JP2011203431A - 中間転写体および画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】二次転写効率が向上するだけでなく、マイクロスリップの発生を十分に抑制する中間転写体および画像形成装置を提供すること。
【解決手段】少なくとも弾性層3および該弾性層の上に形成された表面層4を有し、該表面層表面の摩擦係数が0.50〜0.80であることを特徴とする中間転写体1および該中間転写体1を備えた画像形成装置。
【選択図】図1
【解決手段】少なくとも弾性層3および該弾性層の上に形成された表面層4を有し、該表面層表面の摩擦係数が0.50〜0.80であることを特徴とする中間転写体1および該中間転写体1を備えた画像形成装置。
【選択図】図1
Description
本発明は、複写機、ファクシミリおよびレーザプリンタ等の電子写真法による画像形成装置において、感光体表面に形成されたトナー像を一次転写するための中間転写体、および該中間転写体を備えた画像形成装置に関する。
近年、静電プロセスを用いている画像形成装置では、多種多様な紙への高画質な画像を求めるニーズから中間転写ベルトが広く用いられている。中間転写ベルトとしては、一般的にポリイミド等に代表される樹脂ベルトが高画質品位、高寿命、高安定的な特性からも広く用いられている。ところが、樹脂から成る中間転写ベルトでは、トナーの変化に伴って転写の際に生じる、中抜け現象が問題となってきている。中抜け現象とは、画像が転写される際、画像に大きな圧力が加わることで、トナーが応力変形し、トナー同士の凝集力が増大し、画像の一部分が転写されずに像担持体上に残留してしまう現象で、特に文字やライン画像等で顕著に現れる。樹脂ベルトの場合、転写時の画像への圧力が大きいために特にこの中抜けは問題となっている。
そこで、この中抜けを解消するために、最近では、弾性層を用いた弾性中間転写ベルトが主流となってきている。弾性中間転写ベルトは、表層が弾性であるため柔らかく、転写部でのトナーに作用する圧力が低減できることから、中抜けに効果があることが知られている(例えば、特許文献1、2)。又、二次転写部において紙との密着性が良いことから、一般的な紙に対しての転写効率の向上のみならず、厚紙に対する転写性や、凹凸を有する紙への転写性にも効果があることが知られている。
しかしながら、密着性が向上するが故の副作用が確認された。その副作用とはマイクロスリップと呼ばれる現象であり、中間転写体の幅方向で濃度勾配がある画像パターンを二次転写した際に、画像濃度が薄い側で画像乱れが発生したり、通紙時に用紙等の記録材が蛇行したりすることである。例えば、図4(A)に示すように中間転写体の幅方向WDで濃度勾配がある画像パターン200,201を二次転写した際、画像濃度が薄い側の領域202で画像乱れが発生した。図4(A)においてTDは通紙方向を意味する。具体的には、適正なライン画像はトナー粒子が図4(B)に示すように整然と配列されるものであるが、図4(A)に示す画像パターン200のように下側半分にライン画像が形成され、上側半分ではベタ画像形成されると、ライン画像にマイクロスリップが起って、図4(C)に示すように、トナー粒子の配列が乱れた。
一方、一次転写効率および二次転写効率の向上や画像の中抜けやフィルミングの防止を目的として、基材層、弾性層およびフッ素樹脂を含む表面層を有する中間転写ベルトが提案されている(特許文献3)。しかしながら、中間転写ベルトの幅方向で濃度勾配がある画像パターンを二次転写した際にマイクロスリップがやはり発生し、画像の乱れや記録材の蛇行が発生した。
本発明は、二次転写効率が向上するだけでなく、マイクロスリップの発生を十分に抑制する中間転写体および画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明は、少なくとも弾性層および該弾性層の上に形成された表面層を有し、該表面層表面の摩擦係数が0.50〜0.80であることを特徴とする中間転写体および該中間転写体を備えた画像形成装置に関する。
本発明によれば、二次転写効率が向上するだけでなく、マイクロスリップの発生を十分に抑制できる。よって、中間転写体の幅方向で濃度勾配がある画像パターンを形成する場合であっても、二次転写効率に優れ、かつ画像乱れや用紙等の記録材の蛇行を抑制できる。
[中間転写体]
本発明に係る中間転写体は、電子写真方式の複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置に好適に用いられる。中間転写体は、感光体の表面に担持されたトナー画像を自己の表面に1次転写させ、転写されたトナー画像を保持し、保持したトナー画像を記録紙等の記録材の表面に2次転写させるものである。以下、特記しない限り、本発明に係る中間転写体がベルト形状を有する場合について説明するが、ドラム形状を有していても良い。
本発明に係る中間転写体は、電子写真方式の複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置に好適に用いられる。中間転写体は、感光体の表面に担持されたトナー画像を自己の表面に1次転写させ、転写されたトナー画像を保持し、保持したトナー画像を記録紙等の記録材の表面に2次転写させるものである。以下、特記しない限り、本発明に係る中間転写体がベルト形状を有する場合について説明するが、ドラム形状を有していても良い。
