JP2011211832A - ブラシレスdcモータの駆動装置および駆動方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】トルクリプルが小さいブラシレスDCモータの駆動装置および制御方法を提供する。
【解決手段】ブラシレスDCモータの駆動装置は、磁極位置検出素子群2と、120度通電ロジック回路4と、電流検出回路101と、電流磁束演算回路102と、電流磁束制御回路103とを具備する。磁極位置検出素子群2は、モータ巻線群9に通電されて回転するモータロータマグネット1の磁極位置を検出する。120度通電ロジック回路4は、磁極位置に基づいてモータ巻線群9に通電する期間とタイミングとを示す通電信号を出力する。電流検出回路101は、モータ巻線群9に含まれる所定の巻線に流れる電流を検出する。電流磁束演算回路102は、巻線に流れる電流に基づいて電流磁束の大きさを演算する。電流磁束制御回路103は、上記タイミングと電流磁束の大きさとに基づいて2つのPWM波形信号を生成し、3相通電時の電流磁束の大きさと方向とを前記磁極位置に応じて制御する。
【選択図】図5

Description

本発明は、モータ駆動装置に関し、特に3相ブラシレスDCモータ駆動装置および駆動方法に関する。
モータは、電気エネルギーを機械エネルギーに変換する優れた機能部品で多くの電化製品で使用される。近年、小型化、低ノイズ、低コストの要求の高まりに対して、ブラシレスDCモータの矩形波PWM(Pulse Width Modulation)制御の需要が増大している。ブラシレスDCモータを矩形波PWM制御することにより、回転子側が永久磁石で小型化でき、ブラシなどによる切り替えノイズが発生せず、ステータ側のコイルで磁界を切り替えて回転させる処理が簡単で制御回路が低コストですむ。そのブラシレスDCモータの矩形波PWM駆動において、トルクリプル改善による高性能化が求められている。
例えば、特開2001−037278号公報には、PWM駆動ブラシレスDCモータの巻線通電相切換時の通電末期部をPWM駆動しながら滑らかに低下させる技術が記載されている。
図1は、そのブラシレスDCモータ駆動回路の構成図である。ブラシレスDCモータ駆動回路は、磁極位置検出素子群2、増幅器群3、120度通電ロジック回路4、速度指令回路5、PWM1回路6a、PWM2回路6b、上トランジスタ群7a、下トランジスタ群7b、パワートランジスタ群であるインバータ回路8、タイミング回路10、電解コンデンサ11、波形発生回路12、セレクト回路13を備え、モータ巻き線群9に通電してモータのロータマグネット1を回転させる。
磁極位置検出素子群2は、電気角で120度の位置差となるように配置される。60度毎に変化するロータマグネット1の位置を示す信号は、増幅器群3で増幅され、120度通電ロジック回路4に入力される。120度通電ロジック回路4は、ロータマグネット1の位置に対応する通電パタンによって上トランジスタ群7aおよび下トランジスタ群7bを駆動し、位置信号をタイミング回路10およびセレクト回路13に出力する。タイミング回路10は、入力された位置信号に基づいて通電タイミング信号を合成し、波形発生回路12に出力する。波形発生回路12は、通電タイミング信号に速度指令回路5において生成される速度指令電圧を加算した電圧波形を生成し、PWM1回路6a、PWM2回路6bに出力する。PWM1回路6aは、速度指令電圧に比例するPWM波形を出力する。PWM2回路6bは、波形発生回路12の出力によりPWMのデューティを変化させる。すなわち、PWM2回路6bは、波形発生回路12の出力電圧に比例するPWM波形を出力する。
セレクト回路13は、ロジック回路4の信号に基づいて、PWM1回路6aとPWM2回路6bの何れかの信号を選択し、6回路分のセレクタを備える。セレクト回路13は、120度通電ロジック回路4から出力される位置信号に基づいて、最初の通電60度(図4におけるθ1)にはPWM1回路6aのモータ定格運転時のPWMデューティ(以降、PWM1)の信号を出力し、次の通電60度(図4におけるθ2)には120度通電ロジック回路4の通電パタン(図4におけるベタON)の信号を出力し、最後の通電60度(図4におけるθ3)にはPWM2回路6bの通電末期のPWMデューティ(以降、PWM2)の信号を出力して上トランジスタ群7aおよび下トランジスタ群7bを制御する。
上トランジスタ群7aは、インバータ回路8の上アームトランジスタにPWM信号を印加する。下トランジスタ群7bは、インバータ回路8の下アームトランジスタにPWM信号を印加する。タイミング回路10は、120度通電ロジック回路4の各相から通電切換信号を合成した通電タイミング信号を出力する。波形発生回路12は、通電タイミング信号回路10の信号で鋸波状の信号を速度指令電圧に加算した電圧波形を発生する。
