JP2011207302A - ダンプカー - Google Patents

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Abstract

【課題】作業者に重量物の積み降ろし作業を強いることなく出向いた現場で油圧ハンドツールを稼動させることができ、油圧源装置運搬用の車両を別途用意したりコンクリートガラ等の現場発生物の運搬に伴って油圧源装置を回収しに現場に戻ったりする無駄を省くことができるダンプカーを提供する。
【解決手段】運転席1、運転席1の後部に設けた車体枠2、及び車体枠2上に傾動可能に設けた荷台6を有するダンプカーにおいて、圧油を貯留するオイルタンク11と、オイルタンク11の圧油を吐出する油圧ポンプ17と、油圧ポンプ17が吐出する圧油により伸長して荷台6を傾動させる油圧シリンダ18と、油圧ハンドツールを接続可能な油圧ポート13と、油圧ポンプ17の吐出管路19を油圧シリンダ18及び油圧ポート13のいずれかに切り換えて接続する切換弁25とを備える。
【選択図】図3

Description

本発明は傾動可能な荷台を車体枠上に搭載したダンプカーに関する。
特許文献1等に記載されたダンプカーは、車体枠上に搭載した荷台に多量の荷物を積載することができるとともに、荷台を傾動させることで積載物を容易に排出できるため、コンクリートガラ等を運搬する手段として多くの工事現場で必要とされる。
再表2008−029626号公報
規模の大きな現場では、例えば地盤の掘削・転圧、アスファルトやコンクリート等のはつり、建築物の解体等の各種作業に際し、油圧ショベル等の作業者が搭乗する大型の各種建設機械を搬入し、作業に応じたアタッチメントも駆使することができる。
しかしながら、建設機械が稼動できるような広大な現場ばかりではなく、特に都市部の現場では、現場そのものが狭い、現場に行き着くまでの道路が狭い等の理由により、必ずしも建設機械が搬入できるとは限らない。また、建設機械が搬入できたとしても、現場の様々な作業の中には建設機械では難しい慎重を要する作業もある。
そこで、例えばコンクリートやアスファルト等をはつったり破砕したりするのに用いるハンドブレーカ、埋設管工事や杭打ち等に穿孔する必要があるのに用いるハンドオーガ、各種杭打ち作業をするのに用いる杭打機、コンクリートやアスファルト等を切断するのに用いるハンドカッター、工事施行時の湧水等を汲み取るのに用いる水中ポンプ、コンクリートや岩盤に削孔するのに用いるロックドリル等、人手による繊細な作業に適した様々な油圧ハンドツールが存在し、多くの現場で活躍している。
ただ、こうした油圧ハンドツールを駆動させるのには、油圧ポンプとそれを駆動させるエンジンを積んだ油圧源装置が必要である。この油圧源装置のサイズは様々であるが、中には100kgを超えるものもある。油圧源装置の運搬には、一般にダンプカーを含めた車両が用いられるが、例えば小規模な電気工事のような少人数の現場では、100kgを超える重量物の積み降ろしは作業者にとって大きな負担である。また、コンクリートガラや建設発生土等の現場発生物の搬出にダンプカーを使用せざるを得ない場合には、ダンプカーが戻ってくるまで油圧源装置を持ち帰ることができず、油圧源装置の運搬専用の車両を別途用意しなければならないこともある。
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、作業者に重量物の積み降ろし作業を強いることなく出向いた現場で油圧ハンドツールを稼動させることができ、油圧源装置運搬用の車両を別途用意したりコンクリートガラ等の現場発生物の運搬に伴って油圧源装置を回収しに現場に戻ったりする無駄を省くことができるダンプカーを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、運転席、この運転席の後部に設けた車体枠、及びこの車体枠上に傾動可能に設けた荷台を有するダンプカーにおいて、圧油を貯留するオイルタンクと、このオイルタンクの圧油を吐出する油圧ポンプと、この油圧ポンプが吐出する圧油により伸長して前記荷台を傾動させる油圧シリンダと、油圧ハンドツールを接続可能な油圧ポートと、前記油圧ポンプの吐出管路を前記油圧シリンダ及び前記油圧ポートのいずれかに切り換えて接続する切換弁とを備えたことを特徴とする。
