JP2011205536A - 電力線結合器、電力線接続構成検出装置及び電力線接続構成検出システム - Google Patents

電力線結合器、電力線接続構成検出装置及び電力線接続構成検出システム Download PDF

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Abstract

【課題】配電系統における電力線の接続構成を容易に確認することができる電力線結合器、電力線接続構成検出装置及び電力線接続構成検出システムを提供する。
【解決手段】上流側電力線と下流側電力線とをブロッキングフィルタを介して接続し、当該上流側電力線を介して到来した要求信号を当該下流側電力線へ中継し、当該要求信号に対応して当該下流側電力線を介して到来する接続構成信号を下流側識別情報信号として受信し、当該下流側識別情報信号に自身の識別情報を加えて接続構成信号を生成してこれを当該上流側電力線に供給する電力線結合器。
【選択図】図1

Description

本発明は、建造物内部等における電力線の接続構成を検出する電力線結合器、電力線接続構成検出装置及び電力線接続構成検出システムに関する。
建築物内部には様々な電力線が張り巡らされている(例えば特許文献1)。通常、建築物内部等における電力線の接続構成は、配線工事施行前に作成した配線図に基づいて決定される。その後、追加工事等によって接続構成が変更された場合には、配線図を随時更新することによりその変更内容を記録していた。しかしながら、追加工事による配線の接続構成の変更を重ねるうちに、記録ミス等により配線図の接続構成と、実際の電力線の接続構成との間に違いが生じる場合がある。一般に、実際に配線された電力線の接続構成を把握するためには、配線場所を直接調べることにより確認する方法と、供給されている電力の通電及び遮断を行うことにより電気的に確認する方法とがある。
特開平11−32417号公報
しかしながら、電力線の配線個所に直接立ち入って接続構成を確認する方法では、建築物内の配線個所に人が立ち入る事が物理的に困難な場合や、幾重にも重なりあった電力線から特定の電力線を見つけなければならない場合があり、その作業は非常に困難であった。また、電力の通電及び遮断を行うことにより電力線の接続構成を確認する方法では、停電作業を伴うため、その作業を行う間は電気を使用する機器が使用できなくなるという問題があった。
本発明は上記した如き問題点に鑑みてなされたものであって、配電系統における電力線の接続構成を容易に確認することができる電力線結合器、電力線接続構成検出装置及び電力線接続構成検出システムを提供することを目的とする。
本発明による電力線結合器は、電力を分配する配電系統における電力線相互間を結合する電力線結合器であって、上流側電力線と下流側電力線とをブロッキングフィルタを介して接続する接続手段と、前記上流側電力線を介して到来した要求信号を前記下流側電力線へ中継する要求信号中継手段と、前記要求信号に対して要求信号を受信したことを示す応答信号を要求信号送信元へ送信する応答信号送信手段と、前記要求信号に対応して前記下流側電力線を介して到来する接続構成信号を下流側識別情報信号として受信する下流側識別情報信号受信手段と、前記下流側識別情報信号に自身の識別情報を加えて接続構成信号を生成してこれを前記上流側電力線に供給する供給手段と、を含むことを特徴とする。
本発明による電力線接続構成検出装置は、電力を分配する配電系統の接続構成を検出する電力線接続構成検出装置であって、前記配電系統における1つの電力線へ要求信号を送出する要求信号送出手段と、前記1つの電力線を介して前記要求信号に対応する応答信号及び接続構成信号を受信する応答信号及び接続構成信号受信手段と、前記接続構成信号から接続構成情報を抽出する構成情報抽出手段と、を含むことを特徴とする。
電力線接続構成検出システムは、電力を分配する配電系統の接続構成を検出する電力線接続構成検出システムであって、前記配電系統における1つの電力線に接続される電力線接続構成検出装置と、前記配電系統における電力線相互間を結合する電力線結合器と、を含み、前記電力線結合器は、上流側電力線と下流側電力線とをブロッキングフィルタを介して接続する接続手段と、前記上流側電力線を介して到来した要求信号を前記下流側電力線へ中継する要求信号中継手段と、前記要求信号に対応して前記下流側電力線を介して到来する接続構成信号を下流側識別情報信号として受信する下流側識別情報信号受信手段と、前記下流側識別情報信号に自身の識別情報を加えて接続構成信号を生成してこれを前記上流側電力線に供給する供給手段と、を含み、前記電力線接続構成検出装置は、前記1つの電力線へ要求信号を送出する要求信号送出手段と、前記1つの電力線を介して前記要求信号に対応する接続構成信号を受信する接続構成信号受信手段と、前記接続構成信号から接続構成情報を抽出する構成情報抽出手段と、を含むことを特徴とする。
本発明による電力線結合器、電力線接続構成検出装置及び電力線接続構成検出システムによれば、配電系統における電力線の接続構成を容易に確認することができる。
第1の実施例の電力線接続構成検出システムの構成を表すブロック図である。 図1の電力線結合器の構成を表すブロック図である。 図1の電力線接続構成検出装置の構成を表すブロック図である。 電力線接続構成検出要求信号に含まれる情報を表す図である。 電力線接続構成検出応答信号に含まれる情報を表す図である。 電力線接続検出情報信号に含まれる情報を表す図である。 図1の電力線結合器14の接続構成情報を表す図である。 図1の電力線結合器が実行する電力線接続構成情報送信処理のルーチンを表すフローチャートである。 図1の電力線結合器15が送信する検出要求信号に含まれる情報を表す図である。 図1の電力線結合器14が送信する検出要求信号に含まれる情報を表す図である。 図1の電力線結合器11が送信する検出要求信号に含まれる情報を表す図である。 図1の電力線接続構成検出装置における電力線接続構成の表示例を表す図である。 第2の実施例の電力線接続構成検出システムの構成を表すブロック図である。 図13の電力線終端器の構成を表すブロック図である。 図13の電力線終端器が実行する電力線接続構成検出応答返信処理のルーチンを表すフローチャートである。 電力線接続構成終端応答信号に含まれる情報を表す図である。 第2の実施例における検出情報信号に含まれる情報を表す図である。 図13の電力線結合器が実行する電力線接続構成情報送信処理のルーチンを表すフローチャートである。 図13の電力線接続構成検出装置における電力線接続構成の表示例を表す図である。 第3の実施例の電力線接続構成検出システムの構成を表すブロック図である。 図20の電力線結合器の構成を表すブロック図である。 図20の電力線接続構成検出装置の構成を表すブロック図である。 第3の実施例における検出情報信号に含まれる情報を表す図である。 図20の電力線終端器が実行する電力線接続構成検出応答返信処理のルーチンを表すフローチャートである。 図20の電力線接続構成検出装置における電力線接続構成の表示例を表す図である。
以下、本発明に係る実施例について添付の図面を参照しつつ詳細に説明する。
<第1の実施例>
図1は本実施例の電力線接続構成検出システム1を表すブロック図である。電力線接続構成検出システム1は、例えばビル等の建築物の内部に配線された例えば基幹電力線などの電力線50と電力線51〜59とからなる配電系統路の接続構成を自動で検出するためのシステムである。電力線接続構成検出システム1は、電力線結合器11〜19と、電力接続構成検出装置20と、電力ソース30と、ブロッキングフィルタ40と、を含む。
電力ソース30は、電力線50及び電力線51〜59へ供給する電力を図示しない建物外部の電源より建物内部へ供給する電力供給元である。電力ソース30によって供給された電力は、ブロッキングフィルタ40を介して電力線50へ供給される。ブロッキングフィルタ40は、電力線搬送波通信信号が電力ソース30へ漏れるのを防ぐためのフィルタである。電力接続構成検出装置20は、電力線50及び電力線51〜59の接続構成を検出する装置であり、電力線50に接続されている。
