JP2011210397A - アルカリ蓄電池 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明のアルカリ蓄電池は、カドミウム活物質を主体とする活物質層を含む負極と正極とがセパレータを介して配置されたアルカリ蓄電池において、前記負極の活物質層上には、平均粒子径が1.30μm以下のアセチレンブラックを含む導電層が形成され、かつ、該導電層に含まれるアセチレンブラック量は、負極単位面積当り0.005mg/mm2以下であることを特徴とする。
【選択図】 なし
Description
現在では、低コスト、高エネルギー密度といった点で優れるペースト式が主流になっている。
負表面の金属カドミウムは、電池の過充電時に正極から発生する酸素ガスを吸収する役割があり、上記のように負極内部に集中的に金属カドミウムが存在すると、効果的な酸素ガス吸収が行われ難くなる。
この問題を解決するために特許文献1では、負極活物質層上にポリビニルピロリドンと導電性粉末からなる導電性を形成することが提案されている。
前記負極の活物質層上には、平均粒子径が1.30μm以下のアセチレンブラックを含む導電層が形成され、かつ、該導電層に含まれるアセチレンブラック量は、負極単位面積当り0.005mg/mm2以下であることを特徴とする。
従来、導電層に含まれるアセチレンブラック量を負極単位面積当り0.005mg/mm2以下とすると、導電層内のアセチレンブラックの量が少なくなるため、十分なマイグレーション抑制効果は得られなかった。
但し、アセチレンブラックの平均粒子径を0.1μm未満とするには、アセチレンブラックの粉砕時間を長時間行う必要があり、製造上及び費用的にもメリットがない。従って、アセチレンブラックの平均粒子径は0.1μm以上1.30μm以下が好ましい。
PVP自身は、導電性を持たない抵抗成分であるため、PVPの量を削減することで、アセチレンブラックの量が減っても導電層の導電性の低下を防止することができる。
但し、導電層に含まれるアセチレンブラック量を負極単位面積当り0.0005mg/mm2以下とすると、導電層自身の導電性及び、PVP量が更に少なくなるので導電層の強度が得られなくなり、導電層に含まれるアセチレンブラック量は、負極単位面積当り0.0005mg/mm2以上0.005mg/mm2以下とすることが好ましい。
1.カドミウム負極の作製
主活物質である酸化カドミウム80質量部に、予備充電活物質である金属カドミウム20質量部と、有機高分子糊剤1質量部と、ナイロン繊維1質量部と、水30質量部を添加、混練して負極活物質ペーストを調整した。ついで、得られた負極活物質ペーストをパンチングメタルからなる導電性基板の両面に塗布した後、乾燥させベース負極を作製した。ついで、導電剤としてのアセチレンブラックを0.0375質量部と、結着剤としてのポリビニルピロリドン(PVP)を0.0375質量部と、水0.2質量部からなる導電層スラリーを作製した。この後、この導電層スラリーを、上記ベース負極表面に塗着、乾燥することにより、負極活物質層上に導電層を形成した。
なお、導電層が形成された負極活物質層は、幅22.4mm、長さ335mmであった。これから、導電層に含まれるアセチレンブラック量は、0.005mg/mm2となる。
また、アセチレンブラックの平均粒子径は、粒度分析計により測定した結果、0.72μmであった。
ニッケル正極は、パンチングメタルからなる導電性基板の表面にニッケル焼結多孔体を形成した後、化学含浸法により水酸化ニッケルを主体とする活物質を前記焼結多孔体内に充填した後、所定の厚みになるまで圧延された後、所定の寸法になるように切断されて作製されている。
ナイロン製不織布を所定の寸法になるように切断してセパレータを作製した。
これらのカドミウム負極とニッケル正極との間に、ナイロン製不織布からなるセパレータを介在させて重ね合わせ、渦巻状に巻回することにより、渦巻電極群とする。この際、カドミウム負極の露出した導電性基板がセパレータの下端部より突出し、ニッケル正極の露出した導電性基板がセパレータの上端部より突出するように積層して配置した後、渦巻状に巻回するようになされている。なお、渦巻電極群の中心部には、巻芯軸が除去されて形成された空間部を備えている。
電解質として比重1.30のKOHを用いアルカリ電解液とした。
ついで、上述のようにして作製された渦巻電極群の下部に延出する導電性基板に負極集電体を抵抗溶接するとともに、渦巻電極群の上部に延出する導電性基板に正極集電体を抵抗溶接して渦巻電極体を作製した。
カドミウム負極上に形成する導電層に含まれるアセチレンブラックの平均粒子径を1.30μmとする以外は、実施例1と同様にしてニッケル−カドミウム蓄電池を作製した。このニッケル−カドミウム蓄電池をA2とする。
なお、A2の導電層に含まれるアセチレンブラック量は、0.005mg/mm2である。
カドミウム負極上に形成する導電層に含まれるアセチレンブラックの平均粒子径を1.30μmとし、かつアセチレンブラック量を0.0285質量部とする以外は、実施例1と同様にしてニッケル−カドミウム蓄電池を作製した。このニッケル−カドミウム蓄電池をA3とする。
なお、A3の導電層に含まれるアセチレンブラック量は、0.0038mg/mm2である。
カドミウム負極上に形成する導電層に含まれるアセチレンブラックの平均粒子径を2.47μmとし、かつアセチレンブラック量を0.057質量部とする以外は、実施例1と同様にしてニッケル−カドミウム蓄電池を作製した。このニッケル−カドミウム蓄電池をX1とする。
なお、X1の導電層に含まれるアセチレンブラック量は、0.0076mg/mm2で
ある。