図2は、インバータ回路8およびモータ巻き線群9の構成を示す図である。インバータ回路8は、W相アームトランジスタ8W−1、V相上アームトランジスタ8V−2、U相上アームトランジスタ8U−3、U相下アームトランジスタ8U−4、V相下アームトランジスタ8V−5、W相下アームトランジスタ8W−6を備える。W相上アームトランジスタ8W−1のベースには、上トランジスタ群7aによって制御された通電パタンを示す信号2−eが印加される。V相上アームトランジスタ8V−2のベースには、上トランジスタ群7aによって制御された通電パタンを示す信号2−cが印加される。U相上アームトランジスタ8U−3のベースには、上トランジスタ群7aによって制御された通電パタンを示す信号2−aが印加される。U相下アームトランジスタ8U−4のベースには、下トランジスタ群7bによって制御された通電パタンを示す信号2−bが印加される。V相下アームトランジスタ8V−5のベースには、下トランジスタ群7bによって制御された通電パタンを示す信号2−dが印加される。W相下アームトランジスタ8W−6のベースには、下トランジスタ群7bによって制御された通電パタンを示す信号2−fが印加される。なお、各トランジスタのコレクタ・エミッタ間に循環ダイオード8W−11、8V−12、8U−13、8U−14、8V−15、8W−16が接続されている。
モータ巻き線群9は、U相巻線9U、V相巻線9V、W相巻線9Wを備える。U相巻線9U、V相巻線9V、W相巻線9Wの一端は、共通に接続され、他端は、U相の上下アームトランジスタ8U3、8U4の接続点、V相の上下アームトランジスタ8V2、8V−5の接続点、W相の上下アームトランジスタ8W−1、8W−6の接続点にそれぞれ接続される。一般的にモータ巻線のインダクタンスを利用したPWM制御は、インバータ回路8の上アームトランジスタ又は下アームトランジスタで制御する。
図3に、動作タイミングとPWM信号の印加状態とモータ巻線電流が示される。図3(a)に、U相上アームトランジスタ8U−3のベースに印加される信号2−aとU相下アームトランジスタ8U−4のベースに印加される信号2−bが示される。図3(b)に、V相上アームトランジスタ8V−2のベースに印加される信号2−c、V相下アームトランジスタ8V−5のベースに印加される信号2−dが示される。図3(c)に、W相上アームトランジスタ8W−1のベースに印加される信号2−e、W相下アームトランジスタ8W−6のベースに印加される信号2−fが示される。
通電区間θ1(60度)では、U相下アームトランジスタ8U−4はPWM1パタンで駆動され、V相上アームトランジスタ8V−2はPWM100%オン状態(以降ベタONパタンと称す)で駆動され、W相下アームトランジスタ8W−6はPWM2パタンで駆動される。各相を見ると、下アームトランジスタがPWMパタンで駆動されていることが分かる。
次の通電区間θ2(60度)では、U相下アームトランジスタ8U−4はベタONパタンで駆動され、V相上アームトランジスタ8V−2はPWM2パタンで駆動され、W相上アームトランジスタ8W−1はPWM1パタンで駆動される。すなわち、上アームトランジスタがPWMパタンで駆動される。
通電区間θ3(60度)では、U相下アームトランジスタ8U−4はPWM2パタンで駆動され、V相下アームトランジスタ8V−5はPWM1パタンで駆動され、W相上アームトランジスタ8W−1はベタONパタンで駆動される。すなわち、下アームトランジスタがPWMパタンで駆動される。
また、実際の通電開始初期には、モータ巻線のインダクタンスの影響によって、モータ巻線電流は、図3(d)〜(f)に示されるように、U相電流2−g、V相電流2−h、W相電流2−iのように立ち上る。また、通電末期では、PWMパタンのONデューティが徐々に減少するため、モータ巻線電流波形は、立ち上りと同じような傾斜を持ち、大きな歪みや急峻な変化は見られなくなる。
図4は図3に示されるPWM1、PWM2、ベタONの通電パタンを補足説明する図である。通電区間θ1の通電パタンPWM1は、モータが定格運転されている時のデューティで通電がオンオフされる。通電区間θ2の通電パタンベタONは、PWM100%オン通電と同じ状態、すなわち連続通電を示す。また、通電区間θ3の通電パタンであるPWM2パタンは、徐々にONデューティが減少する。
また、トルクリプルの小さな駆動制御方式として、特開2001−018822号公報にベクトル制御技術が開示されている。これに開示される装置では、指令信号の主経路は、モータの制御指令値を決定する指令電流決定部から、PI制御部、2相/3相座標変換部、PWM制御部、インバータを介してモータに至るように形成されている。また、インバータとモータとの間に電流センサが配され、電流センサで検出された信号を、指令電流決定部とPI制御部との間に配される減算回路にフィードバックさせるフィードバック経路が形成されている。このフィードバック経路には、3相/2相座標変換部が配されている。この制御系により、指令電流決定部では、トルクセンサで検出されたトルク指令値Trefや、位置検出センサで検出されたロータの回転角度θと電気角速度ωを受け、指令電流Idref、Iqrefが決定される。この指令電流Idref、Iqrefは、それぞれ、電流センサで検出された後、フィードバック経路の3相/2相座標変換部で2相に変換されたフィードバック電流によって補正される。すなわち、フィードバック電流Id、Iqと、電流指令値Idref、Iqrefとの誤差が、減算回路で演算される。
