JP2011203789A - 警報器及び警報システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】異常を検知したことを示す連動制御信号、異常を検知しなくなったことを示す復旧信号、及び連動警報を停止すべきことを示す警報停止信号を受信可能な送受信回路5と、警報を出力する警報手段としての警報音制御回路8及び表示灯回路9と、警報音制御回路8及び表示灯回路9による警報の出力及び停止を制御する制御回路1と、連動警報を停止させるための警報停止スイッチ12と、警報停止スイッチ12が操作されたときに連動警報を停止するか否かを設定する連動警報の停止条件設定スイッチ13と、を備え、制御回路1は、連動制御信号を受信すると警報音制御回路8及び表示灯回路9に連動警報を出力させ、停止条件設定スイッチ13の設定に基づいて連動警報を停止させる。
【選択図】図1
Description
本発明に係る警報システムにおいて、前記複数の警報器のうちの一の警報器は、前記連動制御信号を受信すると外部機器に対して移報信号を出力する移報出力手段を備えたものである。
本発明に係る警報器は、第1停止条件切替手段の設定にかかわらず、警報停止スイッチが操作されたときには異常元警報を停止する。このため、自身が異常を検知して異常元警報を出力しているときには第1停止条件切替手段の設定にかかわらず異常元警報を停止できる一方で、警報停止スイッチが操作されたときに連動警報を停止するか否かをユーザが設定できる。
以下、本実施の形態では、電池で駆動されて無線通信を行う複数の火災警報器と、増設ブザーなどの外部機器に移報信号を送信する移報アダプタと、フラッシュライトとを備えた警報システムに本発明を適用した場合を例に説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る警報システム100の構成を示す図である。警報システム100は、複数の火災警報器10a〜火災警報器10cと、移報アダプタ50と、フラッシュライト80とで構成されている。各火災警報器10は、それぞれ火災を検知する機能を有するとともに独自に警報する機能を有している。警報システム100は、連動して火災警報するシステムであり、火災警報器10a〜火災警報器10cが火災を検知すると、火災を検知した火災警報器が火元警報を出力するとともに、他の火災警報器、移報アダプタ50、及びフラッシュライト80も連動警報を行い、さらに、移報アダプタ50によって外部機器200に移報が出力されるシステムである。本実施の形態において、火災警報器10a〜火災警報器10c、移報アダプタ50、及びフラッシュライト80は、本発明の警報器に相当する。
なお、火災警報器10a〜火災警報器10c、移報アダプタ50、及びフラッシュライト80は、無線通信により互いに通信可能であって、1つの同じグループに属しているものとする。
ここで、各火災警報器における親機の設定は、例えば、電源投入後に図示しない登録ボタンを押すことで完了する。一方、各火災警報器における子機の設定は、例えば、親機10aの図示しない登録ボタンを押して登録モードにした状態で、子機の電源投入後に図示しない登録ボタンを押すことで完了する。
また、本実施の形態の警報システム100では、移報アダプタ50及びフラッシュライト80も、親機10aの子機として機能する。
図2は、本発明の実施の形態に係る火災警報器の主要構成を示す機能ブロック図である。火災警報器10は、制御回路1、電池2、電源回路3、電池電圧検出回路4、送受信回路5、アンテナ6、火災検出回路7、警報音制御回路8、表示灯回路9、警報停止スイッチ12、及び連動警報の停止条件設定スイッチ13を備える。
状態信号は、火災監視(定常状態)中に、親機と子機との間で定期的(例えば15時間〜20時間周期)に送受信される信号であり、各機器が正常に動作しているかどうかを確認するための信号である。状態信号は、送信元である自己のアドレス、相手先のアドレス、及び、例えば火災検出回路7のセンサ状態(劣化、汚損等)や、機能異常などの機器の状態を示す任意の情報を含んでいる。
復旧信号は、火災検出回路7により火災を検知した後、火災を検知しなくなったときに、警報システム100内の他の機器に対して送信する信号である。この復旧信号は、他の機器に火災からの復旧を知らせ、連動警報を停止させるための信号である。復旧信号は、送信元である自己のアドレス、相手先のアドレス、及び復旧した旨の情報を含んでいる。
警報停止信号は、警報停止スイッチ12がオンされたときに、警報システム100内の他の機器に対して送信する信号である。警報停止信号は、送信元である自己のアドレス、相手先のアドレス、及び警報停止スイッチ12がオンしたことを示す情報を含んでいる。
連動警報の停止条件14は、他の火災警報器が検出した火災に基づく連動警報を停止する条件(詳細は後述する)を記憶する。連動警報の停止条件14は、連動警報の停止条件設定スイッチ13によりユーザが任意に設定可能である。
