以下、本発明の実施の形態について説明する。図1は、本発明に係る電子機器の一例である携帯電話装置1の外観斜視図を示す。なお、図1は、いわゆる折り畳み型の携帯電話装置の形態を示しているが、本発明に係る携帯電話装置の形態としては特にこれに限られない。例えば、両筐体を重ね合わせた状態から一方の筐体を一方向にスライドさせるようにしたスライド式や、重ね合せ方向に沿う軸線を中心に一方の筐体を回転させるようにした回転式(ターンタイプ)や、操作部と表示部とが一つの筐体に配置され、連結部を有さない形式(ストレートタイプ、フリップタイプ)でも良い。
携帯電話装置1は、操作部側筐体部2と、表示部側筐体部3と、を備えて構成される。操作部側筐体部2は、表面部10に、操作部11と、携帯電話装置1の使用者が通話時に発した音声が入力されるマイク12と、を備えて構成される。操作部11は、各種設定や電話帳機能やメール機能等の各種機能を作動させるための機能設定操作キー13と、電話番号の数字やメール等の文字等を入力するための入力操作キー14と、各種操作における決定やスクロール等を行う決定操作キー15と、から構成されている。
また、表示部側筐体部3は、表面部20に、各種情報を表示するためのLCD(Liquid Crystal Display)表示部21と、通話の相手側の音声を出力する第1のスピーカ22と、音楽等を出力する第2のスピーカ23を備えて構成されている。
また、入力操作キー14は、図1に示すように、数字の「1」,「2」,「3」,「4」,「5」,「6」,「7」,「8」,「9」及び「0」が印刷されたキーである数字キーを複数有している。LCD表示部21は、これら数字キーに対して入力操作が行われたとき、キーと数字の対応関係が示されているアサインテーブルを参照し、これら印刷されている数字を表示することが可能である。
また、これら数字キーのそれぞれには、上述した数字の他に、「あ」、「か」、「さ」、「た」、「な」、「は」、「ま」、「や」、「ら」及び「わをん」等の平仮名が併せて印刷されている。LCD表示部21は、例えば、「あ」と「1」が印刷されているキーに対して入力操作がおこなわれたとき、キーと平仮名の対応関係が示されているアサインテーブルを参照し、あ行の平仮名を表示することも可能である。なお、入力操作キー14と表示部側筐体部3との関係については、後述する。
また、操作部側筐体部2の上端部と表示部側筐体部3の下端部とは、ヒンジ機構4を介して連結されている。また、携帯電話装置1は、ヒンジ機構4を介して連結された操作部側筐体部2と表示部側筐体部3とを相対的に回転することにより、操作部側筐体部2と表示部側筐体部3とを互いに開いた状態(開放状態)にしたり、操作部側筐体部2と表示部側筐体部3とを折り畳んだ状態(折畳み状態)にしたりできる。
また、図2は、携帯電話装置1の機能を示す機能ブロック図である。携帯電話装置1は、図2に示すように、操作部11と、マイク12と、メインアンテナ40と、RF回路部41と、LCD制御部42と、音声処理部43と、メモリ44と、制御部45と、再生部46が操作部側筐体部2に備えられ、LCD表示部21(表示部)と、第1のスピーカ22と、第2のスピーカ23と、ドライバIC24とが表示部側筐体部3に備えられている。
メインアンテナ40は、第1の使用周波数帯(例えば、800MHz)で基地局等と通信を行い、GPS通信のための第2の使用周波数帯(例えば、1.5GHz)に対応できるデュアルバンド対応構成である。なお、本実施の形態では、第1の使用周波数帯として、800MHzとしたが、これ以外の周波数帯であっても良い。また、メインアンテナ40は、第1の使用周波数帯で外部装置と通信を行い、GPS通信のための第2の使用周波数帯に対応できるアンテナを別途設けても良い。
RF回路部41は、メインアンテナ40によって受信した信号を復調処理し、処理後の信号を制御部45に供給する。そして、制御部45から供給された信号を変調処理し、メインアンテナ40を介して外部装置(基地局)に送信する。また、その一方で、メインアンテナ40によって受信している信号の強度を制御部45に通知する。また、メインアンテナ40とRF回路部41を総括して、通信部50という。
LCD制御部42は、制御部45の制御にしたがって、所定の画像処理を行い、処理後の画像データをドライバIC24に出力する。ドライバIC24は、LCD制御部42から供給された画像データをフレームメモリに蓄え、所定のタイミングでLCD表示部21に出力する。
音声処理部43は、制御部45の制御にしたがって、RF回路部41から供給された信号に対して所定の音声処理を行い、処理後の信号を第1のスピーカ22に出力する。第1のスピーカ22は、音声処理部43から供給された信号を外部に出力する。
また、音声処理部43は、制御部45の制御にしたがって、マイク12から入力された信号を処理し、処理後の信号をRF回路部41に出力する。RF回路部41は、音声処理部43から供給された信号に所定の処理を行い、処理後の信号をメインアンテナ40に出力する。
メモリ44は、例えば、ワーキングメモリを含み、制御部45による演算処理に利用される。また、メモリ44には、後述するエディタアプリ(入力された文字等を編集する機能を有するアプリケーション)を含む複数のアプリケーションや当該アプリケーションが必要とする各種のテーブルや、音楽データや、映画データ等が記憶されている。また、メモリ44は、着脱可能な外部メモリを兼ねていても良い。
再生部46は、例えば、メモリ44に格納されている映画データに対して再生処理を行い、再生処理後の映像信号をLCD制御部42に供給し、音声信号を第2のスピーカ23に供給する。なお、再生部46は、映像信号と音声信号を同期ずれがないように再生処理を行っている。
制御部45は、携帯電話装置1の全体を制御しており、中央処理装置(CPU)等を用いて構成される。また、制御部45は、原則的に現在アクティブに起動されているアプリケーションに応じて、操作部11を構成する各キー(機能設定操作キー13、入力操作キー14、決定操作キー15)に割り当てる記号や機能を変化させる制御を行っている。また、メモリ44には、複数のキーアサインテーブルが格納されており、制御部45は、起動されているアプリケーションに応じて、参照するキーアサインテーブルを切り替え、操作部11から送信されてくるキーの位置情報に基づいて所定のキーアサインテーブルを参照し、所定の処理を実行する。