その後、PI制御部は、PWM制御のデューティを示す信号をd成分、q成分の形でインバータへの指令値Vd、Vqとして算出する。2相/3相座標変換部は、d成分、q成分から、各相成分Va、Vb、Vcに逆変換される。そして、インバータは、指令値Va、Vb、Vcに基づいてPWM制御され、モータにインバータ電流が供給されてモータの回転を制御するようになっている。このベクトル制御の場合、トルク指令値Trefおよび電気角速度ω、回転角度θに基づいて、電流指令値Idref、Iqrefが決定される。また、モータのフィードバック電流Ia、Ib、Icがフィードバック電流Id、Iqに変換され、その後、フィードバック電流IdおよびIqと、指令電流IdrefおよびIqrefとの誤差が演算される。その誤差に基づいてPI制御による電流制御が行われることによってインバータへの指令値Vd、Vqが求められる。そして、インバータへの指令値Vd、Vqが再び3相の指令値Va、Vb、Vcに逆変換されてインバータが制御され、モータの駆動制御が行われる。
このような制御を行う場合、2相通電時は、1つの相に流れ込む電流の大きさと、もう一方の相から流れ出る電流の大きさは常に等しくなるため、2つの電流磁束で合成される電流磁束の方向は、電流の大きさに関係なく固定される。合成された電流磁束の大きさは電流の大きさに比例する。定常時の電流は、モータ巻線の抵抗値で決まるため、電圧にも比例することになる。また、3相通電時は、2相に流れ込む電流の合計が、残りの相の電流の大きさに等しくなり、合成される電流磁束の方向と大きさは、流れ込む電流の大きさで変化する。合成された電流磁束とロータマグネットの磁極位置との角度をθとした場合、モータのトルクは、電流磁束の大きさとsinθとの積となり、θが90度の時に最大となる。しかし、上記技術では、ロータマグネットの位置だけで制御される。したがって、3相通電時の電流磁束の大きさと方向とを制御できず、トルクが急峻に変化するため、トルクリプルが大きくなる。すなわち、U相、V相、W相で表される各相のうちの2相に電流が流れる2相通電区間と、3相全てに電流が流れる3相通電区間の制御角及びトルクに違いがある。そのため、トルクリプルが発生する。
さらに、図4に示されるように、通電末期のPWM制御パタンであるPWM2パタンを受ける時間は、モータのインダクタンス(モータ時定数)にあわせて調整されている。モータの速度によって変化する図3に示される区間θ1、θ2、θ3の時間に対して、PWM2パタンの出力時間は常に一定であるため、2相通電制御角と3相通電制御角が変化し、トルクリプルが大きくなる。
特開2001−037278号公報 特開2001−018822号公報
本発明は、トルクリプルが小さいブラシレスDCモータの駆動装置および制御方法を提供する。
以下に、[発明を実施するための形態]で使用される番号・符号を用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの番号・符号は、[特許請求の範囲]の記載と[発明を実施するための形態]との対応関係を明らかにするために付加されたものである。ただし、それらの番号・符号を、[特許請求の範囲]に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
本発明の観点では、ブラシレスDCモータの駆動装置は、磁極位置検出素子群(2)と、120度通電ロジック回路(4)と、電流検出回路(101)と、電流磁束演算回路(102)と、電流磁束制御回路(103)とを具備する。磁極位置検出素子群(2)は、モータ巻線群(9)に通電されて回転するモータロータマグネット(1)の磁極位置を検出する。120度通電ロジック回路(4)は、磁極位置に基づいてモータ巻線群(9)に通電する期間とタイミングとを示す通電信号を出力する。電流検出回路(101)は、モータ巻線群(9)に含まれる所定の巻線に流れる電流を検出する。電流磁束演算回路(102)は、巻線に流れる電流に基づいて電流磁束の大きさを演算する。電流磁束制御回路(103)は、上記タイミングと電流磁束の大きさとに基づいて2つのPWM波形信号を生成し、3相通電時の電流磁束の大きさと方向とを前記磁極位置に応じて制御する。
本発明の他の観点では、ブラシレスDCモータの駆動方法は、検出するステップと、通電する期間とタイミングとを示すステップと、電流を検出するステップと、演算するステップと、制御するステップとを具備する。検出するステップでは、モータ巻線群(9)に通電されて回転するモータロータマグネット(1)の磁極位置が検出される。通電する期間とタイミングとを示すステップでは、磁極位置に基づいてモータ巻線群(9)に通電する期間とタイミングとが示される。
電流を検出するステップでは、モータ巻線群(9)に含まれる所定の巻線に流れる電流が検出される。演算するステップでは、巻線に流れる電流に基づいて電流磁束の大きさが算出される。制御するステップでは、通電する期間とタイミングと、電流磁束の大きさに基づいて2つのPWM波形信号を生成し、3相通電時の電流磁束の大きさと方向とが磁極位置に応じて制御される。
本発明によれば、トルクリプルの小さいブラシレスDCモータの駆動装置および制御方法を提供することができる。