第2の発明は、運転席、この運転席の後部に設けた車体枠、及びこの車体枠上に傾動可能に設けた荷台を有するダンプカーにおいて、圧油を貯留するオイルタンクと、車軸の動力源であるエンジンと、このエンジンの動力を取り出す動力取出装置と、この動力取出装置により取り出されたエンジン動力で駆動して前記オイルタンクの圧油を吐出する油圧ポンプと、この油圧ポンプが吐出する圧油により伸長して前記荷台を傾動させる油圧シリンダと、油圧ハンドツールを接続可能な油圧ポートと、前記油圧ポンプの吐出管路を前記油圧シリンダ及び前記油圧ポートのいずれかに切り換えて接続する切換弁とを備えたことを特徴とする。
第3の発明は、第1又は第2の発明において、前記オイルタンクは、前記運転席及び前記荷台の間に位置するように前記車体枠に設けられていることを特徴とする。
第4の発明は、第1−第3のいずれかの発明において、圧油を冷却するオイルクーラを備えたことを特徴とする。
第5の発明は、第4の発明において、前記オイルクーラは、前記運転席及び前記荷台の間に位置するように前記車体枠に設けられていることを特徴とする。
第6の発明は、第1−第5のいずれかの発明において、前記運転席に設けたアクセルペダルと、このアクセルペダルの操作量に応じてエンジン回転数を制御するエンジンコントローラと、このエンジンコントローラの入力部に接続するとともに前記運転室の外部に設けられたコネクタと、このコネクタに着脱可能なエンジン回転数調整用のアクセルレバーとを備えたことを特徴とする。
第7の発明は、第1−第6のいずれかの発明において、前記油圧シリンダが単動シリンダであるとともに、前記切換弁が3位置切換弁であり、前記切換弁は、前記油圧ポンプの吐出管路を前記油圧シリンダのボトム側油室に接続し前記油圧シリンダを伸長させて前記荷台を起立させる第1切換位置、前記油圧シリンダのボトム側油室を前記オイルタンクに接続し前記油圧シリンダを縮めて前記荷台を倒伏させる第2切換位置、及び前記吐出管路を前記オイルタンクに接続する中立位置を有し、前記第2切換位置が、前記吐出管路を前記油圧ポートに接続し、前記油圧ハンドツールに圧油を供給する位置を兼ねていることを特徴とする。
本発明によれば、作業者に重量物の積み降ろし作業を強いることなく出向いた現場で油圧ハンドツールを稼動させることができ、油圧源装置運搬用の車両を別途用意したりコンクリートガラ等の現場発生物の運搬に伴って油圧源装置を回収しに現場に戻ったりする無駄を省くことができる。
本発明の第1実施形態に係るダンプカーの全体構成を表す側面図である。 本発明の第1実施形態に係るダンプカーの全体構成を表す平面図である。 本発明の第1実施形態に係るダンプカーに備えられた駆動回路の要部を表す回路図である。 本発明の第2実施形態に係るダンプカーの全体構成を表す側面図である。 本発明の第2実施形態に係るダンプカーの全体構成を表す平面図である。 本発明の第2実施形態に係るダンプカーに備えられた駆動回路の要部を表す回路図である。
以下に図面を用いて本発明の実施形態を説明する。
<第1実施形態>
1.構成
図1は本発明の第1実施形態に係るダンプカーの全体構成を表す側面図、図2はその平面図である。以降、図2中の左・右をダンプカーの前・後、上・下を右・左とする。
図1及び図2に示すように、本実施形態のダンプカーは、運転席1とその後部に連設された車体枠2を有する車両3、及び上記車体枠2上に傾倒自在に搭載した荷台6を備えている。上記車体枠2は、前後方向に延びる左右のフレーム4と左右のフレーム4間を所定位置において繋ぐクロスメンバ(図示せず)とを備えている。上記車体枠2の後端部左右位置、つまり左右のフレーム4の後端部には、車体枠2に対する荷台6の後方への傾倒中心を構成するヒンジ5が設けられている。
上記荷台6の下面には、その左右両側端部を車体前後方向へ延びる荷台フレーム7(図1では片側のみ示す)が設けられている。荷台フレーム7と車体枠2のフレーム4は、車両3に搭載された油圧ポンプ17(図3参照)からの圧油により伸縮する油圧シリンダ18(図3参照)で連携されている。この油圧シリンダ18は、一端側がホイスト機構(図示せず)を介して荷台フレーム7に、他端側が車体枠2のフレーム4にそれぞれ回転自在に支持されている。
