JP2011208728A - 転がり軸受 - Google Patents

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JP2011208728A
JP2011208728A JP2010077146A JP2010077146A JP2011208728A JP 2011208728 A JP2011208728 A JP 2011208728A JP 2010077146 A JP2010077146 A JP 2010077146A JP 2010077146 A JP2010077146 A JP 2010077146A JP 2011208728 A JP2011208728 A JP 2011208728A
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JP2010077146A
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Takashi Ito
崇 伊藤
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NTN Corp
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NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
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Abstract

【課題】保持器の案内面に施される銀めっきの端角部での剥離を防止して、ドライラン状態で焼付きが発生せずに使用可能な時間を延長することである。
【解決手段】保持器5の案内面5aの端角部にR面取り部5bを設け、このR面取り部5bを滑らかな曲率を有する繋ぎ部5cを介して案内面5aと接続することにより、案内面5aの端角部における銀めっき層6の盛り上がりをなくし、銀めっきの端角部での剥離を防止して、ドライラン状態で焼付きが発生せずに使用可能な時間を延長できるようにした。
【選択図】図1

Description

本発明は、ドライラン時に所定の時間焼き付かずに使用可能な転がり軸受に関する。
ジェット機やヘリコプタ等の航空機エンジンの主軸等を支持する転がり軸受のように、高い安全性が要求され、DN値(軸受内径Dmm×回転数Nrpm)が200万程度となる高速で回転軸を支持する転がり軸受では、給油系統が故障して軸受に潤滑剤が供給されなくなった非常事態のドライラン時に、例えば30秒以上焼き付かずに使用可能なことが要求されている。このようなドライラン状態では、軌道輪と転動体との間の転動面よりも先に、軌道輪と保持器の案内面との間の摺接面で焼付きが発生することが知られている。
このようなドライラン時に所定の時間焼き付かずに使用可能とする転がり軸受には、軌道輪と摺接する保持器の案内面に銀めっきを施し、銀めっきの自己潤滑性によって、保持器の案内面と軌道輪との焼付きを防止するようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−344852号公報
特許文献1に記載されたように保持器の案内面に銀めっきを施した転がり軸受は、通常、案内面の端角部に0.3mm程度のR面取り部やC面取り部が設けられているが、例えばR面取り部が設けられた場合として、図3に示すように、保持器5の案内面5aと端角部のR面取り部5bとの境界近傍から端角部側で銀めっき層6が盛り上がり、この銀めっき層6の盛り上がった部分が軌道輪と局部的に高い接触圧力で摺接して、この部分から剥離することがある。図示は省略するが、C面取り部を設けた場合も、案内面の端角部で同様の銀めっき層の盛り上がりが生じる。このため、銀めっきの自己潤滑性を十分に生かすことができず、早期に焼付きが発生することがある。
そこで、本発明の課題は、保持器の案内面に施される銀めっきの端角部での剥離を防止して、ドライラン状態で焼付きが発生せずに使用可能な時間を延長することである。
上記の課題を解決するために、本発明は、内輪と外輪の軌道輪間に複数の転動体が保持器で保持され、この保持器の前記軌道輪と摺接する案内面に銀めっきを施した転がり軸受において、前記保持器の案内面の端角部に面取り部を設け、この面取り部を滑らかな曲率を有する繋ぎ部を介して前記案内面と接続した構成を採用した。
すなわち、保持器の案内面の端角部に面取り部を設け、この面取り部を滑らかな曲率を有する繋ぎ部を介して案内面と接続することにより、案内面の端角部における銀めっき層の盛り上がりをなくし、銀めっきの端角部での剥離を防止して、ドライラン状態で焼付きが発生せずに使用可能な時間を延長できるようにした。
前記繋ぎ部の曲率半径は0.5mm以上とするのが好ましい。繋ぎ部の曲率半径が0.5mm未満では、案内面の端角部における銀めっき層の盛り上がりを確実になくすことができないからである。