3相通電時の電流磁束の大きさを2相通電時の大きさにあわせ、3相通電時の電流磁束方向をロータマグネットの磁極位置に同期して調整することにより、2相通電と3相通電の制御角およびトルクを同じにすることが出来、トルクリプルの改善が可能となる。
従来のブラシレスDCモータ駆動回路の構成を示す図である。 インバータ回路とモータ巻き線群の構成を示す図である。 従来のブラシレスDCモータ駆動回路の動作を説明する図である。 従来のブラシレスDCモータ駆動回路のPWM信号を説明する図である。 本発明の実施の形態に係るブラシレスDCモータ駆動装置の構成を示す図である。 本発明の実施の形態に係るインバータ回路およびモータ巻き線群の構成を示す図である。 本発明の実施の形態に係るブラシレスDCモータ駆動装置の動作を説明する図である。 本発明の実施の形態に係るブラシレスDCモータ駆動装置のPWM信号を説明する図である。 本発明の実施の形態に係るブラシレスDCモータ駆動装置の処理を示すフローチャートである。 トルクの原理を示す図である。 トルクの波形を示す図である。
図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。
図5は、本発明の実施の形態に係るブラシレスDCモータ駆動装置の構成を示す図である。ブラシレスDCモータ駆動装置は、電流検出回路101、電流磁束演算回路102、電流磁束制御回路103、通電パタンセレクト回路104、磁極位置検出素子群2、増幅器群3、120度通電ロジック回路4、速度指令回路5、PWM回路6、上トランジスタ群7a、下トランジスタ群7b、インバータ回路8、電解コンデンサ11を具備し、モータ巻き線群9に通電してロータマグネット1を回転させる。
磁極位置検出素子群2は、電気角で120度の位置差となるように配置される。60度毎に変化するロータマグネット1の位置を示す信号は、増幅器群3で増幅され、120度通電ロジック回路4に入力される。120度通電ロジック回路4は、ロータマグネット1の位置に対応する通電パタンによって上トランジスタ群7aおよび下トランジスタ群7bを駆動し、位置信号を電流磁束制御回路103および通電パタンセレクト回路104に出力する。速度指令回路5は、所望の速度を示す速度指令電圧を生成し、PWM1回路6aに出力する。PWM1回路6aは、速度指令電圧に比例するPWM波形を出力する。
電流検出回路101は、モータ巻き線群9に流れる電流を測定し、電流磁束演算回路102に測定された電流値を出力する。電流磁束演算回路102は、測定された電流値から電流磁束の大きさを演算する。電流磁束制御回路103は、3相通電時の電流磁束が、同じ大きさで、ロータマグネット1の磁極位置に対応する方向になるように、2つのPWM波形信号を生成する。通電パタンセレクト回路104は、ロータマグネット1の磁極位置に対応する通電パタンである2相通電パタンもしくは3相通電パタンを選択する。
上トランジスタ群7aは、インバータ回路8の上アームトランジスタにPWM信号を印加する。下トランジスタ群7bは、インバータ回路8の下アームトランジスタにPWM信号を印加する。タイミング回路10は、120度通電ロジック回路4の各相から通電切換信号を合成した通電タイミング信号を出力する。
図6は、インバータ回路8およびモータ巻き線群9の構成を示す図である。インバータ回路8は、W相アームトランジスタ8W−1、V相上アームトランジスタ8V−2、U相上アームトランジスタ8U−3、U相下アームトランジスタ8U−4、V相下アームトランジスタ8V−5、W相下アームトランジスタ8W−6を備える。W相上アームトランジスタ8W−1のベースには、上トランジスタ群7aによって制御された通電パタンを示す信号1−eが印加される。V相上アームトランジスタ8V−2のベースには、上トランジスタ群7aによって制御された通電パタンを示す信号1−cが印加される。U相上アームトランジスタ8U−3のベースには、上トランジスタ群7aによって制御された通電パタンを示す信号1−aが印加される。U相下アームトランジスタ8U−4のベースには、下トランジスタ群7bによって制御された通電パタンを示す信号1−bが印加される。V相下アームトランジスタ8V−5のベースには、下トランジスタ群7bによって制御された通電パタンを示す信号1−dが印加される。W相下アームトランジスタ8W−6のベースには、下トランジスタ群7bによって制御された通電パタンを示す信号1−fが印加される。なお、各トランジスタのコレクタ・エミッタ間に循環ダイオード8W−11、8V−12、8U−13、8U−14、8V−15、8W−16が接続されている。
モータ巻き線群9は、U相巻線9U、V相巻線9V、W相巻線9Wを備える。U相巻線9U、V相巻線9V、W相巻線9Wの一端は、共通に接続され、他端は、U相の上下アームトランジスタ8U3、8U4の接続点、V相の上下アームトランジスタ8V2、8V−5の接続点、W相の上下アームトランジスタ8W−1、8W−6の接続点にそれぞれ接続される。一般的にモータ巻線のインダクタンスを利用したPWM制御は、インバータ回路8の上アームトランジスタ又は下アームトランジスタで制御する。