荷台6は床面と前後左右の側壁とからなっており、例えば4つの側壁のうち後壁体が煽戸(テールゲート)を構成し、他の3つの壁面が固定壁を構成している。但し、後壁体に代わって左右の側壁体が煽戸を構成する場合もあるし、三転ダンプのように左・右・後の側壁が煽戸を構成する場合もある。
上記車枠体2上には、圧油を貯留するオイルタンク11、及び圧油を冷却するオイルクーラ12が設けられている。これらオイルタンク11及びオイルクーラ12は、運転席1及び荷台6の間に位置しており、本実施形態では左側にオイルタンク11、右側にオイルクーラ12が配置されているが、この配置は逆でも良い。オイルタンク11及びオイルクーラ12の大きさは限定されないが、車体枠2上に搭載された状態で高さ及び幅(左右方向)が一般道路を通行する上で法的に規制された高さ及び車幅を超えない範囲で大きく確保することができる。
また、オイルタンク11には、車体側方に位置するように(本例ではオイルクーラ12に対してオイルタンク11を左側に配置しているのでオイルタンク11の左面に)油圧ハンドツールが接続可能な油圧ポート13が設けられている。油圧ポート13には迅速継手が用いられており、何も接続されていない状態で油圧ポート13から圧油が出入りすることがないように構成されている。
図3は本発明の第1実施形態に係るダンプカーに備えられた駆動回路の要部を表す回路図である。
図3に示すように、本実施形態のダンプカーは、車軸の動力源であるエンジン15と、このエンジン15の動力を取り出す動力取出装置(PTO)16と、この動力取出装置16により取り出されたエンジン動力で駆動してオイルタンク11に貯留された圧油を吐出する油圧ポンプ17と、この油圧ポンプ17が吐出する圧油により伸長して荷台6を傾動させる油圧シリンダ18と、油圧ポンプ17の吐出管路19の接続先を切り換える切換弁ユニット20と、運転席1に設けたアクセルペダル21の操作量に応じてエンジン回転数を制御するエンジンコントローラ22と、このエンジンコントローラ22の入力部に接続するとともに運転室1の外部に設けられたコネクタ23とを備えている。
コネクタ23は例えば車枠体2の側方や後方等の車体の周囲からアクセスできる場所にあって、このコネクタ23にはエンジン回転数調整用のアクセルレバー24がオプションとして着脱可能である。アクセルレバー24が接続されると、その旨がエンジンコントローラ22に認識され、エンジンコントローラ22がアクセルレバー24の操作量に応じてエンジン回転数を制御する(燃料噴射量を制御する)。コネクタ23にアクセルレバー24が接続された場合、エンジンコントローラ22はアクセルレバー24のみの操作入力を受け付けるようにすることもできるし、アクセルペダル21とアクセルレバー24の双方の操作入力を受け付けるようにすることもできる。
上記切換弁ユニット20は、油圧ポンプ17の吐出管路19の接続先を油圧シリンダ18及び油圧ポート13のいずれかに切り換える3位置切換式の切換弁25と、吐出管路19の圧油の逆流を防止するチェッキ弁26と、吐出管路19の圧油の最大圧を規定するリリーフ弁27とを備えている。
また、油圧シリンダ18のボトム側油室に接続する管路28はフローコントロールバルブ35を、ロッド側油室に接続する管路29はオイルクーラ12及びフィルタ38をそれぞれ経由している。フローコントロールバルブ35は、油圧シリンダ18から切換弁25に向かう圧油の流れを遮断するチェッキ弁36と、管路28に設けた絞り37とを並列に設けた構成である。
その他、油圧シリンダ18のロッド側油室に接続した管路29は、常にオイルタンク11に接続している。油圧ポート13の圧油戻り口13Bに接続した管路31も、管路29に接続していて常時オイルタンク11に接続している。
2.動作
上記構成のダンプカーの動作を説明する。
(1)荷台上げ動作時