また、携帯電話装置1では、通信の待ち受け状態(待受画面が表示されている状態)において、キー操作が行われた場合に、当該キーに割り当てられている複数の記号(例えば、数字や文字)のそれぞれを、例えば、別々の画面領域に並列的に表示する機能を有している。ここで、待受画面が表示されている状態とは、主電源が投入され、通信セッションの確立処理が終了し、通信の待ち受けや、メールアプリケーション等の起動が可能になっている状態をいう。
ここで、操作部11によるキー操作に応じた制御部45の制御動作について説明する。例えば、制御部45は、待受画面100が表示されている状態において(図3(a))、入力操作キー14の第2行左列のキー(数字の「1」等が印刷されているキー)が2回押下され、その後、入力操作キー14の第3行左列のキー(数字の「4」等が印刷されているキー)が1回押下され、当該押下に応じてキーの位置情報が入力された場合、メモリ44に格納されている文字のキーアサインテーブルを参照して第1表示領域101に文字列「いた」を表示し、かつ、メモリ44に格納されている数字のキーアサインテーブルを参照して第2表示領域102に数字列「114」を表示する(図3(b))。
また、制御部45は、第1表示領域101に「いた」を表示し、第2表示領域102に「114」を表示している状態において、変換機能が操作された場合(例えば、決定操作キー15の上下キーが操作された場合)、第1表示領域101に表示されている「いた」に対して変換処理を行う。また、制御部45は、第1表示領域101に「いた」を表示し、第2表示領域102に「114」を表示している状態において、発信(通話)のキー操作がされた場合(例えば、入力操作キー14のオンフックボタンが選択された場合)、第2表示領域102に表示されている「114」を電話番号として発信処理を行う。
また、LCD表示部21には、図3に示すように、電池の残量や現在時刻等の情報を表示する領域(以下、ピクトインフォメーション領域103という。)が配置されている。制御部45は、ピクトインフォメーション領域103に電池の残量や現在時刻以外の情報をスクロール表示することができる。また、LCD表示部21には、第1表示領域101に表示されている文字の変換候補を表示する変換候補表示領域104が第1表示領域101と第2表示領域102の中間の領域に配置されている。
ところで、携帯電話装置1は、カレンダー機能に関連付けられたスケジュール管理機能を有している。このカレンダー機能に関連付けられたスケジュール管理機能を利用することによって、例えば、「2010年2月12日、ランチ、11:00〜13:00」等のスケジュールを登録しておくことで、備忘録として利用できる。
このようにして、カレンダー機能に関連付けられたスケジュール管理機能では、カレンダー上で所定の日を選択し、スケジュール内容と、日時を入力して登録するという操作が必要である。
既存のスケジュール管理機能は、「所定の年月日」における「所定の時間帯」において「何をする」という方式でスケジュールの管理を行うので、「今月はダイエットをする月」のように、日にちと時間を曖昧に指定して、スケジュールの登録を行うと、今月が例えば2月であると、2月1日から2月28日のすべての時間に「予定あり」を示すシンボルが表示されてしまい、カレンダー表示が煩雑になってしまうという問題がある。
また、既存のスケジュール管理機能にスケジュールを登録するためには、操作部11による多数のキー入力(操作)が必要であり、また、登録したスケジュールを確認する場合にも、カレンダー機能を起動し、LCD表示部21に表示されているカレンダー上において、所望の日付にカーソルを合わせ、所望の日付のスケジュールを閲覧するという一連の操作が必要であった。
本実施形態に係る携帯電話装置1は、例えば、使用者が待受画面からすぐにカレンダー機能やスケジュール機能の起動や、登録したスケジュールの確認を可能とし、また、閲覧目的で呼び出したスケジュールに対して、予定の追記や削除等を即座に可能とし、また、「今月中」等の日にちと時間を曖昧にしてスケジュールの入力や、表示を可能とし、使用者に対して、利便性の良いカレンダー機能及びスケジュール機能を提供することを一つの目的とする。以下に、当該目的を達成するための具体的な構成について説明する。なお、以下では、カレンダー機能をスケジュール管理機能に読み替えても良いとする。
上述したように、携帯電話装置1は、操作部11(入力部)と、LCD表示部21(表示部)と、制御部45を備える。
制御部45は、操作部11により数字が入力され、当該数字が日付にも関連し得ると判断した場合、カレンダー機能の起動を指示するカレンダー機能起動ボタン105(後述の図4中に示すボタン105a、105bに相当する)をLCD表示部21に表示し、操作部11によるキー操作により当該カレンダー機能起動ボタン105が選択されたときに、入力された当該数字に対応する日付のカレンダー機能の起動を行う。
例えば、制御部45は、操作部11により数字「2」が入力された場合、数字「2」は日付「2月」と判断し得るので、LCD表示部21上の所定の場所にカレンダー機能を起動するカレンダー機能起動ボタン105を表示する。そして、制御部45は、当該カレンダー機能起動ボタン105が選択されたときに、現在の年月日(例えば、2010年2月1日)に基づいて、2010年2月のカレンダー機能の起動を行う。このように、LCD表示部21には、2010年2月のカレンダーが表示される。
このようにして、携帯電話装置1は、利便性の良いカレンダー機能を提供することができる。なお、制御部45は、カレンダー機能起動ボタン105を変換候補表示領域104に表示しても良い。このような構成の場合には、使用者は、変換候補表示領域104の中から変換候補を選ぶようにカレンダー機能起動ボタン105を選択することができ、操作上の利便性を感じることができる。
また、上述したように、操作部11は、複数のキーを有しており、キーアサインテーブルによって、当該複数のキーそれぞれには仮名文字と数字が割り当てられている。
制御部45は、操作部11により入力が行われると、割り当てられた仮名文字に関連付けられた複数の変換候補と数字との両方をLCD表示部21に表示し、操作部11により数字が入力され、当該数字が日付にも関連し得ると判断した場合、カレンダー機能起動ボタン105を複数の変換候補の一つとしてLCD表示部21に表示する構成が好ましい。
