JP2011206972A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ペーパーにインク滴で形成されるドットの中間領域にインク滴でドットを形成して高解像度画像を形成する場合に、インク滴の着弾位置が副走査方向に変位する現象があっても画像の品質を高く維持し得る画像形成装置を構成する。
【解決手段】プリントヘッドに主走査方向を基準に傾斜する傾斜ラインに沿って形成された複数のノズルが形成され、この複数のノズルのうち主走査方向で並ぶものを同じ管理単位に含める。高解像度画像をプリントするために主画素ピッチXpと副画素ピッチYpとを一辺とする中間領域にインク滴を吐出する場合には、傾斜ライン上に形成された複数のノズルのうち、同じ管理単位に含まれるノズルからインク滴を同じ中間領域に吐出すようにプリントヘッドの位置を制御する。
【選択図】図9
【解決手段】プリントヘッドに主走査方向を基準に傾斜する傾斜ラインに沿って形成された複数のノズルが形成され、この複数のノズルのうち主走査方向で並ぶものを同じ管理単位に含める。高解像度画像をプリントするために主画素ピッチXpと副画素ピッチYpとを一辺とする中間領域にインク滴を吐出する場合には、傾斜ライン上に形成された複数のノズルのうち、同じ管理単位に含まれるノズルからインク滴を同じ中間領域に吐出すようにプリントヘッドの位置を制御する。
【選択図】図9
Description
本発明は、ドラムの外周に支持された記録媒体に対しドラムの回転に伴いリニア型のプリントヘッドからインク滴を吐出して画像を形成する制御ユニットを備えると共に、この制御ユニットが、前記プリントヘッドのノズルからのインク滴の吐出により前記記録媒体に形成されるドットのうち主走査方向で隣接するドットの幅で副走査方向に設定長さの中間領域に前記ノズルからインク滴を吐出して高解像度画像を形成する画像形成装置に関する。
上記のように構成された画像形成装置として特許文献1には、転写ドラム(1)の周囲にインクジェット記録ヘッド(2)を配置したライン型インクジェット記録装置が記載されている。この特許文献1では、記録ヘッド(2)のヘッド移動方向(主走査方向)でのノズルピッチ(h)より短い記録ピッチ(p)で記録ヘッド(2)を移動させると共に、転写ドラム(1)の回転方向で、ノズルピッチ(h)より短い記録ピッチ(q)で記録を行う制御形態が記載されている。
この特許文献1では2種の記録ピッチ(p)、(q)がノズルピッチ(h)の1/4であることから、転写ドラム(1)を16回転させることで解像度改善が実現する。
特許文献2には、リニアヘッドをキャリッジに備え、ドラムの外面に支持した複数枚の記録媒体に画像を形成する際には、特許文献1と同様にドラムを複数回転させ(マルチパス)、この回転時にリニアヘッドの主走査方向の位置をセットした状態で所定の記録媒体にインク滴の吐出を行うことで高解像度の画像を形成する。そして、このように画像が形成された後には、次の記録媒体にインク滴を吐出させて記録を開始する制御形態が記載されている。
ドラムに備えたプリント媒体にリニアヘッドを対向させ、ドラムが1回転する毎にリニアヘッドを主走査方向に移動させるものは高品質の画像のプリントを可能にする良好な面を有している。
プリントヘッドでは、主走査方向での解像度を高めるために、例えば、図10に示す如く主走査方向に対して斜め姿勢となる複数の傾斜ラインQ上に複数のノズルnを形成することも行われている。このように複数の傾斜ラインQ上にノズルnを形成した構成では、複数の傾斜ラインQ上に形成された複数の前記ノズルnのうち、主走査方向に並ぶもの同士を同じ管理単位(グループ)として管理し、画像を形成する際には、プリントヘッド9と記録媒体P(ペーパー)が副走査方向に相対的に移動する際にインク滴の吐出タイミングが設定される。
具体的な制御形態として、同図に示すようにノズルnが形成されたプリントヘッド9で主走査方向に沿う姿勢の直線を記録媒体P(ペーパー)に形成する際には、主走査方向で隣合う位置にインク滴を着弾させるために管理単位毎にインク滴の吐出タイミングにタイムラグが設定されている。しかしながら、記録媒体とプリントヘッド9との相対位置関係に基づいて適正にタイムラグを設定してインク滴を吐出する場合でも、先の駆動時の振動や圧力が隣接するノズルnに作用してインク滴の吐出タイミングが僅かに遅れる現象を招き、記録媒体上で主走査方向に直線的に並ぶべきドットが副走査方向に乱れることもある。尚、同図ではドットの副走査方向へのズレ量を誇張して示している。
また、記録媒体に形成されるドットのうち主走査方向で隣接するドットの幅で副走査方向に設定長さとなる中間領域に前記ノズルからインク滴を吐出して高解像度画像を形成することを考えると、前述のように適正な位置にインク滴が吐出されない現象を招く場合には、中間領域に形成されるドットの位置が、ノズルが属するグループによって副走査方向に変位することになる。これは、中間領域に形成されるドットが副走査方向で整列せず画像の品質を低下させることに繋がり改善の余地がある。
本発明の目的は、主走査方向で隣接するドットの中間で副走査方向に拡がる中間領域にノズルからインク滴を吐出して高解像度画像を形成する場合に画像の品質を高く維持し得る画像形成装置を合理的に構成する点にある。
本発明の特徴は、ドラムの外周に支持された記録媒体に対しドラムの回転に伴いリニア型のプリントヘッドからインク滴を吐出して画像を形成する制御ユニットを備えると共に、この制御ユニットが、前記プリントヘッドのノズルからのインク滴の吐出により前記記録媒体に形成されるドットのうち主走査方向で隣接するドットの幅で副走査方向に設定長さの中間領域に前記ノズルからインク滴を吐出して高解像度画像を形成する画像形成装置であって、