荷台6を起立させる(積載物を排出する)場合、運転席1内の図示しない操作手段によって切換弁25を第1切換位置25Aに切り換える。これにより、油圧ポンプ17の吐出管路19が管路28に接続され、油圧シリンダ18のボトム側油室にチェッキ弁36を介して圧油が供給される。ボトム側油室に圧油が供給されるとともにロッド側油室の圧油が管路29を介してオイルタンク11に抜けることで、油圧シリンダ18が伸長し荷台6が起立する。この油圧シリンダ18の伸長速度は、油圧ポンプ17の回転速度で調整することができる。したがって、アクセルベダル21(又はアクセルレバー24を接続した場合にはアクセルレバー24)の操作量で荷台2の起立速度を調整することができる。また、油圧シリンダ18からの戻り油は、管路29を流通する途中、オイルクーラ12で冷却され、さらにフィルタ38で清浄化されてオイルタンク11に戻る。
なお、荷台上げ動作時(切換弁25が第1切換位置25Aにあるとき)には、油圧ポート13は、圧油取出口13A及び圧油戻り口13Bの双方ともオイルタンク11に接続されて機能しない状態にある。
(2)荷台下げ動作時
荷台6を倒伏させる(下げる)場合、荷台6が水平な状態から上昇した姿勢にあるときに、運転席1内の図示しない操作手段によって切換弁25を第2切換位置25Bに切り換える。これにより、管路28がオイルタンク11に接続され、荷台6の自重を受けて油圧シリンダ18のボトム側油室から圧油が排出される。こうしてボトム側油室から圧油が排出されてロッド側油室に圧油が吸い上げられることで、油圧シリンダ18が縮まって荷台6が倒伏する。このとき、ボトム側油室から排出される圧油の流速をフローコントロールバルブ35の絞り37で制限することで、荷台6は急降下することなく減速して倒伏する。また、油圧シリンダ18からの戻り油は、管路29を流通する途中、オイルクーラ12で冷却され、さらにフィルタ38で清浄化されてオイルタンク11に戻る。
なお、荷台6を倒伏させる際には、油圧シリンダ18の回路をフリーにすることで荷台6の自重のみで動作する構成であるため、その間、油圧ポンプ17を停止させる(動力取出装置16で油圧ポンプ17とエンジン15の接続を遮断する等)ようにしても良い。
(3)油圧ハンドツール使用時
油圧ハンドカッター等の油圧ハンドツール(図示せず)を使用する場合、荷台6が水平な状態にあることを確認し、油圧ポート13の圧油取出口13A及び圧油戻り口13Bに油圧ハンドツールの対応のコネクタを接続した上で、荷台6を倒伏させる場合と同様に、運転席1内の図示しない操作手段によって切換弁25を第2切換位置25Bに切り換える。これにより、油圧ポンプ17の吐出管路19が油圧ポート13の圧油取出口13Aに接続され、油圧ポンプ17から吐出された圧油が油圧ハンドツールに供給され、戻り油が管路31,29を介してオイルタンク11に戻ることで、油圧ハンドツールが駆動する。また、油圧ハンドツールからの戻り油は、管路29を流通する途中、オイルクーラ12で冷却され、さらにフィルタ38で清浄化されてオイルタンク11に戻る。
油圧ハンドツールの駆動速度は、油圧ポンプ17の回転速度で調整することができる。したがって、アクセルレバー24をコネクタ23に接続しておけば、作業者は他の作業者にアクセルベダル21を踏んでもらわなくても、アクセルレバー24を自ら操作して油圧ハンドツールの駆動速度を調整することができる。
(4)その他
例えば荷台6の傾動動作や油圧ハンドツールの駆動を一時停止する場合には、切換弁25を中立位置25Cに切り換える。切換弁25が中立位置25Cにあると、油圧ポンプ17の吐出管路19はオイルタンク11に接続され、油圧ポンプ17が駆動/停止に関わらず、油圧シリンダ18、油圧ポート13のいずれにも圧油が供給されない状態、すなわち油圧シリンダ18も油圧ハンドツールも動作しない状態となる。例えば走行時等にも、荷台6が水平な状態で動力取出装置16で油圧ポンプ17へのエンジン動力の伝達を遮断した上で、切換弁25を中立位置25Cに切り換える。
3.作用効果