例えば、制御部45は、操作部11により連続的にキーの入力が行われ、キーアサインテーブルを参照し、図3に示すように、入力されたキーに割り当てられている仮名文字「いた」に関連付けられた複数の変換候補「いた、板、・・・」と、数字「114」との両方をLCD表示部21に表示する。
そして、制御部45は、数字「114」を日付「1月14日」や日付「11月4日」と判断し得るので、LCD表示部21上の所定の場所にカレンダー機能を起動するカレンダー機能起動ボタン105を表示し、当該カレンダー機能起動ボタン105が選択されたときに、現在の年月日(例えば、2010年2月1日)に基づいて、2010年1月14日又は2010年11月4日のカレンダー機能の起動を行う。したがって、LCD表示部21には、2010年1月14日又は2010年11月4日のカレンダーが表示される。
なお、本実施例の場合には、制御部45は、現在の年月日(例えば、2010年2月1日)に近い2010年1月14日のカレンダー機能を優先的に起動しても良いし、いずれを起動するかを使用者に選択させても良いし、双方を上下段に表示しても良い。
このようにして、携帯電話装置1は、利便性の良いカレンダー機能を提供することができる。
また、制御部45は、操作部11により5桁又は6桁の数字の入力が行われた場合には、先頭の4桁を年とし、続く1桁又は2桁を月として、年月として成立するかどうかを判断し、成立すると判断した場合、カレンダー機能の起動を指示するカレンダー機能起動ボタン105をLCD表示部21に表示し、操作部11によるキー操作により当該カレンダー機能起動ボタン105が選択されたときに、入力された当該数字に対応する年月のカレンダー機能の起動を行う構成が好ましい。
例えば、制御部45は、操作部11のキーが複数回入力操作され、キーアサインテーブルを参照し、6桁の数字「201002」が入力された場合、先頭の4桁の数字「2010」は「2010年」と判断しでき、続く2桁の数字「02」は「2月」と判断でき得るので、LCD表示部21上の所定の場所にカレンダー機能を起動するカレンダー機能起動ボタン105を表示し、当該カレンダー機能起動ボタン105が選択されたときに、現在の年月日(例えば、2010年2月1日)に基づいて、2010年2月のカレンダー機能の起動を行う。したがって、LCD表示部21には、2010年2月のカレンダーが表示される。
このようにして、携帯電話装置1は、利便性の良いカレンダー機能を提供することができる。
また、制御部45は、操作部11により6桁、7桁又は8桁の数字の入力が行われた場合には、先頭4桁を年とし、続く1桁又は2桁を月とし、残りの桁数を日として、年月日として成立するかどうかを判断し、成立すると判断した場合、カレンダー機能の起動を指示するカレンダー機能起動ボタン105をLCD表示部21に表示し、操作部11によるキー操作により当該カレンダー機能起動ボタン105が選択されたときに、入力された当該数字に対応する年月日のカレンダー機能の起動を行う構成が好ましい。
例えば、制御部45は、操作部11のキーが複数回入力操作され、キーアサインテーブルを参照し、8桁の数字「20100212」が入力された場合、先頭の4桁の数字「2010」は「2010年」と判断しでき、続く2桁の数字「02」は「2月」と判断でき、最後の2桁の数字「12」は「12日」と判断でき得るので、LCD表示部21上の所定の場所にカレンダー機能を起動するカレンダー機能起動ボタン105を表示し、当該カレンダー機能起動ボタン105が選択されたときに、現在の年月日(例えば、2010年2月1日)に基づいて、2010年2月12日のカレンダー機能の起動を行う。したがって、LCD表示部21には、2010年2月12日のカレンダーが表示される。
このようにして、携帯電話装置1は、利便性の良いカレンダー機能を提供することができる。
また、制御部45は、操作部11により数字が入力され、当該数字が日付にも関連し得ると判断した場合、直接、当該数字に対応する日付のカレンダー機能の起動を行う構成であっても良い。
例えば、制御部45は、操作部11により数字「2」が入力された場合、数字「2」は日付「2月」と判断し得るので、現在の年月日(例えば、2010年2月1日)に基づいて、2010年2月のカレンダー機能の起動を行う。したがって、LCD表示部21には、2010年2月のカレンダーが表示される。
したがって、携帯電話装置1は、操作部11により数字「2」が入力されるだけで、2010年2月のカレンダー機能の起動を行うので、カレンダー機能を素早く起動したい使用者に対する要求に的確に応えることができる。
<第1の実施例>
つぎに、携帯電話装置1の第1の実施例について説明する。
携帯電話装置1の制御部45は、待受画面100の表示中であって(図4(a))、操作部11のキーが入力操作されると、エディタアプリを起動して、キーアサインテーブルを参照し、入力操作されたキーに割り当てられている文字等を表示する。例えば、制御部45は、操作部11のキーの複数回の入力操作に応じて、第1表示領域101に「あか」を表示し、第2表示領域102に「12」を表示する(図4(b))。なお、図4(b)では、第1表示領域101に表示されている文字に対する変換候補を省略している。
制御部45は、発信(通話)の操作がされた場合(例えば、入力操作キー14のオンフックボタンが選択された場合)において、第2表示領域102に表示されている「12」が電話番号ではなく日付に関連し得ると判断したとき、カレンダー機能の起動を指示するカレンダー機能起動ボタン105をLCD表示部21に表示する。なお、数字「12」は、日にちの「12日」と月の「12月」に関連し得るので、制御部45は、日にちの指定を行うボタン105a「日指定」と、月の指定を行うボタン105b「カレンダー」をLCD表示部21にソフトキーとして表示する(図4(c))。また、制御部45は、内蔵されているクロック機能から現在の年月日(例えば、2010年2月1日)を参照して、2010年12月に登録されているスケジュールを読み出し、一覧表示する。図4(c)に示す例では、2010年12月の全体の予定として、「年末調整」が登録されており、また、12月1日には、会議が登録されており、また、12月3日には、娘の誕生日が登録されていることを示している。
