JP2011210939A - 半導体装置及び半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置及び半導体装置の製造方法 Download PDF

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一郎 河野
Kazuhiro Masuda
員拓 増田
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光彦 栗原
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    • H01L2224/11Manufacturing methods

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Abstract

【課題】金属のマイグレーション現象を防止する安価な半導体装置及び半導体装置の製造方法を提供する。
【解決手段】複数の接続端子12を有する半導体基板11の上面に形成され、一端が前記接続端子12と接続された複数の再配線19と、再配線19の他端の上面に形成された複数の柱状電極21と、少なくとも再配線19の側面及び柱状電極21の側面を被覆するとともに、柱状電極21の上面を露出させる絶縁膜15と、絶縁膜15の表面を封止するとともに、柱状電極21の上面を露出させる封止膜22と、を備える半導体装置1である。絶縁膜15は樹脂材料を塗布し硬化させてなる。
【選択図】図2

Description

本発明は、WLP(Wafer Level Package)等の半導体装置及び半導体装置の製造方法に関する。
半導体装置には、図15に示すような構造のものがある。半導体デバイスウェハ110の接続パッド112が設けられた面に絶縁膜114が設けられ、絶縁膜114には接続パッド112の中央部に対応する部分に開口114aが設けられている。絶縁膜114の表面及び開口114a内には電解めっき用シード層116が設けられ、電解めっき用シード層116の上部に再配線119が形成されている。再配線119は電解めっき用シード層116を介して接続パッド112に接続される。再配線119の端部に柱状電極121が設けられ、再配線119及び絶縁膜113が封止膜122により封止される。柱状電極121は封止膜122から露出し、柱状電極121の表面に半田端子123が設けられる。半田端子123を介して半導体装置101は図示しない回路基板に接続される(例えば、特許文献1参照)。
ところで、封止膜は、物理的な外力からの保護、湿度の遮断、外光の遮断等の役割を果たすこと、熱膨張係数が半導体基板に近いこと、耐熱性や薬品耐性などが求められる。
さらに、封止膜は再配線と接触するため、再配線を形成する金属のマイグレーション現象を防止する必要がある。
再配線や柱状電極をパリレン樹脂からなるコーティング膜で被覆することで金属のマイグレーション現象を防止することも提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2008−218731号公報 特開2007−150173号公報
しかし、特許文献2の方法では、コーティング膜を作成するのにCVD法を用いるため、専用のCVD装置が必要となり、製造コストが増大する。
本発明の課題は、より安価に製造することができ、金属のマイグレーション現象を防止することができる半導体装置及び半導体装置の製造方法を提供することである。
以上の課題を解決するため、本発明の第1の態様によれば、複数の接続端子を有する半導体基板の上面に形成され、一端が前記接続端子と接続された複数の再配線と、前記再配線の他端の上面に形成された複数の柱状電極と、少なくとも前記再配線の側面及び前記柱状電極の側面を被覆するとともに、前記柱状電極の上面を露出させる絶縁膜と、前記絶縁膜の表面を封止するとともに、前記柱状電極の上面を露出させる封止膜と、を備えることを特徴とする半導体装置が提供される。
本発明の他の態様によれば、複数の接続端子を有する半導体基板の上面に、一端が前記接続端子と接続された複数の再配線を形成され、前記再配線の他端の上面に複数の柱状電極を形成された半導体装置の製造方法において、少なくとも前記再配線の側面及び前記柱状電極の側面を被覆するように樹脂材料を塗布し、硬化させることで絶縁膜を形成し、前記絶縁膜の上面を被覆する封止膜を形成し、前記封止膜及び前記絶縁膜を上面から研磨することで前記柱状電極の上面を露出させることを特徴とする半導体装置の製造方法が提供される。
好ましくは、前記柱状電極及び前記封止膜から露出している前記柱状電極の上面に半田端子を形成している。
好ましくは、前記絶縁膜を形成する樹脂材料は、前記再配線及び前記柱状電極を形成する材料のマイグレーション現象が生じにくい材料であり、ポリイミド、ポリベンゾオキサゾール、等の高機能プラスチック材料、エポキシ系、フェノール系、シリコン系等のプラスチック材料、またはこれらの複合材料等である。
好ましくは、前記絶縁膜を形成する前に、前記再配線及び前記柱状電極への濡れ性を良好にするプレディップ液を塗布する。
本発明によれば、より安価に製造することができ、金属のマイグレーション現象を防止することができる半導体装置及び半導体装置の製造方法を提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る半導体装置1を示す平面図である。 図1のII−II矢視断面図である。 半導体装置1の製造方法の説明図である。 半導体装置1の製造方法の説明図である。 半導体装置1の製造方法の説明図である。 半導体装置1の製造方法の説明図である。 半導体装置1の製造方法の説明図である。 半導体装置1の製造方法の説明図である。 半導体装置1の製造方法の説明図である。 半導体装置1の製造方法の説明図である。 半導体装置1の製造方法の説明図である。 半導体装置1の製造方法の説明図である。 半導体装置1の製造方法の説明図である。 半導体装置1の製造方法の説明図である。 従来の半導体装置101を示す断面図である。
〔第1実施形態〕
図1は本発明の第1実施形態に係る半導体装置1を示す平面図であり、図2は図1のII−II矢視断面図である。図1、図2に示すように、半導体装置1は、半導体デバイスウェハ10の上面に再配線19、柱状電極21、半田端子23等を形成してなる。
半導体デバイスウェハ10は、図1に示すように、シリコン等からなる半導体基板11と、金属等の導電性材料からなる複数の接続パッド12と、酸化シリコン等の絶縁性材料からなるパッシベーション膜13と、等を備える。