前記プリントヘッドに備えられる複数のノズルが、前記ドラムの回転軸芯と平行姿勢となる主走査方向と平行姿勢の基準ラインに対して斜め姿勢となる複数の傾斜ライン上に形成され、
前記制御ユニットは、複数の傾斜ライン上に形成された複数の前記ノズルのうち、主走査方向に並ぶもの同士を同じ管理単位とすると共に、
この制御ユニットは、前記高解像度画像を形成するために前記ドラムの1回転毎にインク滴を吐出して前記中間領域にインク滴の吐出を行う際に、前記中間領域に対してインク滴を吐出するノズルを複数の前記管理単位のうち同じ管理単位のものに設定するノズル位置管理手段を備えている点にある。
前記プリントヘッドに備えられる複数のノズルが、前記ドラムの回転軸芯と平行姿勢となる主走査方向と平行姿勢の基準ラインに対して斜め姿勢となる複数の傾斜ライン上に形成され、
前記制御ユニットは、複数の傾斜ライン上に形成された複数の前記ノズルのうち、主走査方向に並ぶもの同士を同じ管理単位とすると共に、
この制御ユニットは、前記高解像度画像を形成するために前記ドラムの1回転毎にインク滴を吐出して前記中間領域にインク滴の吐出を行う際に、前記中間領域に対してインク滴を吐出するノズルを複数の前記管理単位のうち同じ管理単位のものに設定するノズル位置管理手段を備えている点にある。
この構成によると、中間領域に対して同じ管理単位のノズルからインク滴が吐出されるため何れの中間領域に形成されるドットも等しい量だけ副走査方向に変位することになり、何れの中間領域に形成される複数のドットも副走査方向でも整列することになる。
従って、主走査方向で隣接するドットの中間で副走査方向に拡がる中間領域にノズルからインク滴を吐出して高解像度画像を形成する場合でも画像の品質を高く維持し得る画像形成装置が構成された。
従って、主走査方向で隣接するドットの中間で副走査方向に拡がる中間領域にノズルからインク滴を吐出して高解像度画像を形成する場合でも画像の品質を高く維持し得る画像形成装置が構成された。
本発明は、前記ノズル位置管理手段が、前記高解像度画像を形成する制御の実行時には、中間領域と、その中間領域に最初にドットを形成したインク滴を吐出したノズルが属する管理単位とを関連付けると共に、前記ドラムの1回転毎に前記プリントヘッドを主走査方向に前記管理単位の数の整数倍に調整量を加減した量だけ移動させもても良い。
これによると、中間領域に対して同じ管理単位のノズルからインク滴を吐出する処理を所定のルールに従って実行できる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明に係る画像形成装置の一実施形態をなすインクジェットプリンタ100を示す。
図1は、本発明に係る画像形成装置の一実施形態をなすインクジェットプリンタ100を示す。
(インクジェットプリンタの概略構成)
このインクジェットプリンタ100は、その筐体C内に、カットシート状の記録媒体としてのペーパーPを外周面に支持可能な回転ドラム1と、回転ドラム1を横向きの軸芯X1を中心にして回転駆動するためのモータM1と、回転ドラム1に支持されたペーパーP(記録媒体の一例)に対して微細なインク滴を吐出して画像を形成する吐出ユニット6と、各部材を駆動制御する制御ユニット50とを有する。
このインクジェットプリンタ100は、その筐体C内に、カットシート状の記録媒体としてのペーパーPを外周面に支持可能な回転ドラム1と、回転ドラム1を横向きの軸芯X1を中心にして回転駆動するためのモータM1と、回転ドラム1に支持されたペーパーP(記録媒体の一例)に対して微細なインク滴を吐出して画像を形成する吐出ユニット6と、各部材を駆動制御する制御ユニット50とを有する。
インクジェットプリンタ100は、注文情報処理部を備えた操作ステーション200とLANケーブルなどを介して接続されており、図6に示すように、制御ユニット50には、操作ステーション200から送られてくるプリントジョブとしての画像データを順次格納するプリントジョブ管理部51と、操作ステーション200から取得した画像データを保存する画像データ保存部52と、プリント(画像形成)を管理するプリント管理部53と、プリント時にプリントヘッド9を主走査方向に作動させる制御を行うヘッド制御部54と、プリントイメージに基づいてプリントヘッド9のノズルからインクを吐出する制御を行うノズル制御部55とが備えられている。
回転ドラム1は、軸芯X1と同軸芯に配置されたシャフト1sにより筐体Cに対して回転自在に支持されている。回転ドラム1を回転駆動するモータM1は、回転により吐出ユニット6に対してペーパーPを副走査方向に移動させる搬送機構の役目を果たす。
回転ドラム1は、金属製のドラム本体3と、ドラム本体3の外周面のほぼ全周に亘って貼り付けられた樹脂製の静電吸着シート2とを有する。ドラム本体3の内部には静電吸着シート2に静電吸着力を発生させるための高圧電源装置4が設置されている。筐体C外から高圧電源装置4への低電圧電力の給電は、シャフト1sの外端に備えられたスリップリングSRを介して行われる。
図2に示すように、静電吸着シート2は軸芯X1に沿って互いに分割された複数の吸着シートからなる。静電吸着シート2は軸芯X1の方向で複数に分割されている。静電吸着シート2は、樹脂シートの内部に薄い導電性メッシュ材(不図示)をインサート成形したものである。導電性メッシュ材は、回転ドラム1の外周に形成された小さな貫通孔に通したリード線(不図示)を介して、対応する高圧電源装置4と接続している。静電吸着シート2は接着剤などで回転ドラム1の外周面に固定されている。
