JP2011202734A - 無段変速機 - Google Patents

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裕之 小川
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新 村上
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Abstract

【課題】ボールと支持部材との間の圧力を低下させ、動力の伝達効率を向上させることが可能な無段変速機を提供する。
【解決手段】第1軸線Ax1の回りに相対回転可能に設けられたドライブリング11及びドリブンリング12と、これらのリング11、12の径方向内側に同軸に設けられたサンローラ19と、リング11、12及びサンローラ19の間に挟み込まれた複数のボール20と、複数のボール20を環状に並ぶように保持するとともに各ボール20をサンローラ19の外周面上を転動可能なように支持するステータリング21とを備え、ボール20が転動するときの回転軸Ax2の傾きを変化させて変速比を変更する無段変速機10において、ステータリング21は、各ボール20の中心を通る仮想円Cの直径が組み込まれる前よりも組み込まれた後の方が小さくなるように弾性変形された状態で無段変速機10に組み込まれている。
【選択図】図6

Description

本発明は、円筒状の支持部材の外周面上を転動するボールの回転軸の傾きを変化させることにより変速比を無段階に変化させることが可能な無段変速機に関する。
入力回転数に対する出力回転数を無段階に変化させることが可能な無段変速機が知られている。例えば、円筒状の支持部材の外周面上を転動可能な複数のボールと、支持部材の径方向外側に配置されて各ボールとそれぞれ摩擦接触する円筒状の駆動部材及び被駆動部材とを備え、外周面上を転動しているボールの回転軸の傾きを変化させることによって駆動部材と被駆動部材との間の変速比を無段階に変化させる無段変速機が知られている(特許文献1参照)。その他、本発明に関連する先行技術文献として特許文献2が存在する。
特開2008−075878号公報 特開2006−266297号公報
特許文献1の無段変速機では、各ボールが支持部材に高い圧力で押し付けられているとボールが支持部材の外周面上を転動する際に消費されるエネルギが大きくなるので、動力の伝達効率が悪化するおそれがある。
そこで、本発明は、ボールと支持部材との間の圧力を低下させ、動力の伝達効率を向上させることが可能な無段変速機を提供することを目的とする。
本発明の無段変速機は、共通の軸線の回りに相対回転可能かつ前記軸線方向に並ぶように設けられ、一方が駆動部材となり他方が被駆動部材となる一対のリング部材と、前記一対のリング部材の径方向内側に前記一対のリング部材と同軸に設けられた円筒状の支持部材と、前記一対のリング部材と前記支持部材との間に挟み込まれて前記一対のリング部材及び前記支持部材のそれぞれと接する複数のボール部材と、前記複数のボール部材を環状に並ぶように保持するとともに各ボール部材を前記支持部材の外周面上を転動可能なように支持する保持部材と、を備え、前記複数のボール部材が前記支持部材の外周面上を転動するときの各ボール部材の回転軸の前記軸線に対する傾きを変化させることにより前記駆動部材の回転数に対する前記被駆動部材の回転数を変化させる無段変速機において、前記保持部材は、前記複数のボール部材の中心をそれぞれ通るように定義される仮想円の直径が前記無段変速機に組み込まれる前よりも組み込まれた後の方が小さくなるように弾性変形させた状態で前記無段変速機に組み込まれている(請求項1)。
本発明の無段変速機によれば、各ボール部材の中心を通る仮想円の直径が組み込まれる前よりも組み込まれた後の方が小さくなるように保持部材を弾性変形させて無段変速機に組み込んだので、各ボール部材は保持部材によって径方向外側に付勢される。これにより各ボール部材と支持部材との間の圧力を低下させることができるので、ボール部材が支持部材の外周面上を転動する際に消費されるエネルギを低減できる。また、このように各ボール部材が径方向外側に付勢されることにより、一対のリング部材と各ボール部材とをそれぞれ十分に摩擦接触させることができる。そのため、これらの間で滑りが発生することを抑制できる。従って、動力の伝達効率を向上させることができる。