本実施形態では、ダンプカーの荷台6の駆動源である油圧ポンプ17を油圧源として利用可能とすべく、油圧シリンダ18の油圧回路に接続した油圧ポート13を設けたことにより、このダンプカーの出向いた先で原動機付きの油圧源装置を一々用意しなくても、各種油圧ハンドツールが使用できるようになる。したがって、油圧源装置を荷台6に積んで運搬する場合と異なり、作業者に対して重量物(油圧源装置)を荷台6に上げ下げする負担の重い作業を強いることがなく、作業者が複数人数居なくても機体側方の油圧ポート13に接続するだけで一人の作業者で油圧ハンドツールを使用することができる。また、コンクリートガラ等の現場発生物をダンプカーで現場から搬出するにしても、油圧ハンドツールの油圧源を現場に置き去りにすることがないので、油圧源装置運搬用の車両を別途用意したりコンクリートガラ等の現場発生物の運搬に伴って油圧源装置を回収しに現場に戻ったりする無駄を省くこともできる。また、油圧源のない現場で油圧ハンドツールを使用する必要性が生じた場合にも対応可能である。
加えて、油圧源装置を用意する必要がないので、荷物を積載するための荷台6のスペースを油圧源装置にとられることがなく、荷台6を広く使用できる点もメリットである。
また、ダンプカーの油圧ポンプは、一般に荷台の傾動時にしか使用されない。言い換えれば、油圧ポンプを搭載しながらもその稼働時間は極僅かであって、稼働時間のほとんどにおいて油圧ポンプは停止した状態にあった。
それに対し、本実施形態の場合、荷台6を使用しないときには油圧ハンドツールの油圧源として油圧ポンプ17を使用することができるので、車載の油圧ポンプ17の稼働率を上げ、油圧ポンプ17を有効利用することができる。
また、一般的なダンプカーは荷台を動かすときにしか油圧ポンプを使用しないので、圧油の要求流量が少なく長時間の連続稼動の機会も基本的にない。したがって、オイルタンクは車枠体の下部に設置できるような小型のもので足り、またオイルクーラも設置されない。それに対し、車載の油圧ポンプを油圧ハンドツールの油圧源として使用する場合には、新たに長時間の連続可能も想定される。
そこで本実施形態では、図1及び図2に示すように運転席1と荷台6との間のスペースを利用してオイルタンク11及びオイルクーラ12を車枠体2上に配置した。これにより、オイルタンク11の適切な容積を確保することができ、オイルクーラ12の設置により圧油の劣化等を抑制することも可能となるため、油圧ポンプ17の長時間の連続稼動を行っても性能が低下しない構成とすることができる。仮に車枠体の下部にオイルタンク11等を設ける場合、地面からの高さ等の規制があるため容量を確保することができないが、本実施形態の場合、上方向や横方向には障害となる構造物がないため、オイルタンク11やオイルクーラ12の容量を確保することができる。
また、切換弁25は、単に油圧シリンダ18を伸縮させるだけでなく、油圧シリンダ18を縮める第2切換位置25Bが、油圧ハンドツールを駆動するポジションを兼ねている。このように、油圧シリンダ18の伸長動作及び縮退動作に加えて油圧ハンドツールの動作の切換を1つの切換弁25で実現しているので、回路構成が簡素であるとともに回路構成に必要な部品点数が抑えられている。
ここで、油圧ショベルやホイールローダ等の建設機械にも油圧回路が搭載されており、この油圧回路を利用して油圧ハンドツールを駆動することもできる。しかしながら、現場では待機時間の長いダンプカーと異なり、高い稼働率で稼動する建設機械を油圧ハンドツールの油圧源として停止させるのは効率が悪い。また、油圧ハンドツールは例えば大柄な建設機械が搬入できないような狭隘な現場で活躍する場面も多く、油圧ハンドツールを使用する現場では建設機械が稼動していないケースが多い。すなわち、そもそも建設機械を油圧ハンドツールの油圧源として使用できる環境は少ない。
それに対し、ダンプカーの場合、小規模な電気工事も含めて作業車両としてのみならず移動手段としても様々な現場に出向く機会があり、しかも前述したように現場で油圧ポンプを使用する頻度が少ないところ、本実施形態のように油圧ハンドツールの油圧源として有効に利用できることは非常に有用である。
4.その他
オイルタンク11の容積が十分な場合、寒冷地での使用が想定される場合等、条件によってオイルクーラ12は適宜省略可能である。
また、荷台6の後壁体を煽戸にした場合を例に挙げて説明したが、側壁を煽戸にしたダンプカーやいわゆる三転ダンプにも本発明は適用可能である。
<第2実施形態>