電力線結合器11〜19の各々は、電力ソース30から電力を分配する配電系統における電力線相互間を結合する装置である。電力線結合器11は、電力線50と電力線51とを結合する。電力線結合器12は電力線51と電力線52とを、電力線結合器13は電力線51と電力線53とを、電力線結合器14は電力線51と電力線54とをそれぞれ結合する。電力線結合器15は電力線52と電力線55とを、電力線結合器16は電力線53と電力線56とをそれぞれ結合する。また、電力線結合器17は電力線54と電力線57とを、電力線結合器18は電力線54と電力線58とを、電力線結合器19は電力線54と電力線59とをそれぞれ結合する。以下、電力ソース30に近い側を上流側、その逆側を下流側と称する。
図2は、電力線結合器11の構成を表すブロック図である。電力線結合器11は、電源入力コネクタ111と、電源出力コネクタ112と、ブロッキングフィルタ113と、入力側電力線モデム114と、出力側電力線モデム115と、制御部116と、記憶部117と、を含む。電源入力コネクタ111は上流側電力線に、電源出力コネクタ112は下流側電力線にそれぞれ接続されている。
電源入力コネクタ111は、上流側の電力線に接続されるコネクタであり、電力線結合器11の場合、電力線50に接続される。電源出力コネクタ112は、下流側の電力線に接続されるコネクタであり、電力線結合器11の場合、電力線51に接続される。
ブロッキングフィルタ113は、電源入力コネクタ111と電源出力コネクタ112との間に設けられており、上流側から下流側への電力線搬送波通信信号(PLT:Power Line Telecommunication)、及び下流側から上流側への電力線搬送波通信信号の伝達を遮断するフィルタである。ブロッキングフィルタ113は、周波数が例えば2〜30MHzの電力線搬送波通信信号の伝達を遮断し、電力ソース30から供給される周波数が例えば50Hzの電力は上流側から下流側へ通過させるいわゆるローパスフィルタである。
入力側電力線モデム114は、上流側電力線からの電力線搬送波通信信号を受信し、これ復調して制御部116へ供給し、また、制御部116から供給されたデータや指示信号を変調してこれを電力線搬送波通信信号として上流側電力線へ送信するモデムである。
出力側電力線モデム115は、下流側電力線からの電力線搬送波通信信号を受信し、これ復調して制御部116へ供給し、また、制御部116から供給されたデータや指示信号を変調してこれを電力線搬送波通信信号として下流側電力線へ送信するモデムである。
電力線搬送波通信のプロトコルとして例えばIPネットワークを用いる場合には、入力側電力線モデム114及び出力側電力線モデム115は、電力線搬送波通信信号の送信先の電力線結合器をIPアドレスで指定する。また、入力側電力線モデム114及び出力側電力線モデム115は、電力線搬送波通信信号をパケット信号として、いわゆるユニキャスト送信やマルチキャスト送信できる。
制御部116は、電力線結合器11の動作を制御する例えばマイクロプロセッサ等の演算処理装置である。詳細には、制御部116は、入力側電力線モデム114又は出力側電力線モデム115から供給されたデータや信号を処理し、また、処理結果に基づくデータや指示信号を入力側電力線モデム114又は出力側電力線モデム115へ供給する。
記憶部117は、自身が属している電力線結合器(ここでは電力線結合器11)の個体識別番号や、制御部116が実行するためのコンピュータプログラム等のデータを記憶する例えばハードディスク等の記憶媒体である。
電力線結合器12〜19の各々も電力線結合器11と同じ構成である。
図3は、電力線接続構成検出装置20の構成を表すブロック図である。電力線接続構成検出装置20は、電力線50から電力を分配する配電系統路の接続構成を検出する装置である。電力線接続構成検出装置20は、電源線コネクタ21と、電力線モデム22と、制御部23と、記憶部24と、表示部25と、を含む。
電源線コネクタ21は、電力線50に接続するコネクタである。電力線モデム22は、電力線50からの電力線搬送波通信信号を受信し、これ復調して制御部23へ供給し、また、制御部23から供給されたデータや指示信号を変調してこれを電力線搬送波通信信号として電力線50へ送信するモデムである。
制御部23は、電力線接続構成検出装置20の動作を制御する例えばマイクロプロセッサ等の演算処理装置である。詳細には、制御部23は、電力線モデム22から供給されたデータや各種信号に応じた処理を実行し、また、処理結果に基づくデータや指示信号を電力線モデム22へ供給する。
記憶部24は、電力線接続構成検出装置20の個体識別番号や、制御部23が実行するためのコンピュータプログラム等のデータを記憶する例えばハードディスク等の記憶媒体である。
表示部25は、制御部23によって生成された電力線接続構成データが示す電力線接続構成を表示するディスプレイである。
電力線接続構成検出システムでは、制御信号として電力線接続構成検出要求信号、電力線接続構成検出応答信号、及び電力線接続検出情報信号が用いられる。
電力線接続構成検出要求信号(以下、単に検出要求信号又は要求信号と称する)は、電力線の接続構成の送信を要求するための信号である。図4に示されるように、検出要求信号は、検出要求信号であることを示す信号判別情報としての電力線接続構成検出要求フラグ(以下、単に検出要求フラグを称する)と、検出要求信号の発信元の機器の個体識別番号と、を含む。
発信元の機器(例えば電力線接続構成検出装置20)は、上流側の電力線からの検出要求信号を、下流側の同一の電力線上に配置されている全ての電力線結合器が受信できるような方式にて中継する。電力線搬送波通信のプロトコルとして例えばIPネットワークプロトコルを使用する場合、発信元の機器は、検出要求信号をいわゆるブロードキャストやマルチキャスト等の不特定の相手が受信可能な送信方式にて送信する。
電力線接続構成検出応答信号(以下、単に検出応答信号又は応答信号と称する)は、検出要求信号を受信した機器が、当該信号を受信したことをその発信元の機器に通知するための応答信号である。図5に示されるように、検出応答信号は、検出応答信号であることを示す信号判別情報としての電力線接続構成検出応答フラグ(以下、単に検出応答フラグを称する)と、検出応答信号の送信元の個体識別番号と、を含む。
発信元の機器(例えば電力線結合器11)は、検出応答信号を、検出要求信号の送信元のみが受信できるような送信方式にて送信する。この点、不特定の相手に対して送信される検出要求信号とは異なる。電力線搬送波通信のプロトコルとして例えばIPネットワークプロトコルを使用する場合、発信元の機器は、検出応答信号をいわゆるユニキャスト送信によって検出要求信号の発信元へ送信する。
電力線接続構成検出情報信号(以下、単に検出情報信号又は接続構成信号と称する)は、電力線の接続構成情報を表す信号である。図6に示されるように、検出情報信号であることを示す信号判別情報としての電力線接続構成情報フラグ(以下、単に検出情報フラグを称する)と、電力線の接続構成を示す電力線接続構成情報と、から構成される。
電力線接続構成情報は、親器である1つの電力線結合器と、その直下に接続されている子器である電力線結合器とを1つの単位とし(以下、当該単位の情報を単位構成情報と称する)、単位構成情報毎にセパレータで分離することにより記述される。換言すれば、電力線接続構成情報は、1つの親器とその親器を基準とした深さが1の位置に存在する子器からなる1つの部分木を1つの単位とし、各部分木の構成情報をセパレータで互いに分離することにより記述される。かかる親−子の関係により電力線結合器の接続構成を把握できる。単位構成情報は、セパレータによって互いに分離されている。セパレータは、単位構成情報のデータとは異なる任意のデータであれば良い。また、電力線接続構成情報は、単位構成情報の数を表す単位構成情報数も含む。