本発明の無段変速機の一形態において、前記保持部材は、各ボール部材にそれぞれ設けられてボール部材を自転可能に支持し、環状になるように配置される複数の支持リングと、隣り合う前記支持リング同士を連結する複数のジョイント部材と、を備え、前記ジョイント部材は、弾性体製であってもよい(請求項2)。このように複数の支持リングを弾性体製のジョイント部材で連結して保持部材を構成することにより、保持部材を容易に弾性変形させることができる。また、この形態では、一方のリング部材と他方のリング部材との間に回転数差が生じて各ボール部材にスピンモーメントが発生した場合に、隣り合うボール部材のスピンモーメント同士はジョイント部材で互いに打ち消しあう。この場合、各ボール部材のスピンモーメントによってボール部材及び保持部材が無駄に動くことを抑制できるので、無段変速機で無駄に動力が消費されることを抑制できる。そのため、さらに動力の伝達効率を向上させることができる。
以上に説明したように、本発明の無段変速機によれば、各ボール部材と支持部材との間の圧力を低下させることができ、また一対のリング部材と各ボール部材との間の滑りを抑制できるので、動力の伝達効率を向上させることができる。
本発明の一形態に係る無段変速機の断面を示す図。 ステータリングを第1軸線方向から見た図。 ステータリングの一部を周方向に展開して示す図。 ボールキャリアを分解して示す図。 図3のV−V線におけるステータリングの断面を示す図。 無段変速機に組み込まれる前のステータリング及びボールを示す図。 第2軸線が第1軸線と平行のときの無段変速機を示す図。 第1ガイドを回転させてボールキャリアを矢印R方向に所定角度回転させた場合の無段変速機を示す図。 第1ガイドを回転させてボールキャリアを矢印L方向に所定角度回転させた場合の無段変速機を示す図。
図1は、本発明の一形態に係る無段変速機(以下、変速機と略称することがある。)の断面を示している。この変速機10は、車両に搭載され、その車両の走行用動力源と駆動輪との間の動力伝達経路中に設けられる。変速機10には、変速機10に動力を入力するための入力軸1と、変速機10から動力が出力される出力軸2とが接続されている。この図に示したように入力軸1及び出力軸2とは中空円筒状であり、共通の第1軸線Ax1の回りを相対回転可能なように設けられている。なお、この第1軸線Ax1が本発明の軸線に対応する。
変速機10は、駆動部材としてのドライブリング11と、被駆動部材としてのドリブンリング12とを備えている。ドライブリング11及びドリブンリング12は、第1軸線Ax1の回りに相対回転可能なように設けられている。また、これらのリング11、12は、第1軸線Ax1方向に並ぶように配置されている。そのため、これらのリング11、12が本発明の一対のリング部材に相当する。ドライブリング11は、入力側連結部材13及びトルクカム14を介して入力軸1と一体回転するように連結されている。トルクカム14は、入力されたトルクに応じて第1軸線Ax1方向の推力を発生する周知のものである。ドリブンリング12は、出力側連結部材15を介して出力軸2と一体回転するように連結されている。入力側連結部材13と出力側連結部材15との間にはこれらの連結部材13、15が相対回転可能なようにスラストベアリング16が設けられている。
変速機10は、第1軸線Ax1上に回転不能に設けられた円筒状のキャリア17を備えている。キャリア17は、ドライブリング11及びドリブンリング12の径方向内側にこれらのリング11、12と同軸に配置されている。キャリア17には、ベアリング18、18を介して支持部材としてのサンローラ19が第1軸線Ax1回りに回転可能に設けられている。また、キャリア17には、キャリア17とサンローラ19との間にオイルを供給するためのオイル供給孔17aが設けられている。サンローラ19は円筒状をしている。また、サンローラ19は、ドライブリング11及びドリブンリング12の径方向内側であり、かつ第1軸線Ax1方向に関してそれらのリング11、12の中間に位置するように設けられている。
