の0.05倍〜0.95倍の範囲の照射量によって当該インクが硬化した状態である。
図9に示す各印刷モードのうち、モード番号が「19」〜「25」である印刷モードは、図に示すように手作業及び仕上げの処理を行わないモードである。一方、図9に示す各印刷モードのうち、モード番号が「26」〜「31」である印刷モードは、図に示すように手作業及び仕上げの両方の処理を行うモードである。
以下に、操作者が図9中の印刷モード「29」を選択した場合について説明する。操作者がPC320の図示しないキーボードやマウス等の操作手段を介して印刷モード「29」を選択すると、CPU301は、図6に示すステップS10において、入力インターフェース304を介して当該モードを特定する信号を入力し、印刷モードを「29」に設定する。なお、このように操作者がモード選択操作を行うのではなく、例えば画像データにモードを特定するデータが含まれており、操作者が印刷する画像を選択するとCPU301が画像データに含まれる上記データに従ってモード設定を行う構成としてもよい。
その後、操作者が被印刷媒体104を載置テーブル105に載置し、PC320より印刷開始指令を入力すると(ステップS20でYES)、ステップS100に移行して、CPU301は各印刷モード動作処理を実行する。印刷モード「29」では初期印刷の完了回数が「1」となっているため(ステップS105でYES)、ステップS110においてCPU301は印刷モード「29」に対応した初期印刷各種設定を行う。具体的には、図9に示すように、CPU301は初期印刷の色設定を画像データに従った色である原色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック、又は白)、インク量の設定値であるインク量調整%を50%、照射量の設定値である照射量調整%を100%に設定する。そして、ステップS200においてCPU301は上記印刷設定に基づいて1回の初期印刷処理を実行する。
なお、上記インク量調整%の値は、完全硬化しつつ1回の印刷で印刷処理を完了する場合のインク量を100%とした場合の値であり、上記照射量調整%の値は、上述した完全硬化照射量(インクが「完全硬化」の状態となるときの照射量の最小値)を100%とした場合の値である。印刷モード「29」では、初期印刷と中期印刷の2回の印刷を行うため、それぞれにおけるインク量は半分の50%に設定している。また、初期印刷の照射量は完全硬化照射量である100%に設定しているため、初期印刷でのインクは「完全硬化」した状態となる。
次に、印刷モード「29」では中期印刷の完了回数が「1」となっているため(ステップS115でYES)、ステップS120においてCPU301は印刷モード「29」に対応した中期印刷各種設定を行う。設定内容は上記初期印刷と同様である。そして、ステップS200においてCPU301は上記印刷設定に基づいて1回の中期印刷処理を実行する。なお、当該中期印刷での照射量も完全硬化照射量である100%に設定しているため、中期印刷でのインクは「完全硬化」した状態となる。
次に、印刷モード「29」では後期印刷の完了回数が「0」となっているため(ステップS125でNO)、CPU301は後期印刷を行わずに処理をステップS135に移行する。そして、印刷モード「29」では手作業が「有り」となっているため(ステップS135でYES)、ステップS140及びステップS145において、CPU301は各種情報表示及び必要に応じてメンテナンス処理を行う。さらにステップS150において、CPU301は載置テーブル105を処理領域から作業位置に移動させる。このとき、印刷モード「29」では手作業の種類が「目視確認」であるため、操作者はインクの状態の視覚的な確認を行う。例えば、この時点では初期印刷及び中期印刷による2層の印刷が行われているため、操作者はそれらの印刷層について所定の印刷品質(例えば、インクが所定の色を発色しているか否か、インクが被印刷媒体104に適正に載っているか否か等)を有しているか否か、あるいは、印刷対象自体が操作者が選択したものと適合しているか否か、さらには、被印刷媒体104に滲みや汚れ等がないか、埃やゴミ等の付着はないか、しわや折り目等が生じてないか等について、目視により確認することができる。
目視による確認作業が完了し、操作者がその旨をPC320の操作手段を介して入力すると(ステップS155でYES)、CPU301は処理をステップS160に移行する。そして、印刷モード「29」では仕上げの完了回数が「1」となっているため(ステップS160でYES)、ステップS165においてCPU301は印刷モード「29」に対応した仕上げ制御各種設定を行う。具体的には、図9に示すように、CPU301は仕上げ印刷の色設定を透明(クリア)、インク量調整%を100%、照射量調整%を50%に設定する。そして、ステップS200においてCPU301は上記印刷設定に基づいて1回の仕上げ印刷処理を実行する。
ここでは、仕上げの照射量を完全硬化照射量の50%に設定しているため、仕上げ印刷でのインクは「半硬化」した状態となる。これにより、当該インクの粘着性を利用して作成した印刷ラベルを対象物に貼り付けることが可能となっている。すなわち、当該仕上げで形成した印刷層は粘着層として機能する。
その後、ステップS170において、CPU301は載置テーブル105を処理領域から排出位置に移動させる。これにより、操作者は印刷が完了した被印刷媒体104を載置テーブル105から取り外すことができる。
次に、操作者が、例えば図9中の印刷モード「19」を選択した場合について説明する。この印刷モード「19」では、初期印刷、中期印刷及び後期印刷の完了回数が全て「1」となっており(ステップS105、ステップS115、ステップS125でYES)、手作業が「無し」(ステップS135でNO)、且つ、仕上げの完了回数が「0」となっているため(ステップS160でNO)、CPU301はステップS110、ステップS120、ステップS130で印刷モード「19」に対応した印刷各種設定を行い、それぞれのステップS200において上記印刷設定に基づき初期印刷、中期印刷及び後期印刷を各1回ずつ実行する。ここでは、後期印刷の照射量を完全硬化照射量の50%に設定しているため、後期印刷でのインクが「半硬化」した状態となり、当該印刷層が粘着層として機能する。その後、ステップS170において、CPU301は載置テーブル105を処理領域から排出位置に移動させる。
なお、上記ではインクを「半硬化」させるための照射量を完全硬化照射量の50%としたが、これに限らず、完全硬化照射量の5%〜95%の範囲の照射量であればよい(以下においても同様)。下限値を5%としたのは、これより下の値ではインクが液体に近い状態となり粘着性を得ることができないからである。また上限値を95%としたのは、これより上の値ではインクが「完全硬化」に近い硬化状態となりこの場合も粘着性を得ることができないからである。そして、インクを「半硬化」させるための照射量は、後述する照射量設定処理により入力された温度情報に基づいて調整することが可能である(図11参照)。
図10は、データテーブルの別の例を表す図である。図10に示すデータテーブルのうち、印刷モード「44」〜「49」は、インクジェット記録装置100で転写ラベルを作成する場合のテーブルである。この転写ラベルは、被印刷媒体104(剥離体)として例えば濡れ張力が36以下であるPP(ポリプロピレン)等の材料を用い、この被印刷媒体104に対し鏡像印刷を行う。その上で、最終の印刷層におけるインクを「半硬化」させることにより、当該インクの粘着性を利用して作成した転写ラベルを対象物に貼り付け、被印刷媒体104上に形成した印刷層を対象物に転写可能とするものである。被印刷媒体104として濡れ張力の小さいPP等の材料を用いることにより、被印刷媒体104上のインクを剥がれ易くし、転写し易い構成となっている。
以下、例えば図10中の印刷モード「47」を選択した場合について説明する。この印刷モード「47」では、初期印刷、中期印刷及び後期印刷の完了回数が全て「1」となっているため(ステップS105、ステップS115、ステップS125でYES)、CPU301はステップS110、ステップS120、ステップS130で印刷モード「47」に対応した印刷各種設定を行い、それぞれのステップS200において上記印刷設定に基づき初期印刷、中期印刷及び後期印刷を各1回ずつ実行する。ここでは、後期印刷の照射量を完全硬化照射量の50%に設定しているため、後期印刷でのインクが「半硬化」した状態となり、当該印刷層が被印刷媒体104に対し後述する基材を粘着させる粘着層として機能する。
そして、印刷モード「47」では手作業が「有り」となっているため(ステップS135でYES)、ステップS140及びステップS145において、各種情報表示及び必要に応じてメンテナンス処理を行う。その後、ステップS150において、CPU301は載置テーブル105を処理領域から作業位置に移動させる。このとき、印刷モード「47」では手作業の種類が「基材載置」であるため、操作者は露出した被印刷媒体104に対して基材を載置して付着させる。この基材としては、例えば上述した印刷モード「29」での被印刷媒体104と同様の材料であるPET樹脂等を用いることができる。このように基材を後期印刷層と後述の仕上げ印刷層の中間に添加することにより、転写後の被印刷媒体104から剥がれた印刷層の耐久性を向上することができる。
