JP2011201257A - サーマルプリンタ - Google Patents
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Abstract
【課題】各種のインクリボンでインクリボンの状態を最適に制御することができる、サーマルプリンタを提供する。
【解決手段】供給側コア11はインクリボン91を巻きつけるためのものである。巻取側コア12は供給側コア11からインクリボン91を巻き取るものである。用紙駆動部43は、印刷する条件および印刷しない条件の各々の条件で、インクリボン91を印刷媒体81と共に搬送することができるものである。測定部MSは、搬送する工程での供給側コア11および巻取側コア12の少なくともいずれかの回転角度S1,S2を測定するものである。回転制御部RCは、印刷しない条件でインクリボンおよび印刷媒体を共に搬送することによって取得された、インクリボン91の搬送距離Lと、回転角度S1,S2とに基づいて、印刷時に供給側コア11または巻取側コア12の回転を制御するものである。
【選択図】図1
【解決手段】供給側コア11はインクリボン91を巻きつけるためのものである。巻取側コア12は供給側コア11からインクリボン91を巻き取るものである。用紙駆動部43は、印刷する条件および印刷しない条件の各々の条件で、インクリボン91を印刷媒体81と共に搬送することができるものである。測定部MSは、搬送する工程での供給側コア11および巻取側コア12の少なくともいずれかの回転角度S1,S2を測定するものである。回転制御部RCは、印刷しない条件でインクリボンおよび印刷媒体を共に搬送することによって取得された、インクリボン91の搬送距離Lと、回転角度S1,S2とに基づいて、印刷時に供給側コア11または巻取側コア12の回転を制御するものである。
【選択図】図1
Description
本発明はサーマルプリンタに関するものである。
サーマルプリンタは、用紙などの印刷媒体とインクリボンとを重ね合わせた状態で搬送しつつ、インクリボンのインクをサーマルヘッドを用いて印刷媒体に転写することによって印刷を行なう。この印刷の際、インクリボンに加えられるテンションが不適切であると、印刷不良が生じることがある。たとえば、テンションが過小な場合、インクリボンにシワが発生してしまうことがあり、またテンションが過大な場合、印刷媒体とインクリボンとの間でスリップが生じることで、印刷位置がずれてしまうことがある。よってインクリボンのテンションを最適な値に制御することが求められる。
インクリボンのテンションを制御する技術は、たとえば特開2007−62032号公報に開示されている。この公報によれば、供給コアに巻かれたインクリボンの外径、すなわち供給リボン径に応じて、インクリボンを搬送するモータのトルクが制御される。供給リボン径は、供給コアの回転角と、インクリボンの供給量とから算出される。この算出が印刷前に行なわれる場合、インクリボンの供給は、インクリボンが空送りされることで行なわれる。
上記の公報において、インクリボンの供給量は、インクリボンの色(イエロー、マゼンダおよびシアン)の変化、またはインクリボンに設けられたマークパターンをセンサで識別することによって検知される。つまり、インクリボンにおける各色の間隔またはマークパターンの間隔は一定であるため、印刷前にリボンを搬送させることで、色の部分の間隔またはマークパターンの間隔と供給コアの回転角とからリボンの径が検知される。
上記公報に記載の技術では、インクリボンの搬送距離を検知するための専用のセンサを設けなければならないという問題がある。
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、その目的は、インクリボンの搬送距離を検知するための専用のセンサを設けることなしに、インクリボンの状態を最適に制御することができるサーマルプリンタを提供することである。
本発明のサーマルプリンタは、供給側コアと、巻取側コアと、用紙駆動部と、測定部と、回転制御部とを有する。供給側コアは、インクリボンを巻きつけるためのものである。巻取側コアは、供給側コアからインクリボンを巻き取るものである。用紙駆動部は、印刷する条件および印刷しない条件の各々の条件で、インクリボンを印刷媒体と共に搬送することができるものである。測定部は、搬送する工程での供給側コアおよび巻取側コアの少なくともいずれかの回転角度を測定するものである。回転制御部は、印刷しない条件でインクリボンおよび印刷媒体を共に搬送することによって取得された、インクリボンの搬送距離と、回転角度との情報に基づいて、印刷時に供給側コアまたは巻取側コアの回転を制御するものである。