この回転ドラム1では、制御ユニット50によって高圧電源装置4が駆動されると、導電性メッシュ材に高電圧(例えば2000ボルト前後)が印加されるので、静電吸着シート2の表面は静電気を帯電して、ペーパーPを静電吸着可能な状態となる。静電吸着シート2は、制御ユニット50からの指令に応じて、静電吸着シート2の帯電極性を+−のいずれにも設定可能に構成されている。静電吸着シート2の帯電がいずれの極性でも基本的に一般的なペーパーPは有効に吸着される。
(吐出ユニットの構成)
吐出ユニット6は、モータM1によって回転駆動される回転ドラム1の周速度と同期したタイミングで、回転ドラム1に支持されたペーパーPの表面にインク滴を吐出することで、ペーパーPに画像をプリント(形成)する。図1、3、4に示すように、吐出ユニット6は、回転ドラム1の周方向に沿って隣接配置された2つのキャリッジ7a,7bを有し、このキャリッジ7a、7bに対して多数の微小なノズルが形成されたインクジェット式のプリントヘッド9が設けられている。
吐出ユニット6は、モータM1によって回転駆動される回転ドラム1の周速度と同期したタイミングで、回転ドラム1に支持されたペーパーPの表面にインク滴を吐出することで、ペーパーPに画像をプリント(形成)する。図1、3、4に示すように、吐出ユニット6は、回転ドラム1の周方向に沿って隣接配置された2つのキャリッジ7a,7bを有し、このキャリッジ7a、7bに対して多数の微小なノズルが形成されたインクジェット式のプリントヘッド9が設けられている。
各キャリッジ7は、筐体Cに支持された一対のガイド軸8によって主走査方向に移動自在に支持され、筐体Cに支持されたモータM2、M3と、モータM2、M3とキャリッジ7との間に設けられた伝動機構10によって、主走査方向に移動操作可能となる。伝動機構10は、例えば、主走査方向に離間配置された一対のプーリ10aと、これらのプーリ10aの間に巻回されたタイミングベルト10bとで構成され、タイミングベルト10bの一端がキャリッジ7の一部に固定される。図3に示すように、キャリッジ7は伝動機構10によって、回転ドラム1に支持されたペーパーPにプリントヘッド9で画像を形成するための走査位置SPと、プリントヘッド9が回転ドラム1から主走査方向の一方側に離間したホームポジションHPとの間で移動可能に構成されている。2つのキャリッジ7の主走査方向の位置は制御ユニット50によって各別に制御可能とされている。
図4に示すように、各キャリッジ7の下面にはインクジェット式のプリントヘッド9が配置されている。プリントヘッド9としては、CMYKの4色のインク毎に、シアン用プリントヘッド9C、マゼンタ用プリントヘッド9M、イエロー用プリントヘッド9Y、ブラック用プリントヘッド9Kとの4種類のプリントヘッドが設けられている。また、各色のプリントヘッド9は、互いに主走査方向に千鳥状に変位配置された2本のプリントヘッド9で構成されている。その結果、各キャリッジ7は全部で8本のプリントヘッド9を備えている。各プリントヘッド9で消費されるインクは、筐体C内に配置された各色のインクのボトル11からチューブ12を介して適宜補充される。
1本のプリントヘッド9には、同色のノズルが主走査方向に沿って150dpiのピッチで直線状に配列したリニアヘッドとして構成されている。また、千鳥状に配置された同色の2本のプリントヘッド9どうしは、シアン用プリントヘッド9Cを例示した図5に示すように、HP側のプリントヘッド9のノズルnと、走査位置SP側のプリントヘッド9のノズルnのうち主走査方向で隣接するもの同士が互いに150dpiに対応する間隔(約1.7mm)で離間するように配置されている。
特に、図5に示す如く夫々のプリントヘッド9は主走査方向と平行する姿勢の基準ラインLに対して傾斜する姿勢の複数の傾斜ラインにQに対して3つのノズルnを形成した構造を有している。このように配置した複数のノズルnを基準ラインLに直交する位置関係とした場合の主走査方向での間隔がノズルピッチNpであり、このノズルピッチNpが150dpiとなる。更に、夫々の傾斜ラインQに形成された3つのノズルnのうち主走査方向に並ぶものを第1管理単位G1、第2管理単位G2、第3管理単位G3の3つの管理単位に分けて管理する制御系を形成されている。このように管理単位毎に管理する制御は後述する。
このインクジェットプリンタ100では、傾斜ラインQに4つ以上のノズルを形成しても良く、このようにノズル数が設定された場合には、そのノズル数に対応した管理単位が設定される。
図3及び図4に例示するように、2つのキャリッジ7a、7bを、一方のキャリッジ7aの最もSP側のノズルと、他方のキャリッジ7bの最もHP側のノズルとが互いに150dpiの間隔で離間するように配置した状態としておけば、回転ドラム1を1回転させる間に、キャリッジ7a,7bを主走査方向に全く移動させることなくプリントヘッド9からのインク滴を吐出することで、A4サイズのペーパーPに対して主走査方向の解像度が150dpiの画像をプリントできる。この150dpiの画像をプリントするモードを標準解像度モードと称する。
このインクジェットプリンタ100は、回転ドラム1を複数回回転させる間に、2つのキャリッジ7a,7bの主走査方向への制御と、ノズルからのインク滴の吐出タイミングの制御により、標準解像度モードにおけるドットの中間領域にインク滴の吐出を行うことで300〜600dpiの高解像度画像をプリントできるように構成されている。このように高解像度で画像を形成する処理を高解像度モードと称している。