上記作業が完了し、操作者がその旨をPC320の操作手段を介して入力すると(ステップS155でYES)、CPU301は処理をステップS160に移行する。そして、印刷モード「47」では仕上げの完了回数が「1」となっているため(ステップS160でYES)、ステップS165においてCPU301は印刷モード「47」に対応した仕上げ制御各種設定を行う。具体的には、図10に示すように、CPU301は仕上げ印刷の色設定を画像データに従った色である原色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック、又は白)、インク量調整%を50%、照射量調整%を50%に設定する。そして、ステップS200においてCPU301は上記印刷設定に基づいて1回の仕上げ印刷処理を実行する。このように仕上げの照射量を完全硬化照射量である50%に設定しているため、仕上げ印刷でのインクが「半硬化」した状態となり、当該印刷層が作成した転写ラベルを対象物に粘着させる粘着層として機能する。なお、この仕上げ印刷でのインクを「半硬化」させるための照射量は、後述する照射量設定処理により入力された温度情報に基づいて調整することが可能である(図11参照)。
その後、ステップS170において、CPU301は載置テーブル105を処理領域から排出位置に移動させる。操作者は、このようにして作成した転写ラベルを上記「半硬化」状態の印刷層を利用して対象物に貼り付ける。これにより、初期印刷層が印刷媒体104から剥がれ、初期印刷層、中期印刷層、後期印刷層、基材、仕上げ印刷層からなる印刷結果物が対象物に転写する。なお、転写前においては、被印刷媒体104上に初期印刷層、中期印刷層、後期印刷層、基材及び仕上げ印刷層の順に積層した構成だったが、転写後においては、対象物上に仕上げ印刷層、基材、後期印刷層、中期印刷層及び初期印刷層の順に積層した構成となる。
一方、図10示すデータテーブルのうち、印刷モード「1」〜「6」は、上記入力された温度情報に関係なく、固定的に定められた所定の硬化状態(この例では完全硬化状態)を実現するための照射量設定を行うモードである。次に、操作者が例えば図10中の印刷モード「5」を選択した場合について説明する。この印刷モード「5」では、初期印刷、中期印刷及び後期印刷の完了回数が全て「1」となっており(ステップS105、ステップS115、ステップS125でYES)、手作業が「無し」(ステップS135でNO)、且つ、仕上げの完了回数が「0」となっているため(ステップS160でNO)、CPU301はステップS110、ステップS120、ステップS130で印刷モード「5」に対応した印刷各種設定を行い、それぞれのステップS200において上記印刷設定に基づき初期印刷、中期印刷及び後期印刷を各1回ずつ実行する。ここでは、初期印刷、中期印刷及び後期印刷の全てについて照射量を完全硬化照射量である100%に設定しているため、各印刷でのインクは「完全硬化」した状態となる。その後、ステップS170において、CPU301は載置テーブル105を処理領域から排出位置に移動させる。
次に、UV照射装置121の照射量の設定処理について説明する。この照射量設定処理は、前述したステップS10の印刷前処理において、操作者が照射量の設定若しくは設定変更を行う旨の操作入力を行った場合に、CPU301が実行する処理である。図11は、この照射量設定処理の内容を表すフローチャートである。
まずステップS400では、CPU301は、照射量調整モード選択処理を実行する。照射量調整モード選択処理は、UV照射装置121の照射量をどのようにして調整するかを、予め定まった複数のモードの中から選択する処理である(詳細内容は後述の図12参照)。
ステップS310では、CPU301は、出力インターフェース305を介してLCD321に表示信号を出力し、照射量の設定入力を促す入力促進表示を行う。本実施形態では、UV照射装置121の照射量を設定するために、操作者はインクの外表面が温度上昇に伴い初期硬化状態から所望の硬化状態になる温度に関する温度情報を入力することができる。この温度情報は、すなわち、加熱された後のインクの温度状態を設定するための情報である。
このように、操作者が温度情報を入力できる構成とすることで、次のような利点がある。すなわち、このようにインクの硬化度の進行に関連した温度についての基準値となる温度情報を入力することで、当該温度情報に基づき所望のインク状態となるように、インクに対して紫外線を照射することができる。温度についての外的要因が所定の条件を満たした場合、インクが所望の状態になっており、そのインクの硬化度の変位に合わせた用途に印刷結果である上記印刷ラベルや転写ラベルを用いることができる。作成した印刷ラベルや転写ラベルを物品に密着させ、温度についての外的要因が所定の条件を満たした場合、物品から印刷ラベルや転写させた印刷結果物を引き剥がすには、負荷が必要となる。本実施形態のインクジェット記録装置100が作成した印刷ラベルや転写ラベルを用いれば、所定の温度に達した使用が望まれない食品等(例えば刺身等の生鮮食品、酒類等)であるか否か、若しくは、所定の温度に達してはいないがその温度に近づいたために使用が望まれない食品等であるかといった判断材料を、その負荷に基づき操作者に明示することができる。これにより、使用が望まれない食品等の使用を低減できる。
ステップS320では、CPU301は、上記入力促進表示に応じて操作者がPC320の前述した操作部322を介して照射量の設定入力を行ったか否かを判定する。入力がない場合には(ステップS320でNO)入力があるまで本ステップを繰り返し、入力があった場合には(ステップS320でYES)次のステップS500に移行する。
なお、このように操作者が直接設定入力を行うのではなく、例えば画像データに温度を特定するデータが含まれており、操作者が印刷する画像を選択するとCPU301が画像データに含まれる上記データに従って温度情報の設定入力を行う構成としてもよい。
ステップS500では、CPU301は、入力された温度情報に基づいて照射量を設定・記憶する、温度入力による照射量調整%記憶処理を実行する(詳細内容は後述の図13参照)。以上により、本サブルーチンを終了する。
図12は、上記ステップS400の照射量調整モード選択処理の詳細内容を表すフローチャートである。図12に示すように、ステップS405では、CPU301は、出力インターフェース305を介してLCD321に表示信号を出力し、照射量調整モードの設定入力を促す入力促進表示を行う。
ステップS410では、CPU301は、上記入力促進表示に応じて操作者がPC320の前述した操作部322を介して照射量調整モードの設定入力を行ったか否かを判定する。入力がない場合には(ステップS410でNO)入力があるまで本ステップを繰り返し、入力があった場合には(ステップS410でYES)次のステップS415に移行する。
ステップS415では、CPU301は、操作者が入力した照射量調整モードが「電流増減モード」であるか否かを判定する。本実施形態では、照射量を調整するモードとして、大きく分けて、UV照射装置121のUV−LED121aに供給する電流を変化させて照射量を調整する「電流増減モード」と、UV−LED121aの点灯個数を増減して照射量を調整する「点灯個数増減モード」との2つがある。操作者が入力した照射量調整モードが「点灯個数増減モード」である場合には(ステップS415でNO)、後述のステップS425に直接移行する。一方、操作者が入力した照射量調整モードが「電流増減モード」である場合には(ステップS415でYES)、次のステップS420に移行する。
ステップS420では、CPU301は、操作者が入力した照射量調整モードである「電流増減モード」をRAM303の所定の記憶エリア(以下、調整モード記憶エリアと記載する)に記憶する。
ステップS425では、CPU301は、操作者が入力した照射量調整モードが「近似優先モード」であるか否かを判定する。本実施形態では、操作者が「点灯個数増減モード」を選択した場合において、さらに点灯個数をどのように決定するかを設定するための後述する複数のモードを用意している。すなわち、UV−LED121aの点灯個数を増減して照射量を調整する場合には、点灯個数に対応して定まる段階的な複数の照射量(以下、段階照射量と記載する)のうちのいずれかを選択することにより、操作者が入力した温度情報に対応した温度において所望の硬化状態(ここでは完全硬化状態)を得るために、インクに照射すべき目標照射量を決定することになる。例えば、UV−LED121aの個数が20個である場合、5%ずつ増減する段階的な段階照射量(0%、5%、10%、・・・、95%、100%)の中から目標照射量を決定することになる。「近似優先モード」は、操作者が入力した上記温度情報に基づいてCPU301が算出した目標照射量が、上記段階的な複数の段階照射量と一致しない場合に、段階的な複数の段階照射量のうち、目標照射量との差が最小の段階照射量を、インクに照射する照射量(実照射量)として優先的に選択するモードである。操作者が入力した照射量調整モードが「近似優先モード」でない場合には(ステップS425でNO)、後述のステップS435に移行する。一方、操作者が入力した照射量調整モードが「近似優先モード」である場合には(ステップS425でYES)、次のステップS430に移行する。