火元アドレス記憶部15は、火元に設置されている火災警報器、すなわち、火災を検知した火災警報器10のアドレスを格納する。自己が火災を検知した場合には自己アドレスを格納し、他の火災警報器10が火災を検知した場合にはそのアドレスを火元アドレスとして格納する。なお、火災を検知した火災警報器10が、火災を検知しなくなった場合には、その火災警報器10のアドレスを火元アドレス記憶部15から削除する。
警報停止アドレス記憶部16には、連動警報の停止条件設定スイッチ13により設定された連動警報の停止条件を満たした場合に、自己アドレスあるいは警報システム100内の他の機器のアドレスが記憶されうる。言い換えると、警報停止アドレス記憶部16にいずれかのアドレスが記憶されているときとは、連動警報の停止条件が成立している場合である。
図4は、本発明の実施の形態に係る移報アダプタ50の主要構成を示す機能ブロック図である。移報アダプタ50は、制御回路51、電池52、電源回路53、電池電圧検出回路54、送受信回路55、アンテナ56、警報音制御回路58、表示灯回路59、警報停止スイッチ62、連動警報の停止条件設定スイッチ63、移報出力部70を備える。
この移報アダプタ50は、火災警報器10と共通する構成を備えており、共通する構成については説明を省略する。すなわち、制御回路51、電池52、電源回路53、電池電圧検出回路54、送受信回路55、アンテナ56、警報音制御回路58、表示灯回路59、警報停止スイッチ62、連動警報の停止条件設定スイッチ63は、火災警報器10の制御回路1、電池2、電源回路3、電池電圧検出回路4、送受信回路5、アンテナ6、警報音制御回路8、表示灯回路9、警報停止スイッチ12、及び連動警報の停止条件設定スイッチ13にそれぞれ相当する機能を有するものである。
一方、移報アダプタ50は、移報出力部70を備えている。移報出力部70は、火災警報器10により送信された連動制御信号を受信すると、移報出力部70により外部機器200に移報信号を送信する。移報出力部70と外部機器200との通信は、有線通信あるいは無線通信のいずれであってもよい。
図5は、本発明の実施の形態に係るフラッシュライト80の主要構成を示す機能ブロック図である。フラッシュライト80は、制御回路81、電池82、電源回路83、電池電圧検出回路84、送受信回路85、アンテナ86、表示灯回路89、警報停止スイッチ92、連動警報の停止条件設定スイッチ93を備える。
このフラッシュライト80は、火災警報器10と共通する構成を備えており、共通する構成については説明を省略する。すなわち、制御回路81、電池82、電源回路83、電池電圧検出回路84、送受信回路85、アンテナ86、表示灯回路89、警報停止スイッチ92、連動警報の停止条件設定スイッチ93は、火災警報器10の制御回路1、電池2、電源回路3、電池電圧検出回路4、送受信回路5、アンテナ6、表示灯回路9、警報停止スイッチ12、及び連動警報の停止条件設定スイッチ13にそれぞれ相当する機能を有するものである。
一方、フラッシュライト80は、火災警報器10が検知した火災に基づく連動制御信号を受信すると、表示灯回路89によって表示による連動警報を行う。
次に、警報システム100の火災検知時の動作概要を説明する。
例えば、図1において子機10bが設置された部屋で火災が発生すると、子機10bは、火災検出回路7により火災を検知し、制御回路1が警報音制御回路8及び表示灯回路9を制御して、音声や表示灯によって火元警報を行う。さらに子機10bは、連動制御信号を、親機10a、子機10c、移報アダプタ50、フラッシュライト80に送信する。
子機10bにより送信された連動制御信号を受信した親機10a、子機10cは、制御回路1が警報音制御回路8及び表示灯回路9を制御して、音声や表示灯によって連動警報を出力する。
子機10bにより送信された連動制御信号を受信した移報アダプタ50は、音声や表示灯によって連動警報を出力するとともに、外部機器200に対して移報信号を出力する。
子機10bにより送信された連動制御信号を受信したフラッシュライト80は、表示灯によって連動警報を出力する。
火災警報器10による火元警報としては、例えば、「ピー、ヒュー、ヒュー、火事です、火事です」という音声警報を出力するとともに、表示灯を火元警報を示す所定の様態で点灯させることができる。
火災警報器10による連動警報としては、例えば、「ピー、ヒュー、ヒュー、他の場所で火事です」という音声警報を出力するとともに、表示灯を連動警報を示す所定の様態で点灯させることができる。
図6に示すように、連動警報の停止条件としては、パターン1〜パターン4がある。
パターン1では、復旧信号を受信したとき、自身の警報停止スイッチ12(62、92)が押下操作されたとき、警報停止信号を受信したとき、のいずれの場合にも連動警報を停止する。このパターン1は、初期状態として設定されている。