本発明のサーマルプリンタによれば、インクリボンの状態を最適に制御するに際して、インクリボンが印刷媒体と共に搬送される。これによりインクリボンの搬送距離を印刷媒体の搬送距離として知ることができる。よってインクリボンの搬送距離を直接測定する必要がないので、インクリボンの搬送距離を検知するための専用のセンサを設けることなしに、インクリボンの状態を最適に制御することができる。
またこの搬送の際には、印刷しない条件が用いられるので、インクリボンの搬送距離を知るためだけのためにインクリボンおよび印刷媒体を消費してしまうことがない。
好ましくは、上記の回転制御部は、リボン径計算部およびリボン駆動部を含む。リボン径計算部は、搬送距離および回転角度に基づいて、供給側コアに巻かれたインクリボンの外径である供給側外径と、巻取側コアに巻かれたインクリボンの外径である巻取側外径とを算出するものである。リボン駆動部は、算出された供給側外径および巻取側外径に基づいて、印刷時に供給側コアまたは巻取側コアの回転を制御するものである。
これにより、インクリボンの供給側外径および巻取側外径に応じてインクリボンの状態を最適に制御することができる。
以上説明したように、本発明によれば、インクリボンの搬送距離を検知するための専用のセンサを設けることなしに、インクリボンの状態を最適に制御することができる。
以下、本発明の一実施の形態について図に基づいて説明する。
最初に、本発明の一実施の形態のサーマルプリンタの構成について説明する。
最初に、本発明の一実施の形態のサーマルプリンタの構成について説明する。
図1を参照して、本実施の形態のサーマルプリンタは、被駆動部ADと、用紙駆動部43と、測定部MSと、回転制御部RCとを有する。
図2を参照して、まず被駆動部ADの構成について説明する。被駆動部ADは、供給側コア11と、巻取側コア12と、フィードローラ13と、用紙コア14と、ピンチローラ15と、プラテンローラ16と、サーマルヘッド17と、剥離プレート18と、リボンガイドローラ19と、用紙カッター20と、インクリボン91と、用紙81(印刷媒体)とを有する。
供給側コア11は、半径rcを有し、インクリボン91の未使用側が厚さrsで円筒形状に巻きつけられている。この円筒形状の外径半径、すなわちrc+rsを供給側外径R1(図2)と定義する。
巻取側コア12は、供給側コア11からインクリボン91を巻き取るためのものである。この巻取側コア12は、半径rcを有し、インクリボン91の使用済側が厚さrtで円筒形状に巻きつけられている。この円筒形状の外径半径、すなわちrc+rtを巻取側外径R2(図2)と定義する。
用紙81は、一方端側(図中右側)が用紙コア14の周りにロール状に巻かれて保持されており、また他方端側(図中左側)が印刷されるために引き出されている。用紙カッター20は、印刷された用紙81を切り出すためのものである。
サーマルヘッド17は、通電によって発熱することで、インクリボン91のインクを用紙81上に転写するためのものである。またサーマルヘッド17およびプラテンローラ16は、用紙81と、供給側コア11および巻取側コア12の間に張られたインクリボン91とを共に挟み込むことができるように構成されている。
フィードローラ13およびピンチローラ15は、用紙81を挟むように配置されている。これによりフィードローラ13は、用紙駆動部43によって回転駆動されることで、用紙81を搬送することができる。すなわちフィードローラ13の回転量に応じた距離だけ用紙81を搬送することができる。
次に用紙駆動部43について説明する。用紙駆動部43は、フィードローラ13を回転駆動するための用紙搬送モータ(図示せず)を有する。このモータは、設定された用紙搬送距離Lに渡って用紙81が搬送されるように、その回転量が制御されるように構成されている。
図1および図2を参照して、測定部MSについて説明する。測定部MSは、リボン供給側回転角度測定部21およびリボン巻取側回転角度測定部22(図1)のそれぞれとして、供給側角度センサ21sおよび巻取側角度センサ22s(図2)を有する。供給側角度センサ21sおよび巻取側角度センサ22sのそれぞれは、供給側コア11および巻取側コア12のそれぞれの回転角度を測定するものである。