なお、オンフックボタンが選択された場合に、日にちの指定を行うボタン105a「日指定」と、月の指定を行うボタン105b「カレンダー」は、LCD表示部21に表示される実施形態について前述したが、オンフックボタンが選択されなくとも、日にちの指定を行うボタン105a「日指定」と、月の指定を行うボタン105b「カレンダー」等のソフトキーは、LCD表示部21に表示される構成であっても良い。
そして、制御部45は、使用者によって、ソフトキー表示されている「日指定」ボタン105aが選択された場合には、第2表示領域102に表示されている数字「12」が「12日」であることが確定するので、現在の年月日を参照して、2010年2月12日のスケジュール機能を表示する(図4(d))。
図4(d)に示す例では、2010年2月12日は、一日が「多目的休暇」として登録されており、「11:00〜13:00」に「ランチ」の予定が登録されている。
また、制御部45は、第1表示領域101に表示されている情報の最後尾、すなわち、「ランチ」の次に文字の入力開始点(カーソル)を表示させ、かつ、第2表示領域102にもカーソルを表示させる。
この状態において、制御部45は、操作部11によるキー操作が行われると、カーソル以降に、新たな情報を追加し、また、カーソルが前方向における所定の位置に移動されてから、操作部11によるキー操作が行われると、登録されている情報の追加、修正及び削除を行う。
また、制御部45は、操作部11によるキー操作が行われると、第2表示領域102にも連動して数字の入力が行われる。例えば、制御部45は、第2表示領域102に4桁の数字「1400」が入力されると、2010年2月12日の14時のスケジュールを検索して表示するような構成でも良いし、また、8桁の数字「14002020」が入力されると、2010年2月12日14時20分20秒のスケジュールを検索して表示する構成でも良い。
また、制御部45は、使用者によって、ソフトキー表示されている「カレンダー」ボタン105bが選択された場合には、第2表示領域102に表示されている数字「12」が「12月」であることを確定し、現在の年月日を参照して、2010年12月のスケジュール機能を表示する(図4(e))。
また、制御部45は、カレンダー上の各日付に使用者が予め登録しておいたシンボル(例えば、食事を示すシンボルや、会議を示すシンボル)を表示する構成でも良い。このような構成によれば、携帯電話装置1は、使用者に対して、指定された月の予定を一見して把握させることが可能となる。
つぎに、上述した、操作部11によるキーの入力からカレンダー機能の起動までの処理の流れについて、図5に示すフローチャートを参照して説明する。
ステップST1において、制御部45は、待受画面を表示し、発呼指示や、各種アプリケーションの起動の指示を待ち受けている。
ステップST2において、制御部45は、操作部11によるキー操作を受け付ける。
ステップST3において、制御部45は、待受画面において、カレンダー表示を行っているかどうかを判断する。カレンダー表示を行っており、かつ操作部11によるキー操作により数字が入力され、当該数字が日付にも関連し得ると判断した場合(Yes)には、ステップST4に進む。カレンダー表示を行っていない場合(No)には、ステップST5に進む。
ステップST4において、制御部45は、ステップST2の工程で入力された数字に対応するカレンダー機能の起動を行う。例えば、制御部45は、現在の年月日が2010年2月1日であり、ステップST2の工程で入力された数字が「6」の場合、「6」を「6日」として、2010年2月6日のカレンダー機能を表示する。
ステップST5において、制御部45は、エディタアプリを起動する。そして、制御部45は、第1表示領域101にステップST2の工程で入力されたキーに対応する文字を表示し、かつ、第2表示領域102にステップST2の工程で入力されたキーに対応する数字を表示する。
ステップST6において、制御部45は、操作部11によるキー操作を受け付け、発信(通話)の操作(例えば、入力操作キー14のオンフックボタンが選択)されたかどうかを判断する。通話の操作が行われたと判断した場合(Yes)には、ステップST7に進み、通話の操作が行われなかったと判断した場合(No)には、ステップST9に進む。
ステップST7において、制御部45は、ステップST2の工程で連続的に入力された数字の桁数が所定の桁数であるかどうかを判定する。所定の桁数であると判断した場合(Yes)には、ステップST8に進み、所定の桁数ではないと判断した場合(No)には、通常の発呼処理を行い、処理を終了する。
ステップST8において、制御部45は、ステップST2の工程で連続的に入力された数字に対応するカレンダー機能を起動する。
ステップST9において、制御部45は、ステップST2の工程で連続的に入力された数字の桁数が所定の桁数であるかどうかを判定する。所定の桁数であると判断した場合(Yes)には、ステップST10に進み、所定の桁数ではないと判断した場合(No)には、ステップST2に戻る。
ステップST10において、制御部45は、変換候補表示領域104にカレンダー機能起動ボタン105を表示する。
ステップST11において、制御部45は、使用者により変換候補表示領域104に表示されている変換候補が操作されたときに、カレンダー機能起動ボタン105が選択されたかどうかを判断する。カレンダー機能起動ボタン105が選択されたと判断した場合(Yes)には、ステップST12へ進み、カレンダー機能起動ボタン105が選択されていないと判断した場合(No)には、ステップST13に進む。
ステップST12において、制御部45は、ステップST2の工程で連続的に入力された数字に対応するカレンダー機能を起動する。
ステップST13において、制御部45は、使用者により選択された変換候補を読み出して、第1表示領域101に表示する変換処理を行う。
このようにして、携帯電話装置1は、利便性の良いカレンダー機能を提供することができる。また、ステップST10の工程では、カレンダー機能起動ボタン105は、変換候補表示領域104内に表示される。したがって、使用者は、変換候補を操作するときの操作方法と同一の方法によって、カレンダー機能を起動できるようになる。