パターン2では、復旧信号を受信したとき、又は自身の警報停止スイッチ12(62、92)が押下操作されたときに連動警報を停止するが、警報停止信号を受信したときには連動警報を停止しない。
パターン3では、復旧信号を受信したとき、又は警報停止信号を受信したときに連動警報を停止するが、自身の警報停止スイッチ12(62、92)が押下操作されたときには連動警報を停止しない。
パターン4では、復旧信号を受信したときには連動警報を停止するが、自身の警報停止スイッチが押下されたとき、及び警報停止信号を受信したときには連動警報を停止しない。
いずれのパターンにおいても、復旧信号を受信したときに連動警報を停止する点は共通している。
次に、火災警報器10の詳細な動作を説明する。図7、図8は、実施の形態に係る火災警報器10の動作例を説明するフローチャートである。
火災警報器10は、火災検出回路7により火災を検知したか否か判断し(S101)、火災を検知した場合は(S101:Yes)、火元アドレス記憶部15に自己アドレスを記憶して(S102)、連動制御信号を送信する(S103)。火災を検知しなかった場合は(S101:No)、ステップS104へ進む。
次に、火元アドレス記憶部15に、自己アドレスが記憶されているか確認し(S119)、自己アドレスが記憶されていれば(S119:Yes)、警報停止アドレス記憶部16に自己アドレスが記憶されているか確認する(S120)。
火元アドレス記憶部15に自己アドレスが記憶されている場合であって(S119:Yes)、警報停止アドレス記憶部16に自己アドレスが記憶されていない場合(S120:No)、すなわち、自己が火災を検知していて自己の警報停止スイッチ12がオンしていない場合には、火元警報を出力する(S121)。
火元アドレス記憶部15に自己アドレスが記憶されている場合であって(S119:Yes)、警報停止アドレス記憶部16に自己アドレスが記憶されている場合(S120:Yes)、すなわち、自己が火災を検知していて自己の警報停止スイッチ12がオンしている場合には、火元警報を停止する(S122)。
この例では、警報停止スイッチオンにより連動警報を停止するか否かの設定が、火元警報の停止条件と連動している。すなわち、警報停止スイッチオンにより連動警報を停止する設定がなされている場合には(パターン1、2)、警報停止スイッチオンにより火元警報を停止するが、パターン3、4の場合には警報停止スイッチがオンしても火元警報を停止しない。
火元アドレス記憶部15に他の火災警報器10のアドレスが記憶されている場合であって(S123:Yes)、警報停止アドレス記憶部16にアドレスが記憶されている場合(S124:Yes)、すなわち、警報システム100内のいずれかの火災警報器10が火災を検知していて、かつ連動警報の停止条件が成立している場合には、連動警報を停止する(S126)。
火元アドレス記憶部15に他の火災警報器10のアドレスが記憶されていない場合(S123:No)、すなわち、警報システム100内のいずれの火災警報器10も火災を検知していない場合には、連動警報を停止する(S126)。
移報アダプタ50及びフラッシュライト80は、前述した図7、図8と共通する動作を行うので、図7、図8を参照して相違点を中心に説明する。
移報アダプタ50、フラッシュライト80は、図7のステップS107以降の動作を行う。すなわち、移報アダプタ50及びフラッシュライト80は、火災の検知や復旧に関する動作は行わず、連動警報に関連する動作のみ行う。
移報アダプタ50は、ステップS125において、連動警報を出力するとともに、外部機器200に対して移報信号を出力する点に特徴を有する。
フラッシュライト80は、ステップS125において、表示灯回路89による連動警報のみを出力し、音声警報は出力しない。
(運用例1:連動警報の停止条件としてパターン1を設定)
警報システム100内の火災警報器10等の各監視領域や警報領域が、例えば人の出入りが多い場合や災害弱者が生活していない場合などの通常のときには、連動警報の停止条件をパターン1に設定しておくことができる。このようにすることで、自己の警報停止スイッチが押下操作された場合、あるいは、他の機器の警報停止スイッチが押下されて警報停止信号を受信した場合に、連動警報を停止できる。
例えば、部屋数の多い建物の各部屋に火災警報器10が設置されて警報システム100が構築されている場合、各火災警報器10の連動警報の停止条件をパターン2に設定しておく。このようにすることで、自己の警報停止スイッチが押下された場合には連動警報を停止するが、他の機器の警報停止スイッチが押下されて警報停止信号を受信した場合には、連動警報を停止しない。例えば、連動警報が一斉に出力されている状態で、ユーザが各部屋を回って火元や居住者を探す場面を想定する。この場合、ユーザが各部屋の火災警報器10の警報停止スイッチを操作するとその火災警報器の連動警報は停止するが、他の火災警報器10の連動警報は停止しない。したがって、火災警報器10の連動警報が停止しているか否かによって、その火災警報器10が設置された部屋が確認済みであるか否かを判断できる。