より具体的には、供給側角度センサ21sは、供給側コア11の外周に等角度で配置され、かつ供給側コア11とともに回転する多数のスリット(図示せず)を光学的に検知することができるように構成されている。これにより、供給側角度センサ21sは、検知されたスリットの数をカウントすることで、供給側コア11の回転角度S1(ラジアン)を測定することができる。すなわち供給側角度センサ21sは、角度を測定するための一種のエンコーダである。
なお上記のスリットは、たとえば、1回転分の角度、すなわち2π(ラジアン)を800等分するような角度ごとに供給側コア11の周りに取り付けられている。この場合、供給側角度センサ21sは、2π/800(ラジアン)の分解能で回転角度を測定することができる。
巻取側角度センサ22sは、供給側角度センサ21sと同様の構成を有しており、供給側コア11の回転角度S2(ラジアン)を測定することができる。
次に回転制御部RCについて説明する。回転制御部RCは、印刷時に供給側コア11および巻取側コア12の回転を制御するためのものであり、リボン径計算部31と、テンション計算部32と、リボン供給側駆動部41と、リボン巻取側駆動部42とを有する。
リボン径計算部31は、リボン供給側回転角度測定部21によって測定された供給側コア11の回転角度S1と、リボン巻取側回転角度測定部22によって測定された巻取側コア12の回転角度S2と、用紙駆動部43において設定された搬送距離Lとに基づいて、供給側外径R1および巻取側外径R2を算出するものである。具体的には、リボン径計算部31は、搬送距離Lを回転角度S1によって除すことによって供給側外径R1を算出し、また搬送距離Lを回転角度S2によって除すことによって巻取側外径R2を算出するものである。
リボン供給側駆動部41は、供給側コア11を回転駆動するための供給側モータ(図示せず)を有する。またリボン巻取側駆動部42は、巻取側コア12を回転駆動するための巻取側モータ(図示せず)を有する。これらのモータは、供給側コア11および巻取側コア12にトルクを加えることで、インクリボン91にテンションを加えることができる。したがってインクリボン91のテンションは、リボン供給側駆動部41およびリボン巻取側駆動部42の駆動条件に依存する。
テンション計算部32は、特定の供給側外径R1および巻取側外径R2の条件下において、インクリボン91のテンションが最適化されるようなリボン供給側駆動部41およびリボン巻取側駆動部42の駆動条件を算出するものである。具体的には、たとえば、リボン供給側駆動部41およびリボン巻取側駆動部42における上記モータの電圧がPWM(Pulse Width Modulation)制御されている場合、特定の供給側外径R1および巻取側外径R2の条件下においてインクリボン91のテンションが最適化されるようなPWM制御のデューティが算出される。
続いて本実施の形態のサーマルプリンタの動作について、図1および図2を用いて説明する。
まずサーマルプリンタの電源が投入される。電源が投入された直後のサーマルプリンタは、初期状態、すなわち、インクリボン91をどの程度使用したかが不確定な状態となる。言い換えればインクリボン91の供給側外径R1および巻取側外径R2が不確定な状態となる。よってこの時点では、テンション計算部32は、インクリボン91のテンションが最適化されるようなリボン供給側駆動部41およびリボン巻取側駆動部42の駆動条件を算出することができない。
次に第1の動作として、インクリボン91が搬送距離Lだけ搬送され、この搬送にともなう供給側コア11および巻取側コア12のそれぞれの回転角度S1およびS2が測定される。次に第2の動作として、インクリボン91の巻き戻しが行なわれる。次に第3の動作として、インクリボン91の搬送距離Lと、供給側コア11の回転角度S1と、巻取側コア12の回転角度S2とに基づいて、印刷時に供給側コア11および巻取側コア12の回転が制御される。これら第1〜第3の動作の詳細について、以下に順に説明する。
まず第1の動作について説明する。
サーマルヘッド17およびプラテンローラ16によって、用紙81と、供給側コア11および巻取側コア12の間に張られたインクリボン91とが共に挟み込まれる。