つぎに、入力桁数に応じたカレンダー機能の起動の処理の流れについて、図6に示すフローチャートを参照して説明する。なお、以下では、制御部45は、数字が「01」や「11」等の所定の数字2桁の場合には、月に関連し得ると判断し、数字が「2010」や「2011」等の所定の数字4桁の場合には、年に関連し得ると判断し、数字が「201001」等の所定の数字6桁の場合には、年と月に関連し得ると判断し、数字が「20100212」等の所定の数字8桁の場合には、年と月と日に関連し得ると判断するものとする。
ステップST21において、制御部45は、待受画面を表示し、発呼指示や、各種アプリケーションの起動の指示を待ち受けている。
ステップST22において、制御部45は、操作部11によるキー操作を受け付ける。
ステップST23において、制御部45は、エディタアプリを起動する。
ステップST24において、制御部45は、LCD表示部21の表示情報を更新する。
ステップST25において、制御部45は、操作部11によって受け付けたキー操作が、入力操作キー14に含まれている特定のキー(数字が割り当てられているキー)以外であるかどうかを判断する。特定のキー以外であると判断した場合(Yes)には、ステップST26に進み、特定のキー以外ではない、すなわち特定のキーであると判断した場合(No)には、ステップST24に戻る。
ステップST26において、制御部45は、操作部11によるキー操作を受け付け、発信(通話)の入力操作(例えば、入力操作キー14のオフフックボタンが選択)がされたかどうかを判断する。通話の操作が行われたと判断した場合(Yes)には、ステップST27に進み、通話の操作が行われなかったと判断した場合(No)には、本処理を終了し、他の処理へ移行する。
ステップST27において、制御部45は、現在LCD表示部21の第2表示領域102に表示されている数字が電話番号として発信可能であるかどうかを判断する。電話番号として発信可能であると判断した場合(Yes)には、所定の発信処理を行い、電話番号として発信可能ではないと判断した場合(No)には、ステップST28に進む。
ステップST28において、制御部45は、現在LCD表示部21の第2表示領域102に表示されている数字が2桁かどうかを判断する。2桁の場合(Yes)には、ステップST29に進み、2桁でない場合(No)には、ステップST31に進む。
ステップST29において、制御部45は、表示されている2桁の数字「xx」に対して、現在の年月日(例えば、2010年2月1日)に基づいて、2010年xx月のカレンダー機能の起動を行う。
ステップST30において、制御部45は、ステップST29の工程で起動した2010年xx月のカレンダー機能を表示し、スケジュールの入力及び日付数値入力の待機状態にする。具体的には、制御部45は、例えば、図4(c)に示すように、第1表示領域101に表示されている情報の最後尾、すなわち、「ランチ」の次に文字の入力開始点(カーソル)を表示させ、かつ、第2表示領域102にもカーソルを表示させる。
ステップST31において、制御部45は、現在LCD表示部21の第2表示領域102に表示されている数字が4桁かどうかを判断する。4桁の場合(Yes)には、ステップST32に進み、4桁でない場合(No)には、ステップST33に進む。
ステップST32において、制御部45は、表示されている4桁の数字「20xx」に対して、現在の年月日(例えば、2010年2月1日)に基づいて、20xx年のカレンダー機能の起動を行う。その後、ステップST30に進む。
ステップST33において、制御部45は、現在LCD表示部21の第2表示領域102に表示されている数字が「20」で始まる6桁かどうかを判断する。「20」で始まる6桁の場合(Yes)には、ステップST34に進み、「20」で始まる6桁でない場合(No)には、ステップST35に進む。
ステップST34において、制御部45は、表示されている「20」で始まる6桁の数字「20xxxx」に対して、現在の年月日(例えば、2010年2月1日)に基づいて、20xx年xx月のカレンダー機能の起動を行う。その後、ステップST30に進む。
ステップST35において、制御部45は、現在LCD表示部21の第2表示領域102に表示されている数字が8かどうかを判断する。8桁の場合(Yes)には、ステップST36に進み、8桁でない場合(No)には、本処理を終了し、他の処理へ移行する。
ステップST36において、制御部45は、表示されている8桁の数字「20xxxxxx」に対して、現在の年月日(例えば、2010年2月1日)に基づいて、20xx年xx月xx日のカレンダー機能の起動を行う。その後、ステップST30に進む。
このようにして、携帯電話装置1は、利便性の良いカレンダー機能を提供することができる。
<第2の実施例>
つぎに、携帯電話装置1の第2の実施例について説明する。
携帯電話装置1の制御部45は、待受画面100の表示中であって(図7(a))、操作部11によるキー操作が行われると、エディタアプリを起動して、キーアサインテーブルを参照し、入力操作されたキーに割り当てられている文字等を表示する。例えば、制御部45は、操作部11によるキー操作に応じて、第1表示領域101に「か」を表示し、第2表示領域102に「2」を表示する(図7(b))。なお、図7(b)では、第1表示領域101に表示されている文字「か」に対する変換候補を省略している。
また、本実施例では、キーアサインテーブルの一つである機能名称テーブルにおいて、各種アプリケーションの頭文字と各種アプリケーションの起動とが対応付けられているものとする。例えば、機能名称テーブルは、「か」に対して「カレンダー機能の起動」が対応付けられており、「め」に対して「メールアプリケーションの起動」が対応付けられている。
したがって、制御部45は、操作部11によるキー操作に応じて、第1表示領域101に「か」を表示するとともに、「か」に対応する「カレンダー機能の起動」を行うボタン105を表示する(図7(b))。
この状態において、制御部45は、決定操作キー15の決定キーが操作された場合には、現在の年月日(例えば、2010年2月1日)に基づいて、2010年2月1日のカレンダーを表示するか(図7(c))、又は2010年2月のカレンダーを表示する(図7(d))。なお、制御部45は、決定操作キー15の決定キーが操作され、さらに操作部11によるキー操作が行われた場合、入力された数字に基づく日付を表示する構成であっても良い。