尚、高解像度画像をプリントする場合にキャリッジ7を前述した走査位置SPを基準にして主走査方向での一方の方向に移動させる制御形態を採用しているが、高解像度モードでは新たに基準となる位置を設定し、キャリッジ7をその基準位置から主走査方向での一方の方向に移動させるように制御形態を設定しても良い。
中間領域とは、標準解像度モードでペーパーPに主走査方向に沿って形成されたドットのうち隣接するもの同士の幅で副走査方向に設定長さとなる領域である。具体的には、図9に示すように、標準解像度モードでペーパーPにインク滴を吐出してドットを形成した場合には、主走査方向で隣接するドットの間隔がノズルピッチNpと一致する主画素ピッチXpとなり、副走査方向でのドットの間隔がノズルピッチNpと等しい距離となる副画素ピッチYpとなる。この主画素ピッチXpと副画素ピッチYpとを一辺とする矩形の領域が中間領域である。尚、副画素ピッチYpは主画素ピッチXpと一致させる必要はなく、任意の値を採用できる。
そして、例えば、600dpiの高解像度で画像を形成する場合には、図10に示す如く、標準解像度モードでは1ドットで画像が形成される領域(中間領域)に16ドットで画像を形成することになり、回転ドラム1が1回転する毎にプリントヘッド9を中間領域にインク滴を吐出する位置にセットして、ノズルnからインク滴と吐出し、この吐出を回転ドラム1が16回転するまで継続的に行う。この制御形態については後述する。
(センサユニットの構成)
回転ドラム1の外周面の一端には細い帯状のラウンドストリップRSが全周に亘って貼り付けられている。図7に示すようにラウンドストリップRSには回転ドラム1の周方向において設定間隔Spで形状が鋸歯状に変化するスケールイメージSと、基準位置を特定するための1つの基準イメージTとが形成されている。特に、スケールイメージSは回転ドラム1の全周を前記設定間隔Spで整数に分割するように形成されている。これらを光学的に取得するセンサユニットSUが回転ドラム1の外周の近傍に配置されている。また、このセンサユニットSUは、回転ドラム1の周方向で(軸芯X1に沿う方向視において)プリントヘッド9に近接するように位置を設定して筐体Cに支持されている。
回転ドラム1の外周面の一端には細い帯状のラウンドストリップRSが全周に亘って貼り付けられている。図7に示すようにラウンドストリップRSには回転ドラム1の周方向において設定間隔Spで形状が鋸歯状に変化するスケールイメージSと、基準位置を特定するための1つの基準イメージTとが形成されている。特に、スケールイメージSは回転ドラム1の全周を前記設定間隔Spで整数に分割するように形成されている。これらを光学的に取得するセンサユニットSUが回転ドラム1の外周の近傍に配置されている。また、このセンサユニットSUは、回転ドラム1の周方向で(軸芯X1に沿う方向視において)プリントヘッド9に近接するように位置を設定して筐体Cに支持されている。
センサユニットSUには、光源モジュール(不図示)からの光線をラウンドストリップRSのスケールイメージSと基準イメージTとに照射し、このように照射した光線をフォトセンサモジュール(不図示)で受ける反射型のものを用いることができる。この回転検出ユニットでは、スケールイメージSとしては、回転ドラム1の外周に設定間隔で複数のラインや、複数のドット等を形成するものであっても良い。また、センサユニットSUではスケールイメージSのみを検出し、基準イメージTをセンサユニットSUと異なるセンサで検出するように基準イメージTを検出するセンサを別個に備えて良い。更に、基準位置を特定するための検出系をフォトインタラプト型等のセンサ等を用いて別個に構成してもよい。
回転検出ユニットは、モータM1によって駆動回転する回転ドラム1の所定外周位置に対して、吐出ユニット6によるインク滴を着弾させるために回転ドラム1の外周位置を高精度で検出するために使用される。
センサユニットSUは、回転ドラム1の回転時にスケールイメージSを検出する毎にスケール検出信号を出力し(間歇的に出力し)、基準イメージを検出する毎に基準検出信号を出力する。また、スケール検出信号をプリント管理部53(図8を参照)が積算することでインクリメンタル型のエンコーダとして機能するものであり、このように積算した積算値が回転ドラム1と吐出ユニット6との副走査方向での位置関係を特定する情報となる。
(定着ユニットの構成)
尚、吐出ユニット6から吐出されるインクとしてはラジカル系の紫外線硬化型インクが用いられており、図1に示すように、回転ドラム1の外周面付近の一部には、ペーパーPに吐出された紫外線硬化型インクに紫外線を照射する定着ユニット20が配置されている。定着ユニット20は、紫外線光源ULを収納したハウジング21を備え、ハウジング21の一部には軸芯X1と平行に直線状に延びたスリット21aが形成されている。
尚、吐出ユニット6から吐出されるインクとしてはラジカル系の紫外線硬化型インクが用いられており、図1に示すように、回転ドラム1の外周面付近の一部には、ペーパーPに吐出された紫外線硬化型インクに紫外線を照射する定着ユニット20が配置されている。定着ユニット20は、紫外線光源ULを収納したハウジング21を備え、ハウジング21の一部には軸芯X1と平行に直線状に延びたスリット21aが形成されている。