ステップS430では、CPU301は、操作者が入力した照射量調整モードである「近似優先モード」をRAM303の上記調整モード記憶エリアに記憶する。
ステップS435では、CPU301は、操作者が入力した照射量調整モードが「高い方優先モード」であるか否かを判定する。「高い方優先モード」は、操作者が入力した上記温度情報に基づいてCPU301が算出した目標照射量が、上記段階的な複数の段階照射量と一致しない場合に、段階的な複数の段階照射量のうち、目標照射量より大きく且つ当該目標照射量との差が最小である段階照射量(第2照射量)を、インクに照射する照射量として優先的に選択するモードである。操作者が入力した照射量調整モードが「高い方優先モード」でない場合には(ステップS435でNO)、後述のステップS445に移行する。一方、操作者が入力した照射量調整モードが「高い方優先モード」である場合には(ステップS435でYES)、次のステップS440に移行する。
ステップS440では、CPU301は、操作者が入力した照射量調整モードである「高い方優先モード」をRAM303の上記調整モード記憶エリアに記憶する。
ステップS445では、CPU301は、操作者が入力した照射量調整モードが「低い方優先モード」であるか否かを判定する。「低い方優先モード」は、操作者が入力した上記温度情報に基づいてCPU301が算出した目標照射量が、上記段階的な複数の段階照射量と一致しない場合に、段階的な複数の段階照射量のうち、目標照射量未満で且つ当該目標照射量との差が最小である段階照射量(第1照射量)を、インクに照射する照射量として優先的に選択するモードである。操作者が入力した照射量調整モードが「低い方優先モード」でない場合には(ステップS445でNO)、後述のステップS455に移行する。一方、操作者が入力した照射量調整モードが「低い方優先モード」である場合には(ステップS445でYES)、次のステップS450に移行する。
ステップS450では、CPU301は、操作者が入力した照射量調整モードである「低い方優先モード」をRAM303の上記調整モード記憶エリアに記憶する。
ステップS455では、CPU301は、操作者が入力した照射量調整モードが「指定モード」であるか否かを判定する。「指定モード」は、操作者が入力した上記温度情報に基づいてCPU301が算出した目標照射量が、上記段階的な複数の段階照射量と一致しない場合に、段階的な複数の段階照射量のうちの中央値と、当該中央値から操作者の操作に基づき増減させた段階照射量とを選択可能に表示し、当該選択肢の中から操作者が所望の段階照射量をインクに照射する照射量として選択するモードである。操作者が入力した照射量調整モードが「指定モード」でない場合には(ステップS455でNO)、後述のステップS465に移行する。一方、操作者が入力した照射量調整モードが「指定モード」である場合には(ステップS455でYES)、次のステップS460に移行する。
ステップS460では、CPU301は、操作者が入力した照射量調整モードである「指定モード」をRAM303の上記調整モード記憶エリアに記憶する。
ステップS465では、CPU301は、操作者が入力した照射量調整モードが「一方指定モード」であるか否かを判定する。「一方指定モード」は、操作者が入力した上記温度情報に基づいてCPU301が算出した目標照射量が、上記段階的な複数の段階照射量と一致しない場合に、段階的な複数の段階照射量のうち、目標照射量より大きく且つ当該目標照射量との差が最小である段階照射量(第2照射量)と、目標照射量未満で且つ当該目標照射量との差が最小である段階照射量(第1照射量)の2つを、LCD321に選択可能に表示し、その中から操作者が選択した段階照射量をインクに照射する照射量として選択するモードである。操作者が入力した照射量調整モードが「一方指定モード」でない場合には(ステップS465でNO)、後述のステップS475に移行する。一方、操作者が入力した照射量調整モードが「一方指定モード」である場合には(ステップS465でYES)、次のステップS470に移行する。
ステップS470では、CPU301は、操作者が入力した照射量調整モードである「一方指定モード」をRAM303の上記調整モード記憶エリアに記憶する。
ステップS475では、CPU301は、操作者が入力した照射量調整モードが「再指定モード」であるか否かを判定する。「再指定モード」は、操作者が入力した上記温度情報に基づいてCPU301が算出した目標照射量が、上記段階的な複数の段階照射量と一致しない場合に、操作者に対し温度情報の再入力を要求するモードである。操作者が入力した照射量調整モードが「再指定モード」でない場合には(ステップS475でNO)、本サブルーチンを終了する。一方、操作者が入力した照射量調整モードが「再指定モード」である場合には(ステップS475でYES)、次のステップS480に移行する。
ステップS480では、CPU301は、操作者が入力した照射量調整モードである「再指定モード」をRAM303の上記調整モード記憶エリアに記憶する。以上により、本サブルーチンを終了する。
図13は、上記ステップS500の温度入力による照射量調整%記憶処理の詳細内容を表すフローチャートである。図13に示すように、ステップS505では、CPU301は、前述の図11に示すステップS310における入力促進表示に応じて操作者がステップS320において入力を行った温度情報を、RAM303の所定の記憶エリア(以下、入力温度記憶エリアと記載する)に記憶する。
ステップS510では、CPU301は、RAM303の上記入力温度記憶エリアに記憶した温度情報に対応した温度の値が適正値であるか否かを判定する。具体的には、入力温度が現在温度以上で、且つ、限界温度以下であれば、適正値と判定し、それ以外であれば適正値でないと判定する。限界温度は、設定温度が過剰に高い温度とならないように予め設定した値であり、RAM303が所定の記憶エリアに記憶している。入力温度の値が適正値でない場合には(ステップS510でNO)、ステップS515に移行し、CPU301は、出力インターフェース305を介してLCD321に表示信号を出力し、温度情報の再入力を促す入力促進表示を行う。そして次のステップS520では、CPU301は、上記入力促進表示に応じて操作者が温度情報の再入力を行ったか否かを判定する。入力がない場合には(ステップS520でNO)入力があるまで本ステップを繰り返し、入力があった場合には(ステップS520でYES)先のステップS505に戻る。一方、上記ステップS510において、入力温度の値が適正値である場合には(ステップS510でYES)、次のステップS525に移行する。
ステップS525では、CPU301は、出力インターフェース305を介してLCD321に表示信号を出力し、上記入力した温度情報の補正の有無の入力を促す補正有無入力促進表示を行う。温度情報の補正は、例えば、被印刷媒体104を所望のタイミングで確実に完全硬化させるために、操作者が入力した温度情報に対応した温度から所定の余裕分の温度差を差し引くような場合に行うものである。
ステップS530では、CPU301は、上記入力促進表示に応じて操作者が温度情報の補正の有無の入力を行ったか否かを判定する。入力がない場合には(ステップS530でNO)、補正を行わないとみなし、後述のステップS540に移行する。入力があった場合には(ステップS530でYES)、ステップS535に移行する。
ステップS535では、CPU301は、上記入力温度記憶エリアより温度情報を読み出し、所定の補正条件(上記所定の余裕分の温度差の減算等)に基づいて補正を行い、当該補正後の温度情報を入力温度記憶エリアに記憶する。
ステップS540では、CPU301は、上記入力温度記憶エリアより温度情報を読み出し、当該温度情報をRAM303の所定の記憶エリア(以下、表示温度記憶エリアと記載する)に記憶する。
ステップS545では、CPU301は、内蔵した検温手段(又は装置外部の検温手段でもよい)より現在の温度に対応する温度情報を取得し、当該温度情報をRAM303の所定の記憶エリア(以下、現温度記憶エリアと記載する)に記憶する。
ステップS700では、CPU301は、所定の相関テーブル(またはグラフでもよい)に基づき、現温度から加熱により上記ステップS540において表示温度記憶エリアに記憶した温度情報に対応した温度において所望の硬化状態(ここでは完全硬化状態)を得るために、インクに照射すべき上記目標照射量を演算する照射量調整%演算処理を実行する(詳細内容は後述の図14参照)。なお、上記相関テーブルは、初期硬化状態から加熱により到達する温度と初期硬化状態から加熱により進行するインクの硬化状態との相関関係を表すテーブルであり、RAM303(又は装置外部の記憶手段でもよい)が所定の記憶エリアに記憶している。また初期硬化状態は、操作者の照射量設定に応じて紫外線照射が行われた結果インクが到達した「半硬化」状態のことである。