U相モータ巻線9Uに流れる電流1−gは、電流検知回路101によって信号101−gとして検出される。W相モータ巻線8Wに流れる電流1−iは、電流検知回路101によって信号101−iとして検出される。ここでは、電流検知回路101が配置されていない例を示すが、電流検知回路101が配置されていれば、V相モータ巻線8Vに流れる電流1−hは、信号101−hとして検出される。
磁極位置検出素子群2は、電気角で120度の位置差となるように配置され、ロータマグネット1の位置を示す信号を出力する。増幅器群3は、60度毎に変化するロータマグネット1の位置を示す信号を増幅し、120度通電ロジック回路4に出力する。120度通電ロジック回路4は、ロータマグネット1の位置に対応する期間とタイミングを示す通電パタンを上トランジスタ群7aおよび下トランジスタ群7bに出力し、ロータマグネット1の位置を示す位置信号を電流磁束制御回路103および通電パタンセレクト回路104に出力する。速度指令回路5は、所望の速度を示す速度指令電圧を生成してPWM1回路6aに出力する。PWM1回路6aは、速度指令電圧に比例するPWM波形を通電パタンセレクト回路104に出力する。
電流検出回路101は、2相のモータ巻線を流れる電流を検出できるように配置される。本実施の形態では、図6に示されるように、モータ巻き線群9内のU相巻線9UおよびW相巻線9Wの電流を検出するように配置されている。電流検出回路101で検出された結果は、電流磁束演算回路102に出力される。電流磁束演算回路102は、検出された電流値に基づいて、電流磁束の大きさを示す信号を出力する。
電流磁束制御回路103は、120度通電ロジック回路4から出力される位置信号と、電流磁束演算回路102から出力される電流磁束の大きさを示す信号とを入力し、2パタンのPWM信号を出力する。通電パタンセレクト回路104は、120度通電ロジック回路4から出力される位置信号と、電流磁束制御回路103から出力される2つのPWM信号と、PWM1回路6aから出力される信号とを入力する。通電パタンセレクト回路104は、入力された信号に基づいて、上トランジスタ群7a、下トランジスタ群7bを制御する信号を出力する。
通電パタンセレクト回路104の出力信号によって制御される上トランジスタ群7a、下トランジスタ群7bは、120度通電ロジック回路4から出力される通電パタンに通電パタンセレクト回路104から出力される通電パタンを掛け合わせてインバータ回路8を駆動する信号を生成する。インバータ回路8を駆動する信号は、120度通電ロジック回路4の位置信号に基づいて、ロータマグネット1の位置が2相通電の位置を示すときは、PWM回路6から出力されるPWM1パタンの波形となり、3相通電の位置を示すときは、電流磁束制御回路103から出力されるPWMaまたはPWMbの波形となる。
次に、図7、図2を参照して動作を説明する。
期間T1では3相通電が行われる。U相の下アームトランジスタ8U−4には、電流磁束制御回路103から出力される通電開始側のPWMパタンを示す信号(以降、PWMa信号)がベース信号1−bとして印加される(図7(a))。V相の上アームトランジスタ8V−2には、120度通電ロジック回路4から出力されるベタONパタンを示す信号(以降、ベタON信号)がベース信号1−cとして印加される(図7(b))。W相の下アームトランジスタ8W−6には、図5における電流磁束制御回路103から出力される通電終了側のPWMパタンを示す信号(以降、PWMb信号)がベース信号1−fとして印加される(図7(c))。
U相の下アームトランジスタ8U−4にPWMa信号が印加されると、モータ巻線群9からインバータ回路8へ向かう方向(以降、下アーム側)のU相電流1−gが増加する(図7(d))。W相の下アームトランジスタ8W−6にPWMb信号が印加され、下アーム側のW相電流1−iが減少する(図7(f))。V相の上アームトランジスタ8V−2にベタON信号が印加され、インバータ回路8からモータ巻線群9へ向かう方向(以降、上アーム側)のV相電流1−hは、U相電流1−gとW相電流1−iを足し合わせた値になる。
期間T2では、2相通電が行われる。U相下アームトランジスタ8U−4には、PWM1信号がベース信号1−bとして印加される。V相上アームトランジスタ8V−2には、ベタON信号がベース信号1−dとして印加される。下アーム側のU相電流1−gと上アーム側のV相電流1−hとは、同じ大きさとなる。
期間T3では、3相通電が行われる。U相の下アームトランジスタ8U−4には、ベタON信号がベース信号1−bとして印加される。V相の上アームトランジスタ8V−2には、PWMb信号がベース信号1−dとして印加される。W相の上アームトランジスタ8W−1には、PWMa信号がベース信号1−eとして印加される。V相電流1−hは減少し、W相電流1−iは増加し、U相電流1−gは、V相電流1−hとW相電流1−iを足し合わせた値になる。
期間T4では、2相通電が行われる。U相の下アームトランジスタ8U−4には、ベタON信号がベース信号1−bとして印加される。W相の上アームトランジスタ8W−1には、PWM1信号がベース信号1−eとして印加される。下アーム側のU相電流1−gと上アーム側のW相電流1−iは、同じ大きさとなる。