サーマルヘッド17およびプラテンローラ16によって、用紙81と、供給側コア11および巻取側コア12の間に張られたインクリボン91とが共に挟み込まれる。
次に用紙駆動部43は、用紙81が搬送距離Lに渡って搬送されるように、フィードローラ13を回転駆動する(矢印Rf)。これによりフィードローラ13近傍において用紙81は、用紙81供給側の方(図中、右方)、すなわち用紙コア14の方へ搬送距離Lだけ搬送される。
上記の搬送は、印刷しない条件下で行なわれる。このためには、たとえばサーマルヘッド17が通電されなければよい。より一般的には、用紙81がインクによって実質的に発色しないような条件、すなわちインクが実質的に転写されないような条件が用いられればよい。このためには、たとえば、サーマルヘッド17への通電がPWM制御される場合はデューティ比が十分に小さくされればよく、またアナログ制御される場合は電圧値が十分に小さくされればよい。
また上記の用紙81の搬送の際、供給側コア11および巻取側コア12の間に張られたインクリボン91は、用紙81と共にサーマルヘッド17およびプラテンローラ16の間に挟み込まれているために、用紙81と共に搬送される。すなわち供給側コア11および巻取側コア12の間に張られたインクリボン91は、供給側コア11から巻取側コア12へ搬送距離Lの分だけ巻き取られる。
これにともない、供給側コア11および巻取側コア12のそれぞれは、矢印T1およびT2に示すように回転する。すなわち供給側コア11および巻取側コア12のそれぞれは、回転角度S1およびS2(図1)だけ回転する。
次にこの回転角度S1およびS2が測定部MS(図1)によって測定される。すなわちリボン供給側回転角度測定部21(図1)としての供給側角度センサ21s(図2)と、リボン巻取側回転角度測定部22(図1)としての巻取側角度センサ22s(図2)とのそれぞれによって、供給側コア11の回転角度S1と、巻取側コア12の回転角度S2とが測定される。以上により第1の動作が行なわれる。
次に第2の動作について説明する。
用紙駆動部43は、第1の動作における用紙81の搬送と逆の搬送が行なわれるようにフィードローラ13を回転駆動する。すなわちフィードローラ13は、図中の矢印Rfと反対方向に回転駆動される。これによりフィードローラ13近傍において用紙81は、用紙81供給側の反対側の方(図中、左方)、すなわち用紙コア14から離れる方へ搬送距離Lだけ搬送される。この搬送は、印刷しない条件下で行なわれる。
用紙駆動部43は、第1の動作における用紙81の搬送と逆の搬送が行なわれるようにフィードローラ13を回転駆動する。すなわちフィードローラ13は、図中の矢印Rfと反対方向に回転駆動される。これによりフィードローラ13近傍において用紙81は、用紙81供給側の反対側の方(図中、左方)、すなわち用紙コア14から離れる方へ搬送距離Lだけ搬送される。この搬送は、印刷しない条件下で行なわれる。
また上記の用紙81の搬送の際、供給側コア11および巻取側コア12の間に張られたインクリボン91は、用紙81と共にサーマルヘッド17およびプラテンローラ16の間に挟み込まれているために、用紙81と共に搬送される。すなわち供給側コア11および巻取側コア12の間に張られたインクリボン91は、巻取側コア12から供給側コア11へ搬送距離Lの分だけ巻き戻される。以上により第2の動作が行なわれる。
次に第3の動作について説明する。
サーマルヘッド17およびプラテンローラ16によって、用紙81と、供給側コア11および巻取側コア12の間に張られたインクリボン91とが共に挟み込まれる。
サーマルヘッド17およびプラテンローラ16によって、用紙81と、供給側コア11および巻取側コア12の間に張られたインクリボン91とが共に挟み込まれる。
次に用紙駆動部43は、所望の印刷寸法に渡って用紙81が搬送されるように、フィードローラ13を回転駆動する(矢印Rf)。これによりフィードローラ13近傍において用紙81は、用紙81供給側の方(図中、右方)、すなわち用紙コア14の方へ印刷寸法だけ搬送される。
また上記の用紙81の搬送の際、供給側コア11および巻取側コア12の間に張られたインクリボン91は、用紙81と共にサーマルヘッド17およびプラテンローラ16の間に挟み込まれているために、用紙81と共に搬送される。すなわち供給側コア11および巻取側コア12の間に張られたインクリボン91は、供給側コア11から巻取側コア12へ印刷寸法だけ巻き取られる。