例えば、老人や子供などの災害弱者が生活する建物に警報システム100が構築されている場合、連動警報の停止条件をパターン3あるいはパターン4に設定しておく。この場合、自己の警報停止スイッチが押下された場合でも連動警報は停止しない。災害弱者が自己の警報停止スイッチを押下操作しても連動警報は停止しないので、災害弱者に避難行動を促すことができ、避難救助作業も容易となる。
例えば、フラッシュライト80を屋外に設置し、その他の火災警報器10等の機器を屋内に設置しているような警報システム100を想定する。ここで、屋外のフラッシュライト80はパターン1あるいはパターン2(警報停止スイッチオンで連動警報を停止する)が設定され、屋内の火災警報器10にはパターン4(警報停止スイッチオン、警報停止信号受信で連動警報を停止しない)を設定しておく。このような警報システム100において、屋内の火災警報器10が火災を検知して一斉に連動警報(火災警報)が出力されているとすると、屋外にいるユーザがフラッシュライト80の連動警報に気づいて警報停止ボタンを押下することで、フラッシュライト80の連動警報を停止することができる。一方で、屋内の火災警報器10等は連動警報を停止しないので、屋外に設置されているフラッシュライト80の警報停止ボタンが押下された場合でも、屋内にいるユーザの避難行動を促すことができる。
また上記の例において、屋外のフラッシュライト80はパターン3、4(警報停止スイッチオンで連動警報を停止しない)が設定されるようにすれば、屋外に設置されているフラッシュライト80の警報停止ボタンが押下された場合でも、フラッシュライト80が連動警報をし続けるので、屋外にいる人に当該建物に火災が発生していることを報知し続けることができる。
なお、連動警報の停止条件設定スイッチ13は、本実施の形態の例に限定されず、警報停止スイッチが操作されたときに連動警報を停止するか否かの設定、及び警報停止信号を受信したときに連動警報を停止するか否かの設定、のいずれか一つのみを設定できるものであってもよい。
また、本実施の形態では、火災警報器10は火災を検知すると、警報システム100内の他の機器に対して連動制御信号を送信し、その後、火災を検知しなくなったときに、警報システム100内の他の機器に対して復旧信号を送信する場合を例に説明したが、火災警報器10は火災を検知すると、警報システム100内の他の機器に対して連動制御信号を送信し続け、その後、火災を検知しなくなったときに、警報システム100内の他の機器に対する連動制御信号の送信を停止する構成とすることもできる。つまり、「復旧信号」とは連動制御信号の送信の停止を含むものである。このとき、他の機器は連動制御信号を受信した状態から、連動制御信号の受信しなくなったときに、復旧信号を受信したと判断することができる。
Claims (6)
- 他の検知装置が異常を検知すると連動警報を行う警報器であって、
異常を検知したことを示す連動制御信号、異常を検知しなくなったことを示す復旧信号、及び連動警報を停止すべきことを示す警報停止信号を受信可能な受信手段と、
警報を出力する警報手段と、
前記警報手段による警報の出力及び停止を制御する制御手段と、
前記連動警報を停止させるための警報停止スイッチと、
前記警報停止スイッチが操作されたときに前記連動警報を停止するか否かを設定する第1停止条件切替手段と、を備え、
前記制御手段は、前記連動制御信号を受信すると前記警報手段に連動警報を出力させ、前記第1停止条件切替手段の設定に基づいて前記連動警報を停止させる
ことを特徴とする警報器。 - 前記警報停止信号を受信したときに前記連動警報を停止するか否かを設定する第2停止条件切替手段を備え、
前記制御手段は、前記第1停止条件切替手段及び前記第2停止条件切替手段の設定に基づいて前記連動警報を停止させる
ことを特徴とする請求項1記載の警報器。 - 環境の物理的変化を検出して異常を検知する異常検知手段を備え、
前記制御手段は、前記異常検知手段が異常を検知すると前記警報手段に異常元警報を出力させ、前記異常検知手段が異常を検知しなくなると前記異常元警報を停止させる
ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の警報器。 - 前記制御手段は、前記第1停止条件切替手段の設定にかかわらず、前記警報停止スイッチが操作されたときには前記異常元警報を停止させる
ことを特徴とする請求項3記載の警報器。 - 請求項1〜請求項4のいずれか記載の警報器を複数備えたことを特徴とする警報システム。
- 前記複数の警報器のうちの一の警報器は、前記連動制御信号を受信すると外部機器に対して移報信号を出力する移報出力手段を備えたことを特徴とする請求項5記載の警報システム。
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