JP2011212702A - スライディングノズル装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】プレートれんがの交換のために面圧を解除した後に、余分の治具及び作業を必要とすることなく、意図しない面圧の負荷が生じることを防止できるSN装置を提供すること。
【解決手段】シリンダー7で面圧バー5を進退させることによってプレートれんが間に面圧を負荷及び解除する面圧負荷機構を備え、プレートれんがが垂直に立つ姿勢としたとき、シリンダー7がプレートれんがの上方に位置するスライディングノズル装置において、面圧負荷機構が、シリンダー7で面圧バー5を前進させることによって面圧を解除し、シリンダー7で面圧バー5を後退させることによって面圧を負荷するようにした。
【選択図】図1
【解決手段】シリンダー7で面圧バー5を進退させることによってプレートれんが間に面圧を負荷及び解除する面圧負荷機構を備え、プレートれんがが垂直に立つ姿勢としたとき、シリンダー7がプレートれんがの上方に位置するスライディングノズル装置において、面圧負荷機構が、シリンダー7で面圧バー5を前進させることによって面圧を解除し、シリンダー7で面圧バー5を後退させることによって面圧を負荷するようにした。
【選択図】図1
Description
本発明はスライディングノズル装置(以下「SN装置」という。)に関し、とくにシリンダーで面圧バーを進退させることによってプレートれんが間に面圧を負荷及び解除する面圧負荷機構を備え、プレートれんがの交換時に、プレートれんがが垂直に立つ姿勢にすると共に、シリンダーがプレートれんがの上方に位置するスライディングノズル装置に関する。
取鍋やタンディッシュにおいて、溶鋼の流量を制御するため、SN装置が一般的に使用されている。このSN装置は、2枚又は3枚のプレートれんがを相対的にスライドさせ、ノズル孔を開閉することにより溶鋼の流量を制御するものである。また、SN装置では、使用中におけるプレートれんが間からの溶鋼の漏れを防止するため、プレートれんが間に面圧を負荷し、プレートれんがの交換時には、その面圧を解除するようにしている。
このような面圧の負荷及び解除をする面圧負荷解除機構として、面圧バーを利用したものがある(例えば特許文献1)。この面圧負荷解除機構では、面圧バーとシリンダーを連結させ、シリンダーで面圧バーを前進させることによって面圧を負荷し、シリンダーで面圧バーを後退させることによって面圧を解除するようにしている。
ところで、プレートれんがの交換作業は、取鍋等を傾転させて行う。SN装置は、取鍋等の底面に取り付けられているため、傾転に伴って使用時の姿勢から90°転回し、プレートれんがが垂直に立つ姿勢とされる。また、上述のとおりシリンダーで面圧バーを進退させることによって面圧の負荷及び解除をするSN装置においては、プレートれんがの交換時には、SN装置の開閉金枠を開けるために、シリンダーと面圧バーとの連結を解除する必要がある。
このようなSN装置において、プレートれんがの交換時にシリンダーがプレートれんがの上方に位置する場合、シリンダーで面圧バーを後退、すなわち上昇させることによって面圧を解除し、その後シリンダーと面圧バーとの連結を解除することになる。しかし、この場合、面圧解除のために上昇させた面圧バーが、シリンダーとの連結を解除した後に自重によって下降し、再び面圧が負荷されるおそれがある。そのため従来は、面圧解除のために面圧バーを上昇させた後、面圧バーの下降を防止する治具を装着するようにしており、余分の治具及び作業が必要であった。
本発明が解決しようとする課題は、プレートれんがの交換のために面圧を解除した後に、余分の治具及び作業を必要とすることなく、意図しない面圧の負荷が生じることを防止できるSN装置を提供することにある。
本発明に係るSN装置は、シリンダーで面圧バーを進退させることによってプレートれんが間に面圧を負荷及び解除する機構を備え、プレートれんがが垂直に立つ姿勢としたとき、シリンダーがプレートれんがの上方に位置するスライディングノズル装置であって、シリンダーで面圧バーを前進させることによって面圧を解除し、シリンダーで面圧バーを後退させることによって面圧を負荷するものである。
本発明に係るSN装置は、プレートれんがの交換時に、シリンダーがプレートれんがの上方に位置するが、シリンダーで面圧バーを前進、すなわち下降させることによって面圧を解除するので、面圧を解除した後にシリンダーと面圧バーとの連結を解除しても、面圧が負荷されることはない。したがって、余分の治具及び作業を必要とすることなく、意図しない面圧の負荷が生じることを防止でき、作業性及び安全性が向上する。
以下、図面に示す実施例に基づき本発明の実施の形態を説明する。
図1及び図2は、本発明に係るSN装置に実施例を示す。図1はプレートれんが間に面圧を負荷した状態、図2は面圧を解除した状態を示し、各図の(a)は側面図、(b)は底面図である。なお、上述のとおり、プレートれんがの交換時、SN装置は、使用時の姿勢から90°転回されてプレートれんがが垂直に立つ姿勢とされるが、図1及び図2は、そのプレートれんが交換時の姿勢で示している。このとき、後述するシリンダー7はプレートれんがの上方に位置する。
図1及び図2のSN装置においてその面圧負荷機構は、SN装置の両側部に配置されたスプリングケース1を備える。このスプリングケース1には、スプリング受け2によって一端を支持されたコイルスプリング3が内蔵されている。スプリング受け2はSN装置の金枠に固定されているが、スプリングケース1はコイルスプリング3の伸縮方向に移動可能に設けられている。また、スプリングケース1の両端にはローラ4が設けられている。