上記相関テーブルは、同じ種類(組成)のインクにおいても、初期硬化状態が異なれば、その後の加熱によりインクが完全硬化状態となる限界温度が異なる性質によるものである。この相関テーブルによれば、硬化状態と温度には、例えば、初期硬化状態が完全硬化状態の30%であれば限界温度は70℃、初期硬化状態が完全硬化状態の40%であれば限界温度は50℃といったように、初期硬化状態が高いほど限界温度が低くなり、初期硬化状態が低いほど限界温度が高くなる相関関係がある。
ステップS560では、CPU301は、上記ステップS700での演算結果である照射量を、前述したRAM303の照射量調整%記憶エリアに記憶する。
ステップS565では、CPU301は、出力インターフェース305を介してLCD321に表示信号を出力し、上記RAM303の照射量調整%記憶エリアの値、表示温度記憶エリアの値、現温度記憶エリアの値、補正の有無、補正内容の説明等の表示を行う。以上により本サブルーチンを終了する。
図14は、上記ステップS700の照射量調整%演算処理の詳細内容を表すフローチャートである。図14に示すように、ステップS705では、CPU301は、前述の図12に示す照射量調整モード選択処理において、操作者が入力した照射量調整モードが「電流増減モード」であるか否かを判定する。操作者が入力した照射量調整モードが「電流増減モード」である場合には(ステップS705でYES)、次のステップS800に移行し、CPU301は、UV照射装置121のUV−LED121aに供給する電流を変化させて照射量を調整する電流増減モード処理を実行する(詳細内容は後述の図15参照)。一方、操作者が入力した照射量調整モードが「点灯個数増減モード」である場合には(ステップS705でNO)、次のステップS900に移行し、CPU301は、UV−LED121aの点灯個数を増減して照射量を調整する点灯個数増減モード処理を実行する(詳細内容は後述の図16参照)。以上により、本サブルーチンを終了する。
図15は、上記ステップS800の電流増減モード処理の詳細内容を表すフローチャートである。図15に示すように、ステップS805では、操作者が入力した温度情報に対応した温度(詳細には、前述のステップS540において表示温度記憶エリアに記憶した温度情報に対応した温度)において所望の硬化状態(ここでは完全硬化状態)を得るための上記目標照射量を前述した相関テーブルに基づき算出し、当該目標照射量となるようなUV照射装置121のUV−LED121aに供給する電流値である電流調整%を演算する。この電流調整%の値は、上述した完全硬化照射量(インクが「完全硬化」の状態となるときの照射量の最小値)となるような電流値を100%とした場合の値である。
ステップS810では、CPU301は、上記演算した電流調整%の値が下限%よりも大きいか否かを判定する。下限%は、電流値が過小な値とならないように予めUV照射装置121の仕様等に基づき設定した値であり、RAM303が所定の記憶エリアに記憶している。電流調整%の値が下限%以下である場合には(ステップS810でNO)、ステップS815に移行し、CPU301は、出力インターフェース305を介してLCD321に表示信号を出力し、電流値が小さすぎる旨を表す下限%違反表示を行う。そして、次のステップS820では、CPU301は、操作者に対し温度情報の再入力を促す再入力催促表示をLCD321に行う。
一方、上記ステップS810において、電流調整%の値が下限%より大きい場合には(ステップS810でYES)、ステップS825に移行する。ステップS825では、CPU301は、上記演算した電流調整%の値が上限%よりも小さいか否かを判定する。上限%は、電流値が過大な値とならないように予めUV照射装置121の仕様等に基づき設定した値であり、RAM303が所定の記憶エリアに記憶している。電流調整%の値が上限%以上である場合には(ステップS825でNO)、ステップS830に移行し、CPU301は、出力インターフェース305を介してLCD321に表示信号を出力し、電流値が大きすぎる旨を表す上限%違反表示を行う。そして、次のステップS835では、CPU301は、操作者に対し温度情報の再入力を促す再入力催促表示をLCD321に行う。
一方、上記ステップS825において、電流調整%の値が上限%より小さい場合には(ステップS825でYES)、ステップS840に移行する。ステップS840では、CPU301は、上記ステップS805で演算した電流調整%の値を、RAM303の上記照射量調整%記憶エリアに記憶する。以上により、本サブルーチンを終了する。
図16及び図17は、上記ステップS900の点灯個数増減モード処理の詳細内容を表すフローチャートである。図16に示すように、ステップS902では、CPU301は、操作者が入力した温度情報に対応した温度(詳細には、前述のステップS540において表示温度記憶エリアに記憶した温度情報に対応した温度)において所望の硬化状態(ここでは完全硬化状態)を得るための上記目標照射量を前述した相関テーブルに基づき算出し、当該目標照射量となるようなUV照射装置121のUV−LED121aの点灯個数を演算する。なお、ここでは点灯個数を目標照射量に比例して演算するため、点灯個数は整数になるとは限らない。また、点灯個数は、UV−LED121aに供給する電流調整%を一定の値(例えば100%)に固定した状態における点灯個数である。
ステップS904では、CPU301は、操作者が入力した上記温度情報に基づいてCPU301が算出した目標照射量が、UV−LED121aの個数に応じた段階的な複数の段階照射量のいずれかと一致するか否かを判定する。言い換えれば、CPU301は、上記ステップS902で演算した点灯個数が整数となるか否かを判定する。目標照射量が、段階的な複数の段階照射量と一致する場合には(ステップS904でYES)、ステップS906に移行する。なお、本判定において、CPU301は、目標照射量と段階照射量が完全に一致するか否かを判定するのではなく、目標照射量が段階照射量との関係で所定のしきい値の範囲内にあるか否かを判定し、当該範囲内にあれば一致すると判定し、当該範囲外であれば一致しないものと判定する。
ステップS906では、CPU301は、上記演算した点灯個数の値が下限個数よりも大きいか否かを判定する。下限個数は、点灯個数が過小な値とならないように予めUV照射装置121の仕様等に基づき設定した値であり、RAM303が所定の記憶エリアに記憶している。例えば、UV−LED121aの個数が20個である場合、下限個数はその10%相当の2個となる。点灯個数の値が下限個数以下である場合には(ステップS906でNO)、ステップS908に移行し、CPU301は、出力インターフェース305を介してLCD321に表示信号を出力し、点灯個数が少なすぎる旨を表す下限個数違反表示を行う。その後、後述するステップS982に移行する。一方、上記ステップS906において、点灯個数の値が下限個数より大きい場合には(ステップS906でYES)、次のステップS910に移行する。
ステップS910では、CPU301は、上記演算した点灯個数の値が上限個数よりも小さいか否かを判定する。上限個数は、点灯個数が過大な値とならないように予めUV照射装置121の仕様等に基づき設定した値であり、RAM303が所定の記憶エリアに記憶している。例えば、UV−LED121aの個数が20個である場合、上限個数はその95%相当の19個となる。点灯個数の値が上限個数以上である場合には(ステップS910でNO)、ステップS912に移行し、CPU301は、出力インターフェース305を介してLCD321に表示信号を出力し、点灯個数が多すぎる旨を表す上限個数違反表示を行う。その後、後述するステップS982に移行する。一方、上記ステップS910において、点灯個数の値が上限個数より小さい場合には(ステップS910でYES)、次のステップS914に移行する。
ステップS914では、CPU301は、上記ステップS902で演算した点灯個数の値をRAM303の上記照射量調整%記憶エリアに記憶する。この際、点灯個数を照射量に換算して記憶する。例えば、UV−LED121aの個数が20個である場合に、演算した点灯個数が5個であれば25%、10個であれば50%、15個であれば75%として記憶する(以下同様)。そして、後述のステップS984に移行する。
一方、先のステップS904において、目標照射量がUV−LED121aの個数に応じた段階的な複数の段階照射量のいずれかと一致しない場合には(ステップS904でNO)、次のステップS916に移行する。ステップS916では、CPU301は、前述の図12に示す照射量調整モード選択処理において、操作者が入力した照射量調整モードが「近似優先モード」であるか否かを判定する。「近似優先モード」でない場合には(ステップS916でNO)、後述のステップS922に移行する。一方、「近似優先モード」である場合には(ステップS916でYES)、次のステップS918に移行する。