この紫外線光源ULは、高圧水銀ランプや蛍光管を用いることが可能であるが、この紫外線光源ULでは紫外線LEDが用いられている。また、この紫外線光源ULからの紫外線はスリット21aを通して回転ドラム1の外周面に向けて照射される。制御ユニット50は、プリント中の画像データやペーパーPの特性に基づいて所定のアルゴリズムによって、回転ドラム1の回転速度及び吸着されているペーパーPの位置に応じて決められる必要な期間だけ紫外線光源ULを点灯させる。尚、紫外線光源ULからの紫外線の照射を制御するシャッターを開閉自在に備え、紫外線の照射を必要とする場合にシャッターを開放するように制御形態を設定しても良い。
筐体C内には、回転ドラム1の静電吸着シート2の外周面に未処理のペーパーPを供給するためのペーパー供給ユニット22と、プリントを完了したペーパーPを回転ドラム1から回収するためのプリント回収ユニット26とが設けられている。
(ペーパー供給ユニットの構成)
ペーパー供給ユニット22は、回転ドラム1の下方の一端に設置された用紙マガジン24と、用紙マガジン24に収納された未処理のペーパーPのスタックからペーパーPを一枚ずつ排出するための供給ローラ25とを備えている。供給ローラ25を回転駆動するためのモータ(不図示)も制御ユニット50によって駆動制御される。一枚のペーパーPが供給ローラ25によって所定の長さだけ用紙マガジン24から横向きに突出する状態まで送り出されると、ペーパーPの先端が回転中の静電吸着シート2の外周面の所定位置に静電吸着され、引き続き、静電吸着シート2の周速度に同期した速度で供給ローラ25による送り出しが実行され、最終的にペーパーPの全体が静電吸着シート2に吸着される。この一連の手順を繰り返すことで、このインクジェットプリンタ100の回転ドラム1では、A4サイズのペーパーPを縦並びで3枚まで同時に支持することができるサイズが採用されている。
ペーパー供給ユニット22は、回転ドラム1の下方の一端に設置された用紙マガジン24と、用紙マガジン24に収納された未処理のペーパーPのスタックからペーパーPを一枚ずつ排出するための供給ローラ25とを備えている。供給ローラ25を回転駆動するためのモータ(不図示)も制御ユニット50によって駆動制御される。一枚のペーパーPが供給ローラ25によって所定の長さだけ用紙マガジン24から横向きに突出する状態まで送り出されると、ペーパーPの先端が回転中の静電吸着シート2の外周面の所定位置に静電吸着され、引き続き、静電吸着シート2の周速度に同期した速度で供給ローラ25による送り出しが実行され、最終的にペーパーPの全体が静電吸着シート2に吸着される。この一連の手順を繰り返すことで、このインクジェットプリンタ100の回転ドラム1では、A4サイズのペーパーPを縦並びで3枚まで同時に支持することができるサイズが採用されている。
(プリント回収ユニットの構成)
プリント回収ユニット26は、ドラム本体3の下方の他端の横向き軸芯X2を中心にして揺動自在に設置された回収揺動体27と、処理済みのペーパーPを多数枚で蓄積可能なプリントストッカ30とを備えている。ドラム本体3の外周には周方向に複数の縦溝3Dが形成され、回収揺動体27は、対向する回転ドラム1の外周の縦溝3Dに沿って延びた爪部27aと、爪部27aの径方向外側面から滑らかに円弧状に下方に向かって延びたガイド部27bと、ガイド部27bの他端に配置された回収ローラ対28とを有する。
プリント回収ユニット26は、ドラム本体3の下方の他端の横向き軸芯X2を中心にして揺動自在に設置された回収揺動体27と、処理済みのペーパーPを多数枚で蓄積可能なプリントストッカ30とを備えている。ドラム本体3の外周には周方向に複数の縦溝3Dが形成され、回収揺動体27は、対向する回転ドラム1の外周の縦溝3Dに沿って延びた爪部27aと、爪部27aの径方向外側面から滑らかに円弧状に下方に向かって延びたガイド部27bと、ガイド部27bの他端に配置された回収ローラ対28とを有する。
回収揺動体27は、筐体Cに支持されたモータM4によって、爪部27aがドラム本体3の外周面から十分に離間した退避姿勢と、爪部27aが後述するドラム本体3の縦溝3D(図2を参照)に進入した回収姿勢との間で姿勢変更自在に構成されている。回収ローラ対28は回収揺動体27に支持されたモータM5によって回転駆動可能に構成されている。
制御ユニット50は、ドラム本体3に支持されたペーパーPに対して、吐出ユニット6によるプリントおよび定着ユニット20による定着処理を終えると、回転ドラム1の回転位相と同期した適切なタイミングで回収揺動体27を回収姿勢に切り換える。この切り換えによって、回収揺動体27の爪部27aが該当するペーパーPの先端の直前位置でドラム本体3の縦溝3Dに進入するので、ペーパーPは爪部27aによってドラム本体3の外周面から引き離され、ガイド部27bに案内されて、既に回転駆動を開始している回収ローラ対28のニップに送り込まれ、回収ローラ対28の回収動作によってプリントストッカ30内に排出される。
尚、複数のペーパーPを回転ドラム1に同時に支持させる際には、画像形成処理が完了後に最初に回収する予定のペーパーPの先端と、隣接する他のペーパーPの後端との間隔を、ペーパーPどうしの他の間隔よりも大きく離した状態で吸着しておくことになる。このように複数のペーパーPを離した状態で支持することで回収揺動体27の爪部27aを該当するペーパーPの先端の直前位置でドラム本体3の縦溝3Dに進入させるタイミングに要求される精度が比較的低くて済む。
〔制御構成〕
制御ユニット50は、画像データ保存部52に保存した画像データから解像度に対応したプリントイメージを生成し(この処理のプロセスは説明していない)、回転ドラム1の外周位置を回転検出ユニットで検出すると共に、プリントイメージのうち検出された外周位置に対応してインク滴を吐出することで標準解像度モードでのプリントと、高解像度でのプリントを実現する。その構成の概略を図8に示している。