例えば図1における電力線結合器14を親器とした場合の単位構成情報は、図7のようになる。単位構成情報の先頭は、親器である電力線結合器14の個体識別番号であり、電力線結合器14の直下に接続されている電力線結合器17、18及び19の各々の個体識別番号がそれに続く。
図8は、電力線結合器11〜19の各々が実行する電力線接続構成情報送信処理のルーチンを表すフローチャートである。以下、図8を参照しつつ、当該ルーチンの処理について説明する。
先ず、電力線結合器の制御部116は、検出要求信号を受信したときに当該ルーチンを実行する(ステップS10)。制御部116は、電力線を介して到来した検出要求信号に応じて、当該信号を受信した側のモデム(図2の114又は115)から、当該信号の送信元の機器へ検出応答信号を送信する(ステップS11)。
次に、制御部116は、検出要求信号を受信した側のモデムとは反対側のモデム(図2の114又は115)から、そのモデムが接続している電力線へ、いわゆるマルチキャスト送信により検出要求信号を中継する(ステップS12)。例えば電力線結合器11の入力側電力線モデム114が検出要求信号を受信した場合、出力側電力線モデム115が電力線51を介して電力線結合器12、13及び14の各々へマルチキャスト送信により検出要求信号を送信する。
制御部116は、検出要求信号を送信した側の電力線に接続されている電力線結合器から検出応答信号が送信されてくるのを予め定められた一定時間待つ(ステップS13)。例えば出力側電力線モデム115が検出要求信号を送信した場合、制御部116は、出力側電力線モデム115が検出応答信号(すなわち下流側識別情報信号)を受信するのを一定時間待つ。
制御部116は、一定時間が経過するまでにモデムが受信した検出応答信号に含まれる他器の電力線結合器の個体識別番号と、記憶部117に予め記憶されている自器の個体識別番号とからなる情報を単位構成情報として生成し、これを電力線接続構成情報の一部として記憶部117に記録する(ステップS14)。制御部116は、一定時間が経過するまでにモデムが検出応答信号を受信しなかった場合には、自器の個体識別番号からなる情報を電力線接続構成情報として記憶部117に記録する(ステップS14)。
次に、制御部116は、ステップS13においてモデムが検出応答信号を受信していた場合には(ステップS15)、当該検出応答信号を送信してきた電力線結合器から検出情報信号が送られてくるのを待つ(ステップS16)。制御部116は、例えば検出応答信号に含まれている個体識別番号を一時的に保持しておき、その個体識別番号を各々含む検出情報信号の全てをモデムが受信するのを待つ。制御部116は、当該検出応答信号を下流側識別情報信号として受信する。
制御部116は、モデムによる全ての下流側識別情報信号の取得が完了した場合に、当該信号の各々に含まれる電力線接続構成情報を抽出し、これらをそれぞれ単位構成情報として、記憶部117に記憶されている電力線接続構成情報に追加する(ステップS17)。
一方、制御部116は、ステップS13においてモデムが検出応答信号を受信していなかった場合には(ステップS15)、ステップS14において記憶部117に記憶した電力線接続構成情報のままとする(ステップS17)。
制御部116は、このようにして作成した電力線接続構成情報を含む検出情報信号を、検出要求信号を受信したモデムから当該検出要求信号の送信元の電力線結合器へ、いわゆるユニキャスト送信により送信する(ステップS18)。例えば電力線結合器11の入力側電力線モデム114が電力接続構成検出装置20から検出要求信号を受信した場合、入力側電力線モデム114が電力線50を介して電力接続構成検出装置20へユニキャスト送信により検出情報信号を送信する。
制御部116は、例えば記憶部117に記憶されているコンピュータプログラムを読み出し及び実行することにより上記した処理を実行できる。なお、ステップS12の処理を行う手段を要求信号中継手段、ステップS13の処理を行う手段を下流側識別情報信号受信手段、ステップS14の処理を行う手段を単位構成情報生成手段、ステップS15〜S17の処理を行う手段を接続構成信号生成手段、S14〜S18の処理を行う手段を供給手段と称する。
以下に、電力線接続構成検出システム1の全体の動作について説明する。図1に示されるように、電力線結合器11〜19及び電力線51〜59の各々は、電力ソース30を最上位とするツリー状に構成されている。以下、電力線結合器11〜19の各々は、ツリーの上位側の電力線に電源入力コネクタ111が接続され、下位側の電力線に電源出力コネクタ112が接続されているものとして説明する。
先ず、電力接続構成検出装置20は、電力線モデム22を通じて電力線50へ電力線搬送波通信により検出要求信号を送出する(以下、当該送出を行う手段を検出要求信号送出手段と称する)。検出要求信号は、電力ソース30の近傍に設けられたブロッキングフィルタ40によって遮断されるので、電力ソース30側には送出されない。また、検出要求信号は、電力線接続器11内のブロッキングフィルタ113によって遮断されるので、電力線接続器11の電源出力コネクタ112の側へは送出されない。
電力線結合器11の制御部116は、入力側電力線モデム114から検出要求信号の供給を受けた場合に、入力側電力線モデム114から検出要求信号の発信元である電力線接続構成検出装置20へ、自器(電力線結合器11)の個体識別番号を含む検出応答信号を返信する図8のステップS11)。電力接続構成検出装置20は、電力線結合器11からの検出応答信号に含まれる個体識別番号からなる電力線接続構成情報を生成してこれを記憶部24に記憶する。
また、電力線結合器11の制御部116は、出力側電力線モデム115から電力線51へ検出要求信号を送信する(図8のステップS12)。当該検出要求信号は、電力線結合器12、13及び14の各々の入力側電力線モデム114によって受信される。電力線結合器11の制御部116は、電力線結合器12、13及び14の各々からの検出応答信号の受信を一定時間待つ(図8のステップS13)。
電力線結合器12も電力線結合器11と同様の処理を行う。詳細には、電力線結合器12の制御部116は、入力側電力線モデム114から検出要求信号の供給を受けた場合に、入力側電力線モデム114から検出要求信号の発信元である電力線結合器11へ、自器(電力線結合器12)の個体識別番号を含む検出応答信号を返信する。また、制御部116は、出力側電力線モデム115から電力線52へ検出要求信号を送信する。当該検出要求信号は、電力線結合器15の入力側電力線モデム114によって受信される。電力線結合器12の制御部116は、電力線結合器15からの検出応答信号の受信を一定時間待つ。電力線結合器13及び14も、電力線結合器12と同様の処理を行う。
電力線結合器11の制御部116は、電力線結合器12、13及び14の各々からの検出応答信号を受信してこれらに含まれる電力線結合器12、13及び14の各々の個体識別番号と、自器(電力線結合器11)の個体識別番号とからなる電力線接続構成情報を生成してこれを記憶部117に記憶する(図8のステップS15)。その後、電力線結合器11の制御部116は、電力線結合器12、13及び14の各々からの検出情報信号の到来を待つ(図8のステップS15、S16)。
電力線結合器15も、電力線結合器12と同様の処理を行う。詳細には、電力線結合器15の制御部116は、入力側電力線モデム114から検出要求信号の供給を受けた場合に、入力側電力線モデム114から検出要求信号の発信元である電力線結合器12へ、自器(電力線結合器15)の個体識別番号を含む検出応答信号を返信する。また、制御部116は、出力側電力線モデム115から電力線55へ検出要求信号を送信する。