本発明に係る中間転写ベルトは少なくとも弾性層および該弾性層の上に形成された表面層を有するものであり、さらに他の層、例えばいわゆる基材層を有しても良い。本発明に係る中間転写ベルト1は具体的には、例えば図1(A)に示すように、基材層2上に弾性層3および表面層4を順次、有してなる構成を有していても良いし、または図1(B)に示すように、基材層を有することなしに、弾性層3上に表面層4を有してなる構成を有していても良い。中間転写体がドラム形状を有する場合、中間転写ドラムは基材層を有する図1(A)の構成を有し、該基材層2が剛性を有してドラム形状を確保する。
本発明に係る中間転写ベルトは表面層表面の摩擦係数が0.50〜0.80、好ましくは0.55〜0.75を示すものである。本発明に係る中間転写ベルトは弾性層を有しながらも、上記範囲内の表面層表面の摩擦係数を達成することによって、二次転写効率が向上するだけでなく、マイクロスリップの発生を十分に抑制できる。上記摩擦係数が小さすぎると、転写ニップでの表面層の変形が起こりやすいため、マイクロスリップが発生する。上記摩擦係数が大きすぎると、中間転写ベルトとトナーの付着力が大きいため、二次転写効率が低下する。
マイクロスリップの発生を十分に抑制できるメカニズムの詳細は明らかではないが、以下のメカニズムに基づくものと考えられる。二次転写時において、中間転写ベルトと二次転写ローラとは、強制駆動や従動などの駆動形態に関係なく、それらの間のニップ内で一定速度で駆動するように設定されている。そこで、中間転写体の幅方向で濃度勾配がある画像パターンを形成すると、画像濃度が高い側の領域と低い側の領域とで、中間転写ベルト1と記録材との相対速度に差異が生じ、その結果として画像の劣化や通紙時の蛇行をもたらすものと考えられる。詳しくは、図4(A)で示すような中間転写体の幅方向で濃度勾配がある画像パターン200、201を形成する場合において、中間転写ベルト1および二次転写ローラ6は、画像濃度が低い側の領域において、図2(A)に示すように、記録材5を介して同じ速度で駆動するように設定されている。一方、画像濃度が高い側の領域では、中間転写ベルト1と記録材5との間にトナー粒子が存在し、マイクロスリップにより中間転写ベルト1が受ける摩擦力11は低減されるので、中間転写ベルト1の駆動力10が大きくなる。その結果、画像濃度が高い側の領域と低い側の領域とで、中間転写ベルト1と記録材との相対速度に差異が生じ、その結果として画像の劣化や通紙時の蛇行が起こるものと考えられる。図2(A)および図2(B)において、10は中間転写ベルト1の駆動力の大きさおよび方向を示し、11は中間転写ベルト1が受ける摩擦力の大きさおよび方向を示し、60は二次転写ローラ6の駆動力の大きさおよび方向を示し、61は二次転写ローラ6が受ける摩擦力の大きさおよび方向を示すものとする。そのようなマイクロスリップの問題は中間転写ベルトが弾性層を有する場合において顕著である。その理由は、中間転写ベルトが弾性層を有することにより、中間転写ベルト表面がマイクロスリップを起こす方向、すなわち、中間転写ベルト表面に沿った方向に変形しやすいためである。そこで、本発明では、弾性層を有する中間転写ベルトにおいて、表面の摩擦係数を適度に大きくすることにより、中間転写ベルト表面がマイクロスリップを起こす方向に変形するのを抑制している。これは次のメカニズムによる。転写ニップにおいてトナーが存在する領域では中間転写ベルト1の表面にトナーが押し込まれる形に変形する。そのため、トナーが存在しない領域において、中間転写ベルト1表面が転写材に接触する部分が生じる。この接触する部分における中間転写ベルト1と記録材との間で適切な摩擦力が生じることにより、中間転写ベルト1表面に沿った方向の変形が抑制される。その結果、マイクロスリップの発生が十分に抑制されるものと考えられる。
本明細書中、摩擦係数は動摩擦係数を意味し、25℃および湿度60%においてヘイドン式摩擦摩擦係数測定器(ヘイドン社製)によって測定された値を用いている。
(表面層)
表面層は、後述する弾性層を表面処理することによって形成された層が挙げられる。表面処理は、弾性層表面にイソシアネート化合物を塗布した後、熱処理を施すことで行うことができる。すなわち、弾性層の外周面にイソシアネート化合物を塗布した後、加熱し、そのイソシアネート同志を反応させて薄い表面層を形成する。反応のための加熱温度および時間は、イソシアネートの塗布量にもよるが、120〜200℃の温度、30〜120分間の範囲とすることができる。なお、弾性層の外周面へのイソシアネート化合物の塗布にあたっては、弾性層表面にイソシアネート化合物溶液を接触させて含浸させる方法を取ることができ、この接触時間によって、塗布量を調整することができる。
表面層は、後述する弾性層を表面処理することによって形成された層が挙げられる。表面処理は、弾性層表面にイソシアネート化合物を塗布した後、熱処理を施すことで行うことができる。すなわち、弾性層の外周面にイソシアネート化合物を塗布した後、加熱し、そのイソシアネート同志を反応させて薄い表面層を形成する。反応のための加熱温度および時間は、イソシアネートの塗布量にもよるが、120〜200℃の温度、30〜120分間の範囲とすることができる。なお、弾性層の外周面へのイソシアネート化合物の塗布にあたっては、弾性層表面にイソシアネート化合物溶液を接触させて含浸させる方法を取ることができ、この接触時間によって、塗布量を調整することができる。