ステップS918では、CPU301は、上記段階的な複数の段階照射量のうち、目標照射量との差が最小の段階照射量を、インクに照射する照射量(実照射量)として優先的に選択し、当該段階照射量に対応する個数を点灯個数に決定する。
ステップS920では、CPU301は、上記決定した点灯個数をRAM303の上記照射量調整%記憶エリアに記憶する。
ステップS922では、CPU301は、前述の図12に示す照射量調整モード選択処理において、操作者が入力した照射量調整モードが「高い方優先モード」であるか否かを判定する。「高い方優先モード」でない場合には(ステップS922でNO)、後述のステップS928に移行する。一方、「高い方優先モード」である場合には(ステップS922でYES)、次のステップS924に移行する。
ステップS924では、CPU301は、上記段階的な複数の段階照射量のうち、目標照射量より大きく且つ当該目標照射量との差が最小である段階照射量(第2照射量)を、インクに照射する照射量として優先的に選択し、当該段階照射量に対応する個数を点灯個数に決定する。
ステップS926では、CPU301は、上記決定した点灯個数をRAM303の上記照射量調整%記憶エリアに記憶する。
ステップS928では、CPU301は、前述の図12に示す照射量調整モード選択処理において、操作者が入力した照射量調整モードが「低い方優先モード」であるか否かを判定する。「低い方優先モード」でない場合には(ステップS928でNO)、後述のステップS934に移行する。一方、「低い方優先モード」である場合には(ステップS928でYES)、次のステップS930に移行する。
ステップS930では、CPU301は、上記段階的な複数の段階照射量のうち、目標照射量未満で且つ当該目標照射量との差が最小である段階照射量を、インクに照射する照射量(第1照射量)として優先的に選択し、当該段階照射量に対応する個数を点灯個数に決定する。
ステップS932では、CPU301は、上記決定した点灯個数をRAM303の上記照射量調整%記憶エリアに記憶する。
図17に移り、ステップS934では、CPU301は、前述の図12に示す照射量調整モード選択処理において、操作者が入力した照射量調整モードが「指定モード」であるか否かを判定する。「指定モード」でない場合には(ステップS934でNO)、後述のステップS968に移行する。一方、「指定モード」である場合には(ステップS934でYES)、次のステップS936に移行する。
ステップS936では、CPU301は、UV−LED121aの中央個数に対応する温度情報を前述の相関テーブルに基づいて逆算する。中央個数とは、UV照射装置121が有するUV−LED121aの数の中央値であり、例えばUV−LED121aの個数が19個である場合には10となる。なお、UV−LED121aの個数が偶数個(例えば20個)である場合には、2つの中央値(20個である場合には10と11)のうちのいずれかを中央個数とする。この場合、いずれを選択するかを予め設定しておいてもよい。
ステップS938では、CPU301は、出力インターフェース305を介してLCD321に表示信号を出力し、上記演算した中央個数に対応する温度情報に関連した温度をLCD321に選択可能に表示する。
ステップS940では、CPU301は、上記LCD321に表示した中央個数に対応する温度情報に応じて、操作者がPC320の前述した操作部322を介して点灯個数が増加するように(言い換えれば温度を低くするように)操作入力を行ったか否かを判定する。操作者が点灯個数が減少するように(言い換えれば温度を高くするように)操作入力を行った場合には(ステップS940でNO)、後述のステップS952に移行する。一方、操作者が点灯個数が増加するように(言い換えれば温度を低くするように)操作入力を行った場合には(ステップS940でYES)、次のステップS942に移行する。
ステップS942では、CPU301は、操作者が増加させた上記点灯個数の値が前述した上限個数よりも小さいか否かを判定する。点灯個数の値が上限個数より小さい場合には(ステップS942でYES)、次のステップS944に移行し、CPU301は、操作者が増加させた点灯個数に対応する温度情報を前述の相関テーブルに基づいて逆算し、ステップS946において、当該演算した温度情報に関連した温度をLCD321に選択可能に表示する。
一方、上記ステップS942において、操作者が増加させた上記点灯個数の値が上限個数以上である場合には(ステップS942でNO)、ステップS948に移行し、CPU301は、出力インターフェース305を介してLCD321に表示信号を出力し、点灯個数が多すぎる旨を表す前述の上限個数違反表示を行う。その後、ステップS950では、CPU301は、上記ステップS940において操作者が増加させた分の個数を点灯個数より減算し、点灯個数を増加前の元の値に戻す。
ステップS952では、CPU301は、上記ステップS938でLCD321に表示した中央個数に対応する温度情報に応じて、操作者がPC320の前述した操作部322を介して点灯個数が減少するように(言い換えれば温度を高くするように)操作入力を行ったか否かを判定する。操作者が点灯個数が増加するように(言い換えれば温度を低くするように)操作入力を行った場合には(ステップS952でNO)、後述のステップS964に移行する。一方、操作者が点灯個数が減少するように(言い換えれば温度を高くするように)操作入力を行った場合には(ステップS952でYES)、次のステップS954に移行する。
ステップS954では、CPU301は、操作者が減少させた上記点灯個数の値が前述した下限個数よりも大きいか否かを判定する。点灯個数の値が下限個数より大きい場合には(ステップS954でYES)、次のステップS956に移行し、CPU301は、操作者が減少させた点灯個数に対応する温度情報を前述の相関テーブルに基づいて逆算し、ステップS958において、当該演算した温度情報に関連した温度をLCD321に選択可能に表示する。
一方、上記ステップS954において、操作者が減少させた上記点灯個数の値が下限個数以下である場合には(ステップS954でNO)、ステップS960に移行し、CPU301は、出力インターフェース305を介してLCD321に表示信号を出力し、点灯個数が少なすぎる旨を表す前述した下限個数違反表示を行う。その後、ステップS962では、CPU301は、上記ステップS952において操作者が減少させた分の個数を点灯個数に加算し、点灯個数を減少前の元の値に戻す。
ステップS964では、上記ステップS938、ステップS946及びステップS958でLCD321に表示した温度の選択肢の中の1つを操作者が選択したか否かを判定する。操作者が1つの温度を選択していない場合には(ステップS964でNO)、先のステップS940に戻る。一方、操作者が1つの温度を選択した場合には(ステップS964でYES)、次のステップS966に移行する。
ステップS966では、CPU301は、上記操作者が選択した温度に対応する点灯個数をRAM303の上記照射量調整%記憶エリアに記憶する。
ステップS968では、CPU301は、前述の図12に示す照射量調整モード選択処理において、操作者が入力した照射量調整モードが「一方指定モード」であるか否かを判定する。「一方指定モード」でない場合には(ステップS968でNO)、後述のステップS980に移行する。一方、「一方指定モード」である場合には(ステップS968でYES)、次のステップS970に移行する。
ステップS970では、CPU301は、上記段階的な複数の段階照射量のうち、目標照射量より大きく且つ当該目標照射量との差が最小である段階照射量に対応する点灯個数、すなわち上記ステップS902で演算した点灯個数より高い方の個数(整数)について、対応する温度情報を前述の相関テーブルに基づいて逆算する。なお、この算出した温度情報が特許請求の範囲に記載の第2温度情報に相当する。
ステップS972では、CPU301は、上記段階的な複数の段階照射量のうち、目標照射量未満で且つ当該目標照射量との差が最小である段階照射量に対応する点灯個数、すなわち上記ステップS902で演算した点灯個数より高い方の個数(整数)について、対応する温度情報を前述の相関テーブルに基づいて逆算する。なお、この算出した温度情報が特許請求の範囲に記載の第1温度情報に相当する。
ステップS974では、CPU301は、上記ステップS970及びステップS972において演算した2つの温度情報に関連した温度を、それらのうちいずれか一方を選択するための選択肢としてLCD321に選択可能に表示する。なお、この表示した2つの温度が特許請求の範囲に記載の第1関連温度情報及び第2関連温度情報に相当する。