上記の搬送は、印刷する条件下で行なわれる。すなわち、インクリボン91のインクを転写させるのに十分な発熱が印刷パターンに応じて生じるようにサーマルヘッド17が通電される。これにより用紙81の印刷が行なわれる。
この印刷時、すなわち印刷する条件下で用紙81およびインクリボン91が搬送される際に、回転制御部RCは、第1の動作によって得られる値、すなわち搬送距離Lと回転角度S1およびS2との値に基づいて、供給側コア11および巻取側コア12の回転を制御する。これによりインクリボン91のテンションが最適化されるので、高い精度での印刷が可能となる。以下にこの制御について詳しく説明する。
まずリボン径計算部31は、リボン供給側回転角度測定部21、リボン巻取側回転角度測定部22、および用紙駆動部43のそれぞれから、回転角度S1、S2、および搬送距離Lの情報を受ける。リボン径計算部31は、搬送距離Lを回転角度S1で除すことによって供給側外径R1を算出する(R1=L/S1)。またリボン径計算部31は、搬送距離Lを回転角度S2で除すことによって巻取側外径R2を算出する(R2=L/S2)。
テンション計算部32はリボン径計算部31から供給側外径R1および巻取側外径R2の情報を受ける。この供給側外径R1および巻取側外径R2に基づいて、テンション計算部32は、供給側外径R1および巻取側外径R2の条件下において、インクリボン91のテンションが最適化されるようなリボン供給側駆動部41およびリボン巻取側駆動部42の駆動条件を算出する。具体的には、たとえば、モータに加えられる電圧がPWM(Pulse Width Modulation)制御されている場合、供給側外径R1および巻取側外径R2の条件下においてインクリボン91のテンションが最適化されるようなPWM制御のデューティが算出される。
リボン供給側駆動部41およびリボン巻取側駆動部42は、テンション計算部32から、インクリボン91のテンションを最適化できるような駆動条件の情報を受ける。この駆動条件に基づいて、リボン供給側駆動部41およびリボン巻取側駆動部42のそれぞれは、供給側コア11および巻取側コア12の回転を制御する。より具体的には、リボン供給側駆動部41およびリボン巻取側駆動部42のそれぞれは、供給側コア11および巻取側コア12のそれぞれを駆動するモータのトルクを制御する。これにより供給側コア11と巻取側コア12との間に張られたインクリボン91の張力が、印刷に適した値に最適化される。よって初期状態直後の印刷を精度よく行なうことができる。以上により第3の動作が行なわれる。
なお、第3の動作およびそれ以後に行なわれる印刷動作の際には、印刷を行ないつつ、上記第1の動作と類似の方法によって、インクリボン91の搬送距離と、回転角度S1およびS2とを測定することができる。この測定結果が用いられることで、印刷時のインクリボン91のテンションを常に最適に保つことができる。
本実施の形態によれば、インクリボン91の搬送距離を求める際にインクリボン91が用紙81と共に搬送されるので、インクリボン91の搬送距離を用紙81の搬送距離として知ることができる。よって用紙81の搬送距離に基づいて供給側コア11および巻取側コア12を駆動制御することで、インクリボン91のテンションを制御することができる。このためインクリボン91の搬送距離を直接測定する必要がないので、各種のインクリボンを、制限なく使用することができる。たとえば、光学的なセンサによって搬送距離を検知しにくい単色リボンであっても使用することができる。
また上記第1の動作においては、印刷しない条件が用いられるので、インクリボン91の搬送距離を知るためだけのためにインクリボン91および用紙81を消費してしまうことがない。この消費されなかったインクリボン91の部位は、上記第2の動作によって巻き戻されることで、上記第3の動作に用いられる。
なお本実施の形態においては、リボン供給側回転角度測定部21およびリボン巻取側回転角度測定部22の両方が設けられているが、この一方のみが設けられた構成を用いることもできる。たとえばリボン供給側回転角度測定部21の方のみが設けられた場合、リボン径計算部31は、まず上記説明した方法によって、供給側外径R1を算出する。所定の設計にしたがったインクリボン91が用いられる場合、供給側外径R1と巻取側外径R2との間には一定の関係が存在するため、この関係を用いて供給側外径R1から巻取側外径R2を求めることができる。