ドライブリング11及びドリブンリング12とサンローラ19との間には、ボール部材としての複数(図1では1つのみを示す。)のボール20が設けられている。複数のボール20は、ドライブリング11及びドリブンリング12とサンローラ19との間に挟み込まれており、ドライブリング11、ドリブンリング12、及びサンローラ19のそれぞれと摩擦接触している。この図に示すようにドライブリング11とドリブンリング12とは、ボール20との接触位置と第1軸線Ax1との間の径方向に関する距離が互いに同じになるようにボール20と接触する。複数のボール20は、保持部材としてのステータリング21に環状に並ぶように保持されている。図2は、ステータリング21及びサンローラ19を第1軸線Ax1方向から見た図を示している。また、図3はステータリング21の一部を周方向に展開した図を示している。なお、図3では、ドライブリング11、ドリブンリング12、及びサンローラ19も周方向に展開して想像線で示す。図2に示すようにステータリング21は、ボール20と同数設けられてボール20を回転可能に支持するボールキャリア22と、ボールキャリア22同士を連結するジョイント部材としてのリングジョイント23とを備え、ボールキャリア22が環状に連結されることによって構成されている。リングジョイント23は、球状に形成されている。
図4はボールキャリア22を分解して示している。この図に示すようにボールキャリア22は、支持リングとしてのサターンリング24と、円筒状のボールアクシス25と、2個のガイドボール26(図1参照)とを備えている。サターンリング24は、その内径がボール20の直径よりも大きくなるように形成されている。図4に示すようにサターンリング24には、その中心を挟んで対向するように配置された一対の支持孔24aが設けられている。ボール20には、直径方向に貫通する貫通孔20aが設けられている。ボール20とサターンリング24とは、貫通孔20aと一対の支持孔24aとが第2軸線Ax2上に並ぶように組み合わされている。ボールアクシス25は、それら貫通孔20a及び一対の支持孔24aを貫くように設けられている。図1に示すようにボールアクシス25の長さは、サターンリング24の内径より大きく、かつサターンリング24の外径より小さい値が設定される。ガイドボール26は、支持孔23aと略同じ直径に形成されており、各支持孔23a内に回転可能な状態で嵌め込まれている。各ガイドボール26はボールアクシス25の端部と接しており、ボールアクシス25はこれらガイドボール26によって回転可能に支持されている。これらによりボール20は第2軸線Ax2回りに回転可能なようにサターンリング24に支持される。
図2に示すようにサターンリング24の外周面には、球状に凹む一対の凹部24bが設けられている。各凹部24bは、リングジョイント23と同じ径で窪んでいる。これら一対の凹部24bは、一方に対して他方が中心を挟んで反対側に位置するように、言い換えると一方に対して他方が周方向に180度ずれた位置に配置されるようにサターンリング24に設けられている。また、これら一対の凹部24bは、支持孔24aに対して周方向に90度ずれた位置に設けられている。すなわち、サターンリング24には、支持孔24aと凹部24bとが90度の間隔を空けて交互に設けられている。これらの図に示すように各ボールキャリア22は、凹部24bが隣りのボールキャリア22の凹部24bと向かい合うように配置されている。図5は、図3のV−V線におけるステータリング21の断面を示している。この図に示すように向かい合っている凹部24bの間にはリングジョイント23が設けられ、これにより隣り合うボールキャリア22が連結されている。リングジョイント23は弾性体製であり、互いに向かい合う凹部24bの間に回転自在に設けられている。
図6は、変速機10に組み込まれる前のステータリング21及びボール20を示している。なお、この図には比較例として変速機10に組み込まれた後の各ボール20の位置を想像線で示す。また、サンローラ19も想像線で示す。この図に二点鎖線で示した円C1、C2は、ステータリング21に保持されている各ボール20の中心をそれぞれ通るように定義される仮想円Cである。なお、仮想円C1が変速機10に組み込まれる前の仮想円を示し、仮想円C2が変速機10に組み込まれた後の仮想円を示している。この図に示したようにステータリング21は、仮想円Cの直径が組み込まれる前よりも組み込まれた後の方が小さくなるように変速機10に組み込まれている。すなわち、ステータリング21は、各ボール20が径方向内側に移動して仮想円Cの直径が小さくなるように弾性変形された状態で変速機10に組み込まれている。そのため、各ボール20は、径方向外側に付勢された状態で変速機10に組み込まれている。