制御ユニット50は、画像データ保存部52に保存した画像データから解像度に対応したプリントイメージを生成し(この処理のプロセスは説明していない)、回転ドラム1の外周位置を回転検出ユニットで検出すると共に、プリントイメージのうち検出された外周位置に対応してインク滴を吐出することで標準解像度モードでのプリントと、高解像度でのプリントを実現する。その構成の概略を図8に示している。
制御ユニット50には、センサユニットSUからのスケール検出信号と基準検出信号とが入力する前記プリント管理部53を備えている。また、プリント管理部53からのカウント信号を受けるアドレスカウンタ63を備え、このアドレスカウンタ63からの信号によりプリントイメージのプリント対象アドレスを指定して濃度データ(輝度データ)を取得するアドレス指定手段64を備え、このアドレス指定手段64から出力される濃度データ(輝度データ)を保存するプリントバッファ65を備えている。このプリントバッファ65はプリント管理部53からのタイミング信号を取得することで濃度データを前記ノズル制御部55に出力する。
制御ユニット50には、プリント管理部53からのヘッド位置信号を取得してプリントヘッド9の主走査方向への位置を設定する前記ヘッド制御部54を備え、このプリント管理部53に対して高解像度情報を設定するための解像度設定手段66を備え、解像度に応じて中間領域にインク滴を吐出するノズルnを設定するノズル位置管理手段67を備えている。
アドレスカウンタ63からの信号によってアドレス指定手段64が指定するプリントイメージPxのプリント対象アドレスとは、主走査方向に沿ったライン状の領域を指定する情報であり、このライン状の領域の濃度データがアドレス指定手段64によってノズルのグループに対応するものに分離され、プリントバッファ65では各プリントヘッド9の複数列のノズルに対応する領域に分離して保存される。
プリントイメージPxは、画像データ保存部52で取得した画像データを、CMYKの4色について解像度設定手段66で設定される解像度に対応したビットマップ構造を有している。
図面には示していないが、アドレスカウンタ63とアドレス指定手段64とプリントバッファ65とノズル制御部55とはCMYKの4色に対応して4組存在し、プリント管理部53からプリントバッファ65に出力されるタイミング信号の出力ラインもプリントヘッド9に形成されたノズルの列数に対応した数だけ備えられ、夫々の出力ラインには、回転ドラム1の回転速度に基づいたタイムラグでタイミング信号が出力される。
ノズル制御部55は、各ノズルを駆動するドライバとして機能するものであり、プリントバッファ65からの濃度データに比例した電力を出力することで、濃度データに対応した量のインク滴を吐出させるように機能する。
ヘッド制御部54はモータM2、M3を制御することでキャリッジ7a、7bを主走査方向に作動させる。このインクジェットプリンタ100では150dpiの解像度でプリントを行う際には、キャリッジ7a、7b(プリントヘッド9)が図3に示す走査位置SPに固定される。また、高解像度でプリントを行う際には、後述するように解像度設定手段66からの情報に基づき、回転ドラム1が1回転する毎にプリントヘッド9を主走査方向に移動させ、プリントヘッド9からの吐出するインク滴を中間領域に着弾させることになる。
尚、プリント管理部53と、ヘッド制御部54と、ノズル制御部55と、アドレスカウンタ63と、アドレス指定手段64と、解像度設定手段66と、ノズル位置管理手段67とはソフトウエアで構成されるものであるが、これらをハードウエアで構成して良く、これらの一部をハードウエアで構成することでハードウエアとソフトウエアとの組み合わせで構成しても良い。
(プリントシーケンス)
このインクジェットプリンタ100では、回転ドラム1の外周を高電位に維持した状態でペーパー供給ユニット22からペーパーPを供給することで回転ドラム1の外周にペーパーPを吸着する形態で支持する。このように支持されたペーパーPの端部位置が光学的に取得され、プリント開始のタイミングと関連付けられる。そして、標準解像度モードでプリントを行う場合には、ヘッド制御部54によって各キャリッジ7が図3に示す走査位置SPに保持される。この状態でプリント開始のタイミングに達した後には、センサユニットSUからのスケール検出信号がプリント管理部53に入力し、プリント管理部53ではスケール検出信号と同期したカウント信号をアドレスカウンタ63に出力し、アドレス指定手段64はプリントイメージPxからプリント対象アドレスを指定して主走査方向で1ライン分の濃度データ(輝度データ)を取得し、プリントバッファ65においてプリントヘッド9のノズルのグループ数に対応した記憶領域に分離して記憶(保存)する。
このインクジェットプリンタ100では、回転ドラム1の外周を高電位に維持した状態でペーパー供給ユニット22からペーパーPを供給することで回転ドラム1の外周にペーパーPを吸着する形態で支持する。このように支持されたペーパーPの端部位置が光学的に取得され、プリント開始のタイミングと関連付けられる。そして、標準解像度モードでプリントを行う場合には、ヘッド制御部54によって各キャリッジ7が図3に示す走査位置SPに保持される。この状態でプリント開始のタイミングに達した後には、センサユニットSUからのスケール検出信号がプリント管理部53に入力し、プリント管理部53ではスケール検出信号と同期したカウント信号をアドレスカウンタ63に出力し、アドレス指定手段64はプリントイメージPxからプリント対象アドレスを指定して主走査方向で1ライン分の濃度データ(輝度データ)を取得し、プリントバッファ65においてプリントヘッド9のノズルのグループ数に対応した記憶領域に分離して記憶(保存)する。