ここで、イソシアネート化合物としては、芳香族イソシアネート,脂肪族イソシアネート等があげられ、具体的には、トルエンジイソシアネート(TDI),ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI),クルードMDI等があげられる。表面層形成材料には、イソシアネート化合物の反応性を害しない範囲内で、他の化合物が添加されていてもよい。市販の材料として、コロネートHX(日本ポリウレタン工業社製)、コロネートL(日本ポリウレタン工業社製)、コロネート65(日本ポリウレタン工業社製)等を用いることができる。
なお、イソシアネートの一部は、弾性層と反応することもあり、その場合には、弾性層のうちの反応した部分が硬化して、表面層の一部となる。この表面層の形成において、表面層形成材料の塗布量は、1.0×10−9〜1.0×10−4g/mm2の範囲とすることができる。
摩擦係数は、イソシアネート化合物溶液の弾性層表面との接触時間(例えば浸漬時間)、およびイソシアネート化合物溶液の配合割合を調整することによって制御できる。
例えば、イソシアネート化合物溶液の弾性層表面との接触時間が長いほど摩擦係数は小さくなる。接触時間が短いほど摩擦係数は大きくなる。
また、例えば、イソシアネート化合物溶液の配合割合が大きいほど摩擦係数は小さくなる。配合割合が小さいほど摩擦係数は大きくなる。
具体的には、例えば、表面処理材料として、コロネートHX(日本ポリウレタン工業社製)を使用する場合、イソシアネート濃度が10〜50重量%になるように溶剤としてMEKを加えて調製した溶液を、弾性層表面に5〜15秒間接触させて含浸(塗布)させ、例えば150℃、60分加熱することによって表面処理を行うことができる。表面処理材料として、コロネートL(日本ポリウレタン工業社製)、コロネート65(日本ポリウレタン工業社製)を使用する場合も同様の方法をとることができる。
具体的には、例えば、表面処理材料として、コロネートHX(日本ポリウレタン工業社製)を使用する場合、イソシアネート濃度が10〜50重量%になるように溶剤としてMEKを加えて調製した溶液を、弾性層表面に5〜15秒間接触させて含浸(塗布)させ、例えば150℃、60分加熱することによって表面処理を行うことができる。表面処理材料として、コロネートL(日本ポリウレタン工業社製)、コロネート65(日本ポリウレタン工業社製)を使用する場合も同様の方法をとることができる。
表面層4が形成された中間転写ベルトの表面硬度は、30°〜65°であることが好ましく、特に40°〜60°が好ましい。表面硬度は、MD−1硬度計(Asker社製)により測定した硬さ(JIS A)である。
表面層4の厚さは、弾性層の一部が反応してしまうため明確な厚さは規定できないが、0.1μm〜2.0μmとすることができる。
本明細書中、表面層4の厚みは、走査型電子顕微鏡(SEM)によって得た厚み方向の断面の画像上で測定した値である。
表面層4の表面粗さRzは、表面層表面が上記摩擦係数を示す限り特に制限されず、好ましくは0.05〜1.5μm、より好ましくは0.1〜1.0μmである。
本明細書中、表面粗さRzはサーフコム480A(東京精密社製)によって測定された任意の10点の測定値の平均値を用いている。表面粗さRzは上記装置によって測定されなければならないというわけではなく、当該装置と同様の原理・原則に従って測定し得る装置であれば、いかなる装置を用いて測定されてもよい。
(弾性層/基材層)
弾性層3は、弾性を有する有機化合物層である。弾性層を構成する弾性材料(弾性材ゴム、エラストマー)としては、例えば、ブチルゴム、フッ素系ゴム、アクリルゴム、EPDM、NBR、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレンゴム、天然ゴム、イソプレンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、ブタジエンゴム、エチレン−プロピレンゴム、エチレン−プロピレンターポリマー、クロロプレンゴム、クロロスルホン化ポリエチレン、塩素化ポリエチレン、ウレタンゴム、シンジオタクチック1、2−ポリブタジエン、エピクロロヒドリン系ゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴム、多硫化ゴム、ポリノルボルネンゴム、水素化ニトリルゴム、熱可塑性エラストマー(例えばポリスチレン系、ポリオレフィン系、ポリ塩化ビニル系、ポリウレタン系、ポリアミド系、ポリウレア、ポリエステル系、フッ素樹脂系)等からなる群より選ばれる1種類あるいは2種類以上を使用することができる。弾性層を構成する好ましい弾性材料はウレタンゴムである。ただし、上記材料に限定されるものではないことは当然である。
弾性層3は、弾性を有する有機化合物層である。弾性層を構成する弾性材料(弾性材ゴム、エラストマー)としては、例えば、ブチルゴム、フッ素系ゴム、アクリルゴム、EPDM、NBR、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレンゴム、天然ゴム、イソプレンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、ブタジエンゴム、エチレン−プロピレンゴム、エチレン−プロピレンターポリマー、クロロプレンゴム、クロロスルホン化ポリエチレン、塩素化ポリエチレン、ウレタンゴム、シンジオタクチック1、2−ポリブタジエン、エピクロロヒドリン系ゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴム、多硫化ゴム、ポリノルボルネンゴム、水素化ニトリルゴム、熱可塑性エラストマー(例えばポリスチレン系、ポリオレフィン系、ポリ塩化ビニル系、ポリウレタン系、ポリアミド系、ポリウレア、ポリエステル系、フッ素樹脂系)等からなる群より選ばれる1種類あるいは2種類以上を使用することができる。弾性層を構成する好ましい弾性材料はウレタンゴムである。ただし、上記材料に限定されるものではないことは当然である。