図1に示すように変速機10には、各ボールキャリア22を第3軸線Ax3回りにそれぞれ回転駆動するための駆動機構27が設けられている。なお、第3軸線Ax3は、ボールキャリア22に設けられている2つの凹部24bの中心をそれぞれ通る軸線である。駆動機構27は、第1ガイド28と、第2ガイド29と、第1ガイド28を駆動する不図示のアクチュエータとを備えている。第1ガイド28及び第2ガイド29は、第1軸線Ax1方向に並ぶように配置されている。また、これらのガイド28、29は、ボールキャリア22を挟んで互いに対向するように設けられている。この図に示すように第1ガイド28には、ガイドボール26と略同じ径で球状に凹む凹部28aが設けられている。この凹部28aには、ボールキャリア22の一方のガイドボール26が回転可能に嵌め込まれている。第1ガイド28は、第3軸線Ax3回りに回転可能に設けられている。不図示のアクチュエータは、第1ガイド28を図中の矢印R方向及び矢印L方向に回転駆動する。この図に示したように第2ガイド29は、キャリア17に移動不能に固定されている。第2ガイド29には、ボールキャリア22が第3軸線Ax3回りに回転した場合に他方のガイドボール26が第3軸線Ax3回りに移動するように案内するガイド溝29aが設けられている。
次に変速機10の動作について説明する。この変速機10では、入力軸1の回転に伴ってドライブリング11が第1軸線Ax1回りに回転すると、ドライブリング11と接触している各ボール20にその回転が伝達される。各ボール20は、第2軸線Ax2回りに回転可能なようにステータリング21に保持されているので、ドライブリング11から回転が伝達されると第2軸線Ax2回りに自転しつつサンローラ19の外周面上を転動する。そして、これら各ボール20の回転によってドリブンリング12が第1軸線Ax1回りに回転駆動され、出力軸2が回転する。この際、変速機10では、駆動機構27で各ボールキャリア22を第3軸線Ax3回りに回転駆動させ、ボール20の回転軸である第2軸線Ax2の第1軸線Ax1に対する傾きを変化させることによって変速比を変化させる。
図7は、第2軸線Ax2が第1軸線Ax1と平行のときの変速機10を示している。この場合、この図に示したようにドライブリング11と第2軸線Ax2との間の距離R1と、ドリブンリング12と第2軸線Ax2との間の距離R2とは同じになる。なお、これらの距離R1、R2は、第2軸線Ax2と直交する方向の距離である。各ボール20は、第2軸線Ax2回りに自転するので、このように距離R1と距離R2とが同じ場合は、ドライブリング11とドリブンリング12とが同じ回転数で回転する。すなわち、入力回転数と出力回転数とが同じになる。
図8は、第1ガイド28を回転させてボールキャリア22を矢印R方向に所定角度回転させた場合の変速機10を示している。この場合、ドライブリング11と第2軸線Ax2との間の距離R1は、ドリブンリング12と第2軸線Ax2との間の距離R2よりも大きくなる。この場合においても各ボール20は第2軸線Ax2回りに自転する。そのため、この状態では、ドライブリング11の回転数に対してドリブンリング12の回転数は大きくなる。すなわち、入力回転数よりも出力回転数の方が大きくなる。
図9は、第1ガイド28を回転させてボールキャリア22を矢印L方向に所定角度回転させた場合の変速機10を示している。この場合、ドライブリング11と第2軸線Ax2との間の距離R1は、ドリブンリング12と第2軸線Ax2との間の距離R2よりも小さくなる。そのため、この状態では、ドライブリング11の回転数に対してドリブンリング12の回転数は小さくなる。すなわち、入力回転数よりも出力回転数の方が小さくなる。
変速機10では、このようにボールキャリア22を回転させて変速比を変化させる。この際、ドライブリング11の回転数とドリブンリング12の回転数とが異なると図3に示すように各ボール20にスピンモーメントSMが発生する。この場合、リングジョイント23には、このリングジョイント23によって連結される2つのボールキャリア22のうちの一方からは矢印A方向の力が作用し、他方からは矢印Aとは逆の矢印B方向の力が作用する。そのため、一方のボールキャリア22からの力は他方のボールキャリア22からの力で打ち消される。従って、各ボール20にスピンモーメントSMが発生してもそれによってボールキャリア22が回転することが抑制される。これによりボール20の回転軸、すなわち第2軸線Ax2がこの図に矢印Mで示した方向にずれることを抑制できる。