スプリングケース1と対向する位置に、面圧バー5が配置されている。両側の面圧バー5は連結具6によって連結され、連結具6に接続されるシリンダー7を伸縮させることにより、ガイドローラ8にガイドされながら進退する。
面圧バー5の両端にはそれぞれ、ローラ4と係合する傾斜面5bを有する係合部5aが設けられている。この係合部5aは、シリンダー7で面圧バー5を後退させたときにローラ4と係合し(図1の状態)、シリンダー7で面圧バー5を前進させると前記係合が解除される(図2の状態)ように設けられている。
そして、この係合部5aの傾斜面5bの向きは、面圧バー5の係合部5aがローラ4と係合したときに、スプリングケース1がコイルスプリング3を圧縮する方向に移動して面圧が負荷されるような向きとしている。図1及び図2の例では、スプリングケース1が図中で右方向に移動するとコイルスプリング3が圧縮されるので、係合部5aの傾斜面5bの向きは右斜め下方向としている。
このような構成とすることで、シリンダー7で面圧バー5を後退させたときに係合部5aがローラ4と係合して面圧が負荷され(図1の状態)、シリンダー7で面圧バー5を前進させると前記係合が解除され、面圧も解除される(図2の状態)。
すなわち、プレートれんがの交換時、面圧が負荷された図1の状態から、面圧が解除された図2の状態にするには、シリンダー7で面圧バー5を前進、すなわち下降させるので、面圧を解除した後にシリンダー7と面圧バー5との連結を解除しても、面圧が負荷されることはない。
1 スプリングケース
2 スプリング受け
3 コイルスプリング
4 ローラ
5 面圧バー
5a 係合部
5b 傾斜面
6 連結具
7 シリンダー
8 ガイドローラ
2 スプリング受け
3 コイルスプリング
4 ローラ
5 面圧バー
5a 係合部
5b 傾斜面
6 連結具
7 シリンダー
8 ガイドローラ
Claims (2)
- シリンダーで面圧バーを進退させることによってプレートれんが間に面圧を負荷及び解除する面圧負荷機構を備え、プレートれんがが垂直に立つ姿勢としたとき、シリンダーがプレートれんがの上方に位置するスライディングノズル装置であって、面圧負荷機構が、シリンダーで面圧バーを前進させることによって面圧を解除し、シリンダーで面圧バーを後退させることによって面圧を負荷するスライディングノズル装置。
- 面圧負荷機構がコイルスプリングを内蔵したスプリングケースを備え、このスプリングケースにローラを設けると共に、面圧バーに前記ローラと係合する傾斜面を有する係合部を設け、
シリンダーで面圧バーを後退させたときに面圧バーの係合部がローラと係合し、シリンダーで面圧バーを前進させると前記係合が解除されるようにし、
前記係合部の傾斜面の向きを、面圧バーの係合部がローラと係合したときに、スプリングケースがコイルスプリングを圧縮する方向に移動して面圧が負荷されるような向きとした請求項1に記載のスライディングノズル装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010081946A JP2011212702A (ja) | 2010-03-31 | 2010-03-31 | スライディングノズル装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010081946A JP2011212702A (ja) | 2010-03-31 | 2010-03-31 | スライディングノズル装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011212702A true JP2011212702A (ja) | 2011-10-27 |
Family
ID=44943003
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010081946A Withdrawn JP2011212702A (ja) | 2010-03-31 | 2010-03-31 | スライディングノズル装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2011212702A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2020095384A1 (ja) | 2018-11-07 | 2020-05-14 | 東京窯業株式会社 | スライディングゲート装置 |
-
2010
- 2010-03-31 JP JP2010081946A patent/JP2011212702A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2020095384A1 (ja) | 2018-11-07 | 2020-05-14 | 東京窯業株式会社 | スライディングゲート装置 |
US11766717B2 (en) | 2018-11-07 | 2023-09-26 | Tyk Corporation | Sliding gate device |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20120919 |
|
A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20130624 |