期間T5では、3相通電が行われる。U相の下アームトランジスタ8U−4には、PWMb信号がベース信号1−bとして印加される。V相の下アームトランジスタ8V−5には、PWMa信号がベース信号1−dとして印加される。W相の上アームトランジスタ8W−1には、ベタON信号がベース信号1−eとして印加される。U相電流1−gは減少し、V相電流1−hは増加し、W相電流1−iはU相電流1−gとV相電流1−hを足し合わせた値になる。
図8は、図7におけるベタON信号、PWM1信号、PWMa信号、PWMb信号の通電状態を補足説明する図であり、U相下アームトランジスタのベース信号1−bの状態を例示する。
図8(a)に示されように、ベース信号1−bの通電パタンは、PWMa、PWM1、ベタON、PWMbと切り替わる。それぞれの通電パタンでは、図8(b)に示されるように、U相下アームトランジスタ8U−4のベースに電圧が印加される。期間T1のPWMa信号は、PWMのデューティが0%からPWM1信号のデューティに等しくなるまで徐々に通電間隔が増加する。期間T2のPWM1信号は、速度指令電圧に比例したPWMデューティの通電パタンとなり、通電の間隔は変化しない。期間T3及び期間T4のベタON信号は、PWMのデューティが常に100%、つまり連続通電となる。期間T5のPWMb信号は、PWMデューティがPWM1信号のデューティから0%まで徐々に減少する。ここでは、図7の一部の期間を例として説明したが、その他の動作も、同様に、インバータ回路8の内部信号に印加する波形の変化によって、モータ巻き線群9の内部信号の電流に増減を制御することは言うまでもない。
図9は、ブラシレスDCモータ駆動装置の処理フローチャートである。図9を用いて、動作を説明する。
(ステップS1)
PWM出力のデューティを変更するタイミング、すなわちキャリア周期で処理が開始される。
(ステップS2)
電流磁束演算回路102は、電流検出回路101で検出されたU相電流1−gとW相電流1−iの電流値101−g、101−iを受けて、電流磁束の大きさを演算する。算出された電流磁束の大きさは、電流磁束制御回路103に出力される。
(ステップS3)
電流磁束制御回路103は、120度通電ロジック回路4の位置信号に基づいて、ロータマグネット1の位置を推定し、電流磁束の方向と大きさとを定め、PWM波形信号を生成する。すなわち、電流磁束制御回路103は、電流磁束の方向が推定されたロータマグネット1の位置に対応する方向になるように、2相に流す電流の割合を決定する。電流磁束の大きさは、電流磁束演算回路102で算出された2相通電時の大きさに合わせる。
(ステップS4)
通電パタンセレクト回路104は、120度通電ロジック回路4から出力される位置信号に基づいて、ロータマグネット1の位置を推定し、3相通電か否かを判定する。3相通電であった場合、ステップS5の処理に進み、3相通電でなかった場合、ステップS6の処理に進む。
(ステップS5)
通電パタンセレクト回路104は、ロータマグネット1の位置に対応する通電パタンに基づいて、電流磁束制御回路103から出力される制御信号によって制御される制御先トランジスタを決定し、上トランジスタ群7a及び下トランジスタ群7bを制御する。
(ステップS6)
通電パタンセレクト回路104は、ロータマグネット1の位置に対応する通電パタンに基づいて、PWM1回路6aから出力されるPWM1信号によって制御される制御先のトランジスタを決定し、上トランジスタ群7a及び下トランジスタ群7bを制御する。
(ステップS7)
ステップS5またはステップS6の処理が完了すると、ステップS1の処理に戻り、S1からS5またはS6の処理を繰返す。
図10(a)に、2相通電時の回転子の磁極位置、磁束ベクトル、モータのトルクが示される。この例では、回転子の磁極位置51aに対し、電流は、V相5VからU相5Uに流れる。U相の電流が流れて磁束ベクトル52aが発生し、V相の電流が流れて電流磁束ベクトル53aが発生する。V相5Vに流れ込む電流と、U相5Uから流れ出る電流が同じであるため、V相の電流磁束ベクトル53aとU相の電流磁束ベクトル52aの大きさは同じである。合成電流磁束ベクトル55aは、V相電流磁束ベクトル53aとU相電流磁束ベクトル52aの合成ベクトルであり、V相からU相への2相通電時の合成電流磁束ベクトル55aの方向は常にこの方向になる。磁極位置51aと合成電流磁束ベクトル55aとの角度57aがθの場合、モータのトルク56aは、合成電流磁束ベクトル55aの大きさとsinθとの積になる。
図10(b)に、3相通電時の回転子の磁極位置、磁束ベクトル、モータのトルクが示される。この例では、回転子の磁極位置51bに対し、電流は、V相5V及びW相5WからU相5Uに流れる。U相の電流が流れて磁束ベクトル52bが発生し、V相の電流が流れて電流磁束ベクトル53bが発生し、W相の電流が流れて電流磁束ベクトル54bが発生する。V相5Vに流れ込む電流と、W相5Wに流れ込む電流との和が、U相5Uから流れ出る電流となる。合成電流磁束ベクトル55bは、U相電流磁束ベクトル52bとV相電流磁束ベクトル53bとW相電流磁束ベクトル54bとの合成ベクトルである。V相電流磁束ベクトル53bとW相電流磁束ベクトル54bとにより合成電流磁束ベクトル55bの方向を制御することができる。磁極位置51bと合成電流磁束ベクトル55bとの角度57bがθである場合、モータのトルク56bは、合成電流磁束ベクトル55bの大きさとsinθとの積になる。