ステップS976では、上記表示した2つの温度の選択肢の中の1つを操作者が選択したか否かを判定する。操作者が1つの温度を選択していない場合には(ステップS976でNO)、操作者が選択するまで本判定を繰り返す。一方、操作者が1つの温度を選択した場合には(ステップS976でYES)、次のステップS978に移行する。
ステップS978では、CPU301は、上記操作者が選択した温度に対応する点灯個数をRAM303の上記照射量調整%記憶エリアに記憶する。
ステップS980では、CPU301は、前述の図12に示す照射量調整モード選択処理において、操作者が入力した照射量調整モードが「再指定モード」であるか否かを判定する。「再指定モード」である場合には(ステップS980でYES)、次のステップS982に移行する。
ステップS982では、CPU301は、出力インターフェース305を介してLCD321に表示信号を出力し、操作者に対し温度情報の再入力を要求する再入力催促表示を行う。その後、本サブルーチンを終了する。
一方、上記ステップS980において、「再指定モード」でない場合には(ステップS980でNO)、ステップS984に移行する。ステップS984では、CPU301は、RAM303が上記照射量調整%記憶エリアに記憶した照射量を読み出し、当該照射量に対応する温度情報を前述の相関テーブルに基づいて逆算する。
ステップS986では、CPU301は、出力インターフェース305を介してLCD321に表示信号を出力し、上記演算した温度情報に関連した温度をLCD321に表示する。このLCD321で表示する温度が、特許請求の範囲に記載の、目標照射量に対応する温度情報に関連した関連温度に相当する。なお、温度情報に「関連した」関連温度としているのは、温度情報によって特定される温度と、上記ステップS986で報知する関連温度によって特定される温度とが一致している場合だけでなく、一致しない場合も含むためである。以上により、本サブルーチンを終了する。
次に、前述したPC320の表示に関わる制御内容について説明する。図18は、PC320のCPU323が実行する制御内容を表すフローチャートである。図18に示すように、ステップS1010では、CPU323は、入出力インターフェース326を介して、インクジェット記録装置100のCPU301が表信号として出力した各種情報を取得する。各種情報は、インクの外表面が温度上昇に伴い初期硬化状態から所望の硬化状態になる温度に関する温度情報と、この温度情報に対応した照射量に係わる照射量情報を含むものであり、具体的には、前述したステップS140においてCPU301が出力する、RAM303の照射量調整%記憶エリアの値(照射量情報)、表示温度記憶エリアの値(温度情報)、補正の有無、補正内容の説明、前述したステップS565でCPU301が出力する、照射量調整%演算処理で決定した照射量、前述したステップS986においてCPU301が出力する、点灯個数から前述の相関テーブルに基づいて逆算した温度情報、前述したステップS974においてCPU301が出力する、目標照射量の上下2つの段階照射量から逆算した2つの温度情報、前述したステップS982においてCPU301が出力する、操作者に対し温度情報の再入力を要求する再入力催促表示画面の画像情報、等である。
ステップS1020では、CPU323は、LCD321に表示信号を出力し、上記ステップS1010で取得した各種情報に関連した情報の表示を行う。当該関連した情報とは、上記ステップS1010で取得した温度情報に関連した温度(関連温度情報)や、上記ステップS1010で取得した照射量情報に対応した照射量等である。なお、温度情報に「関連した」関連温度情報としているのは、上記ステップS1010で取得した温度情報によって特定される温度と、上記ステップS1020で報知する関連温度情報によって特定される温度とが一致している場合だけでなく、一致しない場合も含むためである。以上により、本フローチャートを終了する。
上記において、ステップS1010では、CPU323は、温度情報を少なくとも取得する。したがって、このステップS1010は、特許請求の範囲に記載の情報取得手段として機能すると共に、情報取得手順に相当する。また上記ステップS1020では、CPU323は、温度情報に関連した関連温度情報を報知することになる。したがって、このステップS1020は、特許請求の範囲に記載の報知手順に相当する。
また以上のように、PC320は、紫外線の露光を契機に硬化を開始して当該紫外線の露光量に応じた初期硬化状態に到達し紫外線の露光を停止した後は初期硬化状態から加熱により硬化が進行するインクに関連した情報の報知を行うものである。したがって、PC320は、特許請求の範囲に記載の報知処理装置に相当する。
以上説明した実施形態のPC320は、紫外線の露光により硬化するインクを適用対象とし、当該インクに関連した情報の報知を行う装置である。インクは、紫外線の露光を契機に硬化を開始し、紫外線の露光量に応じた初期硬化状態に到達する。初期硬化状態に到達した後に紫外線の露光を停止しても、インクはその後の加熱によってさらに硬化を進行させることができる。インクが初期硬化状態の後に加熱により増加する硬化度は、加熱時に到達する温度、すなわち周囲温度、温度上昇幅、加熱時間、加熱方法等(以下、「周囲温度等」と略して記載する)の少なくとも1つに対応する。紫外線照射により初期硬化状態に達した後、上記周囲温度等に応じて硬化度が増大し、温度情報に対応した温度において所望の硬化状態に達する。所望の硬化状態の当該周囲温度等と、初期硬化状態に到達するまでにインクに照射する紫外線の照射量とは、対応関係がある。
本実施形態においては、上記ステップS1010において、CPU323が、上記所望の硬化状態に関連した温度に対応した温度情報として、前述したRAM303の表示温度記憶エリアの値を取得し、LCD321が当該温度情報に関連した温度の報知を行う。これにより、操作者は、インクが所望の硬化状態となる温度の目安を確実に認識することができる。
また、本実施形態では特に、CPU323は、上記ステップS1010において、インクジェット記録装置100が備えたRAM303の表示温度記憶エリアの値と、照射量調整%記憶エリアの値を取得することで、温度情報と照射量情報を取得し、ステップS1020において、当該温度情報に関連した温度と照射量情報に対応した照射量を表示する。これにより、操作者は、インクが所望の硬化状態となる温度に関連した関連温度に加え、当該硬化挙動を実現するために初期硬化状態までに照射する照射量を、確実に認識することができる。
また、本実施形態では特に、前述したように、インクジェット記録装置100において、複数の段階照射量を段階的に増減して調整を行う場合、温度情報に対応した温度において所望の硬化状態を実現するために、それら複数の段階照射量のいずれかを当該目標照射量とする。そして、PC320のCPU323が、上記ステップS1010において、上記複数の段階照射量を目標照射量とした照射量情報を取得し、ステップS1020において当該照射量情報に対応した照射量をLCD321で表示する。これにより、段階的に調整する段階照射量を用いて操作者の意図する用途や目的に応じたインクの硬化状態を実現する場合でも、操作者は、照射する照射量を確実に認識することができる。
また、本実施形態では特に、前述したように、初期硬化状態からその後の加熱により到達する温度と、初期硬化状態から当該加熱により進行するインクの硬化状態とに相関関係がある。段階的に調整する段階照射量が照射する目標照射量に対して定まる場合に、当該目標照射量に上記相関関係を適用することで、段階照射量に対応した温度情報を特定できる。そして、PC320のCPU323が、上記ステップS1010において、上記特定した温度情報を取得し、ステップS1020においてLCD321が取得された温度情報に関連した関連温度の表示を行う。これにより、操作者は、段階的に調整する段階照射量を用いて目標照射量とした場合に、所望の硬化状態がおおよそ何度(何℃)程度になると実現するのかを確実に認識することができる。
また、本実施形態では特に、インクジェット記録装置100において操作者が「一方指定モード」を選択した場合、PC320のCPU323が、上記ステップS1010において取得した温度情報に対応した温度における所望の硬化状態に近い硬化状態を実現する、第1温度情報(ステップS972で逆算した温度情報)、及び、第2温度情報(ステップS970で逆算した温度情報)をインクジェット記録装置100より取得する。そして、ステップS1020で、LCD321は、上記第1温度情報に対応した第1温度に関する第1関連温度情報(ステップS972で逆算した温度情報に対応してLCD321で表示を行う温度情報)、及び、上記第2温度情報に対応した第2温度に関する第2関連温度情報(ステップS970で逆算した温度情報に対応してLCD321で表示を行う温度情報)、の表示を行う。これにより、操作者は、温度情報に対応した温度における所望の硬化状態に近い硬化状態を実現する2つの温度の目安を確実に認識することができる。