以上に説明したように、この変速機10では、各ボール20の中心を通る仮想円の直径が組み込まれる前よりも組み込まれた後の方が小さくなるように弾性変形させた状態でステータリング21が変速機10に組み込まれている。この場合、各ボール20は、ステータリング21によって径方向外側に付勢されるので、各ボール20とサンローラ19との間の圧力を低減できる。これによりボール20が転動する際に消費されるエネルギを低減できる。また、このように各ボール20が径方向外側に付勢されることにより、ドライブリング11及びドリブンリング12と各ボール20とをそれぞれ十分に摩擦接触させることができる。そのため、これらの間で滑りが発生することを抑制できる。従って、変速機10における動力の伝達効率を向上させることができる。なお、ステータリング21は、弾性体製の複数のリングジョイント23を備えているので、容易に径方向に弾性変形させることができる。
また、この変速機10では、各ボール20でスピンモーメントSMが発生してもこれによってボール20の回転軸が図3の矢印M方向にずれることを抑制できる。この場合、ステータリング21が第1軸線Ax1方向に移動することを抑制できるので、ボール20とサンローラ19との間にスラスト力が発生することを抑制できる。そして、これにより変速機10で無駄に動力が消費されることを抑制できる。そのため、動力の伝達効率をさらに向上させることができる。
本発明は、上述した形態に限定されることなく、種々の形態にて実施することができる。例えば、ステータリングは上述した形態で示したものに限定されない。例えば、ステータリングは、直径を変化させることが可能な1つのリング部材で構成されていてもよい。本発明の無段変速機が設けられる動力伝達系は、車両の動力伝達系に限定されない。入力回転数に対して出力回転数を変化させる必要がある機械、例えば工作機械の動力伝達系に本発明の無段変速機を設けてもよい。
10 無段変速機
11 ドライブリング(駆動部材、一方のリング部材)
12 ドリブンリング(被駆動部材、他方のリング部材)
19 サンローラ(支持部材)
20 ボール(ボール部材)
21 ステータリング(保持部材)
23 リングジョイント(ジョイント部材)
24 サターンリング(支持リング)
Ax1 第1軸線(軸線)
C1 無段変速機に組み込まれる前の仮想円
C2 無段変速機に組み込まれた後の仮想円

Claims (2)

  1. 共通の軸線の回りに相対回転可能かつ前記軸線方向に並ぶように設けられ、一方が駆動部材となり他方が被駆動部材となる一対のリング部材と、前記一対のリング部材の径方向内側に前記一対のリング部材と同軸に設けられた円筒状の支持部材と、前記一対のリング部材と前記支持部材との間に挟み込まれて前記一対のリング部材及び前記支持部材のそれぞれと接する複数のボール部材と、前記複数のボール部材を環状に並ぶように保持するとともに各ボール部材を前記支持部材の外周面上を転動可能なように支持する保持部材と、を備え、前記複数のボール部材が前記支持部材の外周面上を転動するときの各ボール部材の回転軸の前記軸線に対する傾きを変化させることにより前記駆動部材の回転数に対する前記被駆動部材の回転数を変化させる無段変速機において、
    前記保持部材は、前記複数のボール部材の中心をそれぞれ通るように定義される仮想円の直径が前記無段変速機に組み込まれる前よりも組み込まれた後の方が小さくなるように弾性変形させた状態で前記無段変速機に組み込まれている無段変速機。
  2. 前記保持部材は、各ボール部材にそれぞれ設けられてボール部材を自転可能に支持し、環状になるように配置される複数の支持リングと、隣り合う前記支持リング同士を連結する複数のジョイント部材と、を備え、
    前記ジョイント部材は、弾性体製である請求項1に記載の無段変速機。
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