カドミウム負極上に形成する導電層に含まれるアセチレンブラックの平均粒子径を1.30μmとし、かつアセチレンブラック量を0.057質量部とする以外は、実施例1と同様にしてニッケル−カドミウム蓄電池を作製した。このニッケル−カドミウム蓄電池をX2とする。
なお、X2の導電層に含まれるアセチレンブラック量は、0.0076mg/mm2で
ある。
カドミウム負極上に形成する導電層に含まれるアセチレンブラックの平均粒子径を2.47μmとし、かつアセチレンブラック量を0.0375質量部とする以外は、実施例1と同様にしてニッケル−カドミウム蓄電池を作製した。このニッケル−カドミウム蓄電池をX3とする。
なお、X3の導電層に含まれるアセチレンブラック量は、0.005mg/mm2であ
る。
上記ニッケル−カドミウム蓄電池A1〜A3,X1〜X3をそれぞれ用いて、各電池を常温(約25℃)下で、2.5Aの充電電流で充電し、ピーク電圧を越えた後に電池電圧が10mV低下した時点で充電を停止(−ΔV方式)し、ついで、1時間充電を休止した後、10Aの放電電流で電池電圧が0.8Vになるまで放電させた。これを1サイクルとする。
次に、499サイクル目において、満充電後の休止時間を10分間として、10Aの放電電流で電池電圧が0.8Vになるまで放電させた際の放電容量を499サイクル目の放電容量とした。さらに、同じ電池を2.5Aの充電電流で充電し、ピーク電圧を越えた後に電池電圧が10mV低下した時点で充電を停止(−ΔV方式)し、24時間充電を休止した後、10Aの放電電流で電池電圧が0.8Vになるまで放電させた際の放電容量を500サイクル目の放電容量とした。そして、次式により500サイクル後の容量維持率(%)を求めた。
容量維持率(%)=(500サイクル目の放電容量(mAh)/499サイクル目の放電容量(mAh))×100
即ち、500サイクル目の放電容量を測定する際、満充電状態の電池を24時間休止(放置)している。この休止期間において、カドミウム負極のマイグレーションが発生している場合、電池の自己放電が生じ、放電容量が低下すると考えられる。従って、上記容量維持率が低いということは、負極マイグレーションが発生して、自己放電により放電容量が低下したと判断することができる。
一方、容量維持率が高いということは、負極マイグレーションの発生が抑制されて、自己放電が少ないということが判る。
上記ニッケル−カドミウム蓄電池A1〜A3,X1〜X3をそれぞれ用いて、各電池を常温(約25℃)下で、2.5Aの充電電流で充電し、ピーク電圧を越えた後に電池電圧が10mV低下した時点で充電を停止(−ΔV方式)し、1時間充電を休止した後、0.5Aの放電電流で電池電圧が0.8Vになるまで放電させた。ついで、同じ電池を常温(約25℃)下で、2.5Aの充電電流で充電し、ピーク電圧を越えた後に電池電圧が10mV低下した時点で充電を停止(−ΔV方式)し、1時間充電を休止した後、40Aの放電電流で電池電圧が0.8Vになるまで放電させた。0.5Aの放電電流における放電容量に対する40Aの放電電流における放電容量の比を求めて、40A放電率(%)とした。
40A放電率(%)=(40Aの放電容量(mAh)/0.5Aの放電容量(mAh))×100
これに対して、電池X2は、500サイクル後の容量維持率は、69.8%と、電池A1〜A3と差は無かったが、40A放電率が77.2%と低い結果であった。
また、電池X1、X3は、500サイクル後の容量維持率が、45.1%〜62.4%及び40A放電率が74.5%〜75.1%といずれも低い結果であった。
しかしながら、電池X2のようにアセチレンブラックの平均粒子径が小さくても、導電層に含まれるアセチレンブラック量が多いと、高レート放電特性が悪くなっている。これは、アセチレンブラック量が多いとそれを結着させるためのポリビニルピロリドンのような糊料も増やす必要がある。このような糊料は導電性を持たないため、糊料を増やすことは導電層の導電性を低下させることになり、高レート放電特性が悪くなっていると推測される。
一方、電池X2及び電池X3のように、アセチレンブラックの平均粒子径のみが小さい、又は導電層に含まれるアセチレンブラック量のみが少なくても、500サイクル後の容量維持率、及び40Aという高レートの放電特性の両方を向上させることはできない。
Claims (1)
- カドミウム活物質を主体とする活物質層を含む負極と正極とがセパレータを介して配置されたアルカリ蓄電池において、
前記負極の活物質層上には、平均粒子径が1.30μm以下のアセチレンブラックを含む導電層が形成され、かつ、該導電層に含まれるアセチレンブラック量は、負極単位面積当り0.005mg/mm2以下であることを特徴とするアルカリ蓄電池。
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JP2010074383A JP2011210397A (ja) | 2010-03-29 | 2010-03-29 | アルカリ蓄電池 |
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JPH06243863A (ja) * | 1992-02-28 | 1994-09-02 | Sanyo Electric Co Ltd | アルカリ蓄電池 |
JPH09147845A (ja) * | 1995-11-24 | 1997-06-06 | Sanyo Electric Co Ltd | アルカリ蓄電池用ペースト式カドミウム負極 |
JP2001266858A (ja) * | 2000-03-23 | 2001-09-28 | Sanyo Electric Co Ltd | アルカリ蓄電池用負極およびその製造方法 |
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