また、本実施形態では特に、前述したように、インクジェット記録装置100のCPU301が、ステップS974において出力する、目標照射量の上下2つの段階照射量から逆算した2つの温度情報(第1温度情報及び第2温度情報)を、上記第1関連温度情報及び上記第2関連温度情報として、それらのうちいずれか一方を選択するための選択肢として表示する。これにより、操作者は、操作者が入力した温度情報に対応した温度における所望の硬化状態に近い硬化状態を実現する2つの温度の目安を確実に認識した後、自らの意向に沿ったいずれか一方の温度を選択することができる。
また、本実施形態では特に、前述したように、インクジェット記録装置100において操作者が「再指定モード」を選択した場合には、照射量を段階的に増減するとき、操作者が入力した温度情報に対応した温度において所望の硬化状態をちょうど実現できる照射量がない場合に、PC320のCPU323が、上記ステップS1010において、操作者に対し温度情報の再入力を要求する再入力催促表示画面の画像情報を取得し、ステップS1020においてLCD321が再入力催促表示画面の表示を行う。これにより、操作者は、現在の温度の指定に対応した硬化状態を過不足なく実現できないことを認識できるので、改めて、硬化状態に係わる温度を指定し直すことができる。
また、本実施形態では特に、インクジェット記録装置100において、例えば操作者が前述の図10に示す印刷モード「44」〜「49」を選択した場合には、被印刷媒体104上の吐出したインクが初期硬化状態に到達したら、前述のステップS150において被印刷媒体104が処理領域から作業位置へ移動する。操作者は、近くに移動してきた被印刷媒体104を用いて、当該被印刷媒体104に形成した印刷層に対し、所定の作業や処理(この例では基材載置)を行う。ここで、前述の図7に示すように、インクジェット記録装置100のCPU301は、ステップS140において表示温度記憶エリアの値(温度情報)等の各種情報表示を行い、ステップS150で作業位置移動処理を行うが、前述したように、ステップS150の作業位置移動処理を行った後にステップS140の各種情報表示を行ってもよいし、これらを同時に行ってもよい。また、先にステップS140において各種情報表示を行った後、当該表示を継続させた状態でステップS150の作業位置移動処理を行ってもよい。この場合、PC320のLCD321は、作業位置に被印刷媒体104が移動してきた後を含め、少なくとも一時期に、温度情報に関連した関連温度情報の報知を行うことになる。これにより、操作者は、近くに移動してきた被印刷媒体104を取り扱うべき温度範囲や制限を確実に認識することができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限るものではなく、その趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。以下、そのような変形例を順を追って説明する。
また上記実施形態では特に行わなかったが、操作者が入力した温度情報の内容(詳細にはRAM303の表示温度記憶エリアの値)を、被印刷媒体104の所定の部分(例えば、不要となる部分や余白となるような縁部分)に印刷してもよい。そして、当該印刷する内容に対応した温度情報を、PC320のLCD321で表示するようにしてもよい。このように、被印刷媒体104に印刷する温度を表示することにより、操作者は当該温度を一層明確に認識することができる。
また上記実施形態では、PC320のLCD321でインクジェット記録装置100のインクに関連した情報の表示を行うようにしたが、これに限らず、インクジェット記録装置100自体に表示手段を設け、上記情報の表示を行うようにしてもよい。また、PC320やインクジェット記録装置100にスピーカを設け、表示による報知に代わり若しくは加えて、音声による報知を行ってもよい。
また上記実施形態では、UV照射装置121の電流値あるいは点灯個数を制御することにより照射量を変更するようにしたが、これに限らず、UV照射装置121が発生する紫外線の照射量については一定としつつ、当該紫外線を何らかの手段で遮蔽して残りの紫外線を通過させることにより、インクに到達する照射量を調整するようにしてもよい。
また以上では特に記載しなかったが、上記実施形態における被印刷媒体104は、被印刷媒体104へインクの転写を行うためにインクに対して剥離性を有しインクジェット記録装置100内で循環する中間体も含むものである。また、載置テーブル105自体がインクに対して剥離性を有している場合には、載置テーブル105を被印刷媒体104とし、印刷結果であるインクを載置テーブル105の表面から剥がして別の物品に転写してもよい。
また上記実施形態では、インクジェット記録装置100が紫外線の照射量を設定する機能を有する場合について説明したが、当該機能をインクジェット記録装置100ではなく、インクジェット記録装置100の画像データを作成するPC320やその他の外部装置に設け、温度等から決定した照射量情報を、例えば画像データの一部として外部より入力する構成としてもよい。
また上記実施形態では、印刷ヘッド101等の印刷機構及び紫外線発生源としてのUV照射装置121を有するインクジェット記録装置100が紫外線の照射量を設定する機能を有する場合について説明したが、例えば印刷機構を有さずに紫外線発生源を有する紫外線照射装置が照射量を設定する機能を有する構成としてもよい。あるいは、例えば紫外線発生源を有さずに印刷機構を有する記録装置が照射量を設定する機能を有する構成としてもよい。
また上記実施形態では、予め決められた段階的な複数の段階照射量を、UV照射装置121のUV−LED121aの点灯個数を増減させることで実現したが、これに限らず、例えばUV照射装置121のUV−LED121aに供給する電流値を予め段階的に設定しておいてもよい。また、このようなUV照射装置121に対応して予め定まった点灯個数や電流値ではなく、操作者が入力した温度情報に基づき演算した目標照射量について、単に、当該照射量の値の小数点以下を四捨五入することにより、段階的な複数の段階照射量を実現するようにしてもよい。
また上記実施形態では、予め決められた段階的な複数の照射量群の例として1種類の照射量群(UV−LED121aの点灯個数に対応した照射量群)のみを説明したが、照射量群を複数種類設けてもよい。照射量群が複数種類ある場合には、照射装置を備える記録装置若しくは照射装置自体の種別を手動若しくは自動で特定し、それに応じた照射量群を特定し、その特定した照射量群のいずれかの段階照射量を選択するように構成してもよい。
また上記実施形態では、UV照射装置121のUV−LED121aの点灯個数を増減させるようにしたが、この際、点灯対象であるUV−LED121a以外の消灯対象であるUV−LED121aについて、完全に消灯しなくてもよい。例えば、完全に消灯せずに極めてわずかに照射させておくことで、ON/OFFを繰り返す場合に比べて、LEDの寿命を長くすることができる。
また上記実施形態では、ステップS800の電流増減モード処理において、設定した電流値による照射量から逆算した温度を報知しなかったが、点灯個数増減モード処理におけるステップS986のように、当該温度をLCD321に表示するようにしてもよい。
また上記実施形態では、「電流増減モード」において、電流値を増減させて照射量を調整するようにしたが、電流値の増減だけでなく、例えばUV照射装置121の電源として交流電源を用いる場合には、周波数や波形を変更することで照射量を増減させてもよい。
半硬化層を有するインク積層構造として、図19に、積層グループや各積層グループに属する積層パターンの略図を示した。図20の表には、積層グループや積層グループの概略を示した。図19の粘着性を有する半硬化状態のインク層は、有色であれば、それ以外のインク層の背景層となる場合がある。この半硬化状態のインク層で、画像を形成してもよい。
同図の完全硬化してもいいインク層は、画像を形成してもよい。この完全硬化してもいいインク層に基材を載置されるのであれば、その載置の直前は半硬化状態で、その後の紫外線の露光によって完全硬化されてもよい。この完全硬化してもいいインク層は複数の層から形成されてもよい。同図の基材は、透明、若しくは、不透明である。この基材が、不透明である場合には、画像の背景となってもよい。この基材は、完全硬化したインクよりも強度があるシート状の部材(例えば、ポリエチレンテレフタレートフィルム)である。同図の剥離体は、完全硬化及び半硬化インクの少なくとも一方に対して剥離性を有するシート状の部材(例えば、ポリプロピレンフィルム)である。
同図の剥離体については、記録物を転写物としてではなく、最終的な印刷対象となる物品に直接形成する画像とした場合には、剥離体の代わりに最終的な物品が置かれる。同図のプラテンと印刷ヘッドとは、相対的に移動され、プラテンには剥離体又は基材など被記録媒体を固定可能である。
積層パターンB−1、B−3、F−1、F−4、積層グループEでは、いわゆるプラテンに相当するテーブル105の表面が、記録物の剥離を容易にするため、完全硬化及び半硬化インクの少なくとも一方に対して剥離性を有する(図19中の注1)。積層グループC、Eでは、被記録媒体(剥離体を含む)に直接インクを吐出する記録装置では、粘着層となる半硬化インクの後(上方)に、新たなインクが吐出されるので、先に吐出されたインクが半硬化状態を保てず、完全効果されてしまう可能性がある。