このようにプリントバッファ65に記憶された濃度データは、プリント管理部53からのグループ毎にタイムラグを持たせたタイミング信号と同期してノズル制御部55に出力される。これによりノズル制御部55は濃度データに比例した電力で各ノズルnからペーパーPに対してインク滴の吐出を行い、この吐出によりペーパーPに画像がプリントされる。このように吐出されたインク滴は定着ユニット20で照射される紫外線により硬化され、プリント回収ユニット26によりプリントストッカ30に回収される。
プリントバッファ65に記憶された濃度データは、プリント管理部53からのグループ毎にタイムラグを持たせたタイミング信号と同期してノズル制御部55に出力される。これによりノズル制御部55は濃度データに比例した電力で各ノズルからペーパーPに対してインク滴の吐出を行い、この吐出によりペーパーPに画像がプリントされる。そして、吐出されたインク滴は定着ユニット20で照射される紫外線により硬化され、プリント回収ユニット26によりプリントストッカ30に回収される。
前述したようにノズルが複数のグループに分けられていることから、アドレス指定手段64がプリントイメージPxから主走査方向に並ぶ画素の濃度情報(輝度情報)を指定する制御では、夫々のグループの副走査方向での距離に対応するタイミングだけ濃度データを読み出すタイミングに時間差が設定される。
(高解像度モードの制御形態)
本発明の画像形成装置では、高解像度モードでインク滴を吐出した際に、ペーパーP(記録媒体)の表面において複数のノズルnから吐出されたインク滴がペーパーPに形成するドットが前述した管理単位で管理されるノズルnによって副走査方向に変位することに起因する画像の品質の低下を抑制する制御が行われる。
本発明の画像形成装置では、高解像度モードでインク滴を吐出した際に、ペーパーP(記録媒体)の表面において複数のノズルnから吐出されたインク滴がペーパーPに形成するドットが前述した管理単位で管理されるノズルnによって副走査方向に変位することに起因する画像の品質の低下を抑制する制御が行われる。
また、〔発明が解決しようとする課題〕において既に説明したように、ノズルnからインク滴が吐出される際には、隣接するノズルnの影響からインク滴の着弾位置が副走査方向に遅れる方向に変位する現象を招くものである。具体的には図10に示すように、ペーパーPを移動させ、ペーパーPに対して主走査方向と平行となるラインを形成するように制御を行った場合には、第1管理単位G1、第2管理単位G2、第3管理単位G3夫々から吐出されたインク滴がペーパーPに着弾する位置は副走査方向に変位する。尚、同図では理解し易いように着弾位置を誇張して示している。このような現象は隣接するノズルnが直前に駆動された場合に発生するものであり、ノズルnを単独で駆動した場合には発生しない。
このような理由から、ノズル位置管理手段67は、中間領域にインク滴でドットを形成する場合には、同じ管理単位に含まれるノズルnが選択され、そのノズルnで吐出したインク滴を中間領域に着弾させる制御を行うことで画像の品質の低下を抑制している。
具体的に説明すると、第1管理単位G1に含まれるノズルnから吐出したインク滴によってペーパーPに形成されたドットに隣接する中間領域には、この第1管理単位G1に含まれるノズルnから吐出したインク滴を着弾させる。これと同様に、第2管理単位G2、第3管理単位G3に含まれるノズルnから吐出したインク滴によってペーパーPに形成されたドットに隣接する中間領域には、夫々に対応する第2管理単位G2、第3管理単位G3に含まれるノズルnから吐出したインク滴を着弾させるようにノズル位置を設定する制御を行う。
このような制御が行われることにより、ペーパーPの中間領域に形成される16のドットは、基準となるドット(主画素ピッチXpで形成されるドット)のインク滴を吐出したノズルnが含まれる管理単位と同じ管理単位のノズルnから吐出したインク滴で形成される。同図においてA1で示される中間領域には第1管理単位G1に含まれるノズルnから吐出したインク滴によって形成されることになる。これと同様に、同図においてA2で示される中間領域には第2管理単位G2に含まれるノズルnから吐出したインク滴によって形成され、A3で示される中間領域には第3管理単位G3に含まれるノズルnから吐出したインク滴によって形成され。
この制御では、この中間領域に対して16ドットのインク滴を吐出する際には、インク滴の吐出が不良であるノズルnが存在しても、その影響をできるだけ小さくするように、16ドット(理想としては16ドットの全て)を異なるノズルnから吐出したインク滴で形成するようにプリントヘッド9を主走査方向に移動させる。
特に、この制御において中間領域に含まれるドットを形成するインク滴を吐出したノズルnが含まれる管理単位と同じ管理単位のノズルで吐出するインク滴で中間領域にドットを形成するために管理単位の数と等しい値「3」の整数倍だけプリントヘッド9(キャリッジ7)を主走査方向に移動させると共に、ノズルピッチNpの1/4の移動量を加算した量だけプリントヘッド9(キャリッジ7)を移動させてノズルnの位置を設定することで、同じ管理単位のノズルnからのインク滴を同じ中間領域に吐出させている。
〔実施の形態の作用・効果〕