弾性層3には、抵抗値調節用導電剤が添加されてもよい。この抵抗値調節用導電剤は特に制限はないが、例えば、カーボンブラック、グラファイト、アルミニウムやニッケル等の金属粉末、酸化錫、酸化チタン、酸化アンチモン、酸化インジウム、チタン酸カリウム、酸化アンチモン−酸化錫複合酸化物(ATO)、酸化インジウム−酸化錫複合酸化物(ITO)等の導電性金属酸化物が挙げられる。導電性金属酸化物は、硫酸バリウム、ケイ酸マグネシウム、炭酸カルシウム等の絶縁性微粒子を被覆したものでもよい。上記導電剤に限定されるものではない。
弾性層3の表面粗さRzは前記した表面層のRzと同様の範囲内である。表面処理前の弾性層が有する表面粗さは表面処理による変化が小さい。
弾性層3の厚みは本発明の目的が達成される限り特に制限されるものではなく、通常は100〜500μmであり、好ましくは120〜300μmである。
弾性層の硬度は、マイクロスリップをより一層有効に抑制する観点から、20〜50、特に25〜40が好ましい。
弾性層の硬度は表面層形成前の硬度であり、表面層の形成によって変化するものではない。
弾性層の硬度は表面層の硬度と同様の方法によって測定された値を用いている。
弾性層の硬度は表面層形成前の硬度であり、表面層の形成によって変化するものではない。
弾性層の硬度は表面層の硬度と同様の方法によって測定された値を用いている。
弾性層の体積抵抗率は通常、109〜1013Ω・cm、特に109〜1010Ω・cmが好ましい。
体積抵抗率はハイレスタ(三菱化学アナリテック社製)によって測定された任意の10点の平均値を用いている。
体積抵抗率はハイレスタ(三菱化学アナリテック社製)によって測定された任意の10点の平均値を用いている。
基材層2は有機高分子化合物層である。基材層を構成する樹脂材料としては、ポリカーボネート、フッ素系樹脂(ETFE、PVDF)、ポリスチレン、クロロポリスチレン、ポリ−α−メチルスチレン、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−塩化ビニル共重合体、スチレン−酢酸ビニル共重合体、スチレン−マレイン酸共重合体、スチレン−アクリル酸エステル共重合体(スチレン−アクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリル酸エチル共重合体、スチレン−アクリル酸ブチル共重合体、スチレン−アクリル酸オクチル共重合体及びスチレン−アクリル酸フェニル共重合体等)、スチレン−メタクリル酸エステル共重合体(スチレン−メタクリル酸メチル共重合体、スチレン−メタクリル酸エチル共重合体、スチレン−メタクリル酸フェニル共重合体等)、スチレン−α−クロルアクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリロニトリル−アクリル酸エステル共重合体等のスチレン系樹脂(スチレンまたはスチレン置換体を含む単重合体または共重合体)、メタクリル酸メチル樹脂、メタクリル酸ブチル樹脂、アクリル酸エチル樹脂、アクリル酸ブチル樹脂、変性アクリル樹脂(シリコーン変性アクリル樹脂、塩化ビニル樹脂変性アクリル樹脂、アクリル・ウレタン樹脂等)、塩化ビニル樹脂、スチレン−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ロジン変性マレイン酸樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエステルポリウレタン樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブタジエン、ポリ塩化ビニリデン、アイオノマー樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコーン樹脂、ケトン樹脂、エチレン−エチルアクリレート共重合体、キシレン樹脂及びポリビニルブチラール樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、変性ポリフェニレンオキサイド樹脂、変性ポリカーボネート等からなる群より選ばれる1種類あるいは2種類以上を使用することができる。基材層を構成する好ましい樹脂材料はポリイミド樹脂である。ただし、上記材料に限定されるものではない。
基材層2には抵抗値調節用導電剤が添加されてもよい。抵抗値調節用導電剤としては弾性層3に添加されてもよい抵抗値調節用導電剤と同様の物質が挙げられる。
基材層2の厚みは本発明の目的が達成される限り特に制限されるものではなく、通常は50〜200μmであり、好ましくは80〜120μmである。
基材層2の硬度は、剛性を高め、耐久性を確保する観点から、0.1GPa〜2GPaが好ましい。
基材層の硬度は、NANO Indenter XP/DCM(MTS Systems社/MTS NANO Instruments社製)を用いてナノインデンテーション法によって測定された任意の10点の測定値の平均値を用いている。