上述した転がり軸受は、高い安全性が要求され、高速で回転する航空機エンジンの主軸を支持するものに好適である。
本発明の転がり軸受は、保持器の案内面の端角部に面取り部を設け、この面取り部を滑らかな曲率を有する繋ぎ部を介して案内面と接続したので、案内面の端角部における銀めっき層の盛り上がりをなくし、銀めっきの端角部での剥離を防止して、ドライラン状態で焼付きが発生せずに使用可能な時間を延長することができる。
aは転がり軸受の実施形態を示す縦断面図、bはaの保持器の案内面を拡大して示す断面図 図1の転がり軸受を使用したジェット機のエンジンを示す概略縦断面図 従来の転がり軸受の保持器の案内面を拡大して示す断面図
以下、図面に基づき、本発明の実施形態を説明する。この転がり軸受は、図1(a)に示すように、内輪2が軌道溝2aの中央で分割され、転動体としてのボール3が外輪4の軌道溝4aと1点、内輪2の軌道溝2aと2点で接触する3点接触玉軸受1であり、ボール3をポケットに保持する鋼製の保持器5が、その外径面の案内面5aを外輪4の軌道溝4aの両側の内径面で案内されるようになっている。なお、分割された一方の内輪2には、軸受引き抜き用の鍔部2bが設けられている。
図1(b)に拡大して示すように、前記保持器5の外径面の案内面5aと側面との端角部には0.3mmのR面取り部5bが設けられ、この面取り部5bが曲率半径0.8mmの滑らかな曲率を有する繋ぎ部5cを介して案内面5aと接続されて、案内面5aを含む保持器5の全表面には銀めっき層6が形成されている。この銀めっき層6は、端角部の側面側では盛り上がりが生じているが、端角部の案内面5a側では盛り上がりを生じることなく、R面取り部5bで表面が徐々に下降している。
図示は省略するが、前記保持器5の案内面5aとポケットの側面との端角部にも0.3mmのR面取り部が設けられ、この面取り部も曲率半径0.8mmの滑らかな曲率を有する繋ぎ部を介して案内面5aと接続されている。したがって、銀めっき層6は保持器5の案内面5aと側面やポケットの側面との端角部で局部的に高い接触圧力で外輪4の内径面と摺接することはなく、この部分から剥離を生じることもない。
図2は、上述した3点接触玉軸受1を使用したジェット機のエンジンを示す。このエンジンはターボファンエンジンであり、空気を吸入するファン11と、吸入される空気の一部を圧縮する圧縮機12と、圧縮された空気に燃料を噴射して燃焼させる燃焼室13と、燃焼ガスで高速回転するタービン14とで基本的に構成されており、3点接触玉軸受1によって2箇所で支持された主軸15に、圧縮機12のロータとタービン14が取り付けられている。
上述した実施形態では、3点接触玉軸受の保持器の案内面が外径面に設けられて外輪に案内され、案内面の端角部にR面取り部が設けられたものとしたが、本発明に係る転がり軸受は、他の玉軸受やころ軸受等の他の転がり軸受や複列の転がり軸受にも適用することができ、保持器の案内面が内径面に設けられて内輪に案内されるものにも適用することができる。なお、案内面の端角部はC面取り部が設けられたものであってもよい。
また、上述した実施形態では、保持器の全表面に銀めっきを施したが、銀めっきは保持器の案内面のみに施してもよい。
1 3点接触玉軸受
2 内輪
2a 軌道溝
2b 鍔部
3 ボール
4 外輪
4a 軌道溝
5 保持器
5a 案内面
5b R面取り部
5c 繋ぎ部
6 銀めっき層
11 ファン
12 圧縮機
13 燃焼室
14 タービン
15 主軸

Claims (3)

  1. 内輪と外輪の軌道輪間に複数の転動体が保持器で保持され、この保持器の前記軌道輪と摺接する案内面に銀めっきを施した転がり軸受において、前記保持器の案内面の端角部に面取り部を設け、この面取り部を滑らかな曲率を有する繋ぎ部を介して前記案内面と接続したことを特徴とする転がり軸受。
  2. 前記繋ぎ部の曲率半径を0.5mm以上とした請求項1に記載の転がり軸受。
  3. 前記転がり軸受が航空機エンジンの主軸を支持するものである請求項1または2に記載の転がり軸受。
JP2010077146A 2010-03-30 2010-03-30 転がり軸受 Pending JP2011208728A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014001800A (ja) * 2012-06-19 2014-01-09 Nsk Ltd 軸受装置
JP2017508932A (ja) * 2014-03-18 2017-03-30 シェフラー テクノロジーズ アー・ゲー ウント コー. カー・ゲーSchaeffler Technologies AG & Co. KG 軸受、及びクラッチ操作システムを取り外す方法
CN107002755A (zh) * 2014-10-31 2017-08-01 斯凯孚公司 轴承圈

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