ここで、電力線結合器15の出力側電力線モデム115に接続している電力線には電力線結合器が存在しない。故に、電力線結合器15は、出力側電力線モデム115から電力線55へ検出要求信号を送信しても検出応答信号を受信できない(図8のステップS15)。そこで、電力線結合器15は、一定時間経過後、検出情報信号の受信を待たずに、自器の個体識別番号のみからなる電力線接続構成情報を生成する(図8のステップS17)。電力線結合器15は、当該情報を検出情報信号により、入力側電力線モデム114から検出要求信号の発信元である電力線結合器12へ送信する(図8のステップS18)。
図9は、電力線結合器15が送信する検出要求信号に含まれる情報を表す図である。検出要求信号には、検出情報フラグと電力線接続構成情報が含まれる。電力線接続構成情報は、個体識別番号として自器(電力線結合器15)の個体識別番号のみを含む。これに対応して単位構成情報数は”1”である。電力線結合器16、17、18及び19の各々も、出力側電力線モデム115で検出要求信号を送信しても電力線接続構成検出応答を受信できないので、電力線結合器15と同様の処理を行う。
電力線結合器12は電力線結合器15からの検出応答信号を、電力線結合器13は電力線結合器16からの検出応答信号を、電力線結合器14は電力線結合器17、18及び19からの検出応答信号をそれぞれ受信し、自器の個体識別番号と当該検出応答信号に含まれる他器の個体識別番号とからなる電力線接続構成情報を生成する(図8のステップS14)。その後、電力線結合器12は電力線結合器15からの検出情報信号を、電力線結合器13は電力線結合器16からの検出情報信号を、電力線結合器4は電力線結合器7、8及び9の各々からの検出情報信号をそれぞれ受信する(図8のステップS15、S16)。
電力線結合器12の制御部116は、自身が生成した電力線接続構成情報と、電力線結合器15から受信した電力線接続構成情報とをそれぞれ単位構成情報とし、これらの単位構成情報を含む電力線接続構成情報を生成する。これらの単位構成情報はセパレータで分離されている(図8のステップS17)。電力線結合器12の制御部116は、電力線接続構成情報を表す検出情報信号を入力側電力線モデム114から電力線51を介して電力線結合器11へ送信する。電力線結合器13及び14も同様の処理を行う。
図10は、電力線結合器14が送信する検出要求信号に含まれる情報を表す図である。検出要求信号には、検出情報フラグと電力線接続構成情報が含まれる。電力線接続構成情報は、4つの単位構成情報からなる。1つは、電力線結合器14の制御部116が、図8のステップ14で生成した単位構成情報である。当該単位構成情報は、電力線結合器14、17、18及び19の各々の個体識別番号からなる。他の3つは、電力線結合器17、18及び19の各々から受信した検出情報信号が含む電力線接続構成情報をそれぞれ単位構成情報としたものである(図8のステップ17)。これら3つの単位構成情報の1つは電力線結合器17の個体識別番号のみを含み、1つは電力線結合器18の個体識別番号のみを含み、1つは電力線結合器19の個体識別番号のみを含む。また、これら4つの単位構成情報はセパレータで互いに分離されている。
電力線結合器11の制御部116は、電力線結合器12、13及び14の各々からの検出情報信号を受信した後、上記した電力線結合器12や14と同様の処理にて電力線接続構成情報を生成する。
図11は電力線結合器11が送信する検出要求信号に含まれる情報を表す図である。検出要求信号には、検出情報フラグと電力線接続構成情報が含まれる。電力線接続構成情報は、9つの単位構成情報からなる。1つは、電力線結合器11の制御部116が、図8のステップ14で生成した単位構成情報である。当該単位構成情報は、電力線結合器12、13及び14の各々の個体識別番号からなる。他の8つは、電力線結合器12、13及び14の各々から受信した検出情報信号が含む電力線接続構成情報をそれぞれ単位構成情報としたものである(図8のステップ17)。例えば電力線結合器15直下の単位構成情報は、図9に示される。また、例えば電力線結合器14、17、18及び19直下の単位構成情報は、図10に示される。これら9つの単位構成情報はセパレータで互いに分離されている。電力線結合器11は、図11に示される電力線接続構成情報を含む検出情報信号を電力線接続構成検出装置20へ送信する(図8のステップ18)。
電力線接続構成検出装置20は、電力線結合器11からの検出情報信号を受信し(以下、当該受信を行う手段を検出情報信号受信手段と称する)、これに含まれる電力線接続構成情報(図11)を抽出する(以下、当該抽出を行う手段を検出情報抽出手段と称する)。電力線接続構成検出装置20は当該電力線接続構成情報を記憶部24に記憶する。
電力線接続構成検出装置20の制御部23は、記憶部24に記憶された電力線接続構成情報に基づいて表示部25に電力線の接続構成を表示する。図12は、表示部25に表示される電力線接続構成の表示例を表す図である。電力線接続構成情報は、電力ソースに接続されている全ての電力線結合器11〜19の接続構成を表しているので、制御部23は、これに基づいて図1に示される現実の接続構成を再現して表示部25に表示することができる。
例えば電力線接続構成情報における最初の単位構成情報には、親器である電力線結合器11の個体識別番号と、その子器である電力線結合器12、13及び14の各々の個体識別番号とが含まれている(図11)。これにより、電力線結合器11の直下に電力線結合器12、13及び14が接続されていることがわかる。また、電力線接続構成情報における4番目の単位構成情報には、親器である電力線結合器14の個体識別番号と、その子器である電力線結合器17、18及び19の各々の個体識別番号とが含まれている(図10、図11)。これにより、電力線結合器14の直下に電力線結合器17、18及び19が接続されていることがわかる。このように各単位構成情報に含まれる親―子の個体識別番号の関係から電力線接続構成検出システム1の全体の接続構成を把握することができる。なお、単位構成情報同士はセパレータによって互いに分離されているので、制御部23は、個々の単位構成情報を判別できる。
上記したように本実施例の電力線接続構成検出システム1は、各電力線を電力線結合器で相互に接続している。電力線結合器は、電力接続構成検出装置20又は上位の電力線結合器からの検出要求信号に応じて下位の電力線結合器へ検出要求信号を発する。そして、電力線結合器は、これに応じた電力線結合器からの検出応答信号に含まれる他器の個体識別番号を取得し、自器及び他器の個体識別番号を含む接続構成情報を生成する。また、電力線結合器は、下位の電力線結合器からの接続構成情報と、自身が生成した接続構成情報とを上位の電力線結合器へ送信する。電力線接続構成検出システム1を構成する全ての電力線結合器がかかる処理を実行することにより、電力接続構成検出装置20は、電源ソース30に接続されている全ての電力線結合器11〜19の接続構成情報を取得することができる。
かかる構成により、従来のように電力線の配線個所に直接立ち入って接続構成を確認する必要がなくなるので、建築物内の配線個所に人が立ち入る事が物理的に困難な場合や、幾重にも重なり合った電力線の中から特定の電力線を見つけるのが困難な場合であっても、電力線の接続構成を容易に確認することができる。また、従来のように電力の通電及び遮断を行うことにより電力線の接続構成を確認する必要もないので、接続構成の確認中も通常どおり電気機器を使用でき、且つ電力線の接続構成を容易に確認することができる。
<第2の実施例>
図13は、本実施例の電力線接続構成検出システム1の構成を表すブロック図である。以下、第1の実施例と異なる部分について主に説明する。なお、電力線結合器11〜19及び電力接続構成検出装置20は第1の実施例と同じである。
電力線接続構成検出システム1は、電力線終端器61〜69を更に含む。電力線終端器61、62、・・・、69は、それぞれ電力線51、52、・・・、59の終端部に接続されている。
図14は、電力線終端器61の構成を表すブロック図である。電力線終端器61は、電源入力コネクタ611と、入力側電力線モデム612と、制御部613と、記憶部614と、を含む。