基材層の硬度は、NANO Indenter XP/DCM(MTS Systems社/MTS NANO Instruments社製)を用いてナノインデンテーション法によって測定された任意の10点の測定値の平均値を用いている。
基材層の体積抵抗率は109〜1013、特に1010〜1011が好ましい。
弾性層3および基材層2の形成方法としては、例えば、回転する円筒形の型に材料を流し込み、ベルト形状の層を形成する遠心成型法、材料をスプレイ塗布またはディッピング塗布して層を形成する塗布法、内型と外型との間に材料を注入してベルト形状の層を形成する注型法等が挙げられる。弾性層の形成時においては所望により加熱により加硫および乾燥が行われる。基材層の形成時においては所望により加熱により乾燥がおこなわれる。
図1(A)に示す構造の中間転写ベルトを製造する場合、弾性層3および基材層2の形成順序は特に制限されず、例えば、遠心成型法によって先に弾性層を形成した後で、遠心成型法または塗布法によって基材層を形成してもよいし、遠心成型法によって先に基材層を形成した後で、遠心成型法または塗布法によって弾性層を形成してもよいし、注型法によって弾性層を形成した後で、塗布法によって基材層を形成してもよいし、または注型法によって基材層を形成した後で、塗布法によって弾性層を形成してもよい。表面層3は、弾性層3および基材層2の形成後、前述したように弾性層の表面を表面処理することによって形成できる。
図1(B)に示す構造の中間転写ベルトを製造する場合、弾性層3は、例えば、遠心成型法または注型法によって形成できる。表面層3は、弾性層3の形成後、前述したように弾性層の表面を表面処理することによって形成できる。
[画像形成装置]
本発明に係る中間転写ベルトは、複写機、ファクシミリおよびレーザプリンタ等の電子写真法による画像形成装置において、感光体表面に形成されたトナー像を紙等の記録材に転写する際、トナー像を一旦、自己の表面に保持して搬送するものである。本発明の中間転写ベルトが用いられる画像形成装置の一例を図3に示す。
本発明に係る中間転写ベルトは、複写機、ファクシミリおよびレーザプリンタ等の電子写真法による画像形成装置において、感光体表面に形成されたトナー像を紙等の記録材に転写する際、トナー像を一旦、自己の表面に保持して搬送するものである。本発明の中間転写ベルトが用いられる画像形成装置の一例を図3に示す。
図3は、本発明に係る画像形成装置の一実施形態であるタンデム方式の多色画像形成装置の概略構成図を示すものである。本実施形態において、本発明の中間転写ベルトは「1」で示され、シームレス形状を有している。中間転写ベルト1は、支持体として駆動ローラ110a、テンションローラ110b、及びバックアップローラ110cに巻回されている。中間転写ベルト1の水平部に沿って、4つの画像形成部が直列状に配置されている。これらの画像形成部は、ほぼ同様の構成をしており、それぞれイエロー(Y)色、マゼンタ(M)色、シアン(C)色、ブラック(K)色のトナー像を形成する点が異なる。
先ず、画像形成部について説明する。画像形成部は、回転可能に配置された像担持体であるドラム状の電子写真感光体(以下「感光ドラム」という)103を備えている。感光ドラム103の周囲には、一次帯電手段としての一次帯電器104、露光手段としての露光装置105、現像手段としての現像器106、一次転写手段としての転写装置107、及びクリーニング手段としてのクリーニング装置108等のプロセス機器が配置されている。他の画像形成部も同様の構成である。つまり、この画像形成部は、それぞれ感光ドラム103、一次帯電器104、露光装置105、現像器106、転写ローラ107、及び、クリーニング装置108を備えている。これら画像形成部は、それぞれがイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色のトナー像を形成する点で異なる。各画像形成部に配置した現像器106の周囲には通常、現像槽(図示せず)が形成され、それぞれの現像槽にはイエロートナー(イエロー現像剤)、マゼンタトナー(マゼンタ現像剤)、シアントナー(シアン現像剤)またはブラックトナー(ブラック現像剤)が収容される。
次に、上記構成の画像形成装置の画像形成動作について説明する。感光ドラム103は、一次帯電器104によって一様に帯電され、露光装置(静電像形成手段)105から原稿のイエロー成分色による画像信号がポリゴンミラー等を介して感光ドラム103上に投射されて静電潜像が形成される。次いで、現像器106からイエロートナーが供給されて静電潜像がイエロートナー像として現像される。このイエロートナー像は、感光ドラムの回転に伴って、感光ドラム103と中間転写ベルト1とが当接する一次転写部に到来する。一次転写部には、本実施例では、一次転写手段として転写ローラ107が配置されており、一次転写バイアスが印加されている。従って、感光ドラム103上のイエロートナー像が中間転写ベルト1へ一次転写される。イエロートナー像を担持した中間転写ベルト1は、次の画像形成部に搬送される。このときまでに、画像形成部において、上記と同様の方法で感光ドラム上に形成されたマゼンタトナー像が、転写ローラが配置された一次転写部において、イエロートナー像上へ転写される。同様に、中間転写ベルトが矢印方向に沿って進行するにつれて、転写ローラが配置された各一次転写部において、シアントナー像、ブラックトナー像が前述のトナー像に重畳転写される。