図11(a)に、本実施の形態によるトルク波形が示される。図7に示される区間T1、T2、T3、T4、T5における各相の電流に基づいて、図10に示される原理に当てはめたトルク波形が示される。トルク波形61aは、振幅62aのトルクリプルを有する。図10(a)に示される回転子磁極の磁極位置51aと合成電流磁束ベクトル55aとの角度57aが、区間T2と区間T4との2相通電の際、90度の位置を中心に±15度の電気角の範囲に制御することにより、区間T1〜T5において、電気角で30度回転する毎に切り替わり、制御角は全て同じになる。
図11(b)は、従来技術におけるトルク波形を示す。2相通電期間の制御角が、3相通電期間の制御角より大きい場合のトルク波形図であり、トルク波形61bは、振幅62bのトルクリプルを有する。期間Ta、Tc、Teは3相通電期間、期間Tb、Tdは2相通電期間である。3相通電期間である期間Ta、Tc、Teと、2相通電期間である期間Tb、Tdにおける制御角が異なり、図11(a)におけるトルクリプルの振幅62aと比較して、トルクリプルの振幅62bは大きい。
上述のように、電流検出回路101で検出した電流から、電流磁束の大きさを電流磁束演算回路102で演算する。電流磁束制御回路103は、120度通電ロジック回路4の位置信号により、モータロータマグネット1の位置を判断し、かつ、通電が2相通電か3相通電かを判断する。3相通電時の場合は、電流磁束を、電流磁束演算回路102で演算された2相通電時の大きさに合わせる。更に、通電パタンセレクト回路104で、2相通電と3相通電の通電期間を同じに調整することにより、図11(a)に示されるように、U相、V相、W相で表される各相のうちの2相に電流が流れる2相通電区間と、3相全てに電流が流れる3相通電区間との制御角及びトルクの違いを少なくすることができる。また、3相通電時の電流磁束の大きさを2相通電時に合わせることにより、3相通電時のトルク振幅を小さくできる。すなわち、トルクリプルが改善できる。
本発明によれば、U相、V相、W相で表される各相のうちの2相に電流が流れる2相通電区間と、3相全てに電流が流れる3相通電区間との制御角を均等に、かつ、3相通電時の電流磁束の大きさを2相通電時にあわせることにより、トルクの振幅が小さくなりトルクリプルが小さくなる。
また、本発明によれば、3相通電時の電流磁束の大きさと方向を制御することで3相通電時のトルクリプルが小さくなり、エコー・ノイズによる騒音が改善される。本発明によれば、ベクトル制御技術を用いることなく従来技術よりも安定したトルク制御が可能となるため、安価なシステム構成が可能となり、コスト低減ができる。
本発明によれば、3相通電時の電流変化がモータ時定数に依存しないため、モータ巻線温度変化やモータ変更時のモータ時定数変化に対する処理やパラメータ変更が必要ないため、モータ時定数の影響を受けない汎用性がある。
以上、実施の形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施の形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
1 モータロータマグネット
2 磁極位置検出素子群
3 増幅器群
4 120度通電ロジック回路
5 速度指令回路
6a PWM1回路
6b PWM2回路
7a 上トランジスタ群
7b 下トランジスタ群
8 インバータ回路
8W−1、8V−2、8U−3 上アームトランジスタ
8U−4、8V−5、8W−6 下アームトランジスタ
8W−11、8V−12、8U−13、8U−14、8V−15、8W−16 循環ダイオード
9 モータ巻線群
9U U相巻線
9V V相巻線
9W W相巻線
10 タイミング回路
11 電解コンデンサ
12 波形発生回路
13 セレクト回路
51a 回転子磁極位置
52a U相電流磁束ベクトル
53a V相電流磁束ベクトル
55a 合成電流磁束ベクトル
56a トルク
57a 回転子磁極と合成電流磁束ベクトルの角度
51b 回転子磁極位置
52b U相電流磁束ベクトル
53b V相電流磁束ベクトル
54b W相電流磁束ベクトル
55b 合成電流磁束ベクトル
56b トルク
57b 回転子磁極と合成電流磁束ベクトルの角度
5U U相
5V V相
5W W相
61a 本発明によるトルク波形
62a 本発明によるトルク振幅
61b 2相通電と3相通電の制御角が異なる場合のトルク波形
62b 2相通電と3相通電の制御角が異なる場合のトルク振幅
101 電流検出回路
102 電流磁束演算回路
103 電流磁束制御回路
104 通電パタンセレクト回路
1−a、2−a U相上アームトランジスタのベース信号
1−b、2−b U相下アームトランジスタのベース信号
1−c、2−c V相上アームトランジスタのベース信号
1−d、2−d V相下アームトランジスタのベース信号
1−e、2−e W相上アームトランジスタのベース信号