電源入力コネクタ611は、電力線に接続されるコネクタであり、電力線終端器61の場合、電力線51に接続される。
入力側電力線モデム612は、上流側電力線からの電力線搬送波通信信号を受信し、これ復調して制御部116へ供給し、また、制御部116から供給されたデータや指示信号を変調してこれを電力線搬送波通信信号として上流側電力線へ送信するモデムである。
制御部613は、電力線終端器61の動作を制御する例えばマイクロプロセッサ等の演算処理装置である。詳細には、制御部613は、入力側電力線モデム612から供給されたデータや信号を処理し、また、処理結果に基づくデータや指示信号を入力側電力線モデム612へ供給する。
記憶部614は、自身が属している電力線終端器(ここでは電力線終端器61)の個体識別番号や、制御部613が実行するためのコンピュータプログラム等のデータを記憶する例えばハードディスク等の記憶媒体である。
電力線終端器62〜69の各々も、電力線終端器61と同じ構成である。
図15は、電力線終端器61〜69の各々が実行する電力線接続構成検出応答返信処理のルーチンを表すフローチャートである。制御部613は、検出要求信号を受信し(ステップS21)、これに応じて、当該信号の送信元へ電力線接続構成終端応答信号(以下、単に終端応答信号と称する)を返信する(ステップS22)。図16は、終端応答信号に含まれる情報を表す図である。終端応答信号は、データが電力線接続終端情報であることを示す電力線接続構成終端応答フラグ(以下、単に終端応答フラグと称する)と、送信元(ここでは電力線終端器61)の個体識別番号と、を含む。
図17は、本実施例における検出情報信号に含まれる情報を表す図である。検出情報信号は、電力線結合器11〜19の各々が生成する信号である。検出情報信号には、第1の実施例と同じ電力線接続構成情報に加えて、データが電力線接続構成情報であること示す電力線接続構成情報フラグ(以下、単に構成情報フラグと称する)と、電力線接続終端情報とが更に含まれる。電力線接続終端情報は、終端情報フラグと、単位構成情報数と、単位構成情報とからなる。単位構成情報は、親器である1つの電力線結合器と、その直下に接続されている子器である電力線結合器とを1つの単位としたものである。換言すれば、電力線接続終端情報は、1つの親器とその親器を基準とした深さが1の位置に存在する子器からなる1つの部分木を1つの単位とし、各部分木の構成情報をセパレータで分割することにより記述される。単位構成情報は、セパレータによって互いに分離されている。
図18は、電力線結合器11〜19の各々が実行する電力線接続構成情報送信処理のルーチンを表すフローチャートである。以下、図18を参照しつつ、電力線結合器11を例として当該ルーチンの処理について説明する。
ステップS30〜S32の処理は第1の実施例と同じである。ステップS32の後、電力線結合器11の制御部116は、検出要求信号を送信した側の電力線51に接続されている電力線結合器12、13及び14から検出応答信号が送信されてくるのを予め定められた一定時間待つとともに、電力線終端器61から終端応答信号が送信されてくるのを予め定められた一定時間待つ(ステップS33)
制御部116は、一定時間が経過するまでにモデムが受信した検出応答信号に含まれる他器の電力線結合器の個体識別番号と、記憶部117に予め記憶されている自器の個体識別番号とからなる情報を単位構成情報として生成し、これを電力線接続構成情報の一部として記憶部117に記録する(ステップS34)。更に、制御部116は、一定時間が経過するまでにモデムが受信した終端応答信号に含まれる電力線終端器の個体識別番号と、記憶部117に予め記憶されている自器の個体識別番号とからなる情報を単位構成情報として生成し(以下、当該生成を行う手段を終端情報生成手段と称する)、これを電力線接続終端情報の一部として記憶部117に記録する(ステップS34)。制御部116は、一定時間が経過するまでにモデムが検出応答信号及び終端応答信号を受信しなかった場合には、自器の個体識別番号からなる情報を電力線接続構成情報として記憶部117に記録する(ステップS34)。
次に、制御部116は、ステップS33においてモデムが検出要求信号を受信していた場合には(ステップS35)、当該検出応答信号を送信してきた電力線結合器から検出情報信号が送られてくるのを待つ(ステップS36)。
制御部116は、モデムによる全ての検出情報信号の取得が完了した場合に、当該検出情報信号の各々に含まれる電力線接続構成情報及び電力線接続終端情報を抽出し、これらをそれぞれ単位構成情報として、記憶部117に記憶されている電力線接続構成情報に追加する(ステップS37)。
一方、制御部116は、ステップS33においてモデムが検出要求信号及び電力線接続終端情報を受信していなかった場合には(ステップS35)、ステップS24において記憶部117に記憶した電力線接続構成情報及び電力線接続終端情報のままとする(ステップS37)。
制御部116は、このようにして作成した電力線接続構成情報及び電力線接続終端情報を含む検出情報信号を、検出要求信号を受信したモデムから送信する(ステップS38)。電力線結合器12〜19の各々も同様の処理を行う。
以下に、電力線接続構成検出システム1の全体の動作について、第1の実施例と異なる部分について主に説明する。
先ず、電力接続構成検出装置20が検出要求信号を発し、電力線結合器11の制御部116が当該信号に応じて出力側電力線モデム115から電力線51へ検出要求信号を送出するところまでは第1の実施例と同じである(図18のステップS32)。当該検出要求信号は、電力線結合器12、13及び14の各々の入力側電力線モデム114によって受信されるとともに、電力線終端器61によっても受信される。電力線結合器11の制御部116は、電力線結合器12、13及び14の各々からの検出応答信号と、電力線終端器61からの終端応答信号の受信を一定時間待つ(図18のステップS33)。
電力線結合器12も電力線結合器11と同様の処理を行う。詳細には、電力線結合器12の制御部116は、入力側電力線モデム114から検出要求信号の供給を受けた場合に、入力側電力線モデム114から検出要求信号の発信元である電力線結合器11へ、自器(電力線結合器12)の個体識別番号を含む検出応答信号を返信する。また、電力線結合器12は、出力側電力線モデム115から電力線52へ検出要求信号を送信する。当該検出要求信号は、電力線結合器15によって受信されるとともに、電力線終端器62によっても受信される。電力線結合器12の制御部116は、電力線結合器15からの検出応答信号及び電力線終端器61からの終端応答信号の受信を待つ。電力線結合器13〜19の各々も、電力線結合器12と同様の処理を行う。
電力線結合器11の制御部116は、電力線結合器12、13及び14の各々からの検出応答信号を受信してこれらに含まれる電力線結合器12、13及び14の各々の個体識別番号と、自器(電力線結合器11)の個体識別番号とからなる電力線接続構成情報を生成してこれを記憶部117に記憶する(図18のステップS35)。更に、電力線結合器11の制御部116は、電力線終端器61からの終端応答信号を受信してこれに含まれる電力線終端器61の個体識別番号と、自器(電力線結合器11)の個体識別番号とからなる電力線接続終端情報を生成してこれを記憶部117に記憶する(図18のステップS35)。その後、電力線結合器11の制御部116は、電力線結合器12、13及び14の各々からの検出情報信号の到来を待つ(図18のステップS35、S36)。
電力線結合器12は電力線結合器15からの検出応答信号及び電力線終端器65からの終端応答信号を、電力線結合器13は電力線結合器16からの検出応答信号及び電力線終端器66からの終端応答信号を、電力線結合器14は電力線結合器17、18及び19からの検出応答信号及び電力線終端器67、68及び69からの終端応答信号をそれぞれ受信し、自器の個体識別番号と当該検出応答信号に含まれる他器の個体識別番号とからなる電力線接続構成情報及び電力線接続終端情報を生成する(図18のステップS34)。その後、電力線結合器12は電力線結合器15からの検出情報信号を、電力線結合器13は電力線結合器16からの検出情報信号を、電力線結合器4は電力線結合器7、8及び9の各々からの検出情報信号をそれぞれ受信する(図18のステップS35、S36)。