半導体基板11の上面には、LSIや配線等が形成されている。接続パッド12はシリコン基板11上の配線と接続されている。パッシベーション膜13は半導体基板11の上面に形成され、LSIや配線等を被覆する。また、パッシベーション膜13には、接続パッド12を露出させる開口13aが設けられている。図1、図2に示すように、開口13aは接続パッド12よりも小さい。
パッシベーション膜13の上面には、エポキシ系樹脂やポリイミド系樹脂等からなる第1絶縁膜14が形成されている。第1絶縁膜14には、ポリイミド(PI)、ポリベンゾオキサゾール(PBO)、等の高機能プラスチック材料、エポキシ系、フェノール系、シリコン系等のプラスチック材料、またはこれらの複合材料等を用いることができる。
第1絶縁膜14には、接続パッド12を露出させる開口14aが設けられている。開口14aは例えばレーザにより形成することができる。図1、図2に示すように、第1絶縁膜14の開口14aはパッシベーション膜13の開口13aよりも小さく、開口14aの外周部で接続パッド12と第1絶縁膜14とが密着している。
第1絶縁膜14の上面の一部、及び、開口14aから露出した接続パッド12の上部には、銅等からなる電解めっき用シード層16が形成されている。電解めっき用シード層16は、200nm〜2000nmの厚さが好ましい。電解めっき用シード層16の一端部は、開口13a、14aを介して接続パッド12に接続されている。
電解めっき用シード層16の上面の一部には銅等の導電性材料からなる再配線19が形成されている。再配線19は1μm〜10μmの厚さが好ましい。再配線19の接続パッド12とは反対側の端部の上面には、銅等の導電性材料からなる柱状電極21が形成されている。
電解めっき用シード層16及び再配線19の積層体は、対応する1又は複数の接続パッド12と1又は複数の柱状電極21とを接続している。また、電解めっき用シード層16及び再配線19の積層体はそれぞれ隣接する他の電解めっき用シード層16及び再配線19の積層体と電気的に絶縁されるように配列されている。
再配線19及び第1絶縁膜14の表面には、第2絶縁膜15が形成されている。第2絶縁膜15は柱状電極21の側面を被覆している。第2絶縁膜15は再配線19及び柱状電極21をその上面及び側面から保護する。第2絶縁膜15を形成する樹脂材料には、再配線19及び柱状電極21を形成する金属のマイグレーション現象が生じない材料であることが求められる。このような樹脂材料には、ポリイミド(PI)、ポリベンゾオキサゾール(PBO)、等の高機能プラスチック材料、エポキシ系、フェノール系、シリコン系等のプラスチック材料、またはこれらの複合材料等がある。
第2絶縁膜15の上部には、封止膜22が、その上面が柱状電極21の上面と略面一となることで柱状電極21の上面が露出されるように設けられている。封止膜22は、エポキシ系樹脂とシリカフィラーとのコンポジット(複合材料)等からなる。封止膜22は、第2絶縁膜15を上部から保護する。各柱状電極21の上部には半導体基板11の接続パッド12と接続するための略球形状の半田端子23がそれぞれ設けられている。半田端子23は、柱状電極21の円形の上面に接することによって相互に電気的に接続している。
次に、半導体装置1の製造方法について図3〜図16を用いて説明する。
まず、図3に示すように、半導体デバイスウェハ10の表面に第1絶縁膜14を形成する。
次に、図4に示すように、スパッタ等の気相堆積法により第1絶縁膜14の全面及び接続パッド12の全面を覆う電解めっき用シード層16を形成する。
次に、図5に示すように、電解めっき用シード層16上の再配線19を形成しない位置に再配線レジスト17を形成する。
次に、図6に示すように、電解めっき用シード層16を陰極とする電解めっきにより再配線レジスト17が形成されていない部分に再配線19を形成する。
その後、図7に示すように、再配線レジスト17を除去する。
次に、図8に示すように、電解めっき用シード層16及び再配線19の上面にドライフィルムを貼り付け、パターニングすることで柱状電極用レジスト20を形成する。
次に、図9に示すように、電解めっき用シード層16を陰極とする電解めっきにより柱状電極用レジスト20の開口20a内に柱状電極21を形成する。
次に、図10に示すように、柱状電極用レジスト20を除去する。次に、図11に示すように、エッチングにより再配線19が形成されていない部分の電解めっき用シード層16を除去する。なお、このとき、再配線19及び柱状電極21の表面もエッチングされるが、再配線19及び柱状電極21は電解めっき用シード層16と比較して充分に厚いため、影響はない。
次に、図12に示すように、第2絶縁膜15を形成する樹脂材料を絶縁膜14、再配線19及び柱状電極21の表面に塗布した後、200〜400℃に加熱して硬化させることで第2絶縁膜を形成する。塗布方法はスピンコート、ディップコート、スプレーコート、印刷法等の任意の方法を採ることができる。
なお、第2絶縁膜15を形成する材料を塗布する前に、絶縁膜14、再配線19及び柱状電極21への濡れ性を良好にするプレディップ液をあらかじめ塗布してもよい。プレディップ液としては、ガンマブチルラクトン、乳酸エチル等を用いることができる。
次に、図13に示すように、印刷法により封止膜22となる樹脂を塗布し、封止膜22を形成する。
次に、図14に示すように、封止膜22を上面から研削することにより、封止膜22の上面が柱状電極21の上面と略面一となるように柱状電極21の上面を露出させる。なお、このとき、柱状電極21の側面を覆う第2絶縁膜15の上面も露出する。
その後、柱状電極21の上面に略球形状の半田端子23を形成し、ダイシングする。以上により、半導体装置1が形成される。
このように、本発明によれば、再配線19及び柱状電極21が第2絶縁膜15により被覆されているため、再配線19及び柱状電極21と封止膜22とが接触しない。そのため、再配線19及び柱状電極21を形成する金属のマイグレーション現象が生じず、再配線19及び柱状電極21のショートを防ぐことができる。このため、再配線19及び柱状電極21の配線密度を高くすることができる。また、再配線19及び柱状電極21と封止樹脂22とが接触しないため、封止膜22の材料として任意の材料を選択することができる。
また、樹脂材料を塗布し、硬化させることで第2絶縁膜15を形成するため、CVD法を用いずに第2絶縁膜を形成することができ、製造コストを抑えることができる。
1 半導体装置
10 半導体デバイスウェハ
11 半導体基板
12 接続パッド
13 パッシベーション膜
13a、14a、20a 開口
14 第1絶縁膜
15 第2絶縁膜
16 電解めっき用シード層
19 再配線
20 柱状電極用レジスト
21 柱状電極
22 封止膜
23 半田端子