このときまでに、給紙カセットから、給紙ローラ及び、その他の搬送ローラにより送り出された記録材が二次転写部に達する。二次転写部には、バックアップローラ110cと対向して、中間転写ベルト1を挟持する態様で二次転写手段としての二次転写装置、本実施例では、二次転写ローラ110d(二次転写手段)が配置されている。二次転写ローラ110dに転写バイアスが印加されており、これによって、上述の4色のトナー像は記録材S上に転写(二次転写)される。トナー像が転写された記録材は定着部111に搬送される。定着部では熱と圧力によってトナー像を記録材(二次転写物)S上に固着させる。一次転写部にて転写しきれなかった感光ドラム103上の転写残トナーは、それぞれクリーニング装置108によってクリーニングされる。また、二次転写部によって転写しきれなかった中間転写ベルト1上の転写残トナーは、中間転写体クリーニング手段としての中間転写体クリーニング装置102にてクリーニングされ、つぎの画像形成に供される。
二次転写部において、二次転写ローラは110d中間転写体に当接して配置され、図示しない駆動部によって強制駆動されてもよいし、または駆動部に連結されることなく、中間転写ベルト1の表面移動に対して従動してもよい。二次転写ローラ110dは中間転写ベルト1の表面移動に対して従動することが好ましい。これによって、ベルトの周速度と用紙の速度が一定となるため、画像ズレが発生しにくい。
中間転写ベルト1のクリーニング部において、クリーニング装置102は図3中、ブレード形状を有しているが、中間転写ベルトに当接して配置されたクリーニングローラであることが好ましい。更に好ましいクリーニングローラは少なくとも外周表面が発泡体からなる発泡ローラである。これによって、弾性ベルトであることにより付着しやすくなる外添剤や紙粉等を取り除くことが可能となる。発泡ローラは芯金の周りに発泡体が巻き付けられてなるものがより好ましい。発泡体はポリウレタン発泡体が好ましい。
本発明に係る画像形成装置の具体例について、図3を用いて説明する。像担持体としての感光ドラム103は、直径30mmのアルミニウム製シリンダの外周面に有機光導電体層(OPC)を塗布して構成したものである。感光ドラム103は、その両端部をフランジによって回転自在に支持されており、一方の端部に不図示の駆動モータから駆動力を伝達することにより、図の時計回り方向に回転駆動される。一次帯電器104は、ローラ状に形成された導電性ローラである。このローラを感光ドラム103表面に当接させるとともに、不図示の電源によって帯電バイアス電圧を印加することにより、感光ドラム103表面を一様に負極性に帯電させる。露光装置105は、本実施例では、不図示のポリゴンミラーを先端に装着したLEDアレイよりなり、不図示の駆動回路により画像信号に応じて点灯制御される。現像器106は、それぞれ、負帯電特性のイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色のトナーを収納した不図示のトナー収納部と、感光体ドラム103表面に隣接し不図示の駆動部により回転駆動され、図示しない現像バイアス電源により現像バイアス電圧を印加されることにより現像を行う現像ローラとを有している。本具体例では、上述のように、前記トナー収納部には記録材Sの搬送方向上流側から順にイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色トナーが収納されている。本具体例にて、中間転写ベルト1は、周長が1000mmとされ、速度Vは、一秒間に250mmとされる。中間転写ベルト1の内側に、各感光ドラムと対向して配置され、中間転写ベルトに当接する転写ローラ107には、転写バイアス用電源(電源)が接続されている。又、この転写ローラ107には、正極性の電圧が印加される。この電界により、感光ドラム103に接触中の中間転写ベルト1に、感光ドラム103上の負極性の各色トナー像が順次転写され、カラー画像が形成される。中間転写ベルト1は、本具体例では、シームレス形状を有する。
<中間転写ベルトの製造>
(実施例1)
まず、遠心成型法によってウレタンゴムからなる弾性層を形成した。詳しくは回転する円筒形の型に、トルエン13重量部、ポリウレタンエラストマー10重量部、カーボンブラック3重量部からなる混合材料を流し込み、加熱してベルト形状の弾性層を形成した。このとき、円筒形の型における内周面の表面粗さが弾性層の表面にそのまま転写され、弾性層は表1に示す表面粗さ、硬度および厚さを有していた。
次いで、遠心成型法によってポリイミドからなる基材層を形成した。詳しくは弾性層が形成された円筒形の型に、N−メチル−2−ピロリドン450重量部、4,4’−ジアミノジフェニルエーテル35重量部、3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物50重量部、カーボンブラック20重量部からなる混合材料を流し込み、加熱して、弾性層の内側に基材層を形成し、ベルト前駆体を得た。基材層は硬度1GPaおよび厚さ100μmを有していた。
最後に弾性層を表面処理した。詳しくは、ベルト前駆体における基材層の内周面側に型を嵌め込み、これを表面処理液(イソシアネート化合物溶液)に浸漬し、弾性層の表面を改質し、シームレス中間転写ベルトを得た。表面処理条件を表1に示した。
(実施例1)