また、制御部45は、図7(b)に示すように、第1表示領域101に「か」を表示するとともに、「か」に対応する「カレンダー機能の起動」を行うボタン105を表示している状態において、操作部11により他のキー(例えば、数字「3」と文字「さ」がアサインされているキー)が操作された場合には、ボタン105の表示を消去し、第1表示領域101に「かさ」と表示し、第2表示領域102に「23」を表示する(図7(e))。
つぎに、操作部11により入力された文字がアプリケーションの起動に対応付けられている場合の処理の流れについて、図8に示すフローチャートを参照して説明する。
ステップST41において、制御部45は、待受画面を表示し、発呼指示や、各種アプリケーションの起動の指示を待ち受けている。
ステップST42において、制御部45は、操作部11によるキー操作を受け付ける。
ステップST43において、制御部45は、エディタアプリを起動する。
ステップST44において、制御部45は、LCD表示部21の表示情報を更新する。
ステップST45において、制御部45は、操作部11によるキー操作を受け付け、入力された文字に対してアプリケーションの起動が割り当てられているかどうか、すなわち所定の機能の頭文字に対応しているかどうかを判断する。所定の機能の頭文字に対応していると判断した場合(Yes)には、ステップST46に進み、所定の機能の頭文字に対応していない判断した場合(No)には、ステップST44に戻る。
ステップST46において、制御部45は、機能名称テーブルを参照し、ステップST42の工程で入力された文字に対応する機能(アプリケーション)を検索する。
ステップST47において、制御部45は、ステップST46の工程により検索した結果、ステップST42の工程で入力された文字に対応する機能が複数あるかどうかを判断する。複数ある場合(Yes)には、ステップST48に進み、複数ない場合(No)には、ステップST51に進む。例えば、機能名称テーブルは、「か」に対して、「カレンダー機能の起動」と、「カウントダウンタイマーの起動」の二つが対応付けられている場合がある。このような場合には、制御部45は、いずれの機能を特定すれば良いか判断できない。また、制御部45は、ステップST46の工程により検索した結果、ステップST42の工程で入力された文字に対応する機能がない場合もステップST51に進む。
ステップST48において、制御部45は、つぎの操作部11によるキー操作を受け付けるまで待機する。
ステップST49において、制御部45は、操作部11によるキー操作を受け付ける。
ステップST50において、制御部45は、ステップST42の工程で入力された最初の文字と、ステップST49の工程で入力された次の文字に対応する機能があるかどうかを、機能名称テーブルを参照して検索する。
ステップST51において、制御部45は、ステップST50の工程で検索された結果、対応する機能が存在するかどうかを判断する。対応する機能が存在すると判断した場合(Yes)には、ステップST52に進み、対応する機能が存在しないと判断した場合(No)には、ステップST55に進む。なお、ステップST47の工程により、ステップST42の工程で入力された文字に対応する機能がないと判断された場合には、ステップST55に進む。また、ステップST47の工程により、ステップST42の工程で入力された文字に対応する機能が一つだけあると判断された場合には、ステップST52に進む。
ステップST52において、制御部45は、入力された文字に対応する機能に関するボタン表示を行う。例えば、制御部45は、図7(b)に示すように、入力された文字「か」に対応する「カレンダー機能の起動」を行うボタン105を表示する。
ステップST53において、制御部45は、操作部11によるキー操作がされた場合、当該キー操作が決定操作キー15に含まれている決定キーであるかどうかを判断する。決定操作キー15の決定キーであると判断した場合(Yes)には、ステップST54に進み、決定操作キー15の決定キーではないと判断した場合(No)には、ステップST55に進む。
ステップST54において、制御部45は、エディタアプリ上でカレンダー機能の表示を行う。例えば、制御部45は、図7(c)、(d)に示すように、現在の年月日(例えば、2010年2月1日)に基づいて、第1表示領域101に2010年2月1日のカレンダー、又は2010年2月のカレンダーを表示する。
ステップST55において、制御部45は、ステップST52の工程により表示したボタン105を消去し、エディタアプリの入力を継続する。例えば、制御部45は、図7(e)に示すように、ボタン105の表示を消去し、第1表示領域101に「かさ」と表示し、第2表示領域102に「23」を表示する。
<第3の実施例>
つぎに、携帯電話装置1による第3の実施例について説明する。
携帯電話装置1の制御部45は、LCD表示部21に特定の月(例えば、2010年12月)のスケジュール機能を表示し、第1表示領域101に表示されている情報の最後尾、すなわち、「・・・娘誕生日」の次に文字の入力開始点(第1カーソル)を表示し、かつ、第2表示領域102に第2カーソルを表示している状態において(図9(a))、操作部11によるキー操作が行われると、キーアサインテーブルを参照し、入力操作されたキーに割り当てられている文字を第1カーソルから後方向に表示し、かつ、入力操作されたキーに割り当てられている数字を第2カーソルから後方向に表示する(図9(b))。
図9(b)に示す例では、制御部45は、操作部11によるキー操作「8811133*00077711」が行われ、キーアサインテーブルを参照して、第1表示領域101に「友人見舞い(ゆうじんみまい)」を表示し、第2表示領域102に「8811133*00077711」を表示する。
そして、制御部45は、決定操作キー15の決定キーが操作された場合には、第1表示領域101の最後尾に表示されている「友人見舞い」を12月の全体の予定の欄(「・年末調整」の後の欄)に移動する(図9(c))。なお、制御部45は、決定操作キー15の決定キーが操作された場合に、第1表示領域101に入力された文字列と、第2表示領域102に入力された数字列をそれぞれ検討し、有意な方を採用するものとし、図9(c)に示す例では、第2表示領域102に入力された数字列は有意ではないので、破棄する。