1−f、2−f W相下アームトランジスタのベース信号
1−g、2−g U相電流
1−h、2−h V相電流
1−i、2−i W相電流
θ1 通電初期の60度(電気角)
θ2 θ1通電後の60度(電気角)
θ3 θ2の通電後
ベタON PWM100%ON状態
PWM1 モータ定格運転時のPWM波形
PWM2 通電末期のPWM波形
PWMa 通電開始側のPWM波形
PWMb 通電終了側のPWM波形

Claims (11)

  1. モータ巻線群に通電されて回転するモータロータマグネットの磁極位置を検出する磁極位置検出素子群と、
    前記磁極位置に基づいて前記モータ巻線群に通電する期間とタイミングとを示す通電信号を出力する120度通電ロジック回路と、
    前記モータ巻線群に含まれる所定の巻線に流れる電流を検出する電流検出回路と、
    前記巻線に流れる電流に基づいて電流磁束の大きさを演算する電流磁束演算回路と、
    前記タイミングと前記電流磁束の大きさとに基づいて2つのPWM波形信号を生成し、3相通電時の電流磁束の大きさと方向とを前記磁極位置に応じて制御する電流磁束制御回路と
    を具備する
    ブラシレスDCモータの駆動装置。
  2. 前記電流磁束制御回路は、3相通電時の電流磁束が同じ大きさで前記磁極位置に対応する方向になるように前記2つのPWM波形信号を生成する
    請求項1に記載のブラシレスDCモータの駆動装置。
  3. 前記電流検出回路は、前記モータ巻線群の所定の2つの巻線に流れる電流を検出する
    請求項1または請求項2に記載のブラシレスDCモータの駆動装置。
  4. 前記通電信号と前記2つのPWM波形信号とに基づいて前記モータ巻線群に通電する通電パタンを選択する通電パタンセレクト回路と、
    前記通電パタンに基づいてインバータ回路を駆動する上トランジスタ群および下トランジスタ群と
    をさらに具備し、
    前記インバータ回路は、選択された前記通電パタンの電流を前記モータ巻線群に供給する
    請求項1から請求項3のいずれかに記載のブラシレスDCモータの駆動装置。
  5. 所望の回転速度を示す速度指令電圧を生成する速度指令回路と、
    前記通電信号と前記速度指令電圧とに基づいてPWM1波形信号を出力するPWM回路と
    をさらに具備し、
    前記通電パタンセレクト回路は、前記通電信号に基づいて、前記2つのPWM波形信号と前記PWM1波形信号と連続通電信号とを切り替えて選択する
    請求項4に記載のブラシレスDCモータの駆動装置。
  6. モータ巻線群に通電されて回転するモータロータマグネットの磁極位置を検出するステップと、
    前記磁極位置に基づいて前記モータ巻線群に通電する期間とタイミングとを示すステップと、
    前記モータ巻線群に含まれる所定の巻線に流れる電流を検出するステップと、
    前記巻線に流れる電流に基づいて電流磁束の大きさを演算するステップと、
    前記通電する期間とタイミングと前記電流磁束の大きさとに基づいて2つのPWM波形信号を生成し、3相通電時の電流磁束の大きさと方向とを前記磁極位置に応じて制御するステップと
    を具備する
    ブラシレスDCモータの駆動方法。
  7. 前記制御するステップは、3相通電時の電流磁束が同じ大きさで前記磁極位置に対応する方向になるように前記2つのPWM波形信号を生成するステップを備える
    請求項6に記載のブラシレスDCモータの駆動方法。
  8. 前記電流を検出するステップは、前記モータ巻線群の所定の2つの巻線に流れる電流を検出するステップを備える
    請求項6または請求項7に記載のブラシレスDCモータの駆動方法。
  9. 前記通電する期間とタイミングと、前記2つのPWM波形信号とに基づいて前記モータ巻線群に通電する通電パタンを選択するステップと、
    前記通電パタンに基づいて上トランジスタ群および下トランジスタ群によってインバータ回路を駆動するステップと
    をさらに具備し、
    前記インバータ回路は、選択された前記通電パタンの電流を前記モータ巻線群に供給する
    請求項6から請求項8のいずれかに記載のブラシレスDCモータの駆動方法。
  10. 所望の回転速度を示す速度指令電圧を生成するステップと、
    前記通電する期間とタイミングと、前記速度指令電圧とに基づいてPWM1波形信号を出力するステップと
    をさらに具備し、
    前記通電パタンを選択するステップは、前記通電する期間とタイミングとに基づいて、前記2つのPWM波形信号と前記PWM1波形信号と連続して通電する信号とを切り替えて選択する
    請求項9に記載のブラシレスDCモータの駆動方法。
  11. 前記モータ巻線群内のU相巻線およびW相巻線に通電する2相通電期間と、前記モータ巻線群内のU相巻線、V相巻線およびW相巻線に通電する3相通電期間の制御角が等しくなるように、矩形波駆動制御する
    請求項6から請求項10のいずれかに記載のブラシレスDCモータの駆動方法。
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