まず、遠心成型法によってウレタンゴムからなる弾性層を形成した。詳しくは回転する円筒形の型に、トルエン13重量部、ポリウレタンエラストマー10重量部、カーボンブラック3重量部からなる混合材料を流し込み、加熱してベルト形状の弾性層を形成した。このとき、円筒形の型における内周面の表面粗さが弾性層の表面にそのまま転写され、弾性層は表1に示す表面粗さ、硬度および厚さを有していた。
次いで、遠心成型法によってポリイミドからなる基材層を形成した。詳しくは弾性層が形成された円筒形の型に、N−メチル−2−ピロリドン450重量部、4,4’−ジアミノジフェニルエーテル35重量部、3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物50重量部、カーボンブラック20重量部からなる混合材料を流し込み、加熱して、弾性層の内側に基材層を形成し、ベルト前駆体を得た。基材層は硬度1GPaおよび厚さ100μmを有していた。
最後に弾性層を表面処理した。詳しくは、ベルト前駆体における基材層の内周面側に型を嵌め込み、これを表面処理液(イソシアネート化合物溶液)に浸漬し、弾性層の表面を改質し、シームレス中間転写ベルトを得た。表面処理条件を表1に示した。
(実施例2〜12/比較例1〜8)
表面処理溶液の浸漬時間、配合割合およびイソシアネート材料の種類を調整することによって表面改質層の厚さと摩擦係数を所定の値に制御したこと、ポリウレタンエラストマーの構成成分を変更することによって弾性層の硬度を所定の値に制御したこと、型内に流し込む混合材料の量を調整することによって弾性層の厚さを所定の値に制御したこと、型の内周面の表面粗さを変化させることによって弾性層の表面粗さを所定の値に制御したこと以外、実施例1と同様の方法により、中間転写ベルトを製造した。
表面処理溶液の浸漬時間、配合割合およびイソシアネート材料の種類を調整することによって表面改質層の厚さと摩擦係数を所定の値に制御したこと、ポリウレタンエラストマーの構成成分を変更することによって弾性層の硬度を所定の値に制御したこと、型内に流し込む混合材料の量を調整することによって弾性層の厚さを所定の値に制御したこと、型の内周面の表面粗さを変化させることによって弾性層の表面粗さを所定の値に制御したこと以外、実施例1と同様の方法により、中間転写ベルトを製造した。
(参考例1)
遠心成型法によってポリイミドからなる基材層を形成した。詳しくは円筒形の型に、N−メチル−2−ピロリドン450重量部、4,4’−ジアミノジフェニルエーテル35重量部、3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物50重量部、カーボンブラック20重量部からなる混合材料を流し込み、加熱して、基材のみからなるシームレス中間転写ベルトを得た。基材は硬度1GPaおよび厚さ100μmを有していた。
遠心成型法によってポリイミドからなる基材層を形成した。詳しくは円筒形の型に、N−メチル−2−ピロリドン450重量部、4,4’−ジアミノジフェニルエーテル35重量部、3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物50重量部、カーボンブラック20重量部からなる混合材料を流し込み、加熱して、基材のみからなるシームレス中間転写ベルトを得た。基材は硬度1GPaおよび厚さ100μmを有していた。
(参考例2)
弾性層表面を表面処理しなかったこと以外、実施例1と同様の方法によりシームレス中間転写ベルトを得た。
弾性層表面を表面処理しなかったこと以外、実施例1と同様の方法によりシームレス中間転写ベルトを得た。
(参考例3)
熱可塑性ポリアミドであるナイロン12(宇部興産(株)製、UBESTA 3035JU3)100重量部と、熱可塑性エラストマーPA12エラストマー(ダイセル・デグサ(株)製、ダイアミド、ベスタミドE68)20重量部、アセチレンブラック30重量部と、を二軸混練機により混練してペレットを得た。得られたペレットを、押出成型機を用いて押出成型することにより、厚さ100μmのシームレス中間転写ベルトを得た。
熱可塑性ポリアミドであるナイロン12(宇部興産(株)製、UBESTA 3035JU3)100重量部と、熱可塑性エラストマーPA12エラストマー(ダイセル・デグサ(株)製、ダイアミド、ベスタミドE68)20重量部、アセチレンブラック30重量部と、を二軸混練機により混練してペレットを得た。得られたペレットを、押出成型機を用いて押出成型することにより、厚さ100μmのシームレス中間転写ベルトを得た。
得られた中間転写ベルトについて、弾性層の硬度、厚さおよび表面粗さ、ならびに表面層(改質層)の厚さ、摩擦係数および表面粗さを前記した方法によって測定した。
<評価>
マイクロスリップおよび二次転写率について評価した。なお、これらの評価は、記録材として、普通紙、厚紙およびコート紙を用いた場合において行った。
マイクロスリップおよび二次転写率について評価した。なお、これらの評価は、記録材として、普通紙、厚紙およびコート紙を用いた場合において行った。
(マイクロスリップ)
コニカミノルタ製プリンタ(bizhub650)に、上記で製造された中間転写ベルトを搭載し、図4(A)に示す画像パターン200を印字した。特記しない限り、上記プリンターの標準装備品および標準条件を採用した。1万枚の連続印字後において、印字物におけるライン画像を顕微鏡により観察した。また連続印字中における記録材の蛇行を観察した)。
○;画像乱れも蛇行も全く発生しなかった;
×;画像乱れまたは蛇行の少なくとも一方が発生した。