図4は本発明の第2実施形態に係るダンプカーの全体構成を表す側面図、図5はその平面図である。第1実施形態と同様の部分には、これらの図において第1実施形態と同様の符号を付して説明を省略する。
図4及び図5では、車体枠2のフレーム4上に支持台41を介してオイルタンク11及びオイルクーラ12を設けた場合を例示している。本実施形態の場合、油圧ポート13は支持台41の左側面に位置しており、油圧ポート13とオイルタンク11とは図示しない配管(配管30,31に相当)で接続されている(図6参照)。第1実施形態と同様にオイルタンク11及びオイルクーラ12は運転席1及び荷台6の間に位置しているが、本実施形態ではオイルタンク11が車幅中央辺りに来るようにオイルタンク11及びオイルクーラ12を右側に寄せ、オイルタンク11の左側にスペースを創出してある(図5参照)。創出したスペースには、アクセルベダル24の他、油圧ポート用バルブ45(図6参照)を切換操作するための操作レバー42が配置されている。油圧ポート用バルブ45は油圧ポート13に接続する配管30,31を遮断したり開放したりする切換弁である。
図6は本発明の第2実施形態に係るダンプカーに備えられた駆動回路の要部を表す回路図である。第1実施形態と同様の部分には、この図において第1実施形態と同様の符号を付して説明を省略する。
図6に示したように、油圧ポート13に繋がる配管30,31には、油圧ポート用バルブ45を備えた切換弁ユニット40が設けられている。この切換弁ユニット40は、切換弁ユニット20と同様の構成であり、配管30,31の遮断/開放を切り換える3位置切換式の切換弁45と、吐出管路19から繋がる配管30の圧油の逆流を防止するチェッキ弁46と、配管30の圧油の最大圧を規定するリリーフ弁47とを備えている。配管30,31に切換弁ユニット40を追加した点を除き、図6の回路構成は第1実施形態と同様である。
上記構成の本実施形態のダンプカーにおいて、油圧ハンドツールを使用する場合、予め運転席内の図示しない操作手段によって切換弁25を第2切換位置25Bに切り換えておき、さらに操作レバー42を操作して油圧ポート用バルブ45を第1切換位置45Aに切り換える。これにより、油圧ポンプ17の吐出管路19が管路30を介して油圧ポート13の圧油取出口13Aに接続され、油圧ポンプ17から吐出された圧油が油圧ハンドツールに供給され、戻り油が管路31,29を介してオイルタンク11に戻ることで油圧ハンドツールが駆動する。また油圧ハンドツールからの戻り油は、管路29を流通する途中、オイルクーラ12で冷却され、さらにフィルタ38で清浄化されてオイルタンク11に戻る。
また、例えば逆転操作に切り換える手段が搭載されていない油圧ハンドツールを逆転駆動させる必要がある場合には、切換弁25が第2切換位置25Bにある状態で操作レバー42によって油圧ポート用バルブ45を第2切換位置45Bに切り換えれば、油圧ポンプ17の吐出管路19が圧油戻り口13Bに接続し、圧油取出口13Aから戻り油がオイルタンク11に戻る回路構成に切り換わる。このように、第2切換位置45Bを用いれば、ダンプカー側の油圧回路で油圧ハンドツールの逆転操作を可能とすることもできる。
また、油圧ポート用バルブ45が中立位置25Cにある状態では配管30,31が遮断されるので、切換弁25のポジションに関係なく油圧ハンドツールは動作しない。
なお、油圧ハンドツールの駆動速度は、第1実施形態と同様、油圧ポンプ17の回転速度で調整することができる。
本実施形態においては、第1実施形態と同様の効果が得られることに加え、油圧ポート用バルブ45を備えたことにより、切換弁25を切換位置25Bに切り換えておけば、運転席1内の操作手段を操作しなくても、車体左側に設けた操作レバー42によって油圧ハンドツールを使用する作業者が油圧ポート13の圧油の流れを切換操作することができる。従って、例えば油圧ハンドツールへの圧油の供給を緊急停止したい場合等に、運転席1まで一々戻らなくても操作レバー42で迅速に油圧ポート13の元栓を締めることができる。