粘着層となる半硬化状態のインクが完全硬化してしまうことを防止するには、剥離性を有し装置内を循環する中間体に一旦インクを吐出して、中間体から被記録媒体(剥離体を含む)に転写する転写方式で印刷してもよい。この場合、上下順番(印刷の順番)が直接、被記憶媒体(剥離体を含む)に印刷する場合と逆になる。そのほか、粘着層となるインクの完全硬化を防止するには、被記録媒体(剥離体を含む)に直接インクを吐出する記録装置では、半硬化インク層の上方に位置するインク層(後に印刷されるインク層)や基材が紫外線を下方のインク層にそれ程に通さない特性を有していればよい。例えば、インクや基材に紫外線吸収剤や紫外線反射材などを含有させる(図19中の注2)。
積層パターンA−3、D−3、D−4では、基材と剥離体とを互いに移動不可能に固定する。例えば、基材及び剥離体の長手方向に印刷しない余白があれば、その余白に物理的な固定部材(例えば、ホッチキス)を用いて、基材と剥離体とを固定してもよい。固定部分は、切断して捨てる。なお、積層パターンA−3、D−3、D−4などのように、印刷領域よりも広い剥離体をプラテン上に配置すれば、基材に対して縁なし印刷をしても、プラテンがインクによって汚れることが防止できる(図19中の注3)。
なお、以上において、図5に示す矢印は信号の流れの一例を示すものであり、信号の流れ方向を限定するものではない。また、図6乃至図8、図11乃至図18に示すフローチャートは本発明を上記フローに示す手順に限定するものではなく、発明の趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で手順の追加・削除又は順番の変更等をしてもよい。
以上においては、温度的な要因についてインクの硬化状態との相対関係を考慮して、インクに対する紫外線の照射量を決定しているが、その他の要因、例えば時間的な要因を温度的な要因と共に考慮してもよい。また、記録物の周辺温度(インクジェット記録装置100のヒータ129、補助ヒータ132、UV−LED121a、各種モータ108,111などが発する熱も含む)を、インクの硬化を進行させる温度的な要因として考慮してもよい。
所定の温度より低い周辺温度では、インクの低硬化度や低密着度はそれほど変わらず、周辺温度が所定の温度に上昇すると、インクが所望の高硬化状態や高密着度に急変する、即ち、密着性(粘着性)を急激に発現してもよい。周辺温度が所定の温度より低い場合でも、インクの硬化度や密着度が低硬化度や低密着度から徐々に進行し、周辺温度が所定の温度に達すると、インクが所望の高硬化状態や高密着度に急変する、即ち、密着性(粘着性)を当初より徐々に発現してもよい。
被印刷媒体104の種類や印刷層の構成、インクの色・量や紫外線照射量等に関し、RAM303が所定の記憶エリアに記憶するデータテーブルは、インクジェット記録装置100へネットワークや記憶媒体を介して外部から供給されても、インクジェット記録装置100において操作者によって入力されてもよい。紫外線照射量については、インクの組成や使用用途に関連して、インクの硬化度(粘着度)と温度や時間経過の少なくとも一方との相関に応じて適宜決められる。紫外線照射量は、上記相関に応じ、温度や時間経過の少なくとも一方に応じて自動的に求められるように、インクジェット記録装置100のプログラムを構成してもよい。インクへの紫外線照射量をさまざまに変え、温度や時間経過の少なくとも一方に応じて実験を重ねた結果に対応したデータテーブルを作成し、自動的、または、手動で、紫外線照射量を決定若しくは入力できるように、インクジェット記録装置100のプログラムを構成してもよい。
また、以上既に述べた以外にも、上記実施形態や各変形例による手法を適宜組み合わせて利用しても良い。
104 被印刷媒体(被記録媒体)
320 PC(報知処理装置)
321 LCD(報知手段)
323 CPU(制御手段)

Claims (10)

  1. 紫外線の露光を契機に硬化を開始して当該紫外線の露光量に応じた初期硬化状態に到達し前記紫外線の露光を停止した後は前記初期硬化状態から加熱により硬化が進行するインクに関連した情報の報知を行う、報知処理装置であって、
    温度情報を少なくとも取得する情報取得手段と、
    前記情報取得手段が取得した前記温度情報に関連した関連温度情報を報知する、報知手段と、
    を有することを特徴とする報知処理装置。
  2. 請求項1記載の報知処理装置において、
    前記情報取得手段は、
    前記温度情報と、
    当該温度情報に対応した前記照射量に係わる照射量情報と、
    を取得し、
    前記報知手段は、
    前記情報取得手段が取得した前記温度情報に関連した関連温度と、
    前記情報取得手段が取得した前記照射量情報に対応した照射量と、
    を報知することを特徴とする報知処理装置。
  3. 請求項2記載の報知処理装置において、
    前記情報取得手段は、
    前記温度情報と、
    当該温度情報に対応した温度において前記所望の硬化状態を得るための前記インクに照射すべき目標照射量として、予め定めた段階的な複数の段階照射量のうちのいずれかの値に対応した、前記照射量情報と
    を取得する
    ことを特徴とする報知処理装置。
  4. 請求項3記載の報知処理装置において、
    前記情報取得手段は、
    前記複数の段階照射量のうちの前記いずれかの値に対し、前記初期硬化状態から加熱により到達する温度と前記初期硬化状態から前記加熱により進行する前記インクの硬化状態との相関に基づき定められた、前記目標照射量に対応する前記温度情報に関連した関連温度と、
    前記照射量情報と、
    を取得することを特徴とする報知処理装置。
  5. 請求項2記載の報知処理装置において、
    前記情報取得手段は、
    段階的な複数の段階照射量のうち、前記情報取得手段が取得した温度情報に対応した温度において所望の硬化状態を得るための前記インクに照射すべき目標照射量未満でかつ当該目標照射量との差が最小である第1照射量と、前記目標照射量より大きくかつ当該目標照射量との差が最小である第2照射量と、に対し、前記初期硬化状態から加熱により到達する温度と前記初期硬化状態から前記加熱により進行する前記インクの硬化状態との相関をそれぞれ適用した、第1温度情報と、第2温度情報とを、前記温度情報として取得し、
    前記報知手段は、
    前記情報取得手段が取得した前記第1温度情報に対応した第1温度、に関連した第1関連温度情報及び、前記情報取得手段が取得した前記第2温度情報に対応した第2温度に関連した第2関連温度情報を、前記温度情報に関連した関連温度として、報知する
    ことを特徴とする報知処理装置。
  6. 請求項5記載の報知処理装置において、
    前記報知手段は、
    前記第1関連温度情報及び前記第2関連温度情報を、それらのうちいずれか一方を選択するための選択肢として、表示する
    ことを特徴とする報知処理装置。
  7. 請求項2記載の報知処理装置において、
    前記報知手段は、
    前記情報取得手段が取得した温度情報に対応した温度において所望の硬化状態を得るための前記インクに照射すべき目標照射量が、段階的な複数の段階照射量のいずれにも合致しない場合に、前記硬化状態に関連した前記温度情報の再取得を要請する報知を行う
    ことを特徴とする報知処理装置。
  8. 請求項1乃至請求項7のいずれか1項記載の報知処理装置において、
    前記報知手段は、
    被記録媒体に吐出した前記インクが前記紫外線の照射により前記初期硬化状態に到達し、前記被記録媒体が、前記吐出及び前記照射を行った記録装置の処理領域から、前記処理領域より操作者側に位置する前記記録装置の操作者側領域へ移動した後を含め、少なくとも一時期に、前記情報取得手段が取得した前記温度情報に対応した温度の報知を行う
    ことを特徴とする報知処理装置。
  9. 請求項1乃至請求項8のいずれか1項記載の報知処理装置において、
    前記情報取得手段は、
    被記録媒体の所定部分に前記インクを用いて形成する温度情報に対応した温度情報のための前記温度情報を取得する
    ことを特徴とする報知処理装置。
  10. 紫外線の露光を契機に硬化を開始して当該紫外線の露光量に応じた初期硬化状態に到達し前記紫外線の露光を停止した後は前記初期硬化状態から加熱により硬化が進行するインクに関連した情報の報知を行う、報知処理装置に備えられた制御手段に対し、
    前記インクの外表面が温度上昇に伴い初期硬化状態から所望の硬化状態になる温度に関する温度情報を少なくとも取得する情報取得手順と、
    前記情報取得手順で取得した前記温度情報に関連した関連温度情報を報知する、報知手順と、
    を実行させるための報知処理プログラム。
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