このように、高解像度モードでプリントを行う際には、ペーパーPに形成されるドットのうち主走査方向での主画素ピッチXpと、副走査方向での副画素ピッチYpとで矩形に形成される中間領域に複数のドットを形成することで高解像度画像の形成を実現している。そして、この中間領域にドットを形成する場合には、第1管理単位G1に含まれるノズルnで同じ中間領域にインク滴を吐出し、これと同様に第2管理単位G2に含まれるノズルnで同じ中間領域にインク滴を吐出し、第3管理単位G3に含まれるノズルnで同じ中間領域にインク滴を吐出する。これにより、個々の中間領域に形成されるドット全ての副走査方向への変位量を等しくすることになり、同じ中間領域において各ドットを副走査方向と主走査方向とで整列させ、ドットの乱れをなくして画像の品質を高く維持するのである。
このように、高解像度モードでプリントを行う際には、ペーパーPに形成されるドットのうち主走査方向での主画素ピッチXpと、副走査方向での副画素ピッチYpとで矩形に形成される中間領域に複数のドットを形成することで高解像度画像の形成を実現している。そして、この中間領域にドットを形成する場合には、第1管理単位G1に含まれるノズルnで同じ中間領域にインク滴を吐出し、これと同様に第2管理単位G2に含まれるノズルnで同じ中間領域にインク滴を吐出し、第3管理単位G3に含まれるノズルnで同じ中間領域にインク滴を吐出する。これにより、個々の中間領域に形成されるドット全ての副走査方向への変位量を等しくすることになり、同じ中間領域において各ドットを副走査方向と主走査方向とで整列させ、ドットの乱れをなくして画像の品質を高く維持するのである。
本発明は、回転型のドラムに記録媒体を備えてリニアヘッドからインク滴を吐出して画像をプリントする画像形成装置において、リニアヘッドが主走査方向に傾斜する姿勢の複数のラインに沿ってノズルが形成されているものに利用することができる。
1 ドラム(回転ドラム)
9 プリントヘッド
50 制御ユニット
67 ノズル位置管理手段
G1 管理単位(第1管理単位)
G2 管理単位(第2管理単位)
G3 管理単位(第3管理単位)
L 基準ライン
P 記録媒体(ペーパー)
Q 傾斜ライン
n ノズル
X1 回転軸芯(軸芯)
9 プリントヘッド
50 制御ユニット
67 ノズル位置管理手段
G1 管理単位(第1管理単位)
G2 管理単位(第2管理単位)
G3 管理単位(第3管理単位)
L 基準ライン
P 記録媒体(ペーパー)
Q 傾斜ライン
n ノズル
X1 回転軸芯(軸芯)
Claims (2)
- ドラムの外周に支持された記録媒体に対しドラムの回転に伴いリニア型のプリントヘッドからインク滴を吐出して画像を形成する制御ユニットを備えると共に、この制御ユニットが、前記プリントヘッドのノズルからのインク滴の吐出により前記記録媒体に形成されるドットのうち主走査方向で隣接するドットの幅で副走査方向に設定長さの中間領域に前記ノズルからインク滴を吐出して高解像度画像を形成する画像形成装置であって、
前記プリントヘッドに備えられる複数のノズルが、前記ドラムの回転軸芯と平行姿勢となる主走査方向と平行姿勢の基準ラインに対して斜め姿勢となる複数の傾斜ライン上に形成され、
前記制御ユニットは、複数の傾斜ライン上に形成された複数の前記ノズルのうち、主走査方向に並ぶもの同士を同じ管理単位に含めると共に、
この制御ユニットは、前記高解像度画像を形成するために前記ドラムの1回転毎にインク滴を吐出して前記中間領域にインク滴の吐出を行う際に、前記中間領域に対してインク滴を吐出するノズルを複数の前記管理単位のうち同じ管理単位のものに設定するノズル位置管理手段を備えている画像形成装置。 - 前記ノズル位置管理手段は、前記高解像度画像を形成する制御の実行時には、中間領域と、その中間領域に最初にドットを形成したインク滴を吐出したノズルが属する管理単位とを関連付けると共に、前記ドラムの1回転毎に前記プリントヘッドを主走査方向に前記管理単位の数の整数倍に調整量を加減した量だけ移動させる処理を行う請求項1記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010075481A JP2011206972A (ja) | 2010-03-29 | 2010-03-29 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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ID=44938624
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2010075481A Pending JP2011206972A (ja) | 2010-03-29 | 2010-03-29 | 画像形成装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2011206972A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013230643A (ja) * | 2012-05-01 | 2013-11-14 | Konica Minolta Inc | インクジェット記録装置 |
CN104057718A (zh) * | 2013-02-27 | 2014-09-24 | 熙尔科技有限公司 | 用于三维打印机的打印头组件 |
-
2010
- 2010-03-29 JP JP2010075481A patent/JP2011206972A/ja active Pending
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