電力線結合器12の制御部116は、自身が生成した電力線接続構成情報と、電力線結合器15から受信した電力線接続構成情報とをそれぞれ単位構成情報とし、これらの単位構成情報を含む電力線接続構成情報を生成する。これらの単位構成情報はセパレータで分離されている(図18のステップS37)。更に、電力線結合器12の制御部116は、自身が生成した電力線接続終端情報と、電力線結合器15から受信した電力線接続終端情報とをそれぞれ単位構成情報とし、これらの単位構成情報を含む電力線接続終端情報を生成する(図18のステップS37)。電力線結合器12の制御部116は、電力線接続構成情報及び電力線接続終端情報を表す検出情報信号を入力側電力線モデム114から電力線51を介して電力線結合器11へ送信する。検出情報信号に含まれる情報は、図17に示される。電力線結合器13及び14も同様の処理を行う。
電力線結合器11の制御部116は、電力線結合器12、13及び14の各々からの検出情報信号を受信した後、第1の実施例と同様の処理にて電力線接続構成情報を生成する。電力線結合器11は、図17に示される電力線接続構成情報及び電力線接続終端情報を含む検出情報信号を電力線接続構成検出装置20へ送信する(図18のステップ38)。
電力線接続構成検出装置20は、電力線結合器11からの検出情報信号を受信し、これに含まれる電力線接続構成情報及び電力線接続終端情報を記憶部24に記憶する。これらの情報は、電力ソースに接続されている全ての電力線結合器11〜19及び電力線終端器61〜69の接続構成を表している。
電力線接続構成検出装置20の制御部23は、記憶部24に記憶された電力線接続構成情報及び電力線接続終端情報に基づいて表示部25に電力線の接続構成を表示する。図19は、表示部25に表示される電力線接続構成の表示例を表す図である。電力線接続構成情報及び電力線接続終端情報は、電力ソースに接続されている全ての電力線結合器11〜19及び電力線終端器61〜69の接続構成を表しているので、制御部23は、これに基づいて図13に示される現実の接続構成を再現して表示部25に表示することができる。
上記したように、本実施例の電力線接続構成検出システム1においては、電力線の終端部に電力線終端器61〜69が接続されており、これらからも応答信号が返信される。それゆえ、電力線の接続構成をより正確に検出することができる。
<第3の実施例>
図20は、本実施例の電力線接続構成検出システム1の構成を表すブロック図である。電力線1〜7の各々の長さが互いに異なる。以下、第2の実施例と異なる部分について主に説明する。
図21は、電力線結合器11の構成を表すブロック図である。電力線結合器11は、タイマー118を更に含む。タイマー118は、制御部116が検出要求信号を発してから検出応答信号を受信するまでの時間(以下、応答時間と称する)を計測する。制御部116は、タイマー118によって計測された応答時間に基づいて電力線の長さを算出する。制御部116は、検出応答信号に含まれる他器の個体識別番号から対応する電力線を判別し、電力線毎にその長さを算出する。
図22は、電力線接続構成検出装置20の構成を表すブロック図である。電力線接続構成検出装置20は、タイマー26を更に含む。タイマー26は、制御部23が検出要求信号を発してから検出応答信号を受信するまでの時間(応答時間)を計測する。制御部23は、タイマー26によって計測された応答時間に基づいて電力線の長さを算出する。制御部23は、検出応答信号に含まれる他器の個体識別番号から対応する電力線を判別し、電力線毎にその長さを算出する。
なお、電力ソース30、ブロッキングフィルタ40、電力線終端器61〜67は、第2の実施例と同じものである。
図23は、本実施例の検出情報信号に含まれる情報を表す図である。検出情報信号は、第2の実施例における情報に加えて応答時間を更に含む。電力線接続構成情報には、子器個体識別番号と、当該番号に対応する電力線結合器についての応答時間(子器応答時間)とが対となって含まれている。また、電力線接続終端情報には、終端器個体識別番号と、当該番号に対応する電力線終端器についての応答時間(終端器応答時間)とが対となって含まれている。
図24は、電力線終端器11が実行する電力線接続構成検出応答返信処理のルーチンを表すフローチャートである。以下、図24を参照しつつ、電力線結合器11を例として当該ルーチンの処理について説明する。
ステップS40及びS41の処理は第2の実施例と同じである。ステップS41の後、制御部116は、検出要求信号を受信した側のモデムとは反対側のモデム(図21の114又は115)から、そのモデムが接続している電力線へ検出要求信号を送信する(ステップS42)。例えば入力側電力線モデム114が検出要求信号を受信した場合、出力側電力線モデム115が検出要求信号を送信する。タイマー118は、制御部116が検出要求信号を送信した時点から応答時間の計測を開始する。
その後、制御部116は、検出要求信号を送信した側の電力線51に接続されている電力線結合器12、13及び14から検出応答信号が送信されてくるのを予め定められた一定時間待つとともに、電力線終端器61から終端応答信号が送信されてくるのを予め定められた一定時間待つ(ステップS43)。
タイマー118は、制御部116が検出応答信号を受信した時点で、当該信号に対応する電力線結合器又は電力線終端器についての応答時間の計測を終了する。
制御部116は、検出応答信号に含まれる他器の電力線結合器の個体識別番号と、当該個体識別番号に対応する電力線結合器についての応答時間と、記憶部117に予め記憶されている自器の個体識別番号とからなる情報を単位構成情報として生成し、これを電力線接続構成情報の一部として記憶部117に記録する(ステップS44)。更に、制御部116は、終端応答信号に含まれる電力線終端器の個体識別番号と、当該個体識別番号に対応する電力線終端器についての応答時間と、記憶部117に予め記憶されている自器の個体識別番号とからなる情報を単位構成情報として生成し、これを電力線接続終端情報の一部として記憶部117に記録する(ステップS44)。
制御部116は、一定時間が経過するまでにモデムが検出応答信号及び終端応答信号を受信しなかった場合には、自器の個体識別番号からなる情報を電力線接続構成情報として記憶部117に記録する(ステップS44)。ステップS45及びS46の処理は第2の実施例と同じである。
制御部116は、モデムによる全ての検出情報信号の取得が完了した場合に、当該検出情報信号の各々に含まれる電力線接続構成情報及び電力線接続終端情報を抽出し、これらをそれぞれ単位構成情報として、記憶部117に記憶されている電力線接続構成情報に追加する(ステップS47)。この際、制御部116は、上記した応答時間をも含めて、例えば図23のように電力線接続構成情報及び電力線接続終端情報を生成する。
一方、制御部116は、ステップS33においてモデムが検出要求信号及び電力線接続終端情報を受信していなかった場合には(ステップS45)、ステップS44において記憶部117に記憶した電力線接続構成情報及び電力線接続終端情報のままとする(ステップS47)。
制御部116は、このようにして作成した電力線接続構成情報及び電力線接続終端情報を含む検出情報信号を、検出要求信号を受信したモデムから送信する(ステップS48)。電力線結合器12〜19の各々も同様の処理を行う。
以下に、電力線接続構成検出システム1の全体の動作について、第2の実施例と異なる部分について主に説明する。