また、制御部45は、LCD表示部21に特定の月(例えば、2010年12月)のスケジュール機能を表示し、第1表示領域101に表示されている情報の最後尾、すなわち、「・・・娘誕生日」の次に文字の入力開始点(第1カーソル)を表示し、かつ、第2表示領域102に第2カーソルを表示している状態において(図9(a))、操作部11によるキー操作が行われると、キーアサインテーブルを参照し、入力操作されたキーに割り当てられている文字を第1カーソルから後方向に表示し、かつ、入力操作されたキーに割り当てられている数字を第2カーソルから後方向に表示する(図9(d))。
図9(d)に示す例では、制御部45は、第2表示領域102に「0511301230」を表示し、第1表示領域101に対応する文字列を表示する。
制御部45は、第2表示領域102に表示されている「0511301230」を、第1表示領域101の第1行目に表示されている情報(例えば、2010/12)に続く情報として認識し、最初の2桁を日にち、続く8桁を時間(開始時間と終了時間)として変換し、2010年12月の予定の中から「12月5日」の予定を表示し、そこに時間「11:30〜12:30」を表示する(図9(e))。
この状態から継続して操作部11によるキー操作があった場合、制御部45は、「・・・12:30」の次に、当該キー操作に応じた情報を入力する。図9(d)に示す例では、制御部45は、キー操作に応じて、「田中と食事」を入力する。
このようにして、携帯電話装置1は、特定の月(例えば、2010年12月)に対して曖昧なスケジュールを登録することができる。
また、携帯電話装置1は、特定の月が表示されている状態において、所定のルール(最初の2桁を日にち、続く8桁を時間(開始時間と終了時間)とするルール)に従うことを条件に、簡易な方法により特定の日にち及び特定の時間帯を指定して、スケジュールを登録することができる。
つぎに、特定の月に対して曖昧なスケジュールを登録し、又は日にち及び時間帯を指定してスケジュールを登録するまでの処理の流れについて、図10に示すフローチャートを参照して説明する。
ステップST61において、制御部45は、操作部11による特定のキー操作を受け付けて、エディタアプリを起動し、エディタアプリの第1表示領域101に特定の月のスケジュールを表示する(図9(a))。
ステップST62において、制御部45は、操作部11によるキー操作を受け付ける。
ステップST63において、制御部45は、ステップST62の工程により受け付けて入力された数字の桁数をカウントする。
ステップST64において、制御部45は、ステップST62の工程により受け付けた最後(最新)のキー操作が入力操作キー14に含まれている特定のキー(数字と文字が割り当てられているキー)以外であるかどうかを判断する。特定のキー以外であると判断した場合(Yes)には、ステップST65に進み、特定のキー以外ではない、すなわち特定のキーであると判断した場合(No)には、ステップST62に戻る。
ステップST65において、制御部45は、ステップST62の工程により受け付けた最後(最新)のキー操作が決定操作キー15に含まれている決定キーであるかどうかを判断する。決定キーであると判断した場合(Yes)には、ステップST66に進み、決定キーではないと判断した場合(No)には、ステップST69に進む。
ステップST66において、制御部45は、ステップST63の工程によるカウント値が所定の桁数であるかどうかを判断する。所定の桁数であると判断した場合(Yes)には、ステップST68に進み、所定の桁数ではないと判断した場合(No)には、ステップST67に進む。
ステップST67において、制御部45は、ステップST62の工程により受け付けたキー操作に基づいて、表示されている特定の月に対して曖昧なスケジュールを登録する。
ステップST68において、制御部45は、ステップST62の工程により受け付けたキー操作に基づいて、特定の月内の特定の日にちであって、特定の時間帯を指定し、スケジュールを登録する。
ステップST69において、制御部45は、登録されたスケジュールを表示する。本工程では、制御部45は、ステップST67の工程から進んできた場合には、例えば、ステップST62の工程により受け付けたキー操作に基づいて入力されている文字列(第1表示領域101の最後尾に表示されている「友人見舞い」)が12月の全体の予定の欄(「・年末調整」の後の欄)に移動する(図9(c))。
また、本工程では、制御部45はステップST68の工程から進んできた場合には、例えば、第2表示領域102に表示されている「0511301230」を、第1表示領域101の第1行目に表示されている情報(例えば、2010/12)に続く情報として認識し、最初の2桁を日にち、続く8桁を時間(開始時間と終了時間)として変換し、2010年12月の予定の中から「12月5日」の予定を表示し、そこに時間「11:30〜12:30」を表示する(図9(e))。
このようにして、携帯電話装置1は、特定の月に対して曖昧なスケジュールを登録することができる。また、携帯電話装置1は、特定の月が表示されている状態において、所定のルールに従うことを条件に、簡易な方法により特定の日にち及び特定の時間帯を指定して、スケジュールを登録することができる。
<第4の実施例>
つぎに、携帯電話装置1の第4の実施例について説明する。
携帯電話装置1の制御部45は、待受画面100の表示中であって(図11(a))、操作部11によるキー操作が行われると、エディタアプリを起動して、キーアサインテーブルを参照し、入力操作されたキーに割り当てられている文字等を表示する。例えば、制御部45は、操作部11のキーの複数回の入力操作に応じて、第1表示領域101に「かわあわあまま」を表示し、第2表示領域102に「2010177」を表示し、「カレンダー機能の起動」を行うボタン105を表示する(図11(b))。なお、図11(b)では、第1表示領域101に表示されている文字「かわあわあまま」に対する変換候補を省略している。