Claims (7)

  1. 複数の接続端子を有する半導体基板の上面に形成され、一端が前記接続端子と接続された複数の再配線と、
    前記再配線の他端の上面に形成された複数の柱状電極と、
    少なくとも前記再配線の側面及び前記柱状電極の側面を被覆するとともに、前記柱状電極の上面を露出させる絶縁膜と、
    前記絶縁膜の表面を封止するとともに、前記柱状電極の上面を露出させる封止膜と、
    を備えることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記柱状電極及び前記封止膜から露出している前記柱状電極の上面に半田端子を形成していることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記絶縁膜を形成する樹脂材料は、前記再配線及び前記柱状電極を形成する材料のマイグレーション現象が生じにくい材料であり、ポリイミド、ポリベンゾオキサゾール、等の高機能プラスチック材料、エポキシ系、フェノール系、シリコン系等のプラスチック材料、またはこれらの複合材料等であることを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体装置。
  4. 複数の接続端子を有する半導体基板の上面に、一端が前記接続端子と接続された複数の再配線を形成され、前記再配線の他端の上面に複数の柱状電極を形成された半導体装置の製造方法において、
    少なくとも前記再配線の側面及び前記柱状電極の側面を被覆するように樹脂材料を塗布し、硬化させることで絶縁膜を形成し、
    前記絶縁膜の上面を被覆する封止膜を形成し、
    前記封止膜及び前記絶縁膜を上面から研磨することで前記柱状電極の上面を露出させることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  5. 露出された前記柱状電極の上面に半田端子を形成することを特徴とする請求項4に記載の半導体装置の製造方法。
  6. 前記絶縁膜を形成する前に、前記再配線及び前記柱状電極への濡れ性を良好にするプレディップ液を塗布することを特徴とする請求項4又は5に記載の半導体装置の製造方法。
  7. 前記絶縁膜を形成する前記樹脂材料は、前記再配線及び前記柱状電極を形成する材料のマイグレーション現象が生じない材料であり、ポリイミド、ポリベンゾオキサゾール、等の高機能プラスチック材料、エポキシ系、フェノール系、シリコン系等のプラスチック材料、またはこれらの複合材料等であることを特徴とする請求項4乃至6の何れか一項に記載の半導体装置の製造方法。
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