また、油圧ポート用バルブ45が切換弁25とともに油圧ポート13の二重の遮断手段として利用できるので、誤操作防止や安全性向上等のメリットもある。加えて、アクセルレバー24とともに操作レバー42を機体の車幅方向の同じ側(本実施形態では左側)に設け、油圧ハンドツールの油圧源に関する操作系を一箇所に集中させたので、油圧ハンドツールの使用者にとって操作上の利便性も高い。
1 運転席
2 車体枠
6 荷台
11 オイルタンク
12 オイルクーラ
13 油圧ポート
15 エンジン
16 動力取出装置
17 油圧ポンプ
18 油圧シリンダ
21 アクセルペダル
22 エンジンコントローラ
23 コネクタ
24 アクセルレバー
25 切換弁
25A 第1切換位置
25B 第2切換位置
25C 中立位置

Claims (8)

  1. 運転席、この運転席の後部に設けた車体枠、及びこの車体枠上に傾動可能に設けた荷台を有するダンプカーにおいて、
    圧油を貯留するオイルタンクと、
    このオイルタンクの圧油を吐出する油圧ポンプと、
    この油圧ポンプが吐出する圧油により伸長して前記荷台を傾動させる油圧シリンダと、
    油圧ハンドツールを接続可能な油圧ポートと、
    前記油圧ポンプの吐出管路を前記油圧シリンダ及び前記油圧ポートのいずれかに切り換えて接続する切換弁と
    を備えたことを特徴とするダンプカー。
  2. 運転席、この運転席の後部に設けた車体枠、及びこの車体枠上に傾動可能に設けた荷台を有するダンプカーにおいて、
    圧油を貯留するオイルタンクと、
    車軸の動力源であるエンジンと、
    このエンジンの動力を取り出す動力取出装置と、
    この動力取出装置により取り出されたエンジン動力で駆動して前記オイルタンクの圧油を吐出する油圧ポンプと、
    この油圧ポンプが吐出する圧油により伸長して前記荷台を傾動させる油圧シリンダと、
    油圧ハンドツールを接続可能な油圧ポートと、
    前記油圧ポンプの吐出管路を前記油圧シリンダ及び前記油圧ポートのいずれかに切り換えて接続する切換弁と
    を備えたことを特徴とするダンプカー。
  3. 請求項1又は2のダンプカーにおいて、前記オイルタンクは、前記運転席及び前記荷台の間に位置するように前記車体枠上に設けられていることを特徴とするダンプカー。
  4. 請求項1−3のいずれかのダンプカーにおいて、圧油を冷却するオイルクーラを備えたことを特徴とするダンプカー。
  5. 請求項4のダンプカーにおいて、前記オイルクーラは、前記運転席及び前記荷台の間に位置するように前記車体枠に設けられていることを特徴とするダンプカー。
  6. 請求項1−5のいずれかのダンプカーにおいて、
    前記運転席に設けたアクセルペダルと、
    このアクセルペダルの操作量に応じてエンジン回転数を制御するエンジンコントローラと、
    このエンジンコントローラの入力部に接続するとともに前記運転室の外部に設けられたコネクタと、
    このコネクタに着脱可能なエンジン回転数調整用のアクセルレバーと
    を備えたことを特徴とするダンプカー。
  7. 請求項6のダンプカーにおいて、
    前記油圧ポートの遮断及び開放を切り換える油圧ポート用バルブと、
    この油圧ポート用バルブを切換操作する操作レバーとを更に備え、
    前記操作レバーが、前記アクセルレバーとともに車幅方向の同じ側に設けられていることを特徴とするダンプカー。
  8. 請求項1−7のいずれかのダンプカーにおいて、
    前記油圧シリンダが単動シリンダであるとともに、前記切換弁が3位置切換弁であり、
    前記切換弁は、
    前記油圧ポンプの吐出管路を前記油圧シリンダのボトム側油室に接続し前記油圧シリンダを伸長させて前記荷台を起立させる第1切換位置、
    前記油圧シリンダのボトム側油室を前記オイルタンクに接続し前記油圧シリンダを縮めて前記荷台を倒伏させる第2切換位置、及び
    前記吐出管路を前記オイルタンクに接続する中立位置を有し、
    前記第2切換位置が、前記吐出管路を前記油圧ポートに接続し、前記油圧ハンドツールに圧油を供給する位置を兼ねている
    ことを特徴とするダンプカー。
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