制御部45は、第2表示領域102に表示されている「2010177」に対して、最初の4桁を年「2010年」とし、次の1桁を、順序を表すもの「第1」とし、最後の2桁又は3桁を、一覧表示をする月の数とする。
制御部45は、最後の2桁が、「77」の場合には、四半期を意味する「Quarter」の頭文字「Q」に対応する入力が行われたものとして、3ヶ月の一覧表示を行う。また、制御部45は、最後の2桁が「44」の場合には、半期を意味する「Half」の頭文字「H」に対応する入力が行われたものとして、6ヶ月の一覧表示を行う。また、制御部45は、最後の3桁が「333」の場合には、通期を意味する「Full」の頭文字「F」に対応する入力が行われたものとして、12ヶ月の一覧表示を行う。
したがって、制御部45は、ボタン105が選択された場合には、第2表示領域102に表示されている「2010177」に対して、最初の4桁を年「2010年」とし、次の1桁を、順序を表すもの「第1」とし、最後の2桁を「四半期」と認識して、2010年の第1四半期(2010年1月から3月)の一覧表示を行う(図11(c))。
このようにして、携帯電話装置1は、待受画面から所定桁数の数字を入力することによって、スケジュール機能による複数月の一覧表示を簡易に行うことができる。
つぎに、スケジュール機能による複数月の一覧表示を行う処理の流れについて、図12に示すフローチャートを参照して説明する。
ステップST81において、制御部45は、操作部11による特定のキー操作を受け付けて、エディタアプリを起動し、簡易的に特定の月のスケジュールを表示する。
ステップST82において、制御部45は、操作部11によるキー操作を受け付ける。
ステップST83において、制御部45は、ステップST82の工程により受け付けて入力された数字の桁数をカウントする。
ステップST84において、制御部45は、ステップST82の工程により受け付けた最後(最新)のキー操作が入力操作キー14に含まれている特定のキー(数字と文字が割り当てられているキー)以外であるかどうかを判断する。特定のキー以外であると判断した場合(Yes)には、ステップST85に進み、特定のキー以外ではない、すなわち特定のキーであると判断した場合(No)には、ステップST82に戻る。
ステップST85において、制御部45は、「カレンダー機能の起動」を行うボタン105をソフトキー表示し、当該ボタン105が操作されたことを検出する。
ステップST86において、制御部45は、第2表示領域102に表示されている数字の最初の2桁が2000年代を示す「20」であるかどうかを判断する。最初の2桁が「20」であると判断した場合(Yes)には、ステップST87に進み、最初の2桁が「20」ではないと判断した場合(No)には、本処理を終了し、他の処理へ移行する。なお、本工程では、制御部45は、第2表示領域102に表示されている数字の最初の2桁が2000年代を示す「20」でなくても良く、1900年代を示す「19」等であっても良い。
ステップST87において、制御部45は、第2表示領域102に表示されている数字の最後が「77」であるかどうかを判断する。「77」であると判断した場合(Yes)には、ステップST88に進み、「77」ではないと判断した場合(No)には、本処理を終了し、他の処理へ移行する。なお、本工程では、制御部45は、第2表示領域102に表示されている数字の最後が「77」だけではなく、「44」や「333」等であっても良い。
ステップST88において、制御部45は、四半期の一覧表示の処理を行う。
ステップST89において、制御部45は、ステップST88による処理の結果にしたがって、第1表示領域101に四半期のカレンダーの一覧表示を行う。
なお、制御部45は、ステップST87の工程により、第2表示領域102に表示されている数字の最後が「44」であると判断した場合には、第1表示領域101に12ヶ月のカレンダーの一覧表示を行い、第2表示領域102に表示されている数字の最後が「333」であると判断した場合には、第1表示領域101に6ヶ月のカレンダーの一覧表示を行う。なお、カレンダーの一覧表示は、第1表示領域101ではなく、第2表示領域102等に表示されても良い。
このようにして、携帯電話装置1は、待受画面から所定桁数の数字を入力することによって、スケジュール機能による複数月の一覧表示を簡易に行うことができる。
なお、図5のステップST10において、変換候補表示領域104内に、カレンダー機能起動ボタン105を表示させる態様について説明したが、本実施形態は、これに限られない。例えば、携帯電話装置1は、変換候補表示領域104内の変換候補として表示される日時オブジェクト(例えば、図3(b)に示すように、「いた」という入力に対して、変換候補表示領域104内に表示される「1/14」や「11/4」等)が、例えば、機能設定操作キー13(ソフトキー)によって選択された場合には、カレンダー機能を起動し(例えば、1月14日又は11月4日のカレンダーの表示を行う)、また、決定操作キー15によって選択された場合には、日時オブジェクトに対応するテキスト形式の文字として用いる(例えば、「1/14」や「11/4」を文字(数字)として表示を行う)、という態様であっても良い。
また、例えば、制御部45は、変換候補表示領域104内の変換候補として表示される日時オブジェクト(例えば、日時オブジェクトを図3(b)の「11/4」とする)が、例えば、決定操作キー15によって選択された後に、LCD表示部21に、例えば、「メール機能」や「カレンダー機能」といった選択肢を表示させる構成であっても良い。このような構成の場合には、制御部45は、例えば、「メール機能」という選択肢が入力操作キー14によって選択された場合には、メールエディタを起動して「11/4」という文字を入力表示する。また、制御部45は、「カレンダー機能」という選択肢が入力操作キー14によって選択された場合には、11月4日に対応したカレンダーを起動する。
なお、上述した実施形態においては、カレンダー機能において予定を入力する態様について示されているものの、実施形態はこれに限られない。例えば、制御部45は、入力操作キー14によって時間が入力された場合に、カレンダー機能が起動されたとき、入力された時間に対してアラームが設定しても良い。このような構成によれば、携帯電話装置1は、別途、アラームの設定をする手間を省くことができる。