またテンション計算部32がPWM制御のデューティを算出する場合について例示したが、テンション計算部32によって算出される条件はPWMのデューティに限定されるものではない。すなわちテンション計算部32によって算出される条件は、リボン供給側駆動部41およびリボン巻取側駆動部42がインクリボン91のテンションを最適化できるようにリボン供給側駆動部41およびリボン巻取側駆動部42の回転を制御する条件であればよく、たとえばアナログ制御の電圧値が算出されてもよい。
また単色であり、かつマークパターンを有しないインクリボン91(図3)が用いられる場合について説明したが、インクリボン91の代わりに、たとえばインクリボン92(図4)またはインクリボン93(図5)が用いられてもよい。インクリボン92は、互いに異なる色を有する染色層71Y、71Mおよび71Cを有するものである。またインクリボン93はマークパターン72を有するものである。
また供給側コア11および巻取側コア12のそれぞれの回転角度S1およびS2を測定するために供給側コア11および巻取側コア12とともに回転するスリットが検知される場合について説明したが、代わりに、たとえば供給側コア11および巻取側コア12の各々を駆動するモータに取り付けられたスリットが検知されてもよい。この場合、モータの回転角度の測定によって、回転角度S1およびS2を算出することができる。
またサーマルプリンタの初期状態について、電源が投入された直後の場合について説明したが、初期状態はこれに限定されるものではなく、たとえばインクリボン91が交換された可能性が生じた直後も、サーマルプリンタは初期状態にある。たとえばインクリボン91のカバーが開閉された場合、インクリボン91が交換された可能性があるといえる。
またリボン径計算部31へ搬送距離Lが送信される場合について説明したが、所定の値に固定された搬送距離を用いることで、この送信を省略することができる。
また第2の動作、すなわちインクリボン91が巻き戻される動作が、フィードローラ13の回転駆動にともなって行なわれる場合について説明したが、第2の動作はこれに限定されるものではない。たとえば、プラテンローラ16およびサーマルヘッド17の間の距離が離されることで用紙81とインクリボン91とが相対変位可能とされた上で、供給側コア11および巻取側コア12の回転駆動によってインクリボン91が巻き戻されてもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることを意図される。
本発明はサーマルプリンタに特に有利に適用され得る。
11 供給側コア、12 巻取側コア、13 フィードローラ、14 用紙コア、15 ピンチローラ、16 プラテンローラ、17 サーマルヘッド、19 リボンガイドローラ、21 リボン供給側回転角度測定部、21s 供給側角度センサ、22 リボン巻取側回転角度測定部、22s 巻取側角度センサ、31 リボン径計算部、32 テンション計算部、41 リボン供給側駆動部、42 リボン巻取側駆動部、43 用紙駆動部、71,71C,71M,71Y 染色層、72 マークパターン、81 用紙(印刷媒体)、91〜93 インクリボン、AD 被駆動部、L 搬送距離、MS 測定部、R1 供給側外径、R2 巻取側外径、RC 回転制御部、S1,S2 回転角度。
Claims (1)
- インクリボンを巻きつけるための供給側コアと、
前記供給側コアから前記インクリボンを巻き取る巻取側コアと、
印刷する条件および印刷しない条件の各々の条件で、前記インクリボンを印刷媒体と共に搬送することができる用紙駆動部と、
前記搬送する工程での前記供給側コアおよび前記巻取側コアの少なくともいずれかの回転角度を測定する測定部と、
印刷しない条件で前記インクリボンおよび前記印刷媒体を共に搬送することによって取得された、前記インクリボンの搬送距離と、前記回転角度との情報に基づいて、印刷時に前記供給側コアまたは前記巻取側コアの回転を制御する回転制御部とを備えた、サーマルプリンタ。
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Legal Events
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