コニカミノルタ製プリンタ(bizhub650)に、上記で製造された中間転写ベルトを搭載し、図4(A)に示す画像パターン200を印字した。特記しない限り、上記プリンターの標準装備品および標準条件を採用した。1万枚の連続印字後において、印字物におけるライン画像を顕微鏡により観察した。また連続印字中における記録材の蛇行を観察した)。
○;画像乱れも蛇行も全く発生しなかった;
×;画像乱れまたは蛇行の少なくとも一方が発生した。
上記プリンタにおいて、二次転写ローラは駆動部に連結されず、中間転写ベルトの表面移動に対して従動するようになっている。また中間転写ベルトのクリーニング部において、クリーニング装置は芯金の周りに発泡体を巻き付けてなる発泡ローラである。
(二次転写率)
ベタ画像を印字したこと、および1万枚の連続印字後において中間転写ベルト上のトナー像重量に対する普通紙に二次転写されたトナー像重量の割合を測定したこと以外、上記マイクロスリップの評価方法と同様の方法により、二次転写率Rについて評価を行った。
○;98%≦R;
△;90%≦R<98%;
×;R<90%。
ベタ画像を印字したこと、および1万枚の連続印字後において中間転写ベルト上のトナー像重量に対する普通紙に二次転写されたトナー像重量の割合を測定したこと以外、上記マイクロスリップの評価方法と同様の方法により、二次転写率Rについて評価を行った。
○;98%≦R;
△;90%≦R<98%;
×;R<90%。
1:中間転写ベルト
2:基材層
3:弾性層
4:表面層
5:記録材
6:二次転写ローラ
10:中間転写ベルトの駆動力
11:中間転写ベルトが受ける摩擦力
60:二次転写ローラの駆動力
61:二次転写ローラが受ける摩擦力
2:基材層
3:弾性層
4:表面層
5:記録材
6:二次転写ローラ
10:中間転写ベルトの駆動力
11:中間転写ベルトが受ける摩擦力
60:二次転写ローラの駆動力
61:二次転写ローラが受ける摩擦力
Claims (8)
- 少なくとも弾性層および該弾性層の上に形成された表面層を有し、該表面層表面の摩擦係数が0.50〜0.80であることを特徴とする中間転写体。
- 表面層が弾性層表面にイソシアネート化合物を塗布した後、熱処理を施すことによって形成されたことを特徴する請求項1に記載の中間転写体。
- 表面層が形成された中間転写体の表面硬度が30°〜65°であることを特徴とする請求項1または2に記載の中間転写体。
- 弾性層が厚さ100〜500μmを有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の中間転写体。
- 基材層上に弾性層および該弾性層の上に形成された表面層を順次、有してなることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の中間転写体。
- 請求項1〜4のいずれかに記載の中間転写体を備えた画像形成装置。
- 中間転写体に当接して配置された二次転写ローラを有し、該二次転写ローラが中間転写体の表面移動に対して従動することを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
- 中間転写体に当接して配置されたクリーニングローラを有し、該クリーニングローラが少なくとも外周表面が発泡体からなる発泡ローラであることを特徴とする請求項6または7に記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010069800A JP2011203431A (ja) | 2010-03-25 | 2010-03-25 | 中間転写体および画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2011203431A true JP2011203431A (ja) | 2011-10-13 |
Family
ID=44880146
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JP2010069800A Pending JP2011203431A (ja) | 2010-03-25 | 2010-03-25 | 中間転写体および画像形成装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2011203431A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014149441A (ja) * | 2013-02-01 | 2014-08-21 | Ricoh Co Ltd | 中間転写ベルト、及び画像形成方法 |
JP2016035533A (ja) * | 2014-08-04 | 2016-03-17 | コニカミノルタ株式会社 | 画像形成装置 |
-
2010
- 2010-03-25 JP JP2010069800A patent/JP2011203431A/ja active Pending
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Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A711 | Notification of change in applicant |
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