先ず、電力接続構成検出装置20が検出要求信号を発し、電力線結合器11の制御部116が当該信号に応じて出力側電力線モデム115から電力線51へ検出要求信号を送出するところまでは第2の実施例と同じである(図24のステップS42)。ここで、タイマー118は、制御部116が検出要求信号を送出した時点から応答時間の計測を開始する(ステップS42)。当該検出要求信号は、電力線結合器12、13及び14の各々の入力側電力線モデム114によって受信されるとともに、電力線終端器61によっても受信される。電力線結合器11の制御部116は、電力線結合器12、13及び14の各々からの検出応答信号と、電力線終端器61からの終端応答信号の受信を一定時間待つ(図24のステップS43)。
電力線結合器12も電力線結合器11と同様の処理を行う。詳細には、電力線結合器12の制御部116は、入力側電力線モデム114から検出要求信号の供給を受けた場合に、入力側電力線モデム114から検出要求信号の発信元である電力線結合器11へ、自器(電力線結合器12)の個体識別番号を含む検出応答信号を返信する。また、電力線結合器12は、出力側電力線モデム115から電力線52へ検出要求信号を送信する。当該検出要求信号は、電力線結合器15によって受信されるとともに、電力線終端器62によっても受信される。電力線結合器12の制御部116は、電力線結合器15からの検出応答信号及び電力線終端器61からの終端応答信号の受信を待つ。電力線結合器13〜19の各々も、電力線結合器12と同様の処理を行う。
その後、制御部116は、電力線結合器12、13及び14の各々からの検出応答信号を受信し、また、電力線終端器61からの終端応答信号を受信する。タイマー118は、制御部116が検出応答信号を受信した時点で、当該信号に対応する電力線結合器又は電力線終端器についての応答時間の計測を終了する。
電力線結合器11の制御部116は、検出応答信号にそれぞれ含まれる電力線結合器12、13及び14の個体識別番号と、当該個体識別番号の各々に対応する応答時間と、自器(電力線結合器11)の個体識別番号とからなる電力線接続構成情報を生成してこれを記憶部117に記憶する(図24のステップS45)。更に、電力線結合器11の制御部116は、終端応答信号に含まれる電力線終端器61の個体識別番号と、当該個体識別番号に対応する応答時間と、自器(電力線結合器11)の個体識別番号とからなる電力線接続終端情報を生成してこれを記憶部117に記憶する(図24のステップS45)。その後、電力線結合器11の制御部116は、電力線結合器12、13及び14の各々からの検出情報信号の到来を待つ(図24のステップS45、S46)。
電力線結合器12は電力線結合器15からの検出応答信号及び電力線終端器65からの終端応答信号を、電力線結合器13は電力線結合器16からの検出応答信号及び電力線終端器66からの終端応答信号を、電力線結合器14は電力線結合器17、18及び19からの検出応答信号及び電力線終端器67、68及び69からの終端応答信号をそれぞれ受信し、自器の個体識別番号と、当該検出応答信号に含まれる他器の個体識別番号と、当該個体識別番号に対応する応答時間とからなる電力線接続構成情報及び電力線接続終端情報を生成する(図24のステップS44)。その後、電力線結合器12は電力線結合器15からの検出情報信号を、電力線結合器13は電力線結合器16からの検出情報信号を、電力線結合器4は電力線結合器7、8及び9の各々からの検出情報信号をそれぞれ受信する(図24のステップS45、S46)。
電力線結合器12の制御部116は、自身が生成した電力線接続構成情報と、電力線結合器15から受信した電力線接続構成情報とをそれぞれ単位構成情報とし、これらの単位構成情報を含む電力線接続構成情報を生成する。これらの単位構成情報はセパレータで分離されている(図24のステップS47)。更に、電力線結合器12の制御部116は、自身が生成した電力線接続終端情報と、電力線結合器15から受信した電力線接続終端情報とをそれぞれ単位構成情報とし、これらの単位構成情報を含む電力線接続終端情報を生成する(図24のステップS47)。電力線結合器12の制御部116は、電力線接続構成情報及び電力線接続終端情報を表す検出情報信号を入力側電力線モデム114から電力線51を介して電力線結合器11へ送信する。検出情報信号に含まれる情報は、図23に示される。電力線結合器13及び14も同様の処理を行う。
電力線結合器11の制御部116は、電力線結合器12、13及び14の各々からの検出情報信号を受信した後、第2の実施例と同様の処理にて電力線接続構成情報を生成する。電力線結合器11は、図23に示される電力線接続構成情報及び電力線接続終端情報を含む検出情報信号を電力線接続構成検出装置20へ送信する(図24のステップ48)。
電力線接続構成検出装置20は、電力線結合器11からの検出情報信号を受信し、これに含まれる電力線接続構成情報及び電力線接続終端情報を記憶部24に記憶する。これらの情報は、電力ソースに接続されている全ての電力線結合器11〜19及び電力線終端器61〜69の接続構成に加えて、電力線結合器11〜19及び電力線終端器61〜69の各々についての応答時間をも表している。
電力線接続構成検出装置20の制御部23は、記憶部24に記憶された電力線接続構成情報及び電力線接続終端情報に基づいて表示部25に電力線の接続構成を表示する。図25は、表示部25に表示される電力線接続構成の表示例を表す図である。電力線接続構成情報及び電力線接続終端情報は、電力ソースに接続されている全ての電力線結合器11〜19及び電力線終端器61〜69の接続構成を表しているので、制御部23は、これに基づいて図20に示される現実の接続構成を再現して表示部25に表示することができる。
図23に示されるように、電力線接続構成情報には、親器の電力線結合器に対する子器の電力線結合器の応答時間が含まれ、電力線接続終端情報には電力線結合器に対する電力線終端器の応答時間が含まれている。制御部23は、これらの応答時間に基づいて親器の電力線結合器と子器の電力線結合器との間の電力線の長さ、及び電力線結合器と電力線終端器との間の電力線の長さを算出することができる(以下、当該算出を行う手段を線長算出手段と称する)。
制御部23は、例えば、応答時間と配線長との関係を示すテーブルを予め記憶しておき、算出によって得られた応答時間に対応する配線長を当該テーブルから取得する。また、制御部23は、例えば、電力線結合器が検出要求信号を受信してから検出応答信号を送信するまでの時間として予め所定の処理時間を記憶しておき、算出した応答時間から当該処理時間を差し引いて得られた残りの時間と電力線搬送波通信信号の速度から電力線の長さを算出するようにしても良い。これにより、制御部23は、図25に示されるように、各電力線の長さに応じた表示をすることができる。
上記したように、本実施例の電力線接続構成検出システム1においては、上位の電力線結合器が、検出要求信号を発してから、当該信号に応じた下位の電力線結合器からの検出応答信号及び電力線終端器からの終端応答信号を受信するまでの応答時間を計測する。電力接続構成検出装置20は、当該応答時間に基づいて上位の電力線結合器と下位の電力線結合器との間の電力線の長さ、及び電力線結合器と電力線終端器との間の電力線の長さを算出できる。かかる構成により、電力接続構成検出装置20は、電力線の接続構成について各電力線の長さに応じた、より正確な表示をすることができる。
なお、第1〜3の実施例は、電力接続構成検出装置20を電力ソース30の近傍の電力線50に接続した場合の例であるが、例えば電力線54等の他の電力線に接続しても接続構成を検出できる。
また、第1〜3の実施例は、電力接続構成検出装置20に入力側電力線モデム114及び115が内蔵された例であるが、電力線接続構成取得装置に汎用インターフェイスを設け、汎用インターフェイスに外部の電力線モデムと接続する構成としても良い。
また、第1〜3の実施例は、電力線接続構情報を電力接続構成検出装置20の表示部25に表示する場合の例であるが、電力線接続構成情報そのものを、図示しない外部インターフェイスにより提供可能な構成としても良い。
また、第1〜3の実施例は、電力線の接続構成を記録するのに電力線接続構成情報といったデータの格納形式を用いているが、木構造のデータを記録できる形式であれば、データ形式は問わない。電力線接続構成情報を、例えばXML(Extensible Markup Language)によって記述することもできる。
また、第の実施例は、電力接続構成検出装置20が、電力線の長さを算出する例であるが、電力線結合器が電力線の長さを算出し、これを電力線接続構成情報に含めて電力接続構成検出装置20へ受信するようにしても良い。
1 電力線接続構成検出システム
11〜19 電力線結合器
111 電源入力コネクタ
112 電源出力コネクタ
113 ブロッキングフィルタ
114 入力側電力線モデム
115 出力側電力線モデム
116 制御部
117 記憶部
118 タイマー
20 電力接続構成検出装置
21 電源線コネクタ
22 電力線モデム
23 制御部
24 記憶部
25 表示部
26 タイマー
30 電力ソース
40 ブロッキングフィルタ
50 電力線(基幹電力線)
51〜59 電力線
61〜69 電力線終端器
611 電源入力コネクタ
612 入力側電力線モデム
613 制御部
614 記憶部

Claims (14)

  1. 電力を分配する配電系統における電力線相互間を結合する電力線結合器であって、
    上流側電力線と下流側電力線とをブロッキングフィルタを介して接続する接続手段と、
    前記上流側電力線を介して到来した要求信号を前記下流側電力線へ中継する要求信号中継手段と、
    前記要求信号に対して要求信号を受信したことを示す応答信号を、要求信号送信元へ送信する応答信号送信手段と、
    前記要求信号に対応して前記下流側電力線を介して到来する接続構成信号を下流側識別情報信号として受信する下流側識別情報信号受信手段と、
    前記下流側識別情報信号に自身の識別情報を加えて接続構成信号を生成してこれを前記上流側電力線に供給する供給手段と、を含むことを特徴とする電力線結合器。
  2. 前記供給手段は、
    前記要求信号に対応する応答信号が前記下流側電力線を介して到来するのを待って、前記応答信号に含まれる個体識別番号を子の個体識別番号とし、自身の個体識別番号を親の個体識別番号とし、これらを含む単位構成情報を生成する単位構成情報生成手段と、
    前記応答信号に対応する下流側識別情報信号が前記下流側電力線を介して到来するのを待って、前記下流側識別情報信号に含まれる親と子の関係からなる少なくとも2つの個体識別番号を含む単位構成情報と、前記単位構成情報生成手段によって生成された単位構成情報と、を含む情報信号を前記接続構成信号として生成する接続構成信号生成手段と、を含むことを特徴とする請求項1に記載の電力線結合器。
  3. 前記単位構成情報生成手段は、前記要求信号中継手段による前記要求信号の中継時から所定時間が経過するまでの間に前記応答信号が到来しなかった場合には、自身の個体識別番号のみを含む情報信号を前記単位構成情報信号として生成することを特徴とする請求項2に記載の電力線結合器。
  4. 前記接続構成信号生成手段は、前記要求信号中継手段による前記要求信号の中継時から所定時間が経過するまでの間に前記応答信号が到来しなかった場合には、前記単位構成情報生成手段によって生成された単位構成情報のみを含む情報信号を前記接続構成信号として生成することを特徴とする請求項2に記載の電力線結合器。
  5. 前記要求信号、前記応答信号及び前記接続構成信号の各々は電力線搬送波通信信号であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1つに記載の電力線結合器。
  6. 電力を分配する配電系統の接続構成を検出する電力線接続構成検出装置であって、
    前記配電系統における1つの電力線へ要求信号を送出する要求信号送出手段と、
    前記1つの電力線を介して前記要求信号に対応する応答信号及び接続構成信号を受信する応答信号及び接続構成信号受信手段と、
    前記接続構成信号から接続構成情報を抽出する構成情報抽出手段と、を含むことを特徴とする電力線接続構成検出装置。
  7. 前記構成情報抽出手段によって抽出された前記接続構成情報に基づいて前記配電系統路の接続構成を表示する表示手段を更に含むことを特徴とする請求項6に記載の電力線接続構成検出装置。
  8. 電力を分配する配電系統の接続構成を検出する電力線接続構成検出システムであって、
    前記配電系統における1つの電力線に接続される電力線接続構成検出装置と、前記配電系統における電力線相互間を結合する電力線結合器と、を含み、
    前記電力線結合器は、
    上流側電力線と下流側電力線とをブロッキングフィルタを介して接続する接続手段と、
    前記上流側電力線を介して到来した要求信号を前記下流側電力線へ中継する要求信号中継手段と、
    前記要求信号に対応して前記下流側電力線を介して到来する接続構成信号を下流側識別情報信号として受信する下流側識別情報信号受信手段と、
    前記下流側識別情報信号に自身の識別情報を加えて接続構成信号を生成してこれを前記上流側電力線に供給する供給手段と、を含み、
    前記電力線接続構成検出装置は、
    前記1つの電力線へ要求信号を送出する要求信号送出手段と、
    前記1つの電力線を介して前記要求信号に対応する応答信号及び接続構成信号を受信する応答信号及び接続構成信号受信手段と、
    前記接続構成信号から接続構成情報を抽出する構成情報抽出手段と、を含むことを特徴とする電力線接続構成検出システム。
  9. 前記下流側電力線の終端に接続され且つ前記要求信号に応じて自身の個体識別番号を含む終端応答信号を前記下流側電力線へ供給する電力線終端器を更に含み、
    前記供給手段は、前記下流側識別情報信号と前記終端応答信号とに基づいて前記接続構成信号を生成することを特徴とする請求項8に記載の電力線接続構成検出システム。
  10. 前記供給手段は、前記終端応答信号に含まれる個体識別番号を子の個体識別番号とし、自身の個体識別番号を親の個体識別番号とし、これらを含む単位構成情報を生成し、これを前記接続構成信号に含めることを特徴とする請求項9に記載の電力線接続構成検出システム。
  11. 前記要求信号の中継時点から前記応答信号の到来時点までの時間を計測してこれを応答時間とするタイマーを更に含み、
    前記供給手段は、前記応答時間と、親である自身の個体識別番号と、前記応答信号の送信元に対応する子の個体識別番号と、を対応付けて前記接続構成信号に含めることを特徴とする請求項1に記載の電力線結合器。
  12. 前記電力線結合器は、前記要求信号の中継時点から前記応答信号の到来時点までの時間を計測してこれを応答時間とするタイマーを更に含み、
    前記供給手段は、前記応答時間と、親である自身の個体識別番号と、前記応答信号の送信元に対応する子の個体識別番号と、を対応付けて前記接続構成信号に含める請求項8に記載の電力線接続構成検出システム。
  13. 前記接続構成信号に含まれる応答時間とこれに対応付けられた親及び子各々の個体識別番号を抽出し、前記応答時間に基づいて、前記子の個体識別番号に対応する電力線結合器と前記親の電力線結合器に対する電力線結合器との間の電力線の長さを算出する線長算出手段を更に含むことを特徴とする請求項6に記載の電力線接続構成検出装置。
  14. 前記電力線接続構成検出装置は、前記接続構成信号に含まれる応答時間とこれに対応付けられた親及び子各々の個体識別番号を抽出し、前記応答時間に基づいて、前記子の個体識別番号に対応する電力線結合器と前記親の電力線結合器に対する電力線結合器との間の電力線の長さを算出する線長算出手段を更に含むことを特徴とする請求項8に記載の電力線接続構成検出システム。
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